JP2001238930A - 安全機能付入浴装置 - Google Patents

安全機能付入浴装置

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JP2001238930A
JP2001238930A JP2000051788A JP2000051788A JP2001238930A JP 2001238930 A JP2001238930 A JP 2001238930A JP 2000051788 A JP2000051788 A JP 2000051788A JP 2000051788 A JP2000051788 A JP 2000051788A JP 2001238930 A JP2001238930 A JP 2001238930A
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Keisuke Miyake
啓介 三宅
Yasuyuki Takaiwa
康幸 高岩
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Abstract

(57)【要約】 【課題】入浴操作時の、入浴者の安全を図り、担架及び
搬送車の破損を防ぎ、安全に入浴できる安全機能付入浴
装置を提供すること。 【解決手段】 昇降式又は非昇降式の浴槽(1)と、入
浴者を運ぶ非昇降式又は昇降式の搬送車(2)とから構
成され、前記浴槽(1)に検出器(24)又は被検出器
(21)を設け、搬送車(2)に被検出器(21)又は
検出器(24)を設け、検出器(24)及び被検出器
(21)を擁する安全機能(84)は、搬送車(2)を
浴槽(1)にセッティングした折りに、搬送車(2)が
浴槽(1)の所定の位置に接近又は当接した状態を検出
し、浴槽(1)及び/又は搬送車(2)を昇降可能状態
にする機能を有するものである安全機能付入浴装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、身体障害者や養護
老人等の入浴に供される安全機能付入浴装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来技術の実開平7−37175号公報
には、支柱、担架部、ベ−ス部、昇降式ストレッチャ
ー、昇降式浴槽、浴槽本体、入浴装置、昇降式浴槽の底
面又は昇降式ストレッチャーの上面に設けられるスイッ
チ、押圧部、制御回路等からなる入浴装置が開示されて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記従来装置は、上昇
する浴槽が担架部に衝突し担架部を持ち上げると、担架
部に繋がるベ−ス部も持ち上げられ、ベ−ス部に設けら
れたスイッチが浴槽に当たって作動させられ、浴槽が上
昇を停止し、担架部の損傷を回避するというものであ
る。前述の従来装置では、衝突を検出する部位が最初に
衝突する衝突部位とは離れた異なる部位である。検出部
位と衝突部位が同一部位でなく離れている故に衝突現象
の検出の速さが劣り、及び正確さにも劣る。
【0004】本発明の目的は、上記課題を解決したもの
であり、入浴操作時の、入浴者の安全を図り、担架及び
搬送車の破損を防ぎ、安全に入浴できる安全機能付入浴
装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決しようとする手段】即ち本発明は、昇降式
又は非昇降式の浴槽(1)と、入浴者を運ぶ非昇降式又
は昇降式の搬送車(2)とから構成され、前記浴槽
(1)に検出器(24)又は被検出器(21)を設け、
搬送車(2)に被検出器(21)又は検出器(24)を
設け、検出器(24)及び被検出器(21)を擁する安
全機能(84)は、搬送車(2)を浴槽(1)にセッテ
ィングした折りに、搬送車(2)が浴槽(1)の所定の
位置に接近又は当接した状態を検出した時のみ、浴槽
(1)及び/又は搬送車(2)を、上昇及び/又は下降
可能状態にする機能を有するものであることを特徴とす
る安全機能付入浴装置である。又、浴槽(1)のベ−ス
部(3)における切欠き部(17)の挿入口(19)に
検出器(24)又は被検出器(21)が設けられ、搬送
車(2)の脚枠部(16)における挿入口(19)対向
部位に被検出器(21)又は検出器(24)が設けられ
る。更に、浴槽(1)のベ−ス部(3)における切欠き
部(17)のベ−ス中央部(92)にベ−ス中央検出器
(93)又は側面被検出器(94)が設けられ、搬送車
(2)の脚枠部(16)の側面におけるベ−ス中央部
(92)対向部位に側面被検出器(94)又はベ−ス中
央検出器(93)が設けられる。更に又、浴槽(1)の
前・後側壁(10)(14)にそれぞれ検出器(24)
が設けられ、搬送車(2)の前・後脚フレ−ム(86)
(91)における前・後側壁(10)(14)対向部位
にそれぞれ被検出器(21)が設けられ、又は、浴槽
(1)の前・後側壁(10)(14)にそれぞれ被検出
器(21)が設けられ、搬送車(2)の前・後脚フレ−
ム(86)(91)における前・後側壁(10)(1
4)対向部位にそれぞれ検出器(24)が設けられる。
又、浴槽(1)の浴槽部(4)に槽内取着位置検出器
(39)又は担架取着位置被検出器(40)を設け、搬
送車(2)の担架(23)に担架取着位置被検出器(4
0)又は槽内取着位置検出器(39)を設け、槽内取着
位置検出器(39)及び担架取着位置被検出器(40)
を擁する安全機能(84)は、搬送車(2)を浴槽
(1)にセッティングした後、浴槽(1)を昇降させる
折りに、浴槽部(4)と担架(23)とが互いに垂直方
向に接近又は当接するとその状態を検出し浴槽部(4)
及び/又は担架(23)の、上昇及び/又は下降を停止
させる機能を有する。更に、浴槽部(4)と担架(2
3)とが垂直方向に互いに接近した状態を検出し、浴槽
(1)と搬送車(2)とが垂直方向に一定の離間距離を
保つように、浴槽(1)を自動下降させ、又は、搬送車
(2)を自動上昇させる機能を有するものである。更に
又、昇降式又は非昇降式の浴槽(1)と、入浴者を運ぶ
昇降式又は非昇降式の搬送車(2)とから構成され、浴
槽(1)の側壁に距離検出器(62)又は支柱被検出器
(83)が設けられ、搬送車(2)の支柱(25)にお
ける前記側壁に対向する部位に支柱被検出器(83)又
は距離検出器(62)が設けられ、距離検出器(62)
及び支柱被検出器(83)を擁する安全機能(84)
は、浴槽(1)と搬送車(2)とが互いに所定の距離を
有していることを検出し、浴槽(1)及び/又は搬送車
(2)を、上昇及び/又は下降可能状態にすると共に所
定の距離を保持している間上昇及び/又は下降を可能と
し、浴槽部(4)又は担架(23)を、上下限位置間に
その昇降制限する機能を有する。又、距離検出器(6
2)及び支柱被検出器(83)を擁する安全機能(8
4)は、浴槽部(4)と担架(23)とが互いに垂直方
向に接近した状態を検出し、浴槽(1)と搬送車(2)
とが垂直方向に一定の離間距離を保つように、浴槽
(1)を自動下降させ、又は、搬送車(2)を自動上昇
させる機能を有するものである。更に、搬送車(2)が
浴槽(1)の適正位置にセッティングできたことを報知
する適正位置報知機能(85)を有する。更に又、担架
(23)が浴槽部(4)に接近又は接近したことを報知
する接近状態報知機能(82)を有する。又、浴槽部
(4)が担架(23)に異状接近した後、浴槽部(4)
が自動下降中、又は、担架(23)が自動上昇中である
ことを報知する自動状態報知機能(63)を有する。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明が、昇降式の浴槽1と入浴
者を運ぶ非昇降式の搬送車2とから構成されている場
合、入浴に際して、搬送車2を浴槽1に横着けし、搬送
車2上の担架23を前記浴槽1内の上方に移動させ、前
記浴槽1のみを上昇させ、前記担架23上の入浴者を入
浴させる。
【0007】浴槽1に設けられた検出器24は、該検出
器24に搬送車2に設けられた被検出器21が所定作用
をなした時、その作用事象を検出する。検出器24及び
被検出器21を擁する安全機能84は、浴槽1に搬送車
2が適正に接近又は当接された時その状態を検出し、浴
槽1を上昇可能状態にする。
【0008】本発明が、非昇降式の浴槽1と昇降式の搬
送車2とから構成されている場合、安全機能84は、浴
槽1に搬送車2が適正に接近又は当接された時その状態
を検出し、搬送車2を下降可能状態にする。又、本発明
が、昇降式の浴槽1と昇降式の搬送車2とから構成され
ている場合、安全機能84は、浴槽1に搬送車2が適正
に接近又は当接された時その状態を検出し、浴槽1及び
搬送車2を昇降可能状態にする。
【0009】浴槽1のベ−ス部3における切欠き部17
の挿入口19に設けられた検出器2又は被検出器21
は、搬送車2の脚枠部16における前記挿入口19に対
向した部位に設けられた被検出器21が、接近又は当接
したことを検出する。検出器24及び被検出器21を擁
する安全機能84は、検出器24が作動した時のみ、浴
槽1及び/又は搬送車2を昇降可能状態にする。
【0010】浴槽1のベ−ス部3における切欠き部17
のベ−ス中央部(92)に設けられた検出器(24)又
は被検出器(21)は、搬送車2の脚枠部16の側面に
おける前記ベ−ス中央部(92)に対向した部位に設け
られた被検出器21が、接近又は当接したことを検出す
る。検出器24及び被検出器21を擁する安全機能84
は、検出器24が作動した時のみ、浴槽1及び/又は搬
送車2を昇降可能状態にする。
【0011】浴槽1の前・後側壁10・14にそれぞれ
設けられた検出器24は、搬送車2の前・後脚フレ−ム
86・91における前記前・後部10・14対向部位に
それぞれ設けられた被検出器21の、接近・当接状態を
検出する。或いは、浴槽1の前・後側壁10・14にそ
れぞれ設けられた被検出器21は、搬送車2の前・後脚
フレ−ム86・91における前記前・後部10・14対
向部位にそれぞれ設けられた検出器24の、接近・当接
状態を検出する。検出器24及び被検出器21を擁する
安全機能84は、検出器24が作動した時のみ、浴槽1
を上昇可能状態にする。
【0012】昇降式の浴槽1に搬送車2をセッティング
した後に浴槽部4を上昇させる。その状態下で、安全機
能84は、浴槽部4と搬送車2の担架23が互いに異状
接近又は当接すると、この接近事象を検出し、浴槽部4
の上昇を停止させる。或いは、前記安全機能84は、担
架23を下降させて入浴を図っている時に浴槽部4と担
架23が互いに異状接近又は当接すると、担架23の下
降を停止させる。
【0013】更に、安全機能84は、昇降式又は非昇降
式(=固定式)の浴槽1に昇降式又は非昇降式の搬送車
2をセッティングした後、浴槽部4を上昇させた折り
に、浴槽部4が担架23に異状接近すると、その事象を
検出し浴槽部4の上昇を一旦停止させ、更に、浴槽部4
と担架23とが離間するように、浴槽部4を自動下降さ
せる。
【0014】固定式の浴槽1に昇降式の搬送車2をセッ
ティングするものの場合の安全機能84は、浴槽1に搬
送車2をセッティングした後担架23を昇降させる。そ
の際に、浴槽部4に担架23が異状接近すると、その事
象を検出し担架23の下降を停止させ、更に、浴槽部4
と担架23とが離間するように、担架23を自動上昇さ
せる。
【0015】昇降式の浴槽1に昇降式の搬送車2をセッ
ティングするものの場合は、浴槽1の側壁に設けられた
距離検出器62により、昇降式の搬送車2の支柱25に
おける前記側壁に対向した部位に設けられる支柱被検出
器83が、浴槽1と搬送車2に所定隙間が維持されるこ
とを検出し、浴槽1又は担架23の、昇降を許容すると
共に上下限位置間に昇降を制限する。
【0016】昇降式の浴槽1に非昇降式の搬送車2をセ
ッティングするものの場合は、該搬送車2を浴槽1に適
正にセッティングし浴槽部4を昇降させる。この時安全
機能84は、浴槽1に搬送車2が適正にセッティングし
たことを検出する。そして、浴槽部4を昇降させた折り
に浴槽部4と搬送車2が互いに所定の隙間をもって昇降
する事象を検出し、浴槽部4の昇降を許容すると共に上
下限位置間に昇降を制限する。
【0017】即ち、浴槽1の側壁に設けられた距離検出
器62は、搬送車2の支柱25における側壁に対向した
部位に設けられる支柱被検出器83を検出し、浴槽部4
の昇降を許容する。
【0018】非昇降式の浴槽1に昇降式の搬送車2をセ
ッティングするものの場合は、浴槽1の側壁に設けられ
た距離検出器62により、昇降式の搬送車2の支柱25
における側壁に対向した部位に設けられる支柱被検出器
83が作動し所定隙間が維持されることを検出し、担架
23の昇降を、許容すると共に上下限位置間に昇降を制
限する。
【0019】距離検出器62及び支柱被検出器83を擁
する安全機能84は、浴槽部4と担架23とが互いに垂
直方向に接近した状態を検出する。更に、前記安全機能
84は、前述の検出時に、浴槽1と搬送車2とが垂直方
向に一定の離間距離を保つように、浴槽1を自動下降さ
せ、又は、搬送車2を自動上昇させる。
【0020】適正位置報知機能85は、搬送車2が浴槽
1の水平方向の適正位置にセッティングできたことを報
知する。
【0021】接近状態報知機能82は、浴槽部4と担架
23が垂直方向に接近したことを報知する。
【0022】自動状態報知機能63は、浴槽部4が、担
架23に垂直方向に異状接近した後の自動下降中である
こと、又は、担架23が、浴槽部4に垂直方向に異状接
近した後の自動上昇中であることを報知する。
【0023】
【実施例】図1、2、3、4、5に示す本発明の第1実
施例は昇降する浴槽1と、昇降する搬送車2とからな
る。
【0024】浴槽1は、床面に置かれるベ−ス部3と、
湯を収容する浴槽部4と、ベ−ス部3に載設され浴槽部
4を昇降可能に支持する昇降駆動装置5とからなる。浴
槽部4の左側壁6上部には、各種表示器及び各種操作ス
イッチが配設されるメインパネル7と、ハンドシャワ−
8が設けられる。浴槽部4の左・右側壁6・18の内側
上部には溢水口15が開設される。
【0025】前記メインパネル7の中の1つに、搬送車
2が浴槽1に好適にセッティングした時に発光する上昇
可能表示灯9がある。浴槽部4の前側壁10上部には、
ハンドシャワ−8へ湯を手動で供給するミキシングバル
ブ11と、ハンドシャワ−8の湯を手動で開閉操作する
シャワ−止水栓12と、浴槽部4へ湯を注ぐ給湯口13
が設けられる。
【0026】浴槽部4の後側壁14上部には、担架23
の背載置部35を支持するロ−ラ−87が設けられる。
ベ−ス部3にはその右側部から左側部へ貫通して、搬送
車2の脚枠部16が挿入される切欠き部17が設けられ
る。
【0027】前記切欠き部17に係る左右挿入口19の
縁部20には、搬送車2の脚枠部16が切欠き部17に
適正に挿入されセットされたことを検出する検出器24
(=具体的には近接スイッチでなる浴槽位置検出器2
4)がそれぞれ1個ずつ取着される。浴槽部4の中央部
22には、担架23の下降接近を検出する槽内取着位置
検出器39が取着される。
【0028】搬送車2は、下面に車輪81を有して床面
を走行し平面視門形状の脚枠部16と、脚枠部16の長
手方向(=前後方向)にある脚基部27と、該基部27
の略中央部にあって該脚枠基部27に立設される支柱2
5と、支柱25の上部から突設せられ昇降するア−ム2
6と、ア−ム26に支持される担架23とからなる。
【0029】脚枠部16は前記脚基部27と該基部27
から突出される脚枠差込部28とからなり、脚枠差込部
28の基方部にストッパ−金具29が突設され、該スト
ッパ−金具29に被検出器21が取着される。
【0030】前記被検出器21(=搬送車位置被検出器
21)は、浴槽1に搬送車2が適正位置にセットされる
と前記挿入口19の縁部20の浴槽位置検出器24に対
向当接するように前記ストッパ−金具29に設けられ
る。
【0031】前記支柱25の上部にア−ム26を昇降さ
せる昇降機30が設けられる。昇降機30には、搬送車
2を動かすための逆U字形のハンドル31が取着され
る。
【0032】ア−ム26は、正面視では、杓子の断面形
状を呈しており(図3参照)、ア−ム26の基端部(=
杓子の柄に相当する基端部分)が昇降機30に取着さ
れ、ア−ム26の左片部(=杓子の先部の上向き片に相
当する部分)は入浴者が担架23から脱落するのを防ぐ
フェンス32である。
【0033】ア−ム26の右片部の延設中途部に握り手
33が、フェンス32に向かって水平状に突設される。
前記握り手33は、その取り付け基部が回動可能に取り
付けられおり、入浴者が、担架23に乗り降りする時に
は、握り手33の先部を上方へ跳ね上げ基部を回動させ
て握り手33を縦姿勢にでき、入浴者が乗った後は該先
部を下方へ戻し握り手33を水平姿勢にして固定でき
る。
【0034】担架23は、ア−ム26に取着される臀部
載置部34と、臀部載置部34の後部に回動可能に連結
される背載置部35と、臀部載置部34の前部に回動可
能に連結される下肢載置部36とからなる。背載置部3
5に枕部37が着脱可能に取着され、下肢載置部36に
足受け部38が着脱可能に取着される。
【0035】前記臀部載置部34には被検出器である担
架取着位置被検出器40が取着される。該担架取着位置
被検出器40は、浴槽部4内に設けられた検出器24で
ある槽内取着位置検出器39に接近するとその接近事象
を検出する。図1中、91は脚枠差込部28の先部に設
けられるガイドローラーである。
【0036】尚、適正なセッティングを検出する検出器
24及び被検出器21の取着位置に係る他の例では、検
出器24として浴槽1のベ−ス部3の左右方向中央部8
0にベ−ス中央検出器79を設け、被検出器21として
搬送車2の脚枠差込部28の側面におけるベ−ス中央検
出器79に対応する位置に側面被検出器78を設ける
(図4参照)。ガイドローラー91は取り外している。
【0037】又、搬送車2に取着する搬送車位置被検出
器21の他の例は、前述のものは搬送車2に搬送車位置
被検出器21及びこれを取着するストッパ−金具29を
設けているが、これらの部材を省略して、搬送車2の脚
基部27のフレ−ム部材の所定位置当接を直接に検出器
24で検出する。
【0038】更に、槽内取着位置検出器39の取着位置
に係る他の例は、前述のものは防水目的で水に浸からな
いように浴槽部4の底壁の外部に取着しているが、完全
防水できる検出器であれば、浴槽部4内部に取り付けて
もかまわない。更に又、浴槽部4の底壁中央に限定しな
いで、担架位置が検出できる浴槽部4外のいずれか適宜
位置に取り付ける。
【0039】又、適正なセティングを検出する検出手段
に係る他の例は、浴槽部4側に取着された検出器24
(=浴槽位置検出器24及び浴槽位置検出器39)を磁
石に代えて被検出器とし、脚枠差込部28に取着された
被検出器21(=搬送車位置被検出器21及び担架取着
位置被検出器40)を近接スイッチ等に代えて検出器と
する等、双方の部材を取り代える。又、検出器24及び
被検出器21の他の例は、近接スイッチを押圧スイッチ
に代え、磁石を押圧片に代える。
【0040】下肢載置部36と背載置部35は、臀部載
置部34を中心に対称に形成される。枕部37を背載置
部35から外し、足受け部38を下肢載置部36から外
し、枕部37を下肢載置部36へ取着変更し、足受け部
38を背載置部35に取着変更することもでき、そのよ
うに相互に取着変更した場合は、背載置部35と下肢載
置部36の機能が相互に入れ替わり、左右勝手が変更さ
れる。即ち、背載置部35に入浴者の下肢が乗り、下肢
載置部36に入浴者の上肢が乗る。
【0041】支柱25の立設中途部には、背載置部35
及び下肢載置部36を掛止する止め具41が取着され
る。
【0042】背載置部35は背用掛け具42で前記止め
具41に位置可変に掛け止められる。その掛止態様は、
背用掛け具42の上端を、止め具41の支柱25に近い
位置の掛止穴43に掛け止めると、背載置部35が上向
き傾斜し、入浴者は背凭れリクライニング姿勢になる。
止め具41の支柱25に遠い位置の掛止穴43に掛け止
めると、背載置部35は水平状態に近づく。
【0043】又、下肢載置部36は下肢用掛け具44で
止め具41に位置可変に掛け止められる。その掛止態様
は、下肢用掛け具44の上端を止め具41の支柱25に
近い位置の掛止穴43に掛け止めると、下肢載置部36
が上向き傾斜し、逆に、止め具41の支柱25に遠い位
置の掛止穴43に掛け止めると、下肢載置部36は水平
状態に近づく。
【0044】図5に示すブロック図を説明する。第1実
施例は、装置を操作する操作部45と、温度、位置その
他の事象を検出する検出部46と、給湯、昇降、その他
の作動を制御する制御部47と、給湯部48と、報知部
49と、浴槽部4を昇降させる昇降駆動装置5と、浴湯
中に気泡を発生させる気泡発生装置50とからなる。
【0045】操作部45は、給湯を指示する給湯スイッ
チ51と、増湯を指示する増湯スイッチ52と、給湯設
定温度値を増加させる給湯設定温度値増加スイッチ53
と、給湯設定温度値を減少させる給湯設定温度値減少ス
イッチ54と、浴槽部4を上昇させる上昇スイッチ55
と、浴槽部4の昇降を停止させる停止スイッチ56と、
浴槽部4を下降させる下降スイッチ57と、浴湯中に気
泡を発生させる気泡スイッチ58とからなる。尚、前述
したように、ハンドシャワ−8への湯の供給は、ミキシ
ングバルブ11で手動制御により行なう。
【0046】検出部46は、給湯温度を検出する給湯温
度検出器59と、浴槽部4内湯温を検出する槽内温度検
出器60と、浴槽部4内湯の水位を検出する浴槽水位検
出器61と、前記搬送車位置被検出器21と、前記浴槽
位置検出器24と、槽内取着位置検出器39と、担架取
着位置被検出器40と、後記する距離検出器62と、後
記する支柱被検出器83とからなる。
【0047】制御部47は、操作部45から得る信号及
び検出部46から得る信号を判定する信号判定部64
と、浴槽部4への給湯を制御する給湯制御部65と、浴
槽部4の昇降を制御する昇降制御部66と、浴槽部4内
に発生させる気泡を制御する気泡制御部67と、報知部
を制御する表示制御部68とからなる。
【0048】図示を省略するが、通常入浴作動における
浴槽部4及び担架23の上下限位置は浴槽上下限位置検
出設定器及び担架上下限位置検出設定器で設定されてお
り、浴槽部4及び担架23は所定の上下限位置で停止す
る。
【0049】又、図示を省略するが、前記昇降制御部6
6は、浴槽部4が上昇中にある時、槽内取着位置検出器
39が担架取着位置被検出器40に異状接近し作動する
と、浴槽部4を一旦停止させ直ぐに下降させるという浴
槽反応回路を含む。更に、搬送車2の昇降機30は、担
架23が下降中にある時、担架取着位置被検出器40
が、槽内取着位置検出器39に異状接近し作動すると、
担架23を一旦停止させ直ぐに上昇させる担架反応回路
を含む。
【0050】又、浴槽部4が動いて担架23に異状接近
した時、該浴槽部4は停止し、担架23が動き退き離間
する構成としてもよい。或いは、浴槽部4が上昇して担
架23に異状接近した時、該浴槽部4は継続上昇し、浴
槽部4と共に担架23も上昇するものとしてもよい。即
ち、担架23は浴槽部4と一定距離を保って退避し、浴
槽部4が担架23へ衝突する事象を避ける。
【0051】又、図示を省略するが、安全機能84の機
能を解除する解除スイッチが、検出器24に付随して設
けられる。清掃時や保守点検時等に前記解除スイッチを
投入すれば、搬送車2が浴槽1にセッティングされてい
なくても、浴槽1を任意に昇降させることができる。
【0052】給湯部48は、給水路を開閉する給水開閉
装置69と、給湯路を開閉する給湯開閉装置70と、給
湯と給水を混合しその比を制御する給湯・給水混合比制
御装置71とからなる。
【0053】報知部49は、給湯温度の異状を報知する
給湯温度報知器72と、浴槽部4内の温度の異状を報知
する槽内温度報知器73と、給湯する湯温に注意を促す
ように報知する湯温注意報知器74と、搬送車2の位置
・状態が所定の状態にあることを報知する適正位置報知
機能85と、浴槽1と搬送車2が所定の隙間にあること
を報知する近接状態報知機能82と、浴槽部4が自動下
降状態にあることを報知する自動状態報知機能63とか
らなる。
【0054】報知機能には、音、光、等人間の感覚に訴
えるものなら何でもよい。特に、音(=チャイム、メロ
ディ等の効果音、音楽、言葉)で訴えるものは、当該装
置の状況を明確に報知できる。光で表示するものは、単
にランプが点滅するもの、各種の図柄・絵等を発光させ
るもの等である。
【0055】適正位置報知機能85は、具体的には前記
上昇可能表示灯9を擁する搬送車位置状態報知器75で
ある。接近状態報知機能82は、具体的には隙間状態報
知器76である。自動状態報知機能63は、具体的には
浴槽自動下降状態報知器77である。
【0056】第1実施例を使用して入浴する際は、搬送
車2に取着された担架23を水平状にて下降させ、入浴
者を療養寝台等から担架23に移乗させる。移乗後、背
載置部35を持ち上げ前傾リクライニング姿勢にする。
然る後に、搬送車2を走行移動させ、湯を満たした浴槽
1に接近し、担架23を上昇させる。
【0057】次に、搬送車2の脚枠部16を、浴槽1の
切欠き部17へ差し込み、該搬送車2を浴槽1の横側に
セットする。搬送車2を浴槽1に対して適正位置にセッ
トすると、脚枠部16の搬送車位置被検出器21がベ−
ス部3の浴槽位置検出器24に当接し該浴槽位置検出器
24が作動する。
【0058】浴槽位置検出器24が作動すると、浴槽部
4は昇降可能状態になり、該状態下で操作者は上昇スイ
ッチ55を押し、浴槽部4を上昇させ、入浴者を湯中に
暫時浸け、入浴を行なう。
【0059】通常、搬送車2を上限位置に固定して入浴
するため、浴槽部4が上限まで上昇しても、担架23に
浴槽部4底面が当たらないが、誤操作により担架23が
少し下がった位置で固定されていてその状態下で入浴作
動をなした時、通常通りに浴槽部4が上昇中に該浴槽部
4の槽内取着位置検出器39が、臀部載置部34の担架
取着位置被検出器40に異状接近し作動すると、浴槽部
4の上昇移動が停止する。
【0060】退浴時は、操作者は下降スイッチ57を押
し浴槽部4を下降させ、入浴者及び担架23を湯から出
し、浴槽部4の上方に位置した担架23を、搬送車2を
浴槽1から引き離すと同時に浴槽部4から離す。次に、
担架23を下降させ、必要に応じて背載置部35を水平
にし、搬送車2を走行移動させ、入浴者を療養寝台へ移
乗し、入浴を終わる。
【0061】上述のように浴槽部4を上昇させて担架2
3に近づける操作とは異なる操作例として、浴槽部4を
介助に好適な適宜高さに上昇させて停止させておき、次
に、担架23を適宜距離下降させて浴槽部4内に入れ
る。浴槽部4の上昇距離、及び担架23の下降距離は使
用時に適宜に選択する。又、非昇降式の浴槽部4に対し
て、昇降式の担架23のみ下降させて該担架23を浴槽
部4へ入れ入浴する。
【0062】図6に示す第2実施例は、第1実施例にお
ける浴槽位置検出器24を距離検出器62に代え、及
び、搬送車位置被検出器21を支柱被検出器83に代え
たものである。
【0063】第2実施例に係る支柱被検出器83は支柱
25に添って上下方向に取着される長尺形状の部材であ
り、距離検出器62は、該支柱被検出器83に所定間隔
をもった接近状態で、浴槽部4と一体的に昇降してい
る。
【0064】距離検出器62は、支柱被検出器83に近
接しているとオン作動し、浴槽部4が昇降可能状態であ
り、この状態時に、上昇・下降スイッチ55・57を押
せば、浴槽部4は随意に昇降させることができる。
【0065】距離検出器62は、支柱被検出器83から
水平方向に所定距離以上に離間するとオフ作動し、浴槽
部4は昇降不可能状態になる。例えば、浴槽部4が上昇
中に、支柱被検出器83から所定距離以上に離間し距離
検出器62がオフ作動すると、浴槽部4は停止する。同
様に、浴槽部4が下降中に距離検出器62がオフ作動す
ると、浴槽部4は停止する。
【0066】又、浴槽部4と担架23との離合関係にお
ける安全機能84の作用として、浴槽部4が、上昇中に
万一の故障時に担架23に異状接近すると、該浴槽部4
の上昇は停止する。他の安全機能84の作用例では、浴
槽部4が上昇中に担架23に異状接近すると浴槽部4と
共に担架23も上昇させ、浴槽部4と担架23が一定距
離を保って、両部材は衝突を回避する。
【0067】図7に示す第3実施例は、第1実施例の搬
送車2が差し込み式であるのに対し、跨ぎ式搬送車90
であり、第1実施例における脚枠部16、支柱25及び
アーム26を、前・後縦フレーム88・89に代えたも
のである。第3実施例の跨ぎ式搬送車90は、浴槽部4
の前・後側壁10・14に検出器24が設けられ、前後
の脚フレーム86に被検出器21が設けられる。
【0068】跨ぎ式搬送車90が浴槽部4の適正位置に
セッティングされると、脚フレーム86の被検出器21
が前・後側壁10・14の検出器24を作動させ、浴槽
部4が昇降可能となる。
【0069】尚、検出器24は近接スイッチであり、被
検出器21は脚フレーム86に設けられる磁石である
が、他の例では、脚フレーム86の特定部位(=押圧
片)が前・後側壁10・14の押圧スイッチでなる検出
器24に直接当接し該検出器24が作用するものとして
もよい。
【0070】
【発明の効果】本発明に係る浴槽1に検出器24又は被
検出器21が設けられ、搬送車2に被検出器21又は検
出器24が設けられる。本発明に係る搬送車2を浴槽1
に適正にセッティングした後、検出器24及び被検出器
21を擁する安全機能84は、浴槽1と搬送車2の両者
の適正セッティングの事象を検出し、浴槽部4及び/又
は搬送車2の担架23の上昇及び/又は下降を許すもの
である。
【0071】故に、当該安全機能84を有する本発明
は、搬送車2が浴槽1に適正にセッティングできた時に
のみ、浴槽部4及び/又は担架23が、上昇及び/又は
下降でき、浴槽1と担架23が昇降中に激しく衝突する
といった事故は起きず安全であり、又、装置を損傷する
ことも無く、更に、入浴者を危険な目に遇わさず該入浴
者に不快感や恐怖感を与えず、好都合である。入浴作動
の1つ手前の段階で危険を回避でき、安全であり、介助
操作に係る労力を軽減出来、好都合である。
【0072】本発明に係る検出器24は浴槽1のベ−ス
部3における挿入口19の縁部20に設けられ、被検出
器21は搬送車2の脚枠部16における縁部20に対向
する部位に設けられる。本発明に係る検出器24及び被
検出器21を擁する安全機能84は、浴槽1の切欠き部
17へ搬送車2の脚枠部16を適正に差し込み搬送車2
をセッティングした後、浴槽1と搬送車2の両者の適正
セッティングの事象を検出し、浴槽部4及び/又は搬送
車2の担架23の昇降を許すものである。
【0073】故に、当該安全機能84を有する本発明
は、搬送車2が浴槽1に適正にセッティングされたこと
を、挿入口19の所定部位と脚枠部16の所定部位とで
検出するので、搬送車2が浴槽1に最初に当接する部位
とその事象を検出する検出部位とが同一箇所であって確
実にセッティングを検出でき、それ故に浴槽1と搬送車
1が昇降中に激しく衝突する事故は起きず、又、装置を
損傷すること無く、更に、入浴者を危険な目に遇わさず
該入浴者に不快感や恐怖感を与えず、好都合である。
【0074】本発明は、浴槽1のベ−ス部3における切
欠き部17のベ−ス中央部92にベ−ス中央検出器93
又は側面被検出器94が設けられ、搬送車2の脚枠部1
6の側面におけるベ−ス中央部92対向部位に側面被検
出器94又はベ−ス中央検出器93が設けられるもので
ある。本発明に係るベ−ス中央検出器93及び側面被検
出器94を擁する安全機能84は、搬送車2が浴槽1に
適正にセッティングされたことを、ベ−ス中央部92と
脚枠部16側面の所定部位とで検出するので、浴槽1の
左右どちらから搬送車2を差し込みセッティングしても
1個のベ−ス中央検出器93で、搬送車2の側面被検出
器94の接近又は当接を検出でき、構成を簡素にでき、
更に、ベ−ス中央検出器93に係る部品コストを低減で
き、好都合である。
【0075】本発明は、浴槽1の前・後側壁10・14
にそれぞれ検出器24が設けられ、搬送車2の前・後脚
フレ−ム86・91における前・後側壁10・14対向
部位にそれぞれ被検出器21が設けられるものである。
前記検出器24及び被検出器21を擁する安全機能84
は、浴槽部4の前後へ搬送車2の前・後縦フレ−ム88
・89を適正に至らせ、浴槽部4に搬送車2をセッティ
ングした後、浴槽1と搬送車2の両者の適正セッティン
グした事象を検出し、更に、浴槽部4及び/又は搬送車
2の担架23の昇降を許すものである。
【0076】故に、当該安全機能84を有する本発明
は、搬送車2が浴槽1に適正にセッティングされたこと
を、前後側壁部10・14と前・後縦フレ−ム88・8
9の各位置で検出するので、搬送車2が浴槽1に最初に
当接する部位と、その事象を検出する検出部位とが同一
箇所であって、確実にセッティングを検出でき、それ故
に浴槽1と搬送車1が昇降中に激しく衝突する事故は起
きず、又、装置を損傷すること無く、更に、入浴者を危
険な目に遇わさず該入浴者に不快感や恐怖感を与えず、
好都合である。
【0077】本発明に係る浴槽1に搬送車2をセッティ
ングした後、浴槽1を昇降させた折りに、槽内取着位置
検出器39及び担架取着位置被検出器40を擁する安全
機能84は、浴槽部4と搬送車2の担架23が互いに異
状接近又は当接すると、これを検出し浴槽部4の上昇を
停止させ、又は、担架23の下降を停止させるものであ
る。
【0078】故に、当該安全機能84を有する本発明
は、浴槽部4と担架23が昇降中異状接近すると停止
し、検出器24が押圧スイッチでなる接触式の場合は、
浴槽部4と担架23が激しく衝突する事故は起きず、検
出器24が近接スイッチでなる非接触式の場合は、浴槽
部4と担架23が衝突せず、装置を損傷すること無く、
更に、入浴者を危険な目に遇わさず該入浴者に不快感や
恐怖感を与えず、好都合である。
【0079】又、介助作業を容易にする目的の設定とし
て、担架23を通常高さより故意に下げて入浴を実施す
ることあるが、その設定における入浴介助が安全且つ簡
単にでき、好都合である。
【0080】更に、従来、介助作業を容易にする目的で
湯面調整(=水深調整)をしていたが、入浴中時の浴槽
1の高さを適宜変更して入浴介助でき、湯面調整をしな
くてもよくなりそれに係る介助作業を省略・軽減でき、
好都合である。
【0081】本発明に係る浴槽1に搬送車2をセッティ
ングした後、浴槽1を昇降させた折りに、槽内取着位置
検出器39及び担架取着位置被検出器40を擁する安全
機能84は、浴槽部4と搬送車2の担架23が互いに異
状接近すると、これを検出し浴槽部4の上昇を停止さ
せ、又は、担架23の下降を停止させ、その上に、浴槽
1と搬送車2とが離間するように、浴槽1を自動下降さ
せ、又は、搬送車2を自動上昇させ、両者を離間移動さ
せるものである。
【0082】故に、当該安全機能84を有する本発明
は、浴槽部4と担架23が、不適正な接近状態又は当接
状態のままで放置されることはなく、異状接近又は当接
すると直ぐに離間移動し、その離間移動によって安全性
が高まると共に、入浴者に不快感を与えず、好都合であ
る。又、介助作業を容易にする目的の設定として、担架
23を通常高さより故意に下げて入浴を実施する際、担
架23面の高さ調整が容易であり、好都合である。
【0083】本発明に係る距離検出器62及び支柱被検
出器83を擁する安全機能84は、距離検出器62が支
柱被検出器83に所定の隙間を保って上下移動している
時は、浴槽部4の昇降を、上下限位置間に制限して許容
し、又は、担架23の昇降を上下限間に制限して許容す
る。
【0084】この構成によれば、1組の距離検出器62
と支柱被検出器83を装置に設けるだけで、浴槽1と搬
送車2が適正にセッティングされたことを検出でき、更
に、浴槽部4又は担架23の昇降をその上下限位置内に
制限して許容するという検出ができ、構成を簡素に製作
できて好都合である。
【0085】又、浴槽1と搬送車2が適正にセッティン
グされた時しか浴槽1又は搬送車2が昇降しない故に、
浴槽部4と担架23の衝突を避け、両者の破損を回避で
き、浴槽部4又は担架23の昇降をその上下限位置で停
止させて、激しい衝突を避け両者の破損を回避でき、好
都合である。
【0086】本発明に係る安全機能84は、浴槽部4と
担架23とが互いに垂直方向に接近した状態を検出し、
浴槽1と搬送車2とが垂直方向に一定の離間距離を保つ
ように、浴槽1を自動下降させ、又は、搬送車2を自動
上昇させる機能を有するものである。
【0087】故に、浴槽部4と担架23が、不適正な接
近状態又は当接状態のままで放置されることはなく、異
状接近又は当接すると直ぐに離間移動し、その離間移動
によって安全性が高まると共に、入浴者に不快感を与え
ず、好都合である。
【0088】本発明には、搬送車2が浴槽1の適正位置
にセッティングできたことを報知する適正位置報知機能
85が設けられているので、その適正セッティング事象
を即座に知ることができ、操作が容易であり安心であ
り、好都合である。
【0089】本発明には、浴槽1と搬送車2が接近又は
当接したことを報知する接近状態報知機能82が設けら
れているので、浴槽1と搬送車2に係る接近又は当接の
事象を即座に知ることができ、早期に危険を回避でき安
全であり、操作が容易であって安心であり、好都合であ
る。
【0090】本発明には、浴槽部4が自動下降中又は担
架23が自動上昇中であることを報知する自動状態報知
機能63が設けられているので、浴槽部4又は担架23
の異常状態下における自動昇降中の事象を即座に知るこ
とができ、早期に危険を回避でき安全であり、操作が容
易であって安心であり、好都合である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の左側面図である。
【図2】本発明の第1実施例の平面図である。
【図3】本発明の第1実施例の正面図である。
【図4】本発明の第1実施例に係る検出器を他の取り着
け位置を示す底面図である。
【図5】本発明の第1実施例のブロック図である。
【図6】本発明の第2実施例の正面図である。
【図7】本発明の第3実施例の左側面図である。
【符合の説明】
1 浴槽 2 搬送車 3 ベ−ス部 16 脚枠部 17 切欠き部 19 挿入口 21 被検出器(=搬送車位置被検出器) 24 検出器(=浴槽位置検出器) 25 支柱 39 槽内取着位置検出器 40 担架取着位置被検出器 62 距離検出器 63 自動状態報知機能 78 側面被検出器 79 ベ−ス中央検出器 80 中央部 82 接近状態報知機能 83 支柱被検出器 84 安全機能 85 適正位置報知機能

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 昇降式又は非昇降式の浴槽(1)と、入
    浴者を運ぶ非昇降式又は昇降式の搬送車(2)とから構
    成され、 前記浴槽(1)に検出器(24)又は被検出器(21)
    を設け、搬送車(2)に被検出器(21)又は検出器
    (24)を設け、 検出器(24)及び被検出器(21)を擁する安全機能
    (84)は、搬送車(2)を浴槽(1)にセッティング
    した折りに、 搬送車(2)が浴槽(1)の所定の位置に接近又は当接
    した状態を検出した時のみ、浴槽(1)及び/又は搬送
    車(2)を、上昇及び/又は下降可能状態にする機能を
    有するものであることを特徴とする安全機能付入浴装
    置。
  2. 【請求項2】 浴槽(1)のベ−ス部(3)における切
    欠き部(17)の挿入口(19)に検出器(24)又は
    被検出器(21)が設けられ、搬送車(2)の脚枠部
    (16)における挿入口(19)対向部位に被検出器
    (21)又は検出器(24)が設けられることを特徴と
    する請求項1記載の安全機能付入浴装置。
  3. 【請求項3】 浴槽(1)のベ−ス部(3)における切
    欠き部(17)のベ−ス中央部(92)にベース中央検
    出器(93)又は側面被検出器(94)が設けられ、搬
    送車(2)の脚枠部(16)の側面におけるベ−ス中央
    部(92)対向部位に側面被検出器(94)又はベース
    中央検出器(93)が設けられることを特徴とする請求
    項1記載の安全機能付入浴装置。
  4. 【請求項4】 浴槽(1)の前・後側壁(10)(1
    4)にそれぞれ検出器(24)が設けられ、搬送車
    (2)の前・後脚フレ−ム(86)(91)における前
    ・後側壁(10)(14)対向部位にそれぞれ被検出器
    (21)が設けられ、又は、浴槽(1)の前・後側壁
    (10)(14)にそれぞれ被検出器(21)が設けら
    れ、搬送車(2)の前・後脚フレ−ム(86)(91)
    における前・後側壁(10)(14)対向部位にそれぞ
    れ検出器(24)が設けられることを特徴とする請求項
    1記載の安全機能付入浴装置。
  5. 【請求項5】 浴槽(1)の浴槽部(4)に槽内取着位
    置検出器(39)又は担架取着位置被検出器(40)を
    設け、搬送車(2)の担架(23)に担架取着位置被検
    出器(40)又は槽内取着位置検出器(39)を設け、 槽内取着位置検出器(39)及び担架取着位置被検出器
    (40)を擁する安全機能(84)は、搬送車(2)を
    浴槽(1)にセッティングした後、浴槽(1)を昇降さ
    せる折りに、 浴槽部(4)と担架(23)とが互いに垂直方向に接近
    又は当接するとその状態を検出し浴槽部(4)及び/又
    は担架(23)の、上昇及び/又は下降を停止させる機
    能を有するものであることを特徴とする安全機能付入浴
    装置。
  6. 【請求項6】 浴槽部(4)と担架(23)とが垂直方
    向に互いに接近した状態を検出し、浴槽(1)と搬送車
    (2)とが垂直方向に一定の離間距離を保つように、浴
    槽(1)を自動下降させ、又は、搬送車(2)を自動上
    昇させる機能を有するものであることを特徴とする請求
    項5記載の安全機能付入浴装置。
  7. 【請求項7】 昇降式又は非昇降式の浴槽(1)と、入
    浴者を運ぶ昇降式又は非昇降式の搬送車(2)とから構
    成され、 浴槽(1)の側壁に隙間検出器(62)又は支柱被検出
    器(83)が設けられ、搬送車(2)の支柱(25)に
    おける前記側壁に対向する部位に支柱被検出器(83)
    又は隙間検出器(62)が設けられ、 距離検出器(62)及び支柱被検出器(83)を擁する
    安全機能(84)は、浴槽(1)と搬送車(2)とが互
    いに所定の距離を有していることを検出し、浴槽(1)
    及び/又は搬送車(2)を、上昇及び/又は下降可能状
    態にすると共に所定の距離を保持している間上昇及び/
    又は下降を可能とし、浴槽部(4)又は担架(23)
    を、上下限位置間にその昇降制限する機能を有するもの
    であることを特徴とする安全機能付入浴装置。
  8. 【請求項8】 距離検出器(62)及び支柱被検出器
    (83)を擁する安全機能(84)は、浴槽部(4)と
    担架(23)とが互いに垂直方向に接近した状態を検出
    し、浴槽(1)と搬送車(2)とが垂直方向に一定の離
    間距離を保つように、浴槽(1)を自動下降させ、又
    は、搬送車(2)を自動上昇させる機能を有するもので
    あることを特徴とする請求項7記載の安全機能付入浴装
    置。
  9. 【請求項9】 搬送車(2)が浴槽(1)の適正位置に
    セッティングできたことを報知する適正位置報知機能
    (85)を有することを特徴とする請求項1又は7記載
    の安全機能付入浴装置。
  10. 【請求項10】 担架(23)が浴槽部(4)に接近又
    は当接したことを報知する接近状態報知機能(82)を
    有することを特徴とする請求項5又は7記載の安全機能
    付入浴装置。
  11. 【請求項11】 浴槽部(4)が担架(23)に異状接
    近した後、浴槽部(4)が自動下降中、又は、担架(2
    3)が自動上昇中であることを報知する自動状態報知機
    能(63)を有することを特徴とする請求項6又は8記
    載の安全機能付入浴装置。
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