JP2005099497A - 熱現像装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】画像露光部において熱現像感光材料又は感光感熱記録材料を含む熱現像記録材料に対して光を与えて潜像を形成し、熱現像部において前記潜像に熱を加えて現像する熱現像装置において、前記画像露光部がガイド板副走査方式のガイド板を備え、該ガイド板に発光素子を主走査方向に複数個埋め込むようにした。そして発光素子として有機ELを用いた。
【選択図】 図1
Description
図6において、200は熱現像記録装置で、この熱現像記録装置200は、湿式の現像処理を必要としない熱現像記録材料を用い、レーザ光からなる光ビームによる走査露光によって熱現像記録材料を露光して潜像を形成した後に、熱現像を行って可視像を得、その後常温まで徐冷・冷却する装置である。基本的に、熱現像記録材料の搬送方向順に、熱現像記録材料供給部Aと、画像露光部(レーザ記録装置)B'と、熱現像部Cと、徐冷部Dと、冷却部Eを備えており、また、各部間の要所に設けられ熱現像記録材料を搬送するための搬送手段と、各部を駆動し制御する電源/制御部Fを備えている。
この熱現像記録装置200では、最下段に電源/制御部F、その上段に熱現像記録材料供給部A、更にその上段に画像露光部B'と、熱現像部Cと徐冷部Dと冷却部Eを配置した構成となっており、画像露光部B'と熱現像部Cとを隣接させた配置としている。
この構成によれば、露光工程と熱現像工程を短い搬送距離内で行うことができ、熱現像記録材料の搬送パス長を最短化し、1枚の出力時間を短縮することができる。また、1枚の熱現像記録材料に対して露光工程と熱現像工程との両工程を同時に実施することが可能となる。
熱現像部Cは、熱処理を適用されるタイプの被熱処理熱現像記録材料を加熱するものであり、構成としては、図6に示すように、熱現像記録材料3を処理するのに必要な温度となる加熱体としての熱現像記録材料の移送方向に並ぶ複数のプレートヒータ51a、51b、51cを湾曲させ、かつ、これらのプレートヒータ51a、51b、51cを一連の円弧状配置としている。
徐冷部D内では、複数の徐冷ローラ対59が熱現像記録材料3の搬送経路に所望の一定曲率Rを与えるように配置されている。これは、熱現像記録材料3がその材料のガラス転移点以下に冷却されるまで一定の曲率Rにより搬送されるということであり、このように意図的に熱現像記録材料に曲率を付けることで、ガラス転移点以下に冷却される前に余計なカールが付かなくなり、ガラス転移点以下となれば、新たなカールが付くこともなく、カール量がばらつかない。
また、徐冷ローラ自体及び徐冷部Dの内部雰囲気を温度調節している。このような温度調節は、熱処理装置の立ち上げ直後と十分にランニングを行った後との状態をなるべく同様なものにし、濃度変動を小さくすることができる。
冷却部Eには、冷却プレート61があり、ここでさらに冷却されて熱現像記録材料3を手にしても火傷をしない温度にまで下げられる。その後、排出ローラ対63によって排出トレイ16に排出される。
図7にレーザ画像露光部B'におけるシート状の熱現像記録材料を搬送するための副走査搬送部と、走査露光部の概略構成を示す構成図を示した。
レーザ画像露光部B'は、光ビーム走査露光によって熱現像記録材料を露光する部位であり、熱現像材料の搬送面からのばたつきを防止しつつ搬送するばたつき防止機構を有した副走査搬送部(副走査手段)17と、走査露光部(レーザ照射手段)19とを備えている。走査露光部19は、別途用意された画像データに従ってレーザの出力を制御しつつ、このレーザを走査(主走査)させる。このとき熱現像記録材料を副走査搬送部17によって副走査方向に移動させる。
熱現像記録材料3は、スロープ部25を滑り落ちるように進入し、略水平面である押し当て部29を通過する搬送経路となるが、この搬送力を付与するのが、ガイド板23に対応して設けられた駆動ローラ21である。
また、駆動ローラ21は、その周面がガイド板23との間で所定の隙間Gが形成されるように配置されている。この隙間Gは、熱現像記録材料3の肉厚寸法tに対して同一乃至10倍の厚さ(t≦G≦10t)とすることが好ましい。
ガイド板23を熱現像処理部とする場合、ガイド板23の表面を繊維で覆い、加熱したガイド板23から熱現像記録材料3への熱付与を最適値に調整することもできる。この場合、駆動ローラ21の周面と、繊維の先端とで形成される間隙は、記録材料が繊維の先端部を倒して搬送するため、見かけ上、0であってもよい(図7参照)
また、上記スロープ部25(26)の傾斜角度Φは、熱現像記録材料3の剛性に依存する。例えば、FCR9000(商品名、富士写真フイルム(株)販売)に使用されるイメージング・プレート(IP)や感光性平版印刷版であるアルミニウム板などは剛性が大きいので、傾斜角度Φは小さく、熱現像記録材料(フイルムベースを使用)や銀塩写真感光材料(樹脂コート紙を使用)などは剛性が小さいので、傾斜角度Φは大きくなる。傾斜角度Φは、熱現像記録材料3の剛性に依存する。熱現像記録材料3が例えば厚さ175μmのフイルムベース使用の場合には、傾斜角度Φは10°〜30°、隙間Gは1t〜5tであればよい。
また、押し当て部29においては、熱現像記録材料3の弾性反発力によって熱現像記録材料3が押し当て部29に押し付けられて、熱現像記録材料3の搬送面からのばたつき、即ち、上下方向のばたつきが抑制される。この駆動ローラ同士間の熱現像記録材料3に向けてレーザ光Lを照射することで、露光位置ずれのない良好な記録が行えることになる。
なお、走査露光部19には、これ以外にもレーザ光源35から出射された光ビームを成形するコリメータレンズやビームエキスパンダ、面倒れ補正光学系、光路調整用ミラー等、公知の光ビーム走査露光装置に配置される各種光学系部材が必要に応じて配置される。なお、レーザ光の熱現像記録材料3上における記録ビーム径は、φ50〜φ200μmに設定している。特に副走査方向の記録ビーム径は、干渉領域を縮小するため小さい方が好ましい。
主な特長は、超高速処理で、フィルム搬送機構により、1枚目フィルム出力時間約65秒、半切サイズ約180枚/時の超高速処理を実現し、立ち上げ時間もパワーセーブモードの待機状態からわずか10分、緊急時にも速やかにプリント可能となった。また、使いやすさも、最大3トレイを装備することができ、六切サイズから半切サイズまで、各種画像診断装置の多様なフィルムサイズ要求に対応可能となり、人目で分かり易いカラー液晶表示、フィルム補給などの操作手順のアニメーション表示を採用、誰でも・簡単に・安心して使えるようにしてあり、さらに、環境に対する配慮として、クリーンな環境を目指しており、従来、有機溶剤が不可欠といわれていた熱現像感光材料の塗布を水で行う本出願人による「水系塗布技術」を用いて製造されたドライ画像記録用フィルムの使用で画像記録時や読影診断時、保管などの際にも、気になる臭気を発生することなく、快適な作業環境を実現できるようになった。
これは発光素子に起因した発光不良部の救済をするための発明で、発光デバイスを構成する複数の有機EL発光素子が画像情報に応じで選択されて発光し、選択された発光素子は副走査方向の全幅が発光し、この発光はスリットにより副走査方向の幅を所望の幅にされ、セルフォックレンズアレイの結像特性により記録面であるドラム状の画像担持体に照射され電子写真プロセスにより所望の画像情報を得るというものである。
この記録装置は感光ドラムによるトナーの転写紙への画像転写方式の記録装置であってフィルムを露光する本発明に係る記録装置とは異なるものであるが、本出願人はレーザ光に替えてこの有機EL発光素子を用いる熱現像装置に適用した。
熱現像記録材料Pが駆動ローラ712aによってガイド板711a上をスリット715の方向へ搬送される。そして、熱現像記録材料Pがスリット715の上まで来ると、有機EL発光装置713の有機EL発光素子714のうち画像データに従って発光させたい素子のみ発光させ(主走査方向)、熱現像記録材料Pの上に潜像を形成する。スリット715は有機EL発光素子714の光が反射しないようにするために設けてある。次いで、駆動ローラ712a、712bによって熱現像記録材料Pを1ピッチ進め(副走査方向)、再び、EL発光装置713の有機EL発光素子714のうち画像データに従って発光させたい素子のみ発光させる(主走査方向)。以下、これを繰り返す。
そして所望の潜像画像が形成されたら、熱現像記録材料Pは駆動ローラ712bによって搬出され、次段の熱現像部Cへ送られる。
また、スリット715があるために、熱現像記録材料Pが有機EL発光素子714に密着し難く、鮮明な画像が得られないことが起った。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の熱現像装置において、前記発光素子が有機EL又は発光ダイオードであることを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の熱現像装置において、前記画像露光部に搬送された前記熱現像記録材料に対して前記発光素子の反対側に押さえローラを設けたことを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項1又は2記載の熱現像装置において、前記押さえローラが黒色系のゴムローラであることを特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項1又は2記載の熱現像装置において、前記画像露光部に搬送された前記熱現像記録材料に対して前記発光素子の反対側にも発光素子を設けたことを特徴とする。
請求項6記載の発明は、請求項5記載の熱現像装置において、前記熱現像記録材料に対して両側に位置する前記2つの発光素子群は互いに異なる波長の光を発するものであることを特徴とする。
請求項7記載の発明は、請求項項1〜6のいずれか1項記載の熱現像装置において、前記ガイド板を一定温度に温度調節する温度調節装置を備えたことを特徴とする。
請求項8記載の発明は、請求項7記載の熱現像装置において、前記ガイド板にヒートシンクを取り付けたことを特徴とする。
この熱現像記録装置100では、最下段に電源/制御部F、その上段に熱現像記録材料
供給部A、更にその上段に画像露光部Bと熱現像部Cと徐冷部Dと冷却部Eを配置した構成となっており、画像露光部Bと熱現像部Cとを隣接させた配置としている。
この構成によれば、露光工程と熱現像工程を短い搬送距離内で行うことができ、熱現像記録材料の搬送パス長を最短化し、1枚の出力時間を短縮することができる。また、1枚の熱現像記録材料に対して露光工程と熱現像工程との両工程を同時に実施することが可能となる。
<第1の実施例>
図2は本発明の第1の実施例に係る画像露光部の斜視図である。
図2において111は熱現像記録材料Pを支持するガイド板、112a、bは軸線がこの走査ラインに対して略平行に配置された2本の駆動ローラ、114は多数個の有機ELを1列にライン配置した有機EL発光装置である。有機EL発光素子は、発光材料として用いる有機材料を選択することにより容易に可視域をすべてカバーすることができ、近年、高輝度・高効率な材料が多く開発されている。素子の寿命も連続動作で1万時間を超えている。図から判るように、このような有機EL発光装置114をガイド板111の中に埋め込んでいるのが特徴である。
熱現像記録材料Pが駆動ローラ112aによってガイド板111上を中心方向へ搬送されると、有機EL発光装置114の有機EL発光素子のうち画像データに従って発光させたい素子のみ発光させ(主走査方向)、熱現像記録材料Pの上に潜像を形成する。本発明においては図9のようなスリット115がなく、かつガイド板111が湾曲していてしかも駆動ローラ112a、112bによって熱現像記録材料Pをその湾曲側に押し付ける方向に搬送しているので、熱現像記録材料Pが有機EL発光素子114に密着するため、鮮明な画像が得られることとなる。
図3は本発明の第2の実施例に係る画像露光部の斜視図である。
図3において111は熱現像記録材料Pを支持するガイド板、112a、bは軸線がこの走査ラインに対して略平行に配置された2本の駆動ローラ、114は多数個の有機EL発光素子を1列にライン配置した有機EL発光装置で、有機EL発光装置114はガイド板111の中に埋め込まれている。ここまでは第1実施例と同じである。
そして第2の実施例によれば、図から判るように、記録装置に搬送された熱現像記録材料Pに対して有機EL発光装置114の反対側に押さえローラ112cを設けたことを特徴としている。
熱現像記録材料Pが駆動ローラ112aによってガイド板111上を中心方向へ搬送されると、有機EL発光装置114の有機EL発光素子のうち画像データに従って発光させたい素子のみ発光させ(主走査方向)、熱現像記録材料Pの上に潜像を形成する。その際、押さえローラ112cが熱現像記録材料Pをガイド板111上に押さえているので、熱現像記録材料Pが有機EL発光素子114により強く密着するため、第1実施例よりさらに鮮明な画像が得られることとなる。
図4は本発明の第3の実施例に係る画像露光部の斜視図である。
図4において111は熱現像記録材料Pを支持するガイド板、112a、bは軸線がこの走査ラインに対して略平行に配置された2本の駆動ローラ、114は多数個の有機EL発光素子を1列にライン配置した有機EL発光装置で、有機EL発光装置114はガイド板111の中に埋め込まれている。ここまでは第1実施例と同じである。
そして第3の実施例によれば、図から判るように、有機EL発光装置114の他に、多数個の有機EL発光素子を1列にライン配置した有機EL発光装置114'を、熱現像記録材料Pに対して有機EL発光装置114の反対側に設けたことを特徴としている。
第3の実施例に係る画像露光部でこの熱現像記録材料Pを露光すると、有機EL発光素子114の光がその接する面を露光し、その後透過して熱現像記録材料Pの反対面にまで達したとしても反対面の感材の有する波長が異なるのでここを露光することはない。同じく、逆に有機EL発光素子114'の光がその接する面を露光し、その後透過して反対面まで達したとしても反対面の感材を露光することはない。従って、画像のカブリのない鮮明な同一が画像が熱現像記録材料Pの表裏にそれぞれ記録されるので、見易い画像が得られることとなる。
図5は本発明の第4の実施例に係る画像露光部の斜視図である。
図5において111は熱現像記録材料Pを支持するガイド板、112a、bは軸線がこの走査ラインに対して略平行に配置された2本の駆動ローラ、114は多数個の有機EL発光素子を1列にライン配置した有機EL発光装置で、有機EL発光装置114はガイド板111の中に埋め込まれている。ここまでは第1実施例と同じである。
なお、ここでは温度制御装置116を専用の温度制御装置として用いているが、制御部FのCPUに温度制御を兼用させることも可能である。
また、冷却ファン117に替えて、ペルチェ素子によるヒートシンクを用いると、冷却効果はさらに向上する。
本発明によれば、発光素子の反対側にゴムローラを設置したので、熱現像記録材料を確実に押圧することができ、また、ゴムローラを黒色系とすることで反射も抑制することができ、鮮明な画像が得られることとなる。
また、有機EL発光素子をガイド板に埋め込んだので、出っ張りが無くなりクリーニングが簡単にでき、メンテナンスがし易くなる熱現像記録装置が得られる。
そして、熱現像記録材料に対して両側に発光素子群を配置し、しかも互いに異なる波長の光を発するものとしているので、画像のカブリのない鮮明な同一画像が熱現像記録材料
Pの表裏にそれぞれ記録され、見易い画像が得られることとなる。
B 画像露光部
C 熱現像部
D 徐冷部
E 冷却部
F 電源/制御部
P 熱現像記録材料
111 ガイド板
112a、b 駆動ローラ
112c、 押さえローラ
114、114' 有機EL発光装置
115 加熱ヒータ
116 温度制御装置
117 冷却ファン(ヒートシンク)
Claims (8)
- 画像露光部において熱現像感光材料又は感光感熱記録材料を含む熱現像記録材料に対して光を与えて潜像を形成し、熱現像部において前記潜像に熱を加えて現像する熱現像装置において、
前記画像露光部が、前記熱現像記録材料の搬送路を挟んで一方の側に配置されるプレート状のガイド板と、他方の側に配置され、各々の軸線が前記搬送路に略平行でありかつ搬送方向に略直角に交差する2つの駆動ローラと、を含む副走査方式であり、該ガイド板に発光素子を主走査方向に複数個埋め込んだことを特徴とする熱現像装置。 - 前記発光素子が有機EL又は発光ダイオードであることを特徴とする請求項1記載の熱現像装置。
- 前記画像露光部に搬送された前記熱現像記録材料に対して前記発光素子の反対側に押さえローラを設けたことを特徴とする請求項1又は2記載の熱現像装置。
- 前記押さえローラが黒色系のゴムローラであることを特徴とする請求項1又は2記載の熱現像装置。
- 前記画像露光部に搬送された前記熱現像記録材料に対して前記発光素子の反対側にも発光素子を設けたことを特徴とする請求項1又は2記載の熱現像装置。
- 前記熱現像記録材料に対して両側に位置する前記2つの発光素子群は互いに異なる波長の光を発するものであることを特徴とする請求項5記載の熱現像装置。
- 前記ガイド板を一定温度に温度調節する温度調節装置を備えたことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項記載の熱現像装置。
- 前記ガイド板にヒートシンクを取り付けたことを特徴とする請求項7記載の熱現像装置。
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