JP2001245958A - 薬液容器用蓋部材及びその製造方法 - Google Patents

薬液容器用蓋部材及びその製造方法

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JP2001245958A
JP2001245958A JP2000135123A JP2000135123A JP2001245958A JP 2001245958 A JP2001245958 A JP 2001245958A JP 2000135123 A JP2000135123 A JP 2000135123A JP 2000135123 A JP2000135123 A JP 2000135123A JP 2001245958 A JP2001245958 A JP 2001245958A
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opening
elastic seal
lid member
thermoplastic
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Akira Yotsutsuji
晃 四つ辻
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KOOKI ENGINEERING KK
Original Assignee
KOOKI ENGINEERING KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来のようなゴム栓を用い
ず、無菌的に製造できかつ不純物の混入の無いバイアル
用蓋部材及びその製造方法を提供するにある。 【解決手段】 バイアルの開口部を閉塞し得
る蓋部材を、熱可塑性プラスチックからなる本体部(1)
と熱可塑性エラストマからなる弾性シール部(2)との一
体物から構成し、本体部(1)は、上記開口部内に挿入さ
れる筒状部(11)と、該筒状部(11)の一端に鍔状に張す環
状外縁部(12)とが、該環状外縁部(12)の環内から上記筒
状部(11)の外面側に連通する通孔部(13)を有して連結さ
れた構成とし、弾性シール部(2)は、上記環状外縁部(1
2)の環内を閉塞する蓋中央部(21)と、上記筒状部(11)の
外面に設けられ、上記開口部の内周面と少なくとも液密
性を保持して弾接し得る密栓部(22)とが上記通孔部(13)
を通じて連結された構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はバイアルや輸液ボト
ル等の薬液容器用蓋部材及びその製造方法の改良に関す
る。
【0002】
【従来の技術】通常、バイアルや輸液ボトル等の薬液容
器は、その内部に保有する薬液を液密に保持しうるシー
ル機能を有する蓋部材と共に用いられる。
【0003】このような蓋部材としては、具体的には全
体が合成ゴム等で形成されたいわゆるゴム栓が用いられ
ている。
【0004】このようなゴム栓は、常に薬液と接触する
ものであり、ゴム部分に含有されている可塑剤や架橋剤
やプロセス油や顔料等(以下、不純物という)が薬液内
に浸出するおそれがあって、これを防止するため、高
温アルカリ洗浄、高温酸性洗浄、純水洗浄、超純
水洗浄、無菌乾燥、等からなる煩雑な洗浄工程を必要
とせざるを得ないものとなっている。
【0005】また、バイアルに用いられるゴム栓を例に
挙げれば、密閉性を稼ぐためにバイアルの開口部への挿
入部に該開口部内周よりも若干大きい外周を有する膨ら
み部分を設けている。ところで、ゴム栓はバイアルとの
滑り性が良好でなく、まして上記のような膨らみ部分が
形成されていたのでは、開口部を閉塞するために挿入部
を押し込んだときに、これによりバイアルの内圧が上昇
し蓋を簡単に押し戻してしまい、なかなか蓋が出来な
い。特に、自動整列機で順次蓋をしていくときには問題
となる。
【0006】そこで、従来では、自動整列機に送る前に
は、ゴム栓の挿入部にシリコングリスを塗って滑り性を
良好にすることが必要であった。
【0007】しかしながら、このシリコングリス塗布作
業は煩雑であると共に、シリコングリスが薬液に混入す
るという問題を含んでいた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来のよう
なゴム栓を用いず、無菌的に製造できかつ不純物の混入
の無い薬液容器用蓋部材及びその製造方法を提供するに
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】かくして本願『請求項
1』〜『請求項4』に係る第1発明によれば、以下に示
す薬液容器用蓋部材が提供される。
【0010】本願『請求項1』に係る薬液容器用蓋部材
(A1)は、『薬液容器(B)の開口部(b)を閉塞し得る蓋部材
であって、熱可塑性プラスチックからなる本体部(1)と
熱可塑性エラストマからなる弾性シール部(2)とが界面
を熱融着して一体に構成されてなり、本体部(1)は、上
記開口部(b)内に挿入される筒状部(11)と、該筒状部(1
1)の一端に鍔状に張り出して上記開口部(b)の口縁に被
さる環状外縁部(12)とが、該環状外縁部(12)の環内から
上記筒状部(11)の外面側に連通する通孔部(13)を有して
連結されており、弾性シール部(2)は、上記環状外縁部
(12)の環内を閉塞する蓋中央部(21)と、上記筒状部(11)
の外面に設けられ、上記開口部(b)の内周面と少なくと
も液密性を保持して弾接し得る密栓部(22)とが上記通孔
部(13)を通じて連結されている』ことを特徴とする。
【0011】本願『請求項2』に係る薬液容器用蓋部材
(A2)は、上記『請求項1』の構成において、さらに『少
なくとも密栓部(22)の外面に、少なくとも表面がポリエ
チレン又はポリプロピレンにて構成される摺動性フィル
ム(2a1)が熱融着された』ことを特徴とする。
【0012】本願『請求項3』に係る薬液容器用蓋部材
(A3)は、『薬液容器(B1)の開口部(b10)を閉塞し得る蓋
部材であって、熱可塑性プラスチックからなる本体部(1
00)と熱可塑性エラストマからなる弾性シール部(200)と
が界面を熱融着して一体に構成されてなり、本体部(10
0)は、薬液容器(B1)の開口部(b10)を挿入する筒状部(10
1)と、該筒状部(101)の容器挿入側端部(101a)の開口縁
外周全体に設けられる外鍔部(102)と、上記筒状部(101)
の内周面に沿って形成される環状の内鍔部(103)とから
なり、弾性シール部(200)は、上記内鍔部(103)の容器挿
入側面(103a)に固着して該内鍔部(103)の環内を閉塞し
かつ薬液容器(B1)の開口部(b10)と少なくとも液密性を
保持して弾接し得る密栓部(201)に構成されている』こ
とを特徴とする。
【0013】本願『請求項4』に係る薬液容器用蓋部材
(A4)は、『薬液容器(B2)の開口部(b11)を閉塞し得る蓋
部材であって、熱可塑性プラスチックからなる本体部(1
10)と熱可塑性エラストマからなる弾性シール部(210)と
が界面を熱融着して一体に構成されてなり、本体部(11
0)は、薬液容器(B2)の開口部(b11)内に挿入される筒状
部(111)と、該筒状部(111)の中段部の外面周囲に設けら
れる外鍔部(112)と、上記筒状部(111)の内周面に沿って
形成される環状の内鍔部(113)とからなると共に、内鍔
部(113)及び外鍔部(112)の各容器挿入側空間を連通する
通孔部(114)を有し、弾性シール部(210)は、上記内鍔部
(113)の容器挿入側面(113a)に固着して該内鍔部(113)の
環内を閉塞する蓋中央部(211)と、上記外鍔部(112)の容
器挿入側面(112a)に固着され薬液容器(B2)の開口部(b1
1)と少なくとも液密性を保持して弾接し得る密栓部(21
2)とが上記通孔部(114)を通じて連結されている』こと
を特徴とする。
【0014】また、本願『請求項7』〜『請求項10』
に示す第2発明によれば、以下に示す薬液容器用蓋部材
の製造方法も提供される。
【0015】本願『請求項7』に係る薬液容器用蓋部材
の製造方法は、『熱可塑性プラスチックからなる本体部
(1)と熱可塑性エラストマからなる弾性シール部(2)との
熱融着体にて構成される薬液容器(B)の開口部(b)を閉塞
し得る蓋部材を製造する方法であって、第1の金型キャ
ビティ(u)に熱可塑性プラスチックを射出して、上記開
口部(b)内に挿入される筒状部(11)と、該筒状部(11)の
一端に鍔状に張り出して上記開口部(b)の口縁に被さる
環状外縁部(12)とが、該環状外縁部(12)の環内から上記
筒状部(11)の外面側に連通する通孔部(13)を有して連結
された本体部(1)を成形し、その後、該本体部(1)を第2
の金型キャビティ(v)に収納して熱可塑性エラストマを
射出して、上記環状外縁部(12)の環内を閉塞する蓋中央
部(21)と、上記筒状体(11)の外面に設けられ上記開口部
(b)の内周面と少なくとも液密性を保持して弾接し得る
密栓部(22)とが上記通孔部(13)を通じて連結された弾性
シール部(2)を成形すると共に、上記本体部(1)に上記弾
性シール部(2)を熱融着させる』ことを特徴とする。
【0016】本願『請求項8』に係る薬液容器用蓋部材
の製造方法は、『熱可塑性プラスチックからなる本体部
(1)と熱可塑性エラストマからなる弾性シール部(2a)と
の熱融着体にて構成される薬液容器(B)の開口部(b)を閉
塞し得る蓋部材を製造する方法であって、第1の金型キ
ャビティ(w)に熱可塑性プラスチックを射出して、上記
開口部(b)内に挿入される筒状部(11)と、該筒状部(11)
の一端に鍔状に張り出して上記開口部(b)の口縁に被さ
る環状外縁部(12)とが、該環状外縁部(12)の環内から上
記筒状部(11)の外面側に連通する通孔部(13)を有して連
結され、さらに上記筒状部(11)の側周を間隙を隔てて囲
むフィルム部(23)が上記環状外縁部(12)の裏面に連結さ
れた本体部(1)を成形し、その後、該本体部(1)を第2の
金型キャビティ(v)に収納して熱可塑性エラストマを射
出して、上記環状外縁部(12)の環内を閉塞する蓋中央部
(21)と、上記筒状体(11)とフィルム部(23)との間隙に充
填され上記開口部(b)の内周面と少なくとも液密性を保
持して弾接し得る密栓部(22)とが上記通孔部(13)を通じ
て連結された弾性シール部(2a)を成形すると共に、上記
本体部(1)に上記弾性シール部(2a)を熱融着させる』こ
とを特徴とする。
【0017】本願『請求項9』に係る薬液容器用蓋部材
の製造方法は、『熱可塑性プラスチックからなる本体部
(100)と熱可塑性エラストマからなる弾性シール部(200)
との熱融着体にて構成される薬液容器(B1)の開口部(b1
0)を閉塞し得る蓋部材を製造する方法であって、第1の
金型キャビティに熱可塑性プラスチックを射出して、上
記開口部(b10)を挿入し得る筒状部(101)と、該筒状部(1
01)の容器挿入側端部(101a)の開口縁外周全体に設けら
れる外鍔部(102)と、上記筒状部(101)の内周面に沿って
形成される環状の内鍔部(103)とからなる本体部(100)を
成形し、その後、該本体部(100)を第2の金型キャビテ
ィに収納して熱可塑性エラストマを該内鍔部(103)の容
器挿入側(103a)に射出して、該内鍔部(103)の環内を閉
塞し得る弾性シール部(200)を成形すると共に、上記本
体部(100)に上記弾性シール部(200)を熱融着させる』こ
とを特徴とする。
【0018】本願『請求項10』に係る薬液容器用蓋部
材の製造方法は、『熱可塑性プラスチックからなる本体
部(110)と熱可塑性エラストマからなる弾性シール部(21
0)との熱融着体にて構成される薬液容器(B2)の開口部(b
11)を閉塞し得る蓋部材を製造する方法であって、第1
の金型キャビティに熱可塑性プラスチックを射出して、
上記開口部(b11)内に挿入される筒状部(111)と、該筒状
部(111)の中段部の外面周囲に設けられる外鍔部(112)
と、上記筒状部(111)の内周面に沿って形成される環状
の内鍔部(113)と、内鍔部(113)及び外鍔部(112)の各容
器挿入側空間を連通する通孔部(114)とからなる本体部
(110)を成形し、その後、該本体部(110)を第2の金型キ
ャビティに収納して熱可塑性エラストマを射出して、該
内鍔部(113)の環内を閉塞する蓋中央部(211)と、上記外
鍔部(112)の容器挿入側面(112a)に固着され薬液容器(B
2)の開口部(b11)を密閉し得る密栓部(212)とが上記通孔
部(114)を通じて連結された弾性シール部(210)を成形す
ると共に、上記本体部(110)に上記弾性シール部(210)を
熱融着させる』ことを特徴とする。
【0019】本願『請求項1』に係る発明によれば、筒
状部(11)と環状外縁部(12)が熱可塑性プラスチックから
成形されると共に、蓋中央部(21)と密栓部(22)とからな
る弾性シール部(2)が熱可塑性エラストマから成形され
るので、いずれも射出成形により製造することができ、
人手を介さずかつ滅菌するに十分な温度条件下で製造で
きることとなる。
【0020】しかも、本体部(1)の筒状部(11)と弾性シ
ール部(2)とは熱融着して一体化されているので、これ
らの間に薬液が浸み込むことはない。
【0021】さらに、薬液容器(B)の開口部(b)内に挿入
すれば、密栓部(22)が薬液容器(B)の開口部(b)内周面に
弾接して密閉すると共に、蓋中央部(21)が注射針等を差
し入れ自在に密閉する状態となる。
【0022】本願『請求項2』に係る発明によれば、上
記請求項1に示す作用に加えて、請求項1の蓋部材(A1)
の弾性シール部(2)の密栓部(22)の表面に、少なくとも
表面がポリエチレン又はポリプロピレンにて構成される
フィルムが熱融着されているので、弾性シール部(2)の
薬液容器の開口部内周面に対する摺動性が良好となる。
【0023】本願『請求項3』に係る発明によれば、本
体部(100)が熱可塑性プラスチックから成形されると共
に、弾性シール部(200)が熱可塑性エラストマから成形
されるので、いずれも射出成形により製造することがで
き、人手を介さずかつ滅菌するに十分な温度条件下で製
造できることとなる。しかも、本体部(100)の筒状部(10
1)と弾性シール部(200)とは熱融着して一体化されてい
るので、これらの間に薬液が浸み込むことはない。ま
た、外鍔部(102)と薬液容器(B1)の開口部(b10)とを例え
ばシュリンク包装すれば、内鍔部(103)が薬液容器(B1)
の開口部(b10)を注射針等の差し入れ自在に密閉するこ
ととなる。
【0024】本願『請求項4』に係る発明によれば、本
体部(110)が熱可塑性プラスチックから成形されると共
に、蓋中央部(211)と密栓部(212)とからなる弾性シール
部(210)が熱可塑性エラストマから成形されるので、い
ずれも射出成形により製造することができ、人手を介さ
ずかつ滅菌するに十分な温度条件下で製造できることと
なる。しかも、本体部(110)の筒状部(111)及び外鍔部(1
12)と弾性シール部(210)とはいずれも熱融着して一体化
されているので、これらの間に薬液が浸み込むことはな
い。また、外鍔部(112)と薬液容器(B2)の開口部(b11)と
を例えばシュリンク包装(S)すれば、外鍔部(112)に固着
される密栓部(212)が薬液容器(B2)の開口部(b11)を液密
に密閉すると共に、内鍔部(113)に固着される蓋中央部
(211)が注射針等を差し入れ自在に密閉することとな
る。
【0025】本願『請求項7』に係る発明によれば、第
1の金型キャビティ(u)内で熱可塑性プラスチックの射
出により成形された薬液容器(B)の開口部(b)内に挿入さ
れる筒状部(11)と該筒状部(11)の一端に鍔状に張り出し
て上記開口部(b)の口縁に被さる環状外縁部(12)とから
なる本体部(1)は、第2の金型キャビティ(v)に収納され
て、そこでその外面に熱可塑性エラストマが射出され、
これによりプラスチック製の本体部(1)の上記環状外縁
部(12)の環内と筒状部(11)の外面周囲とにエラストマが
融着して弾性シール部(2)が一体的に成形された薬液容
器用蓋部材(A1)が製造されることとなる。
【0026】本願『請求項8』に係る発明によれば、第
1の金型キャビティ(w)内で熱可塑性プラスチックの射
出により、筒状部(11)及び環状外縁部(12)並びに上記筒
状部(11)の側周を間隙を隔てて囲むフィルム部(23)が一
体的に形成された成形物が得られ、該成形物を第2の金
型キャビティ(v)内に収納して上記間隙に熱可塑性エラ
ストマを射出する事により、上記筒状部(11)の外面周囲
及び上記環状外縁部(12)の環内並びに上記フィルム部(2
3)に融着一体化した弾性シール部(2a)からなる薬液容器
用蓋部材(A2)が製造されることとなる。
【0027】本願『請求項9』に係る発明によれば、第
1の金型キャビティ内で熱可塑性プラスチックの射出に
より成形された本体部(100)は、第2の金型キャビティ
に収納されて、そこでその内面に形成されている内鍔部
(103)の薬液容器挿入側面(103a)に熱可塑性エラストマ
が射出され、これによりプラスチック製の本体部(100)
とエラストマ製の弾性シール部(200)とが融着一体化さ
れた薬液容器用蓋部材(A3)が製造されることとなる。
【0028】本願『請求項10』に係る発明によれば、
第1の金型キャビティ内で熱可塑性プラスチックの射出
により成形された本体部(110)は、第2の金型キャビテ
ィに収納されて、そこでその内面に形成されている内鍔
部(113)及び外面に形成されている外鍔部(112)の各薬液
容器挿入側面(113a)(112a)に熱可塑性エラストマが射出
される。これによりプラスチック製の本体部(110)の内
鍔部(113)の環内を閉塞する蓋中央部(211)と、上記外鍔
部(112)の容器挿入側面(112a)に固着される密栓部(212)
とが上記通孔部(114)を通じて連結されたエラストマ製
の弾性シール部(210)が成形されると共に、該弾性シー
ル部(210)が上記本体部(110)に融着一体化された薬液容
器用蓋部材(A4)が製造されることとなる。
【0029】
【発明の実施の形態】本発明において、熱可塑性エラス
トマとは、硬質高分子物質と軟質高分子物質とを組合せ
た構造を有するものであり、常温でゴム弾性を示し、高
温では熱可塑性プラスチックと同様に可塑化され成形で
きるものであって、加硫剤や加硫促進剤等の添加物が不
必要なものを意味する。
【0030】上記熱可塑性エラストマとしては、例え
ば、スチレン系エラストマ(硬質分:ポリスチレン、軟
質分:ポリブタジエン、ポリイソプレン)、オレフイン
系エラストマ(硬質分:ポリプロピレン、軟質分:エチ
レンαオレフィンゴム)、ポリエステル系エラストマ
(硬質分:ポリエステル、軟質分:ポリエーテル)、ポ
リアミド系エラストマ(硬質分:ポリアミド、軟質分:
ポリエーテル)その他ポリウレタン系エラストマ等が挙
げられる。
【0031】本発明において、熱可塑性プラスチックと
しては、射出成形が可能な当該分野で公知のものを使用
することができ、オレフィン系ポリマーやその変性体、
例えばポリプロピレン、ポリエチレン、ポリカーボネー
ト等が好適なものとして挙げられる。
【0032】本願第1及び第2発明において、熱可塑性
エラストマと熱可塑性プラスチックとは熱融着し得る組
合せが選択され、好適な組合せ例としては、本願『請求
項5』及び『請求項11』に示すようにスチレン系エラ
ストマとオレフィン系プラスチックとの組合せを挙げる
ことができるが、別段これに限定されない。またこのと
き、オレフィン系プラスチックには本願『請求項6』及
び『請求項12』に示すようにポリプロピレンが好適な
ものとして挙げられる。
【0033】本願第2発明の製造方法において、所望の
第1の金型キャビティ及び第2の金型キャビティを夫々
構成する金型を設けた公知の射出成形機及びロボットハ
ンド等を好適に用いることができる。
【0034】この場合、熱可塑性エラストマと熱可塑性
プラスチックとの組合せは、上述したように、スチレン
系エラストマとオレフィン系プラスチックとの組合せを
好適なものとして挙げることができ、スチレン系エラス
トマの射出条件としては、例えば温度180℃程度、射出
速度10ml/sec等が挙げられ、オレフィン系プラスチック
としてポリプロピレンを選択した場合、その射出条件と
しては、例えば温度220℃、射出速度50ml/sec、射出圧1
000kgf/cm2等が挙げられる。以上の射出条件から理解さ
れるように、射出条件はそのまま滅菌できる条件となっ
ている。
【0035】以下、実施例により本発明を詳細に説明す
るが、本発明はこれらにより限定されるものではない。
【0036】[実施例1]図1に示すのは、本発明の製
造方法の一例により製造したバイアル用蓋部材の一部断
面を含む斜視図、図2はこの蓋部材をバイアルに適用し
た状態の縦断面概略図である。これらの図において、同
蓋部材(A1)は、熱可塑性プラスチックからなる本体部
(1)と熱可塑性エラストマからなる弾性シール部(2)とが
界面を熱融着して一体に構成されている。
【0037】上記本体部(1)は、バイアル(B)の開口部
(b)内に挿入される筒状部(11)と、該筒状部(11)の一端
に鍔状に張り出して上記開口部(b)の口縁に被さる環状
外縁部(12)とから主として構成されている。そして、上
記環状外縁部(12)の環内から上記筒状部(11)の外面側に
連通する連通孔(13)が穿設されている。
【0038】弾性シール部(2)は、上記本体部(1)の環状
外縁部(12)の環内を閉塞する蓋中央部(21)と、上記筒状
部(11)の外面に設けられ、上記開口部(b)の内周面と少
なくとも液密性を保持して弾接し得る密栓部(22)とが上
記連通孔(13)を通じて連結されている。
【0039】なお本例では、上記本体部(1)はポリプロ
ピレンにて形成されており、弾性シール部(2)はスチレ
ン系エラストマにより形成されている。
【0040】上記バイアル用蓋部材(A1)は、例えば以下
のように第1キャビティ及び第2キャビティを有する射
出成形機及びロボットハンドを利用して製造することが
出来る。その方法の一例を図3〜8を参照して説明す
る。
【0041】まず、射出成形機(X)は、これらの図に示
されるように、4本のタイバー(x1)に挿通されて固定さ
れる上部プラテン(x2)と、同タイバー(x1)に挿通されて
これに案内されて上下移動する移動プラテン(x3)と、上
記上部プラテン(x2)の下面に取付けられる2つの凹金型
(x41)及び(x42)と、移動プラテン(x3)の上面に設けられ
る可動板(x6)と、この可動板(x6)上に取付けられ、上記
2つの凹金型(x41)及び(x42)にそれぞれ対応する位置に
凸型(x71)及び(x72)が設けられた移動金型(x7)とから主
として構成されている。
【0042】上記移動金型(x7)に形成される2つの凸型
(x71)及び(x72)は、図に示すように、各凸型(x71)(x72)
に対応してエジェクトピン(x81)(x82)がそれぞれバネ付
勢されて設けられており、それぞれにエジェクト用エア
シリンダ(x91)(x92)が設けられている。また、上記凸型
(x72)は、詳細な構造は図示しないが、成形物の取出を
容易にするために図面の左右及び前後に移動して割れる
割型構造になっている。
【0043】なお、ロボットハンド(r1)(r2)は公知の機
構を有し、上記射出成形機(X)の型開きされた金型間に
自由に出入りでき、所望の成形物を把持して取出したり
所定の金型に収納できるように構成されている。
【0044】また、上記射出成形機(X)は無菌状態に管
理されたクリーンルームのクリーンブース内に設置され
ている。
【0045】以下、成形作動について説明する。
【0046】まず、移動プラテン(x3)が上方へ移動して
上部プラテン(x2)に近接し、凹金型(x41)と凸金型(x71)
及び凹金型(x42)と凸金型(x72)とがそれぞれ対応した状
態で型締めされ、第1の金型キャビティ(u)及び第2の
金型キャビティ(v)が形成される。但し、第1キャビテ
ィ(u)は空洞状態であり、第2キャビティ(v)には後述す
る成形物〔=本体部(1)〕が収納されている(図3参
照)。
【0047】第1の金型キャビティ(u)に射出成形機(z
1)から、温度220℃で保持されて可塑化されたポリプロ
ピレンが、射出速度50ml/secで射出される。このとき、
第2の金型キャビティ(v)には射出成形機(z2)から、温
度180℃で保持されて可塑化されたスチレン系エラスト
マ(硬質分:ポリスチレン、軟質分:ポリブタジエン、
ポリイソプレン)が射出速度10ml/secで射出される(図
4参照)。
【0048】次いで、第1及び第2の各金型キャビティ
(u)(v)内で、保圧、冷却して射出樹脂が固化した後、図
5に示すように移動プラテン(x3)が下降して型開きされ
ると、凸型(x71)には成形されたポリプロピレン製本体
部(1)が付着して取り出され、凸型(x72)にはこの本体部
(1)の外側にスチレン系エラストマ製弾性シール部(2)が
形成されたバイアル用蓋部材(A1)が付着して取り出され
る。
【0049】なおこのとき、バイアル用蓋部材(A1)は、
内側のポリプロピレン製本体部(1)と外側のスチレン系
エラストマ製弾性シール部(2)とは互いに熱融着して強
固に一体化している。
【0050】次いで、図6に示すように、各凸型(x71)
(x72)の各成形物のそれぞれ凸型から突出している部分
を各ロボットハンド(r1)(r2)にて掴んで上方に移動させ
ると同時に、図7に示すように各凸型(x71)(x72)の下方
からそれぞれエジェクトピン(x81)(x82)をエアシリンダ
(x91)(x92)の駆動によって上昇させて(なお、図示は省
略しているが、このとき同時に凸型(72)は割型が前後左
右に開いている)、各凸型(x71)(x72)から本体部(1)及
びバイアル用蓋部材〔製品〕(A1)を取り出す。なおこの
後、各エアシリンダ(x91)(x92)の駆動により各エジェク
トピンが下降される。
【0051】次いで、キャビティ(v)で成形されたバイ
アル用蓋部材(A1)は、ロボットハンド(r2)によって射出
成形機(X)外に取り出され(図示せず)、キャビティ(u)
で成形された本体部(1)はロボットハンド(r1)によって
図8に示すように隣の凸型(x72)の上部に移動される。
【0052】そして、この本体部(1)はロボットハンド
(r1)によって凸型(x72)の所定位置に設置された後(な
お、このとき図示は省略しているが凸型(72)の割型構造
が閉じられる)、図3に示すように移動プラテン(x3)が
上昇して型締めされ、第2キャビティ(v)内に収納され
る。以下、上述した図3〜8の操作が繰返される。
【0053】以上のようにして、バイアル用蓋部材(A1)
を製造することができる。このとき、弾性シール部(2)
を構成するエラストマ及び本体部(1)を構成するプラス
チックは、それぞれ温度180℃、220℃で維持されてお
り、成形室内は無菌状態に維持されているので、バイア
ル用蓋部材(A1)を無菌的に製造することができる。
【0054】また、バイアル用蓋部材(A1)の弾性シール
部(2)は、加硫剤や加硫促進剤等の添加物を含有しない
熱可塑性エラストマにより製造されているので、薬液中
へのこれらの添加物の浸出の心配が無く、従って、従来
のような添加物を取り除く煩雑な処理工程を必要とせず
に、しかも射出成形工程のみで簡単にかつ無菌的に製造
できる。
【0055】[実施例2]図9に示すのは、本発明の製
造方法の他の例により製造したバイアル用蓋部材(A2)の
縦断面概略図である。本例は、弾性シール部を若干変更
する以外は実施例1と同様であり、実施例1と同一部材
については同一番号で示し、これらについての説明は省
略する。
【0056】バイアル用蓋部材(A2)は、同図に示す様
に、本体部(1)と、弾性シール部(2a)とから主として構
成されている。
【0057】本体部(1)は、実施例1と同様に、筒状部
(11)と、環状外縁部(12)とから構成され、上記環状外縁
部(12)の環内から上記筒状部(11)の外面側に連通する連
通孔(13)が穿設されている。
【0058】弾性シール部(2a)は、密栓部(22)の外側に
摺動性フィルム(23)が設けられている以外は実施例1と
同様に、蓋中央部(21)及び密栓部(22)とから構成されて
いる。
【0059】本例では、上記本体部(1)及び上記摺動性
フィルム(23)はいずれもポリプロピレンにて形成されさ
れており、弾性シール部(2a)はスチレン系エラストマに
より形成されている。
【0060】上記バイアル用蓋部材(A2)において、本体
部(1)と弾性シール部(2a)と摺動性フィルム(23)はいず
れも熱融着していてこれらは一体化している。なお、後
述するように、本体部(1)と摺動性フィルム(23)とは同
一の金型内で形成される。
【0061】このバイアル用部材(A2)は実施例1と同様
な射出成形機及びロボットハンドを使用して、例えば図
10〜15に示す手順により製造することができる。但
し、本例で使用する射出成形機(XX)は、第1の金型キャ
ビティ(w)を構成する凸型(x73)を図に示す如く変更する
以外は実施例1で用いたものと同様の構成であり、従っ
て、実施例1と同一の部材については同一番号で示し、
これらについての説明及び成形作動の説明を省略する。
【0062】本例における第1の金型キャビティ(w)
は、本体部(1)成形用空間及びこれを所定の間隔を開け
て取り囲む摺動性フィルム(23)成形用空間を一体的に形
成し得るように構成されている。
【0063】なお、第1の金型キャビティ(w)で成形さ
れた第1成形物は、図10に示されるように第2の金型
キャビティ(v)内に収納されるが、このとき摺動性フィ
ルム(23)は金型キャビティ(v)内の壁面には添っていな
いが、次いで射出成形機(z2)から熱可塑性エラストマが
射出されたとき、その熱及び射出圧により摺動性フィル
ム(23)は凹金型(x42)の内面形状に従うと共に熱可塑性
エラストマに熱融着される。
【0064】上記の方法により成形されたバイアル用蓋
部材(A2)は、弾性シール部(2a)の外面にポリプロピレン
製の摺動性フィルム(23)が一体的に融着されているの
で、バイアルの開口部との摺動性が非常に良好となって
おり、バイアル開口部内周面と液密に弾接しながらもス
ムースに摺動することが出来る。
【0065】[実施例3]図16に示すのは、本発明の
第3実施例の輸液パックボトル用蓋部材(A3)の縦断面概
略図、図17はこの蓋部材(A3)を適用する輸液パックボ
トル(B1)の一例の正面概略図、図18は本例の蓋部材(A
3)を図17の輸液パックボトルに適用した状態の縦断面
概略図である。
【0066】これらの図において、同蓋部材(A3)は、熱
可塑性プラスチックからなる本体部(100)と熱可塑性エ
ラストマからなる弾性シール部(200)とが界面を熱融着
して一体に構成されている。
【0067】上記本体部(100)は、図17に示す輸液パ
ックボトル(B1)の円筒状開口部(b10)の先端部を挿入す
る筒状部(101)と、該筒状部(101)の輸液パックボトル挿
入側端部(101a)の開口縁外周全体に設けられる外鍔部(1
02)と、上記筒状部(101)の内周面に沿って形成される環
状の内鍔部(103)とから主として構成されており、上記
内鍔部(103)の環周囲外方には筒状リブ(104)が設けられ
ている。
【0068】弾性シール部(200)は、上記内鍔部(103)の
輸液パックボトル挿入側面(103a)に固着して該内鍔部(1
03)の環内を閉塞しかつ輸液パックボトル(B1)の開口部
(b10)と少なくとも液密性を保持して弾接し得る密栓部
(201)から構成されている。
【0069】なお本例では、上記本体部(100)はポリプ
ロピレンにて形成されており、弾性シール部(200)はス
チレン系エラストマにより形成されている。
【0070】また、図17に示す輸液パックボトル(B1)
は、図18に示すように上記蓋部材(A3)の本体部(100)
内に嵌挿され得る外径を有する円筒状開口部(b10)を備
え、かつ、この円筒状開口部(b10)の先端部外面に、上
記本体部(100)の外鍔部(102)と接合するボトル側外鍔部
(b101)が形成されている。
【0071】上記蓋部材(A3)は、例えば図19に示すよ
うに、上記形状の本体部(100)を成形できる第1キャビ
ティ(m)及び該本体部と上記弾性シール部(200)とを合わ
せた形状を成形できる第2キャビティ(n)をそれぞれ構
成する射出成形機(XXX)並びにロボットハンド(図示せ
ず)を利用して製造することができる。なお、この製造
方法は前述の実施例1で説明した方法に準じて行うこと
ができるので、全体の工程図は省略し、また図19には
実施例1と同様な部材には同一番号を付すと共に実施例
1で説明した工程に沿って説明する。
【0072】すなわち、移動プラテン(x3)が上方へ移動
して上部プラテン(x2)に近接し、凹金型(x401)と凸金型
(x701)及び凹金型(x402)と凸金型(x702)とがそれぞれ対
応した状態で型締めされ、第1の金型キャビティ(m)及
び第2の金型キャビティ(n)が形成される。
【0073】第1の金型キャビティ(m)に射出成形機(z
1)から、温度220℃で保持されて可塑化されたポリプロ
ピレンが、射出速度50ml/secで射出される。このとき、
第2の金型キャビティ(n)には射出成形機(z2)から、温
度180℃で保持されて可塑化されたスチレン系エラスト
マ(硬質分:ポリスチレン、軟質分:ポリブタジエン、
ポリイソプレン)が射出速度10ml/secで射出される。
【0074】次いで、第1及び第2の各金型キャビティ
(m)(n)内で、保圧、冷却して射出樹脂が固化した後、移
動プラテン(x3)が下降して型開きされると、凸型(x701)
には成形されたポリプロピレン製本体部(100)が付着し
て取り出され、凸型(x702)にはこの本体部(100)とその
下面内側にスチレン系エラストマ製弾性シール部(200)
が形成された蓋部材(A3)が付着して取り出される。
【0075】なおこのとき、蓋部材(A3)は、ポリプロピ
レン製本体部(100)とその下面内側のスチレン系エラス
トマ製弾性シール部(200)とは互いに熱融着して強固に
一体化している。
【0076】次いで、各凸型(x701)(x702)の各成形物の
それぞれ凸型から突出している部分を例えばそれぞれロ
ボットハンドにて掴んで上方に移動させると同時に、各
凸金型(x701)(x702)の下方からそれぞれエジェクトピン
(x81)(x82)をエアシリンダ(x91)(x92)の駆動によって上
昇させて、各凸型(x701)(x702)から本体部(100)及び製
品(A3)を取り出す。なおこの後、各エアシリンダ(x91)
(x92)の駆動により各エジェクトピンが下降されること
となる。
【0077】次いで、キャビティ(n)で成形された蓋部
材(A3)は、ロボットハンドによって射出成形機(X)外に
取り出され、キャビティ(m)で成形された本体部(100)は
ロボットハンドによって隣の凸型(x702)の上部に移動さ
れることとなる。
【0078】そして、この本体部(100)はロボットハン
ドによって凸型(x702)の所定位置に設置された後、移動
プラテン(x3)が上昇して型締めされ、第2キャビティ
(n)内に収納される。以下、上述した操作が繰返され
る。
【0079】以上のようにして、輸液パックボトル用蓋
部材(A3)を製造することができる。このとき、弾性シー
ル部(200)を構成するエラストマ及び本体部(100)を構成
するプラスチックは、それぞれ温度180℃、220℃で維持
されており、成形室内は無菌状態に維持されているの
で、同蓋部材(A3)を無菌的に製造することができる。
【0080】以上のようにして製造された蓋部材(A3)
は、輸液パックボトル(B1)に対して、例えば図18に示
すように、本体部(100)を輸液パックボトル(B1)の円筒
状開口部(10)内に嵌挿し、本体部(100)の外鍔部(102)と
ボトル側外鍔部(b101)を互いに接合させた状態でシュリ
ンク包装(S)すれば、輸液パックボトル(B1)の開口部(b1
0)の開口縁全周には密栓部(201)である弾性シール部(20
0)が弾接するので、これによって輸液パックボトル(B1)
は完全に液密状態で密閉されると共に、弾性シール部(2
00)には液密性を保持したまま筒状リブ(104)内から注射
針等を抜き差し自在に挿入することができる。
【0081】従って、本例の蓋部材(A3)も、加硫剤や加
硫促進剤等の添加物を含有しない熱可塑性エラストマに
より成形される弾性シール部(200)が、ポリプロピレン
より成形される本体部(100)に熱溶着して一体的に製造
されているので、輸液パックボトル(B1)中の薬液中への
上記添加物の浸出の心配が無く、従来のような添加物を
取り除く煩雑な処理工程を必要とせずに、しかも射出成
形工程のみで簡単にかつ無菌的に製造できる。
【0082】また、本例に用いた形状の輸液パックボト
ル(B1)と組合せれば、シュリンク包装(S)のような簡単
な手段により、液密状態を保持した装着が非常に簡便に
達成できる。
【0083】[実施例4]図20に示すのは、本発明の
第4実施例の輸液パックボトル用蓋部材(A4)の縦断面概
略図、図21はこの蓋部材(A4)を輸液パックボトル(B2)
に適用した状態の縦断面概略図である。これらの図にお
いて、同蓋部材(A4)は、熱可塑性プラスチックからなる
本体部(110)と熱可塑性エラストマからなる弾性シール
部(210)とが界面を熱融着して一体に構成されている。
【0084】上記本体部(110)は、輸液パックボトル(B
2)の開口部(b11)内に挿入される筒状部(111)と、該筒状
部(111)の中段部の外面周囲に設けられる外鍔部(112)
と、上記筒状部(111)の内周面に沿って形成される環状
の内鍔部(113)とから主として構成され、上記筒状部(11
1)には、内鍔部(113)及び外鍔部(112)の各容器挿入側空
間を連通する通孔部(114)が設けられている。
【0085】弾性シール部(210)は、上記内鍔部(113)の
輸液パックボトル挿入側面(113a)に固着して該内鍔部(1
13)の環内を閉塞する蓋中央部(211)と、上記外鍔部(11
2)の輸液パックボトル挿入側面(112a)に固着され輸液パ
ックボトル(B2)の開口部(b11)と少なくとも液密性を保
持して弾接し得る密栓部(212)とが上記本体部(110)の通
孔部(114)を通じて連結されている。
【0086】なお本例でも、上記本体部(110)はポリプ
ロピレンにて形成されており、弾性シール部(210)はス
チレン系エラストマにより形成されている。
【0087】また、本例の蓋部材(A4)が適用される輸液
パックボトル(B2)は、図20にその開口部近傍を示すよ
うに、上記蓋部材(A4)の本体部(110)を嵌挿し得る内径
を有する円筒状開口部(b11)を備え、かつ、この円筒状
開口部(b11)の先端外周に、上記本体部(110)の外鍔部(1
12)と接合する外鍔部(b111)が形成されている以外は、
実施例3に用いたものと同様である。
【0088】なお、本例の蓋部材(A4)も、上記形状の本
体部(110)を成形できる第1キャビティ及び上記形状の
弾性シール部(210)を成形できる第2キャビティをそれ
ぞれ構成する射出成形機並びにロボットハンドを利用し
て、前述の実施例1に示す製造法に準じて製造できるも
のであり、ここではその図示及び製造工程の説明を省略
する。
【0089】以上のようにして製造された蓋部材(A4)
は、輸液パックボトル(B2)に対して、例えば図20に示
すように、蓋部材側の外鍔部(112)とボトル側外鍔部(b1
11)とを互いに接合させた状態でシュリンク包装(S)すれ
ば、これらの外鍔部(112)(b111)間には弾性シール部(21
0)の密栓部(212)が弾接すると共に、同開口部(b11)の中
央部は蓋中央部(211)により閉塞されるので、輸液パッ
クボトル(B2)の円筒状開口部(b11)は完全に密閉される
こととなる。そして、蓋中央部(211)には、液密性を保
持したまま注射針等を抜き差し自在に挿入することがで
きる。
【0090】従って、本例の蓋部材(A4)も、加硫剤や加
硫促進剤等の添加物を含有しない熱可塑性エラストマに
より成形される弾性シール部(210)が、ポリプロピレン
より成形される本体部(110)に熱溶着して一体的に製造
されているので、輸液パックボトル(B2)中の薬液中への
上記添加物の浸出の心配が無く、従来のような添加物を
取り除く煩雑な処理工程を必要とせずに、しかも射出成
形工程のみで簡単にかつ無菌的に製造できる。
【0091】また、本例に用いた形状の輸液パックボト
ル(B2)と組合せれば、シュリンク包装(S)のような簡単
な手段により、液密状態を保持した装着が非常に簡便に
達成できる。
【0092】
【発明の効果】本願『請求項1』、『請求項3』、『請
求項4』、並びに『請求項7』、『請求項9』、『請求
項10』に係る各発明によれば、弾性シール部が熱可塑
性エラストマにて構成されると共に本体部が熱可塑性プ
ラスチックにて構成されるので両者を射出成形により製
造することができて非常に簡単であると共に、人手を介
さずに高温・高圧工程を経て無菌的に製造できる。
【0093】また、両者の界面が熱融着されるので熱可
塑性プラスチックからなる本体部に熱可塑性エラストマ
からなる弾性シール部がしっかりと結合され、弾性シー
ル部を本体部により強固に支持することができる上、熱
可塑性エラストマには加硫剤や加硫促進剤等の添加物は
混入されていないので、従来の別体のゴム製のシール部
材に対して医療用途に用いる際に行われていた高温ア
ルカリ洗浄、高温酸性洗浄、純水洗浄、超純水洗
浄、無菌乾燥、等の煩雑な処理が一切必要なくなり、
非常に簡単に医療用のものが製造できることとなった。
【0094】その上、上記したように熱融着による一体
化のために両者の間に薬液がしみこんだり微生物の死滅
タンパクが残留したり、溶出したりするということが全
く無く、各種の医療用途に極めて有用なバイアルや輸液
パックボトルのような薬液容器用の蓋部材を提供するこ
とができる。また、本願蓋部材の環状外縁部や外鍔部は
プラスチックなので、この蓋部材を被嵌した多数の薬液
容器をコンベアで移送させても薬液容器同士の接触によ
り蓋部材同士が擦れても滑り性が良く、移送が阻害され
ない。
【0095】本願『請求項2』又は『請求項8』に係る
各発明によれば、弾性シール部の表面がポリエチレン又
はポリプロピレンにて構成されているので、液密性を十
分に保持しながらもバイアル開口壁面との摺動性が非常
に良好となっており、スムースな摺動でバイアル開口部
を閉塞することができる。
【0096】本願『請求項5』又は『請求項11』に係
る各発明によれば、熱可塑性エラストマにスチレン系エ
ラストマを選択し、熱可塑性プラスチックにオレフィン
系プラスチックを選択して、これらを組合せて射出成形
に付せば、これらの界面の熱融着は非常に良好なものと
なる。
【0097】本願『請求項6』又は『請求項12』に係
る各発明によれば、熱可塑性エラストマにスチレン系エ
ラストマを選択し、熱可塑性プラスチックにオレフィン
系プラスチックのうちのポリプロピレンを選択して、こ
れらを組合せて射出成形に付せば、これらの界面の熱融
着は最も良好なものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一例のバイアル用蓋部材の一部断面を
含む斜視図
【図2】図1のバイアル用蓋部材をバイアルに適用した
状態の縦断面概略図
【図3】図1のバイアル用蓋部材に関する製造方法の一
例を射出成形機を用いて行うときの第1工程の要部断面
概略図
【図4】図1のバイアル用蓋部材に関する製造方法の一
例を射出成形機を用いて行うときの第2工程の要部断面
概略図
【図5】図1のバイアル用蓋部材に関する製造方法の一
例を射出成形機を用いて行うときの第3工程の要部断面
概略図
【図6】図1のバイアル用蓋部材に関する製造方法の一
例を射出成形機を用いて行うときの第4工程の要部断面
概略図
【図7】図1のバイアル用蓋部材に関する製造方法の一
例を射出成形機を用いて行うときの第5工程の要部断面
概略図
【図8】図1のバイアル用蓋部材に関する製造方法の一
例を射出成形機を用いて行うときの第6工程の要部断面
概略図
【図9】本発明の一例のバイアル用蓋部材に関する他の
例の図1相当図
【図10】図9のバイアル用蓋部材に関する製造方法の
一例を射出成形機を用いて行うときの第1工程の要部断
面概略図
【図11】図9のバイアル用蓋部材に関する製造方法の
一例を射出成形機を用いて行うときの第2工程の要部断
面概略図
【図12】図9のバイアル用蓋部材に関する製造方法の
一例を射出成形機を用いて行うときの第3工程の要部断
面概略図
【図13】図9のバイアル用蓋部材に関する製造方法の
一例を射出成形機を用いて行うときの第4工程の要部断
面概略図
【図14】図9のバイアル用蓋部材に関する製造方法の
一例を射出成形機を用いて行うときの第5工程の要部断
面概略図
【図15】図9のバイアル用蓋部材に関する製造方法の
一例を射出成形機を用いて行うときの第6工程の要部断
面概略図
【図16】本発明の他の例の輸液パックボトル用蓋部材
の縦断面概略図
【図17】図16の蓋部材を適用する輸液パックボトル
の一例の正面概略図
【図18】図16の蓋部材を図17の輸液パックボトル
に適用した状態の縦断面概略図
【図19】図16の蓋部材に関する製造方法の一例にお
ける一工程の要部断面概略図
【図20】本発明の他の例の輸液パックボトル用蓋部材
に関する他の例の縦断面概略図
【図21】図20の蓋部材を輸液パックボトルに適用し
た状態の縦断面概略図
【符号の説明】
(A1)(A2)…バイアル用蓋部材 (A3)(A4)…輸液パックボトル用蓋部材 (1)(100)(110)…本体部 (2)(2a)(200)(210)…弾性シール部 (11)(101)(111)…筒状部 (12)…環状外縁部 (13)(114)…連通孔 (21)(211)…蓋中央部 (22)(201)(212)…密栓部 (23)…摺動性フィルム (102)(112)…外鍔部 (103)(113)…内鍔部 (B)…バイアル (B1)(B2)…輸液パックボトル (b101)(b111)…ボトル側外鍔部 (X)(XX)(XXX)…射出成形機 (x2)…上部プラテン (x3)…移動プラテン (x6)…可動板 (x7)…移動金型 (x41)(x42)(x401)(x402)…凹金型 (x71)(x72)(x73)(x701)(x702)…凸型 (x81)(x82)…エジェクトピン (x91)(x92)…エジェクト用エアシリンダ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B29K 21:00 B29L 31:56 B29L 31:56 A61J 1/00 315A Fターム(参考) 3E084 AA04 AA12 AB05 BA02 CA01 CC03 CC04 CC05 CC08 DA01 DC03 DC04 DC05 DC08 EA04 EC03 EC04 EC05 EC09 GA08 GB12 4F206 AA11 AA45 AA47 AG03 AG06 AG07 AG27 AH57 JA07 JB28 JN12 JQ81

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 薬液容器の開口部を閉塞し得る蓋
    部材であって、 熱可塑性プラスチックからなる本体部と熱可塑性エラス
    トマからなる弾性シール部とが界面を熱融着して一体に
    構成されてなり、 本体部は、上記開口部内に挿入される筒状部と、該筒状
    部の一端に鍔状に張り出して上記開口部の口縁に被さる
    環状外縁部とが、該環状外縁部の環内から上記筒状部の
    外面側に連通する通孔部を有して連結されており、 弾性シール部は、上記環状外縁部の環内を閉塞する蓋中
    央部と、上記筒状部の外面に設けられ、上記開口部の内
    周面と少なくとも液密性を保持して弾接し得る密栓部と
    が上記通孔部を通じて連結されていることを特徴とする
    薬液容器用蓋部材。
  2. 【請求項2】 少なくとも密栓部の外面に、少な
    くとも表面がポリエチレン又はポリプロピレンにて構成
    される摺動性フィルムが熱融着されてなる請求項1記載
    の薬液容器用蓋部材。
  3. 【請求項3】 薬液容器の開口部を閉塞し得る蓋
    部材であって、 熱可塑性プラスチックからなる本体部と熱可塑性エラス
    トマからなる弾性シール部とが界面を熱融着して一体に
    構成されてなり、 本体部は、薬液容器の開口部を挿入する筒状部と、該筒
    状部の容器挿入側端部の開口縁外周全体に設けられる外
    鍔部と、上記筒状部の内周面に沿って形成される環状の
    内鍔部とからなり、 弾性シール部は、上記内鍔部の容器挿入側面に固着して
    該内鍔部の環内を閉塞しかつ薬液容器の開口部と少なく
    とも液密性を保持して弾接し得る密栓部に構成されてい
    ることを特徴とする薬液容器用蓋部材。
  4. 【請求項4】 薬液容器の開口部を閉塞し得る蓋
    部材であって、 熱可塑性プラスチックからなる本体部と熱可塑性エラス
    トマからなる弾性シール部とが界面を熱融着して一体に
    構成されてなり、 本体部は、薬液容器の開口部内に挿入される筒状部と、
    該筒状部の中段部の外面周囲に設けられる外鍔部と、上
    記筒状部の内周面に沿って形成される環状の内鍔部とか
    らなると共に、内鍔部及び外鍔部の各容器挿入側空間を
    連通する通孔部を有し、 弾性シール部は、上記内鍔部の容器挿入側面に固着して
    該内鍔部の環内を閉塞する蓋中央部と、上記外鍔部の容
    器挿入側面に固着され薬液容器の開口部と少なくとも液
    密性を保持して弾接し得る密栓部とが上記通孔部を通じ
    て連結されていることを特徴とする薬液容器用蓋部材。
  5. 【請求項5】 熱可塑性エラストマがスチレン系
    エラストマであり、熱可塑性プラスチックがオレフィン
    系プラスチックである請求項1〜4のいずれかに記載の
    薬液容器用蓋部材。
  6. 【請求項6】 熱可塑性プラスチックがポリプロ
    ピレンである請求項5記載の薬液容器用蓋部材。
  7. 【請求項7】 熱可塑性プラスチックからなる本
    体部と熱可塑性エラストマからなる弾性シール部との熱
    融着体にて構成される薬液容器の開口部を閉塞し得る蓋
    部材を製造する方法であって、 第1の金型キャビティに熱可塑性プラスチックを射出し
    て、上記開口部内に挿入される筒状部と、該筒状部の一
    端に鍔状に張り出して上記開口部の口縁に被さる環状外
    縁部とが、該環状外縁部の環内から上記筒状部の外面側
    に連通する通孔部を有して連結された本体部を成形し、
    その後、該本体部を第2の金型キャビティに収納して熱
    可塑性エラストマを射出して、上記環状外縁部の環内を
    閉塞する蓋中央部と、上記筒状体の外面に設けられ上記
    開口部の内周面と少なくとも液密性を保持して弾接し得
    る密栓部とが上記通孔部を通じて連結された弾性シール
    部を成形すると共に、上記本体部に上記弾性シール部を
    熱融着させることを特徴とする薬液容器用蓋部材の製造
    方法。
  8. 【請求項8】 熱可塑性プラスチックからなる本
    体部と熱可塑性エラストマからなる弾性シール部との熱
    融着体にて構成される薬液容器の開口部を閉塞し得る蓋
    部材を製造する方法であって、 第1の金型キャビティに熱可塑性プラスチックを射出し
    て、上記開口部内に挿入される筒状部と、該筒状部の一
    端に鍔状に張り出して上記開口部の口縁に被さる環状外
    縁部とが、該環状外縁部の環内から上記筒状部の外面側
    に連通する通孔部を有して連結され、さらに上記筒状部
    の側周を間隙を隔てて囲むフィルム部が上記環状外縁部
    の裏面に連結された本体部を成形し、その後、該本体部
    を第2の金型キャビティに収納して熱可塑性エラストマ
    を射出して、上記環状外縁部の環内を閉塞する蓋中央部
    と、上記筒状体とフィルム部との間隙に充填され上記開
    口部の内周面と少なくとも液密性を保持して弾接し得る
    密栓部とが上記通孔部を通じて連結された弾性シール部
    を成形すると共に、上記本体部に上記弾性シール部を熱
    融着させることを特徴とする薬液容器用蓋部材の製造方
    法。
  9. 【請求項9】 熱可塑性プラスチックからなる本
    体部と熱可塑性エラストマからなる弾性シール部との熱
    融着体にて構成される薬液容器の開口部を閉塞し得る蓋
    部材を製造する方法であって、 第1の金型キャビティに熱可塑性プラスチックを射出し
    て、上記開口部を挿入し得る筒状部と、該筒状部の容器
    挿入側端部の開口縁外周全体に設けられる外鍔部と、上
    記筒状部の内周面に沿って形成される環状の内鍔部とか
    らなる本体部を成形し、その後、該本体部を第2の金型
    キャビティに収納して熱可塑性エラストマを該内鍔部の
    容器挿入側に射出して、該内鍔部の環内を閉塞し得る弾
    性シール部を成形すると共に、上記本体部に上記弾性シ
    ール部を熱融着させることを特徴とする薬液容器用蓋部
    材の製造方法。
  10. 【請求項10】 熱可塑性プラスチックからなる本
    体部と熱可塑性エラストマからなる弾性シール部との熱
    融着体にて構成される薬液容器の開口部を閉塞し得る蓋
    部材を製造する方法であって、 第1の金型キャビティに熱可塑性プラスチックを射出し
    て、上記開口部内に挿入される筒状部と、該筒状部の中
    段部の外面周囲に設けられる外鍔部と、上記筒状部の内
    周面に沿って形成される環状の内鍔部とからなる本体部
    を成形し、その後、該本体部を第2の金型キャビティに
    収納して熱可塑性エラストマを射出して、該内鍔部の環
    内を閉塞する蓋中央部と、上記外鍔部の容器挿入側面に
    固着され薬液容器の開口部を密閉し得る密栓部とが上記
    通孔部を通じて連結された弾性シール部を成形すると共
    に、上記本体部に上記弾性シール部を熱融着させること
    を特徴とする薬液容器用蓋部材の製造方法。
  11. 【請求項11】 熱可塑性エラストマがスチレン系
    エラストマであり、熱可塑性プラスチックがオレフィン
    系プラスチックである請求項7〜10のいずれかに記載
    の薬液容器用蓋部材の製造方法。
  12. 【請求項12】 熱可塑性プラスチックがポリプロ
    ピレンである請求項11記載の薬液容器用蓋部材の製造
    方法。
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