JP2010038765A - 回転検出装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】磁気検出素子の温度依存性の影響を受けることなく、ロータの回転態様を高い精度で検出することのできる回転検出装置を提供する。
【解決手段】この回転検出装置は、磁気センサ23と、ロータ21の回転に伴い軸線n1の周りを回転する磁石22とを備え、磁石22が回転するときに磁石22から発せられる磁界の変化を磁気センサ23により検出してロータ21の回転角度を検出する。ここでは、磁石22を、軸線n1に平行な軸線n2を中心軸とする円柱状に形成するとともに軸線n2の方向に着磁する。また、磁気センサ23を、磁石22の中心Csの描く回転軌跡を含む円周上から軸線n1の方向にギャップgだけオフセットした位置に配置し、さらに、その検出面を、磁石22の中心Csの回転平面と平行となる態様にて配置する。そして、磁気センサ23から出力される電圧信号から逆正接値を演算し、この逆正接値に基づいてロータ21の回転角度を検出する。
【選択図】図2
【解決手段】この回転検出装置は、磁気センサ23と、ロータ21の回転に伴い軸線n1の周りを回転する磁石22とを備え、磁石22が回転するときに磁石22から発せられる磁界の変化を磁気センサ23により検出してロータ21の回転角度を検出する。ここでは、磁石22を、軸線n1に平行な軸線n2を中心軸とする円柱状に形成するとともに軸線n2の方向に着磁する。また、磁気センサ23を、磁石22の中心Csの描く回転軌跡を含む円周上から軸線n1の方向にギャップgだけオフセットした位置に配置し、さらに、その検出面を、磁石22の中心Csの回転平面と平行となる態様にて配置する。そして、磁気センサ23から出力される電圧信号から逆正接値を演算し、この逆正接値に基づいてロータ21の回転角度を検出する。
【選択図】図2
Description
本発明は、磁石から発せられる磁界の変化を磁気検出素子により検出してロータの回転態様を検出する回転検出装置に関する。
この種の回転検出装置としては、例えば特許文献1に記載の回転検出装置が知られている。図13に、この特許文献1に記載の回転検出装置の斜視構造を示す。同図13に示されるように、この回転検出装置では、検出対象としてのロータ(図示略)と一体となって回転するインナコア100と、該インナコア100の外周に面一となるように組み付けられる円弧状の磁石101とを備え、ロータの回転に伴い、インナコア100及び磁石101が回転軸fを中心に回転する。また、この回転検出装置では、インナコア100の外周が環状のアウタコア110により囲繞されるとともに、このアウタコア110が図中に示す位置で固定されており、インナコア100がアウタコア110に対して相対回転する。ちなみに、この回転検出装置では、インナコア100及びアウタコア110を磁性材料により形成することで磁気回路を構成し、この磁気回路に磁石101から発せられる磁界を集磁することで、図中の一点鎖線で示されるような磁界が形成されている。一方、このアウタコア110には、2つのエアギャップ111が回転軸fを中心として180°だけずれた位置にそれぞれ形成されるとともに、これらのエアギャップ111に、ホール素子と共に信号処理回路等が集積化された2つのセンサチップ120がそれぞれ配設されている。ここでホール素子は、印加される磁界の磁束密度の大きさに比例したホール電圧を発生する磁気検出素子であり、センサチップ120では、印加される磁界の磁束密度の大きさをホール電圧として検出する。
そして、この回転検出装置では、インナコア100の回転に伴って磁石101が回転した際に、エアギャップ111に形成される磁界の磁束密度、すなわちセンサチップ120を通じて検出される磁束密度が変化する。ここで、図14に示すように、この回転検出装置では、先の図13に示すインナコア100の位置を基準(φ=0[°])としてその回転角度φが−45[°]〜+45[°]の範囲で変化したときに、センサチップ120を通じて検出される磁束密度Bが−0.15[T]〜+0.15[T]の範囲でリニアに変化する。したがって、このセンサチップ120を通じて検出される磁束密度Bに基づいてインナコア100の回転角度φを検出するようにすれば、インナコア100の回転角度φを精度良く検出することができ、ひいてはロータの回転角度の検出精度が向上するようになる。
特開2001−133212号公報
このように、回転検出装置として、インナコア100が回転したときにセンサチップ120を通じて検出される磁束密度Bがリニアに変化するといった構成を採用することで、確かにロータの回転角度の検出精度が向上するようにはなる。ただし、この回転検出装置では、磁束密度Bを検出するための磁気検出素子が、上述のように、ホール素子により構成されているため、同素子の温度特性が問題となる。すなわち、ホール素子は、一般に、自身の有する温度の影響を受けてホール電圧の大きさが変動する温度依存性を有しているため、こうした素子の温度依存性に起因したホール電圧の変動により、センサチップ120としての正確な磁束密度の検出が妨げられるおそれがある。このため、例えばセンサチップ120の温度変化に伴いロータの回転角度の検出精度が悪化するなど、回転検出装置としての機能に支障をきたすおそれがある。
なお、こうした問題は、磁石から発せられる磁界の変化を感知する磁気検出素子としてホール素子を採用するようにした回転検出装置に限らず、例えば磁気抵抗素子(MRE)を採用するようにした回転検出装置でも同様に生じうる。
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、磁気検出素子の温度依存性の影響を受けることなく、ロータの回転態様を高い精度で検出することのできる回転検出装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、磁気検出素子からなる磁気センサと、ロータの回転に伴い同ロータの回転軸の周りを回転する磁石とを備え、前記磁石の回転に伴う同磁石から発せられる磁界の変化を前記磁気検出素子により検出して前記ロータの回転態様を検出する回転検出装置において、前記磁石は、前記ロータの回転軸に平行な軸を中心軸とする円柱状に形成されるとともに同中心軸の方向に着磁され、前記磁気センサは、その検出面に平行な成分を有する磁気ベクトルが印加されたとき、同検出面に沿った基準線と印加された磁気ベクトルとのなす角をパラメータとして正弦波状の信号及び余弦波状の信号をそれぞれ出力するものであるとともに、前記磁石の回転に伴い同磁石の中心の描く回転軌跡を含む円周上から前記ロータの回転軸の方向にオフセットした位置に配置され、且つ、前記検出面が前記磁石の中心の描く回転軌跡を含む平面と平行となる態様にて配置されるものであって、前記磁気センサから出力される前記正弦波状の信号の値を前記余弦波状の信号の値で除算して正接値を算出した上で、同正接値から逆正接値を算出し、該算出した逆正接値に基づいて前記ロータの回転態様の検出を行うことを要旨としている。
ロータの回転に伴い同ロータの回転軸の周りを回転する磁石を、ロータの回転軸に平行な軸を中心軸とする円柱状に形成するとともに、同中心軸の方向に着磁することで、磁石の中心の描く回転軌跡を含む平面(回転平面)を除く部分では、ロータの回転軸に直交する方向の成分を有する磁気ベクトルが生じる。このため、磁気センサを、磁石の中心の回転平面からロータの回転軸の方向にオフセットした位置に配置するとともに、同磁気センサの検出面を、磁石の中心の回転平面と平行となるように配置するようにすれば、検出面に平行な成分を有する磁気ベクトルが同検出面に印加されるようになる。ここで、発明者は、上記構成によるように、磁気センサを、その検出面に平行な成分を有する磁気ベクトルが印加されたとき、検出面に沿った基準線と印加された磁気ベクトルとのなす角をパラメータとして正弦波状の信号及び余弦波状の信号をそれぞれ出力するものとして構成するようにした上で、同磁気センサを、特に、磁石の中心の描く回転軌跡を含む円周上から同ロータの回転軸の方向にオフセットした位置に配置することで、ロータの回転角度をパラメータとした正弦波状の信号及び余弦波状の信号を得ることができることを新たに発見した。そして、こうして得られる正弦波状の信号の値を余弦波状の信号の値で除算して正接値を算出するといった演算を行うようにすれば、この正接値は、磁気抵抗素子の温度依存性に起因する正弦波状の信号の変動、及び余弦波状の信号の変動が互いに相殺された値となる。したがって、この正接値から逆正接値を算出し、算出した逆正接値に基づいてロータの回転態様の検出を行うようにすれば、磁気検出素子の温度依存性の影響を受けることなく、高い精度でロータの回転態様を検出することができるようになる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の回転検出装置において、前記磁気検出素子は、印加される磁気ベクトルに応じて抵抗値を変化させる磁気抵抗素子からなり、前記磁気センサは、それぞれ4つの磁気抵抗素子により構成される2つのブリッジ回路を有し、前記正弦波状の信号及び前記余弦波状の信号を、これら2つのブリッジ回路の出力信号としてそれぞれ取得することを要旨としている。
同構成によれば、一つの磁気センサを通じて正弦波状の信号及び余弦波状の信号を取得することができるため、例えば正弦波状の信号を取得するための磁気センサと余弦波状の信号を取得するための磁気センサとを各別に設けるようにした回転検出装置と比較して、装置としての構造の簡素化を図ることができるようになる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の回転検出装置において、前記磁石の中心の描く回転軌跡を含む平面に沿って延設される基板を備え、前記磁気センサが、前記基板の互いに反対側の面に該基板を挟んで対向するかたちで実装される2つの磁気センサからなり、これら2つの磁気センサの二重系として前記ロータの回転態様の検出を行うことを要旨としている。
こうした回転検出装置にあっては、ロータの回転態様を検出するためのセンサとして2つの磁気センサを設けるようにする、いわゆるセンサの二重系化を図ることにより、たとえ一方の磁気センサに異常が生じた場合であっても、異常の生じていない他方の磁気センサを通じてロータの回転態様を検出することができるようになる。ここで、このようにセンサの二重系化を図る場合には、互いのセンサ出力を一致させるように2つの磁気センサを配置することが望ましい。一方、ホール素子からなる磁気センサを用いてロータの回転態様を検出するようにした回転検出装置にあっては、センサの二重系化を図る場合、例えば先の図11に例示した従来の回転検出装置のように、磁石の回転軸を中心として180°だけずれた位置に2つの磁気センサを配置するといった構造を採用することで2つの磁気センサの出力がほぼ一致するようになるため、適切なかたちでセンサの二重系化を図ることができるようになる。ただし、このような構造からなる回転検出装置にあっては、磁気センサを実装するための基板を設ける際に、2つの磁気センサに届くように基板を配置する必要があるため、基板の大型化を招くおそれがある。ところで、上記請求項1及び2に記載の回転検出装置によるように、磁石を、ロータの回転軸に平行な軸を中心軸とする円柱状に形成するとともに同中心軸の方向に着磁するようにすれば、磁石の中心の回転平面に対して鏡像対称となる磁界が形成されるようになる。したがって、上記構成によるように、磁石の中心の回転平面に沿って基板を延設するようにした上で、この基板の互いに反対側の面に該基板を挟んで対向するかたちで2つの磁気センサを配置するようにすれば、これらを互いに近接した位置に配置することができるようになる。また、2つの磁気センサに互いに正反対の方向の磁気ベクトルを印加することができるため、例えば2つの磁気センサを互いに反対方向の向きとなるように配置するなど、センサの向きの調整を適宜行うことで、それらの出力がほぼ一致するようにもなる。したがって、センサの二重系化を図りつつも、磁気センサを実装するための基板の小型化を実現することができるようになる。
本発明にかかる回転検出装置によれば、磁気検出素子の温度依存性の影響を受けることなく、ロータの回転態様を高い精度で検出することができるようになる。
(第1の実施形態)
以下、本発明にかかる回転検出装置を、車両のシフトレバーの位置(シフトポジション)を検出するシフトポジションセンサに具体化した第1の実施形態について図1〜図10を参照して説明する。図1は、本実施形態のシフトポジションセンサが搭載される車両のシフト装置の概略の構成を示したものであり、はじめに、この図1を参照してこのシフト装置の概要を説明する。ちなみに、このシフト装置は、シフトレバーと変速機との間の機械的な連結が排除された、いわゆるシフトバイワイヤ式のシフト装置を想定している。
以下、本発明にかかる回転検出装置を、車両のシフトレバーの位置(シフトポジション)を検出するシフトポジションセンサに具体化した第1の実施形態について図1〜図10を参照して説明する。図1は、本実施形態のシフトポジションセンサが搭載される車両のシフト装置の概略の構成を示したものであり、はじめに、この図1を参照してこのシフト装置の概要を説明する。ちなみに、このシフト装置は、シフトレバーと変速機との間の機械的な連結が排除された、いわゆるシフトバイワイヤ式のシフト装置を想定している。
同図1に示されるように、このシフト装置は、大きくは、車両の運転者が把持する部分となる把持部11の設けられたシフトレバー12と、このシフトレバー12が挿通される部分として直線状のシフトゲート13の形成されたシフトパネル14とを備えている。ここで、シフトレバー12の基端側の部分には、シフトゲート13の延伸方向と直交する方向に延びるシャフト15が設けられており、このシャフト15とシフトレバー12の基端部とが連結部材16を介して互いに連結されている。そして、このシフト装置では、シフトレバー12が、図示しない支持構造を介してシャフト15を中心に揺動可能に支持される構造となっている。ちなみに、このシフト装置では、運転者が、例えばシフトレバー12をシフトゲート13の図中の奥側の位置から手前側の位置まで操作したとすると、シフトポジションが「P(パーキングレンジ)」、「R(リバースレンジ)」、「N(ニュートラルレンジ)」、「D(ドライブレンジ)」、「2(セカンドレンジ)」、「1(ロウレンジ)」の順に選択的に切り替えられる。一方、シャフト15の端部には、同シャフト15の回転位置に応じた、換言すればシフトポジションに応じた電圧信号を出力するシフトポジションセンサ20が取り付けられており、このシフトポジションセンサ20の電圧信号が、マイクロコンピュータを中心に構成されてシフト装置の各種制御を統括的に司る制御部30に伝達される。この制御部30は、シフトポジションセンサ20から伝達される電圧信号に基づいてシフトレバー12が上記シフトポジションのいずれのポジションであるかを判定するとともに、判定されたシフトポジションに基づいて、車両の変速機40のギア段を変更する制御を実行する。
次に、図2(a),(b)を参照して、シフトポジションセンサ20の具体的な構造について説明する。ここで、図2(a)は、このシフトポジションセンサ20の側面構造を、また、図2(b)は、図2(a)のA−A線に沿った断面構造をそれぞれ示したものである。なお、図2(b)では、軸線P(P)を基準として、軸線n1を中心に矢印aで示す方向に所定角度だけそれぞれ傾いた軸線を、軸線P(R),軸線P(N),軸線P(D),軸線P(2),軸線P(1)にてそれぞれ示している。
同図2(a),(b)に示されるように、シフトポジションセンサ20は、大きくは、軸線n1を中心軸として円柱状に形成されるとともに外周面に板状の突出部21aの形成されたロータ21と、突出部21aのシフトレバー12の側の面に固着された磁石22と、磁石22により形成される磁界の変化を検出する磁気センサ23とから構成されている。また、このシフトポジションセンサ20では、ロータ21等の各種部品の外側を合成樹脂製のケース24により覆うことで、これらの各種部品を外部環境から保護する構造となっている。
ここで、ロータ21の中央部には、軸線n1に沿うかたちで断面矩形状の挿通孔21bが形成されており、この挿通孔21bに、シャフト15の端面から回転軸mに沿って導出された同じく断面矩形状の突出部15aが嵌合される。すなわち、このシフトポジションセンサ20では、ロータ21の挿通孔21bにシャフト15の突出部15aが嵌合することで、シャフト15の回転軸mとロータ21の中心軸である軸線n1とが互いに一致するかたちでロータ21がシャフト15に組み付けられる。そして、このシフトポジションセンサ20では、運転者によるシフトレバー12の操作に伴い、ロータ21がシャフト15と一体となって回転軸mを中心に回転する構造となっている。
一方、磁石22は、上記軸線n1と平行な軸線n2を中心軸とする円柱状に形成されるとともに、同軸線n2に沿ってシフトレバー12の側の部分がS極となり、また、その反対側の部分がN極となる着磁方向を有している。そして、図2(b)に示されるように、この磁石22は、運転者によるシフトレバー12の操作に伴いシャフト15及びロータ21が回転軸mを中心に回転したとすると、上記突出部21aと一体となって回転軸mの周りを回転する。具体的には、例えば上記シフトポジションが「P」に設定されているときには、磁石22はその中心Cmが軸線P(P)と重なる位置に保持された状態であり、この状態からシフトポジションが「R」に切り替えられたとすると、上記磁石22はその中心Cmが軸線P(R)と重なる位置まで回転する。さらに、シフトポジションが「N」,「D」,「2」,「1」の順に切り替えられたとすると、上記磁石22はその中心Cmが軸線P(N),P(D),P(2),P(1)と重なる位置までそれぞれ回転する。
また一方、ケース24の中央部には、上記ロータ21が摺動可能に挿入される挿入孔24aが形成されるとともに、この挿入孔24aに連通するかたちで上記磁石22及び突出部21aが動く範囲に対応して扇形状の内部空間24bが形成されている。ちなみに、本実施形態にかかるシフトポジションセンサ20では、ケース24が図中に示す位置で固定されているため、ロータ21が回転した際には、ケース24はその位置が保持されたまま、ロータ21のみが回転する。また、ケース24には、内部空間24bが形成されている部分から上記矢印aで示す方向にずれた位置であって、且つ、図2(a)に併せ示すように、上記軸線n1の方向にずれた位置に、円弧状の内部空間24cが形成されている。そして、この内部空間24cには、上記磁気センサ23をはじめ、同磁気センサ23から出力される電圧信号を取り込んで各種演算を行う演算回路などを実装した基板25が配設されている。ちなみに、図2(b)に示されるように、この基板25にはコネクタ25aが設けられており、上記シフト装置は、シフトポジションセンサ20への給電、並びに同シフトポジションセンサ20の出力の取り込みをこのコネクタ25aを介して行う。
ここで、本実施形態にかかるシフトポジションセンサ20では、このようにケース24の内部空間24cに磁気センサ23を配設することにより、磁気センサ23が上記磁石22に対して以下のような位置関係を有して配設されている。すなわち、図2(a)に示されるように、上記磁石22の回転に伴い同磁石22の中心Cmの描く回転軌跡の円周上(図中の二点鎖線で示す円周上)から、上記軸線n1の方向にギャップgだけオフセットした位置に配置されている。また、この磁気センサ23は、図2(b)に示される面と平行となる態様にて、すなわち軸線n1に直交する態様にて、磁気を検出する検出面が配置されている。
図3は、こうした磁気センサ23についてその検出面の側から見た平面構造を示したものである。
同図3に示されるように、磁気センサ23は、センサ中心Csを中心として各々45°ずつ傾くかたちで環状に配置される8つの磁気抵抗素子M1〜M8を備えるセンサ部23aと共に、同センサ部23aから出力される電圧信号に対して所定の信号処理を施す回路等が1チップに集積化されて構成される、いわゆる磁気抵抗効果(MRE)センサである。ちなみに、磁気抵抗素子M1〜M8は、強磁性金属を主成分とする磁気抵抗膜からなり、印加される磁気ベクトルに応じてその抵抗値が変化するといった物性を有している。そして、この磁気センサ23は、例えばセンサ中心Csを通り、且つ、図中のy軸に平行な軸線をysとしたときに、センサ23に印加される磁気ベクトルBvと軸線ysとがなす角度θの大きさに応じた電圧信号を出力する。
同図3に示されるように、磁気センサ23は、センサ中心Csを中心として各々45°ずつ傾くかたちで環状に配置される8つの磁気抵抗素子M1〜M8を備えるセンサ部23aと共に、同センサ部23aから出力される電圧信号に対して所定の信号処理を施す回路等が1チップに集積化されて構成される、いわゆる磁気抵抗効果(MRE)センサである。ちなみに、磁気抵抗素子M1〜M8は、強磁性金属を主成分とする磁気抵抗膜からなり、印加される磁気ベクトルに応じてその抵抗値が変化するといった物性を有している。そして、この磁気センサ23は、例えばセンサ中心Csを通り、且つ、図中のy軸に平行な軸線をysとしたときに、センサ23に印加される磁気ベクトルBvと軸線ysとがなす角度θの大きさに応じた電圧信号を出力する。
図4は、こうした構造を有する磁気センサ23の電気的な構成についてその等価回路を示したものである。
同図4に示されるように、この磁気センサ23では、4つの磁気抵抗素子M1,M3,M5,M7により1つのブリッジ回路が、また、4つの磁気抵抗素子M2,M4,M6,M8によってもう1つのブリッジ回路が構成されている。ここで、各ブリッジ回路では、磁気抵抗素子M3,M5の間、並びに磁気抵抗素子M4,M6の間に定電圧Vccがそれぞれ印加されるとともに、磁気抵抗素子M1,M7の間、並びに磁気抵抗素子M2,M8の間が各々接地されている。そして、磁気センサ23では、上記センサ部23aの出力として、磁気抵抗素子M1,M3の間の中点電位V11、磁気抵抗素子M5,M7の間の中点電位V12、磁気抵抗素子M2,M4の間の中点電位V21、及び磁気抵抗素子M6,M8の間の中点電位V22がそれぞれ出力される。そして、磁気センサ23では、中点電位V11,V12が差動増幅器50に取り込まれて、また、中点電位V21,V22が差動増幅器51に取り込まれてそれぞれ差動増幅される。すなわち、この磁気センサ23では、差動増幅器50,51による各差動増幅出力として、磁気抵抗素子M1〜M8に印加される磁気ベクトルの変化に応じて連続的に変化する電圧信号V1,V2が出力される。ちなみに、これらの電圧信号V1,V2は、以下の(1)及び(2)式で示されるように、また図5に示すように、先の図3に示した上記磁気ベクトルBvの方向が基準線ysとなす角度θをパラメータとして、それぞれ正弦波状及び余弦波状に変化する。
同図4に示されるように、この磁気センサ23では、4つの磁気抵抗素子M1,M3,M5,M7により1つのブリッジ回路が、また、4つの磁気抵抗素子M2,M4,M6,M8によってもう1つのブリッジ回路が構成されている。ここで、各ブリッジ回路では、磁気抵抗素子M3,M5の間、並びに磁気抵抗素子M4,M6の間に定電圧Vccがそれぞれ印加されるとともに、磁気抵抗素子M1,M7の間、並びに磁気抵抗素子M2,M8の間が各々接地されている。そして、磁気センサ23では、上記センサ部23aの出力として、磁気抵抗素子M1,M3の間の中点電位V11、磁気抵抗素子M5,M7の間の中点電位V12、磁気抵抗素子M2,M4の間の中点電位V21、及び磁気抵抗素子M6,M8の間の中点電位V22がそれぞれ出力される。そして、磁気センサ23では、中点電位V11,V12が差動増幅器50に取り込まれて、また、中点電位V21,V22が差動増幅器51に取り込まれてそれぞれ差動増幅される。すなわち、この磁気センサ23では、差動増幅器50,51による各差動増幅出力として、磁気抵抗素子M1〜M8に印加される磁気ベクトルの変化に応じて連続的に変化する電圧信号V1,V2が出力される。ちなみに、これらの電圧信号V1,V2は、以下の(1)及び(2)式で示されるように、また図5に示すように、先の図3に示した上記磁気ベクトルBvの方向が基準線ysとなす角度θをパラメータとして、それぞれ正弦波状及び余弦波状に変化する。
V1=Vs×sin2θ・・・(1)
V2=Vs×cos2θ・・・(2)
ただし、Vsは磁気センサ23の感度に基づく値である。
V2=Vs×cos2θ・・・(2)
ただし、Vsは磁気センサ23の感度に基づく値である。
次に、図6〜図8を参照して、シフトポジションの切り替えに伴って磁石22が回転したときの上記電圧信号V1,V2の変化態様について説明する。ここで、図6(a)は、先の図2(a)に対応する図として、磁石22及び磁気センサ23といった要素のみを抜き出して、磁石22の中心Cmが軸線P(1)上に位置しているときに磁石22により形成される磁界を模式的に示したものである。また、図6(b)は、上記図2(b)に対応する図として、同じく磁石22及び磁気センサ23といった要素のみを抜き出して、磁石22の中心Cmが軸線P(1)上に位置しているときに磁気センサ23に印加される磁気ベクトルを模式的に示したものである。なお、同図6(b)では、上記磁石22の中心Cmの描く回転軌跡を含む平面(回転平面)をxy平面としている。
このシフトポジションセンサ20では、前述のように、磁石22がその中心軸である軸線n2に沿って着磁されているため、同磁石22により、図6(a)中の一点鎖線の矢印にて示されるような磁界が形成される。ここで、このシフトポジションセンサ20では、同じく上述のように、磁石22により形成されるこうした磁界に対し、磁気センサ23を、図中の二点鎖線で示す磁石22の中心Cmの回転軌跡を含む円周上からロータ21の回転軸である軸線n1に沿った方向にギャップgだけオフセットした位置に配置するようにしている。これにより、図6(b)に併せ示されるように、磁石22の中心Cmが軸線P(1)上に位置しているときには、上記軸線n1に直交する方向、すなわち同センサ23の検出面に平行な方向の成分Bv(1)を有する磁気ベクトルが磁気センサ23に印加される。そして、このシフトポジションセンサ20では、磁石22の中心Cmが軸線P(1)上に位置している状態から、ロータ21の回転に伴い、磁石22が、「軸線P(2)→軸線P(D)→軸線P(N)→軸線P(R)→軸線P(P)」の順をもってそれぞれの軸線上を移動したとすると、磁気センサ23に印加される磁気ベクトルの方向に変化が生じる。すなわち、図7に示すように、磁気センサ23に印加される磁気ベクトルの方向は、磁気ベクトルBv(1)を基準として、「磁気ベクトルBv(2)→磁気ベクトルBv(D)→磁気ベクトルBv(N)→磁気ベクトルBv(R)→磁気ベクトルBv(P)」の順で変化し、磁気センサ23に印加される磁気ベクトルBvと軸線ysとがなす角度θが徐々に大きくなる。そしてこのとき、磁気センサ23から出力される電圧信号V1,V2が、以下の(3)及び(4)式で示されるように、先の図6(b)中に示す磁石22の中心Cmとセンサ23の中心Csとが軸線n1に沿った方向に重なる位置を基準とした磁石22の回転角度、すなわちロータ21の回転角度αをパラメータとして、正弦波状及び余弦波状にそれぞれ変化することが発明者によって確認されている。
V1=Vs×sinα・・・(3)
V2=Vs×cosα・・・(4)
ちなみに、図8は、横軸にロータ21の回転角度αを、縦軸に電圧信号V1,V2をとり、両者の関係をそれぞれ示したグラフである。なお、図8では、シフトポジションが「1」,「2」,「D」,「N」,「R」,「P」であるときのロータ21の回転角度をα(1),α(2),α(D),α(N),α(R),α(P)にてそれぞれ示している。
V2=Vs×cosα・・・(4)
ちなみに、図8は、横軸にロータ21の回転角度αを、縦軸に電圧信号V1,V2をとり、両者の関係をそれぞれ示したグラフである。なお、図8では、シフトポジションが「1」,「2」,「D」,「N」,「R」,「P」であるときのロータ21の回転角度をα(1),α(2),α(D),α(N),α(R),α(P)にてそれぞれ示している。
ところで、ロータ21の回転角度αに応じて電圧信号V1,V2が図8で示す態様にて変化する場合、シフト装置の制御部30では、例えば電圧信号V1の値に基づいてシフトポジションを検出することが可能であるとも考えられる。すなわち、シフト装置の制御部30は、例えば電圧信号V1の値が図中のV1(2)の値である旨を検出することができれば、シフトポジションが「2」である旨を検出することができるとも考えられる。
しかしながら、磁気センサ23を構成する磁気抵抗素子M1〜M8は、一般に、自身の温度等の影響を受けてその抵抗値が変動する温度依存性を有しているため、こうした素子の温度依存性に起因して、電圧信号V1,V2の振幅Vsが変動するおそれがある。このため、単に電圧信号V1、あるいは電圧信号V2に基づいて、シフトポジションの検出を行おうとすると、こうした振幅Vsの温度依存性の影響により、シフトポジションを適切に検出することができないおそれがある。
そこで、本実施形態にかかるシフトポジションセンサ20では、図9に示すように、この磁気センサ23の出力信号である電圧信号V1,V2を演算回路60に取り込んで、まずは、以下の(5)式に基づく演算を演算回路60を通じて行い、電圧信号V1,V2から正接値tanαを求めるようにしている。
V1/V2=(Vs×sinα)/(Vs×cosα)=tanα・・・(5)
すなわち、この(5)式に基づく演算を行うことで、温度依存性を有する振幅Vsをキャンセルすることができるようになる。さらに、このシフトポジションセンサ20では、演算回路60を通じて正接値tanαからその逆正接値β(=arctan(tanα))を求める演算を行うとともに、演算された逆正接値βを電圧信号Vβとして上記シフト装置の制御部30に伝達する。
すなわち、この(5)式に基づく演算を行うことで、温度依存性を有する振幅Vsをキャンセルすることができるようになる。さらに、このシフトポジションセンサ20では、演算回路60を通じて正接値tanαからその逆正接値β(=arctan(tanα))を求める演算を行うとともに、演算された逆正接値βを電圧信号Vβとして上記シフト装置の制御部30に伝達する。
ここで、図10は、横軸に上記ロータ21の回転角度αを、縦軸に逆正接値βをとり、両者の関係を示したグラフである。なお、図10でも、シフトポジションが「1」,「2」,「D」,「N」,「R」,「P」であるときのロータ21の回転角度をα(1),α(2),α(D),α(N),α(R),α(P)にてそれぞれ示している。
同図10に示されるように、逆正接値βは、ロータ21の回転角度αの変化に対してリニアに変化するため、この逆正接値βに基づいてロータ21の回転角度αを検出すれば、その検出処理が簡易な処理で済むようになる。しかも、逆正接値βは、磁気抵抗素子M1〜M8の温度依存性の影響を受けることがないため、ロータ21の回転角度αの検出を、より高い精度で行うことができるようになり、ひいてはシフト装置によるシフトポジションの検出を、より高い精度で行うことができるようになる。
以上説明したように、この第1の実施形態にかかるシフトポジションセンサによれば、以下のような効果が得られるようにもなる。
(1)ロータ21の回転に伴いその回転軸である軸線n1の周りを回転する磁石22を設けた上で、この磁石22を、軸線n1に平行な軸線n2を中心軸とする円柱状に形成するとともに軸線n2の方向に着磁するようにした。また、検出面に印加される磁気ベクトルに応じて正弦波状の電圧信号V1と余弦波状の電圧信号V2とを出力する磁気センサ23を、磁石22の中心Csの描く回転軌跡を含む円周上から軸線n1の方向にギャップgだけオフセットした位置に配置し、さらに、その検出面を、磁石22の中心Csの回転平面と平行となる態様にて配置するようにした。ここで、発明者は、シフトポジションセンサとしてのこうした構成により、ロータ21が回転した際に、磁気センサ23から出力される電圧信号V1,V2が、ロータ21の回転角度αをパラメータとしてそれぞれ正弦波状の信号及び余弦波状の信号となることを新たに見出した。そして、正弦波状の電圧信号V1の値を余弦波状の電圧信号V2の値で除算して正接値tanαを演算し、さらに、この正接値tanαから逆正接値βを演算して、この逆正接値βに基づいてロータ21の回転角度αを検出するようにした。これにより、磁気抵抗素子M1〜M8の温度依存性の影響を受けることなく、ロータ21の回転角度αの検出を、より高い精度で行うことができるようになり、ひいてはシフト装置によるシフトポジションの検出を、より高い精度で行うことができるようになる。
(1)ロータ21の回転に伴いその回転軸である軸線n1の周りを回転する磁石22を設けた上で、この磁石22を、軸線n1に平行な軸線n2を中心軸とする円柱状に形成するとともに軸線n2の方向に着磁するようにした。また、検出面に印加される磁気ベクトルに応じて正弦波状の電圧信号V1と余弦波状の電圧信号V2とを出力する磁気センサ23を、磁石22の中心Csの描く回転軌跡を含む円周上から軸線n1の方向にギャップgだけオフセットした位置に配置し、さらに、その検出面を、磁石22の中心Csの回転平面と平行となる態様にて配置するようにした。ここで、発明者は、シフトポジションセンサとしてのこうした構成により、ロータ21が回転した際に、磁気センサ23から出力される電圧信号V1,V2が、ロータ21の回転角度αをパラメータとしてそれぞれ正弦波状の信号及び余弦波状の信号となることを新たに見出した。そして、正弦波状の電圧信号V1の値を余弦波状の電圧信号V2の値で除算して正接値tanαを演算し、さらに、この正接値tanαから逆正接値βを演算して、この逆正接値βに基づいてロータ21の回転角度αを検出するようにした。これにより、磁気抵抗素子M1〜M8の温度依存性の影響を受けることなく、ロータ21の回転角度αの検出を、より高い精度で行うことができるようになり、ひいてはシフト装置によるシフトポジションの検出を、より高い精度で行うことができるようになる。
(2)磁気センサ23に、4つの磁気抵抗素子M1,M3,M5,M7により構成される一つのブリッジ回路と、4つの磁気抵抗素子M2,M4,M6,M8により構成されるもう一つのブリッジ回路とを設け、正弦波状の電圧信号V1と余弦波状の電圧信号V2とを、これらのブリッジ回路の出力信号としてそれぞれ取得するようにした。これにより、例えば正弦波状の電圧信号V1を取得するための磁気センサと余弦波状の電圧信号V2を取得するための磁気センサとを各別に設けるようにしたシフトポジションセンサと比較して、センサとしての構造の簡素化を図ることができるようになる。
(第2の実施形態)
続いて、本発明にかかる回転検出装置を、ここでも車両のシフトポジションを検出するシフトポジションセンサに具体化した第2の実施形態について、先の6(a)に併せ、図11及び図12を参照して説明する。
(第2の実施形態)
続いて、本発明にかかる回転検出装置を、ここでも車両のシフトポジションを検出するシフトポジションセンサに具体化した第2の実施形態について、先の6(a)に併せ、図11及び図12を参照して説明する。
一般に、上記第1の実施形態にかかるシフトポジションセンサ20を含む回転検出装置にあっては、ロータの回転態様を検出するためのセンサとして2つの磁気センサを設けるようにする、いわゆるセンサの二重系化を図ることが望ましい。すなわち、こうしたセンサの二重系化を図ることによって、たとえ2つの磁気センサのうちの一方の磁気センサに異常が生じた場合であっても、異常の生じていない他方の磁気センサを通じてロータの回転態様を検出することができるようになる。ここで、このようにセンサの二重系化を図る場合には、互いのセンサ出力を一致させるように2つの磁気センサを配置することが望ましい。一方、ホール素子からなる磁気センサを用いてロータの回転態様を検出するようにした回転検出装置にあっては、センサの二重系化を図る場合、例えば先の図13に例示した従来の回転検出装置のような構造を採用することが考えられる。すなわち、磁石の回転軸fを中心として180°だけずれた位置に2つの磁気センサを配置するといった構造を採用することで2つの磁気センサの出力がほぼ一致するようになるため、適切なかたちでセンサの二重系化を図ることができるようになる。ただし、このような構造からなる回転検出装置にあっては、磁気センサを実装するための基板を設ける際に、2つの磁気センサに届く長さを有する基板、例えば図11に示すような回転軸fを中心とした半円弧状の基板130が必要になるなど、基板の大型化を招くおそれがある。
ところで、先の図6(a)に示されるように、磁石22を、その回転軸である軸線n1に平行な軸線n2を中心軸とする円柱状に形成するとともに、同軸線n2の方向に着磁するようにした場合には、磁石22の中心Csの回転平面(図中の二点鎖線を含む紙面に垂直な平面)に対して鏡像対称となる磁界が形成されるようになる。したがって、図中の破線で示す位置に、すなわち上記磁気センサ23に対して磁石22の中心Csの回転平面を基準として対称となる位置に新たな磁気センサ26を配置するようにすれば、磁気センサ23に印加される磁気ベクトルBv(1)と反対方向の磁気ベクトルBv(1)’が磁気センサ26に印加されるようになる。このため、磁気センサ23,26を同一構造のセンサとしてそれぞれ構成し、さらに磁気センサ23,26の向きを図中の上下方向に互いに反対方向となるように配置するようにすれば、磁気センサ23,26から出力される電圧信号がほぼ一致するようになるため、適切なかたちでセンサの二重系化を図ることができるようになり、しかも、2つの磁気センサ23,26を互いに接近した位置に配置することもできるようになる。本実施形態にかかるシフトポジションセンサでは、こうしたセンサの二重系構造を利用して、磁気センサを実装するための基板の小型化を実現するようにしている。
図12(a)は、先の図2(a)に対応する図として本実施形態にかかるシフトポジションセンサ70の側面構造を、また、図12(b)は、図12(a)のB−B線に沿った断面構造をそれぞれ示したものである。なお、この第2の実施形態が適用対象とするシフトポジションセンサもその基本構造は先の図2(a),(b)に示した構造に準ずるものであり、図12(a),(b)において先の図2(a),(b)に示した要素と同一の要素にはそれぞれ同一の符号を付すことにより重複する説明を割愛し、以下では、両者の相違点を中心に説明する。
同図12(a),(b)に示されるように、このシフトポジションセンサ70では、磁石22の中心Cmの回転平面(図中の二点鎖線を含む平面)に沿って上記基板25が配設されるとともに、この基板25の互いに反対側の面に該基板25を挟んで対向するかたちで2つの磁気センサ23,26が配設されている。そして、このシフトポジションセンサ70では、これら磁気センサ23,26の二重系としてロータ21の回転角度αの検出を行うようにしている。ここで、磁気センサ26は、磁気センサ23と同一構造のセンサとして構成されるとともに、これら磁気センサ23,26の向きが図12(a)の上下方向に互いに反対方向となるように設定されている。すなわち、このシフトポジションセンサ70では、上述のセンサの二重系化構造を採用するようにしている。このため、2つの磁気センサ23,26から出力される電圧信号がほぼ一致するため、適切なかたちでセンサの二重系化を図ることができるようになる。しかも、磁気センサ23,26を互いに接近した位置に配置することもできるため、センサの二重系化構造を取りながらも、図12(b)に示すように、基板25を、例えば軸線n1を中心とした1/4円弧状に形成することができるようにもなる。したがって、本実施形態にかかるシフトポジションセンサ70によれば、先の図11に例示した回転検出装置と比較して、基板の小型化を実現することができるようになる。
以上説明したように、この第2の実施形態にかかるシフトポジションセンサによれば、先の第1の実施形態による前記(1),(2)の効果に加え、さらに以下の効果が得られるようになる。
(3)磁石22の中心Cmの回転平面に沿って基板25を延設した上で、同基板25の互いに反対側の面に基板25を挟んで対向するかたちで2つの磁気センサ23,26を配設し、これら2つの磁気センサ23,26の二重系としてロータ21の回転角度αの検出を行うようにした。これにより、センサの二重系化を図りつつも、磁気センサ23,26を実装するための基板25の小型化が図られるようになる。
(他の実施形態)
なお、上記各実施形態は、これを適宜変更した以下の形態にて実施することもできる。
(他の実施形態)
なお、上記各実施形態は、これを適宜変更した以下の形態にて実施することもできる。
・上記各実施形態では、2つのブリッジ回路の設けられた磁気センサ23を利用して正弦波状の電圧信号及び余弦波状の電圧信号をそれぞれ取得するようにしたが、例えば1つのブリッジ回路の設けられた磁気センサを2つ設けた上で、2つの磁気センサを利用して正弦波状の電圧信号及び余弦波状の電圧信号をそれぞれ取得するようにしてもよい。
・上記各実施形態では、本発明にかかる回転検出装置を、シフトポジションを検出するシフトポジションセンサに適用するようにしたが、例えば、シフトポジションが「N(ニュートラル)」であるか否かを検出する、いわゆるニュートラルスイッチに適用するようにしてもよい。要は、ロータの回転態様を検出する回転検出装置であればよい。
(付記)
次に、上記各実施形態及びその変形例から把握できる技術的思想について追記する。
(付記)
次に、上記各実施形態及びその変形例から把握できる技術的思想について追記する。
(イ)車両のシフトレバーの位置を検出すべく車両のシフト装置に設けられる請求項1〜3のいずれか一項に記載の回転検出装置を利用したシフトポジションセンサであって、前記ロータが、車両のシフトレバーの操作に応じて回転するものであり、前記検出されるロータの回転態様に基づき前記シフトレバーの位置の検出を行うことを特徴とするシフトポジションセンサ。具体的には、同構成によるように、上記請求項1〜3のいずれか一項に記載の回転検出装置を、車両のシフトレバーの位置を検出するためのシフトポジションセンサに適用し、シフトレバーの操作に応じてロータが回転する構成とした上で、検出されるロータの回転態様に基づきシフトレバーの位置の検出を行うようにしてもよい。
(ロ)車両のシフトレバーのニュートラルポジションの位置を検出すべく車両のシフト装置に設けられる請求項1〜3のいずれか一項に記載の回転検出装置を利用したニュートラルスイッチであって、前記ロータが、車両のシフトレバーの操作に応じて回転するものであり、前記検出されるロータの回転態様に基づき前記シフトレバーのニュートラルポジションの位置の検出を行うことを特徴とするニュートラルスイッチ。具体的には、同構成によるように、上記請求項1〜3のいずれか一項に記載の回転検出装置を、車両のシフトレバーのニュートラルポジションの位置を検出するためのニュートラルスイッチに適用し、シフトレバーの操作に応じてロータが回転する構成とした上で、検出されるロータの回転態様に基づきシフトレバーのニュートラルポジションの位置の検出を行うようにしてもよい。
11…把持部、12…シフトレバー、13…シフトゲート、14…シフトパネル、15…シャフト、15a…突出部、16…連結部材、20,70…シフトポジションセンサ、21…ロータ、21a…突出部、21b…挿通孔、22,101…磁石、23…磁気センサ、23a…センサ部、24…ケース、24a…挿入孔、24b,24c…内部空間、25,130…基板、25a…コネクタ、26…磁気センサ、30…制御部、40…変速機、50,51…差動増幅器、60…演算回路、100…インナコア、110…アウタコア、111…エアギャップ、120…センサチップ。
Claims (3)
- 磁気検出素子からなる磁気センサと、ロータの回転に伴い同ロータの回転軸の周りを回転する磁石とを備え、前記磁石の回転に伴う同磁石から発せられる磁界の変化を前記磁気検出素子により検出して前記ロータの回転態様を検出する回転検出装置において、
前記磁石は、前記ロータの回転軸に平行な軸を中心軸とする円柱状に形成されるとともに同中心軸の方向に着磁され、
前記磁気センサは、その検出面に平行な成分を有する磁気ベクトルが印加されたとき、同検出面に沿った基準線と印加された磁気ベクトルとのなす角をパラメータとして正弦波状の信号及び余弦波状の信号をそれぞれ出力するものであるとともに、前記磁石の回転に伴い同磁石の中心の描く回転軌跡を含む円周上から前記ロータの回転軸の方向にオフセットした位置に配置され、且つ、前記検出面が前記磁石の中心の描く回転軌跡を含む平面と平行となる態様にて配置されるものであって、
前記磁気センサから出力される前記正弦波状の信号の値を前記余弦波状の信号の値で除算して正接値を算出した上で、同正接値から逆正接値を算出し、該算出した逆正接値に基づいて前記ロータの回転態様の検出を行う
ことを特徴とする回転検出装置。 - 前記磁気検出素子は、印加される磁気ベクトルに応じて抵抗値を変化させる磁気抵抗素子からなり、前記磁気センサは、それぞれ4つの磁気抵抗素子により構成される2つのブリッジ回路を有し、前記正弦波状の信号及び前記余弦波状の信号を、これら2つのブリッジ回路の出力信号としてそれぞれ取得する
請求項1に記載の回転検出装置。 - 請求項1又は2に記載の回転検出装置において、
前記磁石の中心の描く回転軌跡を含む平面に沿って延設される基板を備え、前記磁気センサが、前記基板の互いに反対側の面に該基板を挟んで対向するかたちで実装される2つの磁気センサからなり、これら2つの磁気センサの二重系として前記ロータの回転態様の検出を行う
ことを特徴とする回転検出装置。
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