JP2001242530A - データ写し込み装置 - Google Patents

データ写し込み装置

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JP2001242530A
JP2001242530A JP2000049554A JP2000049554A JP2001242530A JP 2001242530 A JP2001242530 A JP 2001242530A JP 2000049554 A JP2000049554 A JP 2000049554A JP 2000049554 A JP2000049554 A JP 2000049554A JP 2001242530 A JP2001242530 A JP 2001242530A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 データ写し込みの露光量を向上させる。 【解決手段】 シャッタ部材58には、撮影開口56a
を開閉するメインシャッタ61aと、データ写し込み開
口56bを開閉するデータ写し込みシャッタ61bとが
一体に設けられている。シャッタ部材58は、復帰バネ
64によって各開口56a,56bを覆う閉じ位置に向
けて付勢されている。シャッタレリーズにより、シャッ
タ部材58が開き位置と閉じ位置との間を往復動して、
1回の露光が行われる。データ写し込み開口56bは、
撮影開口56aよりも先に開放される位置に配置されて
いる。このため、1回の露光時におけるデータ写し込み
の露光時間が被写体光の露光時間よりも長くなる。ま
た、シャッタ部材58は、閉じ位置でストッパ部68と
衝突してバウンドすることで、データ写し込み開口56
bを開放し、データ写し込み光が再露光される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、写真フイルムに文
字やマークなどを写し込むデータ写し込み装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】最近のカメラの多くには撮影年月日など
のデータを写真フイルムに写し込むデータ写し込み装置
が内蔵されている。通常のデータ写し込み装置は、写し
込みデータを表示する液晶板と、写し込み光源と、デー
タ写し込み光を暗箱内に入射させるデータ写し込み開口
とからなり、液晶板に撮影年月日などの写し込みデータ
を光透過部として表示し、シャッタレリーズに応答して
写し込み光源を一定時間点灯させて、光学的なデータ写
し込みを行う。
【0003】特開平10−96991号公報において
は、簡易型カメラであるレンズ付きフイルムユニットに
データ写し込み装置を内蔵した例が示されている。この
データ写し込み装置は、専用の写し込み光源を持たず、
その代わりに写し込み光源としてレンズ付きフイルムユ
ニットの周囲の環境光(外光)を利用している。レンズ
付きフイルムユニットに使用されるシャッタとしては、
被写体光を暗箱内に入射させる撮影開口を覆う閉じ位置
に復帰バネによって付勢されたシャッタ羽根を設け、こ
の撮影用シャッタを付勢方向と反対方向に蹴飛ばすこと
で、撮影開口を開く開き位置と閉じ位置との間を往復動
させるいわゆる蹴飛ばし式のシャッタが採用されてい
る。
【0004】そして、データ写し込み開口を開閉するデ
ータ写し込みシャッタが撮影用シャッタに連動するよう
に、データ写し込みシャッタと前記シャッタ羽根とを一
体に設けることで、被写体光の露光と同時にデータ写し
込みを行うようにしている。こうすることで、構造の簡
単化及び低コスト化を達成している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、シャッ
タ羽根にデータ写し込みシャッタを一体に設けた場合に
は、シャッタ羽根の開閉動作に合わせてデータ写し込み
シャッタを開閉させることになるので、データ写し込み
の露光時間は、シャッタ羽根のシャッタスピードによっ
て規定されてしまう。被写体光の露光時間は短く、この
時間に合わせてシャッタ羽根のスピードも設定されてい
るので、このスピードで外光によるデータ写し込みをす
る場合には、データ写し込みの光量が不足してしまうと
いう問題が生じる。
【0006】上記課題を解決するために、本発明は、簡
単な構成で充分なデータ写し込みの光量が得られるデー
タ写し込み装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明のデータ写し込み装置は、復帰バネの付勢に
よりストッパに当接した閉じ位置では撮影開口を覆い、
シャッタ駆動部材の蹴飛ばし動作によって復帰バネに抗
して撮影開口を開放する開き位置に移動した後、復帰バ
ネにより閉じ位置に戻って一回の露光を行うシャッタ羽
根を備えたカメラに設けられ、前記シャッタ羽根に一体
化されたデータ写し込みシャッタをシャッタ羽根ととも
に移動させることによって、撮影開口とは別に設けられ
たデータ写し込み開口を開閉してフイルムに光学的にデ
ータを写し込むデータ写し込み装置において、前記シャ
ッタ羽根の開き方向への移動により、データ写し込み開
口、撮影開口の順に開放されるようにデータ写し込み開
口と撮影開口とを配置したことを特徴とするものであ
る。
【0008】なお、閉じ方向に移動したシャッタ羽根を
前記ストッパとの衝突により復帰バネに抗してバウンド
させ、このバウンドによりデータ写し込み開口のみが再
度開放されるようにしてもよい。なお、前記データ写し
込み開口を通ってフイルムを露光するデータ写し込み光
として、カメラ周囲の環境光を利用してもよい。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明のデータ写し込み装置が内
蔵されたレンズ付きフイルムユニット11の外観及び内
部構造の概略を示す図2及び図3において、レンズ付き
フイルムユニット11のユニット本体12は、中央に露
光部13が設けられ、その横にストロボ装置14が組み
付けられた本体基部16と、その前後に被せられる前カ
バー17及び後カバー18とから構成されるユニット本
体と、カートリッジ19及びカートリッジ19から引き
出してロール形態にした写真フイルム21とからなる。
【0010】カートリッジ19及び写真フイルム21
は、本体基部16に形成されたカートリッジ収納室16
a,フイルム収納室16bにそれぞれレンズ付きフイル
ムユニットの製造時点で予め組み込まれる。ユニット本
体12の中央部には、化粧用のラベルシール22が貼ら
れている。
【0011】前カバー17には、その前面に、撮影レン
ズ23を露呈する撮影窓24,ファインダ対物窓26,
ストロボ発光窓27,データ写し込み用の外光を採り入
れる採光窓28等が形成されており、その上面には、シ
ャッタボタン29,フイルムカウンタ窓31が形成され
ている。採光窓28には、外光を集光しその光をデータ
表示部に導く集光部材32が埋め込まれている。データ
写し込みには、この集光部材32によって集光された外
光が光源として利用される。
【0012】集光部材32は、例えば、透明なプラスチ
ックで形成されており、プリントされた写し込みデータ
がオレンジ色で表示されるように、オレンジ色に着色さ
れている。もちろん、黄色や他の色に着色してもよい
し、着色しなくてもよい。
【0013】採光窓28の下方には、データ写し込みを
行うか否かを選択するための選択スイッチ33が、その
横にはストロボスイッチ34が取り付けられている。選
択スイッチ33には遮光片33aが設けられており、選
択スイッチ33を上下方向にスライドさせると、遮光片
33aがデータ写し込み光路内に挿脱される。これによ
り、データ写し込みを行う否かの選択がなされる。
【0014】ストロボスイッチ34は、ストロボ充電を
開始させるためのもので、上下方向にスライド自在に設
けられている。ストロボの充電が完了すると、充電完了
ランプが点灯し、この光がライトガイド36を通って撮
影者に確認される。
【0015】後カバー18にはファインダ接眼窓37、
上面に、ライトガイド36を露呈する充電完了確認窓3
8が形成され、さらにカートリッジ収納室16a,フイ
ルム収納室16bの底部開口を光密に覆う底蓋18a,
18bが一体に形成されている。底蓋18aは、撮影済
みの写真フイルムが巻き込まれたカートリッジ19を取
り出すときに開放される。
【0016】カートリッジ収納室16aの上部には、巻
上げノブ41が設けられ、その下面に一体に形成された
巻上げ軸がカートリッジ19のスプールに係合する。撮
影ごとに巻上げノブ41を回動操作することによって、
撮影済みの写真フイルム21は1コマ分ずつカートリッ
ジ19に巻き込まれる。このフイルム1コマ巻上げに連
動して露光部13に組み込まれたシャッタ機構が次回の
撮影のためにチャージされ、またフイルム1コマ給送が
完了すると露光部13に組み込まれたロックレバーによ
って巻上げノブ41の回動がロックされる。
【0017】露光部13の背面には、露光枠が形成され
ており、この露光枠によって、撮影位置に給送されてき
た写真フイルム21の1コマの露光範囲21aを制限す
る。露光部13の暗箱内部には、矩形状の開口が形成さ
れた有害光遮光枠42が組み込まれている。この有害光
遮光枠42は、撮影レンズ23を通ってきた光のうち露
光範囲21aの外に向かう有害光を遮断する。したがっ
て、写真フイルム21には、露光範囲21aに向かう被
写体光だけで露光が行われ、フレアのない鮮明な画像が
得られる。
【0018】この有害光遮光枠42の右上には、データ
写し込み用の結像レンズ43が取り付けられる。データ
写し込み光は結像レンズ43を通って、露光範囲21a
内の右上部に設定されたデータ写し込み領域21bに、
被写体光と重ねて写し込まれる。
【0019】図4に示すように、ストロボ装置14は、
メインコンデンサ46,シンクロスイッチ47,昇圧コ
イルなどの回路部品を取り付けた回路基板48と、スト
ロボ放電管やリフレクタ等を含む発光部49と、電源電
池51とからなる。回路基板48には、回路パターンが
プリントされるとともに、各種回路素子が取り付けられ
てストロボ回路が形成されている。回路基板48の前面
には、充電スイッチ52が設けられている。ストロボス
イッチ34をオン位置にスライドさせると、充電スイッ
チ52が押されて接片間が導通しストロボ充電を開始す
る。
【0020】シンクロスイッチ47は、一対の金属接片
からなり、シャッタレリーズに応答してオンする。これ
により、ストロボ回路にトリガー信号が与えられ、スト
ロボ発光する。このストロボ光は、発光部49の前面か
ら被写体に向けて照射されるとともに、発光部49の背
後から漏れてユニット本体12内部に漏光する。
【0021】露光部13は、前方に向かって角筒状に突
出した暗箱基部56をベースにして、これにシャッタ機
構,フイルム巻止め機構の他、対物及び接眼レンズから
なるファインダ光学系やフイルムカウンタ板等が組み付
けたものである。
【0022】暗箱基部56の前面には、その中央に被写
体光を暗箱内に入射させる撮影開口56aが、正面から
みて右上方には、データ写し込み光を暗箱内に入射させ
るデータ写し込み開口56bが形成されている。また、
暗箱基部56の前面には、シャッタ部材58と、これを
覆うシャッタカバー59とが取り付けられる。シャッタ
カバー59には、撮影レンズ23が組み込まれており、
撮影レンズ23の後方には絞り開口が形成されている。
また、シャッタカバー59には、データ写し込み開口5
6bに対応する位置に開口59aが形成されている。
【0023】シャッタ部材58は、羽根部61とその上
方に設けられた取付部62とからなる。シャッタ部材5
8は、取付部62が暗箱基部56の前面に形成されたピ
ン63と係合し、このピン63を中心軸として回動す
る。羽根部61は、撮影開口56aを開閉するメインシ
ャッタ61aと、データ写し込み開口56bを開閉する
データ写し込みシャッタ61bとからなり、これらは一
体に形成されている。これにより、データ写し込み開口
56bの開閉が撮影開口56aの開閉に連動して行われ
る。
【0024】シャッタ部材58は、撮影開口56a及び
データ写し込み開口56bを開く開き位置と、これらの
開口56a,56bを閉じる閉じ位置との間で回動自在
に設けられる。取付部62とピン63との間には、復帰
バネ64が取り付けられる。この復帰バネ64の付勢力
によって、シャッタ部材58は閉じ位置に向けて付勢さ
れる。
【0025】シャッタボタン29の下方には、押圧レバ
ー29aが形成されており、シャッタボタン29が押下
されると、押圧レバー29aがシャッタ駆動レバーを押
圧してシャッタ機構を作動させる。シャッタ機構が作動
すると、蹴飛ばしレバー66が取付部62の上部を蹴飛
ばす。取付部62が蹴飛ばされると、羽根部61が復帰
バネ64の付勢に抗しながら開き位置方向に回動し、開
き位置に達すると前記バネ64の付勢によって閉じ位置
方向に回動する。シャッタ部材58の1往復動で、撮影
開口56aが開放される被写体光の露光時間は、約9m
sに設定される。
【0026】シャッタ部材58の開閉動作を示す図1に
おいて、データ写し込み開口56bと、撮影開口56a
とは、シャッタ部材58が開き動作するときに、データ
写し込み開口56b,撮影開口56aの順に開放される
ように配置されている。したがって、シャッタ部材58
が閉じ動作するときには、まず、撮影開口56aが閉
じ、その後、データ写し込み開口56bが閉じられる。
これにより、データ写し込み開口56bが開放されるデ
ータ写し込み光の露光時間を、被写体光の露光時間より
も長くしている。このデータ写し込み光の露光時間は、
約15msに設定される。なお、被写体の露光時間及び
データ写し込みの露光時間の各設定値は、撮影レンズ2
3及び結像レンズ43のF値等に応じて適宜設定され
る。
【0027】また、撮影開口56aの左横には、ストッ
パピン67が設けられている。ストッパピン67は、羽
根部61との当接により、シャッタ部材58の開き動作
を停止させる。この位置がシャッタ部材58の開き位置
となる。他方、撮影開口56aの上方には、ストッパ部
68が設けられている。ストッパ部68は、羽根部61
との当接により、シャッタ部材58の閉じ動作を停止さ
せる。この位置がシャッタ部材58の閉じ位置となる。
【0028】図1(A)〜(C)に示すように、シャッ
タ部材58が閉じ位置と開き位置との間で1往復動する
と、被写体光及びデータ写し込み光が露光される。ま
た、図1(D),(E)に示すように、シャッタ部材5
8の1往復動が終了したときに、閉じ方向に移動したシ
ャッタ部材58を、羽根部61とストッパ部68との衝
突により復帰バネ64に抗してバウンドさせることで、
再度データ写し込み開口56bを開放し、データ写し込
み光が再露光されるようにしている。これにより、デー
タ写し込み光の合計の露光時間が、前記設定値(15m
s)に再露光時の露光時間を加えた時間となる。
【0029】また、このバウンドによりデータ写し込み
開口56bを開放する際に、データ写し込み開口56b
のみを全開させることができるように、データ写し込み
開口56bと撮影開口56aとの位置関係を考慮して各
開口56a,56bが配置されている。そして、バウン
ドによってシャッタ部材58が開き動作する範囲は、デ
ータ写し込み開口56bを全開し、かつ、撮影開口56
aを開かない程度に抑えられる。
【0030】このようにシャッタ部材58をバウンドさ
せるために、復帰バネ64の付勢力や、シャッタ部材5
8の大きさ,形状,材質及びストッパ部68,ストッパ
ピン67の大きさ,形状,材質,配置などを総合的に考
慮して決定している。
【0031】また、ストッパ部68の横には、遮光壁6
9が設けられている。この遮光壁69は、データ写し込
み開口56bの周囲を取り囲むように形成され、ストロ
ボ装置14からの漏光がデータ写し込み開口56bに直
接入射するのを防ぐ。
【0032】また、取付部62には、押圧部62aが設
けられている。この押圧部62aは、シャッタレリーズ
に連動してストロボ発光させるためのもので、シャッタ
ボタン29が押下されてシャッタ部材58が開き位置に
きた時に、シンクロスイッチ47を押圧して、これをオ
ンする。
【0033】図4に示すように、露光部13の前面に
は、受け板71を介して、デートモジュール72が取り
付けられる。デートモジュール72は、写し込みデータ
である撮影日付を表示するためのもので、モジュール本
体73と、これに給電するボタン電池74とからなる。
モジュール本体73には、撮影日付を白抜きで表示する
透過型の液晶表示部73aとこれを駆動する時計回路と
が組み込まれている。符号75は、ボタン電池74とモ
ジュール本体73とを電気的に接続するための電池接片
である。この電池接片75は前カバー17の裏面に取り
付けられており、モジュール本体73への給電は、前カ
バー17を本体基部16に組み付けたときに開始され
る。
【0034】デートモジュール72には、集光部材32
が取り付けられる。集光部材32は、集光した光を射出
する面が液晶表示部72aの前面に配置されるように取
り付けられる。また、集光部材32の上部は、ストロボ
装置13からの漏光を採光できるように、ユニット本体
12の背面に向けて突き出されている。これにより、ス
トロボ撮影をする際には、データ写し込み光の光源とし
て、自然光の他にストロボ光の漏光も利用される。こう
することで、データ写し込みが充分な露光量のもとで行
われるようにしている。
【0035】図5に示すように、符号76は、振動など
によりシャッタ部材58が誤動作してデータ写し込み開
口56bが開放されたときに、データ写し込み開口56
bから光が入射してしまうのを防ぐ遮光板である。遮光
板76は、暗箱基部56に設けられたピンに取り付けら
れており、その遮光部76aがデータ写し込み光路内に
挿入される位置と、データ写し込み光路から退避する位
置との間で挿脱自在に設けられている。
【0036】この遮光板76は、弾性を備えた金属製の
薄板で形成されている。遮光板76には被押圧部76b
が形成されており、この被押圧部76bがシャッタボタ
ン29の押圧レバー29aと係合する。シャッタボタン
29が押下されると、押圧レバー29aが被押圧部76
bを正面からみて右方向に押す。これにより、シャッタ
ボタン29が押下されている間、遮光板76が時計方向
に揺動して、遮光部76aがデータ写し込み光路から退
避する。
【0037】また、被押圧部76bの下方には、暗箱基
部56の前面に設けられたピン79と係合する係合部7
6cが設けられている。係合部76cは、遮光板76が
時計方向に揺動したときに弾性変形し、遮光部76aが
データ写し込み光路に挿入される初期位置に復帰させる
ように付勢する。これにより、シャッタボタン29の押
下が終了すると、遮光板76が反時計方向に揺動して、
集光部材32からの光が遮断される。したがって、シャ
ッタボタン29を押下しない限り、データ写し込み光路
は遮光部76aにより遮断されるので、シャッタ部材5
8が誤作動しても、誤って写真フイルム21にデータ写
し込み光が露光されてしまうようなことはない。
【0038】以下、上記構成による作用について図1及
び図5のタイムチャートを参照しながら説明する。巻き
上げノブ41を回動してフイルム1コマの巻き上げを行
うと、写真フイルム21が給送されるとともに、シャッ
タチャージがなされ、写真フイルム21の1コマ巻き上
げが終了すると、巻き上げノブ41の回動がロックされ
る。
【0039】ストロボ撮影をする場合には、ストロボス
イッチ34をオンしてストロボ充電を行う。また、デー
タ写し込みをする場合には、選択スイッチ33をオン位
置にセットしてデータ写し込みを選択する。フレーミン
グの後、シャッタボタン29を押下する。シャッタボタ
ン29を押下すると、遮光板76が開き方向に揺動して
遮光部76aがデータ写し込み光路から退避する。さら
に、シャッタボタン29aを押し込むと蹴飛ばしレバー
66がシャッタ羽根の頭部を蹴飛ばしてシャッタ部材5
8が開き動作を開始する。
【0040】シャッタ部材58が開き動作すると、ま
ず、データ写し込み開口56bが開く。集光部材32に
よって集光された外光は液晶表示部73aを通ってデー
タ写し込み光となり、このデータ写し込み光がデータ写
し込み開口56bから入射してデータ写し込みが開始さ
れる。さらに、シャッタ部材58が開き動作すると、撮
影開口56aが開いて被写体光の露光が開始される。
【0041】シャッタ部材58が開き位置に達すると、
押圧部62aがシンクロスイッチ47をオンする。ここ
で、ストロボ充電がされている場合には、ストロボ発光
する。このストロボ光が撮影開口56a及びデータ写し
込み開口56bから入射する。
【0042】シャッタ部材58は、ストッパピン67及
び復帰バネ64の付勢により閉じ動作を開始する。閉じ
動作では、まず、撮影開口56aが閉じられる。これに
より、被写体光の露光が終了する。シャッタスピードは
被写体光の露光時間に合わせて設定されているので、被
写体光は適切な露出で露光される。
【0043】さらに、シャッタ部材58が閉じ動作する
と、データ写し込み開口56bが閉じられる。これによ
り、シャッタ部材58が閉じ位置に達して1往復動が終
了する。シャッタ部材58が閉じ位置に達すると、羽根
部61とストッパ部68との衝突によりシャッタ部材5
8がバウンドして、再度開き動作を開始する。これによ
り、データ写し込み開口56bが開いてデータ写し込み
光が再露光される。このバウンド時には、データ写し込
み開口56bのみが開かれるので、撮影開口56aが開
放されてしまうようなことはない。
【0044】データ写し込み光の露光時間は、被写体光
の露光時間よりも長く設定されているので、データ写し
込み光量を多くすることができる。また、データ写し込
みは、シャッタ部材58のバウンドにより再露光される
ので、データ写し込みに充分な光量が得られる。シャッ
タボタン29から手を離すと、遮光板76が反時計方向
に揺動して、遮光部76aがデータ写し込み光路に挿入
される。
【0045】上記例では、レンズ付きフイルムユニット
を例に説明したが、コンパクトカメラに実施してもよ
い。また、撮影日付で説明したが、例えば、メッセージ
や、社名などのロゴマークを写し込むようにしてもよ
い。
【0046】また、上記例では、データ写し込みの再露
光を1回させる例で示したが、シャッタ部材がバウンド
する回数を多くして、2回以上再露光させるようにして
もよい。
【0047】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明のデ
ータ写し込み装置は、復帰バネの付勢によりストッパに
当接した閉じ位置では撮影開口を覆い、シャッタ駆動部
材の蹴飛ばし動作によって復帰バネに抗して撮影開口を
開放する開き位置に移動した後、復帰バネにより閉じ位
置に戻って一回の露光を行うシャッタ羽根を備えたカメ
ラに設けられ、前記シャッタ羽根に一体化されたデータ
写し込みシャッタをシャッタ羽根とともに移動させるこ
とによって、撮影開口とは別に設けられたデータ写し込
み開口を開閉してフイルムに光学的にデータを写し込む
データ写し込み装置において、前記シャッタ羽根の開き
方向への移動により、データ写し込み開口、撮影開口の
順に開放されるようにデータ写し込み開口と撮影開口と
を配置したから、簡単な構成で、充分なデータ写し込み
光量を得ることができる。
【0048】さらに、閉じ方向に移動したシャッタ羽根
を前記ストッパとの衝突により復帰バネに抗してバウン
ドさせ、このバウンドによりデータ写し込み開口のみが
再度開放されるようにすることで、よりデータ写し込み
光量を増加させることができる。
【0049】また、前記データ写し込み開口を通ってフ
イルムを露光するデータ写し込み光を、カメラ周囲の環
境光を利用するようにすれば、専用のデータ写し込み光
源を使用せずに済むので、部品コストが削減でき、低コ
スト化を達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】シャッタ部材の開閉動作を示す説明図である。
【図2】レンズ付きフイルムユニットの全体斜視図であ
る。
【図3】レンズ付きフイルムユニットの分解斜視図であ
る。
【図4】露光部を示す分解斜視図である。
【図5】遮光板の動作を示す説明図である。
【図6】遮光板,データ写し込みシャッタ,メインシャ
ッタの開閉タイミングを示すタイムチャートである。
【符号の説明】
11 レンズ付きフイルムユニット 33 集光部材 56a 撮影用開口 56b データ写し込み開口 58 シャッタ部材 58a データ写し込みシャッタ 58b メインシャッタ 64 復帰バネ 68 ストッパ部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03C 3/00 599 G03C 3/00 599B // G03B 17/04 G03B 17/04

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 復帰バネの付勢によりストッパに当接し
    た閉じ位置では撮影開口を覆い、シャッタ駆動部材の蹴
    飛ばし動作によって復帰バネに抗して撮影開口を開放す
    る開き位置に移動した後、復帰バネにより閉じ位置に戻
    って一回の露光を行うシャッタ羽根を備えたカメラに設
    けられ、前記シャッタ羽根に一体化されたデータ写し込
    みシャッタをシャッタ羽根とともに移動させることによ
    って、撮影開口とは別に設けられたデータ写し込み開口
    を開閉してフイルムに光学的にデータを写し込むデータ
    写し込み装置において、 前記シャッタ羽根の開き方向への移動により、データ写
    し込み開口、撮影開口の順に開放されるようにデータ写
    し込み開口と撮影開口とを配置したことを特徴とするデ
    ータ写し込み装置。
  2. 【請求項2】 閉じ方向に移動したシャッタ羽根を前記
    ストッパとの衝突により復帰バネに抗してバウンドさ
    せ、このバウンドによりデータ写し込み開口のみが再度
    開放されることを特徴とするデータ写し込み装置。
  3. 【請求項3】 前記データ写し込み開口を通ってフイル
    ムを露光するデータ写し込み光が、カメラ周囲の環境光
    であることを特徴とする請求項1又は2記載のデータ写
    し込み装置。
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