JP2001141412A - 非接触式回転角センサ及びセンサコア - Google Patents

非接触式回転角センサ及びセンサコア

Info

Publication number
JP2001141412A
JP2001141412A JP32078599A JP32078599A JP2001141412A JP 2001141412 A JP2001141412 A JP 2001141412A JP 32078599 A JP32078599 A JP 32078599A JP 32078599 A JP32078599 A JP 32078599A JP 2001141412 A JP2001141412 A JP 2001141412A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
core
plate
rotation angle
magnet
outer core
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP32078599A
Other languages
English (en)
Inventor
Makoto Mase
真 間瀬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aisan Industry Co Ltd
Original Assignee
Aisan Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Aisan Industry Co Ltd filed Critical Aisan Industry Co Ltd
Priority to JP32078599A priority Critical patent/JP2001141412A/ja
Priority to US09/703,863 priority patent/US6414482B1/en
Priority to DE10055288A priority patent/DE10055288B4/de
Publication of JP2001141412A publication Critical patent/JP2001141412A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Measurement Of Length, Angles, Or The Like Using Electric Or Magnetic Means (AREA)
  • Transmission And Conversion Of Sensor Element Output (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】生産性及び部品組付性の向上させ、回転角検出
精度を向上させること。 【解決手段】非接触式回転角センサのセンサコア12は
アウタコア24、インナコア25及び板状マグネット2
6を備える。アウタコア24は磁性材料より環状に形成
される。インナコア25はアウタコア24の内側に配置
され、磁性材料よりなる二つのコアピース25A,25
Bにより円板状に形成される。両コア24,25の間に
はエアギャップ28が設けられる。アウタコア24はハ
ウジング13に固定され、インナコア25は入力軸14
と一体回転可能に設けられる。アウタコア24には、磁
力検出用ホールIC23が設けられる。板厚方向へ着磁
された板状マグネット26は、その両板面が対応する内
壁面に接合するように装着用ギャップ29に装着され、
これにより固定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、対象物の回転角
を検出するのに使用される回転角センサに係り、特に詳
しくは、対象物の回転角を磁力変化に置き換えて非接触
に検出するようにした非接触式回転角センサ及びそのセ
ンサに使用されるセンサコアに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、ポテンショメータを使用した
接触式回転角センサが知られる。ポテンショメータは、
抵抗素子上でワイパを摺動させて電気的抵抗を可変とす
るものである。従って、抵抗素子とワイパとの摺動部に
摩耗粉が生じることがあり、その摩耗粉が原因で抵抗値
が誤検出されるおそれがあった。又、摺動部の摩擦抵抗
が検出対象物の動作抵抗となることがあり、対象物の動
作応答性に影響を与えることがあった。
【0003】そこで、上記接触式回転角センサの不具合
を解消することのできる回転角センサとして、摺動部材
を持たない非接触式のものが開発された。この非接触式
回転角センサとして、対象物の回転角を磁力変化に置き
換えて非接触に検出するようにしたものがある。特許2
842482号公報及び特開平8−35809号公報に
は、この種の非接触式回転角センサの一例が開示され
る。
【0004】特許2842482号公報に開示された回
転角センサの主要部を図8に示す。この回転角センサ
は、筒状ケース51と、その中心に回転可能に設けられ
た接続シャフト52とを備える。ケース51の内周面に
は、軟磁性体製の二つの半径リング53A,53Bより
なる第1の部材53が固定される。両半径リング53
A,53Bの間には、二つの副エアギャップ54が設け
られる。一方の副エアギャップ54には電気コイル55
が、他方の副エアギャップ54にはホールプローブ56
がそれぞれ配置される。接続シャフト52上には軟磁性
体よりなる第2の部材57が固定され、同部材57の外
周には、二つの薄部材58A,58Bよりなる管状マグ
ネット58が固定される。管状マグネット58は、モー
ルドサマリウムコバルトを管状に磁化することにより製
造されたものである。管状マグネット58と第1の部材
53との間には、主エアギャップ59が設けられる。こ
こで、主エアギャップ59はできる限り狭くすることが
望ましく、第2の部材57の平均内径を「5mm」と
し、管状マグネット58の厚さを「1mm」とした場
合、主エアギャップ59の大きさは「0.2mm」のオ
ーダとなる。そして、第1の部材53、管状マグネット
58及び第2の部材57の間には磁界が形成される。従
って、接続シャフト52と共に第2の部材57及び管状
マグネット58が回転することにより、その磁界が回転
してホールプローブ56及び電気コイル55を通る磁束
密度が変わり、その磁束密度変化が電気信号として出力
される。
【0005】特開平8−35809号公報に開示された
回転角センサの主要部を図9に示す。この回転角センサ
は、管状ヨーク61と、その中心に配置された駆動軸6
2とを備える。両者61,62は互いに一体化して設け
られる。軟磁性材料より形成される管状ヨーク61の内
周面には、管状の永久磁石(管状マグネット)63が固
定される。管状マグネット63は、半径方向に磁化され
たものである。駆動軸62の周囲には、二片に分割され
た管状の固定子64A,64Bが固定される。駆動軸6
2は、これら固定子64A,64Bの中心で回転が許容
される。二片の固定子64A,64Bの間の隙間65に
は、ホール素子66が設けられる。管状ヨーク61及び
管状マグネット63は固定子64A,64Bに対して相
対回転可能に設けられ、管状マグネット63と固定子6
4A,64Bの間にはエアギャップ67が設けられる。
そして、管状ヨーク61、管状マグネット63及び固定
子64A,64Bの間に磁界が形成される。従って、管
状ヨーク61と共に管状マグネット63が回転すること
により、磁界が回転してホール素子66を通る磁束密度
が変わり、その磁束密度変化が電気信号として出力され
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記特許公
報2842482号の回転角センサでは、管状マグネッ
ト58がモールドサマリウムコバルトを管状に磁化する
ことにより形成され、しかもその厚さが1mm程度と極
めて薄いものであることから、物理的に非常に脆くて製
造が難しいという問題があった。しかも、管状マグネッ
ト58を第2の部材57の外周に装着した上で、同マグ
ネット58を第1の部材53との間に極狭の主エアギャ
ップ59をもって組み付けなければならない。このた
め、組み付けに際し、管状マグネット58又は第1の部
材53が僅かに傾いただけでも両者58,53が互いに
接触して管状マグネット58が簡単に損傷してしまうと
いう問題があった。このことが、回転角センサの製造を
一層困難なものにし、回転角の検出精度を悪化させるこ
とにもなった。
【0007】一方、前記特開平8−35809号公報の
回転角センサでも、管状マグネット63の製造が難しい
という問題があった。しかも、管状マグネット63を管
状ヨーク61の内周面に固定しなければならず、そのマ
グネット63の内側に所定のエアギャップ67をもって
固定子64A,64Bを組み付けなければならない。こ
のため、組み付けに際して、やはり管状マグネット63
と固定子64A,64Bとの接触による損傷が問題とな
り、回転角センサの製造を困難なものにし、回転角の検
出精度を悪化させることにもなった。
【0008】この発明は上記事情に鑑みてなされたもの
であって、その目的は、使用されるマグネットやそれを
含むセンサコア及び回転角センサとしての生産性向上と
部品組付性の向上を図り、回転角の検出精度の向上を図
ることを可能にした非接触式回転角センサ及びセンサコ
アを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の発明は、対象物の回転角を磁力変
化に置き換えて非接触に検出するようにした非接触式回
転角センサであって、ハウジングと、そのハウジングに
おいて回転可能に設けられた入力軸と、磁性材料により
環状に形成されたアウタコアと、アウタコアの内側にお
いて同一軸線上に配置され、磁性材料により円板状に形
成されたインナコアと、アウタコアとインナコアとの間
に設けられた第1のエアギャップと、アウタコアがハウ
ジングに固定され、インナコアが入力軸と一体回転可能
に設けられることと、アウタコアにおいてその径方向に
延びる第2のエアギャップと、その第2のエアギャップ
に設けられた磁力検出手段と、インナコアの直径とほぼ
同じ長さで板状に形成され、その板厚の方向に着磁され
た板状マグネットと、インナコアにおいてその直径方向
に延び、板厚とほぼ同じ大きさの幅をもって対向する一
対の内壁面により定められる装着用ギャップと、板状マ
グネットの一対の板面が対応する内壁面に接合するよう
に板状マグネットが装着用ギャップに装着されることと
を備えたことを趣旨とする。
【0010】上記発明の構成によれば、インナコア、板
状マグネット及びアウタコアの間には磁界が形成され
る。従って、対象物に連結された入力軸が対象物の回転
に伴って回転することにより、その入力軸と共にインナ
コア及び板状マグネットが回転し上記磁界が回転するこ
とになる。このとき、ハウジングに固定されたアウタコ
アの第2のエアギャップにおいて磁力検出手段を通る磁
束密度が変わり、その磁束密度の変化が対象物の回転角
として検出される。ここで、板状マグネットは、管状マ
グネットのように全周形状とする必要がないことから、
それに比べて加工が容易となり、使用される材料が少な
くなる。又、板状マグネットは、両板面が対応する内壁
面に接合されるように装着用ギャップに装着すればよい
ので、管状マグネットのように相手部材の全周にわたっ
て組み付ける場合とは異なり、高精度な組み付け姿勢や
クリアランスが要求されることはなく、このクリアラン
スのばらつきが問題となることはない。
【0011】上記目的を達成するために、請求項2に記
載の発明は、請求項1に記載の発明の構成において、第
2のエアギャップはアウタコアにおいて回転対称となる
少なくとも二つの位置に設けられ、磁力検出手段は少な
くとも二つの第2のエアギャップのそれぞれに設けられ
ることを趣旨とする。
【0012】上記発明の構成によれば、請求項1に記載
の発明の作用に加え、磁力検出手段が少なくとも二つ設
けられることから、その一つが故障しても他のものを磁
束密度の検出に使用することが可能となる。
【0013】上記目的を達成するために、請求項3に記
載の発明は、対象物の回転角を磁力変化に置き換えて非
接触に検出するようにした非接触式回転角センサに使用
されるセンサコアであって、磁性材料により環状に形成
されたアウタコアと、そのアウタコアの内側において同
一軸線上に配置され、磁性材料により円板状に形成され
たインナコアと、アウタコアとインナコアとの間に設け
られた第1のエアギャップと、アウタコアにおいてその
径方向に延びる第2のエアギャップと、インナコアの直
径とほぼ同じ長さで板状に形成され、その板厚の方向に
着磁された板状マグネットと、インナコアにおいてその
直径方向に延び、板厚とほぼ同じ大きさの幅をもって対
向する一対の内壁面により定められる装着用ギャップ
と、板状マグネットの一対の板面が対応する内壁面に接
合するように板状マグネットが装着用ギャップに装着さ
れることとを備えたことを趣旨とする。
【0014】上記発明の構成によれば、インナコア、板
状マグネット及びアウタコアの間には磁界が形成され
る。ここで、板状マグネットは、管状マグネットのよう
に全周形状とする必要がないことから、それに比べて加
工が容易となり、使用される材料が少なくなる。又、板
状マグネットは、両板面が対応する内壁面に接合される
ように装着用ギャップに装着すればよいので、管状マグ
ネットのように相手部材の全周にわたって組み付ける場
合とは異なり、高精度な組み付け姿勢やクリアランスが
要求されることはなく、このクリアランスのばらつきが
問題となることはない。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の非接触式回転角セ
ンサを具体化した一実施の形態を図面を参照して詳細に
説明する。
【0016】図1は非接触式回転角センサ11の構造を
断面図に示す。この回転角センサ11は、例えば、自動
車用エンジンにおいて、スロットルバルブを対象物とし
てその開度を検出するためのスロットルセンサに使用し
たり、アクセルペダルを対象物としてその操作量を検出
するためのアクセルセンサに使用したりするものであ
る。この回転角センサ11は、対象物の回転角を磁力変
化に置き換えて非接触に検出するようにしたセンサコア
12を含むものである。
【0017】回転角センサ11は、非磁性材料(例えば
「樹脂」)よりなるハウジング13と、そのハウジング
13において回転可能に設けられた非磁性材料(例えば
「樹脂」)よりなる入力軸14と、上記非接触式のセン
サコア12と、基板15を含む電気回路部16とを備え
る。ハウジング13は、入力軸14を支持するための孔
13aを含む支持壁13bと、入力軸14に対応して設
けられた入力用開口13cと、電気回路部16に対応し
て設けられた回路用開口13dと、電気配線の接続に用
いられるコネクタ13eとを備える。回路用開口13d
には、電気回路部16を密閉するためのカバー17と、
そのカバー17との間で電気回路部16をシールするた
めのパッキン18とが設けられる。支持壁13dの孔1
3aには軸受19が固定され、その軸受19に対して入
力軸14が回転可能に支持される。入力軸14の先端部
(図1の下端部)には、対象物との連結に使用されるレ
バー20が固定される。このレバー20は、入力用開口
13cを通じて対象物側のレバーに機械的に連結され
る。支持壁13bとレバー20との間には、回転トルク
とスラスト荷重発生用のスプリング21が設けられる。
コネクタ13eの内部には、基板15に接続されたター
ミナル22が設けられる。
【0018】図2はセンサコア12等の分解断面を示
す。図3はセンサコア12及びホールIC23の組み付
け状態を斜視図に示す。図4はセンサコア12のみを斜
視図に示す。図5にはセンサコア12の平面図を、図6
には図5のX−X線断面図を、図7にはセンサコア12
の平面図をそれぞれ示す。
【0019】センサコア12はアウタコア24、インナ
コア25及び板状マグネット26を備える。アウタコア
24は、軟質磁性材料により円環状に形成される。この
実施の形態では、軟質磁性材料として純鉄焼結材を使用
するが、ケイ素鋼、鉄−ニッケル合金、鉄−コバルト合
金等を使用することもできる。アウタコア24はその径
方向に延びる一対をなす第2のエアギャップ27を有す
る。これらエアギャップ27は、アウタコア24におい
て180°の回転対称となる二つの位置に配置される。
これらエアギャップ27には、本発明の磁力検出手段を
構成する上記ホールIC23が設けられる。周知のよう
にホールIC23は、ホール効果を利用したホール素子
を含むものであって、一定電流の下で電圧を測定して磁
力の大きさを含む磁界を検出することのできるものであ
る。図3,4に示すように、アウタコア24はその外周
に凸条24aを有する(図5〜7において凸条24aの
図示が省略されている。)。ホールIC23は、その一
側に設けられた複数本のピン23aにより基板15に固
定され電気的に接続される。このように基板15に固定
された各ホールIC23が対応する第2のエアギャップ
27に配置される。ここで、アウタコア24はハウジン
グ13の支持壁13bにインサート成形されるものであ
り、上記凸条24aはインサート成形での抜け止め及び
回り止めとして機能する。
【0020】インナコア25は、アウタコア24の内側
において同一軸線上に配置される。インナコア25は、
軟質磁性材料よりなる半円板状の二つのコアピース25
A,25Bにより円板状に形成される。軟質磁性材料と
して、アウタコア24で挙げられた材料を使用すること
ができる。二つのコアピース25A,25Bの間には、
板状マグネット26を装着するための装着用ギャップ2
9が設けられる。この装着用ギャップ29は、インナコ
ア25の直径方向に沿って延び、所定幅をもって対向す
る一対の内壁面29a,29bにより定められる。両コ
アピース25A,25Bの相対向する端部25c,25
dは、装着用ギャップ29が延びる方向に対して斜めに
切断された斜面をなしている。
【0021】アウタコア24とインナコア25との間に
は、環状をなす第1のエアギャップ28が設けられる。
アウタコア24は支持壁13b上に固定される。インナ
コア25は入力軸14の基端(図1,2の上端)に同軸
14と一体回転可能に設けられる。図1,2に示すよう
に、入力軸14はその基端に一対の凹部14aを含むフ
ランジ14bを有する。インナコア25の各コアピース
25A,25Bは、各凹部14aに整合する凸部25a
を有し、その凸部25aを対応する凹部14aに嵌め込
んだ状態でフランジ14b上に固定される。
【0022】板状マグネット26は、インナコア25の
直径より若干短い長さで板状に形成され、その板厚の方
向に着磁されたものである。板状マグネット26は、上
記装着用ギャップ29の二つの内壁面29a,29bに
接合される板面26a,26bを有する。板状マグネッ
ト26の板厚は装着用ギャップ29の幅とほぼ同じ大き
さに設定される。本実施の形態で、板状マグネット26
には、1−5系サマリウムコバルト、フェライト又はネ
オジム等が材料として使用される。ここで、図1,3〜
5に示すように、板状マグネット26は、両コアピース
25A,25Bに挟まれるように装着用ギャップ29に
装着される。即ち、板状マグネット26の両板面26
a,26bが対応する内壁面29a,29bに接合する
ように板状マグネットが26が装着用ギャップ29に装
着される。装着に際して、板状マグネット26をインナ
コア25の内壁面29a,29bに接着剤を使用して固
定することも考えられる。しかし、接着剤による固定で
は、ヒートショックによる接着剤の割れや剥がれにより
両者25,26が脱落するおそれがあることから、本実
施の形態では、板状マグネット26を入力軸14のフラ
ンジ14bにインサート成形することにより、同マグネ
ット26が固定される。
【0023】ここで、センサコア12等の組み付け方法
を図2に従って説明する。ホールIC23は予め基板1
5に実装される。ハウジング13の支持壁13bの孔1
3aには、予め軸受19が固定される。アウタコア24
は、ハウジング13の支持壁13b上に予めインサート
成形される。インサート成形以外の方法として、圧入や
熱かしめによる固定方法を採用してもよい。板状マグネ
ット26は、入力軸14のフランジ14bに対して予め
インサート成形される。インナコア25を構成する両コ
アピース25A,25Bは、板状マグネット26を挟む
ように入力軸14の凹部14aに圧入される。圧入以外
に、インナコア25も板状マグネット26と共に入力軸
14のフランジ14bにインサート成形してもよい。入
力軸14、インナコア25及び板状マグネット26のア
ッセンブリは、ハウジング13に予め固定されたアウタ
コア24及び軸受19に対して組み付けられる。その
後、ホールIC23を実装した基板15がハウジング1
3に組み付けられる。この際、ホールIC23は、アウ
タコア24に設けられた第2のエアギャップ27の中に
挿入され配置される。このようにしてセンサコア12等
がハウジング13に組み付けられる。
【0024】以上説明したようにこの実施の形態の回転
角センサ11の構成によれば、センサコア12を構成す
るインナコア25、板状マグネット26及びアウタコア
24の間には、図7に破線で示すように磁界が形成され
る。ここで、レバー20を介して対象物に連結された入
力軸14が対象物の回転に伴って回転することにより、
その入力軸14と共にインナコア25及び板状マグネッ
ト26が回転し図7に破線で示す磁界が回転することに
なる。このとき、ハウジング13に固定されたアウタコ
ア24の二つの第2のエアギャップ27においてホール
IC23を通る磁束密度が変わり、その磁束密度の変化
が対象物の回転角として検出される。ホールIC23
は、この磁束密度の変化を電圧変化に置き換えて出力す
ることになる。この実施の形態の回転角センサ11によ
れば、約90degの検出範囲で対象物の回転角を検出す
ることができ、その範囲で直線的な出力特性を得ること
ができる。
【0025】この実施の形態のセンサコア12を使用し
た回転角センサ11によれば、板状マグネット26は、
従来例の管状マグネット58,63のように全周形状と
する必要がないので、それに比べて加工が容易となり、
使用される材料が少なくて済む。即ち、従来例の管状マ
グネット58,63では、他の部材57,61の外周面
又は内周面に密着するように、その全内周又は全外周を
正円にする必要があり、そのために高精度な加工が要求
された。しかしながら、この実施の形態の板状マグネッ
ト26では、曲げ加工する必要のない板材を使用すれば
よいので、その違いの分だけ板状マグネット26を容易
かつ安価に製造することができる。この意味で、センサ
コア12及び回転角センサ11を容易かつ安価に製造す
ることができる。つまり、使用される板状マグネット2
6やそれを含むセンサコア12及び回転角センサ11と
しての生産性を向上させることができるようになる。
【0026】この実施の形態では、板状マグネット26
は、両板面26a,26bが対応する内壁面29a,2
9bに接合されるように装着用ギャップ29に装着すれ
ばよい。このため、従来例の管状マグネット58,63
のように相手部材57,61の全内周又は全外周にわた
って組み付ける場合とは異なり、高精度な組み付け姿勢
やクリアランスが要求されることはなく、このクリアラ
ンスのばらつきが問題となることはない。この意味で、
センサコア12及び回転角センサ11として部品同士の
組付性を向上させることができる。又、クリアランスの
ばらつきが問題とならないことから、磁気抵抗がばらつ
くことがなく、回転角センサ11による回転角の検出精
度を向上させることができる。
【0027】この実施の形態の回転角センサ11によれ
ば、アウタコア24において回転対称となる二つの位置
に設けられる第2のエアギャップ27に合計二つのホー
ルIC23が配置されることから、その一つが故障して
も他のものを磁束密度の検出に使用することが可能とな
る。このため、回転角センサ11にフェイルセーフ機能
を持たせることができ、その信頼性を向上させることが
できるようになる。
【0028】上記のように本実施の形態では、センサコ
ア12の部分に摺動部分を持たない非接触式回転センサ
11であることから、従来の接触式回転角センサのよう
に摺動部分の摩耗粉が原因で誤検出を起こすようなこと
がなく、その意味でセンサとしての信頼性を長期間維持
することができる。加えて、従来の接触式回転センサの
ように摺動部の摩擦抵抗が検出対象物の動作抵抗となる
ようなことがない。このため、スロットルセンサとして
使用したときには、この回転角センサ11があることで
対象物であるスロットルバルブの動作応答性を低下させ
るようなことがない。
【0029】尚、この発明は前記実施の形態に限定され
るものではなく、発明の趣旨を逸脱することのない範囲
で以下のように実施することもできる。
【0030】(1)前記実施の形態では、センサコア1
2に対して二つの第2のエアギャップ27を設け、その
ギャップ27のそれぞれにホールIC23を設けたが、
センサコアに対して一つ又は三つ以上の第2のエアギャ
ップを設け、そのギャップのそれぞれにホールICを設
けてもよい。
【0031】(2)前記実施の形態では、磁力検出手段
としてホールIC23を使用したがこれに限られるもの
ではなく、これ以外の検出用素子を使用してもよい。
【0032】(3)前記実施の形態では、一対のコアピ
ース25A,25Bにより円板状のインナコア25を形
成し、両コアピース25A,25Bの間に装着用ギャッ
プ29を設けた。これに対し、円板状のインナコアの単
体において、その直径方向に延びるように設けられた凹
みを装着用ギャップとしてもよい。
【0033】
【発明の効果】請求項1に記載の発明の非接触式回転角
センサによれば、板状マグネットを使用したので、使用
されるマグネットやそれを含むセンサコア及び回転角セ
ンサとしての生産性や部品組付性を向上させることがで
き、回転角の検出精度を向上させることができるという
効果を発揮する。
【0034】請求項2に記載の発明の非接触式回転角セ
ンサによれば、請求項1に記載の発明の効果に加え、少
なくとも二つの磁力検出手段が設けられることから、回
転角センサにフェイルセーフ機能を持たせることがで
き、その信頼性を向上させることができるという効果を
発揮する。
【0035】請求項3に記載の発明のセンサコアによれ
ば、板状マグネットを使用したので、使用されるマグネ
ットやそれを含むセンサコア及び回転角センサとしての
生産性や部品組付性を向上させることができ、回転角セ
ンサによる回転角の検出精度を向上させることができる
という効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施の形態に係り、非接触式回転角センサの
構造を示す断面図である。
【図2】同じく、センサコア等を示す分解断面図であ
る。
【図3】同じく、センサコア及びホールICの組み付け
状態を示す斜視図である。
【図4】同じく、センサコアを示す斜視図である。
【図5】同じく、センサコアを示す平面図である。
【図6】同じく、図5のX−X線断面図である。
【図7】同じく、センサコアに形成される磁界を示す平
面図である。
【図8】従来例に係り、回転角センサの主要部を示す平
面図である。
【図9】別の従来例に係り、回転角センサの主要部を示
す平面図である。
【符号の説明】
11 回転角センサ 12 センサコア 14 入力軸 23 ホールIC(磁力検出手段) 24 アウタコア 25 インナコア 26 板状マグネット 26a 板面 26b 板面 27 第2のエアギャップ 28 第1のエアギャップ 29 装着用ギャップ 29a 内壁面 29b 内壁面
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年6月14日(2000.6.1
4)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対象物の回転角を磁力変化に置き換えて
    非接触に検出するようにした非接触式回転角センサであ
    って、 ハウジングと、 前記ハウジングにおいて回転可能に設けられた入力軸
    と、 磁性材料により環状に形成されたアウタコアと、 前記アウタコアの内側において同一軸線上に配置され、
    磁性材料により円板状に形成されたインナコアと、 前記アウタコアと前記インナコアとの間に設けられた第
    1のエアギャップと、 前記アウタコアが前記ハウジングに固定され、前記イン
    ナコアが前記入力軸と一体回転可能に設けられること
    と、 前記アウタコアにおいてその径方向に延びる第2のエア
    ギャップと、 前記第2のエアギャップに設けられた磁力検出手段と、 前記インナコアの直径とほぼ同じ長さで板状に形成さ
    れ、その板厚の方向に着磁された板状マグネットと、 前記インナコアにおいてその直径方向に延び、前記板厚
    とほぼ同じ大きさの幅をもって対向する一対の内壁面に
    より定められる装着用ギャップと、 前記板状マグネットの一対の板面が対応する前記内壁面
    に接合するように前記板状マグネットが前記装着用ギャ
    ップに装着されることとを備えたことを特徴とする非接
    触式回転角センサ。
  2. 【請求項2】 前記第2のエアギャップは前記アウタコ
    アにおいて回転対称となる少なくとも二つの位置に設け
    られ、前記磁力検出手段は前記少なくとも二つの第2の
    エアギャップのそれぞれに設けられることを特徴とする
    請求項1に記載の非接触式回転角センサ。
  3. 【請求項3】 対象物の回転角を磁力変化に置き換えて
    非接触に検出するようにした非接触式回転角センサに使
    用されるセンサコアであって、 磁性材料により環状に形成されたアウタコアと、 前記アウタコアの内側において同一軸線上に配置され、
    磁性材料により円板状に形成されたインナコアと、 前記アウタコアと前記インナコアとの間に設けられた第
    1のエアギャップと、 前記アウタコアにおいてその径方向に延びる第2のエア
    ギャップと、 前記インナコアの直径とほぼ同じ長さで板状に形成さ
    れ、その板厚の方向に着磁された板状マグネットと、 前記インナコアにおいてその直径方向に延び、前記板厚
    とほぼ同じ大きさの幅をもって対向する一対の内壁面に
    より定められる装着用ギャップと、 前記板状マグネットの一対の板面が対応する前記内壁面
    に接合するように前記板状マグネットが前記装着用ギャ
    ップに装着されることとを備えたことを特徴とするセン
    サコア。
JP32078599A 1999-11-11 1999-11-11 非接触式回転角センサ及びセンサコア Pending JP2001141412A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32078599A JP2001141412A (ja) 1999-11-11 1999-11-11 非接触式回転角センサ及びセンサコア
US09/703,863 US6414482B1 (en) 1999-11-11 2000-11-02 Non-contact type rotational angle sensor and sensor core used in the sensor
DE10055288A DE10055288B4 (de) 1999-11-11 2000-11-08 Kontaktloser Drehwinkelsensor und darin verwendeter Sensorkern

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32078599A JP2001141412A (ja) 1999-11-11 1999-11-11 非接触式回転角センサ及びセンサコア

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001141412A true JP2001141412A (ja) 2001-05-25

Family

ID=18125225

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP32078599A Pending JP2001141412A (ja) 1999-11-11 1999-11-11 非接触式回転角センサ及びセンサコア

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001141412A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006284237A (ja) * 2005-03-31 2006-10-19 Hitachi Cable Ltd 回転角度センサ
JP2008007006A (ja) * 2006-06-30 2008-01-17 Komatsu Ltd 電気式アクセルペダル装置及び回動角センサ
JP2010531987A (ja) * 2007-06-30 2010-09-30 ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング 位置センサを備えた制御装置
CN109765051A (zh) * 2017-11-09 2019-05-17 核工业理化工程研究院 旋转机械偏摆量的测量装置及测量方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006284237A (ja) * 2005-03-31 2006-10-19 Hitachi Cable Ltd 回転角度センサ
JP2008007006A (ja) * 2006-06-30 2008-01-17 Komatsu Ltd 電気式アクセルペダル装置及び回動角センサ
JP2010531987A (ja) * 2007-06-30 2010-09-30 ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング 位置センサを備えた制御装置
CN109765051A (zh) * 2017-11-09 2019-05-17 核工业理化工程研究院 旋转机械偏摆量的测量装置及测量方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6414482B1 (en) Non-contact type rotational angle sensor and sensor core used in the sensor
JP3457086B2 (ja) スロットル付き内燃機関用スロットル型回転位置センサ
US6356073B1 (en) Angular position detecting apparatus configured for concentrating magnetic flux into detecting portion
USRE40523E1 (en) Non-contact rotational position sensor and throttle valve assembly including non-contact rotational position sensor
JP4376150B2 (ja) 回転角度検出装置
US6252394B1 (en) Rotary movement sensor equipped with means of assembly with a drive shaft designed to minimize the effects of a misalignment in the connection
JP3596667B2 (ja) 回転角検出装置
US7378842B2 (en) Through the hole rotary position sensor with non-symmetric pole pieces
US6483296B1 (en) Angular position detection apparatus
JP5301864B2 (ja) 回転位置センサ
JP3457085B2 (ja) 回転位置センサ
US8237432B2 (en) Rotation angle sensor
JP5475618B2 (ja) 非接触式角度センサ
JP2000097606A (ja) 回動角検出装置
JP3539299B2 (ja) 回転角検出装置
JP3496581B2 (ja) 回転角検出装置
JP2001133212A (ja) 非接触式回転角センサ及びセンサコア
JP2001141412A (ja) 非接触式回転角センサ及びセンサコア
JPH09189509A (ja) 回動角検出装置
JPH11211410A (ja) 非接触型位置センサ
JP3623432B2 (ja) 非接触式回転角センサ及びそのセンサコア
JP2003194580A (ja) 回転角度センサ
JP2001304806A (ja) 非接触式回転角センサのセンサコア
JP2022098153A (ja) 回転角センサ
JP2007085743A (ja) 非接触回転変位センサ

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040901

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20041005

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20050308