JPH0677755A - ノイズフィルタ及びその製造方法 - Google Patents

ノイズフィルタ及びその製造方法

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JPH0677755A
JPH0677755A JP4253904A JP25390492A JPH0677755A JP H0677755 A JPH0677755 A JP H0677755A JP 4253904 A JP4253904 A JP 4253904A JP 25390492 A JP25390492 A JP 25390492A JP H0677755 A JPH0677755 A JP H0677755A
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lead
spiral
terminal
dielectric
leads
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Takeshi Ikeda
毅 池田
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  • Fixed Capacitors And Capacitor Manufacturing Machines (AREA)
  • Control Of Motors That Do Not Use Commutators (AREA)
  • Filters And Equalizers (AREA)
  • Coils Or Transformers For Communication (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 容易かつ正確に製造することができるノイズ
フィルタ及びその製造方法を提供する。 【構成】 まず、連結部42と、連結部42から延設さ
れた分離端子リード26および複数の連続端子リード2
2,32と、前記連続端子リード22,32から延設さ
れ互いに相隣接するように配設された複数のスパイラル
リード20,30と、を有するリードフレーム40を形
成する。次に、前記分離端子リード26と、対応するス
パイラルリード20の内端部24側とをワイヤボンディ
ング28により接続する。次に、前記各端子リード2
2,26,32が外部に露出しかつ各スパイラルリード
20,30が一体的に保持されるよう、前記各スパイラ
ルリード20,30の周囲を誘電体10を用い一体的に
被覆する。次に、誘電体10による被覆終了後、リード
フレーム40の連結部42から前記各端子リード22,
26,32を切断する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はノイズフィルタ及びその
製造方法に関し、特に分布定数型のLCノイズフィルタ
及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図10〜12には、特開平3−7413
号公報記載の従来の分布定数型のLCノイズフィルタが
示されている。
【0003】このLCノイズフィルタは、図10(A)
に示すよう、絶縁性基板80の表面側に、相隣接する二
本のスパイラル溝82、84を形成し、これら各スパイ
ラル溝82、84内に、第1および第2スパイラル導体
90、92を形成する。これら各スパイラル導体90、
92の外端部は端子94、98に接続される。
【0004】また、図10(C)に示すよう、絶縁性基
板80の裏面側に設けられた溝にはリード100が設け
られている。このリード100の外端部は端子96に接
続され、その内端部は図10(B)に示すよう、スルー
ホール88を介して第1のスパイラル導体90の内端部
と接続されている。尚、図10(B)は、同図(A)の
A−A断面である。
【0005】このタイプのLCノイズフィルタは、端子
94、96、98およびリード100の形成領域以外の
部分、さらには溝82、84およびスルーホール88以
外の部分に予めレジストを塗布しておき、レジストが塗
布された基板80を、液状の導電体が充填された導電槽
内にディッピングすることにより形成される。
【0006】図11には、このようにして形成されたL
Cノイズフィルタの等価回路図が示されている。
【0007】ここにおいて、入出力端子94、96に接
続された第1のスパイラル導体90は、信号通電用のイ
ンダクタとして機能する。さらに、接地端子98と接続
された第2のスパイラル導体92は、第1のスパイラル
導体90との間にキャパシタンスCを分布定数的に形成
する。
【0008】したがって、このLCノイズフィルタは、
LおよびCからなる分布定数タイプのLCフィルタとし
て機能することになる。
【0009】特に、このタイプのLCノイズフィルタ
は、図12に示すよう、第1および第2のスパイラル導
体90、92が、溝82、84の間に位置する壁体86
を挾んで互いに相対向し、両者の間にキャパシタンスC
が分布定数的に形成されている。したがって、絶縁性基
板80として、誘電率の高い材料を用いることにより、
キャパシタンスCの値を必要に応じ大きな値に設定でき
るという優れた特徴を有する。
【0010】これに加えて、各スパイラル導体90、9
2は壁体86を介して相互に分離されているため、信号
通電用の第1のスパイラル90に、高周波の信号が通電
された場合でも、各スパイラル導体90、92間の線間
短絡が確実に防止され、低周波から高周波界域にわたり
優れた電気的特性を有するノイズフィルタとして機能す
ることになる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】このように優れた特徴
を有するLCノイズフィルタであるのにかかわらず、こ
の溝型のLCノイズフィルタは、次のような製造上の問
題があった。
【0012】前記ノイズフィルタでは、基板80がセラ
ミックスなどの硬質の材料を用い、形成されている場合
がある。また、高密の実装タイプのノイズフィルタで
は、基板80そのものが極めて小さなものとして形成さ
れる。
【0013】したがって、このような硬くかつ小さな基
板80に、微細かつ複雑な形状をした溝82、84を所
定の深さで、しかも決められた形状に正確に形成するこ
とは極めて難しく、高度な技術が必要となるという問題
があった。
【0014】さらに、微細かつ複雑な形状をした溝8
2、84内には、空気の逃げ場が少ない。したがって、
液状の導電体が満たされた槽内に基板80をディッピン
グした際に、溝82,84内の空気が導電体の侵入を邪
魔する。このため、導電体を各溝82、84の奥まで、
しかもその全長にわたって確実に充填するには高度な技
術が必要となるという問題があった。
【0015】本発明は、このような従来の課題に鑑み成
されたものであり、その目的は、容易かつ正確に製造す
ることができ、溝型と同程度またはそれ以上の特性を有
するるノイズフィルタ及びその製造方法を提供すること
にある。
【0016】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明は、互いに相隣接するように配設された複数
のスパイラルリードを有する導電性リードフレームと、
前記複数のスパイラルリードの周囲を一体的に被覆し、
各スパイラルリードを一体的に保持する誘電体と、を含
み、前記各スパイラルリードのいずれか1つは、通電用
インダクタとして機能する通電用スパイラルリードとし
て形成され、しかも通電用スパイラルリードは、誘電体
を介して隣接する隣接スパイラルリードとの間にキャパ
シタンスを形成することを特徴とする。
【0017】また、本発明は、互いに相隣接するように
配設された複数のスパイラルリードを有する導電性リー
ドフレームと、前記複数のスパイラルリードの周囲を一
体的に被覆し、各スパイラルリードを一体的に保持する
誘電体と、を含み、前記リードフレームは、前記各スパ
イラルリードの外端部側から外部に延設された連続端子
リードと、前記各スパイラルリードの外部に分離形成さ
れた少なくとも1つの分離端子リードと、を含み、前記
分離端子リードと、対応するスパイラルリードの内端部
側とが導電体により接続された状態で、各端子リードが
外部に露出するよう前記各スパイラルリードの周囲が前
記誘電体で一体的に被覆形成され、前記各スパイラルリ
ードのいずれか1つは、両端が前記連続端子リードと分
離端子リードとに接続され通電用インダクタとして機能
する通電用スパイラルリードとして形成され、しかも通
電用スパイラルリードは、誘電体を介して隣接する隣接
スパイラルリードとの間にキャパシタンスを形成するこ
とを特徴とする。
【0018】また、本発明は、互いに相隣接するように
配設された複数のスパイラルリードを有する導電性リー
ドフレームと、前記複数のスパイラルリードの周囲を一
体的に被覆し、各スパイラルリードを一体的に保持する
誘電体と、前記誘電体の周囲に形成された複数の端子パ
ターンと、を含み、前記リードフレームは、前記各スパ
イラルリードの外端部側から外部に延設された連続端子
リードと、前記各スパイラルリードの外部に分離形成さ
れた少なくとも1つの分離端子リードと、を含み、前記
分離端子リードと、対応するスパイラルリードの内端部
側とが導電体により接続された状態で、各端子リードが
外部に露出するよう前記各スパイラルリードの周囲が前
記誘電体で一体的に被覆形成され、前記端子パターン
は、前記端子リードを誘電体周囲に折り曲げて、または
前記端子リードを誘電体の端面で切断し、かつ誘電体の
周囲に前記各切断端子リードと接続された所定パターン
の導電体を被覆することにより形成され、前記各スパイ
ラルリードのいずれか1つは、両端が前記連続端子リー
ドと分離端子リードとに接続され通電用インダクタとし
て機能する通電用スパイラルリードとして形成され、し
かも通電用スパイラルリードは、誘電体を介して隣接す
る隣接スパイラルリードとの間にキャパシタンスを形成
することを特徴とする。
【0019】また、本発明は、互いに相隣接するように
配設された複数のスパイラルリードを有する導電性リー
ドフレームと、前記複数のスパイラルリードの周囲を一
体的に被覆し、各スパイラルリードを一体的に保持する
誘電体と、前記誘電体の周囲に形成された複数の端子パ
ターンと、を含み、前記リードフレームは、前記各スパ
イラルリードの外端部側から外部に延設された連続端子
リードと、少なくとも1つのスパイラルリードの内端部
を折曲げ形成された折曲げ端子リードと、を含み、前記
各端子リードが外部に露出するよう前記各スパイラルリ
ードの周囲が前記誘電体で一体的に被覆形成され、前記
端子パターンは、前記端子リードを誘電体周囲に折り曲
げて、または前記端子リードを誘電体の端面で切断し、
かつ誘電体の周囲に前記各切断端子リードと接続された
所定パターンの導電体を被覆することにより形成され、
前記各スパイラルリードのいずれか1つは、両端が前記
連続端子リードと折曲げ端子リードとに接続され通電用
インダクタとして機能する通電用スパイラルリードとし
て形成され、しかも通電用スパイラルリードは、誘電体
を介して隣接する隣接スパイラルリードとの間にキャパ
シタンスを形成することを特徴とする。
【0020】また本発明の方法は、連結部と、前記連結
部から延設された少なくとも1つの分離端子リードおよ
び複数の連続端子リードと、前記連続端子リードから延
設され互いに相隣接するように配設された複数のスパイ
ラルリードと、を有する導電性リードフレームを作成す
る工程と、前記分離端子リードと、対応するスパイラル
リードの内端部側とを導電体により接続する工程と、前
記各端子リードが外部に露出しかつ各スパイラルリード
が一体的に保持されるよう、前記各スパイラルリードの
周囲を誘電体を用い一体的に被覆する工程と、 誘電体
による被覆終了後、リードフレームの連結部から前記各
端子リードを切断する工程と、を含むことを特徴とす
る。
【0021】また、本発明の方法は、連結部と、前記連
結部から延設された複数の連続端子リードと、前記連続
端子リードから延設され互いに相隣接するように配設さ
れた複数のスパイラルリードと、少なくとも1つのスパ
イラルリードの内端部を折曲げてなる折曲げ端子リード
と、を有する導電性リードフレームを作成する工程と、
前記各端子リードが外部に露出しかつ各スパイラルリー
ドが一体的に保持されるよう、前記各スパイラルリード
の周囲を誘電体を用い一体的に被覆する工程と、 誘電
体による被覆終了後、リードフレームの連結部から前記
各端子リードを切断する工程と、前記端子リードを誘電
体周囲に折り曲げて、または前記端子リードを誘電体の
端面で切断し、かつ誘電体の周囲に前記各切断端子リー
ドと接続された導電体を被覆することにより、誘電体の
周囲に端子パターンを形成する工程と、を含むことを特
徴とする。
【0022】
【作用】次に本発明の作用を説明する。
【0023】前述した従来の溝型LCノイズフィルタで
は、絶縁性基板の表面に第1および第2のスパイラル溝
を予め形成しておき、これら各スパイラル溝内に導電体
を充填し、第1および第2のスパイラル導体を形成して
いた。これに対して本発明では、互いに隣接配置された
複数のスパイラルリードを有するリードフレームを予め
形成しておき、各スパイラルリードの周囲を誘電体で一
体的に被覆形成する。これにより、各スパイラルリード
の隣接間隙には、誘電体が介在するようになり、各リー
ドは、従来の溝型と同様に、誘電体の壁体を介し相対向
し、各スパイラルリード間にはキャパシタが分布定数的
に形成されることになる。
【0024】したがって、本発明のLCノイズフィルタ
によれば、従来の溝タイプと同様またはそれ以上の特性
を奏することができ、しかもその製造は、リードフレー
ムのスパイラルリードを、液状の誘電体内にディッピン
グするという簡単な方法で行うことができ、その製造を
簡単かつ安価に行うことができる。
【0025】特に、本発明によれば、高密度実装用にノ
イズフィルタが小型に形成される場合でも、各スパイラ
ルリード間に誘電体を確実に、しかもその全長にわたっ
て確実に介在させることができ、その結果、期待する特
性を奏するノイズフィルタを確実に製造することができ
る。
【0026】
【実施例】次に本発明の好適な実施例を図面に基づき詳
細に説明する。第1実施例 本発明の好適な第1実施例を、3端子ノーマルモード型
ノイズフィルタを製造する場合を例にとり、説明する。
【0027】図4(A)〜(C)には、実施例のノイズ
フィルタの製造方法が工程順に示されている。
【0028】まず、第1の工程では、図4(A)に示す
導電性リードフレーム40を形成する。
【0029】このリードフレーム40は、帯状に伸びた
連結部42と、この連結部42の幅方向一端側に一定間
隔をおいて形成された各フィルタの回路パターン部4
4、44……とを含む。
【0030】前記回路パターン部44は、連結部42か
ら一定間隔で延設された連続端子リード22,32およ
び分離端子リード26と、前記連続端子リード22,3
2の端部から延設され、互いに相隣接するように配置さ
れた第1および第2のスパイラルリード20,30とを
含む。前記第1および第2のスパイラルリード20,3
0は、互いに一定の隙間Aを介して相対向している。
【0031】このようなリードフレーム40は、銅また
はニッケル合金等からなる導電板をプレス加工またはエ
ッチングすることにより形成することができる。
【0032】なお、前記リードフレーム40は、全体を
半田メッキまたはその他の良導電性金属でメッキするこ
とが好ましい。
【0033】本実施例では、このように形成されたリー
ドフレーム40を用いて、次に図4(B)に示す第2の
工程を行う。この第2の工程では、ワイヤボンディング
を行い、通電用として用いられる第1のスパイラルリー
ド20の内端部24と分離端子リード26とを導電性の
金属線28を用いて電気的に接続する。なお、金属線2
8は、スポット溶接により内端部24,端子リード26
と接続してもよい。
【0034】そして、端子リード22,26が、通電用
の入出力リードとして用いられ、端子リード32が接地
用のリードとして用いられる。
【0035】次に、図4(C)に示す第3の工程を行
う。この工程では、リードフレーム40の各回路パター
ン部44,44……を所定の液状誘電体が満たされた誘
電体槽内にディッピングする。このとき、各回路パター
ン部44は、各端子リード部22,26,32の一部と
スパイラルリード20,30とが完全に誘電体内に埋没
するようにディッピングを行う。その後、リードフレー
ム40を誘電体槽から引き上げると、図1に示すよう、
各端子リード22,26,32の一部と各スパイラルリ
ード20,30の全周には、誘電体10が付着した状態
となる。
【0036】特に、前記誘電体10は各スパイラルリー
ド20,30の隣接間隙A内に、その全長にわたって確
実に入り込むようにして付着している。この隣接間隙A
に存在する誘電体10は、隣接するスパイラルリード2
0,30を相互に隔てる隔壁部12として機能すること
になり、第1および第2のスパイラルリード20,30
は、隔壁部12を構成する誘電体10を介して相対向し
両者の間にキャパシタを分布定数的に形成されることに
なる。なお、図1に示す説明図は、回路パターン部44
が外部から見えるように、誘電体10の一部を切り欠い
て図示している。
【0037】このようにして、リードフレーム40の各
回路パターン部40に誘電体10を付着させた後、これ
を乾燥固化させると、誘電体10は隣接する各スパイラ
ルリード20,30および分離端子リード26を一体的
に保持する回路パターン保持部としても機能することに
なる。なお、このように形成された各LCノイズフィル
タに対し、防塵等のため、必要に応じエポキシ樹脂等に
よる表面コーティングを行ってもよい。
【0038】次に、図4(C)に示すよう、図中一点鎖
線で示す位置において各端子リード22,26,32を
連結部42から切断する。これにより、一つのリードフ
レーム40から、複数個のLCノイズフィルタを同時に
製造することができる。
【0039】このように、本実施例によれば、リードフ
レーム40を用いた簡単な工程でLCノイズフィルタを
形成することができ、しかも従来に比べLCノイズフィ
ルタの製造が極めて簡単なものとなり、従来の溝型ノイ
ズフィルタと同様もしくはそれ以上の特性を持ったフィ
ルタを安価に製造することが可能となる。
【0040】特に、本実施例によれば、一個のリードフ
レーム40から同時に多数のLCノイズフィルタを形成
することができるため、LCノイズフィルタの生産効率
が飛躍的に高まり、フィルタ単品の大幅なコストダウン
を図ることが可能となる。
【0041】図1には、このようにして形成されたLC
ノイズフィルタの斜視図が概略的に示されている。な
お、同図は、前述したように誘電体10の表面を切り欠
いて図示している。図2には、前記図1の横断面が概略
的に示されている。
【0042】図3には、本実施例のLCノイズフィルタ
の等価回路図が示されている。
【0043】実施例のノイズフィルタは、第1および第
2のスパイラルリード20,30が、それぞれインダク
タL1,L2として機能する。特に、両端が入出力端子
リード22,26と接続された第1のスパイラルリード
26は、通電用のインダクタ導体として機能する。さら
に、一端が接地用端子リード32と接続された第2のス
パイラルリード30は、第1のスパイラルリード20と
の間で静電容量により容量結合して、キャパシタンスC
を分布定数的に形成するキャパシタ導体として機能す
る。したがって、実施例のLCノイズフィルタは、いわ
ゆる3端子のノーマルモード型ノイズフィルタとして機
能することになる。
【0044】特に、実施例のノイズフィルタは、第1お
よび第2のスパイラルリード20,30が、図1,図2
に示すよう誘電体から成る隔壁部12を介して相対向す
るよう隣接している。このため、誘電体10として誘電
率の高い材料を用いることにより、両者の間に形成され
るキャパシタンスCの値を必要に応じ大きな値に設定す
ることができる。
【0045】これに加えて、実施例では、従来の溝型フ
ィルタと異なり、各スパイラルリード20,30の表面
が露出することはなく、各リード20,30の表面全域
が誘電体10で絶縁されている。したがって、通電用の
第1のスパイラルリード20に供給される信号の周波数
が高い場合でも、従来に比べ、隣接するスパイラルリー
ド20,30間の線間短絡現象をより確実に防止し、低
周波域から高周波域にわたり優れた特性を有する分布定
数タイプのLCノイズフィルタを得ることができる。第2実施例 次に、本発明の第2実施例を、4端子コモンモード型の
LCノイズフィルタを製造する場合を例にとり説明す
る。なお、前記第1実施例と対応する部材には同一符号
を付しその説明は省略する。
【0046】図7(A),(B)には、実施例のノイズ
フィルタの主要な製造工程が示されている。
【0047】まず第1の工程では、図7(A)に示すリ
ードフレーム40を作成する。
【0048】このリードフレーム40は、帯状にのびた
連結部42と、この連結部42の幅方向一端側に一定間
隔を於いて形成された回路パターン部44,44…とを
含む。
【0049】前記回路パターン部44は、連結部42か
ら一定間隔で延設された二本の連結端子リード22,3
2および二本の分離端子リード26,36と、前記連結
端子リード22,32の端部から延設され、互いに相隣
接するよう配置された第1および第2のスパイラルリー
ド20,30とを含む。前記第1および第2のスパイラ
ル20,30は互いに一定の隙間Aを介して相対向して
いる。
【0050】次に、図4(B)に示す第2の工程を行
う。この第2の工程では、ワイヤボンディングを行い、
前記第1および第2のスパイラルリード20,30の内
端部24,34と各分離端子リード26,36とを導電
性の金属線28,38を用いて電気的に接続する。
【0051】実施例では、各端子リード22,26,3
2,36を、通電用の入出力リードとして用いる。
【0052】次に、図示しない第3の工程を行う。この
工程では、リードフレーム40の各回路パターン部4
4,44……を所定の液状誘電体が満たされた誘電体槽
内にディッピングする。このとき、各回路パターン部4
4は、各端子リード22,26,32,36の図中上端
部および第1および第2のスパイラルリード20,30
が完全に誘電体内に埋没するようにディッピングを行
う。その後、リードフレーム40を誘電体槽から引上
げ、前記第1実施例と同様にして誘電体を乾燥固化させ
る。また、必要に応じ、乾燥固化した誘電体の表面に、
エポキシ樹脂などによる表面コーティングを行う。
【0053】この状態では、リードフレーム40状に複
数のLCノイズフィルタが等間隔に形成されている。
【0054】次に、各LCノイズフィルタを連結部42
から切り離す工程を行う。この工程では、各回路パター
ン部44の端子リード22,26,32,36を、連結
部42から切断する。これにより、一個のリードフレー
ム40から、同時に複数のLCノイズフィルタが得られ
ることになる。
【0055】図5には、このように形成されたLCノイ
ズフィルタの概略斜視図が示されている。同図では、回
路パターン部44と誘電体10との相互の位置関係が明
確になるよう、誘電体10の表面を切り欠いて表してい
る。
【0056】図6には、実施例のLCノイズフィルタの
等価回路図が示されている。
【0057】本実施例では、第2のスパイラルリード3
0の両端に入出力リード32、36を接続し、いわゆる
4端子コモンモード型ノイズフィルタとして形成した点
が、前記第1実施例と異なる。
【0058】すなわち、第1、第2のスパイラルリード
20、30が、通電用のインダクタL1、L2として機
能し、しかも相隣接するスパイラルリード20、30が
静電容量により容量結合して、両者間にキャパシタンス
Cが分布定数的に形成され、いわゆる4端子コモンモー
ド型のノイズフィルタとして機能することになる。
【0059】なお、その他の構成、作用効果は前記第1
実施例と同様であるので、ここではその説明は省略す
る。第3実施例 次に、本発明の第3実施例を、コモンモード型の5端子
ノイズフィルタを例にとり説明する。なお、前記第1実
施例と対応する部材には同一符号を付しその説明は省略
する。
【0060】図8には、実施例のノイズフィルタの概略
斜視図が示されている。なお、実際のフィルタでは、回
路パターン部44の外周は全て誘電体10により被覆形
成されているが、ここでは誘電体10と回路パターン部
44との相互の関係が視覚的に理解できるよう、誘電体
10の一部が切り欠いて表されている。
【0061】実施例のノイズフィルタは、3本の連続端
子リード22,32,62と、2本の分離端子リード2
6,66と、前記連続端子リード22,32,62の端
部から延設され、互いに相隣接するよう配置された3本
のスパイラルリード20,30,60とを含む。そし
て、第1,第3のスパイラルリード20,60の内端部
24,64は、対応する分離端子リード26,66と金
属線28,68を用いて接続されている。
【0062】そして、このように形成された回路パター
ン部44は、各端子リード22,26,32,62,6
6の端部と、各スパイラル20,30,60の全部とが
誘電体10により一体的に被覆形成されている。
【0063】なお、実施例のLCノイズフィルタの製造
工程は、前記第1実施例とほぼ同様なので、ここではそ
の説明は省略する。
【0064】図9には、実施例のLCノイズフィルタの
等価回路図が示されている。
【0065】本実施例において、第1および第3のスパ
イラルリード20,60は、その両端に端子リード2
2,26,62,66が接続された通電用インダクタL
1,L2として用いられる。また、第2のスパイラルリ
ード30は、その一端にアース用端子リード32が接続
され、前記第1および第3のスパイラルリード20,6
0との間でキャパシタンスC1,C2を分布定数的に形
成するキャパシタ導体として用いられる。
【0066】したがって実施例のノイズフィルタは、5
端子のコモンモード型ノイズフィルタとして機能するこ
ととなる。
【0067】なお、本発明は前記各実施例に限定される
ものではなく、本発明の要旨の範囲内で各種の変形実施
が可能である。
【0068】例えば、接地用のキャパシタとして機能す
る第2のスパイラルリード30を、必要に応じ複数に分
割し、各分割区間を接地するように形成してもよい。
【0069】また、前記各実施例では、各端子リード2
2,26,32,36がリードピンとして機能するタイ
プのLCノイズフィルタを例にとり説明したが、本発明
はこれに限らず、いわゆるSMD(サーフェス・マウン
ト・デバイス)タイプのLCノイズフィルタにも適用可
能であることはいうまでもない。
【0070】図13には、SMDタイプのLCノイズフ
ィルタの製造工程の一例が示されている。ここにおい
て、図13(A)には、前記第1実施例に記載の製造工
程に従って形成された3端子LCノイズフィルタが示さ
れている。このLCノイズフィルタから、各端子リード
22,26,32を図中一点鎖線で示す位置(誘電体1
0の端面)で切断し、次に図13(B),(B´)に示
すよう、絶縁体10の端面に端子22,26,32の切
断面を露出させる。なお、図13(B)は、端子22,
26,32が切断されたフィルタを、同図(A)と同じ
角度から見た図であり,図13(B´)は同図(B)を
図中下方向から見た側面図である。
【0071】次に、図13(C)に示すよう、誘電体1
0の周囲にマスキングテープ12を貼り付ける。このマ
スキングテープ12の貼り付けは、後述する電極パター
ン形成領域を除く領域に対して行われる。
【0072】次に、図13(D)に示すよう、誘電体1
0の周囲に、メタライズコンデンサにおける端子形成技
術を利用して、半田放電によるメタライズ処理を施す。
実施例では図示しないコーティング装置を用いて、誘電
体10の全面に半田をメタライズしている。
【0073】次に、図13(E)に示すよう、誘電体1
0からマスキングテープ12を取り外す。これにより、
誘電体10の外周面には各端子リード22,26,32
と電気的に接続された端子パターン22A,26A,3
2Aが形成される。
【0074】このようにして、SMDタイプのLCノイ
ズフィルタを形成することができる。
【0075】なお、この場合には、図14に示すよう各
端子リード22,26を、図中一点鎖線で示すよう幅広
に形成しておき、その後、その端面が誘電体10から露
出するよう、これら各端子リード22,26,32を図
中実線で示す位置で誘電体10と共にレーザ光等で切断
するように形成することが好ましい。これにより、誘電
体10の両側に位置する端子リード20,26と、端子
パターン22A,26Aとの接触面積が増大し、その電
気的接続をより安定して行うことができる。
【0076】また、図15,16にはSMDタイプのL
Cノイズフィルタの他の製造方法の一例が示されてい
る。前記第1実施例では、スパイラルリード20の内端
部と端子リード26との接続に金属線28を用いたが、
ここでは、金属線28を用いずに、図16に示すようス
パイラルリード20の内端部を上方向に直角に曲げ起こ
して、折り曲げ端子リード24とし、この折り曲げ端子
リード24が誘電体10の外部に露出するように形成し
ている。なお、図16は、リードフレーム10の回路パ
ターンが視覚的に分かりやすくなるよう、誘電体10の
表面側を切欠いて図示したものであるが、実際にはリー
ドフレーム40を誘電体槽内にディッピングし、その後
乾燥固化させた状態では、図15(A)に示すようにな
る。この状態では、誘電体10から各端子リード22,
24,32が外部に露出した状態となる。
【0077】次に、図15(B),(B´)に示すよ
う、各端子リード22,24,32を、誘電体10の端
面からその切断面がのぞくよう、これらを切断除去す
る。なお、図15(B)は、端子リードが生産された誘
電体10を、図15(A)と同じ角度から見た図であ
り、同図(B´)は、同図(B)を図中下方向から見た
側面図である。
【0078】次に図15(C)に示すよう誘電体10に
対しマスキングテープ12を貼り付ける。このマスキン
グテープ12の貼り付けは、後述する端子パターンの形
成領域を除く領域に対して行われる。
【0079】次に、図15(D)に示すよう、誘電体1
0に対し、半田放電によるメタライズ処理を行う。
【0080】次に、図15(E)に示すよう、誘電体1
0からマスキングテープ12を取り外し、これにより、
誘電体10の表面に、前記各端子リード22,24,3
2と電気的に接続された端子パターン22A,26A,
32が形成されることになる。
【0081】なお、このような端子パターン22A,2
6A,32Aの形成は、前述したように端子リード2
2,24,26,32を切断除去しメタライズ処理する
場合に代え、これら各端子リード22,24,26,3
2を誘電体10の周囲に折り曲げ、必要に応じその表面
をメタライズ処理することにより行っている。
【0082】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
リードフレームを用い、従来の溝型タイプと同様または
それ以上の特性を持つLCノイズフィルタを簡単かつ安
価に形成することが可能となる。
【0083】特に、本発明の製造方法によれば、リード
フレームを用いて同時に複数個のLCノイズフィルタを
形成することができるため、従来に比べノイズフィルタ
の大幅なコストダウンを図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施例に係るノイズフィルタを一
部破断して示す斜視図である。
【図2】第一実施例のノイズフィルタの横断面図であ
る。
【図3】第一実施例のノイズフィルタの等価回路図であ
る。
【図4】第一実施例のノイズフィルタの製造工程の概略
説明図である。
【図5】本発明の第二実施例に係るノイズフィルタを一
部破断して示す斜視図である。
【図6】第二実施例のノイズフィルタの等価回路図であ
る。
【図7】第二実施例のノイズフィルタの主要製造工程の
概略説明図である。
【図8】本発明の第三実施例に係るノイズフィルタを一
部破断して示す斜視図である。
【図9】第三実施例のノイズフィルタの等価回路図であ
る。
【図10】従来の溝型ノイズフィルタを示す説明図であ
る。
【図11】従来のノイズフィルタの等価回路図である。
【図12】壁体を挾んで相対向する導体の概略説明図で
ある。
【図13】SMDタイプのLCノイズフィルタの他の製
造工程の要部説明図である。
【図14】本発明の他のノイズフィルタの、一部切り欠
いた斜視説明図である。
【図15】SMDタイプのLCノイズフィルタのその他
の製造工程の要部を示す説明図である。
【図16】その他の実施例のLCノイズフィルタの一部
切り欠いた概略斜視説明図である。
【符号の説明】
10 誘電体 12 隔璧部 20,30,60 スパイラルリード 22,26,32,36,62,66 端子リード 28,68 金属線 40 リードフレーム 42 連結部 44 回路パターン部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01P 7/00 Z

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに相隣接するように配設された複数
    のスパイラルリードを有する導電性リードフレームと、 前記複数のスパイラルリードの周囲を一体的に被覆し、
    各スパイラルリードを一体的に保持する誘電体と、 を含み、 前記各スパイラルリードのいずれか1つは、通電用イン
    ダクタとして機能する通電用スパイラルリードとして形
    成され、しかも通電用スパイラルリードは、誘電体を介
    して隣接する隣接スパイラルリードとの間にキャパシタ
    ンスを形成することを特徴とするノイズフィルタ。
  2. 【請求項2】 互いに相隣接するように配設された複数
    のスパイラルリードを有する導電性リードフレームと、 前記複数のスパイラルリードの周囲を一体的に被覆し、
    各スパイラルリードを一体的に保持する誘電体と、 を含み、 前記リードフレームは、 前記各スパイラルリードの外端部側から外部に延設され
    た連続端子リードと、 前記各スパイラルリードの外部に分離形成された少なく
    とも1つの分離端子リードと、 を含み、前記分離端子リードと、対応するスパイラルリ
    ードの内端部側とが導電体により接続された状態で、各
    端子リードが外部に露出するよう前記各スパイラルリー
    ドの周囲が前記誘電体で一体的に被覆形成され、 前記各スパイラルリードのいずれか1つは、両端が前記
    連続端子リードと分離端子リードとに接続され通電用イ
    ンダクタとして機能する通電用スパイラルリードとして
    形成され、しかも通電用スパイラルリードは、誘電体を
    介して隣接する隣接スパイラルリードとの間にキャパシ
    タンスを形成することを特徴とするノイズフィルタ。
  3. 【請求項3】 互いに相隣接するように配設された複数
    のスパイラルリードを有する導電性リードフレームと、 前記複数のスパイラルリードの周囲を一体的に被覆し、
    各スパイラルリードを一体的に保持する誘電体と、 前記誘電体の周囲に形成された複数の端子パターンと、 を含み、 前記リードフレームは、 前記各スパイラルリードの外端部側から外部に延設され
    た連続端子リードと、 前記各スパイラルリードの外部に分離形成された少なく
    とも1つの分離端子リードと、 を含み、前記分離端子リードと、対応するスパイラルリ
    ードの内端部側とが導電体により接続された状態で、各
    端子リードが外部に露出するよう前記各スパイラルリー
    ドの周囲が前記誘電体で一体的に被覆形成され、 前記端子パターンは、 前記端子リードを誘電体周囲に折り曲げて、または前記
    端子リードを誘電体の端面で切断し、かつ誘電体の周囲
    に前記各切断端子リードと接続された所定パターンの導
    電体を被覆することにより形成され、 前記各スパイラルリードのいずれか1つは、両端が前記
    連続端子リードと分離端子リードとに接続され通電用イ
    ンダクタとして機能する通電用スパイラルリードとして
    形成され、しかも通電用スパイラルリードは、誘電体を
    介して隣接する隣接スパイラルリードとの間にキャパシ
    タンスを形成することを特徴とするノイズフィルタ。
  4. 【請求項4】 互いに相隣接するように配設された複数
    のスパイラルリードを有する導電性リードフレームと、 前記複数のスパイラルリードの周囲を一体的に被覆し、
    各スパイラルリードを一体的に保持する誘電体と、 前記誘電体の周囲に形成された複数の端子パターンと、 を含み、 前記リードフレームは、 前記各スパイラルリードの外端部側から外部に延設され
    た連続端子リードと、 少なくとも1つのスパイラルリードの内端部を折曲げ形
    成された折曲げ端子リードと、 を含み、前記各端子リードが外部に露出するよう前記各
    スパイラルリードの周囲が前記誘電体で一体的に被覆形
    成され、 前記端子パターンは、 前記端子リードを誘電体周囲に折り曲げて、または前記
    端子リードを誘電体の端面で切断し、かつ誘電体の周囲
    に前記各切断端子リードと接続された所定パターンの導
    電体を被覆することにより形成され、 前記各スパイラルリードのいずれか1つは、両端が前記
    連続端子リードと折曲げ端子リードとに接続され通電用
    インダクタとして機能する通電用スパイラルリードとし
    て形成され、しかも通電用スパイラルリードは、誘電体
    を介して隣接する隣接スパイラルリードとの間にキャパ
    シタンスを形成することを特徴とするノイズフィルタ。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかにおいて、 前記スパイラルリードは、一端が接地用の端子リードに
    接続され接地用キャパシタンス導体として機能する接地
    用スパイラルリードを含み、 ノーマルモードで動作することを特徴とするノイズフィ
    ルタ。
  6. 【請求項6】 請求項1〜4のいずれかにおいて、 前記スパイラルリードは、少なくとも1対の通電用スパ
    イラルリードを含み、コモンモードで動作することを特
    徴とするノイズフィルタ。
  7. 【請求項7】 連結部と、前記連結部から延設された少
    なくとも1つの分離端子リードおよび複数の連続端子リ
    ードと、前記連続端子リードから延設され互いに相隣接
    するように配設された複数のスパイラルリードと、を有
    する導電性リードフレームを作成する工程と、 前記分離端子リードと、対応するスパイラルリードの内
    端部側とを導電体により接続する工程と、 前記各端子リードが外部に露出しかつ各スパイラルリー
    ドが一体的に保持されるよう、前記各スパイラルリード
    の周囲を誘電体を用い一体的に被覆する工程と、 誘電
    体による被覆終了後、リードフレームの連結部から前記
    各端子リードを切断する工程と、 を含むことを特徴とするノイズフィルタの製造方法。
  8. 【請求項8】 請求項7において、 前記端子リードを誘電体周囲に折り曲げて、または前記
    端子リードを誘電体の端面で切断し、かつ誘電体の周囲
    に前記各切断端子リードと接続された導電体を被覆する
    ことにより、誘電体の周囲に端子パターンを形成する工
    程を含むことを特徴とするSMDタイプのノイズフィル
    タの製造方法。
  9. 【請求項9】 連結部と、前記連結部から延設された複
    数の連続端子リードと、前記連続端子リードから延設さ
    れ互いに相隣接するように配設された複数のスパイラル
    リードと、少なくとも1つのスパイラルリードの内端部
    を折曲げてなる折曲げ端子リードと、を有する導電性リ
    ードフレームを作成する工程と、 前記各端子リードが外部に露出しかつ各スパイラルリー
    ドが一体的に保持されるよう、前記各スパイラルリード
    の周囲を誘電体を用い一体的に被覆する工程と、 誘電
    体による被覆終了後、リードフレームの連結部から前記
    各端子リードを切断する工程と、 前記端子リードを誘電体周囲に折り曲げて、または前記
    端子リードを誘電体の端面で切断し、かつ誘電体の周囲
    に前記各切断端子リードと接続された導電体を被覆する
    ことにより、誘電体の周囲に端子パターンを形成する工
    程と、 を含むことを特徴とするSMDタイプのノイズフィルタ
    の製造方法。
  10. 【請求項10】 請求項7〜9のいずれかにおいて、 前記誘電体被覆工程では、 前記リードフレームの各スパイラルリードを所定の液状
    誘電体内にディッピングし各スパイラルリードの周囲を
    一体的に覆うように誘電体を付着され、その後付着した
    前記誘電体を乾燥固化させることを特徴とするノイズフ
    ィルタの製造方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1174748A (ja) * 1997-08-28 1999-03-16 Fuji Electric Co Ltd ノイズフィルタ
KR100431877B1 (ko) * 1999-12-07 2004-05-20 가부시키가이샤 무라타 세이사쿠쇼 필터, 듀플렉서 및 통신 장치
JP2009278540A (ja) * 2008-05-16 2009-11-26 Dx Antenna Co Ltd バラン装置およびアンテナ装置
JP2020038940A (ja) * 2018-09-05 2020-03-12 新光電気工業株式会社 インダクタ及びその製造方法

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