JP2001241499A - 車両用制振装置 - Google Patents

車両用制振装置

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JP2001241499A
JP2001241499A JP2000055481A JP2000055481A JP2001241499A JP 2001241499 A JP2001241499 A JP 2001241499A JP 2000055481 A JP2000055481 A JP 2000055481A JP 2000055481 A JP2000055481 A JP 2000055481A JP 2001241499 A JP2001241499 A JP 2001241499A
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JP2000055481A
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Rentaro Kato
錬太郎 加藤
Koichi Hasegawa
浩一 長谷川
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Sumitomo Riko Co Ltd
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    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60GVEHICLE SUSPENSION ARRANGEMENTS
    • B60G2202/00Indexing codes relating to the type of spring, damper or actuator
    • B60G2202/20Type of damper
    • B60G2202/25Dynamic damper

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  • Vehicle Body Suspensions (AREA)
  • Vibration Prevention Devices (AREA)
  • Body Structure For Vehicles (AREA)
  • Arrangement Or Mounting Of Propulsion Units For Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 独立マス部材のハウジングに対する打撃作用
に基づく制振効果が一層効果的に発揮され得る、新規な
構造の車両用制振装置を提供すること。 【解決手段】 独立マス部材16とハウジング14の少
なくとも一方の当接面を当接ゴム弾性体34で構成する
と共に、独立マス部材16とハウジング14の当接面に
おける運動摩擦係数を0.4以下とした。これにより、
振動入力時における独立マス部材16の飛び跳ね変位が
有利に生ぜしめられて、独立マス部材16のハウジング
14への打撃に基づく制振効果が向上される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は、車両の振動部材における振動を
低減する車両用制振装置に係り、例えば、自動車のサス
ペンションアーム,サブフレーム,ボデーパネル,エン
ジンユニット,マウントブラケット,排気系部材などの
振動部材に適用されることにより有効な制振効果を発揮
し得る、新規な構造の車両用制振装置と、その製造方法
に関するものである。
【0002】
【背景技術】従来から、自動車等の車両において問題と
なる振動を低減する手法としては、振動部材にマス材
を固設するマスダンパや、振動部材にバネ材を介して
マス材を連結支持せしめるダイナミックダンパ、更に、
振動部材の表面にシート状弾性材を貼着した制振材
が、知られている。ところが、上記マスダンパとダ
イナミックダンパは、何れも、大きなマス材の質量が必
要になることに加えて、有効な制振効果の発揮される周
波数域が狭いという問題があった。また、上記制振材
は、広い貼着面積が必要になると共に、重量が嵩むとい
う問題があった。更に、上記ダイナミックダンパと
制振材は、制振効果の温度依存性が高いために、目的と
する制振効果を安定して得ることが難しいという問題も
あったのである。
【0003】そこで、本出願人は、先の国際出願(PC
T/JP98/05530)において、振動部材に固定
されるハウジングに対して、隙間を隔てて非接着で相対
変位可能に独立マス部材を配設せしめて、振動入力時
に、かかる独立マス部材を、ゴム等の弾性材からなる当
接面によって、ハウジングに当接させることにより、当
接時における滑り摩擦と衝突によるエネルギ損失を利用
して制振効果を得るようにした、新規な構造の車両用制
振装置を提案した。このような構造の車両用制振装置に
おいては、小さなマス質量によって、広い周波数域に亘
る振動に対して有効な制振効果を得ることが出来るので
ある。
【0004】ところで、かかる先の国際出願に記載され
た車両用制振装置において、発揮される制振効果は、独
立マス部材の質量と、独立マス部材とハウジングの当接
部位における反発係数と、独立マス部材とハウジングの
当接面間の隙間寸法との影響を受けることから、有効な
制振効果を得るためには、それらの諸元を精度良く設定
することが必要である。更に、かくの如き車両用制振装
置において、目的とする制振効果を得るためには、振動
入力時に独立マス部材がハウジングに対して離隔と当接
を繰り返して打撃を与えることが必要となる。
【0005】ところが、本発明者等が多数の実験を行な
って検討したところ、同一の質量や反発係数,対向面間
の隙間寸法等の設定をした場合でも、振動入力時におけ
る独立マス部材のハウジングに対する離隔/当接状態に
ばらつきがあり、発揮される制振効果に差異のある場合
のあることが明らかとなった。
【0006】
【解決課題】ここにおいて、本発明は、上述の如き事情
を背景として為されたものであって、その解決課題とす
るところは、独立マス部材のハウジングに対する打撃作
用に基づく制振効果が一層効果的に且つ安定して発揮さ
れ得る、新規な構造の車両用制振装置を提供することに
ある。
【0007】
【解決手段】以下、このような課題を解決するために為
された本発明の態様を記載する。なお、以下に記載の各
態様で採用される各構成要素は、何れも、可能な限り任
意の組み合わせで採用することが出来る。また、本発明
の態様および技術的特徴は、以下に記載のものに限定さ
れることなく、明細書全体および図面に記載され、或い
はそれらの記載から当業者が把握することの出来る発明
思想に基づいて認識されるものであることが理解される
べきである。
【0008】すなわち、本発明者等が多くの実験と検討
を行った結果、ハウジングに対して極めて小さな間隙を
隔てて配設された独立マス部材が、高周波で、且つ並進
的でない複雑な変位で加振されるという特殊な状況下に
おいては、独立マス部材のハウジングに対する挙動、ひ
いては発揮される制振効果が、独立マス部材とハウジン
グの当接面間における摩擦力の影響を多大に受けている
ことが、新たに見出されたのであり、本発明は、かかる
知見に基づいて、更に詳細な実験と検討を加えた結果、
完成されたものである。
【0009】そして、本発明の特徴とするところは、防
振すべき振動が入力される剛性のハウジングに対して、
硬質の独立マス部材を、隙間を隔てて相対変位可能に非
接着で対向配置せしめると共に、それら独立マス部材と
ハウジングの少なくとも一方の対向面を当接ゴム弾性体
で構成して、該独立マス部材と該ハウジングが弾性的に
当接せしめられるようにする一方、該当接ゴム弾性体に
よって少なくとも一方の面が構成された該独立マス部材
と該ハウジングの当接面における運動摩擦係数を0.4
以下とした車両用制振装置にある。
【0010】このような本発明に従う構造とされた車両
用制振器においては、振動入力時における独立マス部材
のハウジングに対する相対変位、即ち飛び跳ね変位が容
易に生ぜしめられるのであり、その結果、独立マス部材
のハウジングに対する打撃に基づく制振効果がより効果
的に発揮され得るのである。また、独立マス部材のハウ
ジングに対する引っ掛かり的な変位阻害も軽減乃至は回
避されることから、独立マス部材の変位が安定化して、
目的とする制振効果を安定して得ることが出来るのであ
る。なお、本発明における運動摩擦係数とは、滑りにつ
いての運動摩擦係数をいう。また、本発明において、当
接ゴム弾性体による当接面は、防振すべき主たる振動の
入力方向における独立マス部材とハウジングの対向面
と、防振すべき主たる振動入力方向に直交する方向での
独立マス部材とハウジングの対向面の何れに対しても適
用可能であり、それによって、上述の如き効果が発揮さ
れる。
【0011】また、本発明において、独立マス部材とハ
ウジングの当接面における運動摩擦係数を0.4以下と
するためには、例えば、第一の態様として、前記当接ゴ
ム弾性体に対して、塩酸による表面硬化処理が施されて
なる構成が、有利に採用され得る。即ち、このような第
一の態様に従えば、ゴム弾性体の全体でのばね特性等の
変化を出来るだけ防止しつつ、表面だけを変質させるこ
とによって、運動摩擦係数を低下させることが出来る。
なお、本態様においては、当接ゴム弾性体として、天然
ゴムやイソプレンゴム,ブタジエンゴム,ブチルゴム,
スチレンブタジエンゴム,ニトリルゴム,クロロプレン
ゴム等の主鎖に二重結合を有するジエン系ゴムが採用さ
れて、そのような加硫成形後のゴム弾性体を、適当な濃
度の塩酸水溶液に浸漬すること等によって、表面効果処
理が施される。また、表面硬化処理によって形成される
塩素層(二重結合の塩素による置換層)の肉厚は、耐久
性等を満足しつつゴム弾性体の基本的なばね特性等を大
幅に阻害しないように、一般に、1〜20μmの寸法と
することが望ましい。
【0012】また、本発明において、独立マス部材とハ
ウジングの当接面における運動摩擦係数を0.4以下と
するための第二の態様としては、前記当接ゴム弾性体に
対して、低摩擦性の樹脂薄膜が被着形成されてなる構成
が、採用され得る。このような本態様に従えば、ゴム弾
性体の表面を被覆するように形成された低摩擦性の樹脂
膜を十分に薄肉とすることによって、当接ゴム弾性体全
体のばね特性等を確保しつつ、表面の運動摩擦係数だけ
を下げることが出来るのである。なお、本態様において
は、樹脂薄膜に対して、低摩擦性に加えて耐摩耗性と弾
性乃至は可撓性が要求されることとなり、その材質とし
ては、例えば、フッ素樹脂やポリアミド樹脂等が、好適
に採用される。また、樹脂薄膜の肉厚は、ゴム弾性体の
基本的なばね特性等を大幅に阻害しないように、一般
に、10〜50μmの寸法とすることが望ましい。更に
また、樹脂薄膜の形成方法は、特に限定されるものでな
く、例えば、ゴム弾性体の表面を樹脂シートで被覆した
後に加熱溶融させて、ゴム弾性体の表面に被着形成する
ことも可能であるが、薄肉の樹脂膜を安定して形成する
ためには、樹脂材の粉体を静電塗装でゴム弾性体の表面
に付着せしめた後に、熱線照射や高周波誘導加熱等で加
熱溶融する手法等が好適に採用される。
【0013】更にまた、本発明において、独立マス部材
とハウジングの当接面における運動摩擦係数を0.4以
下とするための第三の態様としては、前記当接ゴム弾性
体を、マイカ,ポリテトラフルオロエチレン(PTF
E)およびグラファイトの少なくとも一つを配合せしめ
たゴム組成物によって形成した構成が、採用され得る。
このような本態様に従えば、ゴム弾性体そのものが持つ
物性として低摩擦性が実現され得るのであり、薄肉の表
面層を変質したり形成する場合に比して、耐久性を確保
し易い等という利点がある。なお、ゴム組成物における
マイカ等の配合量は、特に限定されるものでなく、採用
されるゴム組成物や要求される特性等を考慮して適宜に
設定される。
【0014】なお、独立マス部材とハウジングの当接面
における運動摩擦係数を0.4以下とするための前記第
一〜三の態様は、その二つ或いは三つを適宜に組み合わ
せて採用することも可能である。また、独立マス部材に
おける当接ゴム弾性体は、ハウジングへの打音の低減と
制振効果の向上のために、全体的な物性として、圧縮弾
性率が好ましくは1〜104 MPa、より好ましくは1
〜103 MPaで、損失正接(tanδ)が好ましくは
10-3以上、より好ましくは0.01〜10とされる。
【0015】さらに、本発明において、ハウジングは、
例えば、防振対象である振動部材と別体形成されて該振
動部材に固定的に取り付けられる金属等の剛性材で形成
されたケース等として提供され得るが、その他、振動部
材を中空構造等として、振動部材自体でハウジングを構
成したり、或いは振動部材をハウジングの一部に利用す
ることも可能である。また、かかるハウジングは、例え
ば鉄,アルミニウム合金等の金属材や合成樹脂材で形成
することが可能であり、独立マス部材を支持するための
剛性と制振効果を有利に確保するために、弾性率が5×
104 MPa以上の剛性材が好適に採用される。なお、
本発明においては、ハウジングを、弾性率が5×103
〜5×104 MPaである合成樹脂材等の剛性材によっ
て形成することも可能であり、例えば、打音の低減や制
振特性のチューニングなどに有効である。また、そのよ
うな比較的剛性の低いハウジングを採用する場合には、
当接ゴム弾性体の弾性率をハウジングの弾性率よりも低
くすることが望ましく、より好適には、かかる当接ゴム
弾性体の弾性率が1〜102 MPaとされることとな
り、それによって、ハウジングの強度や耐久性が有利に
確保されると共に、例えば低周波数域の制振効果の向上
等も可能となる。更に、ハウジングの当接面に当接ゴム
弾性体を形成しないで、当接ゴム弾性体を独立マス部材
側にだけ形成する場合には、ハウジングにおける当接ゴ
ム弾性体の当接面に対して、低摩擦樹脂の固体被膜を形
成することが望ましく、それによって、当接面の運動摩
擦係数を容易に下げることが可能となる。なお、低摩擦
樹脂の固体被膜としては、例えば、フッ素樹脂等の焼き
付けコーティングなどによって形成された固体潤滑体被
膜が好適に採用される。
【0016】また、独立マス部材は、その全体をゴム弾
性体や合成樹脂材、或いはそれらの発泡材で形成した
り、補強的に金属等の剛性材を固着することも可能であ
るが、その他、独立マス部材を金属や石等の高比重の剛
性材で形成することも可能であり、それによってコンパ
クトで大きな質量の独立マス部材が実現され得る。な
お、独立マス部材をゴム弾性体で形成する場合には、独
立マス部材自体によって、当接ゴム弾性体を構成するこ
とが可能であるが、剛性材で形成された独立マス部材を
採用する場合には、独立マス部材とハウジングの両当接
面の少なくとも一方に対して、別体の当接ゴム弾性体が
被着形成される。更に、かかる当接ゴム弾性体は、当接
音の軽減と制振効果を有利に得るために、ショアD硬さ
が80以下とすることが望ましい。また、独立マス部材
とハウジングの対向面間における間隙寸法は、有効な制
振効果を得るために、0.1〜0.8mm、より好ましく
は0.1〜0.5mmとすることが望ましい。
【0017】また、本発明において、独立マス部材の質
量は、振動部材の質量の5〜10%となるように設定さ
れることが望ましい。蓋し、かかる独立マス部材の質量
が振動部材の質量の5%に満たないと有効な制振効果を
得ることが難しい場合があり、一方、10%を超えると
装置全体の重量化が問題となるからである。なお、複数
個の制振装置を振動部材に装着する場合には、全ての独
立マス部材の合計質量が、振動部材の質量の5〜10%
となるように設定することが望ましい。
【0018】更にまた、本発明においては、前記独立マ
ス部材と前記ハウジングにおける対向面を部分的に対向
面側に突出させて、かかる突出部分において、該独立マ
ス部材と該ハウジングの対向面の少なくとも一方の当接
面を前記当接ゴム弾性体によって構成して相互に当接さ
せるようにした構成が好適に採用され得る。このような
突出部分を採用することにより、独立マス部材とハウジ
ングの当接面積を減少させることが出来るのであり、そ
れによって、振動入力時に、独立マス部材が一層動き易
くされ得て、より優れた制振効果を得ることが出来るの
である。なお、このような効果は、独立マス部材が、振
動入力方向への並進的なバウンシング振動だけでなく、
複数の軸回りの変位も加わった複雑な動きをすることか
ら、独立マス部材とハウジングの当接面積を減少させる
ことによって、結果的に、独立マス部材とハウジングの
間の運動摩擦係数が小さくなったのと略同様な効果が発
揮されるものと考えられる。
【0019】
【発明の実施形態】以下、本発明を更に具体的に明らか
にするために、本発明の実施形態について、図面を参照
しつつ、詳細に説明する。
【0020】先ず、図1〜2には、本発明の第一の実施
形態としての自動車用制振装置10が、示されている。
この制振装置10は、複数の独立した収容空所12を備
えた箱体構造を有するハウジング14に対して、各収容
空所12に独立マス部材16を収容配置せしめた構造と
されている。そして、かかる制振装置10は、自動車の
ボデー等の防振すべき振動部材(図示せず)に対して、
ハウジング14が固着されることによって、装着される
ようになっている。なお、以下の説明において上下方向
とは、原則として、図2中の上下方向をいうものとす
る。
【0021】より詳細には、ハウジング14は、ハウジ
ング本体18と蓋体20によって構成されている。ハウ
ジング本体18は、全体として厚肉の矩形板形状を有し
ており、長手方向に矩形形状の一定の断面で貫通してい
る貫通孔22が複数個(本実施形態では6個)形成され
ている。なお、これらの貫通孔22は、相互に平行に形
成されており、一平面上に並置されている。また、ハウ
ジング本体18の板幅方向両側には、外方に延び出す平
板状の取付片26が一体形成されており、この取付片2
6に対して、ハウジング14を図示しない振動部材に取
り付けるためのボルト孔24が形成されている。なお、
本実施形態におけるハウジング本体18は、アルミニウ
ム合金の押出成形品を押出方向で適当な長さに切断する
ことによって製作されており、弾性率が5×104 MP
a以上の剛性をもって形成されている。
【0022】また、蓋体20は、全体としてハウジング
本体18の長手方向端面に対応した矩形平板形状を有し
ており、その一方の面には、ハウジング本体18の貫通
孔22に対応した形状の凸部30が複数個(本実施形態
では6個)一体的に形成されている。そして、これらの
凸部30が、ハウジング本体18の各貫通孔22に圧入
されることにより、ハウジング本体18の長手方向両端
部に蓋体20,20が固着されている。また、これら蓋
体20,20がハウジング本体18に装着されることに
より、ハウジング本体18の各収容空所12の両端開口
部が覆蓋されており、以て、各貫通孔22により、互い
に独立した複数の収容空所12が形成されている。な
お、本実施形態における蓋体20は、鉄等の鋳造や合成
樹脂の射出成形などによって製作されている。
【0023】一方、独立マス部材16は、図3及び図4
にも示されているように、マス金具32と当接ゴム弾性
体34から形成されている。マス金具32は矩形板形状
を有しており、その長手方向両端部分には当接ゴム弾性
体34を成形するときに用いられる連通孔36が設けら
れている。当接ゴム弾性体34は、全体として薄肉の矩
形キャップ形状を有しており、マス金具32の端部に被
せられるようにして被着されることにより、マス金具3
2の端部の表面を一定厚さで覆っている。また、当接ゴ
ム弾性体34には、独立マス部材16の連通孔36を貫
通して延びる柱状の連結部38が一体形成されており、
この連結部38によって、マス金具32の上下面を被覆
する当接ゴム部39,39が、互いに直接に連結されて
いる。
【0024】このような独立マス部材16は、例えば、
予め製作したマス金具32を、当接ゴム弾性体34,3
4の成形型の成形キャビティにセットして、所定のゴム
材料を成形キャビティに射出充填した後、加硫処理を施
すことによって、当接ゴム弾性体34,34が、その成
形と同時にマス金具32に加硫接着された一体加硫成形
品として形成される。なお、マス金具32の長手方向両
端面には、マス金具32を成形キャビティの所定位置に
位置決め支持するための支持片による溝40,40が、
形成されている。また、各当接ゴム弾性体34におい
て、連結部38の上端面には、当接ゴム部39の略中央
に位置して凹所42が設けられていると共に、この凹所
42内に、ゴム材料を成形キャビティに注入するゲート
部が形成されており、当接ゴム弾性体34の形成時にゲ
ート部に発生するバリが、当接ゴム部39の表面上に突
出しないようにされている。
【0025】そして、このような構造とされた独立マス
部材16は、ハウジング14の各収容空所12に対し
て、それぞれ2つずつ、直列的に収容配置されており、
かかる収容状態下、独立マス部材16と収容空所12の
周壁面の間には、独立マス部材16の全周囲に亘って隙
間43が形成されている。即ち、独立マス部材16の板
幅方向における当接ゴム弾性体34の外幅寸法:bは、
収容空所12の幅方向の寸法:Bより僅かに短くされて
おり、独立マス部材16を収容空所12の幅方向中央に
位置せしめた状態下で、独立マス部材16の幅方向両側
表面とハウジング14の内壁面との間に、隙間寸法:D
1の隙間43が形成されるようになっている。また、独
立マス部材16の板厚方向における当接ゴム弾性体34
の外幅寸法:hは、収容空所12の高さ方向の寸法:H
より僅かに短くされており、独立マス部材16を収容空
所12の高さ方向中央に位置せしめた状態下で、独立マ
ス部材16の高さ方向両側表面とハウジング14の内壁
面との間に、隙間寸法:D2の隙間43が形成されるよ
うになっている。なお、ハウジング14の静置状態下で
は、図2に示されているように、重力の作用で独立マス
部材16が収容空所12内の下端に位置せしめられて、
独立マス部材16の上方に隙間寸法:2×D2の隙間4
3が生ぜしめられることとなる。更に、独立マス部材1
6の長手方向における両当接ゴム弾性体34の外幅寸
法:lは、収容空所12の長手方向の寸法:Lの半分よ
り僅かに短くされており、1個の収容空所12に2個の
独立マス部材16を、それぞれ長手方向での移動中心に
位置せしめた状態下において、各独立マス部材16の軸
方向両端面とハウジング14の内壁面および隣接する他
の独立マス部材16との間に、隙間寸法:D3の隙間4
3が形成されるようになっている。
【0026】特に、本実施形態では、ハウジング14の
板厚方向の振動に対して有効な制振効果を得るために、
D2=0.05〜0.4mm、より好ましくは0.05〜
0.25mmとされている。また、本実施形態では、上下
方向において、各独立マス部材16のハウジング14に
対する当接面積、即ち独立マス部材16における長手方
向両側の当接ゴム部39,39における表面積の合計値
が、独立マス部材16のハウジング14に対する厚さ方
向での対向面積、即ち独立マス部材16の上下方向の投
影面積の1/3以下になるように、当接ゴム弾性体34
の大きさが設定されている。更に、独立マス部材16の
質量は、全ての独立マス部材16の総計値が、振動部材
の質量の5〜10%となるように設定されている。
【0027】また、マス金具32の材質としては、高比
重で剛性の大きい鉄系金属が採用されている。一方、当
接ゴム弾性体34の材質としては、ショアD硬さが80
以下のゴム弾性材が採用されている。そして、この当接
ゴム弾性体34の表面に対して、全体に塩酸処理が施さ
れることにより、当接ゴム弾性体34の表面層に、塩素
化による樹脂化層が形成されている。
【0028】ここにおいて、当接ゴム弾性体34を形成
するゴム弾性材としては、天然ゴムやイソプレンゴム等
の主鎖に二重結合を有するジエン系ゴムが採用されてお
り、かかるゴム弾性材を、加硫成形後に適当な濃度の塩
酸水溶液に浸漬すること等によって、塩素化による表面
硬化処理が施されている。また、この表面硬化処理によ
って形成される塩素層(二重結合の塩素による置換層)
の肉厚は、2〜3μmの寸法とされている。
【0029】このような構造とされた制振装置10にお
いては、振動入力時に独立マス部材16がハウジング1
4に対して相対変位せしめられて、独立マス部材16が
ハウジング14に打ち当たることにより、滑り摩擦作用
や衝撃作用によって制振効果が発揮されるのである。特
に、本実施形態では、ハウジング14における厚さ方向
と幅方向の何れの方向に入力される振動に対しても制振
効果が発揮されるようになっている。また、このような
独立マス部材16のハウジング14に対する打ち当たり
に基づく制振効果は、明確な共振作用に基づくものでな
いことから、広い周波数域に亘って有効な制振効果を得
ることが出来ると共に、温度による特性変化も抑えられ
て安定した制振効果を得ることが出来る。
【0030】さらに、上述の如き制振装置10において
は、当接面を構成する当接ゴム弾性体34の表面、即ち
当接ゴム部39の表面が、塩酸による表面硬化処理を施
されることによって、低摩擦性が付与されていることか
ら、その動摩擦係数を0.4以下に設定することが可能
となる。しかも、塩素化による改質部分は、当接ゴム弾
性体34の表面の薄肉部分だけに抑えることが出来るこ
とから、当接ゴム弾性体34の全体での弾性特性の低下
が回避されることとなり、当接ゴム弾性体34の表面硬
度を、ショアD硬さ:80以下に設定することが可能と
なる。
【0031】それ故、当接ゴム弾性体34の全体でのば
ね特性等を確保しつつ、当接ゴム弾性体34の当接面だ
けが変質されることから、独立マス部材16のハウジン
グ14に対する動きを円滑化して、振動入力時における
独立マス部材16の変位、ひいては独立マス部材16の
ハウジング14に対する打ち当たり当接を、一層効率的
に生ぜしめて、当接に基づく制振効果を、より有効に得
ることが出来るのである。また、当接ゴム弾性体34
は、その全体の硬度が、ショアD硬さ:80以下に設定
されていることによって、独立マス部材16とハウジン
グ14との当接音も軽減され得る。
【0032】加えて、本実施形態では、主たる振動入力
方向となる板厚方向において、独立マス部材16のハウ
ジング14に対する当接面積が、対向面積の1/3以下
に設定されており、振動入力時に、独立マス部材16が
一層動き易くされて、より積極的に飛び跳ね変位せしめ
られることから、独立マス部材16のハウジング14へ
の当接に基づく制振効果の更なる向上が図られ得るので
ある。なお、このような制振効果の向上は、独立マス部
材16を対向面の一部、特に長手方向両端部分だけでハ
ウジングに当接支持せしめたことによって、独立マス部
材16に対して、振動入力方向への並進的なバウンシン
グ振動だけでなく、複数の軸回りの変位も加わった複雑
な動きが生ぜしめられて、独立マス部材16の飛び跳ね
変位が生ぜしめられ易くなると共に、独立マス部材16
とハウジング14の当接面積が減少することにより、結
果的に、独立マス部材16とハウジング14の間の運動
摩擦係数が更に小さくなったのと略同様な効果が発揮さ
れることによるものと推考される。
【0033】また、特に本実施形態では、独立マス部材
16が複数に分割されて、各独立マス部材16の単体で
の質量が小さくされていることによっても、振動入力時
における独立マス部材16の飛び跳ね変位が一層生ぜし
められ易くされて、更なる制振効果の向上が図られてい
る。
【0034】次に、図5には、本発明の第二の実施形態
としての制振装置を備えたフロントロアア−ム46が示
されており、図6には、その要部を拡大した縦断面図が
示されている。このフロントロアア−ム46は、全体と
して略L字形の平板形状を有する振動部材としてのアー
ム本体60を備えており、アーム本体60の中央屈曲部
には、図示しないステアリングナックルの支持部が取り
付けられる車輪側取付板部48が形成されている。ま
た、アーム本体60において、車輪側取付板部48から
L字形に延び出した両方の端部には、第一及び第二のゴ
ムブッシュ56,58がそれぞれ組み付けられている。
更に、車輪側取付板部48からL字形に延び出した各延
出板部52,54のうち、長い方の延出板部52には、
他方の延出板部54との連接部に近い位置において、制
振装置50が装着されている。そして、かかるフロント
ロアア−ム46は、各延出板部52,54の先端部が、
第一及び第二のゴムブッシュ56,58を介して、図示
しないボデー側部材に取り付けられることにより、車輪
側取付板部48に装着される図示しない車輪を、ボデー
に対して揺動可能に連結支持せしめるようになってい
る。
【0035】より詳細には、アーム本体60は、全体と
して略一定の厚さ寸法を有する平板形状とされており、
例えば鉄系金属の鋳造品にて形成されている。尚、外周
縁部には、補強用のリブ62が一体的に屈曲形成されて
いる。また、各延出板状部52,54の延出先端部に
は、それぞれ、円筒形状の第一及び第二のアームアイ6
8,70が一体形成されている。なお、これら第一のア
ームアイ68と第二のアームアイ70は、各中心軸が互
いに略直交する方向に形成されている。そして、これら
のアームアイ68,70に対して、ゴムブッシュ56,
58が組み付けられている。
【0036】これらのゴムブッシュ56,58は、何れ
も、互いに径方向に離隔配置せしめたインナ金具64と
外筒金具66を、それらの間に介装せしめた厚肉円筒形
状のゴム弾性体72で弾性連結せしめた構造を有してお
り、外筒金具66が第一及び第二のアームアイ68,7
0に圧入固定されることによって取り付けられている。
なお、ゴムブッシュ58のインナ金具64は、中実ロッ
ド形状とされている一方、ゴムブッシュ56のインナ金
具64は小径円筒形状とされている。そして、各ゴムブ
ッシュ56,58のインナ金具64を図示しない自動車
のボデー側部材に取り付けらることによって、フロント
ロアアーム46がボデーに装着されるようになってい
る。
【0037】また、アーム本体60には、軽量化、材料
削減等の目的で板厚方向に貫通する肉抜空所74が、複
数個形成されており、それらの肉抜空所74のうちの一
つに制振装置50が配設されている。
【0038】かかる制振装置50は、中空箱体形状のハ
ウジング76を備えている。このハウジング76は、深
底の有底円筒形状を有する下側ハウジング金具80と、
浅底の有底円筒形状を有する上側ハウジング金具78か
ら構成されており、それら上下ハウジング金具78,8
0が、各開口部側で相互に重ね合わせられている。ま
た、これら上下ハウジング金具78,80には、各開口
周縁部において径方向外方に広がるフランジ部82,8
4が一体形成されており、これらのフランジ部82,8
4が相互に密接して重ね合わせられている。そして、制
振装置50をアーム本体60に装着する固定ボルト86
を利用して、フランジ部82,84の重ね合わせ部分に
おいて、上下ハウジング金具78,80が相互に固着さ
れることによりハウジング76が形成されている。
【0039】すなわち、このようにして上下ハウジング
金具78,80が相互に重ね合わせられて固定されるこ
とによって形成されたハウジング76においては、各ハ
ウジング金具78,80の中空内部によって、外部空間
から仕切られた収容空所90が形成されているのであ
る。なお、上下ハウジング金具78,80は、弾性率が
5×104 MPa以上の剛性材である鉄鋼によって形成
されている。また、上下ハウジング金具78,80にお
ける両フランジ部82,84の重ね合わせ面間には、周
方向に連続した環状のシールリング88が配設されて挟
圧されており、以て、収容空所90への水等の異物の侵
入が防止されるようになっている。
【0040】また、このようにしてハウジング76内に
形成された収容空所90には、独立マス部材92が収容
配置されている。この独立マス部材92は、中実の円形
ブロック形状を有する金属マス本体94に対して、その
外周面の全体と両端面の外周縁部に、略一定肉厚の当接
ゴム弾性体98が被着形成された構造を有している。そ
して、当接ゴム弾性体98の外形形状が、収容空所90
よりも一回り小さな略相似形状とされており、独立マス
部材92を収容空所90内の中央に位置せしめた状態下
で、当接ゴム弾性体98の表面と収容空所90の壁面と
の対向面間に、僅かな隙間96が形成されている。な
お、本実施形態における隙間96の寸法は、軸直角方向
の隙間寸法:D1、軸方向の隙間寸法:D2共に、0.
05〜0.4mm、より好ましくは0.05〜0.25mm
とされている。また、制振装置50の静置状態下では、
独立マス部材92が重力の作用で収容空所90内の下端
に位置せしめられることにより、独立マス部材92の上
方に2倍の大きさ:2×D2で隙間96が形成される。
【0041】さらに、独立マス部材92における当接ゴ
ム弾性体98には、図面上に明示はされていないが、そ
の表面の全体に対して、薄肉の樹脂膜が被着形成されて
いる。特に本実施形態においては、金属マス本体94の
外周面に当接ゴム弾性体98を加硫接着して形成した
後、かかる当接ゴム弾性体98の表面に帯電させて、ナ
イロン(ポリアミド系合成樹脂)の粉体を静電塗装し、
その後、例えば熱線照射や高周波加熱等の加熱処理を行
い、当接ゴム弾性体98の表面層に付着させたナイロン
粉体を溶融させて薄膜状に被着せしめることによって、
形成されている。
【0042】そして、独立マス部材92が収容されたハ
ウジング76は、図6に示されているように、アーム本
体60の肉抜空所74に対して下側ハウジング金具80
の筒壁部が挿通された状態で、アーム本体60に取り付
けられて、上下ハウジング金具78,80のフランジ部
82,84がアーム本体60に対してボルト固定される
ことによって装着されている。
【0043】このような構造とされた制振装置50にお
いては、ハウジング76がアーム本体60と一体的に構
成されて一体的に振動せしめられるようになっているの
であり、それ故、振動入力時に、独立マス部材92が、
ハウジング76から独立して収容空所90内で飛び跳ね
変位せしめられて、ハウジング76に対して打ち当たり
当接することとなる。従って、かかる独立マス部材92
のハウジング76への当接に基づいて、第一の実施形態
と同様に、フロントロアアーム46に対して制振効果が
発揮されるのである。
【0044】そこにおいて、本実施形態においては、当
接ゴム弾性体98の表面にナイロン樹脂からなる樹脂薄
膜が被覆状態で固着形成されていることから、当接ゴム
弾性体98におけるハウジング76への当接面に対し
て、ナイロン樹脂の物性に基づいて低摩擦特性が付与さ
れている。しかも、かかる樹脂薄膜は、十分に薄肉に形
成されることから、当接ゴム弾性体98自体の特性によ
って、独立マス部材92のハウジング76に対する弾性
等は確保され得るのである。それ故、本実施形成におけ
る制振装置50においても、前記第一の実施形態と同
様、独立マス部材92の飛び跳ね変位に基づくハウジン
グ76に対する打ち当たり当接が効率的に生ぜしめられ
て、当接に基づく制振効果が有効に発揮され得るのであ
る。
【0045】しかも、当接ゴム弾性体98は、金属マス
本体94の上下面において、その外周縁部だけを被覆す
る円環形状とされることによって、独立マス部材92
が、ハウジング76に対して、軸方向両端面で部分的に
当接せしめられるようになっていることから、独立マス
部材92の飛び跳ね性が一層向上されて、より優れた制
振効果が発揮されるのである。
【0046】次に、図7には、本発明の第三の実施形態
としての制振装置104が示されている。かかる制振装
置104は、全体として略円環形状の収容空所114を
備えたハウジング112に対して、その収容空所114
に円環ブロック形状の独立マス部材116が収容配置さ
れた構造を有している。そして、制振装置104に対し
て軸方向および軸直角方向の振動が入力されると、独立
マス部材116がハウジング112に当接することによ
り、制振効果が発揮されるようになっている。なお、以
下の説明において、上下方向とは、図7における上下方
向を言うものとする。
【0047】より詳細には、ハウジング112は、中心
軸上に配設された中央支軸金具108を有しており、こ
の中央支持金具108の軸方向上端部に上側当接板10
6が取り付けられていると共に、軸方向下端部にカバー
支持金具130が取り付けられており、更に、上側当接
板106とカバー支持金具130の外周縁部間に跨がっ
てカバー筒体110が装着されている。
【0048】中央支軸金具108は、円筒ロッド形状を
有しており、軸方向下端部には、全周に亘って径方向外
方に突出するフランジ形状の下側当接部126が一体形
成されている。また、中央支軸金具108の軸方向両端
面には、それぞれ、中心軸上を外方に向かって突出する
固定ボルト121,123が一体形成されている。そし
て、かかる下部固定ボルト123が、自動車のサスペン
ションームアームの如き振動部材109に固着された取
付用ナット128に螺着固定されることにより、中央支
軸金具108、ひいては制振装置104が、振動部材1
09に対して固定的に装着されるようになっている。
【0049】また、上側当接板106は、円環板形状を
有しており、内周縁部には、軸方向上方に向かって延び
出す小径円筒形状の螺着部122が一体形成されている
と共に、外周縁部には、軸方向上方に向かって延び出す
円環突起形状の上側係止片118が一体形成されてい
る。そして、この上側当接板106は、螺着部122に
おいて、中央支軸金具108の上部固定ボルト121に
螺着されることにより、中央支軸金具108の上端部に
位置して、軸直角方向に広がる状態で、中央支軸金具1
08に固着されている。また、これにより、中央支軸金
具108の軸方向下端部に突設された下側当接部126
と、中央支軸金具108の軸方向上端部に固着された上
側当接板106が、中央支軸金具108の外周面上で、
軸方向に離隔して対向位置せしめられている。
【0050】なお、中央支軸金具108と上側当接板1
06は、独立マス部材116が当接されるハウジング本
体を構成しており、本実施形態では、弾性率が5×10
4 MPa以上の鉄系金属によって形成されている。
【0051】更にまた、中央支軸金具108の下端部に
取り付けられたカバー支持金具130は、薄肉の大径円
板形状を有しており、中央に貫設された挿通孔127に
おいて中央支軸金具108の下側固定ボルト123に外
挿されて、中央支軸金具108の下端面に重ね合わされ
ることにより、中央支軸金具108と振動部材109の
間で挟持されて、中央支軸金具108に対して固定的に
取り付けられている。また、カバー支持金具130の外
周縁部には、軸方向上方に向かって突出する円環形状の
下側係止片132が一体形成されており、この下側係止
片132と、上側当接板106に形成された上側係止片
118の間に跨がって、円筒形状のカバー筒体110が
装着されている。即ち、カバー筒体110は、ゴム弾性
体や剛性樹脂等の可撓性材で形成されており、大径円筒
形状を有する外周壁部136と、該外周壁部136の上
端部から径方向内方に向かって延び出す円環板形状の上
壁部138を備えている。そして、外周壁部136の下
端周縁部144が、カバー支持金具130の下側係止片
132に係止固定されると共に、上壁部138の内周縁
部140が、上側当接板106の上側係止片118に係
止固定されることにより、かかるカバー筒体110が、
中央支軸金具108の径方向外方に離隔して同一中心軸
上に配設されている。それによって、中央支軸金具10
8とカバー筒体110の径方向対向面間には、上側当接
板106と下側当接部126の対向面間において、外部
空間から仕切られた収容空所114が画成されている。
【0052】そして、この収容空所114に対して、独
立マス部材116が収容状態で配設されている。かかる
独立マス部材116は、周方向全周に亘って一定の矩形
断面を有する円環ブロック形状のマス金具150を有し
ていると共に、該マス金具150の全表面が、薄肉の当
接ゴム弾性体152によって被覆されている。而して、
独立マス部材116は、その中央孔119で中央支軸金
具108に外挿されて、上側当接板106と下側当接部
126の対向面間に配設されている。なお、マス金具1
50は、高比重な鉄系金属によって形成されている。ま
た、当接ゴム弾性体152は、中央支軸金具108の外
周面に対して径方向で対向位置せしめられた内周面と、
上側当接板106と下側当接部126にそれぞれ対向位
置せしめられた軸方向両端面の内周部分が、それぞれ他
の部分よりも厚肉の当接ゴム部115とされている。
【0053】また、独立マス部材116の内径寸法は、
中央支軸金具108の外径寸法よりも僅かに大径とされ
ており、それら両部材116,108を同軸上に位置せ
しめた状態下で、独立マス部材116の内周面と中央支
軸金具108の外周面の間には、所定寸法:D5の隙間
148が形成されるようになっている。更にまた、独立
マス部材116の軸方向寸法は、上側当接板106と下
側当接部126の対向面間距離よりも僅かに小さくされ
ており、独立マス部材116を上下当接板(部)10
6,126間の中央に位置せしめた状態下で、独立マス
部材116の軸方向端面と上下当接板(部)106,1
26の対向面の間には、所定寸法:D6の隙間148が
形成されるようになっている。なお、図示されているよ
うに、静置状態下では、独立マス部材116の下端面が
下側当接部126上に載置されることにより、独立マス
部材116の上端面と上側当接板106の対向面間の隙
間寸法が、2×D6とされる。また、カバー筒体110
は、独立マス部材116の外径寸法に比して十分に大径
とされており、独立マス部材116の変位に際してのカ
バー筒体110やカバー支持金具130への当接が回避
されるようになっている。
【0054】一方、本実施形態においては、図面上に明
示はされていないが、独立マス部材116が当接せしめ
られることとなる中央支持金具108と下側当接部12
6の表面に対して、固定潤滑被膜が形成されている。こ
の固定潤滑被膜は、例えば、フッ素樹脂の焼き付けコー
ティング等によって形成されるものであり、それによっ
て、高度な低摩擦性が、優れた耐久性の下に付与されて
いる。
【0055】また、当接ゴム弾性体152は、図面上に
明示はされていないが、その全体が、ブチル系や塩素系
等の従来から公知の何れかのゴム材料に対して、PTF
E(テフロン(登録商標))を配合せしめたゴム組成物
によって形成されている。これにより、当接ゴム弾性体
152の表面は、その動摩擦係数が0.4以下に設定さ
れている。
【0056】更にまた、本実施形態では、下側当接部1
26の外径寸法が、独立マス部材116の外径外径寸法
よりも十分に小さくされており、下側当接部126の独
立マス部材116に対する当接面積が、独立マス部材1
16の底面積の1/3以下に設定されている。
【0057】このような構造とされた制振装置104に
おいては、振動部材109から振動が入力されてハウジ
ング112が加振されると、独立マス部材116が、ハ
ウジング112から独立して収容空所114内で飛び跳
ね変位せしめられて、ハウジング112に対して戴ち当
たり当接することとなる。従って、かかる独立マス部材
116のハウジング112への当接に基づいて、第一の
実施形態と同様に、振動部材109に対して制振効果が
発揮されるのである。
【0058】そこにおいて、本実施形態においては、P
TFE(テフロン)を配合したゴム弾性材によって、独
立マス部材116の当接面を構成する当接ゴム弾性体1
52が形成されていることから、当接ゴム弾性体152
の物性に基づいて、かかる当接面に対して低摩擦特性が
付与されている。特に、かかる低摩擦性は、ゴム弾性材
自体に付与されていることから、長期間に亘って安定し
て発揮されるのである。加えて、本実施形態では、独立
マス部材116が当接せしめられるハウジング112側
の当接面にも、固体潤滑被膜が形成されて低摩擦性が付
与されていることから、両当接面の低摩擦化による相乗
的効果によって、独立マス部材116の飛び跳ね変位に
基づくハウジング112に対する打ち当たり当接が効率
的に生ぜしめられて、当接に基づく制振効果が有効に発
揮され得るのである。
【0059】しかも、独立マス部材116の軸方向両端
面は、ハウジング112に対して、内周部分だけで部分
的に当接せしめられるようになっていることから、独立
マス部材116の飛び跳ね性が一層向上されて、より優
れた制振効果が発揮されるのである。
【0060】以上、本発明の実施形態について詳述して
きたが、これらはあくまでも例示であって、本発明は、
かかる実施形態および以下の実施例における具体的な記
載によって、何等、限定的に解釈されるものでなく、当
業者の知識に基づいて、種々なる変更,修正,改良等を
加えた態様において実施可能であり、また、そのような
実施態様が、本発明の趣旨を逸脱しない限り、何れも、
本発明の範囲内に含まれるものであることは、言うまで
もない。
【0061】例えば、独立マス部材をゴム弾性体のみで
形成することも可能であり、その場合には、独立マス部
材を構成するゴム弾性体によって当接ゴム弾性体を構成
することが可能である。また、独立マス部材を、金属等
の剛性材のみによって形成し、当接ゴム弾性体をハウジ
ングの内面に形成しても良い。
【0062】また、独立マス部材の配設領域は、必ずし
も外部空間から密閉状に仕切る必要がなく、例えば、前
記第三の実施形態においてカバー筒体110を設けるこ
となく、オープンな領域に独立マス部材を配設すること
も可能である。
【0063】また、塩酸による当接ゴム弾性体の表面硬
化処理は、ゴム単品のみで行うようにしても良く、金属
等の剛性材からなるマス本体に当接ゴム弾性体を被着す
る場合には、当接ゴム弾性体を単品で成形して塩酸処理
した後、マス本体に装着するようにしても良い。
【0064】加えて、前記実施形態では、何れも、本発
明を自動車用制振装置に適用したものの具体例を示した
が、その他の車両用制振装置として用いることも可能で
ある。
【0065】また、本発明において、独立マス部材とハ
ウジングの間の隙間寸法は、打音低減のためには、独立
マス部材の全周囲で0.1〜0.8mmに設定されること
が望ましいが、防振すべき振動入力方向以外における独
立マス部材とハウジングの間の隙間寸法は、0.8mm以
上であっても特に問題ない。
【0066】
【実施例】以下に、本発明の幾つかの実施例を示し、本
発明を更に具体的に明らかにする。
【0067】(第一実施例)天然ゴムを加硫成形して得
た試験用ゴムブロックを用い、洗浄した後、塩酸35%
水溶液乃至は次亜塩素酸ソーダ25%水溶液に数分間浸
漬することにより塩酸処理を施した。その後、水洗、中
和、水洗と行った後、湯洗をし、乾燥させることによっ
て、試験片を得た。これらの得られた試験片について、
塩素化の状態と、摩擦係数およびゴム物性を測定した結
果を、下記( 表1) に示す。
【0068】
【表1】
【0069】なお、表1中、ゴム表面塩素検出強度およ
びゴム表面塩素厚みは、何れも、EPMA測定値であ
る。また、摩擦係数は、運動摩擦係数(μk)と静止摩
擦係数(μs)を測定した。更に、ゴム物性は、JIS
の物理試験方法に従い、硬さ:Hs(JIS:A),引
張強さ:TB (MPa),伸び:EB (%)を測定し
た。
【0070】かかる表1の結果から明らかなように、塩
酸処理を施すことによって、ゴム弾性体の全体としての
物性に殆ど影響を与えずに、運動摩擦係数を大幅に低減
することの出来ることが認められる。
【0071】(第二実施例)天然ゴムを加硫成形して得
た試験用ゴムブロックを用い、洗浄した後、その表面に
帯電させたナイロン粉末を静電塗装し、その後、220
℃の高温雰囲気でベーキング(焼付)処理を行うことに
よって、ゴムブロック表面に薄肉の樹脂被膜を形成し
た。
【0072】このようにして得られた試験片について、
運動摩擦係数を測定したところ、0.15であった。ま
た、比較例として、ナイロン粉末による樹脂被膜を形成
しない比較試験片について、同様に運動摩擦係数を測定
したところ、1.2であった。また、それら試験片と比
較試験片の両者について物性を測定したところ、殆ど差
は認められなかった。
【0073】これらの結果から、ナイロン粉末による樹
脂被膜を形成することによって、ゴム弾性体の全体とし
ての物性に殆ど影響を与えずに、運動摩擦係数を大幅に
低減することの出来ることが認められる。
【0074】(第三実施例)主成分としての天然ゴムの
100重量部に対して、フッ素樹脂材料を20重量部の
割合で配合したゴム組成物を用い、それを加硫成形して
試験用ゴムブロックを得た。また、フッ素樹脂材料を配
合しない他は同一としたゴム組成物を用いて加硫成形す
ることにより比較試験片を得た。
【0075】このようにして得られた試験片と比較試験
片について、それぞれ、同一条件下で運動摩擦係数を測
定したところ、比較試験片が0.95であったのに対し
て、本実施例としての試験片では0.33であった。ま
た、それら試験片と比較試験片の両者について物性を測
定したところ、殆ど差は認められなかった。
【0076】これらの結果から、ゴム材料にフッ素樹脂
材料を配合することによって、ゴム弾性体の全体として
の物性に殆ど影響を与えずに、運動摩擦係数を大幅に低
減することの出来ることが認められる。
【0077】
【発明の効果】上述の説明から明らかなように、本発明
に従う構造とされた車両用制振装置においては、当接ゴ
ム弾性体の全体でのばね特性等を確保しつつ、運動摩擦
係数を低下させることによって、目的とする制振効果を
有効に、且つ、安定して得ることが出来るのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施形態としての自動車用制振
装置の平面図である。
【図2】図1におけるII−II断面図である。
【図3】図1に示される自動車用制振装置における独立
マス部材の平面図である。
【図4】図3におけるIV−IV断面図である。
【図5】本発明の第二の実施形態としてのフロントロア
ア−ムの斜視図である。
【図6】図5に示されるフロントロアア−ムの要部拡大
図である。
【図7】本発明の第三の実施形態としての自動車用制振
装置の縦断面図である。
【符号の説明】 10,50,104 制振装置 14,76,112 ハウジング 16,92,116 独立マス部材 34,98,152 当接ゴム弾性体 43,96,148 隙間 60 アーム本体 109 振動部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3D001 AA19 DA00 DA04 DA08 3D003 AA06 BB01 CA03 CA09 DA02 DA06 DA29 3D035 CA21 3J048 AA06 AD08 BA12 BF02 EA36

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 振動部材における防振すべき振動が入力
    される剛性のハウジングに対して、硬質の独立マス部材
    を、隙間を隔てて相対変位可能に非接着で対向配置せし
    めると共に、それら独立マス部材とハウジングの少なく
    とも一方の対向面を当接ゴム弾性体で構成して、該独立
    マス部材と該ハウジングが弾性的に当接せしめられるよ
    うにする一方、該当接ゴム弾性体によって少なくとも一
    方の面が構成された該独立マス部材と該ハウジングの当
    接面における運動摩擦係数を0.4以下としたことを特
    徴とする車両用制振装置。
  2. 【請求項2】 前記当接ゴム弾性体に対して、塩酸によ
    る表面硬化処理が施されている請求項1に記載の車両用
    制振装置。
  3. 【請求項3】 前記当接ゴム弾性体に対して、低摩擦性
    の樹脂薄膜が被着形成されている請求項1又は2に記載
    の車両用制振装置。
  4. 【請求項4】 前記当接ゴム弾性体が、マイカ,ポリテ
    トラフルオロエチレンおよびグラファイトの少なくとも
    一つを配合せしめたゴム組成物によって形成されている
    請求項1乃至3の何れかに記載の車両用制振装置。
  5. 【請求項5】 前記当接ゴム弾性体が、ショアD硬さ8
    0以下である請求項1乃至4の何れかに記載の車両用制
    振装置。
  6. 【請求項6】 前記独立マス部材の前記ハウジングに対
    する当接面を前記当接ゴム弾性体によって構成する一
    方、剛性材で形成された前記ハウジングの該独立マス部
    材に対する当接面に低摩擦樹脂の固体被膜を形成した請
    求項1乃至5の何れかに記載の車両用制振装置。
  7. 【請求項7】 前記独立マス部材と前記ハウジングにお
    ける対向面を部分的に対向面側に突出させて、かかる突
    出部分において、該独立マス部材と該ハウジングの対向
    面の少なくとも一方の当接面を前記当接ゴム弾性体によ
    って構成して相互に当接させるようにした請求項1乃至
    6の何れかに記載の車両用制振装置。
  8. 【請求項8】 前記独立マス部材と前記ハウジングの当
    接面間における間隙寸法が、0.1〜0.8mmとされて
    いる請求項1乃至7の何れかに記載の車両用制振装置。
  9. 【請求項9】 前記独立マス部材の質量が、前記振動部
    材の質量の5〜10%である請求項1乃至8の何れかに
    記載の車両用制振装置。
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