JP2001239543A - 配線基盤のモールド樹脂成形方法 - Google Patents
配線基盤のモールド樹脂成形方法Info
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- JP2001239543A JP2001239543A JP2000057217A JP2000057217A JP2001239543A JP 2001239543 A JP2001239543 A JP 2001239543A JP 2000057217 A JP2000057217 A JP 2000057217A JP 2000057217 A JP2000057217 A JP 2000057217A JP 2001239543 A JP2001239543 A JP 2001239543A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 配線基盤のモールド樹脂成形において、一次
成形と二次成形に分けた場合に、一次成形によるホルダ
ーの外面に沿った沿面距離が長くなるために、配線メン
バー相互の間隔を狭くなし得る配線基盤のモールド樹脂
成形方法を提供する。 【解決手段】 複数の配線メンバーが連結部片によって
未分離に一体化されている配設メンバーユニットに、一
次成形として樹脂モールドによるホルダーを形成すると
共に、配線メンバー間に面するホルダーの面に、配線メ
ンバー間の最短距離よりも長くなる起伏した沿面距離を
形成し、連結部片を切断除去することにより分離した配
線メンバー相互をホルダーにより支持して二次成形をな
し、二次成形樹脂の充填によりそれをホルダーの前記沿
面に接合させる一次成形と二次成形とからなる。
成形と二次成形に分けた場合に、一次成形によるホルダ
ーの外面に沿った沿面距離が長くなるために、配線メン
バー相互の間隔を狭くなし得る配線基盤のモールド樹脂
成形方法を提供する。 【解決手段】 複数の配線メンバーが連結部片によって
未分離に一体化されている配設メンバーユニットに、一
次成形として樹脂モールドによるホルダーを形成すると
共に、配線メンバー間に面するホルダーの面に、配線メ
ンバー間の最短距離よりも長くなる起伏した沿面距離を
形成し、連結部片を切断除去することにより分離した配
線メンバー相互をホルダーにより支持して二次成形をな
し、二次成形樹脂の充填によりそれをホルダーの前記沿
面に接合させる一次成形と二次成形とからなる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、配線メンバーを
絶縁樹脂にインサート成形により一体化する配線基盤の
モールド樹脂成形方法に関する。
絶縁樹脂にインサート成形により一体化する配線基盤の
モールド樹脂成形方法に関する。
【0002】
【従来の技術】モールド樹脂成形の配線基盤は、複数の
配線メンバーを絶縁樹脂内に埋設した形態の製品である
が、その製造については、金属薄板をエッチングやプレ
スによって所定の形状に打ち抜き、金型キャビティ内に
これをセットし、この状態でキャビティ内に溶融樹脂が
流し込まれる。この場合、キャビティ内におけるセット
の仕方については、複数の配線メンバーを所定の間隔で
配列する独立方式と、複数の配線メンバーが未分離の網
状で(配線メンバーユニットで)配する一体方式とがあ
る。
配線メンバーを絶縁樹脂内に埋設した形態の製品である
が、その製造については、金属薄板をエッチングやプレ
スによって所定の形状に打ち抜き、金型キャビティ内に
これをセットし、この状態でキャビティ内に溶融樹脂が
流し込まれる。この場合、キャビティ内におけるセット
の仕方については、複数の配線メンバーを所定の間隔で
配列する独立方式と、複数の配線メンバーが未分離の網
状で(配線メンバーユニットで)配する一体方式とがあ
る。
【0003】このうち、複数の配線メンバーによる独立
方式の場合であると、キャビティ内における配列に手数
を要するだけでなく、溶融樹脂の注入時にその勢いで動
いて配線メンバーの位置に狂いが生じることから、これ
を避けるために配線メンバーユニットによる一体方式が
採られる。
方式の場合であると、キャビティ内における配列に手数
を要するだけでなく、溶融樹脂の注入時にその勢いで動
いて配線メンバーの位置に狂いが生じることから、これ
を避けるために配線メンバーユニットによる一体方式が
採られる。
【0004】一体方式の場合であると、配線メンバーど
うしの間にカットする予定の連結部片を通路状に設けた
状態であるので、その配線メンバーユニットをキャビテ
ィ内に設置する作業が容易であると共に、配列に狂いが
生じることもないという利点を有するが、モールド樹脂
成形において連結部片をカット可能に開放しておく必要
があり、そのため、樹脂の開放口に両配線メンバーが電
気的に露出することから絶縁上問題となる。
うしの間にカットする予定の連結部片を通路状に設けた
状態であるので、その配線メンバーユニットをキャビテ
ィ内に設置する作業が容易であると共に、配列に狂いが
生じることもないという利点を有するが、モールド樹脂
成形において連結部片をカット可能に開放しておく必要
があり、そのため、樹脂の開放口に両配線メンバーが電
気的に露出することから絶縁上問題となる。
【0005】図9に連結部片カットの例を示すように、
モールド成形品に、配線メンバー18、18の連結部片
22が露出する窓孔20を設けておき、その部分におい
て連結部片22を切断するが、このようにすると、切断
の両端22a、22a間の直線距離において空間距離E
が、また、窓孔の内面に沿った最短距離において沿面距
離Fが、それぞれ絶縁破壊を防止するために一定以上を
必要とすることから、独立方式のように全配線メンバー
を完全にモールド被覆する絶縁性の高い場合とは違っ
て、配線メンバー相互の間を絶縁の安全性を見込んで相
当に離す必要性があり、このことによって配線基盤の樹
脂モールド成形品がコンパクト化に反して大きくなると
いう問題があった。
モールド成形品に、配線メンバー18、18の連結部片
22が露出する窓孔20を設けておき、その部分におい
て連結部片22を切断するが、このようにすると、切断
の両端22a、22a間の直線距離において空間距離E
が、また、窓孔の内面に沿った最短距離において沿面距
離Fが、それぞれ絶縁破壊を防止するために一定以上を
必要とすることから、独立方式のように全配線メンバー
を完全にモールド被覆する絶縁性の高い場合とは違っ
て、配線メンバー相互の間を絶縁の安全性を見込んで相
当に離す必要性があり、このことによって配線基盤の樹
脂モールド成形品がコンパクト化に反して大きくなると
いう問題があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】空間距離、沿面距離と
も絶縁破壊は放電によって生じ、そのうち、沿面距離
は、導体部(充電部)相互間において樹脂が空間と接す
る面に沿った数値として捉えられるので、仮に、窓孔2
0を溶融樹脂の充填により封じたとすれば、沿面距離F
が無くなるとも考えられるが、その場合でも、窓孔成形
面には充填樹脂面との間に微細には空隙を有し、これに
より依然として沿面距離Fが存在し、またこの場合、沿
面距離は空間距離よりも長いのであるが、空間距離より
も絶縁破壊が生じやすい場合もあり得るので、窓孔20
を樹脂の充填で封じたとしても、配線メンバー18、1
8間を狭めるという問題の解決にはならない。
も絶縁破壊は放電によって生じ、そのうち、沿面距離
は、導体部(充電部)相互間において樹脂が空間と接す
る面に沿った数値として捉えられるので、仮に、窓孔2
0を溶融樹脂の充填により封じたとすれば、沿面距離F
が無くなるとも考えられるが、その場合でも、窓孔成形
面には充填樹脂面との間に微細には空隙を有し、これに
より依然として沿面距離Fが存在し、またこの場合、沿
面距離は空間距離よりも長いのであるが、空間距離より
も絶縁破壊が生じやすい場合もあり得るので、窓孔20
を樹脂の充填で封じたとしても、配線メンバー18、1
8間を狭めるという問題の解決にはならない。
【0007】なお、配線基盤において、絶縁破壊が生じ
た場合には、半導体素子の破壊あるいは動作不良を招い
たり、放電時に放射される電磁波が雑音源となり、これ
によって電子機器に誤動作が生じること等が使用上の障
害として挙げられる。
た場合には、半導体素子の破壊あるいは動作不良を招い
たり、放電時に放射される電磁波が雑音源となり、これ
によって電子機器に誤動作が生じること等が使用上の障
害として挙げられる。
【0008】一方、配線メンバーユニットをインサート
することによりホルダーを樹脂成形してから、配線メン
バー相互間の連結部片を切断し、次に、金型に入れて二
次成形することによって製品を完成する方法を本出願人
において開発した。これによって、多数本または多層構
造に配線メンバーを配列するモールド樹脂成形において
も、金型間において配線メンバーがばらけることなく所
定間隔を保持した正確な配列が得られ、作業性も非常に
良くなった。しかし、一次成形によるホルダーには、配
線メンバーと配線メンバーとの間に絶縁距離としての沿
面距離(図3ではその距離Lに相当する)が存在するこ
とになって、このことが配線メンバー相互の間隔を少な
くすることによって製品をコンパクト化する場合の制約
となっていた。
することによりホルダーを樹脂成形してから、配線メン
バー相互間の連結部片を切断し、次に、金型に入れて二
次成形することによって製品を完成する方法を本出願人
において開発した。これによって、多数本または多層構
造に配線メンバーを配列するモールド樹脂成形において
も、金型間において配線メンバーがばらけることなく所
定間隔を保持した正確な配列が得られ、作業性も非常に
良くなった。しかし、一次成形によるホルダーには、配
線メンバーと配線メンバーとの間に絶縁距離としての沿
面距離(図3ではその距離Lに相当する)が存在するこ
とになって、このことが配線メンバー相互の間隔を少な
くすることによって製品をコンパクト化する場合の制約
となっていた。
【0009】この発明は、上記のような実情に鑑みて、
配線基盤のモールド樹脂成形において、一次成形と二次
成形に分けた場合に、一次成形によるホルダーの外面に
沿った沿面距離が長くなるために、配線メンバー相互の
間隔を狭くなし得る配線基盤のモールド樹脂成形方法を
提供することを目的とした。
配線基盤のモールド樹脂成形において、一次成形と二次
成形に分けた場合に、一次成形によるホルダーの外面に
沿った沿面距離が長くなるために、配線メンバー相互の
間隔を狭くなし得る配線基盤のモールド樹脂成形方法を
提供することを目的とした。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、この発明は、複数の配線メンバーが連結部片によ
って未分離に一体化されている配設メンバーユニット
に、一次成形として樹脂モールドによるホルダーを形成
すると共に、配線メンバー間に面するホルダーの面に、
配線メンバー間の最短距離よりも長くなる起伏した沿面
距離を形成し、連結部片を切断除去することにより分離
した配線メンバー相互をホルダーにより支持して二次成
形をなし、二次成形樹脂の充填によりそれをホルダーの
前記沿面に接合させる一次成形と二次成形とからなる配
線基盤のモールド樹脂成形方法を提供するものである。
めに、この発明は、複数の配線メンバーが連結部片によ
って未分離に一体化されている配設メンバーユニット
に、一次成形として樹脂モールドによるホルダーを形成
すると共に、配線メンバー間に面するホルダーの面に、
配線メンバー間の最短距離よりも長くなる起伏した沿面
距離を形成し、連結部片を切断除去することにより分離
した配線メンバー相互をホルダーにより支持して二次成
形をなし、二次成形樹脂の充填によりそれをホルダーの
前記沿面に接合させる一次成形と二次成形とからなる配
線基盤のモールド樹脂成形方法を提供するものである。
【0011】上記の構成によれば、配線メンバー相互を
ホルダーの位置決めの確定によって正確に保持してモー
ルド樹脂成形をなし得ることは勿論、そのホルダーに形
成した起伏状の沿面距離が、二次成形による樹脂の充填
により、絶縁距離として正確に機能する。つまり、沿面
が単に凹凸等の変化した形状であっても、二次成形がな
ければ、凹凸面上を走る直線距離Lにおいて沿面距離が
生じる可能性があるのに対して、凹凸面と二次成形樹脂
との隙間であると、その凹凸面の面総計距離において絶
縁距離となることが確定する。この点については、後記
する実施例についても述べる。
ホルダーの位置決めの確定によって正確に保持してモー
ルド樹脂成形をなし得ることは勿論、そのホルダーに形
成した起伏状の沿面距離が、二次成形による樹脂の充填
により、絶縁距離として正確に機能する。つまり、沿面
が単に凹凸等の変化した形状であっても、二次成形がな
ければ、凹凸面上を走る直線距離Lにおいて沿面距離が
生じる可能性があるのに対して、凹凸面と二次成形樹脂
との隙間であると、その凹凸面の面総計距離において絶
縁距離となることが確定する。この点については、後記
する実施例についても述べる。
【0012】
【発明の実施の形態】この発明において、沿面距離をな
す起伏形状は特に限定するものではないが、ジグザグ等
の波形面9(請求項2)、段差面13(請求項3)、円
弧面17(請求項4)、突壁15(請求項5,請求項
6)等がこの発明の目的達成に適している。
す起伏形状は特に限定するものではないが、ジグザグ等
の波形面9(請求項2)、段差面13(請求項3)、円
弧面17(請求項4)、突壁15(請求項5,請求項
6)等がこの発明の目的達成に適している。
【0013】また、一次成形は、切断除去される連結部
片3に代わるホルダー7の形成のため、二次成形は、製
品を完成するためにそれぞれなされるが、ホルダー7の
形状は様々となり、実施例のような場合に限られず、窓
孔20を設けて(従来例としての図9参照)、そこに連
結部片22を設け、窓孔20の内周にジグザグ等の起伏
した沿面距離を設ける場合もある。
片3に代わるホルダー7の形成のため、二次成形は、製
品を完成するためにそれぞれなされるが、ホルダー7の
形状は様々となり、実施例のような場合に限られず、窓
孔20を設けて(従来例としての図9参照)、そこに連
結部片22を設け、窓孔20の内周にジグザグ等の起伏
した沿面距離を設ける場合もある。
【0014】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、一次成形によりホルダーに特別に設けた沿面距離が
二次成形によって絶縁距離として確定するために、ホル
ダーにより配線メンバー相互間の間隔も確定することと
も相俟って、絶縁障害を簡単な構造と作業工程により確
実に防止でき、また、配線メンバー相互間を縮めたコン
パクトな製品化に適する等の優れた効果がある。
ば、一次成形によりホルダーに特別に設けた沿面距離が
二次成形によって絶縁距離として確定するために、ホル
ダーにより配線メンバー相互間の間隔も確定することと
も相俟って、絶縁障害を簡単な構造と作業工程により確
実に防止でき、また、配線メンバー相互間を縮めたコン
パクトな製品化に適する等の優れた効果がある。
【0015】
【実施例】次に、この発明を実施例の図面に基づいて説
明する。
明する。
【0016】図1ないし図4は説明の都合から少ない配
線において実施した簡単な例を示したものであって、製
造の手順に従って以下に説明する。
線において実施した簡単な例を示したものであって、製
造の手順に従って以下に説明する。
【0017】図1は、薄い銅板からなる配線メンバーユ
ニットUを示したもので、プレス成形によって3本の配
線メンバー1、1、1を形成すると共に、隣接する配線
メンバー1、1の間に連結部片3を形成し、各配線メン
バー1の端が端子5となっている。そして、この配線メ
ンバーユニットUには、一次樹脂成形により等間隔おき
にリブ状ないしブロック状にホルダー7、7、・・が形
成される(図2)。
ニットUを示したもので、プレス成形によって3本の配
線メンバー1、1、1を形成すると共に、隣接する配線
メンバー1、1の間に連結部片3を形成し、各配線メン
バー1の端が端子5となっている。そして、この配線メ
ンバーユニットUには、一次樹脂成形により等間隔おき
にリブ状ないしブロック状にホルダー7、7、・・が形
成される(図2)。
【0018】同図に示すように、一次成形品Maは、配
線メンバーユニットUについて見ると部分的なインサー
ト成形であるので、正確に各ホルダー7を成形すること
ができる。そして、この成形後において各連結部片3を
切断除去すると、3本の配線メンバー1、1、1がホル
ダー7によって一体化した状態となる。この一次成形の
段階では隣接する配線メンバー1、1間の最短距離Lに
おいて空間距離が生じており、また、ホルダー7には、
配線メンバー1、1間における面に沿面距離がジグザグ
の波形面9によって最短距離Lよりも長く形成してあ
る。この一次成形品Maをインサートすることによって
ほぼ全体的に樹脂被膜する二次成形を行う。図3がその
二次成形品Mbを一部切欠して示す。
線メンバーユニットUについて見ると部分的なインサー
ト成形であるので、正確に各ホルダー7を成形すること
ができる。そして、この成形後において各連結部片3を
切断除去すると、3本の配線メンバー1、1、1がホル
ダー7によって一体化した状態となる。この一次成形の
段階では隣接する配線メンバー1、1間の最短距離Lに
おいて空間距離が生じており、また、ホルダー7には、
配線メンバー1、1間における面に沿面距離がジグザグ
の波形面9によって最短距離Lよりも長く形成してあ
る。この一次成形品Maをインサートすることによって
ほぼ全体的に樹脂被膜する二次成形を行う。図3がその
二次成形品Mbを一部切欠して示す。
【0019】二次成形品Mbでは、二次成形樹脂10に
よって配線メンバー1、1間の空間や連結部片3の切断
箇所の空間が無くなっているので、絶縁距離としての空
間距離は、ソケット11の口の端子5、5間以外には存
在しない(図3、図4参照)。一方、沿面距離について
は、波形面9に二次成形樹脂10が接合しているが、そ
の接合間には微妙な間隙が存在するものとして、その波
形面9に沿って依然として沿面距離が存在する。そし
て、前記の如くその沿面距離は、配線メンバー1、1間
の最短距離Lよりも長い。
よって配線メンバー1、1間の空間や連結部片3の切断
箇所の空間が無くなっているので、絶縁距離としての空
間距離は、ソケット11の口の端子5、5間以外には存
在しない(図3、図4参照)。一方、沿面距離について
は、波形面9に二次成形樹脂10が接合しているが、そ
の接合間には微妙な間隙が存在するものとして、その波
形面9に沿って依然として沿面距離が存在する。そし
て、前記の如くその沿面距離は、配線メンバー1、1間
の最短距離Lよりも長い。
【0020】この場合、波形面9のジグザグが正三角形
の一辺の連続として形成されているとすれば、底辺の連
続が最短距離Lに相当することから、波形面9によって
沿面距離が2倍に増加されたことになる。しかし、この
波形面9が二次成形樹脂10の充填によって接合してい
ない場合には(図2の一次成形状態)、ジグザグの頂点
Pと頂点Pとの連続空間が空間距離(広義には沿面距
離)としてとらえられるために(谷間間の放電のため
に)、距離や電圧の程度等にもよるが、必ずしも絶縁距
離が延びたことにはならない。二次成形樹脂10によっ
てジグザグの谷間間が絶縁されるために、ジグザグの波
形面9に沿った延長された沿面距離が絶縁距離として確
実に機能することになる。
の一辺の連続として形成されているとすれば、底辺の連
続が最短距離Lに相当することから、波形面9によって
沿面距離が2倍に増加されたことになる。しかし、この
波形面9が二次成形樹脂10の充填によって接合してい
ない場合には(図2の一次成形状態)、ジグザグの頂点
Pと頂点Pとの連続空間が空間距離(広義には沿面距
離)としてとらえられるために(谷間間の放電のため
に)、距離や電圧の程度等にもよるが、必ずしも絶縁距
離が延びたことにはならない。二次成形樹脂10によっ
てジグザグの谷間間が絶縁されるために、ジグザグの波
形面9に沿った延長された沿面距離が絶縁距離として確
実に機能することになる。
【0021】図5の場合であると、ホルダー7の一側面
に凸部9aを他面に凹部9bを形成したもので、この場
合も、前記実施例の数例として波形面9としてとらえる
ことができる。また、図6ではホルダー7の両側面の段
差面13、13が形成されており、この場合も、二次成
形樹脂10によって初めてその段差面13が絶縁距離と
しての沿面距離として機能する。
に凸部9aを他面に凹部9bを形成したもので、この場
合も、前記実施例の数例として波形面9としてとらえる
ことができる。また、図6ではホルダー7の両側面の段
差面13、13が形成されており、この場合も、二次成
形樹脂10によって初めてその段差面13が絶縁距離と
しての沿面距離として機能する。
【0022】また、図7の場合であると、ホルダー7が
一対の配線メンバー1、1の間を遮ぎるように突壁15
を形成してあって、且つ、突壁15の外面にジグザグの
波形面9を形成することによって、二重に絶縁距離とし
ての沿面距離を延ばしてある。また、図8の場合である
と、配線メンバー1、1間に、円弧面17、17を形成
することによって、沿面距離が延ばしてある。
一対の配線メンバー1、1の間を遮ぎるように突壁15
を形成してあって、且つ、突壁15の外面にジグザグの
波形面9を形成することによって、二重に絶縁距離とし
ての沿面距離を延ばしてある。また、図8の場合である
と、配線メンバー1、1間に、円弧面17、17を形成
することによって、沿面距離が延ばしてある。
【図1】この発明方法に使用する配線メンバーユニット
の一例を示す斜視図である。
の一例を示す斜視図である。
【図2】同配線メンバーユニットをインサートしてなす
一次成形と、連結部片の切断除去との状態を示す斜視図
である。
一次成形と、連結部片の切断除去との状態を示す斜視図
である。
【図3】一次成形に次ぐ二次成形の状態を一部切欠して
示す斜視図である。
示す斜視図である。
【図4】図3のA−A線矢視の拡大断面図である。
【図5】他の実施例を示す図4に対応する断面図であ
る。
る。
【図6】他の実施例を示す図4に対応する断面図であ
る。
る。
【図7】他の実施例を示す二次成形の横断面図である。
【図8】他の実施例を示す図4に対応する断面図であ
る。
る。
【図9】従来例の説明図である。
Ma 一次成形品 Mb 二次成形品 U 配線メンバーユニット L 最短距離 1 配線メンバー 3 連結部片 7 ホルダー 9 波形面 10 二次成形樹脂 13 段差面 15 突壁 17 円弧面
Claims (6)
- 【請求項1】 複数の配線メンバーが連結部片によって
未分離に一体化されている配設メンバーユニットに、一
次成形として樹脂モールドによるホルダーを形成すると
共に、配線メンバー間に面するホルダーの面に、配線メ
ンバー間の最短距離よりも長くなる起伏した沿面距離を
形成し、連結部片を切断除去することにより分離した配
線メンバー相互をホルダーにより支持して二次成形をな
し、二次成形樹脂の充填によりそれをホルダーの前記沿
面に接合させることを特徴とする一次成形と二次成形と
からなる配線基盤のモールド樹脂成形方法。 - 【請求項2】 ホルダーの起伏した沿面距離を波形面に
より設けることを特徴とする請求項1記載の配線基盤の
モールド樹脂成形方法。 - 【請求項3】 ホルダーの起伏した沿面距離を段差面に
より設けることを特徴とする請求項1記載の配線基盤の
モールド樹脂成形方法。 - 【請求項4】 ホルダーの起伏した沿面距離を円弧面に
より設けることを特徴とする請求項1記載の配線基盤の
モールド樹脂成形方法。 - 【請求項5】 ホルダーの起伏した沿面距離を、配線メ
ンバー間の突壁により設けることを特徴とする請求項1
記載の配線基盤のモールド樹脂成形方法。 - 【請求項6】 ホルダーの起伏した沿面距離を、配線メ
ンバー間の突壁と、その外面の波形面,段差面,円弧面
等により設けることを特徴とする請求項1記載の配線基
盤のモールド樹脂成形方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000057217A JP2001239543A (ja) | 2000-03-02 | 2000-03-02 | 配線基盤のモールド樹脂成形方法 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000057217A JP2001239543A (ja) | 2000-03-02 | 2000-03-02 | 配線基盤のモールド樹脂成形方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001239543A true JP2001239543A (ja) | 2001-09-04 |
Family
ID=18578046
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000057217A Pending JP2001239543A (ja) | 2000-03-02 | 2000-03-02 | 配線基盤のモールド樹脂成形方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001239543A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018073704A (ja) * | 2016-11-01 | 2018-05-10 | 住友電装株式会社 | コネクタ |
CN114801032A (zh) * | 2022-04-07 | 2022-07-29 | 无锡市科虹标牌有限公司 | Ime工艺中线路出线位置的防护工艺 |
-
2000
- 2000-03-02 JP JP2000057217A patent/JP2001239543A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018073704A (ja) * | 2016-11-01 | 2018-05-10 | 住友電装株式会社 | コネクタ |
CN114801032A (zh) * | 2022-04-07 | 2022-07-29 | 无锡市科虹标牌有限公司 | Ime工艺中线路出线位置的防护工艺 |
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