JP3824952B2 - 回転センサ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、回転センサに関する。
【0002】
【従来の技術】
シャフトの回転角度或いは相対回転角度を非接触で検出する回転センサ、例えば、相対回転する2本のシャフトがトーションバーを介して連結された自動車のステアリングシャフトにおける回転トルクを検出し、ステアリング装置の円滑な電子制御に利用する回転センサが知られている(例えば、特公平7−21433号公報参照)。この種の回転センサは、トーションバーで連結された第1のシャフトに第1のロータを、第2のシャフトに第2のロータを、それぞれ取り付けると共に、第1及び第2のロータをコイルの内側に回転自在に配置し、第1及び第2のシャフトの相対回転を前記コイルのインダクタンスの変化によって検出し、第1のシャフトと第2のシャフトとの間に作用する回転トルクを検出するものである。
【0003】
例えば、図4,5に示す回転センサ1は、第1ロータ2、固定コア3、第2ロータ4、上蓋5及び下蓋6を備えている。
第1ロータ2は、アルミニウム,アルミニウム合金,銅、銅合金等の非磁性導電体金属によって成形され、上フランジ2aから下方へ向かう複数の櫛歯状の歯2bが周方向に所定間隔で形成されている。
【0004】
固定コア3は、フェライト等の絶縁磁性材からなるコア本体3aと、コア本体3a内に収容される励磁コイル3bと、コア本体3aを収容する金属製の遮蔽ケース(以下、単に「ケース」という)3cとを有している。
第2ロータ4は、フェライト等の絶縁磁性材によって筒状に成形された本体4aの外表面に、複数の歯2bと対応する間隔で周方向に中心角30°の間隔を置いてアルミニウム,銅等の非磁性導体層4bが配置され、本体の下部には半径方向外方に延出する下フランジ4cが設けられている。
【0005】
回転センサ1においては、第1ロータ2が第2ロータ4に対して相対的に回転すると、励磁コイル3bによってコア本体3aと第2ロータ4の本体4aとの間に形成される磁気回路を横切る第1ロータ2の歯2bによって、磁束が遮断される量の変化に伴い、歯2bに発生する渦電流の大きさが変化するため、励磁コイル3bのインダクタンスが変化する。回転センサ1は、このインダクタンスの変化を電気信号に変換して出力することで、第1及び第2のシャフトの相対回転に対する線形的な電圧出力を求め、回転トルクを検出している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、回転センサ1は、一方のロータを上方から固定コア3内に挿入して蓋を被せてから、該ロータが固定コア3の半径方向にずれないように、且つ、固定コア3より飛び出さないように押さえながら固定コア3の上下を逆にし、他方のロータを上方から固定コア3内に挿入して蓋を被せて組み立てている。このため、回転センサ1は、組立てに手間がかかり、組立てを自動化する際の設備が大型化する等の問題があった。
【0007】
本発明は上記の点に鑑みてなされたもので、組み付けが容易で、コストダウンが可能な回転センサを提供することを目的とする。
【0008】
【発明の属する技術分野】
本発明においては上記目的を達成するため、
( a )周方向に配置される非磁性導電体を有し、第1のシャフトに取り付られる第1のロータと、
( b )励磁コイルを有し、前記第1のロータと半径方向に間隔を置いて固定部材に固定される固定コアと、
( c ) i絶縁磁性材から筒状に成形される本体と
ii前記非磁性導電体層と対応させて前記本体の周方向に配置される非磁性導体層と
iii前記第1のロータの非磁性導電体層を挿通させる挿通孔と
を有し、前記第1のロータと半径方向に所定間隔を置いて配置され、前記第1のシャフトに対して相対回転する第2のシャフトに取り付けられる、第2のロータとを備え、
前記第1及び第2のロータの相対回転により変動する前記励磁コイルのインダクタンスに基づいて、前記両シャフトの回転角度或いは相対回転角度を検出する回転センサであって、
( d ) 前記第2のロータの前記挿通孔に、前記第 1 のロータの前記非磁性導電体層を挿入することにより、前記第 1 および第 2 のロータが、互いに所定角度範囲内で回転自在になるように組みつけられ、
(e)かつ、前記第1および第2のロータが、ともに同じ方向から前記固定コアに組み付けられる構成としたのである。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の回転センサに係る一実施形態を図1乃至図3に基づいて詳細に説明する。ここで、本発明の回転センサは、第2ロータ4が第2ロータ8に変更されたことを除き、前記した従来の回転センサ1と構成が略同じであるので、同一の構成要素には同一の符号を付して重複した説明を省略する。
【0010】
回転センサ10は、図1及び図2に示すように、第1ロータ2、固定コア3、第2ロータ8、上蓋5及び下蓋6を備えている。
第2ロータ8は、フェライト等の絶縁磁性材によって筒状に成形された本体8aの外表面に、第1ロータ2の複数の歯2bと対応する間隔で周方向に中心角30°の間隔を置いてアルミニウム,銅等の非磁性導体層8bが配置され、本体の上部には半径方向外方に延出する上フランジ8cが設けられている。上フランジ8cは、図1に示すように、周方向に沿って等間隔に挿通孔8dが複数形成されている。各挿通孔8dは、周方向に沿った長さを、歯2b、従って、第1ロータ2が第2ロータ8に対して所定角度範囲内を回転できる長さとする。
【0011】
以上のように構成される回転センサ10は、固定コア3内に上方より第2ロータ8を挿入し、次に各挿通孔8dに歯2bを挿通して第1ロータ2を固定コア3内に挿入する。次いで、上蓋5を被せて各ロータ2,8を固定コア3内に収容し、固定コア3内に各ロータ2,8を収容する前、或いは収容した後に、下蓋6を被せて組み立てられる。
【0012】
このとき、回転センサ10は、各挿通孔8dに歯2bを挿通してから第2ロータ8と第1ロータ2とを一緒に固定コア3内に挿入し、上蓋5を被せて各ロータ2,8を固定コア3内に収容して組み立ててもよい。
このため、回転センサ10は、各ロータ2,8を半径方向に所定間隔をおいて簡単に配置することができ、従来のように一方のロータを押さえながら固定コア3の上下を逆にする必要がないので、組み立てが容易になる。
【0013】
また、回転センサ10は、図2に点線Lbで示す位置に中立位置に固定しておくピンを設置できる。これに対し、図4に示す従来の回転センサ1は、点線Lbで示す位置に中立位置に固定しておくピンを設置しなければならないので、長いピンが必要なうえ、ピン孔を高い精度で形成しなければならないという欠点がある。
【0014】
しかも、回転センサ10は、各挿通孔8dに歯2bを挿通し、第2ロータ8を第1ロータ2に上方から組み付けるため、回転軸を基準として第2ロータ8に対して第1ロータ2が傾き難く、仮に傾いたとしても、回転センサ1に比べて両ロータ2,8の相対回転を阻害することはない。
更に、回転センサ10は、従来の回転センサ1が有していた下蓋6をなくすことができ、この分小型、軽量で、価格が安価とすることができる。
【0015】
一方、本発明の回転センサは、以下のように構成しても第1及び第2のロータの相対回転により変動する励磁コイルのインダクタンスに基づいて、シャフトSF1,SF2の回転角度或いは相対回転角度を検出することができる。
ここで、以下に説明する回転センサは、第1ロータ及び第2ロータの構成が回転センサ10と若干異なるだけで、固定コア、上蓋及び下蓋は回転センサ10と構成が同一である。従って、以下の説明並びに説明で使用する図面においては、回転センサ20は、固定コア3、上蓋5及び下蓋6については同一の符号を用いることで重複した説明を省略し、第1ロータと第2ロータについて説明する。
【0016】
回転センサ20は、図3に示すように、第1ロータ21、固定コア3、第2ロータ22、上蓋5及び下蓋6を備えている。
第1ロータ21は、第1ロータ2と同じ素材から成形され、上フランジ21aから下方へ向かって歯21bが周方向に沿って半周形成されている。
第2ロータ22は、第2ロータ8と同一の素材によって筒状に成形された本体22aの外表面に、第1ロータ21の歯21bと対応するアルミニウム,銅等の非磁性導体層22bが周方向に中心角180°の範囲に配置され、本体の上部には半径方向外方に延出する上フランジ22cが設けられている。上フランジ22cは、図3に示すように、周方向に沿って略360°に亘って挿通孔22dが形成されている。挿通孔22dは、周方向に沿った長さを、歯21b、従って、第1ロータ21が第2ロータ22に対して所定角度範囲内を回転できる長さとする。
【0017】
このように構成することによって、回転センサ20は、第1ロータ21と第2ロータ23との相対回転に伴い、歯21bと非磁性導体層22bとが重なる面積が変化するのに伴って、励磁コイル3bのインダクタンスが変化し、回転センサ10と同様にしてシャフトSF1,SF2の回転角度或いは相対回転角度を検出することができる。
【0018】
尚、上記実施形態は回転トルクを検出する回転センサの場合について説明したが、回転角度を検出することも可能である。
また、本発明の回転センサは、上記実施形態で説明した自動車のステアリングシャフトの他、例えば、ロボットアームのように、互いに回転する回転軸間の相対回転角度,回転角度,回転トルクを求めるものであれば、どのようなものにも使用できる。
【0019】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、組み付けが容易で、コストダウンが可能な回転センサを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の回転センサの分解斜視図である。
【図2】組み立てた状態における図1の回転センサの断面正面図である。
【図3】本発明の回転センサの他の実施形態を示す分解斜視図である。
【図4】従来の回転センサの断面正面図である。
【図5】図4の回転センサの分解斜視図である。
【符号の説明】
1 回転センサ
2 第1ロータ
2b 歯(非磁性導電体)
3 固定コア
5 上蓋
6 下蓋
8 第2ロータ
8a 本体
8b 非磁性導体層
10 回転センサ
20 回転センサ
21 第1ロータ
22 第2ロータ
Claims (1)
- ( a )周方向に配置される非磁性導電体を有し、第1のシャフトに取り付られる第1のロータと、
( b )励磁コイルを有し、前記第1のロータと半径方向に間隔を置いて固定部材に固定される固定コアと、
( c ) i絶縁磁性材から筒状に成形される本体と
ii前記非磁性導電体層と対応させて前記本体の周方向に配置される非磁性導体層と
iii前記第1のロータの非磁性導電体層を挿通させる挿通孔と
を有し、前記第1のロータと半径方向に所定間隔を置いて配置され、前記第1のシャフトに対して相対回転する第2のシャフトに取り付けられる、第2のロータとを備え、
前記第1及び第2のロータの相対回転により変動する前記励磁コイルのインダクタンスに基づいて、前記両シャフトの回転角度或いは相対回転角度を検出する回転センサであって、
( d ) 前記第2のロータの前記挿通孔に、前記第 1 のロータの前記非磁性導電体層を挿入することにより、前記第 1 および第 2 のロータが、互いに所定角度範囲内で回転自在になるように組みつけられ、
(e)かつ、前記第1および第2のロータが、ともに同じ方向から前記固定コアに組み付けられる
ことを特徴とする回転センサ。
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JP2001-74210 | 2001-03-15 | ||
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2002
- 2002-03-11 JP JP2002065295A patent/JP3824952B2/ja not_active Expired - Fee Related
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