JP2003010475A - パチンコ遊技機 - Google Patents

パチンコ遊技機

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JP2003010475A
JP2003010475A JP2001204005A JP2001204005A JP2003010475A JP 2003010475 A JP2003010475 A JP 2003010475A JP 2001204005 A JP2001204005 A JP 2001204005A JP 2001204005 A JP2001204005 A JP 2001204005A JP 2003010475 A JP2003010475 A JP 2003010475A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 始動記憶数の表示能力を向上し得るパチンコ
遊技機を提供する。 【解決手段】 パチンコ遊技機において、表出維持され
る固定画部g1と、遊技の進行に応じて表出する複数の
表出画部g2とからなるキャラクタ画像Gを図柄表示領
域Fに生成する行程であって、図柄始動記憶手段に始動
記憶数が記憶保持される毎に、いずれかの表出画部g2
を順次表出し、図柄始動記憶手段に保持された始動記憶
数が記憶消化される毎に、既に表出されたいずれかの表
出画部g2を順次消失するキャラクタ生成行程を実行す
る。また、表出維持される共通の固定画部g1と、各部
位を生成する複数の異なる表出画部とからなるキャラク
タ画像を、あらかじめ複数設定し、かつ該キャラクタ画
像を序列化された所定の到達価値に対してあらかじめ割
り当て、その時点での到達価値に対応するキャラクタ画
像を、始動記憶数の変動に従って図柄表示領域Fに生成
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、図柄表示装置に確
定表示された各選出図柄の組合せが所定の当り図柄態様
である場合に、遊技者に所定の利得を供与することとな
る特別遊技作動を実行するようにしたパチンコ遊技機に
関する。
【0002】
【従来の技術】選出図柄を変動表示する図柄表示装置
と、図柄始動領域への遊技球通過に起因して選出図柄を
変動開始し、停止して図柄確定する図柄制御手段とを備
え、図柄表示装置に確定表示された各選出図柄の組合せ
が所定の当り図柄態様である場合に、遊技者に所定の利
得を供与することとなる特別遊技作動を実行するように
したパチンコ遊技機は良く知られている。これらには、
いわゆる第1種パチンコ遊技機及び第3種パチンコ遊技
機がある。
【0003】ここで、第1種パチンコ遊技機は、選出図
柄を変動表示する複数の図柄表示部を具備する図柄表示
装置と、開閉片により開閉制御される大入賞口を具備す
る可変入賞装置と、遊技盤面に設けられた特別図柄始動
領域への遊技球通過に起因して表示図柄を変動開始し、
停止して図柄確定する図柄制御手段とを備え、図柄表示
装置に所定の当り図柄態様が確定表示された場合に、可
変入賞装置の大入賞口の開放と、大入賞口の所定制限時
間の経過又は該所定制限時間内での規定個数の入賞満了
による大入賞口の閉鎖とを順次生じてなる開閉ラウンド
を、大入賞口内に設けられた特定領域を遊技球が流入す
ることを継続条件として、所定制限回数まで繰り返して
なる特別遊技作動を実行するものである。
【0004】また、第3種パチンコ遊技機は、選出図柄
を変動表示する図柄表示装置と、遊技球通過を検知する
図柄始動領域と、開口を開閉制御してその内部の特別作
動領域へ遊技球通過可能な状態と不可能な状態とに変換
する普通電動役物と、開閉制御される大入賞口と、遊技
球通過に伴って該大入賞口を開放する特定領域への流入
制御を行う役物とを備え、図柄始動領域への遊技球通過
に起因して、図柄表示装置の図柄を変動させた後に確定
表示するようにし、その確定図柄態様が所定の当り図柄
態様である場合に、普通電動役物を開放制御し、その特
別作動領域への遊技球通過に伴って特別遊技作動が実行
され、かつ該特別遊技作動は、役物が駆動して特定領域
への遊技球流入が可能となり、かつ該遊技球通過ごと
に、大入賞口の開放と、閉鎖とを生じてなる開閉ラウン
ドを複数回繰り返してなるものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来のパチンコ遊技機
において、図柄始動領域への遊技球通過数を記憶する始
動記憶数は、センターケース等に配設された始動記憶数
表示装置によって遊技者に報知されている。この始動記
憶数表示装置は、複数のLED等からなる発光表示体を
備え、この発光表示体は前記始動記憶数に応じて点灯す
る。ところが、かかる構成の始動記憶数表示装置による
報知は、大当りや、その前段階のリーチ作動が演出を凝
らしたものとなっているのに比して、地味なものであ
り、このため、その報知能力が相対的に低下し、記憶数
が印象づけられにくくなってきた。また、この始動記憶
数表示装置は、遊技者が遊技中に最も注視する図柄表示
装置の近傍に配設しているものの、正確かつ瞬時に始動
記憶数の情報を得るためには、視線を動かして表示数を
確認する必要があり、視認性にも限界があった。
【0006】また、高度な遊技内容を提供する近年のパ
チンコ遊技機は、部品等の配設点数が増加し、内外部構
造は複雑化する傾向にある。そのため、製造工程は多様
化,複雑化するという問題が生じている。
【0007】本発明は、上述の問題を解決するために、
始動記憶数の表示の有用性を向上し得ると共に、製造コ
ストの点で有利なパチンコ遊技機を提供することを目的
とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、選出図柄を変
動表示する図柄表示領域を有する図柄表示装置と、遊技
球の通過を検知する図柄始動領域と、図柄始動領域への
遊技球通過を所定始動記憶数を限度として記憶保持し、
かつ始動記憶数を順次記憶消化する図柄始動記憶手段
と、図柄始動領域への遊技球通過または図柄始動記憶手
段の始動記憶数消化に起因して選出図柄を変動開始し、
停止して図柄確定する図柄制御手段とを備え、図柄表示
装置に各選出図柄の組合せが所定の当り図柄態様で確定
表示される場合に、遊技者に所定の利得を供与するパチ
ンコ遊技機において、図柄制御手段が、表出維持される
固定画部と、遊技の進行に応じて表出する複数の表出画
部とからなるキャラクタ画像を図柄表示領域に生成する
行程であって、図柄始動記憶手段に始動記憶数が記憶保
持される毎に、いずれかの表出画部を順次表出し、図柄
始動記憶手段に保持された始動記憶数が記憶消化される
毎に、既に表出されたいずれかの表出画部を順次消失す
るキャラクタ生成行程を実行する制御内容を備えたこと
を特徴とするパチンコ遊技機である。
【0009】上述のように、キャラクタ画像を、表出維
持される固定画部と複数の表出画部とからなる構成と
し、始動記憶数の変動に従ってこのキャラクタ画像を生
成するようにすることにより、遊技者はあらかじめ予見
したキャラクタ画像の完成イメージを基に始動記憶数の
多寡を把握することが可能となる。そしてさらに、遊技
者は未完のキャラクタ画像を早く完成させるために意欲
的に始動記憶数を増加させようと打球操作することとな
り、遊技者の挑戦意欲を刺激することも可能となる。ま
た、かかる構成とすることにより、始動記憶数を、遊技
者が遊技中に最も注視する図柄表示領域に表出すること
が可能となり、遊技者は本発明にかかるキャラクタ画像
を視認することによって、選出図柄等の変動を視認する
のと同時に、現在の始動記憶数を把握することが可能と
なる。
【0010】尚、本発明にかかるキャラクタ画像は、特
定の条件が具備された際に描出される構成が好適であ
り、したがって前記固定画部は、該条件の下で表出維持
されることとなる。
【0011】また、本発明は、選出図柄を変動表示する
図柄表示領域を有する図柄表示装置と、遊技球の通過を
検知する図柄始動領域と、図柄始動領域への遊技球通過
を所定始動記憶数を限度として記憶保持し、かつ始動記
憶数を順次記憶消化する図柄始動記憶手段と、図柄始動
領域への遊技球通過または図柄始動記憶手段の始動記憶
数消化に起因して選出図柄を変動開始し、停止して図柄
確定する図柄制御手段とを備え、図柄表示装置に各選出
図柄の組合せが所定の当り図柄態様で確定表示される場
合に、遊技者に所定の利得を供与するパチンコ遊技機に
おいて、図柄制御手段が、表出維持される固定画部と、
各部位を生成する複数の表出画部とからなるキャラクタ
画像を、固定画部を共通とし、表出画部を異として、あ
らかじめ複数設定し、かつ該キャラクタ画像を序列化さ
れた所定の到達価値に対してあらかじめ割り当て、その
時点での到達価値に対応するキャラクタ画像を図柄表示
領域に生成する行程であって、図柄始動記憶手段に始動
記憶数が記憶保持される毎に、当該キャラクタ画像を生
成するいずれかの表出画部を順次表出し、図柄始動記憶
手段に保持された始動記憶数が記憶消化される毎に、既
に表出されたいずれかの表出画部を順次消失するキャラ
クタ生成行程を実行する制御内容を備えるものであるこ
とを特徴とするパチンコ遊技機である。
【0012】上述のように、序列化された所定の到達価
値の変動に従って、その時点での到達価値に対応するキ
ャラクタ画像を割り出し、始動記憶数の増減に従って、
当該キャラクタ画像の表出画部を順次表出する構成とす
ることにより、遊技者に、始動記憶数にかかる情報に加
えて、現在の到達価値にかかる情報も把握させることが
可能となる。このように複数の現在の遊技情報を知得す
ることにより、遊技者はより戦略的に遊技を楽しむこと
が可能となり、また図柄表示装置の図柄表示領域の図柄
演出内容は、より多様化することとなる。
【0013】尚、本発明にかかる到達価値としては、ハ
ズレ図柄態様が連続して確定表示された数であるハズレ
図柄表示連続数の所定連続数が提案され得る。かかる場
合には、ハズレ図柄表示連続数を記憶保持し、その連続
が無効となった場合にそれまでの記憶を全消去するハズ
レ図柄記憶手段を備え、図柄制御手段が、ハズレ図柄記
憶手段に記憶されるその時点でのハズレ図柄表示連続数
があらかじめ複数定められる所定連続数のいずれかを充
足する場合に、その所定連続数に割り当てられたキャラ
クタ画像を、始動記憶数に従って図柄表示領域に生成す
るようにした構成が好適である。このように、ハズレ図
柄表示連続数をキャラクタ画像として報知する構成とす
ることにより、遊技者にこれまでに連続して確定表示さ
れたハズレ図柄の表示連続数を感覚的に把握させること
が可能となる。したがって、遊技者は焦りや落胆等の感
情を刺激されることとなると共に、次回こそは当りとな
るだろうというような期待感も刺激されることにもな
る。
【0014】また、到達価値を、当り図柄態様を確定表
示する確率である当り確率としても良い。かかる場合に
は、所定条件が充足される度にいずれかの当り確率を選
定する当り確率選定手段を備え、図柄制御手段が、当り
確率選定手段によって選定されたその時点での当り確率
に割り当てられたキャラクタ画像を、始動記憶数に従っ
て図柄表示領域に生成するようにした構成が好適であ
る。このように、当り確率をキャラクタ画像として報知
する構成とすることにより、遊技者に瞬時に現在の当り
確率を把握させることが可能となる。したがって、遊技
者は選定された当り確率に基づいて戦略的に打球操作す
ることとなり、パチンコ遊技に面白みが増すこととな
る。
【0015】さらにまた、到達価値を、遊技者にとって
有利な所定有利状態の、その継続終期を示す継続値まで
の一通過点である所定消化値としても良い。かかる場合
には、所定条件に基づいて所定有利状態を発生させ、所
定有利状態の継続値の消化満了まで消化値を記憶保持す
る有利状態制御手段を備え、図柄制御手段が、有利状態
制御手段に記憶されるその時点での消化値があらかじめ
複数定められる所定消化値のいずれかを充足する場合
に、その所定消化値に割り当てられたキャラクタ画像
を、始動記憶数に従って図柄表示領域に生成する構成が
好適である。このように、所定消化値をキャラクタ画像
として報知する構成とすることにより、遊技者に瞬時に
獲得した所定消化値を把握させることが可能となり、遊
技者はその情報を基に所定有利状態の継続終期を予見し
ながら戦略的に打球操作をすることとなる。また、所定
有利状態の継続終期が次第に近くなるに伴い、遊技者に
は焦り等の感情が強く誘発されることとなる。尚、所定
有利状態としては、図柄の変動時間を短縮する時短遊技
状態等が提案され得る。
【0016】尚、本発明にかかるキャラクタ画像は、特
定の条件が具備された際に描出される構成が好適であ
り、したがって前記固定画部は、該条件の下で表出維持
されることとなる。
【発明の実施の形態】いわゆる第1種パチンコ遊技機に
本発明を適用した実施の一形態例を説明する。図1はパ
チンコ遊技機の遊技盤1の正面図である。また図2は、
遊技盤1の内側レール内の中央に配設されたセンターケ
ース4の正面図である。ここでセンターケース4内には
液晶表示器、CRT表示器、ドットマトリックスまたは
7セグメント指示器等からなる図柄表示装置6が設けら
れる。この図柄表示装置6の図柄表示領域Fには三つの
特別図柄(選出図柄)A,B,Cが表示され、この特別
図柄A,B,Cは、「0」〜「9」からなる10の数字
からなる図柄が表示される。さらに、特別図柄A,B,
Cの背景には、本発明にかかるキャラクタ画像gも表示
される。このキャラクタ画像gについては詳細に後述す
る。尚、選出図柄としては、前述の特別図柄A,B,C
又は後述の普通図柄が提案され得る。
【0017】センターケース4の左下方部には、三個の
発光ダイオードLEDからなる普通図柄表示装置10が
配設される。この三個の発光ダイオードLEDは順次点
滅して、種々の組合せの点灯態様を表示する。そして、
この点灯態様が所定の当り態様の場合には、後述する普
通電動役物15を開放する。この普通図柄表示装置10
としては、液晶表示器や一乃至複数個の7セグメント指
示器等により構成し、その表示内容により、当り又は、
ハズレを決定するものであっても良い。
【0018】さらに、センターケース4の右下方部に
は、四個のパイロットランプからなる普通図柄始動記憶
数表示装置12が設けられ、後述の普通図柄始動スイッ
チS2(図3参照)からの遊技球検出信号が、所定数を
上限として主制御基板60(図3参照)の記憶装置RA
Mの一部領域に記憶された場合に、その記憶数を表示す
る。
【0019】一方、センターケース4の両側には、普通
図柄作動ゲート(普通図柄始動領域)13,13が設け
られ、遊技球の通過によりこの普通図柄作動ゲート1
3,13に内蔵された普通始動スイッチS2から遊技球
検出信号が発生すると、普通図柄表示装置10が図柄変
動する。
【0020】また、図柄表示装置6の直下位置には、内
部を特別図柄始動領域14として、開閉翼片により始動
領域(入賞口兼用)の開口度を変化させるようにした普
通電動役物15が配設されている。そして普通図柄表示
装置10の表示結果が、上述したような所定の当り状態
の場合には、開閉翼片が約0.2秒拡開して、特別図柄
始動領域14の開口度を拡開させ、遊技球が入り易い状
態となる。普通電動役物15内には、光電スイッチ、リ
ミットスイッチ等の特別図柄始動スイッチS1(図3参
照)が備えられ、この特別図柄始動スイッチS1による
遊技球通過検知に伴って、図柄表示装置6の特別図柄
A,B,Cが変動表示し、所定の図柄を停止表示するこ
ととなる。
【0021】普通電動役物15のさらに下方には、内部
に特定領域と一般領域とを有する大入賞口23が配設さ
れ、開閉片24を大入賞口開放ソレノイド(図3参照)
により開閉制御することにより大入賞口23を開放状態
又は閉鎖状態のいずれかに変換する可変入賞装置22が
配設されている。そして、図柄表示装置6の特別図柄
A,B,Cが所定の組合せで表示され、当りとなると、
開閉片24が開いて、その開放状態で開閉片24の上面
が案内作用を生じ、大入賞口23へ遊技球を案内すると
共に、特定領域に遊技球が流入すると、次の開閉ラウン
ドへ移行可能となり、連続開放作動を生じて、遊技者に
所定の利得が供される。この可変入賞装置22は、後述
する特別遊技作動を実行するものであって、その内部に
は、図3で示すように、特定領域に入った遊技球を検知
する特定領域スイッチS3と、当り中の入賞個数を計数
するカウントスイッチS4とが設けられている。ここで
特定領域スイッチS3にも、特定領域に入った遊技球を
計数するカウントスイッチとしての機能が備えられてい
る。
【0022】図3は、本発明にかかるパチンコ遊技機の
遊技作動を制御する制御回路を示すものである。主制御
基板60には、パチンコ遊技機の遊技作動等を制御する
ための基板回路が設けられており、この基板回路上には
主制御用中央制御装置CPUが配設されている。この主
制御用中央制御装置CPUは、遊技に関する統括的な制
御を処理実行するものであって、この主制御用中央制御
装置CPUには、演算処理に用いる動作プログラムを格
納する記憶装置ROMと、必要なデータを随時読み書き
可能な記憶装置RAMとが、データを読み書きするアド
レスを指定する情報を一方的に伝えるアドレスバス(図
示せず)と、データのやり取りを行うデータバス(図示
せず)を介して接続され、主制御基板60の基板回路を
構成している。この記憶装置ROMには、制御プログラ
ム、乱数テーブル等の固定データが記憶されている。乱
数テーブルには当り特別乱数K、当り図柄乱数L、ハズ
レ図柄乱数Ma,Mb,Mc、リーチ乱数N、リーチ図柄
乱数P、リーチ態様乱数Q、普通当り乱数U、当り普通
図柄乱数V等が格納され、所定の要件が充足されると主
制御用中央制御装置CPUにて各乱数の抽選が行われ
る。また、記憶装置RAMには、特別図柄始動スイッチ
S1 、普通図柄始動スイッチS2 のON作動による記憶
数等が一時的に記憶される記憶エリア、ソフトタイマを
構成するレジスタ領域及びワークエリア等が設けられて
いる。
【0023】この主制御基板60の基板回路には、所定
のクロックパルスを出力するクロック装置(図示せず)
が設けられ、主制御用中央制御装置CPUに接続されて
いる。そして主制御用中央制御装置CPUは一定間隔の
クロックパルスによって、時系列的に演算処理を行い、
一連の処理作動を順次実行する。
【0024】また、この主制御基板60の基板回路に
は、主制御用中央制御装置CPUが周辺機器とデータ通
信を行う入力ポート(図示せず)及び出力ポート(図示
せず)が設けられており、この出力ポートを介して主制
御基板60からの制御指令が、図柄表示制御基板62、
音源制御基板63、光源制御基板64、及び払出制御基
板65の各入力ポートに向け、一方向に発信されるよう
に接続されている。また、主制御基板60の入力ポート
には盤面中継基板61を介して上述した特別図柄始動ス
イッチS1、普通図柄始動スイッチS2 、特定領域スイ
ッチS3、カウントスイッチS4が接続され、主制御基板
60が2ms毎に各スイッチS1〜S4の遊技球検出状態
を調べ、遊技球検出があるとその信号が波形整形回路に
より波形整形されて主制御用中央制御装置CPUに入力
され、その情報を記憶装置RAMに記憶する。また、主
制御基板60の出力ポートには、盤面中継基板61を介
して普通電動役物15のソレノイドや、大入賞口23の
ソレノイド等が接続され、主制御用中央制御装置CPU
が所定の条件を選出した場合に作動される。
【0025】ここで主制御用中央制御装置CPU及び後
述する各制御基板に設置されている各中央制御装置CP
Uは、所定のデータの処理を行う演算ユニット(AL
U)を連成した演算装置と、この演算装置に入出力する
データや読み込んだ命令を保管しておくレジスタと、命
令を解読するデコーダ等によって構成されている。尚、
この演算ユニットの連成数によって、中央制御装置CP
Uの演算処理能力が決まる。そして、この主制御用中央
制御装置CPUは、所定の形式で生成した制御指令信号
を各制御基板に夫々送信し、各制御基板の中央制御装置
CPUがこの制御指令信号に従って所定の制御を処理実
行することとなる。
【0026】上記の図柄表示制御基板62には、図柄表
示装置6の図柄表示領域F上で表出される図柄表示態様
を制御するための基板回路が設けられている。この基板
回路は、図柄表示態様を制御処理する図柄制御用中央制
御装置CPUに、演出プログラムが格納されている記憶
装置ROMと、必要なデータを読み書きできる記憶装置
RAMと、入力ポート及び出力ポートとが接続されて構
成されている。この記憶装置ROMには、動作プログラ
ム、図柄表示領域Fの可変パターン及びその表示パター
ン、当り遊技パターン、リーチ態様パターン等の図柄変
動態様を行う固定データも記憶されている。
【0027】また、図柄表示制御基板62は、主制御基
板60から入力ポートを介して受信した制御指令信号を
図柄制御用中央制御装置CPUにおいて演算処理し、所
定の図柄表示態様を演出する図柄データを、出力ポート
を介して表示用ドライバに送信する。そして、この表示
用ドライバは前記図柄データに従って、図柄表示装置6
の図柄表示領域Fに所定の図柄を表出させる。この図柄
表示装置6としては、CRT表示器やLCD(液晶)表
示器等が好ましく用い得る。
【0028】上記の音源制御基板63には、スピーカか
ら発生する効果音等を制御するための基板回路が設けら
れている。この基板回路は、音響を制御する音源制御用
中央制御装置CPUに、動作プログラムや音響発生パタ
ーン等の固定データが記憶されている記憶装置ROM
と、必要なデータを読み書きする記憶装置RAMと、入
力ポート及び出力ポートとが接続されて構成されてい
る。この音源制御基板63は、上記の主制御基板60よ
り入力ポートを介して受信した制御指令信号を音源制御
用中央制御装置CPUで演算処理し、所定の音データを
出力ポートを介してサウンドジェネレータに発信して、
この音データを受けてスピーカに出力させる。
【0029】上記の光源制御基板64には、パチンコ遊
技機に備えられた発光ダイオードLEDや装飾ランプと
いった電飾装置を制御するための基板回路が設けられて
いる。この基板回路は、電飾装置の点灯、点滅等を制御
する光源制御用中央制御基板CPUに、動作プログラム
や、発光ダイオードLED,装飾ランプ等を電飾するた
めの電飾パターン等の固定データが記憶されている記憶
装置ROMと、必要なデータを読み書きする記憶装置R
AMと、入力ポート及び出力ポートとが接続されて構成
されている。この光源制御基板64は、光源制御用中央
制御装置CPUで、上記の主制御基板60から入力ポー
トを介して受信した制御指令信号を演算処理し、所定の
光データを出力ポートを介して、発光ダイオードLED
や装飾ランプ等を発光作動するドライバを配した光源作
動基板に送信し、所定の発光ダイオードLEDや装飾ラ
ンプ等を点灯、点滅させる。
【0030】上記の払出制御基板65には、遊技球の貸
球や賞球等を制御するための基板回路が設けられてい
る。この基板回路は、貸球ユニットや賞球ユニット等の
各種ソレノイドを作動して、所定の貸球や賞球の供給を
制御する払出制御用中央制御装置CPUに、動作プログ
ラム、賞球や貸球の球数パターン等の固定データが記憶
されている記憶装置ROMと、球数カウントデータ等の
必要なデータを読み書きする記憶装置RAMと、入力ポ
ート及び出力ポートとが接続されて構成されている。こ
の払出制御基板65は、主制御基板60から受信した制
御指令信号に従い、払出制御用中央制御装置CPUで演
算処理し、所定のデータを出力ポートを介して払出中継
基板に送信し、このデータにより貸球ユニットや賞球ユ
ニット等の各種ソレノイドを作動し、所定の貸球や賞球
の払い出しを実行する。また、払出制御基板65は、遊
技球の貸球を記憶したプリペイドカードの読み込み書き
込みを行うプリペイドカードユニットと、このプリペイ
ドカードのデータ処理を中継するCR接続基板を介して
接続され、遊技球の残球等のデータをやりとりする。
【0031】尚、各中央制御装置CPUからなる上述の
制御回路は、図柄変動態様の表示、変動等を実行する図
柄制御手段と、特別図柄始動領域14への遊技球通過を
所定特別図柄始動記憶数を限度として記憶保持し、かつ
特別図柄始動記憶数を順次記憶消化する図柄始動記憶手
段とを構成する。さらに、ハズレ図柄表示連続数を記憶
保持し、その連続が無効となった場合にそれまでの記憶
を全消去するハズレ図柄記憶手段、所定条件が充足され
る度にいずれかの当り確率を選定する当り確率選定手
段、所定条件に基づいて所定有利状態を発生させ、所定
有利状態の継続値の消化満了まで消化値を記憶保持する
有利状態制御手段等を構成する場合もある。これらにつ
いては、本発明の要部につき詳細に後述する。
【0032】次に本発明の制御態様をパチンコ遊技機の
作動に従って説明する。遊技球が発射装置より遊技盤1
に発射され、この遊技球が特別図柄始動領域14を通過
し、特別図柄始動スイッチS1がON作動すると、この
信号を盤面中継基板61を介して主制御基板60が認識
する。この信号により、主制御基板60の主制御用中央
制御装置CPUは、記憶装置ROMに記憶されている当
り特別乱数K、当り図柄乱数L、ハズレ図柄乱数Ma,
Mb,Mc、リーチ乱数N、リーチ図柄乱数P、リーチ態
様乱数Q等の各図柄乱数を選出し、各選出値を一旦、記
憶装置RAMに格納する。さらには、特別図柄始動スイ
ッチS1のON信号に基づき、主制御用中央制御装置C
PUで演算処理して賞球指令信号を払出制御基板65に
発信すると共に、賞球作動に連動する賞球音の発生指令
信号を音源制御基板63に、賞球ランプ等の発生指令信
号を光源制御基板64に夫々発信する。
【0033】主制御基板60から賞球指令信号を受信し
た払出制御基板65は、記憶装置ROMや記憶装置RA
Mの記憶データを用いて払出制御用中央制御装置CPU
にて演算処理を行い、その結果に従って賞球ユニットの
ソレノイドを作動させて所定数量の賞球を払い出す。こ
れと同期して、賞球音の発生指令信号を受けた音源制御
基板63は、記憶装置ROMや記憶装置RAMの記憶デ
ータを用いて音源制御用中央制御装置CPUにて演算処
理を行い、その結果に従ってスピーカより所定の賞球音
を上記賞球の払出時に合わせて出力する。同時に光源制
御基板64でも、受信した賞球ランプの発生指令信号に
従って光源制御用中央制御装置CPUが記憶装置ROM
や記憶装置RAMの記憶データを用いて演算処理を行
い、その結果に従って所定の発光ダイオードLEDや装
飾ランプ等を点灯、点滅させる。
【0034】さらには、特別図柄始動スイッチS1のO
N作動もしくは、主制御基板60の記憶装置RAMに記
憶されている始動記憶数の消化により図柄変動が開始さ
れると、主制御用中央制御装置CPUは、選出された当
り特別乱数Kを判定し、当り図柄乱数L、ハズレ図柄乱
数Ma,Mb,Mcのいずれかを有効とすると共に、リー
チ乱数Nの選定内容に従ってリーチとするかどうかを判
定し、リーチの場合にはリーチ図柄乱数P、リーチ態様
乱数Qを有効とする。そして、その結果に基づき、図柄
表示装置6で実行される図柄表示態様を制御するための
図柄制御指令信号を図柄表示制御基板62に送信する。
【0035】上記図柄制御指令信号を受けた図柄表示制
御基板62の図柄制御用中央制御装置CPUは、図柄制
御指令信号に従って、記憶装置ROMに記憶されている
所定の表示プログラムを用いて、図柄表示装置6で演出
する特別図柄A,B,Cの図柄表示態様を決定する。そ
して、この図柄表示態様に従って特別図柄A,B,Cを
順次停止し、特別図柄A,B,Cを確定表示する。
【0036】その他、主制御基板60の主制御用中央制
御装置CPUは、音響作動と発光作動を前記図柄表示態
様に連動させるため、音響制御指令信号を音源制御基板
63に発信すると共に、電飾制御指令信号を光源制御基
板64に発信する。音響制御指令を受けた音源制御基板
63は、記憶装置ROMに記憶されている動作プログラ
ム等を用いて音源制御用中央制御装置CPUで演算処理
を行い、得られた音データをサウンドジェネレータを介
してスピーカより出力する。また前記光源制御基板64
では、電飾制御指令信号に従って、記憶装置ROMに記
憶されている動作プログラム等を用いて光源制御用中央
制御装置CPUで演算処理を行い、得られた光データ
を、光源作動基板を介して、所定の発光ダイオードLE
Dもしくは装飾ランプを点灯、点滅させる。
【0037】また、遊技球が特別図柄始動領域14に連
続的に通過した場合には、特別図柄始動スイッチS1に
よる遊技球検出が主制御基板60の記憶装置RAMに記
憶され、その記憶に基づいて、図柄表示制御基板62の
記憶装置ROMに記憶される後述の背景画像fが図柄表
示装置6に順次表示されると共に、その記憶数が最高四
回まで保留される。この特別図柄始動記憶数は図柄が変
動する都度減少する。尚、特別図柄始動記憶数が満杯
(四個)となっている場合には、特別図柄始動領域14
を遊技球が通過しても無効となる。
【0038】ここで、上述の当り特別乱数Kが当りを選
出した場合、当り図柄乱数Lと、リーチ態様乱数Qとを
有効とし、主制御基板60は、図柄表示制御基板62に
所定の制御指令信号を伝達する。そして、図柄表示制御
基板62は、当り図柄乱数Lに従い特別図柄をA=Bで
停止し、リーチ態様乱数Qに従いリーチ作動を実行した
後、所定の当り図柄態様の特別図柄A,B,Cで確定表
示する。同時に光源制御基板64及び音源制御基板63
が所定の照光装置と効果音を発生させる。
【0039】さらに、主制御基板60は、盤面中継基板
61を介して大入賞口ソレノイドを駆動して、大入賞口
23を開放する。そして、大入賞口23に遊技球が流入
し、この大入賞口23内の特定領域スイッチS3やカウ
ントスイッチS4がON作動されると、その信号を盤面
中継基板61を介して主制御基板60が確認し、必要に
応じて、図柄表示制御基板62や払出制御基板65に制
御指令を発信し、而して、一連の特別遊技作動が実行さ
れる。
【0040】すなわち、サウンドジェネレータがファン
ファーレを発すると共に、大入賞口ソレノイドが駆動
し、開閉片24が前方に傾動して大入賞口23が開放さ
れ、開閉ラウンドが実行される。この開閉ラウンドは、
所定制限時間(30秒)が経過するか、この所定制限時
間内で、カウントスイッチS4により10個の遊技球の
入賞検知がなされるまで継続される。また上述したよう
に、大入賞口23の特定領域に遊技球が流入し、特定領
域スイッチS3がON作動した時は、次の開閉ラウンド
への移行条件が充足され、一旦開閉片24が閉鎖駆動し
て、一ラウンドが終了する。そして、その動作終了後に
再び大入賞口23が開放して、次の開閉ラウンドへ移行
する。このように開閉ラウンドが最大15回繰り返され
て、大入賞口23の連続開放作動を生じ、遊技者に所定
の利得が供される。
【0041】一方、当り特別乱数Kが当りを選出しない
場合には、上述のハズレ図柄乱数Ma,Mb,Mcからな
る制御指令を主制御基板60から図柄表示制御基板62
に発信し、図柄表示制御基板62はこの制御指令に従っ
て、特別図柄A,B,Cをハズレ表示する。この場合、
ハズレ図柄乱数Ma,Mb,Mcの選出による制御指令に
よっては、特別図柄A=Bを一旦表示し、リーチ態様乱
数Qにより選定された、所定のリーチ変動態様によるリ
ーチ作動を発生させるようにした後、ハズレ図柄態様と
することもでき得る。
【0042】次に図柄表示装置6の図柄制御につき再
度、詳細に説明する。上述の主制御基板60の記憶装置
ROMには、0〜599の600コマからなる当り特別
乱数Kが格納されている。ここで、当り図柄の内容によ
り、次回に当り図柄となる確率が向上する高確率状態
と、当り図柄となる確率が変化しない通常確率状態が発
生する。通常確率時では、当り特別乱数KがK=7,2
47,427が当りとなる。すなわち当り確率は3/6
00=1/200である。また、高確率時ではK=7,
37,67,97,127,157,187,217,
247,277,307,337,367,397,4
27,457,487,517,547,577の場合
に当りとなる。すなわち当り確率は20/600=1/
30である。そしてそれ以外はハズレとなる。また、記
憶装置ROMには、上述したように当り図柄乱数Lが格
納されている。ここで当り図柄乱数Lは、「0」〜
「9」の当り図柄を備えており、当りの場合に当り図柄
態様を決定するものである。そして、この当り図柄乱数
Lが特定図柄となった場合には、当該当り終了後、次の
当りが発生するまで、当り図柄となる確率が向上する前
記の高確率状態となる。
【0043】また、記憶装置ROMには、上述したよう
に、ハズレ図柄乱数Ma,Mb,Mcと、リーチ乱数N
と、リーチ図柄乱数Pとが格納されている。このハズレ
図柄乱数Ma,Mb,Mcはハズレの場合に、各特別図柄
A,B,Cの図柄を決定する。さらにまた、リーチ乱数
Nはハズレの場合にリーチ作動の実行の有無を選定す
る。また、リーチ図柄乱数Pは、リーチ作動が実行され
る場合のリーチ図柄を決定する。さらに、リーチ態様乱
数Qにより、リーチ作動で実行される、非リーチ状態の
ときと異なるリーチ変動態様の種類を選出する。このリ
ーチ変動態様としては、例えば、ロングリーチ、低速ス
クロール、逆走行、低速走行からの加速的停止、図柄の
反転等の、種々の変動形態がある。
【0044】そして、図柄表示装置6が駆動すると、特
別図柄A,B,Cは所定の図柄順列に従って変動開始
し、通常では約6.5秒以上経過すると、特別図柄A,
B,Cの順番に図柄変動が停止する。この特別図柄A,
B,Cは、上述の各乱数値に従って所定の図柄で確定表
示される。
【0045】ここで、図柄表示装置6が変動を開始する
と、当り特別乱数Kを判定し、これが上記の当り値であ
ると、当り図柄乱数Lと、リーチ乱数Nと、リーチ図柄
乱数Pとに従って図柄生成行程が行われる。この場合に
は、リーチ図柄乱数Pに従い特別図柄A,Bを順次停止
させて、同一図柄になるようにしてリーチ状態とし、リ
ーチ態様乱数Qにより指定された所定のリーチ図柄変動
態様を実行した後に、特別図柄Cを停止させ、当り図柄
乱数Lに従って特別図柄A,B,Cが所定の当り図柄態
様となるように確定表示する。そして「大当り」となっ
て、上述した大入賞口23の作動が始まり、特別遊技作
動が実行される。
【0046】一方、当り特別乱数Kが上記の当り値では
ない場合には、特別図柄A,B,Cの図柄をハズレ表示
させる。ここで、リーチ乱数Nがリーチ作動をしないこ
とを選出した場合にはハズレ図柄乱数Ma,Mb,Mcに
従い各特別図柄A,B,Cの図柄を確定表示する。一
方、リーチ作動の実行が行われる場合には、リーチ図柄
乱数Pにより特別図柄A=Bである図柄態様を決定し、
そのリーチ図柄を一旦表出し、リーチ態様乱数Qに従い
所定のリーチ図柄変動態様を実行した後、特別図柄Cを
ハズレ図柄となるように停止し、確定表示する。
【0047】さらに一方、主制御基板60の記憶装置R
AMに記憶されている特別図柄始動記憶数の記憶消化に
伴って、図柄表示装置6を変動表示させる場合にあっ
て、記憶装置RAMの始動記憶数には上述のように限度
(通常四個)があり、この個数を越えると、特別図柄始
動スイッチS1からの遊技球検知信号があっても、無効
となってしまう。このため、このような記憶満杯に伴う
無効球の発生を少なくするためには、始動記憶数が迅速
に消化されることが望まれる。そこで、当りによる特別
遊技作動が終了した直後には、通常の図柄変動時間より
も、短い図柄変動時間を選択して、特別図柄A,B,C
につき変動短縮作動(時短)を実行するようにしてい
る。すなわち特別図柄A,B,Cの図柄生成行程に要す
る平均変動時間(図柄変動の開始から停止するまでに要
する時間)が通常10秒であるものが5秒に短縮され
る。また、このような図柄表示装置6の変動短縮作動
は、上述したように、当り図柄乱数Lにより特別図柄
A,B,Cが特定図柄で当りを表示した場合に、当り図
柄となる確率が向上する当り特別乱数Kの高確率状態と
同時に実行されるようにしている。
【0048】次に普通図柄作動につき説明する。遊技球
が普通図柄始動ゲート13を通過すると、この遊技球は
普通図柄始動スイッチS2で検出される。この普通図柄
始動スイッチS2で遊技球検出されると、普通図柄表示
装置10の普通図柄が変動する。この普通図柄は、左赤
色,中緑色,右赤色の三個の発光ダイオードLEDで構
成される。この普通図柄表示装置10が変動中、又は普
通電動役物15が開放中のときに、普通図柄始動スイッ
チS2で遊技球検出されると、主制御基板60の記憶装
置RAMにその遊技球検出が記憶され、記憶数の消化に
伴って普通図柄始動記憶数表示装置12の発光ダイオー
ドLEDが点灯し、普通図柄が変動開始になる都度消灯
されて、記憶個数が表示される。尚、普通図柄始動記憶
数表示装置12の最大記憶数は四個であり、それ以上は
無効とされる。
【0049】この普通図柄表示装置10の変動停止後、
又は普通電動役物15の開放動作終了後に、普通図柄始
動記憶数表示装置12に表示された始動記憶に基づいて
普通図柄表示装置10は再び変動開始する。普通図柄表
示装置10が変動開始後、約30秒以上経過すると変動
が停止し、左右いずれかの発光ダイオードLEDが一個
でも点灯した状態であれば当りとなり、普通電動役物1
5が約0.2秒間開放される。
【0050】一方、前述の図柄表示装置6の変動短縮作
動中においては、普通図柄表示装置10の変動時間も、
常態の約30秒から短縮され、約6秒経過すると変動が
停止する。すなわち所定有利状態となる。さらにこれと
ともに、普通電動役物15の開放時間が約0.2秒間か
ら約2秒間に延長される。
【0051】ここで、普通図柄表示装置10が変動を停
止したときに表示する図柄態様は、主制御基板60の記
憶装置ROMに格納されている、0〜54までの55コ
マからなる普通当り乱数Uにより決定される。遊技球通
過により、普通図柄始動スイッチS2がON作動する
と、主制御基板60は記憶装置ROMから普通当り乱数
U、及び当り普通図柄乱数Vの乱数値を選出し、その内
容を一旦記憶装置RAMに記憶し、普通図柄表示装置1
0が変動開始すると同時に、記憶した内容を調べ、その
普通当り乱数Uの選出値に対応する当りハズレを決定す
る。そして当りの場合は、当り普通図柄乱数Vにより停
止態様を決定し、左赤色,右赤色のいずれか少なくとも
一つが点灯した状態となる。ハズレの場合は、中緑色の
発光ダイオードLEDのみが点灯した状態となる。
【0052】次に本発明の要部にかかる図柄表示装置6
の表示画面上のキャラクタ画像Gの表示形態例について
以下に説明する。特別図柄A、B、Cが変動開始し、そ
の変動中における特別図柄始動領域14への遊技球通過
によって図柄始動記憶手段に記憶される特別図柄始動記
憶数は、図柄制御手段によって、図柄表示装置6の図柄
表示領域Fにキャラクタ画像Gとして表示される。この
キャラクタ画像Gは、表出維持される固定画部g1と、
遊技の進行に応じて表出する複数の表出画部g2とから
なる。尚、このキャラクタ画像Gを図柄表示領域Fに生
成する手段としてはいくつかの手段が提案される。提案
され得る手段を以下に述べる。
【0053】本発明にかかる第一の手段としては、図柄
制御手段が、固定画部g1と複数の表出画部g2とからな
るキャラクタ画像Gを、特別図柄始動記憶数の増減に従
って、図柄表示領域Fに生成する行程を実行する構成が
提案される。
【0054】このキャラクタ画像Gの固定画部g1と複
数の表出画部g2とは、上述のように図柄表示制御基板
62の記憶装置ROMにあらかじめ備えられる。このキ
ャラクタ画像Gとしては、例えば、図4(イ)〜(ホ)
に示されるように、「顔」の輪郭を示す固定画部g1
と、「右目」、「左目」、「鼻」、「口」を示す複数の
表出画部g2を備える構成が提案される。
【0055】遊技中であって、図柄始動記憶手段に記憶
保持される特別図柄始動記憶数が0個であることを報知
する場合には、図4(イ)で示されるように、固定画部
g1のみ表出維持される。このように、「右目」、「左
目」等の「顔」の部分を示すいずれの表出画部g2も表
示されない構成とすることにより、かかるキャラクタ画
像Gの完成イメージを基に、遊技者は感覚的に現在図柄
始動記憶手段に記憶保持される特別図柄始動記憶数が0
個であることを把握することができる。
【0056】さらに、上述した所定条件が充足されて図
柄始動記憶手段に一個の特別図柄始動記憶数が記憶保持
され、特別図柄始動記憶数が一個であることを遊技者に
報知する場合には、固定画部g1と共に、あらかじめ備
えられる上記の複数の表出画部g2のうちのいずれかが
選択的に表出される。例えば、図4(ロ)で示されるよ
うに、固定画部g1と共に、「右目」を示す表出画部g2
が所定位置に表出される。さらに続けて、所定条件が充
足され、特別図柄始動記憶数が二個であることを報知す
る場合には、既に表出された表出画部g2を除くあらか
じめ備えられる表出画部g2のうちいずれかが所定位置
に表出される。例えば、図4(ハ)に示されるように、
「左目」を示す表出画部g2が所定位置に、既に表出さ
れた「右目」を示す表出画部g2と共に表出される。す
なわち、図柄表示領域Fには、固定画部g1と、二つの
表出画部g2が表出され、現在の特別図柄始動記憶数が
二個であることを遊技者に報知することとなる。
【0057】さらに、特別図柄始動記憶数が三個である
ことを報知する場合には、未だ図柄表示領域Fに表出さ
れていないいずれかの表出画部g2が表出される。例え
ば、図4(ニ)に示されるように、未表出の「鼻」を示
す表出画部g2を新たに表出して、記憶保持される特別
図柄始動記憶数が三個であることを報知する。そしてさ
らに、特別図柄始動記憶数が四個であることを報知する
場合には、あらかじめ備えられる表出画部g2の全てを
表出し、図柄始動記憶手段に記憶保持される記憶数は、
満杯(四個)であることを報知することとなる。すなわ
ち、図4(ホ)に示されるように、新たに「口」を示す
表出画部g2を表出し、全体として「顔」を完成表示さ
せることとなる。ここで、前記するように、順次表出さ
れる表出画部g2の順序は本実施形態例に限るものでは
ない。
【0058】一方、図柄始動記憶手段に記憶保持される
記憶数が、上述の所定条件を充足して記憶消化される場
合には、既に図柄表示領域Fに表出される表出画部g2
のうちいずれかを選択的に消失させて、始動記憶数の減
少を遊技者に報知することとなる。記憶保持される一個
の特別図柄始動記憶数が記憶消化され、特別図柄始動記
憶数が0個であることを報知することとなった場合に
は、既に表出された表出画部g2を消失するようにす
る。例えば「右目」を示す表出画部g2のみが表出され
る場合(図4(ロ)参照)には、この「右目」を示す表
出画部g2が消失され、固定画部g1のみからなるキャラ
クタ画像Gが図柄表示領域Fに表出されることとなる
(図4(イ)参照)。同様に、他の特別図柄始動記憶数
が記憶消化される場合であっても、既に表出される表出
画部g2のうちいずれかが消失するような図柄演出が実
行される。ここで、前記したように、順次消失される表
出画部g2の順序は本実施形態例に限るものではなく、
消失対象はランダムに選択される。
【0059】かかる構成とすることにより、遊技者はあ
らかじめ予見したキャラクタ画像Gの完成イメージに基
づいて、部分的に表示されるキャラクタ画像G、あるい
は完全に表示されるキャラクタ画像Gを視認することに
よって、現在の特別図柄始動記憶数の多寡を感覚的に把
握することが可能となる。
【0060】ここで、表出画部g2の表出又は消失の順
序をランダムとする上記構成に代えて、この順序をあら
かじめ定めた構成とすることも提案され得る。かかる構
成の場合には、遊技者は、特定の表出画部g2が表出又
は消失することにより、その表出画部g2に対応する始
動記憶数を容易に把握することが可能となる。
【0061】次に、本発明にかかる第二の手段として
は、図柄制御手段が、固定画部g1と複数の表出画部g2
とからなるキャラクタ画像Gを、固定画部g1を共通と
し、表出画部g2を異として、あらかじめ複数設定し、
かつ該キャラクタ画像Gを序列化された所定の到達価値
に対してあらかじめ割り当て、その時点での到達価値に
対応するキャラクタ画像Gを、特別図柄始動記憶数の増
減に従って、図柄表示領域Fに生成する行程を実行する
構成が提案される。
【0062】ここで、この到達価値としては、ハズレ図
柄態様が連続して確定表示された数であるハズレ図柄表
示連続数の所定連続数が提案される。かかる構成にあっ
ては、ハズレ図柄表示連続数を記憶保持し、その連続が
無効となった場合にそれまでの記憶を全消去するハズレ
図柄記憶手段が備えられる。
【0063】かかる構成にあっては、キャラクタ画像G
は、「真顔」(図4参照)、「笑顔」(図5参照)、及
び「怒り顔」(図6参照)を示す複数のキャラクタ画像
G,G',G''が備えられ、各々について、「真顔」を
示すキャラクタ画像Gには、その画像内容に対応した
「右目」、「左目」、「鼻」、「口」を示す表出画部g
2が、「笑顔」を示すキャラクタ画像G'には、その画像
内容に対応した同様の部分を示す複数の表出画部g'2
が、「怒り顔」を示すキャラクタ画像G''にも、その画
像内容に対応した同様の部分を示す表出画部g''2が、
夫々内在してなる。尚、各キャラクタ画像G,G',
G''で共通の固定画部g1と、複数の表出画部g2,g'
2,g''2とは、図柄表示制御基板62の記憶装置ROM
に備えられる。
【0064】かかる構成にあっては、例えば、ハズレ図
柄表示連続数の所定連続数を0回、20回、40回とあ
らかじめ定め、0回の所定連続数には、図5(イ)〜
(ホ)に示されるような「笑顔」を示すキャラクタ画像
G'を割り当て、20回の所定連続数には、図4(イ)
〜(ホ)に示されるような「真顔」を示すキャラクタ画
像Gを割り当て、40回の所定連続数には、図6(イ)
〜(ホ)に示されるような「怒り顔」を示すキャラクタ
画像G''を割り当てる構成が提案され得る。
【0065】そして、遊技中であって、ハズレ図柄記憶
手段に記憶されるハズレ図柄表示連続数が0回から19
回のいずれかである状況、すなわち、ハズレ図柄記憶手
段に記憶保持されるハズレ図柄表示連続数が0回の所定
連続数を充足している状況で、かつ特別図柄始動記憶数
が0個であることを遊技者に報知する場合には、図5
(イ)に示されるように、「笑顔」の輪郭を示す固定画
部g1(ただし、画像内容は他のキャラクタ画像G,
G''と共通)のみが図柄表示領域Fに表出されることと
なる。このように、いずれの表出画部g'2も表出されな
いキャラクタ画像G'から、遊技者は感覚的に特別図柄
始動記憶数が0個であることを認識することができる。
【0066】さらに、特別図柄始動記憶数が一個である
ことを遊技者に報知する場合には、固定画部g1と共
に、当該キャラクタ画像G'に内在する表出画部g'2の
うちいずれかが選択的に表出される。例えば、図5
(ロ)に示されるように、「笑顔」に対応する「右目」
を示す表出画部g'2が所定位置に表出される。かかる構
成とすることにより、遊技者は、ハズレ図柄表示連続数
はさほど多くなく、かつ、現在の特別図柄始動記憶数は
一個であるという現在の複数の遊技状況を感覚的に把握
することができる。
【0067】さらに、特別図柄始動記憶数が増加するよ
うな上述した所定の条件が充足され、特別図柄始動記憶
数が二個であることを報知する場合には、既に表出され
た表出画部g'2を除くいずれかの表出画部g'2が所定位
置に表出される。例えば、図5(ハ)に示されるよう
に、「笑顔」に対応する「左目」を示す表出画部g'2
が、既に表出された「右目」を示す表出画部g'2と共
に、所定位置に表出される。さらに続けて、始動記憶が
加算され、特別図柄始動記憶数が三個、又は四個である
ことを報知する場合には、図5(ニ)及び図5(ホ)に
示されるように、順次未表出の表出画部g'2が付加的に
表出され、最終的に始動記憶数が満杯となる際に、「笑
顔」を示すキャラクタ画像G'が完成表出されることと
なる。
【0068】また、ハズレ図柄表示連続数が順次漸増
し、ハズレ図柄表示連続数が20回から39回のいずれ
かとなる場合、すなわち、ハズレ図柄表示連続数が20
回の所定連続数を充足している場合にあっては、「真
顔」を示すキャラクタ画像Gが図柄表示領域Fに生成さ
れることとなる。
【0069】このように、ハズレ図柄記憶手段に記憶保
持されるハズレ図柄表示連続数が20回の所定連続数を
充足している状況で、かつ特別図柄始動記憶数が0個で
あることを報知する場合は、図4(イ)に示されるよう
に、「真顔」の輪郭を示す固定画部g1のみが図柄表示
領域Fに表出されることとなる。また、特別図柄始動記
憶数が一個であることを報知する場合には、固定画部g
1と共に、当該キャラクタ画像Gに内在する表出画部g2
のうちいずれかが選択的に表出される。例えば、図4
(ロ)に示されるように、「真顔」に対応する「右目」
を示す表出画部g2が所定位置に表出される。さらに、
特別図柄始動記憶数が増加するための上述した所定の条
件が充足され、特別図柄始動記憶数が二個であることを
報知する場合には、既に表出された表出画部g2を除く
いずれかの表出画部g2が所定位置に表出される。例え
ば、図4(ハ)に示されるように、「真顔」に対応する
「左目」を示す表出画部g2が、既に表出された「右
目」を示す表出画部g2と共に、所定位置に表出され
る。さらに続けて、始動記憶が加算され、特別図柄始動
記憶数が三個、又は四個であることを報知する場合に
は、図4(ニ)及び図4(ホ)に示されるように、順次
未表出の表出画部g2が表出され、最終的に始動記憶数
が満杯となる際に、「真顔」を示すキャラクタ画像Gが
完成表出されることとなる。
【0070】さらに、ハズレ図柄表示連続数が40回の
所定連続数を充足している場合で、かつ特別図柄始動記
憶数の増加を報知する場合には、当該所定連続数に割り
当てられたキャラクタ画像G''、すなわち「怒り顔」を
示すキャラクタ画像G''に内在する各表出画部g''2の
いずれかが順次表出されることとなる(図6(イ)〜
(ホ)参照)。
【0071】一方、いずれの所定連続数を充足している
場合であっても、記憶保持される特別図柄始動記憶数が
所定条件を契機に消化されて、減少する場合には、図柄
表示領域Fに既に表出された表出画部g2,g'2,g''2
のうちいずれかが順次消失するように図柄演出される。
【0072】このように、遊技者にとって比較的好調な
遊技状況を示す連続数の少ない所定連続数に「笑顔」を
示すキャラクタ画像G'を割り当て、一方、不調な遊技
状況を示す連続数の多い所定連続数に「怒り顔」を示す
キャラクタ画像G''を割り当てることにより、遊技者に
ハズレ図柄表示連続数の多寡を感覚的に認識させ得ると
共に、好不調による遊技者の感情変化を遊技内容と同期
させることが可能となる。
【0073】尚、確定表示されるハズレ図柄態様の連続
が無効となった場合には、ハズレ図柄記憶手段はそれま
での記憶を全消去することとなり、ハズレ図柄表示連続
数が0回であることを報知する「笑顔」を示すキャラク
タ画像G'が生成される行程を再び実行することとな
る。
【0074】さらに、上述の到達価値として、当り図柄
態様を確定表示する確率である当り確率であっても良
い。かかる構成にあっては、上述のように、次回に当り
図柄となる確率が向上する高確率状態となる当り確率
と、確率が向上しない通常状態となる当り確率とを備え
ているため、この高確率とする当り確率には、図5
(イ)〜(ホ)に示されるような、「笑顔」を示すキャ
ラクタ画像G'が割り当てられ、一方、通常状態とする
当り確率には、図4(イ)〜(ホ)に示されるような、
「真顔」を示すキャラクタ画像Gが割り当てられる構成
が提案され得る。
【0075】そして、所定条件が充足される度にいずれ
かの当り確率を選定する当り確率選定手段によって、高
確率状態となる当り確率が選定される場合にあっては、
当該当り確率に割り当てられた「笑顔」を示すキャラク
タ画像G'に内在する表出画部g'2のうちいずれかが、
特別図柄始動記憶数の増加に伴って、固定画部g1と共
に、表出され、一方、特別図柄始動記憶数の減少に伴っ
て、既出の表出画部g'2のうちいずれかを消失するよう
に図柄演出されることとなる。
【0076】例えば、図5(イ)は、高確率状態で、特
別図柄始動記憶数が0個であることを報知する形態例を
例示し、以下同様に夫々、図5(ロ)は特別図柄始動記
憶数が一個、図5(ハ)は二個、図5(ニ)は三個、図
5(ホ)は四個であることを報知する構成が提案され得
る。
【0077】一方、当り確率選定手段によって、通常確
率が選定された場合には、当該当り確率に割り当てられ
た「真顔」を示すキャラクタ画像Gに内在する表出画部
g2のうちいずれかが、高確率が選定された場合と同様
な構成で、特別図柄始動記憶数の増減に従って、キャラ
クタ画像Gが生成されることとなる(図4(イ)〜
(ホ)参照)。
【0078】このように、遊技者にとって有利な遊技状
況を浴すこととなる高確率に「笑顔」を示すキャラクタ
画像G'を割り当て、一方、通常状態とする当り確率に
「真顔」を示すキャラクタ画像Gを割り当てることによ
り、遊技者に感覚的に当り確率の多寡を認識させること
が可能となる。勿論特別図柄始動記憶数の変動も同時に
認識させ得る。
【0079】ここで、到達価値を、遊技者にとって有利
な所定有利状態の継続終期までの一通過点である所定消
化値としても良い。かかる場合には、所定条件に基づい
て所定有利状態を発生させ、所定有利状態の継続値の消
化満了まで消化値を記憶保持する有利状態制御手段を備
え、この有利状態制御手段に記憶される消化値があらか
じめ複数定められる所定消化値のいずれかを充足した場
合に、その所定消化値に割り当てられたキャラクタ画像
G,G',G''を図柄表示領域Fに生成する構成が好適
である。
【0080】ここで、所定有利状態としては、特別図柄
A,B,Cの変動時間を短縮する上述の時短遊技状態が
提案される。かかる構成にあっては、例えば、特別遊技
作動後の特別図柄A,B,Cが100回変動するまで
は、変動短縮作動を実行する構成が例として挙げられ
る。この場合には、継続値を100回、所定消化値を0
回、40回、80回とあらかじめ定め、各所定消化値に
キャラクタ画像G,G',G''が、夫々割り当てられて
いる構成が提案される。例えば、0回の所定消化値に
「笑顔」を示すキャラクタ画像G'(図5(イ)〜
(ホ)参照)、40回の所定消化値に、「真顔」を示す
キャラクタ画像G(図4(イ)〜(ホ)参照)、80回
の所定消化値に「怒り顔」を示すキャラクタ画像G''
(図6(イ)〜(ホ)参照)を夫々割り当てる構成が好
適である。
【0081】このように、遊技の進行状況が、有利状態
の終期に近くなるにつれて、「怒り顔」を示すキャラク
タ画像G''が生成する生成行程を実行することにより、
遊技状況と遊技者の心理状態とを同期させることが可能
となる。さらに、特別図柄始動記憶数の変化に対応し
て、「顔」の部分を示す表出画部g2,g'2,g''2が順
次表出又は消失するように図柄演出されるため、遊技者
は特別図柄始動記憶数の変動状況も確実に把握すること
が可能となる。
【0082】尚、到達価値としては、上述のいずれかの
到達価値を選択しても良いし、他の到達価値を報知する
構成としても良い。この到達価値種は、遊技中に他の到
達価値種と変更し得る構成としても良い。
【0083】また、これまでに上述した構成に代えて、
その時点での到達価値と無関係に、あらかじめ定められ
る複数のキャラクタ画像G,G',G''に内在する複数
の表出画部g2,g'2,g''2のうちいずれかを、特別図
柄始動記憶数の変動に従って、表出又は消失する構成と
しても良い。かかる構成とすることにより、例えば、完
成表示された本実施形態例にかかる「顔」を示すキャラ
クタ画像Gにあって、「笑顔」に対応する「右目」を示
す表出画部g'2、「真顔」に対応する「左目」を示す表
出画部g2、「怒り顔」に対応する「鼻」及び「口」を
表出画部g''2によって生成されるキャラクタ画像Gが
構成され得る。したがって、遊技者にとって予想がつか
ないキャラクタ画像Gが生成されることとなり、図柄演
出はより楽しいものとなる。
【0084】また、上述したこれまでのキャラクタ画像
G,G',G''は、特別図柄A,B,Cの背景となる画
像であって、変動表示又は確定表示する特別図柄A,
B,Cと同時に視認可能となるように表示される。
【0085】さらに、本発明は、普通図柄始動記憶数を
普通図柄始動記憶数表示装置12によって報知する構成
に代えて、本発明にかかるキャラクタ画像Gによって報
知する構成としても良いし、第3種パチンコ遊技機にも
適用し得るものである。また、本発明にかかる実施の形
態例にあっては、上記形態に限定されるものではなく、
この発明の主旨を逸脱しない範囲において様々な形態で
実施し得るものである。
【0086】
【発明の効果】本発明は、固定画部と、複数の表出画部
とからなるキャラクタ画像を図柄表示領域に、始動記憶
数の増減に従って、生成する行程を備えた構成としたた
め、遊技者に、あらかじめ予見した完成イメージを基
に、一部分あるいは完全に表出されるキャラクタ画像を
視認させることとなり、現在の始動記憶数の多寡を感覚
的に遊技者に把握させ得る効果がある。また、遊技者は
未完のキャラクタ画像を早く完成させるために意欲的に
始動記憶数を増加させようと打球操作することとなり、
遊技者の挑戦意欲を刺激し得る。さらに、かかる構成と
することにより、始動記憶数を、遊技者が遊技中に最も
注視する図柄表示領域に表出することが可能となり、選
出図柄等の図柄変動を視認するのと同時に、現在の始動
記憶数を把握することが可能となる。
【0087】また、本発明は、固定画部と、複数の表出
画部とからなるキャラクタ画像をあらかじめ複数設定
し、このキャラクタ画像を序列化された所定の到達価値
に対してあらかじめ割り当て、その時点での到達価値に
対応するキャラクタ画像を図柄表示領域に、始動記憶数
の増減に従って、生成する行程を備えた構成としたた
め、遊技者に、始動記憶数にかかる情報に加えて、現在
の到達価値にかかる情報も把握させることが可能とな
る。このことにより、遊技者はより戦略的に遊技を楽し
むことが可能となり、また図柄表示装置の図柄表示領域
の図柄演出内容は、より多様化する効果が生じる。
【0088】尚、本発明にかかる到達価値として、ハズ
レ図柄態様が連続して確定表示された数であるハズレ図
柄表示連続数の所定連続数、当り図柄態様を確定表示す
る確率である当り確率、所定有利状態の継続終期を示す
継続値までの一通過点である所定消化値のいずれかが適
用された場合には、夫々の情報を視覚的に遊技者に報知
することが可能となる。
【0089】また、パチンコ遊技機の製造者にとって
も、別個独立して始動記憶数を表示する表示装置を設置
する必要がなくなるため、製造工程を簡略化することが
可能となり、生産コストの削減が期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】遊技盤の正面図である。
【図2】センターケースの拡大正面図である。
【図3】遊技を制御する制御回路を示すブロック回路図
である。
【図4】図柄表示装置の表示態様を示す説明図である。
【図5】図柄表示装置の表示態様を示す説明図である。
【図6】図柄表示装置の表示態様を示す説明図である。
【図7】図柄表示装置の表示態様を示す説明図である。
【符号の説明】
1 遊技盤 4 センターケース 6 図柄表示装置 14 特別図柄始動領域 22 可変入賞装置 23 大入賞口 F 図柄表示領域 G,G',G'' キャラクタ画像 g1 固定画部 g2,g'2,g''2 表出画部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】選出図柄を変動表示する図柄表示領域を有
    する図柄表示装置と、遊技球の通過を検知する図柄始動
    領域と、図柄始動領域への遊技球通過を所定始動記憶数
    を限度として記憶保持し、かつ始動記憶数を順次記憶消
    化する図柄始動記憶手段と、図柄始動領域への遊技球通
    過または図柄始動記憶手段の始動記憶数消化に起因して
    選出図柄を変動開始し、停止して図柄確定する図柄制御
    手段とを備え、図柄表示装置に各選出図柄の組合せが所
    定の当り図柄態様で確定表示される場合に、遊技者に所
    定の利得を供与するパチンコ遊技機において、 図柄制御手段が、 表出維持される固定画部と、遊技の進行に応じて表出す
    る複数の表出画部とからなるキャラクタ画像を図柄表示
    領域に生成する行程であって、 図柄始動記憶手段に始動記憶数が記憶保持される毎に、
    いずれかの表出画部を順次表出し、図柄始動記憶手段に
    保持された始動記憶数が記憶消化される毎に、既に表出
    されたいずれかの表出画部を順次消失するキャラクタ生
    成行程を実行する制御内容を備えたことを特徴とするパ
    チンコ遊技機。
  2. 【請求項2】選出図柄を変動表示する図柄表示領域を有
    する図柄表示装置と、遊技球の通過を検知する図柄始動
    領域と、図柄始動領域への遊技球通過を所定始動記憶数
    を限度として記憶保持し、かつ始動記憶数を順次記憶消
    化する図柄始動記憶手段と、図柄始動領域への遊技球通
    過または図柄始動記憶手段の始動記憶数消化に起因して
    選出図柄を変動開始し、停止して図柄確定する図柄制御
    手段とを備え、図柄表示装置に各選出図柄の組合せが所
    定の当り図柄態様で確定表示される場合に、遊技者に所
    定の利得を供与するパチンコ遊技機において、 図柄制御手段が、 表出維持される固定画部と、各部位を生成する複数の表
    出画部とからなるキャラクタ画像を、固定画部を共通と
    し、表出画部を異として、あらかじめ複数設定し、かつ
    該キャラクタ画像を序列化された所定の到達価値に対し
    てあらかじめ割り当て、その時点での到達価値に対応す
    るキャラクタ画像を図柄表示領域に生成する行程であっ
    て、 図柄始動記憶手段に始動記憶数が記憶保持される毎に、
    当該キャラクタ画像を生成するいずれかの表出画部を順
    次表出し、図柄始動記憶手段に保持された始動記憶数が
    記憶消化される毎に、既に表出されたいずれかの表出画
    部を順次消失するキャラクタ生成行程を実行する制御内
    容を備えるものであることを特徴とするパチンコ遊技
    機。
  3. 【請求項3】ハズレ図柄態様が連続して確定表示された
    数であるハズレ図柄表示連続数を記憶保持し、その連続
    が無効となった場合にそれまでの記憶を全消去するハズ
    レ図柄記憶手段を備えると共に、 到達価値が、ハズレ図柄表示連続数の所定連続数であっ
    て、該所定連続数に従って、キャラクタ画像を割り当て
    るようにした請求項2記載のパチンコ遊技機。
  4. 【請求項4】所定条件が充足される度にいずれかの当り
    確率を選定する当り確率選定手段を備えると共に、 到達価値が、当り図柄態様を確定表示する確率である当
    り確率であって、該当り確率に従って、キャラクタ画像
    を割り当てるようにした請求項2記載のパチンコ遊技
    機。
  5. 【請求項5】所定条件に基づいて所定有利状態を発生さ
    せ、所定有利状態の継続値の消化満了まで消化値を記憶
    保持する有利状態制御手段を備えると共に、 到達価値が、遊技者にとって有利な所定有利状態の継続
    終期を示す継続値までの一通過点である所定消化値であ
    って、該所定消化値に従って、キャラクタ画像を割り当
    てるようにした請求項2記載のパチンコ遊技機。
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