JP2010166945A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】次回の特別図柄の変動遊技に対する期待感を遊技者に与え、遊技継続の意思を高めることができる遊技機を提供する。
【解決手段】背景図柄の演出の実行が決定され、かつ特別図柄の保留数が所定数未満であるときに主制御基板102で選択される特別図柄の特定変動パターンを含んだ制御信号を受信した場合に、特定変動パターンに基づいて実行される特別図柄の演出時間よりも演出時間が短くなる特別図柄の調整変動パターンと、調整変動パターンに基づく特別図柄の演出終了後に続いて実行され調整変動パターンに基づく特別図柄の演出時間と合算した演出時間が特定変動パターンに基づいて実行される特別図柄の演出時間と同じかあるいは短くなる背景図柄の調整変動パターンと、がCPU106Aにより選択され、調整変動パターンに基づいて特別図柄の演出が実行され、特別図柄の演出終了後に背景図柄の演出が実行される。
【選択図】 図11

Description

本発明は、遊技盤面上に遊技球を発射して遊技を進行させるパチンコ機やアレンジボール遊技機などの遊技機に関する。
従来の遊技機の中には、特別図柄に基づく大当り抽選や普通図柄に基づく小当り抽選の結果を示す抽選図柄変動遊技における演出表示過程において、演出表示装置での抽選図柄の変動開始に伴って抽選図柄の背景にある背景図柄が変化するものがある(下記特許文献参照)。この背景図柄の演出は、抽選図柄の演出を視覚面から補完するとともに、遊技に対する期待を遊技者に与えるものとして、遊技性を向上するために必要不可欠なものである。
特開2006−247003号公報 特開2002−58822号公報
ところで、上記遊技機は、抽選図柄による演出の開始時(抽選図柄の変動表示開始時)に背景図柄の演出(背景図柄の変化)を開始して、この背景図柄の演出終了後(背景図柄の変化が終了した後)に、抽選図柄による抽選(大当り抽選や小当り抽選)の結果が確定表示されるため、その確定表示された結果が外れであると、背景図柄による演出効果が薄れることになる。すなわち、背景図柄の演出には、大当り遊技がなかなか発生しないことによる遊技の単調さを解消し、遊技興趣の維持及び向上といった効果が期待されているものであるが、背景図柄の演出終了後(背景図柄変化後)に抽選の結果が外れであることが判明すると、背景図柄の演出による上記効果がなくなるため、遊技者にとって遊技性が低下して、遊技継続の意思の減退を招くおそれがある。
そこで、本発明は、上記事情を考慮して、主として、次回の抽選図柄の変動遊技に対する期待感を遊技者に与え、遊技継続の意思を高めることができる遊技機を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、所定条件の成立により実行される抽選の結果を示す抽選図柄を表示するとともに、前記抽選図柄の背後に背景図柄を表示する表示装置と、前記抽選図柄の変動パターンを選択し、前記変動パターンに基づいて前記抽選図柄の演出を実行するための制御信号を送信する主制御手段と、前記主制御手段から送信される前記制御信号に基づいて前記抽選図柄の演出を実行する副制御手段と、を有する遊技機であって、前記副制御手段は、前記主制御手段からの前記制御信号を受信したときに前記背景図柄の演出を実行するか否かを判定する図柄演出実行判定部と、前記抽選図柄の保留数が所定数未満であるときに前記主制御手段で選択される前記抽選図柄の特定変動パターンを含んだ前記制御信号を受信し、かつ前記図柄演出実行判定部により前記背景図柄の演出の実行が決定された場合に、前記特定変動パターンに基づいて実行される前記抽選図柄の演出時間よりも演出時間が短くなる前記抽選図柄の調整変動パターンと、前記調整変動パターンに基づく前記抽選図柄の演出終了後に続いて実行され前記調整変動パターンに基づく前記抽選図柄の演出時間と合算した演出時間が前記特定変動パターンに基づいて実行される前記抽選図柄の演出時間と同じかあるいは短くなる前記背景図柄の調整変動パターンと、を選択する変動パターン選択部と、前記変動パターン選択部で選択された前記調整変動パターンに基づいて、前記抽選図柄の演出を実行し、前記抽選図柄の演出終了後に続いて前記背景図柄の演出を実行する図柄演出実行部と、を有することを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、図柄演出実行判定部により背景図柄の演出の実行が決定され、かつ抽選図柄の保留数が所定数未満であるときに主制御手段で選択される抽選図柄の特定変動パターンを含んだ制御信号を受信した場合に、特定変動パターンに基づいて実行される抽選図柄の演出時間よりも演出時間が短くなる抽選図柄の調整変動パターンと、調整変動パターンに基づく抽選図柄の演出終了後に続いて実行され調整変動パターンに基づく抽選図柄の演出時間と合算した演出時間が特定変動パターンに基づいて実行される抽選図柄の演出時間と同じかあるいは短くなる背景図柄の調整変動パターンと、が変動パターン選択部により選択される。そして、変動パターン選択部で選択された調整変動パターンに基づいて抽選図柄の演出を実行し、抽選図柄の演出終了後に続いて背景図柄の演出が図柄演出実行部により実行される。これにより、抽選図柄の調整変動パターンに基づく変動中に大当り抽選処理が実行され、その抽選結果が確定されて抽選図柄の演出が終了する。そして、抽選図柄の演出終了後に続いて調整変動パターンに基づき変動する背景図柄の演出が実行される。このため、たとえ、抽選図柄の演出により抽選の結果が外れであることが判明しても、背景図柄の演出が開始するため、遊技者は、背景図柄の演出に注目して、次回以降に行われる抽選図柄変動遊技に対する期待を抱くことになる。この結果、背景図柄の本来の機能を発揮させることができるため、遊技性が向上し、遊技者の遊技継続の意思を高めることができる。
なお、請求項1の発明における「所定条件の成立により実行される抽選」とは、遊技進行過程において予め定められた遊技条件が成立することで、遊技者に遊技上の特典を付与するか否かを決定するために行われる抽選を意味している。具体的には、遊技盤面上を流下する遊技球が所定の入球口(例えば、始動口)に入球したり、あるいは遊技球が所定の通過ゲート(例えば、始動ゲート)を通過すること契機として、遊技者にとって有利な特別遊技(所謂大当り)を発生させるか否かを決定する「大当り抽選」や、特別遊技の発生契機となる特定領域(所謂Vゾーン)が内部に設けられた可変入球装置を遊技球が入球可能な状態に変化させるか否かを決定する「小当り抽選」などが例示できる。
また、請求項1の発明における「所定条件の成立により実行される抽選の結果を示す抽選図柄」とは、上述の「大当り抽選」や「小当り抽選」の結果を示す図柄を意味しており、具体的には、「特別図柄」や「普通図柄」を例示できる。なお、特別図柄や普通図柄を、遊技者にとって認識困難な所謂「本図柄」と、遊技者にとって認識容易な所謂「擬似図柄(演出図柄)」とにより構成する場合には、これら「本図柄」や「擬似図柄」を「抽選図柄」として捉えることができる。
また、請求項1の発明における「主制御手段による抽選図柄の変動パターン選択」は、「変動時間(演出時間)」や、その変動時間内(演出時間内)に行う「演出内容(リーチ演出の有無や予告演出の有無など)」といった変動パターンに係る全ての変動要素を主制御手段側で選択(決定)する場合の「直接的な選択」と、主制御手段側で「変動時間(演出時間)」を選択(決定)し、その選択結果に基づき副制御手段側で「演出内容(リーチ演出の有無や予告演出の有無など)」を選択(決定)する場合の「間接的な選択」の両方を含んでいる。
また、請求項1の発明における「図柄演出実行判定部による背景図柄の演出の実行可否の判定」は、主制御手段から特定の制御信号(抽選図柄の特定変動パターンを含んだ制御信号)を受信したことを契機に必ず「実行する」と判定するようにしてもよく、あるいは、主制御手段から特定の制御信号(抽選図柄の特定変動パターンを含んだ制御信号)を受信したことを契機に、別途、抽選等により「背景図柄の演出の実行可否」を判定するようにしてもよい。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の遊技機において、前記図柄演出実行判定部は、前記特定変動パターンを含んだ前記制御信号の受信回数が所定回数以上の場合に、前記背景図柄の演出の実行を決定することを特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、特定変動パターンを含んだ制御信号の受信回数が所定回数以上の場合に、背景図柄の演出の実行が図柄演出実行判定部によって決定される。これにより、遊技者にとって有利にならない特定変動パターン(例えば、抽選結果が外れであることを示す特定の変動パターン)に基づく抽選図柄の演出の実行回数が所定回数以上になった場合に、苛立った遊技者に期待を持たせる背景図柄の演出の実行が開始されるため、遊技者の遊技継続の意思を高めることができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の遊技機において、遊技球の発射状況を判定する発射判定手段を有し、前記図柄演出実行判定部は、前記発射判定手段により遊技球の発射が停止していると判定された場合に、前記背景図柄の演出の実行を決定することを特徴とする。
請求項3に記載の発明によれば、発射判定手段により遊技球の発射が停止していると判定された場合に、背景図柄の演出の実行が図柄演出実行判定部によって決定される。このため、遊技者が遊技を停止している状況で背景図柄の演出の実行が開始されるため、遊技者は、以後の抽選図柄変動遊技に期待して遊技を継続することになる。この結果、遊技者の遊技継続の意思を高め、遊技の停止を遅らせることができる。
本発明の第1実施形態に係る遊技機の正面図である。 本発明の第1実施形態に係る遊技機の遊技盤の正面図である。 本発明の第1実施形態に係る遊技機の電子制御装置の一部の構成を示すブロック図である。 本発明の第1実施形態に係る遊技機の主制御基板及びサブ制御基板を説明するためのブロック図である。 本発明の第1実施形態に係る遊技機の背景図柄変動遊技における背景図柄の変動パターンを示した図である。 本発明の第1実施形態に係る遊技機の特別図柄遊技処理の前半部分を示したフローチャートである。 本発明の第1実施形態に係る遊技機の特別図柄遊技処理の後半部分を示したフローチャートである。 本発明の第1実施形態に係る遊技機の図柄変動開始処理を示したフローチャートである。 本発明の第1実施形態に係る遊技機で設定される外れ変動パターンテーブルの内容を示した説明図である。 図9の外れ変動パターンの演出内容を示した説明図である。 本発明の第1実施形態に係る遊技機の図柄変動演出処理を示したフローチャートである。 本発明の第2実施形態に係る遊技機の発射判定手段による遊技球の発射停止信号の伝達経路を説明するためのブロック図である。 本発明の第2実施形態に係る遊技機の図柄変動演出処理を示したフローチャートである。 本発明の第3実施形態に係る遊技機の図柄変動演出処理を示したフローチャートである。
次に、本発明の第1実施形態に係る遊技機について、図面を参照して説明する。なお、本実施形態では本発明を弾球遊技機の一例であるセブン機と呼ばれるパチンコ機に適用した構成を説明する。
図1に示すように、第1実施形態に係るパチンコ機(遊技機)10の前面部には、主として、外枠12と、内枠14と、前面枠16と、上皿部18と、下皿部20と、施錠装置22と、発射ハンドル24などが設けられている。
外枠12は、木製の板状体を略長方形の額縁状に組立て固着したものである。内枠14は、全体がブラスチック製で、外枠12に対して開閉可能に軸支されている。また、内枠14の右端中央からやや下方には、施錠装置22が設けられている。
前面枠16は、本発明の前面扉の一具体例を示すもので、パチンコ機10の前面部全体の約2/3のサイズを占め、内枠14の左端に開閉可能となるように軸支されている。また、前面枠16は、全体がプラスチック製であり、遊技盤26(図2参照)を前方から視認するべく、遊技盤26に形成された遊技領域28(図2参照)の形状に対応して略円形に形成された開口部30を有している。また、前面枠16の裏面には、ガラス板32がガラス枠(図示省略)によって取り付けられている。そして、遊技者を基準とすれば、遊技盤26に形成された遊技領域28はガラス板32の後方に位置するようになっている。
前面枠16の下方側には、遊技球が貯溜される上皿部18が設けられている。この上皿部18には、演出ボタン40がそれぞれ設けられている。上皿部18の下方側には、下皿部20が設けられている。また、下皿部20の右下方側には、遊技球を発射させるための発射ハンドル24が設けられている。この発射ハンドル24には、発射レバー44と、発射停止ボタン46と、が設けられている。
下皿部20の左右下方側には、所定の効果音を出力するためのスピーカ48が2個設けられている。
また、内枠14には、遊技領域28(図2参照)の形状に合致した開口部(図示省略)が形成されている。この内枠14の内側面には、遊技盤26(図2参照)が取り付けられる。これにより、遊技者は、遊技盤26の遊技領域28を内枠14の開口部及び前面枠16の開口部30を通して視認することができる。
さらに、パチンコ機10の正面左側には、球貸装置154が設けられている。上皿部18には、球貸しを要求するための球貸スイッチ156、カード挿入口157に挿入されたプリペイドカードの返却を要求するための返却スイッチ158と、がそれぞれ設けられている。
次に、遊技盤26の表面構造について説明する。
図2に示すように、遊技盤26は、内枠14に保持されるとともに、裏機構盤(図示省略)よりその背面側が覆われている。遊技盤26には、遊技盤26の表面に設けられた外レール50と内レール52とにより略円形状の遊技領域28が形成されている。遊技領域28の内部には、中央装置54と、始動口56Bと、ワープ入球口58と、多数の障害釘60と、風車63等と、がそれぞれ配設されている。
中央装置54は、遊技領域28の略中央部に配置されており、演出図柄表示装置62と、センター役物64と、ランプ装置66と、を備えている。
演出図柄表示装置62は、本発明の「表示装置」の一態様を示すもので、後述の主制御基板102(主制御手段、図3参照)やサブ制御基板106(副制御手段、図3参照)からの制御信号(コマンド)に基づいて表示制御されており、略長方形状の表示面(表示領域)62Aを有している。この表示面62A上には、特別図柄の演出図柄(所謂、擬似図柄)が変動表示される。具体的には、演出図柄表示装置62の表示面62A上には、1又は複数の演出図柄を所定の方向に次々と変動させながら表示した後、停止表示する演出図柄表示領域が形成されている。すなわち、左演出図柄を表示する左演出図柄表示領域、中央演出図柄を表示する中央演出図柄表示領域、及び右演出図柄を表示する右演出図柄表示領域が、略横一列となる配置方向に沿って並んで形成されている(それぞれ図示省略)。各演出図柄表示領域は、これらの表示領域の配置方向と略直交する方向(上下方向)に図柄変動方向が設定されており、その方向に複数の演出図柄が順次表示されていく。この特別図柄の演出図柄は、本発明の「抽選図柄」の一態様を示している。また、表示面62A上には、演出図柄とともに、現在の遊技状態(通常遊技状態、確率変動状態、時短遊技状態など)を示す背景図柄も表示される。
演出図柄表示装置62は、遊技球が始動口56Bに入球することにより、その表示面の表示領域に表示される各演出図柄をそれぞれ変動させて停止表示させるものである。そして、例えば、演出図柄が「7、7、7」の3桁同一図柄で揃って停止表示(確定表示)すると、後述の変動入賞装置80に配設された後述の大入賞装置84の大入賞口86が開放される。本実施形態のパチンコ機10では始動口56Bに遊技球が入球すると、各演出図柄がそれぞれ変動され、演出図柄が3桁同一図柄で揃うことにより、「大当り」という特定価値を付与するものである。
ここで、本実施形態のパチンコ機10では、例えば、大当りとして2種類のものが予め設定されている。具体的には、「7、7、7」などの同一の奇数数字の演出図柄(特別図柄の演出図柄)が3桁揃うことにより成立する確変大当りがある。また、「8、8、8」などの同一の偶数数字の演出図柄(特別図柄の演出図柄)が3桁揃うことにより成立する通常大当りがある。
確変大当り及び通常大当りは、複数のラウンド数を有し、大入賞口86の開放時間が約26秒間である大当りである。このため、賞球数が比較的多くなる。なお、各大当りでは、大入賞口86に所定数(例えば、10個)の遊技球が入球するか、あるいは所定数(例えば、10個)の遊技球が入球しなくても所定時間(例えば、26秒間)が経過したときに大入賞口86が閉じられて1ラウンドが終了する。なお、確変大当りには、15ラウンドの長期ラウンドを有する15ラウンド確変大当りが用意されている。
また、確率変動状態(いわゆる確変)は、大当り(確変大当り及び通常大当りの2種類の大当りを意味する)に移行する確率が予め定められた高確率となる状態である。また、開放時間延長状態は、始動口56Bの開放時間が通常よりも延長される状態である。例えば、通常の開放時間は、約0.1秒間であるのに対して、開放時間延長状態では、約4秒間に延長される。なお、始動口56Bは、普通図柄の抽選に当選することにより開放するもので、普通電動役物として機能する。
また、確変大当りの後は、大当りに移行する確率が、通常遊技状態と比べ予め定められた高確率となる、特別図柄の確率変動状態になる。そして、次回大当りが発生するまでの間か、あるいは規定回数(例えば、10000回)の特別図柄の変動表示が行われるまでの間、特別図柄及び普通図柄の変動時間が短縮され(変動短縮機能が作動し)、かつ始動口56Bの開放延長機能が作動する。また、通常大当りの後は、大当りに移行する確率が通常遊技状態と同一の予め定められた低確率状態となるとともに、規定回数(例えば、100回)だけ特別図柄及び普通図柄の変動時間が短縮され(変動短縮機能が作動し)、かつ始動口56Bの開放延長機能が作動する時短遊技状態となる。
センター役物64は、演出図柄表示装置62の前面周辺部に突設して装着されている。センター役物64は、可動する一対の翼片部64Aを有している。この翼片部64Aの可動によりワープ入球口58の開口面積が変化する。
また、遊技領域28の左下方側には、主制御基板102からの制御信号(コマンド)に基づいて識別図柄(特別図柄の識別図柄及び普通図柄の識別図柄を意味する)を表示制御する7セグ表示部(図柄表示装置)68が配置されている。この7セグ表示部68は、特別図柄の識別図柄(所謂、本図柄)を変動表示する表示器70と、4個の普通図柄保留表示LED72と、4個の特別図柄保留表示LED74と、普通図柄の識別図柄を表示する2個の普通図柄表示LED76と、を有している。
ここで、確変大当りした場合、表示器70には、予め定められた特別図柄の識別図柄(例えば、奇数の数字からなる確変大当り図柄)が停止表示される。さらに、通常大当りした場合では、表示器70には、予め定められた特別図柄の別の識別図柄(例えば、偶数の数字からなる通常大当り図柄)が停止表示される。
また、演出図柄表示装置62の左側には、普通図柄作動ゲート78が配置されている。この普通図柄作動ゲート78の内部には、ゲートスイッチ124(図3参照)が配設されている。これにより、遊技球が普通図柄作動ゲート78を通過すると、ゲートスイッチ124が作動して、7セグ表示部68の普通図柄表示LED76が変動表示される。なお、普通図柄変動遊技で当選すると、始動口56Bが開放する。
普通図柄保留表示LED72及び特別図柄保留表示LED74は、4個の丸形の赤色LEDで構成されており、表示器70に近接して配置されている。普通図柄保留表示LED72は、普通図柄作動ゲート78を通過した遊技球の数を4個まで普通図柄の保留とし、通過ごとに順次点灯しシフト表示するものである。特別図柄保留表示LED74は、始動口56Bに入球した遊技球の数を4個まで特別図柄の保留とし、入球ごとに順次点灯しシフト表示するものである。
ここで、普通図柄も普通図柄表示LED76の変動表示が開始するたびに、未始動回数が消化され、1個の普通図柄保留表示LED72が消灯される。また、2個の普通図柄表示LED76が予め定められた表示態様(当り図柄)で停止表示されると、普通図柄当りが発生し、始動口56Bが開放状態となる。また、表示器70の変動表示が開始する度(特別図柄変動遊技が開始される度)に、未始動回数が消化され、1個の特別図柄保留表示LED74は消灯される。そして、表示器70に予め定められた大当り図柄が停止表示されると大当りが発生し、後述の大入賞口86が開放状態となる。
なお、表示器70にて表示される特別図柄の識別図柄(所謂、本図柄)と、演出図柄表示装置62にて表示される特別図柄の演出図柄(所謂、擬似図柄)とは、同一の遊技結果(抽選結果)を示すものである。すなわち、表示器70にて表示される特別図柄の識別図柄と、演出図柄表示装置62にて表示される特別図柄の演出図柄とが同一の遊技結果を示すように対応している。
また、始動口56Bは、演出図柄表示装置62の下方に離れて配置されているものであり、いわゆるチューリップ式で一対の翼片部材(開閉部材)56Aが開閉するように形成されている。始動口56Bの内部には、遊技球の通過を検知する始動口スイッチ120(図3参照)と、翼片部材56Aを作動させるための始動口ソレノイド130(図3参照)と、が備えられている。この一対の翼片部材56Aが左右に開くと始動口56Bの開放面積が大きくなって遊技球の入球可能性が大きくなる開放状態となり、一対の翼片部材56Aが閉じその離間距離が小さくなると始動口56Bの開放面積が小さくなって遊技球の入球が不可能となる通常状態(閉鎖状態)となる。
また、始動口56Bに遊技球が入球すると、特別図柄が変動表示を開始して特別図柄変動遊技が開始する。このとき、表示器70で特別図柄の識別図柄が変動表示され、演出図柄表示装置62の表示面62Aで上記識別図柄と対応した特別図柄の演出図柄が変動表示される。この特別図柄変動遊技は、外れの場合も含めて、例えば、15ラウンド確変大当り、通常大当りの3つの大当り態様の抽選処理を行い、いずれかの大当り態様又は外れを決定する遊技である。
変動入賞装置80は、始動口56Bの下方に配置されており、大入賞装置84を備えている。ここで、大入賞装置84は、略中央に配置されており、帯状に開口された大入賞口86と、この大入賞口86を開放又は閉鎖する開閉板88と、この開閉板88を開閉するための大入賞口ソレノイド132(図3参照)と、大入賞口86への遊技球の入球を検知する大入賞口スイッチ122(図3参照)と、を備えている。
中央装置54の左側下方部には、風車63が配置されている。さらに、遊技領域の左側下方部及び右側下方部には、一対のサイドランプ90がそれぞれ配置されている。
遊技盤26の下方にはアウト口92が設けられており、このアウト口92の下部にはバック球防止部材94が設けられている。このバック球防止部材94は、遊技領域28に到達せず戻ってきた遊技球が再び発射位置に戻ることを防止している。また、内レール52の先端部には、ファール球防止部材96が取り付けられている。
次に、パチンコ機10を構成する電子制御装置について説明する。
図3及び図4に示すように、電子制御装置は、主として、主制御基板102と、払出制御基板104と、サブ制御基板106と、発射制御基板108と、を備えている。これらの制御基板は、各種論理演算および算出演算を実行するCPUや、CPUで実行される各種プログラムやデータが記憶されているROM、プログラムの実行に際してCPUが一時的なデータを記憶するRAMなど、種々の周辺LSIがバスで相互に接続されて構成されている。
主制御基板102は、遊技全体を司り主として当否判定などの制御処理を実行するものである。この主制御基板102は、図4に示すように、CPU102Aと、ROM102Bと、変動短縮カウンタ102Cと、コマンド送信部102Dと、を備えている。
主制御基板102のCPU102Aは、遊技の進行状況に沿った遊技環境を実現させるためにサブ制御基板106及び払出制御基板104を直接的に制御する。また、主制御基板102のCPU102Aは、演出表示基板(副制御手段)110、アンプ基板112、装飾駆動基板114及び演出ボタン基板116を、サブ制御基板106を介して、間接的に制御する。
特に、CPU102Aは、遊技球が始動口56Bに入球したことを契機に行われる大当り抽選の結果を基に、特別図柄(演出図柄及び識別図柄)の変動パターンを乱数抽選(変動パターン選択抽選)により選択し、この選択した変動パターンに基づいて特別図柄の演出(演出図柄の変動表示)を実行するための制御信号(コマンド)をコマンド送信部102Dからサブ制御基板106に対して送信する。すなわち、本実施形態では、特別図柄の複数種類の変動パターンと変動パターン選択乱数値とを対応付けた変動パターンテーブルを遊技状態(通常遊技状態、確率変動状態、時短遊技状態など)に応じて複数用意しており、この変動パターンテーブルがROM102Bに記憶されている。そして、CPU102Aは、大当り抽選の結果や現在の遊技状態などを基に、ROM102Bに記憶された複数の変動パターンテーブルの中から1つのテーブルを選択した上で、その選択したテーブルの中から1つの変動パターンを選択し、この選択結果をコマンドとしてコマンド送信部102Dからサブ制御基板106に対して送信する。具体的には、ROM102Bには、図8のS420、S490、S530に示すように、特別図柄の変動パターンテーブルとして、当り用変動パターンテーブルと、リーチあり外れ用変動パターンテーブルと、リーチなし外れ用変動パターンテーブルとが、各遊技状態(通常遊技状態、確率変動状態、時短遊技状態)毎に記憶されており、CPU102Aは、この中から大当り抽選結果や遊技状態と合致したいずれかの変動パターンテーブルを選択する。なお、図9には、ROM102Bに記憶される「リーチなし外れ用変動パターンテーブル」の一例が示してある。
また、主制御基板102のROM102Bには、CPU102Aにより実行される遊技全体の制御を実現するためのプログラムが記憶されている。
次に、変動短縮カウンタ102Cは、後述するように、変動短縮フラグと連動するものであり、特別図柄の変動短縮回数(時短遊技回数)をカウントする。
コマンド送信部102Dは、特別図柄の変動パターン指定コマンド及び停止情報指定コマンドをサブ制御基板106に対して送信する。
また、図3に示すように、主制御基板102には、中継端子板118を介して、始動口スイッチ120と、大入賞口スイッチ122と、ゲートスイッチ124と、カウントスイッチ126と、がそれぞれ電気的に接続されている。
さらに、図3に示すように、主制御基板102には、中継端子板128を介して、始動口ソレノイド130と、大入賞口ソレノイド132と、図柄表示装置134と、がそれぞれ電気的に接続されている。なお、7セグ表示部68は、図柄表示装置134の一実施形態である。
払出制御基板104には、中継端子板136を介して、ガラス枠スイッチ138と、外部タンクスイッチ140と、タンクスイッチ142と、がそれぞれ電気的に接続されている。また、払出制御基板104には、中継端子板144を介して、エラーLED146が電気的に接続されている。また、払出制御基板104には、下皿満タンスイッチ148が電気的に接続されている。また、払出制御基板104には、中継端子板149を介して、球貸表示基板151と、球貸装置(CRユニット)154と、がそれぞれ電気的に接続されている。
球貸表示部151には、球貸スイッチ156と、返却スイッチ158と、がそれぞれ電気的に接続されている。また、払出制御基板104には、中継端子板160を介して、払出モータ162と、払出スイッチ164と、がそれぞれ電気的に接続されている。さらに、払出制御基板104には、主制御基板102と、発射制御基板108と、がそれぞれ電気的に接続されている。
図3及び図4に示すように、サブ制御基板106は、主制御基板102からのコマンドに基づいて遊技の演出の制御を司るものであり、サブ制御基板106には、演出表示基板110と、アンプ基板112と、装飾駆動基板114と、演出ボタン基板116と、がそれぞれ電気的に接続されている。
サブ制御基板106は、CPU106Aと、ROM106Bと、連続カウンタ106Cと、コマンド送信部106Dと、を備えている。
サブ制御基板106のCPU106Aは、主制御基板102からのコマンドを受けて演出表示基板110、アンプ基板112、装飾駆動基板114及び演出ボタン基板116などの各基板を制御する。
CPU106Aは、主制御基板102から受けた特別図柄の変動パターン指定コマンド及び停止情報指定コマンドなどのコマンドに基づいて、演出表示基板110、アンプ基板112、装飾駆動基板114を制御する。特に、CPU106Aは、変動開始時の特別図柄の保留数が所定数未満(例えば、保留数が2未満)であって、大当り抽選の結果が外れのときに主制御基板102のCPU102Aの処理により選択され得る特定の「リーチなし外れ変動パターン」を指定するコマンド(本発明では、特定変動パターンを含むコマンド)を主制御基板102側から受けたときに、このコマンドを受けて所定時間にわたって演出される(変動表示される)特別図柄(演出図柄)の演出内容(変動表示内容)に替えて、短い演出時間となる特別図柄(演出図柄)の変動パターン(本発明では、抽選図柄の調整変動パターンに該当する)と、背景図柄の変動パターン(本発明では、背景図柄の調整変動パターンに該当する)と、を選択して組み合わせる。
換言すれば、CPU106Aは、変動開始時の特別図柄の保留数が所定数未満(例えば、保留数が2未満)であるときに主制御基板102で選択される特別図柄の変動パターン(本発明では、特定変動パターンに該当する)を含んだコマンドを受信し、かつ背景図柄の演出の実行が決定された場合に、特定変動パターンに基づいて実行される特別図柄(演出図柄)の演出時間よりも演出時間が短くなる特別図柄(演出図柄)の変動パターン(本発明では、抽選図柄の調整変動パターンに該当する)と、調整変動パターンに基づく特別図柄(演出図柄)の演出終了後に続いて実行され調整変動パターンに基づく特別図柄(演出図柄)の演出時間と合算した演出時間が特定変動パターンに基づいて実行される特別図柄(演出図柄)の演出時間と同じかあるいは短くなる背景図柄の変動パターン(本発明では、背景図柄の調整変動パターンに該当する)と、を選択する。
具体的には、CPU106Aは、特別図柄の保留数が所定数未満(例えば、保留数が2未満)であるときに主制御基板102(CPU102A)で選択される特別図柄の変動パターン(以下、演出パターンという場合もある)を含むコマンドを受信すると、所定の条件が成立する範囲で、図9及び図10に示すように、変動開始時の特別図柄の保留数が2のときの特別図柄の変動パターン特2(あるいは、変動開始時の特別図柄の保留数が3又は4のときの特別図柄の変動パターン特3)に対応する演出図柄の演出パターンと、背景図柄の変動パターンと、を選択して組み合わせる。
ここで、所定の成立条件とは、特別図柄の保留数が0か1のときの特別図柄(演出図柄)の演出パターンの演出時間(演出開始から演出終了までに要する時間)の範囲内で、S710で設定される短縮変動用外れ演出パターンによる特別図柄(演出図柄)の演出と、S730で設定される背景変化パターンによる背景図柄の演出と、が終了するように設定される。数式を用いて説明すると、特別図柄の保留数が0か1のときの特別図柄(演出図柄)の演出パターン(特定変動パターン)の演出時間がY秒間、特別図柄の保留数が2、3、4のいずれかとなる短縮変動用外れ演出パターン(調整変動パターン)による特別図柄(演出図柄)の演出時間がX1秒間であり、背景変化パターン(調整変動パターン)による背景図柄の演出時間がX2秒間とすると、Y≧X1+X2、(X1<Y、X2<Y)の式が成立する範囲で、リーチなし外れ用変動パターンテーブルセットと背景図柄の変動パターンとが組み合わされて設定される。
なお、CPU106Aは、主制御基板102からの制御信号を受信したときに背景図柄の演出を実行するか否かを判定する図柄演出実行判定部と、特別図柄の保留数が所定数未満であるときに主制御基板102で選択される特別図柄の特定変動パターンを含んだ制御信号を受信し、かつ背景図柄の演出の実行が決定された場合に、特定変動パターンに基づいて実行される特別図柄(演出図柄)の演出時間よりも演出時間が短くなる特別図柄(演出図柄)の調整変動パターンと、調整変動パターンに基づく特別図柄(演出図柄)の演出終了後に続いて実行され調整変動パターンに基づく特別図柄(演出図柄)の演出時間と合算した演出時間が特定変動パターンに基づいて実行される特別図柄(演出図柄)の演出時間と同じかあるいは短くなる背景図柄の調整変動パターンと、を選択する変動パターン選択部と、を兼ねるものである。しかし、1つのCPU106Aで2つの機能を兼ねる構成に限られず、複数のCPUや判断手段にわけてもよい。
ROM106Bには、各基板の制御に必要なデータ(特に遊技の演出や装飾に関する情報)が記憶されている。
特に、ROM106Bには、主制御基板102のROM102Bに記憶される特別図柄の変動パターンテーブルに含まれる種々の変動パターンに対応する演出図柄の複数種類の演出パターンを、演出パターンテーブルとして記憶している。その一例を図10に示す。図10は、図9に示す「リーチなし外れ用変動パターンテーブル」で規定される変動パターン(変動パターン特1、変動パターン特2、変動パターン特3)に対応する演出パターンを規定するテーブルであり、変動開始時の特別図柄の保留数が0か1のときの特別図柄の変動パターン特1に対応する演出パターン(13秒間にわたる演出)と、同じく特別図柄の保留数が2のときの特別図柄の変動パターン特2に対応する演出パターン(7秒間にわたる演出)と、同じく特別図柄の保留数が3か4のときの特別図柄の変動パターン特3に対応する演出パターン(2秒間にわたる演出)と、が記憶されている。なお、特別図柄の変動パターンとは、演出図柄表示装置62の表示面62Aで変動表示される特別図柄の演出図柄と、表示器70で変動表示される特別図柄の識別図柄と、が一体となって変動するときの変動パターンを意味するもので、識別図柄の変動パターンと演出図柄の変動パターン(演出パターン)の両方を意味している。
また、ROM106Bには、演出図柄表示装置62の表示面62Aで変動表示する特別図柄の演出図柄の背後に背景として表示される複数種類の背景図柄を順次切り換えて表示するための表示順序を示す背景図柄の変動パターンが記憶されている。具体的には、背景図柄の変動パターンとして、背景図柄の変動パターンに基づく演出に要する時間(演出開始から演出終了するまでの時間、すなわち背景変化に要する時間)が6秒間、11秒間(あるいは6秒間から11秒間の範囲で演出が終了するもの)になるものが記憶されている。また、背景図柄の変動パターンの内容として、図5に示すように、春・夏・秋・冬の順番で変動(変化)していく背景図柄の変動パターンが一例として挙げられる。なお、演出図柄の変動パターン(演出パターン)と背景図柄の変動パターンの図柄データ自体は、演出表示ROM168に記憶させることが好ましい。
連続カウンタ106Cは、主制御基板102側から送信された特別図柄の変動パターン指定コマンド及び図柄停止状態指定コマンドを受信した場合に、その変動パターン指定コマンドで特定される特別図柄の変動パターンが変動パターン特1(図10参照)であるときの回数をカウントする。
コマンド送信部106Dは、主制御基板102から送信される各種コマンド(変動パターン指定コマンド、停止情報指定コマンドなど)を基にCPU106Aが選択(決定)する「演出図柄の変動パターン(演出パターン)」や「演出図柄の停止図柄」や「背景図柄の変動パターン(背景変化パターン)」や「調整変動パターン」などを指定するコマンドを、演出表示基板110に対して送信する。これにより、演出図柄表示装置62の表示面62Aでは、コマンド送信部106Dにより送られたコマンドに基づく演出表示が行われる。つまり、コマンド送信部106Dは、演出図柄表示装置62の表示面62Aにおける種々の演出表示の実行に係るコマンドを演出表示基板110に対して送信する。
なお、コマンド送信部106Dが演出表示基板110に対して各種コマンドを送信することで、演出図柄表示装置62の表示面62Aでは、CPU106Aで選択された演出図柄及び背景図柄の調整変動パターンに基づいて、演出図柄の演出を実行するとともに、演出図柄の演出終了後に続いて背景図柄の演出を実行する。よって、コマンド送信部106Dは、本発明の図柄演出実行部として機能する。また、コマンド送信部106Dは、上記調整変動パターンに基づいた演出図柄と背景図柄の演出の実行を演出表示基板110に指示するものであるが、演出表示基板110の機能をサブ制御基板106に持たせれば、コマンド送信部106Dそのものが図柄演出実行部となる。
図4に示すように、演出表示基板110には、演出表示装置166(62)と、演出表示ROM168と、がそれぞれ電気的に接続されている。この演出表示ROM168には、演出図柄表示装置62で変動表示される特別図柄の演出図柄及び背景図柄に関するデータが記憶されている。なお、演出図柄表示装置62は、演出表示装置166の一実施形態である。
具体的には、演出表示ROM168には、主制御基板102のROM102Bに記憶される特別図柄の変動パターンテーブル(当り用変動パターンテーブル、リーチあり外れ用変動パターンテーブルセット、リーチなし外れ用変動パターンテーブルなど)に含まれる種々の変動パターンに対応する演出図柄の複数種類の演出パターンに基づく演出表示を具現化するため演出図柄データ(画像データ)が記憶されている。特に、演出表示ROM168には、リーチなし外れ用変動パターンに対応する演出パターンに基づく演出表示に用いる演出図柄データとして、特別図柄の保留数が0か1のときの特別図柄の変動パターン特1に対応する演出図柄データ(13秒間にわたる演出)と、特別図柄の保留数が2のときの特別図柄の変動パターン特2に対応する演出図柄データ(7秒間にわたる演出)と、特別図柄の保留数が3か4のときの特別図柄の変動パターン特3に対応する演出図柄データ(2秒間にわたる演出)と、が記憶されている。また、演出表示ROM168には、背景図柄のデータ(例えば、春・夏・秋・冬の4種類の背景図柄データ)が画像データとして記憶されている。
アンプ基板112には、所定の効果音を出力する各種スピーカ170(48)が電気的に接続されている。特に、アンプ基板112は、特別図柄変動遊技及び背景図柄変動遊技の際には、それぞれの遊技に対応した効果音を出力する。なお、スピーカ48は、各種スピーカ170の一実施形態である。
装飾駆動基板114には、各種LED・ランプ172が電気的に接続されている。また、装飾駆動基板114は、サブ制御基板106からのコマンドを受けて遊技の装飾に関する制御を行うものである。また、演出ボタン基板116には、操作スイッチ174が電気的に接続されている。
次に、特別図柄の遊技処理について説明する。
なお、特別図柄の遊技処理は、主制御基板102により実行されるもので、主に、表示器70に表示される識別図柄の変動表示に係る処理が行われる。よって、以下の説明で「特別図柄」とあるのは、別段断りがない限り「識別図柄」と読み替えることができる。
図6に示すように、特別図柄遊技処理では、まず、始動口56Bに遊技球が入球したか否かがCPU102Aにより判断される(S100)。このステップは、CPU102Aが始動口スイッチ120により遊技球が検知されたか否かに基づいて判断する。
始動口56Bに遊技球が入球した場合(S110:YES)には、特別図柄の保留数が4未満か否かがCPU102Aにより判断される(S110)。ここで、特別図柄の保留は、主制御基板102が備える図示しないRAMの所定アドレスに記憶される(特別図柄保留記憶手段)。特別図柄の保留数が4未満であれば(S110:YES)、特別図柄の判定用乱数を取得し、この取得した判定用乱数が図示しないRAMの所定アドレスに記憶される(S120)。なお、特別図柄の判定用乱数は、特別図柄の大当り抽選乱数、特別図柄の決定乱数(大当り図柄決定乱数)などを意味する。
次に、現在、大当り遊技中であるか否がCPU102Aにより判断される(S130)。なお、S100において始動口56Bに遊技球が入球していない場合(S100:NO)、又はS110において特別図柄の保留数が4未満でない場合(S110:NO)には、S130にそのまま移行する。
そして、大当り遊技中である場合(S130:YES)には、この特別図柄の遊技処理を終了して、大当り遊技の実行に係る処理を行う。なお、CPU102Aが行う大当り遊技に係る制御処理(大入賞口86の開閉、大入賞口86の入球数カウント、賞球払い出し、大当りラウンド数のカウントなど)については、公知のセブン機タイプのパチンコ機が行う大当り遊技に係る処理と同様であり、本発明の要旨とは直接関係しないので、ここでの詳細な説明は省略する。
一方、現在、大当り遊技中でない場合(S130:NO)には、特別図柄(演出図柄及び識別図柄)が変動表示中か否かがCPU102Aにより判断される(S140)。なお、特別図柄が変動表示中か否かは、特別図柄の識別図柄及び演出図柄が変動表示中か否かを意味する。
S140において特別図柄が変動表示中であると判断された場合(S140:YES)には、特別図柄の変動表示時間が経過したか否かがCPU102Aにより判断される(S150)。なお、特別図柄の変動表示時間が経過していない場合(S150:NO)には、特別図柄遊技処理を終了して、遊技進行に係る他の処理(大当り遊技処理、普通図柄遊技処理など)を行う。
特別図柄の変動表示時間が経過した場合(S150:YES)には、特別図柄が停止表示される(S160)。なお、特別図柄の停止表示とは、特別図柄の識別図柄及び演出図柄の変動表示が終了して、予め定められた大当り図柄又は外れ図柄が表示されることを意味する。
そして、主制御基板102のコマンド送信部102Dから特別図柄を停止させるための図柄停止コマンドがサブ制御基板106に対して送信される(S170)。
次に、特別図柄の停止表示時間がCPU102Aにより設定される(S180)。なお、特別図柄の停止表示時間とは、特別図柄の識別図柄及び演出図柄(大当り図柄又は外れ図柄)が停止表示している時間を意味する。
次に、特別図柄の停止表示時間が経過したか否かがCPU102Aにより判断される(S190)。特別図柄の停止表示時間が経過した場合(S190:YES)には、図7のS250に移行する。なお、特別図柄の停止表示時間が経過していない場合(S190:NO)には、特別図柄遊技処理を終了して、遊技進行に係る他の処理(大当り遊技処理、普通図柄遊技処理など)を行う。
一方、S140において特別図柄が変動表示中ではないと判断された場合(S140:NO)には、特別図柄の停止表示時間中であるか否かがCPU102Aにより判断される(S200)。特別図柄の停止表示時間中である場合(S200:YES)には、S190に移行する。
特別図柄の停止表示時間中ではない場合(S200:NO)には、特別図柄の保留数が0(ゼロ)であるか否かがCPU102Aにより判断される(S210)。
特別図柄の保留数が0(ゼロ)である場合(S210:YES)には、特別図柄遊技処理を終了して、遊技進行に係る他の処理(大当り遊技処理、普通図柄遊技処理など)を行う。
一方、S200において特別図柄の保留数が0(ゼロ)ではないと判断された場合(S200:NO)には、上述のS120にて図示しないRAMに記憶された判定用乱数のうち最も古い特別図柄の判定用乱数(大当り抽選乱数)が読み出される(S220)。そして、CPU102Aにより大当り抽選処理が実行される(S230)。さらに、特別図柄の図柄変動開始処理がCPU102Aにより実行される(S240)。その後、遊技進行に係る他の処理(大当り遊技処理、普通図柄遊技処理などに移行する。なお、特別図柄の図柄変動開始処理については後述する。
次に、S190において特別図柄の停止表示時間が経過したと判断された場合(S190:YES)には、図7に示すように、表示器70に停止表示された特別図柄が大当り図柄であるか否かがCPU102Aにより判断される(S250)。
S250において特別図柄が大当り図柄であると判断された場合(S250:YES)には、大当り遊技フラグがCPU102AによりON(オン)される(S260)。これにより、大当り遊技が開始される。
次に、確変フラグがONであるか否か(確変遊技中であるか否か)がCPU102Aにより判断される(S270)。確変フラグがONである場合(S270:YES)には、確変フラグがCPU102AによりOFF(オフ)される(S280)。そして、変動短縮フラグがCPU102AによりOFF(オフ)される(S290)。さらに、始動口56Bに関する開放延長フラグがCPU102AによりOFF(オフ)される(S300)。その後、CPU102Aは図示しない大当り遊技処理に移行して、大当り遊技の実行に係る処理を行い、これにより、大当り遊技が進行される。なお、大当り遊技フラグ、変動短縮フラグ及び開放延長フラグは、主制御基板102が備える図示しないRAMの所定アドレスにそれぞれ割り当てられている。また、上述のように第1特別図柄又は第2特別図柄が大当り図柄で停止表示されると、確変フラグ、変動短縮フラグ及び開放延長フラグは全てOFFに設定されるので、大当り遊技中は確変機能や変動短縮機能や開放延長機能が未作動の状態となる。
一方、図7のS270において確変フラグがONではない(確変遊技中でない)と判断された場合(S270:NO)には、変動短縮フラグがON(オン)であるか否か(時短遊技中であるか否か)がCPU102Aにより判断される(S310)。変動短縮フラグがONである(時短遊技中である)場合(S310:YES)には、S290に移行して、変動短縮フラグがCPU102AによりOFF(オフ)され(S290)、さらに、開放延長フラグがCPU102AによりOFF(オフ)される(S300)。なお、変動短縮フラグがONではない場合(S310:NO)には、特別図柄遊技処理を終了して、図示しない大当り遊技処理に移行する。
また、図7のS250において、表示器70に停止表示された特別図柄が大当り図柄ではない(外れ図柄である)と判断された場合(S250:NO)には、変動短縮フラグがON(オン)であるか否かがCPU102Aにより判断される(S320)。変動短縮フラグがONである場合(S320:YES)には、変動短縮カウンタ102CがCPU102Aにより−1カウントされる(S330)。なお、変動短縮フラグ及び変動短縮カウンタは、大当り遊技終了時にセットされるものであり、特別図柄の変動表示時間(変動時間)を通常に比べて短くする変動短縮機能が作動する期間を定めるためのものである。この変動短縮フラグがONの間は、変動短縮機能が作動することで特別図柄や普通図柄の変動時間が短縮される。
次に、変動短縮カウンタ102Cが0(ゼロ)であるか否かがCPU102Aにより判断される(S340)。変動短縮カウンタ102Cが0(ゼロ)である場合(S340:YES)には、変動短縮フラグがCPU102AによりOFF(オフ)される(S350)。
次に、開放延長フラグがCPU102AによりOFF(オフ)される(S360)。その後、特別図柄遊技処理を終了して、遊技進行に係る他の処理(大当り遊技処理、普通図柄遊技処理など)を行う。
一方、S320において変動短縮フラグがON(オン)ではないと判断された場合(S320:NO)には、特別図柄遊技処理を終了して、遊技進行に係る他の処理(大当り遊技処理、普通図柄遊技処理など)を行う。また、図7のS340において変動短縮カウンタ102Cが0(ゼロ)ではないと判断された場合(S340:NO)には、特別図柄遊技処理を終了して、遊技進行に係る他の処理(大当り遊技処理、普通図柄遊技処理など)を行う。
次に、図6のS240の処理である図柄変動開始処理について、図8を用いて説明する。なお、図柄変動開始処理は、主制御基板102により実行される。
図8に示すように、図柄変動開始処理を開始すると、まず、現在の遊技状態がCPU102Aにより判定される(S400)。ここで言う遊技状態とは、確変遊技状態、時短遊技状態、通常遊技状態の何れかを意味する。この遊技状態の判定は、上述の「確変フラグ」や「変動短縮フラグ」や「開放延長フラグ」の設定状況(ON又はOFF)に基づき行うことができる。
次に、図6のS230で行われた今回の大当り抽選の結果が大当りであるか否かがCPU102Aにより判断される(S410)。
そして、大当りである場合(S410:YES)には、S400で特定した現在の遊技状態(確変遊技状態、時短遊技状態、通常遊技状態の何れか)に即した当り用変動パターンテーブルがセットされる(S420)。当り用変動パターンテーブルは、大当り時に変動表示する特別図柄(識別図柄及び演出図柄)の変動パターンを選択するために用いるテーブルを意味する。なお、変動パターンに基づいて特別図柄の識別図柄と演出図柄とが個別に変動表示されるが、同一の変動パターンに基づく識別図柄の変動表示と演出図柄の演出表示とは、同一の遊技結果を示すものである。また、特別図柄の識別図柄は、表示器70で変動表示され、特別図柄の演出図柄は、演出図柄表示装置62の表示面62Aで変動表示される(以下、同様)。
次に、変動パターン決定乱数がCPU102Aにより取得され(S430)、その後、上述のS220にて読み出された判定用乱数に含まれる大当り図柄決定乱数が図示しないRAMから読み出される(S440)。なお、大当り図柄決定乱数は、S100において始動口56Bに遊技球が入球したときに取得され、主制御基板102が備える図示しないRAMの所定アドレスに記憶されるものである(図6のS120参照)。
次に、S420でセットした当り用変動パターンテーブルの中から、S430で取得した変動パターン決定乱数を基に特別図柄の当り変動パターンが選択されるとともに、図示しない当り図柄テーブルの中から、S440で読み出した大当り図柄決定乱数を基に特別図柄の当り図柄が選択され、これら当り変動パターン及び当り図柄が今回の特別図柄の変動表示に用いるデータとして設定される(S450)。
次に、S450で設定された当り変動パターン及び当り図柄に基づく特別図柄の変動表示が開始される(S460)。そして、特別図柄の変動パターン指定コマンド及び特別図柄停止情報指定コマンドがコマンド送信部102Dからサブ制御基板106に対して送信される(S470)。このとき、それらコマンドを受信したサブ制御基板106のCPU106Aの制御下で、演出図柄表示装置62の表示面62Aにおける演出図柄の演出(変動表示)が開始される。
一方、S410において、図6のS230で行われた今回の大当り抽選の結果が大当りでない(外れである)と判断された場合(S410:NO)には、今回の特別図柄の変動でリーチ演出を行うか否かがCPU102Aにより判断される(S480)。この判断は、上述のS120にて図示しないRAMに記憶され、上述のS220にて読み出される判定用乱数に含まれるリーチ乱数に基づき行われる。
そして、リーチ演出を行う場合(S480:YES)には、S400で特定した現在の遊技状態に即したリーチあり外れ用変動パターンテーブルがセットされる(S490)。リーチあり外れ用変動パターンテーブルは、リーチあり外れ時に変動表示する特別図柄(識別図柄及び演出図柄)の変動パターンを選択するために用いるテーブルを意味する。
次に、変動パターン決定乱数がCPU102Aにより取得され(S500)、その後、外れ図柄決定乱数がCPU102Aにより取得される(S510)。
そして、S490でセットしたリーチあり外れ用変動パターンテーブルの中から、S500で取得した変動パターン決定乱数を基に特別図柄のリーチあり外れ変動パターンが選択されるとともに、図示しない外れ図柄テーブルの中から、S510で読み出した大当り図柄決定乱数を基に特別図柄の外れ図柄が選択され、これらリーチあり外れ変動パターン及び外れ図柄が今回の特別図柄の変動表示に用いるデータとして設定される(S520)。その後、上述のS460及びS470の処理を行う。
また、S480においてリーチ演出を行わないと判断された場合(S480:NO)には、S400で特定した現在の遊技状態に即したリーチなし外れ用変動パターンテーブルがセットされる(S530)。リーチなし外れ用変動パターンテーブルは、リーチなし外れ時に変動表示する特別図柄(識別図柄及び演出図柄)の変動パターンを選択するために用いるテーブルを意味する。その後、上述のS500、S510、S520を行った後、上述のS460及びS470の処理を行う。
ここで、S530においてセットされる変動パターンテーブルの一例として、図9に示すように、変動開始時の特別図柄の保留数が0か1のときの外れ変動パターンテーブル(図9(A)参照)と、同じく特別図柄の保留数が2のときの外れ変動パターンテーブル(図9(B)参照)と、同じく特別図柄の保留数が3か4のときの外れ変動パターンテーブル(図9(C)参照)と、がある。図9(A)に示すように、変動開始時の特別図柄の保留数が0か1のときの外れ変動パターンテーブルには、変動パターン決定乱数が0から255の値に対応する「変動パターン特1(変動時間:13秒)」の1種類だけが存在し、この「変動パターン特1」に対応する演出図柄の演出パターンは、図10に示す「13秒のリーチなし外れ演出」となっている。なお、本実施形態では、変動パターン決定乱数の範囲(個数)を「0から255」としているので、変動開始時の特別図柄の保留数が0か1のときの外れ変動パターンテーブルを用いて選択される変動パターンは必ず「変動パターン特1」となる。
同様に、図9(B)に示すように、変動開始時の特別図柄の保留数が2のときの外れ変動パターンテーブルには、変動パターン決定乱数が0から255の値に対応する「変動パターン特2(変動時間:7秒間)」の1種類だけが存在し、変動開始時の特別図柄の保留数が3か4のときの外れ変動パターンテーブルには、変動パターン決定乱数が0から255の値に対応する「変動パターン特3(変動時間:2秒間)」の1種類だけが存在する。そして、「変動パターン特2」及び「変動パターン特3」に対応する演出図柄の演出パターンは、図10に示す「7秒のリーチなし外れ演出」及び「2秒のリーチなし外れ演出」となっている。
次に、図11に示す図柄変動演出処理について説明する。
なお、図柄変動演出処理は、サブ制御基板106により実行されるもので、主に、演出図柄表示装置62の表示面62Aに表示される演出図柄や背景図柄を用いた演出(変動表示)に係る処理が行われる。また、図柄変動演出処理は、サブ制御基板106ではなく、演出表示制御基板110により実行してもよい。さらに、サブ制御基板106と演出表示制御基板110とを兼ねた副制御基板により実行してもよい。
図11に示すように、図柄変動演出処理では、まず、主制御基板102側からの特別図柄の変動パターン指定コマンド及び特別図柄停止情報指定コマンドを受信したか否かがCPU106Aにより判断される(S600)。なお、サブ制御基板106で実行される場合には、CPU106Aはサブ制御基板106に設けられており、演出表示基板110で実行される場合には、CPUは演出表示基板110に設けられている(以下、同様)。
特別図柄の変動パターン指定コマンド及び特別図柄停止情報指定コマンドを受信した場合(S600:YES)には、受信した各コマンドの内容を解析して大当りか否かがCPU106Aにより判断される(S610)。
大当りの場合(S610:YES)には、演出図柄の当り演出パターンがCPU106Aにより設定される(S620)。続いて、S600で受信した特別図柄停止情報指定コマンドに基づいて演出図柄の当り停止図柄がCPU106Aにより設定される(S630)。
次に、S620で設定した当り演出パターンとS630で設定した当り停止図柄に基づいて、演出パターン指定コマンド及び停止図柄指定コマンドがコマンド送信部106Dから演出表示基板110に対して送信される(S640)。これにより、演出図柄表示装置62の表示面62Aにおいて、当り変動パターンに基づく特別図柄の演出図柄が変動表示する。また、演出図柄が変動表示を開始するときには、表示器70において識別図柄が変動表示を開始する(図8のS460参照)。
その後、図6のS170で主制御基板102から送信された図柄停止コマンドを受信したか否かがCPU106Aにより判断される(S650)。図柄停止コマンドを受信した場合(S650:YES)には、演出図柄の図柄変動演出が終了し、演出図柄表示装置62の表示面62AにS630で設定した当り停止図柄が停止表示される(S660)。このとき、表示器70において、識別図柄の変動表示も終了する(図6のS160参照)。
なお、S600において特別図柄の変動パターン指定コマンド及び特別図柄停止情報指定コマンドを受信していない場合(S600:NO)には、図柄変動演出処理がそのまま終了する。
一方、S610において、S600で受信した特別図柄の変動パターン指定コマンド及び停止情報指定コマンドを解析した結果、大当りではないと判断された場合(S610:NO)には、受信した特別図柄の変動パターン指定コマンドは「外れ変動パターン」を指定するコマンドということなる。そこで、受信した変動パターン指定コマンドにより特定される外れ変動パターンが「変動パターン特1」であるか否かがCPU106Aにより判断される(S670)。変動パターン特1とは、図9(A)に示すように、変動開始時の特別図柄の保留数が0か1のときに主制御基板102側で選択される、変動時間が13秒のリーチなし外れ変動パターンである。
そして、S600で受信した変動パターン指定コマンドにより特定される外れ変動パターンが変動パターン特1である場合(S670:YES)には、連続カウンタ106Cが+1カウントされる(S680)。なお、サブ制御基板106で実行される場合には、連続カウンタ106Cはサブ制御基板106に設けられており、演出表示基板110で実行される場合には、連続カウンタ106Cは演出表示基板110に設けられている(以下、同様)。
次に、連続カウンタ106Cのカウント値が5であるか否かがCPU106Aにより判断される(S690)。連続カウンタ106Cは、特別図柄の保留数が0か1のときに主制御基板102にて選択される変動パターン特1を指定する変動パターン指定コマンドを連続して受信した場合に1ずつカウントアップされるもので、変動パターン特1を指定する変動パターン指定コマンドの受信が1回でも途切れれば(S670:NO)、その時点でリセット(初期化)される(S750)。よって、変動パターン特1を指定する変動パターン指定コマンドを連続して受信するということは、特別図柄の保留数が0か1で推移しており、かつ大当り抽選に外れている状態が連続しているということとなる。このような場合、特別図柄変動遊技の進行が停滞傾向(所謂スランプ発生の傾向)にあり、大当りも発生しない状況にあることから、遊技者は特別図柄変動遊技に対して苛立ちを覚えやすい状況となる。そこで、S690の処理では、連続カウンタ106Cのカウント値を基に、現在の特別図柄変動遊技の進行状況が、遊技者に苛立ちを与えやすい状況にあるか否かを判断し、そのような状況にある場合(本例では連続カウンタ106Cのカウント値が5に達している場合)には、背景図柄の変動表示(背景変化)を行うこととしている。つまり、S690の処理は、背景図柄の変動表示(背景変化)を実行するか否かを判断するもので、本発明の「図柄演出実行判定部」に相当する。
そして、連続カウンタ106Cのカウント値が5である場合(S690:YES)には、連続カウンタ106Cのカウント値が0(ゼロ)となるようにリセットされる(S700)。なお、S690では連続カウンタ106Cのカウント値が5である場合を基準に判断しているが、カウント値の規定値は5に限られるものではなく、任意の数でもよい。但し、連続カウンタ106Cは、変動パターン特1を指定する変動パターン指定コマンドの連続受信回数をカウントするものであることから、連続カウンタ106Cのカウント値の規定値は「2」以上に設定する必要があり、「2〜7」の範囲内の値とするのが好ましい。そして、変動パターン特1を指定する変動パターン指定コマンドの連続受信回数が規定値に達した場合に、S700に移行する。
次に、変動パターン特1を指定する変動パターン指定コマンドを5回連続して受信すると、短縮変動用外れ演出パターンがCPU106Aにより設定される(S710)。この短縮変動用外れ演出パターンは、図10に示す「7秒のリーチなし外れ演出」と「2秒のリーチなし外れ演出」を指す。「7秒のリーチなし外れ演出」は、変動開始時の特別図柄の保留数が2のときに主制御基板102側で選択される変動パターン特2に対応するもので、「2秒のリーチなし外れ演出」は、変動開始時の特別図柄の保留数が3又は4のときに主制御基板102側で選択される変動パターン特3に対応するものである(図9(B)参照)。S710では、この「7秒のリーチなし外れ演出」と「2秒のリーチなし外れ演出」の何れかが設定されるが、ここでは、「7秒のリーチなし外れ演出」が設定されるものとする。「7秒のリーチなし外れ演出」と「2秒のリーチなし外れ演出」の何れを設定するかは、前回、連続カウンタ106Cの値が規定値(本例では「5」)に達したときに設定した短縮変動用外れ演出パターンの種類に基づき前回と異なるものに決定したり、乱数抽選により決定したりすることができる。
次に、演出図柄の外れ停止図柄が、S600で受信した特別図柄停止情報指定コマンドに基づいてCPU106Aにより設定される(S720)。そして、背景図柄の背景変化パターンがCPU106Aにより設定される(S730)。例えば、6秒間にわたって変動表示される背景図柄の変動パターン(背景変化演出パターン)が設定される。ここで、背景図柄の変動パターン(背景変化演出パターン)の演出時間を6秒とするのは、今回の演出実行の契機となる特別図柄の変動パターン特1が「13秒のリーチなし外れ変動」であり、S710で設定した「短縮変動用外れ演出パターン」が「7秒のリーチなし外れ演出」だからである。なお、背景図柄は、演出図柄表示装置62の表示面62Aにて変動表示する演出図柄の背景(背後)で演出図柄と独立して変動表示される図柄である。
次に、S710で設定した短縮変動用外れ演出パターン、S720で設定した外れ停止図柄、及びS730で設定した背景変化パターンに基づいて、演出パターン指定コマンド、停止図柄指定コマンド及び背景変化指定コマンドがコマンド送信部106Dから演出表示基板110に対して送信される(S740)。これにより、演出図柄表示装置62の表示面62Aでは、7秒間にわたって演出図柄の変動表示が実行され、S720で設定した演出図柄の外れ停止図柄が停止表示されると、これに続いて6秒間にわたる背景図柄の変動表示(背景変化演出)が実行される。すなわち、特別図柄の変動パターン特1に対応する「13秒のリーチなし外れ演出」が、7秒間にわたる演出図柄の変動表示(7秒のリーチなし外れ演出)と、その後に続く、6秒間にわたる背景図柄の変動表示と、に替わる。その後、S650に移行し、主制御基板102からの図柄停止コマンドを受信すると(S650:YES)、図柄変動演出が終了し、演出図柄表示装置62の表示面62AにS720で設定した外れ停止図柄と、背景変化後の背景図柄が表示される(S660)。なお、演出図柄表示装置62の表示面62Aにて演出図柄及び背景図柄の変動表示が行われている間、表示器70では、変動パターン特1に従って特別図柄の識別図柄が13秒間にわたって変動表示される。また、背景図柄の変動パターンとして、例えば、図5に示すように、春・夏・秋・冬の各バージョンに変化していくパターンが設定される。そして、背景図柄の変動表示(背景変化)は、停止表示された演出図柄を透明又は半透明としたり、あるいは演出図柄表示装置62の表示面62Aから一旦消去した上で実行される。これにより、背景図柄の変動表示(背景変化)が行われることを遊技者に明確に伝えることができる。
(変形例1)
ここで、変形例1として、S710において設定される短縮変動用外れ演出パターンとして、変動パターン特3(図9(C)参照)に対応する演出パターン、すなわち、図10に示す「2秒のリーチなし外れ演出」が設定された場合、S730で設定される背景図柄の背景変化パターンは、11秒間にわたって変動表示される背景図柄の変動パターンになる。これにより、演出図柄表示装置62の表示面62Aでは、2秒間にわたって演出図柄の変動表示が実行され、演出図柄が停止表示されると、これに続いて11秒間にわたる背景図柄の変動表示(背景変化演出)が実行される。すなわち、特別図柄の変動パターン特1に対応する「13秒のリーチなし外れ演出」が、2秒間にわたる演出図柄の変動表示(2秒のリーチなし外れ演出)と、その後に続く、11秒間にわたる背景図柄の変動表示と、に替わる。なお、表示器70では、変動パターン特1に従って特別図柄の識別図柄が13秒間にわたって変動表示される。
(変形例2)
また、変形例2として、変動開始時の特別図柄の保留数が0か1のときに選択される特別図柄の変動パターンにより規定される演出時間(演出開始から演出終了までに要する時間)の範囲内で、S710で設定される短縮変動用外れ演出パターンによる演出図柄の演出と、S730で設定される背景変化パターンによる背景図柄の演出と、が終了するように設定すればよい。例えば、変動開始時の特別図柄の保留数が0か1のときの演出図柄の演出パターンの演出時間がY秒間、短縮変動用外れ演出パターンによる演出図柄の演出時間がX1秒間であり、背景変化パターンによる背景図柄の演出時間がX2秒間とすると、Y≧X1+X2、(X1<Y、X2<Y)の式が成立している限り、X1とX2を自在に組み合せることができる(X1、X2の時間を自在に設定することができる)。
図11に戻り、S670において、S600で受信した変動パターン指定コマンドにより特定される外れ変動パターンが変動パターン特1ではないと判断された場合(S670:NO)には、連続カウンタ106Cのカウント値が0(ゼロ)となるようにリセットされる(S750)。
次に、S600で受信した変動パターン指定コマンドで特定される変動パターンに対応する演出図柄の外れ演出パターンがCPU106Aにより設定される(S760)。
次に、S600で受信した特別図柄停止情報指定コマンドに基づいて演出図柄の外れ停止図柄がCPU106Aにより設定される(S770)。そして、S760で設定した外れ演出パターンとS770で設定した外れ停止図柄に基づいて、演出パターン指定コマンド及び停止図柄指定コマンドがコマンド送信部106Dから演出表示基板110に対して送信される(S780)。これにより、演出図柄表示装置62の表示面62Aにおいて、S760で設定した外れ演出パターンに基づき演出図柄が変動表示され、外れ演出が実行される。なお、演出図柄が変動表示を開始するときには、表示器70において識別図柄が変動表示を開始する(図8のS460参照)。その後、S650に移行し、主制御基板102からの図柄停止コマンドを受信すると(S650:YES)、図柄変動演出が終了し、演出図柄表示装置62の表示面62AにS770で設定した外れ停止図柄が表示される(S660)。
なお、S690において連続カウンタ106Cのカウント値が5ではない場合(S690:NO)には、S760に移行する。
以上のように、第1実施形態のパチンコ機10によれば、特別図柄の保留数が0か1で推移し、かつ大当り抽選に外れている状態が連続して、特別図柄変動遊技の進行が停滞傾向(所謂スランプ発生の傾向)にある場合には、特別図柄の保留数が0か1のときに選択される特別図柄の変動パターン(変動パターン特1)に対応する演出パターンに替えて、特別図柄の保留数が2、あるいは3、4のときに選択される特別図柄の変動パターン(変動パターン特2、特3)に対応する演出図柄の演出パターン(短縮変動用の演出パターン)と、背景図柄の演出パターンと、を連続して実行することにより、特別図柄変動遊技において実行される大当り抽選が外れになっても、特別図柄変動遊技の結果を示した後(演出図柄を停止表示した後)に背景図柄変動遊技の実行が開始される。これにより、遊技者は、背景図柄変動遊技(背景変化演出)を見て、次回以降の特別図柄変動遊技に期待を持つことになり、遊技者の遊技継続の意思を高めることができる。
また、特別図柄変動遊技において実行される特別図柄(演出図柄)の演出と、背景図柄変動遊技において実行される背景図柄の演出と、が同時に実行されず、先ず、特別図柄(演出図柄)の演出が開始して、その終了後に背景図柄の演出(背景変化演出)が開始する。これにより、特別図柄(演出図柄)の演出と背景図柄の演出(背景変化演出)とが時間的に重複することがなくなり、背景図柄の演出(背景変化演出)を遊技者に注目させて、遊技性を高めることができる。
特に、特別図柄の保留数が0か1で推移し、かつ大当り抽選に外れている状態が連続して、特別図柄変動遊技の進行が停滞傾向(所謂スランプ発生の傾向)にあることが判明した場合に限り、背景図柄の変動表示(背景変化演出)を発生させるので、背景変化が無駄に(必要以上に)行われることはない。これにより、特別図柄変動遊技の進行具合に対する遊技者の苛立ちを効果的に緩和することができる。
次に、本発明の第2実施形態のパチンコ機について説明する。
なお、第1実施形態のパチンコ機10の構成と重複する構成には同符号を付し、適宜、その説明を省略する。
図12に示すように、第2実施形態のパチンコ機は、遊技球の発射の有無を検知する遊技球発射検知手段が設けられている。遊技球発射検知手段の一例として、発射制御基板108などに電気的に接続した発射ハンドル24のタッチセンサ(発射判定手段)176や遊技球検知スイッチ(発射判定手段)178が挙げられる。なお、タッチセンサ176や遊技球検知スイッチ178は、発射制御基板108に接続されている構成に限られず、サブ制御基板106などの他の基板に接続されていてもよい。タッチセンサ176や遊技球検知スイッチ178で遊技球の発射が検知されない場合には、そのことを示す信号(発射停止信号)が主制御基板102に入力され、この信号入力に基づき、主制御基板102のコマンド送信部102Dからサブ制御基板106(演出表示基板110)に対して発射停止コマンドが送信される。
図13に示すように、S670において、S600で受信した変動パターン指定コマンドにより特定される外れ変動パターンが変動パターン特1であると判断された場合(S670:YES)には、遊技球の発射が停止しているか否かがCPU106Aにより判断される(S800)。この判断は、上述の主制御基板102から発射停止コマンドを受信しているか否かに基づき行われる。
次に、遊技球の発射が停止している場合(S800:YES)には、S710に移行して、図10に示す短縮変動用外れ演出パターン(7秒のリーチなし外れ演出又は2秒のリーチなし外れ演出)がCPU106Aにより設定される(S710)。その後、S720、S730及びS740に順番に移行していき、S710で設定した短縮変動用外れ演出パターン、S720で設定した外れ停止図柄及びS730で設定した背景変化パターンに基づいて、演出パターン指定コマンド、停止図柄指定コマンド及び背景変化指定コマンドがコマンド送信部106Dから演出表示基板110に対して送信される(S740)。これにより、例えば、演出図柄表示装置62の表示面62Aでは、7秒間(又は2秒間)にわたって演出図柄の変動表示が実行され、演出図柄が停止表示されてから、6秒間(又は11秒間)にわたる背景図柄の変動表示(背景変化演出)が実行される。すなわち、13秒間にわたる演出図柄の変動表示(13秒のリーチなし外れ演出)が、7秒間(又は2秒間)にわたる演出図柄の変動表示(7秒のリーチなし外れ演出又は2秒のリーチなし外れ演出)と、その後に続く、6秒間(又は11秒間)にわたる背景図柄の変動表示(背景変化演出)と、に替わる。その後、S650に移行する。
一方、遊技球の発射が停止していない場合(S800:NO)には、S760に移行して、演出図柄の外れ演出パターンがCPU106Aにより設定される(S760)。その後、S770に移行していく。
なお、S670において、S600で受信した変動パターン指定コマンドにより特定される外れ変動パターンが変動パターン特1ではないと判断された場合(S670:NO)には、そのまま、S760に移行して、演出図柄の外れ演出パターンがCPU106Aにより設定される(S760)。その後、S770に移行していく。
以上のように、第2実施形態のパチンコ機10によれば、特別図柄の保留数が0か1の状態で遊技球の発射が停止している場合に、特別図柄の保留数が0か1のときに選択される特別図柄の変動パターン特1に対応する演出図柄の演出パターン(13秒のリーチなし外れ演出)に替えて、特別図柄の保留数が2、あるいは3、4のときに選択される特別図柄の変動パターン(変動パターン特2、特3)に対応する演出図柄の演出パターン(短縮変動用の演出パターン)と、演出図柄の演出終了後に続く背景図柄の演出パターンと、を連続して実行する。これにより、遊技を中止しようとする遊技者に対して特別図柄変動遊技への期待感を与えて、遊技継続を促進させることができる。
次に、本発明の第3実施形態のパチンコ機について説明する。
なお、第1実施形態及び第2実施形態のパチンコ機の構成と重複する構成には同符号を付し、適宜、その説明を省略する。
第3実施形態のパチンコ機は、第2実施形態と同様に、遊技球の発射の有無を検知する遊技球発射検知手段が設けられている。遊技球発射検知手段の一例として、図12に示すように、発射制御基板108などに電気的に接続した発射ハンドル24のタッチセンサ176や遊技球検知スイッチ178が挙げられる。なお、タッチセンサ176や遊技球検知スイッチ178は、発射制御基板108に接続されている構成に限られず、サブ制御基板106などの他の基板に接続されていてもよい。
図14に示すように、S670において、S600で受信した変動パターン指定コマンドにより特定される外れ変動パターンが変動パターン特1であると判断された場合(S670:YES)には、遊技球の発射が停止しているか否かがCPU106Aにより判断される(S800)。なお、遊技球の発射停止については、上述したように、主制御基板102のコマンド送信部102Dからサブ制御基板106(演出表示基板110)に対して送信される発射停止コマンドに基づいて判断される。
遊技球の発射が停止している場合(S800:YES)には、連続カウンタ106Cが+1カウントされる(S680)。
次に、連続カウンタ106Cのカウント値が2であるか否かがCPU106Aにより判断される(S690)。ここで、カウント値の規定値を「2」としてるのは、連続カウンタ106Cのカウントアップの条件として、遊技球の発射が行われていないことを加えているからである。S600で受信した外れ変動パターンが変動パターン特1であり、かつ遊技球の発射が停止しているということは、特別図柄の保留数が0か1の状態で遊技球の発射が行われていないということとなり、このような状況は、繰り返し何回も連続して発生するものではない。つまり、遊技者は、特別図柄の保留数が0か1の状態で発射を停止して、演出図柄の変動表示を眺めているだけの状態にあるといえる。このような場合は、遊技者が遊技を止めようとしている可能性が高いので、上述の第1実施形態のように、連続カウンタ106Cのカウント値の規定値を「5」としていると、連続カウンタ106Cのカウント値が「5」に到達する前に、遊技者は遊技を止めてしまう可能性がある。これでは、背景図柄の変動表示(背景変化演出)を効果的に行うことができなくなってしまう。このことから、本実施形態では、連続カウンタ106Cのカウント値の規定値を「2」としている。
図14に戻り、S690において、連続カウンタ106Cのカウント値が2であると判断された場合(S690:YES)には、連続カウンタ106Cのカウント値が0(ゼロ)となるようにリセットされる(S700)。
以後、上述の第1、第2実施形態と同様に、短縮変動用外れ演出パターン、演出図柄の外れ停止図柄、背景変化パターンがCPU106Aにより設定され(S710、S720、S730)、これらの設定内容を示す演出パターン指定コマンド、停止図柄指定コマンド及び背景変化指定コマンドがコマンド送信部106Dから演出表示基板110に対して送信される(S740)。
これにより、演出図柄表示装置62の表示面62Aでは、7秒間にわたって演出図柄の変動表示が実行され、S720で設定した演出図柄の外れ停止図柄が停止表示されると、これに続いて6秒間にわたる背景図柄の変動表示(背景変化演出)が実行される。すなわち、特別図柄の変動パターン特1に対応する「13秒のリーチなし外れ演出」が、7秒間にわたる演出図柄の変動表示(7秒のリーチなし外れ演出)と、その後に続く、6秒間にわたる背景図柄の変動表示(背景変化演出)と、に替わる。その後、S650に移行する。
一方、S670において、S600で受信した変動パターン指定コマンドにより特定される外れ変動パターンが変動パターン特1ではないと判断された場合(S670:NO)には、連続カウンタ106Cのカウント値が0(ゼロ)となるようにリセットされる(S750)。
次に、S600において受信した変動パターン指定コマンド及び特別図柄停止情報指定コマンドに基づいて、演出図柄の外れ演出パターンと、演出図柄の外れ停止図柄がCPU106Aにより設定される(S760、S770)。また、S800において遊技球の発射が停止していないと判断された場合(S800:NO)又はS690において連続カウンタ106Cのカウント値が2ではないと判断された場合(S690:NO)にも、S760及びS770の処理が行われ、S600において受信した変動パターン指定コマンド及び特別図柄停止情報指定コマンドに基づいて、演出図柄の外れ演出パターンと、演出図柄の外れ停止図柄が設定される。
そして、S760で設定した外れ演出パターンとS770で設定した外れ停止図柄に基づいて、演出パターン指定コマンド及び停止図柄指定コマンドがコマンド送信部106Dから演出表示基板110に対して送信される(S780)。これにより、演出図柄表示装置62の表示面62Aにおいて、外れ演出パターンに基づく演出図柄の変動表示が実行される。その後、S650に移行する。
なお、図14に示すように、S800における遊技球の発射停止の判断工程がS690における連続カウンタ106Cのカウント値が2であるか否かの判断工程よりも後の工程になるように変更してもよい。
以上のように、第3実施形態のパチンコ機10によれば、特別図柄の保留数が0か1で、かつ遊技球の発射が停止している状態が複数回(例えば、2回)発生した場合に、特別図柄の保留数が0か1のときに選択される特別図柄の変動パターン特1に対応する演出図柄の演出パターン(13秒のリーチなし外れ演出)に替えて、特別図柄の保留数が2、あるいは3、4のときに選択される特別図柄の変動パターン(変動パターン特2、特3)に対応する演出図柄の演出パターン(短縮変動用の演出パターン)と、演出図柄の演出終了後に続く背景図柄の演出パターンと、を連続して実行する。これにより、遊技を中止する可能性の高い遊技者に対して特別図柄変動遊技への期待感を効果的に与えることができ、これにより、遊技継続を促進させることができる。
10 パチンコ機(遊技機)
62 演出図柄表示装置(表示装置)
102 主制御基板(主制御手段)
106 サブ制御基板(副制御手段)
106A CPU(図柄演出実行判定部、変動パターン選択部)
106D コマンド送信部(図柄演出実行部)
110 演出表示基板(副制御手段)
176 タッチセンサ(発射判定手段)
178 遊技球検知センサ(発射判定手段)

Claims (3)

  1. 所定条件の成立により実行される抽選の結果を示す抽選図柄を表示するとともに、前記抽選図柄の背後に背景図柄を表示する表示装置と、
    前記抽選図柄の変動パターンを選択し、前記変動パターンに基づいて前記抽選図柄の演出を実行するための制御信号を送信する主制御手段と、
    前記主制御手段から送信される前記制御信号に基づいて前記抽選図柄の演出を実行する副制御手段と、
    を有する遊技機であって、
    前記副制御手段は、
    前記主制御手段からの前記制御信号を受信したときに前記背景図柄の演出を実行するか否かを判定する図柄演出実行判定部と、
    前記抽選図柄の保留数が所定数未満であるときに前記主制御手段で選択される前記抽選図柄の特定変動パターンを含んだ前記制御信号を受信し、かつ前記図柄演出実行判定部により前記背景図柄の演出の実行が決定された場合に、前記特定変動パターンに基づいて実行される前記抽選図柄の演出時間よりも演出時間が短くなる前記抽選図柄の調整変動パターンと、前記調整変動パターンに基づく前記抽選図柄の演出終了後に続いて実行され前記調整変動パターンに基づく前記抽選図柄の演出時間と合算した演出時間が前記特定変動パターンに基づいて実行される前記抽選図柄の演出時間と同じかあるいは短くなる前記背景図柄の調整変動パターンと、を選択する変動パターン選択部と、
    前記変動パターン選択部で選択された前記調整変動パターンに基づいて、前記抽選図柄の演出を実行し、前記抽選図柄の演出終了後に続いて前記背景図柄の演出を実行する図柄演出実行部と、
    を有することを特徴とする遊技機。
  2. 前記図柄演出実行判定部は、前記特定変動パターンを含んだ前記制御信号の受信回数が所定回数以上の場合に、前記背景図柄の演出の実行を決定することを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 遊技球の発射状況を判定する発射判定手段を有し、
    前記図柄演出実行判定部は、前記発射判定手段により遊技球の発射が停止していると判定された場合に、前記背景図柄の演出の実行を決定することを特徴とする請求項1又は2に記載の遊技機。
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