JP2001242020A - トルクセンサ - Google Patents

トルクセンサ

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JP2001242020A
JP2001242020A JP2000049371A JP2000049371A JP2001242020A JP 2001242020 A JP2001242020 A JP 2001242020A JP 2000049371 A JP2000049371 A JP 2000049371A JP 2000049371 A JP2000049371 A JP 2000049371A JP 2001242020 A JP2001242020 A JP 2001242020A
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shafts
shaft
coil
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Koyo Seiko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】検出効率を向上し、トルクの検出だけでなく伝
達を行う上で必要な優れた磁気特性と機械的特性とを併
せ持ち、部品点数が少なく、検出精度、検出感度の良い
トルクセンサを提供する。 【解決手段】第1シャフト3が圧入される磁性材製第1
筒状部材11の磁束通過部は、第2シャフト4と同行回転
する導電性を有する非磁性材製第2筒状部材12の磁束規
制部により囲まれる。その磁束通過部の内周と第1シャ
フト3の外周との間に環状の隙間δが形成される。その
第2筒状部材12の外周を交番磁界を生じるように磁束を
発生させるコイル33、34により囲む。その磁束通過部の
開口41、42と磁束規制部の開口43、44との径方向におけ
る部分的な重なり面積が、両シャフト3、4の相対回転
に応じて変化する。その重なり面積の変化に応じた磁束
通過部の通過磁束の変化に基づき両シャフト3、4によ
る伝達トルクが検出される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば操舵トルク
に応じた操舵補助力を付与するパワーステアリング装置
において、その操舵トルクを検出するのに適したトルク
センサに関する。
【0002】
【従来の技術】例えば車両のパワーステアリング装置に
おいては、ステアリングホイールの回転をステアリング
シャフトを介して車輪に伝達する際、そのステアリング
シャフトにより伝達されるトルクをトルクセンサにより
検出し、その検出トルクの大きさに応じて操舵補助力を
付与している。
【0003】例えば特開平8−240491号公報、特
開平9−61263号公報、特開平9−61264号公
報により開示されたトルクセンサにおいては、磁性材製
の第1回転軸にトーションバーを介して連結された第2
回転軸に、導電性を有する非磁性材製の円筒部材が同行
回転するように連結され、その円筒部材を囲む磁束発生
用コイルが設けられ、その円筒部材に窓が形成され、そ
の円筒部材に囲まれる第1回転軸の外周に溝が形成され
ている。トルク伝達による両回転軸の相対回転による窓
と溝との重なり状態の変化に応じて、その磁性材製の第
1回転軸を通過する磁束が変化して電磁誘導によりコイ
ル出力が変化するものとされ、そのコイル出力の変化に
基づき伝達トルクが検出される。
【0004】また、特開平8−114518号公報によ
り開示されたトルクセンサにおいては、磁性材製の第1
回転軸に導電性を有する非磁性材製の第1円筒部材が同
行回転するように連結され、その第1回転軸にトーショ
ンバーを介して連結された第2回転軸に、導電性を有す
る非磁性材製の第2円筒部材が同行回転するように連結
され、両円筒部材を囲む磁束発生用コイルが設けられ、
各円筒部材に窓が形成されている。トルク伝達による両
回転軸の相対回転による両円筒部材の窓相互の重なり状
態の変化に応じて、その磁性材製の第1回転軸を通過す
る磁束が変化して電磁誘導によりコイル出力が変化する
ものとされ、そのコイル出力の変化に基づき伝達トルク
が検出される。
【0005】上記従来のトルクセンサにおいては、非磁
性材製円筒部材により磁性材製第1回転軸に至る磁束が
遮られることから、伝達トルクに応じた両回転軸の相対
回転による窓と溝との重なり状態の変化、あるいは窓相
互の重なり状態の変化によって、その第1回転軸を通過
する磁束が変化する。また、そのコイルの磁束発生に基
づき生じる交番磁界内で導電性円筒部材に生じる渦電流
によっても磁性材製第1回転軸に至る磁束が遮られる。
すなわち、その第1回転軸の通過磁束を変化させること
に基づき伝達トルクを検出している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のトルクセン
サにおいては、磁性材製第1回転軸はコイルまわりの磁
気回路の構成部材として必要とされる以上に大きなもの
であることから、その磁気回路からの漏れ磁束が多くな
り、検出効率が低下するという問題がある。また、その
第1回転軸は、磁気回路を構成する上で必要とされる磁
気特性と、トルクを伝達する構造部材として必要な機械
的特性の双方を充足する必要がある。しかし、磁気特性
と機械的特性の双方を十分に充足する材質を選定するの
は困難であるという問題がある。さらに、第1回転軸に
筒状部材を固定するのにビス等を用いると部品点数が増
大し、圧入すると大きな圧入荷重により筒状部材が歪ん
で磁気特性が変化し、検出精度が低下するという問題が
ある。
【0007】本発明は、上記問題を解決することのでき
るトルクセンサを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のトルクセンサ
は、強磁性体の第1シャフトと、その第1シャフトに同
軸心かつ弾性的に相対回転可能に連結される第2シャフ
トと、その第1シャフトに同軸心かつ同行回転するよう
に連結される磁性材製の第1筒状部材と、その第2シャ
フトに同軸心かつ同行回転するように連結される導電性
を有する非磁性材製の第2筒状部材と、その第2筒状部
材の外周を囲むように配置されると共に、交番磁界を生
じるように磁束を発生させるコイルとを備え、その第1
シャフトと第1筒状部材とは同行回転するように連結さ
れ、その第1筒状部材は、その第1シャフトの外周を囲
むと共に前記コイルの発生磁束の通過位置に配置される
磁束通過部を有し、その第2筒状部材は、その第1筒状
部材の磁束通過部を囲むと共に前記コイルの発生磁束の
通過位置に配置される磁束規制部を有し、その磁束通過
部に内方側開口が形成され、その磁束規制部に外方側開
口が形成され、その磁束通過部の内周と第1シャフトの
外周との間に、その内方側開口に通じる環状の隙間が形
成され、両シャフトの径方向における外方側開口と磁束
通過部との重なり面積が両シャフトの相対回転に応じて
変化するように、その外方側開口と内方側開口とは両シ
ャフトの径方向において部分的に重なるように配置さ
れ、その重なり面積の変化に応じた前記磁束通過部の通
過磁束の変化に基づき、両シャフトにより伝達されるト
ルクが検出される。その第1シャフトを構成する材料と
して、トルクを伝達する構造部材として必要な強度や加
工性等の特性に優れた強磁性体の鋼材等を用いることが
できる。その第1筒状部材を構成する磁性材としては、
トルクセンサを構成する上で必要な磁気特性に優れた例
えば軟質磁性金属材料や、合成樹脂製の基材中に軟質磁
性粉末を分散させることで構成される磁性樹脂材料等を
用いることができる。その第2筒状部材を構成する導電
性を有する非磁性材としては、アルミニウム等の導電性
に優れると共に透磁率の小さい常磁性体の金属材料や、
合成樹脂製の基材中に導電性を有する常磁性体の金属粉
末を分散させることで構成される導電性を有する非磁性
の樹脂材料等を用いることができる。上記構成において
は、トルク伝達時における両シャフトの相対回転によ
り、磁性材製の第1筒状部材の磁束通過部に形成された
内方側開口と、導電性を有する非磁性材製の第2筒状部
材の磁束規制部に形成された外方側開口との重なり状態
が変化する。これにより、両シャフトの径方向における
外方側開口と磁束通過部との重なり面積が両シャフトの
相対回転に応じて変化する。その第1筒状部材は磁性材
製であり、その第2筒状部材は非磁性材製であるので、
その外方側開口と磁束通過部との重なり面積の変化によ
って、その磁束通過部の通過磁束が変化する。また、そ
のコイルの磁束発生に基づき生じる交番磁界内で導電性
の第1筒状部材に生じる渦電流によっても、その磁束通
過部に至る磁束が遮られる。これにより、その磁束通過
部の通過磁束を、その重なり面積の変化に応じて変化さ
せることができる。その面積変化は伝達トルクに対応す
る両シャフトの相対回転に対応することから、その磁束
変化に基づき両シャフトにより伝達されるトルクを検出
できる。上記構成によれば、その磁性材製の第1筒状部
材における磁束通過部の内周と、強磁性体の第1シャフ
トの外周との間に、環状の隙間が形成されているので、
そのコイルまわりの磁気回路から第1シャフトへの磁束
の漏れを、その隙間により遮断することができる。その
第1筒状部材と第1シャフトとは別部材であるので、そ
の第1筒状部材としては磁気回路を構成する上で必要と
される磁気特性を充足するものを選定でき、その第1シ
ャフトとしては、トルクを伝達する構造部材として必要
な機械的特性を充足するものを選定できる。また、その
第1シャフトを第1筒状部材に圧入することで、その第
1筒状部材を第1シャフトに固定するための部材が不要
で部品点数を削減できる。さらに、その第1筒状部材に
おける磁束通過部の内周と第1シャフトの外周との間の
環状の隙間により、その圧入荷重を低減し、圧入荷重に
よる第1筒状部材の歪み発生を防止し、検出精度低下を
阻止できる。
【0009】両シャフトの相対回転軸方向において、そ
の隙間の両端間に前記内方側開口が配置されているのが
好ましい。これにより、その磁束の漏れの遮断効果を高
め、第1シャフトの第1筒状部材への圧入力を小さくで
きる。
【0010】前記コイルを保持する磁性材製のコイルホ
ルダーを備え、そのコイルホルダーは、そのコイルを囲
む筒状の外周部分と、その外周部分の一端側から内方に
向かう部分と、その外周部分の他端側から内方に向かう
部分とを有し、両シャフトの相対回転軸方向において、
前記外方側開口の寸法は前記コイルの寸法を超えると共
に前記コイルホルダーの寸法未満とされ、前記外方側開
口は前記コイルホルダーの両端間に配置され、前記コイ
ルは前記外方側開口の両端間に配置されているのが好ま
しい。これにより、第1シャフト、第2シャフト、第2
筒状部材、およびコイルの軸方向における相対位置が、
製造公差や組み立て公差により変動しても、両シャフト
の相対回転軸方向において外方側開口をコイルの発生磁
束の通過位置に配置できる。よって、その磁束通過部の
通過磁束の公差による変動をなくし、検出精度の低下を
防止できる。
【0011】その外方側開口は、両シャフトの回転軸方
向に平行な縁と回転周方向に平行な縁とを有する4辺形
に沿う形状を有し、その内方側開口は、両シャフトの相
対回転軸に沿う縁を有すると共に、両シャフトの相対回
転軸方向において外方側開口よりも長寸とされ、その外
方側開口は、検出範囲に対応する両シャフトの相対回転
範囲では、両シャフトの相対回転軸方向において内方側
開口の両端間に配置され、両シャフトが相対回転してい
ない検出原点位置にある時、その内方側開口における両
シャフトの相対回転軸に沿う縁は、その外方側開口にお
ける両シャフトの相対回転軸に沿う中心と、径方向にお
いて重なるように配置されているのが好ましい。これに
より、両シャフトが一方向に相対回転した時と、他方向
に相対回転した時の何れの場合にも、その相対回転量に
応じたトルクを検出できる。
【0012】前記コイルとして、両シャフトの相対回転
軸方向に沿って並列する同一仕様の第1コイルと第2コ
イルとを備え、前記外方側開口として、両シャフトの相
対回転軸方向における間隔をおいて配置される第1開口
と第2開口とを備え、その第1コイルは第1開口を通過
する磁束を発生する位置に配置され、その第2コイルは
第2開口を通過する磁束を発生する位置に配置され、そ
の第1開口と内方側開口とは、両シャフトが一方向に相
対回転する時は第1開口と磁束通過部との重なり面積が
増加し、両シャフトが他方向に相対回転する時は第1開
口と磁束通過部との重なり面積が減少するように相対配
置され、その第2開口と内方側開口とは、両シャフトが
一方向に相対回転する時は第2開口と磁束通過部との重
なり面積が減少し、両シャフトが他方向に相対回転する
時は第2開口と磁束通過部との重なり面積が増加するよ
うに相対配置され、両シャフトの相対回転時において、
その第1開口と磁束通過部との重なり面積の変化の絶対
値と、その第2開口と磁束通過部との重なり面積の変化
の絶対値とは互いに等しくされ、その第1開口との重な
り面積の変化に応じた磁束通過部の通過磁束の変化と、
その第2開口との重なり面積の変化に応じた磁束通過部
の通過磁束の変化との差に基づき、両シャフトにより伝
達されるトルクが検出されるのが好ましい。この構成に
よれば、トルク伝達時に両シャフトが一方向に相対回転
すると、その相対回転量に応じて第1開口と磁束通過部
との重なり面積が増加し、第2開口と磁束通過部との重
なり面積が減少する。また、トルク伝達時に両シャフト
が他方向に相対回転すると、その相対回転量に応じて第
1開口と磁束通過部との重なり面積が減少し、第2開口
と磁束通過部との重なり面積が増加する。各重なり面積
の変化に応じて磁束通過部を通過する磁束が変化する。
また、両シャフトの相対回転時において、その第1開口
と磁束通過部との重なり面積の変化の絶対値と、その第
2開口と磁束通過部との重なり面積の変化の絶対値とは
互いに等しくされている。よって、第1開口と磁束通過
部との重なり面積の変化に応じた磁束通過部の通過磁束
の変化と、第2開口と磁束通過部との重なり面積の変化
に応じた磁束通過部の通過磁束の変化との差に基づき、
両シャフトにより伝達されるトルクを検出でき、トルク
検出感度が増大する。しかも、温度が変動した場合、第
1開口と重なる磁束通過部を通過する磁束と、第2開口
と重なる磁束通過部を通過する磁束とは同じだけ変化す
るので、両磁束変化の差に基づきトルクを検出すること
で温度変動による検出トルクの変動を相殺できる。
【0013】前記第1開口は、前記第2筒状部材の周方
向における等間隔をおいて並列するように複数形成さ
れ、前記第2開口は、前記第2筒状部材の周方向におけ
る等間隔をおいて並列するように複数形成され、前記内
方側開口は、前記第1筒状部材の周方向における等間隔
をおいて並列するように複数設けられ、各内方側開口の
周方向寸法は、各内方側開口相互間における磁束通過部
の周方向寸法よりも大きくされると共に、各外方側開口
の周方向寸法よりも大きくされ、各内方側開口相互間に
おける磁束通過部の周方向寸法は、各外方側開口の周方
向寸法よりも大きくされ、各第1開口の周方向間に各第
2開口が配置され、トルク検出範囲に対応する両シャフ
トの相対回転範囲において、各外方側開口が重なる内方
側開口における両シャフトの相対回転軸に沿う縁は単一
とされ、第1開口が重なる内方側開口の縁と、第2開口
が重なる内方側開口の縁とは、両シャフトの回転周方向
において、その内方側開口の中心からみて互いに逆の側
に位置するものとされているのが好ましい。これにより
外方側開口と内方側開口の数を多くしてトルク検出感度
を向上できる。
【0014】
【発明の実施の形態】図1〜図5に示すトルクセンサ1
は、車両のパワーステアリング装置における操舵トルク
を検出する。そのトルクセンサ1は、ハウジング2と、
第1シャフト3と、第2シャフト4とを備えている。各
シャフト3、4は鋼材等の強磁性体とされている。その
第1シャフト3は、軸受5を介してハウジング2により
支持され、ブッシュ6を介して第2シャフト4の一端に
形成された凹部4aの内周により支持される。その第2
シャフト4は、軸受7を介してハウジング2により支持
される。その検出トルクに応じて操舵補助力が付与され
る。
【0015】その第1シャフト3に形成された軸方向孔
3aと、その第2シャフト4の凹部4aとにトーション
バー8が挿入されている。そのトーションバー8の一端
はピン9により第1シャフト3に同行回転するように連
結され、他端はセレーション10を介して第2シャフト
4に同行回転するように連結される。これにより、その
第2シャフト4は第1シャフト3と同軸心に配置される
と共に、第1シャフト3に弾性的に相対回転可能に連結
される。その第1シャフト3の一端側はステアリングホ
イール(図示省略)に接続され、その第2シャフト4の
他端側は例えばラックピニオン式ステアリングギア等の
ステアリングギアに接続される。これにより、操舵のた
めのステアリングホイールの回転が第1、第2シャフト
3、4を介して車輪に伝達され、操舵角が変化する。
【0016】その第1シャフト3は、円筒形の第1筒状
部材11に圧入されている。これにより、その第1シャ
フト3と第1筒状部材11とは同軸心かつ同行回転する
ように連結されている。
【0017】その第2シャフト4は、円筒形の第2筒状
部材12と同行回転するように連結されている。本実施
形態では、その第2筒状部材12は第2シャフト4の一
端側外周に圧入されているが、ネジや溶接等の適当な固
着手段により一体化されてもよい。この第2筒状部材1
2は、ハウジング2内において第1、第2シャフト3、
4、第1筒状部材11と同軸心に配置され、第1筒状部
材11の外周を隙間を介して覆う。
【0018】そのハウジング2の内周に、磁性材製の第
1コイルホルダー31と磁性材製の第2コイルホルダー
32とが挿入されている。図2に示すように、各コイル
ホルダー31、32は、円筒状の外周部分31a、32
aと、その外周部分31a、32aの一端側から内方に
向かう円環状の周壁部分31b、32bと、その外周部
分31a、32aの他端側から内方に向かう円環状の蓋
部分31c、32cとから構成される。各コイルホルダ
ー31、32は、ハウジング2の内周に形成される段差
2aと、ハウジング2の内周に嵌め合わされる止め輪5
3とにより、板バネ54を介して挟み込まれ、これによ
りハウジング2に固定される。
【0019】その第1コイルホルダー31により保持さ
れる第1コイル33と、その第2コイルホルダー32に
より保持される第2コイル34とが、両シャフト3、4
の相対回転軸方向に沿って並列する。両コイル33、3
4は同一仕様であり、導線33a、34aを絶縁材製の
ボビン33b、34bに第1シャフト3の軸心まわりに
巻き付けることで構成され、各コイルホルダー31、3
2の内周に挿入されている。各コイルホルダー31、3
2及びコイル33、34は、上記第2筒状部材12の外
周を隙間を介して囲むように配置される。各コイル3
3、34は、後述のようにトルク検出回路を構成し、交
番磁界を生じるように磁束を発生させる。
【0020】その第1筒状部材11は磁性材製とされ、
第1シャフト3の外周を囲むと共にコイル33、34の
発生磁束の通過位置に配置される磁束通過部を有する。
その磁束通過部に内方側開口として複数の上部開口41
と複数の下部開口42とが形成されている。図3、図4
に示すように、それら上部開口41は、互いに第1筒状
部材11の周方向における等間隔をおいて並列する。そ
れら下部開口42は、互いに第1筒状部材11の周方向
における等間隔をおいて並列する。各開口41、42の
形状、寸法は互いに等しくされ、本実施形態では両シャ
フト3、4の回転軸方向に平行な縁と回転周方向に平行
な縁とを有する4辺形に沿う形状を有する。その上部開
口41と下部開口42とは、両シャフト3、4の相対回
転軸方向に沿って間隔をおいて並列配置されている。各
内方側開口41、42の周方向寸法S1は、各内方側開
口41、42の相互間における磁束通過部の周方向寸法
S2よりも大きくされている。
【0021】その第1筒状部材11の磁束通過部の内周
と第1シャフト3の外周との間に、上記内方側開口4
1、42に通じる環状の隙間δが形成されている。本実
施形態では、その第1シャフト3の外周に周溝3aが形
成され、その周溝3aの両縁部の外周に第1筒状部材1
1の両周縁部の内周が圧入され、その周溝3aの底面と
第1筒状部材11の内周との間が隙間δとされている。
両シャフト3、4の相対回転軸方向において、その隙間
δの両端δ′、δ″間に内方側開口41、42が配置さ
れ、後述の磁束の漏れの遮断効果を高め、第1シャフト
3の第1筒状部材11への圧入力を小さくしている。
【0022】その第2筒状部材12は、導電性を有する
非磁性材製とされ、その第1筒状部材11の磁束通過部
を囲むと共に各コイル33、34の発生磁束の通過位置
に配置される磁束規制部を有する。その磁束規制部に外
方側開口として複数の第1開口43と複数の第2開口4
4とが形成されている。その第1開口43と第2開口4
4とは、両シャフト3、4の相対回転軸方向における間
隔をおいて配置されている。それら第1開口43は、互
いに第2筒状部材12の周方向における等間隔をおいて
並列する。それら第2開口44は、互いに第2筒状部材
12の周方向における等間隔をおいて並列する。各開口
43、44の形状、寸法は互いに等しくされ、本実施形
態では両シャフト3、4の回転軸方向に平行な縁と回転
周方向に平行な縁とを有する4辺形に沿う形状を有す
る。上記第1コイル33は各第1開口43を通過する磁
束を発生する位置に配置され、上記第2コイル34は各
第2開口44を通過する磁束を発生する位置に配置され
る。
【0023】図2に示すように、両シャフト3、4の相
対回転軸方向において、各外方側開口43、44の寸法
は各コイル33、34の寸法を超えると共に各コイルホ
ルダー31、32の寸法未満とされ、第1開口43は第
1コイルホルダー31の両端間に配置され、第2開口4
4は第2コイルホルダー32の両端間に配置され、第1
コイル33は第1開口43の両端間に配置され、第2コ
イル34は第2開口44の両端間に配置される。これに
より、第1シャフト3、第2シャフト4、第1コイル3
3、第2コイル34、および第2筒状部材12の軸方向
における相対位置が、製造公差や組み立て公差により変
動しても、両シャフト3、4の相対回転軸方向において
外方側開口43、44をコイル33、34の発生磁束の
通過位置に配置できる。よって、その磁束通過部の通過
磁束の公差による変動をなくし、検出精度の低下を防止
できる。
【0024】両シャフト3、4の径方向における外方側
開口と上記第1筒状部材11の磁束通過部との重なり面
積が両シャフト3、4の相対回転に応じて変化するよう
に、その外方側開口と上記内方側開口とは両シャフト
3、4の径方向において部分的に重なるように配置され
ている。すなわち、図4に示すように、両シャフト3、
4の相対回転軸方向において、各内方側開口を構成する
上下部開口41、42それぞれは、各外方側開口を構成
する第1、第2開口43、44それぞれよりも長寸とさ
れている。その第1開口43は、トルク検出範囲に対応
する両シャフト3、4の相対回転範囲では、両シャフト
3、4の相対回転軸方向において上部開口41の両端間
に配置され、両シャフト3、4の径方向において上部開
口41における両シャフト3、4の相対回転軸に沿う単
一の縁41aと重なる。その第2開口44は、トルク検
出範囲に対応する両シャフト3、4の相対回転範囲で
は、両シャフト3、4の相対回転軸方向において下部開
口42の両端間に配置され、両シャフト3、4の径方向
において下部開口42における両シャフト3、4の相対
回転軸に沿う単一の縁42aと重なる。
【0025】両シャフト3、4が検出原点位置にある
時、すなわち舵角が零の時、第1開口43と磁束通過部
との重なり面積と第2開口44と磁束通過部との重なり
面積とは互いに等しくされている。すなわち図3、図4
に示すように、両シャフト3、4が相対回転していない
検出原点位置にある時、各上部開口41における両シャ
フト3、4の相対回転軸に沿う一つの縁41aは、各第
1開口43における両シャフト3、4の相対回転軸に沿
う中心と径方向において重なるように配置され、各下部
開口42における両シャフト3、4の相対回転軸に沿う
一つの縁42aは、各第2開口44における両シャフト
3、4の相対回転軸に沿う中心と径方向において重なる
ように配置されている。各外方側開口43、44の周方
向寸法P1は、各内方側開口41、42の周方向寸法S
1および各内方側開口41、42の相互間における磁束
通過部の周方向寸法S2よりも小さくされている。
【0026】また、両シャフト3、4の径方向における
第1開口43と磁束通過部との重なり面積は、両シャフ
ト3、4が一方向に相対回転する時は増加し、両シャフ
ト3、4が他方向に相対回転する時は減少するように、
その第1開口43と上部開口41とは相対配置されてい
る。また、両シャフト3、4の径方向における第2開口
44と磁束通過部との重なり面積は、両シャフト3、4
が一方向に相対回転する時は減少し、両シャフト3、4
が他方向に相対回転する時は増加するように、その第2
開口44と下部開口42とは相対配置されている。すな
わち、各第1開口43の周方向間に各第2開口44が配
置され、第1開口43と重なる内方側開口である上部開
口41の縁41aと、第2開口44と重なる内方側開口
である下部開口42の縁42aとは、両シャフト3、4
の回転周方向においてその内方側開口の中心からみて互
いに逆の側に位置するものとされている。両シャフト
3、4の相対回転時において、その第1開口43と磁束
通過部との重なり面積の変化の絶対値と、その第2開口
44と磁束通過部との重なり面積の変化の絶対値とは互
いに等しくされている。
【0027】図2において二点鎖線βで示すように、第
1コイル33の発生磁束が第1コイルホルダー31、第
2筒状部材12の第1開口43、第1筒状部材11の磁
束通過部を通過することで、その第1コイルホルダー3
1および第1筒状部材11の磁束通過部を構成要素とし
て含む第1磁気回路が構成される。また、第2コイル3
4の発生磁束が第2コイルホルダー32、第2筒状部材
12の第2開口44、第1筒状部材11の磁束通過部を
通過することで、その第2コイルホルダー32および第
2筒状部材12の磁束通過部を構成要素として含む第2
磁気回路が構成される。
【0028】上記構成において、トルク伝達時における
両シャフト3、4の相対回転により、磁性材製の第1筒
状部材11の磁束通過部に形成された内方側開口41、
42と、導電性を有する非磁性材製の第2筒状部材12
の磁束規制部に形成された外方側開口43、44との重
なり状態が変化する。これにより、両シャフト3、4の
径方向における外方側開口43、44と磁束通過部との
重なり面積が両シャフト3、4の相対回転に応じて変化
する。その第1筒状部材11は磁性材製であり、その第
2筒状部材12は非磁性材製であるので、その外方側開
口43、44と磁束通過部との重なり面積の変化によっ
て、その磁束通過部の通過磁束が変化する。また、コイ
ル33、34の磁束発生に基づき生じる交番磁界内で導
電性の第1筒状部材11に生じる渦電流によっても、そ
の磁束通過部に至る磁束が遮られる。これにより、その
磁束通過部の通過磁束を、その重なり面積の変化に応じ
て変化させることができる。その面積変化は伝達トルク
に対応する両シャフト3、4の相対回転に対応する。そ
の磁束変化に基づく電磁誘導によりコイル33、34出
力が変化するものとされ、そのコイル出力の変化に基づ
き伝達トルクが検出される。
【0029】また、上記構成においては、トルク伝達時
に両シャフト3、4が一方向に相対回転すると、その相
対回転量に応じて第1開口43と磁束通過部との重なり
面積が増加し、第2開口44と磁束通過部との重なり面
積が減少する。また、トルク伝達時に両シャフト3、4
が他方向に相対回転すると、その相対回転量に応じて第
1開口43と磁束通過部との重なり面積が減少し、第2
開口44と磁束通過部との重なり面積が増加する。各重
なり面積の変化に応じて磁束通過部を通過する磁束が変
化する。また、両シャフト3、4の相対回転時におい
て、その第1開口43と磁束通過部との重なり面積の変
化の絶対値と、その第2開口44と磁束通過部との重な
り面積の変化の絶対値とは互いに等しくされている。よ
って、第1開口43と磁束通過部との重なり面積の変化
に応じた磁束通過部の通過磁束の変化と、第2開口44
と磁束通過部との重なり面積の変化に応じた磁束通過部
の通過磁束の変化との差に基づき、両シャフト3、4に
より伝達されるトルクを検出でき、トルク検出感度が増
大する。また、両シャフト3、4が一方向に相対回転し
た時と、他方向に相対回転した時の何れの場合にも、そ
の相対回転量に応じたトルクを検出できる。しかも、温
度が変動した場合、第1開口43と重なる磁束通過部を
通過する磁束と、第2開口44と重なる磁束通過部を通
過する磁束とは同じだけ変化するので、両磁束変化の差
に基づきトルクを検出することで温度変動による検出ト
ルクの変動を相殺できる。
【0030】本実施形態では、各コイル33、34は、
ハウジング2の外面側に取り付けられるプリント基板3
5に配線を介して接続される。そのプリント基板35
に、図5に示すトルク検出回路が形成されている。その
回路において、第1コイル33は抵抗45を介して発振
器46に接続され、第2コイル34は抵抗47を介して
発振器46に接続され、各コイル33、34は差動増幅
回路48に接続される。これにより、両シャフト3、4
間でのトルク伝達によりトーションバー8が捩れること
で両シャフト3、4が弾性的に相対回転し、その伝達ト
ルクに応じて外方側開口43、44と磁束通過部との重
なり面積が変化し、その重なり面積の変化により磁束通
過部の通過磁束が変化することで、第1、第2コイル3
3、34の出力が変化する。その第1開口43と重なる
磁束通過部の通過磁束の変化と、第2開口44と重なる
磁束通過部の通過磁束の変化との差に対応する差動増幅
回路48の出力に基づき、両シャフト3、4により伝達
されるトルクが検出される。その差動増幅回路48から
出力される伝達トルクに対応した信号に応じて駆動され
るモータ等の図外アクチュエータにより操舵補助力が付
与される。その操舵補助力の付与機構は公知の構成を採
用できる。
【0031】上記構成によれば、磁性材製の第1筒状部
材11における磁束通過部の内周と、強磁性体の第1シ
ャフト3の外周との間に、環状の隙間δが形成されてい
るので、コイル33、34まわりの磁気回路から第1シ
ャフト3への磁束の漏れを、その隙間δにより遮断する
ことができる。その第1筒状部材11と第1シャフト3
とは別部材であるので、その第1筒状部材11としては
磁気回路を構成する上で必要とされる磁気特性を充足す
るものを選定でき、その第1シャフト3としては、トル
クを伝達する構造部材として必要な機械的特性を充足す
るものを選定できる。また、その第1シャフト3を第1
筒状部材11に圧入することで、その第1筒状部材11
を第1シャフト3に固定するための部材が不要で部品点
数を削減できる。さらに、その第1筒状部材11におけ
る磁束通過部の内周と第1シャフト3の外周との間の環
状の隙間δにより、その圧入荷重を低減し、圧入荷重に
よる第1筒状部材11の歪み発生を防止し、検出精度低
下を阻止できる。
【0032】本発明は上記実施形態に限定されない。例
えば、第1シャフト3の一端側をステアリングギアに接
続し、第2シャフト4の他端側をステアリングホイール
に接続するようにしてもよい。また、両シャフト3、4
の相対回転軸方向に沿って並列する上部開口41と下部
開口42とを、両開口間の仕切り部分をなくすことで一
つの内方側開口としてもよい。また、本発明のトルクセ
ンサをステアリング装置以外においてトルクを検出する
ために用いてもよい。
【0033】
【発明の効果】本発明によれば、検出効率を向上し、ト
ルクの検出だけでなく伝達を行う上で必要な優れた磁気
特性と機械的特性とを併せ持ち、部品点数が少なく、検
出精度、検出感度の良いトルクセンサを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態のトルクセンサの断面図
【図2】本発明の実施形態のトルクセンサの要部の断面
【図3】本発明の実施形態のトルクセンサの要部の横断
面図
【図4】本発明の実施形態のトルクセンサの筒状部材の
部分展開図
【図5】本発明の実施形態のトルク検出回路を示す図
【符号の説明】
1 トルクセンサ 3 第1シャフト 4 第2シャフト 11 第1筒状部材 12 第2筒状部材 31、32 コイルホルダー 33 第1コイル 34 第2コイル 41 上部開口(内方側開口) 42 下部開口(内方側開口) 43 第1開口(外方側開口) 44 第2開口(外方側開口)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】強磁性体の第1シャフトと、その第1シャ
    フトに同軸心かつ弾性的に相対回転可能に連結される第
    2シャフトと、その第1シャフトに同軸心かつ同行回転
    するように連結される磁性材製の第1筒状部材と、その
    第2シャフトに同軸心かつ同行回転するように連結され
    る導電性を有する非磁性材製の第2筒状部材と、その第
    2筒状部材の外周を囲むように配置されると共に、交番
    磁界を生じるように磁束を発生させるコイルとを備え、
    その第1シャフトと第1筒状部材とは同行回転するよう
    に連結され、その第1筒状部材は、その第1シャフトの
    外周を囲むと共に前記コイルの発生磁束の通過位置に配
    置される磁束通過部を有し、その第2筒状部材は、その
    第1筒状部材の磁束通過部を囲むと共に前記コイルの発
    生磁束の通過位置に配置される磁束規制部を有し、その
    磁束通過部に内方側開口が形成され、その磁束規制部に
    外方側開口が形成され、その磁束通過部の内周と第1シ
    ャフトの外周との間に、その内方側開口に通じる環状の
    隙間が形成され、両シャフトの径方向における外方側開
    口と磁束通過部との重なり面積が両シャフトの相対回転
    に応じて変化するように、その外方側開口と内方側開口
    とは両シャフトの径方向において部分的に重なるように
    配置され、その重なり面積の変化に応じた前記磁束通過
    部の通過磁束の変化に基づき、両シャフトにより伝達さ
    れるトルクが検出されるトルクセンサ。
  2. 【請求項2】両シャフトの相対回転軸方向において、そ
    の隙間の両端間に前記内方側開口が配置されている請求
    項1に記載のトルクセンサ。
  3. 【請求項3】前記コイルを保持する磁性材製のコイルホ
    ルダーを備え、そのコイルホルダーは、そのコイルを囲
    む筒状の外周部分と、その外周部分の一端側から内方に
    向かう部分と、その外周部分の他端側から内方に向かう
    部分とを有し、両シャフトの相対回転軸方向において、
    前記外方側開口の寸法は前記コイルの寸法を超えると共
    に前記コイルホルダーの寸法未満とされ、前記外方側開
    口は前記コイルホルダーの両端間に配置され、前記コイ
    ルは前記外方側開口の両端間に配置されている請求項1
    または2に記載のトルクセンサ。
  4. 【請求項4】その外方側開口は、両シャフトの回転軸方
    向に平行な縁と回転周方向に平行な縁とを有する4辺形
    に沿う形状を有し、その内方側開口は、両シャフトの相
    対回転軸に沿う縁を有すると共に、両シャフトの相対回
    転軸方向において外方側開口よりも長寸とされ、その外
    方側開口は、検出範囲に対応する両シャフトの相対回転
    範囲では、両シャフトの相対回転軸方向において内方側
    開口の両端間に配置され、両シャフトが相対回転してい
    ない検出原点位置にある時、その内方側開口における両
    シャフトの相対回転軸に沿う縁は、その外方側開口にお
    ける両シャフトの相対回転軸に沿う中心と、径方向にお
    いて重なるように配置されている請求項1〜3の中の何
    れかに記載のトルクセンサ。
  5. 【請求項5】前記コイルとして、両シャフトの相対回転
    軸方向に沿って並列する同一仕様の第1コイルと第2コ
    イルとを備え、前記外方側開口として、両シャフトの相
    対回転軸方向における間隔をおいて配置される第1開口
    と第2開口とを備え、その第1コイルは第1開口を通過
    する磁束を発生する位置に配置され、その第2コイルは
    第2開口を通過する磁束を発生する位置に配置され、そ
    の第1開口と内方側開口とは、両シャフトが一方向に相
    対回転する時は第1開口と磁束通過部との重なり面積が
    増加し、両シャフトが他方向に相対回転する時は第1開
    口と磁束通過部との重なり面積が減少するように相対配
    置され、その第2開口と内方側開口とは、両シャフトが
    一方向に相対回転する時は第2開口と磁束通過部との重
    なり面積が減少し、両シャフトが他方向に相対回転する
    時は第2開口と磁束通過部との重なり面積が増加するよ
    うに相対配置され、両シャフトの相対回転時において、
    その第1開口と磁束通過部との重なり面積の変化の絶対
    値と、その第2開口と磁束通過部との重なり面積の変化
    の絶対値とは互いに等しくされ、その第1開口との重な
    り面積の変化に応じた磁束通過部の通過磁束の変化と、
    その第2開口との重なり面積の変化に応じた磁束通過部
    の通過磁束の変化との差に基づき、両シャフトにより伝
    達されるトルクが検出される請求項1〜4の中の何れか
    に記載のトルクセンサ。
  6. 【請求項6】前記第1開口は、前記第2筒状部材の周方
    向における等間隔をおいて並列するように複数形成さ
    れ、前記第2開口は、前記第2筒状部材の周方向におけ
    る等間隔をおいて並列するように複数形成され、前記内
    方側開口は、前記第1筒状部材の周方向における等間隔
    をおいて並列するように複数設けられ、各内方側開口の
    周方向寸法は、各内方側開口相互間における磁束通過部
    の周方向寸法よりも大きくされると共に、各外方側開口
    の周方向寸法よりも大きくされ、各内方側開口相互間に
    おける磁束通過部の周方向寸法は、各外方側開口の周方
    向寸法よりも大きくされ、各第1開口の周方向間に各第
    2開口が配置され、トルク検出範囲に対応する両シャフ
    トの相対回転範囲において、各外方側開口が重なる内方
    側開口における両シャフトの相対回転軸に沿う縁は単一
    とされ、第1開口が重なる内方側開口の縁と、第2開口
    が重なる内方側開口の縁とは、両シャフトの回転周方向
    において、その内方側開口の中心からみて互いに逆の側
    に位置するものとされている請求項5に記載のトルクセ
    ンサ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20040044172A (ko) * 2002-11-20 2004-05-27 고요 세이코 가부시키가이샤 토크센서 및 토크센서 제조방법
KR20050001828A (ko) * 2003-06-26 2005-01-07 주식회사 만도 비접촉식 토크센서
KR100721100B1 (ko) * 2001-12-20 2007-05-22 주식회사 만도 차량용 토크센서

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KR20040044172A (ko) * 2002-11-20 2004-05-27 고요 세이코 가부시키가이샤 토크센서 및 토크센서 제조방법
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