JP2001239921A - 自動車のシートベルト - Google Patents

自動車のシートベルト

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JP2001239921A
JP2001239921A JP2000055389A JP2000055389A JP2001239921A JP 2001239921 A JP2001239921 A JP 2001239921A JP 2000055389 A JP2000055389 A JP 2000055389A JP 2000055389 A JP2000055389 A JP 2000055389A JP 2001239921 A JP2001239921 A JP 2001239921A
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seat
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tongue
roof
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Tomoyuki Takatani
知之 高谷
Mikihiro Hayashi
幹博 林
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Kanto Jidosha Kogyo KK
Toyota Motor East Japan Inc
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Kanto Jidosha Kogyo KK
Kanto Auto Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 リトラクタがルーフのクロスメンバに取付け
られた自動車のシートベルトにおいて、リトラクタが座
席から離れていてもタング位置を座席近くに設定する。 【解決手段】 ルーフ1及びクロスメンバ14をカバー
するルーフトリム3におけるリトラクタ10から座席9
側へ向かう領域に開口部19を形成する。この開口部を
開閉する蓋15のリトラクタ側の基端部をルーフトリム
3にヒンジ結合させる。リトラクタ10へ巻取られるタ
ング16をリトラクタ10から座席9側へ離間した位置
で拘束するストッパ18を蓋15の裏側に設けると共
に、タング16の金属部分16aを吸着して蓋15を閉
鎖位置に保持する磁石17を開口部19の内側に配置し
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、両側のルーフサイ
ドレール間を横断するクロス部材に設けられたリトラク
タからベルト先端部のタングが座席へ向けて引き出され
るようになった自動車のシートベルトに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】この種の特に2ボックスカーのシートベ
ルトでは、図3に示すように、リトラクタ10は、ルー
フトリム3でカバーされてルーフ1を補強するクロスメ
ンバ2に設けられるが通常である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】したがって、リトラク
タ10が座席9から離れる場合、ベルト先端のタング1
6或は3点式用のスライドタング16Aを引き出しにく
くなり、その対策として座席9に近い位置にクロスメン
バを別途に追加してリトラクタを取付けることも考えら
れるが、コスト的に不利となる。別の問題として、さら
に格納状態でタングが垂れ下がると、見栄えが悪く、ま
た後方視界が妨害されるために、巻取り後に格納用ポケ
ット等で天井面の内側に保持させる手間を要する。
【0004】本発明は、このような点に鑑みて、クロス
メンバが座席から離れていてもタング位置を座席近くに
設定でき、しかもリトラクタをタングと共にルーフトリ
ム内に格納可能な冒頭に述べた類の自動車のシートベル
トを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、この目的を達
成するために、請求項1により、両側のルーフサイドレ
ール間を横断するクロスメンバに設けられたリトラクタ
からベルト先端部のタングが座席へ向けて引き出される
ようになった自動車のシートベルトにおいて、ルーフ及
びクロスメンバをカバーするルーフトリムにおけるリト
ラクタから座席側へ向かう領域に開口部を形成し、この
開口部を開閉する蓋のリトラクタ側の基端部をルーフト
リムにヒンジ結合させ、リトラクタへ巻取られるタング
をリトラクタから座席側へ離間した位置で拘束するスト
ッパを蓋の裏側に設けると共に、タングの金属部分を吸
着して蓋を閉鎖位置に保持する磁石を開口部の内側に配
置したことを特徴とする。
【0006】タングはストッパにより座席から引き出し
易い位置に設定され得る。不使用時には、蓋は開口部の
閉鎖位置にタングの金属部分の磁石による吸着で保持さ
れる。蓋を簡単に構成するには、請求項2により、蓋
が、ルーフトリムと一体に形成されたインテグラルヒン
ジ部でヒンジ結合される。蓋を自動的に閉鎖させるに
は、請求項3により、蓋が、リトラクタの巻取り力によ
り金属部分を磁石に吸着させ得る位置まで上方へ回動さ
せられるようにする
【0007】
【発明の実施の形態】図1及び図2を基に本発明の実施
の形態の一例による2ボックスの自動車の3点式シート
ベルトを説明する。両側のルーフサイドレール間を横断
する骨材である下方へ開放したコの字形のクロスメンバ
14及びルーフ1をカバーするルーフトリム3における
クロスメンバ14から座席9の僅かに後方の上方までの
領域には、ベルト13よりも僅かに幅広の開口部19が
形成されている。
【0008】開口部19の内側には、その座席9側の周
辺に先端部が接合され、基端部がクロスメンバ14のフ
ランジ部にクリップ12で取付けられた合成樹脂製のカ
バー11が設けられている。この開口部19の内部を隠
すカバー11には、クロスメンバ14に収納されるよう
にリトラクタ10が載置され、また途中にベルト13の
出口11aが形成されている。さらに、カバー11の先
端部には、ベルト13の先端に取付けられてバックルに
ロックされるタング16の金属部16aを吸着する磁石
17が取付けられている。ベルト13には、スライドタ
ング16Aも挿通されている。
【0009】開口部19は、基端部がルーフトリム3と
一体にインテグラルヒンジ部15aを介して形成された
蓋15で開閉される。蓋15の裏側には、ベルト13を
挿通させ、かつリトラクタ10へ巻取られるタング16
を拘束するゲート状のストッパ18が設けられている。
このストッパ18の位置は、インテグラルヒンジ部15
aを支点とする金属部16aの回動経路が磁石17に達
するように設定されている。蓋15の先端部には、その
開放の際に指を掛ける切欠15bが形成されている。
【0010】使用に際しては蓋15をその切欠15bに
指を掛けて下方へ開放し、タング16もしくはスライド
タング16Aを握って座席9へ引き出して、その着座部
の一方のバックルにタング16をロックさせ、着座部を
横断した他方のバックルにスライドタング16Aをロッ
クさせて3点式シートベルトとして使用する。先端部に
タング16、16Aが拘束されている蓋15は、リトラ
クタ10から座席9側へ向かう開口部19を閉鎖してい
ることにより、位置的に接近して座席9から容易に開放
及び引出し操作ができる。
【0011】使用後にタング16、16Aをバックルか
ら外すとリトラクタ10により自動的に巻取られてスト
ッパ18で拘束され、リトラクタ10の斜め上方への巻
取り力及びインテグラルヒンジ部15aの復元力により
蓋15には上方への回動力が生じる。したがって、蓋1
5は閉鎖方向に水平位置近辺ヘ向けて回動して磁石17
で金属部16aが吸着され、自動的に開口部19を閉鎖
する。
【0012】尚、前述の実施の形態において、構成部品
が増加するのを甘受するならば、ヒンジ結合用のインテ
グラルヒンジ部15aに代えて通常のヒンジを設けた
り、蓋の閉鎖力を補強するばねを追加することも考えら
れる。また、蓋を敢えて自動的に閉鎖させない場合であ
っても、少なくともリトラクタの巻取り力で蓋が垂れ下
がることがなく、単に下方から押すだけで閉鎖されるよ
うに構成することができる。本発明は、斜め式等3点式
以外のシートベルトにも適用可能である。
【0013】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、開口部を開閉
する蓋の裏側のストッパ位置をリトラクタから離間させ
て設定することにより、離れた座席からのベルト装着時
の操作が容易になる。リトラクタ及びタングがルーフト
リム内に格納され、蓋でカバーされることにより見栄え
が向上する。請求項2の発明によれば、開口部を開閉す
る蓋が、簡単に見栄え良く構成される。請求項3の発明
によれば、引き出したタングを巻取らせる際に、蓋が自
動的に閉鎖位置に回動する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態による自動車のシートベル
トの断面図である。
【図2】同シートベルトのタング部分の斜視図である。
【図3】従来のリトラクタの取付け状態を説明する概略
側面図である。
【符号の説明】
1 ルーフ 3 ルーフトリム 9 座席 10 リトラクタ 13 ベルト 14 クロスメンバ 15 蓋 15a インテグラルヒンジ部 16 タング 16a タングの金属部 17 磁石 18 ストッパ 19 開口部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 両側のルーフサイドレール間を横断する
    クロスメンバに設けられたリトラクタからベルト先端部
    のタングが座席へ向けて引き出されるようになった自動
    車のシートベルトにおいて、 ルーフ及びクロスメンバをカバーするルーフトリムにお
    けるリトラクタから座席側へ向かう領域に開口部を形成
    し、 この開口部を開閉する蓋の前記リトラクタ側の基端部を
    前記ルーフトリムにヒンジ結合させ、 前記リトラクタへ巻取られるタングを前記リトラクタか
    ら座席側へ離間した位置で拘束するストッパを前記蓋の
    裏側に設けると共に、前記タングの金属部分を吸着して
    前記蓋を閉鎖位置に保持する磁石を前記開口部の内側に
    配置したことを特徴とする自動車のシートベルト。
  2. 【請求項2】 蓋が、ルーフトリムと一体に形成された
    インテグラルヒンジ部でヒンジ結合されていることを特
    徴とする請求項1記載の自動車のシートベルト。
  3. 【請求項3】 蓋が、リトラクタの巻取り力により金属
    部分を磁石に吸着させ得る位置まで上方へ回動させられ
    ることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の自動車
    のシートベルト。
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