JP2001133212A - 非接触式回転角センサ及びセンサコア - Google Patents

非接触式回転角センサ及びセンサコア

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JP2001133212A
JP2001133212A JP31506699A JP31506699A JP2001133212A JP 2001133212 A JP2001133212 A JP 2001133212A JP 31506699 A JP31506699 A JP 31506699A JP 31506699 A JP31506699 A JP 31506699A JP 2001133212 A JP2001133212 A JP 2001133212A
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core
arc
rotation angle
outer core
shaped magnet
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Makoto Mase
真 間瀬
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Aisan Industry Co Ltd
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  • Measurement Of Length, Angles, Or The Like Using Electric Or Magnetic Means (AREA)
  • Transmission And Conversion Of Sensor Element Output (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】生産性及び部品組付性の向上させ、回転角検出
精度を向上させること。 【解決手段】非接触式回転角センサのセンサコア12は
アウタコア24、インナコア25及び円弧状マグネット
26を備える。アウタコア24は磁性材料より環状に形
成される。インナコア25はアウタコア24の内側に配
置され、磁性材料より円板状に形成される。両コア2
4,25の間にはエアギャップ28が設けられる。アウ
タコア24はハウジングに固定され、インナコア25は
入力軸と一体回転可能に設けられる。アウタコア24の
二つのエアギャップ27には、磁力検出用ホールIC2
3が設けられる。径方向へ着磁された円弧状マグネット
26は、インナコア25と外径が同じである。マグネッ
ト26及びインナコア25は互いに外周面を一致させる
ようにマグネット26がインナコア25に固定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、対象物の回転角
を検出するのに使用される回転角センサに係り、特に詳
しくは、対象物の回転角を磁力変化に置き換えて非接触
に検出するようにした非接触式回転角センサ及びそのセ
ンサに使用されるセンサコアに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、ポテンショメータを使用した
接触式回転角センサが知られる。ポテンショメータは、
抵抗素子上でワイパを摺動させて電気的抵抗を可変とす
るものである。従って、抵抗素子とワイパとの摺動部に
摩耗粉が生じることがあり、その摩耗粉が原因で抵抗値
が誤検出されるおそれがあった。又、摺動部の摩擦抵抗
が検出対象物の動作抵抗となることがあり、対象物の動
作応答性に影響を与えることがあった。
【0003】そこで、上記接触式回転角センサの不具合
を解消することのできる回転角センサとして、摺動部材
を持たない非接触式のものが開発された。この非接触式
回転角センサとして、対象物の回転角を磁力変化に置き
換えて非接触に検出するようにしたものがある。特許2
842482号公報及び特開平8−35809号公報に
は、この種の非接触式回転角センサの一例が開示され
る。
【0004】特許2842482号公報に開示された回
転角センサの主要部を図18に示す。この回転角センサ
は、筒状ケース51と、その中心に回転可能に設けられ
た接続シャフト52とを備える。ケース51の内周面に
は、軟磁性体製の二つの半径リング53A,53Bより
なる第1の部材53が固定される。両半径リング53
A,53Bの間には、二つの副エアギャップ54が設け
られる。一方の副エアギャップ54には電気コイル55
が、他方の副エアギャップ54にはホールプローブ56
がそれぞれ配置される。接続シャフト52上には軟磁性
体よりなる第2の部材57が固定され、同部材57の外
周には、二つの薄部材58A,58Bよりなる管状マグ
ネット58が固定される。管状マグネット58は、モー
ルドサマリウムコバルトを管状に磁化することにより製
造されたものである。管状マグネット58と第1の部材
53との間には、主エアギャップ59が設けられる。こ
こで、主エアギャップ59はできる限り狭くすることが
望ましく、第2の部材57の平均内径を「5mm」と
し、管状マグネット58の厚さを「1mm」とした場
合、主エアギャップ59の大きさは「0.2mm」のオ
ーダとなる。そして、第1の部材53、管状マグネット
58及び第2の部材57の間には磁界が形成される。従
って、接続シャフト52と共に第2の部材57及び管状
マグネット58が回転することにより、その磁界が回転
してホールプローブ56及び電気コイル55を通る磁束
密度が変わり、その磁束密度変化が電気信号として出力
される。
【0005】特開平8−35809号公報に開示された
回転角センサの主要部を図19に示す。この回転角セン
サは、管状ヨーク61と、その中心に配置された駆動軸
62とを備える。両者61,62は互いに一体化して設
けられる。軟磁性材料より形成される管状ヨーク61の
内周面には、管状の永久磁石(管状マグネット)63が
固定される。管状マグネット63は、半径方向に磁化さ
れたものである。駆動軸62の周囲には、二片に分割さ
れた管状の固定子64A,64Bが固定される。駆動軸
62は、これら固定子64A,64Bの中心で回転が許
容される。二片の固定子64A,64Bの間の隙間65
には、ホール素子66が設けられる。管状ヨーク61及
び管状マグネット63は固定子64A,64Bに対して
相対回転可能に設けられ、管状マグネット63と固定子
64A,64Bの間にはエアギャップ67が設けられ
る。そして、管状ヨーク61、管状マグネット63及び
固定子64A,64Bの間に磁界が形成される。従っ
て、管状ヨーク61と共に管状マグネット63が回転す
ることにより、磁界が回転してホール素子66を通る磁
束密度が変わり、その磁束密度変化が電気信号として出
力される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記特許公
報2842482号の回転角センサでは、管状マグネッ
ト58がモールドサマリウムコバルトを管状に磁化する
ことにより形成され、しかもその厚さが1mm程度と極
めて薄いものであることから、物理的に非常に脆くて製
造が難しいという問題があった。しかも、管状マグネッ
ト58を第2の部材57の外周に装着した上で、同マグ
ネット58を第1の部材53との間に極狭の主エアギャ
ップ59をもって組み付けなければならない。このた
め、組み付けに際し、管状マグネット58又は第1の部
材53が僅かに傾いただけでも両者58,53が互いに
接触して管状マグネット58が簡単に損傷してしまうと
いう問題があった。このことが、回転角センサの製造を
一層困難なものにし、回転角の検出精度を悪化させるこ
とにもなった。
【0007】一方、前記特開平8−35809号公報の
回転角センサでも、管状マグネット63をの製造が難し
いという問題があった。しかも、管状マグネット63を
管状ヨーク61の内周面に固定しなければならず、その
マグネット63の内側に所定のエアギャップ67をもっ
て固定子64A,64Bを組み付けなければならない。
このため、組み付けに際して、やはり管状マグネット6
3と固定子64A,64Bとの接触による損傷が問題と
なり、回転角センサの製造を困難なものにし、回転角の
検出精度を悪化させることにもなった。
【0008】この発明は上記事情に鑑みてなされたもの
であって、その目的は、使用されるマグネットやそれを
含むセンサコア及び回転角センサとしての生産性向上と
部品組付性の向上を図り、回転角の検出精度の向上を図
ることを可能にした非接触式回転角センサ及びセンサコ
アを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の発明は、対象物の回転角を磁力変
化に置き換えて非接触に検出するようにした非接触式回
転角センサであって、ハウジングと、そのハウジングに
おいて回転可能に設けられた入力軸と、磁性材料により
環状に形成されたアウタコアと、そのアウタコアの内側
において同一軸線上に配置され、磁性材料により円板状
に形成されたインナコアと、アウタコアとインナコアと
の間に設けられた第1のエアギャップと、アウタコアが
ハウジングに固定され、インナコアが入力軸と一体回転
可能に設けられることと、アウタコアにおいてその径方
向に延びる第2のエアギャップと、その第2のエアギャ
ップに設けられた磁力検出手段と、インナコアと同じ外
径をもって円弧状に形成され、その径方向に着磁された
円弧状マグネットと、円弧状マグネット及びインナコア
が互いに外周面を一致させるように円弧状マグネットが
インナコアに一体的に固定されることとを備えたことを
趣旨とする。
【0010】上記発明の構成によれば、インナコア、円
弧状マグネット及びアウタコアの間には磁界が形成され
る。従って、対象物に連結された入力軸が対象物の回転
に伴って回転することにより、その入力軸と共にインナ
コア及び円弧状マグネットが回転し上記磁界が回転する
ことになる。このとき、ハウジングに固定されたアウタ
コアの第2のエアギャップにおいて磁力検出手段を通る
磁束密度が変わり、その磁束密度の変化が対象物の回転
角として検出される。ここで、円弧状マグネットは、管
状マグネットのように全周形状とする必要がないことか
ら、それに比べて加工が容易となり、使用される材料が
少なくなる。又、円弧状マグネットはインナコアの外周
の一部分に組み付ければよいので、管状マグネットのよ
うに相手部材の全周に組み付ける場合のように高精度な
組み付け姿勢が要求されることがない。更に、円弧状マ
グネットでは、管状マグネットを相手部材の全周に組み
付ける場合と異なり、インナコアとの間に組み付けを容
易にするための特別のクリアランスを設ける必要がな
く、このクリアランスのばらつきが問題となることがな
い。ここでは、円弧状マグネットとして、良好な組み付
け性を確保するために、1/2以下の円弧とすることが
望ましい。
【0011】上記目的を達成するために、請求項2に記
載の発明は、請求項1に記載の発明の構成において、第
2のエアギャップはアウタコアにおいて回転対称となる
少なくとも二つの位置に設けられ、磁力検出手段は少な
くとも二つの第2のエアギャップのそれぞれに設けられ
ることを趣旨とする。
【0012】上記発明の構成によれば、請求項1に記載
の発明の作用に加え、磁力検出手段が少なくとも二つ設
けられることから、その一つが故障しても他のものを磁
束密度の検出に使用することが可能となる。
【0013】上記目的を達成するために、請求項3に記
載の発明は、対象物の回転角を磁力変化に置き換えて非
接触に検出するようにした非接触式回転角センサであっ
て、ハウジングと、そのハウジングにおいて回転可能に
設けられた入力軸と、磁性材料により環状に形成された
アウタコアと、アウタコアの内側において同一軸線上に
配置され、磁性材料により円板状に形成されたインナコ
アと、アウタコアとインナコアとの間に設けられた第1
のエアギャップと、インナコアがハウジングに固定さ
れ、アウタコアが入力軸と一体回転可能に設けられるこ
とと、インナコアにおいてその径方向に延びる第2のエ
アギャップと、その第2のエアギャップに設けられた磁
力検出手段と、アウタコアと同じ内径をもって円弧状に
形成され、その径方向に着磁された円弧状マグネット
と、その円弧状マグネット及びアウタコアが互いに内周
面を一致させるように円弧状マグネットがアウタコアに
一体的に固定されることとを備えたことを趣旨とする。
【0014】上記の発明の構成によれば、インナコア、
円弧状マグネット及びアウタコアの間には磁界が形成さ
れる。従って、対象物に連結された入力軸が対象物の回
転に伴って回転することにより、その入力軸と共にアウ
タコア及び円弧状マグネットが回転し上記磁界が回転す
ることになる。このとき、ハウジングに固定されたイン
ナコアの第2のエアギャップにおいて磁力検出手段を通
る磁束密度が変わり、その磁束密度の変化が対象物の回
転角として検出される。ここで、円弧状マグネットは、
管状マグネットのように全周形状とする必要がないこと
から、それに比べて加工が容易となり、使用される材料
が少なくなる。又、円弧状マグネットはアウタコアの内
周の一部分にのみ組み付ければよいので、管状マグネッ
トのように相手部材の全周に組み付ける場合のように高
精度な組み付け姿勢が要求されることがない。更に、円
弧状マグネットでは、管状マグネットを相手部材の全周
に組み付ける場合と異なり、アウタコアとの間に組み付
けを容易にするための特別のクリアランスを設ける必要
がなく、このクリアランスのばらつきが問題となること
がない。ここでは、円弧状マグネットとして、良好な組
み付け性を確保するために、1/2以下の円弧とするこ
とが望ましい。
【0015】上記目的を達成するために、請求項4に記
載の発明は、請求項3に記載の発明の構成において、第
2のエアギャップはインナコアの直径に沿って設けら
れ、磁力検出手段は第2のエアギャップにおいて回転対
称となる二つの位置にそれぞれ設けられることを趣旨と
する。
【0016】上記発明の構成によれば、請求項3に記載
の発明の作用に加え、磁力検出手段が二つ設けられるこ
とから、その一方が故障しても他方を磁束密度の検出に
使用することが可能となる。
【0017】上記目的を達成するために、請求項5に記
載の発明は、対象物の回転角を磁力変化に置き換えて非
接触に検出するようにした非接触式回転角センサに使用
されるセンサコアであって、磁性材料により環状に形成
されたアウタコアと、アウタコアの内側において同一軸
線上に配置され、磁性材料により円板状に形成されたイ
ンナコアと、アウタコアとインナコアとの間に設けられ
た第1のエアギャップと、アウタコアにおいてその径方
向に延びる第2のエアギャップと、インナコアと同じ外
径をもって円弧状に形成され、その径方向に着磁された
円弧状マグネットと、円弧状マグネット及びインナコア
が互いに外周面を一致させるように円弧状マグネットが
インナコアに一体的に固定されることとを備えたことを
趣旨とする。
【0018】上記発明の構成によれば、インナコア、円
弧状マグネット及びアウタコアの間には磁界が形成され
る。ここで、円弧状マグネットは、管状マグネットのよ
うに全周形状とする必要がないことから、それに比べて
加工が容易となり、使用される材料が少なくなる。又、
円弧状マグネットはインナコアの外周の一部分に組み付
ければよいので、管状マグネットのように相手部材の全
周に組み付ける場合のように高精度な組み付け姿勢が要
求されることがない。更に、円弧状マグネットでは、管
状マグネットを相手部材の全周に組み付ける場合と異な
り、インナコアとの間に組み付けを容易にするための特
別のクリアランスを設ける必要がなく、このクリアラン
スのばらつきが問題となることがない。ここでは、円弧
状マグネットとして、良好な組み付け性を確保するため
に、1/2以下の円弧とすることが望ましい。
【0019】上記目的を達成するために、請求項6に記
載の発明は、対象物の回転角を磁力変化に置き換えて非
接触に検出するようにした非接触式回転角センサに使用
されるセンサコアであって、磁性材料により環状に形成
されたアウタコアと、アウタコアの内側において同一軸
線上に配置され、磁性材料により円板状に形成されたイ
ンナコアと、アウタコアとインナコアとの間に設けられ
た第1のエアギャップと、インナコアにおいてその径方
向に延びる第2のエアギャップと、アウタコアと同じ内
径をもって円弧状に形成され、その径方向に着磁された
円弧状マグネットと、円弧状マグネット及びアウタコア
が互いに内周面を一致させるように円弧状マグネットが
アウタコアに一体的に固定されることとを備えたことを
趣旨とする。
【0020】上記発明の構成によれば、インナコア、円
弧状マグネット及びアウタコアの間には磁界が形成され
る。ここで、円弧状マグネットは、管状マグネットのよ
うに全周形状とする必要がないことから、それに比べて
加工が容易となり、使用される材料が少なくなる。又、
円弧状マグネットはアウタコアの内周の一部分に組み付
ければよいので、管状マグネットのように相手部材の全
周に組み付ける場合のように高精度な組み付け姿勢が要
求されることがない。更に、円弧状マグネットでは、管
状マグネットを相手部材の全周に組み付ける場合と異な
り、アウタコアとの間に組み付けを容易にするための特
別のクリアランスを設ける必要がなく、このクリアラン
スのばらつきが問題となることがない。ここでは、円弧
状マグネットとして、良好な組み付け性を確保するため
に、1/2以下の円弧とすることが望ましい。
【0021】
【発明の実施の形態】[第1の実施の形態]以下、本発
明の非接触式回転角センサを具体化した第1の実施の形
態を図面を参照して詳細に説明する。
【0022】図1は非接触式回転角センサ11の構造を
断面図に示す。この回転角センサ11は、例えば、自動
車用エンジンにおいて、スロットルバルブを対象物とし
てその開度を検出するためのスロットルセンサに使用し
たり、アクセルペダルを対象物としてその操作量を検出
するためのアクセルセンサに使用したりするものであ
る。この回転角センサ11は、対象物の回転角を磁力変
化に置き換えて非接触に検出するようにしたセンサコア
12を含むものである。
【0023】回転角センサ11は、非磁性材料(例えば
「樹脂」)よりなるハウジング13と、そのハウジング
13において回転可能に設けられた非磁性材料(例えば
「樹脂」)よりなる入力軸14と、上記非接触式のセン
サコア12と、基板15を含む電気回路部16とを備え
る。ハウジング13は、入力軸14を支持するための孔
13aを含む支持壁13bと、入力軸14に対応して設
けられた入力用開口13cと、電気回路部16に対応し
て設けられた回路用開口13dと、電気配線の接続に用
いられるコネクタ13eとを備える。回路用開口13d
には、電気回路部16を密閉するためのカバー17と、
そのカバー17との間で電気回路部16をシールするた
めのパッキン18とが設けられる。支持壁13dの孔1
3aには軸受19が固定され、その軸受19に対して入
力軸14が回転可能に支持される。入力軸14の先端部
(図1の下端部)には、対象物との連結に使用されるレ
バー20が固定される。このレバー20は、入力用開口
13cを通じて対象物側のレバーに機械的に連結され
る。支持壁13bとレバー20との間には、回転トルク
とスラスト荷重を発生させるためのスプリング21が設
けられる。コネクタ13eの内部には、基板15に接続
されたターミナル22が設けられる。
【0024】図2はセンサコア12等の分解断面を示
す。図3はセンサコア12及びホールIC23の組み付
け状態を斜視図に示す。図4はセンサコア12のみを斜
視図に示す。図5にはセンサコア12の平面図を、図6
には図5のX−X線断面図をそれぞれ示す。
【0025】センサコア12は半円弧状の一対のアウタ
コア24、円板状のインナコア25及び円弧状マグネッ
ト26を備える。一対のアウタコア24は、それぞれ軟
質磁性材料により形成され、互いに円環状をなすように
配置される。この実施の形態では、軟質磁性材料として
純鉄焼結材を使用するが、ケイ素鋼、鉄−ニッケル合
金、鉄−コバルト合金等を使用することもできる。アウ
タコア24はその径方向に延びる一対をなす第2のエア
ギャップ27を有する。これらエアギャップ27は、ア
ウタコア24において180°の回転対称となる二つの
位置に配置される。これらエアギャップ27には、本発
明の磁力検出手段を構成する上記ホールIC23が設け
られる。周知のようにホールIC23は、ホール効果を
利用したホール素子を含むものであって、一定電流の下
で電圧を測定して磁力の大きさを含む磁界を検出するこ
とのできるものである。図3,4に示すように、アウタ
コア24はその外周に凸条24aを有する(図5,6に
おいて凸条24aの図示が省略されている。)。ホール
IC23は、その一側に設けられた複数本のピン23a
により基板15に固定され電気的に接続される。このよ
うに基板15に固定された各ホールIC23が対応する
第2のエアギャップ27に配置される。ここで、アウタ
コア24はハウジング13の支持壁13bにインサート
成形されたものであり、上記凸条24aはインサート成
形での抜け止め及び回り止めとして機能する。
【0026】インナコア25は、アウタコア24の内側
において同一軸線上に配置され、軟質磁性材料により円
板状に形成される。軟質磁性材料としては、アウタコア
24で挙げられた材料を使用することができる。アウタ
コア24とインナコア25との間には、環状をなす第1
のエアギャップ28が設けられる。アウタコア24は支
持壁13b上に固定される。インナコア25は入力軸1
4の基端(図1,2の上端)に同軸14と一体回転可能
に設けられる。図1,2に示すように、入力軸14はそ
の基端に凹部14aを含むフランジ14bを有する。イ
ンナコア25は、凹部14aに整合する凸部25aを有
し、その凸部25aを凹部14aに嵌め合わせた状態で
フランジ14b上に固定される。
【0027】円弧状マグネット26は、インナコア25
と同じ外径をもって円弧状に形成され、その径方向に着
磁されたものである。本実施の形態では、このマグネッ
ト26は全円周の1/2円弧をなすものである。本実施
の形態において、円弧状マグネット26には1−5系サ
マリウムコバルト、フェライト又はネオジム等が材料と
して使用される。図1,2に示すように、円弧状マグネ
ット26はインナコア25の外周に組み付けられた状態
でフランジ14b上に固定される。ここで、図3〜5に
示すように、円弧状マグネット26及びインナコア25
は、互いに外周面を一致させるように円弧状マグネット
26がインナコア25に一体的に固定される。即ち、図
5,6に示すように、インナコア25はその外周に円弧
状マグネット26の外形に整合した凹み25bを有し、
その凹み25bに嵌め合わせた状態で円弧状マグネット
26が固定される。ここで、円弧状マグネット26をイ
ンナコア25の凹み25bに接着剤を使用して固定する
ことも考えられる。しかし、接着剤による固定では、ヒ
ートショックにより接着剤が割れ、剥がれる可能性が高
く、インナコア25、円弧状マグネット26が脱落する
おそれがあることから、本実施の形態では、円弧状マグ
ネット26を入力軸14のフランジ14bにインサート
成形することにより、マグネット26が固定される。
【0028】ここで、センサコア12等の組み付け方法
を図2に従って説明する。ホールIC23は予め基板1
5に実装される。ハウジング13の支持壁13bの孔1
3aには、予め軸受19が固定される。アウタコア24
は、ハウジング13の支持壁13b上に予めインサート
成形される。インサート成形以外の方法として、圧入や
熱かしめによる固定方法を採用してもよい。円弧状マグ
ネット26は、入力軸14のフランジ14bに対して予
めインサート成形される。インナコア25は、円弧状マ
グネット26と整合するように入力軸14の凹部14a
に圧入される。圧入以外に、インナコア25も円弧状マ
グネット26と共に入力軸14のフランジ14bにイン
サート成形してもよい。入力軸14、インナコア25及
び円弧状マグネット26のアッセンブリは、ハウジング
13に予め固定されたアウタコア24及び軸受19に対
して組み付けられる。その後、ホールIC23を実装し
た基板15がハウジング13に組み付けられる。この
際、ホールIC23は、アウタコア24に設けられた第
2のエアギャップ27の中に挿入され配置される。この
ようにしてセンサコア12等がハウジング13に組み付
けられる。
【0029】以上説明したようにこの実施の形態の回転
角センサ11の構成によれば、センサコア12を構成す
るインナコア25、円弧状マグネット26及びアウタコ
ア24の間には、図7〜9に破線で示すように磁界が形
成される。ここで、レバー20を介して対象物に連結さ
れた入力軸14が対象物の回転に伴って回転することに
より、その入力軸14と共にインナコア25及び円弧状
マグネット26が回転し図7〜9に示すように磁界が回
転することになる。このとき、ハウジング13に固定さ
れたアウタコア24の二つの第2のエアギャップ27に
おいてホールIC23を通る磁束密度が変わり、その磁
束密度の変化が対象物の回転角として検出される。ホー
ルIC23は、この磁束密度の変化を電圧変化に置き換
えて出力することになる。
【0030】ここで、図7〜9には、インナコア25を
45degの間隔で回転したときの磁界の向きの変化を示
す。図7は図8に示す状態を基準(0deg)に+45deg
だけインナコア25を回転させたときの磁界の向きの状
態を示し、図9は図8に示す状態を基準(0deg)に−
45degだけインナコア25を回転させたときの磁界の
向きの状態を示す。この実施の形態のセンサコア12を
使用した回転角センサ11では、上記したように+45
deg〜−45degの検出範囲(即ち、90degの検出範
囲)で対象物の回転角を検出することができる。図10
にはその検出特性をグラフに示す。このグラフにおいて
横軸は回転角(deg)を示し、縦軸は磁束密度(T)を
示す。このグラフからも明らかなように、本実施の形態
のセンサコア12を使用した回転角センサ11では、+
45deg〜−45degの検出範囲で磁束密度(T)が直線
的に変化することになり、その磁束密度の変化に基づい
てインナコアの回転角(即ち、入力軸14及び対象物の
回転角)を精度良く検出できることが分かる。
【0031】この実施の形態のセンサコア12を使用し
た回転角センサ11によれば、円弧状マグネット26
は、従来例の管状マグネット58,63のように全周形
状とする必要がないので、それに比べて加工が容易とな
り、使用される材料が少なくて済む。即ち、従来例の管
状マグネット58,63では、他の部材57,61の外
周面又は内周面に密着するように、その全内周又は全外
周を正円にする必要があり、そのために高精度な加工が
要求された。しかしながら、この実施の形態の円弧状マ
グネット26では、全周のうちの半分について加工精度
を確保すればよいので、その違いの分だけ円弧状マグネ
ット26を容易かつ安価に製造することができるように
なる。この意味で、センサコア12及び回転角センサ1
1を容易かつ安価に製造することができる。つまり、使
用される円弧状マグネット26やそれを含むセンサコア
12及び回転角センサ11としての生産性を向上させる
ことができるようになる。
【0032】又、この実施の形態では、円弧状マグネッ
ト26はインナコア25の全外周の半分に組み付ければ
よいので、従来例の管状マグネット58,63において
相手部材57,61の全内周又は全外周に組み付ける場
合のように組み付け姿勢に高い精度が要求されることは
ない。この意味でも、センサコア12及び回転角センサ
11の製造を容易なものにすることができる。つまり、
センサコア12及び回転角センサ11として部品同士の
組付性を向上させることができるようになる。
【0033】更に、この実施の形態の円弧状マグネット
26では、従来例の管状マグネット58の全内周を相手
部材57の全外周に組み付けたり、従来例の管状マグネ
ット63の全外周を相手部材61の全内周に組み付けた
りする場合と異なり、インナコア25との間で組み付け
を容易にするための特別なクリアランスを設ける必要が
なく、このクリアランスのばらつきが問題となることが
ない。つまり、本実施の形態では、円弧状マグネット2
6の内周面とインナコア25の凹み25bの外周面とを
余分な隙間を設けることなく接合することができ、上記
隙間の影響を受けて磁気抵抗がばらつくことがない。こ
のため、回転角センサ11による回転角の検出精度を向
上させることができる。
【0034】この実施の形態の回転角センサ11によれ
ば、アウタコア24において回転対称となる二つの位置
に設けられる第2のエアギャップ27に合計二つのホー
ルIC23が配置されることから、その一つが故障して
も他のものを磁束密度の検出に使用することが可能とな
る。このため、回転角センサ11にフェイルセーフ機能
を持たせることができ、その信頼性を向上させることが
できるようになる。
【0035】上記のように本実施の形態では、センサコ
ア12の部分に摺動部分を持たない非接触式回転センサ
11であることから、従来の接触式回転角センサのよう
に摺動部分の摩耗粉が原因で誤検出を起こすようなこと
がなく、その意味でセンサとしての信頼性を長期間維持
することができる。加えて、従来の接触式回転センサの
ように摺動部の摩擦抵抗が検出対象物の動作抵抗となる
ようなことがない。このため、スロットルセンサとして
使用したときには、この回転角センサ11があることで
対象物であるスロットルバルブの動作応答性を低下させ
るようなことがない。
【0036】[第2の実施の形態]次に、本発明の非接
触式回転角センサを具体化した第2の実施の形態を図面
に従って説明する。尚、この実施の形態の回転角センサ
において、前記第1の実施の形態のそれと同一の部材に
ついては同一の符号を付して説明を省略し、以下には異
なった点を中心に説明するものとする。
【0037】図11は非接触式回転角センサ31の断面
を示す。図12にはセンサコア32の平面図を、図13
には図12のY−Y線断面図をそれぞれ示す。本実施の
形態の回転角センサ31では、そのセンサコア32、入
力軸14及びホールIC23の配置構造等の点で前記第
1の実施の形態と異なる。即ち、前記第1の実施の形態
の回転角センサ11では、図1に示すように、アウタコ
ア24がハウジング13に固定され、インナコア25が
円弧状マグネット26と共に入力軸14と一体回転可能
に設けられた。これに対し、本実施の形態の回転角セン
サ31では、図11に示すように、インナコア35が基
板15を介してハウジング13に固定され、アウタコア
34が円弧状マグネット36と共に入力軸14と一体回
転可能に設けられる。
【0038】図11に示すように、この実施の形態のイ
ンナコア35は二つのコアピース35A,35Bを含
み、それらの一側(図11の上面側)が基板15に固定
される。両コアピース35A,35Bの間に設けられた
第2のエアギャップ37には、基板15に固定されたホ
ールIC23が配置される。
【0039】この実施の形態で、アウタコア34はその
外周に段部34aを有する。入力軸14のフランジ14
cの外径はアウタコア34の外径とほぼ同等の大きさに
設定される。そして、段部34aが凹凸の関係でフラン
ジ14cの外周に嵌め合わされた状態でアウタコア34
がフランジ14c上に固定される。ここで、円弧状マグ
ネット36は、インナコア35とアウタコア34との間
でアウタコア34の内側に固定されると共にフランジ1
4c上に固定される。
【0040】図12,13に示すように、この実施の形
態においても、アウタコア34は軟質磁性材料により円
環状に形成される。インナコア35は、アウタコア34
の内側において同一軸線上に配置される。アウタコア3
4とインナコア35との間には円環状をなす第1のエア
ギャップ38が設けられる。
【0041】インナコア35は、軟質磁性材料よりなる
半円状の二つのコアピース35A,35Bにより円板状
に形成される。二つのコアピース35A,35Bの間の
第2のエアギャップ37は、インナコア35の直径方向
に沿って延びる。この第2のエアギャップ37において
回転対称となる二つの位置には、一対のホールIC23
が配置される。両コアピース35A,35Bの相対向す
る端部35a,35bは、第2のエアギャップ37が延
びる方向に対して斜めに切断された斜面をなしている。
【0042】円弧状マグネット36は、アウタコア34
と同じ内径をもっての円弧状に形成され、その径方向に
着磁される。本実施の形態でも、このマグネット36は
全円周の1/2円弧をなすように形成される。円弧状マ
グネット36及びアウタコア34は互いに内周面を一致
させるように円弧状マグネット36がアウタコア34の
内側に一体的に固定される。即ち、アウタコア34はそ
の内周に円弧状マグネット36の外形に整合した凹み3
4bを有し、その凹み34bに嵌め合わせた状態で円弧
状マグネット36が固定される。この実施の形態でも第
1の実施の形態と同様、円弧状マグネット36とアウタ
コア34との間のヒートショックを避けるために、円弧
状マグネット36を入力軸14のフランジ14cにイン
サート成形することにより同マグネット36が固定され
る。
【0043】以上説明したようにこの実施の形態の回転
角センサ31の構成によれば、センサコア32を構成す
るインナコア35、円弧状マグネット36及びアウタコ
ア34の間には、前述した回転角センサ11と同様に磁
界が形成される。ここで、レバー20を介して対象物に
連結された入力軸14が対象物の回転に伴って回転する
ことにより、その入力軸14と共にアウタコア34及び
円弧状マグネット36が回転し、上記磁界も回転するこ
とになる。このとき、基板15を介してハウジング13
に固定されたインナコア35の第2のエアギャップ37
において各ホールIC23を通る磁束密度が変わり、そ
の磁束密度の変化が対象物の回転角として検出される。
ホールIC23は、この磁束密度の変化を電圧変化に置
き換えて出力することになる。
【0044】この実施の形態のセンサコア32を使用し
た回転角センサ31でも、円弧状マグネット36は、従
来例の管状マグネット58,63のように全周形状とす
る必要がないので、それに比べて加工が容易となり、使
用される材料が少なくて済む。この意味で、センサコア
32及び回転角センサ31を容易かつ安価に製造するこ
とができる。つまり、使用される円弧状マグネット36
やそれを含むセンサコア32及び回転角センサ31とし
ての生産性を向上させることができる。
【0045】又、この実施の形態でも、円弧状マグネッ
ト36はアウタコア34の全内周の半分に組み付ければ
よいので、従来例の管状マグネット58,63において
相手部材57,61の全内周又は全外周に組み付ける場
合のように組み付け姿勢に高い精度が要求されることは
ない。この意味でも、センサコア32及び回転角センサ
31の製造を容易なものにすることができる。つまり、
センサコア32及び回転角センサ31として部品同士の
組付性を向上させることができる。
【0046】更に、この実施の形態の円弧状マグネット
36では、従来例の管状マグネット58とは異なり、ア
ウタコア34との間で組み付けを容易にするための特別
なクリアランスを設ける必要がなく、このクリアランス
のばらつきが問題となることがない。つまり、本実施の
形態では、円弧状マグネット36の外周面とアウタコア
34の凹み34bの内周面とを余分な隙間を設けること
なく接合することができ、上記隙間の影響を受けて磁気
抵抗がばらつくことがない。このため、回転角センサ3
1による回転角の検出精度を向上させることができる。
【0047】この実施の形態の回転角センサ31によれ
ば、インナコア35の第2のエアギャップ37において
回転対称となる二つの位置に合計二つのホールIC23
が配置されることから、その一つが故障しても他のもの
を磁束密度の検出に使用することが可能となる。このた
め、回転角センサ31にフェイルセーフ機能を持たせる
ことができ、その信頼性を向上させることができるよう
になる。
【0048】尚、この発明は前記各実施の形態に限定さ
れるものではなく、発明の趣旨を逸脱することのない範
囲で以下のように実施することもできる。
【0049】(1)前記各実施の形態では、1/2円弧
をなす円弧状マグネット26,36を使用したが、1/
2円弧よりも小さい円弧状マグネットを使用してもよ
い。或いは、1/2円弧よりも小さい円弧状マグネット
を複数連結して1/2円弧をなす円弧状マグネットとし
てもよい。例えば、1/4円弧をなす円弧状マグネット
を2個連結して1/2円弧の円弧状マグネットとしても
よ。ここで、最終的な円弧状マグネットの大きさとし
て、良好な組み付け性を確保するために、1/2以下の
円弧とすることが望ましい。
【0050】(2)前記第1の実施の形態では、図5に
示すように、半円弧状の二つのアウタコア24を円環状
に配置し、互いに180°の回転対称となる二つの位置
に第2のエアギャップ27を配置した。これに対し、図
14に示すように、優弧状のアウタコア24Aと劣弧状
のアウタコア24Bとを円環状に配置し、二つの異なる
位置に第2のエアギャップ27を設けてもよい。
【0051】(3)前記各実施の形態では、各センサコ
ア12,32に対して二つのホールIC23を設けた
が、各センサコアに対して一つ又は三つ以上のホールI
Cを設けてもよい。即ち、前記第1の実施の形態では、
図5に示すように、半円弧状の二つのアウタコア24を
円環状に配置し、互いに180°の回転対称となる二つ
の位置に第2のエアギャップ27を設けてそれらの中に
ホールIC23をそれぞれ配置した。これに対し、図1
5に示すように、円環状のアウタコア24に一つの第2
のエアギャップ27を設けてその中にホールICを配置
してもよい。このように一つのホールICを設けた場合
でも回転角センサは原理的に成立することになる。或い
は、1/3円弧状の三つのアウタコアを円環状に配置
し、互いに120°の回転対称となる三つの位置に第2
のエアギャップを設けてそれらの中にホールICを配置
したり、図16に示すように、1/4円弧状の四つのア
ウタコア24を円環状に配置し、互いに90°の回転対
称となる四つの位置に第2のエアギャップ27を設けて
それらの中にホールICを配置したりしてもよい。この
ように三つ以上のホールICを設けた場合には、そのう
ちの一部が故障しても他のホールICによりフェイルセ
ーフ機能を確保することができると共に、二種類以上の
回転角の検出が可能になる。一方、前記第2の実施の形
態では、図12に示すように、インナコア35の第2の
エアギャップ37の中に二つのホールIC23を配置し
たが、図17に示すように、インナコア35の第2のエ
アギャップ37の中に一つのホールIC23を配置して
もよい。このように一つのホールICを設けた場合でも
回転角センサは原理的に成立することになる。
【0052】(4)前記各実施の形態では、磁力検出手
段としてホールIC23を使用したがこれに限られるも
のではなく、これ以外の検出用素子を使用してもよい。
【0053】
【発明の効果】請求項1に記載の発明の非接触式回転角
センサによれば、円弧状マグネットを使用したので、使
用されるマグネットやそれを含むセンサコア及び回転角
センサとしての生産性や部品組付性を向上させることが
でき、回転角の検出精度を向上させることができるとい
う効果を発揮する。
【0054】請求項2に記載の発明の非接触式回転角セ
ンサによれば、請求項1に記載の発明の効果に加え、少
なくとも二つの磁力検出手段が設けられることから、回
転角センサにフェイルセーフ機能を持たせることがで
き、その信頼性を向上させることができるという効果を
発揮する。
【0055】請求項3に記載の発明の非接触式回転角セ
ンサによれば、円弧状マグネットを使用したので、使用
されるマグネットやそれを含むセンサコア及び回転角セ
ンサとしての生産性や部品組付性を向上させることがで
き、回転角の検出精度を向上させることができるという
効果を発揮する。
【0056】請求項4に記載の発明の非接触式回転角セ
ンサによれば、請求項3に記載の発明の効果に加え、少
なくとも二つの磁力検出手段が設けられることから、回
転角センサにフェイルセーフ機能を持たせることがで
き、その信頼性を向上させることができるという効果を
発揮する。
【0057】請求項5に記載の発明のセンサコアによれ
ば、円弧状マグネットを使用したので、使用されるマグ
ネットやそれを含むセンサコア及び回転角センサとして
の生産性や部品組付性を向上させることができ、回転角
センサによる回転角の検出精度を向上させることができ
るという効果を発揮する。
【0058】請求項6に記載の発明のセンサコアによれ
ば、円弧状マグネットを使用したので、使用されるマグ
ネットやそれを含むセンサコア及び回転角センサとして
の生産性や部品組付性を向上させることができ、回転角
センサによる回転角の検出精度を向上させることができ
るという効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態に係り、非接触式回転角セン
サの構造を示す断面図である。
【図2】同じく、センサコア等を示す分解断面図であ
る。
【図3】同じく、センサコア及びホールICの組み付け
状態を示す斜視図である。
【図4】同じく、センサコアを示す斜視図である。
【図5】同じく、センサコアを示す平面図である。
【図6】同じく、図5のX−X線断面図である。
【図7】同じく、センサコアに形成される磁界を示す平
面図である。
【図8】同じく、センサコアに形成される磁界を示す平
面図である。
【図9】同じく、センサコアに形成される磁界を示す平
面図である。
【図10】同じく、回転角センサの検出特性を示すグラ
フである。
【図11】第2の実施の形態に係り、非接触式回転角セ
ンサの構造を示す断面図である。
【図12】同じく、センサコア等を示す平面図である。
【図13】同じく、図12のY−Y線断面図である。
【図14】別の実施の形態に係り、センサコアを示す平
面図である。
【図15】別の実施の形態に係り、センサコアを示す平
面図である。
【図16】別の実施の形態に係り、センサコアを示す平
面図である。
【図17】別の実施の形態に係り、センサコアを示す平
面図である。
【図18】従来例に係り、回転角センサの主要部を示す
平面図である。
【図19】別の従来例に係り、回転角センサの主要部を
示す平面図である。
【符号の説明】
11 回転角センサ 12 センサコア 14 入力軸 23 ホールIC(磁力検出手段) 24 アウタコア 25 インナコア 26 円弧状マグネット 27 第2のエアギャップ 28 第1のエアギャップ 31 回転角センサ 32 センサコア 34 アウタコア 35 インナコア 36 円弧状マグネット 37 第2のエアギャップ 38 第1のエアギャップ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対象物の回転角を磁力変化に置き換えて
    非接触に検出するようにした非接触式回転角センサであ
    って、 ハウジングと、 前記ハウジングにおいて回転可能に設けられた入力軸
    と、 磁性材料により環状に形成されたアウタコアと、 前記アウタコアの内側において同一軸線上に配置され、
    磁性材料により円板状に形成されたインナコアと、 前記アウタコアと前記インナコアとの間に設けられた第
    1のエアギャップと、 前記アウタコアが前記ハウジングに固定され、前記イン
    ナコアが前記入力軸と一体回転可能に設けられること
    と、 前記アウタコアにおいてその径方向に延びる第2のエア
    ギャップと、 前記第2のエアギャップに設けられた磁力検出手段と、 前記インナコアと同じ外径をもって円弧状に形成され、
    その径方向に着磁された円弧状マグネットと、 前記円弧状マグネット及び前記インナコアが互いに外周
    面を一致させるように前記円弧状マグネットが前記イン
    ナコアに一体的に固定されることとを備えたことを特徴
    とする非接触式回転角センサ。
  2. 【請求項2】 前記第2のエアギャップは前記アウタコ
    アにおいて回転対称となる少なくとも二つの位置に設け
    られ、前記磁力検出手段は前記少なくとも二つの第2の
    エアギャップのそれぞれに設けられることを特徴とする
    請求項1に記載の非接触式回転角センサ。
  3. 【請求項3】 対象物の回転角を磁力変化に置き換えて
    非接触に検出するようにした非接触式回転角センサであ
    って、 ハウジングと、 前記ハウジングにおいて回転可能に設けられた入力軸
    と、 磁性材料により環状に形成されたアウタコアと、 前記アウタコアの内側において同一軸線上に配置され、
    磁性材料により円板状に形成されたインナコアと、 前記アウタコアと前記インナコアとの間に設けられた第
    1のエアギャップと、 前記インナコアが前記ハウジングに固定され、前記アウ
    タコアが前記入力軸と一体回転可能に設けられること
    と、 前記インナコアにおいてその径方向に延びる第2のエア
    ギャップと、 前記第2のエアギャップに設けられた磁力検出手段と、 前記アウタコアと同じ内径をもって円弧状に形成され、
    その径方向に着磁された円弧状マグネットと、 前記円弧状マグネット及び前記アウタコアが互いに内周
    面を一致させるように前記円弧状マグネットが前記アウ
    タコアに一体的に固定されることとを備えたことを特徴
    とする非接触式回転角センサ。
  4. 【請求項4】 前記第2のエアギャップは前記インナコ
    アの直径に沿って設けられ、前記磁力検出手段は前記第
    2のエアギャップにおいて回転対称となる二つの位置に
    それぞれ設けられることを特徴とする請求項3に記載の
    非接触式回転角センサ。
  5. 【請求項5】 対象物の回転角を磁力変化に置き換えて
    非接触に検出するようにした非接触式回転角センサに使
    用されるセンサコアであって、 磁性材料により環状に形成されたアウタコアと、 前記アウタコアの内側において同一軸線上に配置され、
    磁性材料により円板状に形成されたインナコアと、 前記アウタコアと前記インナコアとの間に設けられた第
    1のエアギャップと、 前記アウタコアにおいてその径方向に延びる第2のエア
    ギャップと、 前記インナコアと同じ外径をもって円弧状に形成され、
    その径方向に着磁された円弧状マグネットと、 前記円弧状マグネット及び前記インナコアが互いに外周
    面を一致させるように前記円弧状マグネットが前記イン
    ナコアに一体的に固定されることとを備えたことを特徴
    とするセンサコア。
  6. 【請求項6】 対象物の回転角を磁力変化に置き換えて
    非接触に検出するようにした非接触式回転角センサに使
    用されるセンサコアであって、 磁性材料により環状に形成されたアウタコアと、 前記アウタコアの内側において同一軸線上に配置され、
    磁性材料により円板状に形成されたインナコアと、 前記アウタコアと前記インナコアとの間に設けられた第
    1のエアギャップと、 前記インナコアにおいてその径方向に延びる第2のエア
    ギャップと、 前記アウタコアと同じ内径をもって円弧状に形成され、
    その径方向に着磁された円弧状マグネットと、 前記円弧状マグネット及び前記アウタコアが互いに内周
    面を一致させるように前記円弧状マグネットが前記アウ
    タコアに一体的に固定されることとを備えたことを特徴
    とするセンサコア。
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