JP2001240643A - フェノールノボラック樹脂、その合成方法、およびそれを用いたポジ型ホトレジスト組成物 - Google Patents

フェノールノボラック樹脂、その合成方法、およびそれを用いたポジ型ホトレジスト組成物

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JP2001240643A JP2000053505A JP2000053505A JP2001240643A JP 2001240643 A JP2001240643 A JP 2001240643A JP 2000053505 A JP2000053505 A JP 2000053505A JP 2000053505 A JP2000053505 A JP 2000053505A JP 2001240643 A JP2001240643 A JP 2001240643A
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秀克 小原
Toshimasa Nakayama
寿昌 中山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 0.35μm以下の微細なレジストパターン
を形成する場合に、密集パターン、孤立パターン共に形
状良く形成でき、感度、解像性、焦点深度幅特性に優
れ、各分子量域において樹脂組成の違いのないフェノー
ルノボラック樹脂、その合成方法およびそれを用いたポ
ジ型ホトレジスト組成物を提供すること。 【解決手段】 13C−NMR測定により検出される樹脂
骨格中のo−o/o−p/p−p結合のピーク強度比
が、各分子量域においても、比率が実質的に変化するこ
となく、Mwが3000〜20000であるフェノール
ノボラック樹脂。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、感光性組成物の被
膜形成成分として有用なフェノールノボラック樹脂、そ
の合成方法、およびそれを用いたポジ型ホトレジスト組
成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ポジ型ホトレジスト組成物の被膜形成成
分としては、クレゾール、キシレノール、トリメチルフ
ェノール等のフェノール類の縮合反応により得られるフ
ェノールノボラック樹脂が一般的に用いられている。i
線(365nm)リソグラフィ用ポジ型ホトレジスト組
成物としては、当該フェノールノボラック樹脂と1,2
−ナフトキノンジアジド基含有化合物とを含有するポジ
型ホトレジスト組成物が、感度、解像性および耐熱性に
優れる材料であるとして、半導体の集積回路(IC)作
成の分野など広く実用に供されている。近年、半導体技
術の進展に伴ってICの高集積化はますます進み、特に
ロジック系ICの製造においては、0.35μm以下の
微細なレジストパターンを密集パターン、孤立パターン
共に形状良く形成できる材料が望まれている。しかし、
従来のポジ型ホトレジスト組成物は、レジストパターン
が膜減る傾向が強く、0.35μm以下の微細なレジス
トパターンを形状良く形成することは困難とされてお
り、孤立パターンでは、パターンが細まってパターン倒
れが生じやすく、密集パターンでは、分離パターンが形
成できなかったり、膜減りが著しいといった問題を有す
る。
【0003】このように、0.35μm以下の領域にお
いては、焦点深度幅特性が著しく低下し、実用的なレジ
ストパターンの形成が困難であったことから、0.35
μm以下の微細なレジストパターンを形成する場合にお
いても、密集パターン、孤立パターン共に形状良く形成
でき、焦点深度幅特性に優れる材料が望まれていた。ま
た、上記ポジ型ホトレジスト組成物に使用されるフェノ
ールノボラック樹脂としては、2種以上のフェノール類
を原料に合成したものが一般的であるが、各フェノール
類の反応性には違いがあり、例えばp−クレゾールなど
は反応性が悪く、仕込みに用いたp−クレゾールの多く
は低核化してしまう。通常、ポジ型ホトレジスト組成物
に用いるフェノールノボラック樹脂は、上記p−クレゾ
ールの低核化物など、分子量2000以下の低分子量体
の一部、あるいは全部をカットする分別操作を行ってい
る。そのため、低核化物の量が多いとフェノールノボラ
ック樹脂の収率が低くなり、ポジ型ホトレジスト組成物
の製造コストが高くなるといった問題がある。一方、
3,5−キシレノール、m−クレゾール、3,4−キシ
レノール、2,5−キシレノール等の反応性が高いとい
われているフェノール類を用いて合成したフェノールノ
ボラック樹脂は、一緒に用いるフェノール類の種類によ
っては、樹脂の高分子量域と低分子量域において樹脂組
成(各構成単位の割合や、o−o/o−p/p−pの比
率など)に違いを生じ、分別による樹脂特性の変化が大
きく、安定した特性のポジ型ホトレジスト組成物を調製
しにくいといった問題を有する。このようなことから、
2種以上のフェノール類を原料にするフェノールノボラ
ック樹脂の合成において、フェノール類の低核化物の発
生を抑えると共に、高分子量域と低分子量域において樹
脂組成の違いのないフェノールノボラック樹脂の合成方
法が望まれていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】したがって本発明の目
的は、0.35μm以下の微細なレジストパターンを形
成する場合においても、密集パターン、孤立パターン共
に形状良く形成でき、感度、解像性、および焦点深度幅
特性に優れるポジ型ホトレジスト組成物を提供すること
にある。また、本発明の別の目的は、前記ポジ型ホトレ
ジスト組成物の調製に好適なフェノールノボラック樹脂
を提供することにある。さらに、本発明の別の目的は、
2種以上のフェノール類を原料にするフェノールノボラ
ック樹脂の合成において、フェノール類の低核化物の発
生を抑えると共に、高分子量域と低分子量域において樹
脂組成の違いのないフェノールノボラック樹脂、および
その合成方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意研究
した結果、特定の構造を有するフェノールノボラック樹
脂の合成方法を見出し、該フェノールノボラック樹脂を
用いて調製したポジ型ホトレジスト組成物は、0.35
μm以下の微細なレジストパターンを形成する場合にお
いても、密集パターン、孤立パターン共に形状良く形成
でき、焦点深度幅特性に優れること見出した。また、本
発明の方法により合成したフェノールノボラック樹脂
は、フェノール類の低核化物の発生が少なく、2種以上
のフェノール類を原料にする場合においても、高分子量
域と低分子量域において樹脂組成の違いのないフェノー
ルノボラック樹脂が得られることを見出した。
【0006】すなわち本発明は、13C−NMR測定によ
り検出される樹脂構造中のオルト−オルト結合(o−
o)/オルト−パラ結合(o−p)/パラ−パラ結合
(p−p)のピーク強度比が、各分子量域においても、
比率が実質的に変化することなく、ポリスチレン換算重
量平均分子量(Mw)が3000〜20000であるこ
とを特徴とするフェノールノボラック樹脂を提供するも
のである。
【0007】また本発明は、下記一般式(I)〜(IV)
で表されるフェノール系構成単位より選ばれた少なくと
も2種を含有することを特徴とする前記のフェノールノ
ボラック樹脂を提供するものである。
【0008】
【化2】
【0009】また本発明は、(a)フェノール類の縮重
合反応を、酸触媒の存在下で行う工程、(b)反応系中
の水を除去する工程、(c)酸触媒の存在下で、(a)
工程で得られた縮重合生成物の分解反応を行う工程、お
よび(d)アルデヒド類またはケトン類を添加し、縮重
合反応を行う工程、を有するフェノールノボラック樹脂
の合成方法を提供するものである。
【0010】また本発明は、前記のフェノールノボラッ
ク樹脂、および1,2−ナフトキノンジアジド基含有化
合物を含有してなるポジ型ホトレジスト組成物を提供す
るものである。
【0011】
【発明の実施の形態】フェノールノボラック樹脂 本発明において、使用される特定の構造を有するフェノ
ールノボラック樹脂は、13C−NMR測定により検出さ
れる樹脂構造中のo−o/o−p/p−pのピーク強度
比が、各分子量域においても、比率が実質的に変化する
ことなく、Mwが3000〜20000であるフェノー
ルノボラック樹脂が好ましい。なおここで「実質的に変
化することなく」とは、例えば変動域が±30%、好ま
しくは±20%であることを意味する。また、該フェノ
ールノボラック樹脂としては、例えば、樹脂構造中に上
記一般式(I)〜(IV)のフェノール系構成単位を少な
くとも2種含有するものが好ましく、これらを含有する
ものは、ポジ型ホトレジスト組成物の調製において、感
度、解像性、焦点深度幅特性等の特性に良好な効果を奏
する。
【0012】中でも、(I)、(II)、および(III)
を含有するフェノールノボラック樹脂(樹脂1)、
(I)、(III)、および(IV)を含有するフェノール
ノボラック樹脂(樹脂2)などはポジ型ホトレジスト組
成物の樹脂成分として好適である。上記樹脂1は、o−
o/o−p/p−pのピーク強度比が、3.0〜5.0
/2.0〜3.5/1のものが特に好ましく、さらに樹
脂中のピーク強度の総和[(o−o)+(o−p)+
(p−p)]に対するパラ−パラ結合(p−p)のピー
ク強度の割合が、10〜20%の範囲にあるものが好ま
しい。上記樹脂2は、o−o/o−p/p−pのピーク
強度比が、4.0〜5.0/1.5〜2.5/1のもの
が特に好ましく、さらに樹脂中のピーク強度の総和
[(o−o)+(o−p)+(p−p)]に対するパラ−
パラ結合(p−p)のピーク強度の割合が、10〜20
%の範囲にあるものが好ましい。
【0013】なお、ここでいうo−o結合とは、2個の
フェノール系構成単位を連結するアルキレン結合の位置
が、両フェノール系構成単位の水酸基のo−位であるア
ルキレン結合を意味している。同様に、o−p結合と
は、2個のフェノール系構成単位を連結するアルキレン
結合の位置が、一方のフェノール系構成単位では水酸基
のo−位であり、他方のフェノール系構成単位の水酸基
のp−位であるアルキレン結合を意味し、p−p結合と
は、2個のフェノール系構成単位を連結するアルキレン
結合の位置が、両フェノール系構成単位の水酸基のp−
位であるアルキレン結合を意味している。
【0014】なお、ポリスチレン換算重量平均分子量
(Mw)は、4000〜10000程度であることが、
特に0.35μm以下の微細なレジストパターンを形状
よく形成する場合に好適で、また、感度、解像性、およ
び焦点深度幅特性にも優れる。さらに、上記Mwの範囲
を有し、かつ、当該フェノールノボラック樹脂を用いて
形成した樹脂膜の、25℃、2.38重量%テトラメチ
ルアンモニウムヒドロキシド水溶液に対する溶解速度が
0.01〜0.001μm/sのフェノールノボラック
樹脂は、解像性を損なわず、感度が向上したポジ型ホト
レジスト組成物となり好ましい。なお、本発明において
上記溶解速度とは、25℃、2.38重量%テトラメチ
ルアンモニウムヒドロキシド(TMAH)水溶液に1μ
m膜厚の樹脂膜が形成されたシリコンウエーハを浸漬
し、膜厚が0になるまでに要する時間(s)を求めるこ
とで計測される。
【0015】なお、本発明のフェノールノボラック樹脂
以外の樹脂を用いても、複数の樹脂を混合することによ
り、Mw4000〜10000、溶解速度0.01〜
0.001μm/s程度の樹脂成分とすることは可能で
あるが、このような混合樹脂は、樹脂の高分子量域と低
分子量域において樹脂組成(各構成単位の割合や、o−
o/o−p/p−pの比率など)の違いが大きく、安定
した特性のポジ型ホトレジスト組成物を調整しにくいと
共に、膜減り率が高く、0.35μm以下の微細なレジ
ストパターンを形状よく形成することができない。
【0016】本発明のフェノールノボラック樹脂の合成
方法は、特に限定されるものではないが、フェノール類
の低核化物の発生を抑えると共に、低コストで、効率よ
く合成できる、以下の方法によるものが好ましい。
【0017】フェノールノボラック樹脂の合成方法 フェノールノボラック樹脂の合成方法は、以下の(a)
〜(d)の工程により構成される。 (a)フェノール類の縮重合反応を、酸触媒の存在下で
行う工程、(b)反応系中の水を除去する工程、(c)
酸触媒の存在下で、(a)工程で得られた縮重合生成物
の分解反応を行う工程、および(d)アルデヒド類また
はケトン類を添加し、縮重合反応を行う工程。
【0018】(a)工程 (a)工程の縮重合反応は、フェノール類とアルデヒド
類またはケトン類とを有機溶媒中に仕込み、酸触媒の存
在下で行うことが好ましい。添加するフェノール類は、
該フェノールノボラック樹脂の合成に用いるフェノール
類の全量でも良いし、その一部であっても良い。なお、
後者の場合には、残りのフェノール類を上記(c)工程
で添加するか、(d)工程において添加することが望ま
しい。特に(c)工程で添加した場合、分解反応が促進
されるので好ましい。反応時間は3〜20時間程度、反
応温度は70〜120℃程度が特に好ましい。
【0019】(a)工程中の縮重合反応に使用されるフ
ェノール類は、前記一般式(I)〜(IV)で表される繰
り返し単位に対応するフェノール類の中から選ばれる少
なくとも1種、つまりm−クレゾール、p−クレゾー
ル、2,5−キシレノール、および3,5−キシレノー
ルの中から選ばれる少なくとも1種を含有するものがも
っとも好ましい。また、m−クレゾール、p−クレゾー
ル、2,5−キシレノール、3,5−キシレノール以外
のフェノール類も添加することが可能であり、それらは
特に制限はなく、従来、ポジ型ホトレジスト組成物用ノ
ボラック樹脂の合成に使用されているものが採用でき
る。例えばフェノール、o−クレゾール、2,3−キシ
レノール、3,4−キシレノール等のキシレノール類;
m−エチルフェノール、p−エチルフェノール、o−エ
チルフェノール、2,3,5−トリメチルフェノール、
2,3,5−トリエチルフェノール、4−tert−ブ
チルフェノール、3−tert−ブチルフェノール、2
−tert−ブチルフェノール、2−tert−ブチル
−4−メチルフェノール、2−tert−ブチル−5−
メチルフェノール等のアルキルフェノール類;p−メト
キシフェノール、m−メトキシフェノール、p−エトキ
シフェノール、m−エトキシフェノール、p−プロポキ
シフェノール、m−プロポキシフェノール等のアルコキ
シフェノール類;o−イソプロペニルフェノール、p−
イソプロペニルフェノール、2−メチル−4−イソプロ
ペニルフェノール、2−エチル−4−イソプロペニルフ
ェノール等のイソプロペニルフェノール類;フェニルフ
ェノール等のアリールフェノール類;4,4’−ジヒド
ロキシビフェニル、ビスフェノールA、レゾルシノー
ル、ヒドロキノン、ピロガロール等のポリヒドロキシフ
ェノール類等を挙げることができる。これらは単独で用
いてもよいし、また2種以上を組み合わせて用いてもよ
い。また、これらは本発明においてフェノールノボラッ
ク樹脂の合成に用いられる全フェノール類中の50モル
%以下の範囲で用いられることが、本発明のポジ型ホト
レジスト組成物の諸特性を損なわない点で望ましい。
【0020】(a)工程で合成される縮重合生成物は、
ポリスチレン換算重量平均分子量(Mw)が1000〜
20000のもの、特に2500〜10000のもので
あることが好ましく、1000未満であると目的とする
フェノールノボラック樹脂の合成が困難で、20000
を超えると(c)工程に時間がかかる点で好ましくな
い。
【0021】また、(a)工程中の縮重合反応に使用さ
れるアルデヒド類およびケトン類は、特に制限はなく、
従来、ポジ型ホトレジスト組成物用ノボラック樹脂の合
成に使用されているものが採用できる。
【0022】前記アルデヒド類としては、例えばホルム
アルデヒド、パラホルムアルデヒド、トリオキサン、ア
セトアルデヒド、プロピオンアルデヒド、ブチルアルデ
ヒド、トリメチルアセトアルデヒド、アクロレイン、ク
ロトンアルデヒド、シクロヘキサンアルデヒド、フルフ
ラール、フリルアクロレイン、ベンズアルデヒド、テレ
フタルアルデヒド、フェニルアセトアルデヒド、α−フ
ェニルプロピルアルデヒド、β−フェニルプロピルアル
デヒド、o−ヒドロキシベンズアルデヒド、m−ヒドロ
キシベンズアルデヒド、p−ヒドロキシベンズアルデヒ
ド、o−メチルベンズアルデヒド、m−メチルベンズア
ルデヒド、p−メチルベンズアルデヒド、o−クロロベ
ンズアルデヒド、m−クロロベンズアルデヒド、p−ク
ロロベンズアルデヒド、ケイ皮酸アルデヒド等が挙げら
れる。これらは単独で用いてもよいし、また2種以上を
組み合わせて用いてもよい。
【0023】前記ケトン類として、例えばアセトン、メ
チルエチルケトン、ジエチルケトン、ジフェニルケトン
等が挙げられる。これらは単独で用いてもよいし、また
2種以上を組み合わせて用いてもよい。さらにまた、ア
ルデヒド類とケトン類とを適宜組み合わせて用いてもよ
い。なお、フェノール類として、メチロール基が核置換
したものも用いることができ、その場合には、アルデヒ
ド類またはケトン類を必ずしも必要としない。
【0024】フェノール類とアルデヒド類またはケトン
類との縮合反応に用いられる酸触媒としては、塩酸、硫
酸、リン酸等の無機酸、シュウ酸、ギ酸、酢酸、p−ト
ルエンスルホン酸等の有機酸が挙げられ、中でも特にシ
ュウ酸が好ましく、その添加量は、フェノール類に対し
て0.001〜10重量%程度が好ましい。
【0025】有機溶媒としては、例えばメタノール、エ
タノール、プロパノール、ブタノール、エチレングリコ
ール、プロピレングリコール等のアルコール類;ジエチ
レングリコールジメチルエーテル、プロピレングリコー
ルモノプロピルエーテル、1,2−ジメトキシエタン、
1,2−ジエトキシエタン等のエーテル類;テトラヒド
ロフラン、ジオキサン等の環状エーテル類;アセトン、
メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン等のケト
ン類;γ−ブチロラクトン等の環状エステル類等を挙げ
ることができる。中でも特にγ−ブチロラクトンが好ま
しく、その使用量は、フェノール類に対して50〜10
00重量%程度が、コストと反応速度が適度である点で
好ましい。
【0026】(b)工程 (b)工程では、反応系中より副生成物の水、未反応の
アルデヒド類およびケトン類などが除かれる。これらを
反応系から除去することにより、続く(c)工程の分解
反応を効率よく行うことができる。除去方法としては、
例えば、減圧加熱除去方法などにより行うことが一般的
であるが、これに限定されるものではない。なお、この
時、未反応アルデヒド類またはケトン類の作用で縮重合
反応が進行しないようにすることが好ましく、加熱温度
は低温であることが好ましい。また該除去は、反応系か
ら水などを完全に除去するまで行うことが好ましい。
【0027】(c)工程 (c)工程では、酸触媒の作用により、上記(a)工程
で合成した縮重合生成物の分解を行う。この分解反応で
は、ポリスチレン換算重量平均分子量(Mw)が200
〜2000程度、特に500〜1500程度になるまで
行うことが好ましい。前記の範囲外であると、続く
(d)工程で目的とするフェノールノボラック樹脂を合
成することが難しく、好ましくない。
【0028】酸触媒としては、上記(b)工程後、反応
系中に残存するものであってもよく、新たに添加するも
のでもよい。新たに添加する場合の酸触媒としては、特
にp−トルエンスルホン酸等が好ましく、その使用量
は、反応系中の全酸触媒量が、フェノール類に対して
0.01〜20重量%、特に1.0〜10重量%となる
ように配合することが好ましい。反応時間は10〜80
時間程度、反応温度は80〜150℃程度が特に好まし
い。
【0029】また、(c)工程における縮重合生成物の
分解反応は、フェノール類の存在下において速やかに進
行するため、フェノール類の存在下で行うことが好まし
い。該フェノール類としては、上記(b)工程後、未反
応モノマーとして反応系中に残存するものであってもよ
く、新たに添加するものでもよい。新たに添加する場合
のフェノール類としては、合成しようとするフェノール
ノボラック樹脂の構成単位となるフェノール類の中から
選択することが必要である。中でも、3,5−キシレノ
ールなどの反応性の高いといわれるフェノール類は、分
解反応の促進効果が大きいため好ましい。
【0030】(d)工程 (d)工程では、(c)工程で低分子量化した縮重合生
成物を、アルデヒド類またはケトン類を用いて縮重合反
応を行うことにより、高分子量化する。(d)工程で合
成される縮重合生成物は、ポリスチレン換算重量平均分
子量(Mw)が2000〜20000、特に4000〜
10000であることが好ましく、2000未満である
と、成膜性および耐熱性などが劣り、2000を超える
と、高感度のポジ型ホトレジスト組成物を調製すること
が難しく好ましくない。アルデヒド類およびケトン類と
しては、特に制限はなく、前述したものが用いられる。
なお、反応系中には、上記(c)工程で用いた酸触媒が
残存するため、新たに添加する必要はないが、所望によ
り添加しても問題はない。また、反応系中には、上記
(a)工程で反応に用いた有機溶媒が残存するため、
(d)工程で新たに有機溶媒を添加する必要ないが、所
望により添加しても問題はない。反応時間は3〜20時
間程度、反応温度は70〜120℃程度が特に好まし
い。
【0031】(d)工程後、合成した縮重合生成物を公
知の低分子量域のカットにより分別することで、ポリス
チレン換算重量平均分子量(Mw)が3000〜200
00程度のフェノールノボラック樹脂を得ることができ
る。なお、ポジ型ホトレジスト組成物の用途には、Mw
は4000〜10000程度が好ましく、所望のMwに
するためには公知の高分子量域および低分子量域の分別
操作が利用できる。例えば次のような方法が好適であ
る。
【0032】まず、合成したフェノールノボラック樹脂
溶液を、メチルアミルケトン(MAK)、またはMAK
−メタノール混合溶媒に溶解させ、これを水洗すること
により、触媒、未反応物を除く。次いで、これにヘキサ
ン、ヘプタン等の貧溶媒または、ヘキサン−MAK混合
溶媒、ヘプタン−MAK混合溶媒を加え攪拌後、静置す
ると、上層が貧溶媒層、下層がMAK層に分離され、上
層に低分子量体、下層に高分子量体が分離される。よっ
て、下層を抽出することにより、高分子量(Mw=30
00〜20000)のフェノールノボラック樹脂を得る
ことができる。
【0033】なお、(d)工程後に得られたフェノール
ノボラック樹脂は、反応性の低いフェノール類の低核化
物の含有量が少ないためフェノールノボラック樹脂の収
率が高く、製造コストの低減化が達成される。また、13
C−NMR測定により検出される樹脂中のo−o/o−
p/p−pのピーク強度比が、各分子量域においても、
比率が実質的に変化がないフェノールノボラック樹脂で
あり、高分子量域と低分子量域において樹脂組成の違い
がほとんどないフェノールノボラック樹脂を得ることが
できる。このことは、例えば上記の分別操作を繰り返し
て、分別後のフェノールノボラック樹脂のo−o/o−
p/p−pのピーク強度比と、分別前のそれとを比較す
ることにより確認される。なお、o−oのピークは、2
4.8〜32.5ppm付近に、o−pのピークは3
2.6〜35.5ppm付近に、またp−pのピークは
35.6〜39.0ppm付近にそれぞれ帰属される。
【0034】ポジ型ホトレジスト組成物 本発明のポジ型ホトレジスト組成物は、上記フェノール
ノボラック樹脂と1,2−ナフトキノンジアジド基含有
化合物とを含有して得られる。
【0035】1,2−ナフトキノンジアジド基含有化合
本発明で使用できる1,2−ナフトキノンジアジド基含
有化合物としては、特に制限はなく、従来、i線リソグ
ラフィ用ポジ型ホトレジスト組成物の感光性成分として
用いられていたものが挙げられる。例えば、ナフトキノ
ン−1,2−ジアジドスルホン酸エステル化合物、オル
トベンゾキノンジアジドスルホン酸エステル、オルトア
ントラキノンジアジドスルホン酸エステル等が挙げら
れ、これらはとくに制限なく通常使用されているものの
中から任意に選ぶことができるが、好ましいものとして
は、ナフトキノン−1,2−ジアジド−5−スルホニル
クロライド、ナフトキノン−1,2−ジアジド−4−ス
ルホニルクロライド、ナフトキノン−1,2−ジアジド
−6−スルホニルクロライド等のナフトキノン−1,2
−ジアジドスルホニルハライドと、ヒドロキシ化合物と
のエステル化物が挙げられる。
【0036】上記態様におけるヒドロキシ化合物として
は、例えば以下に示す(i)〜(iii)の化合物を挙
げることができる。 (i)2,3,4−トリヒドロキシベンゾフェノン、
2,4,4’−トリヒドロキシベンゾフェノン、2,
4,6−トリヒドロキシベンゾフェノン、2,3,4,
4’−テトラヒドロキシベンゾフェノン、2,2’,
4,4’−テトラヒドロキシベンゾフェノン、2,
3’,4,4’,6−ペンタヒドロキシベンゾフェノ
ン、2,2’,3,4,4’−ペンタヒドロキシベンゾ
フェノン、2,2’,3,4,5’−ペンタヒドロキシ
ベンゾフェノン、2,3’,4,5,5’−ペンタヒド
ロキシベンゾフェノン、2,3,3’,4,4’,5’
−ヘキサヒドロキシベンゾフェノン等のポリヒドロキシ
ベンゾフェノン類;
【0037】(ii)下記一般式(V)
【0038】
【化3】
【0039】(式中、R1〜R8はそれぞれ独立に水素原
子、ハロゲン原子、炭素原子数1〜6のアルキル基、炭
素原子数1〜6のアルコキシル基、またはシクロアルキ
ル基を表し;R9〜R11はそれぞれ独立に水素原子また
は炭素原子数1〜6のアルキル基を表し;Qは水素原
子、炭素原子数1〜6のアルキル基、R9と結合し、炭
素原子鎖3〜6のシクロ環、または下記の化学式で表さ
れる残基(VI)
【0040】
【化4】
【0041】(式中、R12およびR13はそれぞれ独立に
水素原子、ハロゲン原子、炭素原子数1〜6のアルキル
基、炭素原子数1〜6のアルコキシル基、またはシクロ
アルキル基を表し;cは1〜3の整数を表す)を表し;
a、bは1〜3の整数を表し;dは0〜3の整数を表
し;nは0〜3を表す]で表されるヒドロキシアリール
類;
【0042】(iii)フェノール、p−メトキシフェ
ノール、ジメチルフェノール、ヒドロキノン、ビスフェ
ノールA、ナフトール、ピロカテコール、ピロガロール
モノメチルエーテル、ピロガロール−1,3−ジメチル
エーテル、没食子酸、部分エステル化または部分エーテ
ル化没食子酸等のフェノール類等が挙げられる。
【0043】なお、上記態様においては、例えば上記ナ
フトキノン−1,2−ジアジドスルホン酸ハライドと前
記したヒドロキシ化合物とを縮合反応させ、完全エステ
ル化または部分エステル化することによって製造するこ
とができる。この縮合反応は、通常例えばジオキサン、
N−メチルピロリドン、ジメチルアセトアミド等の有機
溶媒中、トリエチルアミン、トリエタノールアミン、炭
酸アルカリまたは炭酸水素アルカリのような塩基性縮合
剤の存在下で行うのが有利である。この際、ヒドロキシ
化合物の水酸基の合計モル数に対し50%以上、好まし
くは60%以上のモル数の例えばナフトキノン−1,2
−ジアジド−4(または5)−スルホニルハライドを縮
合させたエステル(すなわち、エステル化率が50%以
上、好ましくは60%以上のエステル)を用いるとより
優れた高解像性を得ることができるので好ましい。
【0044】なお、ヒドロキシ化合物の水酸基の一部
が、特開平9−43841号公報に記載のように、ナフ
トキノンジアジドスルホン酸ハロゲン化物以外のスルホ
ン酸ハロゲン化物でエステル化されていてもよい。すな
わち、一般式(VII)
【0045】
【化5】R14−SO2−X (VII)
【0046】(式中、R14はアルキル基、置換基を有す
るアルキル基、アルケニル基、アリール基または置換基
を有するアリール基を表し、Xはハロゲン原子を表す)
【0047】で表される化合物およびナフトキノンジア
ジドスルホン酸ハロゲン化物とヒドロキシ化合物とのエ
ステル化物も好適に用いることができ、具体的にはメタ
ンスルホン酸クロライド、メタンスルホン酸フルオライ
ド、エタンスルホン酸クロライド、n−プロパンスルホ
ン酸クロライド、n−ブタンスルホン酸クロライド、ペ
ンタンスルホン酸クロライド、ドデカンスルホン酸クロ
ライド等の炭素原子数1〜12のアルカンスルホン酸ハ
ライド類;クロロメチルスルホン酸クロライド、ジクロ
ロメチルスルホン酸クロライド、トリクロロメチルスル
ホン酸クロライド、2−クロロエチルスルホン酸クロラ
イド等の炭素原子数1〜12の置換アルカンスルホン酸
ハライド類;エチレンスルホン酸クロライド、1−プロ
ペン−1−スルホン酸クロライド等の炭素原子数2〜3
のアルケンスルホン酸ハライド類;ベンゼンスルホン酸
クロライド、ベンゼンスルホン酸フルオライド、ベンジ
ルスルホン酸クロライド、1−ナフタレンスルホン酸ク
ロライド等のアリールスルホン酸ハライド類;p−トル
エンスルホン酸クロライド、p−エチルベンゼンスルホ
ン酸クロライド、p−スチレンスルホン酸クロライド、
p−メトキシベンゼンスルホン酸クロライド等のアルキ
ル−、アルケニル−、アルコキシ−置換アリールスルホ
ン酸ハライド類等およびナフトキノンジアジドスルホン
ハロゲン化物と、ヒドロキシ化合物とのエステル化物が
挙げられる。
【0048】上記のエステル化物の中でも、ビス(3−
シクロヘキシル−4−ヒドロキシ−6−メチルフェニ
ル)−3,4−ジヒドロキシフェニルメタン、1−[1
−(4−ヒドロキシフェニル)イソプロピル]−4−
[1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)エチル]ベ
ンゼン、ビス[2,5−ジメチル−3−(2−ヒドロキ
シ−5−メチルベンジル)−4−ヒドロキシフェニル]
メタン等のナフトキノン−1,2−ジアジドスルホン酸
エステル化物が好適である。
【0049】1,2−ナフトキノンジアジド基含有化合
物の配合量は、フェノールノボラック樹脂と所望に応じ
て添加される下記感度向上剤との合計量に対して、10
〜60重量%の範囲内であり、とくには20〜50重量
%の範囲が好ましく、60重量%を超えると感度が劣り
好ましくなく、10重量%未満であると未露光部の膜減
りや、解像性の劣化により、パターンに忠実な画像が得
られず好ましくない。
【0050】また、本発明のポジ型ホトレジスト組成物
においては、その好ましい性能を損なわない範囲におい
て、所望に応じ、さらに感度向上剤(増感剤)を含有さ
せることができる。
【0051】感度向上剤(増感剤) 感度向上剤(増感剤)としては、特に限定はなく、従来
からポジ型ホトレジスト組成物の感度向上剤(増感剤)
として知られているものを用いることができる。例え
ば、上記一般式(V)で表される化合物を使用すること
ができ、例えばビス(4−ヒドロキシ−2,3,5−ト
リメチルフェニル)−2−ヒドロキシフェニルメタン、
1,4−ビス[1−(3,5−ジメチル−4−ヒドロキ
シフェニル)イソプロピル]ベンゼン、2,4−ビス
(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニルメチル)
−6−メチルフェノール、ビス(4−ヒドロキシ−3,
5−ジメチルフェニル)−2−ヒドロキシフェニルメタ
ン、ビス(4−ヒドロキシ−2,5−ジメチルフェニ
ル)−2−ヒドロキシフェニルメタン、ビス(4−ヒド
ロキシ−3,5−ジメチルフェニル)−3,4−ジヒド
ロキシフェニルメタン、1−[1−(4−ヒドロキシフ
ェニル)イソプロピル]−4−[1,1−ビス(4−ヒ
ドロキシフェニル)エチル]ベンゼン、1−[1−(3
−メチル−4−ヒドロキシフェニル)イソプロピル]−
4−[1,1−ビス(3−メチル−4−ヒドロキシフェ
ニル)エチル]ベンゼン、2,6−ビス[1−(2,4
−ジヒドロキシフェニル)イソプロピル]−4−メチル
フェノール、4,6−ビス[1−(4−ヒドロキシフェ
ニル)イソプロピル]レゾルシン、4,6−ビス(3,
5−ジメトキシ−4−ヒドロキシフェニルメチル)ピロ
ガロール、4,6−ビス(3,5−ジメチル−4−ヒド
ロキシフェニルメチル)ピロガロール、2,6−ビス
(3−メチル−4,6−ジヒドロキシフェニルメチル)
−4−メチルフェノール、2,6−ビス(2,3,4−
トリヒドロキシフェニルメチル)−4−メチルフェノー
ル、2,6−ビス(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシ
ベンジル)−4−メチルフェノール、1,1−ビス(4
−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン等が挙げられ
る。またその他、6−ヒドロキシ−4a−(2,4−ジ
ヒドロキシフェニル)−9−1’−スピロシクロヘキシ
ル−1,2,3,4,4a,9a−ヘキサヒドロキサン
テン、6−ヒドロキシ−5−メチル−4a−(2,4−
ジヒドロキシ−3−メチルフェニル)−9−1’−スピ
ロシクロヘキシル−1,2,3,4,4a,9a−ヘキ
サヒドロキサンテン等も用いることができる。中でも
1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサ
ン、ビス(4−ヒドロキシ−3,5−ジメチルフェニ
ル)−3,4−ジヒドロキシフェニルメタン、2,6−
ビス(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシベンジル)−
4−メチルフェノール、1−[1−(4−ヒドロキシフ
ェニル)イソプロピル]−4−[1,1−ビス(4−ヒ
ドロキシフェニル)エチル]ベンゼンなどが好ましい。
これら感度向上剤(増感剤)を配合する場合、その含有
量はフェノールノボラック樹脂に対して、5〜50重量
%、好ましくは10〜35重量%の範囲で選ばれる。
【0052】その他の成分 本発明では、解像度、露光余裕度および残膜率の向上を
目的として各種添加剤を用いてもよく、例えばp−トル
エンスルホン酸クロライド(PTSC)、4,4’−ビ
ス(ジエチルアミノ)ベンゾフェノン、1,4−ビス
〔1−(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−シクロヘキ
シルフェニル)イソプロピル〕ベンゼン、1,3−ビス
〔1−(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−シクロヘキ
シルフェニル)イソプロピル〕ベンゼン等を、ポジ型ホ
トレジスト組成物に対して、それぞれ0.01〜10重
量%程度の範囲内で添加してもよい。。
【0053】本発明のポジ型ホトレジスト組成物には、
さらに必要に応じて、相容性のある添加物、例えばハレ
ーション防止のための紫外線吸収剤、例えば4−ジメチ
ルアミノ−2’,4’−ジヒドロキシベンゾフェノン、
5−アミノ−3−メチル−1−フェニル−4−(4−ヒ
ドロキシフェニルアゾ)ピラゾール、4−ジメチルアミ
ノ−4’−ヒドロキシアゾベンゼン、4−ジエチルアミ
ノ−4’−エトキシアゾベンゼン、4,4’−ジエチル
アミノアゾベンゼン、クルクミン等や、またストリエー
ション防止のための界面活性剤、例えばフロラードFC
−430、FC431(商品名、住友3M(株)製)、
エフトップEF122A、EF122B、EF122
C、EF126(商品名、トーケムプロダクツ(株)
製)等のフッ素系界面活性剤などを本発明の目的に支障
のない範囲で添加含有させることができる。
【0054】また本発明のポジ型ホトレジスト組成物
は、上記した各成分を適当な溶剤に溶解して溶液の形で
用いるのが好ましい。このような溶剤の例としては、従
来のポジ型ホトレジスト組成物に用いられる溶剤を挙げ
ることができ、例えばアセトン、メチルエチルケトン、
シクロヘキサノン、メチルイソアミルケトン、2−ヘプ
タノン等のケトン類;エチレングリコール、プロピレン
グリコール、ジエチレングリコール、エチレングリコー
ルモノアセテート、プロピレングリコールモノアセテー
ト、ジエチレングリコールモノアセテート、あるいはこ
れらのモノメチルエーテル、モノエチルエーテル、モノ
プロピルエーテル、モノブチルエーテルまたはモノフェ
ニルエーテル等の多価アルコール類およびその誘導体;
ジオキサンのような環式エーテル類;および乳酸エチ
ル、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチル、ピルビン酸
メチル、ピルビン酸エチル、メトキシプロピオン酸メチ
ル、エトキシプロピオン酸エチル等のエステル類を挙げ
ることができる。これらは単独で用いてもよいし、2種
以上を混合して用いてもよい。とくにアセトン、メチル
エチルケトン、シクロヘキサノン、メチルイソアミルケ
トン、2−ヘプタノン等のケトン類;乳酸エチル、酢酸
メチル、酢酸エチル、酢酸ブチル、ピルビン酸メチル、
ピルビン酸エチル、メトキシプロピオン酸メチル、エト
キシプロピオン酸エチル等のエステル類が好ましい。
【0055】本発明のポジ型ホトレジスト組成物の好適
な使用方法について一例を示すと、まず、フェノールノ
ボラック樹脂および1,2−ナフトキノンジアジド基含
有化合物並びに必要に応じて添加される各種成分を、前
記したような適当な溶剤に溶解し、これをスピンナー等
でシリコーンウェーハ、あるいは反射防止膜が形成され
た支持体上に塗布し、乾燥して感光層を形成させ、次い
で紫外線を発光する光源、例えば低圧水銀灯、高圧水銀
灯、超高圧水銀灯、アーク等、キセノンランプ等を用
い、所望のマスクパターンを介して露光するか、あるい
は電子線を走査しながら照射する。次にこれを現像液、
例えば1〜10重量%テトラメチルアンモニウムヒドロ
キシド(TMAH)水溶液のようなアルカリ性水溶液に
浸漬すると、露光部が溶解除去されてマスクパターンに
忠実な画像を得ることができる。
【0056】
〔m−クレゾール/p−クレゾール/2,5−キシレノール=60/20/20の(モル比)フェノールノボラック樹脂(A1)の合成〕
m−クレゾール64.8g、p−クレゾール21.6
g、2,5−キシレノール24.4g、およびシュウ酸
1.0g、をγ−ブチロラクトン150gに配合し、1
00℃において、これに37%ホルマリン水溶液60.
8gを0.5時間かけて滴下した。滴下終了後、15時
間攪拌を行ったところ、反応系中には、Mw2900の
縮重合生成物が得られていた。その後、100Paの減
圧下、70℃の条件で、未反応のホルムアルデヒド、水
などを約50g除去し、次いでp−トルエンスルホン酸
を2.0g添加し、110℃で20時間攪拌したとこ
ろ、反応系中の縮重合生成物のMwは1500に減少し
ていた。これに、37%ホルマリン水溶液10.0gを
添加し、90℃、10時間反応を行ったところ、反応系
中の縮重合生成物のMwは5390になっていた[縮重
合生成物(a1)]。
【0057】(分別操作)反応溶液に対して50重量%
に相当する水を加え、1時間静置したところ2相に分離
したので、上相をデカンテーションして、フェノールノ
ボラック樹脂溶液を得た。これをメチルアミルケトン
(MAK)500gに溶解させ、水で洗浄して、酸触
媒、未反応物、低分子量体の除去を行った。次いで、濃
度15重量%のMAK溶液600gに調整し、これにn
−ヘプタン585gを加え、攪拌、静置し、下相(MA
K相)を抽出することにより、Mw8440、溶解速度
0.003μm/sのフェノールノボラック樹脂(A
1)が得られた。なお、フェノール類の仕込量から計算
した収率は53%であった。
【0058】合成例2 〔m−クレゾール/2,5−キシレノール/3,5−キ
シレノール=60/20/20(モル比)のフェノール
ノボラック樹脂(B1)の合成〕 m−クレゾール21.6g、2,5−キシレノール2
4.4g、およびシュウ酸1.0g、をγ−ブチロラク
トン150gに配合し、100℃において、これに37
%ホルマリン水溶液55.1gを0.5時間かけて滴下
した。滴下終了後、15時間攪拌を行ったところ、反応
系中には、Mw2590の縮重合生成物が得られてい
た。その後、100Paの減圧下、70℃の条件で、未
反応のホルムアルデヒド、水などを約45g除去し、次
いでp−トルエンスルホン酸2.0g、および3,5−
キシレノール24.4gを添加し、110℃で15時間
攪拌したところ、反応系中の縮重合生成物のMwは11
00に減少していた。これに、37%ホルマリン水溶液
18gを添加し、90℃、10時間反応を行ったとこ
ろ、反応系中の縮重合生成物のMwは5010になって
いた[縮重合生成物(b1)]。
【0059】(分別操作)合成例1と同様にして分別操
作を行い、Mw8880、溶解速度0.002μm/s
のフェノールノボラック樹脂(B1)を得た。なお、フ
ェノール類の仕込量から計算した収率は63%であっ
た。
【0060】合成例3 〔o−クレゾール/3,5キシレノール=90/10
(モル比)のフェノールノボラック樹脂(C1)の合
成〕 o−クレゾール97.2g、およびp−トルエンスルホ
ン酸1.0g、をγ−ブチロラクトン150gに配合
し、100℃において、これに37%ホルマリン水溶液
73.0gを0.5時間かけて滴下した。滴下終了後、
15時間攪拌を行ったところ、反応系中には、Mw24
10の縮重合生成物が得られていた。その後、100P
aの減圧下、70℃の条件で、未反応のホルムアルデヒ
ド、水などを約60g除去し、次いでp−トルエンスル
ホン酸1.0g、および3,5−キシレノール12.2
gを添加し、110℃で20時間攪拌したところ、反応
系中の縮重合生成物のMwは2150に減少していた。
これに、37%ホルマリン水溶液10gを添加し、90
℃、10時間反応を行ったところ、反応系中の縮重合生
成物のMwは2680になっていた[縮重合生成物(c
1)]。
【0061】(分別操作)合成例1と同様にして分別操
作を行い、Mw5080、溶解速度0.01μm/sの
フェノールノボラック樹脂(C1)を得た。なお、フェ
ノール類の仕込量から計算した収率は55%であった。
【0062】上記フェノールノボラック樹脂A1〜C1
をそれぞれMAKに溶かし、濃度15重量%のMAK溶
液600gに調整し、これにn−ヘプタン630gを加
え、攪拌、静置し、下相(MAK相)を抽出することに
より、樹脂A1’〜C1’を得た。
【0063】上記、縮重合生成物a1〜c1、およびフ
ェノールノボラック樹脂A1〜C1、ならびにA1’〜
C1’の13C−NMR測定の結果を表1に示した。
【0064】
【表1】
【0065】表1の結果から明らかな通り、合成例1〜
3に記載の方法で合成したフェノールノボラック樹脂
は、いずれも13C−NMR測定により検出される樹脂構
造中のオルト−オルト結合/オルト−パラ結合/パラ−
パラ結合のピーク強度比が、各分子量域において実質的
に変化がないものであった。
【0066】比較合成例1 〔m−クレゾール/p−クレゾール/2,5−キシレノ
ール=60/20/20の(モル比)フェノールノボラ
ック樹脂(A2)の合成〕 m−クレゾール64.8g、p−クレゾール21.6
g、2,5−キシレノール24.4g、およびシュウ酸
1.0g、をγ−ブチロラクトン150gに配合し、1
00℃において、これに37%ホルマリン水溶液63.
5gを0.5時間かけて滴下した。滴下終了後、15時
間攪拌を行ったところ、反応系中には、Mw5240の
縮重合生成物(a2)が得られていた。
【0067】(分別操作)合成例1と同様にして分別操
作を行い、Mw11200、溶解速度0.002μm/
sのフェノールノボラック樹脂(A2)を得た。なお、
フェノール類の仕込量から計算した収率は28%であっ
た。
【0068】比較合成例2 〔m−クレゾール/2,5−キシレノール/3,5キシ
レノール=60/20/20(モル比)のフェノールノ
ボラック樹脂(B2)の合成〕 m−クレゾール64.8g、2,5−キシレノール2
4.4g、3,5−キシレノール24.4g、およびシ
ュウ酸1.0g、をγ−ブチロラクトン150gに配合
し、100℃において、これに37%ホルマリン水溶液
68.9gを0.5時間かけて滴下した。滴下終了後、
15時間攪拌を行ったところ、反応系中には、Mw49
70の縮重合生成物(b2)が得られていた。
【0069】(分別操作)合成例1と同様にして分別操
作を行い、Mw9990、溶解速度0.001μm/s
のフェノールノボラック樹脂(B2)を得た。なお、フ
ェノール類の仕込量から計算した収率は42%であっ
た。
【0070】比較合成例3 〔o−クレゾール/3,5キシレノール=90/10
(モル比)のフェノールノボラック樹脂(C2)の合
成〕 o−クレゾール97.2g、3,5−キシレノール1
2.2g、およびシュウ酸1.0g、をγ−ブチロラク
トン150gに配合し、100℃において、これに37
%ホルマリン水溶液73.0gを0.5時間かけて滴下
した。滴下終了後、15時間攪拌を行ったところ、反応
系中には、Mw2690の縮重合生成物(c2)が得ら
れていた。
【0071】(分別操作)合成例1と同様にして分別操
作を行い、Mw5600、溶解速度0.01μm/sの
フェノールノボラック樹脂(C2)を得た。なお、フェ
ノール類の仕込量から計算した収率は37%であった。
【0072】上記縮重合生成物a2〜c2、および、樹
脂A2〜C2の13C−NMR測定の結果を表2に示し
た。
【0073】
【表2】
【0074】表2の結果から明らかな通り、比較合成例
1〜3に記載の方法で合成したフェノールノボラック樹
脂は、いずれも13C−NMR測定により検出される樹脂
構造中のオルト−オルト結合/オルト−パラ結合/パラ
−パラ結合のピーク強度比が、各分子量域においてバラ
ツキの大きいものであった。
【0075】実施例1 合成例1で合成したフェノールノボラック樹脂(A1)
を用い、以下の組成からなるポジ型ホトレジスト組成物
の塗布液1を調製した。 フェノールノボラック樹脂:(A1) 100重量部 下記の1,2−ナフトキノンジアジド基含有化合物: 35重量部 ビス[2,5−ジメチル−3−(2−ジヒドロキシ−5−メチルベンジル)− 4−ヒドロキシフェニル]メタン1モルとナフトキノン−1,2−ジアジド−5 −スルホニルクロライド2.5モルとのエステル化物/1−[1−(4−ヒドロ キシフェニル)イソプロピル]−4−[1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル )エチル]ベンゼン1モルとナフトキノン−1,2−ジアジド−5−スルホニル クロライド3モルとのエステル化物=8/2(重量比) 下記の感度向上剤: 28重量部 1−[1−(4−ヒドロキシフェニル)イソプロピル]−4−[1,1−ビス (4−ヒドロキシフェニル)エチル]ベンゼン 溶媒:メチルアミルケトン(MAK) 420重量部
【0076】実施例2 フェノールノボラック樹脂(A1)の代わりに合成例2
で合成したフェノールノボラック樹脂(B1)を用いた
以外は実施例1と同様にしてポジ型ホトレジスト組成物
の塗布液2を調製した。
【0077】比較例1 フェノールノボラック樹脂(A1)の代わりに比較合成
例1で合成したフェノールノボラック樹脂(A2)を用
いた以外は実施例1と同様にしてポジ型ホトレジスト組
成物の塗布液3を調製した。
【0078】比較例2 フェノールノボラック樹脂(A1)の代わりに比較合成
例2で合成したフェノールノボラック樹脂(B2)を用
いた以外は実施例1と同様にしてポジ型ホトレジスト組
成物の塗布液4を調製した。
【0079】上記塗布液1〜4について、下記の評価を
行った。その結果を表3に示す。なお、形状評価は表4
に示す。 [感度評価]試料をスピンナーを用いてシリコンウェー
ハ上に塗布し、これをホットプレート上で90℃、90
秒間乾燥して膜厚1.25μmのレジスト膜を得た。こ
の膜にマスクを介し、縮小投影露光装置NSR−200
5i10D(ニコン(株)製、NA=0.57)を用い
て0.1秒から0.01秒間隔で露光した後、110
℃、90秒間のPEB(露光後加熱)処理を行い、2.
38重量%テトラメチルアンモニウムヒドロキシド水溶
液で23℃で60秒間現像し、30秒間水洗して乾燥し
た。その際、マスクパターンの設定寸法(線幅0.35
μm、L&S=1:1)が忠実に再現されるのに要する
露光時間(Eop)を感度としてミリ秒(ms)単位で
表した。
【0080】[解像性評価]0.35μmL&Sに対応
するマスクパターンを再現する露光量における限界解像
度を表した。
【0081】[焦点深度幅特性]1.密集パターン 縮小投影露光装置NSR−2005i10D(ニコン
(株)製、NA=0.57)を用いて、Eop[マスク
パターンの設定寸法(線幅0.35μm、L&S=1:
1)が忠実に再現されるのに要する露光時間]を基準露
光量とし、その露光量において、焦点を適宜上下にずら
し、露光、現像を行って得られたレジストパターンのS
EM(走査型電子顕微鏡)写真の観察を行った。そのS
EM写真より、線幅0.35μm、L&S=1:1の密
集パターンが、設定寸法の±10%の寸法変化の範囲内
で得られる焦点ずれの最大値(μm)を焦点深度幅特性
とした。
【0082】2.孤立パターン 縮小投影露光装置NSR−2005i10D(ニコン
(株)製、NA=0.57)を用いて、Eop[マスク
パターンの設定寸法(線幅0.35μm、L&S=1:
1)が忠実に再現されるのに要する露光時間]を基準露
光量とし、その露光量において、焦点を適宜上下にずら
し、露光、現像を行って得られたレジストパターンのS
EM(走査型電子顕微鏡)写真の観察を行った。そのS
EM写真より、幅0.35μmの孤立パターンが、設定
寸法(0.35μm)の±10%の寸法変化の範囲内で
得られる焦点ずれの最大値(μm)を焦点深度幅特性と
した。
【0083】[形状評価]縮小投影露光装置NSR−2
005i10D(ニコン(株)製、NA=0.57)を
用いて、Eop[マスクパターンの設定寸法(線幅0.
35μm、L&S=1:1)が忠実に再現されるのに要
する露光量]を基準露光量とし、その露光量において、
焦点が0のときに露光、現像を行って得られた密集およ
び孤立のレジストパターンのSEM(走査型電子顕微
鏡)写真の観察を行った。
【0084】
【表3】
【0085】表3の結果から明らかな通り、13C−NM
R測定により検出される樹脂構造中のオルト−オルト結
合/オルト−パラ結合/パラ−パラ結合のピーク強度比
が、各分子量域において実質的に変化がないノボラック
樹脂を用いて調製したポジ型ホトレジスト組成物は、同
じモノマー組成であって、オルト−オルト結合/オルト
−パラ結合/パラ−パラ結合のピーク強度比が、各分子
量域においてバラツキの大きいノボラック樹脂を用いて
調製したポジ型ホトレジスト組成物に比べて、0.35
μm以下の密集パターン、および孤立パターンの形成に
おいて焦点深度幅特性に優れ、また、感度、解像性も良
好であることがわかった。
【0086】
【表4】
【0087】また、表4の結果から明らかな通り、実施
例1、2のポジ型ホトレジスト組成物は、比較例のもの
に比べ、密集パターンおよび孤立パターンを共に形状よ
く形成できることがわかった。
【0088】
【発明の効果】本発明によれば、0.35μm以下の微
細なレジストパターンを形成する場合においても、密集
パターン、孤立パターン共に形状良く形成でき、感度、
解像性、および焦点深度幅特性に優れるフェノールノボ
ラック樹脂、およびそれを用いたポジ型ホトレジスト組
成物が提供される。また、2種以上のフェノール類を原
料にするフェノールノボラック樹脂の合成において、フ
ェノール類の低核化物の発生を抑えると共に、高分子量
域と低分子量域において樹脂組成の違いのないフェノー
ルノボラック樹脂、およびその合成方法が提供される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03F 7/023 511 G03F 7/023 511 H01L 21/027 H01L 21/30 502R (72)発明者 土井 宏介 神奈川県川崎市中原区中丸子150番地 東 京応化工業株式会社内 (72)発明者 小原 秀克 神奈川県川崎市中原区中丸子150番地 東 京応化工業株式会社内 (72)発明者 中山 寿昌 神奈川県川崎市中原区中丸子150番地 東 京応化工業株式会社内 Fターム(参考) 2H025 AA01 AA02 AA03 AA10 AC01 AD03 BE01 CB29 CB41 CB51 CB55 4J002 CC041 EQ036 FD146 GP03 4J033 CA01 CA02 CA03 CA05 CA07 CA11 CA12 CA13 CA18 CA19 CA24 CA29 CB21 CC03 CC08 CC09 CD02 CD03 CD04 HA02 HA08 HA09 HA12 HA21 HB10

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 13C−NMR測定により検出される樹脂
    構造中のオルト−オルト結合(o−o)/オルト−パラ
    結合(o−p)/パラ−パラ結合(p−p)のピーク強
    度比が、各分子量域においても、比率が実質的に変化す
    ることなく、ポリスチレン換算重量平均分子量(Mw)
    が3000〜20000であることを特徴とするフェノ
    ールノボラック樹脂。
  2. 【請求項2】 下記一般式(I)〜(IV)で表されるフ
    ェノール系構成単位より選ばれた少なくとも2種を含有
    することを特徴とする請求項1に記載のフェノールノボ
    ラック樹脂。 【化1】
  3. 【請求項3】 (a)フェノール類の縮重合反応を、酸
    触媒の存在下で行う工程、(b)反応系中の水を除去す
    る工程、(c)酸触媒の存在下で、(a)工程で得られ
    た縮重合生成物の分解反応を行う工程、および(d)ア
    ルデヒド類またはケトン類を添加し、縮重合反応を行う
    工程、を有するフェノールノボラック樹脂の合成方法。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれか1項に記載
    のフェノールノボラック樹脂、および1,2−ナフトキ
    ノンジアジド基含有化合物を含有してなるポジ型ホトレ
    ジスト組成物。
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