JP2001240556A - 発芽玄米から抽出された美白成分 - Google Patents

発芽玄米から抽出された美白成分

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JP2001240556A
JP2001240556A JP2000056681A JP2000056681A JP2001240556A JP 2001240556 A JP2001240556 A JP 2001240556A JP 2000056681 A JP2000056681 A JP 2000056681A JP 2000056681 A JP2000056681 A JP 2000056681A JP 2001240556 A JP2001240556 A JP 2001240556A
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brown rice
germinated brown
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whitening
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Hiroshi Kayahara
紘 茅原
Kikuichi Tsukahara
菊一 塚原
Takeshi Tatai
毅 田多井
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Fancl Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 発芽玄米由来美白成分の提供。 【解決手段】 発芽玄米の抽出物を有効成分として含む
チロシナーゼ阻害剤、該チロシナーゼ阻害剤の製造方
法、発芽玄米抽出物を含有する美白用機能性食品及び美
白用機能性化粧品。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、発芽玄米の抽出物
を有効成分として含むチロシナーゼ阻害剤、該チロシナ
ーゼ阻害剤の製造方法、発芽玄米抽出物を含有する美白
用機能性食品及び美白用機能性化粧品に関する。
【0002】
【従来の技術】女性にとってシミ・ソバカスは、シワ、
しらがと並んで、美容上の大きな悩みの一つである。肌
を白くしたいという消費者のニーズに応えるため、現在
までに、ビタミンC誘導体、プラセンタエキス、アルブ
チン、コウジ酸、エラグ酸などの多数のメラニン生成抑
制剤が開発されている[Maeda,K:FRAGRANCE JOURNAL,19
97年9月号:10-18]。
【0003】ところで、皮膚の色は4種類の色素(メラ
ニン、酸化ヘモグロビン、還元ヘモグロビン、カロチ
ン)と光散乱現象によって決定されている。なかでもメ
ラニンは皮膚色の決定に最も深く関与している。メラニ
ンには、黒色のユーメラニンと赤色〜赤茶色のフェオメ
ラニンとの2種類があり、いずれもチロシンを出発物質
として、図1のような経路によって生合成される。ユー
メラニン及びフェオメラニンは、図1にも示したように
ドーパキノン以降はそれぞれ独自の経路を経て生合成さ
れる一方、チロシンからドーパ及びドーパからドーパキ
ノンが生成される初期酸化反応は共通している。この2
つの酸化反応を触媒する酵素がチロシナーゼである。太
陽光線の曝露によって日焼けが生じるのは、メラノサイ
ト中に存在するチロシナーゼが紫外線によって活性化さ
れて、ユーメラニン及びフェオメラニンの生成が昂進す
るためである。従って、チロシナーゼの活性化又はチロ
シナーゼの触媒反応を阻害することによって、ユーメラ
ニン及びフェオメラニン両方の生成を抑えることが可能
となり美白効果が達成される。
【0004】従来、美白剤は、主に経皮投与によって美
白効果を発揮する化粧品として開発されてきた。肌を美
しく保つためには、化粧品等により体の外側からケアす
ることが大切であるのは言うまでもないが、体の内側か
らケアすることも非常に大切である。例えば、ビタミン
E(α-トコフェロール)の経口投与が、顔面の色素沈
着の治療に有効であることが報告されおり[ビタミン
E,C配合剤臨床研究班:西日皮膚,42:1024-1034(19
80);YEC-1研究班:基礎と臨床、25:312-323(1991)]、
これは経口投与によっても、美白効果を達成可能である
ことを示唆するものである。
【0005】最近は、特に生体調節機能を計画的に付与
した機能性食品(特定保健用食品)の開発が活発化して
おり、腸内環境改善、血圧上昇抑制、血糖上昇抑制、コ
レステロール代謝改善、中性脂肪上昇抑制、う歯低減・
軽減などの機能を付与した100品目以上の特定保健用食
品が開発されている。しかし、現在までに、メラニン生
成調節作用を積極的に付与した機能性食品は知られてい
ない。
【0006】ところで、発芽玄米は、玄米を一定温度の
水に浸漬し保持することによって、芽が0.5〜1mmほど
の大きさになるまで発芽させたものである。発芽により
玄米の内部では劇的な変化が生じ、様々な生理活性成分
が著量生成・蓄積されることが明らかになっている。例
えば、脳の血流を改善し、脳代謝を改善する機能を有す
るγ-アミノ酪酸の玄米中の含有量は、発芽により約3
倍に増大することが知られている。しかし、チロシナー
ゼ阻害活性を有する成分については殆ど知られていな
い。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、発芽玄米の
抽出物を有効成分として含むチロシナーゼ阻害剤、該チ
ロシナーゼ阻害剤の製造方法、チロシナーゼ阻害活性を
有する美白用機能性食品及び機能性化粧品を提供するこ
とを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するため鋭意研究を行った結果、発芽玄米が、チ
ロシナーゼを特異的に阻害する成分を含有することを見
出し、該成分を発芽玄米から抽出することに成功し、本
発明を完成するに至った。
【0009】すなわち、本発明は、発芽玄米(例えば、
粒状又は粉状のもの)の、水及び/又は有機溶媒(例え
ば、n-ヘキサン又は酢酸エチルなど)の抽出物を有効成
分として含有してなるチロシナーゼ阻害剤である。ここ
で、抽出物は、特に粒状の発芽玄米をn-ヘキサンで18日
間以上抽出したものであり得る。
【0010】さらに、本発明は、発芽玄米(例えば、粒
状又は粉状のもの)から、チロシナーゼ阻害成分を水及
び/又は有機溶媒(例えば、n-ヘキサン又は酢酸エチル
など)で抽出することを特徴とするチロシナーゼ阻害剤
の製造方法である。ここで、n-ヘキサンの抽出は、18日
間以上であり得る。さらに、本発明は、発芽玄米を有効
成分として含有してなる美白用機能性食品である。
【0011】さらに、本発明は、発芽玄米(例えば、粒
状又は粉状のもの)の、水及び/又は有機溶媒(例え
ば、n-ヘキサン又は酢酸エチルなど)の抽出物を有効成
分として含有してなる美白用機能性食品である。ここ
で、抽出物は、特に粒状の発芽玄米をn-ヘキサンで18日
間以上抽出したものであり得る。さらに、本発明は、発
芽玄米を有効成分として含有してなる美白用機能性化粧
品である。
【0012】さらに、本発明は、発芽玄米(例えば、粒
状又は粉状のもの)の、水及び/又は有機溶媒(例え
ば、n-ヘキサン又は酢酸エチルなど)の抽出物を有効成
分として含有してなる美白用機能性化粧品である。ここ
で、抽出物は、特に粒状の発芽玄米をn-ヘキサンで18日
間以上抽出したものであり得る。以下本発明を詳細に説
明する。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明のチロシナーゼ阻害剤は、
従来のチロシナーゼ阻害剤とは異なり発芽玄米から調製
されたチロシナーゼ阻害剤である。このチロシナーゼ阻
害剤は、以下のようにして製造することができる。
【0014】1.本発明のチロシナーゼ阻害剤 (1)チロシナーゼ阻害剤の原料 チロシナーゼ阻害剤の原料としては、玄米、好ましくは
発芽玄米が挙げられる。米の銘柄としては、こしひか
り、あきたこまち、中国137号などが挙げられるが、本
発明においてはこれらに限定されない。また、発芽玄米
は、原料の玄米を、5〜50℃(好ましくは30〜34℃)の範
囲の温度に調整した水又は温水に一定時間浸漬させるこ
とにより調製することができる。具体的には、まず玄米
を温水中に浸し玄米粒が十分吸水したところで水又は温
水浴から取り出して、高湿度(例えば、相対湿度100%)
の雰囲気中に5時間〜5日間、好ましくは10〜24時間放
置して発芽させる。ここで、温水に殺菌効果を有するオ
ゾンを溶解させたものを用いることにより、浸漬中の一
般細菌や大腸菌、ウイルス等の増殖を抑えることができ
る。オゾン溶解水の玄米への供給方法としては、オゾン
発生器(例えばオゾン社製OZ-2-A100-30型オゾン発生装
置)によって発生したオゾンを含む空気を、玄米を収納
する温水浴中に直接曝気する方法やオゾンを溶存する温
水を貯留槽から循環させる方法などが挙げられる。
【0015】発芽の程度は、胚の部分に1mm前後の膨ら
み又は突部が視認できる程度の状態が理想的である。発
芽が完成した時点で、玄米を、乾燥又は加熱処理する
か、あるいは6℃以下に冷蔵保存又は凍結保存する。
【0016】(2)発芽玄米からのチロシナーゼ阻害成分
の抽出 上記(1)に記載の採取源からのチロシナーゼ阻害成分の
抽出は以下のようにして行うことができる。すなわち、
発芽玄米を粒上のままあるいは乳鉢やボールミルなどを
用いて粉砕し粉状にしたものを、水及び/又は有機溶媒
で浸透抽出する。ここで、有機溶媒としては、メタノー
ル、エタノール、プロパノール等のアルコール類、酢酸
メチル、酢酸エチル、酢酸プロピル等のエステル類、ア
セトン、メチルエチルケトン等のケトン類、ジメチルエ
ーテル、ジエチルエーテル等のエーテル類、ヘキサン、
ヘプタン、オクタン等の脂肪族炭化水素、ベンゼン、ト
ルエン等の芳香族炭化水素などが挙げられる。これらの
溶媒は、使用に際しては、単独若しくは混合物として用
いることができる。また、酸性、アルカリ性にpH調整し
て利用することもできる。
【0017】そして、得られた抽出液は、エバポレータ
ーなどを用いて濃縮乾固した後、適当な溶媒(例えば、
水系溶媒など)に溶解する。この溶解液は、チロシナー
ゼ阻害剤として、食品、化粧品に添加して使用すること
ができる。また、必要に応じて、各種クロマトグラフィ
ー等を用いた精製工程に供試することによって、チロシ
ナーゼ活性画分を濃縮することも可能である。例えば、
溶解液をシリカゲルなどを担体とするクロマトグラフィ
ーカラムにアプライした後、適当な溶媒(例えば酢酸エ
チル/n-ヘキサン混合液など)を用いて溶出し、チロシ
ナーゼ阻害活性のある画分を分取することにより粗精製
することができる。さらに粗精製物を薄層クロマトグラ
フィーや高速液体クロマトグラフィーなどにかけること
によってチロシナーゼ阻害物質を単離することができ
る。
【0018】(3)発芽玄米中のチロシナーゼ阻害活性の
測定 チロシナーゼ阻害活性は、以下のようにして測定するこ
とができる。すなわち、まず、適当な緩衝液にチロシン
を溶解したもの、並びにチロシン及び発芽玄米抽出物を
溶解したものを調製する。次いで、得られた基質液にチ
ロシナーゼ溶解させた酵素液を適当量加え、一定時間イ
ンキュベート後、反応停止液(例えば、アジ化ナトリウ
ム溶液)を添加する。得られた各反応混液の475nmでの
吸光度を測定する。そして、発芽玄米抽出物を加えない
系の吸光度に対する発芽玄米抽出物を加えた系の吸光度
の低下率を算出し、その値をチロシナーゼ阻害活性とす
る。阻害活性測定用に使用することができるチロシナー
ゼとしては、マッシュルーム由来のもの(例えば、SIGMA
社製チロシナーゼ)やマウス由来のものが挙げられる。
【0019】2.美白効果の評価 上記1において得られた発芽玄米抽出物の美白効果は、
褐色モルモットを用いた色素沈着抑制評価試験[立花
ら、フレグランスジャーナル、1997年9月号:37-42]又
はヒトに対する紅斑回復試験などによって調べることが
できる。
【0020】(1) 実験動物における美白効果の評価 褐色モルモットは、体毛及び皮膚が淡褐色であり、表皮
基底層に色素細胞を有する。このモルモットは、紫外線
照射を受けることにより、ヒトと同様の皮膚反応を示し
メラニン色素の沈着を形成することから、美白効果のin
vivoアッセイに用いることができる。評価試験は、具
体的には、例えば以下のようにして行うことができる。
すなわち、経皮投与による発芽玄米又は発芽玄米抽出物
の美白効果を調べる場合、まず、モルモットの背部体毛
を剃毛し、縦0.5〜3cm×横0.5〜3cmの区画部位を形成
する。次いで、この区画部位に1日に1〜3回、0.25〜
2MED(minimum erythema dose:最小紅斑照射量)の紫外
線量を均一に計5〜10日間にわたって照射する。次い
で、発芽玄米抽出物を含有する試料及び発芽玄米抽出物
の代わりに発芽玄米抽出物を含有しないコントロール試
料を区画部位に、5〜30日間にわたり、1区画当り10〜2
00μl、1日1〜4回塗布する。そして、発芽玄米抽出
物を含有する試料を塗布した区画の色素沈着度と発芽玄
米抽出物の代わりにコントロール試料を塗布した区画の
色素沈着度との色を肉眼によって比較する。例えば、色
素沈着度を表1に基づいて点数化する。
【0021】
【表1】
【0022】これにより、発芽玄米抽出物含有試料を塗
布した区画の点数が、コントロール試料を塗布した区画
の点数と比べて低ければ発芽玄米抽出物含有試料は、美
白効果があると評価し、点数が同程度であれば美白効果
はないと評価する。
【0023】一方、経口投与による発芽玄米抽出物の美
白効果を調べる場合、発芽玄米抽出物を含有する餌を与
えて飼育している褐色モルモット及び通常の餌を与えて
飼育している褐色モルモットの、背部体毛を縦0.5〜3c
m×横0.5〜3cmの範囲にわたって剃毛後、0.25〜2MED
の紫外線量を計5〜10日間にわたって均一に照射する。
そして、発芽玄米抽出物を含有する餌を与えて飼育した
モルモットの剃毛部位の色素沈着度と発芽玄米抽出物を
含有しない通常の餌を与えて飼育したモルモットの剃毛
部位の色素沈着度とを比較する。先と同様の表1の基準
に従って、色素沈着度を点数化し、発芽玄米抽出物を含
有する餌を与えて飼育している褐色モルモットの点数
が、発芽玄米抽出物を含有しない通常の餌を与えて飼育
したモルモットの点数よりも低ければ、発芽玄米抽出物
は経口投与によって美白効果が生じると評価し、同程度
であれば発芽玄米抽出物は美白効果がないと評価する。
【0024】ここで、皮膚の色素沈着度は、肉眼の代わ
りに皮膚の画像をビデオマイクロスコープ(スカラ社11
0A)で取り込み、画像解析システム(例えば、コンピュ
ータ:Sun microsystems社SPARC station 2、解析ソフ
トウエア:NOESIS社VISILOG4など)を用いて解析する
こともできる。
【0025】(2) ヒトにおける美白効果の評価 ヒトへの経皮投与又は経口投与による発芽玄米又は発芽
玄米抽出物の美白効果は、以下のようにして調べること
ができる。すなわち、例えば経皮投与による美白効果を
調べる場合、被検者の体の一部(例えば、背部、上腕部
など)に0.25〜2MEDの紫外線(UVA+UVB:290〜390n
m)を照射後、発芽玄米抽出物含有試料を紫外線照射部
に塗布する。浮腫を伴う紅斑を生じていれば紫外線照射
は終了し、紅斑を生じていなければ、同じ部位に更に0.
25〜2MEDの紫外線照射するものとする。そして、1〜2
ヶ月後紫外線照射部の色素沈着の程度を表1の基準によ
って点数化し、発芽玄米抽出物を塗布した場合の点数が
塗布しない場合の点数に比べて低ければ、発芽玄米抽出
物はヒトにおいて経皮投与による美白効果を有すると評
価し、点数が同程度であれば美白効果はないと評価す
る。また、経口投与による美白効果も、発芽玄米又は発
芽玄米抽出物を含有する食事を摂食させた被検者及び発
芽玄米又は発芽玄米抽出物を含有しない食事を摂食させ
た被検者の体の一部(例えば、背部、上腕部など)に、
0.25〜2MEDの紫外線を照射後、経時的に照射部位の色
素沈着の程度を表1に基準に基づいて点数化する。そし
て、発芽玄米抽出物を摂取させた場合の点数が摂取させ
ない場合の点数に比べて低ければ、発芽玄米抽出物はヒ
トにおいて経口投与による美白効果を有すると評価し、
点数が同程度であれば美白効果はないと評価する。
【0026】3.本発明のチロシナーゼ阻害物質の食品
素材としての利用 上記1において得られた発芽玄米抽出物又は発芽玄米を
食品に配合することによって、美白用機能性食品を製造
することが可能である。本発明のチロシナーゼ阻害物質
は、シミ・ソバカスの予防や改善に適した特定保健用食
品の製造に用いることができる。すなわち、本発明のチ
ロシナーゼ阻害物質は、固体状食品、ゼリー状食品、液
状食品など様々な形態の食品に添加することができる。
ここで、固体状食品としては、パン生地;せんべい、ビ
スケット、クッキー等の焼き菓子用生地;そば、うどん
等の麺類;かまぼこ、ちくわ等の魚肉製品;ハム、ソー
セージ等の畜肉製品;粉ミルクなどが挙げられる。ま
た、ゼリー状食品としては、フルーツゼリー;コーヒー
ゼリーなどが挙げられる。さらに、液状食品としては、
茶;コーヒー;紅茶;発酵乳;乳酸菌飲料などが挙げら
れる。特に玄米茶として、広く飲用に供されてきた茶
は、米の特有の風味を有し日常的に消費される茶の中で
も、大きな部分を占めている。玄米茶は、通常、蒸した
玄米及び/又は白米を乾燥し、そして焙煎することによ
って製造するが、精白米の代わりに、発芽玄米を用いる
ことによって、シミ・ソバカス予防効果のある玄米茶を
製造することができる。
【0027】本発明のチロシナーゼ阻害物質を、上記食
品に添加する場合、単離精製した形態以外にも、チロシ
ナーゼ阻害物質を含有する米、玄米又は発芽玄米の粗抽
出物あるいは粉末化物などの形態で使用することができ
る。ここで食品への玄米抽出物の添加量としては、1〜
10重量%、好ましくは2〜5重量%である。添加量は、
食品の種類、形状、食品対象者等により変化するため上
記範囲外で添加することもできる。
【0028】4.本発明のチロシナーゼ阻害物質の化粧
品素材としての利用 上記1において得られた発芽玄米抽出物又は発芽玄米を
化粧品に配合することによって、美白用機能性化粧品を
製造することが可能である。化粧品としては、ファンデ
ーション、ローション、乳液、クリーム、パック剤、パ
ウダー、洗顔フォーム、化粧水などが挙げられる。化粧
品の製造に当たっては、化粧品の種類に応じて一般に用
いられる増粘剤、防腐剤、酸化防止剤、キレート剤、色
素、紫外線吸収剤、界面活性剤、殺菌剤、酸化防止剤、
pH調整剤、香料、水溶性高分子、緩衝剤、精製水等の他
の成分を、本発明の効果を損なわない範囲で適宜配合す
ることができる。
【0029】増粘剤としては、アルギン酸ナトリウム、
キサンタンガム、ケイ酸アルミニウム、デンプン等の天
然高分子物質、メチルセルロース、カルボキシメチルセ
ルロース、ヒドロキシエチルセルロース等の半合成高分
子物質、ビニルアルコール、カルボキシビニルポリマー
等の合成高分子物質が挙げられる。防腐剤としては、安
息香酸塩、サリチル酸塩、ソルビン酸塩、デヒドロ酢酸
塩、パラオキシ安息香酸エステル、2,2,4'-トリクロロ-
2'-ヒドロキシジフェニルエーテル、3,4,4'-トリクロロ
カルバニド、塩化ベンザルコニウム、エタノール等が挙
げられる。酸化防止剤としては、ジブチルヒドロキシト
ルエン、ブチルヒドロキシアニソール、ビタミンE、没
食子プロピル等が挙げられる。紫外線吸収剤としては、
4-メトキシベンゾフェノン、オクチルジメチルパラアミ
ノベンゾエート、エチルヘキシルパラメトキシサイナメ
ート、酸化チタン、カオリン、タルク等が挙げられる。
キレート剤としては、エチレンジアミン四酢酸塩、ピロ
リン酸塩、ヘキサメタリン酸塩、クエン酸塩、酒石酸、
グルコン酸等が挙げられる。色素としては、赤色2号、
黄色4号、緑色4号、青色1号、赤色213号、橙色205
号、緑色201号、緑色204号、青色201号、クロロフィル、ア
ントラキン等が挙げられる。ここで、化粧品への玄米抽
出物の添加量としては、0.01〜5重量%、好ましくは0.
1〜3重量%である。
【0030】
【実施例】以下に、本発明を実施例を示して具体的に説
明するが、本発明の範囲はこれらに限定されるものでは
ない。
【0031】〔実施例1〕発芽玄米からのチロシナーゼ
阻害物質の抽出 発芽玄米から、各種溶媒を用いてチロシナーゼ阻害物質
の抽出を行った。すなわち、まず、長野県上田市の農家
から入手した玄米(銘柄:長野こしひかり)を水洗いし、
マイコン電気発芽器((株)竹越製作所製)を使用し、21時
間で発芽させた。得られた発芽玄米約450gに対して、
メタノール、n-ヘキサン又は酢酸エチル1200mlを添加
し、浸透抽出を行った。ここで、発芽玄米は、粒状のも
のと粉砕して粉状にしたものの2種類を用いた。抽出開
始後、経時的に各抽出物を採取し、エバポレーターを用
いて溶媒を蒸発させることにより抽出物を得た。
【0032】〔実施例2〕発芽玄米の各種溶媒抽出物中
のチロシナーゼ阻害活性 発芽玄米抽出物のチロシナーゼ阻害活性を、以下のよう
にして測定した。すなわち、まず、実施例1において得
られた各抽出物10mgを10%DMSO水溶液20mlに溶解するこ
とにより試料溶液を調製した。次いで、0.3mg/mlL-チ
ロシン溶液1ml及びMcllvaine緩衝液(pH6.8)1mlを入れ
た試験管に、前記試験溶液0.9ml又はブランクとして0.9
mlのDMSOを加え、よく混合後30℃の恒温槽で10分間プレ
インキュベートした。そして、0.5mg/mlチロシナーゼ0.
2mlを加え、15分間インキュベート後、1.0Mアジ化ナト
リウム0.1mlを加えよく攪拌し475nmにおける吸光度を測
定した。なお、コントロールには、チロシナーゼ溶液を
加ええる前に反応停止液を加える方法を用いた。これら
の吸光度の値を以下の式に代入してチロシナーゼ阻害活
性(%)を算出した。
【0033】チロシナーゼ阻害活性(%)=[(B−Bcont)
−(S−Scont)/(B−Bcont)]×100 B:ブランクの吸光度 Bcont:ブランクのコントロールの吸光度 S:試料の吸光度 Scont:試料のブランクの吸光度
【0034】粉砕した粉状発芽玄米の抽出物のチロシナ
ーゼ阻害活性の結果を図2に、粒状の発芽玄米の抽出物
のチロシナーゼ阻害活性を図3に示した。粉砕した粉状
の発芽玄米の場合、図2から明らかなように、抽出5日
目の阻害活性が最も高かった。また、く、粒の発芽玄米
の場合、図3から明らかなように、ヘキサン抽出物が最
も高いチロシナーゼ阻害活性を有していた。以上のこと
から、発芽玄米を粉状態で抽出するのと粒の状態で抽出
するのとでチロシナーゼ阻害活性が異なることが見出さ
れた。
【0035】
【表2】
【0036】また、表2は、発芽玄米を粒状のまま、メ
タノール、ヘキサン、酢酸エチルを用いて抽出したとき
のチロシナーゼ阻害活性を示したものである。表2から
明らかなように、メタノール抽出物中には、チロシナー
ゼ阻害活性が確認されなかったが、ヘキサン抽出物及び
酢酸エチル抽出物にはチロシナーゼ阻害活性が確認され
た。しかし、この両抽出物の阻害活性の特徴は異なって
いった。すなわち、ヘキサン抽出物による阻害活性は浸
透抽出から16日目までは時間とともにチロシナーゼ阻害
活性は低下するものの、18日目からは再び上昇した。一
方、酢酸エチル抽出物による阻害活性は全体的にはヘキ
サン抽出物よりも高いが14日目以降には確認されなかっ
た。
【0037】また、γ-アミノ酪酸、トコトリエノー
ル、トコフェロール(ビタミンE)のチロシナーゼ阻害能
も測定したが、阻害率が16%前後で殆ど阻害能を有して
はおらず、発芽玄米の顕著なチロシナーゼ阻害活性は、
上記物質以外の成分が深く関与しているものと考えられ
た。
【0038】
【発明の効果】本発明により、発芽玄米の抽出物を有効
成分として含むチロシナーゼ阻害剤、該チロシナーゼ阻
害剤の製造方法、発芽玄米抽出物を含有する美白用機能
性食品及び美白用機能性化粧品が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】メラニンの生合成経路を示した図である。
【図2】粉砕した発芽玄米抽出物のチロシナーゼ阻害活
性を示した図である。
【図3】粒状発芽玄米抽出物のチロシナーゼ阻害活性を
示した図である。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61P 43/00 111 A61P 43/00 111 (72)発明者 塚原 菊一 長野県上田市大字中野938 (72)発明者 田多井 毅 静岡県三島市芙蓉台三丁目21番13 Fターム(参考) 4B018 LB01 LB02 LB05 LB06 LB07 LB08 MD50 ME14 MF01 MF14 4B023 LC09 LE30 LG03 LK02 LP20 4C083 AA111 AA112 AC482 AD262 AD302 CC01 CC05 CC12 EE16 FF01 4C088 AB74 AC04 BA08 MA52 MA63 ZC20

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発芽玄米の、水及び/又は有機溶媒の抽
    出物を有効成分として含有してなるチロシナーゼ阻害
    剤。
  2. 【請求項2】 有機溶媒が、n-ヘキサン又は酢酸エチル
    であることを特徴とする請求項1記載のチロシナーゼ阻
    害剤。
  3. 【請求項3】 発芽玄米が、粒状又は粉状である請求項
    1又は2記載のチロシナーゼ阻害剤。
  4. 【請求項4】 抽出物が、粒状の発芽玄米をn-ヘキサン
    で18日間以上抽出したものであることを特徴とする請求
    項2又は3記載のチロシナーゼ阻害剤。
  5. 【請求項5】 発芽玄米を、水及び/又は有機溶媒で抽
    出することを特徴とするチロシナーゼ阻害剤の製造方
    法。
  6. 【請求項6】 有機溶媒が、n-ヘキサン又は酢酸エチル
    であることを特徴とする請求項5記載の製造方法。
  7. 【請求項7】 発芽玄米が、粒状又は粉状である請求項
    5又は6記載の製造方法。
  8. 【請求項8】 n-ヘキサンでの抽出が、18日以上行われ
    ることを特徴とする請求項6又は7記載の製造方法。
  9. 【請求項9】 発芽玄米を有効成分として含有してなる
    美白用機能性食品。
  10. 【請求項10】 発芽玄米の、水及び/又は有機溶媒の
    抽出物を有効成分として含有してなる美白用機能性食
    品。
  11. 【請求項11】 有機溶媒が、n-ヘキサン又は酢酸エチ
    ルであることを特徴とする請求項10記載の美白用機能
    性食品。
  12. 【請求項12】 発芽玄米が、粒状又は粉状である請求
    項10又は11記載の美白用機能性食品。
  13. 【請求項13】 抽出物が、粒状の発芽玄米をn-ヘキサ
    ンで18日間以上抽出したものであることを特徴とする請
    求項11又は12記載の美白用機能性食品。
  14. 【請求項14】 発芽玄米を有効成分として含有してな
    る美白用機能性化粧品。
  15. 【請求項15】 発芽玄米の、水及び/又は有機溶媒の
    抽出物を有効成分として含有してなる美白用機能性化粧
    品。
  16. 【請求項16】 有機溶媒が、n-ヘキサン又は酢酸エチ
    ルであることを特徴とする請求項15記載の美白用機能
    性化粧品。
  17. 【請求項17】 発芽玄米が、粒状又は粉状である請求
    項15又は16記載の美白用機能性化粧品。
  18. 【請求項18】 抽出物が、粒状の発芽玄米をn-ヘキサ
    ンで18日間以上抽出したものであることを特徴とする請
    求項16又は17記載の美白用機能性化粧品。
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