JP2001242435A - 液晶マルチディスプレイ表示装置 - Google Patents

液晶マルチディスプレイ表示装置

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JP2001242435A
JP2001242435A JP2000054369A JP2000054369A JP2001242435A JP 2001242435 A JP2001242435 A JP 2001242435A JP 2000054369 A JP2000054369 A JP 2000054369A JP 2000054369 A JP2000054369 A JP 2000054369A JP 2001242435 A JP2001242435 A JP 2001242435A
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liquid crystal
screen
crystal panel
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Hideki Kamimaki
秀樹 神牧
Satoshi Konuma
智 小沼
Tomohisa Kohiyama
智久 小檜山
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】従来、1枚の表示ボードで1分割画面を表示さ
せ、1台の処理装置に複数の表示ボードを挿入して、マ
ルチ表示装置を構成しており、マルチ表示画面数が多い
と、マルチディスプレイシステムを構成する処理装置が
大規模なものとなり、各マルチ画面つなぎ目のオーバー
ラップ表示の処理および表示位置微調整に煩雑な作業を
必要とした。 【解決手段】各液晶パネル毎に液晶表示回路を設置し
て、各液晶パネル画面間で表示オーバーラップするよう
に液晶表示回路を表示設定する。液晶表示回路に映像表
示信号を送出するクライアントPC上でのマルチ表示用
のコンテンツのアプリケーションソフトはオーバーラッ
プ処理する必要が無く、スクリーン上の各画面間でオー
バーラップ表示ができる。クライアントPCからの通信
制御信号により各液晶表示回路をコマンド制御で表示位
置微調整を行なえる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の液晶表示パ
ネルモジュールを用いて、液晶パネルの背面から光を当
てた透過光により液晶パネル画面上の表示を前面に配置
したスクリーンに投射拡大表示し、大画面サイズ表示を
実現する液晶マルチディスプレイ表示装置において、マ
ルチ画面表示を行う表示装置とその表示駆動方式に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来のシームレス・スクリーンを用いた
マルチ画面の複数の画面上で一つの巨大な映像データを
表示する場合、温度や湿度の変化によるスクリーンの伸
び縮みが発生し、光学系の経年変化などにより、画面つ
なぎ目が移動することでつなぎ目付近の映像が表示でき
ないことに対応するため、各マルチ画面間で表示データ
を分割表示し、それぞれの画面に表示する映像データを
隣り合う画面間でオーバーラップさせていた。
【0003】また、スクリーン画面側では、表示をオー
バースキャンし、各画面のつなぎ目間に遮蔽板(隣の映
像が映らないようにするため設けたもの)を設置する方
法や、フレネル・レンズのつなぎ目(所望する方向以外
の光は前面のスクリーンへ透過しない作用をもつもの)
を配置する方法が採られていた。
【0004】これらの方法では、隣同士の画面の表示映
像がオーバーラップしているため、つなぎ目が移動して
も映像の表示は常にオーバーラップ分連続表示され、画
面上に表示されない部分を生じさせないことになり、品
質の良い表示が可能であった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来のマルチディスプ
レイシステムにおいて、つなぎ目のオーバーラップ表示
を実現するためには、マルチ画面を表示駆動するのに、
特開平10−83170号公報「マルチ画面の映像表示
方式」では、1枚の表示ボードで1分割画面を表示さ
せ、1台の処理装置に複数の表示ボードを挿入して、マ
ルチ表示装置を構成しており、また、他従来システムで
は1画面に1処理装置の構成のものも有り、マルチ画面
数と同じ数の処理装置、または表示ボードが必要となっ
た。このことより、マルチ表示には表示画面分の表示ボ
ードや処理装置が必要になることから、表示画面数が多
いと、マルチディスプレイシステムを構成する処理装置
が大規模なもとなり、また、マルチ画面数の拡張性が考
慮されていない。
【0006】本発明は、複数の液晶ディスプレイパネル
で構成する液晶マルチディスプレイシステムにおいて、
つなぎ目のオーバーラップ表示の処理および表示位置微
調整を実現し、かつ、マルチ画面構成の拡張性をフレキ
シブルに実現する方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的は、各液晶パネ
ル毎に液晶表示回路を設置して、各液晶パネルに画面表
示する時に、液晶パネル表示画面間で表示オーバーラッ
プするように液晶表示回路を表示設定することにより達
成される。これにより、液晶表示回路に映像表示信号を
送出するクライアントPC上でのマルチ表示用のコンテ
ンツのアプリケーションソフトはオーバーラップ処理す
る必要が無く、スクリーン上の各画面間でオーバーラッ
プ表示ができる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面を用
いて詳細に説明する。
【0009】図1は、本発明の第1の実施例の液晶マル
チディスプレイシステムの基本構成ブロック図を示す。
【0010】図1において、マルチ表示の表示データを
出力する信号源と、マルチ表示コンテンツのコントロー
ル制御する制御処理装置としてのクライアントPC(汎
用PCなど)4には、中央処理装置(以下、MPUと称
す。)5、表示コンテンツなどのプログラムを格納する
システムメモリ6、外部からの表示データを入力する外
部信号入力回路7、表示データを映像信号に変換出力す
る表示コントローラ8、表示データを格納する表示用メ
モリ9、通信制御回路10、から構成される。
【0011】以下、表示データは、表示画面上の画素表
示を構成するためのデジタル・データをしめし、映像信
号は、デジタルやアナログなどの画面表示用の同期信号
(垂直フレーム同期信号、水平ライン同期信号やデータ
転送クロックなど)と表示情報データを含んだ表示用信
号をしめす。
【0012】外部信号入力回路7は、映像信号や表示デ
ータ、表示用コンテンツ・プログラムデータなどを、ア
ナログのビデオ信号、コンポジットビデオ信号を入力す
る他に、イーサネット、インターネットなどのネットワ
ークから入力したり、FD,MD,CD−ROM,DV
D−ROM,DVD−RAM,やその他記録メディアか
ら入力したり、IEEE1394,USB等のデジタル
・データ信号I/Fを介して外部からビデオ、テレビ、
の映像信号を入力したり、地上波、衛星からの放送電波
を受信して映像信号、表示データを入力する回路で、こ
こでデジタル表示データに変換して表示メモリ9へ格納
する。その他表示コンテンツの映像情報や表示プログラ
ムはPC上のシステムメモリ6(メモリやHDD)に格
納する。
【0013】表示コントローラ8は表示用メモリ9から
マルチ表示用の表示データを読み出して、マルチ表示用
の映像信号として出力する。この映像信号はマルチ画面
の複数の画面上で一つの巨大な映像画面を表示するもの
で、アナログまたはデジタルで出力する。
【0014】各液晶表示回路3a,3b,3c,3d
は、この映像信号から液晶パネルに表示する領域分を入
力して、各液晶パネル2a,2b,2c,2dを表示す
る。また、この液晶表示回路3a,3b,3c,3d
は、通信機能を持ち、前述クライアントPC4と制御信
号線(シリアルポート信号など、例えばRS−232
C,RS−485など)で接続して、制御コマンドを送
受信し、通信制御可能であり、マルチ表示のコンテンツ
に合わせた表示制御などを可能とする。
【0015】図2に各液晶表示回路3a,3b,3c,
3dの内部構成ブロック図を示す。
【0016】クライアントPC4からの映像信号は入力
データ処理回路204にてデジタルの表示データと表示
用同期信号に生成され、フレームメモリ書込み回路20
5にて、水平書込み位置スタートレジスタ、水平書込み
幅レジスタ、垂直書込みスタートレジスタ、垂直書込み
幅レジスタに設定されたデータ値により、入力表示デー
タをメモリ選択切換回路206を介してフレームメモリ
に書き込まれる。メモリ選択切換回路206はフレーム
メモリ207a,207bの2画面分のフレームメモリ
をそれぞれ、書込み用、読み出し用に切換える制御を行
なう。水平方向拡大率設定レジスタ(分子)、水平方向拡
大率設定レジスタ(分母)、垂直方向拡大率設定レジスタ
(分子)、垂直方向拡大率設定レジスタ(分母)、水平読み
出し位置スタートレジスタ、垂直読み出し位置スタート
レジスタ、水平周期レジスタ、垂直周期レジスタ、ポー
ズ設定レジスタ、に設定されたデータにより、出力表示
タイミング信号生成回路209で液晶パネル表示駆動用
のタイミング信号を生成し、フレームメモリ読み出し回
路208にて、フレームメモリの表示データの表示開始
位置と表示サイズ、拡大読み出しの制御を行ない、液晶
パネル2に表示データ、液晶表示タイミング信号を出力
し、液晶パネル表示を行なう。ポーズ設定レジスタにポ
ーズ表示の設定がされた時は、2つあるフレームメモリ
の一方から連続して表示データを読み出しすることで、
液晶表示をポーズ(静止画表示)状態にすることができ
る。
【0017】マイクロコントローラ202は、システム
メモリ203に格納されたファームウェアプログラムに
より液晶表示回路3内の前述各レジスタの設定や、制御
データ処理回路211を介しての外部との通信制御など
を行なう。ID設定回路201は、マルチで複数の液晶
表示回路3を個別通信制御するための通信制御コマンド
識別用に個別ID番号を設定し、ID番号情報を付加し
た制御コマンドを入力し、前述各レジスタへのデータ設
定などを行なう。
【0018】図3は、入力表示データ信号と、フレーム
メモリ書込みのタイミング(領域)と動作を説明する。
【0019】クライアントPC4からの映像信号は入力
データ処理回路204にてデジタルの表示データと表示
用同期信号に生成され、それらは図3に示すような同期
信号タイミングと表示領域を示す。
【0020】クライアントPC4からの映像信号はその
まま4面マルチ液晶の表示画面となるように、表示デー
タを有効表示データ+オーバーラップ分を各液晶表示回
路3が入力し、液晶パネルに表示する。ここで、液晶パ
ネル1枚の解像度を(横、縦)=(X,Y)とし、液晶パ
ネル4面時の時のマルチ構成画面の解像度をオーバーラ
ップ分(横、縦)=(a,b)を引いた(横、縦)=(2X
−a,2Y−b)とし、クライアントPC4出力の映像
信号解像度(横、縦)=(Dx,Dy)を縦方向、横方向
にそれぞれ2倍拡大したものと本実施例では仮定する。
【0021】この時、水平方向拡大率設定レジスタ(分
子)、垂直方向拡大率設定レジスタ(分子)へは「2」、
水平方向拡大率設定レジスタ(分母)、垂直方向拡大率設
定レジスタ(分母)へは「1」を設定する(等倍表示時は
前述拡大レジスタ分子、分母へは「1」、「1」を設定
する。クライアントPC出力の映像信号解像度とマルチ
画面サイズ、液晶パネル解像度、オーバーラップ分によ
り、拡大倍率は求められる)。
【0022】映像信号画面のオーバーラップ分は(横、
縦)=(a/2,b/2)となり、液晶パネル1枚を表示す
るための表示領域は、(横、縦)=(Dx/2+a/4,D
y/2+b/4)となる。これをフレームメモリに書き込
み、縦・横方向にそれぞれ2倍に拡大してフレームメモ
リより読み出して液晶パネル表示する。水平書込み位置
スタートレジスタ、水平書込み幅レジスタ、垂直書込み
スタートレジスタ、垂直書込み幅レジスタに設定された
データ値により、フレームメモリに書き込む表示データ
領域を設定できる。
【0023】左上の液晶パネルは表示データ開始(0,
0)位置から(横、縦)=(Dx/2+a/4,Dy/2+
b/4)の幅の表示データを取り込み、同様に右上の液
晶パネルは表示データ開始位置から(Dx/2−a/4,
0)の位置から(横、縦)=(Dx/2+a/4,Dy/2
+b/4)の幅の表示データを取り込み、同様に左下の
液晶パネルは表示データ開始位置から(0,Dy/2−
b/4)の位置から(横、縦)=(Dx/2+a/4,Dy
/2+b/4)の幅の表示データを取り込み、同様に右下
の液晶パネルは表示データ開始位置から(Dx/2−a
/4,Dy/2−b/4)の位置から(横、縦)=(Dx/2
+a/4,Dy/2+b/4)の幅の表示データを取り込
む。
【0024】図4はマルチ液晶表示画面と液晶パネルの
解像度を示す。マルチ液晶表示画面のスクリーン表示の
解像度はこのマルチ液晶表示画面とおなじ解像度にな
る。
【0025】ここで、液晶パネル4面時の時のマルチ構
成を例として以下説明する。
【0026】液晶パネル1枚の解像度を(横、縦)=
(X,Y)とし、表示コントローラは液晶パネル4面上
に一つの巨大な映像画面を表示する映像信号を出力す
る。
【0027】つなぎ目のオーバーラップ幅を(横、縦)=
(a,b)とすると、液晶パネル4面マルチの有効画面
表示領域は左上(0,0)から右下(2X−a,2Y−
b)となり、前述の液晶表示メモリに書き込んだ表示デ
ータを縦・横方向にそれぞれ2倍に拡大してフレームメ
モリより読み出して液晶パネル表示する。
【0028】左上の液晶パネルは左上(0,0)から右
下(X,Y)を取り込み、スクリーン上には左上(0,
0)から右下(X−a/2,Y−b/2)を有効表示す
る。有効表示以外のオーバーラップ表示部分はとなりの
液晶パネル表示部分へオーバーラップするが、遮蔽板な
どで、この有効表示以外のオーバーラップ表示部分はス
クリーンへは表示されない。
【0029】同様に右上の液晶パネルは左上(X−a,
0)から右下(2X−a,Y)を取り込み、スクリーン
上には左上(0,0)から右下(2X−a/2,Y−b
/2)を有効表示する。
【0030】同様に左下の液晶パネルは左上(0,Y−
b)から右下(X,2Y−b)を取り込み、スクリーン
上には左上(0,Y−b/2)から右下(X−a/2,2
Y−b/2)を有効表示する。
【0031】同様に右下の液晶パネルは左上(X−a,
Y−b)から右下(2X−a,2Y−b)を取り込み、
スクリーン上には左上(X−a/2,Y−b/2)から右
下(2X−a,2Y−b)を有効表示する。
【0032】また、各液晶パネル画面の表示つなぎ目の
表示のずれがある場合は、水平方向拡大率設定レジスタ
(分子)、水平方向拡大率設定レジスタ(分母)、垂直方向
拡大率設定レジスタ(分子)、垂直方向拡大率設定レジス
タ(分母)、水平読み出し位置スタートレジスタ、垂直読
み出し位置スタートレジスタ、水平周期レジスタ、垂直
周期レジスタ、の設定値を各液晶表意回路のOSD(On
Screen Display)メニュー操作や、通信コマンド制御
により変更して、表示位置微調整を行なうことが可能で
ある。OSDメニュー操作はシングルの液晶モニターな
どで既に採用されているものを活用でき、通信による通
信コマンド制御も、このOSDメニューの操作コマンド
を通信で制御することで操作可能である。
【0033】また、クライアントPCが、外部からの例
えば赤外線リモコンなどのワイヤレスリモコンによる操
作信号を、前記液晶表示設定用のレジスタの設定値を変
更する操作コマンド信号に変換して、液晶表示回路へ通
信することで、マルチ液晶画面のスクリーンを見なが
ら、ワイヤレスリモコン操作で、各液晶表示画面の位置
の調整などが可能となる。
【0034】図5は、本発明のマルチディスプレイシス
テムのマルチ画面スクリーンの構造ブロック図を示す。
側面断面図と、スクリーン上に表示されるマルチ表示画
面の表示領域と各液晶表示画面のつなぎ目を示す。
【0035】バックライト光源504からの光を液晶パネ
ル503に透過させ、レンチキュラーレンズやフレネルレ
ンズなどの光学拡大装置502にて前面スクリーンに拡大
投影して表示する。
【0036】スクリーン501上の各マルチ画面501
a,501b,501c,501dのつなぎ目の境界部
分には遮蔽板505がスクリーン裏側に設置され、隣接液
晶パネルからの表示光を防ぎ、オーバーラップ部分の表
示輝度上がりを防いでいる。
【0037】以上、横方向、縦方向それぞれ2面、計4面
マルチ液晶画面のときの実施例を述べたが、液晶パネル
1面の解像度を(横、縦)=(X,Y),マルチ構成画面
つなぎ目オーバーラップ幅(横、縦)=(a,b)、クラ
イアントPC4出力の映像信号解像度(横、縦)=(D
x,Dy)として、マルチ液晶画面構成数を横方向n
面、縦方向m面の合計(n・m)面のマルチ液晶画面構
成の時の、液晶マルチ画面表示解像度、液晶水平方向・
垂直方向表示拡大率、各液晶パネルの入力映像信号水平
方向・垂直方向表示取り込み範囲幅を図10に示す。
【0038】横方向n面、縦方向m面の合計(n・m)
面のマルチ液晶画面構成の時の、液晶マルチ画面表示解
像度は
【0039】
【数1】{nX−(n−1)a,mY−(m−1)b} となり、液晶水平方向・垂直方向表示拡大率をそれぞれ
(h、v)とすると、
【0040】
【数2】h={nX−(n−1)a}/Dx v={mY−(m−1)b}/Dy となり、また、液晶水平方向拡大率:h={水平方向拡
大率設定レジスタ(分子)/水平方向拡大率設定レジスタ
(分母)}、垂直方向表示拡大率:v={垂直方向拡大率
設定レジスタ(分子)/垂直方向拡大率設定レジスタ(分
母)}、でレジスタ設定できる。
【0041】また、各液晶パネルの入力映像信号の水平
方向・垂直方向表示取り込み範囲幅はそれぞれ、
【0042】
【数3】(Dx/n)+(a/2h) (Dy/m)+(b/2v) となる。
【0043】次に、第2の実施例として液晶16面構成
のマルチ液晶ディスプレイについて説明する。
【0044】第1の実施例にて液晶パネル4面構成のマ
ルチ液晶ディスプレイを説明したが、さらに大画面マル
チ表示するためには、液晶表示パネル数を、第1の実施
例の構成で液晶表示回路と液晶パネルの数を増やしてい
くことで対応できるが、マルチ画面上で動画表示する場
合などは、マルチ画面に表示するための動画映像信号を
より早い速度で伝送出力する必要がある。また、色々な
液晶表示パネル数の大画面マルチに対応するためのシス
テム構成を簡単にするために、前述第1の実施例の液晶
パネル縦・横各2枚の計4面構成の液晶パネル表示部を1
つのユニットとしておき、これを4ユニット組み合わせ
て液晶16面構成のマルチ液晶ディスプレイを構成す
る。
【0045】図6に第2の実施例のマルチ液晶16面の
マルチ回路構成ブロック図を示す。
【0046】前述の液晶パネル4面構成の液晶パネルと
液晶表示回路を1ユニットとして、これを4ユニット組み
合わせる。また、クライアントPC11には各ユニット
用に4つの表示コントローラ8−1,8−2,8−3,
8−4,と4つの表示メモリ9−1,9−2,9−3,
9−4を用意する。
【0047】各ユニット1−1,1−2,1−3,1−
4が表示する液晶4面のつなぎ目のオーバーラップ部
は、前述第1の実施例と同様の動作で対応し、また、各
ユニット1−1,1−2,1−3,1−4間のつなぎ目
のオーバーラップは、各ユニット用表示データを格納す
る表示メモリ9−1,9−2,9−3,9−4への表示
データで、各ユニットが隣り合う部分は重複するように
格納する。
【0048】図7にマルチ液晶16面の画面に表示する
画面領域と、クライアントPC11から出力される4つ
の映像信号の表示画面の領域を示す。
【0049】クライアントPC11の1つの表示コント
ローラが出力する映像信号解像度(横、縦)=(Dx,D
y)を縦方向、横方向にそれぞれ2倍拡大したものが1
ユニット4面マルチ液晶の表示画面解像度となると本実
施例では仮定する。この時の水平方向拡大率設定レジス
タ(分子)、水平方向拡大率設定レジスタ(分母)、垂直方
向拡大率設定レジスタ(分子)、垂直方向拡大率設定レジ
スタ(分母)、への各設定値は、「2」、「1」を設定す
る(クライアントPC出力の映像信号解像度とマルチ画
面サイズ、液晶パネル解像度、オーバーラップ分によ
り、拡大倍率は求められる)。
【0050】各ユニット内の4面マルチ液晶への表示方
法は実施例1と同じとして、映像信号画面のオーバーラ
ップ分は(横、縦)=(a/2,b/2)となり、各ユニッ
トつなぎ目のオーバーラップ分も同様に(横、縦)=(a
/2,b/2)となり、ユニット1用の表示データ領域
は、左上(0,0)から右下(Dx,Dy)の範囲を、ユニ
ット2は左上(Dx−a/2,0)から右下(2Dx−a/
2,Dy)の範囲の表示データ領域,ユニット3は左上
(0,Dy−b/2)から右下(Dx,2Dy−b/2)の範囲
の表示データ領域,ユニット4は左上(Dx−a/2,Dy
−b/2)から右下(2Dx−a/2,2Dy−b/2)の範囲
の表示データ領域,を各表示メモリにメモリし、表示コ
ントローラより映像信号出力する。各ユニット内での表
示動作は実施例1と同様である。
【0051】図8に、液晶16面のマルチ画面表示時の
解像度を示す。斜線部分はユニット、液晶パネルのつな
ぎ目のオーバーラップ部分であり、その斜線部分オーバ
ーラップ部分内の実線は遮蔽板の配置される位置を示
す。
【0052】本発明第2の実施例のマルチディスプレイ
システムのマルチ画面スクリーンの構造ブロック図は、
前述5図に示した、構造側面図を1ユニットとしてこれ
を複数組み合わせたものである。バックライト光源から
の光を液晶パネルに透過させ、レンチキュラーレンズや
フレネルレンズなどの光学拡大装置にて前面スクリーン
に拡大投影して表示する。
【0053】スクリーン上の各マルチ画面と各ユニット
のマルチ画面とのつなぎ目の境界部分には遮蔽板がスク
リーン裏側に設置され、隣接液晶パネルからの表示光を
防ぎ、オーバーラップ部分の表示輝度上がりを防いでい
る。また、各ユニット内のマルチ画面とのつなぎ目オー
バーラップ幅と、他ユニットとのつなぎ目オーバーラッ
プ幅は同じになるように、各ユニットを設置する。
【0054】また、各ユニット間のつなぎ目オーバーラ
ップ幅が構造上の制約から各ユニット内のマルチ画面つ
なぎ目オーバーラップ幅と違う場合は、前述4つの表示
メモリに格納する表示データの各ユニットつなぎ目のオ
ーバーラップ幅分を変更する。
【0055】図9に本発明の第3の実施例の液晶16面
構成の液晶マルチディスプレイ回路構成図を示す。
【0056】マルチ表示の表示データを出力する信号源
と、マルチ表示コンテンツのコントロール制御するクラ
イアントPC(汎用PCなど)904には、中央処理装置
(以下、MPUと称す)905、表示コンテンツなどのプ
ログラムを格納するシステムメモリ906、外部からの表
示データを入力する外部信号入力回路907、表示データ
を映像信号に変換出力する表示コントローラ908、表示
データを格納する表示用メモリ909、デジタル信号I/
F回路910から構成される。
【0057】外部信号入力回路907は、映像信号や表示
データ、表示用コンテンツ・プログラムデータなどを、
アナログのビデオ信号、コンポジットビデオ信号を入力
する他に、イーサネット、インターネットなどのネット
ワークから入力したり、FD,MD,CD−ROM,D
VD−ROM,DVD−RAM,やその他記録メディア
から入力したり、IEEE1394,USB等のデジタ
ル・データ信号I/Fを介して外部からビデオ、テレ
ビ、の映像信号を入力したり、地上波、衛星からの放送
電波を受信して映像信号、表示データを入力する回路
で、ここでデジタル表示データに変換して表示メモリ90
9へ格納する。その他表示コンテンツの映像情報や表示
プログラムはPC上のシステムメモリ906(メモリやH
DD)に格納する。
【0058】表示コントローラ908は表示用メモリ909か
らマルチ表示用の表示データを読み出して、デジタル信
号I/F回路910へ転送し、デジタル信号I/F回路910
は、表示データと、表示用同期信号情報データととも
に、MPU905からの制御コマンドデータを入力して、
表示データと制御コマンドデータを高速デジタル伝送用
のパケット型データに変換して、高速デジタルデータ伝
送ケーブルを介して、各液晶マルチ表示ユニットへ配信
する。この表示データは各液晶マルチ表示ユニットのデ
ジタル信号I/F回路911で再び表示データと表示用同
期信号情報データと制御コマンドデータに変換される。
【0059】例えば、液晶マルチ表示ユニット901の各
液晶表示回路903a,903b,903c,903dは、この表示
データから液晶パネルに表示する領域分を入力して、各
液晶パネル902a,902b,902c,902dを表示する。ま
た、この液晶表示回路903a,903b,903c,903dは、
制御コマンドを送受信し、マルチ表示のコンテンツに合
わせた表示制御などを可能とする。
【0060】また、高速デジタル伝送用のパケット型デ
ータに変換して、高速デジタルデータ伝送ケーブルを介
して、各マルチ液晶表示ユニットへ配信することによ
り、1本の伝送ケーブルで、複数のマルチ液晶表示ユニ
ットをデイジーチェーン接続して表示制御することがで
きる。
【0061】また、以上、液晶パネル4面を1ユニット
としてデジタル信号I/F回路を1回路用意したが、液
晶パネル1面と液晶表示回路、デジタル信号I/F回路
を1回路ずつの組み合わせを最小ユニットとして、これ
を複数接続したマルチ液晶パネル表示システムを組上
げ、表示することも可能である。
【0062】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の実施例によると、各液晶パネル毎に液晶表示回路を設
置して、各液晶パネルに画面表示する時に、液晶パネル
画面間で表示オーバーラップするように液晶表示回路を
表示設定することにより、液晶表示回路に映像表示信号
を送出するクライアントPC上でのマルチ表示用のコン
テンツのアプリケーションソフトはオーバーラップ処理
する必要が無く、スクリーン上の各画面間でオーバーラ
ップ表示ができる。また、各液晶表示画面のつなぎ目の
表示がずれた場合でも、クライアントPCからの通信制
御により、液晶表示回路の液晶表示位置をレジスタ設定
により調整移動することが可能であり、外部からの例え
ば赤外線リモコンなどのワイヤレスリモコンによる操作
信号を、前記液晶表示設定用のレジスタの設定値を変更
する操作コマンド信号に変換して、液晶表示回路へ通信
することで、マルチ液晶画面のスクリーンを見ながら、
ワイヤレスリモコン操作で、各液晶表示画面の位置の調
整などが可能となり、光学系などの構造体の位置調整や
変更作業無しで各液晶表示画面の位置の調整などが可能
となり、調整作業の操作性を向上させる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を説明するための4面マルチ
回路構成ブロック図。
【図2】液晶表示回路ブロック図。
【図3】マルチ液晶ディスプレイへの入力映像信号と入
力表示データのタイミング図。
【図4】マルチ液晶表示画面構成図。
【図5】マルチ液晶ディスプレイ構造図。
【図6】本発明の一実施例を説明するための16面マル
チ回路構成ブロック図。
【図7】マルチ16面用入力映像信号画面領域を示す
図。
【図8】マルチ16面液晶表示画面を示す図。
【図9】本発明の一実施例を説明するためのマルチ回路
構成ブロック図。
【図10】液晶パネル1面の解像度を(横、縦)=(X,
Y),マルチ構成画面つなぎ目オーバーラップ幅(横、
縦)=(a,b)、クライアントPC4出力の映像信号
解像度(横、縦)=(Dx,Dy)として、マルチ液晶画
面構成数を横方向n面、縦方向m面の合計(n・m)面
のマルチ液晶画面構成の時の、液晶マルチ画面表示解像
度、液晶水平方向・垂直方向表示拡大率、各液晶パネル
の入力映像信号水平方向・垂直方向表示取り込み範囲幅
を示す図。
【符号の説明】
1…マルチ液晶表示ユニット、2,2a,2b,2c,
2d,…液晶パネル、3,3a,3b,3c,3d,…
液晶表示回路、4…クライアントPC、5…MPU、6
…システムメモリ、7…映像信号I/F回路、8…表示
コントローラ、9…表示メモリ、10…通信制御回路、
201…ID番号設定回路、202…マイクロコントロ
ーラ、203…システムメモリ、204…入力データ処
理回路、205…フレームメモリ書込み回路、206…
メモリ選択切換回路、207a,207b,…フレーム
メモリ、208…フレームメモリ読み出し回路、209
…出力表示タイミング信号生成回路、211…制御デー
タ処理回路、501…スクリーン、501a,501
b,501c,501d,…スクリーン、502…光学
拡大装置、503…液晶パネル、504…バックライト
光源、505…遮蔽板、1−1,1−2,1−3,1−
4,…マルチ液晶表示ユニット、8−1,8−2,8−
3,8−4,…表示コントローラ、9−1,9−2,9
−3,9−4,…表示メモリ、11…クライアントP
C、901,901N,…マルチ液晶表示ユニット、9
02a,902b,902c,902d,…液晶パネ
ル、903a,903b,903c,903d,…液晶
表示回路、904…クライアントPC、905…MP
U、906…システムメモリ、907…映像信号I/F
回路、908…表示コントローラ、909…表示メモ
リ、910,911,911N…デジタル信号I/F回
路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G09G 3/20 680 G09G 3/20 680E 5C094 680C 5G435 3/36 3/36 H04N 5/74 H04N 5/74 K D (72)発明者 小檜山 智久 神奈川県川崎市麻生区王禅寺1099番地 株 式会社日立製作所システム開発研究所内 Fターム(参考) 2H088 EA14 FA16 HA06 MA20 2H093 NA26 NC13 NC15 NC29 NC50 ND43 ND52 ND60 NE07 NG02 NG11 5C006 AA01 AB01 AF03 AF04 AF06 AF35 AF47 AF51 AF71 BB11 BF02 BF15 BF24 EA01 EC11 FA16 FA41 5C058 AB08 BA17 BA23 BB13 EA03 EA26 5C080 AA10 BB05 BB07 CC06 DD01 DD22 EE17 EE21 FF09 JJ01 JJ02 JJ04 5C094 AA14 AA56 BA43 DA01 ED01 5G435 AA00 BB12 BB17 CC12 DD02 DD04 EE12 EE25 GG05 GG22 GG46 LL15

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の液晶表示パネルモジュールを用い
    て、液晶パネルの背面から光を当てた透過光により液晶
    パネル画面上の表示を液晶パネル画面前方に配置したス
    クリーンに投射拡大表示し、大画面サイズマルチ画面表
    示を実現する液晶マルチディスプレイ表示装置におい
    て、マルチ画面表示用映像信号より、任意の表示画面領
    域の表示データをフレームメモリに書き込み、そのフレ
    ームメモリに記憶した表示データ読み出し操作時に任意
    倍率で液晶パネルに拡大表示可能な液晶表示回路を備
    え、スクリーン上の各液晶パネル表示によるマルチ画面
    表示間のつなぎ目で表示がオーバーラップ(重複)する
    ように各液晶パネル表示出力することを特徴とする液晶
    マルチディスプレイ表示装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、マルチ画面表示用映
    像信号より、任意の表示画面領域の表示データをフレー
    ムメモリに書き込み、そのフレームメモリに記憶した表
    示データ読み出し操作時に任意倍率で液晶パネルに拡大
    表示可能であり、かつ、液晶パネル画面上の表示位置を
    上下左右方向に移動調節可能とする液晶表示回路を備え
    たことを特徴とする液晶マルチディスプレイ表示装置。
  3. 【請求項3】 請求項2において、制御処理装置(クラ
    イアントPC)からの通信制御信号により液晶パネル画
    面上の表示位置を上下左右方向に移動調節可能な液晶表
    示回路を備えたことを特徴とする液晶マルチディスプレ
    イ表示装置。
  4. 【請求項4】 請求項1において、複数の液晶表示回路
    及び液晶パネルをマルチ液晶表示ユニット化したことを
    特徴とする液晶マルチディスプレイ表示装置。
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