JP2004222855A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
【課題】表示演出に可動演出を付加して分かり易い演出を実現し、興趣の向上を図ることができる遊技機を提供することにある。
【解決手段】リーチ演出(1段階目)が行われてから所定の時間経過後、演出キャラクタPの動作に応じて、はずれの組み合わせ[787]を導出する(図4(a),(b))。前記1段階目のリーチ演出の結果が導出された状態で、リーチ演出が次の段階(2段階目)に発展する前に、キャラクタ体21の右腕22と顎24を動作させて可動演出を行う(図4(c))。前記可動演出が行われると、右腕22と顎24は、小刻みに動作する。そして、前記動作を開始してから所定時間が経過すると、右腕22が可変表示器Hに表示されている演出キャラクタPを指し示すように動作すると共に、顎24はキャラクタ体21が口を開いたかのように動作する(図4(b))。この可動演出によって、リーチ演出が2段階目に発展する。
【選択図】 図4
【解決手段】リーチ演出(1段階目)が行われてから所定の時間経過後、演出キャラクタPの動作に応じて、はずれの組み合わせ[787]を導出する(図4(a),(b))。前記1段階目のリーチ演出の結果が導出された状態で、リーチ演出が次の段階(2段階目)に発展する前に、キャラクタ体21の右腕22と顎24を動作させて可動演出を行う(図4(c))。前記可動演出が行われると、右腕22と顎24は、小刻みに動作する。そして、前記動作を開始してから所定時間が経過すると、右腕22が可変表示器Hに表示されている演出キャラクタPを指し示すように動作すると共に、顎24はキャラクタ体21が口を開いたかのように動作する(図4(b))。この可動演出によって、リーチ演出が2段階目に発展する。
【選択図】 図4
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の段階に発展するリーチ演出を前記可変表示部に表示させて表示演出を行う遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、遊技機の一種であるパチンコ機では、複数種類の図柄を変動させて、複数列(例えば3列)の図柄による図柄組み合わせを導出する図柄組み合わせゲームが行われている。この図柄組み合わせゲームは、遊技盤の遊技領域に配設された表示装置を用いて行われている。表示装置としては、変動画像に基づく遊技演出を行う液晶式の可変表示部を有する表示装置が知られており、図柄組み合わせゲームは、可変表示部で行われる表示演出に関連して行われるようになっている。そして、遊技者は、図柄組み合わせゲームで導出され、最終的に停止表示された図柄組み合わせから大当り又ははずれを認識できる。
【0003】
ところで、図柄組み合わせゲームは、遊技の興趣を高めるために複数種類の図柄を変動させて図柄組み合わせを導出する演出であって、大当りか否かはパチンコ機の内部処理において判定されている。従って、パチンコ機では、図柄組み合わせゲームによって最終的な図柄組み合わせを導出する迄の過程において様々な演出を盛り込み、興趣の向上を図っている。このような演出として、遊技者が抱く大当りになる期待感を変化し得るように、リーチ演出の演出内容を複数の段階に発展(例えば、ノーマルリーチ演出からスーパーリーチ演出に発展)させる演出が行われている。この演出では、リーチ演出の演出内容が発展する前段階でキャラクタなどを可変表示部に表示させ、遊技者に対して大当りになる可能性が高いことを予感させている。このような演出は、例えば、特許文献1に記載された発明で提案されている。
【0004】
特許文献1では、例えば、第1リーチ演出画像において発展予告画像(覗き男)を表示し、第2リーチ演出画像に発展する可能性が高いことを予告している。第2リーチ演出画像に発展した場合には第1リーチ演出画像に比して大当りとなる可能性が高く設定されているため、発展予告画像を表示することにより、遊技者は、第1リーチ演出画像から第2リーチ演出画像へ発展する可能性が高いことに加えて大当りになる可能性が高いことを予感できる。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−113194号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、特許文献1では、発展予告画像を第1リーチ演出画像や第2リーチ演出画像と同様に表示演出の中で行うように構成されている。そのため、このように全てを表示演出で行った場合には、演出全体が単調となり面白みに欠けていた。また、発展予告をリーチ演出と同様に画像を用いて行った場合には、発展予告画像が予告であるのか又は予告でないのか(単なるリーチ演出の一部であるのか)を遊技者が判断し難いという問題がある。従って、遊技者は発展予告であるか否かを判断できない場合、発展予告による期待感を得ることなく図柄組み合わせゲームの展開を見ることになる。
【0007】
この発明は、前述した従来の技術に存在する問題点に着目してなされたものであり、その目的は、表示演出に可動演出を付加して分かり易い演出を実現し、興趣の向上を図ることができる遊技機を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、図柄の変動に関連して表示演出を行う可変表示部を有する表示装置と、機械的な動作に関連して可動演出を行う演出用可動体を有する可動装置と、前記表示装置及び可動装置を制御する演出制御手段とを備え、前記演出制御手段は、大当りになる期待感を変化し得るように複数の段階に発展するリーチ演出を前記可変表示部に表示して表示演出を行わせると共に、前記リーチ演出が次の段階に発展する前には前記演出用可動体を動作させて可動演出を行わせるように前記表示装置及び可動装置を制御することを要旨とする。
【0009】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の遊技機において、前記演出制御手段は、第1の動作態様と、前記第1の動作態様とは異なる第2の動作態様で可動演出を行うように前記演出用可動体を制御可能であって、前記第1の動作態様で可動演出を行う場合には前記リーチ演出を発展させずに表示演出を終了させ、前記第2の動作態様で可動演出を行う場合には前記リーチ演出を次の段階に発展させるように前記表示装置を制御することを要旨とする。
【0010】
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の遊技機において、前記演出制御手段は、前記第1の動作態様及び第2の動作態様において前記演出用可動体が動作を開始してから所定の動作を行う間、前記演出用可動体に同じ動作を行わせるように前記可動装置を制御することを要旨とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明をその一種であるパチンコ遊技機(以下、「パチンコ機」と示す)に具体化した一実施形態を図1〜図5に基づき説明する。
【0012】
図1には、パチンコ機10の機表側が略示されており、機体の外郭をなす外枠11の開口前面側には、各種の遊技用構成部材をセットする縦長方形の中枠12が開閉及び着脱自在に組み付けられている。中枠12の前面側には、機内部に配置された遊技盤13を透視保護するためのガラス枠を備えた前枠14と上球皿15が共に横開き状態で開閉可能に組み付けられている。前枠14の前面側及び遊技盤13の遊技領域13aには、遊技の状態に応じて点灯(点滅)又は消灯し、発光演出を行う装飾ランプ(発光演出装置)16が設けられている。外枠11の下部(パチンコ機10の下部)には、遊技の状態に応じて各種音声を出力し、音声演出を行うスピーカ(音声演出装置)17が配置されている。中枠12の下部には、下球皿18及び発射装置19が装着されている。
【0013】
遊技盤13の遊技領域13aの略中央には、表示演出を行う表示装置(表示演出装置)20が配設されている。前記表示装置20は、各種の飾りが施された飾り部材TWを備え、該飾り部材TWの窓口TWaには液晶ディスプレイ型の可変表示部としての可変表示器Hが装着されている。前記表示装置20では、可変表示器Hの変動画像(又は画像表示)に基づいて表示演出が行われるようになっている。そして、可変表示器Hでは、表示演出に関連して、複数種類の図柄(識別情報)を複数列で変動させて図柄組み合わせを導出する図柄組み合わせゲーム(図柄の変動演出)が行われるようになっている。本実施形態では、図柄組み合わせゲームで3列の図柄による組み合わせを導出し、該組み合わせを構成する各列の図柄の種類を1〜8の8種類の数字としている。
【0014】
そして、遊技者は、可変表示器Hに最終的に停止(停止表示)した図柄組み合わせから大当り又ははずれを認識できる。可変表示器Hに停止した全列の図柄が同一種類の場合には、その図柄組み合わせ([111][777]など)から大当りを認識できる。この大当りを認識できる図柄組み合わせが大当りの組み合わせとなる。大当りの組み合わせで停止した場合、遊技者には、大当り状態(特別遊技状態)が付与される。また、可変表示器Hで停止した全列の図柄が異なる種類の場合又は1列の図柄がリーチを形成する図柄とは異なる種類の場合には、その図柄組み合わせ([234][122][767]など)からはずれを認識できる。このはずれを認識できる図柄組み合わせがはずれの組み合わせとなる。また、本実施形態では、遊技者側から見て左列→右列→中列の順に図柄が一旦停止(一旦停止表示)するようになっている。そして、一旦停止された左図柄と右図柄が同一種類の場合には、その図柄組み合わせ([1↓1]など、「↓」は変動表示中を示す)からリーチを認識できる。
【0015】
また、図1及び図2に示すように、表示装置20(可変表示器Hの上方)には、機械的な演出用可動体(キャラクタ体21の右腕22及び顎24)を動作させて可動演出を行う可動装置Kが配設されている。前記可動装置Kは、その全体が人間を模して構成され、頭と両腕からなるキャラクタ体21を備えている。前記キャラクタ体21は、飾り部材TWに装着されている。前記キャラクタ体21の右腕22は、回動動作(又は揺動動作)可能に設けられ、指先(人差し指)23が何かを指し示す態様(本実施形態では可変表示器Hに表示された画像(演出キャラクタPの画像)を指し示す態様)を取り得るように構成されている。また、キャラクタ体21の顎24は、前記キャラクタ体21が口を閉じたり開けたりして何かを話しているかのように上下動作可能に設けられている。そして、動作可能に設けられた前記右腕22と前記顎24には、当該右腕22と顎24に駆動力を付与する駆動ユニット25(図3に示す)が接続されている。前記駆動ユニット25は、図示しないアクチュエータ(ソレノイド、モータなど)と、該アクチュエータの動力を右腕22と顎24に伝達する動力伝達機構から構成されている。
【0016】
前記右腕22は、図2に実線で示すようにキャラクタ体21が腕組みした腕組状態(初期状態)から前記駆動ユニット25の作動によって、図2に二点鎖線で示すように可変表示器Hの表示領域に向けて回動動作可能な構成とされている。前記回動動作において右腕22は、肘の部分を起点として回動し、前記回動動作によって少なくとも指先23が可変表示器Hの表示領域に重なり入り込むように構成されている。なお、右腕22は、予め動作範囲(腕組状態から右腕22の回動角度が最大回動角度αとなる範囲)が定められている。そして、右腕22は、駆動ユニット25の回動角度制御に応じて、前記動作範囲内において任意の角度を取り得るように回動動作可能な構成とされている。また、顎24は、図2に実線で示すようにキャラクタ体21が口を閉じた閉口状態(初期状態)から前記駆動ユニット25の作動によって、図2に二点鎖線で示すようにキャラクタ体21が口を開けた開口状態に上下動作可能な構成とされている。
【0017】
また、表示装置20(可変表示器H)の下方には、図示しないアクチュエータ(ソレノイド、モータなど)の作動によって開閉動作を行う開閉羽根26を備えた始動入賞口27が配設されている。始動入賞口27の奥方には、入賞した遊技球を検知する入賞検知センサSE1(図3に示す)が設けられている。始動入賞口27は、遊技球の入賞検知を契機に、図柄組み合わせゲームの始動条件(図柄変動の始動条件)を付与し得る。また、始動入賞口27の下方には、図示しないアクチュエータ(ソレノイド、モータなど)の作動によって開閉動作を行う大入賞口扉28を備えた大入賞口29が配設されている。大入賞口29は、図柄組み合わせゲームによって導出され、最終的に停止した図柄組み合わせが大当りの組み合わせになったことに関連して大入賞口扉28が開閉動作し、開放又は閉鎖されるようになっている。そして、大当り状態が付与されると、大入賞口扉28の開閉動作によって大入賞口29が開放されて遊技球が入賞可能となるため、遊技者は、多数の賞球が獲得できるチャンスを得ることができる。
【0018】
次に、パチンコ機10の制御構成について図3に基づき説明する。
パチンコ機10の機裏側には、遊技機全体を制御する主制御基板(主制御部)30が装着されている。主制御基板30は、遊技機全体を制御するための各種処理を実行し、該処理結果に応じて各種の制御コマンドを演算処理する。そして、主制御基板30は、前記制御コマンドを所定の制御信号として出力する。また、機裏側には、表示装置20及び可動装置Kを制御する演出制御手段としての演出制御基板(演出制御部)31、装飾ランプ16を制御するランプ制御基板(発光制御部)32、及びスピーカ17を制御する音声制御基板(音声制御部)33が装着されている。本実施形態において、主制御基板30は、遊技機全体を制御するメイン制御手段として機能するように構成されている。また、本実施形態において、演出制御基板31、ランプ制御基板32及び音声制御基板33は、前述のように制御対象が各別に定められており、該制御対象を専門的に制御することから、メイン制御手段である主制御基板30に対し、サブ制御手段として機能するように構成されている。
【0019】
以下、主制御基板30及び演出制御基板31について、その具体的な構成を図3に基づき説明する。
主制御基板30は、メインCPU30aを備えており、該メインCPU30aにはROM30b及びRAM30cが接続されている。メインCPU30aは、大当り判定用乱数及び演出パターン振分乱数などの各種の乱数の値を所定の周期毎に順次更新し、更新後の値をRAM30cに設定し、更新前の値を書き換えている。ROM30bには、パチンコ機10を制御するための制御プログラムや複数種類の演出パターンが記憶されている。演出パターンは、図柄変動の開始(図柄組み合わせゲームの開始)から全列の図柄が停止(図柄組み合わせゲームが終了)する迄の間の遊技演出(表示演出、発光演出、音声演出、可動演出)のベースとなるパターンを示すものである。演出パターンには、該演出パターン毎に遊技演出の時間が定められており、少なくとも遊技演出の時間が特定可能とされている。そして、複数種類の演出パターンは、大当り演出用とはずれ演出用に分類されてROM30bに記憶されている。また、RAM30cには、パチンコ機10の動作中に適宜書き換えられる各種の情報(乱数の値など)が記憶(設定)されるようになっている。
【0020】
前記大当り演出は、図柄組み合わせゲームが、大当りの組み合わせで停止するように展開される演出である。大当り演出用の演出パターンで図柄組み合わせゲームが行われると、リーチ演出を経て大当りの組み合わせで停止する場合と、リーチ演出を経ることなく大当りの組み合わせで停止する場合がある。前記はずれ演出は、図柄組み合わせゲームが、はずれの組み合わせで停止するように展開される演出である。はずれ演出用の演出パターンで図柄組み合わせゲームが行われると、リーチ演出を経てはずれの組み合わせで停止する場合(はずれリーチの場合)と、リーチ演出を経ることなくはずれの組み合わせで停止する場合がある。また、リーチ演出は、リーチ状態が生起されてから、大当りの組み合わせ又ははずれの組み合わせが停止又は一旦停止する迄に行われる演出である。
【0021】
また、リーチ演出は、遊技者が抱く大当りになる期待感を変化し得るように複数の段階に発展させるなどの形態で構成されている。例えば、ノーマルリーチ演出のみで構成されるリーチ演出や、ノーマルリーチ演出→スーパーリーチ演出へ2段階に発展するリーチ演出がある。本明細書においては、このような発展系のリーチ演出における各段階の演出内容を区別するために、1段階目を「ノーマルリーチ演出」、2段階目を「スーパーリーチ演出」と示す。このようにリーチ演出の演出内容が複数の段階に発展する場合には、発展前の演出(ノーマルリーチ演出)に比して、発展後の演出(スーパーリーチ演出)の方が、大当りになる期待感を高めることができるようになっている。
【0022】
そして、メインCPU30aは、前記各種乱数を用いて各種処理(大当り判定、停止図柄の決定、演出パターンの決定など)を実行する。
メインCPU30aは、入賞検知センサSE1の遊技球の入賞検知を契機に大当り判定用乱数の値をRAM30cから読み出し、RAM30cの所定の格納領域に順次格納(記憶)する。そして、メインCPU30aは、前記入賞検知に基づく図柄組み合わせゲームの開始直前に、RAM30cに格納されている前記大当り判定用乱数の値とROM30bに記憶されている大当り判定値とを比較して大当り判定を行う。前記大当り判定の判定結果が肯定(大当り判定用乱数の値と大当り判定値が一致)の場合、メインCPU30aは、大当りを決定する。前記大当りを決定した場合、メインCPU30aは、可変表示器Hに最終的に停止させる図柄(停止図柄左、中、右)を、全列が同一種類の図柄となるように決定する。この決定した停止図柄左、停止図柄中、停止図柄右が、可変表示器Hにおいて左図柄、中図柄、右図柄として最終的に導出される。また、メインCPU30aは、RAM30cから演出パターン振分乱数の値を読み出し、該値に基づき、大当り演出用の演出パターンの中から1つの演出パターンを決定する。この場合、可変表示器Hには、決定した演出パターンに基づく遊技演出に関連して、決定した停止図柄による大当りの組み合わせが最終的に停止する。
【0023】
一方、大当り判定の判定結果が否定(大当り判定用乱数の値と大当り判定値が不一致)の場合、メインCPU30aは、はずれを決定する。前記はずれを決定した場合、メインCPU30aは、可変表示器Hに最終的に停止させる図柄(停止図柄左、中、右)を、全列が同一種類の図柄とならないように決定する。また、メインCPU30aは、RAM30cから演出パターン振分乱数の値を読み出し、該値に基づき、はずれ演出用の演出パターンの中から1つの演出パターンを決定する。この場合、可変表示器Hには、決定した演出パターンに基づく遊技演出に関連して、決定した停止図柄によるはずれの組み合わせが停止する。
【0024】
そして、停止図柄及び演出パターンを決定したメインCPU30aは、演出制御基板31のサブCPU31aに対して、所定の制御コマンドを所定のタイミングで出力する。具体的に言えば、メインCPU30aは、最初に演出パターンを指定すると共に図柄の変動開始を指示する演出パターン指定コマンドを出力する。次に、メインCPU30aは、停止図柄左を指定する左図柄指定コマンド、停止図柄中を指定する中図柄指定コマンド及び停止図柄右を指定する右図柄指定コマンドを、左図柄指定コマンド→右図柄指定コマンド→中図柄指定コマンドの順に出力する。その後に、メインCPU30aは、指定した演出パターンに定められている遊技演出の時間の経過時に、各列の図柄の停止を指示する全図柄停止コマンドを出力する。なお、メインCPU30aは、演出パターン指定コマンドをランプ制御基板32及び音声制御基板33の各サブCPUにも出力する。
【0025】
次に、演出制御基板31について説明する。
演出制御基板31は、サブCPU31aを備えており、該サブCPU31aにはROM31b及びRAM31cが接続されている。ROM31bには、複数種類の演出実行データや各種の画像情報(図柄の画像情報、背景画像、文字画像、登場キャラクタの画像(動作画像も含む)など)が記憶されている。前記演出実行データは、演出パターンに対応付けられた遊技演出(表示演出と可動演出)の具体的な演出内容を特定するためのものである。そして、ROM31bには、1つの演出パターンに対して1つの演出実行データが対応付けられて記憶されている。RAM31cには、パチンコ機10の動作中に適宜書き換えられる各種情報が記憶(設定)されるようになっている。
【0026】
従って、サブCPU31aは、演出パターン指定コマンドを入力すると、指定された演出パターンに対応する演出実行データをROM31bから読み出し、遊技演出(表示演出と可動演出)の具体的な演出内容を決定(特定)する。そして、サブCPU31aは、読み出した演出実行データに基づき、可変表示器Hの表示態様及び可動装置K(キャラクタ体21の右腕22と顎24)の動作態様を制御する。その結果、可変表示器Hでは、各図柄指定コマンドで指定された停止図柄左、停止図柄中、停止図柄右による図柄組み合わせを最終的に停止させる表示演出が行われる。また、可動装置K(キャラクタ体21の右腕22と顎24)では、前記表示演出に関連して可動演出が行われる。
【0027】
なお、ランプ制御基板32及び音声制御基板33にも、演出制御基板31と同様に演出パターンに対応付けられた遊技演出(発光演出、音声演出)の具体的な演出内容を特定するための演出実行データが記憶されている。そして、主制御基板30のメインCPU30aが各制御基板31〜33に対して同時期に同一の演出パターン指定コマンドを出力することで、各制御基板31〜33は、互いに関連付けられた演出実行データを読み出し、遊技演出の制御を実行する。その結果、可変表示器Hの表示演出、可動装置Kの可動演出、装飾ランプ16の発光演出及びスピーカ17の音声演出は、関連付けられて行われる。
【0028】
そして、本実施形態のパチンコ機10は、可変表示器Hの表示演出として表示されるリーチ演出に関連付けて可動演出を行わせるように構成されている。より詳しくは、サブCPU31aが演出実行データに基づき可変表示器Hの表示態様及びキャラクタ体21の動作態様を制御し、リーチ演出が次の段階(ノーマルリーチ演出→スーパーリーチ演出)に発展する前にはキャラクタ体21の右腕22と顎24を動作させて可動演出を行うように構成されている。この可動演出の制御においてサブCPU31aは、リーチ演出を次の段階に発展させる場合とリーチ演出を次の段階に発展させない場合とで、キャラクタ体21の右腕22と顎24に異なる動作態様で可動演出を行わせるように制御可能な構成とされている。そして、本実施形態では、リーチ演出が次の段階に発展するか否かを遊技者に事前に告げるための予告演出(発展予告演出)を前述の可動演出で実現している。
【0029】
前記リーチ演出を次の段階に発展させる場合とリーチ演出を次の段階に発展さない場合における遊技演出のパターンは別々の演出パターンで指定され、主制御基板30のROM30bに記憶されている。以下の説明では、説明の便宜上、リーチ演出を次の段階に発展させる場合の演出パターンを「演出パターンPT1」と示し、リーチ演出を次の段階に発展させない場合の演出パターンを「演出パターンPT2」と示す。なお、本実施形態では、演出パターンPT1が大当り演出用の演出パターンとし、演出パターンPT2がリーチありのはずれ演出用の演出パターンとして分類されている。そして、演出制御基板31のROM31bには、リーチ演出を次の段階に発展させる場合の演出パターンPT1とリーチ演出を次の段階に発展させない場合の演出パターンPT2の具体的な演出内容(可変表示器Hの表示態様、キャラクタ体21の動作態様)を示した演出実行データが別々に記憶されている。
【0030】
ここで、本実施形態において演出パターンPT1及び演出パターンPT2に基づき行われる可動演出について説明する。なお、以下の説明では、演出パターンPT1に基づき行われる可動演出を「第1可動演出」と示し、演出パターンPT2に基づき行われる可動演出を「第2可動演出」と示す。前記第1可動演出では、前記右腕22と顎24に開始動作を行わせた後、リーチ演出が発展する場合の動作を行わせるようになっている。本実施形態では、第1可動演出における右腕22と顎24の動作態様が第2の動作態様となる。一方で、第2可動演出では、前記右腕22と顎24に開始動作を行わせた後、リーチ演出が発展しない場合の動作を行わせるようになっている。本実施形態では、第2可動演出における右腕22と顎24の動作態様が第1の動作態様となる。前記第1可動演出の開始動作と第2可動演出の開始動作では、右腕22と顎24が同じ動作を行うようになっている。そして、前記開始動作後(開始動作以降)、右腕22と顎24は、リーチ演出が発展する場合とリーチ演出が発展しない場合とで異なる動作を行うようになっている。なお、前記開始動作、前記リーチ演出が発展する場合の動作、及び前記リーチ演出が発展しない場合の動作は、その動作のパターン(態様)が予め定められている。
【0031】
前記開始動作では、右腕22を腕組状態から動作を開始させ、当該右腕22を小刻みに動作させた後、腕組状態へ一旦戻すようになっている。より詳しくは、動作を開始させた右腕22を、腕組状態と回動角度β(β<最大回動角度α)まで回動動作した状態との間で繰り返し往復動作させた後、腕組状態へ一旦戻すようになっている。この開始動作は、前記右腕22の往復動作が所定回数(又は所定時間)に達する迄の間、行われる。前記開始動作における右腕22の動作が第1の回動動作となる。また、前記開始動作では、顎24を閉口状態から動作を開始させ、当該顎24を閉口状態と開口状態との間で繰り返し往復動作させた後、閉口状態へ一旦戻すようになっている。本実施形態の第1可動演出と第2可動演出では、当該第1,第2可動演出において右腕22と顎24が開始動作(所定の動作)を行う間、同じ動作を行うようになっている。即ち、第1可動演出と第2可動演出では、右腕22と顎24が動作を開始してから所定の時期に達する迄の間(開始動作が終了する迄の間)、同じ動作を行うようになっている。
【0032】
前記第1可動演出で行われるリーチ演出が発展する場合の動作では、前記開始動作において腕組状態に一旦戻された右腕22を、前記開始動作時の回動動作よりも大きく回動動作させた後、腕組状態へ戻すようになっている。より詳しくは、前記開始動作において腕組状態に一旦戻された右腕22を、当該腕組状態から最大回動角度αまで回動動作させた後、腕組状態へ戻すようになっている。前記リーチ演出が発展する場合の動作における右腕22の動作が第2の回動動作となる。また、前記リーチ演出が発展する場合の動作では、前記開始動作において閉口状態に一旦戻された顎24を、前記右腕22の回動動作に連動させて開口状態に動作させた後、閉口状態へ戻すようになっている。前記右腕22が前記リーチ演出が発展する場合の動作を行うことで、指先23が可変表示器Hに表示された画像(演出キャラクタPの画像)を指し示すようになっている。そして、前記リーチ演出が発展する場合の動作において右腕22が腕組状態に、顎24が閉口状態に夫々戻ると第1可動演出が終了する。
【0033】
一方で、前記第2可動演出で行われるリーチ演出が発展しない場合の動作では、前記開始動作において腕組状態に一旦戻された右腕22を、そのまま腕組状態で維持させるようになっている。即ち、リーチ演出が発展しない場合の動作では、開始動作後に右腕22がさらに回動動作しないようになっている。また、前記リーチ演出が発展しない場合の動作では、前記開始動作において閉口状態に一旦戻された顎24を、前記開口状態に動作させた後、閉口状態へ戻すようになっている。そして、前記リーチ演出が発展しない場合の動作において顎24が閉口状態に戻ると第2可動演出が終了する。
【0034】
以下、演出制御基板31のサブCPU31aが演出実行データに基づき可変表示器H及び可動装置Kを制御し、前述した遊技演出が行われる態様を図4及び図5に基づき説明する。なお、図4及び図5において、白抜き矢印は図柄の変動表示を示している。
【0035】
最初に、演出パターンPT1に基づき遊技演出が行われる態様を説明する。
演出パターンPT1が指定された演出パターン指定コマンド及び各図柄指定コマンドを入力した演出制御基板31のサブCPU31aは、演出パターンPT1に対応する演出実行データをROM31bから読み出し、表示装置20(可変表示器H)の制御を開始する。その結果、可変表示器Hでは、各列の図柄変動が開始し、図柄組み合わせゲームが開始する。この図柄組み合わせゲームの開始時、可動装置K(キャラクタ体21)は可動演出を行っておらず、キャラクタ体21の右腕22は腕組状態に、顎24は閉口状態になっている(図4(a)参照)。そして、可変表示器Hでは、図柄変動の開始後、所定の時間が経過する毎に、左列→右列の順に変動表示が終了し、左図柄と右図柄が一旦停止する(図4(a))。図4(a)において可変表示器Hには、左図柄指定コマンドで指定された図柄「7」が左図柄とし、右図柄指定コマンドで指定された図柄「7」が右図柄として一旦停止している。その結果、可変表示器Hでは、図柄「7」によるリーチの組み合わせが形成され、リーチ状態が生起される。
【0036】
続いて、可変表示器Hでは、リーチ状態が生起されたことにより、中列の図柄(中図柄)を導出するリーチ演出が行われる。本実施形態のリーチ演出では、まず、可変表示器Hに演出キャラクタPが画像表示され、該演出キャラクタPの動作に応じて中列の図柄を導出するノーマルリーチ演出(1段階目のリーチ演出)が行われる(図4(b))。そして、可変表示器Hでは、ノーマルリーチ演出が行われてから所定の時間経過後、演出キャラクタPの動作に応じて、中図柄として図柄「8」が一旦停止する。即ち、可変表示器Hでは、リーチの組み合わせを形成する図柄「7」とは異なる図柄「8」が導出されたことにより、はずれの組み合わせ[787]が一旦停止する(図4(c))。また、可変表示器Hには、図柄「8」が導出されたことにより、演出キャラクタPが尻餅した画像が表示される。
【0037】
前記ノーマルリーチ演出の結果が導出された状態で、リーチ演出がノーマルリーチ演出からスーパーリーチ演出(2段階目のリーチ演出)に発展する前に、キャラクタ体21の右腕22と顎24が動作を開始して可動演出を行う。最初に、右腕22と顎24は、前記開始動作を行う。即ち、右腕22は腕組状態と前記回動角度βまで回動した状態との間を往復動作すると共に、顎24は閉口状態と開口状態との間を往復動作する。また、前記開始動作に関連付けて、装飾ランプ16は発光演出(例えば、ゆっくり点滅)を行うと共に、スピーカ17は音声演出(例えば、キャラクタ体21が考え事をしているかのように「う〜〜〜ん」の効果音)を行う。前記可動演出を含む遊技演出によって発展予告を行うと共に、リーチ演出が次の段階に発展するか否かという遊技者の期待感を高揚させている。
【0038】
前記右腕22と顎24が開始動作を行ってから所定時間が経過すると、右腕22は腕組状態に一旦戻されると共に顎24は閉口状態に一旦戻される。そして、前記右腕22と顎24は腕組状態と閉口状態を維持し、数秒(例えば1秒)程度の間をおいた後、リーチ演出が発展する場合の動作を行う。即ち、右腕22は、腕組状態から最大回動角度α(>β)まで回動動作すると共に、該右腕22の動作に連動して顎24が開口状態に動作する(図4(d))。この動作によってキャラクタ体21は、右腕22の指先23で可変表示器Hに表示されている演出キャラクタPを指し示す。このときのキャラクタ体21の動作態様は、ノーマルリーチ演出において図柄「8」を導出し尻餅した演出キャラクタPに恰も「喝」を入れて復活させるかのように視認できる。そして、可変表示器Hには、前記リーチ演出が発展する場合の動作に関連付けて、キャラクタ体21に指し示された演出キャラクタPが驚いた表情となる画像が表示される。また、前記リーチ演出が発展する場合の動作に関連付けて、前記開始動作時とは異なるように装飾ランプ16は発光演出(例えば、早く点滅)を行うと共に、スピーカ17は音声演出(例えば、「発展じゃ〜」の効果音)を行う。
【0039】
続いて、可変表示器Hには、驚いた表情の演出キャラクタPが立ち上がる画像が表示され、リーチ演出がノーマルリーチ演出からスーパーリーチ演出に発展し、再び演出キャラクタPの動作に応じて中列の図柄を導出するリーチ演出が行われる(図5(a))。前記スーパーリーチ演出への発展に伴い、中列の図柄は再び変動し、変動表示される。また、スーパーリーチ演出への発展後、右腕22と顎24は、腕組状態と閉口状態に戻る。そして、可変表示器Hでは、スーパーリーチ演出が行われてから所定の時間経過後、演出キャラクタPの動作に応じて中図柄として中図柄指定コマンドで指定された図柄「7」が導出される(図5(b))。即ち、可変表示器Hには、大当りの組み合わせ[777]が導出される。その後、可変表示器Hでは、全図柄停止コマンドの入力により、大当りの組み合わせ[777]が停止し、大当りが確定する(図5(c))。
【0040】
次に、演出パターンPT2に基づき遊技演出が行われる態様を説明する。なお、演出パターンPT2の遊技演出は、前述した演出パターンPT1の遊技演出と同様に、図4(a)→(b)の流れで遊技演出が行われるため、その重複する説明については省略又は簡略する。
【0041】
前記ノーマルリーチ演出の結果(はずれの組み合わせ[787])が導出されると、演出パターンPT1の場合と同様に、キャラクタ体21の右腕22と顎24が動作を開始して可動演出を行う(図4(c))。即ち、右腕22は、腕組状態と前記回動角度βまで回動した状態との間を往復動作すると共に、顎24は、閉口状態と開口状態との間を往復動作し、前記開始動作を行う。また、前記開始動作に関連付けて、前述同様に装飾ランプ16は発光演出を行うと共に、スピーカ17は音声演出を行う。このように、演出パターンPT2の遊技演出によってノーマルリーチ演出の結果が導出された後、キャラクタ体の右腕22と顎24は、動作を開始してから所定時間が経過する迄(開始動作が終了する迄)の間、演出パターンPT1の遊技演出と同じ動作を行う。従って、遊技者は、開始動作による可動演出が行われている間、リーチ演出が次の段階に発展するか否かという期待感を得られる。
【0042】
前記開始動作による可動演出が行われてから所定時間が経過すると、右腕22は腕組状態に一旦戻されると共に顎24は閉口状態に一旦戻される。そして、前記右腕22と顎24は腕組状態と閉口状態を維持し、数秒(例えば1秒)程度の間をおいた後、演出パターンPT2に基づく遊技演出では、リーチ演出が発展しない場合の動作を行う。即ち、右腕22は腕組状態を維持し、顎24のみが開口状態に動作する。また、前記リーチ演出が発展しない場合の動作に関連付けて、装飾ランプ16は発光演出(例えば、消灯)を行うと共に、スピーカ17は音声演出(例えば、「残念じゃ〜」の効果音)を行う。そして、顎24は開口状態から閉口状態に戻る。その後、可変表示器Hでは、全図柄停止コマンドの入力により、ノーマルリーチ演出で導出されたはずれの組み合わせ[787]が停止し、はずれが確定する(図5(d))。
【0043】
従って、本実施形態では、以下に示す効果を得ることができる。
(1)リーチ演出が次の段階に発展する前に、キャラクタ体21の右腕22と顎24を動作させて可動演出を行わせるように制御する構成とした。前記可動演出をリーチ演出が次の段階に発展する前に行うことにより、キャラクタ体21の右腕22と顎24の動作によって前記リーチ演出が次の段階に発展するか否かを予告することができる。そのため、画像表示によってリーチ演出が次の段階に発展するか否かを予告する場合に比して、分かり易い演出を実現することができる。従って、興趣の向上を図ることができる。
【0044】
(2)リーチ演出を次の段階に発展させる場合と発展させない場合とで、キャラクタ体21の右腕22と顎24が異なる動作態様で可動演出を行うように制御する構成とした。そのため、遊技者は、可動演出がどのように展開されるのかにも注目し、キャラクタ体21の右腕22と顎24の動作に興味を持つことができる。また、遊技者は、リーチ演出が次の段階に発展するか否かを恰もキャラクタ体21が決定しているかのように視認することができる。従って、興趣の向上を図ることができる。
【0045】
(3)リーチ演出を次の段階に発展させる場合と発展させない場合とで、キャラクタ体21の右腕22と顎24が動作を開始してから開始動作が終了する迄の間、同じ動作を行わせるように制御する構成とした。そのため、遊技者は、前記開始動作後、右腕22と顎24が次の動作(右腕22と顎24が共に動作するのか又は顎24のみが動作するのか)を行う迄の間、リーチ演出が発展するのか又は発展しないのかが分からないため、その間、遊技者の期待感を高揚させる又は煽ることができる。また、開始動作後に、右腕22と顎24が共に動作(リーチ演出が発展する場合の動作)を行うとリーチ演出が次の段階に発展するため、ノーマルリーチ演出が終了した後もリーチ演出が発展する可能性を持たせることができ、遊技者の期待感を持続させることができる。
【0046】
(4)可変表示器Hでは変動画像に基づく表示演出を、可動装置Kでは右腕22と顎24の機械的な動作に基づく可動演出を行うように構成した。可変表示器Hと可動装置Kは、別部材構成で、かつ、異なる構造で構成されているため、雰囲気の異なる遊技演出を実現できる。そして、可変表示器Hでは液晶ディスプレイの表示に応じた平面的な演出が行われる一方で、可動装置Kではキャラクタ体21の動作に応じた立体的な演出が行われる。従って、リーチ演出が次の段階に発展するか否かを平面的な演出とは異なる立体的な演出(右腕22と顎24の動作)で表現することにより、インパクトが強く、より面白みがある遊技演出を実現できる。
【0047】
(5)可動装置K(キャラクタ体21)は、人間(頭と両腕)を模し、右腕22の指先23によって何かを指し示す態様を取り得るように構成した。そのため、可動演出の演出内容が人間の動作となり、親しみ易く、かつ、分かり易い遊技演出を実現できる。
【0048】
(6)また、ノーマルリーチ演出の終了時における可変表示器Hの表示態様に関連付けて可動演出を行い、リーチ演出を次の段階に発展させる場合には、前記可動演出に関連付けて以降の表示演出を行うように制御する構成とした。具体的には、演出キャラクタPの動作に応じてはずれの組み合わせを一旦停止させた後、キャラクタ体21の右腕22と顎24を第2可動演出で動作させたことに応じて、前記演出キャラクタPが再び図柄を導出するスーパーリーチ演出に発展させるようにした。そのため、表示演出と可動演出の関連付けに基づいて、どのように可動演出が行われるとリーチ演出が次の段階に発展するのかを分かり易くできる。また、リーチ演出において、注目すべき点(可動演出においてキャラクタ体21が演出キャラクタPを指し示すか否か)を明確にすることができ、興趣の向上を図ることができる。
【0049】
なお、本実施形態は以下のように変更してもよい。
・前記実施形態では、キャラクタ体21の右腕22と顎24を動作させて可動演出を行っているが、右腕22又は顎24の何れかを動作させて可動演出を行うようにしても良い。また、キャラクタ体21の両腕を動作可能に設け、当該両腕を動作させて可動演出を行っても良い。
【0050】
・前記実施形態では、可変表示器Hに演出キャラクタPを表示し、リーチ演出(ノーマルリーチ演出、スーパーリーチ演出)を行っているが、リーチ演出の内容は任意に変更しても良い。例えば、図柄を高速変動やコマ送り変動させて導出するリーチ演出にしても良い。
【0051】
・前記実施形態において、リーチ演出を次の段階に発展させる場合と発展させない場合とで、キャラクタ体21の右腕22と顎24が異なる動作態様で可動演出を行うようにすれば、その具体的な動作は任意に変更しても良い。
【0052】
・前記実施形態において、キャラクタ体21の右腕22と顎24が第2可動演出を行った場合でも、リーチ演出を次の段階に発展させる場合と発展させない場合を設けても良い。また、リーチ演出を次の段階に発展させた場合に、スーパーリーチ演出においてはずれの組み合わせを導出するようにしても良い。
【0053】
・前記実施形態では、リーチ演出が2段階に発展しているが、リーチ演出が発展する段階数は、3段階、4段階でも良く、任意に変更することができる。この場合、リーチ演出が次の段階に発展する前であれば、可動演出を行うタイミングは任意に変更しても良い。
【0054】
・前記実施形態では、可変表示器Hの上方にキャラクタ体21を配置しているが、その配置は任意に変更しても良い。例えば、キャラクタ体21を可変表示器Hの側方や下方に配置しても良い。
【0055】
・前記実施形態において、表示装置20(可変表示器H)と可動装置Kを別々に制御する制御基板(CPU)を設けても良い。例えば、表示装置20(可変表示器H)を制御する表示制御基板(表示制御部)、及び可動装置Kを制御する可動体制御基板(可動体制御部)を設けても良い。この場合、表示制御基板と可動体制御基板によって演出制御手段が構成される。また、この場合において可動体制御基板が、ランプ制御基板32や音声制御基板33と兼用構成されていても良い。また、表示装置20(可変表示器H)、可動装置K、装飾ランプ16、及びスピーカ17などの各種の演出装置を単一の制御基板(CPU)で制御するように構成しても良い。この場合、単一の制御基板が演出制御手段となる。
【0056】
・前記実施形態は、液晶式の可変表示器Hに限らず、変動画像によって表示演出を行うことが可能な他の種類の可変表示器においても前記実施形態と同様に具体化することができる。例えば、CRT(ブラウン管)式、プラズマディスプレイ式、ドットマトリクス式の可変表示器でも良い。また、機械式(ドラム式やベルト式)、7セグメントLED式の可変表示器でも良い。
【0057】
・前記実施形態では、1〜8までの数字図柄が採用されているが、図柄の種類及び形態は任意に変更しても良い。例えば、0〜9までの10種類の数字図柄でも良い。また、数字図柄に代えて、文字図柄、アルファベット図柄、キャラクタ図柄などでも良い。さらに、大当りの組み合わせやはずれの組み合わせを形成する図柄の列数は、2列、4列、5列など任意に変更しても良い。また、可変表示器Hに図柄が導出される順番は、左列→中列→右列の順など任意に変更しても良く、左列→中列→右列である場合には左図柄と中図柄によってリーチの組み合わせが形成され、右図柄を導出するリーチ演出が行われる。
【0058】
・前記実施形態において、第1可動演出と第2可動演出の内容は次のように変更しても良い。即ち、第1可動演出と第2可動演出の開始動作において、右腕22を小刻みに往復動作させると共に顎24を往復動作させ、前記開始動作を行ってから所定時間の経過後、右腕22を回動角度βまで回動した状態で一旦停止させると共に、顎24を閉口状態に戻す。そして、第1可動演出では、前記開始動作後、数秒程度の間をおいて、右腕22を回動角度βから最大回動角度αまで回動動作させると共に顎24を閉口状態から開口状態に動作させ、その後、前記右腕22を腕組状態に、顎24を閉口状態に戻すようにする。前記第2可動演出では、前記開始動作後、数秒程度の間をおいて、右腕22を腕組状態に戻す一方で顎24を閉口状態から開口状態に動作させ、その後、顎24を閉口状態に戻すようにする。
【0059】
次に、前記実施形態及び別例から把握できる技術的思想を以下に追記する。
(イ)前記演出用可動体は、人間の腕を模して構成されており、当該腕は、初期状態から前記可変表示部の表示領域に向けて回動動作可能に構成されており、前記演出制御手段は、前記第1の動作態様において前記腕が第1の回動動作のみを行うように前記可動装置を制御し、前記第2の動作態様において前記腕が前記第1の回動動作に加えて当該第1の回動動作とは異なる第2の回動動作を行うように前記可動装置を制御する請求項2又は請求項3に記載の遊技機。
【0060】
(ロ)前記表示装置は、変動画像に基づく表示演出を行うように構成されており、前記演出制御手段は、前記リーチ演出においてキャラクタの画像を可変表示部に表示し、当該キャラクタの演出に応じてはずれの組み合わせを前記可変表示部に一旦停止表示させた後、前記演出用可動体を第1の動作態様で動作させたことに応じて前記表示演出を終了させるように前記表示装置を制御する請求項2又は請求項3に記載の遊技機。
【0061】
(ハ)前記表示装置は、変動画像に基づく表示演出を行うように構成されており、前記演出制御手段は、前記リーチ演出においてキャラクタの画像を可変表示部に表示し、当該キャラクタの演出に応じてはずれの組み合わせを前記可変表示部に一旦停止表示させた後、前記演出用可動体を第2の動作態様で動作させたことに応じて前記はずれの組み合わせを形成する図柄を再び変動させて前記キャラクタが再び演出を行うリーチ演出に発展させて可変表示部に表示させるように前記表示装置を制御する請求項2又は請求項3に記載の遊技機。
【0062】
(ニ)前記演出制御手段は、前記第1の動作態様において初期状態の演出用可動体に開始動作を行わせた後、前記リーチ演出が次の段階に発展しないことを示す動作を行わせるように前記可動装置を制御し、前記第2の動作態様において初期状態の演出用可動体に前記開始動作を行わせた後、前記リーチ演出が次の段階に発展することを示す動作を行わせるように前記可動装置を制御するようになっており、前記第1の動作態様及び第2の動作態様において、前記開始動作では前記演出用可動体が同じ動作を行い、前記リーチ演出が次の段階に発展しないことを示す動作とリーチ演出が次の段階に発展することを示す動作では前記演出用可動体が異なる動作を行うように構成された請求項2に記載の遊技機。
【0063】
【発明の効果】
本発明によれば、表示演出に可動演出を付加して分かり易い演出を実現し、興趣の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】パチンコ遊技機の機表側を示す正面図。
【図2】可変表示装置を示す正面図。
【図3】主制御基板及び演出制御基板の具体的な構成を示すブロック図。
【図4】(a)〜(d)は、表示演出と可動演出が行われる態様を示す模式図。
【図5】(a)〜(d)は、表示演出と可動演出が行われる態様を示す模式図。
【符号の説明】
H…可変表示器(可変表示部)、K…可動装置、20…表示装置、22…右腕(演出用可動体)、24…顎(演出用可動体)、31…演出制御基板(演出制御手段)。
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の段階に発展するリーチ演出を前記可変表示部に表示させて表示演出を行う遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、遊技機の一種であるパチンコ機では、複数種類の図柄を変動させて、複数列(例えば3列)の図柄による図柄組み合わせを導出する図柄組み合わせゲームが行われている。この図柄組み合わせゲームは、遊技盤の遊技領域に配設された表示装置を用いて行われている。表示装置としては、変動画像に基づく遊技演出を行う液晶式の可変表示部を有する表示装置が知られており、図柄組み合わせゲームは、可変表示部で行われる表示演出に関連して行われるようになっている。そして、遊技者は、図柄組み合わせゲームで導出され、最終的に停止表示された図柄組み合わせから大当り又ははずれを認識できる。
【0003】
ところで、図柄組み合わせゲームは、遊技の興趣を高めるために複数種類の図柄を変動させて図柄組み合わせを導出する演出であって、大当りか否かはパチンコ機の内部処理において判定されている。従って、パチンコ機では、図柄組み合わせゲームによって最終的な図柄組み合わせを導出する迄の過程において様々な演出を盛り込み、興趣の向上を図っている。このような演出として、遊技者が抱く大当りになる期待感を変化し得るように、リーチ演出の演出内容を複数の段階に発展(例えば、ノーマルリーチ演出からスーパーリーチ演出に発展)させる演出が行われている。この演出では、リーチ演出の演出内容が発展する前段階でキャラクタなどを可変表示部に表示させ、遊技者に対して大当りになる可能性が高いことを予感させている。このような演出は、例えば、特許文献1に記載された発明で提案されている。
【0004】
特許文献1では、例えば、第1リーチ演出画像において発展予告画像(覗き男)を表示し、第2リーチ演出画像に発展する可能性が高いことを予告している。第2リーチ演出画像に発展した場合には第1リーチ演出画像に比して大当りとなる可能性が高く設定されているため、発展予告画像を表示することにより、遊技者は、第1リーチ演出画像から第2リーチ演出画像へ発展する可能性が高いことに加えて大当りになる可能性が高いことを予感できる。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−113194号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、特許文献1では、発展予告画像を第1リーチ演出画像や第2リーチ演出画像と同様に表示演出の中で行うように構成されている。そのため、このように全てを表示演出で行った場合には、演出全体が単調となり面白みに欠けていた。また、発展予告をリーチ演出と同様に画像を用いて行った場合には、発展予告画像が予告であるのか又は予告でないのか(単なるリーチ演出の一部であるのか)を遊技者が判断し難いという問題がある。従って、遊技者は発展予告であるか否かを判断できない場合、発展予告による期待感を得ることなく図柄組み合わせゲームの展開を見ることになる。
【0007】
この発明は、前述した従来の技術に存在する問題点に着目してなされたものであり、その目的は、表示演出に可動演出を付加して分かり易い演出を実現し、興趣の向上を図ることができる遊技機を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、図柄の変動に関連して表示演出を行う可変表示部を有する表示装置と、機械的な動作に関連して可動演出を行う演出用可動体を有する可動装置と、前記表示装置及び可動装置を制御する演出制御手段とを備え、前記演出制御手段は、大当りになる期待感を変化し得るように複数の段階に発展するリーチ演出を前記可変表示部に表示して表示演出を行わせると共に、前記リーチ演出が次の段階に発展する前には前記演出用可動体を動作させて可動演出を行わせるように前記表示装置及び可動装置を制御することを要旨とする。
【0009】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の遊技機において、前記演出制御手段は、第1の動作態様と、前記第1の動作態様とは異なる第2の動作態様で可動演出を行うように前記演出用可動体を制御可能であって、前記第1の動作態様で可動演出を行う場合には前記リーチ演出を発展させずに表示演出を終了させ、前記第2の動作態様で可動演出を行う場合には前記リーチ演出を次の段階に発展させるように前記表示装置を制御することを要旨とする。
【0010】
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の遊技機において、前記演出制御手段は、前記第1の動作態様及び第2の動作態様において前記演出用可動体が動作を開始してから所定の動作を行う間、前記演出用可動体に同じ動作を行わせるように前記可動装置を制御することを要旨とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明をその一種であるパチンコ遊技機(以下、「パチンコ機」と示す)に具体化した一実施形態を図1〜図5に基づき説明する。
【0012】
図1には、パチンコ機10の機表側が略示されており、機体の外郭をなす外枠11の開口前面側には、各種の遊技用構成部材をセットする縦長方形の中枠12が開閉及び着脱自在に組み付けられている。中枠12の前面側には、機内部に配置された遊技盤13を透視保護するためのガラス枠を備えた前枠14と上球皿15が共に横開き状態で開閉可能に組み付けられている。前枠14の前面側及び遊技盤13の遊技領域13aには、遊技の状態に応じて点灯(点滅)又は消灯し、発光演出を行う装飾ランプ(発光演出装置)16が設けられている。外枠11の下部(パチンコ機10の下部)には、遊技の状態に応じて各種音声を出力し、音声演出を行うスピーカ(音声演出装置)17が配置されている。中枠12の下部には、下球皿18及び発射装置19が装着されている。
【0013】
遊技盤13の遊技領域13aの略中央には、表示演出を行う表示装置(表示演出装置)20が配設されている。前記表示装置20は、各種の飾りが施された飾り部材TWを備え、該飾り部材TWの窓口TWaには液晶ディスプレイ型の可変表示部としての可変表示器Hが装着されている。前記表示装置20では、可変表示器Hの変動画像(又は画像表示)に基づいて表示演出が行われるようになっている。そして、可変表示器Hでは、表示演出に関連して、複数種類の図柄(識別情報)を複数列で変動させて図柄組み合わせを導出する図柄組み合わせゲーム(図柄の変動演出)が行われるようになっている。本実施形態では、図柄組み合わせゲームで3列の図柄による組み合わせを導出し、該組み合わせを構成する各列の図柄の種類を1〜8の8種類の数字としている。
【0014】
そして、遊技者は、可変表示器Hに最終的に停止(停止表示)した図柄組み合わせから大当り又ははずれを認識できる。可変表示器Hに停止した全列の図柄が同一種類の場合には、その図柄組み合わせ([111][777]など)から大当りを認識できる。この大当りを認識できる図柄組み合わせが大当りの組み合わせとなる。大当りの組み合わせで停止した場合、遊技者には、大当り状態(特別遊技状態)が付与される。また、可変表示器Hで停止した全列の図柄が異なる種類の場合又は1列の図柄がリーチを形成する図柄とは異なる種類の場合には、その図柄組み合わせ([234][122][767]など)からはずれを認識できる。このはずれを認識できる図柄組み合わせがはずれの組み合わせとなる。また、本実施形態では、遊技者側から見て左列→右列→中列の順に図柄が一旦停止(一旦停止表示)するようになっている。そして、一旦停止された左図柄と右図柄が同一種類の場合には、その図柄組み合わせ([1↓1]など、「↓」は変動表示中を示す)からリーチを認識できる。
【0015】
また、図1及び図2に示すように、表示装置20(可変表示器Hの上方)には、機械的な演出用可動体(キャラクタ体21の右腕22及び顎24)を動作させて可動演出を行う可動装置Kが配設されている。前記可動装置Kは、その全体が人間を模して構成され、頭と両腕からなるキャラクタ体21を備えている。前記キャラクタ体21は、飾り部材TWに装着されている。前記キャラクタ体21の右腕22は、回動動作(又は揺動動作)可能に設けられ、指先(人差し指)23が何かを指し示す態様(本実施形態では可変表示器Hに表示された画像(演出キャラクタPの画像)を指し示す態様)を取り得るように構成されている。また、キャラクタ体21の顎24は、前記キャラクタ体21が口を閉じたり開けたりして何かを話しているかのように上下動作可能に設けられている。そして、動作可能に設けられた前記右腕22と前記顎24には、当該右腕22と顎24に駆動力を付与する駆動ユニット25(図3に示す)が接続されている。前記駆動ユニット25は、図示しないアクチュエータ(ソレノイド、モータなど)と、該アクチュエータの動力を右腕22と顎24に伝達する動力伝達機構から構成されている。
【0016】
前記右腕22は、図2に実線で示すようにキャラクタ体21が腕組みした腕組状態(初期状態)から前記駆動ユニット25の作動によって、図2に二点鎖線で示すように可変表示器Hの表示領域に向けて回動動作可能な構成とされている。前記回動動作において右腕22は、肘の部分を起点として回動し、前記回動動作によって少なくとも指先23が可変表示器Hの表示領域に重なり入り込むように構成されている。なお、右腕22は、予め動作範囲(腕組状態から右腕22の回動角度が最大回動角度αとなる範囲)が定められている。そして、右腕22は、駆動ユニット25の回動角度制御に応じて、前記動作範囲内において任意の角度を取り得るように回動動作可能な構成とされている。また、顎24は、図2に実線で示すようにキャラクタ体21が口を閉じた閉口状態(初期状態)から前記駆動ユニット25の作動によって、図2に二点鎖線で示すようにキャラクタ体21が口を開けた開口状態に上下動作可能な構成とされている。
【0017】
また、表示装置20(可変表示器H)の下方には、図示しないアクチュエータ(ソレノイド、モータなど)の作動によって開閉動作を行う開閉羽根26を備えた始動入賞口27が配設されている。始動入賞口27の奥方には、入賞した遊技球を検知する入賞検知センサSE1(図3に示す)が設けられている。始動入賞口27は、遊技球の入賞検知を契機に、図柄組み合わせゲームの始動条件(図柄変動の始動条件)を付与し得る。また、始動入賞口27の下方には、図示しないアクチュエータ(ソレノイド、モータなど)の作動によって開閉動作を行う大入賞口扉28を備えた大入賞口29が配設されている。大入賞口29は、図柄組み合わせゲームによって導出され、最終的に停止した図柄組み合わせが大当りの組み合わせになったことに関連して大入賞口扉28が開閉動作し、開放又は閉鎖されるようになっている。そして、大当り状態が付与されると、大入賞口扉28の開閉動作によって大入賞口29が開放されて遊技球が入賞可能となるため、遊技者は、多数の賞球が獲得できるチャンスを得ることができる。
【0018】
次に、パチンコ機10の制御構成について図3に基づき説明する。
パチンコ機10の機裏側には、遊技機全体を制御する主制御基板(主制御部)30が装着されている。主制御基板30は、遊技機全体を制御するための各種処理を実行し、該処理結果に応じて各種の制御コマンドを演算処理する。そして、主制御基板30は、前記制御コマンドを所定の制御信号として出力する。また、機裏側には、表示装置20及び可動装置Kを制御する演出制御手段としての演出制御基板(演出制御部)31、装飾ランプ16を制御するランプ制御基板(発光制御部)32、及びスピーカ17を制御する音声制御基板(音声制御部)33が装着されている。本実施形態において、主制御基板30は、遊技機全体を制御するメイン制御手段として機能するように構成されている。また、本実施形態において、演出制御基板31、ランプ制御基板32及び音声制御基板33は、前述のように制御対象が各別に定められており、該制御対象を専門的に制御することから、メイン制御手段である主制御基板30に対し、サブ制御手段として機能するように構成されている。
【0019】
以下、主制御基板30及び演出制御基板31について、その具体的な構成を図3に基づき説明する。
主制御基板30は、メインCPU30aを備えており、該メインCPU30aにはROM30b及びRAM30cが接続されている。メインCPU30aは、大当り判定用乱数及び演出パターン振分乱数などの各種の乱数の値を所定の周期毎に順次更新し、更新後の値をRAM30cに設定し、更新前の値を書き換えている。ROM30bには、パチンコ機10を制御するための制御プログラムや複数種類の演出パターンが記憶されている。演出パターンは、図柄変動の開始(図柄組み合わせゲームの開始)から全列の図柄が停止(図柄組み合わせゲームが終了)する迄の間の遊技演出(表示演出、発光演出、音声演出、可動演出)のベースとなるパターンを示すものである。演出パターンには、該演出パターン毎に遊技演出の時間が定められており、少なくとも遊技演出の時間が特定可能とされている。そして、複数種類の演出パターンは、大当り演出用とはずれ演出用に分類されてROM30bに記憶されている。また、RAM30cには、パチンコ機10の動作中に適宜書き換えられる各種の情報(乱数の値など)が記憶(設定)されるようになっている。
【0020】
前記大当り演出は、図柄組み合わせゲームが、大当りの組み合わせで停止するように展開される演出である。大当り演出用の演出パターンで図柄組み合わせゲームが行われると、リーチ演出を経て大当りの組み合わせで停止する場合と、リーチ演出を経ることなく大当りの組み合わせで停止する場合がある。前記はずれ演出は、図柄組み合わせゲームが、はずれの組み合わせで停止するように展開される演出である。はずれ演出用の演出パターンで図柄組み合わせゲームが行われると、リーチ演出を経てはずれの組み合わせで停止する場合(はずれリーチの場合)と、リーチ演出を経ることなくはずれの組み合わせで停止する場合がある。また、リーチ演出は、リーチ状態が生起されてから、大当りの組み合わせ又ははずれの組み合わせが停止又は一旦停止する迄に行われる演出である。
【0021】
また、リーチ演出は、遊技者が抱く大当りになる期待感を変化し得るように複数の段階に発展させるなどの形態で構成されている。例えば、ノーマルリーチ演出のみで構成されるリーチ演出や、ノーマルリーチ演出→スーパーリーチ演出へ2段階に発展するリーチ演出がある。本明細書においては、このような発展系のリーチ演出における各段階の演出内容を区別するために、1段階目を「ノーマルリーチ演出」、2段階目を「スーパーリーチ演出」と示す。このようにリーチ演出の演出内容が複数の段階に発展する場合には、発展前の演出(ノーマルリーチ演出)に比して、発展後の演出(スーパーリーチ演出)の方が、大当りになる期待感を高めることができるようになっている。
【0022】
そして、メインCPU30aは、前記各種乱数を用いて各種処理(大当り判定、停止図柄の決定、演出パターンの決定など)を実行する。
メインCPU30aは、入賞検知センサSE1の遊技球の入賞検知を契機に大当り判定用乱数の値をRAM30cから読み出し、RAM30cの所定の格納領域に順次格納(記憶)する。そして、メインCPU30aは、前記入賞検知に基づく図柄組み合わせゲームの開始直前に、RAM30cに格納されている前記大当り判定用乱数の値とROM30bに記憶されている大当り判定値とを比較して大当り判定を行う。前記大当り判定の判定結果が肯定(大当り判定用乱数の値と大当り判定値が一致)の場合、メインCPU30aは、大当りを決定する。前記大当りを決定した場合、メインCPU30aは、可変表示器Hに最終的に停止させる図柄(停止図柄左、中、右)を、全列が同一種類の図柄となるように決定する。この決定した停止図柄左、停止図柄中、停止図柄右が、可変表示器Hにおいて左図柄、中図柄、右図柄として最終的に導出される。また、メインCPU30aは、RAM30cから演出パターン振分乱数の値を読み出し、該値に基づき、大当り演出用の演出パターンの中から1つの演出パターンを決定する。この場合、可変表示器Hには、決定した演出パターンに基づく遊技演出に関連して、決定した停止図柄による大当りの組み合わせが最終的に停止する。
【0023】
一方、大当り判定の判定結果が否定(大当り判定用乱数の値と大当り判定値が不一致)の場合、メインCPU30aは、はずれを決定する。前記はずれを決定した場合、メインCPU30aは、可変表示器Hに最終的に停止させる図柄(停止図柄左、中、右)を、全列が同一種類の図柄とならないように決定する。また、メインCPU30aは、RAM30cから演出パターン振分乱数の値を読み出し、該値に基づき、はずれ演出用の演出パターンの中から1つの演出パターンを決定する。この場合、可変表示器Hには、決定した演出パターンに基づく遊技演出に関連して、決定した停止図柄によるはずれの組み合わせが停止する。
【0024】
そして、停止図柄及び演出パターンを決定したメインCPU30aは、演出制御基板31のサブCPU31aに対して、所定の制御コマンドを所定のタイミングで出力する。具体的に言えば、メインCPU30aは、最初に演出パターンを指定すると共に図柄の変動開始を指示する演出パターン指定コマンドを出力する。次に、メインCPU30aは、停止図柄左を指定する左図柄指定コマンド、停止図柄中を指定する中図柄指定コマンド及び停止図柄右を指定する右図柄指定コマンドを、左図柄指定コマンド→右図柄指定コマンド→中図柄指定コマンドの順に出力する。その後に、メインCPU30aは、指定した演出パターンに定められている遊技演出の時間の経過時に、各列の図柄の停止を指示する全図柄停止コマンドを出力する。なお、メインCPU30aは、演出パターン指定コマンドをランプ制御基板32及び音声制御基板33の各サブCPUにも出力する。
【0025】
次に、演出制御基板31について説明する。
演出制御基板31は、サブCPU31aを備えており、該サブCPU31aにはROM31b及びRAM31cが接続されている。ROM31bには、複数種類の演出実行データや各種の画像情報(図柄の画像情報、背景画像、文字画像、登場キャラクタの画像(動作画像も含む)など)が記憶されている。前記演出実行データは、演出パターンに対応付けられた遊技演出(表示演出と可動演出)の具体的な演出内容を特定するためのものである。そして、ROM31bには、1つの演出パターンに対して1つの演出実行データが対応付けられて記憶されている。RAM31cには、パチンコ機10の動作中に適宜書き換えられる各種情報が記憶(設定)されるようになっている。
【0026】
従って、サブCPU31aは、演出パターン指定コマンドを入力すると、指定された演出パターンに対応する演出実行データをROM31bから読み出し、遊技演出(表示演出と可動演出)の具体的な演出内容を決定(特定)する。そして、サブCPU31aは、読み出した演出実行データに基づき、可変表示器Hの表示態様及び可動装置K(キャラクタ体21の右腕22と顎24)の動作態様を制御する。その結果、可変表示器Hでは、各図柄指定コマンドで指定された停止図柄左、停止図柄中、停止図柄右による図柄組み合わせを最終的に停止させる表示演出が行われる。また、可動装置K(キャラクタ体21の右腕22と顎24)では、前記表示演出に関連して可動演出が行われる。
【0027】
なお、ランプ制御基板32及び音声制御基板33にも、演出制御基板31と同様に演出パターンに対応付けられた遊技演出(発光演出、音声演出)の具体的な演出内容を特定するための演出実行データが記憶されている。そして、主制御基板30のメインCPU30aが各制御基板31〜33に対して同時期に同一の演出パターン指定コマンドを出力することで、各制御基板31〜33は、互いに関連付けられた演出実行データを読み出し、遊技演出の制御を実行する。その結果、可変表示器Hの表示演出、可動装置Kの可動演出、装飾ランプ16の発光演出及びスピーカ17の音声演出は、関連付けられて行われる。
【0028】
そして、本実施形態のパチンコ機10は、可変表示器Hの表示演出として表示されるリーチ演出に関連付けて可動演出を行わせるように構成されている。より詳しくは、サブCPU31aが演出実行データに基づき可変表示器Hの表示態様及びキャラクタ体21の動作態様を制御し、リーチ演出が次の段階(ノーマルリーチ演出→スーパーリーチ演出)に発展する前にはキャラクタ体21の右腕22と顎24を動作させて可動演出を行うように構成されている。この可動演出の制御においてサブCPU31aは、リーチ演出を次の段階に発展させる場合とリーチ演出を次の段階に発展させない場合とで、キャラクタ体21の右腕22と顎24に異なる動作態様で可動演出を行わせるように制御可能な構成とされている。そして、本実施形態では、リーチ演出が次の段階に発展するか否かを遊技者に事前に告げるための予告演出(発展予告演出)を前述の可動演出で実現している。
【0029】
前記リーチ演出を次の段階に発展させる場合とリーチ演出を次の段階に発展さない場合における遊技演出のパターンは別々の演出パターンで指定され、主制御基板30のROM30bに記憶されている。以下の説明では、説明の便宜上、リーチ演出を次の段階に発展させる場合の演出パターンを「演出パターンPT1」と示し、リーチ演出を次の段階に発展させない場合の演出パターンを「演出パターンPT2」と示す。なお、本実施形態では、演出パターンPT1が大当り演出用の演出パターンとし、演出パターンPT2がリーチありのはずれ演出用の演出パターンとして分類されている。そして、演出制御基板31のROM31bには、リーチ演出を次の段階に発展させる場合の演出パターンPT1とリーチ演出を次の段階に発展させない場合の演出パターンPT2の具体的な演出内容(可変表示器Hの表示態様、キャラクタ体21の動作態様)を示した演出実行データが別々に記憶されている。
【0030】
ここで、本実施形態において演出パターンPT1及び演出パターンPT2に基づき行われる可動演出について説明する。なお、以下の説明では、演出パターンPT1に基づき行われる可動演出を「第1可動演出」と示し、演出パターンPT2に基づき行われる可動演出を「第2可動演出」と示す。前記第1可動演出では、前記右腕22と顎24に開始動作を行わせた後、リーチ演出が発展する場合の動作を行わせるようになっている。本実施形態では、第1可動演出における右腕22と顎24の動作態様が第2の動作態様となる。一方で、第2可動演出では、前記右腕22と顎24に開始動作を行わせた後、リーチ演出が発展しない場合の動作を行わせるようになっている。本実施形態では、第2可動演出における右腕22と顎24の動作態様が第1の動作態様となる。前記第1可動演出の開始動作と第2可動演出の開始動作では、右腕22と顎24が同じ動作を行うようになっている。そして、前記開始動作後(開始動作以降)、右腕22と顎24は、リーチ演出が発展する場合とリーチ演出が発展しない場合とで異なる動作を行うようになっている。なお、前記開始動作、前記リーチ演出が発展する場合の動作、及び前記リーチ演出が発展しない場合の動作は、その動作のパターン(態様)が予め定められている。
【0031】
前記開始動作では、右腕22を腕組状態から動作を開始させ、当該右腕22を小刻みに動作させた後、腕組状態へ一旦戻すようになっている。より詳しくは、動作を開始させた右腕22を、腕組状態と回動角度β(β<最大回動角度α)まで回動動作した状態との間で繰り返し往復動作させた後、腕組状態へ一旦戻すようになっている。この開始動作は、前記右腕22の往復動作が所定回数(又は所定時間)に達する迄の間、行われる。前記開始動作における右腕22の動作が第1の回動動作となる。また、前記開始動作では、顎24を閉口状態から動作を開始させ、当該顎24を閉口状態と開口状態との間で繰り返し往復動作させた後、閉口状態へ一旦戻すようになっている。本実施形態の第1可動演出と第2可動演出では、当該第1,第2可動演出において右腕22と顎24が開始動作(所定の動作)を行う間、同じ動作を行うようになっている。即ち、第1可動演出と第2可動演出では、右腕22と顎24が動作を開始してから所定の時期に達する迄の間(開始動作が終了する迄の間)、同じ動作を行うようになっている。
【0032】
前記第1可動演出で行われるリーチ演出が発展する場合の動作では、前記開始動作において腕組状態に一旦戻された右腕22を、前記開始動作時の回動動作よりも大きく回動動作させた後、腕組状態へ戻すようになっている。より詳しくは、前記開始動作において腕組状態に一旦戻された右腕22を、当該腕組状態から最大回動角度αまで回動動作させた後、腕組状態へ戻すようになっている。前記リーチ演出が発展する場合の動作における右腕22の動作が第2の回動動作となる。また、前記リーチ演出が発展する場合の動作では、前記開始動作において閉口状態に一旦戻された顎24を、前記右腕22の回動動作に連動させて開口状態に動作させた後、閉口状態へ戻すようになっている。前記右腕22が前記リーチ演出が発展する場合の動作を行うことで、指先23が可変表示器Hに表示された画像(演出キャラクタPの画像)を指し示すようになっている。そして、前記リーチ演出が発展する場合の動作において右腕22が腕組状態に、顎24が閉口状態に夫々戻ると第1可動演出が終了する。
【0033】
一方で、前記第2可動演出で行われるリーチ演出が発展しない場合の動作では、前記開始動作において腕組状態に一旦戻された右腕22を、そのまま腕組状態で維持させるようになっている。即ち、リーチ演出が発展しない場合の動作では、開始動作後に右腕22がさらに回動動作しないようになっている。また、前記リーチ演出が発展しない場合の動作では、前記開始動作において閉口状態に一旦戻された顎24を、前記開口状態に動作させた後、閉口状態へ戻すようになっている。そして、前記リーチ演出が発展しない場合の動作において顎24が閉口状態に戻ると第2可動演出が終了する。
【0034】
以下、演出制御基板31のサブCPU31aが演出実行データに基づき可変表示器H及び可動装置Kを制御し、前述した遊技演出が行われる態様を図4及び図5に基づき説明する。なお、図4及び図5において、白抜き矢印は図柄の変動表示を示している。
【0035】
最初に、演出パターンPT1に基づき遊技演出が行われる態様を説明する。
演出パターンPT1が指定された演出パターン指定コマンド及び各図柄指定コマンドを入力した演出制御基板31のサブCPU31aは、演出パターンPT1に対応する演出実行データをROM31bから読み出し、表示装置20(可変表示器H)の制御を開始する。その結果、可変表示器Hでは、各列の図柄変動が開始し、図柄組み合わせゲームが開始する。この図柄組み合わせゲームの開始時、可動装置K(キャラクタ体21)は可動演出を行っておらず、キャラクタ体21の右腕22は腕組状態に、顎24は閉口状態になっている(図4(a)参照)。そして、可変表示器Hでは、図柄変動の開始後、所定の時間が経過する毎に、左列→右列の順に変動表示が終了し、左図柄と右図柄が一旦停止する(図4(a))。図4(a)において可変表示器Hには、左図柄指定コマンドで指定された図柄「7」が左図柄とし、右図柄指定コマンドで指定された図柄「7」が右図柄として一旦停止している。その結果、可変表示器Hでは、図柄「7」によるリーチの組み合わせが形成され、リーチ状態が生起される。
【0036】
続いて、可変表示器Hでは、リーチ状態が生起されたことにより、中列の図柄(中図柄)を導出するリーチ演出が行われる。本実施形態のリーチ演出では、まず、可変表示器Hに演出キャラクタPが画像表示され、該演出キャラクタPの動作に応じて中列の図柄を導出するノーマルリーチ演出(1段階目のリーチ演出)が行われる(図4(b))。そして、可変表示器Hでは、ノーマルリーチ演出が行われてから所定の時間経過後、演出キャラクタPの動作に応じて、中図柄として図柄「8」が一旦停止する。即ち、可変表示器Hでは、リーチの組み合わせを形成する図柄「7」とは異なる図柄「8」が導出されたことにより、はずれの組み合わせ[787]が一旦停止する(図4(c))。また、可変表示器Hには、図柄「8」が導出されたことにより、演出キャラクタPが尻餅した画像が表示される。
【0037】
前記ノーマルリーチ演出の結果が導出された状態で、リーチ演出がノーマルリーチ演出からスーパーリーチ演出(2段階目のリーチ演出)に発展する前に、キャラクタ体21の右腕22と顎24が動作を開始して可動演出を行う。最初に、右腕22と顎24は、前記開始動作を行う。即ち、右腕22は腕組状態と前記回動角度βまで回動した状態との間を往復動作すると共に、顎24は閉口状態と開口状態との間を往復動作する。また、前記開始動作に関連付けて、装飾ランプ16は発光演出(例えば、ゆっくり点滅)を行うと共に、スピーカ17は音声演出(例えば、キャラクタ体21が考え事をしているかのように「う〜〜〜ん」の効果音)を行う。前記可動演出を含む遊技演出によって発展予告を行うと共に、リーチ演出が次の段階に発展するか否かという遊技者の期待感を高揚させている。
【0038】
前記右腕22と顎24が開始動作を行ってから所定時間が経過すると、右腕22は腕組状態に一旦戻されると共に顎24は閉口状態に一旦戻される。そして、前記右腕22と顎24は腕組状態と閉口状態を維持し、数秒(例えば1秒)程度の間をおいた後、リーチ演出が発展する場合の動作を行う。即ち、右腕22は、腕組状態から最大回動角度α(>β)まで回動動作すると共に、該右腕22の動作に連動して顎24が開口状態に動作する(図4(d))。この動作によってキャラクタ体21は、右腕22の指先23で可変表示器Hに表示されている演出キャラクタPを指し示す。このときのキャラクタ体21の動作態様は、ノーマルリーチ演出において図柄「8」を導出し尻餅した演出キャラクタPに恰も「喝」を入れて復活させるかのように視認できる。そして、可変表示器Hには、前記リーチ演出が発展する場合の動作に関連付けて、キャラクタ体21に指し示された演出キャラクタPが驚いた表情となる画像が表示される。また、前記リーチ演出が発展する場合の動作に関連付けて、前記開始動作時とは異なるように装飾ランプ16は発光演出(例えば、早く点滅)を行うと共に、スピーカ17は音声演出(例えば、「発展じゃ〜」の効果音)を行う。
【0039】
続いて、可変表示器Hには、驚いた表情の演出キャラクタPが立ち上がる画像が表示され、リーチ演出がノーマルリーチ演出からスーパーリーチ演出に発展し、再び演出キャラクタPの動作に応じて中列の図柄を導出するリーチ演出が行われる(図5(a))。前記スーパーリーチ演出への発展に伴い、中列の図柄は再び変動し、変動表示される。また、スーパーリーチ演出への発展後、右腕22と顎24は、腕組状態と閉口状態に戻る。そして、可変表示器Hでは、スーパーリーチ演出が行われてから所定の時間経過後、演出キャラクタPの動作に応じて中図柄として中図柄指定コマンドで指定された図柄「7」が導出される(図5(b))。即ち、可変表示器Hには、大当りの組み合わせ[777]が導出される。その後、可変表示器Hでは、全図柄停止コマンドの入力により、大当りの組み合わせ[777]が停止し、大当りが確定する(図5(c))。
【0040】
次に、演出パターンPT2に基づき遊技演出が行われる態様を説明する。なお、演出パターンPT2の遊技演出は、前述した演出パターンPT1の遊技演出と同様に、図4(a)→(b)の流れで遊技演出が行われるため、その重複する説明については省略又は簡略する。
【0041】
前記ノーマルリーチ演出の結果(はずれの組み合わせ[787])が導出されると、演出パターンPT1の場合と同様に、キャラクタ体21の右腕22と顎24が動作を開始して可動演出を行う(図4(c))。即ち、右腕22は、腕組状態と前記回動角度βまで回動した状態との間を往復動作すると共に、顎24は、閉口状態と開口状態との間を往復動作し、前記開始動作を行う。また、前記開始動作に関連付けて、前述同様に装飾ランプ16は発光演出を行うと共に、スピーカ17は音声演出を行う。このように、演出パターンPT2の遊技演出によってノーマルリーチ演出の結果が導出された後、キャラクタ体の右腕22と顎24は、動作を開始してから所定時間が経過する迄(開始動作が終了する迄)の間、演出パターンPT1の遊技演出と同じ動作を行う。従って、遊技者は、開始動作による可動演出が行われている間、リーチ演出が次の段階に発展するか否かという期待感を得られる。
【0042】
前記開始動作による可動演出が行われてから所定時間が経過すると、右腕22は腕組状態に一旦戻されると共に顎24は閉口状態に一旦戻される。そして、前記右腕22と顎24は腕組状態と閉口状態を維持し、数秒(例えば1秒)程度の間をおいた後、演出パターンPT2に基づく遊技演出では、リーチ演出が発展しない場合の動作を行う。即ち、右腕22は腕組状態を維持し、顎24のみが開口状態に動作する。また、前記リーチ演出が発展しない場合の動作に関連付けて、装飾ランプ16は発光演出(例えば、消灯)を行うと共に、スピーカ17は音声演出(例えば、「残念じゃ〜」の効果音)を行う。そして、顎24は開口状態から閉口状態に戻る。その後、可変表示器Hでは、全図柄停止コマンドの入力により、ノーマルリーチ演出で導出されたはずれの組み合わせ[787]が停止し、はずれが確定する(図5(d))。
【0043】
従って、本実施形態では、以下に示す効果を得ることができる。
(1)リーチ演出が次の段階に発展する前に、キャラクタ体21の右腕22と顎24を動作させて可動演出を行わせるように制御する構成とした。前記可動演出をリーチ演出が次の段階に発展する前に行うことにより、キャラクタ体21の右腕22と顎24の動作によって前記リーチ演出が次の段階に発展するか否かを予告することができる。そのため、画像表示によってリーチ演出が次の段階に発展するか否かを予告する場合に比して、分かり易い演出を実現することができる。従って、興趣の向上を図ることができる。
【0044】
(2)リーチ演出を次の段階に発展させる場合と発展させない場合とで、キャラクタ体21の右腕22と顎24が異なる動作態様で可動演出を行うように制御する構成とした。そのため、遊技者は、可動演出がどのように展開されるのかにも注目し、キャラクタ体21の右腕22と顎24の動作に興味を持つことができる。また、遊技者は、リーチ演出が次の段階に発展するか否かを恰もキャラクタ体21が決定しているかのように視認することができる。従って、興趣の向上を図ることができる。
【0045】
(3)リーチ演出を次の段階に発展させる場合と発展させない場合とで、キャラクタ体21の右腕22と顎24が動作を開始してから開始動作が終了する迄の間、同じ動作を行わせるように制御する構成とした。そのため、遊技者は、前記開始動作後、右腕22と顎24が次の動作(右腕22と顎24が共に動作するのか又は顎24のみが動作するのか)を行う迄の間、リーチ演出が発展するのか又は発展しないのかが分からないため、その間、遊技者の期待感を高揚させる又は煽ることができる。また、開始動作後に、右腕22と顎24が共に動作(リーチ演出が発展する場合の動作)を行うとリーチ演出が次の段階に発展するため、ノーマルリーチ演出が終了した後もリーチ演出が発展する可能性を持たせることができ、遊技者の期待感を持続させることができる。
【0046】
(4)可変表示器Hでは変動画像に基づく表示演出を、可動装置Kでは右腕22と顎24の機械的な動作に基づく可動演出を行うように構成した。可変表示器Hと可動装置Kは、別部材構成で、かつ、異なる構造で構成されているため、雰囲気の異なる遊技演出を実現できる。そして、可変表示器Hでは液晶ディスプレイの表示に応じた平面的な演出が行われる一方で、可動装置Kではキャラクタ体21の動作に応じた立体的な演出が行われる。従って、リーチ演出が次の段階に発展するか否かを平面的な演出とは異なる立体的な演出(右腕22と顎24の動作)で表現することにより、インパクトが強く、より面白みがある遊技演出を実現できる。
【0047】
(5)可動装置K(キャラクタ体21)は、人間(頭と両腕)を模し、右腕22の指先23によって何かを指し示す態様を取り得るように構成した。そのため、可動演出の演出内容が人間の動作となり、親しみ易く、かつ、分かり易い遊技演出を実現できる。
【0048】
(6)また、ノーマルリーチ演出の終了時における可変表示器Hの表示態様に関連付けて可動演出を行い、リーチ演出を次の段階に発展させる場合には、前記可動演出に関連付けて以降の表示演出を行うように制御する構成とした。具体的には、演出キャラクタPの動作に応じてはずれの組み合わせを一旦停止させた後、キャラクタ体21の右腕22と顎24を第2可動演出で動作させたことに応じて、前記演出キャラクタPが再び図柄を導出するスーパーリーチ演出に発展させるようにした。そのため、表示演出と可動演出の関連付けに基づいて、どのように可動演出が行われるとリーチ演出が次の段階に発展するのかを分かり易くできる。また、リーチ演出において、注目すべき点(可動演出においてキャラクタ体21が演出キャラクタPを指し示すか否か)を明確にすることができ、興趣の向上を図ることができる。
【0049】
なお、本実施形態は以下のように変更してもよい。
・前記実施形態では、キャラクタ体21の右腕22と顎24を動作させて可動演出を行っているが、右腕22又は顎24の何れかを動作させて可動演出を行うようにしても良い。また、キャラクタ体21の両腕を動作可能に設け、当該両腕を動作させて可動演出を行っても良い。
【0050】
・前記実施形態では、可変表示器Hに演出キャラクタPを表示し、リーチ演出(ノーマルリーチ演出、スーパーリーチ演出)を行っているが、リーチ演出の内容は任意に変更しても良い。例えば、図柄を高速変動やコマ送り変動させて導出するリーチ演出にしても良い。
【0051】
・前記実施形態において、リーチ演出を次の段階に発展させる場合と発展させない場合とで、キャラクタ体21の右腕22と顎24が異なる動作態様で可動演出を行うようにすれば、その具体的な動作は任意に変更しても良い。
【0052】
・前記実施形態において、キャラクタ体21の右腕22と顎24が第2可動演出を行った場合でも、リーチ演出を次の段階に発展させる場合と発展させない場合を設けても良い。また、リーチ演出を次の段階に発展させた場合に、スーパーリーチ演出においてはずれの組み合わせを導出するようにしても良い。
【0053】
・前記実施形態では、リーチ演出が2段階に発展しているが、リーチ演出が発展する段階数は、3段階、4段階でも良く、任意に変更することができる。この場合、リーチ演出が次の段階に発展する前であれば、可動演出を行うタイミングは任意に変更しても良い。
【0054】
・前記実施形態では、可変表示器Hの上方にキャラクタ体21を配置しているが、その配置は任意に変更しても良い。例えば、キャラクタ体21を可変表示器Hの側方や下方に配置しても良い。
【0055】
・前記実施形態において、表示装置20(可変表示器H)と可動装置Kを別々に制御する制御基板(CPU)を設けても良い。例えば、表示装置20(可変表示器H)を制御する表示制御基板(表示制御部)、及び可動装置Kを制御する可動体制御基板(可動体制御部)を設けても良い。この場合、表示制御基板と可動体制御基板によって演出制御手段が構成される。また、この場合において可動体制御基板が、ランプ制御基板32や音声制御基板33と兼用構成されていても良い。また、表示装置20(可変表示器H)、可動装置K、装飾ランプ16、及びスピーカ17などの各種の演出装置を単一の制御基板(CPU)で制御するように構成しても良い。この場合、単一の制御基板が演出制御手段となる。
【0056】
・前記実施形態は、液晶式の可変表示器Hに限らず、変動画像によって表示演出を行うことが可能な他の種類の可変表示器においても前記実施形態と同様に具体化することができる。例えば、CRT(ブラウン管)式、プラズマディスプレイ式、ドットマトリクス式の可変表示器でも良い。また、機械式(ドラム式やベルト式)、7セグメントLED式の可変表示器でも良い。
【0057】
・前記実施形態では、1〜8までの数字図柄が採用されているが、図柄の種類及び形態は任意に変更しても良い。例えば、0〜9までの10種類の数字図柄でも良い。また、数字図柄に代えて、文字図柄、アルファベット図柄、キャラクタ図柄などでも良い。さらに、大当りの組み合わせやはずれの組み合わせを形成する図柄の列数は、2列、4列、5列など任意に変更しても良い。また、可変表示器Hに図柄が導出される順番は、左列→中列→右列の順など任意に変更しても良く、左列→中列→右列である場合には左図柄と中図柄によってリーチの組み合わせが形成され、右図柄を導出するリーチ演出が行われる。
【0058】
・前記実施形態において、第1可動演出と第2可動演出の内容は次のように変更しても良い。即ち、第1可動演出と第2可動演出の開始動作において、右腕22を小刻みに往復動作させると共に顎24を往復動作させ、前記開始動作を行ってから所定時間の経過後、右腕22を回動角度βまで回動した状態で一旦停止させると共に、顎24を閉口状態に戻す。そして、第1可動演出では、前記開始動作後、数秒程度の間をおいて、右腕22を回動角度βから最大回動角度αまで回動動作させると共に顎24を閉口状態から開口状態に動作させ、その後、前記右腕22を腕組状態に、顎24を閉口状態に戻すようにする。前記第2可動演出では、前記開始動作後、数秒程度の間をおいて、右腕22を腕組状態に戻す一方で顎24を閉口状態から開口状態に動作させ、その後、顎24を閉口状態に戻すようにする。
【0059】
次に、前記実施形態及び別例から把握できる技術的思想を以下に追記する。
(イ)前記演出用可動体は、人間の腕を模して構成されており、当該腕は、初期状態から前記可変表示部の表示領域に向けて回動動作可能に構成されており、前記演出制御手段は、前記第1の動作態様において前記腕が第1の回動動作のみを行うように前記可動装置を制御し、前記第2の動作態様において前記腕が前記第1の回動動作に加えて当該第1の回動動作とは異なる第2の回動動作を行うように前記可動装置を制御する請求項2又は請求項3に記載の遊技機。
【0060】
(ロ)前記表示装置は、変動画像に基づく表示演出を行うように構成されており、前記演出制御手段は、前記リーチ演出においてキャラクタの画像を可変表示部に表示し、当該キャラクタの演出に応じてはずれの組み合わせを前記可変表示部に一旦停止表示させた後、前記演出用可動体を第1の動作態様で動作させたことに応じて前記表示演出を終了させるように前記表示装置を制御する請求項2又は請求項3に記載の遊技機。
【0061】
(ハ)前記表示装置は、変動画像に基づく表示演出を行うように構成されており、前記演出制御手段は、前記リーチ演出においてキャラクタの画像を可変表示部に表示し、当該キャラクタの演出に応じてはずれの組み合わせを前記可変表示部に一旦停止表示させた後、前記演出用可動体を第2の動作態様で動作させたことに応じて前記はずれの組み合わせを形成する図柄を再び変動させて前記キャラクタが再び演出を行うリーチ演出に発展させて可変表示部に表示させるように前記表示装置を制御する請求項2又は請求項3に記載の遊技機。
【0062】
(ニ)前記演出制御手段は、前記第1の動作態様において初期状態の演出用可動体に開始動作を行わせた後、前記リーチ演出が次の段階に発展しないことを示す動作を行わせるように前記可動装置を制御し、前記第2の動作態様において初期状態の演出用可動体に前記開始動作を行わせた後、前記リーチ演出が次の段階に発展することを示す動作を行わせるように前記可動装置を制御するようになっており、前記第1の動作態様及び第2の動作態様において、前記開始動作では前記演出用可動体が同じ動作を行い、前記リーチ演出が次の段階に発展しないことを示す動作とリーチ演出が次の段階に発展することを示す動作では前記演出用可動体が異なる動作を行うように構成された請求項2に記載の遊技機。
【0063】
【発明の効果】
本発明によれば、表示演出に可動演出を付加して分かり易い演出を実現し、興趣の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】パチンコ遊技機の機表側を示す正面図。
【図2】可変表示装置を示す正面図。
【図3】主制御基板及び演出制御基板の具体的な構成を示すブロック図。
【図4】(a)〜(d)は、表示演出と可動演出が行われる態様を示す模式図。
【図5】(a)〜(d)は、表示演出と可動演出が行われる態様を示す模式図。
【符号の説明】
H…可変表示器(可変表示部)、K…可動装置、20…表示装置、22…右腕(演出用可動体)、24…顎(演出用可動体)、31…演出制御基板(演出制御手段)。
Claims (3)
- 図柄の変動に関連して表示演出を行う可変表示部を有する表示装置と、機械的な動作に関連して可動演出を行う演出用可動体を有する可動装置と、前記表示装置及び可動装置を制御する演出制御手段とを備え、
前記演出制御手段は、大当りになる期待感を変化し得るように複数の段階に発展するリーチ演出を前記可変表示部に表示して表示演出を行わせると共に、前記リーチ演出が次の段階に発展する前には前記演出用可動体を動作させて可動演出を行わせるように前記表示装置及び可動装置を制御する遊技機。 - 前記演出制御手段は、第1の動作態様と、前記第1の動作態様とは異なる第2の動作態様で可動演出を行うように前記演出用可動体を制御可能であって、前記第1の動作態様で可動演出を行う場合には前記リーチ演出を発展させずに表示演出を終了させ、前記第2の動作態様で可動演出を行う場合には前記リーチ演出を次の段階に発展させるように前記表示装置を制御する請求項1に記載の遊技機。
- 前記演出制御手段は、前記第1の動作態様及び第2の動作態様において前記演出用可動体が動作を開始してから所定の動作を行う間、前記演出用可動体に同じ動作を行わせるように前記可動装置を制御する請求項2に記載の遊技機。
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