JP2001242041A - 液晶表示パネルの評価装置及びその評価方法 - Google Patents

液晶表示パネルの評価装置及びその評価方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 液晶表示パネルを分解することなく、複数、
又は、個別の画素トランジスタの素子特性を簡易かつ的
確に評価することができ、検査所要時間を大幅に短縮す
ることができる液晶表示パネルの評価装置及びその評価
方法を提供する。 【解決手段】 液晶表示パネルの評価装置100Aは、
光源20から照射され、液晶表示パネル10を透過する
透過光を輝度情報として検出するCCDカメラ30と、
液晶表示パネル10の各液晶画素を選択するための画素
トランジスタのゲート電極に印加されるゲート信号電圧
を、共通電極に印加されるコモン電圧に対して、所定の
関係で変更制御するゲート電圧制御部40と、CCDカ
メラ30により検出された輝度情報に基づいて、画素ト
ランジスタの素子特性を評価する素子特性評価部70
と、を有して構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶表示パネルの
評価装置及びその評価方法に関し、特に、液晶画素を選
択するスイッチング素子として薄膜トランジスタ(画素
トランジスタ)を備えた各液晶画素に備えた液晶表示パ
ネルにおいて、画素トランジスタの素子特性を簡易に評
価することができる液晶表示パネルの評価装置及びその
評価方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、情報化社会への急激な進展や各種
情報端末の普及に伴って、テレビジョンやパーソナルコ
ンピュータ(以下、パソコンと略記する)のディスプレ
イの代替えとして、また、ビデオカメラやデジタルカメ
ラ等のモニタとして、軽量化、薄型化が可能で、かつ、
画像表示特性や省電力性、省スペース性に優れた液晶表
示装置(LCD)が急速に普及しつつある。現在、液晶
表示装置の主流である薄膜トランジスタ(TFT)を用
いた液晶表示装置においては、薄膜トランジスタ(以
下、画素トランジスタという)をスイッチング素子とし
て備えた複数の液晶画素を、マトリクス状に配列した液
晶表示パネルと、その駆動回路とにより構成されてお
り、液晶表示装置の画像表示特性は、液晶表示パネルに
おける欠陥の有無や素子特性によって、大きく左右され
る。
【0003】従来においては、液晶表示装置の画像表示
特性を評価するために、液晶表示パネルに対して種々の
検査が行われている。例えば、液晶表示パネルの各液晶
画素に備えられる画素トランジスタの素子特性を評価す
る場合には、液晶表示パネルを開封(分解)して、各々
の画素トランジスタを露出させ、半導体パラメータ分析
器等を用いて、検査用のプローブ針を直接接触させるこ
とにより得られる電気的特性に基づいて素子特性を評価
する手法が採用されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の評価方法においては、次に示すような問題点を
有している。 (1)製造された液晶表示パネルを開封、分解して画素
トランジスタの検査を行うため、検査により得られた素
子特性が、液晶表示パネル状態における本来の素子特性
と異なることがあり、液晶表示パネルの評価を正確に行
うことができないという問題を有している。
【0005】(2)画素トランジスタ毎にプローブ針を
直接接触させて検査を行うため、複数の画素トランジス
タにおける素子特性のばらつきや平均を評価する場合に
おいては、評価対象となる複数の画素トランジスタの全
てについて、個別に検査を行わなければならず、画面表
示の高精細化(液晶画素の高密度化)に伴って評価対象
となる画素トランジスタが増加すると、検査処理が極め
て煩雑になるとともに、所要時間も増大するという問題
を有している。そのため、液晶表示パネルを開封、分解
することなく、液晶表示パネル状態における画素トラン
ジスタの素子特性を簡易かつ的確に評価することができ
る方法の開発が求められていた。
【0006】そこで、本発明は、上記課題に鑑み、液晶
表示パネルを分解することなく、複数、又は、個別の画
素トランジスタの素子特性を簡易かつ的確に評価するこ
とができ、検査所要時間を大幅に短縮することができる
液晶表示パネルの評価装置及びその評価方法を提供する
ことを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の液晶表示
パネルの評価装置は、複数の液晶画素をマトリクス状に
配列した液晶表示パネルの背面側から各液晶画素を照射
する光源と、前記液晶表示パネルの各液晶画素に表示信
号を供給する表示信号供給手段と、前記液晶表示パネル
の各液晶画素を選択するために画素トランジスタに印加
する駆動信号の電圧レベルと、各液晶画素に共通して設
けられる共通電極に印加される電圧レベルとを相対的に
変更制御する駆動電圧制御手段と、前記駆動信号の電圧
レベル及び前記共通電極に印加される電圧レベルを相対
的に変更させつつ、前記光源から照射され、前記液晶表
示パネルを透過する透過光の輝度を検出する輝度検出手
段と、前記透過光の輝度変化に基づいて、前記液晶表示
パネルの所定の特性を評価するパネル特性評価手段と、
を備えることを特徴としている。
【0008】請求項2記載の液晶表示パネルの評価装置
は、請求項1記載の液晶表示パネルの評価装置におい
て、前記駆動電圧制御手段は、前記表示信号供給手段に
よって前記各液晶画素に黒表示に対応する表示信号が供
給され、前記液晶表示パネルを黒表示状態とする前記駆
動信号の電圧レベルと、前記共通電極に印加される電圧
レベルとの相対的な関係を基準として、前記駆動信号の
電圧レベルを、前記共通電極に印加される電圧レベルに
対して相対的に変更制御することを特徴としている。
【0009】請求項3記載の液晶表示パネルの評価装置
は、請求項2記載の液晶表示パネルの評価装置におい
て、前記駆動電圧制御手段は、さらに、前記表示信号供
給手段により前記液晶表示パネルを黒表示状態とする前
記駆動信号の信号波形を基準として、前記駆動信号の信
号印加時間を変更制御することを特徴としている。請求
項4記載の液晶表示パネルの評価装置は、請求項2記載
の液晶表示パネルの評価装置において、前記駆動電圧制
御手段は、さらに、前記表示信号供給手段により前記液
晶表示パネルを黒表示状態とする前記駆動信号の信号波
形を基準として、前記駆動信号の信号印加周期を変更制
御することを特徴としている。
【0010】請求項5記載の液晶表示パネルの評価装置
は、請求項1記載の液晶表示パネルの評価装置におい
て、前記輝度検出手段は、複数の前記液晶画素を含む前
記液晶表示パネルの所定の領域を透過した前記透過光の
輝度を検出し、前記パネル特性評価手段は、前記所定の
領域における前記透過光の輝度変化に基づいて、前記所
定の領域に含まれる複数の前記画素トランジスタの平均
的な素子特性を評価することを特徴としている。
【0011】請求項6記載の液晶表示パネルの評価装置
は、請求項1記載の液晶表示パネルの評価装置におい
て、前記光源は、単一の前記液晶画素のみを照射する光
学手段を備え、前記輝度検出手段は、特定の単一の前記
液晶画素を透過した前記透過光の輝度を検出し、前記パ
ネル特性評価手段は、前記特定の単一の前記液晶画素に
おける前記透過光の輝度変化に基づいて、前記特定の単
一の前記液晶画素に備えられた前記画素トランジスタの
素子特性を評価することを特徴としている。請求項7記
載の液晶表示パネルの評価装置は、請求項1記載の液晶
表示パネルの評価装置において、前記パネル特性評価手
段は、前記透過光の輝度変化に対応する前記画素トラン
ジスタの素子特性と、前記画素トランジスタにおける基
準素子特性とを比較して、前記画素トランジスタの素子
特性の異常の有無を判別することを特徴としている。
【0012】請求項8記載の液晶表示パネルの評価装置
は、請求項1記載の液晶表示パネルの評価装置におい
て、前記駆動電圧制御手段は、前記表示信号供給手段に
よって前記各液晶画素に黒表示に対応する表示信号が供
給され、前記液晶表示パネルを黒表示状態とする、前記
駆動信号の電圧レベルと前記共通電極に印加される電圧
レベルとの相対的な関係を基準として、前記共通電極に
印加される電圧レベルを、前記駆動信号の電圧レベルに
対して相対的に変更制御し、前記パネル特性評価手段
は、前記透過光の輝度変化に基づいて、前記共通電極に
印加される電圧レベルの最適値を評価することを特徴と
している。
【0013】請求項9記載の液晶表示パネルの評価方法
は、複数の液晶画素をマトリクス状に配列した液晶表示
パネルの背面側から各液晶画素を照射する手順と、前記
液晶表示パネルの各液晶画素に表示信号を供給する手順
と、前記液晶表示パネルの各液晶画素を選択するために
画素トランジスタに印加する駆動信号の電圧レベルと、
各液晶画素に共通して設けられる共通電極に印加される
電圧レベルとを相対的に変更制御しつつ、前記光源から
照射され、前記液晶表示パネルを透過する透過光の輝度
を検出する手順と、前記透過光の輝度変化に基づいて、
前記液晶表示パネルの所定の特性を評価する手順と、を
含むことを特徴としている。
【0014】請求項10記載の液晶表示パネルの評価方
法は、請求項9記載の液晶表示パネルの評価方法におい
て、前記画素トランジスタに印加する駆動信号の電圧レ
ベルと、各液晶画素に共通して設けられる共通電極に印
加される電圧レベルとを相対的に変更制御する手順は、
前記駆動信号の信号印加時間を変更制御する手順を含む
ことを特徴としている。請求項11記載の液晶表示パネ
ルの評価方法は、請求項9記載の液晶表示パネルの評価
方法において、前記画素トランジスタに印加する駆動信
号の電圧レベルと、各液晶画素に共通して設けられる共
通電極に印加される電圧レベルとを相対的に変更制御す
る手順は、前記駆動信号の信号印加周期を変更制御する
手順を含むことを特徴としている。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る液晶表示パネ
ルの評価装置及びその評価方法について、実施の形態を
示して詳しく説明する。 <第1の実施形態>まず、本発明に係る液晶表示パネル
の評価装置の第1の実施形態について、図面を参照して
説明する。図1は、本発明に係る液晶表示パネルの評価
装置の第1の実施形態を示す全体構成図である。
【0016】図1に示すように、本実施形態に係る液晶
表示パネルの評価装置100Aは、大別して、評価対象
である液晶表示パネル10の背面側から所定の領域に光
を照射する光源20と、液晶表示パネル10を透過する
透過光を輝度情報として検出するCCDカメラ30と、
液晶表示パネル10の各液晶画素を選択するための画素
トランジスタのゲート電極に印加される信号電圧(ゲー
ト信号電圧)を、各画素電極に対向して共通に設けられ
た共通電極に印加される電圧(コモン電圧)に対して、
所定の関係で変更制御するゲート電圧制御部40と、液
晶表示パネル10の各画素トランジスタのソース電極に
所定の画像信号電圧を印加するソース電圧印加部50
と、液晶表示パネル10の共通電極に所定のコモン電圧
を印加するコモン電圧印加部60と、CCDカメラ30
により検出された輝度情報に基づいて、画素トランジス
タの素子特性を評価する素子特性評価部70と、を有し
て構成されている。
【0017】以下、各構成について、詳しく説明する。
図2は、本実施形態に係る液晶表示パネルの評価装置に
おける光源の照射領域及びCCDカメラの検出領域の関
係を示す概略図であり、図3は、本実施形態に係る液晶
表示パネルの評価装置に適用されるゲート電圧制御部に
よるゲート信号電圧の変更制御状態を示す概略図であ
る。光源20は、図2に示すように、少なくとも評価対
象となる画素トランジスタ(又は、液晶画素)を含む液
晶表示パネル10の所定の領域R1を単色光により照射
する。ここで、光源20により照射される上記所定の領
域R1は、CCDカメラ30による検出領域Rcよりも
広く設定する。特定の光源20から放射される光の特性
上、光が照射される領域R1の端部では、光量の減衰や
散乱が著しく、厳密な透過光の輝度を測定することがで
きなくなるためである。
【0018】ゲート電圧制御部40は、本発明に係る駆
動電圧制御手段に相当し、図3に示すように、ゲート信
号の電圧振幅Vaを一定に保持した状態で、ゲート信号
電圧VgのハイレベルVgh側をコモン電圧Vcomに近づ
ける方向、すなわち、ゲート信号全体を基準状態(詳し
くは後述する)よりもコモン電圧Vcomに対して降圧す
る方向(図3の左方)、あるいは、ゲート信号電圧Vg
のローレベルVgl側をコモン電圧Vcomに近づける方
向、すなわち、ゲート信号全体を基準状態よりもコモン
電圧Vcomに対して昇圧する方向(図3の右方)に変更
制御して、液晶表示パネル10の各画素トランジスタに
印加する。
【0019】CCDカメラ30は、本発明に係る輝度検
出手段に相当し、評価対象となる液晶表示パネル10の
うち、所定の検出領域Rcの輝度情報を一括して検出可
能な画素数を有する2次元の撮像素子により構成され
る。そして、上記光源20により液晶表示パネル10の
背面側から照射され、液晶表示パネル10の所定の検出
領域Rcを透過する透過光の輝度の変化を測定する。素
子特性評価部70は、本発明に係るパネル特性評価手段
に相当し、CCDカメラ30により測定された輝度情報
に基づいて、後述する基準状態における信号電圧に対す
るゲート信号電圧のオフセット値と光透過率との関係を
導き出し、当該光透過率の変化と正常な画素トランジス
タにおける光透過率の変化(基準素子特性)とを対比す
ることにより、評価対象となっている画素トランジスタ
の素子特性の異常、例えば、ON電流不足による書き込
み不足やOFF電流(リーク電流)増加による保持不足
の有無を簡易的に判定する。
【0020】このような構成を有する液晶表示パネルの
評価装置によれば、液晶表示パネルの背面側に配置され
た光源から、液晶表示パネルの全面、あるいは、一部の
領域に照射され、液晶表示パネルの前面側に透過した所
定の領域の透過光がCCDカメラにより輝度情報として
検出されるので、複数の液晶画素(画素トランジスタ)
を含む液晶表示パネルの所定の領域の輝度情報を一括し
て取得することができ、液晶画素が高密度化した場合で
あっても、複数の画素トランジスタの平均的な素子特性
を簡易に判定、評価することができる液晶表示パネルの
評価装置を提供することができる。
【0021】次に、本実施形態に係る液晶表示パネルの
評価装置に適用される評価方法について、図面を参照し
て説明する。 (評価方法の第1の実施例)図4は、本実施形態に係る
液晶表示パネルの評価装置に適用される評価方法の第1
の実施例における基準状態のゲート信号(駆動電圧波
形)を示す図であり、図5は、本実施例に係る評価方法
において、ゲート信号電圧を降圧制御した場合の駆動電
圧波形を示す図であり、図6は、本実施例に係る評価方
法において、ゲート信号電圧を昇圧制御した場合の駆動
電圧波形を示す図である。なお、ここでは、必要に応じ
て上述した液晶表示パネルの評価装置の構成(図1)を
参照しながら説明する。
【0022】本実施例に係る評価方法は、まず、ゲート
電圧制御部40、ソース電圧印加部50及びコモン電圧
印加部60から、各々所定の電圧レベルを有するゲート
信号、ソース信号(画像信号)及びコモン信号の駆動信
号が、各画素トランジスタのゲート電極、ソース電極及
び共通電極に印加される。ここで、ゲート電極に印加さ
れるゲート信号電圧Vgは、図4に示すように、ゲート
電圧制御部40により、そのハイレベルVgh及びローレ
ベルVglが、コモン電圧Vcomに対して十分な電位差Vd
h、Vdlを有するように設定され、ソース電極に印加さ
れるソース信号電圧Vsは、ソース電圧印加部50によ
り、液晶表示パネルが黒表示状態となる電圧に設定され
て、液晶表示パネル10は黒表示状態を示す。そして、
ゲート電圧制御部40は、この黒表示状態を示すゲート
信号電圧Vg(信号波形)とコモン電圧Vcomとの関係
を基準状態として、図3に示したように、ゲート信号全
体をコモン電圧Vcomに対して相対的に変化させて、画
素トランジスタのゲート電極に印加する。
【0023】すなわち、図4に示した基準状態を中心と
して、図5に示すように、ゲート信号のみをコモン電圧
Vcom及びソース信号電圧Vsに対して降圧変化させる
ように、あるいは、図6に示すように、ゲート信号のみ
をコモン電圧Vcom及びソース信号電圧Vsに対して昇
圧変化させるように任意に制御する。ここで、この基準
状態(図4)に対するゲート信号電圧の差分をオフセッ
ト値とする。なお、図4乃至図6において、Vscはソー
ス信号電圧Vsの平均値であるソース電圧中心値、Vp
は画素トランジスタを介して画素電極に印加される画素
電極電圧(表示電極電圧)である。
【0024】そして、上述したようなゲート信号電圧を
任意に変更制御しつつ、液晶表示パネル10の所定の検
出領域Rcを透過する透過光の輝度変化をCCDカメラ
30により測定する。これにより、後述するゲート信号
電圧Vgのオフセット値対光透過率の関係が得られる。
次いで、このようなオフセット値対光透過率の関係が、
トランジスタのドレイン電流対ゲート電圧信号特性(ト
ランスファ特性ともいう)に対応していることに基づい
て、正常なオフセット値対光透過率の特性曲線(基準素
子特性)と、測定された液晶表示パネルのオフセット値
対光透過率の特性曲線とを対比することにより、評価対
象となっている領域に含まれる画素トランジスタの平均
的な素子特性の異常、すなわち、ON電流不足による書
き込み不足やOFF電流増加による保持不足の有無等が
簡易的に判定される。
【0025】ここで、ゲート電圧のオフセット値対光透
過率の関係と、画素トランジスタの素子特性との対応関
係について、具体的に説明する。図7、図8及び図10
は、本実施例に係る液晶表示パネルの評価方法において
得られるゲート信号電圧のオフセット値対光透過率の関
係を示す特性図である。特に、図7は、評価対象となっ
ている領域に含まれる画素トランジスタにON電流不足
による書き込み不足が生じている場合の特性図であり、
図8は、評価対象となっている領域に含まれる画素トラ
ンジスタにOFF電流増加による保持不足が生じている
場合の特性図であり、図10は、評価対象となっている
領域に含まれる画素トランジスタに異物によるリーク電
流が生じている場合の特性図である。図9は、本実施形
態に係る液晶表示パネルの評価方法において対応付けら
れるトランジスタのドレイン電流対ゲート信号電圧の関
係を示す特性図である。
【0026】まず、上述したゲート信号電圧Vgの変更
制御において、図5に示したように、ゲート信号が降圧
制御されて、ゲート信号のハイレベルVghがコモン電圧
Vcomに接近して、黒表示状態を示す基準状態に対する
ゲート信号のオフセット値が負(−)方向に変更制御さ
れた場合について説明する。このようなゲート信号電圧
の変更制御により、図7に示すように、オフセット値対
光透過率の特性曲線の透過率が、正常な画素トランジス
タにおける特性曲線(図7中、破線で表記)に対して、
上昇する傾向(図7左方、矢印Aa)を示す場合には、
図9に示すように、画素トランジスタにおけるドレイン
電流対ゲート信号電圧の特性曲線のON領域(正のゲー
ト信号電圧Vgが印加された状態)において、ドレイン
電流Idが正常な値(理想曲線Pgd)よりも小さくな
り、黒表示を行うための十分な画素電極電圧が不足し
て、いわゆる、ON電流不足による書き込み不足が生
じ、黒表示が維持されなくなった状態に対応している
(図9右方、矢印Ab)。
【0027】すなわち、図7に示したように、ゲート信
号電圧のオフセット値対光透過率の特性曲線において、
負のオフセット領域で通常(正常値)よりも透過率を上
昇させるような輝度変化が観測された場合には、図9に
示したドレイン電流対ゲート信号電圧の特性曲線に対応
付けて、ON電流不足による書き込み不足が発生してい
ると判定して、素子特性に異常が存在していると評価す
る。
【0028】次いで、上述したゲート信号電圧Vgの変
更制御において、図6に示したように、ゲート信号が昇
圧制御されて、ゲート信号のローレベルVglがコモン電
圧Vcomに接近して、黒表示状態を示す基準状態に対す
るゲート信号のオフセット値が正(+)方向に変更制御
された場合について説明する。このようなゲート信号電
圧の変更制御により、図8に示すように、オフセット値
対光透過率の特性曲線の透過率が上昇する傾向(図8右
方、矢印Ba)を示す場合には、図9に示すように、画
素トランジスタにおけるドレイン電流対ゲート信号電圧
の特性曲線のOFF領域(負のゲート電圧Vgが印加さ
れた状態)において、ドレイン電流Idが正常な値(理
想曲線Pgd)よりも大きくなり、黒表示を行うための十
分な画素電極電圧が保持されなくなり、フレーム反転に
伴って画素電極電圧が切り替わることにより、画像にち
らつき(フリッカー)が生じて、黒表示が維持されなく
なった状態に対応している(図9左方、矢印Bb)。
【0029】すなわち、図8に示したように、ゲート信
号電圧のオフセット値対光透過率の特性曲線において、
正のオフセット領域で通常(正常値)よりも透過率を上
昇させるような輝度変化が観測された場合には、図9に
示したドレイン電流対ゲート信号電圧の特性曲線に対応
付けて、OFF電流(リーク電流)増加による画素電極
電圧の保持不足が発生していると判定して、素子特性に
異常が存在していると評価する。
【0030】一方、上述したようなゲート信号電圧の変
更制御において、コモン電圧Vcomに対するゲート信号
のオフセット値を正(+)方向及び負(−)方向に変更
制御した場合に、図10に示すように、オフセット値対
光透過率の特性曲線の透過率が、正常な画素トランジス
タにおける特性曲線(図7中、破線で表記)に対して、
略全域で上昇して、変化の少ない傾向(図10左方、矢
印Ca)を示す場合には、画素トランジスタの画素電極
電圧がリーク電流により常時低下して、黒表示が維持さ
れなくなった状態に対応している。
【0031】すなわち、図10に示したように、ゲート
信号電圧のオフセット値対光透過率の特性曲線におい
て、オフセット領域の全域(正〜負)で通常(正常値)
よりも透過率が上昇し、変化が小さい輝度変化が観測さ
れた場合には、画素トランジスタの画素電極とソース電
極間に異物等が付着して、リーク電流の増加による画素
電極電圧の保持不足が発生していると判定して、素子特
性に異常が存在していると評価する。
【0032】したがって、本実施例に係る液晶表示パネ
ルの評価方法によれば、液晶表示パネルを黒表示状態と
するゲート信号電圧とコモン電圧の関係を基準として、
ゲート信号電圧をコモン電圧に対して相対的に変化させ
つつ、液晶表示パネルの所定の検出領域の輝度変化を検
出し、当該結果に基づいて、画素トランジスタの素子特
性の概略を把握し、異常の有無を評価することができる
ので、従来技術に示したような液晶表示パネルの開封、
分解を行うことなく、簡易かつ迅速に画素トランジスタ
の素子特性を評価することができる。また、複数の画素
トランジスタを含む所定の検出領域における透過光の輝
度情報を一括して取得することができるので、表示画素
が高密度化された場合であっても、効率的に素子特性を
評価することができる。
【0033】(評価方法の第2の実施例)次に、本発明
に係る液晶表示パネルの評価装置に適用される評価方法
の第2の実施例について、図面を参照して説明する。図
11は、本発明に係る液晶表示パネルの評価装置に適用
される評価方法の第2の実施例における基準状態のゲー
ト信号(駆動電圧波形)を示す図であり、図12は、本
実施例に係る評価方法において、ゲート信号の信号印加
時間(画素電極電圧の書き込み時間)を変更制御した場
合の駆動電圧波形を示す図であり、図13は、評価対象
となっている領域に含まれる画素トランジスタにON電
流不足による書き込み不足が生じている場合の特性曲線
の変化を示す図である。なお、ここでは、必要に応じて
上述した液晶表示パネルの評価装置の構成(図1)及び
評価方法(第1の実施例)を参照しながら説明する。
【0034】本実施例に係る評価方法は、まず、ゲート
電圧制御部40、ソース電圧印加部50及びコモン電圧
印加部60から、各々所定の電圧レベル及び信号波形を
有するゲート信号、ソース信号(画像信号)及びコモン
信号の駆動信号が、各画素トランジスタのゲート電極、
ソース電極及び共通電極に印加される。ここで、ゲート
電極に印加されるゲート信号電圧Vg及び信号波形は、
図11に示すように、ゲート電圧制御部40により、そ
のハイレベルVgh及びローレベルVglが、コモン電圧V
comに対して十分な電位差を有するように設定されると
ともに、所定の信号印加時間(パルス幅)t11及び信
号印加周期(パルス間隔)t21を有するように設定さ
れている。また、ソース電極に印加されるソース信号電
圧Vsは、ソース電圧印加部50により、液晶表示パネ
ルが黒表示状態となる電圧に設定されて、液晶表示パネ
ル10は黒表示状態を示す。
【0035】そして、ゲート電圧制御部40は、この黒
表示状態を示すゲート信号電圧Vg及び信号波形と、コ
モン電圧Vcomとの関係を基準状態として、ゲート信号
の信号印加時間を変化させるとともに、図3に示したよ
うに、ゲート信号全体をコモン電圧Vcomに対して相対
的に変化させて、画素トランジスタのゲート電極に印加
する。すなわち、図11に示した基準状態において、上
述した第1の実施例に示したように、ゲート信号電圧を
コモン電圧に対して相対的に変化させつつ、透過光の輝
度変化をCCDカメラ30により測定することにより、
図13(a)に示すように、基準状態におけるゲート信
号オフセット値と透過率との関係(特性曲線)が得られ
る(図13(a)中、符号(イ)で表記)。次いで、図
12に示すように、ゲート信号の信号印加時間をt11
からt12に変化させた状態で、再び第1の実施例に示
したように、ゲート信号電圧をコモン電圧に対して相対
的に変化させつつ、透過光の輝度変化を測定する。
【0036】このような処理手順をゲート信号の信号印
加時間を変化させながら繰り返し行うことにより、図1
3(a)に示すように、正常な画素トランジスタにおい
て、ゲート信号の信号印加時間、すなわち、画素電極電
圧の書き込み時間を順次変化させた場合の特性曲線群が
得られる。ここで、図13(a)において、符号(イ)
で示した曲線は、ゲート信号の信号印加時間(画素電極
電圧の書き込み時間)を標準に設定した場合の特性曲線
であり、符号(ロ)、(ハ)で示した曲線は、各々ゲー
ト信号の信号印加時間を標準の2倍、4倍に設定した場
合の特性曲線であり、符号(ニ)で示した曲線は、ゲー
ト信号の信号印加時間を標準の1/2倍に設定した場合
の特性曲線である。
【0037】図13(a)の特性曲線群から明らかなよ
うに、正常な画素トランジスタにおけるゲート信号オフ
セット値と透過率との関係は、画素電極電圧の書き込み
時間が長い場合(符号(ロ)、(ハ)の曲線)には、黒
表示状態を示す基準状態の特性曲線(符号(イ)の曲
線)に類似した傾向を示すとともに、画素電極電圧の書
き込み時間が短い場合(符号(ニ)の曲線)には、黒表
示状態を示す基準状態に対するゲート信号のオフセット
値が負(−)の領域で、透過率のピークが鈍って低下し
た傾向を示す。
【0038】そして、ゲート信号の信号印加時間を制御
することにより、このような画素電極への書き込み状態
に基づく特性曲線の変化傾向が顕著に現れることから、
上述した第1の実施例に示したように、トランジスタの
ドレイン電流対ゲート電圧信号特性に対応していること
に基づいて、評価対象となっている領域に含まれる画素
トランジスタの平均的な素子特性の異常が簡易的に判定
される。すなわち、上述したゲート信号の信号印加時間
の変更制御により得られたオフセット値対光透過率の特
性曲線が、図13(b)に示すように、負のオフセット
領域で正常な画素トランジスタにおける特性曲線(符号
(イ)で表記)に比較して、画素電極電圧の書き込み時
間を短くしていった場合(符号(ニ)に相当)に透過率
が上昇(矢印Da)、あるいは、画素電極電圧の書き込
み時間を長くしていった場合(符号(ロ)、(ハ)に相
当)に透過率が低下(矢印Db)する傾向が、顕著に観
測された場合には、上述した第1の実施例(図7)と同
様に、ON電流不足による書き込み不足が発生している
と判定して、素子特性に異常が存在していると評価す
る。
【0039】したがって、本実施例に係る液晶表示パネ
ルの評価方法によれば、ゲート信号電圧のオフセット値
をコモン電圧に対して相対的に変化させつつ、透過光の
輝度変化を測定する際に、ゲート信号の信号印加時間
(画素電極電圧の書き込み時間)を適宜変化させている
ので、ON電流不足による画素トランジスタの特性変化
の度合いを拡大して、その検出感度を高めることがで
き、液晶パネルの特性評価に対する信頼性を向上させる
ことができる。
【0040】(評価方法の第3の実施例)次に、本発明
に係る液晶表示パネルの評価装置に適用される評価方法
の第3の実施例について、図面を参照して説明する。図
14は、本発明に係る液晶表示パネルの評価装置に適用
される評価方法の第3の実施例において、ゲート信号の
信号印加周期(画素電極電圧の保持時間)を変更制御し
た場合の駆動電圧波形を示す図であり、図15は、評価
対象となっている領域に含まれる画素トランジスタにO
FF電流(リーク電流)増加による画素電極電圧の保持
不足が生じている場合の特性曲線の変化を示す図であ
る。なお、ここでは、必要に応じて上述した液晶表示パ
ネルの評価装置の構成(図1)及び評価方法(第1、第
2の実施例)を参照しながら説明する。
【0041】本実施例に係る評価方法は、まず、第2の
実施例と同様に、ゲート電圧制御部40、ソース電圧印
加部50及びコモン電圧印加部60から、各々所定の電
圧レベル及び信号波形を有するゲート信号、ソース信号
(画像信号)及びコモン信号の駆動信号が、各画素トラ
ンジスタのゲート電極、ソース電極及び共通電極に印加
され、ゲート電極に印加されるゲート信号電圧Vg及び
信号波形は、上述した図11に示したように、ハイレベ
ルVgh及びローレベルVglが、コモン電圧Vcomに対し
て十分な電位差を有するように設定されるとともに、所
定の信号印加時間(パルス幅)t11及び信号印加周期
(パルス間隔)t21を有するように設定されている。
また、ソース電極に印加されるソース信号電圧Vsは、
ソース電圧印加部50により、液晶表示パネルが黒表示
状態となる電圧に設定されて、液晶表示パネル10は黒
表示状態を示す。
【0042】そして、ゲート電圧制御部40は、この黒
表示状態を示すゲート信号電圧Vg及び信号波形と、コ
モン電圧Vcomとの関係を基準状態として、ゲート信号
の信号印加周期を変化させるとともに、図3に示したよ
うに、ゲート信号全体をコモン電圧Vcomに対して相対
的に変化させて、画素トランジスタのゲート電極に印加
する。すなわち、図11に示した基準状態において、上
述した第1の実施例に示したように、ゲート信号電圧を
コモン電圧に対して相対的に変化させつつ、透過光の輝
度変化をCCDカメラ30により測定することにより、
図15(a)に示すように、基準状態におけるゲート信
号オフセット値と透過率との関係(特性曲線)が得られ
る(図15(a)中、符号(イ)で表記)。次いで、図
14に示すように、ゲート信号の信号印加周期をt21
からt22に変化させた状態で、再び第1の実施例に示
したように、ゲート信号電圧をコモン電圧に対して相対
的に変化させつつ、透過光の輝度変化を測定する。
【0043】このような処理手順をゲート信号の信号印
加周期を変化させながら繰り返し行うことにより、図1
5(a)に示すように、正常な画素トランジスタにおい
て、ゲート信号の信号印加周期、すなわち、画素電極電
圧の保持時間を順次変化させた場合の特性曲線群が得ら
れる。ここで、図15(a)において、符号(イ)で示
した曲線は、ゲート信号の信号印加周期(画素電極電圧
の保持時間)を標準に設定した場合の特性曲線であり、
符号(ロ)で示した曲線は、ゲート信号の信号印加周期
を標準の2倍に設定した場合の特性曲線であり、符号
(ハ)で示した曲線は、ゲート信号の信号印加周期を標
準の1/2倍に設定した場合の特性曲線である。
【0044】図15(a)の特性曲線群から明らかなよ
うに、正常な画素トランジスタにおけるゲート信号オフ
セット値と透過率との関係は、ゲート信号のオフセット
値が正(+)の領域で、画素電極電圧の保持時間に関わ
らず、黒表示状態を示す基準状態の特性曲線(符号
(イ)の曲線)に類似した傾向を示す。そして、ゲート
信号の信号印加周期を制御することにより、このような
画素電極への電圧保持状態に基づく特性曲線の変化傾向
が顕著に現れることから、上述した第1の実施例に示し
たように、トランジスタのドレイン電流対ゲート電圧信
号特性に対応していることに基づいて、評価対象となっ
ている領域に含まれる画素トランジスタの平均的な素子
特性の異常が簡易的に判定される。
【0045】すなわち、上述したゲート信号の信号印加
周期の変更制御により得られたオフセット値対光透過率
の特性曲線が、図15(b)に示すように、正のオフセ
ット領域で正常な画素トランジスタにおける特性曲線
(符号(イ)で表記)に比較して、画素電極電圧の保持
時間を長くしていった場合(符号(ロ)に相当)に透過
率が上昇(矢印Ea)、あるいは、画素電極電圧の保持
時間を短くしていった場合(符号(ハ)、(ニ)に相
当)に透過率が低下(矢印Eb)する傾向が、顕著に観
測された場合には、上述した第1の実施例(図8)と同
様に、OFF電流(リーク電流)増加による画素電極電
圧の保持不足が発生していると判定して、素子特性に異
常が存在していると評価する。なお、図15(b)にお
いて、符号(ニ)で示した曲線は、ゲート信号の信号印
加周期を標準の1/4倍に設定した場合の特性曲線であ
る。
【0046】したがって、本実施例に係る液晶表示パネ
ルの評価方法によれば、ゲート信号電圧のオフセット値
をコモン電圧に対して相対的に変化させつつ、透過光の
輝度変化を測定する際に、ゲート信号の信号印加周期
(画素電極電圧の保持時間)を適宜変化させているの
で、OFF電流(リーク電流)増加による画素トランジ
スタの特性変化の度合いを拡大して、その検出感度を高
めることができ、液晶パネルの特性評価に対する信頼性
を向上させることができる。
【0047】<第2の実施形態>次に、本発明に係る液
晶表示パネルの評価装置の第2の実施形態について、図
面を参照して説明する。図16は、本発明に係る液晶表
示パネルの評価装置の第2の実施形態を示す全体構成図
であり、図17は、本実施形態に係る液晶表示パネルの
評価装置における光源の照射領域及びCCDカメラの検
出領域の関係を示す概略図である。ここで、上述した実
施形態と同等の構成については、同一の符号を付して、
その説明を省略する。図16に示すように、本実施形態
に係る液晶表示パネルの評価装置100Bは、上述した
第1の実施形態の構成に加え、光源20からの光を集光
して液晶表示パネル10に照射する照射側レンズ80a
と、液晶表示パネル10を透過した透過光を拡散してC
CDカメラ30に投射する透過側レンズ80bと、照射
側レンズ80a及び透過側レンズ80bの絞り(焦点)
を調整する絞り調整部90と、を含む光学系(光学手
段)を備えている。
【0048】ここで、照射側レンズ80aは、液晶表示
パネル10への照射光を集光して、液晶表示パネル10
上の特定の一液晶画素に照射する機能を有し、透過側レ
ンズ8bは、上記特定の一液晶画素を透過した透過光を
拡散して、CCD30カメラの受光面に投射する機能を
有する。これらの照射側レンズ80a及び透過側レンズ
80bは、例えば、一枚又は複数枚のレンズの組み合わ
せにより構成されている。絞り調整部90は、液晶表示
パネル10に形成された液晶画素の大きさに対応して、
上記照射側レンズ80a及び透過側レンズ80bの焦点
を任意に調整できように構成されている。
【0049】このような構成を有する液晶表示パネルの
評価装置において、図17に示すように、液晶表示パネ
ル10の背面側に配置された光源20から照射される光
は、照射側レンズ80aにより集光されて、液晶表示パ
ネル10上の特定の液晶画素11の画素電極11aを含
む所定の領域R2に照射される。そして、液晶表示パネ
ル10の前面側に透過した透過光のうち、上記画素電極
11aを含む所定の検出領域Rcの光が透過側レンズ8
0bにより拡散され、CCDカメラ30に投射されて液
晶画素11単体の輝度情報として検出される。以後、上
述した第1乃至第3の実施例に示した評価方法と同等の
手順に従って、当該液晶画素11における輝度変化に基
づいて、画素トランジスタ12の素子特性が判定、評価
される。
【0050】これにより、液晶画素毎の輝度情報を個別
に取得することができるので、従来技術に示したように
液晶表示パネルを開封、分解することなく、液晶画素単
位で画素トランジスタの素子特性を簡易に判定、評価す
ることができるとともに、液晶表示パネルを構成する複
数の画素トランジスタの素子特性のばらつきを簡易に把
握、評価することができる液晶表示パネルの評価装置を
提供することができる。また、光源からの照射光を一液
晶画素の大きさ(領域)に集光して照射しているので、
光源からの散乱光がCCDカメラに入射することによる
輝度検出精度の劣化等の影響を抑制することができる。
なお、図17において、Gはゲート電極、Sはソース電
極、Dはドレイン電極であり、13aはゲート配線、1
3bは信号配線である。
【0051】<第3の実施形態>次に、本発明に係る液
晶表示パネルの評価装置の第3の実施形態について、図
面を参照して説明する。図18は、本発明に係る液晶表
示パネルの評価装置の第3の実施形態を示す全体構成図
であり、図19は、本実施形態に係る液晶表示パネルの
評価装置に適用されるコモン電圧制御部によるコモン電
圧の変更制御状態を示す概略図である。ここで、上述し
た実施形態と同等の構成については、同一の符号を付し
て、その説明を省略する。
【0052】図18に示すように、本実施形態に係る液
晶表示パネルの評価装置100Cは、大別して、液晶表
示パネル10の背面側から所定の領域に光を照射する光
源20と、液晶表示パネル10を透過する透過光を輝度
情報として検出するCCDカメラ30と、液晶表示パネ
ル10の各画素トランジスタのゲート電極に所定のゲー
ト信号電圧を印加するゲート電圧印加部40Aと、液晶
表示パネル10の各画素トランジスタのソース電極に所
定の画像信号電圧を印加するソース電圧印加部50と、
共通電極に印加されるコモン電圧をゲート信号電圧に対
して、所定の関係で変更制御するコモン電圧制御部60
Aと、CCDカメラ30により検出された輝度情報に基
づいて、液晶表示パネルの最適な駆動信号条件を判定、
評価する駆動条件評価部70Aと、を有して構成されて
いる。
【0053】ここで、コモン電圧制御部60Aは、本発
明に係る駆動電圧制御手段を構成し、駆動条件評価部7
0Aは、本発明に係るパネル特性評価手段を構成する。
コモン電圧制御部60Aは、図19に示すように、ゲー
ト信号の電圧振幅、信号幅、電圧レベルを一定に保持し
た状態で、共通電極に印加されるコモン電圧Vcomをゲ
ート信号電圧VgのローレベルVgl側に近づける方向、
すなわち、コモン電圧Vcomをゲート信号電圧Vgに対
して降圧する方向(図面下方、矢印Fa)、あるいは、
コモン電圧Vcomをゲート信号電圧VgのハイレベルVg
h側に近づける方向、すなわち、コモン電圧Vcomをゲー
ト信号電圧に対して昇圧する方向(図面上方、矢印F
b)に変更制御して、液晶表示パネル10の各液晶画素
に対向して共通に設けられた共通電極に印加する。
【0054】駆動条件評価部70Aは、CCDカメラに
より測定された輝度情報に基づいて、コモン電圧と光透
過率との関係を導き出し、当該特性曲線から光透過率が
最小になるコモン電圧を抽出して、最適な駆動状態を実
現するためのコモン電圧(最適値)と判定する。また、
この場合のコモン電圧とソース電圧のセンター値(画像
信号電圧の電圧中心値)との電位差ΔVを算出すること
により、画素トランジスタのゲート・ソース電極間に生
じる寄生容量Cgsによる電圧降下(ΔV)を導き出す。
なお、他の構成については、上述した第1の実施形態と
同等であるので、その説明を省略する。
【0055】このような構成を有する液晶表示パネルの
評価装置によれば、液晶表示パネルの背面側に配置され
た光源から、液晶表示パネルの全面、あるいは、一部の
領域に照射され、液晶表示パネルの前面側に透過した所
定の領域の透過光がCCDカメラにより、輝度情報とし
て検出されるので、複数の液晶画素(画素トランジス
タ)を含む液晶表示パネルの所定の領域の輝度情報を一
括して取得することができ、液晶表示パネルのちらつき
を抑制することができる最適なコモン電圧を簡易に判定
することができるとともに、画素トランジスタに生じる
寄生容量に基づく電圧降下を評価することができる液晶
表示パネルの評価装置を提供することができる。
【0056】次に、本実施形態に係る液晶表示パネルの
評価装置に適用される評価方法について、図面を参照し
て説明する。図20は、本実施形態に係る液晶表示パネ
ルの評価装置に適用される評価方法の一実施例における
ゲート信号(駆動電圧波形)を示す図であり、図21
は、本実施形態に係る液晶表示パネルの評価方法におい
て得られるコモン電圧対光透過率の関係を示す特性図で
ある。本実施例に係る評価方法は、まず、ゲート電圧印
加部40A、ソース電圧印加回路50及びコモン電圧制
御部60Aから、各々所定の電圧レベルを有するゲート
信号、ソース信号及びコモン信号の駆動信号が、各画素
トランジスタのゲート電極、ソース電極及び共通電極に
印加される。
【0057】ここで、共通電極に印加されるコモン電圧
Vcomは、図20に示すように、コモン電圧制御部60
Aにより、ゲート信号電圧VgのハイレベルVgh及びロ
ーレベルVglに対して十分な電位差を有するように設定
され、この場合、液晶表示パネル10は黒表示状態を示
す。そして、コモン電圧制御部60Aは、この黒表示状
態を示すゲート信号電圧Vgとコモン電圧Vcomとの関
係を基準状態として、図19に示したように、コモン電
圧Vcomをゲート信号電圧Vgに対して相対的に変化さ
せて、液晶表示パネル10の共通電極に印加する。すな
わち、図20に示した基準状態を中心として、コモン電
圧Vcomのみをゲート信号電圧Vg及びソース電圧のセ
ンター値Vscに対して降圧変化、あるいは、昇圧変化さ
せるように任意に制御する。
【0058】そして、上述したようなコモン電圧Vcom
を任意に変更制御しつつ、液晶表示パネル10の所定の
検出領域Rcを透過する透過光の輝度変化をCCDカメ
ラ30により測定する。これにより、図21に示すよう
に、コモン電圧対光透過率の特性曲線が得られる。次い
で、このようなコモン電圧対光透過率の関係において、
光透過率が最小となるコモン電圧Vcomaを抽出すること
により、当該コモン電圧Vcomaが、評価対象となってい
る領域の液晶画素がちらつき(フリッカー)を生じるこ
となく、最適な黒表示状態を示す駆動条件であると判定
される。また、最適な黒表示状態を示すコモン電圧(以
下、コモン電圧最適値という)Vcomaとソース信号電圧
Vsのセンター値Vscとの差分に基づいて、画素トラン
ジスタのゲート電極とソース電極間に生じる寄生容量C
gsに起因する画素電極電圧Vpの電圧降下ΔV(フィー
ルドスルー電圧;飛び込み電圧、突き抜け電圧ともい
う)が算出される。
【0059】ここで、コモン電圧対光透過率の関係と、
コモン電圧最適値及びフィールドスルー電圧との対応関
係について、図20及び図21を参照して、具体的に説
明する。一般に、液晶表示パネルの駆動制御において
は、図20に示すように、画像データの表示周期である
フレーム毎にソース信号電圧(画像信号電圧)Vsが反
転するように印加される。この場合、画素トランジスタ
のゲート電極とソース電極間には寄生容量Cgsが発生す
るため、ゲート信号がONの状態で液晶容量Clc、蓄積
容量Cs、寄生容量Cgsに充電された電荷が、ゲート信
号がOFFになった瞬間に、各々の容量に再分配され
て、画素電極電圧Vpは、ソース信号電圧Vsに対し
て、次式に示すような電圧降下ΔVを生じる。 ΔV=Vg・Cgs/(Cgs+Clc+Cs) ……(1)
【0060】この電圧降下ΔVは、図20に示すよう
に、正極性のフレーム期間(n)と負極性のフレーム期
間(n+1)のいずれにおいても発生し、この電圧降下
ΔVに伴って液晶層に印加される電圧にバラツキが生じ
るため、画像のちらつきが発生する。ここで、液晶層に
印加される電圧は、画素電極電圧Vpとコモン電圧Vco
mとの差分であることから、フレーム期間(n)で液晶
層に印加される電圧Vlc(n)とフレーム期間(n+1)
で液晶層に印加される電圧Vlc(n+1)とを等しく設定す
ることにより、各フレーム毎に液晶層に印加される電圧
が等しくなり、画像のちらつきを抑制することができ
る。
【0061】そこで、液晶表示パネルを黒表示状態にす
る場合について考えると、液晶表示パネルが真の黒表示
状態を示すのは、液晶表示パネルの光透過率が最も小さ
くなる駆動条件(コモン電圧最適値Vcoma)にある場合
であって、このとき、各フレーム毎に液晶層に印加され
る電圧が等しく設定され、画像のちらつきが最も抑制さ
れた状態に対応している。すなわち、図21に示すよう
に、コモン電圧対光透過率の特性曲線において、光透過
率が最小となるコモン電圧Vcomaを、画像表示のちらつ
きを最も抑制し、かつ、液晶表示パネルを真に黒表示状
態とする最適値であると判定することができる。
【0062】一方、コモン電圧最適値Vcomaは、各フレ
ーム毎に液晶層に印加される電圧(画素電極電圧Vpと
コモン電圧Vcomとの差分)Vlc(n)、Vlc(n+1)を等し
く設定する電圧であるので、これら液晶層に印加される
電圧Vlc(n)、Vlc(n+1)の平均値に相当する。また、上
述したソース信号電圧Vsに対する画素電極電圧Vpの
電圧降下ΔVは、ソース電圧のセンター値Vscとコモン
電圧Vcomとの差分で表すことができるので、上記コモ
ン電圧最適値Vcomaとソース電圧センター値Vscに基づ
いて、フィールドスルー電圧ΔVを算出して評価するこ
とができる。
【0063】したがって、本実施形態に係る液晶表示パ
ネルの評価方法によれば、ゲート信号電圧に対して共通
電極電圧を変更しつつ、液晶表示パネルからの透過光の
輝度変化を検出することができるので、その輝度変化の
最小値に基づいて、液晶表示パネルの駆動時におけるち
らつき(フリッカー)を抑制することができる最適なコ
モン電圧(駆動条件)を簡易に設定することができる。
また、上記方法により決定された最適なコモン電圧とソ
ース電圧センター値との差分(オフセット)に基づい
て、フィールドスルー電圧ΔVを算出することができ、
液晶表示パネルの素子特性を簡易に評価して、液晶表示
パネルの焼き付きや画像表示のちらつきに対して良好な
対策を講じることができる。
【0064】なお、液晶表示パネルの輝度情報を利用し
た他の検査方法としては、従来、液晶表示パネルに存在
する欠陥画素(点欠陥)を検査するものがある。この方
法は、一般に、液晶表示パネルに所定の検査パターン信
号を印加し、その場合の表示状態をCCDカメラ等によ
り輝度分布として取得し、上記検査パターンとの比較を
行うことにより、欠陥画素の有無を判断するものである
が、このような検査方法は、単に液晶表示パネルにおけ
る欠陥画素の有無を検出するものにすぎず、個別の画素
トランジスタの素子特性を把握して評価するものではな
い。これに対して、本発明に係る液晶表示パネルの評価
装置及びその評価方法は、液晶画素に備えられた画素ト
ランジスタの素子特性を、液晶表示パネルを開封、分解
することなく、個別に、又は、一括して把握、評価でき
るものであって、素子特性の評価装置及びその評価方法
として極めて有効である。
【0065】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、液晶表示
パネルの各液晶画素を選択するために画素トランジスタ
に印加する駆動信号の電圧レベルと、各液晶画素に共通
して設けられる共通電極に印加される電圧レベルとを相
対的に変更制御する駆動電圧制御手段と、駆動信号の電
圧レベル及び共通電極に印加される電圧レベルを相対的
に変更させつつ、光源から照射され、液晶表示パネルを
透過する透過光の輝度を検出する輝度検出手段と、透過
光の輝度変化に基づいて、液晶表示パネルの所定の特性
を評価するパネル特性評価手段と、を備えているので、
任意の液晶画素(画素トランジスタ)についての輝度情
報を、液晶表示パネルを開封、分解することなく、取得
することができ、この輝度情報に基づいて、画素トラン
ジスタの素子特性を簡易に判定、評価することができ
る。
【0066】請求項2記載の発明によれば、駆動電圧制
御手段は、各液晶画素に黒表示に対応する表示信号が供
給されて、液晶表示パネルが黒表示状態を示す駆動信号
の電圧レベルと共通電極に印加される電圧レベルとの相
対的な関係を基準として、駆動信号の電圧レベルを、共
通電極に印加される電圧レベルに対して相対的に変更制
御するように構成されているので、駆動信号の電圧レベ
ルの変更制御により取得される、信号電圧のオフセット
値に対する光透過率の関係に基づいて、評価対象となっ
ている領域に含まれる画素トランジスタの素子特性の異
常、すなわち、ON電流不足による書き込み不足やOF
F電流増加による保持不足の有無を簡易的に判定、評価
することができる。
【0067】請求項3記載の発明によれば、請求項2記
載の発明において、さらに、液晶表示パネルが黒表示状
態を示す駆動信号の信号波形を基準として、駆動信号の
信号印加時間を変更制御するように構成されているの
で、ON電流不足による書き込み不足に基づく画素トラ
ンジスタの特性変化の度合いを拡大して、その検出感度
を高めることができ、液晶パネルの特性評価に対する信
頼性を向上させることができる。請求項4記載の発明に
よれば、請求項2記載の発明において、さらに、液晶表
示パネルを黒表示状態とする前記駆動信号の信号波形を
基準として、駆動信号の信号印加周期を変更制御するよ
うに構成されているので、OFF電流増加による保持不
足に基づく画素トランジスタの特性変化の度合いを拡大
して、その検出感度を高めることができ、液晶パネルの
特性評価に対する信頼性を向上させることができる。
【0068】請求項5記載の発明によれば、輝度検出手
段は、複数の液晶画素を含む液晶表示パネルの所定の領
域を透過した透過光の輝度を検出し、パネル特性評価手
段は、所定の領域における透過光の輝度変化に基づい
て、所定の領域に含まれる複数の画素トランジスタの平
均的な素子特性を評価するように構成されているので、
表示画素が高密度化された場合であっても、複数の画素
トランジスタを含む所定の検出領域における透過光の輝
度情報を一括して取得することができ、効率的に素子特
性の評価を行うことができる。
【0069】請求項6記載の発明によれば、光源は、単
一の液晶画素のみを照射する光学手段を備え、輝度検出
手段は、特定の単一の液晶画素を透過した透過光の輝度
を検出し、パネル特性評価手段は、特定の単一の液晶画
素における透過光の輝度変化に基づいて、特定の単一の
前記液晶画素に備えられた画素トランジスタの素子特性
を評価するように構成されているので、液晶表示パネル
を開封、分解することなく、液晶画素単位で画素トラン
ジスタの素子特性を簡易に判定、評価することができる
とともに、液晶表示パネルを構成する複数の画素トラン
ジスタの素子特性のばらつきを簡易に把握、評価するこ
とができる。また、光源からの照射光を一液晶画素の大
きさ(領域)に集光して照射しているので、光源からの
散乱光が輝度検出手段に入射することによる輝度検出精
度の劣化等の影響を抑制することができる。
【0070】請求項7記載の発明によれば、パネル特性
評価手段は、透過光の輝度変化に対応する画素トランジ
スタの素子特性と、画素トランジスタにおける基準素子
特性とを比較して、画素トランジスタの素子特性の異常
の有無を判別するように構成されているので、液晶画素
についての輝度情報に基づいて、画素トランジスタの概
略的な素子特性を把握することができ、素子特性の異常
の有無を簡易的に評価することができる。
【0071】請求項8記載の発明によれば、駆動電圧制
御手段は、各液晶画素に黒表示に対応する表示信号が供
給されて、液晶表示パネルを黒表示状態とする、駆動信
号の電圧レベルと共通電極に印加される電圧レベルとの
相対的な関係を基準として、共通電極に印加される電圧
レベルを、駆動信号の電圧レベルに対して相対的に変更
制御し、パネル特性評価手段は、透過光の輝度変化に基
づいて、共通電極に印加される電圧レベルの最適値を評
価するように構成されているので、共通電極に印加され
る電圧レベルに対する光透過率の関係に基づいて、評価
対象となっている領域に含まれる画素トランジスタの最
適な駆動条件、すなわち、表示画面のちらつき(フリッ
カー)を抑制することができる最適なコモン電圧を簡易
に判定することができる。また、最適なコモン電圧に基
づいて、画素トランジスタに生じる寄生容量に基づく電
圧降下を評価することが、液晶表示パネルの焼き付きや
画像表示のちらつきに対して適切な対策を講じることが
できる。
【0072】請求項9記載の発明によれば、液晶表示パ
ネルの各液晶画素を選択するために画素トランジスタに
印加する駆動信号の電圧レベルと、各液晶画素に共通し
て設けられる共通電極に印加される電圧レベルとを相対
的に変更制御しつつ、光源から照射され、液晶表示パネ
ルを透過する透過光の輝度を検出する手順と、透過光の
輝度変化に基づいて、液晶表示パネルの所定の特性を評
価する手順と、を含んでいるので、液晶表示パネルの開
封、分解を行うことなく、簡易かつ迅速に画素トランジ
スタの素子特性を評価することができる。また、複数の
画素トランジスタを含む所定の検出領域における透過光
の輝度情報を一括して取得することができるので、表示
画素が高密度化された場合であっても、効率的に素子特
性を評価することができる。
【0073】請求項10記載の発明によれば、請求項9
記載の発明において、画素トランジスタに印加する駆動
信号の電圧レベルと、各液晶画素に共通して設けられる
共通電極に印加される電圧レベルとを相対的に変更制御
しつつ、さらに、当該駆動信号の信号印加時間を変更制
御する手順を含んでいるので、ON電流不足による書き
込み不足に基づく画素トランジスタの特性変化の度合い
を拡大して、その検出感度を高めることができ、液晶パ
ネルの特性評価に対する信頼性を向上させることができ
る。請求項11記載の発明によれば、請求項9記載の発
明において、画素トランジスタに印加する駆動信号の電
圧レベルと、各液晶画素に共通して設けられる共通電極
に印加される電圧レベルとを相対的に変更制御しつつ、
さらに、当該駆動信号の信号印加周期を変更制御する手
順を含んでいるので、OFF電流増加による保持不足に
基づく画素トランジスタの特性変化の度合いを拡大し
て、その検出感度を高めることができ、液晶パネルの特
性評価に対する信頼性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る液晶表示パネルの評価装置の第1
の実施形態を示す全体構成図である。
【図2】第1の実施形態に係る液晶表示パネルの評価装
置における光源の照射領域及びCCDカメラの検出領域
の関係を示す概略図である。
【図3】第1の実施形態に係る液晶表示パネルの評価装
置に適用されるゲート電圧制御部によるゲート信号電圧
の変更制御状態を示す概略図である。
【図4】本発明に係る液晶表示パネルの評価装置に適用
される評価方法の第1の実施例における基準状態のゲー
ト信号(駆動電圧波形)を示す図である。
【図5】第1の実施例に係る評価方法において、ゲート
信号電圧を降圧制御した場合の駆動電圧波形を示す図で
ある。
【図6】第1の実施例に係る評価方法において、ゲート
信号電圧を昇圧制御した場合の駆動電圧波形を示す図で
ある。
【図7】第1の実施例に係る評価方法において、評価対
象となっている領域に含まれる画素トランジスタにON
電流不足による書き込み不足が生じている場合の特性図
である。
【図8】第1の実施例に係る評価方法において、評価対
象となっている領域に含まれる画素トランジスタにOF
F電流増加による保持不足が生じている場合の特性図で
ある。
【図9】第1の実施例に係る評価方法において、対応付
けられるトランジスタのドレイン電流対ゲート信号電圧
の関係を示す特性図である。
【図10】第1の実施例に係る評価方法において、評価
対象となっている領域に含まれる画素トランジスタに異
物によるリーク電流が生じている場合の特性図である。
【図11】本発明に係る液晶表示パネルの評価装置に適
用される評価方法の第2の実施例における基準状態のゲ
ート信号(駆動電圧波形)を示す図である。
【図12】第2の実施例に係る評価方法において、ゲー
ト信号の信号印加時間(画素電極電圧の書き込み時間)
を変更制御した場合の駆動電圧波形を示す図である。
【図13】第2の実施例に係る評価方法において、評価
対象となっている領域に含まれる画素トランジスタにO
N電流不足による書き込み不足が生じている場合の特性
曲線の変化を示す図である。
【図14】本発明に係る液晶表示パネルの評価装置に適
用される評価方法の第3の実施例において、ゲート信号
の信号印加周期(画素電極電圧の保持時間)を変更制御
した場合の駆動電圧波形を示す図である。
【図15】第3の実施例に係る評価方法において、評価
対象となっている領域に含まれる画素トランジスタにO
FF電流(リーク電流)増加による画素電極電圧の保持
不足が生じている場合の特性曲線の変化を示す図であ
る。
【図16】本発明に係る液晶表示パネルの評価装置の第
2の実施形態を示す全体構成図である。
【図17】第2の実施形態に係る液晶表示パネルの評価
装置における光源の照射領域及びCCDカメラの検出領
域の関係を示す概略図である。
【図18】本発明に係る液晶表示パネルの評価装置の第
3の実施形態を示す全体構成図である。
【図19】第3の実施形態に係る液晶表示パネルの評価
装置に適用されるコモン電圧制御部によるコモン電圧の
変更制御状態を示す概略図である。
【図20】第3の実施形態に係る液晶表示パネルの評価
装置に適用される評価方法の一実施例におけるゲート信
号(駆動電圧波形)を示す図である。
【図21】第3の実施形態に係る液晶表示パネルの評価
方法において得られるコモン電圧対光透過率の関係を示
す特性図である。
【符号の説明】
10 液晶表示パネル 20 光源 30 CCDカメラ 40 ゲート電圧制御部 40A ゲート電圧印加部 50 ソース電圧印加部 60 コモン電圧印加部 60A コモン電圧制御部 70 素子特性評価部 70A 駆動条件評価部 80a 照射側レンズ 80b 透過側レンズ 90 絞り調整部 100A〜100C 評価装置

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の液晶画素をマトリクス状に配列し
    た液晶表示パネルの背面側から各液晶画素を照射する光
    源と、 前記液晶表示パネルの各液晶画素に表示信号を供給する
    表示信号供給手段と、 前記液晶表示パネルの各液晶画素を選択するために画素
    トランジスタに印加する駆動信号の電圧レベルと、各液
    晶画素に共通して設けられる共通電極に印加される電圧
    レベルとを相対的に変更制御する駆動電圧制御手段と、 前記駆動信号の電圧レベル及び前記共通電極に印加され
    る電圧レベルを相対的に変更させつつ、前記光源から照
    射され、前記液晶表示パネルを透過する透過光の輝度を
    検出する輝度検出手段と、 前記透過光の輝度変化に基づいて、前記液晶表示パネル
    の所定の特性を評価するパネル特性評価手段と、を備え
    ることを特徴とする液晶表示パネルの評価装置。
  2. 【請求項2】 前記駆動電圧制御手段は、前記表示信号
    供給手段により前記各液晶画素に黒表示に対応する表示
    信号が供給されて、前記液晶表示パネルを黒表示状態と
    する前記駆動信号の電圧レベルと、前記共通電極に印加
    される電圧レベルとの相対的な関係を基準として、前記
    駆動信号の電圧レベルを、前記共通電極に印加される電
    圧レベルに対して相対的に変更制御することを特徴とす
    る請求項1記載の液晶表示パネルの評価装置。
  3. 【請求項3】 前記駆動電圧制御手段は、さらに、前記
    表示信号供給手段により前記液晶表示パネルを黒表示状
    態とする前記駆動信号の信号波形を基準として、前記駆
    動信号の信号印加時間を変更制御することを特徴とする
    請求項2記載の液晶表示パネルの評価装置。
  4. 【請求項4】 前記駆動電圧制御手段は、さらに、前記
    表示信号供給手段により前記液晶表示パネルを黒表示状
    態とする前記駆動信号の信号波形を基準として、前記駆
    動信号の信号印加周期を変更制御することを特徴とする
    請求項2記載の液晶表示パネルの評価装置。
  5. 【請求項5】 前記輝度検出手段は、複数の前記液晶画
    素を含む前記液晶表示パネルの所定の領域を透過した前
    記透過光の輝度を検出し、 前記パネル特性評価手段は、前記所定の領域における前
    記透過光の輝度変化に基づいて、前記所定の領域に含ま
    れる複数の前記画素トランジスタの平均的な素子特性を
    評価することを特徴とする請求項1記載の液晶表示パネ
    ルの評価装置。
  6. 【請求項6】 前記光源は、単一の前記液晶画素のみを
    照射する光学手段を備え、 前記輝度検出手段は、特定の単一の前記液晶画素を透過
    した前記透過光の輝度を検出し、 前記パネル特性評価手段は、前記特定の単一の前記液晶
    画素における前記透過光の輝度変化に基づいて、前記特
    定の単一の前記液晶画素に備えられた前記画素トランジ
    スタの素子特性を評価することを特徴とする請求項1記
    載の液晶表示パネルの評価装置。
  7. 【請求項7】 前記パネル特性評価手段は、前記透過光
    の輝度変化に対応する前記画素トランジスタの素子特性
    と、前記画素トランジスタにおける基準素子特性とを比
    較して、前記画素トランジスタの素子特性の異常の有無
    を判別することを特徴とする請求項1記載の液晶表示パ
    ネルの評価装置。
  8. 【請求項8】 前記駆動電圧制御手段は、前記表示信号
    供給手段により前記各液晶画素に黒表示に対応する表示
    信号が供給されて、前記液晶表示パネルを黒表示状態と
    する、前記駆動信号の電圧レベルと前記共通電極に印加
    される電圧レベルとの相対的な関係を基準として、前記
    共通電極に印加される電圧レベルを、前記駆動信号の電
    圧レベルに対して相対的に変更制御し、 前記パネル特性評価手段は、前記透過光の輝度変化に基
    づいて、前記共通電極に印加される電圧レベルの最適値
    を評価することを特徴とする請求項1記載の液晶表示パ
    ネルの評価装置。
  9. 【請求項9】 複数の液晶画素をマトリクス状に配列し
    た液晶表示パネルの背面側から各液晶画素を照射する手
    順と、 前記液晶表示パネルの各液晶画素に表示信号を供給する
    手順と、 前記液晶表示パネルの各液晶画素を選択するために画素
    トランジスタに印加する駆動信号の電圧レベルと、各液
    晶画素に共通して設けられる共通電極に印加される電圧
    レベルとを相対的に変更制御しつつ、前記光源から照射
    され、前記液晶表示パネルを透過する透過光の輝度を検
    出する手順と、 前記透過光の輝度変化に基づいて、前記液晶表示パネル
    の所定の特性を評価する手順と、を含むことを特徴とす
    る液晶表示パネルの評価方法。
  10. 【請求項10】 前記画素トランジスタに印加する駆動
    信号の電圧レベルと、各液晶画素に共通して設けられる
    共通電極に印加される電圧レベルとを相対的に変更制御
    する手順は、前記駆動信号の信号印加時間を変更制御す
    る手順を含むことを特徴とする請求項9記載の液晶表示
    パネルの評価方法。
  11. 【請求項11】 前記画素トランジスタに印加する駆動
    信号の電圧レベルと、各液晶画素に共通して設けられる
    共通電極に印加される電圧レベルとを相対的に変更制御
    する手順は、前記駆動信号の信号印加周期を変更制御す
    る手順を含むことを特徴とする請求項9記載の液晶表示
    パネルの評価方法。
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