JP2001238514A - 自走式草刈機、操作レバー装置、ハンドルの方向調整装置、テンションクラッチ構造、及び草刈方法 - Google Patents

自走式草刈機、操作レバー装置、ハンドルの方向調整装置、テンションクラッチ構造、及び草刈方法

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JP2001238514A JP2000172687A JP2000172687A JP2001238514A JP 2001238514 A JP2001238514 A JP 2001238514A JP 2000172687 A JP2000172687 A JP 2000172687A JP 2000172687 A JP2000172687 A JP 2000172687A JP 2001238514 A JP2001238514 A JP 2001238514A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】草刈りに要する労力と手間を軽減するために、
前進と後進のどちらでも、同じように効率良く草刈りが
できるようにした自走式草刈機を提供する。 【解決手段】草刈機Bはフレーム1を有している。フレ
ーム1の前後部には、前進と後進が可能な走行手段を構
成する前輪31と駆動輪である後輪41が設けてある。
フレーム1の下部には、カッター2が進行方向に対して
両側に並設されている。カッター2は、走行手段の進行
方向の切り替えに伴って回転方向が切り替わるようにし
てある。ハンドル6は、草刈機Bの進行方向に対し、所
要の方向に設定することができる。フレーム1の前後部
には、草をカッター2に誘導するカバー71が設けてあ
る。草刈機Bは、前輪31あるいは後輪41の高さを変
えることにより、カッター2の刈り高を調整する刈高調
整装置8を有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自走式草刈機及び
草刈方法に関するものであり、更に詳しくは、前進と後
進のどちらでも、同じように効率良く草刈りができるよ
うにしたものに関する。
【0002】
【従来技術】従来の自走式草刈機(単に「草刈機」と記
載する場合がある)は、前進方向のみの草刈りしかでき
なかった。つまり、草刈機の進行方向を変えるには、ハ
ンドルを持ち上げて(あるいは押し下げて)草刈機本体
を傾けた状態で旋回させ、草刈機自体の向きを変える必
要があった。ところが、河川の堤防の法面などの傾斜し
た場所では、平坦面に比べて足場が悪く、草刈機の進行
方向を変えるには危険が伴う。
【0003】このため、従来の草刈機で堤防の法面など
の傾斜面の草を刈る場合、次に示すような方法をとって
いた(図15参照)。 草刈機Aの進行方向に対して正面を向き、まず傾斜
面の例えば左端から右端までの草を刈る。 傾斜面の端部まで草を刈り終えたら、一旦草刈機A
を傾斜面の上(または下)の足場の良い平坦面まで移動
させる。次に、ハンドル9を持ち上げて(あるいは押し
下げて)草刈機A本体を180度ターンさせ、草刈機A
の進行方向を変える。そして、再び草刈機Aを傾斜面に
戻す。 と同様に草刈機Aの進行方向に対して正面を向い
た状態で、傾斜面の左端までの草を刈る。 上記からまでの作業を繰り返して、傾斜面を下
っていき傾斜面全体の草を刈る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
たような従来のものでは次のような課題があった。即
ち、従来の草刈機で河川の堤防の法面などの傾斜面の草
を刈る場合、草刈機を一旦足場の良い平坦面まで移動さ
せる必要があったので、面積の広い傾斜面では平坦面ま
で何度も登ったり降りたりして草刈り機を移動しなけれ
ばならず、作業効率が悪かった。
【0005】そこで本発明者等は、草刈りに要する労力
と手間を軽減すべく鋭意研究を進めた結果、前進と後進
の両方の走行が可能であり、どちらの方向に対してでも
同じように効率良く草刈りができるようにした自走式草
刈機の開発に取り組み、本発明を完成するに至った。ま
た、上記した自走式草刈機の開発にあたり、草刈機の走
行速度、変速手段の変速等の操作以外にも、進行方向
(前進と後進)の切り替えの操作が加わっため、それら
の操作を同じ操作レバーで容易に行える操作レバー装置
の開発に取り組み、鋭意研究を進めた結果、本発明を完
成するに至った。更に、上記した草刈機の開発にあた
り、進行方向(前進と後進)の切り替えに伴い、ハンド
ルの向きを頻繁に調整する必要性が生じたため、ハンド
ルを容易且つ迅速に調整することができるハンドルの方
向の調整装置の開発にも取り組み、鋭意研究を進めた結
果、本発明を完成するに至った。
【0006】(発明の目的)そこで本発明の第1の目的
は、草刈りに要する労力と手間を軽減するために、前進
と後進のどちらでも、同じように効率良く草刈りができ
るようにした自走式草刈機及び草刈方法を提供すること
にある。
【0007】本発明の第2の目的は、草刈機本体の向き
を変えるために行う折り返し箇所ごとの平坦面までの移
動を不要として、草刈り作業に要する労力を軽減し、作
業効率を向上させることができるようにした自走式草刈
機及び草刈方法を提供することにある。
【0008】本発明の第3の目的は、自走式草刈機にお
ける前進と後進の進行方向の切り替え、変速手段の変
速、及び走行速度等の各操作を容易且つ迅速に行えるよ
うにした自走式草刈機等の作業機の操作レバー装置を提
供することにある。
【0009】本発明の第4の目的は、草刈機や耕運機な
どの作業機のハンドルの方向の調整が容易且つ迅速にで
きるようにしたハンドルの方向調整装置を提供すること
にある。その他の本発明の目的は、以下の説明によって
明らかになるであろう。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に講じた本発明の手段は次のとおりである。第1の発明
にあっては、前進と後進が可能な走行手段と、カッター
を有する草刈手段と、を含んでおり、上記カッターは、
上記走行手段の進行方向の切り替えに伴って、回転方向
が切り替わることを特徴とする、自走式草刈機である。
【0011】第2の発明にあっては、走行手段の進行方
向に対し、所要の方向に設定することができるハンドル
を含むことを特徴とする、第1の発明に係る自走式草刈
機である。
【0012】第3の発明にあっては、走行時のカッター
の前方となる側にカバーが設けてあり、当該カバーは草
をカッターに誘導することを特徴とする、第1または第
2の発明に係る自走式草刈機である。
【0013】第4の発明にあっては、カバーは、草をカ
ッターに誘導するために、下部側がカッター側に近づく
ように内方へ傾斜可能であり、走行時のカッターの前後
方向に開口部が形成されないように、所定の傾斜位置か
ら外方へ開かないようにしてあることを特徴とする、第
3の発明に係る自走式草刈機である。
【0014】第5の発明にあっては、刈り高を調整する
ことができる刈高調整手段を含むことを特徴とする、第
1,2,3または第4の発明に係る自走式草刈機であ
る。
【0015】第6の発明にあっては、走行手段は、走行
車輪を有しており、刈高調整手段は、上記走行車輪の高
さを変えて刈り高を調整するようになっていることを特
徴とする、第5の発明に係る自走式草刈機である。
【0016】第7の発明にあっては、刈高調整手段の操
作をハンドルの手元側で行うことができるようにしてあ
ることを特徴とする、第5または第6の発明に係る自走
式草刈機である。
【0017】第8の発明にあっては、カッターは水平方
向に回転する回転刃であり、自走式草刈機の進行方向の
前部側が下方に傾斜することに伴って、同様に傾斜する
ことを特徴とする、第1,2,3,4,5,6または第
7の発明に係る自走式草刈機である。
【0018】第9の発明にあっては、刈り高を調整する
ことができる刈高調整手段を含み、当該刈高調整手段の
操作をハンドルの手元側で行うことができるようにして
あることを特徴とする、自走式草刈機である。
【0019】第10の発明にあっては、ハンドルは伸縮
自在に形成されていることを特徴とする、自走式草刈
機。
【0020】第11の発明にあっては、前進と後進が可
能な走行手段と、上記走行手段の速度を変速する変速手
段とを含む作業機の操作レバー装置であって、上記走行
手段の進行方向の切り替えを行う進行方向切替手段と、
上記変速手段の変速を行う変速切替手段と、エンジンの
出力を制御する出力制御手段と、を含んでおり、上記進
行方向切替手段、変速切替手段、及び出力制御手段の制
御を同じ操作レバーで操作できるようにしてあることを
特徴とする、操作レバー装置である。
【0021】第12の発明にあっては、ハンドルの方向
を調整する調整装置であって、上記ハンドルの向きを上
下方向に調整することができる上下方向調整手段と、上
記ハンドルの向きを水平方向に調整することができる水
平方向調整手段と、を含んでおり、上記上下方向調整手
段及び水平方向調整手段を同じ操作手段によって操作で
きるようにしてあることを特徴とする、ハンドルの方向
調整装置である。
【0022】第13の発明にあっては、ハンドルの方向
を調整する調整装置であって、水平方向に回動可能な台
部材と、上記台部材に設けてあり、上下方向に回動可能
なハンドルと、上記台部材に設けてあり、当該台部材の
水平方向の回動を係止する手段と上記ハンドルの上下方
向の回動を係止する手段を備えた係止部材と、を含んで
いることを特徴とする、ハンドルの方向調整装置であ
る。
【0023】第14の発明にあっては、揺動体と、当該
揺動体に設けられ、プーリ間に巻回された伝動ベルトの
うち並行する部分の外側に対向して設けてある一対のテ
ンションプーリと、当該テンションプーリの間隔を調整
する手段と、を備えており、上記伝動ベルトの並行する
部分側のうち、テンションの強い側のテンションプーリ
が外側へ押されることに伴い、上記揺動体は同方向へ揺
動するようにしてあることを特徴とする、テンションク
ラッチ構造である。
【0024】第15の発明にあっては、自走式草刈機の
向きを変えることなく、進行方向を前後に切り替えなが
ら草刈りを行うことを特徴とする、草刈方法である。
【0025】第16の発明にあっては、自走式草刈機の
進行方向の切り替えに伴い、カッターの回転方向を切り
替えて草刈りを行うことを特徴とする、第15の発明に
係る草刈方法である。
【0026】なお、本発明にいう「カッター」は、第8
の発明に記載のもの以外に、例えばフレール式(ハンマ
ーナイフ式)やバリカン式などが挙げられるが、これら
に限定されない。
【0027】(作 用)本発明に係る自走式草刈機は、
前進と後進が可能な走行手段と、カッターを有する草刈
手段と、を含んでおり、上記カッターは、上記走行手段
の進行方向の切り替えに伴って、回転方向が切り替わる
ようになっている。したがって、前進と後進のどちらで
も、同じように効率良く草刈りができ、草刈りに要する
労力と手間を軽減することができる。即ち、例えば、カ
ッターが水平方向に回転する回転刃であって、進行方向
に対して両側に並設されたものである場合、進行方向の
切り替えに伴って、カッターの回転方向を内側方向に適
宜切り替えることにより、並設されたカッターの間に常
に草を抱き込むようにして効率良く刈ることができる。
また、カッターを進行方向に対して内側方向に回転させ
ることにより、刈り取った草を外側に飛び散らせること
なく、刈幅の中央付近にすじ状にきれいに残すことがで
き、石などの異物の飛散も少なくすることができる。更
に、例えば、カッターが垂直方向に回転するフレール式
(ハンマーナイフ式)の刃である場合、進行方向の切り
替えに伴って、カッターの回転方向を正方向に適宜切り
替えることにより、刈り取った草を外側に飛び散らせる
ことなく、草を効率良く刈ることができる。
【0028】走行手段の進行方向に対し、所要の方向に
設定することができるハンドルを含む自走式草刈機にあ
っては、例えば河川の堤防の法面などの傾斜した場所で
使用した場合、次のようにして草刈りを行うことができ
る。なお、草の刈り方としては、傾斜面の横方向の一端
側から他端側までの草を、上から順に刈っていく方法を
例にとって説明する。 まず、ハンドルの向きを、草刈機の進行方向(傾斜方
向とほぼ直角)に対してほぼ直角に上方側へ設定し、草
刈機の進行方向に対して横に立った状態で、草刈りが行
えるようにする。 作業者は横方向に歩きながら草刈機を前進させ、まず
傾斜面の例えば左端から右端まで草を刈るようにする。 傾斜面の右端まで草を刈り終えたら、ハンドルの向き
を変えないで、走行手段の進行方向を切り替える。そう
して、一段下の草を刈るために、草刈機を下方斜め方向
にやや進行させた後、傾斜面の右端から左端までの草を
同様に刈るようにする。 傾斜面の左端まで草を刈り終えたら、の操作と同様
に、ハンドルの向きを変えないで、走行手段の進行方向
を切り替える。そして、一段下の草を刈るために、草刈
機を下方斜め方向にやや進行させた後、傾斜面の左端か
ら右端まで同様に草を刈るようにする。 上記との作業を繰り返して、傾斜面を下っていき
傾斜面全体の草を刈るようにする。上記のようにして草
を刈るようにすれば、従来のような折り返し箇所ごとに
平坦地まで移動して草刈機の向きを変える動作が不要と
なる。したがって、草刈りに要する労力を軽減でき、作
業効率を向上させることができる。
【0029】走行時のカッターの前方となる側にカバー
が設けてあり、当該カバーは草をカッターに誘導するよ
うになっている自走式草刈機にあっては、草刈りを走行
手段の前進あるいは後進のどちらの方向で行うようにし
ても、カッターに草をスムーズに誘導することができ
る。
【0030】草をカッターに誘導するために、下部側が
カッター側に近づくように内方へ傾斜可能であるカバー
を有している自走式草刈機にあっては、草を根本から完
全に押し倒すことなく、根本をある程度立てた状態でカ
ッターに誘導することができる。したがって、草を確実
に刈ることができ、草の刈り残しが防止される。このカ
バー構造は、特に倒れやすい長い草を刈る場合に好適で
ある。また、走行時のカッターの前後方向に開口部が形
成されないように、所定の傾斜位置からカバーが外方へ
開かないようにしてあるので、カッターが石などの異物
を弾き飛ばした場合でもカバー外部に飛散することを防
止でき、安全性に優れている。
【0031】刈り高を調整することができる刈高調整手
段、または、走行手段が走行車輪を有しており、刈高調
整手段が上記走行手段の高さを変えて刈り高を調整する
ようになっている自走式草刈機にあっては、草の長さや
地面の起伏に応じて、カッターの刈高を適切な高さに調
整することができる。
【0032】刈高調整手段の操作をハンドルの手元側で
行うことができるようにしてある自走式草刈機にあって
は、ハンドルを握ったまま刈高調整手段を操作すること
ができるので、例えば足下が不安定な傾斜面であって
も、手早く、安全に、刈り高を調整することができる。
【0033】カッターが水平方向に回転する回転刃であ
り、自走式草刈機の進行方向の前部側が下方に傾斜する
ことに伴って、同様に傾斜する自走式草刈機にあって
は、カッターの前部側で刈り取った草の残部である切り
株がカッターの後部側で再度当たることを防止できるの
で、カッターにかかる抵抗を少なくして草を効率良く刈
ることができ、原動機を含むカッター駆動系にかかる負
担を低減して耐久性と燃費を向上させることができる。
【0034】ハンドルが伸縮自在に形成されている自走
式草刈機にあっては、草刈機本体と作業者の距離の調整
が可能であるので、凸凹面や石などの障害物を避けるよ
うにして、常に足場の良い場所を確保しながら作業する
ことができる。また、例えば木の下など、作業者が直接
入っていけない所に生えた草でも、ハンドルを伸ばすこ
とによって離れた位置から刈ることができる。
【0035】本発明に係る操作レバー装置にあっては、
前進と後進の進行方向の切り替え、変速手段の変
速、及びエンジンの出力の制御に伴う走行速度等を、
同じ操作レバーで操作することができるので、各操作を
容易且つ迅速に行うことができ、結果的に例えば草刈機
や耕運機などの作業機の操作性及び作業性を向上させる
ことができる。
【0036】本発明に係るハンドルの方向を調整する調
整装置にあっては、ハンドルの上下方向調整手段と水平
方向調整手段を同じ操作手段によって操作することがで
きるので、上下方向と水平方向の調整をそれぞれ別の操
作手段で調整するものと比べ、ハンドルの調整を容易且
つ迅速に行うことができる。また、上下方向と水平方向
の組み合わせにより、ハンドルを作業に最も好適な方向
に設定することができる。
【0037】ハンドルが設けてある台部材の水平方向の
回動を係止する手段と上記ハンドルの上下方向の回動を
係止する手段とを備えた係止部材を含むハンドルの方向
調整装置にあっては、例えば操作ワイヤなどによる上記
係止部材の操作だけで、台部材に設けてあるハンドルの
向きを上下方向にも傾斜させて調整することができ、且
つ水平方向に回転させて調整することができる。したが
って、上下方向と水平方向の調整をそれぞれ別の操作手
段で調整するものと比べ、ハンドルの調整を容易且つ迅
速に行うことができる。
【0038】本発明に係るテンションクラッチ構造にあ
っては、次のように作用する。即ち、対向して設けてあ
る一対のテンションプーリの間隔を狭めることにより、
外側から伝動ベルトにテンションがかかり、駆動力が伝
達される。そして、伝動ベルトの並行する部分のうち、
テンションの強い側のテンションプーリが外側へ押され
ることに伴い、テンションプーリを有する揺動体は同方
向へ揺動し、結果的に伝動ベルトの並行する部分に駆動
力を伝達するためのテンションがバランス良くかかる。
したがって、例えば、駆動側のプーリの回転方向が適宜
切り替わって、伝動ベルトの張り側と弛み側が替わるよ
うなテンションクラッチ構造であっても、伝動ベルトの
並行する部分には上記したようにテンションがバランス
良くかかるので、駆動側のプーリの動力は確実に従動側
に伝わる。
【0039】
【発明の実施の形態】本発明を図面に示した実施の形態
に基づき更に詳細に説明する。 [実施の形態1]図1は本発明に係る自走式草刈機の第
1の実施の形態を示す概略側面図、図2は図1に示す自
走式草刈機の概略正面図、図3は図1に示す自走式草刈
機を上方から見た概略説明図、図4は、図1において原
動機の後部に設けてあるクラッチボックスとミッション
ケースの内部構造を示した断面を表す説明図、図5は自
走式草刈機の前後部に取り付けられるカバーの取付構造
を示した概略説明図、図6は自走式草刈機の前部側を示
す概略斜視図、図7は自走式草刈機の後部側を示す概略
斜視図、図8は刈高調整装置の作用を示す概略説明図で
あり、そのうちの図8(イ)は最大刈高状態を示し、図8
(ロ)は前進方向に対する最低刈高状態を示し、図8
(ハ)は後進方向に対する最低刈高状態を示している。
なお、図2及び図3に示す自走式草刈機Bはカバーを二
点鎖線で表しており、図7においてはミッションケース
を省略して示している。
【0040】符号Bは自走式の草刈機で、前進と後進の
両方の走行が可能であり、どちらの方向に対してでも草
刈りができるようになっている。草刈機Bは、金属板で
形成されたフレーム1を有している。フレーム1は、図
3に示すように、進行方向に対して左右両側の中央部が
ややせり出して形成されており、後述するカッター2が
石などの異物を弾き飛ばした場合でも、石が側面方向へ
飛散しにくい構造となっている。
【0041】フレーム1の前後部には、走行手段を構成
する前輪31と駆動輪である後輪41が設けてある。後
輪41のトレッド部には、突起状のスパイク部410が
設けてある。また、フレーム1の後方上部には同じく走
行手段を構成するミッションケース42が設けてあり、
このミッションケース42の中には後輪41を駆動する
後部駆動軸43(図3参照)と、後述する変速選択軸4
4と変速ギア(図示せず)が設けてある。後輪41の後
部車軸411と後部駆動軸43の各軸には、図1に示す
ようにスプロケット45,46が設けてあり、このスプ
ロケット45,46間にはチェーン47が巻き掛けてあ
る。なお、スプロケット45,46とチェーン47は、
チェーンケース48に収容されている。
【0042】フレーム1の上部には原動機51が設けて
ある。原動機51は、上記した後輪41とカッター2を
駆動するようになっている。原動機51の下に設けてあ
るのは、燃料タンク52である。
【0043】フレーム1の下部には、草刈り手段を構成
するカッター2が、図3に示すように、進行方向に対し
て両側に並設されている。カッター2は、刃板21を有
しており、水平に回転可能な回転刃となっている。刃板
21は、垂直軸22に水平に取り付けてある。図3にお
いて前部側から見て右側に位置するカッター2の垂直軸
22の上端部には、原動機51からの動力を受ける従動
プーリ23が取り付けてある。
【0044】また、図2に示すように、従動プーリ23
が取り付けてあるカッター2の垂直軸22には、駆動ギ
ア24が設けてある。更に、図2において左側に位置す
るカッター2の垂直軸22には、従動ギア24aが設け
てある。そして、駆動ギア24と従動ギア24aの間に
は別に伝動ギア25が互いにかみ合って並設されてい
る。これにより、並設されたカッター2は、原動機51
からの動力を受けて、反対方向に同時に回転するように
なっている。つまり、並設されたカッター2の回転方向
は、進行方向に対して内側方向であり、カッター2の間
に常に草を抱き込むようにして効率良く刈ることができ
る。
【0045】図4において、原動機51の動力は、原動
機51後部に設けてあるクラッチボックス53内の駆動
軸531から垂直軸532へ伝達されるようになってい
る。垂直軸532の下端部には、カッター2を駆動させ
る駆動プーリ54が取り付けてある。駆動プーリ54
と、カッター2を回転させる従動プーリ23(図3参
照)にはベルト55が巻き付けてあり、垂直軸532か
らの動力がカッター2に伝達できるようにしてある。
【0046】また、垂直軸532は、ベベルギア533
を介して変速選択軸44と連動されており、変速選択軸
44は変速ギア(図示せず)を介して後部駆動軸43と
連動されている。これにより、垂直軸532からの動力
が後部駆動軸43に伝達され、後輪41を駆動するよう
になっている。
【0047】更に、駆動軸531は、駆動軸531に嵌
め入れてあるつめクラッチ534によって、垂直軸53
2の回転を正転方向と逆転方向に制御している。なお、
つめクラッチ534は、駆動軸531の軸線方向に移動
可能であり、駆動軸531の軸周方向へは固定されてい
る。
【0048】また、駆動軸531の軸線方向に向かい合
わせに設けてある正転用のベベルギア535及び逆転用
のベベルギア536の各々と、垂直軸532の上端部に
設けてあるベベルギア537とは常に噛み合っており、
ベベルギア535,536は駆動軸531上で空転して
いる。そして、つめクラッチ534を左右どちらかに移
動させて、正転用のベベルギア535または逆転用のベ
ベルギア536に結合させ、駆動軸531の動力を垂直
軸532に伝達するようになっている。つめクラッチ5
34が正転用のベベルギア535と結合した場合では、
垂直軸532の回転は正転方向となり、つめクラッチ5
34が逆転用のベベルギア536と結合した場合では、
垂直軸532の回転は逆転方向となる。
【0049】そうして、垂直軸532が正回転する場合
では、後部車軸411とカッター2も同じく正回転し、
後部車軸411は前進方向に回転すると共に、カッター
2は前進方向に対して内側方向に回転するようになる。
これに対し、垂直軸532の回転が逆転方向に切り替わ
った場合では、後部車軸411とカッター2も同じく逆
回転し、後部車軸411は後進方向に回転すると共に、
カッター2は後進方向に対して内側方向に回転するよう
になる。
【0050】以上のように、草刈機Bの進行方向に応じ
て、カッター2の回転方向が適宜内側方向に切り替わる
ので、並設されたカッター2の間に常に草を抱き込むよ
うにして効率良く刈ることができる。また、カッター2
を進行方向に対して内側方向に回転させることにより、
刈り取った草を外側に飛び散らせることなく、刈幅の中
央付近にすじ状にきれいに残すことができ、石などの異
物の飛散も少なくすることができる。
【0051】クラッチボックス53の上部にはハンドル
6が設けてある。ハンドル6は、草刈機Bの進行方向に
対して、ハンドル6の向きを水平方向に回転させて調整
できるようになっており、且つ、上下方向にも傾斜させ
て調整できるようになっている。更に、ハンドル6は入
れ子式により長さを段階的に調整できるようになってい
る。符号61は、ハンドル6の長さを調整するための調
整ピンである。
【0052】符号62は草刈機Bの進行方向を変える切
替レバーを示しており、ハンドル6を持ったままワンタ
ッチで進行方向を切り替えることができるようになって
いる。符号63は、進行方向を表示する表示機能を備え
たレバーケースである。符号66は原動機51から駆動
輪への動力を制御する走行クラッチを示し、符号67は
原動機51からカッター2への動力を制御するナイフク
ラッチを示している。更に、図示はしていないが、ハン
ドル6には、変速ギア(図示せず)に連動したミッショ
ンレバーも取り付けてある。これにより、ハンドル6を
持ったままワンタッチで草刈機Bの走行速度を切り替え
ることができる。
【0053】フレーム1の前後部には、図5に示すよう
な、草をカッター2に誘導するカバー71が設けてあ
る。カバー71は、ゴム製のカバー本体710と、カバ
ー本体710をフレーム1に取り付けるための金属製の
取付板711を有している。なお、カバー71は、全体
を金属製の板体で形成することもできる。
【0054】取付板711は、取付金具72と取付軸7
3及びナット74によってフレーム1の下部側に回動可
能に取付けられ、カバー71の下部側がカッター2側に
近づくように内方へ傾斜可能になっている。これによ
り、草を根本から完全に押し倒すことなく、根本をある
程度立てた状態でカッター2に誘導することができる。
したがって、草を確実に刈ることができ、草の刈り残し
が防止される。このカバー構造は、特に倒れやすい長い
草を刈る場合に好適である。
【0055】また、取付板711の外面部712側は、
フレーム1の壁面部11の内側に当接するようになって
いるため、カバー71は所定の傾斜位置から外方へ開か
ないようになっている。これにより、進行方向の後部側
では、カバー71が外方へ開かないので実質的に開口部
が形成されない。また、進行方向の前部側では、カバー
71は内方へ開くが草でふさがれているので実質的に開
口部が形成されない。よって、走行時のカッター2の前
後方向に開口部が形成されないので、カッター2が石な
どの異物を弾き飛ばした場合でもカバー71外部に飛散
することを防止でき、安全性に優れている。
【0056】更に、草刈機Bは、前輪31あるいは後輪
41の高さを変えることにより、カッター2の刈り高を
調整する刈高調整装置8を有している。図1及び図6,
7を参照して、刈高調整装置8について説明する。刈高
調整装置8の主な構成部材は、草刈機Bの前進方向に対
して右側面側に設けてある。刈高調整装置8は、前輪3
1の高さを調整する前輪高調整部材81aと、後輪41
の高さを調整する後輪高調整部材81bと、前輪高調整
部材81aと後輪高調整部材81bを連結して各車輪3
1,41の高さを操作する操作レバー83を有してい
る。操作レバー83の基端部は、フレーム1上に設けら
れたレバー取付部831に回動可能に取り付けられてい
る。
【0057】前輪高調整部材81aは、中央部分が円弧
状になるよう形成され、先端側と基部側が外方向に突出
して形成されている。前輪高調整部材81aの基端部
は、図6に示すように、前部車軸311に取り付けてあ
る前脚部材85の先端部に固定されている。また、前輪
高調整部材81aと前脚部材85の固定部分は、フレー
ム1上に設けてある軸受部86の軸部861によって回
動可能に取り付けられている。更に、フレーム1の反対
側の前輪31側にも、同様に、前脚部材85と軸部86
1を有する軸受部86が設けてある。
【0058】そして、フレーム1を挟んで設けられた前
脚部材85,85は、フレーム1を左右に跨いで設けら
れた連結軸87aによって互いに連結されている。これ
により、前輪31,31は、操作レバー83の操作によ
って刈高を調整する際に、フレーム1に対して同じ動き
をする。
【0059】また、後輪高調整部材81bは、操作レバ
ー83を中心として前輪高調整部材81aを線対称にし
て取り付けたような構成となっている。即ち、中央部分
が円弧状になるよう形成され、先端側と基部側が外方向
に突出して形成されている。後輪高調整部材81bの基
端部は、図7に示すようにチェーンケース48の内側に
固定されている。ただし、後部駆動軸43に固定されて
いるのではなく、後部駆動軸43は後輪高調整部材81
bに対して空転可能な状態となっている。そして、フレ
ーム1を挟んで設けられたチェーンケース48,48
は、フレーム1を左右に跨いで設けられた連結軸87b
によって互いに連結されている。これにより、後輪4
1,41は、操作レバー83の操作によって刈高を調整
する際に、フレーム1に対して同じ動きをする。
【0060】更に、前輪高調整部材81aのうち、先端
側から円弧状に形成された部分の基端部までには、溝部
810aが設けられている。同様に、後輪高調整部材8
1bのうち、先端側から円弧状に形成された部分の基端
部までには、溝部810bが設けられている。そして、
操作レバー83のほぼ中央に設けてある軸ピン830が
上記溝部810a,810b内を摺動するようになって
いる。
【0061】上記したような構成により、前進方向に走
行して草刈りを行う場合には、次のようにして刈高を調
整する。即ち、図8(イ)において、操作レバー83を後
方(矢印a方向)に倒すと、前輪高調整部材81a及び
前脚部材85が軸受部86の軸部861を中心として後
方へ回動し、図8(ロ)に示すように、前脚部材85の基
部側がフレーム1の先端側に移動する。これにより、カ
ッター2に対する前輪31の高さが高くなり、草刈機B
は前部側(図8で右側)が下がるように全体が傾斜す
る。つまり、カッター2も進行方向の前部側が下がるよ
うに傾斜するため、カッター2の刈高が低く調整され
る。
【0062】また、後進方向に走行して草刈りを行う場
合には、図8(イ)において、操作レバー83を前方(矢
印b方向)に倒し、図8(ハ)に示すように、チェーンケ
ース48の基部側をフレーム1の後部側に移動させる。
これにより、カッター2に対する後輪41の高さが高く
なり、草刈機Bは後部側(図8で左側)が下がるように
傾斜する。つまり、カッター2も進行方向の前部側が下
がるように傾斜するため、カッター2の刈高が低く調整
される。
【0063】以上説明したように、操作レバー83を操
作するだけでカッター2の刈高を適宜調整することがで
きる。なお、前輪高調整部材81a(または後輪高調整
部材81b)の所要の位置で操作レバー83を固定でき
るような手段を設けることにより、カッター2の刈高を
最適な高さに(例えば無段階で)適宜設定することが可
能である。
【0064】また、カッター2の進行方向の前部側が下
がるように傾斜させて刈り高を調整できるので、カッタ
ー2の前部側で刈り取った草の残部である切り株がカッ
ター2の後部側で再度当たることを防止できる。したが
って、カッター2にかかる抵抗を少なくして草を効率良
く刈ることができ、原動機51を含むカッター駆動系に
かかる負担を低減して耐久性と燃費を向上させることが
できる。
【0065】(作 用)図9は自走式草刈機の使用状態
説明図である。図面を参照して、草刈機Bの作用を説明
する。草刈機Bは、前進と後進の両方の走行が可能であ
り、どちらの方向に対してでも草を刈れるようになって
いる。したがって、草刈機Bを使用した場合では、河川
の堤防の法面等、傾斜した面での草刈りを次のようにし
て行うことができる。なお、草の刈り方として、傾斜面
の横方向の一端側から他端側までの草を上から順に刈っ
ていく場合を例にとって説明する。
【0066】まず、ハンドル6の向きを草刈機Bの進
行方向(傾斜方向とほぼ直角)に対してほぼ直角に上方
側へ設定し、作業者が草刈機Bの進行方向に対して横に
立った状態で、草刈りが行えるようにする。 作業者は横方向に歩きながら草刈機Bを前進させ、ま
ず傾斜面の例えば左端から右端まで草を刈るようにす
る。 傾斜面の右端まで草を刈り終えたら、ハンドル6の向
きを変えないで、切替レバー62により駆動輪である後
輪41の回転とカッター2の回転を切り替え、草刈機B
の進行方向を逆転させる。そして、一段下の草を刈るた
めに、草刈機Bを下方斜め方向にやや進行させた後、傾
斜面の右端から左端まで同様に草を刈るようにする。 傾斜面の左端まで草を刈り終えたら、の操作と同様
に、ハンドル6の向きを変えないで、切替レバー62に
より草刈機Bの進行方向を逆転させる。そして、同じく
一段下の草を刈るために草刈機Bを下方斜め方向にやや
進行させた後、傾斜面の左端から右端までの草を同様に
刈るようにする。 上記との作業を繰り返して、傾斜面を下っていき
傾斜面全体の草を刈るようにする。なお、上記した刈り
方とは逆に、傾斜面の横方向の一端側から他端側までの
草を下から順に刈っていくこともできる。
【0067】上記のようにして草を刈るようにすれば、
従来のような、折り返し箇所ごとに平坦地まで移動して
草刈機Bの向きを変える動作が不要となる。したがっ
て、草刈りに要する労力を軽減でき、作業効率を向上さ
せることができる。
【0068】また、走行時のカッター2の前方となる側
にカバー71が設けてあるので、草刈りを草刈機Bの前
進または後進のどちらの方向で行うようにしても、カッ
ター2に草をスムーズに誘導することができる。
【0069】更に、ハンドル6が伸縮自在に形成されて
いるので、草刈機B本体と作業者の距離の調整が可能で
ある。したがって、凸凹面や石などの障害物を避けるよ
うにして、常に足場の良い場所を確保しながら作業する
ことができる。また、例えば木の下など、作業者が直接
入っていけない所に生えた草でも、ハンドル6を伸ばす
ことによって離れた位置から刈ることができる。
【0070】[実施の形態2]図10は本発明に係る自
走式草刈機の第2の実施の形態を示す概略側面図、図1
1は図10に示す自走式草刈機を上方から見た概略説明
図、図12は、図10において原動機の後部に設けてあ
るクラッチボックスとミッションケースの内部構造を示
した断面を表す説明図、図13は自走式草刈機に設けて
ある刈高調整装置の要部拡大説明図である。また、図面
において第1の実施の形態と同一または同等箇所には同
一の符号を付して示し、上記第1の実施の形態で示して
ある箇所については、説明を省略し、主に相異点を説明
する。なお、これについては、後述する第3,4の実施
の形態についても同様である。自走式草刈機Cと第1の
実施の形態で示した自走式草刈機Bとは、クラッチボッ
クス53内の駆動伝達部、ハンドル6c、及び刈高調整
装置8cの構造の点で異なっている。
【0071】まず、図12を参照して、クラッチボック
ス53内の駆動伝達部について説明する。原動機51の
動力は、原動機51後部に設けてあるクラッチボックス
53内の駆動軸531cから垂直軸532cへ伝達され
るようになっている。また、垂直軸532cは、中程に
設けられたベベルギア533を介して変速選択軸44と
連動されており、変速選択軸44は変速ギア(図示せ
ず)を介して後部駆動軸43と連動されている。これに
より、垂直軸532cからの動力が後部駆動軸43に伝
達され、後輪41を駆動するようになっている。
【0072】更に、駆動軸531cは、垂直軸532c
の先端側に嵌め入れてあるつめクラッチ534cによっ
て、垂直軸532cの回転を正転方向と逆転方向に制御
している。なお、つめクラッチ534cは、垂直軸53
2cの軸線方向に移動可能であり、垂直軸532cの軸
周方向へは固定されている。
【0073】また、垂直軸532cの軸線方向に向かい
合わせに設けてある正転用のベベルギア536c及び逆
転用のベベルギア535cの各々と、駆動軸531cの
先端部に設けてあるベベルギア537cとは常に噛み合
っており、ベベルギア536c,535cは垂直軸53
2c上で空転している。そして、つめクラッチ534c
を上下どちらかに移動させて、正転用のベベルギア53
6cまたは逆転用のベベルギア535cに結合させ、駆
動軸531cの動力を垂直軸532cに伝達するように
なっている。つめクラッチ534cが正転用のベベルギ
ア536cと結合した場合では、垂直軸532cの回転
は正転方向となり、つめクラッチ534cが逆転用のベ
ベルギア535cと結合した場合では、垂直軸532c
の回転は逆転方向となる。
【0074】そうして、垂直軸532cが正回転する場
合では、後部車軸411とカッター2も同じく正回転
し、後輪41は前進方向に回転すると共に、カッター2
は前進方向に対して内側方向に回転するようになる。こ
れに対し、垂直軸532cの回転が逆転方向に切り替わ
った場合では、後輪41とカッター2も同じく逆回転
し、後輪41は後進方向に回転すると共に、カッター2
は後進方向に対して内側方向に回転するようになる。
【0075】また、本実施の形態では、駆動軸531c
に設けてあるベベルギア537cの回転半径が、垂直軸
532cに設けてあるベベルギア536c,535cの
回転半径よりも小さくなっている。これにより、駆動軸
531cに対する垂直軸532cの回転速度を抑えて、
クラッチボックス53内における潤滑油の熱膨張を防止
し、結果的に垂直軸532cへの動力の伝達ロスを防い
でいる。なお、カッター2の回転速度は、カッター2を
駆動させる駆動プーリ54及び従動プーリ23の直径を
変えることにより、必要な回転速度に調整されている。
【0076】次に、ハンドル6cについて説明する。ハ
ンドル6cは、ハンドル本体64と、握り部側が立ち上
がり、上方から見て略長方形に形成された環状の把手部
65を有している。把手部65の枠内部には、進行方向
を表示する表示機能を備えたレバーケース63cが設け
てある。レバーケース63cには、草刈機Cの進行方向
を変える切替レバー62cが設けてある。切替レバー6
2cは、草刈機Cの走行速度及びカッターの回転速度を
調整する機能も兼ね備えている。
【0077】把手部65の握り部側には、原動機51か
ら駆動輪への動力を制御する走行クラッチ66と、原動
機51からカッター2への動力を制御するナイフクラッ
チ67がそれぞれ設けてある。符号68は、草刈機Cの
進行方向に対して、ハンドル6cの向きを水平方向に回
転させて調整するための調整レバーを示している。符号
69は、ハンドル6cの向きを上下方向に傾斜させて調
整するための調整レバーを示している。符号61cは、
入れ子式のハンドル6の長さを調整するための調整ピン
を示している。符号631cは電源スイッチを示してい
る。
【0078】更に、刈高調整装置8cについて説明す
る。刈高調整装置8cは、第1の実施の形態で示した刈
高調整装置8と相違して、前輪31及び後輪41に対し
て車体を上下に平行移動させて、刈高を調整するように
したものである。
【0079】刈高調整装置8cの主な構成部材は、草刈
機Cの前進方向に対して右側面側に設けてある。刈高調
整装置8cは、基端部が前脚部材85の先端部に固定さ
れている前輪高調整部材81cと、基端部がチェーンケ
ース48の内側に固定されている後輪高調整部材81d
を有している。
【0080】更に、刈高調整装置8cは、前輪高調整部
材81cと後輪高調整部材81dの傾斜角度を調整し
て、各車輪31,41の高さ(刈高)を操作する操作レ
バー83cを有している。なお、前輪高調整部材81
c、後輪高調整部材81d及び操作レバー83cは、金
属板で形成されている。
【0081】前輪高調整部材81c及び後輪高調整部材
81dの各先端部は、軸部811によって互いに回動可
能に連結されている。そして、軸部811は、フレーム
1上に設けられた高さ設定部材88の長孔881に嵌入
れられており、上下方向に摺動可能となっている。高さ
設定部材88は刈高調整装置8cの構成部材の一つであ
り、図13示すように、後部側が右側面側に向かってL
型に張り出して形成されている。そして、その張り出し
た部分には、上記した操作レバー83cを所定の高さ位
置で固定するために係止溝882が切り欠いて設けてあ
り、係止溝882は上下4箇所に所要間隔をおいて設け
てある。なお、操作レバー83cは先端部に把手832
を備えており、高さ設定部材88に固定される先端寄り
の部分は可撓性を有している。
【0082】前輪高調整部材81cの基端部は、上記し
たように前脚部材85の先端部に固定されている。前輪
高調整部材81c及び前脚部材85は、フレーム1上に
ある軸受部86の軸部861によって前後方向に回動自
在に取り付けられている。また、図11に示すように、
フレーム1を左右に跨いで各前脚部材85,85を連結
する連結軸87cは、進行方向に対して右側の前脚部材
85から右側面側にやや突出して形成されており、その
突出部の先端に上記した操作レバー83cの基端部が固
定されている。
【0083】(作 用)図14は刈高調整装置の作用を
示す概略説明図である。図面を参照して、草刈機Cの刈
高調整装置8cの作用を説明する。なお、第1の実施の
形態で示した作用のうち同様のものは説明を省略する。
これについては、後述する第3,4の実施の形態につい
ても同様である。図10に示す状態では、高さ設定部材
88に形成された最上部の係止溝882に操作レバー8
3cが固定されている。そして、各調整部材81c,8
1dを連結する軸部811は長孔881の最も高い位置
にあり、前各調整部材81c,81dは同じ角度で傾斜
している。この状態では、前輪31及び後輪41に対す
るカッター2の位置は高く、草刈機Cの刈高は最高とな
っている。
【0084】次に、高さ設定部材88の係止溝882か
ら操作レバー83cを一旦外し、今度は最も低い位置の
係止溝882に嵌め入れて操作レバー83cを固定する
(図14参照)。このようにすると、操作レバー83c
が後方に倒れ、それと共に前輪高調整部材81c及び前
脚部材85が軸部861を中心として後方に回動する。
また、それと同時に、軸部811を介して連結された後
輪高調整部材81d及びチェーンケース48が後部駆動
軸43を中心として前方に回動する。
【0085】以上のように前輪高調整部材81c及び後
輪高調整部材81dが車体の中央部側へ傾くことによ
り、前脚部材85側に設けられた前輪31はフレーム1
の前方側へ、またチェーンケース48側に設けられた後
輪41はフレーム1の後方側へ同時に移動する。そうし
て、前輪31及び後輪41に対するカッター2の位置は
最も低くなり、草刈機Cの刈高は最低となる。
【0086】また本実施の形態では、係止溝882が上
下方向に4箇所形成されているので、操作レバー83c
を2番目の高さの係止溝882に嵌入れることにより、
草刈機Cの刈高を中程度の高さに設定することができ
る。
【0087】[実施の形態3]図16は本発明に係る自
走式草刈機の第3の実施の形態を示す概略側面図、図1
7は自走式草刈機の刈高調整装置を示す斜視図である。
図18は自走式草刈機の操作装置を上方から見た概略説
明図、図19は自走式草刈機の操作装置を右側から見た
概略説明図、図20は自走式草刈機の操作装置を裏側か
ら見た斜視図である。なお、図16ないし図20の説明
で、前後・左右の方向の表現は図16を基準とし、図1
6で右方向を前方、左方向を後方、手前側を右側、奥側
を左側としている。また、各種操作レバーから延びる操
作ワイヤは一部省略して表している。
【0088】自走式草刈機Dと第1,2の実施の形態で
示した自走式草刈機B,Cとは、主に草刈機Dの操作レ
バー装置9、刈高調整装置8d、及びハンドル6dの方
向調整装置60の点で異なっている。
【0089】ハンドル6dの手元側(ハンドル本体64
と把手部65の接合部付近)には、自走式草刈機Dの操
作レバー装置9が設けてある。操作レバー装置9は、図
18に示すように、刈高操作レバー91、ハンドル操作
レバー92、スロットルレバー93、及びナイフクラッ
チレバー94を有し、各レバーのガイド部材を兼ねた操
作カバー90を備えている。操作カバー90は平面視で
後部側が円弧状に形成され、操作カバー90全体は前方
に向かってややすぼまるようにして形成されている。
【0090】まず、刈高操作レバー91及び刈高調整装
置8dについて説明する。刈高操作レバー91は、図1
8で示すように、ハンドル本体64の右側に配置されて
おり、操作カバー90の前方右側に形成された段付きの
ガイド溝901に沿って前後に操作される。刈高操作レ
バー91は、図19に示すように、操作カバー90の裏
側でハンドル本体64に垂直に設けてある取付バー64
1の軸部911によって基部が回動自在に取り付けられ
ている。刈高操作レバー91の中間部よりやや下側に
は、操作ワイヤW1のインナーワイヤW11の一端部が
取り付けられている。インナーワイヤW11の他端部
は、後述する刈高調整装置8dの後輪高調整部材81f
に取り付けられ、後輪高調整部材81fを操作すること
ができる。
【0091】図16及び図17を参照する。刈高調整装
置8dは、第2の実施の形態で示した刈高調整装置8c
(図14参照)と同様に、前輪31及び後輪41に対し
て車体を上下に平行移動させて、刈高を調整するように
したものである。刈高調整装置8dの操作は、後述する
操作レバー装置9の刈高操作レバー91で行う。
【0092】刈高調整装置8dは、基端部が前脚部材8
5の先端部に固定されている前輪高調整部材81eと、
基端部がチェーンケース48の内側に固定されている後
輪高調整部材81fを有している。前輪高調整部材81
e及び後輪高調整部材81fは金属板で形成されてお
り、図17で示すように、略中央部分から先が車体中央
側へ屈曲し、更に先端部分が再び屈曲して車体の進行方
向とほぼ平行になっている。
【0093】前輪高調整部材81eの先端部分には、所
要の大きさの長孔84が形成されている。そして、この
長孔84に沿って摺動する軸部841によって、前輪高
調整部材81eと後輪高調整部材81fが互いに回動可
能に連結されている。
【0094】フレーム1上の右端側には、側面視で台形
状のワイヤ固定部材88aが設けてある。ワイヤ固定部
材88aの取付片883には、刈高操作レバー91から
延びる操作ワイヤW1のアウターチューブの一端部が固
定されている。アウターチューブに挿通してあるインナ
ーワイヤW11の先端部は、後輪高調整部材81fの先
部側に設けてある固定ピン812に固定されている。
【0095】上記したような構成により、次のように刈
高操作レバー91を操作し、草刈機Dの刈高を調整す
る。即ち、刈高操作レバー91を手前側(図16中、矢
印I方向)に引くと、操作ワイヤW1内のインナーワイ
ヤW11が引っ張られる。インナーワイヤW11が引っ
張られると、前輪高調整部材81e及び後輪高調整部材
81fの先部側がワイヤ固定部材88aの頂部側へ引っ
張られ、チェーンケース48と前脚部材85は軸部86
1と後部駆動軸43を中心として内側に回動する。これ
により、前輪31と後輪41が内側に引き寄せられ、草
刈機Dの刈高が高く調整される。
【0096】一方、刈高操作レバー91を元の位置に
(図16中、矢印I方向と反対方向へ)戻すと、操作ワ
イヤW1内のインナーワイヤW11が緩み、前輪高調整
部材81e及び後輪高調整部材81fの先部側は下降す
る。前輪高調整部材81e及び後輪高調整部材81fの
先部側が下降すると、前脚部材85とチェーンケース4
8は軸部861と後部駆動軸43を中心として外側に回
動する。これにより、前輪31と後輪41が互いに外側
に離れ、草刈機Dの刈高は低く調整される。
【0097】以上説明したように、手元側に設けてある
刈高操作レバー91により、ハンドル6dを握ったまま
刈高調整装置8dを操作することができるので、例えば
足下が不安定な傾斜面であっても、手早く、安全に、刈
り高を調整することができる。
【0098】なお、本実施の形態では、図18に示すよ
うに、刈高操作レバー91のガイド溝901を4段階に
分けて形成しているので、草刈機Dの刈高を4段階で適
宜調整することができる。
【0099】また、図17に示すように、後輪41側の
チェーンケース48の右端にある取付片481とフレー
ム1上の取付ピン12の間には、コイルバネ13が掛け
てある。このコイルバネ13の付勢力は、前輪31と後
輪41を内側に引き寄せる方向(刈高が高くなる方向)
へ働いている。よって、刈高操作レバー91にかかる荷
重を軽減することができ、刈高操作レバー91を楽に引
くことができる。なお、本実施の形態では、車輌の右側
のみにコイルバネ13が設けてあるが、車輌の左側にも
コイルバネ13を同様に設けることもできる。
【0100】更に、本実施の形態では、後輪41のスパ
イク部410aは車輪の回転方向と平行でなく、回転方
向と交差するように傾斜させて設けてある。詳しくは、
スパイク部410aは左斜め方向、右斜め方向、左斜め
方向・・・と順番に傾斜方向を変えて形成されている。
これによって、特に傾斜面での横滑り防止と草やゴミ等
の巻き付き防止、及び後輪41の地面へのくいつきによ
る駆動力の向上を図っている。
【0101】図21はハンドルの方向調整装置を示す斜
視図、図22はハンドルの方向調整装置の分解斜視図、
図23はハンドルの方向調整装置を右側から見た一部切
欠断面図で、ハンドルの方向調整機構を表している。図
18ないし図23を参照して、ハンドル本体64の取付
位置、ハンドル操作レバー92、及びハンドル6dの方
向調整装置60について説明する。ハンドル本体64の
先端部は、図18,19に示すように、操作カバー90
の裏側にある略長方形の固定板95a,95bによって
上下方向から挟持されている。
【0102】ハンドル操作レバー92は、図18で示す
ように、操作カバー90の後方右側に配置されており、
操作カバー90の下端面に沿って前後に操作される。ハ
ンドル操作レバー92は、上記固定板95a,95bの
うち、下方側の固定板95bの下面部に設けてある軸部
951によって回動自在に取り付けられている(図19
ではハンドル操作レバー92を省略、図20では軸部9
51が隠れて見えない)。ハンドル操作レバー92の中
間部よりやや基部側には、図20に示すように、操作ワ
イヤW2のインナーワイヤW21の一端部が取り付けら
れている。このインナーワイヤW21の他端部は、後述
するハンドル6dの方向調整装置60に連動・連結して
いる。
【0103】ハンドル6dの方向調整装置は、図16に
示すように、クラッチボックス53の上部に設けてあ
る。ハンドル6dの方向調整装置60には、ハンドル本
体64の基部側が取り付けられている。なお、図16で
は、ハンドル方向調整装置60にはカバー60dが取り
付けられており、ハンドル方向調整装置60は外部から
直接見えない。ハンドル6dは、ハンドル方向調整装置
60によって、草刈機Dの進行方向に対し、ハンドル6
dの向きを水平方向に回転させて調整することができ、
且つ、上下方向にも傾斜させて調整することができる。
ハンドル方向調整装置60の固定と固定解除の操作は、
上記したハンドル操作レバー92で行う。
【0104】本実施の形態では、ハンドル操作レバー9
2を所要の位置まで引くことによって、まず上下方向の
向きを調整可能とし、更に深く引き込む(握り込む)こ
とによって、上下方向及び水平方向の向きを調整可能と
している。これは、一般に水平方向よりも上下方向の調
整の頻度が高いため、上記のような機構にして、上下方
向の調整を単独で行えるようにしているものである。な
お、上下方向の調整時には、ハンドルが水平方向にふら
つくことはないので、角度調整が行いやすい。
【0105】図21,22を参照する。ハンドル方向調
整装置60は、水平方向調整手段を構成する略半円形の
板状のガイド体601、上下方向調整手段及び水平方向
調整手段を構成する平面視で長方形の台部材602、及
び係止部材であるストッパー部材603を有している。
【0106】略半円形のガイド体601は、クラッチボ
ックス53上に固定されている。ガイド体601のほぼ
中央には、クラッチボックス53から突出して設けてあ
る軸部538を嵌入れる嵌合孔601aが設けてある。
ガイド体601には、ガイド溝601bが半円状に形成
されている。このガイド溝601bには、ガイド体60
1の嵌合孔601aを中心とする放射方向に係合溝60
1cが所要の間隔で複数設けてある。
【0107】平面視で長方形の台部材602は、左右両
側に側面部602a,602aを有している。台部材6
02のほぼ中央には、ガイド体601の嵌合孔601a
から突出した軸部538を嵌入れる筒状体602bが設
けてある。台部材602は筒状体602bに軸部538
を嵌入れた状態でガイド体601上に配置されている。
そして、筒状体602bから突出した軸部538の頂部
には、ナット604が固定されており、台部材602は
ガイド体601上を軸部538を中心として回動可能と
なっている。台部材602の先部側には溝602cが形
成されており、この溝602cには後述するストッパー
部材603の下部ストッパー603bが嵌入れられる。
【0108】ハンドル本体64の基端部は筒状の軸管6
42を有し、T字状に形成されている。台部材602の
側面部602a,602a後方には、ハンドル本体64
の軸管642が軸部602d(図22では省略、図21
参照)を中心として上下に回動可能に取り付けてある。
軸管642の一端側には、上下方向調整手段を構成する
略扇形の係合体643が設けてある。係合体643の周
縁側には複数のガイド溝643aが所要間隔で設けてあ
る。このガイド溝643aには、後述するストッパー部
材603の上部ストッパー603dが嵌入れられる。
【0109】ストッパー部材603は筒状の軸管603
aを有している。ストッパー部材603は軸管603a
に嵌入れられる軸部603f(図22では省略、図21
参照)によって台部材602の側面部602a前部側に
回動自在に取り付けられる。軸管603aのほぼ中間部
の下方には、ほぼ直角に折れ曲がった下部ストッパー6
03bが設けてある。下部ストッパー603bは、上記
した台部材602の溝602cから、下方側のガイド体
601の係合溝601cを係止する。下部ストッパー6
03bの右側面部には固定ピン603cが取り付けてあ
り、この固定ピン603cには上記したハンドル操作レ
バー92から延びる操作ワイヤW2のインナーワイヤW
21が取り付けてある。
【0110】軸管603aのほぼ一端側の上方には、下
部ストッパー603bよりも長尺な上部ストッパー60
3dが設けてある。上部ストッパー603dは上記した
ハンドル本体64に設けてある係合体643のガイド溝
643aを係止する。上部ストッパー603dの内側面
部には固定ピン603eが設けてある。この固定ピン6
03eと台部材602の筒状体602b上にあるナット
604には、コイルバネ605(図22では省略、図2
1参照)が設けてある。コイルバネ605によって、上
部ストッパー603dは係合体643のガイド溝643
aを係止する方向に引っ張られている。
【0111】上記したような構成により、次のようにハ
ンドル方向調整装置60を操作し、ハンドル6dの向き
を調整する(図23参照)。図23(a)で示す常態で
は、ストッパー部材603の下部ストッパー603bが
クラッチボックス53上のガイド体601の係合溝60
1cを係止している。また、ストッパー部材603の上
部ストッパー603dがハンドル本体64に設けてある
係合体643のガイド溝643aを係止している。以上
のようにして、ストッパー部材603は、ハンドル本体
64とガイド体601を固定しており、この状態ではハ
ンドル本体64の向きを調整することはできない。
【0112】次に、ハンドル操作レバー92を所要の位
置まで引き、上部ストッパー603dが係合体643の
ガイド溝643aから外れる状態まで、インナーワイヤ
W21を引っ張る。インナーワイヤW21を引っ張る
と、ストッパー部材603は軸部603fを中心として
矢印I方向(図23(a)参照)に回動し、図23
(b)の状態となる。上部ストッパー603dは下部ス
トッパー603bよりも長尺なため、この状態では、上
部ストッパー603dはガイド溝643aから外れてい
るが、下部ストッパー603bはガイド体601の係合
溝601cを係止した状態のままである。したがって、
この状態(図23(b))では、ハンドル本体64の向
きを上下方向に傾斜させて調整することはできるが、水
平方向に回転させて調整することはできない。
【0113】更に、ハンドル操作レバー92を所要の位
置まで引き、下部ストッパー603bがガイド体601
の係合溝601cから外れる状態まで、インナーワイヤ
W21を引っ張る(図23(c)参照)。この状態で
は、下部ストッパー603bも係合溝601cから外れ
ているので、ハンドル6dの向きを上下方向だけでな
く、水平方向にも回転させて調整することができる。
【0114】以上説明したように、ハンドル6dの上下
方向と水平方向の調整をハンドル操作レバー92によっ
て操作することができるので、上下方向と水平方向の調
整をそれぞれ別の操作手段で調整するものと比べ、ハン
ドル6dの調整を容易且つ迅速に行うことができる。ま
た、上下方向と水平方向の組み合わせにより、ハンドル
6dを作業に最も好適な方向に設定することができる。
【0115】なお、台部材602の先部側に設けてある
溝602cの近傍には、下方に突出する係止部602e
が設けてある。また、ガイド体601のうち円弧状に形
成された外縁部の両端には、上記係止部602eと係合
するストッパー601d,601d設けてある。これに
より、台部材602の係止部602eがガイド体601
のストッパー601d,601dに当たって、台部材6
02が停止するようになっており、台部材602はほぼ
180°の範囲内で回動するようになっている。
【0116】図18ないし図20を参照する。スロット
ルレバー93は、図18に示すように、操作カバー90
の後部側(円弧状に形成された部分の後部側)に配置さ
れている。スロットルレバー93を左右・上下方向に移
動させることで、草刈機Dの進行方向(前進と後進)
の切替え、変速ギア(1速と2速)の切替え、原動
機51の回転速度の制御を行うことができる。
【0117】操作カバー90の後部側の4カ所には切欠
部903a、903b、904a、904bが設けてあ
る。各切欠部903a、903b、904a、904b
には、スロットルレバー93を水平方向に回動させ、更
に上方に回動させて嵌入れることができる。
【0118】スロットルレバー93の基部側は、図19
に示すように、所要の角度で屈曲している。スロットル
レバー93の基端部は横軸931を有し、図20に示す
ように、T字状に形成されている。スロットルレバー9
3の横軸931は、ほぼ円形状のカム板96の後部に設
けてある軸受部960に回動自在に取り付けてある。ス
ロットルレバー93は横軸931によって上下方向に操
作することができる。
【0119】カム板96の中央には円形の中心孔961
が開いている。この円形の中心孔961には、操作カバ
ー90の裏側にある上記固定板95a,95bの略中央
に垂直に設けられた垂直軸952が挿設されている。カ
ム板96は、垂直軸952を中心として回動可能となっ
ている。
【0120】略長方形の固定板95bとカム板96の間
には、後述する進行方向切替アーム97と変速切替アー
ム98が設けてある。上方から見て(図18参照)、カ
ム板96の中心孔961の右側には、進行方向切替アー
ム97の係合ピン971が摺動可能に嵌入れられる係合
溝970が設けてある。進行方向切替用の係合溝970
は、その先部分が中心孔961に沿って開口し、続いて
中程部分がカム板96の周縁部に向かって傾斜して開口
し、更に、端部分がカム板96の周縁部に沿って開口し
ている。
【0121】また、同じく上方から見て(図18参
照)、カム板96の中心孔961の左側には、後述する
変速切替アーム98の係合ピン981が摺動可能に嵌入
れられる係合溝980が設けてある。変速切替用の係合
溝980は、平面視で略四角形に形成され、中心孔96
1に近い内縁部は中心孔961に沿ってカーブしてお
り、中心孔961から遠い内縁部はほぼ直線的に形成さ
れている。
【0122】図18に示すように、固定板95b裏面の
右前方角部には、軸部972によって進行方向切替手段
を構成する進行方向切替アーム97が回動自在に取り付
けてある(図19では進行方向切替アーム97の図示を
省略)。進行方向切替アーム97は中央部分のやや先端
側の位置で屈曲させて形成されており、基端側を円弧状
にカーブさせて形成されている。
【0123】進行方向切替アーム97のカーブ部分の基
部側には、図20に示すように、コイルバネ973の一
端側が取り付けてある。このコイルバネ973の他端側
は、図20中で固定板95裏面の左上角部に設けてある
支持ピン953に取り付けてある。また、進行方向切替
アーム97の先端部にはコイルバネ974が取り付けて
あり、このコイルバネ974の先端部には操作ワイヤW
3のインナーワイヤW31一端部が取り付けてある。イ
ンナーワイヤW31の他端部は、クラッチボックス53
内のつめクラッチ534c(図12参照)に連動・連結
している。進行方向切替アーム97が軸部972を中心
として回動することにより、操作ワイヤW3のインナー
ワイヤW31が引っ張られまたは緩み、草刈機Dの進行
方向(前進と後進)が切り替わる。なお、進行方向切替
アーム97はコイルバネ973とクラッチボックス53
の外部側に設けてある戻しバネ(図示せず)によって前
後方向から引っ張られ、所要の位置で止まっている。
【0124】図18に示すように、固定板95b裏面の
左前方角部には、軸部982によって変速切替手段を構
成する変速切替アーム98が回動自在に取り付けてある
(図19では変速切替アーム98の図示を省略)。変速
切替アーム98は進行方向切替アーム97と対称形であ
る。変速切替アーム98の先端部には、図20に示すよ
うに、コイルバネ983が取り付けてあり、コイルバネ
983の先端部には操作ワイヤW4のインナーワイヤW
41一端部が取り付けてある。このインナーワイヤW4
1の他端部はミッションケース42内の変速選択軸44
(図12参照)に連動・連結している。変速切替アーム
98が回動することにより、インナーワイヤW41が引
っ張られまたは緩み、変速ギア(1速と2速)が切り替
わる。
【0125】図24は草刈機を前進方向に走行させる場
合のスロットルレバーの動きを示す概略説明図、図25
は草刈機を後進方向に走行させる場合のスロットルレバ
ーの動きを示す概略説明図である。なお、図24,25
ではスロットルレバー93を操作カバー90の裏側
(下)から見た状態を示している。上記したように、ス
ロットルレバー93を左右方向に移動させることで、
草刈機Dの進行方向(前進と後進)の切替え、変速ギ
ア(1速と2速)の切替えを行うことができる。草刈機
Dの進行方向(前進と後進)の切替えは、図18に示す
ように、スロットルレバー93をニュートラルの位置か
ら左側(矢印F方向)か右側(矢印R方向)に移動させ
ることによって行う。また、変速ギア(1速と2速)の
切替えは、スロットルレバー93のニュートラルの位置
からの傾斜角度によって制御される。
【0126】まず、図24を参照して、草刈機Dを前進
方向へ走行させる場合のスロットルレバー93の動きを
説明する。 (ニュートラルN;図24(a)参照)ニュートラルN
の状態では、スロットルレバー93は、操作カバー90
後部側のほぼ中央に位置している。進行方向切替アーム
97の係合ピン971は、カム板96にある進行方向切
替用の係合溝970のほぼ中央に位置している。変速切
替アーム98の係合ピン981は、変速切替用の係合溝
980の外側ほぼ中央に位置している。なお、ニュート
ラルNの状態では、進行方向切替アーム97の操作ワイ
ヤW3に連動するつめクラッチ534c(図12参照)
は、正転用のベベルギア536c及び逆転用のベベルギ
ア535cに結合していない。また、変速切替アーム9
8の操作ワイヤW4に連動する変速ギアは1速の状態と
なっている。
【0127】(前進側、1速 F1;図24(b)参
照)スロットルレバー93をニュートラルNの位置から
矢印I方向に回動し、「前進側、1速」(F1、切欠部
904a)の位置に移動させる。スロットルレバー93
を矢印I方向に移動させると、カム板96が垂直軸95
2を中心として回動し、進行方向切替アーム97の係合
ピン971は係合溝970の基端側(外側)へ移動す
る。係合ピン971は垂直軸952から離れる(垂直軸
952からの距離が長くなる)ので、進行方向切替アー
ム97は軸部972を中心として前方(矢印II方向)に
回動する。これにより、進行方向切替アーム97の操作
ワイヤW3のインナーワイヤW31が矢印III方向に緩
み、草刈機Dの進行方向が前進側へ切り替わる。なお、
この状態では、操作ワイヤW3に連動するつめクラッチ
534c(図12参照)は、正転用のベベルギア536
c側に結合している。
【0128】一方、カム板96が回動することで、変速
切替アーム98の係合ピン981は係合溝980の左端
外側に移動する。しかし、垂直軸952から係合ピン9
81までの距離は変わらないため、変速切替アーム98
は回動しない。よって、変速ギアは1速の状態のままで
ある。
【0129】(前進側、2速 2F;図24(c)参
照)スロットルレバー93を「前進側、1速」(F1、
切欠部904a)の位置から更に矢印IV方向に回動し、
「前進側、2速」(F2、切欠部904b)の位置に移
動させる。スロットルレバー93を矢印IV方向に移動さ
せると、カム板96が回動し、進行方向切替アーム97
の係合ピン971は係合溝970の基端部へ移動する。
しかし、「前進側、1速」(F1、切欠部904a)の
状態と比べ、垂直軸952から係合ピン971までの距
離は変わらないため、進行方向切替アーム97は回動し
ない。よって、草刈機Dの進行方向は変わらず、前進側
の状態のままである。
【0130】一方、カム板96が回動することで、変速
切替アーム98の係合ピン981は係合溝980の左端
内側に移動する。係合ピン981は垂直軸952側へ近
づく(垂直軸952までの距離が短くなる)ので、変速
切替アーム98は後方(矢印V方向)内側に回動する。
これにより、変速切替アーム98の操作ワイヤW4のイ
ンナーワイヤW41が矢印VI方向に引っ張られ、変速ギ
アは2速に切り替わる。
【0131】次に、図25を参照して、草刈機Dを後進
方向に走行させる場合のスロットルレバー93の動きを
説明する。 (ニュートラル N;図25(a)参照)ニュートラル
Nの状態は、既に説明した前進方向の場合と同様である
ため、省略する。
【0132】(後進側、1速 R1;図25(b)参
照)スロットルレバー93をニュートラルNの位置から
矢印I方向に回動し、「後進側、1速」(R1、切欠部
903a)の位置に移動させる。スロットルレバー93
を矢印I方向に移動させると、カム板96が垂直軸95
2を中心として回動し、進行方向切替アーム97の係合
ピン971は係合溝970の先端側(内側)へ移動す
る。係合ピン971は垂直軸952に近づく(垂直軸9
52までの距離が短くなる)ので、進行方向切替アーム
97は軸部972を中心として後方(矢印II方向)に回
動する。これにより、進行方向切替アーム97の操作ワ
イヤW3のインナーワイヤW31が矢印III方向に引っ
張られ、草刈機Dの進行方向が後進側へ切り替わる。な
お、この状態では、操作ワイヤW3に連動するつめクラ
ッチ534c(図12参照)は、逆転用のベベルギア5
35c側に結合している。
【0133】一方、カム板96が回動することで、変速
切替アーム98の係合ピン981は係合溝980の右端
外側に移動する。しかし、垂直軸952から係合ピン9
81までの距離は変わらないため、変速切替アーム98
は回動しない。よって、変速ギアは1速の状態のままで
ある。
【0134】(後進側、2速 R2;図24(c))ス
ロットルレバー93を「後進側、1速」(R1、切欠部
903a)の位置から更に矢印IV方向に回動し、「後進
側、2速」(R2、切欠部903b)の位置に移動させ
る。スロットルレバー93を矢印IV方向に移動させる
と、カム板96が回動し、進行方向切替アーム97の係
合ピン971は係合溝970の先端部へ移動する。しか
し、「後進側、1速」(R1、切欠部903b)の状態
と比べ、垂直軸952から係合ピン971までの距離は
変わらないため、進行方向切替アーム97は回動しな
い。よって、草刈機Dの進行方向は変わらず、後進側の
状態のままである。
【0135】一方、カム板96が回動することで、変速
切替アーム98の係合ピン981は係合溝980の右端
内側に移動する。この状態では、係合ピン981が垂直
軸952に近づくので(垂直軸952までの距離が短く
なる)ので、変速切替アーム98は後方(矢印V方向)
に回動する。これにより、変速切替アーム98の操作ワ
イヤW4のインナーワイヤW41が矢印VI方向に引っ張
られ、変速ギアは2速に切り替わる。
【0136】本実施の形態では、図18中で、スロット
ルレバー93を左側(矢印F方向)に移動させると草刈
機Dの進行方向が前進側に切り替わり、右側(矢印R方
向)に移動させると後進側に切り替わるようになってい
るが、特にこれに限定するものではない。例えば、スロ
ットルレバー93を左側(矢印F方向)に移動させると
草刈機Dの進行方向が後進側に切り替わり、右側(矢印
R方向)に移動させると前進側に切り替わるように構成
することもできる。このような場合では、カム板96の
各係合溝970,980の位置や進行方向切替アーム9
7と変速切替アーム98の位置等が左右対称となる。な
お、その他の組み合わせも可能である。
【0137】図19及び図20を参照して、スロットル
レバー93の上下機構について説明する。カム板96か
ら突出した垂直軸952には、後述するリンク部93
3、クランク部935等と出力制御手段を構成する円柱
形の昇降カム932が挿設してある。昇降カム932と
スロットルレバー93の横軸931は、リンク部933
で連結されており、スロットルレバー93はリンク部9
33を介して昇降カム932を昇降させるようになって
いる。
【0138】図20に示すように、固定板95bの右端
中央には軸受部954が設けてあり、軸受部954には
軸部934によって回動可能に設けられたクランク部9
35が設けてある。このクランク部935は、ほぼ中央
で屈曲して形成されており、その屈曲部分が軸部934
に回動可能に軸支してある。クランク部935の一端側
は、昇降カム932の全周に渡って形成された溝の部分
に軸部936によって回動自在に取り付けてある。クラ
ンク部935の他端側に設けてある固定ピン937に
は、原動機51に連結・連動している操作ワイヤW5の
インナーワイヤW51の一端部が設けてある。
【0139】上記したような構成により、スロットルレ
バー93を上下させることで、昇降カム932が垂直軸
952を上下移動し、操作ワイヤW5のインナーワイヤ
W51を引っ張たり、緩めたりする。即ち、スロットル
レバー93を上げると(図19参照)、昇降カム932
が垂直軸952に沿って下方に移動し、それに伴ってク
ランク部935の軸部936も下方に移動する。クラン
ク部935の軸部936が下方に移動すると、クランク
部935の固定ピン937が垂直軸952側へ引き寄せ
られ、操作ワイヤW5のインナーワイヤW51を引っ張
る。インナーワイヤW51が引っ張れると、原動機51
が高回転し、草刈機Dの走行速度とカッター2の回転速
度が増す。
【0140】一方、スロットルレバー93を下げると、
昇降カム932が垂直軸952に沿って上方に移動し、
それに伴ってクランク部935の軸部936も上方に移
動する。クランク部935の軸部936が上方に移動す
ると、クランク部935の固定ピン937が垂直軸95
2から離れ、操作ワイヤW5は緩む。操作ワイヤW5の
インナーワイヤW51が緩むと、原動機51の回転が低
下し、草刈機Dの走行速度とカッター2の回転速度が落
ちる。
【0141】なお、本実施の形態では、遠心クラッチを
使用しているので、原動機51の回転がある一定の限度
以下に落ちると原動機51からの動力が後輪41及びカ
ッター2に伝わらなくなる。詳しくは、図12中で、遠
心クラッチ(符号なし)は原動機51とクラッチボック
ス53内の駆動軸531cの間に設けてある。原動機5
1の回転が落ちると、原動機51から駆動軸531cへ
の動力が遮断され、垂直軸532cには動力は伝わらな
い。
【0142】ナイフクラッチレバー94について説明す
る。ナイフクラッチレバー94は、図18に示すよう
に、ハンドル本体64の左側に配置されている。このナ
イフクラッチレバー94で、原動機51からカッター2
へ伝達される動力を連結したり、遮断したりする。ナイ
フクラッチレバー94は、操作カバー90の左側前方に
形成されたガイド溝902に沿って前後に操作される。
ナイフクラッチレバー94は、操作カバー90の裏側で
ハンドル本体64に設けてある軸部941(図18では
見えず、図20参照)によって回動自在に取り付けられ
ている。ナイフクラッチレバー94の基端部には操作ワ
イヤW6のインナーワイヤW61が取り付けられてい
る。このインナーワイヤW61は後述するテンションク
ラッチ機構に連動・連結しており、カッター2の回転を
制御する。
【0143】図26はテンションクラッチ機構を示す概
略説明図である。図11及び図26を参照して、テンシ
ョンプーリ機構について説明する。図11で示すよう
に、原動機51側の駆動プーリ54と、カッター2側の
従動プーリ23にはベルト55が巻き付けてあり、原動
機51からの動力がカッター2に伝達できるようにして
ある。また、草刈機の進行方向が切り替わると共に駆動
プーリ54の回転方向が変わって、カッター2が逆方向
に回転し始める。
【0144】そして、本実施の形態では、図26に示す
ように、従動プーリ23寄りにクラッチ機構を構成して
いるテンションプーリ56a,56bが配設してある。
テンションプーリ56a,56bは、プーリ56a,5
6b間に巻回されたベルト55のうち並行する部分の外
側に対向して設けてある。テンションプーリ56aは、
略中央でやや屈曲させて形成したアーム560aの先部
に取り付けてある。アーム560aは、後述するアーム
560bと共に揺動体を構成している。アーム560a
の屈曲部は軸ピン57によって回動可能に軸支してあ
る。また、軸ピン57には、アーム560bも回動自在
に軸支してある。そして、そのアーム560bの先部に
は、上記したテンションプーリ56bが取り付けてあ
る。
【0145】アーム560aの基端部にはワイヤ固定部
561aが固定されている。ワイヤ固定部561aに
は、ナイフクラッチレバー94(図18参照)から延び
る操作ワイヤW6のアウターチューブの一端部が固定さ
れている。そして、操作ワイヤW6のインナーワイヤW
61の先端部は、ワイヤ固定部561aから延びてアー
ム560bの基端部に固定されている。インナーワイヤ
61の先部には、戻りバネ59が取り付けられている。
このインナーワイヤW61によって、テンションプーリ
56a,56bの間隔が調整される。
【0146】以上のような構成により、ナイフクラッチ
レバー94(図18参照)を前方に倒すとインナーワイ
ヤW61が引っ張られ、アーム560a,560bが軸
ピン57を中心として内側に回動し、ベルト55にテン
ションプーリ56a,56bによるテンションがかか
る。テンションがかかると、ベルト55が張って駆動プ
ーリ54から従動プーリ23に動力が伝わり、カッター
2が作動する。
【0147】なお、実際では、駆動プーリ54の回転に
よって、テンションプーリ56a側またはテンションプ
ーリ56b側のどちらかのベルト55が、より張った状
態となっている。例えば、駆動プーリ54が矢印I方向
に回転する場合では、テンションプーリ56a側のベル
ト55よりもテンションプーリ56b側の方が、より張
った状態となる。そして、インナーワイヤW61が引っ
張られると、張った状態のベルト55側にあるテンショ
ンプーリ56bは外側に押し出され、それに伴って弛み
側のテンションプーリ56aは内側に入り込み、結果的
にアーム560a,560bは押し出されたテンション
プーリ56bと同方向へ揺動する。これにより、駆動力
を伝達するためのテンションがベルト55の並行する部
分にバランス良くかかる。
【0148】また、駆動プーリ54の回転方向が切り替
わって、ベルト55の張り側と弛み側が入れ替わった場
合でも、ベルト55の並行する部分には上記したように
テンションがバランス良くかかるので、駆動プーリ54
の動力は確実に従動プーリ23側に伝わる。
【0149】一方、ナイフクラッチレバー94(図18
参照)を引くと操作ワイヤW6のインナーワイヤW61
が緩む。インナーワイヤW61が緩むとアーム560
a,560bが外側に回動し、テンションプーリ56
a,56bによるベルトへのテンションが解除され、ベ
ルト55が緩み、原動機51が作動中で駆動プーリ54
が回転していてもカッター2の作動は停止する。
【0150】図16を参照して、走行クラッチレバー6
6aについて説明する。走行クラッチレバー66aは、
ハンドル6dの把手部65の基部側に設けてある。な
お、把手部65は上記した略長方形の固定板95a,9
5bによって上下方向から挟持されている。走行クラッ
チレバー66aを操作することで、原動機51から駆動
輪である後輪41への動力を制御する。走行クラッチレ
バー66aを正面側から見ると(図示せず)、略M形と
なっている。走行クラッチレバー66aは、軸部661
によって矢印II方向に回動可能である。
【0151】また、走行クラッチレバー66aには、ク
ラッチボックス53の外部側に設けてある戻しバネ(図
示せず)によって矢印II方向と逆方向に付勢力が働いて
おり、手を離すことによって走行クラッチレバー66a
は元の位置に戻るようになっている。走行クラッチレバ
ー66aの一方の基端部には操作ワイヤ(図示せず)が
設けてあり、操作ワイヤの先端側はミッションケース4
2内のクラッチギア(図示せず)へ連動している。
【0152】以上のような構成により、走行クラッチレ
バー66aを握って矢印I方向に引くと、操作ワイヤが
引っ張られ、走行クラッチが「入」の状態となる。この
状態では、図12で示した変速選択軸44からの動力が
後部駆動軸43に伝わり、草刈機Dは前進または後進す
る。
【0153】一方、走行クラッチレバー66aを離す
と、走行クラッチレバー66aは上記した戻しバネの付
勢力によって元の位置に戻り、操作ワイヤは緩む。操作
ワイヤが緩むと、変速選択軸44からの動力が後部駆動
軸43に伝わらなくなり、草刈機Dの走行が停止する。
【0154】(作 用)図18,19を参照して、草刈
作業における各種レバーの操作方法を説明する。 (草刈作業前)常態では、走行クラッチは切れている。
この状態では、ハンドル6dを押したり引いたりすれ
ば、草刈機Dを移動させることができる。また、スロッ
トルレバー93は「ニュートラル」の位置にあり、ナイ
フクラッチレバー94は「切」の状態になっている。
【0155】(草刈機Dの移動)まず、草刈機Dが急発
進しないように、走行クラッチは切ったまま、原動機5
1を始動させる。次に、スロットルレバー93を「前進
側、1速」(切欠部904a)または「前進側、2速」
(切欠部904a)の位置に移動し、スロットルレバー
93を所要の高さまで上げる。そして、走行クラッチレ
バー66aを徐々に握り、草刈機Dを前進させる。ま
た、必要に応じて、スロットルレバー93を上下させ、
草刈機Dの速度を上げたり、下げたりする。なお、走行
クラッチレバー66aの「入・切」の操作とスロットル
レバー93の「上・下」の操作は、その順番は問わな
い。
【0156】また、草刈機Dの走行を停止させたい場合
は、走行クラッチレバー66aを離して走行クラッチを
切る。なお、草刈作業を伴わない草刈機Dの移動は、通
常、ハンドル6dを進行方向に対して真っ直ぐ(平行)
にした状態で行う。
【0157】(傾斜面での草刈作業) 前進方向への草刈作業 草刈作業を行う場合には、第1の実施の形態(図9参
照)で説明した通り、ハンドル6dの向きを草刈機の進
行方向(傾斜方向とほぼ直角)に対してほぼ直角に上方
側へ設定する。なお、ハンドル6dの向きを変える際
は、走行クラッチレバー66aを離して走行クラッチを
切り、草刈機Dの走行を停止させた状態で行う。ハンド
ル6dの向きを変えたら、スロットルレバー93を「前
進側、1速」(F1)または「前進側、2速」(F2)
の位置まで移動し、所要の高さ位置(切欠部904aま
たは切欠部904b側へ)引き上げる。また、ナイフク
ラッチレバー94は「入」の状態にし、原動機51から
の動力がカッター2に伝わるようにしておく。
【0158】次に、走行クラッチレバー66aを徐々に
握る。走行クラッチが入ると、草刈機Dは前進方向に進
み、カッター2は正回転するので、前進方向での草刈作
業が可能となる。また必要に応じて、スロットルレバー
93を上下させて、草刈機Dの走行速度及びカッター2
の回転速度を調整する。なお、スロットルレバー93を
最も低い位置まで下げると、上記した遠心クラッチによ
り、原動機51からの動力は遮断されるので、草刈機D
の走行とカッターの回転は停止する。
【0159】草刈機Dの走行を停止させたい場合は、走
行クラッチレバー66aを離して走行クラッチを切る。
ただし、ナイフクラッチレバー94を切らないとカッタ
ー2は回転を続ける。また、草刈機Dの刈高を変えると
きは刈高操作レバー91を操作する。刈高操作レバー9
1の操作は、安全のため、草刈機Dの走行を停止させた
状態で行うことが好ましい。
【0160】後進方向への草刈作業 草刈機Dの進行方向を後進方向に切替える場合は、走行
クラッチレバー66aを離し、草刈機Dの走行を停止さ
せた状態で行う。そして、スロットルレバー93を「後
進側、1速」(切欠部903a)または「後進側、2
速」(切欠部903b)側に移動させて、草刈作業を行
う。
【0161】(草刈作業の終了)草刈作業が終了した
ら、ナイフクラッチレバー94を切り、カッター2の回
転を停止させる。そして、スロットルレバー93を「前
進側、1速」(切欠部904a)または「前進側、2
速」(切欠部904a)側に移動して、草刈機Dを平坦
地まで移動させる。そして、原動機51を切る際には、
走行クラッチレバー66aを離して草刈機Dの走行を停
止させ、スロットルレバー93を「ニュートラル」の位
置に戻した状態で行う。
【0162】[実施の形態4]図27は本発明に係る自
走式草刈機の第4の実施の形態を示し、草刈機を左側
(刈高調整装置が設けられていない側)から見た説明図
である。自走式草刈機Eは、第1ないし第3の実施の形
態で示した自走式草刈機とは相違して、原動機51の動
力を後輪41だけでなく前輪31にも伝えることができ
る4輪駆動となっている。草刈機Eの左側において、後
部駆動軸43はチェーンケース48内から延長して突出
している。突出した後部駆動軸43の先部側には、前輪
31へ動力を伝えるスプロケット491が設けてある。
また、後輪41と同様に各前輪31,31の車軸311
には、スプロケットとチェーン(共に図示を省略)を有
するチェーンケース32が設けてある。
【0163】前輪31側のチェーンケース32,32内
の上部側に設けてあるスプロケット間には、前輪31,
31同士を連動する前部駆動軸33が設けてある。草刈
機Eの左側において、前部駆動軸33はチェーンケース
32内から延長して突出している。突出した前部駆動軸
33には、後部駆動軸43のスプロケット491から動
力を受けるスプロケット492が設けてある。そして、
後輪41側のスプロケット491と前輪31側のスプロ
ケット492間にはチェーン493が巻き掛けてある。
スプロケット491,492とチェーン493はチェー
ンケース494内に収容されている。なお、本実施の形
態では、前輪31,31の駆動力を最大限に生かすため
に、前輪31のトレッド部にも突起状のスパイク部41
0aが設けてある。
【0164】(作 用)図27を参照して、草刈機Eの
作用を説明する。原動機51(図27では表れない)か
ら後部駆動軸43への動力は、チェーンケース494内
のチェーン493、各前輪31側のチェーンケース32
を経て、前輪31,31へ伝達される。以上説明したよ
うな4輪駆動の草刈機Eを使用すれば、凹凸面や急な傾
斜面などの作業条件が悪い場所でも、良好に草刈作業を
行うことができる。
【0165】なお、本明細書で使用している用語と表現
は、あくまで説明上のものであって限定的なものではな
く、上記用語、表現と等価の用語、表現を除外するもの
ではない。また、本発明は図示した実施の形態に限定さ
れるものではなく、技術思想の範囲内において種々の変
形が可能である。
【0166】
【発明の効果】本発明は上記構成を備え、次の効果を有
する。 (a)本発明に係る自走式草刈機は、前進と後進が可能
な走行手段と、カッターを有する草刈手段と、を含んで
おり、上記カッターは、上記走行手段の進行方向の切り
替えに伴って、回転方向が切り替わるようになってい
る。したがって、前進と後進のどちらでも、同じように
効率良く草刈りができ、草刈りに要する労力と手間を軽
減することができる。
【0167】(b)走行手段の進行方向に対し、所要の
方向に設定することができるハンドルを含む自走式草刈
機にあっては、ハンドルの向きを、例えば草刈機の進行
方向(傾斜方向とほぼ直角)に対してほぼ直角に上方側
へ設定することができるので、草刈機の進行方向に対し
て横に立った状態で草刈りが行える。よって、例えば河
川の堤防の法面などの傾斜した場所等で使用した場合、
横に立った状態で、草刈機の進行方向を切り替えながら
草刈りを行うようにすれば、従来のような折り返し箇所
ごとに平坦地まで移動して草刈機の向きを変える動作が
不要となる。したがって、草刈りに要する労力を軽減で
き、作業効率を向上させることができる。
【0168】(c)走行時のカッターの前方となる側に
カバーが設けてあり、当該カバーは草をカッターに誘導
するようになっている自走式草刈機にあっては、草刈り
を走行手段の前進あるいは後進のどちらの方向で行うよ
うにしても、カッターに草をスムーズに誘導することが
できる。
【0169】(d)草をカッターに誘導するために、下
部側がカッター側に近づくように内方へ傾斜可能である
カバーを有している自走式草刈機にあっては、草を根本
から完全に押し倒すことなく、根本をある程度立てた状
態でカッターに誘導することができる。したがって、草
を確実に刈ることができ、草の刈り残しが防止される。
このカバー構造は、特に倒れやすい長い草を刈る場合に
好適である。また、走行時のカッターの前後方向に開口
部が形成されないように、所定の傾斜位置からカバーが
外方へ開かないようにしてあるので、カッターが石など
の異物を弾き飛ばした場合でもカバー外部に飛散するこ
とを防止でき、安全性に優れている。
【0170】(e)刈り高を調整することができる刈高
調整手段、または、走行手段が走行車輪を有しており、
刈高調整手段が上記走行手段の高さを変えて刈り高を調
整するようになっている自走式草刈機にあっては、草の
長さや地面の起伏に応じて、カッターの刈高を適切な高
さに調整することができる。
【0171】(f)刈高調整手段の操作をハンドルの手
元側で行うことができるようにしてある自走式草刈機に
あっては、ハンドルを握ったまま刈高調整手段を操作す
ることができるので、例えば足下が不安定な傾斜面であ
っても、手早く、安全に、刈り高を調整することができ
る。
【0172】(g)カッターが水平方向に回転する回転
刃であり、自走式草刈機の進行方向の前部側が下方に傾
斜することに伴って、同様に傾斜する自走式草刈機にあ
っては、カッターの前部側で刈り取った草の残部である
切り株がカッターの後部側で再度当たることを防止でき
るので、カッターにかかる抵抗を少なくして草を効率良
く刈ることができ、原動機を含むカッター駆動系にかか
る負担を低減して耐久性と燃費を向上させることができ
る。
【0173】(h)ハンドルが伸縮自在に形成されてい
る自走式草刈機にあっては、草刈機本体と作業者の距離
の調整が可能であるので、凸凹面や石などの障害物を避
けるようにして、常に足場の良い場所を確保しながら作
業することができる。また、例えば木の下など、作業者
が直接入っていけない所に生えた草でも、ハンドルを伸
ばすことによって離れた位置から刈ることができる。
【0174】(i)本発明に係る操作レバー装置にあっ
ては、前進と後進の進行方向の切り替え、変速手段
の変速、及びエンジンの出力の制御に伴う走行速度等
を、同じ操作レバーで操作することができるので、各操
作を容易且つ迅速に行うことができ、結果的に例えば草
刈機や耕運機などの作業機の操作性及び作業性を向上さ
せることができる。
【0175】(j)本発明に係るハンドルの方向を調整
する調整装置にあっては、ハンドルの上下方向調整手段
と水平方向調整手段を同じ操作手段によって操作するこ
とができるので、上下方向と水平方向の調整をそれぞれ
別の操作手段で調整するものと比べ、ハンドルの調整を
容易且つ迅速に行うことができる。また、上下方向と水
平方向の組み合わせにより、ハンドルを作業に最も好適
な方向に設定することができる。
【0176】(k)ハンドルが設けてある台部材の水平
方向の回動を係止する手段と上記ハンドルの上下方向の
回動を係止する手段とを備えた係止部材を含むハンドル
の方向調整装置にあっては、例えば操作ワイヤなどによ
る上記係止部材の操作だけで、台部材に設けてあるハン
ドルの向きを上下方向にも傾斜させて調整することがで
き、且つ水平方向に回転させて調整することができる。
したがって、上下方向と水平方向の調整をそれぞれ別の
操作手段で調整するものと比べ、ハンドルの調整を容易
且つ迅速に行うことができる。
【0177】(l)本発明に係るテンションクラッチ構
造にあっては、対向して設けてある一対のテンションプ
ーリの間隔を狭めることにより、外側から伝動ベルトに
テンションがかかり、駆動力が伝達されるようになって
いる。そして、伝動ベルトの並行する部分のうち、テン
ションの強い側のテンションプーリが外側へ押されるこ
とに伴い、テンションプーリを有する揺動体は同方向へ
揺動し、結果的に伝動ベルトの並行する部分に駆動力を
伝達するためのテンションがバランス良くかかる。した
がって、例えば、駆動側のプーリの回転方向が適宜切り
替わって、伝動ベルトの張り側と弛み側が替わるような
テンションクラッチ構造であっても、伝動ベルトの並行
する部分には上記したようにテンションがバランス良く
かかるので、駆動側のプーリの動力は確実に従動側に伝
わる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る自走式草刈機の実施の形態を示す
概略側面図。
【図2】図1に示す自走式草刈機の概略正面図。
【図3】図1に示す自走式草刈機を上方から見た概略説
明図。
【図4】図1において原動機の後部に設けてあるクラッ
チボックスとミッションケースの内部構造を示した断面
を表す説明図。
【図5】自走式草刈機の前後部に取り付けられるカバー
の取付構造を示した概略説明図。
【図6】自走式草刈機の前部側を示す概略斜視図。
【図7】自走式草刈機の後部側を示す概略斜視図。
【図8】刈高調整装置の作用を示す概略説明図。
【図9】自走式草刈機の使用状態説明図。
【図10】本発明に係る自走式草刈機の第2の実施の形
態を示す概略側面図。
【図11】図10に示す自走式草刈機を上方から見た概
略説明図。
【図12】図10において原動機の後部に設けてあるク
ラッチボックスとミッションケースの内部構造を示した
断面を表す説明図。
【図13】自走式草刈機に設けてある刈高調整装置の要
部拡大説明図。
【図14】刈高調整装置の作用を示す概略説明図。
【図15】従来の自走式草刈機の使用状態説明図。
【図16】本発明に係る自走式草刈機の第3の実施の形
態を示す概略側面図。
【図17】自走式草刈機の刈高調整装置を示す斜視図。
【図18】自走式草刈機の操作装置を上方から見た概略
説明図。
【図19】自走式草刈機の操作装置を右側から見た概略
説明図。
【図20】自走式草刈機の操作装置を裏側から見た斜視
図。
【図21】ハンドルの方向調整装置を示す斜視図。
【図22】ハンドルの方向調整装置の分解斜視図。
【図23】ハンドルの方向調整装置を右側から見た一部
切欠断面図で、ハンドルの方向調整機構を表している。
【図24】草刈機を前進方向に走行させる場合のスロッ
トルレバーの動きを示す概略説明図。
【図25】草刈機を後進方向に走行させる場合のスロッ
トルレバーの動きを示す概略説明図。
【図26】テンションプーリ機構を示概略説明図。
【図27】本発明に係る自走式草刈機の第4の実施の形
態を示し、草刈機を左側(刈高調整装置が設けられてい
ない側)から見た説明図。
【符号の説明】
B,C 自走式草刈機 1 フレーム 11 壁面部 2 カッター 21 刃板 22 垂直軸 23 従動プーリ 24 駆動ギア 24a 従動ギア 25 伝動ギア 31 前輪 311 前部車軸 41 後輪 410 スパイク部 411 後部車軸 42 ミッションケース 43 後部駆動軸 44 変速選択軸 45,46 スプロケット 47 チェーン 48 チェーンケース 51原動機 52燃料タンク 53 クラッチボックス 531,531c 駆動軸 532,532c 垂直軸 533 ベベルギア 534,534c つめクラッチ 535,535c ベベルギア 536,536c ベベルギア 537,537c ベベルギア 54 駆動プーリ 55 ベルト 6,6c ハンドル 61,61c 調整ピン 62,62c 切替レバー 63,63c レバーケース 631c 電源スイッチ 64 ハンドル本体 65 把手部 66 走行クラッチ 67 ナイフクラッチ 68 調整レバー 69 調整レバー 71 カバー 710 カバー本体 711 取付板 712 外面部 72 取付金具 73 取付軸 74 ナット 8,8c 刈高調整装置 81a 前輪高調整部材 810a 溝部 81b 後輪高調整部材 81c 前輪高調整部材 81d 後輪高調整部材 810b 溝部 811 軸部 83 操作レバー 830 軸ピン 831 レバー取付部 83c 操作レバー 832 把手 85 前脚部材 86 軸受部 861 軸部 87a,87b 連結軸 88 高さ設定部材 881 長孔 882 係止溝 D,E 自走式草刈機 W1〜W6 操作ワイヤ W11,W21,W31,W41,W51,W61 イ
ンナーワイヤ 6d ハンドル 8d 刈高調整装置 9 操作レバー装置 12 取付ピン 13 コイルバネ 32 チェーンケース 33 前部駆動軸 56a,56b テンションプーリ 57 軸ピン 58 固定部 59 バネ 60d カバー 60 ハンドル方向調整装置 66a 走行クラッチレバー 81e 前輪高調整部材 81f 後輪高調整部材 84 長孔 88a ワイヤ固定部材 90 操作カバー 91 刈高操作レバー 92 ハンドル操作レバー 93 スロットルレバー 94 ナイフクラッチレバー 95a,95b 固定板 96 カム板 97 進行方向切替アーム 98 変速切替アーム 410a スパイク部 481 取付片 491 スプロケット 492 スプロケット 493 チェーン 494 チェーンケース 560a アーム 560b アーム 561a ワイヤ固定部 601 ガイド体 601b ガイド溝 601c 係合溝 601b 筒状体 601a 嵌合孔 601d ストッパー 602d 軸部 602e 係止部 602c 溝 602a 側面部 602 台部材 602b 筒状体 603 ストッパー部材 603a 軸管 603b 下部ストッパー 603c 固定ピン 603f 軸部 603d 上部ストッパー 604 ナット 605 コイルバネ 641 取付バー 642 軸管 643a ガイド溝 643 係合体 661 軸部 812 固定ピン 841 軸部 883 取付片 901 ガイド溝 902 ガイド溝 903a 切欠部 903b 切欠部 904a 切欠部 904b 切欠部 911 軸部 931 横軸 932 昇降カム 933 リンク部 934 軸部 935 クランク部 936 軸部 937 固定ピン 941 軸部 951 軸部 952 垂直軸 953 支持ピン 954 軸受部 960 軸受部 961 中心孔 970 係合溝 971 係合ピン 972 軸部 973 コイルバネ 974 コイルバネ 980 係合溝 981 係合ピン 982 軸部 983 コイルバネ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 向 邦生 福岡県八女郡広川町大字日吉548番地の22 株式会社オーレック内 (72)発明者 菊池 利彦 福岡県八女郡広川町大字日吉548番地の22 株式会社オーレック内 (72)発明者 安部 秀治 福岡県八女郡広川町大字日吉548番地の22 株式会社オーレック内 Fターム(参考) 2B083 AA02 BA03 CA09 CA28 DA02 EA03 EA06 EA15 EA19 FA01 GA01 GA02 HA22 HA24 HA32 HA34 HA59

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前進と後進が可能な走行手段と、 カッターを有する草刈手段と、を含んでおり、 上記カッターは、上記走行手段の進行方向の切り替えに
    伴って、回転方向が切り替わることを特徴とする、 自走式草刈機。
  2. 【請求項2】 走行手段の進行方向に対し、所要の方向
    に設定することができるハンドルを含むことを特徴とす
    る、 請求項1記載の自走式草刈機。
  3. 【請求項3】 走行時のカッターの前方となる側にカバ
    ーが設けてあり、当該カバーは草をカッターに誘導する
    ことを特徴とする、 請求項1または2記載の自走式草刈機。
  4. 【請求項4】 カバーは、草をカッターに誘導するため
    に、下部側がカッター側に近づくように内方へ傾斜可能
    であり、 走行時のカッターの前後方向に開口部が形成されないよ
    うに、所定の傾斜位置から外方へ開かないようにしてあ
    ることを特徴とする、 請求項3記載の自走式草刈機。
  5. 【請求項5】 刈り高を調整することができる刈高調整
    手段を含むことを特徴とする、 請求項1,2,3または4記載の自走式草刈機。
  6. 【請求項6】 走行手段は、走行車輪を有しており、 刈高調整手段は、上記走行車輪の高さを変えて刈り高を
    調整するようになっていることを特徴とする、 請求項5記載の自走式草刈機。
  7. 【請求項7】 刈高調整手段の操作をハンドルの手元側
    で行うことができるようにしてあることを特徴とする、 請求項5または6記載の自走式草刈機。
  8. 【請求項8】 カッターは水平方向に回転する回転刃で
    あり、自走式草刈機の進行方向の前部側が下方に傾斜す
    ることに伴って、同様に傾斜することを特徴とする、 請求項1,2,3,4,5,6または7記載の自走式草
    刈機。
  9. 【請求項9】 刈り高を調整することができる刈高調整
    手段を含み、当該刈高調整手段の操作をハンドルの手元
    側で行うことができるようにしてあることを特徴とす
    る、 自走式草刈機。
  10. 【請求項10】 ハンドルは伸縮自在に形成されている
    ことを特徴とする、自走式草刈機。
  11. 【請求項11】 前進と後進が可能な走行手段と、上記
    走行手段の速度を変速する変速手段とを含む作業機の操
    作レバー装置であって、 上記走行手段の進行方向の切り替えを行う進行方向切替
    手段と、 上記変速手段の変速を行う変速切替手段と、 エンジンの出力を制御する出力制御手段と、を含んでお
    り、 上記進行方向切替手段、変速切替手段、及び出力制御手
    段の制御を同じ操作レバーで操作できるようにしてある
    ことを特徴とする、 操作レバー装置。
  12. 【請求項12】 ハンドルの方向を調整する調整装置で
    あって、 上記ハンドルの向きを上下方向に調整することができる
    上下方向調整手段と、 上記ハンドルの向きを水平方向に調整することができる
    水平方向調整手段と、を含んでおり、 上記上下方向調整手段及び水平方向調整手段を同じ操作
    手段によって操作できるようにしてあることを特徴とす
    る、 ハンドルの方向調整装置。
  13. 【請求項13】 ハンドルの方向を調整する調整装置で
    あって、 水平方向に回動可能な台部材と、 上記台部材に設けてあり、上下方向に回動可能なハンド
    ルと、 上記台部材に設けてあり、当該台部材の水平方向の回動
    を係止する手段と上記ハンドルの上下方向の回動を係止
    する手段を備えた係止部材と、を含んでいることを特徴
    とする、 ハンドルの方向調整装置。
  14. 【請求項14】 揺動体と、 当該揺動体に設けられ、プーリ間に巻回された伝動ベル
    トのうち並行する部分の外側に対向して設けてある一対
    のテンションプーリと、 当該テンションプーリの間隔を調整する手段と、を備え
    ており、 上記伝動ベルトの並行する部分側のうち、テンションの
    強い側のテンションプーリが外側へ押されることに伴
    い、上記揺動体は同方向へ揺動するようにしてあること
    を特徴とする、 テンションクラッチ構造。
  15. 【請求項15】 自走式草刈機の向きを変えることな
    く、進行方向を前後に切り替えながら草刈りを行うこと
    を特徴とする、 草刈方法。
  16. 【請求項16】 自走式草刈機の進行方向の切り替えに
    伴い、カッターの回転方向を切り替えて草刈りを行うこ
    とを特徴とする、 請求項15記載の草刈方法。
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