JP2009102289A - 美白剤及びこれを含有してなる組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】
本発明は、紫外線や加齢等によって生じるシミ、くすみ、そばかす、色素沈着等の皮膚のトラブルを予防及び/又は改善するための美白用素材を開発するとともに、これを利用した美白用皮膚外用組成物及び美白用経口組成物を提供することを課題とした。
【解決手段】
ツバキ科ツバキ属に属するツバキ(Camellia japonica)の実及び/又は種子の脱脂粕の水性成分を有効成分として含有してなる美白剤が提供され、これを含有してなる美白のための皮膚外用組成物及び経口組成物が提供される。
【選択図】なし

Description

本発明は、ツバキ科ツバキ属に属するツバキ(Camellia japonica)の実及び/又は種子の脱脂粕の水性成分を有効成分としてなる美白剤、又、これを含有してなる美白用皮膚外用組成物及び美白用経口組成物に関する。
肌の色を決定づける最も重要な因子のひとつにメラニン色素がある。皮膚が過多の紫外線に暴露されると、皮膚組織の表皮基底層に存在する色素細胞(メラノサイト)が活性化されてメラニン色素の生成が著しく亢進され、肌のシミ、くすみ、そばかす、色素沈着を生じる。メラノサイトにおいてチロシンがチロシナーゼによりドーパ、ドーパキノンに変換され、これが更に酸化されてド−パクロム、5,6−ジヒドロキシインドールを経て重合し、最終的にメラニン色素になる。従って、肌の色素沈着等の皮膚トラブルを防止又は改善するためには、メラニン色素の産生を抑制することが重要である。
従来、チロシナーゼ阻害剤としてヤーコン抽出物(特許文献1)、葡萄の種の抽出物(特許文献2)、大高良姜の抽出物(特許文献3)、ホソバワダンの抽出物(特許文献4)等の植物抽出物が提案されている。
これら成分や抽出物は、例えば、化粧品や飲食品に配合して利用される可能性が開示されているが、化粧品用途に利用する場合は、併用する他の原料や成分との共存安定性に欠けるものが少なくなく、経皮吸収の点で難点を有するものもあるため、前記皮膚トラブルに対する実用的効果が十分に発揮されず、皮膚組織の生理的機能を本質的に改善するものではなかった。又、飲食品用途に利用する場合は、胃腸内で変質や分解を受けるリスクがあり、実用面において有効性を発現し得るものは数少なかった。更には、併用する原料や成分によっては実用製品の色調、風味、物性等に影響を及ぼし、安定性や使用面、コスト面等の点でも必ずしも十分に満足できるものではなかったのが実情である。したがって、前記皮膚トラブルを改善し得る実効性のある素材が求められていた。
後述するツバキについては次のようなことが知られている。すなわち、ツバキは古来より観賞用園芸植物として利用されてきた歴史があり、種子から採取した油脂は燃料油、整髪料、高級食用油等に、木部は灰化して日本酒の醸造に、又、種子の脱脂粕は農作物の肥料等に利用されてきた。脱脂粕にはサポニンやタンニンが含まれ、これを加工して殺虫防虫剤(特許文献5)、農園芸用線虫防除剤(特許文献6)等となす提案もある。しかしながら、ツバキの実や種子の脱脂粕に含まれる成分を肌の美白のために用いる例は見当たらない。
特開平8−175964号公報 特開2000−159681号公報 特開2006−56868号公報 特開2007−70228号公報 特許第170071号明細書 特開平9−30916号公報
前記の実情に鑑みて、本発明では、紫外線や加齢等によって生じる皮膚のシミ、くすみ、そばかす、色素沈着等の皮膚のトラブルを予防及び/又は改善するための、安全かつ安定な美白剤を開発し、これを利用した美白用の皮膚外用組成物及び経口組成物を提供することを課題とした。
本発明者らは、前記課題を解決するために、色素沈着を抑制する各種素材について鋭意検討した結果、前記皮膚トラブルを防止するためには意外にもツバキが極めて有効であり、ツバキには色素沈着を顕著に抑制し得る成分が含まれていること、又、これを化粧品等の皮膚外用組成物や飲食品等の経口組成物に有効利用できることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明によれば、ツバキ科ツバキ属に属するツバキ(Camellia japonica)の実及び/又は種子の脱脂粕の水性成分を有効成分として含有してなる美白剤が提供される。
この美白剤において、有効成分である水性成分は、ツバキ科ツバキ属に属するツバキ(Camellia japonica)の実及び/又は種子の脱脂粕を水及び/又は低級アルコールで抽出処理して得られる抽出物であることが望ましい。
本発明によれば、又、前記美白剤を含有してなる美白用皮膚外用組成物及び美白用経口組成物が提供される。この皮膚外用組成物は化粧品であることが望ましく、経口組成物は飲食品であることが望ましい。
本発明によれば、更に、ツバキ科ツバキ属に属するツバキ(Camellia japonica)の実及び/又は種子の脱脂粕の水性成分を、皮膚に塗布及び/又は接触することを特徴とする、皮膚の色素沈着を防止して肌を美白にするための方法が提供される。又、ツバキ科ツバキ属に属するツバキ(Camellia japonica)の実及び/又は種子の脱脂粕の水性成分を経口摂取することを特徴とする、皮膚の色素沈着を防止して肌を美白にするための方法が提供される。ここで、前記水性成分はいずれも、ツバキ科ツバキ属に属するツバキ(Camellia japonica)の実及び/又は種子の脱脂粕を水及び/又は低級アルコールで抽出処理した抽出物であることが望ましい。
本発明に係るツバキ(Camellia japonica)の実及び/又は種子の脱脂粕から抽出された水性成分は、品質安定性に優れ、紫外線照射によるメラニン色素産生抑制作用、メラノーマ細胞のメラニン色素産生抑制作用、チロシナーゼ活性阻害作用等の美白効果を有する。従って、前記水性成分は、これを皮膚に塗布又は接触させることにより、皮膚の色素沈着を予防及び/又は改善するための美白用皮膚外用組成物の有効成分として利用でき、又、経口的に摂取することにより、皮膚の色素沈着を予防及び/又は改善するための美白用経口組成物の有効成分として利用できる。
以下に本発明を詳細に説明する。まず、本発明の美白剤は、皮膚の色彩や色調に関連するメラニン色素の産生を抑制し、チロシナーゼ活性を阻害する作用を有するものであり、ツバキ科(Theaceae)のツバキ属(Camellia)に属するツバキ(Camellia japonica)の実及び/又は種子の脱脂粕の水性成分を有効成分として含有してなることを特徴とする。
ツバキ属に属する植物として、一般に、ツバキ節に属するツバキ(Camellia japonica)等、チャ節に属するチャ(C.sinensis)等、サザンカ節に属するサザンカ(C.sasanqua)等、カワリバツバキ節に属するグランサムツバキ(C.granthamiana)等、ヤナギバサザンカ節に属するヤナギバサザンカ(C.salicifolia)等、ヒメサザンカ節に属するヒメサザンカ(C.lutchuensis)等が知られているが、本発明ではツバキ節に属するものを用いる。この例としてヤブツバキ(C.japonica var.japonica)、ユキツバキ(C.japonica subsp.rusticana)、リンゴツバキ(C.japonica var.macrocarpa)、ホウザンツバキ(C.japonica subsp.hozanensis)、ホンコンツバキ(C.hongkongenesis)、トウツバキ(C.reticulata)、サルウィンツバキ(C.saluenensis)、ピタールツバキのピタルディー種(C.pitardii var.pitardii)及びユンナン種(C.pitardii var.yunnanica)、金花茶(C.nitidissima)、ヤマツバキ(ヤブツバキと同種)、山茶花(ヤブツバキと同種)、ヤクシマツバキ(リンゴツバキと同種)等を挙げることができる。これらのツバキは日本列島、朝鮮半島、中国山東半島等で自生し又は栽培されているものを適宜に利用すればよい。
本発明では、前記のツバキの実及び/又は種子を圧搾処理、ヘキサンやヘプタン等の疎水性有機溶媒又は液化二酸化炭素、液化プロパン等の液化ガスを用いた抽出処理に供して、常法により油分を抽出した残渣である脱脂粕を必須の原料とする。ここで、ツバキの実及び/又は種子は早熟実及び成熟実のいずれでもよく、これらの種子を用いてもよいが、脱脂粕及び有効成分の収量の点から成熟実又はその種子を用いることが望ましい。成熟実から得られる種子を1〜2週間程度、天日等で乾燥させたものを用いるのが簡便である。
前記脱脂粕の水性成分は任意の方法で製造することができるが、水及び/又は低級アルコールを用いて抽出処理するのが好ましい。低級アルコールは、その炭素数が大きくなると脱脂粕中の油性物質が抽出される傾向が大きくなるため、炭素数が小さいものが望ましく、メタノール、エタノール、ノルマルプロパノール、イソプロパノール、ノルマルブタノール、イソブタノール等を例示できる。炭素数が大きい低級アルコールを使用する場合は、脱脂粕中の油性成分の抽出を抑制するために含水率を高めるのがよい。例えば、プロパノールの場合の含水率は約20重量%〜約50重量%とし、ブタノールの場合の含水率は約40重量%〜約70重量%とする。望ましい抽出溶媒は水、メタノール及びエタノール、及びこれらの含水アルコール(含水率:0〜99.9重量%)である。
脱脂粕を抽出するには、脱脂粕1重量部に対して前記抽出溶媒を約1重量倍〜約30重量倍加え、常圧下又は1〜5気圧の加圧下、常温ないしは約120℃で、約10分〜約3時間、必要に応じて撹拌して混合後、常温に冷却して濾過し、濾液を減圧乾燥、噴霧乾燥、凍結乾燥等の適当な手段により濃縮、乾燥する。尚、乾燥物は適宜に粉砕処理してもよい。このようにして本発明に係る脱脂粕の水性成分である淡黄色ないし黄色の固体を得ることができる。前記抽出方法は、一旦抽出処理した抽出残渣を繰り返し抽出処理したり、1〜3気圧の加圧下、約100℃〜約130℃で行うことが望ましい。これにより本発明に係る水性成分の収量が増える。この水性成分はサポニン、タンニン、ケンフェロール、その配糖体等を含む。
本発明の美白剤は、その有効成分としての前記水性成分を、必要に応じて公知の賦形剤、すなわち、糖類、糖アルコール類、澱粉類、セルロース類、水等と適宜に混合して固体状、ペースト状又は液体状の形態となすことができる。本発明の美白剤における前記ツバキ由来水性成分の含量は約1重量%〜100重量%であり、より望ましくは約10重量%〜約80重量%である。約1重量%を下回ると本発明の美白剤を利用する組成物を調製しづらくなる場合がある。
本発明の美白剤は、これをそのまま又は必要に応じて公知の添加物を併用して、常法により含有せしめて様々な組成物、より好適には化粧品や飲食品等の美白用組成物を調製することができる。ここで、公知の添加物は本発明の趣旨に反しない限り種々の原料や成分を使用でき、とりわけ皮膚外用剤、化粧料、トイレタリー製品、経口摂取物、飲食品等に通常使用されるものが好ましく、例えば、賦形剤、結合剤、崩壊剤、滑沢剤、湿潤剤、流動化剤、酸化防止剤、保存剤、界面活性剤、安定剤、希釈剤、溶解剤、等張化剤、pH調整剤、酸味料、甘味料、紫外線吸収剤、殺菌剤、防腐剤、矯味剤、矯臭剤、着色剤、香料等の各種添加物質を利用でき、又、メラニン色素産生抑制作用、チロシナーゼ阻害作用、美白作用等を有する既知成分やその含有素材を併用してもよい。尚、これらの添加物の種類や配合量は本発明の美白剤を利用する用途に応じて適宜に選択すればよい。
前記の公知添加物のうち、賦形剤の例としてセルロース及びその誘導体、澱粉、化工澱粉、デキストリン、難消化性デキストリン、乳糖、マンニトール、ソルビトール等の糖アルコール類、第二リン酸カルシウム、マイカ、タルク等が挙げられる。
結合剤や崩壊剤としては結晶セルロース、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロースアセテートサクシネート、カルメロースナトリウム等のセルロース系誘導体、小麦、米、トウモロコシ、馬鈴薯等由来の澱粉、これらのα化澱粉、部分α化澱粉、ヒドロキシプロピルスターチ等の化工澱粉、デキストリン、プルラン、ポリビニルピロリドン、アミノアルキルメタクリレートコポリマー、メタクリル酸コポリマー、ポリビニルアセタールジエチルアミノアセテート、ポリビニルアルコール、アラビアゴム、寒天、ゼラチン、白色セラック、トラガント、精製白糖、マクロゴール等を例示できる。
滑沢剤として、例えば、小麦、米、トウモロコシ、馬鈴薯等由来の澱粉、ステアリン酸、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、含水二酸化ケイ素、軽質無水ケイ酸、合成ケイ酸アルミニウム、乾燥水酸化アルミニウムゲル、タルク、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム、リン酸水素カルシウム、無水リン酸水素カルシウム、ショ糖脂肪酸エステル、ロウ類、水素添加植物油、ポリエチレングリコール等がある。
湿潤剤、保湿剤、エモリエント剤としては、スクワラン、スクワレン、レシチン、リゾレシチン、コレステロール、スフィンゴ脂質、セリン、グルタミン、ソルビトール、マンニトール、グリセリン、ピロリドンカルボン酸、1,3−ブチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、乳酸及びその塩、ヒアルロン酸、ヒアルロン酸ナトリウム、コラーゲン、水溶性コラーゲン、加水分解エラスチン、アルギン酸及びその塩、ムコ多糖類、ポリエチレングリコール、ポリアスパラギン酸塩、水溶性キチン、水溶性キトサン、グルコサミン類及びその誘導体、N−アセチル−D−グルコサミン、長鎖アシルグルタミン酸コレステリル、ヒドロキシステアリン酸コレステリル、硬化ヒマシ油、12−ヒドロキシステアリン酸、リシノール酸、ステアリン酸、ロジン酸、ラノリン、ラノリン脂肪酸コレステリルエステル、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸セチル、イソノナン酸イソノニル、シリコン油(メチコン、ジメチコン、シクロメチコン)、乳ホエー等を例示することができる。
流動化剤の例として、微粒二酸化ケイ素、含水二酸化ケイ素、軽質無水ケイ酸、乾燥水酸化アルミニウムゲル、合成ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マグネシウム等が挙げられる。
酸化防止剤としては、アスコルビン酸、トコトリエノール、dl−α−トコフェロール、α−トコフェロール、γ−トコフェロール、δ−トコフェロール、酢酸トコフェロール等のトコフェロール類、クエン酸イソプロピル、エチレンジアミン四酢酸カルシウム二ナトリウム、ジブチルヒドロキシトルエン、フィチン酸、カフェ酸、カテキン、没食子酸、没食子酸プロピル、エリソルビン酸及びそのナトリウム塩、チオジプロピオン酸ジラウリル、L−システイン塩酸塩等を例示できる。
保存剤や防腐剤の例として安息香酸、ソルビン酸、パラオキシ安息香酸、パラオキシ安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸プロピル、パラオキシ安息香酸イソプロピル、プロピオン酸、亜硫酸ナトリウム、クロロブタノール等がある。
界面活性剤の例としては、大豆レシチン、卵黄レシチン、リゾレシチン、ホスファチジルコリン、ホスファチジルエタノールアミン、ホスファチジルイノシトール、ホスファチジルセリン等のグリセロリン脂質、ショ糖脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ジグリセリン脂肪酸エステル等のポリグリセリン脂肪酸エステル、モノステアリン酸ソルビタン、セスキオレイン酸ソルビタン等のソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン高級アルコールエーテル、ポリオキシプロピレン高級アルコールエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシプロピレン脂肪酸エステル、ポリソルベート80、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油等の非イオン界面活性剤、塩化ベンザルコニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ジセチルジメチルアンモニウム、塩化ベヘニルトリメチルアンモニウム等のカチオン界面活性剤、2−ココイル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、アミド酢酸ベタイン等の両性界面活性剤、高級アルコール硫酸塩、高級アルコールエーテル硫酸塩、長鎖脂肪酸アルカリ金属塩、長鎖脂肪酸アルカリ土類金属塩、長鎖脂肪酸塩基性アミノ酸塩、N−長鎖アシルアミノ酸、N−長鎖アシルアミノ酸塩等のアニオン界面活性剤がある。
安定剤としては、例えば、メチルパラベン、プロピルパラベン等のパラオキシ安息香酸エステル類、クロロブタノール、ベンジルアルコール、フェニルエチルアルコール等のアルコール類、塩化ベンザルコニウム、無水酢酸、ソルビン酸等が挙げられる。
希釈剤、溶解剤、可溶化剤として精製水、エタノール、ラウリル硫酸トリエタノールアミン、エチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、グリセリン、オリーブ油、ヒマシ油、シリコンオイル、流動パラフィン、シクロデキストリン等がある。
等張化剤の例として塩化ナトリウム、塩化カリウム、グリセリン、ホウ酸等がある。
pH調整剤としては、クエン酸、乳酸、グルコン酸、酢酸ナトリウム、アルギニン、トリエタノールアミン、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、リン酸、リン酸二水素ナトリウム、リン酸水素三カリウム等が含まれる。
酸味料には、酢酸、酢酸ナトリウム、乳酸、コハク酸、コハク酸二ナトリウム、フマル酸、リンゴ酸、クエン酸、酒石酸、グルコン酸カリウム、グルコン酸ナトリウム、グルコノデルタラクトン、アジピン酸等がある。
甘味料には、アスパルテーム、アセスルファムカリウム、キシロース、キシリトール、グリチルリチン酸二ナトリウム、ソルビトール、スクラロース、ステビア等が包含される。
紫外線吸収剤は、例えば、パラアミノ安息香酸、パラジメチルアミノ安息香酸オクチル等のパラアミノ安息香酸誘導体、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、ジヒドロキシジメトキシベンゾフェノン等のベンゾフェノン誘導体、パラメトキシ桂皮酸エチル、パラメトキシ桂皮酸オクチル等のメトキシ桂皮酸誘導体、サリチル酸オクチル、サリチル酸ホモメンチル等のサリチル酸誘導体、N−ベンゾイル−O−メチル−α−デヒドロチロシン−2−エチルヘキシルエステル等のα−デヒドロアミノ酸誘導体、4−(3,4−ジメトキシフェニル)メチレン−2,5−ジオキソ−1−イミダゾリジンプロピオン酸2−エチルヘキシルエステル等のベンザールヒダントイン誘導体、ウロカニン酸、ウロカニン酸エチル、4−ter−ブチル−4’−メトキシジベンゾイルメタン、2−(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール等を挙げることができる。
皮膚外用剤用途の殺菌剤として、例えば、ヒノキチオール、トリクロサン、クロルヘキシジングルコン酸塩、フェノキシエタノール、レゾルシン、イソプロピルメチルフェノール、アズレン、サリチル酸、ジンクピリチオン等がある。
着色剤の例として、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化鉄、シリカ、タルク、マイカ、銅クロロフィル、水溶性アナトー、β−カロテン、リボフラビン及びその酪酸エステル、クチナシ黄、青色1号、赤色202号、食用赤色2号、同105号、食用黄色4号、食用緑色3号、食用青色2号等を挙げることができる。
その他、各種香料やフレーバー類も必要に応じて利用でき、又、皮膚外用剤用途では油脂類としてアボガド油、オリーブ油、ホホバ油等の植物油、オレイン酸、イソステアリン酸等の脂肪酸、ワセリン、ラノリン、セレシン、マイクロクリスタリンワックス、カルナバロウ、キャンデリラロウ、椰子油脂肪酸、ラウリン酸、硬化牛脂脂肪酸等の脂肪酸、2−エチルヘキサン酸セチル、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸−2−オクチルドデシル、ジ−2−エチルヘキサン酸ネオペンチルグリコール、トリ−2−エチルヘキサン酸グリセロール、オレイン酸−2−オクチルドデシル、トリイソステアリン酸グリセロール、2−エチルヘキサン酸ジグリセリド、長鎖アシルグルタミン酸オクチルドデシルエステル等のエステル油、ジメチルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン等のシリコン油、流動パラフィン、スクワレン、スクワラン等の液状炭化水素油等も適宜に使用できる。
本発明の美白用皮膚外用組成物の形態は、特に限定されるものではなく、皮膚や毛髪に適用されるもの全般を対象にして、ローション剤、乳剤、ゲル剤、クリーム剤、軟膏等の剤型で提供することができ、例えば、化粧水、乳液、クリーム、ファンデーション、パック、エッセンス、口紅、洗顔料、シャンプー、リンス、ヘアトニック、ヘアトリートメント等を挙げることができる。又、軟膏、パップ剤、浴用剤、洗浄剤、エアゾル剤等の医薬部外品を含めてもよい。
本発明の美白用皮膚外用組成物を製造するには、前記の公知添加物のうち化粧品等の皮膚外用用途に利用されるものを適宜選択し、これに本発明の美白剤を所定量加え、通常の製造法により加工処理すればよい。ここで、本発明の美白用皮膚外用組成物における美白剤の配合量は、該美白剤に含まれる前記ツバキ由来水性成分の濃度の違いにより一概に規定し難いが、約0.01重量%〜約90重量%、より望ましくは約1重量%〜約70重量%である。約0.01重量%を下回ると本発明の美白用皮膚外用組成物が所望効果を発現しない場合があり、約90重量%を超えると皮膚外用組成物としての剤型を加工製造し難くなることがある。本発明の美白用皮膚外用組成物は、その用途目的から、肌の前記トラブルを予防及び/又は改善するために皮膚や毛髪に塗布したり接触させる方法で使用することができる。
本発明の美白用経口組成物は、例えば、野菜ジュース、果汁飲料、清涼飲料、茶等の飲料類、スープ、ゼリー、プリン、ヨーグルト、ケーキプレミックス製品、菓子類、ふりかけ、味噌、醤油、ソース、ドレッシング、マヨネーズ、植物性クリーム、焼肉用たれや麺つゆ等の調味料、麺類、うどん、蕎麦、スパゲッティ、ハムやソーセージ等の畜肉魚肉加工食品、ハンバーグ、コロッケ、ふりかけ、佃煮、ジャム、牛乳、クリーム、バター、スプレッドやチーズ等の粉末状、固形状又は液状の乳製品、マーガリン、パン、ケーキ、クッキー、チョコレート、キャンディー、グミ、ガム等の各種一般加工食品のほか、粉末状、顆粒状、丸剤状、錠剤状、ソフトカプセル状、ハードカプセル状、ペースト状又は液体状の栄養補助食品、特定保健用食品、機能性食品、健康食品、濃厚流動食や嚥下障害用食品の治療食等の形態に加工することができる。
本発明の美白用経口組成物を製造するには、特に制限を受けることなく、本発明の美白剤、通常使用される飲食品用原料及び前記の公知添加物のうち経口摂取用途に適するものを適宜に選択して、常法により加工処理すればよい。例えば、本発明の美白剤の所定量に、必要に応じてデキストリン、ブドウ糖、乳糖、澱粉又はその加工物、セルロース粉末、ビタミン類、ミネラル類、動植物や魚介類の油脂、蛋白質、糖質、色素、香料、酸化防止剤、各種栄養機能成分又はこれを含む粉末やエキス類等の飲食用原料とともに処理して粉末、顆粒、ペレット、錠剤、カプセル等の形状に加工したり、一般加工食品、飲料、ドリンク剤等の形状に加工して、栄養補助食品や健康食品として利用することは好適である。とりわけ、錠剤、カプセル剤、ドリンク剤が望ましい。
かかる美白用経口組成物に配合する前記美白剤の配合量は、経口組成物の種類や形態、前記美白剤中の本発明に係る水性成分の含量、他の配合原料の種類や成分や配合量等のちがいにより一律に規定しがたいが、約0.01重量%〜約90重量%、より望ましくは約1重量%〜約50重量%となるように、前記美白剤をその他の経口組成物製造用公知原料と適宜に組み合わせて処方を設計し、常法に従い目的とする経口組成物を調製すればよい。前記美白剤の含量が約0.01重量%を下回るような組成物では前記美白剤による所望効果を期待するために多量の当該経口組成物を摂取しなければならず、一方、前記美白剤の量が約90重量%を超えると実用的な経口組成物を製造することが困難になることがある。本発明の美白用経口組成物は、ヒト成人の場合、1日あたりの前記美白剤中の本発明に係るツバキ由来水性成分の摂取量の目安を約10mg〜約1,000mg、望ましくは約30mg〜約500mg、更に望ましくは約50mg〜約300mgとして任意の方法、例えば、食事の摂取と同時又は前後に、経口摂取、経管投与等の方法で体内に取り込むことができる。
次に実施例を挙げて本発明を詳細に説明するが、本発明はこれによって何ら限定されるものではない。各例において、%、部及び比率は特に表示しない限り全て重量基準である。
製造例1
東京都伊豆大島産ヤブツバキ(C.japonica var.japonica)の乾燥種子を粗粉砕して蒸煮後、圧搾して圧搾油を分離した圧搾粕を得、次いで圧搾粕にノルマルヘキサンを加えて常法により抽出処理し、抽出液を分離して抽出粕を採取した。この抽出粕をノルマルヘキサンで洗浄して油分を取り除き脱脂粕を採取した。この脱脂粕100gに水300mLを加え、常圧下、80℃に加熱して1時間適宜に撹拌した後、室温まで冷却し、濾過して濾液を分離した。この濾過残渣に再度水200mLを加えて同様に加熱し、冷却後、濾過して濾液を採取した。両濾液を合わせて減圧下に濃縮し、凍結乾燥及び粉砕して、本発明に係る水性成分を含む粉末(試料1とする)16.4gを得た。この粉末は、これを加水分解してHPLC分析したところ、サポニンのアグリコンであるサポゲニンを17.5%、フラボノールの一種であるケンフェロールを1.7%含むものであった。
製造例2
屋久島産リンゴツバキ(C.japonica var.macrocarpa)の乾燥種子を製造例1に記載の方法で脱脂して脱脂粕を採取した。この脱脂粕100gに水300mLを加え、2気圧の加圧下、120℃で20分間加熱した後、室温まで冷却し、濾過して濾液を分離した。この濾過残渣に再度水200mLを加えて同様に加熱し、冷却後、濾過して濾液を採取した。両濾液を合わせて減圧下に濃縮し、凍結乾燥及び粉砕して、本発明に係る水性成分を含む粉末(試料2とする)16.8gを得た。該粉末を製造例1と同様に加水分解してHPLC分析した結果、サポゲニン含量は14.5%であり、ケンフェロール含量は2.3%であった。
製造例3
製造例1に記載の方法で得た脱脂粕100gに含水エタノール(含水率35%)250mLを加え、80℃で1時間加熱還流した後、室温まで冷却し、濾過して濾液を分離した。この濾過残渣に再度含水エタノール(含水率35%)200mLを加えて同様に加熱し、冷却後、濾過して濾液を採取した。両濾液を合わせて減圧下に濃縮し、凍結乾燥及び粉砕して、本発明に係る水性成分を含む粉末(試料3とする)11.7gを得た。該粉末を製造例1と同様に加水分解してHPLC分析した結果、サポゲニン含量は12.3%であり、ケンフェロール含量は2.2%であった。
製造例4
製造例2に記載の方法で得た脱脂粕100gにエタノール(純度99.5%)300mLを加え、80℃で1時間加熱還流した後、室温まで冷却し、濾過して濾液を分離した。この濾過残渣に再度エタノール(純度99.5%)200mLを加えて同様に加熱し、冷却後、濾過して濾液を採取した。両濾液を合わせて減圧下に濃縮し、凍結乾燥及び粉砕して、本発明に係る水性成分を含む粉末(試料4とする)4.9gを得た。該粉末を製造例1と同様に加水分解してHPLC分析した結果、サポゲニン含量は14.4%であり、ケンフェロール含量は2.6%であった。
製造例5
製造例1において、乾燥種子を未熟実(種子を含む実全体)におきかえること以外は同様に処理して、脱脂粕を得た後、これから水性成分を含む粉末(試料5とする)17.0gを得た。該粉末を製造例1と同様に加水分解してHPLC分析した結果、サポゲニン含量は18.1%であり、ケンフェロール含量は2.3%であった。
試験例
(1)UV−B照射によるメラニン産生に対する抑制作用試験
6週齢の褐色モルモット(Brown TAKEI:(株)埼玉実験動物供給所から購入)を、基礎飼料(CE−2、日本クレア(株)製)及び飲用水を自由摂取させて1週間予備飼育後、背部の毛を2cm×5cmの大きさで剃り、そこにUV−B(1 J/4min)を1日1回、2日間照射した。次いで、1%濃度になるように精製水で希釈した試料の溶液を1日1回、28日間、皮膚に塗布した。該塗布終了後に表皮を切り取り、0.1%L−ドーパ存在下、37℃で5時間反応させ、ドーパをメラニンに変換し黒色化した細胞をドーパ陽性細胞として、その細胞数(表皮1mm当り)を測定した。精製水のみを塗布した場合の前記細胞数を対照としてメラニン産生抑制率(%)を算出した。
この結果を表1に示した。同表の数値は対照試験の場合を100とした相対値で示す。この試験結果から、本発明に係る試料を塗布した場合はいずれもUV−B照射による皮膚メラニン産生を抑制する作用を有することが明らかになった。
Figure 2009102289
(2)B16メラノーマ細胞のメラニン産生抑制作用試験
マウスのメラニン産生細胞株であるB16メラノーマ細胞を用い、テオフィリン刺激により亢進したメラニン産生に対する各試料の影響について試験した。すなわち、常法どおりに培養したB16メラノーマ細胞(財団法人ヒューマンサイエンス研究資源バンクから入手)を10%FCS−RPMI培地(和光純薬工業(株)製)中に浮遊させ、96穴プレートに1×10/ウェルで播き、24時間後に試料を、更にその12時間後にテオフィリンを添加してCOインキュベーター(37℃、5%CO強化気相下)で培養した。次いで、テオフィリン添加から3日後に培養上清を取り除き、1N水酸化ナトリウム液を加えてメラニンを溶解させ、405nmにおける吸光度を測定した。
この結果を表2に示した。同表において、数値は同時に実施した対照試験(試料を添加しない場合)の値を100としたときの相対値で示した。表2のデータから、本発明に係る試料が濃度依存的にメラノーマ細胞のメラニン産生を抑制すること、従って、メラノサイトへ直接影響を及ぼすことを確認した。
Figure 2009102289
(3)チロシナーゼ活性阻害作用試験
チロシナーゼはL−チロシンからメラニンを合成する経路でL−チロシンをL−ドーパに変換し、さらにL−ドーパをドーパキノンに変換する酵素であり、紫外線を浴びたとき皮膚のメラノサイトでチロシナーゼの産生が亢進し、メラニン産生が亢進されることが知られている。このため、本試験では、本発明に係る試料がL−チロシンの変換及びL−ド−パの変換に及ぼす影響を調べた。すなわち、基質としてL−チロシンを用いた場合は、L−チロシンに試料溶液(試料をジメチルスルホキシドに100mg/mL濃度に溶解させたもの。以下同様)の所定量を加えて37℃で5分間プレインキュベートした。その後、酵素溶液(チロシナーゼを0.2Mリン酸緩衝液に2.4mg/100mL濃度に溶解させたもの。以下同様)0.5mLを加えて37℃で20分間インキュベートし、475nmにおける吸光度を測定した。又、基質にL−ドーパを用いた場合は、L−ドーパに試料溶液を加え37℃で5分間プレインキュベートした。その後、酵素溶液を加えて37℃で5分間インキュベートし、475nmにおける吸光度を測定した。各吸光度の値から、次式によりチロシナーゼ活性阻害率を算出した。A:試料を添加しない場合の吸光度、B:試料を添加した場合の吸光度、C:ブランクの吸光度とするとき、チロシナーゼ活性阻害率(%)={1−(B−C)/(A−C)}×100。
この結果を表3に示した。同表中の数値は各対照試験の場合を100とした相対値で示す。表3のデータから、本発明に係る試料を用いた場合には、濃度依存的にチロシナーゼ活性が阻害されることが明らかになった。
Figure 2009102289
(4)モニターによる美白試験
健康な40名(男性:15名、女性:25名)の被験者に、1粒あたり試料100mgを充填したハードカプセルを毎日2粒ずつ1ヵ月間摂取してもらい、各試料による顔の頬部分の肌状態(シミ度数)を肌カウセリングシステム((株)モリテックス、肌診断測定器エ
Figure 2009102289
、油分量、弾力等をセンサー測定し、得られたデータを数値化し、試料摂取前の肌状態を基準として、シミ度数の改善率(%)の平均値を算出した。
この結果を表4に示した。同表の数値は試料摂取前の肌状態を100とした相対値で示す。この結果から、本発明に係る試料を経口摂取した場合はいずれもシミ度数が改善されることが明らかになった。
Figure 2009102289
試作例1〜7
以下に示す処方(数値は全て重量%)を用いて常法により各種化粧品を試作した。
(1)ローション
(a)ソルビット 4
(b)1,3−ブチレングリコール 3
(c)ポリエチレングリコール1000 3
(d)エタノール 10
(e)試料1 2
(f)防腐剤(メチルパラベン) 適量
(g)精製水 残量
(2)乳液
(a)スクワラン 6
(b)ワセリン 2
(c)ステアリルアルコール 0.5
(d)ソルビタンモノステアラート 1.5
(e)ポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノオレアート 3
(f)1,3−ブチレングリコール 5
(g)試料2 0.1
(h)精製水 残量
(3)クリーム
(a)スクワラン 18
(b)ミツロウ 4
(c)ホホバ油 7
(d)ソルビタンモノステアラート 1
(e)グリセリンモノオレアレート 3
(f)ポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノステアラート 3
(g)グリセリン 5
(h)試料3 5
(i)精製水 残量
(4)ボディーソープ
(a)ラウリン酸カリウム 15
(b)ミリスチン酸カリウム 5
(c)プロピレングリコール 7
(d)試料4 10
(e)pH調整剤(リンゴ酸) 適量
(f)防腐剤(メチルパラベン) 適量
(g)精製水 残量
(5)シャンプー
(a)ラウリル硫酸トリエタノールアミン 4
(b)ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ソーダ 12
(c)1,3−ブチレングリコール 4
(d)ラウリン酸ジエタノールアミド 3
(e)エデト酸二ナトリウム 0.1
(f)試料5 0.05
(g)防腐剤及び香料 各適量
(h)精製水 残量
(6)ヘアトニック
(a)エタノール 40
(b)オレイン酸エチル 2
(c)ポリオキシエチレン(40)硬化ヒマシ油 2
(d)試料1 15
(e)精製水 残量
(7)粉末浴用剤
(a)炭酸水素ナトリウム 45
(b)無水硫酸ナトリウム 40
(c)ホウ砂 3
(d)試料3 7
(e)カミツレ抽出末 4
(f)着色料及び香料 各適量
試作例8
バター100部、ショートニング120部、上白糖90部及び牛乳100部をホイッパーに入れて攪拌しながら、牛乳100に対して鶏卵1個を加えて十分に混合した後、薄力粉190部、ベーキングパウダー1.5部及び試料1を20部添加して十分に捏ねあわせた。これを30分間ねかせた後、金型で40個に分割し、オーブンで焼いてバタークッキーを試作した。このクッキーは美白用菓子として常食することができる。
試作例9
市販の野菜ジュース1Lに試料3を5g加えて混合し、美白用野菜ジュースを試作した。これは元の野菜ジュースと比較して何ら遜色のないものであった。
試作例10
試料2:30部、コエンザイムQ10(日清ファルマ(株製):5部、コーンスターチ:100部、リン酸三カルシウム:40部及びリボフラビン:7部及びL−アスコルビン酸:10部を混合機に仕込み、20分間攪拌して混合した。これを直打式打錠機に供して直径7.5mm、高さ4mm、重量150mg/個の素錠を作成し、コーティング機でシェラック被膜を形成させて錠剤形状の美白用食品を試作した。
試作例11
カプセル充填機に試料1〜試料5のいずれかを仕込み、常法により1粒あたり内容量が150mgのゼラチン被覆ハードカプセル製剤を5種類試作した。これらのカプセル製剤は経口摂取が可能な美白用栄養補助食品として利用できる。
ツバキの実及び/又は種子の脱脂物から得られる水性成分は、チロシナーゼ活性を阻害し、メラニン産生を抑制する作用を有するため、これを皮膚に塗布したり経口摂取することにより、皮膚の美白に役立つため、美白用化粧品や美白用飲食品等として利用できる。

Claims (6)

  1. ツバキ科ツバキ属に属するツバキ(Camellia japonica)の実及び/又は種子の脱脂粕の水性成分を有効成分として含有してなる美白剤。
  2. 水性成分が前記脱脂粕を水及び/又は低級アルコールで処理して得られる抽出物である請求項1に記載の美白剤。
  3. 請求項1又は2に記載の美白剤を含有してなる美白用皮膚外用組成物。
  4. 請求項1又は2に記載の美白剤を含有してなる美白用経口組成物。
  5. 経口組成物が飲食品である請求項4に記載の美白用経口組成物。
  6. ツバキ科ツバキ属に属するツバキ(Camellia japonica)の実及び/又は種子の脱脂粕の水性成分を経口摂取することを特徴とする、メラニン産生を抑制するための、チロシナーゼ活性を阻害するための、及び/又は肌を美白にするための方法。
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