JP3371269B2 - 画像形成方法 - Google Patents

画像形成方法

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JP3371269B2
JP3371269B2 JP33674093A JP33674093A JP3371269B2 JP 3371269 B2 JP3371269 B2 JP 3371269B2 JP 33674093 A JP33674093 A JP 33674093A JP 33674093 A JP33674093 A JP 33674093A JP 3371269 B2 JP3371269 B2 JP 3371269B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、実シーンを撮影する場
合と等価な画像を安定に、大量に作成することの可能な
画像形成方法に関するものであり、さらに詳しくは、オ
リジナル画像から読み込んだデータに鮮鋭性強調、階調
変換などのデジタル画像処理を施して作成したカラーポ
ジ画像を撮影することで、実写相当のネガフィルム上の
画像を安定して大量に形成する方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、写真用プリンターのレベル調整に
は、多数のネガフィルム画像の平均透過率を実現するよ
うな均一露光されたネガフィルム画像が用いられ、これ
を焼き付けて得られた画像と予め適正な条件の下で焼き
付けられて作成された画像を比較してプリンターの露光
条件の調整を行ってきた。しかしながら、この方式では
濃度計を用いて判定するには好都合であったものの、プ
リントを目視して判定する場合には判断が難しいという
欠点があった。近年、小型の写真用プリンターが急速に
普及したために、装置に不慣れな技術者でも目視によっ
て適切な判定が出来ることがますます望まれていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】こうした目的を達する
には、実写によって基準となる画像を作成し、これを用
いてプリンターの露光条件を調整する方法をとることが
できる。しかし、そこで使用される画像は、適切な光線
条件の下で、特定な色や明るさだけに偏らないごく標準
的な画像であることが必要であり、そのような画像を長
期にわたって広く、大量に供給するには、絶えず、その
ような画像を撮り続ける必要があった。ところが実写の
場合には、被写体の状況や光線条件は刻々と変化するの
で厳密には全く同一の画像を作成することは困難であ
り、まして異なる日の撮影では不可能に近い。さらに一
般的には写真は屋外で撮影されることが多く、レベル調
整に使用される画像も屋外撮影によるものが望ましいの
であるが、光線条件は天候、季節に大きく左右され、必
要な時にいつでもそのような画像を作成できるとは限ら
ない。そこで、いつでも必要なだけ所望の画像を形成す
ることの出来る画像形成方法が望まれていた。しかも単
純に画像を形成できればその目的を達成できるのではな
く、その画像を形成する媒体はまさにそのプリンターで
使用するネガフィルム、または、それにごく近似した特
性を有するものである必要があり、ベース素材が異なっ
ていたり、別の色材を使用した画像形成媒体であったり
してはその価値が非常に低いものになってしまうという
問題があった。
【0004】任意の色材を有するネガフィルムによる画
像の複写の方法として容易に考えられる方法としては、
もとの画像を保持したネガフィルムから、一旦カラーペ
ーパーやプリントフィルムに画像を焼付け、それを撮影
するという方法が考えられるが、その方法では画像の鮮
鋭性が著しく劣化する上、上記感光材料の階調が一般に
硬く、ラチチュードが狭いので複製画像の色再現精度は
きわめて低くなる。このようなことからこの方法による
画像複写はこの目的では行われていない。
【0005】また、オリジナル画像をデジタルデータと
して読み込み、R、G、Bの3つの画像を順次黒白CR
Tに出力し、これをR、G、Bのフィルターを通して3
回露光する方法も考えられるが、一般的にCRTの発光
特性は各波長に対して一様ではなく、ネガフィルムの分
光感度との不整合が大きく、得られた画像の色域が狭め
られたり、撮影時の露光効率がきわめて低くなったりす
ることが分かった。また、走査線が画像分解能のネック
となり、システムのMTFの劣化が大きくなるという欠
点も有していた。また、露光効率の低下から、通常では
ある程度長時間露光による撮影が行われており、CRT
の出力の時間変動も問題であった。
【0006】本発明の目的は、実シーンを撮影する場合
と等価な画像を安定に、大量に作成することの可能な画
像形成方法を提供する事にあり、さらに詳しくは、オリ
ジナル画像から読み込んだデータに鮮鋭性強調、階調変
換などのデジタル画像処理を施して作成したカラーポジ
画像を撮影することで、実写相当のネガフィルム上の画
像を安定して大量に形成する方法を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、デジタル
画像処理技術を用いて任意の画像をハロゲン化銀写真感
光材料上に形成する方法を鋭意研究するうち、本発明の
目的が、支持体上に保持されたイエロー、マゼンタ、シ
アンの少なくとも3つの色素画像からなるオリジナル画
像から作成された第1のポジ画像を撮影することによっ
て、カラーネガフィルム上に第2の画像を形成する方法
において、第1のポジ画像の作成の条件を、第1のポジ
画像のオリジナル画像に対するMTFが、 1) 第1のポジ画像の空間周波数8mmm-1において0.
8〜1.5 2) 第1のポジ画像の空間周波数16mmm-1において2
〜6 3) 第1のポジ画像の空間周波数24mmm-1以上の領域
において6以下 4) 第1のポジ画像の空間周波数24mmm-1以上の領域
におけるMTF-空間周波数(単位はmm-1)曲線の勾配
の絶対値が5/m以下 であることを特徴とする画像形成方法(mは第1のポジ
画像を撮影して第2の画像を形成する際の撮影倍率を表
す)や、オリジナル画像のDnに相当する画素に対応す
る第1のポジ画像上の画素の濃度が、第1のポジ画像形
成媒体の固有の最小濃度より0.02〜0.3高く、かつ第1
のポジ画像のオリジナル画像に記録されたシーンに対す
るコントラストが0.8〜1.2倍であることを特徴とする画
像形成方法(Dnは該画像の全画素について濃度の度数
分布をとったときの濃度が低い方からn%の累積度数に
対応する濃度を表し、nは、オリジナル画像がネガ画像
である場合はn=99、ポジ画像である場合はn=1であ
る)によって達成することを見いだした。
【0008】さらに、第1のポジ画像を撮影するときに
用いられる光を下記の条件を満たすものとした画像形成
方法により本発明の目的が達成されることを見いだし
た。
【0009】(撮影に用いる光の条件)第1のポジ画像
形成媒体のイエロー色材の分光色素濃度(但し、λmax
での吸収が濃度1.0となるよう正規化。以下同様)をDy
(λ)、マゼンタ色材の分光色素濃度をDm(λ)、シアン
色材の分光色素濃度をDc(λ)、撮影に用いる感光材料
の青感光性層の分光感度(Dmin+1.0の濃度を得るため
に必要な露光量の逆数の常用対数)をSb(λ)、緑感光
性層の分光感度をSg(λ)、赤感光性層の分光感度をSr
(λ)と表したとき、 Fb(λ)=Sb(λ)+Dy(λ)−max[Dm(λ),Dc(λ)] Fg(λ)=Sg(λ)+Dm(λ)−max[Dc(λ),Dy(λ)] Fr(λ)=Sr(λ)+Dc(λ)−max[Dy(λ),Dm(λ)] で定義されるFb(λ)、Fg(λ)、Fr(λ)の最大値を与
える波長λb、λg、λrに対して、 Fb(λ)−Fbb)>−0.3 Fg(λ)−Fgg)>−0.3 Fr(λ)−Frr)>−0.3 を満たす3つの波長域内のエネルギーの和が380nm〜780
nmのエネルギー全体の80%以上であるこれにより本発
明を完成するに到ったものである。
【0010】本発明においてオリジナル画像から第1の
ポジ画像を得るには例えば次の方法を採ることができ
る。まず、オリジナル画像を画像入力装置で読み取り3
色(R、G、B)のデジタルデータに変換する。各色の
デジタルデータに対して後に示す補正MTFを用いてフ
ィルタリングを施し、それぞれの画素のR、G、Bデー
タに基づいて後に示す方法で第1のポジ画像の3色の出
力データに変換し、そのデータを画像出力装置で出力し
第1のポジ画像を得る。画像入力装置としては、フィル
ムスキャナ、ドラムスキャナなどが使用でき、読み込み
によってR、G、Bの3色のデータが各画素について8
ビット以上の精度で得られるものが望ましい。また、読
み込みの際の読み込みピッチは100μm以下であることが
望ましい。画像出力装置としては3つの波長のレーザー
ビームをそれぞれの波長のみに選択的に感光し、イエロ
ー、マゼンタ、シアンの色素を生成する感光材料に出力
する装置やその他3色色素で画像を構成できるものであ
れば使用できる。画像出力装置に関してもR、G、Bで
各8ビット以上のデータが出力できるものが望ましく、
少なくとも1000×1000画素以上の画像が出力できるもの
が望ましい。
【0011】本発明に用いられる第1のポジ画像のオリ
ジナル画像に対するMTFは、第1のポジ画像の空間周
波数8mmm-1において0.8〜1.5であり、空間周波数16m
mm-1において2〜6であり、空間周波数24mmm-1以上の
領域において6以下でありかつ、空間周波数24mmm-1
上の領域におけるMTF-空間周波数(単位はmm-1)曲
線の勾配の絶対値が5/m以下であることを特徴とす
る。
【0012】空間周波数8mmm-1でのMTFが1.5以上
であると疑似輪郭が現れるなどの問題を起こし、第2の
画像の画質を著しく低下してしまう。逆に0.8以下で
は、鮮鋭さの低下のみならず画像のコントラストが低く
感じられ、標準画像として不適当なものとなってしま
う。オリジナル画像に対するMTFが0.9〜1.2であるこ
とが好ましい。
【0013】空間周波数16mmm-1でのMTFは2〜6の
範囲で自然な画像を与え、これを外れた場合には不自然
な画像となり標準画像として不適当なものとなってしま
う。オリジナル画像に対するMTFは2.5〜4であるこ
とが好ましい。
【0014】空間周波数24mmm-1以上の領域でのMTF
は6以下であればよいが、空間周波数24mmm-1以上の領
域での空間周波数(単位はmm-1)-MTF曲線の勾配の
絶対値が5/m以下であることが必要である。MTFが
6を越えると画像にノイズが目立ち、空間周波数-MT
F曲線の勾配が急すぎると画像に斑点状のノイズを生
じ、標準画像として不適当な画像となってしまう。オリ
ジナル画像に対するMTFは4以下であることが好まし
く、空間周波数(単位はmm-1)-MTF曲線の勾配の絶
対値が2/m以下であることが好ましい。
【0015】ここに、mは第1のポジ画像を撮影して第
2の画像を形成する際の撮影倍率を表す。通常はオリジ
ナル画像と第2の画像のサイズが予め規定されるが、第
1のポジ画像の大きさは自由にとることができる。この
とき第1のポジ画像のサイズが大きく、mがより小さい
方が好ましい。また、第2の画像のサイズのみが規定さ
れている場合は、同様に第1のポジ画像のサイズが大き
い(mが小さい)ほど好ましいが、さらにオリジナル画
像のサイズについても大きければ大きいほど画像読み込
みにおけるS/Nが上昇し、MTF劣化が低減されるの
で、より好ましい結果を得ることができる。
【0016】尚、MTFは元来プロセスに対する固有の
ものであり、プロセスの入力画像と出力画像の関係から
定められるものである。しかし、本明細書ではその考え
方を拡張して1つまたは複数のシステムで結びつけられ
る任意の2つの画像に対してMTFという言葉を使用し
ている。画像Aの画像Bに対するMTFとは実空間の関
数として画像Aの透過率あるいは反射率を画像データと
したもののフーリエ変換を空間周波数をu(2次元ベク
トル)の関数としてIA(u)、同様に画像Bの透過率あ
るいは反射率を画像データとしたもののフーリエ変換を
B(u)としたとき、 MAB(u)=|IA(u)/IB(u)| に相当するものである。言い換えれば、画像Bから画像
Aを生成するまでの各プロセスのMTFの積になる。こ
こで画像A、画像Bともに透過率あるいは反射率の代わ
りに透過濃度あるいは反射濃度を用いてもMAB(u)の値
に大きな変化はない。さらにMTFの等方性を仮定する
と、uのノルムをx(xはスカラー量)で表したときM
TFはxの関数となる。本明細書において単に空間周波
数と表記した場合、uのノルムであるxを指すものと
し、空間周波数xでのMTFとはノルムがxであるすべ
てのuに対するMTFの値を表しているものとする。も
ちろんMTFが等方的ならばそれらは一定の値をとる。
【0017】オリジナル画像に対する第1のポジ画像の
MTFを求めるには、オリジナル画像を撮影する際、画
像内に輝度がある方向で一定でそれと垂直方向に正弦波
(輝度範囲が撮影フィルムのラチチュードから外れない
ように中心輝度を選び、輝度振幅は最高輝度と最低輝度
の比率で3倍を越えない程度とする)である輝度振幅が
一定の各種周期のパターンとそれらの正弦波パターンの
最大輝度と最小輝度を与える均一濃度部からなる正弦波
チャートを一緒に撮影しておく。そしてオリジナル画像
の正弦波チャート部とそれによる第1のポジ画像の正弦
波チャートの濃度プロファイルを空間分解能が十分高い
マイクロデンシトメータで測定し、それらを透過率ある
いは反射率に換算してそれぞれの正弦波パターンの振幅
を求める。均一濃度部についても同様に測定し、透過率
あるいは反射率に換算し、最大輝度部と最小輝度部の差
の1/2を空間周波数ゼロでの振幅とする。第1のポジ画
像の各周波数部分の振幅を空間周波数ゼロの振幅で割っ
たものとオリジナル画像のそれに対応する周波数部分の
振幅を空間周波数ゼロの振幅で割ったものの比がオリジ
ナル画像に対する第1のポジ画像のMTFとなる。正弦
波チャートの正弦波パターンは厳密には輝度で正弦波で
ある必要があるが、最大濃度と最小濃度の差が0.5以下
でしかもそれらの輝度が撮影フィルムのラチチュードの
中央部であれば反射濃度で正弦波であってもよい。その
場合は透過率あるいは反射率へ換算せずに濃度振幅から
MTFを求めることになる。
【0018】本発明において第1のポジ画像のオリジナ
ル画像に対するMTFを所望のMTFにすることは次の
ようにして可能である。まず、濃度変化が各種空間周波
数の正弦波状であるパターンである鮮鋭性チャートを写
し込んだオリジナル画像を画像入力装置で読み込み、そ
のまま画像出力装置で出力する。このとき、出力画像の
鮮鋭性チャート部分の濃度振幅をゼロ空間周波数部の振
幅(正弦波の最大濃度の均一濃度に対応する部分と最小
濃度の均一濃度に対応する部分の差の1/2)で規格化し
たもののオリジナル画像の対応する空間周波数部分につ
いて同様にして求めたものとの比を計算する。その比を
出力画像の空間周波数uの関数M1(u)で表す。空間周
波数uは2次元ベクトルであるが正弦波の方向はいろい
ろ変化させることができるので2次元ベクトルuに対し
てM1(u)を求めることができる。本発明の特徴を満た
す第1のポジ画像のオリジナル画像に対するMTFを適
当に決めM2(u)と表したとき、M3(u)=M2(u)/M1
(u)とする。そこでオリジナル画像を画像入力装置で読
み込み、読み込んだ画像データのフーリエ変換にM
3(u)をフィルタリングし、それを逆フーリエ変換して
得られた画像データを後に示す階調変換を行ったのち画
像出力装置で出力することで、本発明の鮮鋭性の条件を
満たす第1のポジ画像が得られる。
【0019】本発明に係る画像形成方法においては、オ
リジナル画像のDnに相当する画素に対応する第1のポ
ジ画像上の画素の濃度が、第1のポジ画像形成媒体の固
有の最小濃度より0.02〜0.3高く設定されることを特徴
とする。ここに、Dnとは、オリジナル画像を読み込ん
だ濃度データから図1に示すような度数分布を求め、さ
らに図2に示すような累積曲線を求め、この累積曲線上
の濃度が低い側からn%の所の濃度を意味する。この、
nを有する画素(オリジナル画像がネガ画像の場合に
は、n=99であり、ポジ画像の場合にはn=1)の、第
1のポジ画像上での各色濃度が第1のポジ画像形成媒体
が固有に有する最小濃度より0.02〜0.3高い濃度となる
ように設定する。この設定値が低すぎれば、ハイライト
の描写が劣化し、高すぎるとシャドー部の描写が劣化す
る。最小濃度より0.05〜0.1高く設定することが好まし
く、これによりハイライト部の画像のディテールの描写
が改良される。
【0020】本発明に係る画像形成方法においては、第
1のポジ画像のオリジナル画像に記録されたシーンに対
するコントラストが0.8〜1.2倍であることを特徴とす
る。尚、画像Aの画像Bに対するコントラストとは画像
Aがポジ画像の場合、1.5を画像AのD1の部分に対応す
る画像Bの部分の濃度と画像AのD1+1.5の部分に対応
する画像B部分の濃度の差で割った値の絶対値と定義
し、画像Aがネガ画像の場合、1.5を画像AのD99の部
分に対応する画像Bの部分の濃度と画像AのD99−1.5
の部分に対応する画像B部分の濃度の差で割った値の絶
対値と定義する。但し、画像Bがシーンの場合は濃度の
代わりに露光濃度を使用する。第1のポジ画像のオリジ
ナル画像に記録されたシーンに対するコントラストは、
第1のポジ画像の各色の濃度のデータのD1とD1+1.5
の差(1.5)とそれらに対応するオリジナル画像に記録
されたシーン部分の露光濃度の差の比となる。オリジナ
ル画像に記録されたシーンの露光濃度は、オリジナル画
像を形成するのに用いられた材料の記録特性からこれを
推定することが可能である。
【0021】濃度については透過画像か反射画像に応じ
てJIS K 7651-1988、JIS K 7652-1990、JIS K 7653-198
8、JIS K 7654-1990に規定されるものを使用する。但
し、分光条件は透過濃度の場合ISOステータスM濃
度、反射測定の場合ISOステータスA濃度とし、幾何
条件は透過濃度の場合ISO標準投影濃度(f/4.5タ
イプ)、反射の場合ISO標準反射濃度とする。
【0022】露光濃度に関しては、T.H.ジェームス編、
ザ・セオリー・オブ・ザ・フォトグラフィック・プロセ
ス第4版、p.569、マクミラン・パブリッシング社、ニ
ューヨーク(1977)に記載の方法において、撮影感材の分
光感度を第2の画像を形成する媒体の分光感度分布とす
ることで求めることができるが、オリジナル画像を形成
している記録材料の特性から推定することも可能であ
り、オリジナル画像を形成する媒体と第2の画像を形成
する媒体の特性が近似であるほど推定の精度はよくな
る。
【0023】第1のポジ画像のDnに対応する部分の濃
度は次のようにして求められる。まず、オリジナル画像
を画像入力装置で読み込み、そのデジタルデータの濃度
累積度数分布曲線を作成してそのn%に対応するデータ
の均一画像を作成する。その均一画像をオリジナル画像
に対してと同一条件で階調変換を施し、画像入力装置で
出力し、均一画像の濃度を測定することで該濃度が得ら
れる。
【0024】第1のポジ画像のオリジナル画像に記録さ
れたシーンに対するコントラストは次のように求められ
る。まず、オリジナル画像を撮影する際、光源の分光エ
ネルギー分布を測定し、分光反射濃度が既知のウェッジ
状のグレーチャートを写し込む。そうして得られたオリ
ジナル画像から第1のポジ画像を作成し、その画像にお
けるD1とD1+1.5に対応するグレーチャートの濃度差
とオリジナル画像撮影時のそれらに対応する部分のグレ
ーチャートの露光濃度差(光源の分光エネルギー分布、
グレーチャートの分光反射率、撮影感光材料の分光感度
から計算可能)の比率を該コントラストとする。
【0025】本発明に係る画像形成方法において、第1
のポジ画像を撮影する際に用いられる光は、下記の条件
を満たすことを特徴とする。
【0026】(撮影に用いる光の条件)第1のポジ画像
形成媒体のイエロー色材の分光色素濃度(但し、λmax
での吸収が濃度1.0となるよう正規化。以下同様)をDy
(λ)、マゼンタ色材の分光色素濃度をDm(λ)、シアン
色材の分光色素濃度をDc(λ)、撮影に用いる感光材料
の青感光性層の分光感度(Dmin+1.0の濃度を得るのに
必要な露光量の逆数の常用対数)をSb(λ)、緑感光性
層の分光感度をSg(λ)、赤感光性層の分光感度をS
r(λ)と表したとき、 Fb(λ)=Sb(λ)+Dy(λ)−max[Dm(λ),Dc(λ)] Fg(λ)=Sg(λ)+Dm(λ)−max[Dc(λ),Dy(λ)] Fr(λ)=Sr(λ)+Dc(λ)−max[Dy(λ),Dm(λ)] で定義されるF(λ)、Fg(λ)、Fr(λ)の最大値を
与える波長λb、λg、λrに対して、 Fb(λ)−Fbb)>−0.3 Fg(λ)−Fgg)>−0.3 Fr(λ)−Frr)>−0.3 を満たす3つの波長域内のエネルギーの和が380〜780nm
のエネルギー全体の80%以上である。但し、380nm≦λ
≦780nmである。また、max[a,b]はaとbのうち大
きい方の値(aとbが等しい場合はそれらの値)を示
す。
【0027】本発明に係る画像形成方法において、第1
のポジ画像の撮影は、一度にこれを行ってもよいし、複
数回にわたって多重露光を行ってもよい。多重露光を行
う場合には、1回毎の露光に用いられた光の相対分光分
布を露光時間、光の強度に応じて重み付けして総和を求
めることにより、撮影時の光の相対分光分布を求めるこ
とができる。本発明に用いられる撮影用の光の分光分布
は、その絶対値は問題ではなく、異なった波長の光のエ
ネルギーの相対値だけを問題にするので、いわゆる相対
分光分布が求められれば十分である。相対分光分布は、
分光放射計を用いて簡単に測定することが可能である。
【0028】本発明に係る画像形成方法において、第1
のポジ画像の階調は、オリジナル画像の濃度範囲に応じ
て変化させる事が出来る。この時、第1のポジ画像のオ
リジナル画像に記録されたシーンに対するコントラスト
CRiが0.9×EDwi/EDi〜1.1×EDwi/EDi倍で
あるように調整することを特徴とする。すなわち、たと
えばオリジナル画像の濃度域が広いとき、第1のポジ画
像の媒体の濃度域の制限を回避して軟調化しておき、E
iを調整することで第2の画像のオリジナル画像に対
するコントラストを調整することができる。
【0029】
【数2】
【0030】但し、E(λ)は撮影に用いる光の相対分光
分布、si(λ)は撮影用感光材料の分光感度(Dmin+1.
0の濃度を得るために必要な露光量の逆数)、rjは第1
のポジ画像形成媒体の色材の分光反射率(λmaxでの反
射率が10%)を表す。ここで、iは撮影用感光材料の感
色性を表しb、g、rのいずれかを表し、jは第1のポ
ジ画像形成媒体の色素の種類を表し、i=bに対してj
=y、i=gに対してj=m、i=rに対してj=cを
表す。また、積分範囲は380nm≦λ≦780nmである。
【0031】E(λ)がJIS Z 8720-1983の補助標準の光
50である場合には、添字wをつけて、EDwiと表す。
【0032】第1のポジ画像のオリジナル画像に記録さ
れたシーンに対するコントラストは、0.95×EDwi/E
i〜1.05×EDwi/EDi倍であることがより好まし
い。
【0033】本発明において第1のポジ画像を出力する
ための階調補正は次のようにして行うことができる。ま
ず、画像出力装置で出力できる領域でR、G、Bデータ
を適当な水準数で定め、それらのすべての組み合わせに
よる3色の画像データ(ある程度の区画で均一なデー
タ)を作成する。それを画像出力装置で出力し、その出
力画像を撮影・現像し、そうして得られた画像を画像入
力装置で読み込んだ画像データを得る。なお、画像出
力、撮影・現像、画像入力に係わる諸条件は本発明で第
1のポジ画像および第2の画像を作成するときと同一と
する。最終的に得られた画像データを最初に作成したそ
れに対応する部分の画像データを対応させ、前者に対応
する後者を求めるためのR、G、Bの3次元の色変換テ
ーブルを作成する。尚、第1のポジ画像のハイライト部
(オリジナル画像がネガ画像の場合、そのD99に対応す
る部分であり、ポジ画像の場合はD1に対応する部分)
を第1のポジ画像の媒体のDminより上昇させるには適
度に撮影時の露出条件をオーバーにすることによって色
変換テーブルが変化して実現できる。一般のデータの色
変換値は色変換テーブルを用いて公知の3次元補完法で
求めることが可能である。そこでオリジナル画像を画像
入力装置で読み取ったデータをすでに示した方法で鮮鋭
性補正し、その画像に対して上記色変換テーブルを用い
た色変換を施す。そうした処理による画像データを画像
出力装置で出力することで本発明の階調性の条件を満た
す、すなわちオリジナル画像に記録されたシーンに対す
るコントラストが0.8〜1.2である第1のポジ画像が得ら
れる。また、撮影時の光の分光分布を変化させることで
露光濃度が変化するが、上記方法で色変換テーブルを求
め直すことができ、それによる色変換を行えば、露光濃
度の変化率とオリジナル画像に記録されたシーンに対す
る第1のポジ画像のコントラストの積がぼぼ1になるよ
うにすることが可能である。
【0034】本発明に用いられる第1のポジ画像を形成
するのに用いられる画像形成媒体としては、カラーペー
パー、カラーリバーサルフィルム、カラープリントフィ
ルム等を挙げることができるが、カラーペーパーを好ま
しく用いることができる。
【0035】以下に本発明において第1のポジ画像を得
るのに適当なカラーペーパーについて述べる。
【0036】本発明に用いられるカラーペーパーのハロ
ゲン化銀写真乳剤の組成は、塩化銀、塩臭化銀、塩沃臭
化銀等任意のハロゲン組成を有するものであってもよい
が、実質的に沃化銀を含有しない塩臭化銀が好ましい。
好ましくは97モル%以上、より好ましくは98〜99.9モル
%の塩化銀を含有する塩臭化銀が好ましい。
【0037】また、高濃度の臭化銀相を局在させた塩臭
化銀乳剤も好ましく用いることができる。
【0038】ハロゲン化銀写真乳剤には、種々の重金属
化合物を含有させることができ、特に、レーザーを用い
た画像形成方法を用いるときに有利に用いることが出来
る。こうした目的に用いることの出来る重金属化合物の
添加量としては、ハロゲン化銀1モル当り1×10-9モル
以上、1×10-2モル以下がより好ましく、特に1×10-8
モル以上5×10-5モル以下が好ましい。好ましく用いる
ことの出来る化合物としては、下記のものを挙げること
ができる。
【0039】 (I−1)Cs2[Os(NO)Cl5] (I−2)K2[Ir(CN)5Cl] (I−3)K4[Fe(CN)6] (I−4)K3[Fe(CN)6] (I−5)K3[IrCl6] (I−6)K2[IrCl6] (I−7)K3[IrBr6] (I−8)K2[IrBr6] (I−9)Ga(NO3)3 (I−10)CdCl2 これらの重金属化合物をハロゲン化銀粒子中に含有させ
るためには、該重金属化合物をハロゲン化銀粒子の形成
前、ハロゲン化銀粒子の形成中、ハロゲン化銀粒子の形
成後の物理熟成中の各工程の任意の場所で添加すればよ
い。
【0040】ハロゲン化銀粒子の形状は任意のものを用
いることが出来る。好ましい一つの例は、(100)面を結
晶表面として有する立方体である。また、米国特許4,18
3,756号、同4,225,666号、特開昭55-26589号、特公昭55
-42737号や、ザ・ジャーナル・オブ・フォトグラフィッ
ク・サイエンス(J.Photogr.Sci.)21、39(1973)等の
文献に記載された方法等により、八面体、十四面体、十
二面体等の形状を有する粒子をつくり、これを用いるこ
ともできる。さらに、双晶面を有する粒子を用いてもよ
い。
【0041】ハロゲン化銀粒子は、単一の形状からなる
粒子を用いてもよいし、本発明に用いられるハロゲン化
銀粒子の粒径は特に制限はないが、迅速処理性及び、感
度など、他の写真性能などを考慮すると好ましくは、0.
1〜1.2μm、更に好ましくは、0.2〜1.0μmの範囲であ
る。なお、上記粒径は当該技術分野において一般に用い
られる各種の方法によって測定することが出来る。代表
的な方法としては、ラブランドの「粒子径分析法」(A.
S.T.M.シンポジウム・オン・ライト・マイクロスコピ
ー、94〜122頁、1955)または、「写真プロセスの理論
第3版」(ミース及びジェームス共著、第2章、マク
ミラン社刊、1966)に記載されている方法を挙げること
ができる。
【0042】この粒径は、粒子の投影面積か直径近似値
を使ってこれを測定することができる。粒子が実質的に
均一形状である場合は、粒径分布は直径か投影面積とし
てかなり正確にこれを表すことができる。
【0043】粒径の分布は、多分散であっても良いし、
単分散であってもよい。好ましくは変動係数が0.22以
下、更に好ましくは0.15以下の単分散ハロゲン化銀粒子
である。ここで変動係数は、粒径分布の広さを表す係数
であり、次式によって定義される。
【0044】変動係数=S/R (ここに、Sは粒径分布の標準偏差、Rは平均粒径を表
す。)ここでいう粒径とは、球状のハロゲン化銀粒子の
場合はその直径、また、立方体や球状以外の形状の粒子
の場合は、その投影像を同面積の円像に換算したときの
直径を表す。ハロゲン化銀乳剤の調製装置、方法として
は、当業界において公知の種々の方法を用いることがで
きる。
【0045】ハロゲン化銀乳剤は、酸性法、中性法、ア
ンモニア法の何れで得られたものであってもよい。該粒
子は一時に成長させたものであってもよいし、種粒子を
作った後で成長させてもよい。種粒子を作る方法と成長
させる方法は同じであっても、異なってもよい。
【0046】また、可溶性銀塩と可溶性ハロゲン化物塩
を反応させる形式としては、順混合法、逆混合法、同時
混合法、それらの組合せなど、いずれでもよいが、同時
混合法で得られたものが好ましい。更に同時混合法の一
形式として特開昭54-48521号等に記載されているpAgコ
ントロールド・ダブルジェット法を用いることもでき
る。
【0047】また、特開昭57-92523号、同57-92524号等
に記載の反応母液中に配置された添加装置から水溶性銀
塩及び水溶性ハロゲン化物塩水溶液を供給する装置、ド
イツ公開特許2,921,164号等に記載された水溶性銀塩及
び水溶性ハロゲン化物塩水溶液を連続的に濃度変化して
添加する装置、特公昭56-501776号等に記載の反応器外
に反応母液を取り出し、限外濾過法で濃縮することによ
りハロゲン化銀粒子間の距離を一定に保ちながら粒子形
成を行なう装置などを用いてもよい。
【0048】更に必要で有ればチオエーテル等のハロゲ
ン化銀溶剤を用いてもよい。また、メルカプト基を有す
る化合物、含窒素ヘテロ環化合物または増感色素のよう
な化合物をハロゲン化銀粒子の形成時、または、粒子形
成終了の後に添加して用いてもよい。
【0049】ハロゲン化銀乳剤は、金化合物を用いる増
感法、カルコゲン増感剤を用いる増感法、還元増感法等
の増感法を単独あるいは組み合わせて用いることが出来
る。金増感を行った乳剤は、レーザーを光源として用い
た場合に適した特性を有しており、本発明に係る画像形
成方法に好ましく用いることができる。
【0050】ハロゲン化銀乳剤に適用するイオウ増感剤
としてはチオ硫酸塩、アリルチオカルバミドチオ尿素、
アリルイソチアシアネート、シスチン、p-トルエンチオ
スルホン酸塩、ローダニン、トリエチルチオ尿素、無機
イオウ等が挙げられる。本発明に用いられるハロゲン化
銀乳剤を化学熟成する際に用いるイオウ増感剤の添加量
としては、適用されるハロゲン化銀乳剤により変える事
が好ましいが、ハロゲン化銀1モル当たり5×10-10
5×10-5モルの範囲、好ましくは5×10-8〜3×10-5
ルの範囲が好ましい。
【0051】ハロゲン化銀乳剤を化学増感する際に用い
る金増感剤としては、塩化金酸、硫化金等の他各種の金
錯体として添加することができる。用いられる金錯体の
配位子としては、ジメチルローダニン、チオシアン酸、
メルカプトテトラゾール、メルカプトトリアゾール等を
挙げることができる。金錯体の具体的な化合物として
は、特開平5-113617号118〜123ページに記載の例示化合
物(I−6)、(I−18)、(I−19)、(I−21)、
(IV−1)、(V−1)をあげることができる。金化合
物の使用量は、ハロゲン化銀乳剤の種類、使用する化合
物の種類、熟成条件などによって一様ではないが、通常
はハロゲン化銀1モル当たり1×10-4モル〜1×10-8
ルであることが好ましい。更に好ましくは1×10-5モル
〜1×10-8モルである。
【0052】ハロゲン化銀写真乳剤にはセレン増感を用
いることが出来る。セレン増感に用いる増感剤として
は、広範な種類のセレン化合物を含むことができる。例
えば、米国特許1,574,944号、同1,602,592号、同1,623,
499号、特開昭60-150046号、特開平4-25832号、同4-109
240号、同4-147250号等に記載されている化合物を挙げ
ることができる。
【0053】有用なセレン増感剤としては、コロイドセ
レン金属、イソセレノシアネート類(例えば、アリルイ
ソセレノシアネート等)、セレノ尿素類(例えば、N,N-
ジメチルセレノ尿素、N,N,N′-トリエチルセレノ尿素、
N,N,N′-トリメチル-N′-ヘプタフルオロセレノ尿素、
N,N,N′-トリメチル-N′-ヘプタフルオロプロピルカル
ボニルセレノ尿素、N,N,N′-トリメチル-N′-(4-ニトロ
フェニル)カルボニルセレノ尿素等)、セレノケトン類
(例えば、セレノアセトン、セレノアセトフェノン
等)、セレノアミド類(例えば、セレノアセトアミド、
N,N-ジメチルセレノベンズアミド等)、セレノカルボン
酸類及びセレノエステル類(例えば、2-セレノプロピオ
ン酸、メチル-3-セレノブチレート等)、セレノフォス
フェート類(例えば、トリ-p-トリセレノフォスフェー
ト等)、セレナイド類(ジエチルセレナイド、ジエチル
ジセレナイド等)が挙げられる。特に、好ましいセレン
増感剤はセレノ尿素類、セレノアミド類、及びセレノケ
トン類である。
【0054】ハロゲン化銀写真乳剤の化学増感にはテル
ル増感を用いる事が出来る。テルル増感剤及び増感法に
関しては、米国特許第1,623,499号、同3,320,069号、同
3,772,031号、同3,531,289号、同3,655,394号、英国特
許第235,211号、同1,121,496号、同1,295,462号、同1,3
96,696号、カナダ特許第800,958号、特開平4-204640号
等に開示されている。有用なテルル増感剤の例として
は、テルロ尿素類、テルロアミド類等が挙げられる。
【0055】ハロゲン化銀乳剤を還元増感するには、公
知の方法を用いることが出来る。例えば、種々の還元剤
を添加する方法を用いることもできるし、銀イオン濃度
が高い条件で熟成する方法や、高pHの条件で熟成する
方法を用いることが出来る。
【0056】ハロゲン化銀乳剤には還元増感を適用する
ことが出来る。還元増感に用いられる還元剤としては、
塩化第一スズ等の第一スズ塩、トリ-t-ブチルアミンボ
ラン等のボラン類、亜硫酸ナトリウム、亜硫酸カリウム
等の亜硫酸塩、アスコルビン酸等のレダクトン類、二酸
化チオ尿素等を上げることができる。このうち、好まし
く用いることができる化合物として、二酸化チオ尿素、
アスコルビン酸及びその誘導体、亜硫酸塩を挙げること
ができる。熟成時の銀イオン濃度やpHを制御すること
により還元増感を行う場合と比べ、上記のような還元剤
を用いる方法は再現性に優れており好ましい。
【0057】還元増感後に還元増感核を修飾したり、残
存する還元剤を失活させるために少量の酸化剤を用いて
もよい。このような目的で用いられる化合物としては、
ヘキサシアノ鉄(III)酸カリウム、ブロモサクシンイミ
ド、p-キノン、過塩素酸カリウム、過酸化水素水等を挙
げることが出来る。
【0058】ハロゲン化銀乳剤には、ハロゲン化銀写真
感光材料の調製工程中に生じるカブリを防止したり、保
存中の性能変動を小さくしたり、現像時に生じるカブリ
を防止する目的で公知のカブリ防止剤、安定剤を用いる
ことが出来る。こうした目的に用いることのできる化合
物の例として、特開平2-146036号7頁下欄に記載された
一般式(II)で表される化合物を挙げることができ、その
具体的な化合物としては、同公報の8ページに記載の
(IIa−1)〜(IIa−8)、(IIb−1)〜(IIb−
7)の化合物や、1-(3-メトキシフェニル)-5-メルカプ
トテトラゾール、1-(4-エトキシフェニル)-5-メルカプ
トテトラゾール等の化合物を挙げることができる。これ
らの化合物は、その目的に応じて、ハロゲン化銀乳剤粒
子の調製工程、化学増感工程、化学増感工程の終了時、
塗布液調製工程などの工程で添加される。これらの化合
物の存在下に化学増感を行う場合には、ハロゲン化銀1
モル当り1×10-5モル〜5×10-4モル程度の量で好まし
く用いられる。化学増感終了時に添加する場合には、ハ
ロゲン化銀1モル当り1×10-6モル〜1×10-2モル程度
の量が好ましく、1×10-5モル〜5×10-3モルがより好
ましい。塗布液調製工程において、ハロゲン化銀乳剤層
に添加する場合には、ハロゲン化銀1モル当り1×10-6
モル〜1×10-1モル程度の量が好ましく、1×10-5モル
〜1×10-2モルがより好ましい。またハロゲン化銀乳剤
層以外の層に添加する場合には、塗布被膜中の量が、1
×10-9モル〜1×10-3モル程度の量が好ましい。
【0059】本発明に用いられるカラーペーパーには、
イラジエーション防止の目的で種々の波長域に吸収を有
する染料を用いることができる。この目的で、公知の化
合物をいずれも用いることが出来る。可視域に吸収を有
する染料としては、特開平3-251840号308ページに記載
のAI−1〜11の染料が好ましく用いられ、赤外線吸収
染料としては、特開平1-280750号の2ページ左下欄に記
載の一般式(I)、(II)、(III)で表される化合物
が好ましい分光特性を有し、ハロゲン化銀写真乳剤の写
真特性への影響もなく、また残色による汚染もなく好ま
しい。好ましい化合物の具体例として、同公報3ページ
左下欄〜5ページ左下欄に挙げられた例示化合物(1)
〜(45)を挙げることができる。
【0060】これらの化合物は、要求される鮮鋭性や感
度との関係に応じて適当な量で用いることが出来る。例
えば、現状において最も鮮鋭性が劣る赤感性乳剤層に関
していえば、波長680nmでの分光反射濃度が0.70以上で
あるような量を用いることが好ましい。
【0061】本発明に用いられるカラーペーパーは、イ
エローカプラー、マゼンタカプラー、シアンカプラーに
組み合わせて400〜900nmの波長域の特定領域に分光増感
されたハロゲン化銀乳剤を含む層を有する。該ハロゲン
化銀乳剤は一種または、二種以上の増感色素を組み合わ
せて含有する。
【0062】分光増感色素としては、公知の化合物をい
ずれも用いることができるが、青感光性増感色素として
は、特開平3-251840号28ページに記載のBS−1〜8を
単独でまたは組み合わせて好ましく用いることができ
る。緑感光性増感色素としては、同公報28ページに記載
のGS−1〜5が好ましく用いられる。赤感光性増感色
素としては同公報29ページに記載のRS−1〜8が好ま
しく用いられる。また、半導体レーザーを用いるなどし
て赤外光により画像露光を行う場合には、赤外感光性増
感色素を用いる必要があるが、赤外感光性増感色素とし
ては、特開平4-285950号6〜8ページに記載のIRS−
1〜11の色素が好ましく用いられる。また、同公報8〜
9ページに記載の強色増感剤SS−1〜9をこれらの色
素に組み合わせて用いるのが好ましい。
【0063】これらの増感色素の添加時期としては、ハ
ロゲン化銀粒子形成から化学増感終了までの任意の時期
でよい。
【0064】増感色素の添加方法としては、メタノー
ル、エタノール、フッ素化アルコール、アセトン、ジメ
チルホルムアミド等の水混和性有機溶媒や水に溶解して
溶液として添加してもよいし、固体分散物として添加し
てもよい。
【0065】増感色素の固体分散物を得る方法として
は、高速撹拌型分散機を用いて水系中に機械的に1μm
以下の微粒子に粉砕・分散する方法以外に、特開昭58-1
05141号に記載のようにpH6〜8、60〜80℃の条件下で
水系中において機械的に1μm以下の微粒子に粉砕・分
散する方法、特公昭60-6496号に記載の表面張力を38dyn
e/cm以下に抑える界面活性剤の存在下に分散する方法
等を用いることができる。
【0066】分散液を調製するのに用いることのできる
分散装置としては、例えば、特開平4-125631号第1図に
記載の高速撹拌型分散機の他、ボールミル、サンドミ
ル、超音波分散機等を挙げることができる。
【0067】また、これらの分散装置を用いるに当たっ
て、特開平4-125632号に記載のように、あらかじめ乾式
粉砕などの前処理を施した後、湿式分散を行う等の方法
をとってもよい。
【0068】カラーペーパーに用いられるカプラーとし
ては、発色現像主薬の酸化体とカップリング反応して34
0nmより長波長域に分光吸収極大波長を有するカップリ
ング生成物を形成し得るいかなる化合物をも用いること
が出来るが、特に代表的な物としては、波長域350〜500
nmに分光吸収極大波長を有するイエローカプラー、波長
域500〜600nmに分光吸収極大波長を有するマゼンタカプ
ラー、波長域600〜750nmに分光吸収極大波長を有するシ
アンカプラーとして知られているものが代表的である。
【0069】カラーペーパーに好ましく用いることので
きるシアンカプラーとしては、特開平4-114154号5ペー
ジ左下欄に記載の一般式(C−I)、(C−II)で表さ
れるカプラーを挙げることができる。具体的な化合物
は、同公報5ページ右下欄〜6ページ左下欄にCC−1
〜9として記載されているものを挙げることができる。
【0070】マゼンタカプラーとしては、特開平4-1141
54号4ページ右上欄に記載の一般式(M−I)、(M−
II)で表されるカプラーを挙げることができる。具体的
な化合物は、同公報4ページ左下欄〜5ページ右上欄に
MC−1〜11として記載されているものを挙げることが
できる。中でも同公報5ページ上欄に記載されているM
C−8〜11は色分離に優れており、さらにディテールの
描写力にも優れており好ましい。
【0071】イエローカプラーとしては、特開平4-1141
54号3ページ右上欄に記載の一般式(Y−I)で表され
るカプラーを挙げることができる。具体的な化合物は、
同公報3ページ左下欄以降にYC−1〜9として記載さ
れているものを挙げることができる。中でも同公報4ペ
ージ左上欄に記載されているYC−8、9は色分離に優
れており好ましい。
【0072】カラーペーパーにおいてカプラーを添加す
るのに水中油滴型乳化分散法を用いる場合には、通常、
沸点150℃以上の水不溶性高沸点有機溶媒に、必要に応
じて低沸点及び/または水溶性有機溶媒を併用して溶解
し、ゼラチン水溶液などの親水性バインダー中に界面活
性剤を用いて乳化分散する。分散手段としては、撹拌
機、ホモジナイザー、コロイドミル、フロージェットミ
キサー、超音波分散機等を用いることができる。分散
後、または、分散と同時に低沸点有機溶媒を除去する工
程を入れてもよい。カプラーを溶解して分散するために
用いることの出来る高沸点有機溶媒としては、ジオクチ
ルフタレート等のフタル酸エステル、トリクレジルホス
フェート等のリン酸エステル類が好ましく用いられる。
【0073】また、高沸点有機溶媒を用いる方法に代え
て、カプラーと水不溶性かつ有機溶媒可溶性のポリマー
化合物を、必要に応じて低沸点及び/または水溶性有機
溶媒に溶解し、ゼラチン水溶液などの親水性バインダー
中に界面活性剤を用いて種々の分散手段により乳化分散
する方法をとることもできる。この時用いられる水不溶
性で有機溶媒可溶性のポリマーとしては、ポリ(N-t-ブ
チルアクリルアミド)等を挙げることができる。
【0074】発色色素の吸収波長をシフトさせる目的
で、特開平4-114154号9ページ左下欄に記載の化合物
(d−11)、同公報10ページ左上に記載の化合物(A′
−1)等の化合物を用いることができる。
【0075】カラーペーパーには、バインダーとしてゼ
ラチンを用いることが有利であるが、必要に応じて他の
ゼラチン、ゼラチン誘導体、ゼラチンと他の高分子のグ
ラフトポリマー、ゼラチン以外のタンパク質、糖誘導
体、セルロース誘導体、単一あるいは共重合体のごとき
合成親水性高分子物質等の親水性コロイドも用いること
ができる。
【0076】カラーペーパーの反射支持体には、原紙の
両面に樹脂被覆層を有する紙支持体が好ましく用いられ
る。原紙の両面を被覆する合成樹脂としては、公知の化
合物を用いることができるが、ポリエチレン、ポリプロ
ピレン、塩化ビニル、ポリエチレンテレフタレート等を
用いることができる。中でもポリオレフィン樹脂層を表
面に有する支持体が好ましい。
【0077】樹脂被覆層中に用いられる白色顔料として
は、無機及び/または有機の白色顔料を用いることがで
き、好ましくは無機の白色顔料が用いられる。例えば硫
酸バリウム等のアルカリ土類金属の硫酸塩、炭酸カルシ
ウム等のアルカリ土類金属の炭酸塩、微粉ケイ酸、合成
ケイ酸塩等のシリカ類、ケイ酸カルシウム、アルミナ、
アルミナ水和物、酸化チタン、酸化亜鉛、タルク、クレ
イ等があげられる。白色顔料は好ましくは硫酸バリウ
ム、酸化チタンである。
【0078】反射支持体の表面の耐水性樹脂層中に含有
される白色顔料の量は、耐水性樹脂層中での含有量とし
て10重量%以上であることが好ましく、さらには13重量
%以上の含有量であることが好ましく、15重量%以上で
あることがより好ましい。本発明に用いられる紙支持体
の耐水性樹脂層中の白色顔料の分散度は、特開平2-2864
0号に記載の方法で測定することができる。この方法で
測定したときに、白色顔料の分散度が前記公報に記載の
変動係数として0.20以下であることが好ましく、0.15以
下であることがより好ましく、0.10以下であることがさ
らに好ましい。
【0079】カラーペーパーは、必要に応じて支持体表
面にコロナ放電、紫外線照射、火炎処理等を施した後、
直接または下塗層(支持体表面の接着性、帯電防止性、
寸度安定性、耐摩擦性、硬さ、ハレーション防止性、摩
擦特性及び/またはその他の特性を向上するための1ま
たは2以上の下塗層)を介して塗布されていてもよい。
【0080】ハロゲン化銀乳剤を用いた写真感光材料の
塗布に際して、塗布性を向上させるために増粘剤を用い
てもよい。塗布法としては2種以上の層を同時に塗布す
ることの出来るエクストルージョンコーティング及びカ
ーテンコーティングが特に有用である。
【0081】カラーペーパーには、処理中の皮膜の損傷
や溶解を防ぐ目的で各種の硬膜剤が用いられる。これら
の硬膜剤としては、エポキシ系化合物、アジリジン系化
合物、アクリロイル系化合物、ビニルスルホニル系化合
物、クロロトリアジン系化合物等多くの化合物が知られ
ているが、本発明に係るハロゲン化銀写真感光材料には
公知の硬膜剤をいずれも好ましく用いることができる。
【0082】第1のポジ画像を形成するにはオリジナル
画像を一旦デジタル情報に変換した後、鮮鋭性強調、階
調変換などのデジタル画像処理を行ったデータに基づい
てレーザー光の強度を変化させて走査することによって
焼き付ける方法が好ましく用いられる。
【0083】レーザー光を用いて露光する場合には、一
画素当りの露光時間は、特に制限はないが100ナノ秒〜1
00マイクロ秒で露光されることが多い。一画素当りの露
光時間とは、光束の強度の空間的な変化において、光強
度が最大値の1/2になるところをもって光束の外縁と
し、走査線と平行であり、かつ光強度が最大となる点を
通る線と光束の外縁の交わる2点間の距離を光束の径と
した時、(光束の径)/(走査速度)をもって一画素当
りの露光時間とする。
【0084】こうしたシステムに適用可能と考えられる
レーザープリンター装置としては、例えば、特開昭55-4
071号、特開昭59-11062号、特開昭63-197947号、特開平
2-74942号、特開平2-236538号、特公昭56-14963号、特
公昭56-40822号、欧州広域特許77,410号、電子通信学科
合技術研究報告80巻244号、及び映画テレビ技術誌1984/
6(382)、34〜36ページなどに記載されているものがあ
る。
【0085】本発明に用いられる第1のポジ画像形成媒
体を露出するのに用いられる光源としては、青の光源と
して、ヘリウム・カドミウムレーザー(約442nm)、緑
の光源としてヘリウム・ネオンレーザー(約544nm)、
赤の光源としてヘリウム・ネオンレーザー(約633nm)
等のガスレーザーや半導体レーザーが好ましく用いられ
る。半導体レーザーとしては、所定の波長に十分な強度
をもっていればどのようなものであってもよく、ガリウ
ム・ヒ素・リン、アルミニウム・ガリウム・ヒ素、イン
ジウム・ガリウム・ヒ素・リン、アルミニウム・ガリウ
ム・ヒ素・アンチモン等をあげることができる。中で
も、670、750、780、810、830、880nmの半導体レーザー
が光強度、ハロゲン化銀感光材料の取扱などの点から有
利に用いられる。
【0086】本発明においてカラーペーパーの現像に用
いられる芳香族一級アミン現像主薬としては、公知の化
合物を用いることができる。これらの化合物の例として
下記の化合物を上げることができる。
【0087】CD−1) N,N-ジエチル-p-フェニレン
ジアミン CD−2) 2-アミノ-5-ジエチルアミノトルエン CD−3) 2-アミノ-5-(N-エチル-N-ラウリルアミノ)
トルエン CD−4) 4-アミノ-3-メチル-N-エチル-N-(β-ブト
キシエチル)アニリン CD−5) 2-メチル-4-(N-エチル-N-(β-ヒドロキシ
エチル)アミノ) アニリン CD−6) 4-アミノ-3-メチル-N-エチル-N-(β-(メタ
ンスルホンアミド)エチル)-アニリン CD−7) N-(2-アミノ-5-ジエチルアミノフェニルエ
チル)メタンスルホンアミド CD−8) N,N-ジメチル-p-フェニレンジアミン CD−9) 4-アミノ-3-メチル-N-エチル-N-メトキシ
エチルアニリン CD−10) 4-アミノ-3-メチル-N-エチル-N-(β-エト
キシエチル)アニリン CD−11) 4-アミノ-3-メチル-N-エチル-N-(γ-ヒド
ロキシプロピル)アニリン 発色現像液には、前記の発色現像主薬に加えて、既知の
現像液成分化合物を添加することが出来る。通常、pH
緩衝作用を有するアルカリ剤、塩化物イオン、ベンゾト
リアゾール類等の現像抑制剤、保恒剤、キレート剤など
が用いられる。
【0088】本発明に用いられるカラーペーパーの現像
処理に用いる現像処理装置としては、処理槽に配置され
たローラーに感光材料をはさんで搬送するローラートト
ランスポートタイプであっても、ベルトに感光材料を固
定して搬送するエンドレスベルト方式であってもよい
が、処理槽をスリット状に形成して、この処理槽に処理
液を供給するとともに感光材料を搬送する方式や処理液
を噴霧状にするスプレー方式、処理液を含浸させた担体
との接触によるウエッブ方式、粘性処理液による方式な
ども用いることができる。
【0089】本発明の第1のポジ画像の撮影に使用され
るカラーネガフィルム,カラーリバーサルフィルムのハ
ロゲン化銀の粒径は特に制限はないが、粒状性をはじめ
とする画像特性、及び粒子の粒径による現像性の違いに
よる処理適性から好ましくは0.1〜3μmであり、さらに
好ましくは0.2〜2μmである。またハロゲン化銀粒子の
構造としてはコア/シェル型ハロゲン化銀粒子が好まし
い。コア/シェル型とは、ハロゲン化銀粒子において内
部と表面とでハロゲン化銀組成が異なるものをいう。
【0090】さらに、単分散性の粒子が好ましく、各ハ
ロゲン化銀乳剤層に含まれるハロゲン化銀粒子全体とし
て粒径の標準偏差(S)と平均粒径(r)との比S/r
で定義される変動係数が0.4以下が好ましく、0.33以下
がより好ましく、0.25以下が更に好ましく、0.20以下が
特に好ましい。
【0091】平均粒径(r)とは、粒径(立方体のハロ
ゲン化銀粒子の場合は、その一辺の長さ、又、立方体以
外の形状の粒子の場合は、同一体積を有する立方体に換
算したときの一辺の長さ)riの粒子の数がniであると
き下記の式によって定義されたものである。
【0092】r=Σni・ri/Σni また粒径(ri)の標準偏差(S)は、下記の式で表さ
れる。
【0093】S={(Σ(r−ri)2i/Σni1/2 上記のような本発明に使用される単分散性のコア/シェ
ル型ハロゲン化銀乳剤は、特開昭59-177353号、同60-13
8538号、同59-52238号、同60-143331号、同60-35726号
及び同60-258536号等に開示された公知の方法によって
製造することができる。
【0094】また本発明において平板状粒子も使用でき
る。
【0095】本発明によるハロゲン化銀乳剤はハロゲン
化銀粒子を生成、成長させる液相中のpAgとpH、温度と
攪拌等を所定のパターンに制御すること、塩化ナトリウ
ム、臭化カリウム、沃化カリウムなどのハロゲン化物と
硝酸銀の添加をそれぞれに制御する、ダブルジェット乳
剤製造装置により製造される。又、実質的に非感光性の
ハロゲン化銀粒子の直径が0.01〜0.2μmの微粒子乳剤も
同様に作製、保護層、中間層にも用いることができる。
【0096】実質的に非感光性とは感光性乳剤層に存在
する最低感度の粒子の1/50以下の感度を言う。
【0097】本発明において広い露光ラチチュードを得
るために同一構成層内に粒径、あるいはハロゲン化物組
成の異なるハロゲン化銀乳剤を任意の割合で混合使用す
ることができる。
【0098】混合使用される粒径の異なるハロゲン化銀
粒子としては、平均粒径が0.2〜2.0μmの最大平均粒径
を有するハロゲン化銀粒子と平均粒径が0.05〜1.0μmの
最小平均粒径を有するハロゲン化銀粒子の組み合わせが
好ましく、更に中間の平均粒径を有するハロゲン化銀粒
子を1種以上組み合わせてもよい。又、最大平均粒径の
ハロゲン化銀粒子の平均粒径が、最小平均粒径のハロゲ
ン化銀粒子の平均粒径の1.5〜40倍であることが好まし
い。
【0099】本発明の感光材料を構成する場合におい
て、ハロゲン化銀乳剤は一般に、物理熟成及び分光増感
を行ったものを使用する。このような工程で使用される
添加剤は、リサーチ・ディスクロージャNo.17643,No.1
8716及びNo.308119(それぞれ、以下RD17643,RD18716及
びRD308119と略す)に記載されている。
【0100】以下に記載箇所を示す。
【0101】 〔項目〕 〔RD308119の頁〕 〔RD17643〕〔RD18716〕 化学増感剤 996 III−A項 23 648 分光増感剤 996 IV−A,B,C,D,H,I,J項 23〜24 648〜9 強色増感剤 996 IV−A−E,J項 23〜24 648〜9 カブリ防止剤 998 VI 24〜25 649 安定剤 998 VI 24〜25 649 本発明に用いる乳剤の化学増感は、より具体的には、銀
イオンと反応できる硫黄を含む化合物や、活性ゼラチン
を用いる硫黄増感法、セレン化合物を用いるセレン増感
法、還元性物質を用いる還元増感法、金その他の貴金属
化合物を用いる貴金属増感法などを単独又は組み合わせ
て用いることができる。
【0102】硫黄増感剤としては例えば、チオ硫酸塩、
アリルチオカルバミド、チオ尿素、アリルイソチオシア
ネート、シスチン、p-トリエンチオスルホン酸塩、ロー
ダニンなどが挙げられる。
【0103】その他、米国特許1,574,944号、同2,410,6
89号、同2,278,947号、同2,728,668号、同3,501,313
号、同3,656,955号、西独出願公開(OLS)1,422,869
号、特開昭56-24937号、同55-45016号等に記載されてい
る硫黄増感剤も用いることができる。
【0104】硫黄増感剤の添加量は、pH、温度、ハロ
ゲン化銀粒子の大きさなどの種々の条件の下で相当の範
囲にわたって変化するが、目安としては、ハロゲン化銀
1モル当たり約10-7モル〜約10-1モル程度が好ましい。
【0105】セレン増感剤としては、アリルイソセレノ
シアネートの如き脂肪族イソシアネート類、セレノ尿素
類、セレノセレナイド、ジエチルセレナイド等のセレナ
イド類などを用いることができ、それらの具体例は、米
国特許1,574,944号、同1,602,592号、同1,623,499号に
記載されている。更に還元増感を併用することもでき
る。
【0106】還元剤としては、塩化第一錫、二酸化チオ
尿素、ヒドラジン、ポリアミン等が挙げられる。又、金
以外の貴金属化合物、例えばパラジウム化合物等を併用
することもできる。
【0107】本発明に用いる乳剤のハロゲン化銀粒子
は、金化合物を含有することが好ましい。本発明に好ま
しく用いられる金化合物としては、金酸化数が+1価で
も+3価でもよく、多種の金化合物が用いられる。代表
的な例としては塩化金酸塩、カリウムクロロオーレー
ト、オーリックトリクロライド、カリウムオーリックチ
オシアネート、カリウムヨードオーレート、テトラシア
ノオーリックアシド、アンモニウムオーロチオシアネー
ト、ピリジルトリクロロゴールド、金サルファイド、金
セレナイド等が挙げられる。
【0108】金化合物は、ハロゲン化銀粒子を増感させ
る用い方をしてもよいし、実質的に増感には寄与しない
ような用い方をしてもよい。金化合物の添加量は種々の
条件で異なるが、目安としてはハロゲン化銀1モル当た
り10-8モルから10-1であり、好ましくは10-7モルから10
-2モルである。
【0109】又、上述した化学増感剤の添加時期は、ハ
ロゲン化銀の粒子形成時、物理熟成時、化学熟成時及び
化学熟成終了後の何れの工程でもよい。
【0110】本発明に使用できる公知の写真用添加剤も
上記リサーチ・ディスクロージャーに記載されている。
以下に関連する記載箇所を示す。
【0111】 〔項目〕 〔RD308119の頁〕 〔RD17643〕 〔RD18716〕 色濁り防止剤 1002 VII−I項 25 650 色素画像安定剤 1001 VII−J項 25 増白剤 998 V 24 光吸収剤 1003 VIII 25〜26 光散乱剤 1003 VIII フィルター染料 1003 VIII 25〜26 バインダー 1003 IX 26 651 スタチック防止剤 1006 XIII 27 650 硬膜剤 1004 X 26 651 可塑剤 1006 XII 27 650 潤滑剤 1006 XII 27 650 活性剤・塗布助剤 1005 XI 26〜27 650 マット剤 1007 XVI 現像剤(感材中に含有) 1011 XXB項 又、ホルムアルデヒドガスによる写真性能の劣化を防止
するために、米国特許第4,411,987号や同第4,435,503号
に記載されたホルムアルデヒドと反応して、固定化でき
る化合物を感光材料に添加することが好ましい。
【0112】本発明には種々のカラーカプラーを使用す
ることができ、その具体例は前出リサーチ・ディスクロ
ージャー(RD)No.17643号、VII−C〜Gに記載された
特許に記載されている。
【0113】イエローカプラーとしては、例えば米国特
許第3,933,051号、 同第4,022,620号、 同第4,326,024号、
同第4,401,752号、同第4,248,961号、 特公昭58-10739
号、 英国特許第1,425,020号、 同第1,476,760号、 米国特
許第3,973,968号、 同第4,314,023号、 同第4,511,649号、
欧州特許第279,473A号等に記載のものが好ましい。
【0114】マゼンタカプラーとしては5-ピラゾロン系
及びピラゾロアゾール系の化合物が好ましく、米国特許
第4,310,619号、 同第4,351,897号、 欧州特許第73,636
号、 米国特許第第3,061,432号、 同第3,725,067号、 米国
特許第3,061,432号、 同第3,725,067号、 リサーチ・ディ
スクロージャーNo.24220(1984年6月)、特開昭60-3355
2号、リサーチ・ディスクロージャーNo.24230(1984年6
月)、特開昭60-43659号、 同61-72238号、 同60-35730
号、 同55-118034号、 同60-185951号、 米国特許第4,500,
630号、 同第4,540,654号、 同第4,556,630号、 国際公開W
O88/04795号等に記載のものが特に好ましい。
【0115】シアンカプラーとしては、フェノール系及
びナフトール系カプラーが挙げられ、米国特許第4,052,
212号、同第4,146,396号、同第4,228,233号、同第4,29
6,200号、同第2,369,929号、同第2,801,171号、同第2,7
72,162号、同第2,895,826号、同第3,772,002号、同第3,
758,308号、同第4,334,011号、同第4,327,173号、西独
特許公開第3,329,729号、欧州特許第121,365A号、同第2
49,453A号、米国特許第3,446,622号、同第4,333,999
号、同第4,775,616号、同第4,451,559号、同第4,427,76
7号、同第4,690,889号、同第4,254,212号、同第4,296,1
99号、特開昭61-42658号等に記載のものが好ましい。
【0116】発色色素の不要吸収を補正するためのカラ
ード・カプラーは、リサーチ・ディスクロージャーNo.1
7643号のVII−G項、米国特許第4,163,670号、特公昭57
-39413号、米国特許第4,004,929号、同第4,138,258号、
英国特許第1,146,368号に記載のものが好ましい。又、
米国特許第4,774,181号に記載のカップリング時に放出
された蛍光色素により発色色素の不要吸収を補正するカ
プラーや、米国特許第4,777,120号に記載の現像主薬と
反応して色素を形成しうる色素プレカーサー基を離脱基
として有するカプラーを用いることが好ましい。
【0117】発色色素が適度な拡散性を有するカプラー
としては、米国特許第4,366,237号、英国特許第2,125,5
70号、欧州特許第96,570号、西独特許(公開)第3,234,53
3号に記載のものが好ましい。
【0118】ポリマー化された色素形成カプラーの典型
例は、米国特許第3,451,820号、同第4,080,211号、同第
4,367,282号、同第4,409,320号、同第4,576,910号、英
国特許第2,102,173号等に記載されている。
【0119】現像時に画像状に造核剤もしくは現像促進
剤を放出するカプラーとしては、英国特許第2,097,140
号、同第2,131,188号、特開昭59-157638号、同59-17084
0号に記載のものが好ましい。
【0120】その他、本発明の感光材料に用いることの
できるカプラーとしては、米国特許第4,130,427号に記
載の競争カプラー、米国特許第4,283,472号、同第4,33
8,393号、同第4,310,618号に記載の多当量カプラー、特
開昭60-185950号、特開昭62-24252号等に記載のDIR
レドックス化合物放出カプラー、DIRカプラー放出カ
プラー、DIRカプラー放出レドックス化合物、もしく
はDIRレドックス放出レドックス化合物、欧州特許第
173,302A号に記載の離脱後復色する色素を放出するカプ
ラー、R.D.No.11449、同24241、特開昭61-201247号等に
記載の漂白促進剤放出カプラー、米国特許第4,553,477
号等に記載のリガンド放出カプラー、特開昭63-75747号
に記載のロイコ色素を放出するカプラー、米国特許第4,
774,181号に記載の蛍光色素を放出するカプラー等が挙
げられる。
【0121】又本発明にはさらに種々のカプラーを利用
することができる。その具体例は下記RDに記載されて
いる。関連箇所を下記に示す。
【0122】 〔項目〕 〔RD308119の頁〕 〔RD17643〕 イエローカプラー 1001 VII−D項 VIIC〜G項 マゼンタカプラー 1001 VII−D項 VIIC〜G項 シアンカプラー 1001 VII−D項 VIIC〜G項 カラードカプラー 1002 VII−G項 VIIG項 BARカプラー 1002 VII−F項 その他の有用残基 放出カプラー 1001 VII−F項 本発明に使用する添加剤は、RD308119XIVに記載されて
いる分散法などにより、添加することができる。
【0123】本発明においては、前述RD17643 28頁,R
D18716647〜8頁及びRD308119のXIXに記載されている支
持体を使用することができる。
【0124】本発明の感光材料には、前述RD308119VII
−K項に記載されているフィルター層や中間層等の補助
層を設けることができる。
【0125】本発明に使用できる適当な支持体は、例え
ば前述のRD.No.17643の28頁及び同No.18716の647頁右欄
から648頁左欄に記載されている。
【0126】具体的な支持体としては、ポリエチレン等
をラミネートした紙、ポリエチレンテレフタレートフィ
ルム、バライタ紙、三酢酸セルロースフィルム等を用い
ることができる。支持体の厚さは50〜200μmが通常用い
られる。
【0127】本発明の感光材料をロール状の形態で使用
する場合はカートリッジに収納した形態を取るのが好ま
しい。カートリッジとして最も一般的なものは、現在の
135フォーマットのパトローネである。その他下記特許
で提案されたカートリッジも使用できる(実開昭58-673
29号、特開昭58-181035号、同58-182634号、実開昭58-1
95236号、米国特許第4,221,479号、特開平1-231045号、
同2-170156号、同2-205843号、同2-210346号、同2-1994
51号、同2-201441号、同2-214853号、同2-211443号、同
2-264248号、同3-37646号、同3-37645号、同2-124564
号、米国特許第4,846,418号、同第4,848,693号、同第4,
832,275号)。又、特開平5-210201号の「小型の写真用ロ
ールフィルムパトローネとフィルムカメラ」に本発明を
適用することができる。
【0128】本発明の感光材料を用いて色素画像を得る
には露光後、通常知られているカラー現像処理を行うこ
とができる。
【0129】本発明の感光材料は前述RD17643,28〜29
頁,RD18716,647頁及びRD308119のXIIに記載された通
常の方法によって、現像処理することができる。
【0130】
【実施例】以下、実施例により本発明を説明するが、本
発明の実施態様はこれらに限定されない。
【0131】〔実施例1〕様々な空間周波数の濃度正弦
波パターンを含む鮮鋭性チャートと人物、花などを被写
体とし、晴天の下でビューカメラを使用し、コニカプロ
フェッショナル160S(4′×5′)に適正露出で撮影し
た。そのネガフィルムをCNK-4プロセスにより現像し、
“オリジナル画像”である画像1を得た。画像1をドラ
ムスキャナ(服部、犬井、『カラー写真の色再現シミュ
レーションシステム』、コニカテクニカルレポート第5
巻53〜57ページ、1992年発行に記載されたもの)を使用
し、下記条件で画像入力を行い、2500×2000画素の画像
データ2を得た。
【0132】(ドラムスキャナ読み込み条件) 読み込みピッチ 500DPI(縦方向、横方
向とも) 読み込み画像範囲 125mm×100mm 画像データ2に対し離散フーリエ変換を施し、図3に示
した関数でフィルタリングを行った後、さらに離散逆フ
ーリエ変換を施し、画像データ3を得た。これとは別
に、12ビットデータを入力可能なレーザービームプリン
タ(服部、犬井、『カラー写真の色再現シミュレーショ
ンシステム』、コニカテクニカルレポート第5巻53〜57
ページ、1992年発行に記載されたもの)用にR、G、B
の最高濃度と最低濃度を出力するのに必要なデータを含
む6水準のデータを定め、それらのすべての組み合わ
せ、すなわち、6×6×6色の色区画を有する画像デー
タ4を作成した。画像データ4を前記レーザービームプ
リンタに入力し、下記条件で画像5として出力した。
【0133】(レーザープリンタ出力条件) レーザー波長 441.6nm (He-Cd)、514.5nm (Ar+)、63
2.8nm (He-Ne) ドットピッチ 250DPI(縦方向、横方向とも) 出力媒体 コニカQAペーパータイプA6(六
切) さらに画像5を下記条件で撮影した。
【0134】(撮影条件) フィルム コニカ IMPRESA 50 カットフィルム(4×
5インチ) 照明 ストロボ光2灯を被写体画像の左右前方斜
め45°の位置に配置被写体画像に均一照度を与えるよう
にする 撮影倍率 1/8 画像5を撮影したネガフィルムをCNK-4プロセスにより
現像し、画像6を得た。さらに、画像1を読み込んだと
きと同一条件で画像6をドラムスキャナで読み込み、画
像データ7を得た。画像7のR、G、Bデータと画像4
の対応する色部分のR、G、Bデータを対応させ、3次
元色変換テーブルを構成した。そこで、画像データ3の
各画素に対してこの3次元色変換テーブルを使用した3
次元線形補間操作を行い、画像5を出力したときと同一
条件でそのデータを前記レーザービームプリンタで出力
し、“第1のポジ画像”に相当する画像8を得た。さら
に、画像5を撮影したときと同一条件で画像8を撮影
し、撮影フィルムをCNK-4プロセスにより現像し、“第
2の画像”に相当する画像9を得た。さらに、画像9よ
り下記条件で適度な焼き度のプリント画像10を作成し
た。
【0135】(プリント作成条件) 引き伸ばし倍率 4倍 ペーパー コニカQAペーパータイプA6
(六切) 画像1と画像8の正弦波チャート部分をマイクロデンシ
トメーターで測定し、濃度振幅を求めることで画像1に
対する画像8のMTFを算出した。また、画像10の鮮鋭
性とノイズを目視評価した。さらに画像10の作成におい
て、フィルタリングに用いた関数を図3のように変更し
て比較画像11〜14を作成し、同様に評価した。それらの
結果を表1に示した。本発明の規定を外れるものはいず
れも鮮鋭性とノイズの評価で問題があった。すなわち、
条件1)が規定範囲を上回る画像12では低空間周波数の
過剰強調により疑似輪郭が発生した。また、条件2)が
規定範囲を下回る画像11では鮮鋭性強調が不足でぼけた
印象を与える画像になり、逆に規定範囲を上回る画像13
では鮮鋭性が過剰強調されてエッジ部の描写が極めて不
自然な画像になった。さらに、条件3)が規定範囲を上回
る画像13と画像14(特に画像14)ではS/Nの小さい高
空間周波数が過剰強調されてノイズの目立った画像にな
った。
【0136】
【表1】
【0137】(注) 撮影倍率m=1/8であるので各条
件は次のとおり請求項1の規定条件に対応する。
【0138】条件1) 第1のポジ画像の空間周波数8
mmm-1(1mm-1)における値 条件2) 第1のポジ画像の空間周波数16mmm-1(2mm
-1)における値 条件3) 第1のポジ画像の空間周波数24mmm-1(3mm
-1)以上における最大値 条件4) 第1のポジ画像の空間周波数24mmm-1(3mm
-1)以上における最大勾配の絶対値 (上限は5/m=40となる) 〔実施例2〕図4で示したように実施例1の画像8の作
成に用いた鮮鋭性補正用フィルタリング関数を8mm
-1(第1のポジ画像の空間周波数では4mm-1に対応)を
ピークにそれより高いある周波数で0になるように適当
に減少させた。実施例1の画像10を得るまでの操作にお
いてフーリエ変換のフィルタリングに用いる関数を図4
のように変更した以外同様にして画像21〜23を作成し
た。オリジナル画像に対する第1のポジ画像のMTFは
いずれも4mm-1でピークとなった後、ほぼ直線的に減少
しているが、MTFが0となる空間周波数及びその勾配
と第2の画像から作成したプリント画像(画像10、画像
21〜23)のノイズの様子を表2に示した。高空間周波数
側でMTFに本発明での規定をこえる勾配を与えると画
像に班点状のノイズが発生し、第2の画像から得たプリ
ント画像において画質が著しく低下することがわかっ
た。
【0139】
【表2】
【0140】(注) MTFは第1のポジ画像のオリジ
ナル画像に対するMTFを表す。
【0141】〔実施例3〕実施例1の画像1の作成にお
いて、種々の濃度レベルの均一なグレーからなるグレー
チャートを写し込んだ以外は同様にしてオリジナル画像
を作成した。
【0142】画像31の作成:オリジナル画像から下記条
件で第1のポジ画像を作成した。次いでその第1のポジ
画像を下記条件で撮影し、撮影フィルムをCNK-4プロセ
スにより現像し、カラーネガ画像(第2の画像)を得
た。さらにそのカラーネガ画像より下記条件で適度な焼
き度のプリント画像31を作成した。
【0143】(第1のポジ画像作成条件) 引き伸ばし倍率 2倍 ペーパー コニカQAペーパータイプA6
(六切) (第1のポジ画像撮影条件) フィルム コニカ IMPRESA 50 カットフィルム(4×
5インチ) 照明 ストロボ光2灯を画像5の左右前方斜め45
°の位置に配置 画像5に均一照度を与えるようにする 撮影倍率 1/8 (プリント作成条件) 引き伸ばし倍率 4倍 ペーパー コニカQAペーパータイプA6
(六切) 画像32の作成:前記のオリジナル画像を下記の感光材料
に複写されたカラーネガ画像(第2の画像)を作成し、
これを下記条件で密着露光してカラープリント画像32を
得た。
【0144】(ネガ画像の作成条件) 光学系 密着露光 感光材料 イーストマンコダック社製デュー
プ5071 現像方法 製造メーカー推薦の処理による (プリント作成条件) 引き伸ばし倍率 1倍 ペーパー コニカQAペーパータイプA6
(六切) 画像33の作成:実施例1の画像10の作成において、画像
1を先に作成したオリジナル画像に変更した以外、同様
にして画像33を作成した。
【0145】以上の各例について、オリジナル画像撮影
の際のグレーチャートの輝度と第1のポジ画像のグレー
チャートのR、G、B濃度を測定し、前者の常用対数を
横軸に後者を縦軸にとってプロットし、第1のポジ画像
のD1とD1+1.5の間に対応する部分の傾きを第1のポ
ジ画像のオリジナル画像に記録されたシーンに対するコ
ントラストとした。また、オリジナル画像と第2の画像
の各濃度差も調べた。さらに、第2の画像から作成され
たプリント画像(画像31〜33)についてその階調性を目
視評価した。それらの結果を表3にまとめた。但し、コ
ントラストはどの画像についてもR、G、B濃度間でほ
とんど差がなかったので、G濃度に対応するもののみを
記載した。画像32では第2の画像の段階では比較的良好
な複写精度を有するが、通常のネガフィルムと色素の分
光吸収が大きく異なるのでそのプリントの色再現性は不
良となった。本発明以外の方法ではできなかったハイラ
イトからシャードーまで広い濃度領域で忠実な階調再現
が本発明によってはじめて可能になることがわかった。
【0146】
【表3】
【0147】(注) シーンはオリジナル画像に記録さ
れたシーンを表す。
【0148】コントラストはG濃度に基づいたものを記
載。
【0149】〔実施例4〕実施例3と同様のグレーチャ
ートと白い洋服を着た人物、花などを被写体とし、実施
例1などと同一条件で撮影・現像し、オリジナル画像を
得た。次に実施例1の画像5を撮影する際の露出条件を
変化し、これに応じて3次元色変換テーブルを変換し、
さらに第1のポジ画像を撮影する際の露出条件もともに
表4で示したように変化させ、画像46と画像47について
は第1のポジ画像を出力する前に次のようなを階調変換
を行った。すなわち、画像濃度データDに対して D → D′=kD+(1−k)Dcc:階調変換後も濃度が変わらない濃度に対応するデ
ータ k :階調の変化率を表す係数(k<1で軟調化、k>
1で硬調化) で表される変換を行った。階調変換に用いたパラメータ
も表4に併せて示した。
【0150】
【表4】
【0151】(注) 撮影時露出条件は反射光式露出計
の適正露出からの変動値を表す。
【0152】各例について第1のポジ画像のオリジナル
画像に記録されたシーンに対するコントラスト(求め方
は実施例3と同じ)、オリジナル画像のD99の濃度部分
に対応する第1のポジ画像の部分の濃度(ほぼ画像中最
低濃度部分の濃度と等しい)とコニカQAペーパータイ
プA6の未露光現像した部分の濃度の濃度差、第2の画
像から作成したプリント画像(画像41〜47)のハイライ
ト部とび、シャドー部つぶれ、階調感(コントラストが
硬調または軟調といった感じ)各評価結果(20人の観察
者が5点法で採点した平均得点)を表5に示した。但
し、最初の2項目についてはどの画像についてもR、
G、B濃度に基づく結果でほとんど変化がなかったので
G濃度に関するもののみを記載した。本発明以外ではハ
イライト部またはシャードー部の再現あるいは階調感の
いずれかに障害が現れることがわかった。
【0153】
【表5】
【0154】(注) シーンはオリジナル画像に記録さ
れたシーンを表す。
【0155】コントラストはG濃度に基づいたものを記
載。
【0156】第1のポジ画像の最低濃度部はオリジナル
画像のD99に対応する部分を表す。
【0157】〔実施例5〕コニカQAペーパータイプA
6を441.6nm、514.5nm、632.8nmの光源を用いて露光量
を調整し、それぞれイエロー、マゼンタ、シアンに均一
にほぼ単一色素のみ発色させた単色カラーパッチを作成
した。それらとは別に同じ3つの波長の光源の露光量バ
ランスを調整し1枚の同種のペーパーに出力したグレー
パッチを作成した。尚、そのグレーパッチのR、G、B
濃度を測定したところそれぞれ1.02、0.99、0.93であっ
た。各色の単色カラーパッチとグレーパッチを下記条件
で撮影を行った。
【0158】(単色カラーパッチとグレーパッチの撮影
条件) フィルム コニカ IMPRESA 50 カットフィルム(4×5
インチ) 照明 タングステン光(定常光、色温度約5000Kで
分光エネルギー分布はJIS Z 8720-1983の補助標準の光
50に類似)2灯を被写体画像の左右前方斜め45°の位
置に配置 被写体画像に均一照度を与えるようにする 露出 入射光式の露出計で求めた適正露光条件に準
じる 撮影倍率 1/8 但し、画像51と画像52の作成に関しては表6に示した3
つのフィルターを使用し、それぞれ1枚ずつフィルター
を入れて露光し、計3回の露出で撮影を行った。尚、画
像52の作成に関するフィルターはコダック社がカメラに
使用する三色分解フィルターとして推奨している組み合
わせの1つである、同社フィルターNo.47B(青)、No.
58(緑)、No.25(赤)である。それに対して画像53の
作成に関してはフィルターを使用せず、1回の露出で撮
影を終えた。
【0159】
【表6】
【0160】(注) 通過波長域は最大透過率の50%以
上の透過率である波長領域を表す。
【0161】露出比は第1のポジ画像を撮影する際のフ
ィルターを用いた3回の露出における露出比をフィルタ
ーをいれないときの露出で示した相対値を表す。
【0162】撮影フィルムをCNK-4プロセスにより現像
し、グレーパッチを撮影したネガからのプリントがオリ
ジナルのグレーパッチと同一濃度になるよう露光量を調
整してコニカQAペーパータイプA6にプリント(画像
51〜53)を作成した。そうして得られた各色のオリジナ
ルカラーパッチと複製されたカラーパッチを分光測色計
で測色した。その結果を表7に示した。
【0163】
【表7】
【0164】(注) 測色値はJIS Z 8729-1980のL*
**表色系に基づく。但し、C*及びhは C*=(a*2+b*2)0.5 h =tan-1(b*/a*) (単位は度) 但し、a*>0、b*>0 のとき 0<h<90 a*<0、b*>0 のとき 90<h<180 a*<0、b*<0 のとき 180<h<270 a*>0、b*<0 のとき 270<h<360 a*>0、b*=0 のとき h=0 a*<0、b*=0 のとき h=180 a*=0、b*>0 のとき h=90 a*=0、b*<0 のとき h=270 a*=b*=0 のとき hは未定義 を表す。
【0165】測色光源はJIS Z 8720-1983の補助標準の
光D50に準じる。
【0166】また、撮影に用いた光源のスペクトル分布
とそれにフィルターを入れたときのスペクトル分布を分
光放射計で測定した。また、コニカQAペーパータイプ
A6でY、M、Cがλmaxで濃度1.0になるように発色さ
せた試料の分光反射濃度とコニカIMPRESA 50の分光感度
分布から計算される、本発明で規定したFb(λ)−F
bb)>−0.3、Fg(λ)−Fgg)>−0.3、Fr(λ)−
rr)>−0.3を満たす波長領域は、それぞれ413nm〜
465nm、530nm〜562nm、605nm〜651nmであったので、各
撮影条件における可視光全波長領域(380nm〜780nm)の
エネルギーに対する各該波長領域の分光エネルギーの比
率を算出した。なお、複数回露光の時は各露光の光のエ
ネルギーの和を分光エネルギーとして使用した。その結
果を表8に示した。
【0167】
【表8】
【0168】(注) 特定波長領域は Fi(λ)−F
ii)>−0.3 (i=b、g、r)を満たす波長領域を
表す。
【0169】通常の撮影ではペーパー色材の不要吸収で
色濁りが発生し、高彩度の色の色再現性が悪くなるが、
本発明で規定する光によってプリントを撮影すること
で、ほとんどその問題を解消できることがわかった。ま
た、通常製版などで行われている一般的な三色分解フィ
ルターを用いても、必ずしも画像媒体の色材の分光吸収
や撮影感光材料の分光感度に適合するとは限らず、色濁
りの解消には効果が不十分であることがわかった。
【0170】〔実施例6〕撮影条件については実施例5
を基本とし、フィルターを用いた3回露光とフィルター
を用いない通常撮影の組み合わせを適当に適用した以外
は実施例3と同様の手順で画像61〜63を得るまでの操作
を行った。各例とも実施例3と同様な方法で第1のポジ
画像のオリジナル画像に記録されたシーンに対するコン
トラストを求め、また、実施例5と同様にして撮影光の
分光エネルギー分布を求め、コニカQAペーパータイプ
A6でY、M、Cがλmaxで濃度1.0になるように発色さ
せた試料の分光反射濃度とコニカIMPRESA 50の分光感度
分布を用いて各色のEDwi/EDiを算出した。さら
に、第2の画像のオリジナル画像に対する階調変化率
(オリジナル画像のグレーチャート部濃度を横軸にと
り、第2の画像の対応する部分の濃度を縦軸にとってプ
ロットしたグラフの第2の画像のD99とD99−1.5の間
部分の傾き)を調べ、第2の画像から作成したプリント
画像(画像61〜画像63)の階調性を目視評価(観察者20
人による5点法評価)した。それらの結果を表9に示し
た。本発明の方法では光源特性により露光濃度バランス
が変化したとしても第1のポジ画像のコントラストの調
整で最終プリントの階調再現が適切になることがわかっ
た。
【0171】
【表9】
【0172】(注) シーンはオリジナル画像に記録さ
れたシーンを表す。
【0173】
【発明の効果】本発明により、(1)実写撮影で得られ
る写真フィルムとほとんど等価な写真フィルムを実写撮
影を行わずにいつでも欲しいだけ作成することができ
る、(2)鮮鋭性の再現、色(階調)のハイライトから
シャドーに至るまでの再現をオリジナル画像と精度よく
合わせる、(3)拡大プリント(4倍程度)を作成した
ときの粒状が目立たない、(4)画像撮影による色濁り
を低減する、等の優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】画像データの濃度ヒストグラム例。
【図2】濃度ヒストグラムの累積曲線。
【図3】実施例1に係わる鮮鋭性補正用のフィルタ関
数。
【図4】実施例2に係わる鮮鋭性補正用のフィルタ関
数。
【符号の説明】
31 画像10の作成に用いたプリンタ画像 32 画像11の作成に用いたプリンタ画像 33 画像12の作成に用いたプリンタ画像 34 画像13の作成に用いたプリンタ画像 35 画像14の作成に用いたプリンタ画像 41 画像10の作成に用いたプリンタ画像 42 画像21の作成に用いたプリンタ画像 43 画像22の作成に用いたプリンタ画像 44 画像23の作成に用いたプリンタ画像
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03C 5/08,7/00 H04N 1/409,1/46,1/60

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上に保持されたイエロー、マゼン
    タ、シアンの少なくとも3つの色素画像からなるオリジ
    ナル画像から作成された第1のポジ画像を撮影すること
    によって、カラーネガフィルム上に第2の画像を形成す
    る方法において、第1のポジ画像のオリジナル画像に対
    するMTFが、 1) 第1のポジ画像の空間周波数8mmm-1において0.
    8〜1.5 2) 第1のポジ画像の空間周波数16mmm-1において2
    〜6 3) 第1のポジ画像の空間周波数24mmm-1以上の領域
    において6以下 4) 第1のポジ画像の空間周波数24mmm-1以上の領域
    におけるMTF-空間周波数(単位はmm-1)曲線の勾配
    の絶対値が5/m以下 であることを特徴とする画像形成方法。但し、mは第1
    のポジ画像を撮影して第2の画像を形成する際の撮影倍
    率を表す。
  2. 【請求項2】 支持体上に保持されたイエロー、マゼン
    タ、シアンの少なくとも3つの色素画像からなるオリジ
    ナル画像から作成された第1のポジ画像を撮影すること
    によって、カラーネガフィルム上に第2の画像を形成す
    る方法において、オリジナル画像のDnに相当する画素
    に対応する第1のポジ画像上の画素の濃度が、第1のポ
    ジ画像形成媒体の固有の最小濃度より0.02〜0.3高く、
    かつ第1のポジ画像のコントラストがオリジナル画像に
    記録されたシーンに対して0.8〜1.2倍であることを特徴
    とする画像形成方法。但し、Dnは該画像の全画素につ
    いて濃度の度数分布をとったときの濃度が低い方からn
    %の累積度数に対応する濃度を表し、nは、オリジナル
    画像がネガ画像である場合はn=99、ポジ画像である場
    合はn=1である。また、画像Aの画像Bに対するコン
    トラストとは画像Aがポジ画像の場合、1.5を画像Aの
    1の部分に対応する画像Bの部分の濃度と画像AのD1
    +1.5の部分に対応する画像Bの部分の濃度の差で割っ
    た値の絶対値とし、画像Aがネガ画像の場合、1.5を画
    像AのD99の部分に対応する画像Bの部分の濃度と画像
    AのD99−1.5の部分に対応する画像Bの部分の濃度差
    で割った値の絶対値とする。但し、画像Bがシーンの場
    合は濃度の代わりに露光濃度を使用する。
  3. 【請求項3】 支持体上に保持されたイエロー、マゼン
    タ、シアンの少なくとも3つの色素画像からなるオリジ
    ナル画像から作成された第1のポジ画像を撮影すること
    によって、カラーネガフィルム上に第2の画像を形成す
    る方法において、撮影に用いる光が下記の条件を満たす
    ことを特徴とする画像形成方法。 (撮影に用いる光の条件)第1のポジ画像形成媒体のイ
    エロー色材の分光色素濃度(但し、λmaxでの吸収が濃
    度1.0となるよう正規化。以下同様)をDy(λ)、マゼン
    タ色材の分光色素濃度をDm(λ)、シアン色材の分光色
    素濃度をDc(λ)、撮影に用いる感光材料の青感光性層
    の分光感度(Dmin+1.0の濃度を得るのに必要な露光量
    の逆数の常用対数)をSb(λ)、緑感光性層の分光感度
    をSg(λ)、赤感光性層の分光感度をSr(λ)と表したと
    き、 Fb(λ)=Sb(λ)+Dy(λ)−max[Dm(λ),Dc(λ)] Fg(λ)=Sg(λ)+Dm(λ)−max[Dc(λ),Dy(λ)] Fr(λ)=Sr(λ)+Dc(λ)−max[Dy(λ),Dm(λ)] で定義されるFb(λ)、Fg(λ)、Fr(λ)の最大値を与
    える波長λb、λg、λrに対して、 Fb(λ)−Fbb)>−0.3 Fg(λ)−Fgg)>−0.3 Fr(λ)−Frr)>−0.3 を満たす3つの波長域内のエネルギーの和が380nm〜780
    nmのエネルギー全体の80%以上である。但し、380nm≦
    λ≦780nmである。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載された画像形成方法によ
    って第1のポジ画像から第2の画像を形成する方法にお
    いて、第1のポジ画像のオリジナル画像に記録されたシ
    ーンに対するコントラストCRiが0.9×EDwi/EDi
    〜1.1×EDwi/EDi倍であることを特徴とする画像形
    成方法。 【数1】 但し、E(λ)は撮影に用いる光の相対分光分布、s
    i(λ)は撮影用感光材料の分光感度(Dmin+1.0の濃度
    を得るために必要な露光量の逆数)、rjは第1のポジ
    画像形成媒体の色材の分光反射率(λmaxでの反射率が1
    0%)を表す。ここで、iは撮影用感光材料の感色性を
    表しb、g、rのいずれかを表し、jは第1のポジ画像
    形成媒体の色素の種類を表し、i=bに対してj=y、
    i=gに対してj=m、i=rに対してj=cを表す。
    また、積分範囲は380nm≦λ≦780nmである。E(λ)がJI
    S Z 8720-1983の補助標準の光D50である場合には、添
    字wをつけて、EDwiと表す。
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