JP2001242599A - 黒白印画プリント方法及び黒白印画紙システム - Google Patents

黒白印画プリント方法及び黒白印画紙システム

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JP2001242599A JP2000057957A JP2000057957A JP2001242599A JP 2001242599 A JP2001242599 A JP 2001242599A JP 2000057957 A JP2000057957 A JP 2000057957A JP 2000057957 A JP2000057957 A JP 2000057957A JP 2001242599 A JP2001242599 A JP 2001242599A
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Kunioki Omura
国興 大村
Kunihiro Abe
邦博 阿部
Tetsuo Yoshida
哲夫 吉田
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  • Projection-Type Copiers In General (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 単階調印画紙の特徴を有し、全体的階調が簡
単に変化する特徴をも有し、かつ、ハイライト部、及び
/又はシャドー部の部分的階調を微妙に調節してプリン
トしうる黒白印画紙システム及び黒白印画プリント方法
を提供すること。 【解決手段】 白光露光により2号、3号、又は4号の
グレードが得られる多階調印画紙の少なくとも2種より
なる黒白印画紙システム、及びこのシステムより、ネガ
の全体的コントラスト及びハイライト部又はシャドー部
の部分的コントラストに応じて、目的とする写真プリン
トを得るための最適の多階調印画紙を選択したのち、こ
の多階調印画紙に白色露光又はフィルター露光による画
像露光を行い、現像処理することを特徴とする黒白印画
プリント方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、感光性ハロゲン化
銀乳剤を用いて画像形成される黒白印画紙プリント方
法、及び、これに適した黒白印画紙システムに関する。
さらに詳しくは、本発明は製造技術、及び取扱い性に優
れた特性を有する黒白印画プリント方法、及び、黒白印
画紙システムに関する。
【0002】
【従来の技術】古くから、単階調黒白写真用印画紙が使
用されてきている。この印画紙は、露光する光源の色味
・波長差で画像のコントラスト(階調)がほとんど変化し
ない特性を有する単階調ハロゲン化銀感光材料が用いら
れてきており、このシリーズでは、同一銘柄・同一面種
の印画紙シリーズ中に画像のコントラストが異なる2種
以上のグレードを備えている印画紙群を指す。日本国内
では、この単階調印画紙が広く使用されてきている。こ
こで 同一銘柄とは、少なくとも出来上がった写真画像
の色味が同一となることを目的とした、同一メーカーの
同一商品銘柄の印画紙を指す。また、面種とは、印画紙
の厚み、白さ、表面状態(光沢や凹凸等)が異なる幾つか
の種類を表わし、同一面種とはそれらの組み合わせ内容
が同一であることを指す。
【0003】一方、多階調印画紙も近年使用されはじめ
ており、このタイプの印画紙は、露光する光源の色味・
波長の違いにより、画像のコントラストが変化するハロ
ゲン化銀感光乳剤が使われている印画紙を指す。このタ
イプの印画紙は、各社各様の技術で商品化されている
が、全て白光露光の条件では、階調は略2号調相当(2
号グレード)が得られるのみである。ここで、「グレー
ド」とは、日本工業規格K7612−1986に規定さ
れた印画紙のグレードを意味する。
【0004】単階調黒白印画紙では、各グレードの中間
の階調が得にくい欠点があり、例えば、2.5号調の階
調を得るためにはグレード3号の印画紙を用いて、プリ
ント時に、シャドウ部を「被い焼き」し、また、ハイラ
イト部は「焼き込み」等の高等技術でカバーする必要が
あるために、非常にプリント技術が難しく、熟練者でな
いと簡単には目的が達成できない。又、単階調の印画紙
では、各面種ごと・サイズごとに、コントラストの異な
るグレードの印画紙の2種類以上を組み合わせて在庫管
理する必要があった。反対に、多階調印画紙は、一種類
の印画紙のみで大幅なコントラストの異なるプリント画
質が得られるという利点は有しているが、その欠点は、
階調を特定の色フィルターを用いて調節するために、有
効な光の量がフィルターで減量され、露光時間が白光時
の約2倍かかり、作業効率が低下するという点である。
加えて、色フィルターの使用により、プリントするネガ
像を投影した時点でネガ像の階調や濃度等の調子が見に
くくなるのも問題点である。更に、ネガ像を透過した後
の光束中のいずれかに色フィルターを挿入すると、結像
画質(プリント画質)が低下する可能性が高い。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、第一に、単階調印画紙の特長を生かしつ
つ、欠点である各グレード間の中間の階調が簡単に得ら
れる黒白写真印画プリント方法を提供することである。
即ち、白光露光では、各々2号調や3号調、4号調など
が簡単に、且つ、より短時間でプリントすることができ
る単階調印画紙の特性を活用でき、かつ、中間、ないし
上下のグレードの印画紙が色フィルターの使用より得ら
れる、階調が簡単に変化する特長をも備えた黒白写真印
画紙システムを提供することである。本発明の課題は、
第2に、中間調が同一の階調であって、ハイライト部、
及び/又はシャドー部の階調を微妙に調節してプリント
しうる黒白印画プリント方法、及び、黒白印画紙システ
ムを提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の上記の課題は、
以下の黒白写真印画紙により達成された。 (1)白光露光により2号、3号、又は4号のグレード
が得られる多階調印画紙の少なくとも2種よりなる印画
紙群より、ネガの全体的コントラスト及びハイライト部
又はシャドー部の部分的コントラストに応じて、目的と
する写真プリントを得るための最適の多階調印画紙を選
択したのち、この多階調印画紙に白色露光又はフィルタ
ー露光による画像露光を行い、現像処理することを特徴
とする黒白印画プリント方法。 (2)上記(1)に記載の黒白印画プリント方法に使用
するための、2号、3号、又は4号のグレードを与える
多階調印画紙の少なくとも2種よりなる黒白印画紙シス
テム。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の黒白印画紙システムは、
白光露光により1ないし5号グレードを与える5種類の
多階調印画紙群の中から任意の2種以上(2ないし5種
類)を組み合わせて構成することができる。しかしなが
ら、通常の黒白ネガフイルムから最適プリントを得る場
合には、2ないし4号グレード、好ましくは、2ないし
3.5号グレードの印画紙としてプリントする頻度が最
も高いために、2,3及び4号グレードの3種類の多階
調印画紙を組み合わせた黒白印画紙システム、又は、2
号及び3号グレードの2種類の多階調印画紙を組み合わ
せた黒白印画紙システムとするが効率が良い。なお、3
号グレード印画紙は、3.0号階調とすることもでき、
2.6号調ないし3.4号調の範囲において特定の値、
例えば3.2号調に設定することもできる。
【0008】本発明の好ましい実施態様を以下に述べ
る。 (3)白光露光により2号のグレードが得られ、かつ、
色フィルター露光により1号ないし5号のグレードが得
られる2号グレード多階調印画紙、及び白光露光により
3号グレード又は4号グレードが得られ、色フィルター
露光により1ないし5号のグレードが得られる3号グレ
ード又は4号グレード多階調印画紙の少なくとも1種よ
りなる多階調印画紙群より、プリントしようとするネガ
の全体的コントラスト及びネガのハイライト部又はシャ
ドウ部の部分的コントラストに応じて、目的とする写真
プリントを与える最適の多階調印画紙を選択し、白光露
光又は色フィルター露光により画像露光した後、現像処
理することを特徴とする黒白印画プリント方法。
【0009】(4)白光露光により2号のグレードが得
られ、かつ、色フィルター露光により1号から5号のグ
レードが得られる2号グレード多階調印画紙、及び白光
露光により3号又は4号のグレードが得られ、かつ、色
フィルター露光により1ないし5号のグレードが得られ
る3号グレード又は4号グレード多階調印画紙の少なく
とも1種より構成され、2号ないし4号から選ばれたあ
る特定の全体的階調を有するプリントを、2号グレード
多階調印画紙から得た場合と、3号グレード又は4号グ
レード多階調印画紙から得た場合に、ハイライト部又は
シャドウ部の部分的階調が異なることを特徴とする黒白
印画紙システム。
【0010】上記の(3)又は(4)において、ネガの
ハイライト部とは、ネガの最大画像濃度から最小画像濃
度を差し引いた濃度域(後にΔDと定義する。)の1/
3以下の濃度領域に相当する低濃度域をいう。又、ネガ
のシャドウ部とは、ネガの前記濃度域(後にΔDと定義
する。)の2/3以上の濃度領域に相当する高濃度域を
いう。又、ネガの中間部とは、ΔDの1/3よりも高
く、2/3よりも低い濃度領域をいう。
【0011】本発明の3号グレード又は4号グレードの
多階調印画紙は、必ずしも、色フィルター露光により1
ないし5号の全グレードが得られる必要はない。例え
ば、色フィルター露光によって、白光露光によるグレー
ドの少なくとも(プラス)(マイナス)1.5以上のグ
レードを与えれば、実用上は、本発明の目的を達成する
ことができる。色フィルター露光によって、白光露光に
よるグレードの少なくとも(プラス)(マイナス)1.
0以上のグレードを与えれば、実用上は、本発明の目的
をほぼ達成することができる。これらの多階調印画紙
を、「セミ多階調印画紙」と呼ぶこともできよう。
【0012】本発明において、例えば、2.5号調のプ
リントを作成する場合に、2号グレードの多階調印画紙
からプリントするよりも、3号グレードの多階調印画紙
からプリントする方が、ハイライト部をやや硬調にし
て、シャドー部を逆に軟調としたプリントにすることが
できる。この逆も可能であるが、本発明者は鋭意検討の
結果、前記の設計が本黒白印画紙システムにより適して
いることを見出した。
【0013】本発明の、白光露光により、1ないし5号
調の階調が得られる多階調印画紙、好ましくは、2号、
3号又は4号調の階調が得られる多階調特性を持った印
画紙の製造には、多階調性を有する乳剤を使用する。こ
の多階調乳剤の製造には、公知であるいずれの方法をも
用いることができる。
【0014】例えば、米国特許第2,384,598号
明細書に示されるように、乳剤の一部(例えば、半分以
下)については十分な色素を用いて分光増感を施し、次
いでその部分を塗布する前に分光増感していない乳剤の
部分と混合することにより、多階調性(例えば、2号グ
レード用)を有する乳剤を得ることができる。この際、
混合する乳剤の割合を変えることにより白光露光におけ
る階調を制御することができ、分光増感する乳剤の比率
を高めることにより3号グレード、又は4号グレードに
相当する比較的硬調な乳剤を得ることができる。
【0015】また、米国特許第2,620,727号明
細書に記載されているように、乳剤をいくつかの部分に
分け、その1部分は分光増感しないままとし、1部分は
実質的に完全に分光増感し、残りの部分の各々は、漸次
的に減量した色素で分光増感し、次いですべての前記部
分を再び合せた後、塗布することを開示している。添加
する色素量、部分の数、各部分の全体に対する相対量を
変化させることにより階調が制御され、この方法に従え
ばより厳密に所望の階調が得られることができる。ま
た、米国特許第2,280,300号明細書に記載され
ているように、単一のタイプの乳剤を用いるが、増感色
素の限定量(乳剤中のハロゲン化銀のすべてに最大感度
を付与するのに必要な量より少ない量)を用いて分光増
感を施すことにより多階調乳剤を得ることができる。こ
の方法では、添加する増感色素の使用量、添加の際の条
件(温度、撹拌条件、吸着時間など)によって乳剤のコ
ントラストを制御し、添加量を多くすることによって、
また添加時の温度を低くすることにより硬調な階調を得
ることができる。
【0016】このような単一乳剤タイプ多階調写真要素
に対しては、特開平9−61957号、米国特許第4,
987,063号、英国特許公報第1,390,247
号に開示されるように、ベンゾイミダゾロオキサカルボ
シアニン増感色素が有効な緑色増感色素である。また、
特開平4−321026号、米国特許第5,376,5
23号に開示されたように青色領域の固有感度を高める
ために青色分光増感色素を用いて乳剤を分光増感しても
よい。
【0017】本発明の多階調黒白印画紙は、上記の多階
調黒白乳剤を、バライタ紙又はWP紙等の上に塗布し乾
燥することにより得ることができる。
【0018】本発明の黒白印画プリント方法において
は、プリントしようとするネガの濃度領域(X)に応じ
て、最適プリントを得るための適性なグレードの印画紙
(Y号相当とする。)を決定する。こうして決定された
グレード(Y)に近い特定の多階調印画紙(P)を、ハ
イライト部及びシャドー部の調子再現を勘案して、本黒
白印画紙システムを構成する多階調印画紙群から選択
し、次いで、この多階調印画紙(P)に対して、画像露
光を白光露光によるか、又は、フィルター露光によるか
を決定する。以下、詳細に説明する。
【0019】シャドウ部から明るいハイライト部までが
ある被写体を撮影して現像処理されたネガについては、
使用するネガフィルムの種類や現像処理条件の差によっ
て得られたネガの濃度域ΔDが異なる。ここで、濃度域
ΔDは、 ΔD=Dmax−Dmin で定義される。
【0020】今、上記シャドウ部から明るいハイライト
部までがある同一被写体を撮影し各種の現像条件で処理
された3種類のネガがあって、その3種類のネガの濃度
域ΔDが下記の表1に示すような代表的な値である場
合、これらのネガからそれぞれの最適プリントを得るた
めには、プリントする印画紙をそのΔDに適したグレー
ド(号数)を有する印画紙に相当するプリント条件を選
択する。こうして、いずれのプリントも撮影された時の
状況に近似した全体的階調あるいは中間部の階調を有す
るプリントに仕上げることができる。
【0021】
【表1】
【0022】即ち、ネガの濃度域に等しい印画紙の対数
露光域LERを選択して使用することが一般的に望まし
い。上記LER値は現在富士写真フイルム株式会社が販
売している単階調印画紙のISOレンジをLER値に置
き換えたデーターである。なお、ISOレンジはLER
値×100で示される。当然、ネガの濃度域は、上記の
代表的LER値ズバリではなくて、これらの中間の値を
有するネガであることも多いので多階調印画紙の場合は
中間のフィルター号数を用いて露光プリントすることが
できる。
【0023】一般的にプロの写真家は、ネガの濃度域を
実際に測定することなしに、「見ためや感じた時の印
象、即ち「勘」を頼りに判断して、適切な印画紙を選択
して試し焼きプリントにより目標の階調が得られるかを
確認しプリントしていることが多い。この場合にも本発
明の実施であることは言うまでもない。例えば、ネガの
濃度域が ΔD=1.1、ΔD=0.95、ΔD=0.
8、ΔD=0.7に相当する4種類のネガ A,D,
B,Eがあり、それぞれのネガから20倍の大伸しベス
トプリントを作成するときは、そのプリントに要するプ
リント時間は以下の表2に示すようになる。なお、いず
れも使用する絞りはF11であった。
【0024】上記のプリントプロセスは、プリントすべ
きネガの全体的再現、あるいは、中間部の再現に関す
る。微妙なハイライト部及びシャドー部の再現には、更
に高度の選択が可能である。すなわち、前述のごとく、
本発明の好ましい実施態様によれば、同じ2.5号調の
プリントを得るにも、ハイライト部を軟調にしてシャド
ー部を硬調するためには、2号グレードの多階調印画紙
を使用してフィルター露光し、又、逆にハイライトをや
や硬調にして、シャドー部を軟調にするためには、グレ
ードの大きい、例えば、3号グレード又は4号グレード
の多階調印画紙を選択することができる。3.5号調の
プリントを得る際にも同様な選択が可能である。このよ
うな微妙な選択を本発明の黒白印画紙システム又は黒白
印画方法が実現可能にしたのが、本発明の大きな利点で
ある。上記のテストには後記の実施例1又は2に記載し
た、2号及び3号グレードの多階調印画紙を使用した。
【0025】
【表2】
【0026】一般に、白光露光においては、いわゆる
「ネガ見」が良好であるのに対して、フィルター露光に
おいては、ネガ見が悪い。本発明の黒白印画紙システム
においては、従来の単独多階調印画紙よりも、白光露光
の割合が多くなるので、露光作業が大きく改善される。
又、従来の単階調印画紙では、白光露光を使用するので
ネガ見は良好ではあるが、2.5号調又は3.5号調の
プリントに際しては、いわゆる「覆い焼き」が必要にな
り、部分焼込み露光の条件と操作が高い熟練作業を必要
とする不便さがある。本発明の多階調黒白印画紙は、フ
ィルター作業により中間階調をプリントできるので、覆
い焼きは不要となり、プリント操作が全体に簡便であ
る。全体として、表2の総合結果にまとめたように、新
システムは、従来の単階調の特性と多階調の特性の良い
ところを両方備えた優れた印画紙システムであるに止ま
らず、シャドー部及びハイライト部の微妙な再現も可能
にした。
【0027】
【実施例】実施例1 ハロゲン化銀乳剤の調製 ゼラチン水溶液に硝酸銀水溶液とRhCl5(H2O)を含む塩化
ナトリウムと臭化カリウムの混合液を激しく撹拌しなが
ら加え粒子形成を行った後、通常のフロキュレーション
法で脱塩し、核酸およびチオ硫酸ナトリウムを加え最適
感度が得られるように化学増感を施し、平均粒子サイズ
0.45μmの塩臭化銀乳剤を調整した(臭化銀59モル%、
変動係数30%)。
【0028】この乳剤を5等分し、沃化カリウムを0.01
モル/Agモル加え、5分経過後に増感色素(a)を添加
し10分間放置した。この際、増感色素の添加量と添加お
よび放置の温度を表3のごとく変化させ乳剤A〜Eを調製
した。
【0029】
【化1】
【0030】塗布サンプルの作成 A〜Eの乳剤にカブリ防止剤(a)とハイドロキノンを各
1.5mモル/Agモル、蛍光増白剤(b)をジオクチルフ
タレートと酢酸エチルに溶解して調整した乳化分散物と
して、固形分が30mg/m2の塗布量になるように添加し
た。さらにエチルアクリレートラテックスを5g/m2
になるように加えてつぼ量250gのバライタ紙支持体に
塗布した。塗布物のAg量は2.5g/m2、ゼラチン塗布量
は8g/m2であった。
【0031】
【化2】
【0032】この際m2あたりの塗布量が下記組成にな
るように保護層を同時塗布して試料を作成した。 ゼラチン 1.2g 化合物(d) 4mg 界面活性剤(e) 10mg 界面活性剤(f) 15mg コロイダルシリカ 0.2g 界面活性剤(g) 5mg 硬膜剤(h) 100mg
【0033】
【化3】
【0034】得られた試料を(白光露光の定義の方法)
で露光し下記条件で処理しセンシトメトリーをおこなっ
た。 現像 20℃90秒(富士写真フイルム製パピトール) 停止 20℃30秒(酢酸水溶液) 定着 20℃10分(富士写真フイルム製フジフィックス) 水洗 30分 自然乾燥 表3に示したように白光露光で各々1号グレードから5
号グレードを示す多階調黒白印画紙1-1〜1-5が得られ
た。前述のように2号グレードの多階調印画紙及び3号
又は4号グレードの多階調印画紙が実用上重要である。
【0035】実施例2 両面にポリエチレンラミネートをした厚さ250μmの紙
支持体に塗布した以外は実施例1と全く同様にして試料
を作成しセンシトメトリーを行った。実施例1と同様に
同じ感度を有し、各々1号グレードから5号グレードを
示す試料II-1〜II-5が作成できた。
【0036】
【表3】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉田 哲夫 神奈川県南足柄市中沼210番地 富士写真 フイルム株式会社内 Fターム(参考) 2H016 AA00 AB02 AC01 2H106 AA13 AA48 AA74 AB04 BA28 BA29 BA96 2H110 AA19 AA25 AB08 BA19 CB06 CB53

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 白光露光により2号、3号、又は4号の
    グレードが得られる多階調印画紙の少なくとも2種より
    なる印画紙群より、ネガの全体的コントラスト及びハイ
    ライト部又はシャドー部の部分的コントラストに応じ
    て、目的とする写真プリントを得るための最適の多階調
    印画紙を選択したのち、この多階調印画紙に白色露光又
    はフィルター露光による画像露光を行い、現像処理する
    ことを特徴とする黒白印画プリント方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の黒白印画プリント方法に
    使用するための、2号、3号、又は4号のグレードを与
    える多階調印画紙の少なくとも2種よりなる黒白印画紙
    システム。
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