JP3623432B2 - 非接触式回転角センサ及びそのセンサコア - Google Patents

非接触式回転角センサ及びそのセンサコア Download PDF

Info

Publication number
JP3623432B2
JP3623432B2 JP2000216913A JP2000216913A JP3623432B2 JP 3623432 B2 JP3623432 B2 JP 3623432B2 JP 2000216913 A JP2000216913 A JP 2000216913A JP 2000216913 A JP2000216913 A JP 2000216913A JP 3623432 B2 JP3623432 B2 JP 3623432B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
core
sensor
rotation angle
outer core
inner core
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2000216913A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2002031505A (ja
Inventor
嘉樹 伊藤
真 間瀬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aisan Industry Co Ltd
Original Assignee
Aisan Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Aisan Industry Co Ltd filed Critical Aisan Industry Co Ltd
Priority to JP2000216913A priority Critical patent/JP3623432B2/ja
Publication of JP2002031505A publication Critical patent/JP2002031505A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3623432B2 publication Critical patent/JP3623432B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、回転軸の回転角を検出するのに使用される回転角センサに係り、詳しくは、回転軸の回転角を磁力変化に置き換えて非接触に検出するようにした非接触式回転角センサ及びそのセンサコアに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、ポテンショメータを使用した接触式回転角センサが知られている。ポテンショメータは抵抗素子上でワイパを摺動させて電気的抵抗を可変とするものである。従って、抵抗素子とワイパとの摺動部に摩耗粉が生じることがあり、その摩耗粉が原因で抵抗値に誤検出のおそれがあった。又、摺動部の摩擦抵抗が検出対象物の動作抵抗となることがあり、対象物の動作応答性に影響を与えることがあった。
【0003】
そこで、上記接触式回転角センサの不具合を解消するものとして、摺動部材を持たずに対象物の回転角を磁力変化に置き換えて非接触に検出するようにした非接触式回転角センサが幾つか提案されている。その一つが、本願出願人による先の出願(特願平11−320785号公報、特願2000−128051号の明細書)に開示されている。
【0004】
図8,9には、特願2000−128051号の明細書に開示された非接触式回転角センサ及びそのセンサコアの一実施の形態を示す。図8には、回転角センサ71を自動車用エンジンのスロットルボディ80に一体化された使用例を断面図に示す。図9には、その回転角センサ71と、スロットル軸81との関係を分解して示す。
この回転角センサ71は、アウタコア72、インナコア73及び板状マグネット74を含むセンサコア75と、磁力検出用の一対のホールIC76とを備える。アウタコア72は、磁性材料により略環状に形成される。インナコア73は、アウタコア72の内側に所定のエアギャップをもって回転可能に配置され、磁性材料により略円板状に形成される。図9に示すように、各ホールIC76は、アウタコア72の径方向に延びる一対のエアギャップにそれぞれ配置される。板状マグネット74は、インナコア73の直径に沿って配置される。
【0005】
この回転角センサ71は、スロットルバルブ82を対象物としてその開度を検出するスロットルセンサとして使用される。スロットルボディ80には、スロットルバルブ82がスロットル軸81を介して回転可能に支持される。スロットルボディ80に設けられたモータ83の出力軸83aは、ドライブギア84、カウンタギア85及びスロットルギア86を介してスロットル軸81に駆動連結される。回転角センサ71は、スロットルボディ80に装着される。そして、インナコア73及び板状マグネット74を含むロータアッシ87がスロットル軸81の一端部に取り付けられることにより、センサコア75がスロットル軸81に連結される。
【0006】
一方、 図10には、特願平11−320785号公報に開示されたセンサコアを含む非接触式回転角センサの一実施の形態を示す。この回転角センサ91は、例えば、自動車用エンジンにおいて、スロットルバルブを対象物としてその開度を検出するスロットルセンサに使用したり、アクセルペダルを対象物としてその操作量を検出するアクセルセンサに使用したりすることのできる別体タイプのものであり、前述したスロットルボディ一体タイプとは異なる。この回転角センサ91は、非磁性材料よりなるハウジング92と、ハウジング92に回転可能に設けられた非磁性材料よりなる入力軸93と、前述したセンサコア72とほぼ同一の基本構成を有するセンサコア94と、回路基板95とを備える。入力軸93の一端部には、レバー96が一体回転可能に固定される。このレバー96は、検出対象物側のレバーに機械的に連結される。ハウジング92とレバー96との間には、回転トルクとスラスト荷重を発生させるためのスプリング97が設けられる。ハウジング92に設けられたコネクタ92aには、回路基板95に接続されたターミナル98が設けられる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記前者の回転角センサ71では、インナコア73等をスロットル軸81の先端部に別途取り付けなければならず、取り付けのための部品が複数必要になり、その結果としてセンサ関連部品数が増えるという問題があった。
即ち、図9に示すように、スロットル軸81にインナコア73を取り付けるためには、予め組み付けられたロータアッシ87をスロットル軸81の先端に別途取り付けなければならない。この場合、ロータアッシ87は、一対のインナコア73、板状マグネット74及びカラー88を準備しなければならず、それらを樹脂89でモールドしなければならない。加えて、スロットル軸81の先端には、ナット90に対応する雄ネジ81aを形成しなければならない。
【0008】
上記後者の回転角センサ91では、別体タイプであることから、スロットル軸等の検出対象に上記ロータアッシ87を別途取り付ける必要はないものの、センサ91と検出対象とを連結するレバー96やそれに関連したスプリング97や入力軸93等の部品を設けなければならず、その意味でセンサ関連部品数が増えるという問題があった。又、レバー96やスプリング97を設けた分だけセンサ構成が複雑化し、部品組み付に必要なスペースが増えるという問題もあった。
【0009】
この発明は上記事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、センサ関連部品数の低減と小型化を図ることを可能にした非接触式回転角センサ及びそのセンサコアを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、回転軸の回転角を磁力変化に置き換えて非接触に検出するようにした非接触式回転角センサのセンサコアであって、磁性材料により略環状に形成されたアウタコアと、アウタコアの内側に相対回転可能に配置され、磁性材料により略円板状に形成されたインナコアと、アウタコアとインナコアとの間に設けられた第1のエアギャップと、アウタコアにおいてその径方向に延びる第2のエアギャップと、特定方向に着磁されてインナコアに装着されるマグネットと、アウタコア、インナコア及びマグネットを内包するハウジングと、アウタコア及びインナコアの一方がハウジングに固定され、他方が磁性材料よりなる回転軸の一端部に一体形成されることとを備え、アウタコア、インナコア及びマグネットの間で形成される磁路を回転軸の一端部に有することを趣旨とする。
【0011】
上記発明の構成によれば、回転軸の回転に伴いアウタコアとインナコアとが相対回転することにより、回転軸の一端部においてアウタコア、インナコア及びマグネットの間で形成される磁界が回転する。この磁界の回転によりアウタコアの第2のエアギャップを通る磁束密度が変化し、その磁束密度の変化が回転軸の回転角の大きさに相関することになる。ここでは、アウタコア又はインナコアが回転軸の一端部に一体形成されることから、アウタコア又はインナコアを回転軸に別途取り付けるための部品や部品スペースを設ける必要がない。
【0012】
上記目的を達成するために、請求項2に記載の発明は、回転軸の回転角を磁力変化に置き換えて非接触に検出するようにした非接触式回転角センサのセンサコアであって、磁性材料により略環状に形成されたアウタコアと、アウタコアの内側に相対回転可能に配置され、磁性材料により略円板状に形成されたインナコアと、アウタコアとインナコアとの間に設けられた第1のエアギャップと、アウタコアにおいてその径方向に延びる第2のエアギャップと、特定方向に着磁されてインナコアに装着されるマグネットと、アウタコア、インナコア及びマグネットを内包するハウジングと、アウタコア及びインナコアの一方がハウジングに固定され、他方が磁性材料よりなる回転軸の一端部に磁気抵抗を付与するための周溝を介して一体形成されることとを備え、アウタコア、インナコア及びマグネットの間で形成される磁路を回転軸の一端部に有することを趣旨とする。
【0013】
上記発明の構成によれば、回転軸の回転に伴いアウタコアとインナコアとが相対回転することにより、回転軸の一端部においてアウタコア、インナコア及びマグネットの間で形成される磁界が回転する。この磁界の回転によりアウタコアの第2のエアギャップを通る磁束密度が変化し、その磁束密度の変化が回転軸の回転角の大きさに相関することになる。ここでは、アウタコア又はインナコアが回転軸の一端部に磁気抵抗を付与するための周溝を介して一体形成されることから、アウタコア又はインナコアを回転軸に別途取り付けるための部品や部品スペースを設ける必要がない。
【0014】
上記目的を達成するために、請求項3に記載の発明は、回転軸の回転角を磁力変化に置き換えて非接触に検出するようにした非接触式回転角センサのセンサコアであって、磁性材料により略環状に形成されたアウタコアと、アウタコアの内側において同一軸線上に配置され、磁性材料により略円板状に形成されると共にその直径方向に延びる装着用ギャップを含むインナコアと、アウタコアの内周面とインナコアの外周面との間に設けられた第1のエアギャップと、アウタコアにおいてその径方向に延びる第2のエアギャップと、板厚の方向に着磁されて装着用ギャップに装着される板状マグネットと、アウタコア、インナコア及び板状マグネットを内包するハウジングと、アウタコアがハウジングに固定され、インナコアが磁性材料よりなる回転軸の一端部に磁気抵抗を付与するための周溝を介して一体形成されることとを備え、アウタコア、インナコア及び板状マグネットの間で形成される磁路を回転軸の一端部に有することを趣旨とする。
【0015】
上記発明の構成によれば、インナコアが回転軸の回転に伴いアウタコアの中で回転することにより、アウタコア、インナコア及び板状マグネットの間で形成される磁界が回転する。この磁界の回転によりアウタコアの第2のエアギャップを通る磁束密度が変化し、その磁束密度の変化が対象物の回転角の大きさに相関することになる。ここでは、インナコアが回転軸の一端部に磁気抵抗を付与するための周溝を介して一体形成されることから、インナコアを回転軸に別途取り付けるための部品や部品スペースを設ける必要がない。
【0016】
上記目的を達成するために、請求項4に記載の発明は、請求項1乃至請求項3の何れか一つに記載のセンサコアを使用した非接触式回転角センサであって、第2のエアギャップに設けられ、アウタコアとインナコアの相対回転に応じた磁力変化を検出するための磁力検出手段を備えたことを趣旨とする。
【0017】
上記発明の構成によれば、アウタコアの第2のエアギャップにおいて磁力検出手段を通る磁束密度が変わり、その磁束密度の変化に相関した磁力変化が回転軸の回転角として磁力検出手段により検出される。
【0018】
【発明の実施の形態】
[第1の実施の形態]
以下、本発明の非接触式回転角センサ及びそのセンサコアを具体化した第1の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
【0019】
図5に、非接触式回転角センサ11を適用したスロットルボディ12の断面構造を示す。この回転角センサ11は、自動車用エンジンにおいて、スロットルバルブ13を検出対象としてその開度を検出するためのスロットルセンサとして使用されるものである。回転角センサ11は、スロットルバルブ13の回転角を磁力変化に置き換えて非接触に検出するセンサコア14を含むものである。
【0020】
スロットルボディ13に形成された吸気通路15には、スロットルバルブ13が本発明の回転軸としてのスロットル軸16を中心に回転可能に支持される。スロットルボディ12に設けられたモータ17の出力軸17aは、ドライブギア18、カウンタギア19及びスロットルギア20を介してスロットル軸16に駆動連結される。回転角センサ11は、スロットルボディ12に取り付けられた非磁性材料(例えば「樹脂」)よりなるカバー21に装着される。この実施の形態で、このカバー21は、本発明のハウジングに相当する。
【0021】
図5に示すように、回転角センサ11は、スロットルボディ12に一体的に設けられるものであり、カバー21に固定される基板22を備える。図1に、基板22を除く回転角センサ11の斜視図を示す。この回転角センサ11は、基板22に固定された本発明の磁力検出手段としての一対のホールIC23と、同じく基板22に固定されたセンサコア14とを備える。各ホールIC23は、基板22に対してピン23aにより固定され、電気的に接続される。
【0022】
図2に、センサコア14の平面図を示す。センサコア14は、略筒状に形成されたアウタコア24と、そのアウタコア24の内側に組み付けられたロータ25とを含む。ロータ25は、略円柱状に一体的に組み付けられたインナコア26及び板状マグネット27を含む。インナコア26は、略半円板状に形成された一対のコアピース26A,26Bを含む。板状マグネット27は、両コアピース26A,26Bに挟まれて固定される。アウタコア24の内周面24aとインナコア26の外周面26aとの間には、略環状をなす第1のエアギャップ28が設けられる。
【0023】
アウタコア24は、軟質磁性材料により平面略環状に形成される。この実施の形態では軟質磁性材料として純鉄焼結材が使用されるが、ケイ素鋼、鉄−ニッケル合金、鉄−コバルト合金等を使用することもできる。アウタコア24はその径方向に延びる一対をなす第2のエアギャップ29を含む。このエアギャップ29は、アウタコア24において180°の回転対称をなす二つの位置に配置され、第1のエアギャップ28に連続する。アウタコア24は、第2のエアギャップ29の部位に対応して互いに対向する一対のリブ24bを含む。各リブ24bは、アウタコア24を基板22に固定するための貫通孔24cを有する。これら第2のエアギャップ29には、前述したホールIC23が配置される。周知のようにホールIC23は、ホール効果を利用したホール素子を含むものであり、一定電流下で電圧を測定して磁力の大きさを含む磁界を検出するものである。
【0024】
インナコア26は、アウタコア24の内側において同一軸線上に配置される。インナコア26は、軟質磁性材料よりなる半円板状の二つのコアピース26A,26Bにより略円板状に形成される。軟質磁性材料として、アウタコア24で挙げられた材料を使用することができる。二つのコアピース26A,26Bの間には、板状マグネット27を装着するための装着用ギャップ30が設けられる。この着用ギャップ30は、インナコア26の直径方向に沿って延び、所定幅をもって対向する一対の内壁面26a,26bにより定められる。
【0025】
板状マグネット27は、インナコア26の直径より短い長さで板状に形成され、その板厚の方向に着磁されたものである。板状マグネット27は、上記の装着用ギャップ30の二つの内壁面26bに接合される二つの板面27aを有する。板状マグネット27の板厚は、装着用ギャップ30の幅と同じ大きさに設定される。この実施の形態では、板状マグネット27として、サマリウムコバルト、フェライト又はネオジム等の材料が使用される。板状マグネット27が装着用ギャップ30において両コアピース26A,26Bに挟まれることによりロータ25が構成される。
【0026】
図2に示す状態で、インナコア26を構成する各コアピース26A,26Bの両端には、それぞれテーパ面26cが形成される。これらテーパ面26cは、各コアピース26A,26Bの外周面26aから、両コアピース26A,26Bに挟まれた板状マグネット27の端面へ向かって傾斜するものである。この実施の形態で、第1のエアギャップ28は、上記テーパ面26cを除く各コアピース26A,26Bの外周面26aと、アウタコア24の内周面24aとの間に形成される。
【0027】
この実施の形態のセンサコア14は、インナコア26の構造の点で特徴的である。図3に、スロットル軸16の一端部を斜視図に示す。この実施の形態で、インナコア26は、軟質磁性材料よりなるスロットル軸16の一端部に一体形成される。即ち、スロットル軸16の一端部には、同軸16と基材を同じくし、装着用ギャップ30を隔てて一対のコアピース26A,26Bが一体に形成される。スロットル軸16とインナコア26との間のスロットル軸16の外周上には、両者16,26の間に磁気抵抗を付与するための周溝16aが形成される。そして、その装着用ギャップ30に、板状マグネット27が嵌め込まれて固定される。これにより、スロットル軸16の一端部が、アウタコア24、インナコア26及び板状マグネット27の間で形成される磁路を有するように構成される。即ち、図4に示すように、基板22を除く回転角センサ11は、スロットル軸16の一端部に予め一体形成されたインナコア26の装着用ギャップ30に板状マグネット27を組み付ける。そのスロットル軸16の一端部に軸孔20aを介してスロットルギア20を装着し、同軸16の一端部に形成されたインナコア26を、基板22に固定されたアウタコア24の内側に配置する。このように組み付けることにより、スロットルボディ12と一体化された回転角センサ11が得られる。
【0028】
以上説明したようにこの実施の形態の回転角センサ11の構成によれば、センサコア14を構成するアウタコア24、インナコア26及び板状マグネット27の間には、図6(a)に破線で示すように磁界が形成される。ここで、インナコア26がスロットル軸16の先端部に連続して一体形成されるにも拘わらずインナコア26の部分のみに磁界が形成されるのは、両者26,16の間に周溝16aが設けられてある程度の磁気抵抗が付与されるからである。この周溝16aの深さを予め調整しておくことにより、コアピース26A,26Bの間の磁気抵抗の大きさを調整することができ、大半の磁束がインナコア26とアウタコア24との間で流れ、図6(a)に破線で示すような磁界の形成を確保できるようにしている。
【0029】
ここで、インナコア26及び板状マグネット27を含むロータ25が、スロットルバルブ13及びスロットル軸16の回転に伴い、アウタコア24の中で回転することにより、それに伴い図6(a),(b),(c)に破線で示すように磁界が回転することになる。この磁界の回転によりアウタコア24の二つの第2のエアギャップ29を通る磁束密度が変化し、その磁束密度の変化がスロットルバルブ13及びスロットル軸16の回転角の大きさに相関する値として各ホールIC23により検出される。各ホールIC23は、この磁束密度の変化を電圧変化に置き換えて出力する。この実施の形態の回転角センサ11によれば、所定の検出範囲でスロットルバルブ13の回転角をスロットル開度として検出することができ、その範囲で直線的な出力特性を得ることができる。
【0030】
この実施の形態では、インナコア26がスロットル軸16の一端部に一体形成されることから、そのインナコア26をスロットル軸16に別途取り付ける必要がなく、その取り付けのための部品や部品スペースを設ける必要がない。この結果、本実施の形態の回転角センサ11及びセンサコア14によれば、図8に示す従来例の回転角センサ71と比べて、取付用部品の分だけセンサ関連部品数を低減させることができ、その分だけ回転角センサ11及びセンサコア14の小型化を図ることができる。
【0031】
この実施の形態の回転角センサ11によれば、アウタコア24において回転対称となる二つの位置に設けられた第2のエアギャップ29に合計二つのホールIC23が配置されることから、その一つが故障しても他のものを磁束密度の検出に使用することが可能となる。このため、回転角センサ11にフェイルセーフ機能を持たせることができ、センサとしての信頼性を向上させることができる。
【0032】
上記のように本実施の形態では、センサコア14の部分に摺動部分を持たない非接触式回転センサ11であることから、接触式回転角センサのように摺動部分の摩耗粉が原因で誤検出を起こすようなことがなく、その意味でセンサとしての信頼性を長期間維持することができる。加えて、接触式回転センサのように摺動部の摩擦抵抗が検出対象物の動作抵抗となるようなことがない。このため、スロットルセンサとして使用される回転角センサ11により、検出対象であるスロットルバルブ13の動作応答性を低下させることがない。
【0033】
[第2の実施の形態]
次に、本発明の非接触式回転角センサ及びそのセンサコアを具体化した第2の実施の形態を図面を参照して説明する。
【0034】
この実施の形態の回転角センサ41の断面図を図7に示す。この回転角センサ41は、自動車用エンジンにおいて、スロットルバルブの開度を検出するスロットルセンサとして使用したり、アクセルペダルの操作量を検出するアクセルセンサとして使用したりすることのできる別体タイプである点において、前記第1の実施の形態の一体タイプと異なる。
【0035】
この回転角センサ41のセンサコア42は、第1の実施の形態のセンサコア14とほぼ同様の構成を有する。回転角センサ41は、樹脂等の非磁性材料よりなるハウジング43と、そのハウジング43の内部に固定された回路基板44と、その回路基板44に固定されたアウタコア45及び磁力検出手段としての一対のホールIC46と、スロットル軸16の一端部に磁気抵抗を付与するための周溝16aを介して一体形成されたインナコア47と、インナコア47に装着された板状マグネット48とを備える。アウタコア45、インナコア47及び板状マグネット48によりセンサコア42が構成される。これにより、スロットル軸16の一端部が、アウタコア45、インナコア47及び板状マグネット48の間で形成される磁路を有するように構成される。
【0036】
そして、ハウジング43に形成された軸孔49にスロットル軸16の一端部が軸受50を介して回転可能に装着され、同端部に一体形成されたインナコア47と、同コア47に装着された板状マグネット48がロータとしてアウタコア45の内側に配置されることにより、センサコア42及び回転角センサ41が構成される。ハウジング43には、電気配線の接続に用いられるコネクタ51が形成され、そのコネクタ51の中に、回路基板44に接続されたターミナル52が設けられる。
【0037】
従って、この別体タイプの回転角センサ41及びそのセンサコア42によっても、前記第1の実施の形態の回転角センサ11及びセンサコア14と同様の作用及び効果を得ることができる。加えて、この実施の形態では、図10に示す従来の回転角センサ91における入力軸93、レバー96及びスプリング97等の連結用部品を省略することができ、その分だけ別体タイプとしてセンサ関連部品数を減らすことができ、構成を簡略化することができ、部品組み付に必要なスペースを少なくしてセンサ全体の小型化を図ることができる。
【0038】
尚、この発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱することのない範囲で以下のように実施することもできる。
【0039】
(1)前記各実施の形態では、スロットル軸16にインナコア26,47を一体形成し、それをハウジング等に固定されたアウタコア24に組み付けるようにした。これに対して、スロットル軸にアウタコアを一体形成し、それをハウジング等に固定されたインナコアに組み付けるようにしてもよい。
【0040】
(2)前記各実施の形態では、センサコア14,42に対して二つのホールIC23,46を設けたが、センサコアに対して一つ又は三つ以上のホールICを設けてもよい。
【0041】
(3)前記各実施の形態では、磁力検出手段としてホールIC23,46を使用したが、これに限られるものではなく、これ以外の検出用素子を使用してもよい。
【0042】
(4)前記各実施の形態では、スロットル軸16の一端部に磁気抵抗を付与するための周溝16aを介してインナコア26,47を一体形成したが、周溝16aの代わりに貫通孔等を形成して磁気抵抗を付与するようにしてもよい。
【0043】
【発明の効果】
請求項1乃至請求項3の何れか一つに記載の発明の構成によれば、センサ関連部品数を低減させることができ、センサコアの小型化を図ることができる。
【0044】
請求項4に記載の発明の構成によれば、センサ関連部品数を低減させることができ、センサの小型化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態に係り、回転角センサの主要部を示す斜視図である。
【図2】同じく、センサコアを示す平面図である。
【図3】同じく、スロットル軸先端部のインナコアを示す斜視図である。
【図4】同じく、回転角センサの主要部を分解して示す図である。
【図5】同じく、回転角センサを示すスロットルボディを示す断面図である。
【図6】同じく、(a)〜(c)は、センサコアの作用を説明する図である。
【図7】第2の実施の形態に係り、回転角センサを示す断面図である。
【図8】従来例に係り、回転角センサを示すスロットルボディを示す断面図である。
【図9】同じく、回転角センサの主要部を分解して示す図である。
【図10】別の従来例に係り、回転角センサを示す断面図である。
【符号の説明】
11 回転角センサ
14 センサコア
16 スロットル軸
16a 周溝
21 カバー(ハウジング)
23 ホールIC(磁力検出手段)
24 アウタコア
26 インナコア
27 板状マグネット
28 第1のエアギャップ
29 第2のエアギャップ
30 装着用ギャップ
41 回転角センサ
42 センサコア
43 ハウジング
45 アウタコア
46 ホールIC(磁力検出手段)
47 インナコア
48 板状マグネット

Claims (4)

  1. 回転軸の回転角を磁力変化に置き換えて非接触に検出するようにした非接触式回転角センサのセンサコアであって、
    磁性材料により略環状に形成されたアウタコアと、
    前記アウタコアの内側に相対回転可能に配置され、磁性材料により略円板状に形成されたインナコアと、
    前記アウタコアと前記インナコアとの間に設けられた第1のエアギャップと、
    前記アウタコアにおいてその径方向に延びる第2のエアギャップと、
    特定方向に着磁されて前記インナコアに装着されるマグネットと、
    前記アウタコア、前記インナコア及び前記マグネットを内包するハウジングと、
    前記アウタコア及び前記インナコアの一方が前記ハウジングに固定され、他方が磁性材料よりなる前記回転軸の一端部に一体形成されることと
    を備え、前記アウタコア、前記インナコア及び前記マグネットの間で形成される磁路を前記回転軸の一端部に有することを特徴とする非接触式回転角センサのセンサコア。
  2. 回転軸の回転角を磁力変化に置き換えて非接触に検出するようにした非接触式回転角センサのセンサコアであって、
    磁性材料により略環状に形成されたアウタコアと、
    前記アウタコアの内側に相対回転可能に配置され、磁性材料により略円板状に形成されたインナコアと、
    前記アウタコアと前記インナコアとの間に設けられた第1のエアギャップと、
    前記アウタコアにおいてその径方向に延びる第2のエアギャップと、
    特定方向に着磁されて前記インナコアに装着されるマグネットと、
    前記アウタコア、前記インナコア及び前記マグネットを内包するハウジングと、
    前記アウタコア及び前記インナコアの一方が前記ハウジングに固定され、他方が磁性材料よりなる前記回転軸の一端部に磁気抵抗を付与するための周溝を介して一体形成されることと
    を備え、前記アウタコア、前記インナコア及び前記マグネットの間で形成される磁路を前記回転軸の一端部に有することを特徴とする非接触式回転角センサのセンサコア。
  3. 回転軸の回転角を磁力変化に置き換えて非接触に検出するようにした非接触式回転角センサのセンサコアであって、
    磁性材料により略環状に形成されたアウタコアと、
    前記アウタコアの内側において同一軸線上に配置され、磁性材料により略円板状に形成されると共にその直径方向に延びる装着用ギャップを含むインナコアと、
    前記アウタコアの内周面と前記インナコアの外周面との間に設けられた第1のエアギャップと、
    前記アウタコアにおいてその径方向に延びる第2のエアギャップと、
    板厚の方向に着磁されて前記装着用ギャップに装着される板状マグネットと、
    前記アウタコア、前記インナコア及び前記板状マグネットを内包するハウジングと、
    前記アウタコアが前記ハウジングに固定され、前記インナコアが磁性材料よりなる前記回転軸の一端部に磁気抵抗を付与するための周溝を介して一体形成されることと
    を備え、前記アウタコア、前記インナコア及び前記板状マグネットの間で形成される磁路を前記回転軸の一端部に有することを特徴とする非接触式回転角センサのセンサコア。
  4. 請求項1乃至請求項3の何れか一つに記載のセンサコアを使用した非接触式回転角センサであって、
    前記第2のエアギャップに設けられ、前記アウタコアと前記インナコアの相対回転に応じた磁力変化を検出するための磁力検出手段を備えたことを特徴とする非接触式回転角センサ。
JP2000216913A 2000-07-18 2000-07-18 非接触式回転角センサ及びそのセンサコア Expired - Fee Related JP3623432B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000216913A JP3623432B2 (ja) 2000-07-18 2000-07-18 非接触式回転角センサ及びそのセンサコア

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000216913A JP3623432B2 (ja) 2000-07-18 2000-07-18 非接触式回転角センサ及びそのセンサコア

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002031505A JP2002031505A (ja) 2002-01-31
JP3623432B2 true JP3623432B2 (ja) 2005-02-23

Family

ID=18712099

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000216913A Expired - Fee Related JP3623432B2 (ja) 2000-07-18 2000-07-18 非接触式回転角センサ及びそのセンサコア

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3623432B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4433886B2 (ja) * 2004-06-02 2010-03-17 株式会社デンソー 回転角度検出装置
JP5953941B2 (ja) 2012-05-30 2016-07-20 株式会社デンソー 回転角度検出装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2002031505A (ja) 2002-01-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6414482B1 (en) Non-contact type rotational angle sensor and sensor core used in the sensor
US7378842B2 (en) Through the hole rotary position sensor with non-symmetric pole pieces
US6483296B1 (en) Angular position detection apparatus
US6701892B2 (en) Throttle valve control apparatus of internal combustion engine and automobile using the same
US7509883B2 (en) Torque detecting apparatus and manufacturing method thereof
US8552675B2 (en) Motor
JP3596667B2 (ja) 回転角検出装置
JP3457086B2 (ja) スロットル付き内燃機関用スロットル型回転位置センサ
JP3539299B2 (ja) 回転角検出装置
EP1679491A1 (en) Rotation angle detection device
JP3496581B2 (ja) 回転角検出装置
JP3623432B2 (ja) 非接触式回転角センサ及びそのセンサコア
JPH11211410A (ja) 非接触型位置センサ
JP2004332603A (ja) 回転角検出装置,電子制御スロットル弁装置,スロットル弁軸の回転角度を検出するセンサの製造方法及び内燃機関
JPH09189509A (ja) 回動角検出装置
JP2001133212A (ja) 非接触式回転角センサ及びセンサコア
JP2004245703A (ja) 回転角検出装置
JP2001208510A (ja) 回転角検出装置
JP2001141412A (ja) 非接触式回転角センサ及びセンサコア
KR20000070595A (ko) 회전각도를 접촉없이 감지할 수 있는 측정장치
JP4249758B2 (ja) 回転角検出装置
JP3433054B2 (ja) 回動角検出装置
JP2001304806A (ja) 非接触式回転角センサのセンサコア
JP2004239799A (ja) 回転角検出装置
JP2007085743A (ja) 非接触回転変位センサ

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040901

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20041116

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20041124

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101203

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees