JP2001242551A - 画像記録装置 - Google Patents

画像記録装置

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JP2001242551A
JP2001242551A JP2000053856A JP2000053856A JP2001242551A JP 2001242551 A JP2001242551 A JP 2001242551A JP 2000053856 A JP2000053856 A JP 2000053856A JP 2000053856 A JP2000053856 A JP 2000053856A JP 2001242551 A JP2001242551 A JP 2001242551A
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roller
pair
film
downstream
image recording
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JP2000053856A
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English (en)
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Makoto Sumi
誠 角
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Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ゴムローラの表面の凸部をなくすかまたは小
さくかつ安定化できるようにゴムローラの形状を工夫
し、シート状感光性フイルムを速度変動なく安定して副
走査方向に搬送して画像記録を良好に行なう画像記録装
置を提供する。 【解決手段】 この画像記録装置は、シート状感光性フ
イルムFを挟持し現像部に向け給送する上流側ローラ対
と、1対の回転ローラからなる下流側ローラ対148と
を有する。下流側ローラ対の一方の回転ローラはゴムロ
ーラ22bであり、下流側ローラ対が、搬送するシート
状感光性フイルムの厚さより狭い間隔で離間しながら回
転し、上流側ローラ対と下流側ローラ対とによりシート
状感光性フイルムを搬送しながら副走査を行ないつつ、
レーザービームを主走査しながら照射する。下流側ロー
ラ対のゴムローラの端面22h,22iはその周面から
45゜未満の角度αで傾斜して面取りされている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シート状感光性熱
現像フイルムを搬送しながら副走査を行ないつつ、レー
ザービームを主走査しながら照射し、熱現像することに
よって画像を記録する画像記録装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】最近、人体等の被写体の放射線画像を得
る画像記録装置として、デジタル画像信号に基づいて変
調されたレーザービームを走査し、シート状感光フイル
ムに所定の画像を露光記録する装置が広く普及し始めて
いる。そして、レーザービームの走査はシート状感光フ
イルムを搬送用ローラ対等で副走査方向に搬送すること
により副走査を行なうと共に、レーザビームを副走査方
向と直交する主走査方向に走査することにより主走査を
行なうことにより達成している。こうして記録されたシ
ート状感光フイルムは現像処理液により現像処理された
後、必要に応じて医療診断等に用いられることになる。
【0003】ところで、この画像記録装置では、デジタ
ル画像信号が表す画像情報を正確に記録するためには、
レーザビームの照射中にはシート状感光フイルムが副走
査方向に一定の速度で搬送されなければならない。ま
た、シート状感光フイルムの前端から後端までの全面に
画像を記録する必要がある。そこで、レーザビームの走
査面の搬送方向の上流側と下流側に各々ニップローラ対
を配し、この2対のニップローラ対の間でレーザビーム
を走査するようにした。
【0004】しかしながら、この構成では、シート状感
光フイルムの前端が下流側ニップローラ対の間に進入す
る際に衝撃を受けることで、シート状感光フイルムの搬
送速度が低下し、シート状感光フイルムのその際にレー
ザービームが走査された線状の領域が他よりも強く露光
されてしまう。このことは、走査記録が正確に行なわれ
ないこと意味し、結果、医療診断に支障をきたすことに
もなりかねない。
【0005】これに対し、ニップローラ対を駆動ローラ
とその従動ローラ対で構成し、シート状感光フイルムが
ニップローラ対に進入或いは離脱する時に、このニップ
ローラ対を開き、それ以外の時はニップローラ対をニッ
プさせることで、進入時の衝撃を緩和する技術が知られ
ているが、ニップローラ対が開いた時には従動ローラは
回転していないため、ニップローラ対をニップさせた時
にシート状感光フイルムに従動ローラの回転負荷が急に
かかって衝撃がかかるという新たな問題を生じる。
【0006】この問題に対して、ベルト、プーリ等の駆
動力伝達機構を設けて従動ローラを回転させながらニッ
プを形成する技術が提案されている。
【0007】しかしながら、ニップローラ対をニップ開
いた時でも従動ローラを回転させる駆動力伝達機構や、
ニップローラ対を閉じた時のニップ圧を調整するための
機構を設けると、新たな構成要素が増加し複雑となって
装置の信頼性が失われるとともに製造コストの上昇も招
いてしまう。
【0008】そこで、シート状感光フイルムを速度変動
なく安定して副走査方向に搬送して画像記録を良好に行
なうだけでなく、信頼性の高い低コストにするために、
上流側ローラ対及び下流側ローラ対とで、シート状感光
フイルムを搬送しながら副走査を行ないつつ、ビーム走
査手段によりレーザービームを主走査しながら照射し、
現像処理部で現像処理液を用いて現像することによって
画像を記録する画像記録装置において、この下流側ロー
ラ対は1対の回転ローラからなり、その少なくとも一方
の回転ローラはフイルム搬送域がゴムローラであり、少
なくともシート状感光性熱現像フイルムの先端が当該下
流側ローラ対に到達する時は、この下流側ローラ対の1
対の回転ローラが、フイルム搬送域で、搬送するシート
状感光性熱現像フイルムの厚さより狭い間隔を離間しな
がら回転しているものであるように構成することを提案
した。
【0009】ところで、現像処理液を用いて現像処理す
る画像記録装置では、現像処理液の補充や廃棄などのユ
ーザに好まれない作業が必要で、現像処理液が不要な画
像記録装置が望まれてきた。そこで、近年、現像処理液
を用いなくても、100℃を越える例えば120℃の熱
現像温度まで加熱することにより、熱現像されるシート
状感光性熱現像フイルムが開発され、これによる画像を
記録する装置が発表されている。
【0010】
【発明の解決すべき課題】しかし、このようなシート状
感光性熱現像フイルムの画像記録装置の露光部として、
上述のような、下流側ローラ対の1対の回転ローラが、
フイルム搬送域で、搬送するシート状感光性熱現像フイ
ルムの厚さより狭い間隔を離間しながら回転している画
像記録装置では、ゴムローラのロットや製造条件により
ゴムローラの表面に凸が発生してしまうものがあり、結
果的にフィルムの搬送ムラによる画像欠陥が発生するこ
とがわかった。
【0011】本発明は、上記問題に鑑みなされたもの
で、ゴムローラのロットや製造条件に拘わらずゴムロー
ラの表面の凸部をなくすかまたは小さくかつ安定化でき
るようにゴムローラの形状を工夫し、シート状感光性熱
現像フイルムを速度変動なく安定して副走査方向に搬送
して画像記録を良好に行なうとともに、信頼性の高い低
コストの画像記録装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】そこで、ゴムローラにお
いて高摩擦係数で高精度が必要な場合、加硫したゴムを
芯金に焼き付け研磨する製造方法が一般的に使用されて
いる。研磨の方法としては研磨部材を固定したまま研磨
する固定式と研磨部材が移動しながら研磨する移動式が
あるが、研磨する対象ローラが長尺なものであれば、通
常、移動式研磨方法を選定する。本装置で使用している
ゴムローラも長尺な部類に相当するため、移動式研磨方
法を取っている。本発明者が鋭意検討した結果、ロット
間や製造条件の違ったゴムローラを使用した場合の搬送
ムラの発生は、研磨時にゴムローラの端面で表面に凸部
ができてしまうことが原因であることが判明し、この凸
部が次のようにして発生してしまうことを突き止めた。
即ち、図8(a)のように、ゴムローラRを回転させ、
その表面に研磨部材としての砥石Tを当てながら水平方
向hに移動させて、砥石Tを端部eまで移動させると、
図8(b)のように端部eが砥石Tとの間の摩擦力によ
り水平方向hに引っ張られてしまう。このため、この引
っ張られた部分が研磨されずに残り、研磨加工が終了す
ると、図8(c)のように端部に凸部pができてしまう
のである。
【0013】本発明者は、図8(a)に示すように、ゴ
ムローラRの端面を面取りし、その面取り面Gの周面k
に対する角度αを45゜未満とすることにより、研磨時
の摩擦力により研磨面が研磨進行方向hに引っ張られる
ことを防止することができ、図8(b)のように研磨終
了後に面取りされた端部jにおいて、凸部は発生せずま
たは極めて少なくなり、均一かつ平滑にゴムローラの表
面を仕上げることができることを突き止めた。角度αが
45゜未満であると、研磨時に砥石により端部がより引
っ張られ難くなり、凸部がよりでき難くなるためである
と考えられる。
【0014】以上のような知見に基づいて、本発明の上
記課題を、下記解決手段により解決した。
【0015】即ち、本発明による画像記録装置は、レー
ザービームを主走査方向に走査するビーム走査手段と、
前記ビーム走査手段により走査されるレーザビームの走
査面にカットシート状感光性フイルムを挟持して給送す
る上流側ローラ対と、前記走査面よりカットシート状感
光性熱現像フイルムを挟持して排送する下流側ローラ対
と、前記下流側ローラ対から現像部へカットシート状感
光性フイルムを搬送する搬送手段と、前記ビーム走査手
段によりレーザビームを走査され、前記搬送手段により
搬送されたカットシート状感光性フイルムを現像する現
像部とを有し、前記下流側ローラ対は1対の回転ローラ
からなり、その少なくとも一方の回転ローラはフイルム
搬送域がゴムローラであり、前記下流側ローラ対の1対
の回転ローラが、フイルム搬送域において、搬送するシ
ート状感光性フイルムの厚さより狭い間隔で離間しなが
ら回転し、前記上流側ローラ対と前記下流側ローラ対と
によりカットシート状感光性フイルムを搬送しながら副
走査を行ないつつ、前記ビーム走査手段によりレーザー
ビームを主走査しながら照射し、前記現像部で現像する
ことによって画像を記録する画像記録装置において、前
記下流側ローラ対のゴムローラの端面はその周面から4
5゜未満の角度αで傾斜して面取りされていることを特
徴とする。
【0016】この画像記録装置によれば、下流側ローラ
対は1対の回転ローラからなり、その少なくとも一方の
回転ローラはフイルム搬送域がゴムローラであり、少な
くともシート状感光性フイルムの先端が当該下流側ロー
ラ対に到達する時は、下流側ローラ対の1対の回転ロー
ラが、フイルム搬送域で、搬送するシート状感光性フイ
ルムの厚さより狭い間隔を離間しながら回転し、上流側
ローラ対とこの下流側ローラ対とで、シート状感光性フ
イルムを搬送しながら副走査を行ないつつ、ビーム走査
手段によりレーザービームを主走査しながら照射し、現
像部で現像することによって画像を記録する画像記録装
置であるので、シート状感光フイルムを速度変動なく安
定して副走査方向に搬送して画像記録を良好に行なうこ
とができるとともに、信頼性の高い画像記録を低コスト
で実現でき、更に、下流側ローラ対のゴムローラはその
端面が周面から45゜未満の角度αで傾斜して面取りさ
れて端面処理されたものであるため、ロット間や製造条
件によるローラ表面の凸部をなくすことができまたは小
さくでき、かつバラツキの少ないゴムローラを安定に供
給できるため、前記下流側ローラ対の1対の回転ローラ
が、フイルム搬送域で、搬送するシート状感光性フイル
ムの厚さより狭い一定間隔で離間することが可能とな
る。これにより、カットシート状感光性フイルムを副走
査方向に安定して正確に搬送することができ、搬送むら
がなくなり、一層安定かつ正確な画像記録が可能とな
る。
【0017】また、前記角度αが5゜≦α≦30゜の範
囲内であることが好ましく、また、前記下流側ローラ対
のゴムローラの端面をその周面で3〜5mmの長さに端
面取りすることが好ましい。
【0018】また、前記下流側ローラ対のゴムローラは
EPDM(エチレンプロピレン共重合体)から構成する
ことが好ましく、そのゴムローラの硬度は50〜80゜
であることが好ましい。また、前記下流側ローラ対のゴ
ムローラの厚みは1〜6mmであることが好ましい。
【0019】また、前記現像部は、カットシート状感光
性フイルムを100℃を超える温度に加熱して熱現像す
る熱現像部であるように構成できる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一例である発明の
実施の形態及び実施例を説明する。従って、発明の用語
の意義や発明自体を、発明の実施の形態及び実施例の記
載により限定して解釈すべきではなく、適宜変更/改良
が可能であることは言うまでもない。
【0021】〈実施形態〉
【0022】図1は、本実施形態の画像記録装置の正面
図であり、図2は、この画像記録装置の左側面図であ
る。画像記録装置100は、シート状感光性熱現像フイ
ルム(以下、フィルムFと略する)を1枚ずつ供給する
供給部110と、供給されたフィルムFを露光する露光
部120と、露光されたフィルムFを現像する熱現像部
130とを有している。以下、図面を用いて本実施形態
の画像記録装置を説明する。
【0023】図2において、供給部110は堆積された
複数枚のフィルムFを収容するトレイTが上下二段に設
けられている。各トレイTの前方端部側の上部には、フ
ィルムFの前端部を吸着して上下動する吸着ユニット1
11が設けられている。また、吸着ユニット111の近
傍には、吸着ユニット111により供給されたフィルム
Fを矢印(1)方向(水平方向)へ供給する供給ローラ対1
12が設けられている。また、吸着ユニット111は前
後にも移動可能で吸着したフイルムFを供給ローラ対1
12へ運ぶことができる。そして、供給ローラ対112
により供給されたフイルムFを垂直方向に搬送する複数
の搬送ローラ対141が設けられている。これらの搬送
ローラ対141により、フィルムFを図2の矢印(2)
に示す方向(下方)に搬送する。
【0024】画像記録装置100の下部には、搬送方向
変換部145が設けられている。この搬送方向変換部1
45は、図1及び図2に示すように、搬送ローラ対14
1により図2の矢印(2)に示す鉛直方向下方に搬送さ
れたフィルムFを矢印(3)で示すように水平方向に搬
送し、次いで、搬送方向を矢印(3)から矢印(4)へ
直角に変換して搬送し次いで、搬送方向を変換され搬送
されたフイルムFを図1の矢印(5)に示す鉛直方向上
方に搬送方向を変えて搬送する。
【0025】そして、図1に示すように、搬送方向変換
部145から搬送されたフイルムFを図1の矢印(6)
で示す鉛直方向上方に搬送する搬送ローラ対146が設
けられ、フィルムFを画像記録装置100の左側面から
図1の矢印(6)で示す鉛直方向上方に露光部120の
上流側ローラ対147へ搬送する。
【0026】露光部120は、レーザビームを回転多面
鏡などのビーム走査手段により主走査方向に走査してフ
ィルムFの感光面に照射する。
【0027】また、露光部120の上流側ローラ対14
7は、ビーム走査手段により走査されるレーザビームの
走査面の上流側近傍に設けられ、フイルムFを挟持して
給送する。また、露光部120には、この走査面より搬
送方向下流側近傍に、下流側ローラ対148が設けら
れ、この走査面よりシート状感光性熱現像フイルムを挟
持して排送する。
【0028】そして、露光部120は、上流側ローラ対
147と下流側ローラ対148とで、フイルムFを鉛直
上方に搬送しながら副走査を行ないつつ、赤外域780
〜860nmの範囲のレーザビーム(本実施例では81
0nm)をデジタル画像信号に基づいて変調し、ビーム
走査手段によりレーザービームを主走査しながら照射す
ることで、フイルムFに潜像を形成させる。
【0029】そして、下流側ローラ対148の搬送方向
下流側に複数の搬送ローラ対142が設けられ、熱現像
部130へフイルムFを搬送する。
【0030】そして、画像記録装置100の装置の上部
には熱現像部130が設けられ、複数の搬送ローラ対1
42により搬送されたフイルムFを100℃を越える熱
現像温度に加熱して熱現像する。
【0031】この熱現像部130には、一定速度で回転
するドラム14と、このドラム14に付勢された回転す
る複数の案内ローラ149が設けられている。また、ド
ラム14の近傍には、供給ローラ対143が設けられて
いて、搬送ローラ対142で図1の矢印(6)に示す鉛
直方向上方に搬送されたフィルムFをドラム14と最初
の案内ローラ149の間へ供給する。
【0032】そして、供給されたフイルムFは、案内ロ
ーラ149によりドラム14の外周面に密着した状態
で、図1の矢印(7)に示す方向にドラム14と共に回
転しながら、ドラム14がフィルムFを加熱し熱現像す
る。すなわち、フイルムFの潜像を可視画像に形成す
る。その後、図1のドラム14の回転中心より下方まで
回転したときに、ドラム14からフィルムFを離す。熱
現像部130の下に向かって斜め側方には、複数の搬送
ローラ対144が設けられており、ドラム14から離れ
たフイルムFを、図1の矢印(8)に示すように下に向
かって斜め側方に搬送しつつ、冷却する。そして、搬送
ローラ対144が冷却されたフイルムFを搬送しつつ、
濃度計118がフイルムFの濃度を測定する。その後、
複数の搬送ローラ対144は、ドラム14から離れたフ
イルムFを図1の矢印(9)に示すように水平方向に搬
送し、画像記録装置100の上部から取り出せるよう
に、画像記録装置100の上方部側部に設けられた排出
トレイ160に排出する。
【0033】図3は、露光部120の構成の1つの実施
例を示す概略図である。露光部120は、デジタル画像
信号Sに基づき強度変調されたレーザ光Lを、回転多面
鏡113によって偏向して、フィルムF上を主走査する
と共に、フィルムFをレーザ光Lに対して主走査の方向
と直角な副走査方向に相対移動させることにより副走査
し、レーザ光Lを用いてフィルムFに潜像を形成するも
のである。
【0034】画像記録装置100は、放射線CT装置、ス
キャナ等の画像発信装置121から送信されたデジタル
画像信号Sを画像I/F122を介して受信し、変調部
123に入力される。変調部123は、デジタル画像信
号Sをアナログ信号の露光画像信号に変換し、アナログ
変換された露光画像信号をドライバ124に送る。ドラ
イバ124は送られた露光画像信号に応じてレーザ光源
部125がレーザ光を照射するように制御する。
【0035】レーザ光源部125から出射したレーザ光
Lは、集光レンズ126で平行光とされ、シリンドリカ
ルレンズ115で一方向(本実施形態では、上下方向)に
のみ収束され、図3で矢印Aに示す回転方向に回転する
回転多面鏡113に対し、その回転軸に垂直な線状光と
して入射するようになっている。回転多面鏡113は、
レーザ光Lを主走査方向に反射偏向し、偏向されたレー
ザ光Lは、4枚のレンズを組み合わせてなるシリンドリ
カルレンズを含むfθレンズ114を通過した後、光路
上に主走査方向に延在して設けられたミラー116で反
射されて、上流側ローラ対147と下流側ローラ対14
8とにより矢印Yで示される副走査方向に搬送されてい
る(副走査されている)フィルムFの感光面上を、矢印
X方向に繰り返し主走査される。このようにして、レー
ザ光Lは、フィルムF上の感光面全面にわたって走査す
る。以上のようにして、フィルムFに画像信号Sに基づ
く潜像が形成される。
【0036】図4は、露光部120の上流側ローラ対1
47と下流側ローラ対148の近傍の詳細構成図を示
し、図5は図4の下流側ローラ対148を上方から見た
上面図であり、図6は露光部120と上流側ローラ対1
47との制御タイミングチャートを示すものである。
【0037】図4に示すように、露光部120の副走査
方向の搬送機構としてフイルムFの搬送方向に対して上
流側ローラ対147は、駆動ローラ21aとこの駆動ロ
ーラ21aの回転に合わせて連れ回りする従動ローラ2
1bが対をなして配設されている。また、下流側ローラ
対148も同様に駆動ローラ22aと従動ローラ22b
が対をなして配設されている。これら従動ローラ21
b,22bの回転軸両端はコイルスプリング21c,2
2cにより駆動ローラ方向に押圧されているため、各駆
動ローラと従動ローラとは所定のニップ圧でニップを形
成している。
【0038】上流側ローラ対147及び下流側ローラ対
148は、フイルムFが滑ることなく適度な摩擦力をも
って挟持できかつフイルムFの搬送の安定性の点から、
ステンレス鋼製の金属ローラとゴム製のゴムローラとの
組み合わせが好適であり、本実施形態では、駆動ローラ
21a,22aを金属ローラとし、従動ローラ21b,
22bをゴムローラとしており、EPDM(エチレンプ
ロピレン共重合体)ローラが好ましい。また、金属ロー
ラは硬度及びコストの点からステンレス鋼以外のもので
も良い。
【0039】また、図5に示すように、ゴムローラであ
る従動ローラ22bの両端は、その端面が図8(a)と
同様に面取りがなされた面取り部22h,22iを有し
ており、図8(b)に示す角度αが10〜20゜の範囲
内で、かつ、その長さnが3〜5mmの範囲内となるよ
うに形成されている。
【0040】また、コイルスプリング21cは、コイル
スプリング調整部23によって上流側ローラ対147の
従動ローラ21bに対する押圧力が調整されるように構
成されており、上流側ローラ対147はフイルムFが露
光部120へ搬送されてくるまでは微圧着に調整されて
いる。下流側ローラ対148はコイルスプリング22c
により常時微圧着に調整されている。
【0041】また、テンションローラ24により付勢さ
れ張力をもって無端ベルト26が駆動ローラ21aと駆
動ローラ22aに設けられており、駆動モータ等の回転
駆動部25が駆動ローラ21aに回転力を伝達すること
で、駆動ローラ21aと駆動ローラ22aは同期しなが
らともに回転駆動する。ここで、ギヤによる駆動力の伝
達とせずに、無端ベルト26等のベルトで駆動力を伝達
する構成としたのは、回転駆動部25が発する振動が駆
動ローラ22aに伝達するのを軽減するためである。ま
た、無端ベルト26はタイミングベルトとは異なり歯が
設けられておらず、専ら摩擦力で駆動力を伝達してい
る。これは、歯によるバックラッシュの影響を回避する
ためである。
【0042】以上のような搬送機構によれば、レーザー
ビーム照射側に駆動ローラを配しているので、外形の大
きい回転駆動部25を装置内側に配することが可能とな
り、装置全体の小型化を実現できる。特に、駆動ローラ
21aを直接駆動するような回転駆動部25を使用する
場合には好適である。また、回転駆動部25と駆動ロー
ラ21aとの間に回転速度を所望の速度に減速する減速
系を設けても良い。
【0043】図6の制御タイミングチャートを参照しな
がら副走査方向への搬送動作について説明する。高速の
搬送速度で下方より搬送されてきたフイルムFは、露光
部120に達する以前に図示しないセンサがフイルムF
の有無検知を行なうと、これに基づいて低速に速度制御
される。それと共に、回転駆動部25は副走査方向の記
録速度の周速で回転駆動するように駆動ローラ21aに
回転力を伝達する。フイルムFが露光部120に進入
し、図4のフィルムガイド30を図の上方に上昇してく
ると、センサA27がこれを検知しコイルスプリング調
整部23に検知信号を出力する。コイルスプリング調整
部23は該検知信号が入力すると、コイルスプリング2
1cの押圧力を増加するように調整する結果、上流側ロ
ーラ対のニップ圧は微圧着から強圧着まで漸次増加して
フイルムFの搬送力を有するようになる。ここで、急激
にニップ圧を増加させないのはニップ圧の急激な変化に
起因する振動発生を抑止するためである。なお、微圧着
とはフイルムFを搬送しかつ負荷変動及びゴムローラの
外形変形が生じない最小限の圧力に設定される圧力のこ
とである。
【0044】そして、上流側ローラ対147のニップ圧
が強圧着になるころにフイルムFの前縁部が上流側ロー
ラ対147に突入し、挟持されながら記録速度で搬送さ
れて記録位置のところでセンサB28に検知される。セ
ンサB28の検知信号は露光制御部29に出力され、露
光制御部29はこれに基づいて露光部30を制御するこ
とで画像情報に応じたレーザービームが照射され、フイ
ルムFの先端から画像情報の記録がなされる。
【0045】なお、上流側ローラ対147が回転駆動を
開始してから定常状態になるまでに、回転駆動部25の
回転立ち上がりによる回転ムラ等の変動状態があった
り、フイルムFが上流側ローラ対147に突入する際に
突入抵抗のため衝撃を受ける場合があるが、上記変動状
態や衝撃による振動が収束するのに必要な時間を稼げる
ような、上流側ローラ対147と記録位置との離間距離
を設定しているため、フイルムF上でレーザービームの
照射位置がずれてしまうことはない。
【0046】こうして、フイルムFへの画像情報の露光
記録が進行し搬送されるフイルムFの前縁部が下流側ロ
ーラ対148のニップ部に突入すると、従来構成によれ
ばフイルムFはその突入抵抗のため衝撃を受け、記録位
置上でレーザービームの照射位置がずれてしまうことに
なるが、本実施形態においては、下流側ローラ対148
が図5に示す構成とすることにより、この問題を解決し
ている。
【0047】すなわち、図5に示すように、両端に付当
ローラ22gを配したステンレス製の駆動ローラ22a
に対して、両端にステンレス製の付当ローラ22dを配
し、中央部がゴムローラの従動ローラ22bをコイルス
プリング22cでニップ圧をもって対向させた構成とし
ている。駆動ローラ22aが回転駆動すると、付当ロー
ラ22gに接触している付当ローラ22dを介して従動
ローラ22bも連れ回りする。
【0048】また、駆動ローラ22aの中央部と付当ロ
ーラ22gの径の違いと、従動ローラ22bのゴムロー
ラと付当ローラ22dの径の違いとにより、駆動ローラ
22aと従動ローラ22bとの間(斜線部分)に隙間3
1が形成されている。ゴムローラの直径のバラツキの範
囲を±αmmとすると、この隙間31はフイルムFの厚
さよりαmm以上で(0.1−α)mm以下の狭い範囲
であることが好ましく、特に、αが0.015mm以下
で、フイルムFの厚さより0.025mm以上で0.0
75mm以下の狭い範囲であることが好ましい。この間
隔31は実験によって求められ、かかる間隔によれば、
フイルムFの搬送力を維持したまま、フイルムFが下流
側ローラ対148に突入する際の突入抵抗が小さく済
み、発生する衝撃を極力緩和させることができ、フイル
ムFを精度良く副走査方向に搬送して画像情報の記録を
良好に行なうことができる。
【0049】そして、ゴムローラである従動ローラ22
bは、上述のように、研磨による製造段階から図5のよ
うな面取り部22h,22iを設けているので、従来の
ような凸部(図7)がゴムローラの端面に発生しない
(または発生しても小さい)。従って、ゴムローラにお
いてフィルムが搬送されるフィルム搬送領域に凸部(図
7)があるために隙間31が大きくなりばらつきを生じ
ることはなく隙間31を一定に保つことができるので、
ロット間や製造条件の違ったゴムローラを使用しても従
来のような搬送ムラの発生を抑制できる。
【0050】また、ゴム製の従動ローラ22bはステン
レス製の駆動ローラ22aと離間しているために、外形
変形が生じず回転負荷変動を適性に保つことができる。
また、付当ローラ22dが接触する付当ローラ22g
が、フイルム搬送域より直径が大きいことにより、質量
の大きい金属ローラが搬送中心より外れた位置にあり、
それだけ、フイルムFが金属ローラを押し広げなければ
ならない量が小さくなるので、その分、受ける衝撃が小
さくなり、さらに搬送ムラが発生しにくい。
【0051】図6を再び参照して、図4においてフイル
ムFの後端部がセンサA27を通過し終わるとその検知
信号がOFF状態となるため、コイルスプリング調整部
23はこれを受けてコイルスプリング21cを調整して
上流側ローラ対147に対するニップ圧を漸次強圧着か
ら減じ始める。そして、フイルムFの後端部が上流側ロ
ーラから離脱するころにはニップ圧は微圧着近傍に降下
しているため、離脱の際のフイルムFへの衝撃は緩和さ
れ、フイルムF後端部でレーザービームの照射位置がず
れることはない。
【0052】さらに、フイルムFの後端部がセンサB2
8を通過すると、これを条件として露光制御部29は露
光部30を制御してレーザービームの照射を停止し露光
記録を終了する。この後、フイルムFの後端部が記録位
置を通過するタイミングを待って、回転駆動部25は駆
動ローラ21a への回転駆動の伝達を停止するととも
に、図示しない搬送ローラによって今までの記録速度か
ら搬送速度に切り替えて高速に搬送を行う。こうして、
前端部から後端部まで露光記録されたフイルムFはレシ
ーブマガジン13に収納され、装置は次なる露光記録に
備える。
【0053】なお、下流側ローラ対148のゴムローラ
がアニール処理されたものであるので、ゴムローラに含
まれる可塑剤やオイル成分などが、蒸発又は分解などに
より削減されており、長期間の使用によって直径が縮む
ことが抑えられ、下流側ローラ対148の駆動ローラ2
2aと従動ローラ22bとの間隔が所定の間隔を維持で
きるので、搬送ムラが発生しにくい。また、オイル成分
や低分子可塑剤の含有量が大きいゴムローラの場合、そ
のままでは、直径の変動が大きいので、十分なアニール
処理が望まれる。
【0054】また、アニール処理は、作成されたゴムを
必要な高温の温度で必要な時間保持する処理で、ゴムの
組成により必要な温度及び必要な時間は異なるが実験に
より適宜求めることができる。通常、好ましい温度とし
ては、100℃以上、当該ゴムの耐熱温度以下で、好ま
しい時間としては、8時間以上であると思われる。ま
た、エチレンプロピレンの共重合体のゴムの場合、12
0℃で8時間、アニール処理すると、長期間の使用によ
って直径が縮むことが抑えられることが判っている。
【0055】また、ゴムローラは、合成ゴムを含有する
ものである場合、ゴムローラが帯電することによる放電
の発生やシート状感光性熱現像フイルムのゴムローラへ
の巻き付きを防ぐための導電性カーボンブラックの含有
が可能となる。特に、エチレンプロピレンゴムを含有す
るものであることが、導電性カーボンブラックの含有に
は好ましい。そして、この導電性カーボンブラックを含
有することにより、ゴムローラが帯電することによる放
電の発生やシート状感光性熱現像フイルムのゴムローラ
への巻き付きを防ぐことができる。
【0056】また、下流側ローラ対148の回転ローラ
22a、22bはいずれも、フイルム搬送域での直径
が、搬送するフイルムFの厚さの100倍以上である
と、フイルムFの先端が回転ローラに始めて突き当たっ
たときの当たり角度が小さく、その際の衝撃を小さくで
きる。
【0057】また、常時、下流側ローラ対148の回転
ローラ22a,22bのフイルムFの搬送域での周速度
と、上流側ローラ対147の給送速度とが実質的に同一
であるので、シート状感光性熱現像フイルムの先端が回
転ローラに始めて突き当たった時の速度差による衝撃を
殆ど無くすることができる。
【0058】また、フイルムFの先端が下流側ローラ対
の従動ローラ22bを押し広げる際に、従動ローラ22
bの回転中心の移動方向は、下流側ローラ対の中心を結
んだ線上、又は該線上よりもフイルムFの搬送方向下流
に移動する方が好ましい。これは、従動ローラ22bの
中心が、中心を結んだ線上よりもフイルムFの搬送方向
上流に移動すると、フイルムFに負荷変動が発生して、
フイルムF上におけるレーザービームの照射位置がずれ
てしまうことがあるためである。
【0059】さらに、前記下流側ローラ対148を開く
ための機構が不要で、簡単な構成となり低コストで信頼
性の高い画像記録装置を提供することが可能となる。ま
た、ニップ圧を一定にすることがきるのでニップ圧の制
御を簡便にすることができる。
【0060】付当ローラ22d上部にはクリーニング手
段としてのクリーニングパッド22eが当接しており、
付当ローラ22dの回転に合わせて常時その表面に付着
する汚れやゴミ等の付着物を除去している。加えて、付
当ローラ22dには図示しない導電ブラシが接触し、該
導電ブラシから導線を通じて装置筐体等に接地されてお
り、付当ローラ22dはこの接地機構によりアース電位
に保たれており、上記付着物が極力付かないようになっ
ている。さらに、付当ローラ22dを離型性の良い材料
とすることで一層付着の防止を向上させている。このよ
うに、付当ローラ22d表面の付着物を防止すること
で、付当ローラ22dが規制する上記間隔を厳密に維持
することができる。
【0061】次に、フィルムFについて説明する。図9
は、実施例に示すフィルムFの断面図であり、露光時に
おけるフィルムF内の化学的反応を模式的に示した図で
ある。図10は、加熱時におけるフィルムF内の化学的
反応を模式的に示した、図9と同様な断面図である。フ
ィルムFは、PETからなる支持体(基層)上に、ポリ
ビニルブチラールを主材とする感光層が形成され、更
に、その上にセルロースブチレートからなる保護層が形
成されている。感光層には、ベヘン酸銀(Beh.A
g)と、還元剤及び調色剤とが配合されている。
【0062】露光時に、露光部120よりレーザ光Lが
フィルムFに対して照射されると、図9に示すように、
レーザ光Lが照射された領域に、ハロゲン化銀粒子が感
光し、潜像が形成される。一方、フィルムFが加熱され
て最低熱現像温度以上になると、図10に示すように、
ベヘン酸銀から銀イオン(Ag+)が放出され、銀イオ
ンを放出したベヘン酸は調色剤と錯体を形成する。その
後銀イオンが拡散して、感光したハロゲン化銀粒子を核
として還元剤が作用し、化学的反応により銀画像が形成
されると思われる。このようにフィルムFは、感光性ハ
ロゲン化銀粒子と、有機銀塩と、銀イオン還元剤とを含
有し、100℃を越える熱現像温度で熱現像されるよう
になっている。
【0063】そして、熱現像されたフイルムFからベヘ
ン酸銀等を溶かすための有機溶媒や熱現像で銀イオンを
供給したベヘン酸などの有機物質を含有する蒸気が、熱
現像部130で発生する。しかし、本実施形態の装置で
は、熱現像部130に隣接して脱臭部170が設けられ
ており、熱現像部130で発生した有機物質含有蒸気が
脱臭部170に送風経路Wを通って送風される構造にな
っており、脱臭部170でこの有機物質含有蒸気から有
機物質を除くので、有害な有機物質や悪臭のある有機物
質が発生しがちな有機溶媒により塗布されたシート状感
光性熱現像フイルムを用いて画像記録することができ
る。これにより、良好な画像を熱現像するだけで得るこ
とが出来る。
【0064】
【実施例】次に、上述の図5のように下流側ローラ対1
48に隙間31を設けた場合の実験例について以下述べ
る。
【0065】1.長時間使用前後の下流側ローラ対の隙
間(所定間隔)と記録画像との関係を求めるため、間隔
及び従動ローラ22bの材料・処理条件を変えてフイル
ムFの先頭が下流側ローラ対に突入した時に記録される
横筋について調査した。
【0066】副走査搬送条件は次の通りである。
【0067】・駆動ローラ22a 直径:φ20mm 材質:SUS304(ステンレス鋼)
【0068】・従動ローラ22bのゴムローラ部 直径:φ20mm 隙間のバラツキの範囲:0.100〜0.160mm 材質:低分子可塑剤及び導電性カーボンブラックを配合
されたEPDM(エチレンプロピレンの共重合体ゴム) フイルム搬送時に、フイルムに当接する幅:152mm
【0069】・付当ローラ22e、22g 付当ローラ22eと付当ローラ22gはいずれも同一の
直径にした。 直径:φ20.0〜20.1mm (表1に示す当初ローラ間隔になるように製作した) 材質:SUS304(ステンレス鋼)
【0070】・フイルムF 厚さ:0.20mm 幅:35cm 長さ:50cm 質量:50g 従動ローラ22bとの摩擦係数:0.3
【0071】・下流側ローラ対のニップ圧:任意
【0072】・上流側ローラ対のニップ圧(搬送状態
時):14.8N(1500gf)
【0073】以上の条件で搬送されて現像されたフィル
ムの画像上で目視にて判定したところ次の表1のような
結果を得た。
【0074】
【表1】
【0075】ここで、画質評価は、以下の通りに行っ
た。 ○:通常の診察で認識できる横筋ムラは発生しない。 △+:場合によって弱い横筋ムラが発生するが実用上問
題ない。 △:定常的に弱い横筋ムラが発生し、実用上問題であ
る。 ×:強い横筋ムラが発生する。
【0076】2.また、図7のように従来の端面の面取
り処理をせずに研磨してゴムローラを得た。この面取り
処理なしのゴムローラでは、表面の凸部は30μm以上
あった。また、図8のように端面の面取り処理をし研磨
してゴムローラを得た。この面取り処理したゴムローラ
では、表面の凸部は10μm以下であった。
【0077】以上の結果及び本発明者の更なる検討か
ら、下流側ローラ対の好ましい隙間は、100〜160
μmであることが分かった。また、下流側ローラ対の芯
ぶれ精度は±15μmである。従って、隙間を例えば1
30μmに設定した場合、従来のゴムローラでは表面の
凸部に芯ぶれを合わせると、160μmを超えてしまう
場合が起きる。これに対し、図8のように端面の面取り
処理をしたゴムローラでは芯ぶれを合わせても、160
μm以下の一定間隔を維持できる。
【0078】
【発明の効果】本発明によれば、ゴムローラのロットや
製造条件にかかわらずゴムローラの表面の凸部をなくす
かまたは小さくかつ安定化できるようにゴムローラの端
面を面取りすることにより、シート状感光性フイルムを
速度変動なく安定して副走査方向に搬送して画像記録を
良好に行なうことができるとともに、信頼性の高くしか
も低コストの画像記録装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態にかかる画像記録装置の正
面図である。
【図2】本発明の実施の形態にかかる画像記録装置の左
側面図である。
【図3】図1の画像記録装置の露光部120の構成を示
す概略図である。
【図4】図1の露光部120における上流側ローラ対1
47と下流側ローラ対148の近傍の構成を示す図であ
る。
【図5】図4の下流側ローラ対148を図4の上方から
見た上面図である。
【図6】図4の露光部120の上流側ローラ対147と
下流側ローラ対148の制御タイミングチャートであ
る。
【図7】従来のゴムローラの研磨による端面処理前
(a)と、処理中(b)と、処理後(c)の断面形状を
示す図である。
【図8】本発明によるゴムローラの端面処理中(a)
と、処理後(b)の断面形状を示す図である。
【図9】本実施の形態におけるフィルムFの断面図であ
り、露光時におけるフィルムF内の化学的反応を模式的
に示した図である。
【図10】加熱時におけるフィルムF内の化学的反応を
模式的に示した、図9と同様な断面図である。
【符号の説明】
14 ドラム 16 ローラ 21a,22a 駆動ローラ 21b,22b 従動ローラ 22e クリーニングパッド 22h,22i 面取り部 100 画像記録装置 110 供給部 120 露光部 130 熱現像部 147 上流側ローラ対 148 下流側ローラ対 F フィルム α ゴムローラの端面で面
取りされる角度 n ゴムローラの端面で面
取りされる長さ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03D 13/00 B41J 3/00 D

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザービームを主走査方向に走査する
    ビーム走査手段と、 前記ビーム走査手段により走査されるレーザビームの走
    査面にカットシート状感光性フイルムを挟持して給送す
    る上流側ローラ対と、 前記走査面よりカットシート状感光性熱現像フイルムを
    挟持して排送する下流側ローラ対と、 前記下流側ローラ対から現像部へカットシート状感光性
    フイルムを搬送する搬送手段と、 前記ビーム走査手段によりレーザビームを走査され、前
    記搬送手段により搬送されたカットシート状感光性フイ
    ルムを現像する現像部と、を有し、 前記下流側ローラ対は1対の回転ローラからなり、 その少なくとも一方の回転ローラはフイルム搬送域がゴ
    ムローラであり、 前記下流側ローラ対の1対の回転ローラが、フイルム搬
    送域において、搬送するシート状感光性フイルムの厚さ
    より狭い間隔で離間しながら回転し、 前記上流側ローラ対と前記下流側ローラ対とによりカッ
    トシート状感光性フイルムを搬送しながら副走査を行な
    いつつ、前記ビーム走査手段によりレーザービームを主
    走査しながら照射し、前記現像部で現像することによっ
    て画像を記録する画像記録装置において、 前記下流側ローラ対のゴムローラの端面はその周面から
    45゜未満の角度αで傾斜して面取りされていることを
    特徴とする画像記録装置。
  2. 【請求項2】 前記角度αが5゜≦α≦30゜の範囲内
    であることを特徴とする請求項1に記載の画像記録装
    置。
  3. 【請求項3】 前記下流側ローラ対のゴムローラの端面
    はその周面で3〜5mmの長さに端面取りしたことを特
    徴とする請求項1または2に記載の画像記録装置。
  4. 【請求項4】 前記下流側ローラ対のゴムローラはEP
    DM(エチレンプロピレン共重合体)ローラであること
    を特徴とする請求項1,2または3に記載の画像記録装
    置。
  5. 【請求項5】 前記下流側ローラ対のゴムローラの硬度
    は50〜80゜であることを特徴とする請求項1,2,
    3または4に記載の画像記録装置。
  6. 【請求項6】 前記下流側ローラ対のゴムローラの厚み
    は1〜6mmであることを特徴とする請求項1〜5のい
    ずれか1項に記載の画像記録装置。
  7. 【請求項7】 前記現像部は、カットシート状感光性フ
    イルムを100℃を超える温度に加熱して熱現像する熱
    現像部であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか
    1項に記載の画像記録装置。
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