JP2006025800A - 草刈機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】草刈機(C1)は、走行装置により走行する自走基体(1) の前方に配置されており水平回転する主回転刃(43)を備えた主カッター基台(2) と、主回転刃(43)の回転方向の面に対して交差する面で回転できる副回転刃(43a) を備え主カッター基台(2) に対して上下揺動できるように装設されている可動カッター基台(3) とを備えている。主カッター基台(2) と可動カッター基台 (3)は正面視において左右に並設されている。草刈機(C1)は主回転刃(43)と前記副回転刃(43a) を連動する伝動軸(5) を備えている。伝動軸(5) は可動カッター基台(3) の上下揺動に追従して伝動軸(5) の長さを伸縮させる伸縮手段と、軸交角度が変わっても伝動軸(5) の伸縮部分の直線状態を維持しながら副回転刃(43a) に伝動しうるように構成されている軸継手とを備えている。
【選択図】図1
Description
すなわち、バリカンが一基であるため、一度に一面しか刈り取り作業ができなかった。このため、上面の両側に角度の違う法面を有する田の畦のような場所の草を刈り取る場合、上面が終わったら法面というように何度も往復して作業する必要があるため効率が悪かった。
また、バリカンは構造的に複雑で草が詰まりやすく、刈取りの速度が遅い。また刃の消耗が早く短時間のうちに切れなくなる。更には、草は細かくは切断されずに長いままで刈取られ、これが刈取った面に残るので見苦しく、且つ刈り草が腐るのが遅く、草が残って邪魔になっていた。
また、実願昭59−181947号(実開昭61−95229号)のマイクロフィルムには、水平面の刈取りをする水平バリカン方式の刈取体と該水平バリカン方式の刈取体の側方に位置して傾斜面の刈り取りをする傾斜回転刈取体とを備えた草刈り機が開示されている。
また、いずれの草刈機も傾斜刈取体への動力伝達に可撓性を有する伝動軸が使用されている。
しかし、動力の伝達に可撓性を有する伝動軸を使用しているので次のような課題がある。
即ち、伝動軸は傾斜刈取体が傾斜面に使用する場合に伝動効率が良いようにその長さや撓み具合は設定されている。従って傾斜刈取体を水平刈取体と同じように水平状態として並行して使用する場合は、伝動軸は撓みの大きい逆「U」状になり、両端部分の軸線方向のなす角度は90度以下となる。
このような場合は、伝動軸の耐久性及び伝動効率が著しく低下し、実質的には使用できず、商品化されていないのが実情である。
従って、あらかじめ草の刈り高を調整していてもすぐに変わってしまい、地面の性状に合わせて比較的頻繁に刈高を調整する必要が生じる。
畦上面は幅が狭く、また従来の草刈機には前部に調整装置があったため、草刈高さを調整するには水田の中に入って草刈機の前に行かなければならず、手元で素早く刈高さの調整できる草刈機が望まれていた。
同様に、灌木の下で刈高を調整する場合もあり、この場合も枝があっても邪魔にならな
いような刈高さの調整できる草刈機が望まれていた。
そこで本発明の目的は、水平刈取体に対して傾斜刈取体がなす角度が水平方向を基準として上下方向に変化した場合でも、水平刈取体と傾斜刈取体の間の伝動効率がよく、また耐久性の高い伝動手段を有する草刈機を提供することにある。
また、本発明の他の目的は草刈機の手元で草刈高さを調整できるようにした草刈機を提供することにある。
第1の手段にあっては、
走行装置により走行する自走基体の前方に配置されており水平または略水平回転する主回転刃を備えた主カッター基台と、前記主回転刃の回転方向の面に対して交差する面で回転できる副回転刃を備え前記主カッター基台に対して上下揺動できるように装設されている可動カッター基台を含み、前記主カッター基台と可動カッター基台は正面視において左右に並設されている草刈機であって、当該草刈機は前記主回転刃と前記副回転刃を連動する伝動軸を備えており、当該伝動軸は、前記可動カッター基台の上下揺動に追従して伝動軸の長さを伸縮させる伸縮手段と、軸交角度が変わっても前記伝動軸の伸縮部分の直線状態を維持しながら前記副回転刃に伝動しうるように構成されている軸継手と、を含んでいることを特徴とする、草刈機である。
走行装置により走行する自走基体の前方に配置されており水平または略水平回転する主回転刃を備えた主カッター基台と、前記主回転刃の回転方向の面に対して交差する面で回転できる副回転刃を備え前記主カッター基台に対して上下揺動できるように装設されている可動カッター基台とを含み、前記主カッター基台と可動カッター基台は正面視において左右に並設されている草刈機であって、当該草刈機は、回動可能に枢支してある支脚部材の先端部に取付けてあり前記主回転刃の前方に配設されているガイド車輪と、先部が前記支脚部材に固着してあり、操作部は草刈機のハンドル側に設けてある刈高調整レバーと、当該刈高調整レバーの位置を刈高に応じて固定する刈高調整手段と、を備え、前記刈高調整レバーの動きによって枢支部を中心として支脚部材が回動して刈高を調整することを特徴とする、草刈機である。
可動カッター基台は主カッター基台に着脱可能に装設されていることを特徴とする、第1または第2の発明に係る草刈機である。
主カッター基台と可動カッター基台の角度を草刈作業面に合わせて調整する。
例えば作業面が畦であって、ほぼ水平な上面と下方へ傾斜した法面からなる場合は、可動カッター基台を下方へ傾斜させて法面とほぼ平行に設定する。
なお、可動カッター基台が主カッター基台に着脱可能に装設されているものは可動カッター基台を取り外すことによって草刈機の幅が狭くできるので、狭い場所の草刈り作業が効率よくできる。
(1) 主回転刃と副回動可能に枢支してある支脚部材の先端部に取付けてあり前記主回転刃の前方に配設されているガイド車輪と、回転刃を連動する伝動軸は、可動カッター基台の上下揺動に追従して伝動軸の長さを伸縮させる伸縮手段と、軸交角度が変わっても前記伝動軸の伸縮部分の直線状態を維持しながら副回転刃に伝動しうるように構成されている軸継手とを含んでいる。
このため可動カッター基台を水平状態つまり主カッター基台と並行して使用する場合でも、可動カッター基台を主カッター基台と所要角度をもって傾斜させて使用する場合でも伝動軸に無理がかからず、耐久性の向上が図れ、また伝動効率の低下も防止できる。
従って、草刈機の刈高を調整する必要が生じたばあいでもハンドル側で素早く刈高さの調整できる。従って調整の度毎に作業機の前方に移動する必要はなく、特に畦上面のように幅が狭く高さを調整する場合は水田の中に入って行かなければならない場合に好適である。
また、ガイド車輪を先端部に備え枢支部を中心として回動する支脚部によって刈高の調整ができるので構造が簡単であり、しかも刈高調整レバーの動きも僅かで済むので、灌木の下等で刈高を調整する場合でも刈高調整レバーが樹木の枝に当たることもなく簡単である。
(3) 可動カッター基台が取り外せる構造としたものは、草刈機の幅が狭くできるので、狭い場所の草刈り作業が効率よくできる。
本発明を図面に示した実施例に基づき更に詳細に説明する。
図1は本発明にかかる草刈機の第1実施例を示す斜視図、図2は回転刃を駆動する手段の要部説明図、図3は主カッター基台と可動カッター基台の角度調整装置の斜視図、図4は主回転刃を備えた主カッター基台と副回転刃を備えた可動カッター基台と主回転刃と副回転刃を連動する伝動軸の関係を示しており、一部を切欠した説明図である。
が上下揺動可能に取付けてある。可動カッター基台3の側縁部にはカバー30が取付けてある。また、可動カッター基台3の前部には取付部材310を介しガイド車輪31を備えている。
取付部材310の先端部には、刈高調整手段を構成する軸管311が縦方向に設けてある。軸管311には車軸312に設けてあるガイド軸313が挿通してある。軸管311にはガイド軸313を所要の位置で固定する螺子式の固定具314が設けてある。
主カッター基台2と可動カッター基台3との境界部には双方の成す角度を段階的に設定できる角度調整装置が設けてある。角度調整装置は半円形の板体である調整板32を有している。調整板32は下辺部のほぼ半分を可動カッター基台3の上面後端縁部に固着して立設されている。調整板32の円弧部の縁部寄りには、ヒンジ29を中心とする同一半径の円弧状に配置されている所要数の係合穴33が等間隔で設けてある。
主カッター基台2と可動カッター基台3のそれぞれの中央部には主回転刃4及び副回転刃4aが取付けてある。主回転刃4、副回転刃4aの上部には軸受40、40aを備えており、軸受40、40aの上部にはギヤボックス41、41aを備えている。
駆動軸51には回転軸42のベベルギヤ44とかみ合うベベルギヤ54が取付けてある。駆動軸51の外端部にはプーリー55が取付けてあり、内端部は軸継手であるユニバーサルジョイント56を介して伸縮軸53の一端部と連結してある。プーリー55は、ベルト59を介し、原動機Eにより駆動される。
また、従動軸52の内端部はユニバーサルジョイント58を介して伸縮軸53の他端部と連結してある。
次に、角度調整装置を調整して可動カッター基台3の角度を調整し、回転刃4aの回転刃43aの刃面が法面G2とほぼ平行になるように固定する。これにより、草刈機C1はふらつかず、安定した走行ができる。なおこのとき、伝動軸5の伸縮軸53は伸びた状態である。そして回転刃4、4aを駆動し、草刈機C1を走行させれば、上面G1と片側の法面G2の草を同時に刈り取ることができる。
草刈機C2は、前記草刈機C1と大まかな部分では同様の構造であるので、ここでは相違する部分を説明する。
なお、可動カッター基台3はヒンジ29部分から取り外すことができるようにしてあり、伝動軸5もギヤボックス41から取り外すことができる構造となっている。
なお、図面において第1実施例と同一または同等箇所には同一の符号を付して示している。
図に示すように、可動カッター基台3と伝動軸5を取り外し、ヒンジ29にカバー20aを取付けることにより、前後一輪ずつの二輪構造の草刈機C2aとなる。
草刈機C2aは幅が狭いので狭い場所の草刈り作業をするのに適しており、また前後一輪ずつの二輪構造であるので、直進性が良好で運転がしやすい。
なお、本発明は図示の実施例に限定されるものではなく、可動カッター基台を二基とし、それぞれ主カッター基台の両側に設けることもできる等、特許請求の範囲の記載内において種々の変形が可能である。
1 自走基体
10 走行車輪
2 主カッター基台
3 可動カッター基台
4、4a 回転刃
5 伝動軸
E 原動機
C2 草刈機
6 刈高調整レバー
60 刈高調整盤
32 調整板
24 係合ピン
34 制御板
36 係合ピン
Claims (3)
- 走行装置により走行する自走基体(1) の前方に配置されており水平または略水平回転する主回転刃(43)を備えた主カッター基台(2) と、前記主回転刃(43)の回転方向の面に対して交差する面で回転できる副回転刃(43a) を備え前記主カッター基台(2) に対して上下揺動できるように装設されている可動カッター基台(3) とを含み、前記主カッター基台(2) と可動カッター基台 (3)は正面視において左右に並設されている草刈機であって、当該草刈機は前記主回転刃(43)と前記副回転刃(43a) を連動する伝動軸(5) を備えており、当該伝動軸(5) は、
前記可動カッター基台(3) の上下揺動に追従して伝動軸(5) の長さを伸縮させる伸縮手段と、
軸交角度が変わっても前記伝動軸(5) の伸縮部分の直線状態を維持しながら前記副回転刃(43a) に伝動しうるように構成されている軸継手と、
を含んでいることを特徴とする、
草刈機。 - 走行装置により走行する自走基体(1) の前方に配置されており水平または略水平回転する主回転刃(43)を備えた主カッター基台(2) と、前記主回転刃(43)の回転方向の面に対して交差する面で回転できる副回転刃(43a) を備え前記主カッター基台(2) に対して上下揺動できるように装設されている可動カッター基台(3) とを含み、前記主カッター基台(2)と可動カッター基台 (3)は正面視において左右に並設されている草刈機であって、当該草刈機は、
回動可能に枢支してある支脚部材(210) の先端部に取付けてあり前記主回転刃(43)の前方に配設されているガイド車輪(21)と、
先部が前記支脚部材(210) に固着してあり、操作部は草刈機のハンドル(12)側に設けてある刈高調整レバー(6) と、
当該刈高調整レバー(6) の位置を刈高に応じて固定する刈高調整手段と、
を備え、前記刈高調整レバー(6) の動きによって枢支部を中心として支脚部材(210) が回動して刈高を調整することを特徴とする、
草刈機。 - 可動カッター基台(3) は主カッター基台(2) に着脱可能に装設されていることを特徴とする、請求項1または2記載の草刈機。
Priority Applications (1)
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JP2002355718A Division JP3826101B2 (ja) | 2002-12-06 | 2002-12-06 | 自走式歩行型草刈機 |
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Family Applications (1)
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JP2005295455A Expired - Lifetime JP3826155B2 (ja) | 2005-10-07 | 2005-10-07 | 自走式歩行型草刈機 |
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JP2018157762A (ja) * | 2017-03-22 | 2018-10-11 | 株式会社ササキコーポレーション | 草刈作業機 |
JP2019083767A (ja) * | 2017-11-08 | 2019-06-06 | 株式会社クボタ | 草刈機 |
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