JP2001236752A - ディスクカートリッジ - Google Patents

ディスクカートリッジ

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JP2001236752A
JP2001236752A JP2000050526A JP2000050526A JP2001236752A JP 2001236752 A JP2001236752 A JP 2001236752A JP 2000050526 A JP2000050526 A JP 2000050526A JP 2000050526 A JP2000050526 A JP 2000050526A JP 2001236752 A JP2001236752 A JP 2001236752A
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JP
Japan
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shutter
disk
opening
cartridge
cover
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JP2000050526A
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Shuichi Kikuchi
修一 菊地
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カートリッジ本体内に塵埃が進入することを
防止し、ディスク状記録媒体に対する情報の記録及び/
又は再生動作の信頼性の向上を図る。 【解決手段】 シャッタ部材35の下シャッタ部42を
移動可能とするシャッタ移動用の凹部63には、シャッ
タカバー62の外周部が載置される第1の載置部71
と、この第1の載置部71の内方側に位置してシャッタ
カバー62の外周部が載置される第2の載置部72とが
それぞれ形成され、そして、第1の載置部71と第2の
載置部72との間には、シャッタカバー62をカートリ
ッジ本体61に接合するための接合部73が形成され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ディスクや光磁
気ディスク等のディスク状記録媒体が収納されたディス
クカートリッジに関する。
【0002】
【従来の技術】ディスク状記録媒体として例えば光磁気
ディスクが収納されたディスクカートリッジが知られて
いる。
【0003】例えば図23に示すように、この種のディ
スクカートリッジ201は、互いに組み合わされる一組
の上シェル211及び下シェル212とを有するカート
リッジ本体206を備えている。これら上シェル211
及び下シェル212は、樹脂材料によって形成されてい
る。カートリッジ本体206には、光磁気ディスク20
5の記録領域の一部を内外周に亘って外方に臨ませるた
めの略矩形状をなす記録再生用の開口部215,215
が対向する位置にそれぞれ形成されている。
【0004】また、カートリッジ本体206の底面側に
は、光磁気ディスク205を回転駆動するディスク駆動
機構のディスクテーブル(図示せず)がカートリッジ本
体206内に進入させるための駆動用の開口部217
が、記録再生用の開口部215に連接或いは隣接して形
成されている。
【0005】また、カートリッジ本体206には、図2
4に示すように、記録再生用の開口部215,215及
び駆動用の開口部217を開閉可能とするシャッタ部材
220が移動可能に設けられている。シャッタ部材22
0は、図24に示すように、上シェル211側の記録再
生用の開口部215,215を開閉する上シャッタ部2
21と、下シェル212側の記録再生用の開口部215
及び駆動用の開口部217を開閉する下シャッタ部22
2と、これら上シャッタ部221及び下シャッタ部22
2の一端を連結する連結部223とを有している。ま
た、シャッタ部材220の下シャッタ部222は、自由
端が、下シェル212の主面上に設けられた図示しない
ガイド部に移動可能に支持されている。
【0006】以上のように構成されたディスクカートリ
ッジ201は、記録再生装置に装着された際、記録再生
装置側のシャッタ開閉操作部材によりシャッタ部材22
0が移動操作されて、記録再生用の開口部215,21
5及び駆動用の開口部217が開放される。そして、デ
ィスクカートリッジ201は、駆動用の開口部217か
ら記録再生装置側の図示しないディスク駆動機構のディ
スクテーブルが進入されて光磁気ディスク205が回転
駆動されるとともに、記録再生用の開口部215,21
5から記録再生装置側の記録再生手段がそれぞれ進入さ
れて光磁気ディスク205に対する情報の記録再生が行
われる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】近年、扱われる情報量
の増加に伴い、光磁気ディスクカートリッジの更なる高
容量化が望まれている。これに対応し、光磁気ディスク
は、記録容量を増加させるために、記録領域の記録密度
を高めるとともに、内外周の外側の領域に延長して記録
領域として確保することが考えられ、このため、ディス
クカートリッジ201は、光磁気ディスクの記録領域の
最内周の更に内周側まで記録再生手段を移動させるため
に、記録再生用の開口部と駆動用の開口部とを旧来の分
離形態ではなく連続させて形成されている。
【0008】このようなディスクカートリッジ201
は、記録再生用の開口部215と駆動用の開口部217
が連続されて形成されることによって、これら各開口部
215,217を開閉する下シャッタ部222の中途部
に位置する記録再生用の開口部215と駆動用の開口部
217を分離状に支持するカートリッジ本体206の下
シェル212の枠部が無いため、比較的細長い記録再生
用の開口部217に撓みが発生し易くなるという問題点
がある。
【0009】また、カートリッジ本体206の下シェル
212は、一般的に、熱可塑性の合成樹脂材料を射出成
形することにより形成されているため、成形歪み等の影
響によって、例えば図25(a)及び図25(b)に示
すように、底面部が凹状或いは突状に変形するという問
題点がある。
【0010】したがって、ディスクカートリッジ201
は、下シャッタ部222に撓みが発生したり、下シェル
212に成形歪みが発生することによって、下シャッタ
部122が記録再生用の開口部215,215及び駆動
用の開口部217を閉塞した状態であっても、下シャッ
タ部222と下シェル212の間に間隙が生じて、この
間隙からカートリッジ本体206内に塵埃が進入すると
いう問題がある。
【0011】そして、高記録密度化が図られた光磁気デ
ィスクを有するディスクカートリッジは、カートリッジ
本体内に進入した塵埃が、光磁気ディスクの記録領域に
付着したり、記録再生装置内に進入することによって、
光磁気ディスクの記録再生動作を良好に行うことができ
ないという問題がある。
【0012】そこで、本発明は、カートリッジ本体内に
塵埃が進入することを防止し、ディスク状記録媒体の記
録及び/又は再生動作の信頼性を向上することができる
ディスクカートリッジを提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ため、本発明に係るディスクカートリッジは、ディスク
状記録媒体と、このディスク状記録媒体を内部に収納す
るカートリッジ本体と、このカートリッジ本体にディス
ク状記録媒体の記録領域の一部を内外周に亘って外方に
臨ませるように設けられた記録及び/又は再生用の開口
部と、ディスク状記録媒体を回転駆動するディスク駆動
手段をカートリッジ本体内に進入させるための駆動用の
開口部と、カートリッジ本体の外方に記録及び/又は再
生用の開口部及び駆動用の開口部を開閉可能に設けられ
たシャッタ部を有するシャッタ部材と、シャッタ部材の
シャッタ部の移動領域を覆うようにカートリッジ本体の
少なくとも一方の主面上に設けられて記録及び/又は再
生用の開口部及び駆動用の開口部に対応する位置にシャ
ッタ部材のシャッタ部より小とされる開口部を有するシ
ャッタカバーと、カートリッジ本体に設けられてシャッ
タ部材のシャッタ部を移動可能とするシャッタ移動用の
凹部とを備える。また、シャッタ移動用の凹部には、シ
ャッタカバーの外周部が載置される第1の載置部と、こ
の第1の載置部の内方側に位置してシャッタカバーの外
周部が載置される第2の載置部とがそれぞれ形成され、
そして、第1の載置部と第2の載置部との間には、シャ
ッタカバーをカートリッジ本体に接合するための接合部
が形成される。
【0014】以上のように構成したディスクカートリッ
ジは、シャッタカバーの外周部が、シャッタ移動用の凹
部の第1の載置部と第2の載置部にそれぞれ載置される
とともに、第1の載置部及び第2の載置部との間の接合
部によって接合されることによって、シャッタカバーが
カートリッジ本体に接合される。
【0015】また、本発明に係るディスクカートリッジ
は、ディスク状記録媒体と、このディスク状記録媒体を
内部に収納するカートリッジ本体と、このカートリッジ
本体にディスク状記録媒体の記録領域の一部を内外周に
亘って外方に臨ませるように設けられた記録及び/又は
再生用の開口部と、ディスク状記録媒体を回転駆動する
ディスク駆動手段をカートリッジ本体内に進入させるた
めの駆動用の開口部と、カートリッジ本体の外方に記録
及び/又は再生用の開口部及び駆動用の開口部を開閉可
能に設けられたシャッタ部を有するシャッタ部材と、こ
のシャッタ部材のシャッタ部の移動領域を覆うようにカ
ートリッジ本体の少なくとも一方の主面上に設けられて
記録及び/又は再生用の開口部及び駆動用の開口部に対
応する位置にシャッタ部材のシャッタ部より小とされる
開口部を有するシャッタカバーと、カートリッジ本体に
設けられてシャッタ部材のシャッタ部を移動可能とする
シャッタ移動用の凹部とを備える。そして、シャッタ移
動用の凹部には、シャッタカバーの外周部が載置される
載置部と、この載置部の内方側に位置してシャッタ移動
用の凹部の底面に載置部の高さより小とされる高さを以
て突出形成された第1の係合突部と、載置部と第1の係
合突部との間に位置して上記シャッタカバーを上記カー
トリッジ本体に接合するための接合部とがそれぞれ形成
される。また、シャッタカバーには、内面上に、シャッ
タ移動用の凹部の第1の係合突部に係合する第2の係合
突部が設けられる。
【0016】以上のように構成されたディスクカートリ
ッジは、シャッタ移動用の凹部の載置部に載置されたシ
ャッタカバーの第2の係合突部が、シャッタ移動用の凹
部の第1の係合突部に相対係合されることにより、シャ
ッタカバーがカートリッジ本体に接合される。したがっ
て、このディスクカートリッジによれば、相対係合され
た第1の係合突部及び第2の係合突部によって、接合部
とシャッタ移動用の凹部内のシャッタ部材の移動領域と
が遮断されるため、接合部に付着された接着剤が接合部
からシャッタ部材の移動領域側に流出することが防止さ
れる。
【0017】また、本発明に係るディスクカートリッジ
は、ディスク状記録媒体と、このディスク状記録媒体を
内部に収納するカートリッジ本体と、このカートリッジ
本体にディスク状記録媒体の記録領域の一部を内外周に
亘って外方に臨ませるように設けられた記録及び/又は
再生用の開口部と、ディスク状記録媒体を回転駆動する
ディスク駆動手段をカートリッジ本体内に進入させるた
めの駆動用の開口部と、カートリッジ本体の外方に記録
及び/又は再生用の開口部及び駆動用の開口部を開閉可
能に設けられたシャッタ部を有するシャッタ部材と、こ
のシャッタ部材のシャッタ部の移動領域を覆うようにカ
ートリッジ本体の少なくとも一方の主面上に設けられて
記録及び/又は再生用の開口部及び駆動用の開口部に対
応する位置にシャッタ部材のシャッタ部より小とされる
開口部を有するシャッタカバーと、カートリッジ本体に
設けられてシャッタ部材のシャッタ部を移動可能とする
シャッタ移動用の凹部とを備える。そして、シャッタカ
バーの主面の外周部には、主面に対して略直交された側
壁部が形成される。また、シャッタ移動用の凹部には、
シャッタカバーの側壁部が挿入される溝部が形成され
る。
【0018】以上のように構成されたディスクカートリ
ッジは、シャッタカバーの側壁部が、シャッタ移動用の
凹部の溝部に挿入されることにより、シャッタカバーが
カートリッジ本体に接合される。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の具体的な実施形態
について、ディスクカートリッジを図面を参照して説明
する。
【0020】図1及び図2に示すように、ディスクカー
トリッジ1は、光磁気ディスク5と、この光磁気ディス
ク5を内部に回転可能に収納するカートリッジ本体6と
を備えている。光磁気ディスク5は、図3に示すよう
に、中心穴10を有する円盤状に形成されている。
【0021】カートリッジ本体6は、図3及び図4に示
すように、互いに組み合わされる一組の上シェル11及
び下シェル12とを備えている。上シェル11及び下シ
ェル12は、例えばポリカーボネート等の熱可塑性の合
成樹脂材料によって略箱状に形成されている。
【0022】上シェル11には、図1に示すように、記
録再生装置側の磁気ヘッド(図示せず)を光磁気ディス
ク5に臨ませるための略矩形状の記録再生用の開口部1
6が形成されている。下シェル12には、図3に示すよ
うに、記録再生装置側の光ピックアップ(図示せず)を
光磁気ディスク5に臨ませるための略矩形状の記録再生
用の開口部17が形成されている。また、下シェル12
には、図3に示すように、記録再生装置側のディスク駆
動機構のディスクテーブル(図示せず)を進入させるた
めの略円形状の駆動用の開口部18が、記録再生用の開
口部17に連続して形成されている。
【0023】また、上シェル11及び下シェル12の内
方には、図示しないが、光磁気ディスク5を収納するた
めの円形状のディスク収納部がそれぞれ形成されてい
る。
【0024】そして、上シェル11及び下シェル12
は、底面部側の各コーナ部の近傍に位置して、結合用の
ネジ穴20,20,20,20がそれぞれ設けられてお
り、これらネジ穴20,20,20,20に締結ネジ2
1,21,21,21が締結されることにより結合され
て一体化されている。
【0025】また、カートリッジ本体6には、図1及び
図2に示すように、記録再生装置のカートリッジ装着部
に装着される際に、記録再生装置側のカートリッジ装着
部に引き込み操作するための係合アームが係合する係合
溝24,24が、記録再生装置に対する挿脱方向に直交
するカートリッジ本体6の後端側の両コーナ部にそれぞ
れ形成されている。
【0026】また、カートリッジ本体6の底面部には、
図2及び図3に示すように、記録再生装置のカートリッ
ジ装着部内の所定位置に位置決めするための位置決め孔
23,23,26,27がそれぞれ設けられている。
【0027】また、カートリッジ本体6の底面部には、
図2及び図3に示すように、光磁気ディスク5に誤って
情報を記録することを防止するための誤記録防止部材2
9がスライド操作可能に配設されている。
【0028】また、カートリッジ本体6には、図1及び
図2に示すように、上シェル11及び下シェル12の各
主面上に、記録再生装置に対する挿脱方向の後端側の側
面に跨って、光磁気ディスク5に記録された情報の収録
内容等を表示するための表示ラベル30が貼付されるラ
ベルエリア31,32が所定の位置にそれぞれ設けられ
ている。
【0029】また、カートリッジ本体6には、図1、図
2及び図3に示すように、記録再生用の開口部16,1
7及び駆動用の開口部18をそれぞれ開閉可能とするよ
うに矢印a1 方向及びa2 方向に移動可能に設けられた
シャッタ部材35と、このシャッタ部材35が記録再生
用の開口部16,17及び駆動用の開口部18を閉塞す
るように付勢する捻りコイルバネ36とがそれぞれ設け
られている。
【0030】シャッタ部材35は、図3に示すように、
例えばアルミニウム等の比較的剛性を有する金属材料に
よって形成されており、カートリッジ本体6の外方に設
けられて互いに対向する一組の上シャッタ部41及び下
シャッタ部42と、これら上シャッタ部41及び下シャ
ッタ部42の一端側を連結する連結部43とを有する断
面略コ字状を呈している。
【0031】上シャッタ部41は、図3に示すように、
上シェル11の記録再生用の開口部16の開口領域より
やや大とされており、記録再生用の開口部16を閉塞す
るに足る形状に形成されている。また、下シャッタ部4
2は、図3に示すように、上シャッタ部41より長辺寸
法が大とされており、下シェル12の記録再生用の開口
部17及び駆動用の開口部18の開口領域よりやや大と
されており、これら記録再生用の開口部17及び駆動用
の開口部18を閉塞するに足る形状に形成されている。
【0032】したがって、図4に示すように、上シャッ
タ部41及び下シャッタ部42の移動方向の幅x1 は、
記録再生用の開口部16,17及び駆動用の開口部18
の幅x0 より大とされて形成されている。
【0033】また、シャッタ部材35の連結部43に
は、図1及び図2に示すように、記録再生装置側のシャ
ッタ開閉操作部材(図示せず)が係合されるスライド部
材45が取り付けられている。このスライド部材45
は、カートリッジ本体6に、矢印a1 方向及びa2 方向
に移動可能に設けられている。
【0034】また、スライド部材45はシャッタ部材3
5の内側に一体に取り付けられ、そして、スライド部材
45の端部には、図3に示すように、捻りコイルバネ3
6の一端が掛止されている。この捻りコイルバネ36
は、カートリッジ本体6内に設けられており、他端がカ
ートリッジ本体6内に掛止されている。
【0035】また、上シェル11及び下シェル12の主
面上には、図1、図2及び図3に示すように、記録再生
装置に対する挿脱方向の前端側に位置して、シャッタ部
材35の上シャッタ部41及び下シャッタ部42を移動
可能とする略矩形状のシャッタ移動用の凹部46,47
がそれぞれ形成されている。これらシャッタ移動用の凹
部46,47は、シャッタ部材35の各上下シャッタ部
41,42が記録再生用の開口部16,17及び駆動用
の開口部18を開閉する際に移動する移動領域よりやや
大とされる面積を有するとともに、各上下シャッタ部4
1,42の厚みより大とされる深さを有している。すな
わち、シャッタ移動用の凹部46,47は、このシャッ
タ移動用の凹部46,47内を移動する上シャッタ部4
1及び下シャッタ部42が、上シェル11及び下シェル
12の主面上から突出されないように形成されている。
【0036】そして、カートリッジ本体6のシャッタ移
動用の凹部47には、図2、図3に示すように、シャッ
タ部材35の下シャッタ部42の移動領域を覆うシャッ
タカバー50が、下シェル12の主面と略々面位置とな
るように設けられている。したがって、上述したシャッ
タ移動用の凹部47は、図4に示すように、下シャッタ
部42及びシャッタカバー50の厚みの和より大とされ
る深さに形成されている。
【0037】シャッタカバー50は、図2、図3及び図
4に示すように、例えばポリカーボネート等の樹脂材料
やステンレス、アルミニウム等の金属材料によって略矩
形をなす平板状に形成されており、厚さが0.2mm〜
0.5mm程度に形成されている。
【0038】シャッタカバー50の主面には、図3及び
図4に示すように、下シェル12の記録再生用の開口部
17及び駆動用の開口部18に対応する位置に、これら
記録再生用の開口部17及び駆動用の開口部18の開口
領域よりやや大とされる開口部51が形成されている。
また、この開口部51は、下シャッタ部42より開口領
域がやや小とされており、図4に示すように、下シャッ
タ部42の幅x1 より小とされる幅x2 を有している。
【0039】また、シャッタカバー50には、図3及び
図4に示すように、カートリッジ本体6の前端側の各コ
ーナ部に、記録再生装置側のシャッタ開閉操作部材(図
示せず)をシャッタ部材35に臨ませるための切り欠き
部53,53がそれぞれ形成されている。
【0040】上述したシャッタカバー50は、シャッタ
部材35の下シャッタ部42に対向する内面上の外周部
に、例えば両面に接着層を有する接着テープ70や接着
剤等が付着されて、シャッタ移動用の凹部47内に接合
される。接着テープ70は、図4に示すように、下シャ
ッタ部42を移動可能とする所定の間隙を確保するため
に、所定の厚みy0 に形成されている。
【0041】以上のように構成されたシャッタカバー5
0は、カートリッジ本体6に設けられることによって、
架橋的補強作用を以て下シェル12の成形時に平面方向
に発生する撓みを矯正し、或いは変形抑制することが可
能とされ、カートリッジ本体6の底面部の平坦性を確保
することができる。したがって、ディスクカートリッジ
1は、記録再生装置のカートリッジ挿脱口に対して衝合
することが防止されて、カートリッジ挿脱口に対する挿
脱操作を確実に行える効果も生まれる。
【0042】以上のように構成されたディスクカートリ
ッジ1について、シャッタ部材35が記録再生用の開口
部16,17及び駆動用の開口部18を開閉する動作を
説明する。
【0043】まず、ディスクカートリッジ1は、図1、
図2及び図4に示すように、捻りコイルバネ36の付勢
力により、シャッタ部材35が図4中矢印a1 方向に付
勢されており、シャッタ部材35により記録再生用の開
口部16,17及び駆動用の開口部18が閉塞されてい
る。
【0044】ディスクカートリッジ1は、シャッタ部材
35の下シャッタ部42が記録再生用の開口部16,1
7及び駆動用の開口部18が閉塞された状態で、シャッ
タカバー50により下シャッタ部42の外周部が外方に
臨まされていないため、下シャッタ部42の外周部から
塵埃が進入することが防止されている。
【0045】また、ディスクカートリッジ1は、図4に
示すように、記録再生装置内のカートリッジ装着位置に
装着されたとき、シャッタ開閉操作部材によってシャッ
タ部材35が捻りコイルバネ36の付勢力に抗して図4
中矢印a2 方向に移動されて、記録再生用の開口部1
6,17及び駆動用の開口部18を開放する。
【0046】ディスクカートリッジ1は、図2及び図4
に示すように、シャッタ部材によって記録再生用の開口
部16,17及び駆動用の開口部18が開放された状態
で、シャッタカバー50に覆われて収納される位置に下
シャッタ部42が移動されている。
【0047】そして、シャッタ部材35が開放位置に移
動されたディスクカートリッジ1は、駆動用の開口部1
8からディスク駆動機構のディスクテーブルが進入し
て、光磁気ディスク5を回転駆動するとともに、記録再
生用の開口部16,17から磁界印加ヘッド及び光ピッ
クアップが進入されて、光磁気ディスク5に対する情報
の記録再生が行われる。
【0048】上述したように、ディスクカートリッジ1
は、シャッタカバー50を備えることによって、シャッ
タ部材35が記録再生用の開口部16,17及び駆動用
の開口部18を閉塞した状態で、下シャッタ部42とカ
ートリッジ本体6との間隙からカートリッジ本体6内に
塵埃が進入することを防止することが可能とされて、光
磁気ディスク5に対する情報の記録再生動作の信頼性を
向上することができる。
【0049】また、ディスクカートリッジ1は、シャッ
タカバー50がカートリッジ本体6に取り付けられるこ
とによって、カートリッジ本体6の剛性を向上すること
ができる。
【0050】上述したディスクカートリッジ1は、シャ
ッタカバー50がカートリッジ本体6に対して接着テー
プ70によって接合されるように構成されたが、他の接
合形態が適用される他のディスクカートリッジについて
図面を参照して説明する。なお、他のディスクカートリ
ッジにおいて、上述したディスクカートリッジ1と同一
部材及び同一箇所には、便宜上、同一符号を付すととも
に、上述したシャッタカバー50の開口部51及び切り
欠き部53,53と同一箇所には、便宜上、同一符号を
付して説明を省略する。
【0051】図5に示すように、他のディスクカートリ
ッジ2は、シャッタ部材35の下シャッタ部42が移動
可能とされるシャッタ移動用の凹部63を有するカート
リッジ本体61と、シャッタ移動用の凹部63を覆うよ
うに設けられるシャッタカバー62とを備えている。
【0052】シャッタカバー62には、図5に示すよう
に、外周部に、シャッタ移動用の凹部63に対して位置
決めするための位置決め用の切り欠き部65が形成され
ている。また、シャッタ移動用の凹部63には、シャッ
タカバー62の位置決め用の切り欠き部65に対応する
位置に、この位置決め用の切り欠き部65に係合する位
置決め用の突起66が一体に突出形成されている。
【0053】したがって、このシャッタカバー62によ
れば、位置決め用の切り欠き部65に位置決め用の突起
66を係合させることによって、シャッタ移動用の凹部
63に対して容易且つ確実に位置決めして取り付けるこ
とができる。
【0054】また、シャッタ移動用の凹部63の底面上
には、図6に示すように、シャッタカバー62の外周部
が載置される第1の載置部71及び第2の載置部72
と、シャッタカバー62を接合するための接合部73が
それぞれ設けられている。
【0055】第1の載置部71は、図5に示すように、
シャッタ移動用の凹部63内の内周壁に沿って線状に形
成されている。第2の載置部72は、第1の載置部71
と平行に、シャッタ移動用の凹部63内の第1の載置部
71の内周側に位置して形成されている。第1の載置部
71及び第2の載置部72は、シャッタ移動用の凹部6
3の底面に対する突出量である高さy0 が、略々等しく
それぞれ形成されており、上端に、シャッタカバー62
が載置される平坦な載置面がそれぞれ形成されている。
第1の載置部71及び第2の載置部72の高さy0 は、
シャッタ部材35の下シャッタ部42の厚みより大とさ
れており、下シャッタ部42が良好に移動することが確
保されている。
【0056】接合部73は、図5及び図6に示すよう
に、第1の載置部71及び第2の載置部72の間に位置
して線状をなす溝75として形成されており、所定量の
接着剤が充填されるに足る深さに形成されている。この
接合部73に付着される接着剤としては、ホットメルト
形式の接着剤の他、例えば、アクリル系、ゴム系の樹脂
材を溶剤にて熔解した液状の接着剤が塗布されたり、溶
剤を蒸発固化させるような形式の接着剤、エポキシ系の
ような二液を混合塗布し、反応固化させるような形式
や、紫外線硬化型等の各種接着剤が適用される。
【0057】シャッタカバー62は、図6に示すよう
に、外周部が第1の載置部71及び第2の載置部72の
載置面上にそれぞれ載置されることによって、シャッタ
移動用の凹部63の底面に対してシャッタカバー62を
高精度に位置決めすることが可能とされて、下シャッタ
部42を良好に移動させることが可能とされる所定の間
隙が確実に確保される。
【0058】また、シャッタカバー62には、図7に示
すように、シャッタ移動用の凹部63に対向する内面上
に、接合部73に対応する接合領域76に所定の面粗度
に粗面加工が施されている。シャッタカバー62は、接
合領域76に粗面加工が施されることにより、接着剤の
係合状態が向上される、或いは接着面積が増加されるた
め、接着状態を安定させて、接合部73との接合強度を
向上させることができる。
【0059】粗面加工された接合領域76を有するシャ
ッタカバー62は、金属材又は樹脂材のシート体によっ
て形成される場合、原反を打ち抜き加工することにより
所定の形状のシャッタカバー62を形成した後に、所定
の面粗度の粗面を有するポンチ等を用いてプレス加工に
より加圧や加熱することにより、粗面が形成される。ま
た、シャッタカバー62は、原反に予め粗面加工を施し
て、所定の形状に打ち抜き加工されてもよい。
【0060】また、粗面加工された接合領域76を有す
るシャッタカバー62は、樹脂材料により射出成形され
る場合、成形金型内に所定の面粗度の粗面を、例えばエ
ッチング、放電加工、ショットピーニング加工等により
形成することにより、成形金型内の粗面が転写されて、
粗面を容易に形成することができる。
【0061】シャッタカバー62に形成される粗面は、
算術平均粗度Raが0.3μm以下の場合、接着剤の係
合状態又は接着面積の増加が十分に得られず、算術平均
粗度Raが2.0μm以下の場合、シート体により形成
されるときに、粗面加工を施すことによって、シャッタ
カバー62の外周部に波打ちや変形等の形状不良が発生
する不都合があり、射出成形により形成されるときに成
形金型内に粗面が食いつき、平坦なシャッタカバーが得
られなかったり、成形金型内から取り出すことができな
い等の成形不良となり易い不都合がある。したがって、
シャッタカバー62に形成される粗面の算術平均粗度R
aは、0.3≦Ra≦2.0とされている。
【0062】図8及び図9に示すように、他のディスク
カートリッジ3は、シャッタ部材35の下シャッタ部4
2が移動可能とされるシャッタ移動用の凹部83を有す
るカートリッジ本体81と、シャッタ移動用の凹部83
を覆うように設けられるシャッタカバー82とを備えて
いる。
【0063】シャッタカバー82は、例えばポリカーボ
ネート等の樹脂材料によって平板状に形成されている。
【0064】シャッタ移動用の凹部83内には、図9に
示すように、シャッタカバー82が載置される第1の載
置部85及び第2の載置部86と、シャッタカバー82
を接合するための接合部87がそれぞれ設けられてい
る。
【0065】第1の載置部85は、図8に示すように、
シャッタ移動用の凹部83内の内周壁に沿って線状に形
成されている。第2の載置部86は、第1の載置部85
と平行に、シャッタ移動用の凹部83内の第1の載置部
85の内周側に位置して形成されている。第1の載置部
85及び第2の載置部86は、シャッタ移動用の凹部8
3の底面に対する突出量である高さy0 が、略々等しく
それぞれ形成されており、上端に、シャッタカバー82
が載置される平坦な載置面がそれぞれ形成されている。
第1の載置部85及び第2の載置部86の高さy0 は、
シャッタ部材35の下シャッタ部42の厚みより大とさ
れており、下シャッタ部42が良好に移動することが確
保されている。
【0066】接合部87は、図9及び図10に示すよう
に、第1の載置部85と第2の載置部86の間に位置し
て線状をなす溝89として形成されており、この溝89
の底面上に、シャッタカバー82を接合する際に溶融す
る融け代となる所定の突起90が一体に形成されてい
る。
【0067】図10に示すように、接合部87の突起9
0は、溝89の幅方向の幅W1が、溝89の全幅W2の
2/3程度に形成されており、第1及び第2の載置部8
5,86の載置面からの突出量Zが、溝89の全幅W2
の1/4程度に形成されている。
【0068】シャッタカバー82は、図9に示すよう
に、第1の載置部85及び第2の載置部86に載置され
た状態で、接合部87の突起90に対応する位置を溶着
ホーン(図示せず)で加圧しつつ20KHz程度の振動
を加えることによって、突起90とシャッタカバー82
の当接箇所が溶融されて、シャッタカバー82の主面の
平坦度が確保されるとともに確実に接合される。なお、
このような溶着による接合形態は、熱可塑性の樹脂材料
を当接させた状態で振動を加えて発生する摩擦熱によっ
て溶融されて接合されるため、金属製のシャッタカバー
を接合することは困難である。
【0069】また、溶着による接合形態は、上述したよ
うなポリカーボネートを射出成形して得られる下シェル
と、ポリカーボネートのシート体を打ち抜き加工して得
られるシャッタカバーとを接合する組み合わせの他、下
シェル及びシャッタカバーが同一の樹脂材料或いは同一
系の熱可塑性を有する樹脂材料によって形成される組み
合わせや、例えばアクリルブチロールを射出成形して得
られる下シェルとアクリルスチロールのシート体を打ち
抜き加工して得られるシャッターカバーとの組み合わせ
や、ハイインパクトポリスチレンを射出成形して得られ
る下シェルと、ポリスチレンのシート体を打ち抜き加工
して得られるシャッタカバー或いはポリスチレンを射出
成形して得られるシャッタカバーとの組み合わせを溶着
することができる。
【0070】また、シャッタカバー82の内面は、図示
しないが、シャッタ移動用の凹部83の接合部87の突
起90に当接する接合領域を所定の面粗度に粗面加工す
ることによって、超音波により溶融された突起90との
接合状態が向上されて、接合強度が向上される。
【0071】また、図11及び図12に示すように、他
のディスクカートリッジ4は、シャッタ部材35の下シ
ャッタ部42が移動可能とされるシャッタ移動用の凹部
93を有するカートリッジ本体91と、シャッタ移動用
の凹部93を覆うように設けられるシャッタカバー92
とを備えている。
【0072】シャッタカバー92は、樹脂材料によって
形成されており、図12に示すように、シャッタ移動用
の凹部93に対向する内面上に、シャッタ移動用の凹部
93に係合する線状の係合片95が一体に形成されてい
る。この係合片95は、シャッタカバー92の内面に直
交する方向の突出量である高さy1 が、シャッタ移動用
の凹部93の底面に当接されないように形成されてい
る。
【0073】シャッタ移動用の凹部93には、図11に
示すように、シャッタカバー92が載置される載置部9
7と、シャッタカバー92が係合される係合部98と、
シャッタカバー92が接合される接合部99とを有して
いる。
【0074】載置部97は、図11に示すように、シャ
ッタ移動用の凹部93内の内周壁に沿って線状に形成さ
れており、上端に、シャッタカバー92が載置される平
坦な載置面が形成されている。また、載置部97は、シ
ャッタ移動用の凹部93の底面に対する突出量である高
さy0 が、シャッタ部材35の下シャッタ部42の厚み
より大とされて形成されることにより、下シャッタ部4
2が良好に移動することが確保されている。
【0075】係合部98は、図11に示すように、載置
部97と平行に、シャッタ移動用の凹部93内の載置部
97の内周側に位置して形成されている。係合部98
は、載置部97の高さより小とされる高さy2 に形成さ
れている。
【0076】接合部99は、図11に示すように、載置
部97と係合部98の間に位置して線状をなす溝101
として形成されており、所定量の接着剤が充填されるに
足る深さに形成されている。接合部99は、図11に示
すように、シャッタカバー92の係合片95に係合可能
とされる位置に形成されており、高さy3 が係合片95
に相対係合されるとともにシャッタカバー92の内面に
当接されないように形成されている。
【0077】以上のように構成されたディスクカートリ
ッジ4は、図11に示すように、シャッタカバー92が
シャッタ移動用の凹部93の載置部97に載置されて、
シャッタカバー92の係合片95が係合部98に相対係
合されるとともに接合部99の溝101内に付着された
接着剤を介して接合される。そして、このディスクカー
トリッジ4は、相対係合されたシャッタカバー92の係
合片95及び係合部98によって、隣接する接合部99
の溝101内に付着された接着剤が、下シャッタ部42
の移動領域側に流出することを確実に防止することが可
能とされて、下シャッタ部42の良好な移動を確保する
ことができる。
【0078】また、図13及び図14に示すように、他
のディスクカートリッジ7は、シャッタ部材35の下シ
ャッタ部42が移動可能とされるシャッタ移動用の凹部
108を有するカートリッジ本体106と、シャッタ移
動用の凹部108を覆うように設けられるシャッタカバ
ー107とを備えている。
【0079】シャッタカバー107は、図13及び図1
4に示すように、主面が略矩形状に形成されており、外
周部の三辺の略中央部に位置して、シャッタ移動用の凹
部108の底面に当接される側壁部111,111,1
11が、主面に対して略直交する方向に突出してそれぞ
れ形成されている。各側壁部111は、図14に示すよ
うに、シャッタカバー107の内面に対する突出量であ
る立ち上がり高さy0が、シャッタ部材35の下シャッ
タ部42の厚みより大とされてそれぞれ形成されてい
る。
【0080】シャッタ移動用の凹部108には、図14
に示すように、シャッタカバー107が載置される載置
部113と、シャッタカバー107が接合される接合部
114がそれぞれ設けられている。
【0081】載置部113は、図14に示すように、シ
ャッタ移動用の凹部108の内周壁に沿って線状に形成
されており、上端に、シャッタカバー107が載置され
る平坦な載置面が形成されている。載置部113は、シ
ャッタ移動用の凹部108の底面に対する高さy0 が、
シャッタ部材35の下シャッタ部42の厚みより大とさ
れており、下シャッタ部42が良好に移動することが確
保されている。
【0082】接合部114は、図14に示すように、載
置部113とシャッタ移動用の凹部108の内周壁との
間に位置して線状の溝116として設けられており、所
定量の接着剤が付着されるに足る深さに形成されてい
る。
【0083】シャッタカバー107は、図14に示すよ
うに、外周部が載置部113に載置されるとともに、接
合部114内にシャッタカバー107の側壁部111,
111,111が挿入されて、接合部114内に付着さ
れた接着剤によって接合される。
【0084】また、上述したシャッタカバー107は、
シャッタ移動用の凹部108に側壁部111,111,
111が挿入されて接合されるように構成されたが、更
に接合強度の向上が図られた他のシャッタカバー及びこ
のシャッタカバーが接合されるシャッタ移動用の凹部を
それぞれ説明する。
【0085】図15及び図16に示すように、シャッタ
カバー115は、外周部の三辺の略中央部に位置して、
シャッタ移動用の凹部116の底面に当接される側壁部
118,118,118が、主面に対して略直交する方
向に、一体に突出してそれぞれ形成されている。このシ
ャッタカバー115には、図15及び図16に示すよう
に、光磁気ディスク5が収納されるディスク収納部(図
示せず)の外方に位置して、側壁部118の一部の高さ
が延長されて形成されており、この側壁部118の一部
に、接着剤を側壁部118の外方側と内方側とに跨って
流通させる流通孔120が穿設されている。
【0086】シャッタ移動用の凹部116には、図16
に示すように、シャッタカバー115の側壁部118が
接合される接合部122が溝123として形成されてお
り、シャッタカバー115の流通孔120が設けられた
側壁部118の一部に対応するように溝123の一部の
深さが大とされている。
【0087】以上のように構成されたシャッタカバー1
15によれば、図15及び図16に示すように、接着剤
が付着された接合部122内に側壁部118が挿入され
たときに、接合部122内の接着剤が流通孔120内を
流れて、側壁部118の外方側と内方側に跨って付着さ
れて接合されるため、接合強度を更に向上することがで
きる。
【0088】なお、上述したシャッタカバー107,1
15は、各側壁部111,118が、外周部の三辺に亘
って断続的にそれぞれ形成される構成とされたが、各側
壁部111,118が連続的に形成されてもよい。例え
ば図17に示すように、シャッタカバー131は、主面
の外周部の三辺に亘って連続的に、全体略コ字状をなす
側壁部132が形成されている。このシャッタカバー1
31によれば、側壁部132が連続的に形成されたこと
によって、機械的強度を更に向上することが可能とされ
て、主面に撓みが発生することを抑制することができ
る。
【0089】また、上述したシャッタカバー107,1
15,131が取り付けられるシャッタ移動用の凹部1
08,116は、シャッタカバー107,115,13
1の主面の外周部よりやや大とされる開口を有するよう
に形成されたが、シャッタカバー107,115,13
1の側壁部111,118,132が溝116,123
の内壁に係合されるように構成されてもよい。すなわ
ち、シャッタカバー107、115,131は、各側壁
部111,118,132が接着剤が付着された溝11
6,123内に加圧されながら係合されることにより、
接着剤が側壁部111,118,132の周囲に行き渡
り、更に強固に接合することが可能とされる。
【0090】図18及び図19に示すように、シャッタ
カバー135は、金属材料によって形成されており、シ
ャッタ移動用の凹部136に係合される複数の側壁部1
38が所定の幅に断続的に形成されている。シャッタ移
動用の凹部136には、図19に示すように、シャッタ
カバー135の各側壁部138が係合される係合部13
9が溝140として形成されており、シャッタカバー1
35には、各側壁部138を厚み方向の両側にそれぞれ
折曲させることにより、係合部139の溝140の内壁
に係合される各一対の係合片141a,141bが、シ
ャッタカバー135の外周部の内方側及び外方側にそれ
ぞれ突出されて形成されている。各一対の係合片141
a,141bの先端は、係合部139の溝140の幅よ
り大とされている。
【0091】上述したシャッタカバー135は、係合片
141a,141bの先端が溝140の内壁にそれぞれ
係合されることによって、シャッタ移動用の凹部136
に接合される。
【0092】さらに、図20に示すように、上述したシ
ャッタカバー135が接合されるシャッタ移動用の凹部
136には、シャッタカバー135の各側壁部138の
間に対応する位置に、シャッタカバー135が載置され
る複数の載置部143がそれぞれ形成されている。各載
置部143は、シャッタ移動用の凹部136の底面に対
する高さが、シャッタ部材35の下シャッタ部42の厚
みより大とされており、下シャッタ部42が良好に移動
することが確保されている。シャッタカバー135は、
載置部143を設けることにより、シャッタ移動用の凹
部136の底面に対するシャッタカバー135の高さ方
向の位置を確実に位置決めすることができる。
【0093】また、例えば図21に示すように、シャッ
タカバー151には、側壁部152が形成されており、
側壁部152内の矩形状の領域をこの側壁部152の厚
み方向の両側にそれぞれ切り起こして複数の係合片15
3a,153bがそれぞれ形成されている。各係合片1
53a,153bは、先端が、シャッタカバー151の
外周部の内方側及び外方側に、上述したシャッタ移動用
の凹部136の係合部139の溝140の幅より大とさ
れる幅を以てそれぞれ突出されており、先端が溝140
の内壁にそれぞれ係合されることによって、シャッタ移
動用の凹部136に接合される。
【0094】また、例えば図22に示すように、シャッ
タカバー155には、側壁部156が形成されており、
この側壁部156に複数の略錨状の係合片157がそれ
ぞれ形成されている。各係合片157は、側壁部156
の厚み方向に対して捻られており、先端が、シャッタカ
バー155の外周部の内方側及び外方側に、上述したシ
ャッタ移動用の凹部136の係合部139の溝140の
幅より大とされる幅を以てそれぞれ突出されている。シ
ャッタカバー155は、各係合片157の先端が溝14
0の内壁にそれぞれ係合されることによって、シャッタ
移動用の凹部136に接合される。
【0095】なお、本発明に係るディスクカートリッジ
は、光磁気ディスクが適用されたが、例えば情報の追記
可能とされるCD(Compact Disk)−R(Recordable)や書
換可能とされるCD−RW(ReWritable)等の他の光学デ
ィスクが適用されてもよい。
【0096】
【発明の効果】上述したように本発明に係るディスクカ
ートリッジによれば、シャッタカバーをカートリッジ本
体に確実に接合することが可能とされて、シャッタ部材
が記録及び/又は再生用の開口部及び駆動用の開口部を
閉塞した状態で、シャッタ部とカートリッジ本体の間隙
からカートリッジ本体内に塵埃が進入することを防止す
ることが可能とされて、ディスク状記録媒体に対する情
報の記録及び/又は再生動作の信頼性を向上することが
できる。
【0097】また、本発明に係るディスクカートリッジ
によれば、シャッタ移動用の凹部の載置部に載置された
シャッタカバーの第2の係合突部がシャッタ移動用の凹
部の第1の係合突部に相対係合されることにより、接合
部とシャッタ部材の移動領域を分離することが可能とさ
れるとともに、シャッタカバーをカートリッジ本体に確
実に接合することができる。そして、このディスクカー
トリッジによれば、シャッタ部材が記録及び/又は再生
用の開口部及び駆動用の開口部を閉塞した状態で、シャ
ッタ部とカートリッジ本体の間隙からカートリッジ本体
内に塵埃が進入することを防止することが可能とされ
て、ディスク状記録媒体に対する情報の記録及び/又は
再生動作の信頼性を向上することができる。
【0098】また、本発明に係るディスクカートリッジ
によれば、シャッタカバーの側壁部がシャッタ移動用の
凹部の溝部に挿入されることにより、シャッタカバーが
カートリッジ本体に確実に接合することが可能とされ
る。そして、このディスクカートリッジによれば、シャ
ッタ部材が記録及び/又は再生用の開口部及び駆動用の
開口部を閉塞した状態で、シャッタ部とカートリッジ本
体の間隙からカートリッジ本体内に塵埃が進入すること
を防止することが可能とされて、ディスク状記録媒体に
対する情報の記録及び/又は再生動作の信頼性を向上す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るディスクカートリッジを示す斜視
図である。
【図2】上記ディスクカートリッジを底面側から示す斜
視図である。
【図3】上記ディスクカートリッジを底面側から示す分
解斜視図である。
【図4】上記ディスクカートリッジを示すA−A断面図
である。
【図5】他のディスクカートリッジを示す分解斜視図で
ある。
【図6】上記ディスクカートリッジを示すA−A断面図
である。
【図7】シャッタカバーの接合領域を説明するために示
す斜視図である。
【図8】更に他のディスクカートリッジを示す分解斜視
図である。
【図9】上記ディスクカートリッジを示すA−A断面図
である。
【図10】シャッタ移動用の凹部の要部を示す縦断面図
である。
【図11】他のディスクカートリッジを示すA−A断面
図である。
【図12】上記他のディスクカートリッジが備えるシャ
ッタカバーを示す斜視図である。
【図13】更に他のディスクカートリッジを示す斜視図
である。
【図14】上記ディスクカートリッジを示すA−A断面
図である。
【図15】他のシャッタカバーを示す斜視図である。
【図16】上記シャッタカバーがカートリッジ本体に接
合される状態を示す縦断面図である。
【図17】他のシャッタカバーを示す斜視図である。
【図18】他のシャッタカバーを示す斜視図である。
【図19】上記他のシャッタカバーがカートリッジ本体
に接合される状態を示す縦断面図である。
【図20】他のシャッタ移動用の凹部を説明するために
示す斜視図である。
【図21】他のシャッタカバーの要部を示す斜視図であ
る。
【図22】他のシャッタカバーの要部を示す斜視図であ
る。
【図23】従来のディスクカートリッジを示す斜視図で
ある。
【図24】従来のディスクカートリッジが備えるシャッ
タ部材を示す斜視図である。
【図25】従来のディスクカートリッジが備えるカート
リッジ本体の下シェルを示す説明するために示す縦断面
図である。
【符号の説明】
1 ディスクカートリッジ、5 光磁気ディスク、6
カートリッジ本体、11 上シェル、12 下シェル、
16,17 記録再生用の開口部、18 駆動用の開口
部、35 シャッタ部材、41 上シャッタ部、42
下シャッタ部、47 シャッタ移動用の凹部、50 シ
ャッタカバー、51 開口部

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスク状記録媒体と、 上記ディスク状記録媒体を内部に収納するカートリッジ
    本体と、 上記カートリッジ本体に上記ディスク状記録媒体の記録
    領域の一部を内外周に亘って外方に臨ませるように設け
    られた記録及び/又は再生用の開口部と、 上記ディスク状記録媒体を回転駆動するディスク駆動手
    段を上記カートリッジ本体内に進入させるための駆動用
    の開口部と、 上記カートリッジ本体の外方に、上記記録及び/又は再
    生用の開口部及び上記駆動用の開口部を開閉可能に設け
    られたシャッタ部を有するシャッタ部材と、 上記シャッタ部材のシャッタ部の移動領域を覆うように
    上記カートリッジ本体の少なくとも一方の主面上に設け
    られ、上記記録及び/又は再生用の開口部及び上記駆動
    用の開口部に対応する位置に、上記シャッタ部材の上記
    シャッタ部より小とされる開口部を有するシャッタカバ
    ーと、 上記カートリッジ本体に設けられて上記シャッタ部材の
    上記シャッタ部を移動可能とするシャッタ移動用の凹部
    とを備え、 上記シャッタ移動用の凹部には、上記シャッタカバーの
    外周部が載置される第1の載置部と、上記第1の載置部
    の内方側に位置して上記シャッタカバーの外周部が載置
    される第2の載置部とがそれぞれ形成され、 上記第1の載置部と上記第2の載置部との間には、上記
    シャッタカバーを上記カートリッジ本体に接合するため
    の接合部が形成されたことを特徴とするディスクカート
    リッジ。
  2. 【請求項2】 上記接合部には、接着剤が付着される溝
    部が設けられたことを特徴とする請求項1に記載のディ
    スクカートリッジ。
  3. 【請求項3】 上記接合部には、加熱溶融される突出部
    が設けられたことを特徴とする請求項1に記載のディス
    クカートリッジ。
  4. 【請求項4】 ディスク状記録媒体と、 上記ディスク状記録媒体を内部に収納するカートリッジ
    本体と、 上記カートリッジ本体に上記ディスク状記録媒体の記録
    領域の一部を内外周に亘って外方に臨ませるように設け
    られた記録及び/又は再生用の開口部と、 上記ディスク状記録媒体を回転駆動するディスク駆動手
    段を上記カートリッジ本体内に進入させるための駆動用
    の開口部と、 上記カートリッジ本体の外方に、上記記録及び/又は再
    生用の開口部及び上記駆動用の開口部を開閉可能に設け
    られたシャッタ部を有するシャッタ部材と、 上記シャッタ部材のシャッタ部の移動領域を覆うように
    上記カートリッジ本体の少なくとも一方の主面上に設け
    られ、上記記録及び/又は再生用の開口部及び上記駆動
    用の開口部に対応する位置に、上記シャッタ部材の上記
    シャッタ部より小とされる開口部を有するシャッタカバ
    ーと、 上記カートリッジ本体に設けられて上記シャッタ部材の
    上記シャッタ部を移動可能とするシャッタ移動用の凹部
    とを備え、 上記シャッタ移動用の凹部には、上記シャッタカバーの
    外周部が載置される載置部と、上記載置部の内方側に位
    置して上記シャッタ移動用の凹部の底面に上記載置部の
    高さより小とされる高さを以て突出形成された第1の係
    合突部と、上記載置部と上記第1の係合突部との間に位
    置して上記シャッタカバーを上記カートリッジ本体に接
    合するための接合部とがそれぞれ形成され、 上記シャッタカバーには、内面上に、上記シャッタ移動
    用の凹部の上記第1の係合突部に係合する第2の係合突
    部が設けられたことを特徴とするディスクカートリッ
    ジ。
  5. 【請求項5】 上記接合部には、接着剤が付着される溝
    部が設けられたことを特徴とする請求項4に記載のディ
    スクカートリッジ。
  6. 【請求項6】 上記接合部には、加熱溶融される突出部
    が設けられたことを特徴とする請求項4に記載のディス
    クカートリッジ。
  7. 【請求項7】 ディスク状記録媒体と、 上記ディスク状記録媒体を内部に収納するカートリッジ
    本体と、 上記カートリッジ本体に上記ディスク状記録媒体の記録
    領域の一部を内外周に亘って外方に臨ませるように設け
    られた記録及び/又は再生用の開口部と、 上記ディスク状記録媒体を回転駆動するディスク駆動手
    段を上記カートリッジ本体内に進入させるための駆動用
    の開口部と、 上記カートリッジ本体の外方に、上記記録及び/又は再
    生用の開口部及び上記駆動用の開口部を開閉可能に設け
    られたシャッタ部を有するシャッタ部材と、 上記シャッタ部材のシャッタ部の移動領域を覆うように
    上記カートリッジ本体の少なくとも一方の主面上に設け
    られ、上記記録及び/又は再生用の開口部及び上記駆動
    用の開口部に対応する位置に、上記シャッタ部材の上記
    シャッタ部より小とされる開口部を有するシャッタカバ
    ーと、 上記カートリッジ本体に設けられて上記シャッタ部材の
    上記シャッタ部を移動可能とするシャッタ移動用の凹部
    とを備え、 上記シャッタカバーの主面の外周部には、主面に対して
    略直交された側壁部が形成され、 上記シャッタ移動用の凹部には、上記シャッタカバーの
    上記側壁部が挿入される溝部が形成されたことを特徴と
    するディスクカートリッジ。
  8. 【請求項8】 上記シャッタカバーの上記側壁部には、
    上記側壁部の厚み方向の両側にそれぞれ突出されて、上
    記溝部に係合される複数の係合片が設けられたことを特
    徴とする請求項7に記載のディスクカートリッジ。
  9. 【請求項9】 上記シャッタカバーの上記側壁部には、
    上記シャッタ移動用の凹部の上記溝部に付着される接着
    剤を、上記側壁部の内方と外方に跨って流通させる流通
    孔が穿設されたことを特徴とする請求項7に記載のディ
    スクカートリッジ。
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