JP2001241188A - 構造物の構築方法および仮設構台 - Google Patents

構造物の構築方法および仮設構台

Info

Publication number
JP2001241188A
JP2001241188A JP2000049944A JP2000049944A JP2001241188A JP 2001241188 A JP2001241188 A JP 2001241188A JP 2000049944 A JP2000049944 A JP 2000049944A JP 2000049944 A JP2000049944 A JP 2000049944A JP 2001241188 A JP2001241188 A JP 2001241188A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
steel pipe
gantry
pile
pipe pile
leg
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2000049944A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuo Kubo
和雄 久保
Masatsugu Kondo
昌嗣 近藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimizu Construction Co Ltd
Shimizu Corp
Original Assignee
Shimizu Construction Co Ltd
Shimizu Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shimizu Construction Co Ltd, Shimizu Corp filed Critical Shimizu Construction Co Ltd
Priority to JP2000049944A priority Critical patent/JP2001241188A/ja
Publication of JP2001241188A publication Critical patent/JP2001241188A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 仮設構台を形成する際にあたって、従来に比
較してコストおよび工期の面において有利な構造物の構
築方法を提供する。 【解決手段】 鋼管杭6を地盤Gに設置した後に、鋼管
杭6に支持させて仮設構台1を設置し、この仮設構台1
を用いて建物の上部構造の構築を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ビルなどの構造物
を構築する際の方法、および、この際に用いられる仮設
構台に関するものである。
【0002】
【従来の技術】周知のように、構造物を構築する際に
は、構築作業に用いられる重機やトラックなどが乗り入
れるため、あるいは、重機、重材料を載置するために仮
設構台を設置する必要がある。
【0003】このような仮設構台を形成するためには、
地表面から地盤中の支持層にまで構台支柱を打設し、し
かる後に、この構台支柱に支持させて構台本体を構築す
るようにしていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うに仮設構台を形成して構造物の構築を行った場合、地
盤中の支持層が深い位置にあると、構台支柱のコストが
増大するとともに、工期が長期化するという問題点があ
った。
【0005】また、このような構台支柱を採用した場合
に、後から構築される本設構造に、構台支柱を挿通する
ための穴を開けなければならず、作業性等の面で問題が
あった。
【0006】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであり、特に、仮設構台を形成する際にあたっ
て、従来に比較してコストおよび工期の面において有利
な構造物の構築方法を提供することを課題とする。ま
た、コストや工期が掛からず容易に設置することのでき
る仮設構台を提供することを別の課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明においては以下の手段を採用した。すなわち、
請求項1記載の構造物の構築方法は、地盤中に設置され
た杭を備えるとともに、該杭上に上部構造が支持された
構成の構造物を構築するための方法であって、前記杭を
設置後に、該杭に支持させて仮設構台を設置し、該仮設
構台を用いて前記上部構造の構築を行うことを特徴とし
ている。
【0008】このような構成とされるために、この構造
物の構築方法においては、仮設構台を杭に支持させるこ
とができ、構台支柱が不要となる。
【0009】請求項2記載の構造物の構築方法は、請求
項1記載の構造物の構築方法であって、前記杭として鋼
管杭を用い、前記仮設構台を設置する際には、鋼材によ
り形成された該仮設構台の脚部を前記鋼管杭の杭頭に溶
接することを特徴としている。
【0010】このような構成とされるために、この構造
物の構築方法においては、杭上に仮設構台を簡単に設置
固定することができる。
【0011】請求項3記載の仮設構台は、地盤中に設置
された鋼管杭にその脚部が接合され、該脚部により本体
部が支持され、該脚部は、鋼材により形成された支柱
と、該支柱の下端に接合されるとともに、前記鋼管杭の
内方に配置されて平面視略十字状に形成された脚部本体
と、該脚部本体を平面視した場合におけるその端部をそ
れぞれ前記鋼管杭に対して溶接接合するための溶接接合
材とを備えた構成とされていることを特徴としている。
【0012】このような構成とされるために、構台支柱
を用いずに本体部を支持することができる。また、この
場合、脚部を容易かつ確実に杭に対して固定することが
できる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面に基づいて説明する。図1は、本発明の一実施の形態
である仮設構台1の要部を拡大して示す図であり、図2
は、図1におけるI−I線矢視断面を示す図である。こ
の仮設構台1は、例えば、建物(構造物)を構築する際
に、重機の基台などに用いられるものであり、H型鋼に
より形成された構台本体(本体部)2が脚部3により支
持された構成となっている。脚部3は、H型鋼を用いて
形成された支柱4と、支柱4の下端に接合された脚部本
体5とを備えた構成とされている。
【0014】脚部本体5は、地盤G中に打設された鋼管
杭6の内方に配置されるとともに、鋼管杭6の内面に固
定されている。この鋼管杭6は、構築すべき建物の基礎
を構成する本設構造として用いられるものである。
【0015】また、脚部本体5は、図2に示すように、
鋼管杭6の内径寸法よりも短い長さ寸法のH型鋼からな
る梁材8と、梁材8の両側面に直交状態に取り付けられ
た固定材9,9とからなる平面視略十字形に形成されて
おり、梁材8の両端8a,8aと、固定材9の梁材8と
反対側の端部9aとが、鋼管杭6の内面に溶接固定され
たスプライスプレート(溶接固定材)10,10,…を
介して鋼管杭6の内面に取り付けられた構成となってい
る。
【0016】このような仮設構台1が設置される建物を
構築する際には、まず、建物の構築対象位置の地盤に、
鋼管杭6を打設し、さらに、この鋼管杭6に対して、あ
らかじめ形成しておいた仮設構台1の脚部3を固定し、
さらに、脚部3上に構台本体2を構築する。そして、こ
のように形成した仮設構台1を重機の基台等に用いつ
つ、仮設構台1が設置されていない鋼管杭6の上部にお
いて先行して上部構造を構築する。また、上部構造が構
築の進行に対応して、適宜、仮設構台1を撤去する。
【0017】このような仮設構台1を用いた建物の構築
方法においては、従来の構台支柱に代えて鋼管杭6を用
いるようにしたので、構台支柱が不要であり、これによ
り、地盤G中の支持層が深い位置にある場合において
も、構台支柱に関するコストが嵩むことが無く、これに
より、コストダウンを図ることができるとともに、併せ
て、工期の短縮化を図ることができる。また、仮設構台
1を支持するのに鋼管杭6を用いるようにしたため、従
来と異なり、構台支柱を挿通するための穴を本設構造に
形成する必要が無く、施工性がよい。
【0018】また、この場合、鋼管杭6の杭頭部に脚部
3を溶接固定するのみの構成となっているために、特別
の技術を用いずに仮設構台1を容易に設置することが可
能である。
【0019】また、上述の仮設構台1は、鋼管杭6に固
定された脚部3に構台本体2が支持された構成となって
いるので、従来の仮設構台と異なり、構台支柱を不要と
することができ、地盤G中の支持層が深い位置にある場
合においても、低コストで、かつ、短い工期で設置する
ことができる。また、従来と異なり、構台支柱を挿通す
るための穴を本設構造に形成する必要が無く、施工性が
よい。さらに、上述の仮設構台1は、鋼管杭6の内方に
配置されて平面視略十字状に形成された脚部本体5が、
スプライスプレート10を介して鋼管杭6に対して溶接
接合された構造とされるために、脚部3を容易に鋼管杭
6に固定することができる。また、脚部本体5を平面視
した場合の端部(梁材8の両端8a,8aおよび固定材
9,9の端部9a)を、スプライスプレート10によっ
てそれぞれ鋼管杭6に溶接固定するようにしたので、確
実に仮設構台1の脚部3を鋼管杭6に対して固定して構
造安全性を得ることができる。
【0020】以上において、本発明の一実施の形態を説
明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるもので
なく、その趣旨を逸脱しない範囲内で他の構成を採用す
ることも可能である。
【0021】例えば、図3,4に示す仮設構台1’のよ
うに、上記実施の形態のスプライスプレート10に代え
て、梁材8の両端8aおよび固定材9の端部9aにL字
材(溶接固定材)11を固定し、このL字材11を鋼管
杭6の上端6aに溶接固定するようにしても良い。ここ
でL字材11は、梁材8の両端8aおよび固定材9の端
部9aに取り付けられる立面部12と、立面部12の上
端12aから梁材8および固定材9の長さ方向に延出す
る延出部13とを備えた構成となっており、このような
L字材11を設けることにより、脚部本体5は、延出部
13を含めた梁材8または固定材9の長さ方向の寸法
(図4中L1、L2)が鋼管杭6の外径寸法に比較して
大となるように形成される。
【0022】この場合、鋼管杭6上に仮設構台1を設置
する際に、図5に示すように、脚部3を、鋼管杭6の上
方から鋼管杭6に対して接合するようにすれば、容易に
脚部3と鋼管杭6とを固定することが可能となり、施工
性がよい。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係る構
造物の構築方法においては、仮設構台を設置するにあた
って、従来の構台支柱に代えて杭を用いるようにしたの
で、構台支柱を不要とすることができ、これにより、地
盤中の支持層が深い位置にある場合においても、構台支
柱に関するコストが嵩むことが無く、コストダウンを図
ることができるとともに、併せて、工期の短縮化を図る
ことができる。また、仮設構台を支持するのに本設の杭
を用いるようにしたため、従来と異なり、構台支柱を挿
通するための穴を本設構造に形成する必要が無く、施工
性がよい。
【0024】請求項2に係る構造物の構築方法において
は、鋼管杭の杭頭部に脚部を溶接固定する構成となって
いるために、特別の技術を用いずに仮設構台を容易に設
置することが可能である。
【0025】請求項3に係る仮設構台は、鋼管杭の内方
に配置されて平面視略十字状に形成された脚部本体が、
溶接固定材を介して鋼管杭に対して溶接接合されるため
に、脚部を容易に鋼管杭に固定することができる。ま
た、脚部本体における平面視した場合の端部をそれぞれ
鋼管杭に溶接固定するようにしたので、確実に仮設構台
の脚部を鋼管杭に対して固定して安定な構造を得ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1 】 本発明の一実施の形態である仮設構台の要
部を示す立断面図である。
【図2 】 図1におけるI−I線矢視断面図である。
【図3 】 本発明の他の実施の形態である仮設構台の
要部を示す立断面図である。
【図4 】 図3におけるII−II線矢視断面図であ
る。
【図5 】 図3に示した仮設構台を形成する際の状況
を示す立断面図である。
【符号の説明】
1 仮設構台 2 構台本体(本体部) 3 脚部 4 支柱 5 脚部本体 6 鋼管杭 8 梁材 8a 端部 9 固定材 9a 端部 10 スプライスプレート(溶接固定材) 11 L字材(溶接固定材)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地盤中に設置された杭を備えるととも
    に、該杭上に上部構造が支持された構成の構造物を構築
    するための方法であって、 前記杭を設置後に、該杭に支持させて仮設構台を設置
    し、 該仮設構台を用いて前記上部構造の構築を行うことを特
    徴とする構造物の構築方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の構造物の構築方法であっ
    て、 前記杭として鋼管杭を用い、 前記仮設構台を設置する際には、鋼材により形成された
    該仮設構台の脚部を前記鋼管杭の杭頭に溶接することを
    特徴とする構造物の構築方法。
  3. 【請求項3】 地盤中に設置された鋼管杭にその脚部が
    接合され、 該脚部により本体部が支持され、 該脚部は、鋼材により形成された支柱と、該支柱の下端
    に接合されるとともに、前記鋼管杭の内方に配置されて
    平面視略十字状に形成された脚部本体と、該脚部本体を
    平面視した場合におけるその端部をそれぞれ前記鋼管杭
    に対して溶接接合するための溶接接合材とを備えた構成
    とされていることを特徴とする仮設構台。
JP2000049944A 2000-02-25 2000-02-25 構造物の構築方法および仮設構台 Withdrawn JP2001241188A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000049944A JP2001241188A (ja) 2000-02-25 2000-02-25 構造物の構築方法および仮設構台

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000049944A JP2001241188A (ja) 2000-02-25 2000-02-25 構造物の構築方法および仮設構台

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001241188A true JP2001241188A (ja) 2001-09-04

Family

ID=18571801

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000049944A Withdrawn JP2001241188A (ja) 2000-02-25 2000-02-25 構造物の構築方法および仮設構台

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001241188A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019031801A (ja) * 2017-08-07 2019-02-28 株式会社技研製作所 高架構造物及びその構築方法
CN112813848A (zh) * 2021-02-18 2021-05-18 中交第二公路工程局有限公司 一种基于钢桩基础的用于平台搭设的支撑结构及施工方法
JP2021088884A (ja) * 2019-12-05 2021-06-10 コミヤ工事有限会社 杭の打設方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019031801A (ja) * 2017-08-07 2019-02-28 株式会社技研製作所 高架構造物及びその構築方法
JP2021088884A (ja) * 2019-12-05 2021-06-10 コミヤ工事有限会社 杭の打設方法
CN112813848A (zh) * 2021-02-18 2021-05-18 中交第二公路工程局有限公司 一种基于钢桩基础的用于平台搭设的支撑结构及施工方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2001288755A (ja) 基礎の施工方法
JP2007239250A (ja) 立体高架橋構造の施工方法
JP2006052612A (ja) 構造物の柱と梁の接合構造
JP2003313815A (ja) 鋼桁と鋼管橋脚との剛結合構造
JPH0726568A (ja) 鉄骨柱、杭および基礎梁の接合構造
JP2004190364A (ja) プレキャストsrc柱接合部構造
JP2000064305A (ja) 鉄塔基礎構造とその製法
JP3244006B2 (ja) 地下階の外周梁の構築法
JP2001241188A (ja) 構造物の構築方法および仮設構台
JP4398876B2 (ja) 構造物の橋脚構造
JP3671344B2 (ja) 基礎杭と柱脚部との接合構造およびその構築方法
JP2002242302A (ja) 建築鉄骨骨組の柱梁接合構造及びその接合方法
JP2019143346A (ja) 基礎構造の構築方法
JP2006194002A (ja) 鉄骨梁と鉄筋コンクリート柱の接合構造および複合構造物
JP2006045778A (ja) 杭頭部の接合構造およびその施工方法
JP2020070589A (ja) 鉄骨柱の柱脚部の補強構造
JP3849234B2 (ja) 鉄筋コンクリート地下外壁の施工方法
JP2972962B2 (ja) 仕口構造
JP2006132174A (ja) 接合具及びこれを用いた接合構造
JP2003193564A (ja) 柱・梁構造躯体、その構築工法および仕口金物
JP3281967B2 (ja) リングパネル工法
JP2004143878A (ja) 基礎杭と柱との接合工法及び接合用メタルジョイント
JP2751775B2 (ja) 梁主筋配筋構造
JP2005023573A (ja) 鉄筋コンクリート部材と鋼管コンクリートとの接合構造
JP2002309589A (ja) 基礎と地中梁の接合構造

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20070501