JP2010038766A - 回転検出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】磁気検出素子の温度依存性の影響を受けることなく、ロータの回転態様を高い精度で検出することのできる回転検出装置を提供する。
【解決手段】この回転検出装置は、ロータ21の回転に伴い軸線n1の周りを回転する2つの磁石22a,22bを備え、磁石22a,22bが回転するときに磁石22a,22bから発せられる磁界の変化を磁気センサ23により検出してロータ21の回転角度を検出する。ここでは、磁石22a,22bを軸線n2の方向に並設するとともに軸線n3の方向に延伸された形状とし、且つ、軸線n2に沿って異極同士が向かい合う態様にてそれぞれ着磁する。また、磁気センサ23を、2つの磁石22a,22bに挟まれる領域から軸線n1の方向にギャップgだけずれた位置に配置する。そして、磁気センサ23から出力される電圧信号から逆正接値を演算し、この逆正接値に基づいてロータ21の回転角度を検出する。
【選択図】図2

Description

本発明は、磁石から発せられる磁界の変化を磁気検出素子により検出してロータの回転態様を検出する回転検出装置に関する。
この種の回転検出装置としては、例えば特許文献1に記載の回転検出装置が知られている。図12に、この特許文献1に記載の回転検出装置の斜視構造を示す。同図12に示されるように、この回転検出装置では、検出対象としてのロータ(図示略)と一体となって回転するインナコア100と、該インナコア100の外周に面一となるように組み付けられる円弧状の磁石101とを備え、ロータの回転に伴い、インナコア100及び磁石101が回転軸fを中心に回転する。また、この回転検出装置では、インナコア100の外周が環状のアウタコア110により囲繞されるとともに、このアウタコア110が図中に示す位置で固定されており、インナコア100がアウタコア110に対して相対回転する。ちなみに、この回転検出装置では、インナコア100及びアウタコア110を磁性材料により形成することで磁気回路を構成し、この磁気回路に磁石101から発せられる磁界を集磁することで、図中の一点鎖線で示されるような磁界が形成されている。一方、このアウタコア110には、2つのエアギャップ111が回転軸fを中心として180°だけずれた位置にそれぞれ形成されるとともに、これらのエアギャップ111に、ホール素子と共に信号処理回路等が集積化された2つのセンサチップ120がそれぞれ配設されている。ここでホール素子は、印加される磁界の磁束密度の大きさに比例したホール電圧を発生する磁気検出素子であり、センサチップ120では、印加される磁界の磁束密度の大きさをホール電圧として検出する。
そして、この回転検出装置では、インナコア100の回転に伴って磁石101が回転した際に、エアギャップ111に形成される磁界の磁束密度、すなわちセンサチップ120を通じて検出される磁束密度が変化する。ここで、図13に示すように、この回転検出装置では、先の図12に示すインナコア100の位置を基準(φ=0[°])としてその回転角度φが−45[°]〜+45[°]の範囲で変化したときに、センサチップ120を通じて検出される磁束密度Bが−0.15[T]〜+0.15[T]の範囲でリニアに変化する。したがって、このセンサチップ120を通じて検出される磁束密度Bに基づいてインナコア100の回転角度φを検出するようにすれば、インナコア100の回転角度φを精度良く検出することができ、ひいてはロータの回転角度の検出精度が向上するようになる。
特開2001−133212号公報
このように、回転検出装置として、インナコア100が回転したときにセンサチップ120を通じて検出される磁束密度Bがリニアに変化するといった構成を採用することで、確かにロータの回転角度の検出精度が向上するようにはなる。ただし、この回転検出装置では、磁束密度Bを検出するための磁気検出素子が、上述のように、ホール素子により構成されているため、同素子の温度特性が問題となる。すなわち、ホール素子は、一般に、自身の有する温度の影響を受けてホール電圧の大きさが変動する温度依存性を有しているため、こうした素子の温度依存性に起因したホール電圧の変動により、センサチップ120としての正確な磁束密度の検出が妨げられるおそれがある。このため、例えばセンサチップ120の温度変化に伴いロータの回転角度の検出精度が悪化するなど、回転検出装置としての機能に支障をきたすおそれがある。
なお、こうした問題は、磁石から発せられる磁界の変化を感知する磁気検出素子としてホール素子を採用するようにした回転検出装置に限らず、例えば磁気抵抗素子(MRE)を採用するようにした回転検出装置でも同様に生じうる。
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、磁気検出素子の温度依存性の影響を受けることなく、ロータの回転態様を高い精度で検出することのできる回転検出装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、磁気検出素子からなる磁気センサと、ロータの回転に伴い同ロータの回転軸の周りを回転する磁石とを備え、前記磁石の回転に伴う同磁石から発せられる磁界の変化を前記磁気検出素子により検出して前記ロータの回転態様を検出する回転検出装置において、前記磁石は、同ロータの回転軸に直交する方向に並設される2つの磁石からなるとともに、該2つの磁石は、前記ロータの回転軸の方向及び前記並設される方向の両方に直交する方向に延伸された形状からなり、且つ、前記並設される方向に沿って異極同士が向かう合う態様にてそれぞれ着磁され、前記磁気センサは、その検出面に平行な成分を有する磁気ベクトルが印加されたとき、同検出面に沿った基準線と印加された磁気ベクトルとのなす角をパラメータとして正弦波状の信号及び余弦波状の信号をそれぞれ出力するものであるとともに、前記2つの磁石に挟まれる領域及び同領域から前記ロータの回転軸の方向にずれた領域のいずれかの領域内に配置され、且つ、前記検出面が前記ロータの回転軸に対して直交する態様にて配置されるものであって、前記磁気センサから出力される前記正弦波状の信号の値を前記余弦波状の信号の値で除算して正接値を算出した上で、同正接値から逆正接値を算出し、該算出した逆正接値に基づいて前記ロータの回転態様の検出を行うことを要旨としている。
同構成によるように、ロータの回転に伴い同ロータの回転軸の周りを回転する磁石を、その回転軸に直交する方向に2つ並設した上で、これら2つの磁石を、ロータの回転軸の方向及びその並設される方向の両方に直交する方向に延伸された形状とし、且つ、それらが並設される方向に沿って異極同士が向かい合う態様にてそれぞれ着磁するようにすれば、これら2つの磁石に挟まれる領域及び同領域からロータの回転軸の方向にずれた領域のいずれかの領域では、ロータの回転軸に直交する方向の成分を有する磁気ベクトルが生じるようになる。このため、磁気センサを、この2つの磁石に挟まれる領域及び同領域からロータの回転軸の方向にずれた領域のいずれかの領域内に配置するとともに、その検出面を、ロータの回転軸に対して直交する態様にて配置するようにすれば、検出面に平行な成分を有する磁気ベクトルを同検出面に印加することができるようになる。また、こうした構成を通じて、ロータの回転に伴い上記2つの磁石が回転した際に、上記磁気センサの検出面に印加される磁気ベクトルの向きに変化が生じるようになるとともに、検出面に沿った所定の基準線及び磁気ベクトルが成す角度の変化量と、ロータの回転角度の変化量とが一致するようになる。このため、この磁気センサを、検出面に平行な成分を有する磁気ベクトルが印加されたとき、上記検出面に沿った基準線と印加された磁気ベクトルとのなす角をパラメータとして正弦波状の信号及び余弦波状の信号を出力するものとして構成するようにすれば、磁石の回転に伴う磁気センサの出力信号として、ロータの回転角度をパラメータとする正弦波状の信号及び余弦波状の信号を得ることができるようになる。そして、こうして得られる正弦波状の信号の値を余弦波状の信号の値で除算して正接値を算出するといった演算を行うようにすれば、この正接値は、磁気抵抗素子の温度依存性に起因する正弦波状の信号の変動、及び余弦波状の信号の変動が互いに相殺された値となる。したがって、この正接値から逆正接値を算出し、算出した逆正接値に基づいてロータの回転態様の検出を行うようにすれば、磁気検出素子の温度依存性の影響を受けることなく、高い精度でロータの回転態様を検出することができるようになる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の回転検出装置において、前記磁気センサが、前記2つの磁石のうちの前記ロータの回転軸から離間している磁石寄りの位置に配設されていることを要旨としている。
同構成によれば、磁石が回転した際に、磁気センサが、2つの磁石に挟まれる領域及び同領域からロータの回転軸の方向にずれた領域のいずれかの領域内の位置を維持し易くなるため、磁気センサを通じたロータの回転態様の検出範囲を拡大することができるようになる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の回転検出装置において、前記磁気検出素子は、印加される磁気ベクトルに応じて抵抗値を変化させる磁気抵抗素子からなり、前記磁気センサは、それぞれ4つの磁気抵抗素子により構成される2つのブリッジ回路を有し、前記正弦波状の信号及び前記余弦波状の信号を、これら2つのブリッジ回路の出力信号としてそれぞれ取得することを要旨としている。
同構成によれば、一つの磁気センサを通じて正弦波状の信号及び余弦波状の信号を取得することができるため、例えば正弦波状の信号を取得するための磁気センサと余弦波状の信号を取得するための磁気センサとを各別に設けるようにした回転検出装置と比較して、装置としての構造の簡素化を図ることができるようになる。
本発明にかかる回転検出装置によれば、磁気検出素子の温度依存性の影響を受けることなく、ロータの回転態様を高い精度で検出することができるようになる。
以下、本発明にかかる回転検出装置を、車両のシフトレバーの位置(シフトポジション)を検出するシフトポジションセンサに具体化した一実施形態について図1〜図10を参照して説明する。図1は、本実施形態のシフトポジションセンサが搭載される車両のシフト装置の斜視構造を示したものであり、はじめに、この図1を参照してこのシフト装置の概要を説明する。ちなみに、このシフト装置は、シフトレバーと変速機との間の機械的な連結が排除された、いわゆるシフトバイワイヤ式のシフト装置を想定している。
同図1に示されるように、このシフト装置は、大きくは、車両の運転者が把持する部分となる把持部11の設けられたシフトレバー12と、このシフトレバー12が挿通される部分として直線状のシフトゲート13の形成されたシフトパネル14とを備えている。ここで、シフトレバー12の基端側の部分には、シフトゲート13の延伸方向と直交する方向に延びるシャフト15が設けられており、このシャフト15とシフトレバー12の基端部とが連結部材16を介して互いに連結されている。そして、このシフト装置では、シフトレバー12が、図示しない支持構造を介してシャフト15を中心に揺動可能に支持される構造となっている。ちなみに、このシフト装置では、運転者が、例えばシフトレバー12をシフトゲート13の図中の奥側の位置から手前側の位置まで操作したとすると、シフトポジションが「P(パーキングレンジ)」、「R(リバースレンジ)」、「N(ニュートラルレンジ)」、「D(ドライブレンジ)」、「2(セカンドレンジ)」、「1(ロウレンジ)」の順に選択的に切り替えられる。一方、シャフト15の端部には、同シャフト15の回転位置に応じた、換言すればシフトポジションに応じた電圧信号を出力するシフトポジションセンサ20が取り付けられており、このシフトポジションセンサ20の電圧信号が、マイクロコンピュータを中心に構成されてシフト装置の各種制御を統括的に司る制御部30に伝達される。この制御部30は、シフトポジションセンサ20から伝達される電圧信号に基づいてシフトレバー12が上記シフトポジションのいずれのポジションであるかを判定するとともに、判定されたシフトポジションに基づいて、車両の変速機40のギア段を変更する制御を実行する。
次に、図2(a),(b)を参照して、シフトポジションセンサ20の具体的な構造について説明する。ここで、図2(a)は、このシフトポジションセンサ20の側面構造を、また、図2(b)は、図2(a)のA−A線に沿った断面構造をそれぞれ示したものである。なお、図2(b)では、軸線P(P)を基準として、軸線n1を中心に矢印aで示す方向に所定角度だけそれぞれ傾いた軸線を、軸線P(R),軸線P(N),軸線P(D),軸線P(2),軸線P(1)にてそれぞれ示している。
同図2(a),(b)に示されるように、シフトポジションセンサ20は、大きくは、軸線n1を中心に回転するロータ21と、同ロータ21と一体となって回転する2つの磁石22a,22bと、磁石22a,22bにより形成される磁界の変化を検出する磁気センサ23とから構成されている。また、このシフトポジションセンサ20では、ロータ21等の各種部品の外側を合成樹脂製のケース24により覆うことで、これらの各種部品を外部環境から保護する構造となっている。
ここで、ロータ21は、軸線n1を中心軸として円盤状に形成された大径部21a及び小径部21bからなり、大径部21aのシフトレバー12の側の面に小径部21bが設けられる構造となっている。そして、このロータ21には、小径部21bのシフトレバー12の側の面に開口端を有するとともに同開口端から大径部21aの中央部に達するかたちで断面矩形状の挿通孔21cが形成されており、この挿通孔21cに、シャフト15の端面から回転軸mに沿って導出された同じく断面矩形状の突出部15aが嵌合される。すなわち、このシフトポジションセンサ20では、このロータ21の挿通孔21cにシャフト15の突出部15aが嵌合することで、シャフト15の回転軸mとロータ21の中心軸である軸線n1とが互いに一致するかたちでロータ21がシャフト15に組み付けられる。そして、このシフトポジションセンサ20では、運転者によるシフトレバー12の操作に伴い、ロータ21がシャフト15と一体となって回転軸mを中心に回転する構造となっている。
一方、磁石22a,22bは、大径部21aの小径部21bの設けられる面と反対側の面に、軸線n1に直交する軸線n2に沿うかたちで並設されている。ここで、磁石22aは、シフトレバー12の側の部分がN極となり、その反対側の部分がS極となるように、また、磁石22bは、シフトレバー12の側の部分がS極となり、その反対側の部分がN極となるように着磁されている。そして、図2(b)に示されるように、これら磁石22a,22bは、軸線n1及び軸線n2に直交する軸線n3の方向に延伸されて板状にそれぞれ形成されている。そして、磁石22a,22bは、運転者によるシフトレバー12の操作に伴い上記シャフト15及びロータ21が回転軸mを中心に回転したとすると、同ロータ21と一体となって回転軸mの周りを回転する。具体的には、上記シフトポジションが「P」に設定されているときには、磁石22a,22bの並設方向を示す軸線n2が軸線P(P)と重なる位置に保持された状態であり、この状態からシフトポジションが「R」に切り替えられたとすると、上記磁石22a,22bの並設方向を示す軸線n2が軸線P(R)と重なる位置まで回転する。さらに、シフトポジションが「N」,「D」,「2」,「1」の順に切り替えられたとすると、上記磁石22a,22bの並設方向を示す軸線n2が軸線P(N),P(D),P(2),P(1)と重なる位置までそれぞれ回転する。
また一方、ケース24には、上記ロータ21が相対回転可能に収容されるとともに、上記磁石22a,22bが動く範囲に対応して断面円形状の内部空間24aが形成されている。ちなみに、本実施形態にかかるシフトポジションセンサ20では、ケース24が図中に示す位置で固定されているため、ロータ21が回転した際には、ケース24はその位置が保持されたまま、ロータ21のみが回転する。そして、このケース24の内部空間24aを形成する内壁面のうち、上記ロータ21の大径部21aと対向する内壁面には、上記磁気センサ23をはじめ、同磁気センサ23から出力される電圧信号を取り込んで各種演算を行う演算回路などを実装した基板25が設けられている。
ここで、本実施形態にかかるシフトポジションセンサ20では、磁気センサ23が上記磁石22a,22bに対して以下のような位置関係を有して配設されている。すなわち、図2(a)に示されるように、磁気センサ23が、磁石22a,22bに挟まれる領域(図中に二点差線のハッチングで示す領域)から軸線n1の方向にギャップgだけずれた領域内であって、且つ、磁石22a寄りの位置に配置されている。ちなみに、このように磁気センサ23を磁石22a寄りの位置に配置することによって、磁石22a,22bが回転した際に、磁気センサ23が、上記磁石22a,22bに挟まれる領域からギャップgだけずれた領域内の位置、すなわち図2(b)中の二点鎖線で示す領域内の位置を維持し易くなる。また、この磁気センサ23では、同図2(b)に示される面と平行となる態様にて、すなわち上記軸線n1に直交する面と平行となる態様にて、磁気を検出する検出面が配置されている。
図3は、こうした磁気センサ23についてその検出面の側から見た平面構造を示したものである。
同図3に示されるように、磁気センサ23は、センサ中心Csを中心として各々45°ずつ傾くかたちで環状に配置される8つの磁気抵抗素子M1〜M8を備えるセンサ部23aと共に、同センサ部23aから出力される電圧信号に対して所定の信号処理を施す回路等が1チップに集積化されて構成される、いわゆる磁気抵抗効果(MRE)センサである。ちなみに、磁気抵抗素子M1〜M8は、強磁性金属を主成分とする磁気抵抗膜からなり、印加される磁気ベクトルに応じてその抵抗値が変化するといった物性を有している。そして、この磁気センサ23は、例えばセンサ中心Csを通り、且つ、図中のy軸に平行な軸線をysとしたときに、センサ23に印加される磁気ベクトルBvと基準線ysとがなす角度θの大きさに応じた電圧信号を出力する。
図4は、こうした構造を有する磁気センサ23の電気的な構成についてその等価回路を示したものである。
同図4に示されるように、この磁気センサ23では、4つの磁気抵抗素子M1,M3,M5,M7により1つのブリッジ回路が、また、4つの磁気抵抗素子M2,M4,M6,M8によってもう1つのブリッジ回路が構成されている。ここで、各ブリッジ回路では、磁気抵抗素子M3,M5の間、並びに磁気抵抗素子M4,M6の間に定電圧Vccがそれぞれ印加されるとともに、磁気抵抗素子M1,M7の間、並びに磁気抵抗素子M2,M8の間が各々接地されている。そして、磁気センサ23では、上記センサ部23aの出力として、磁気抵抗素子M1,M3の間の中点電位V11、磁気抵抗素子M5,M7の間の中点電位V12、磁気抵抗素子M2,M4の間の中点電位V21、及び磁気抵抗素子M6,M8の間の中点電位V22がそれぞれ出力される。そして、磁気センサ23では、中点電位V11,V12が差動増幅器50に取り込まれて、また、中点電位V21,V22が差動増幅器51に取り込まれてそれぞれ差動増幅される。すなわち、この磁気センサ23では、差動増幅器50,51による各差動増幅出力として、磁気抵抗素子M1〜M8に印加される磁気ベクトルの変化に応じて連続的に変化する電圧信号V1,V2が出力される。ちなみに、これらの電圧信号V1,V2は、以下の(1)及び(2)式で示されるように、また図5に示すように、先の図3に示した上記磁気ベクトルBvの方向が基準線ysとなす角度θをパラメータとして、それぞれ正弦波状及び余弦波状に変化する。なお、図5では、角度θが先の図3において反時計回りの方向に変化するときを正としている。
V1=Vs×sin2θ・・・(1)
V2=Vs×cos2θ・・・(2)
ただし、Vsは磁気センサ23の感度に基づく値である。
次に、図6〜図8を参照して、シフトポジションの切り替えに伴って磁石22a,22bが回転したときの上記電圧信号V1,V2の変化態様について説明する。ここで、図6(a)は、先の図2(a)に対応する図として、磁石22a,22b及び磁気センサ23といった要素のみを抜き出して、磁石22a,22bにより形成される磁界を模式的に示したものである。また、図6(b)は、上記図2(b)に対応する図として、同じく磁石22a,22b及び磁気センサ23といった要素のみを抜き出して、磁気センサ23に印加される磁気ベクトルを模式的に示したものである。
このシフトポジションセンサ20では、前述のように、磁石22aが、シフトレバー12の側の部分がN極となり、その反対側の部分がS極となるように、また、磁石22bが、シフトレバー12の側の部分がS極となり、その反対側の部分がN極となるように着磁されているため、図中の一点鎖線の矢印で示されるような磁界が形成されている。すなわち、磁石22a,22bの中央の部分を境界として、磁気センサ23の配置されている側では磁石22bから磁石22aに向かう方向を有する磁界が、また、磁気センサ23の配置されていない側では磁石22aから磁石22bに向かう方向を有する磁界が形成されている。ここで、シフトポジションセンサ20では、同じく上述のように、磁石22a,22bにより形成されるこうした磁界に対し、磁気センサ23が、磁石22a,22bに挟まれる領域(図中の二点差線のハッチングで示す領域)から軸線n1の方向にギャップgだけずれた位置に配置されている。そして、こうした構成により、図6(b)に併せ示されるように、上記軸線n1に直交する方向、すなわち同センサ23の検出面に平行な成分Bvを有する磁気ベクトルが磁気センサ23に印加されるようになる。また、磁気センサ23に印加される磁界の磁束密度を、上記磁気抵抗素子M1〜M8の抵抗値が飽和する磁束密度、いわゆる飽和磁束密度まで高め易くもなっている。そして、このシフトポジションセンサ20では、ロータ21の回転に伴い上記磁石22a,22bの並設方向を示す軸線n2が軸線P(P),P(R),P(N),P(D),P(2),P(1)のうちのいずれかの軸線上となる位置まで回転したとすると、磁気センサ23に印加される磁気ベクトルBvの方向に変化が生じる。
具体的には、例えば、ロータ21が先の図2(b)に示す位置を基準として上記矢印aに示す方向に角度α1だけ回転したとするとする。このとき、図7(a)に示すように、上記磁石22a,22bの並設方向を示す軸線n2は先の図6(b)に示す位置を基準として角度α1だけ回転して軸線P(1)上となる位置まで回転するとともに、磁気センサ23に印加される磁気ベクトルBvの方向も角度α1だけ変化する。また、例えばロータ21が先の図2(b)に示す位置を基準として上記矢印aに示す方向と逆の方向に角度αpだけ回転したとするとする。このとき、図7(b)に示すように、上記磁石22a,22bの並設方向を示す軸線n2は先の図6(b)に示す位置を基準として角度αpだけ回転して軸線P(P)上となる位置まで回転するとともに、磁気センサ23に印加される磁気ベクトルBvの方向も角度αpだけ変化する。すなわち、このシフトポジションセンサ20では、ロータ21の回転角度の変化量と、上記磁気ベクトルBv及び基準線ysがなす角度θの変化量とが互いに一致する。このため、上記(1)及び(2)式を参照すれば、磁気センサ23から出力される電圧信号V1,V2が、以下の(3)及び(4)式で示されるように、ロータ21の回転角度αをパラメータとして正弦波状及び余弦波状に変化する値となる。
V1=Vs×sin2α・・・(3)
V2=Vs×cos2α・・・(4)
ちなみに、図8は、横軸にロータ21の回転角度αを、縦軸に磁気センサ23から出力される電圧信号V1,V2をとり、両者の関係をそれぞれ示したグラフである。なお、同図8では、シフトポジションが「1」,「2」,「D」,「N」,「R」,「P」であるときのロータ21の回転角度をα(1),α(2),α(D),α(N),α(R),α(P)にてそれぞれ示している。
ところで、ロータ21の回転角度αに応じて電圧信号V1,V2が図8で示す態様にて変化する場合、シフト装置の制御部30では、例えば電圧信号V2の値に基づいてシフトポジションを検出することが可能であるとも考えられる。すなわち、シフト装置の制御部30は、例えば電圧信号V2の値が図中のV2(2)の値である旨を検出することができれば、シフトポジションが「2」である旨を検出することができるとも考えられる。
しかしながら、磁気センサ23を構成する磁気抵抗素子M1〜M8は、一般に、自身の温度等の影響を受けてその抵抗値が変動する温度依存性を有しているため、こうした素子の温度依存性に起因して、電圧信号V1,V2の振幅Vsが変動するおそれがある。このため、単に電圧信号V1、あるいは電圧信号V2に基づいて、シフトポジションの検出を行おうとすると、こうした振幅Vsの温度依存性の影響により、シフトポジションを適切に検出することができないおそれがある。
そこで、本実施形態にかかるシフトポジションセンサ20では、図9に示すように、この磁気センサ23の出力信号である電圧信号V1,V2を演算回路60に取り込んで、まずは、以下の(5)式に基づく演算を演算回路60を通じて行い、電圧信号V1,V2から正接値tanαを求めるようにしている。
V1/V2=(Vs×sin2α)/(Vs×cos2α)=tan2α・・・(5)
すなわち、この(5)式に基づく演算を行うことで、温度依存性を有する振幅Vsをキャンセルすることができるようになる。さらに、このシフトポジションセンサ20では、演算回路60を通じて正接値tanαからその逆正接値β(=arctan(tan2α))を求める演算を行うとともに、演算された逆正接値βを電圧信号Vβとして上記シフト装置の制御部30に伝達するようにしている。
ここで、図10は、横軸に上記ロータ21の回転角度αを、縦軸に逆正接値βをとり、両者の関係を示したグラフである。なお、図10でも、シフトポジションが「1」,「2」,「D」,「N」,「R」,「P」であるときのロータ21の回転角度をα(1),α(2),α(D),α(N),α(R),α(P)にてそれぞれ示している。
同図10に示されるように、逆正接値βは、ロータ21の回転角度αの変化に対してリニアに変化するため、この逆正接値βに基づいてロータ21の回転角度αを検出すれば、その検出処理が簡易な処理で済むようになる。しかも、逆正接値βは、磁気抵抗素子M1〜M8の温度依存性の影響を受けることがないため、ロータ21の回転角度αの検出を、より高い精度で行うことができるようになり、ひいてはシフト装置によるシフトポジションの検出を、より高い精度で行うことができるようになる。
以上説明したように、本実施形態にかかるシフトポジションセンサによれば、以下のような効果が得られるようになる。
(1)ロータ21の回転に伴いその回転軸である軸線n1の周りを回転する磁石22a,22bを、軸線n1に直交する軸線n2の方向に並設した上で、これら2つの磁石22a,22bを、軸線n1及び軸線n2の両方に直交する軸線n3の方向に延伸された形状とした。そして、磁石22a,22bの中央の部分を境界として、磁気センサ23の配置されている側では磁石22bから磁石22aに向かう方向を有する磁界を、また、磁気センサ23の配置されていない側では磁石22aから磁石22bに向かう方向を有する磁界を形成するようにした。また、磁気センサ23を、検出面に沿った基準線ysと印加された磁気ベクトルとのなす角度θをパラメータとして正弦波状の電圧信号V1と余弦波状の電圧信号V2とを出力するものとして構成した上で、磁石22a,22bに挟まれる領域から軸線n1の方向にギャップgだけずれた領域内に配置するようにした。さらに、この磁気センサ23の検出面を、ロータ21の回転軸である軸線n1に対して直交する態様にて配置するようにした。そして、磁気センサ23の出力である正弦波状の電圧信号V1の値を余弦波状の電圧信号V2の値で除算して正接値tanαを演算し、さらに、この正接値tanαから逆正接値βを演算して、この逆正接値βに基づいてロータ21の回転角度αを検出するようにした。これにより、磁気抵抗素子M1〜M8の温度依存性の影響を受けることなく、ロータ21の回転角度αの検出を、より高い精度で行うことができるようになり、ひいてはシフト装置によるシフトポジションの検出を、より高い精度で行うことができるようになる。
(2)磁気センサ23を、磁石22a,22bのうちの軸線n1から離間している磁石22a寄りに配置するようにした。これにより、磁石22a,22bが回転した際に、磁気センサ23が、磁石22a,22bに挟まれる領域からギャップgだけずれた領域内の位置を維持し易くなるため、磁気センサ23を通じたロータ21の回転角度αの検出範囲を拡大することができるようになる。
(3)磁気センサ23に、4つの磁気抵抗素子M1,M3,M5,M7により構成されるブリッジ回路と、4つの磁気抵抗素子M2,M4,M6,M8により構成されるブリッジ回路とを設け、正弦波状の電圧信号V1と余弦波状の電圧信号V2とを、これらのブリッジ回路の出力信号として取得するようにした。これにより、例えば正弦波状の電圧信号V1を取得するための磁気センサと余弦波状の電圧信号V2を取得するための磁気センサとを各別に設けるようにしたシフトポジションセンサと比較して、センサとしての構造の簡素化を図ることができるようになる。
なお、上記実施形態は、これを適宜変更した以下の形態にて実施することもできる。
・先の図6(a)に示されるように、例えば磁気センサ23の上記磁石22a,22bに挟まれる領域(図中の二点鎖線で示される領域)を挟んで対向する位置に、同磁気センサ23と同一構造から磁気センサ26を配置し、これら2つの磁気センサ23,26の二重系としてロータ21の回転角度αの検出を行うようにしてもよい。
・先の図6(a),(b)に対応する図として図11(a),(b)を示すように、上記磁石22a,22bに代えて、軸線n1の側の部分がS極となり、その反対側の部分がN極となる着磁方向を有する磁石22c,22dをそれぞれ配置するようにしてもよい。こうした磁石22c,22dを用いるようにした場合であっても、図11(a)中の一点鎖線の矢印で示されるような磁界、すなわちこれら2つの磁石22c,22dに挟まれる領域及び同領域から軸線n1の方向にずれた領域では、同軸線n1に直交する方向の成分を有する磁気ベクトルが生じる。このため、磁気センサ23の検出面に平行な成分Bvを有する磁気ベクトルが磁気センサ23に印加されるようになるため、磁石22a,22bを用いたシフトポジションセンサ20と同様、ロータ21の回転角度αの検出を行うことができる。要は、上記2つの磁石が、その並設される方向に沿って異極同士が向かい合う態様にてそれぞれ着磁されていればよい。
・上記実施形態では、2つのブリッジ回路の設けられた磁気センサ23を利用して正弦波状の電圧信号及び余弦波状の電圧信号をそれぞれ取得するようにしたが、例えば1つのブリッジ回路の設けられた磁気センサを2つ設けた上で、これら2つの磁気センサを利用して正弦波状の電圧信号及び余弦波状の電圧信号をそれぞれ取得するようにしてもよい。
・上記実施形態では、本発明にかかる回転検出装置を、シフトポジションを検出するシフトポジションセンサに適用するようにしたが、例えば、シフトポジションが「N(ニュートラル)」であるか否かを検出する、いわゆるニュートラルスイッチに適用するようにしてもよい。要は、ロータの回転態様を検出する回転検出装置であればよい。
(付記)
次に、上記実施形態及びその変形例から把握できる技術的思想について追記する。
(イ)車両のシフトレバーの位置を検出すべく車両のシフト装置に設けられる請求項1〜3のいずれか一項に記載の回転検出装置を利用したシフトポジションセンサであって、前記ロータが、車両のシフトレバーの操作に応じて回転するものであり、前記検出されるロータの回転態様に基づき前記シフトレバーの位置の検出を行うことを特徴とするシフトポジションセンサ。具体的には、同構成によるように、上記請求項1〜3のいずれか一項に記載の回転検出装置を、車両のシフトレバーの位置を検出するためのシフトポジションセンサに適用してシフトレバーの操作に応じてロータが回転する構成とした上で、検出されるロータの回転態様に基づきシフトレバーの位置の検出を行うようにしてもよい。
(ロ)車両のシフトレバーのニュートラルポジションの位置を検出すべく車両のシフト装置に設けられる請求項1〜3のいずれか一項に記載の回転検出装置を利用したニュートラルスイッチであって、前記ロータが、車両のシフトレバーの操作に応じて回転するものであり、前記検出されるロータの回転態様に基づき前記シフトレバーのニュートラルポジションの位置の検出を行うことを特徴とするニュートラルスイッチ。具体的には、同構成によるように、上記請求項1〜3のいずれか一項に記載の回転検出装置を、車両のシフトレバーのニュートラルポジションの位置を検出するためのニュートラルスイッチに適用してシフトレバーの操作に応じてロータが回転する構成とした上で、検出されるロータの回転態様に基づきシフトレバーのニュートラルポジションの位置の検出を行うようにしてもよい。
本発明にかかる回転検出装置を車両のシフトポジションセンサに具体化した一実施形態について同センサが搭載されるシフト装置の概略構成を模式的に示すブロック図。 (a),(b)は、同実施形態にかかるシフトポジションセンサについてその側面構造及び断面構造をそれぞれ示す側面図及び断面図。 同実施形態にかかるシフトポジションセンサの磁気センサについてその平面構造を示す平面図。 同実施形態にかかるシフトポジションセンサの磁気センサについてその等価回路を示す回路図。 同実施形態にかかるシフトポジションセンサにおいて、磁気センサに印加される磁気ベクトルの方向が軸線ysとなす角度θと同磁気センサから出力される電圧信号V1,V2との関係を示すグラフ。 (a),(b)は、同実施形態にかかるシフトポジションセンサの磁石により形成される形成される磁界の様子を模式的に示す側面図、及び同磁界により磁気センサに印加される磁気ベクトルの様子を模式的に示す平面図。 (a),(b)は、同実施形態にかかるシフトポジションセンサについてシフトポジションが「1」及び「P」に設定されているときに磁気センサに印加される磁気ベクトルの様子を模式的にそれぞれ示す平面図。 同実施形態にかかるシフトポジションセンサにおいて、ロータの回転角度αと磁気センサから出力される電圧信号V1,V2との関係を示すグラフ。 同実施形態にかかるシフトポジションセンサの主に演算処理系についてそのシステム構成を示すブロック図。 同実施形態にかかるシフトポジションセンサにおいて、ロータの回転角度αと演算回路を通じて演算される逆正接値βとの関係を示すグラフ。 (a),(b)は、同実施形態にかかるシフトポジションセンサの変形例について磁石により形成される形成される磁界の様子を模式的に示す側面図、及び同磁界により磁気センサに印加される磁気ベクトルの様子を模式的に示す平面図。 従来の回転検出装置の一例についてその斜視構造を示す斜視図。 同従来の回転検出装置の一例において、ロータの回転角度θとセンサチップに印加される磁束密度Bとの関係を示すグラフ。
符号の説明
11…把持部、12…シフトレバー、13…シフトゲート、14…シフトパネル、15…シャフト、15a…突出部、16…連結部材、20…シフトポジションセンサ、21…ロータ、21a…大径部、21b…小径部、21c…挿通孔、22a,22b,22c,22d,101…磁石、23,26…磁気センサ、23a…センサ部、24…ケース、24a…内部空間、25…基板、30…制御部、40…変速機、50,51…差動増幅器、60…演算回路、100…インナコア、110…アウタコア、111…エアギャップ、120…センサチップ。

Claims (3)

  1. 磁気検出素子からなる磁気センサと、ロータの回転に伴い同ロータの回転軸の周りを回転する磁石とを備え、前記磁石の回転に伴う同磁石から発せられる磁界の変化を前記磁気検出素子により検出して前記ロータの回転態様を検出する回転検出装置において、
    前記磁石は、同ロータの回転軸に直交する方向に並設される2つの磁石からなるとともに、該2つの磁石は、前記ロータの回転軸の方向及び前記並設される方向の両方に直交する方向に延伸された形状からなり、且つ、前記並設される方向に沿って異極同士が向かう合う態様にてそれぞれ着磁され、
    前記磁気センサは、その検出面に平行な成分を有する磁気ベクトルが印加されたとき、同検出面に沿った基準線と印加された磁気ベクトルとのなす角をパラメータとして正弦波状の信号及び余弦波状の信号をそれぞれ出力するものであるとともに、前記2つの磁石に挟まれる領域及び同領域から前記ロータの回転軸の方向にずれた領域のいずれかの領域内に配置され、且つ、前記検出面が前記ロータの回転軸に対して直交する態様にて配置されるものであって、
    前記磁気センサから出力される前記正弦波状の信号の値を前記余弦波状の信号の値で除算して正接値を算出した上で、同正接値から逆正接値を算出し、該算出した逆正接値に基づいて前記ロータの回転態様の検出を行う
    ことを特徴とする回転検出装置。
  2. 前記磁気センサが、前記2つの磁石のうちの前記ロータの回転軸から離間している磁石寄りの位置に配設されてなる
    請求項1に記載の回転検出装置。
  3. 前記磁気検出素子は、印加される磁気ベクトルに応じて抵抗値を変化させる磁気抵抗素子からなり、前記磁気センサは、それぞれ4つの磁気抵抗素子により構成される2つのブリッジ回路を有し、前記正弦波状の信号及び前記余弦波状の信号を、これら2つのブリッジ回路の出力信号としてそれぞれ取得する
    請求項1又は2に記載の回転検出装置。
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