JP2001240599A - 乳由来オリゴ糖画分 - Google Patents

乳由来オリゴ糖画分

Info

Publication number
JP2001240599A
JP2001240599A JP2000053629A JP2000053629A JP2001240599A JP 2001240599 A JP2001240599 A JP 2001240599A JP 2000053629 A JP2000053629 A JP 2000053629A JP 2000053629 A JP2000053629 A JP 2000053629A JP 2001240599 A JP2001240599 A JP 2001240599A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oligosaccharide fraction
milk
colostrum
intestinal
derived
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000053629A
Other languages
English (en)
Inventor
Tetsuya Ishii
哲也 石井
Tomoshige Yoshioka
朋栄 吉岡
Yasuhiro Matsuoka
康浩 松岡
Noriyoshi Matsubara
範宜 松原
Koji Itagaki
康治 板垣
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Snow Brand Milk Products Co Ltd
Original Assignee
Snow Brand Milk Products Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Snow Brand Milk Products Co Ltd filed Critical Snow Brand Milk Products Co Ltd
Priority to JP2000053629A priority Critical patent/JP2001240599A/ja
Publication of JP2001240599A publication Critical patent/JP2001240599A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Jellies, Jams, And Syrups (AREA)
  • Non-Alcoholic Beverages (AREA)
  • Saccharide Compounds (AREA)
  • Medicines Containing Material From Animals Or Micro-Organisms (AREA)
  • Polysaccharides And Polysaccharide Derivatives (AREA)
  • Fodder In General (AREA)
  • Coloring Foods And Improving Nutritive Qualities (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 シアル酸含量の高い乳由来オリゴ糖画分の提
供。 【解決手段】 シアル酸/ヘキソースの重量比が1.0 以
上である乳由来オリゴ糖画分及び脱脂初乳に、エチルア
ルコールを添加してタンパク質を沈澱させ除去し、上澄
み液を濃縮した後、乳糖を晶析除去することよりなる上
記乳由来オリゴ糖画分の製造法。この乳由来オリゴ糖画
分は、整腸作用及び非有益腸内微生物付着阻止作用を有
するので、整腸剤や非有益腸内微生物付着阻止剤の有効
成分として利用でき、あるいは飲食品又は飼料に配合し
て整腸作用や非有益腸内微生物付着阻止作用を賦与でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シアル酸/ヘキソ
ースの重量比が1.0 以上の乳由来オリゴ糖画分及びその
製造法に関する。また、本発明は、前記オリゴ糖画分の
利用に関する。
【0002】
【従来の技術】オリゴ糖は、糖鎖が2〜10個程度結合し
た炭水化物の総称である。オリゴ糖は、動植物の組織中
に広く分布し、例えば、ジャガイモ、サツマイモ等の根
菜類の根粒部分や哺乳動物の乳等に含まれており、腸内
環境改善作用という生理機能を有することが知られてい
る。腸内環境改善作用とは、オリゴ糖を食餌性因子とし
て摂取すると、腸内菌叢における有用菌ビフィズス菌の
割合が増加し、腸内のpHが低下し、蠕動運動が活発化
し、排便回数が増加するといった整腸作用や、腸内での
ウイルス、毒性又は悪性の細菌等による感染、付着、増
殖を生じ難くする作用をいう。このようなオリゴ糖の生
理機能を利用して、例えば、オリゴ糖の一種であるガラ
クトシルラクトースを配合し、整腸作用を賦与した整腸
剤、発酵乳、清涼飲料、育児用粉乳、シロップ等が知ら
れている。また、シアリルラクトースを配合し、細菌付
着防止作用を賦与した感染防御剤、育児用粉乳等が知ら
れている。なお、シアリルラクトースに結合しているシ
アル酸は、細胞間の認識に関わるレセプターとして機能
し、細胞間の結着を防止する阻害剤として利用されてお
り、このようなシアル酸を含むオリゴ糖であるシアリル
ラクトースも感染防止作用を有することが知られてい
る。
【0003】このように、種々のオリゴ糖には、それぞ
れに色々な生理機能がある。そこで、種々のオリゴ糖の
有する色々な生理機能を同時に賦与することを目的とし
て、複数のオリゴ糖を配合した飲食品、飼料等も提供さ
れている。
【0004】一方、哺乳類の乳には、乳オリゴ糖と呼ば
れる乳糖以外の種々のオリゴ糖が、高濃度で存在してい
ることが知られている。ウシ乳の場合、構成糖や結合様
式の違うオリゴ糖が、シアル酸が結合した酸性オリゴ糖
及び中性オリゴ糖として、それぞれ8種類存在している
ことが知られている。ウシ乳の酸性オリゴ糖には、シア
ル酸としてN-アセチルノイラミン酸やN-グリコリルノイ
ラミン酸が結合したシアリルラクトースが存在してお
り、ウシ以外のヒト、ウマ、ヤギ、ヒツジ等の乳でN-グ
リコリルノイラミン酸が結合したオリゴ糖の存在が確認
されているのは、ヤギ乳のみである(浦島ら,Milk Sci
ence,46, 211〜220,1997)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、ビフィ
ズス菌の増殖を活性化させ、非有益腸内微生物の腸管へ
の付着を阻止する作用を有するオリゴ糖素材について鋭
意研究を進めてきたところ、ヘキソース含量に比較して
シアル酸含量の高いオリゴ糖画分が、乳、特に初乳より
得られることを見出した。そして、この特定のオリゴ糖
画分が、ビフィズス菌増殖活性を有し、さらに非有益腸
内微生物の腸管への付着を防止することを見出した。
【0006】したがって、本発明は、ヘキソース含量に
比較してシアル酸含量の高い新規な乳由来オリゴ糖画分
及びその製造法を提供することを課題とする。また、本
発明は、この乳由来オリゴ糖画分を有効成分とする整腸
剤又は非有益腸内微生物付着阻止剤を提供することを課
題とする。さらに、本発明は、この乳由来オリゴ糖画分
を配合して整腸作用及び/又は非有益腸内微生物付着阻
止作用を賦与した飲食品又は飼料を提供することを課題
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、シ
アル酸/ヘキソースの重量比が1.0 以上である乳由来オ
リゴ糖画分に関する。本発明における乳由来オリゴ糖画
分は、初乳中に多く含まれているので、初乳由来である
と効率的である。このようなシアル酸含量の高い乳由来
オリゴ糖画分は、例えば脱脂初乳からタンパク質を除去
した上澄み液を濃縮した後、乳糖を晶析除去することに
より得ることができる。具体的には、例えば、初乳を遠
心分離して得られる脱脂初乳に、エチルアルコールを添
加してタンパク質を沈澱させ除去し、次いでこの脱脂初
乳からタンパク質を除去した上澄み液を濃縮した後、乳
糖を晶析除去することにより得ることができる。また、
本発明は、この乳由来オリゴ糖画分の製造法に関する。
さらに、本発明は、この乳由来オリゴ糖画分を有効成分
とする整腸剤又は非有益腸内微生物付着阻止剤に関し、
この乳由来オリゴ糖画分を配合してなる整腸作用及び/
又は非有益腸内微生物付着阻止作用を賦与した飲食品又
は飼料に関する。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
ウシ乳中に存在するオリゴ糖の組成は、初乳と常乳とで
違いがある。図1に、ウシ初乳及び常乳をゲル濾過する
ことにより得られたゲル濾過パターンを示す。なお、こ
のゲル濾過は、試験例1に記載した方法で行ったもので
ある。図1によると、初乳と常乳とでは、存在するオリ
ゴ糖の種類及び量に違いがみられ、また、酸性オリゴ糖
及び中性オリゴ糖ともに初乳の方が多いことがわかる。
なお、本発明において初乳とは、分娩5日後までに搾乳
された乳をいう。乳中に存在する本発明の乳由来オリゴ
糖画分の含量は、分娩後、日数を経るほどに減少するた
め、本発明においては、初乳を用いることが好ましい。
【0009】本発明の乳由来オリゴ糖画分の調製につい
て、ウシ初乳を用いた例を挙げて説明する。ウシ初乳を
高速遠心分離機、クリームセパレーター等を用いて 2,0
00×G 以上の条件で処理を行い、クリーム層とスキムミ
ルク層を分離し、このスキムミルク層 1,000mlに対し
て、エチルアルコール 2,125mlを添加し、4〜9℃の低
温下で1〜24時間、撹拌する。この時のエチルアルコー
ル濃度は68容量%である。その後、高速遠心分離機等を
用いて、 2,000×G 以上の条件で処理を行い、タンパク
質の白色沈澱を分離し、淡黄色の透明な上澄み液を得
る。なお、上澄み液を回収する際には濾紙、フィルタ
ー、限外濾過(UF)膜や精密濾過(MF)膜を用いた膜処理等
により、浮遊物を除去するとよい。次いで、糖質やミネ
ラルを含有する上澄み液を濃縮遠心機、ロータリーエバ
ポレーター等を用いて10倍程度まで濃縮し、濃縮上澄み
液に乳糖結晶片を加えて4〜9℃の低温下で静置するこ
とにより乳糖を結晶として析出させた後、高速遠心処理
機等を用いて 2,000×G の条件で処理を行い、乳糖を除
去して乳由来オリゴ糖画分を得る。タンパク質の沈澱を
生成させるには、硫安、トリクロロ酢酸等の除タンパク
剤を用いることができるが、エチルアルコールを用いる
ことが最も好ましく、特に、エチルアルコール濃度が68
容量%で生成する沈澱を除去することが好ましい。
【0010】このようにして調製された乳由来オリゴ糖
画分は、溶液の状態でそのまま用いてもよく、また常法
に従って濃縮、乾燥して粉末として用いてもよい。この
乳由来オリゴ糖画分のシアル酸/ヘキソースの重量比は
1.0 以上である。
【0011】 シアル酸/ヘキソー
スの重量比は、酸性オリゴ糖の精製度を示す指標となる
もので、精製が進むほどこの値が大きくなり、シアル酸
/ヘキソースの重量比が1.3 でほぼ完全に乳糖が除去さ
れた状態になる (表1参照) 。飲食品等において整腸作
用や非有益微生物付着阻止作用を発揮させるには、本発
明の乳由来オリゴ糖画分を一回当り 1〜100mg 摂取すれ
ばよい。また、上記の作用を十分に発揮させるために
は、少なくとも乳糖以外のオリゴ糖が90重量%以上とな
るまで精製することが望ましいが、乳糖以外のオリゴ糖
が90重量%以上となるまで精製した時のシアル酸/ヘキ
ソースの重量比は1.0 である。なお、全く加工していな
い乳、例えば初乳では、乳糖に由来するヘキソースの量
が多いので、シアル酸/ヘキソースの重量比は0.006 で
ある。さらに、このシアル酸/ヘキソースの重量比が1.
0 以上の乳由来オリゴ糖画分については、活性炭クロマ
トグラフィー、イオン交換クロマトグラフィー、ゲル濾
過カラムクロマトグラフィー等のクロマトグラフ処理や
電気透析処理等を行って純度を高めて用いることもでき
る。
【0012】このようにして調製されたシアル酸/ヘキ
ソースの重量比が1.0 以上の乳由来オリゴ糖画分は、整
腸剤又は非有益腸内微生物付着阻止剤として有用であ
り、錠剤の場合、1錠0.5g当たりこの乳由来オリゴ糖画
分を40mg配合することが好ましく、1日当たり2錠以上
摂取することが好ましい。また、飲食品の場合、製品10
0g当たりこの乳由来オリゴ糖画分を80mg配合することが
好ましい。なお、本発明の飲食品としては、清涼飲料、
ゼリー、クッキー、飴等を挙げることができる。
【0013】以下に実施例を示し、本発明をさらに詳細
に説明する.
【実施例1】(乳由来オリゴ糖画分の調製)分娩15時間
後に搾乳したウシ初乳10kgを高速遠心分離機を用いて処
理 (2,000×G, 4℃, 30分)し、クリーム層とスキムミ
ルク層とに分離した。40℃で硬化しているクリーム層を
濾別(ミルパップ、安積ろ紙社製)して除去し、スキム
ミルクを回収した。このようにして分離したスキムミル
クに濃度が68容量%となるようにエチルアルコールを添
加し、4℃の低温下でゆっくりと18時間撹拌し、タンパ
ク質を変性させた。そして、高速遠心分離機を用いて処
理(4,000×G, 4℃, 30分)し、タンパク質の白色沈澱を
分離除去し、さらに濾別 (ADVANTEC2 TOYO、東洋濾紙社
製) して浮遊物を除去し、淡黄色の透明な上澄み液を得
た。この上澄み液をロータリーエバポレーターを用いて
10倍濃縮した後、乳糖結晶片を加えて4℃の低温下で18
時間静置し、その後、高速遠心分離機を用いて処理(4,0
00×G, 4℃, 30分)して、下層に析出した白色の乳糖結
晶を除去し、初乳由来オリゴ糖画分を調製した。得られ
た初乳由来オリゴ糖画分は 430mlであった。また、ウシ
常乳10kgについても初乳と同様に処理し、常乳由来オリ
ゴ糖画分を調製した。得られた常乳由来オリゴ糖画分は
387mlであった。
【0014】
【試験例1】(乳由来オリゴ糖画分の定量)実施例1で
調製した乳由来オリゴ糖画分のシアル酸量及びヘキソー
ス量を定量した。すなわち、Bio-GelP-4(Biorad 社製)
を充填したウォータージャケット(循環水温度55℃)付
きカラム(直径 1.1cm、長さ 140cm)を用い、0.1ml/分
で初乳由来オリゴ糖画分又は常乳由来オリゴ等画分を通
液し、さらに純水を通液して、溶出液を 5mlずつフラク
ションコレクターで採取した。その結果、酸性オリゴ糖
画分、中性オリゴ糖画分、乳糖の順に溶出した。このよ
うにして得られた酸性オリゴ糖画分と中性オリゴ糖画分
とについて、フェノール硫酸法によりヘキソース量を定
量し、過ヨウ素酸−レゾルシノール法によりシアル酸量
を定量した。その結果を表1に示す。
【0015】
【表1】 ─────────────────────────────────── 初乳由来オリゴ糖画分 常乳由来オリゴ糖画分 (mg/100ml) (mg/100ml) ─────────────────────────────────── 酸性オリゴ糖 738 51 中性オリゴ糖 157 5 ─────────────────────────────────── シアル酸 508 31 ヘキソース 387 25 ─────────────────────────────────── シアル酸/ヘキソースの重量比 1.31 1.24 ───────────────────────────────────
【0016】表1から、実施例1で得られた初乳由来オ
リゴ糖画分には、酸性オリゴ糖及び中性オリゴ糖が合計
して895mg/ml含まれており、初乳由来オリゴ糖画分の酸
性オリゴ糖/中性オリゴ糖の重量比は4.7 、シアル酸/
ヘキソースの重量比は1.31であることがわかった。ま
た、図2には、元の初乳及び常乳に換算したオリゴ糖含
量を示す。この結果から、初乳には常乳に比べてオリゴ
糖が多く含まれていることがわかった。
【0017】
【試験例2】(ビフィズス菌増殖促進活性の測定)ウシ
初乳由来オリゴ糖画分のビフィズス菌増殖促進活性を調
べた。Bacto-Liver 浸出液に、Proteose peptone No.3
(Difco社製) を 1.0%、Tripticase(BBL社製) を 0.5
%、Yeast extract (Difco社製) を 0.3%、Tween 80を
0.1%、Solution B(硫酸マグネシウム・7水和物 4.0
%、硫酸鉄・7水和物 0.2%、塩化ナトリウム 0.2%、
硫酸マンガン 0.145%)を 0.5%及び L- システイン塩
酸塩を0.02%となるように配合し、pHを 7.2に調整した
後、Bacto-agar(Difco社製) を 0.075%となるように加
え、高圧蒸気滅菌して基礎培地を調製した。
【0018】GAMブイヨン培地(日水製薬社製)で1
週間以上植え継いで馴養した供試菌株(基準株 Bifidob
acterium breve ATCC15700 及び Bifidobacterium in
fantis JCM1222 (理化学研究所微生物系統保存施設) の
前培養物を遠心分離(2,200×G,10分間)して上清を除去
し、Bacto-agar無添加の基礎培地を洗浄液として加えて
懸濁し、再度遠心分離して上清を除去し懸濁するという
操作を3回繰り返して菌体懸濁液を調製した。なお、こ
の菌体懸濁液は、 660nmにおける吸光度が 1.0となるよ
うに前記の洗浄液で希釈して使用した。供試試料は、実
施例1で得られたウシ初乳由来オリゴ糖画分(CMO)、ガ
ラクトシルラクトース(GL)、シアリルラクトース(SL)を
それぞれ 5.0%含む溶液を濾過滅菌して用いた。
【0019】Bacto-agar無添加の基礎培地 2mlが入った
試験管に、グルコース(G) の 5.0%溶液を 0.2ml添加し
た後、ウシ初乳由来オリゴ糖画分(CMO) 、ガラクトシル
ラクトース(GL)、シアリルラクトース(SL)、ガラクトシ
ルラクトースとシアリルラクトースとの混合物 (重量比
4.7:1)(GL+SL) の 5.0%溶液をそれぞれ 0.2ml添加し
た。なお、混合物におけるガラクトシルラクトースとシ
アリルラクトースとの重量比は、ウシ初乳由来オリゴ糖
画分の酸性オリゴ糖と中性オリゴ糖との重量比に合わせ
た。なお、グルコース 5.0%溶液のみを添加したものを
陽性対照とし、イオン交換水を添加したものを陰性対照
とした。繰り返し数3として、菌体懸濁液を培地に 0.2
ml接種して、37℃で20時間、嫌気培養を行った。培養
後、濁度(660nmにおける吸光度) を測定し、陽性対照と
の濁度の差でビフィズス菌増殖促進活性を評価した。そ
の結果を表2に示す。
【0020】
【表2】 ────────────────────────────── 菌株 G+CMO G+SL G+GL G+GL+SL ────────────────────────────── B. breve (ATCC 15700) 1.2 0.55 0.88 0.64 B. infantis (JCM 1222) 1.3 0.60 0.95 0.73 ──────────────────────────────
【0021】表2から、グルコース+ウシ初乳由来オリ
ゴ糖画分(G+CMO)添加群、グルコース+シアリルラクト
ース(G+SL) 添加群、グルコース+ガラクトシルラクト
ース(G+GL) 添加群、及びグルコース+ガラクトシルラ
クトース+シアリルラクトース(G+GL+SL) 添加群のい
ずれにおいても、 B.breve及び B.infantis に対する増
殖促進活性が認められたが、(G+CMO)添加群の増殖促進
活性は、他の3群の増殖促進活性を大きく上回っている
ことがわかった。このことから、本発明のウシ初乳由来
オリゴ糖画分は、ビフィズス菌増殖促進活性が高く、腸
内における整腸作用が期待できることがわかった。
【0022】
【試験例3】(大腸菌腸管付着阻止活性の測定)ウシ初
乳由来オリゴ糖画分の大腸菌腸管付着阻止活性を調べ
た。糞便より調製した大腸菌懸濁液に最終濃度が1重量
%となるようジメチルスルフォキシドに溶解したフロオ
レセインイソチオシアネートを加え、蛍光標識した。0.
05% Tweenを含むリン酸緩衝液で洗浄し、3×107cfu/m
l になるように蛍光標識大腸菌懸濁液を調製した。供試
試料として、実施例1で得られたウシ初乳由来オリゴ糖
画分、乳糖、シアリルラクトース、ガラクトシルラクト
ース、及びシアリルラクトースとガラクトシルラクトー
スとの混合物 (重量比4.7:1)の0.05%溶液それぞれ 200
μl に大腸菌懸濁液 400μl を加え、室温で1時間反応
させた。
【0023】この反応液を、直径 2.2cmのプラスチック
シャーレで培養したヒト細胞株であるCaco-2(ATCC HTB-
37) 上に添加して、 170×G で5分間遠心分離し、大腸
菌をCaco-2 の細胞表面に接触させた。37℃で30分間反
応させた後、反応液を吸引除去し、リン酸緩衝液1mlを
加えて洗浄した。この洗浄操作を2回繰り返し、洗浄液
を吸引除去した後、0.25%トリプシン−EDTA 0.5mlを加
えて細胞を剥離し、さらに 0.1%ドデシル硫酸ナトリウ
ム溶液1mlで細胞を溶解した。そして、細胞に付着した
蛍光標識大腸菌の蛍光強度を励起波長 490nm、測定波長
520nmで測定し、ウシ血清アルブミン(BSA)を陰性対照
として測定した蛍光強度との差より、以下の式に基づい
て阻止率を算出した。繰り返し数は3とした。その結果
を図3に示す。
【0024】
【式】阻止率(%)={(BSAの蛍光強度−試料の蛍光強
度)/BSA の蛍光強度}×100
【0025】図3より、乳糖は大腸菌腸管付着阻止活性
をほとんど示さなかったが、シアリルラクトースは30
%、ガラクトシルラクトースは26%の阻止率を示した。
一方、本発明のウシ初乳由来オリゴ糖画分は、シアリル
ラクトースとガラクトシルラクトースとの混合物の62%
よりもさらに高い83%の阻止率を示した。このことか
ら、ウシ初乳由来オリゴ糖画分は、大腸菌の腸管への付
着を抑制する効果を有することが確認され、大腸菌によ
る感染を防御する効果が期待できることがわかった。
【0026】
【実施例2】(タブレットの製造)本発明の初乳由来オ
リゴ糖画分を有効成分とする整腸剤を調製した。乳糖
2,000g 、コーンスターチ1,300g、結晶セルロース100
g、カルボキシメチルセルロース 70g及び実施例1で得
られた初乳由来オリゴ糖画分を凍結乾燥した粉末 400g
をニーダーで混合した後、水500ml を噴霧滴下しながら
混練した。次に、この混合物を20メッシュのスクリーン
をセットした単軸オシレーターで造粒し、流動層型乾燥
機で乾燥した.そして、この乾燥品をフラッシュミルで
粉砕し、整粒して打錠用粉体を得た。この打錠用粉体に
潤滑剤としてショ糖脂肪酸エステル 80gを加えてV型混
合機で混合した後、錠剤機で打錠し、平均重量 0.40gの
タブレット1090錠を得た。このタブレットには1錠当た
り、初乳由来オリゴ糖37mgが含まれていた。
【0027】
【実施例3】(清涼飲料の製造)常法により、表3の配
合に従って、実施例1で得られた初乳由来オリゴ糖画分
を配合した清涼飲料を製造した。
【表3】 ───────────────────── 異性化糖 10.0 (重量%) 果汁 10.0 クエン酸 1.0 初乳由来オリゴ糖画分 0.1 フレーバー 0.1 水 78.8 ─────────────────────
【0028】
【実施例4】(ゼリーの製造)常法により、表4の配合
に従って、実施例1で得られた初乳由来オリゴ糖画分を
配合したゼリーを製造した。
【表4】 ────────────────────── 果汁 15.0 (重量%) グラニュー糖 10.0 寒天 1.0 初乳由来オリゴ糖画分 0.5 フレーバー 0.1 水 73.4 ──────────────────────
【0029】
【実施例5】(犬飼育用飼料の製造)常法により、表5の
配合に従って、実施例1で得られた初乳由来オリゴ糖画
分を配合した犬飼育用飼料(ドッグフード)を製造し
た。
【表5】 ────────────────────── 大豆粕 13.0 (重量%) 脱脂粉乳 14.0 大豆油 4.0 コーン油 2.0 パーム油 2.0 とうもろこし澱粉 24.0 小麦粉 14.0 ふすま 8.0 ビタミン混合物 2.0 ミネラル混合物 9.0 セルロース 3.0 初乳由来オリゴ糖画分 5.0 ──────────────────────
【0030】
【発明の効果】本発明の乳由来オリゴ糖画分は、ビフィ
ズス菌増殖促進活性及び大腸菌腸管付着阻止活性を有す
る。このため、乳由来オリゴ糖を有効成分とする整腸剤
又は非有益腸内微生物付着阻止剤を提供することができ
る。また、本発明の乳由来オリゴ糖画分を飲食品又は飼
料に配合することで、整腸作用及び/又は非有益腸内微
生物付着阻止作用を飲食品又は飼料に賦与することがで
きる。これらの整腸剤や非有益腸内微生物付着阻止剤、
あるいは整腸作用や非有益腸内微生物付着阻止作用を賦
与した飲食品又は飼料は、慢性の腸内菌叢の乱れ、ある
いは過食や病後における腸内菌叢の乱れを改善し、健康
維持に有用である。本発明は、初乳ばかりでなく常乳に
おいても同様の効果が奏せられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】初乳及び常乳のゲル濾過パターンを示す。
【図2】初乳及び常乳のオリゴ糖含量を示す。
【図3】試験例3における大腸菌腸管付着の阻止率を示
す。
【符号の説明】
CMO: ウシ初乳由来オリゴ糖画分 GL : ガラクトシルラクトース SL : シアリルラクトース GL&SL: ガラクトシルラクトースとシアリルラクトース
との混合物
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 35/20 A61P 1/14 4C087 A61P 1/14 C07H 1/08 4C090 C07H 1/08 C08B 37/00 Z C08B 37/00 A23L 2/00 F (72)発明者 松原 範宜 北海道札幌市白石区平和通2丁目北4−20 サンリージェント207号 (72)発明者 板垣 康治 北海道札幌市中央区南11条西18丁目1−27 Fターム(参考) 2B150 AB03 AB20 CC12 CC15 DC15 DD01 4B017 LC03 LK18 LL09 4B018 LB07 LE05 MD31 MD71 ME11 4B041 LC03 LD01 LK11 LK30 LK31 LK37 4C057 AA05 BB04 CC03 EE02 4C087 AA01 AA02 AA04 BB39 CA07 CA50 MA35 MA52 NA14 ZA73 4C090 AA04 AA09 BA52 BB11 BB25 BC27 BD37 CA11 DA23 DA27

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シアル酸/ヘキソースの重量比が 1.0以
    上であることを特徴とする乳由来オリゴ糖画分。
  2. 【請求項2】 乳が初乳である請求項1記載のオリゴ糖
    画分。
  3. 【請求項3】 脱脂初乳からタンパク質を除去した上澄
    み液を濃縮した後、乳糖を晶析除去することにより得ら
    れる請求項2記載のオリゴ糖画分。
  4. 【請求項4】 初乳を遠心分離して得られる脱脂初乳
    に、エチルアルコールを添加してタンパク質を沈澱させ
    除去し、次いでこの脱脂初乳からタンパク質を除去した
    上澄み液を濃縮した後、乳糖を晶析除去することを特徴
    とする請求項2又は3記載のオリゴ糖画分の製造法。
  5. 【請求項5】 請求項1〜3のいずれかに記載のオリゴ
    糖画分を有効成分とする整腸剤。
  6. 【請求項6】 請求項1〜3のいずれかに記載のオリゴ
    糖画分を有効成分とする非有益腸内微生物付着阻止剤。
  7. 【請求項7】 請求項1〜3のいずれかに記載のオリゴ
    糖画分を配合して整腸作用及び/又は非有益腸内微生物
    付着阻止作用を賦与した飲食品又は飼料。
JP2000053629A 2000-02-29 2000-02-29 乳由来オリゴ糖画分 Pending JP2001240599A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000053629A JP2001240599A (ja) 2000-02-29 2000-02-29 乳由来オリゴ糖画分

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000053629A JP2001240599A (ja) 2000-02-29 2000-02-29 乳由来オリゴ糖画分

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001240599A true JP2001240599A (ja) 2001-09-04

Family

ID=18574989

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000053629A Pending JP2001240599A (ja) 2000-02-29 2000-02-29 乳由来オリゴ糖画分

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001240599A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20040000663A (ko) * 2002-06-25 2004-01-07 주식회사 렉스진바이오텍 초유 중 면역증강물질을 함유하는 분획, 그의 제조 방법및 이를 이용한 식품 및 의약 조성물
WO2004081038A1 (en) * 2003-03-11 2004-09-23 Regen Therapeutics Plc Purification of peptides from colostrum
JP2009023926A (ja) * 2007-07-18 2009-02-05 Nyutekkusu Kk シアル酸含有オリゴ糖の製造方法
WO2010131712A1 (ja) * 2009-05-15 2010-11-18 財団法人ヒューマンサイエンス振興財団 Gneタンパク質の機能低下に起因する疾患の治療用医薬剤、食品組成物、食品添加物
EP1926394B1 (en) 2005-02-21 2020-02-19 Société des Produits Nestlé S.A. Oligosaccharide mixture
EP2309876B1 (en) 2008-07-08 2020-03-25 Société des Produits Nestlé S.A. Nutritional composition containing oligosaccharide mixture

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59184197A (ja) * 1983-04-01 1984-10-19 Snow Brand Milk Prod Co Ltd シアル酸結合オリゴ糖の調製法
JPS62208261A (ja) * 1986-02-04 1987-09-12 Hajime Hasegawa シアル酸類を活性成分とする食品添加剤
JPH03143351A (ja) * 1989-10-30 1991-06-18 Snow Brand Milk Prod Co Ltd ホエーの脱塩時に生ずる陰イオン交換樹脂のアルカリ洗浄廃液からのオリゴ糖結合型シアル酸類の回収方法
JPH0779800A (ja) * 1993-09-14 1995-03-28 Snow Brand Milk Prod Co Ltd シアル酸含有オリゴ糖の分離方法
JPH1029944A (ja) * 1996-07-17 1998-02-03 Snow Brand Milk Prod Co Ltd 腸内代謝改善剤

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59184197A (ja) * 1983-04-01 1984-10-19 Snow Brand Milk Prod Co Ltd シアル酸結合オリゴ糖の調製法
JPS62208261A (ja) * 1986-02-04 1987-09-12 Hajime Hasegawa シアル酸類を活性成分とする食品添加剤
JPH03143351A (ja) * 1989-10-30 1991-06-18 Snow Brand Milk Prod Co Ltd ホエーの脱塩時に生ずる陰イオン交換樹脂のアルカリ洗浄廃液からのオリゴ糖結合型シアル酸類の回収方法
JPH0779800A (ja) * 1993-09-14 1995-03-28 Snow Brand Milk Prod Co Ltd シアル酸含有オリゴ糖の分離方法
JPH1029944A (ja) * 1996-07-17 1998-02-03 Snow Brand Milk Prod Co Ltd 腸内代謝改善剤

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20040000663A (ko) * 2002-06-25 2004-01-07 주식회사 렉스진바이오텍 초유 중 면역증강물질을 함유하는 분획, 그의 제조 방법및 이를 이용한 식품 및 의약 조성물
WO2004081038A1 (en) * 2003-03-11 2004-09-23 Regen Therapeutics Plc Purification of peptides from colostrum
EP1894943A2 (en) * 2003-03-11 2008-03-05 ReGen Therapeutics Plc Purification of peptides from colostrum
EP1894943A3 (en) * 2003-03-11 2008-05-28 ReGen Therapeutics Plc Purification of peptides from colostrum
US8168585B2 (en) 2003-03-11 2012-05-01 Regen Therapeutics Plc Purification of peptides from colostrum
EP1926394B1 (en) 2005-02-21 2020-02-19 Société des Produits Nestlé S.A. Oligosaccharide mixture
JP2009023926A (ja) * 2007-07-18 2009-02-05 Nyutekkusu Kk シアル酸含有オリゴ糖の製造方法
EP2309876B1 (en) 2008-07-08 2020-03-25 Société des Produits Nestlé S.A. Nutritional composition containing oligosaccharide mixture
CN102427817A (zh) * 2009-05-15 2012-04-25 财团法人日本健康科学振兴财团 起因于gne蛋白质功能降低的疾病的治疗用药物、食品组合物、食品添加剂
JP5626734B2 (ja) * 2009-05-15 2014-11-19 公益財団法人ヒューマンサイエンス振興財団 Gneタンパク質の機能低下に起因する疾患の治療用医薬剤、食品組成物
JP2014224132A (ja) * 2009-05-15 2014-12-04 公益財団法人ヒューマンサイエンス振興財団 アミロイドベータ凝集抑制剤
CN102427817B (zh) * 2009-05-15 2015-02-11 财团法人日本健康科学振兴财团 起因于gne蛋白质功能降低的疾病的治疗用药物、食品组合物、食品添加剂
JPWO2010131712A1 (ja) * 2009-05-15 2012-11-08 財団法人ヒューマンサイエンス振興財団 Gneタンパク質の機能低下に起因する疾患の治療用医薬剤、食品組成物、食品添加物
WO2010131712A1 (ja) * 2009-05-15 2010-11-18 財団法人ヒューマンサイエンス振興財団 Gneタンパク質の機能低下に起因する疾患の治療用医薬剤、食品組成物、食品添加物

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6323338B1 (en) Method for concentrating β-glucan
US8795651B2 (en) Method of fortifying a foodstuff with sialic acid producing bacteria
MX2007010094A (es) Mezcla de oligosacarido.
JP5282932B2 (ja) ポリフェノール抽出物の製造方法、骨粗鬆症予防剤、糖質消化酵素阻害剤、これらを用いた機能性組成物、およびこの機能性組成物を含む、食品組成物、特定保健用食品組成物、医薬部外品組成物、医薬組成物
JP2011205913A (ja) 機能性異性化糖の複合体結晶糖質およびその製造方法
JP2023071803A (ja) マンノースオリゴ糖を含む組成物、ならびに同組成物の製造方法及び同組成物の使用
KR101919759B1 (ko) 해조류 유래 다당류 정제물을 유효성분으로 하는 골 관련 질환의 예방 또는 개선용 조성물, 반려동물 영양 조성물 및 이의 제조방법
JP4852683B2 (ja) 大麦を発酵に付したものを有効成分とする血管新生阻害の作用を有する組成物
JP3557711B2 (ja) 脂質代謝改善に有効な食品及び製法
JP2023073244A (ja) 腸内環境改善用組成物及びその製造法
JP2012521751A (ja) 脱フルクトシル化したエンドウの水溶性エキスおよびそのプレバイオティクス物質としての使用
JP2001240599A (ja) 乳由来オリゴ糖画分
JPH05246860A (ja) 大腸ガン予防剤
JP3501415B2 (ja) ビフィズス菌および乳酸菌増殖促進剤
TWI343813B (ja)
JP5281895B2 (ja) カルシウム吸収促進剤
JP4054697B2 (ja) 便秘改善剤
JPH0640922A (ja) カルシウム剤
JP3789146B2 (ja) オリゴ糖含有栄養組成物
JP2010124720A (ja) 植物性乳酸菌増殖促進用組成物及び経口摂取用組成物
JP3388678B2 (ja) 免疫賦活流動食品
CN115777949B (zh) 一种基于肠道菌群肠型特征的膳食纤维组合物及其制备方法与应用
JPH1052291A (ja) ポリアミンの調製方法
JPH09227391A (ja) 腸管内細胞溶解活性抑制剤
JP3053351B2 (ja) ガラクトシルトレハロースの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070221

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20100319

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100803

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20101201