JP2001332054A - ディスクカートリッジ - Google Patents

ディスクカートリッジ

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JP2001332054A
JP2001332054A JP2000145602A JP2000145602A JP2001332054A JP 2001332054 A JP2001332054 A JP 2001332054A JP 2000145602 A JP2000145602 A JP 2000145602A JP 2000145602 A JP2000145602 A JP 2000145602A JP 2001332054 A JP2001332054 A JP 2001332054A
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直樹 井上
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学 小畑
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 一対のシャッタ部材の開閉動作がスムース且
つ確実に行うことができるようにすると共に、一対のシ
ャッタ部材とカートリッジ筐体との隙間を可及的に小さ
くして大きな開口部の防塵性、気密性を高めることがで
きるようにする。 【解決手段】 上シェル13、中シェル14及び下シェ
ル15を重ね合せることによって上シェル13及び中シ
ェル14内にディスク収納室16が形成されると共に中
シェル14が上シェル13及び下シェル15によって回
転自在に支持されたカートリッジ筐体12と、ディスク
収納室16内に回転自在に収納された光ディスク11
と、同一平面上において互いに平面方向に移動可能とさ
れて中シェル14に取り付けられた一対のシャッタ部材
18a,18bと、を備え、中シェル14の回転に基づ
き一対のシャッタ部材18a,18bを移動させて開口
部25,42を開閉させるシャッタ開閉機構を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ディスクや光磁
気ディスク、磁気ディスク等のディスク状記録媒体がカ
ートリッジ筐体のディスク収納室内に回転自在に収納さ
れたディスクカートリッジに関し、特に、上シェル又は
下シェルとの間でディスク収納室を形成する中シェルを
回転させることにより一対のシャッタ部材を開閉動作さ
せて開口部を開閉し、その開放時に開口部からディスク
状記録媒体の一部を露出させるようにしたディスクカー
トリッジに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、一般に、音声、映像或いはコンピ
ュータのデータ等の情報の記録及び/又は再生が可能な
ディスク状記録媒体がカートリッジ筐体内に回転自在に
収納されたディスクカートリッジとしては、例えば、図
27に示すような構成のものが知られている。このディ
スクカートリッジ1は、コンピュータのデータ等の情報
を使用者が後から記録書き込みできる追記形光磁気ディ
スク4を内蔵しているディスクカートリッジであり、図
27に示すような外観形状を有している。
【0003】このディスクカートリッジ1は、一対の上
シェル2a及び下シェル2bによって構成されるカート
リッジ筐体2と、このカートリッジ筐体2のディスク収
納室3内に回転自在に収納された光磁気ディスク4等を
備えている。カートリッジ筐体2の上下両面には、中央
部から一辺に向かって延びる上下の開口部5が設けられ
ている。この開口部5は、その一辺に沿ってスライド可
能とされたシャッタ部材6によって開閉可能とされてい
る。6aは、シャッタ部材6の先端部の抜け出しを防止
するための押え部材である。
【0004】また、光磁気ディスク4の中央部には、金
属によって円盤状に形成されたセンタハブ7が設けられ
ている。このセンタハブ7は、開口部5の内側端部に対
応された位置、即ち、カートリッジ筐体2の略中央部に
配置されている。このセンタハブ7には、情報記録再生
装置の本体側に設けられるターンテーブルが装着され、
そのターンテーブルによるチャッキングにより固定され
て光磁気ディスク4が所定速度(例えば、線速度一定)
で回転駆動される。この際、開口部5内にヘッド部が挿
入される光磁気ピックアップ装置の働きにより、光磁気
ディスク4に対する情報信号の記録又は再生が行われ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな構成を有する従来のディスクカートリッジにおいて
は、開口部5を開閉するシャッタ部材6が断面コ字状を
なすように形成されており、このシャッタ部材6をカー
トリッジ筐体2の一辺に嵌め合わせ、その一辺に沿って
シャッタ部材6をスライドさせて開口部5を開閉する構
造となっていた。そのため、カートリッジ筐体2とシャ
ッタ部材6との間に大きな隙間ができてしまい、微小な
ゴミや埃等の侵入を防ぐことができないという課題があ
った。
【0006】近年、光ディスクの大容量化・高記録密度
化の流れの中、記録パターンの狭ピッチ化、線密度の増
大化が進んでいる。光ディスク或いは光磁気ディスク
は、記録面上にゴミや埃が侵入することによって読取り
或いは書込みビームが遮蔽されたり、情報記録面への傷
つけによって正常な情報の読み書きができなくなってし
まう場合がある。そのため、従来のディスクカートリッ
ジでは、図27に示すように、断面略コ字状に形成され
たシャッタ部材6をカートリッジ筐体2の一辺にスライ
ド可能に装着し、その一辺に沿って移動させることによ
り開口部5を開閉して、光ディスク等の情報記録面の保
護を図っている。
【0007】ところが、更なる大容量化・高記録密度化
により、従来では影響の少なかった微小なゴミや埃であ
ってもデータの読み書きに対する影響度が増加し、上述
したような略コ字状をなすシャッタ部材では、微小なサ
イズのゴミや埃の侵入を防ぐことができなかった。この
場合、カートリッジ筐体2内に侵入した微小なゴミが光
磁気ディスク4の情報記録面に付着すると、このゴミに
よって情報記録面が傷つけられ、正常な情報の読み書き
ができなくなってしまうという課題があった。
【0008】また、上述した従来のディスクカートリッ
ジ1においては、使用者の手に触れ易いところにシャッ
タ部材6があるため、使用者が誤ってシャッタ部材6を
スライドさせて開口部5を開けてしまうおそれがあっ
た。しかも、シャッタ部材6がカートリッジ筐体2の一
辺に沿って直線的に移動するため、カートリッジ筐体2
の表面積を小さくできないという課題もあった。
【0009】本発明は、このような従来のディスクカー
トリッジの課題に鑑みてなされたものであり、中シェル
を回転可能とすると共にこの中シェルの回転に基づいて
一対のシャッタ部材が開閉動作を行う構成とすることに
より、一対のシャッタ部材の開閉動作がスムース且つ確
実に行うことができるようにすると共に、一対のシャッ
タ部材とカートリッジ筐体との隙間を可及的に小さくし
て大きな開口部の防塵性、気密性を高めることにより、
上述したような従来の課題を解決することを目的として
いる。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述したような課題等を
解決し、上記目的を達成するために、本出願の請求項1
記載のディスクカートリッジは、上シェル、中シェル及
び下シェルを重ね合せることによって上シェル及び中シ
ェル内又は中シェル及び下シェル内にディスク収納室が
形成されると共に中シェルが上シェル及び下シェルによ
って回転自在に支持されたカートリッジ筐体と、ディス
ク収納室内に回転自在に収納されたディスク状記録媒体
と、同一平面上において互いに平面方向に移動可能とさ
れて中シェルに取り付けられた一対のシャッタ部材と、
を備え、中シェルの回転に基づき一対のシャッタ部材を
移動させて開口部を開閉させるシャッタ開閉機構を設け
たことを特徴としている。
【0011】本出願の請求項2記載のディスクカートリ
ッジは、一対のシャッタ部材は、略半円形とされた2枚
の同一板体の組み合わせからなり、この一対のシャッタ
部材が開口部を挟んで中シェルの一面側に対称に配置さ
れていることを特徴としている。
【0012】本出願の請求項3記載のディスクカートリ
ッジは、シャッタ開閉機構は、一対のシャッタ部材のそ
れぞれ一側部に設けられ且つ中シェルに回動自在に連結
される回動連結部と、各シャッタ部材のそれぞれ他側部
に設けられ且つ下シェル又は上シェルに相対移動可能に
連結される移動連結部とを有し、中シェルの回転に基づ
き一対のシャッタ部材を、回動連結部を回動中心にして
移動連結部に相対移動を生じさせて開口部の開閉動作を
行うようにしたことを特徴としている。
【0013】本出願の請求項4記載のディスクカートリ
ッジは、回動連結部は、一対のシャッタ部材及び中シェ
ルの一方に設けられた軸部と他方に設けられた嵌合孔と
の組み合わせからなり、移動連結部は、一対のシャッタ
部材及び下シェル又は上シェルの一方に設けられたガイ
ド溝と他方に設けられた操作凸部との組み合わせからな
り、中シェルの回転に基づき操作凸部に沿ってガイド溝
を移動させることにより一対のシャッタ部材に開閉動作
を行わせるようにしたことを特徴としている。
【0014】本出願の請求項5記載のディスクカートリ
ッジは、開口部は、中シェル及び下シェル又は中シェル
及び上シェルにおいて、それぞれの中央部を通って直線
方向に連続させて設けたことを特徴としている。
【0015】上述のように構成したことにより、本出願
の請求項1記載のディスクカートリッジでは、ディスク
収納室を有するカートリッジ筐体とディスク状記録媒体
と一対のシャッタ部材とを備えたディスクカートリッジ
において、中シェルの回転に基づいて一対のシャッタ部
材を移動させるシャッタ開閉機構を設ける構成とするこ
とにより、中シェルを回転させて一対のシャッタ部材を
スムース且つ確実に回転させることができる。そのた
め、一対のシャッタ部材とカートリッジ筐体間の隙間を
小さくして微小なゴミや埃等がディスク収納室内に入り
難くすることができ、カートリッジ筐体の防塵効果を高
めることができる。また、厚みが薄くてスペース効率に
優れ、ディスクカートリッジ全体の小型化、薄型化を図
ることができる。
【0016】本出願の請求項2記載のディスクカートリ
ッジでは、略半円形をなす2枚の同じ板体の組み合わせ
によって一対のシャッタ部材が構成されることにより、
シャッタ部材の面積を小さくしつつ広い範囲の開口部を
開閉することができ、開口部の開閉効率を高めながら、
ディスクカートリッジ全体の小型化、薄型化を図ること
ができる。
【0017】本出願の請求項3記載のディスクカートリ
ッジでは、シャッタ開閉機構が回動連結部と移動連結部
とを有し、中シェルの回転により一対のシャッタ部材が
開閉動作されて開口部が開閉されることにより、一対の
シャッタ部材をスムース且つ確実に回転させることがで
きる。
【0018】本出願の請求項4記載のディスクカートリ
ッジでは、回動連結部が軸部と嵌合孔との組み合わせに
よって構成され、移動連結部がガイド溝と操作凸部との
組み合わせによって構成されることにより、一対のシャ
ッタ部材の動作を確実なものとして開口部の開閉操作を
スムース且つ確実に行うことができる。
【0019】本出願の請求項5記載のディスクカートリ
ッジでは、開口部が中シェル等の中央部を通って直径方
向に連続されていることにより、2つのヘッド部を開口
部内に同時に臨ませて一度に2つの動作(例えば、情報
信号の書き込みと読み出し、2箇所同時の書き込み又は
読み出し等)を行うことができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面を参照して説明する。図1〜図26は、本発明のデ
ィスクカートリッジの実施の例を示すものである。即
ち、図1はディスクカートリッジの第1の実施例を下シ
ェル側から見た分解斜視図、図2は同じく下シェル側か
ら見たシャッタ閉状態の斜視図、図3は同じくシャッタ
開状態の斜視図、図4は上シェルの底面図、図5は中シ
ェルの底面図、図6は下シェルの平面図、図7は中シェ
ルと一対のシャッタ部材の開状態の斜視図、図8は図7
の一対のシャッタ部材の閉状態の斜視図、図9は下シェ
ルと一対のシャッタ部材の開状態の斜視図、図10は図
9の一対のシャッタ部材の閉状態の斜視図、図11Aは
同じく図10の平面図、図12は中央部を断面した説明
図である。
【0021】また、図13〜図19は中シェルの回転量
と一対のシャッタ部材の開閉状態との関係をそれぞれ示
す説明図、図20A〜Cは中シェルの回転と昇降動作と
の関係をそれぞれ示す説明図、図21A及びBは中シェ
ルの回転による昇降動作に基づくシャッタ部材の密着・
開放状態をそれぞれ示す説明図、図22はディスクカー
トリッジの第2の実施例を下シェル側から見た分解斜視
図、図23は同じく下シェル側から見たシャッタ閉状態
の斜視図、図24は本発明のディスクカートリッジを使
用可能な情報ディスク記録再生装置の回路構成の一実施
例を示すブロック説明図、図25はディスク記録再生装
置に対する本発明のディスクカートリッジの挿入前の状
態を示す斜視図、図26は同じくディスク記録再生装置
に対するディスクカートリッジの挿入中の状態を示す斜
視図である。
【0022】第1の実施例として示すディスクカートリ
ッジ10は、ディスク状記録媒体として、オーディオ情
報としての音楽信号やビデオ情報としての映像信号及び
音楽信号等の各種の情報信号が予め記録された再生専用
型の光ディスク、或いはオーディオ情報やビデオ情報等
の情報信号が1度だけ記録可能(追記型)若しくは何度
でも繰り返して記録可能(書換え型)とされた記録可能
型の光ディスク11を収納したものである。しかしなが
ら、ディスク状記録媒体としては、これに限定されるも
のではなく、薄い円盤の表面に磁性薄膜層を形成して特
定位置の磁化状態により情報を記憶するようにした磁気
ディスク、同様に形成した磁性薄膜層に光ヘッドと磁気
ヘッドを使用して情報を書き込み又は読み出すようにし
た光磁気ディスクその他の記憶媒体を適用することがで
きるものである。
【0023】このディスクカートリッジ10は、図1〜
図3に示すように、一対の上シェル13、中シェル14
及び下シェル15を重ね合せることによって形成される
カートリッジ筐体12と、このカートリッジ筐体12内
に形成されたディスク収納室16内に回転自在に収納さ
れる光ディスク11と、中シェル14及び下シェル15
に形成された開口部25,42を開閉する一対のシャッ
タ部材18a,18b等を備えて構成されている。この
ディスクカートリッジ10は、光ディスク11を水平に
して使用する場合には、通常上シェル13が上側に配さ
れるが、図1においては説明上の便宜のために上下が逆
とされており、上シェル13を下側にした状態で書き表
されている。
【0024】上シェル13は、図1及び図4に示すよう
に、正面側が円弧形状とされた略四角形をなす薄い皿状
の部材からなる。この上シェル13の下面(図1におい
て表面として現れている面)の中央部には、中シェル1
4の厚み方向の略上半分が回動可能に嵌合される円形の
上側凹陥部19aが設けられている。この上側凹陥部1
9aを設けることによって上シェル13の外周縁には、
前縁部13aと左右の側縁部13b,13cと後縁部1
3dとが設けられている。この上シェル13の前縁部1
3a及び後縁部13dの略中央部には、下シェル15と
の位置合わせを行うための位置決め用凹部21a及び2
1bが設けられている。
【0025】また、上シェル13の上側凹陥部19aの
外周縁には、周方向に所定長さで連続する円弧状のカム
溝22が等間隔に3箇所に設けられている。そして、カ
ム溝22を3箇所に設けることにより、隣り合うカム溝
22,22間の3箇所に所定長さのリフトアップ部23
(図4において格子縞状にハッチングした部分)が設け
られている。この3箇所のカム溝22には、中シェル1
4に設けられたカム部46が摺動可能に嵌合される。
【0026】この上シェル13の下面に下シェル15が
重なり合わされる。下シェル15は、図1及び図6に示
すように、その外観形状は上シェル13のそれと略同様
とされており、正面側が円弧形状とされた略四角形をな
す薄い皿状の部材からなる。この下シェル15の平面
(図1において裏面として隠れている面)の中央部に
は、中シェル14の厚み方向の略下半分が回動可能に嵌
合される円形の下側凹陥部19bが設けられている。こ
の下側凹陥部19bを設けることによって下シェル15
の外周縁には、前縁部15aと左右の側縁部15b,1
5cと後縁部15dとが設けられている。この下シェル
15の前縁部15a及び後縁部15dの略中央部には、
上シェル13との位置合わせを行うための位置決め用凸
部24a及び24bが設けられている。
【0027】この下シェル15の凸部24a,24bを
上シェル13の凹部21a,21bにそれぞれ係合させ
ることにより、上下シェル13,15が互いに位置合わ
せされて所定の状態で重ね合わされる。この上下シェル
13,15内に形成された上下の凹陥部19a,19b
からなる円形の空間部内に中シェル14が回転自在に収
納されている。この下シェル15の中央部には、前後方
向に延在された開口部25が設けられている。この開口
部25は、ディスク回転駆動機構のターンテーブルと光
学ピックアップ装置の光学ヘッドを光ディスク11に臨
ませるためのもので、これらが自由に出入りできる広さ
に設定されている。
【0028】即ち、下シェル15の開口部25は、ター
ンテーブルが出し入れされる中央部に設定されたテーブ
ル用開口部25aと、このテーブル用開口部25aの前
後方向両側に延在されたヘッド用開口部25bとを有し
ている。この開口部25の形状は、例えば、ヘッド用開
口部25bにおけるテーブル用開口部25aの両側に1
個ずつ合計2個の光学ヘッドを同時に出し入れできるよ
うにするために考え出されたものである。ヘッド用開口
部25bの前後方向両端の内面には、後述するシャッタ
部材18a,18bとの間の隙間を塞ぐための遮蔽部2
6a,26bがそれぞれ設けられている。更に、下側凹
陥部19b内には、テーブル用開口部25aを中心に対
称となるよう一対の操作凸部27a,27bが設けられ
ている。
【0029】このような構成を有する上シェル13と下
シェル15とによって形成される上下の凹陥部19a,
19b内に中シェル14が収納され、この中シェル14
と上シェル13とによって円形の空間部からなるディス
ク収納室16が形成されている。このディスク収納室1
6内に、光ディスク11が半径方向外側及び厚み方向に
所定の隙間を持たせて収納されている。この光ディスク
11は、中央部にセンタ穴11aが設けられた厚みの薄
い円板状の記録部材からなる。
【0030】この光ディスク11の中央部の一面には、
センタ穴11aを覆うようにセンタハブ28が接着剤等
の固着手段によって固定されている。このセンタハブ2
8は、マグネットによって吸着される鉄板等の磁性材料
によって形成されている。このセンタハブ28にはディ
スク記録再生装置に内蔵されるディスク回転駆動装置の
ターンテーブルがセンタ穴11aを介して嵌合される。
このターンテーブルに設けられたマグネットの磁力によ
ってセンタハブ28が吸着される。これにより、光ディ
スク11がターンテーブルにチャッキングされて回転方
向に一体化され、このターンテーブルが取り付けられる
スピンドルモータの駆動により、所定速度(例えば、線
速度一定)で回転される。
【0031】この光ディスク11の一面には、ディスク
記録再生装置に内蔵される光学ピックアップ装置の光学
ヘッドが対向される情報記録の可能な情報記録領域29
aと、情報記録の不可能な非記録領域29bとが設けら
れている。非記録領域29bは、光ディスク11の内側
であるセンタハブ23の外側に所定幅で設けられた内側
非記録領域29bと、光ディスク11の外周縁に所定幅
で設けられた外側非記録領域29bとからなる。この内
外の非記録領域29b,29b間に情報記録領域29a
が設けられている。この光ディスク11の基板の材質と
しては、例えば、ポリカーボネート(PC)やポリオレ
フィン等の合成樹脂が好適であるが、他の合成樹脂を用
いることができることは勿論のこと、合成樹脂以外であ
っても情報記録媒体として用いられるガラス材やアルミ
ニウム合金等の各種の材料を用いることができる。
【0032】また、上下シェル13,15の一方の側縁
部13b,15bの略中央部には、中シェル14の外周
面の一部を露出させるための開口窓30が設けられてい
る。この開口窓30は、上シェル13の接合部に設けた
上側切欠き部30aと、下シェル15の接合部に設けた
下側切欠き部30bとによって形成されている。更に、
上下シェル13,15の一方の側縁部13b,15bに
は、その接合面に沿って前後方向に延びるガイド溝31
が設けられている。このガイド溝31は、ディスクカー
トリッジ10をディスク記録再生装置に装着する際の誤
挿入防止等を目的として設けられたものである。このガ
イド溝31には開口窓30が連通されている。
【0033】更に、上下シェル13,15の一方の側縁
部13b,15bの前隅部には、ロック部材32が回動
可能に収納されるロック収納部33が設けられている。
このロック収納部33は凹陥部19a,19bに連通さ
れていると共に、一方の側縁部13b,15bに設けら
れた開口穴34を介してガイド溝31に連通されてい
る。更に、上シェル13のロック収納部33には、ロッ
ク部材32を回動自在に支持する支持軸35が、下シェ
ル15側へ突出するように設けられている。
【0034】このロック部材32は、図1及び図13等
に示すように、支持軸35に回動自在に嵌合されて平面
方向へ揺動可能とされたレバー状の部材によって形成さ
れている。このロック部材32の長手方向の一端には複
数の歯を有するストッパ部36が設けられ、長手方向の
他端には入力部37が設けられている。更に、ロック部
材32には、ストッパ部36と対向するよう同方向に突
出されたバネ片38が一体に設けられている。
【0035】このような構成を有するロック部材32
は、ストッパ部36を凹陥部19a,19b側に向けた
状態で支持軸35に嵌合され、バネ片38が前縁部13
a,15aの内面に当接される。このバネ片38のバネ
力によってストッパ部36が凹陥部19a,19b側に
付勢され、これと同時に、入力部37が開口穴34を内
側から貫通してガイド溝31内に突出される。
【0036】このような上シェル13及び下シェル15
の上下凹陥部19a,19b内に回転可能に嵌合される
中シェル14は、図1及び図5等に示すような構成を備
えている。この中シェル14は、円盤状の薄い板材から
なる平面部40と、この平面部40の外周縁に連続して
設けられたリング部41とを有している。中シェル14
の平面部40は、略半円形に形成された一対の半円片4
0a,40aからなり、両半円片40a,40aの弦辺
間に隙間をあけることによって開口部42が形成されて
いる。この開口部42は、下シェル15の開口部25と
形状及び大きさが等しく形成されている。
【0037】即ち、開口部42も開口部25と同様に、
平面部40の中央部に設定され且つターンテーブルが出
し入れされるテーブル用開口部42aと、このテーブル
用開口部42aの直径方向両側に設定され且つ光学ヘッ
ドが1個ずつ対向されるヘッド用開口部42b,42b
とを有している。そして、テーブル用開口部42aの周
囲を囲む平面部40の内周縁には、自由状態において光
ディスク11の内側非記録領域29bを下方から支える
支持縁部40bが設けられている。
【0038】また、中シェル14のリング部41の外周
面には、周方向の所定範囲に渡って多数の歯を有するギ
ア部43が設けられている。このギア部43は、図13
に示すように、カートリッジ筐体12の組立時、中シェ
ル14の開口部42を下シェル15の開口部25に一致
させた状態において、開口窓30に臨む位置に設定され
ている。このギア部43の範囲は、中シェル14の回転
角度よりも少々大きい角度範囲となるように設定されて
いる。即ち、図15〜図19に示すように、開口部25
に対して開口部42が最大に傾いた状態となる一対のシ
ャッタ部材18a,18bが完全に閉じたとき、ギア部
43の周方向の一端が開口窓30に露出される。そし
て、中シェル14が所定角度を回転して開口部42が開
口部25に重なり合った状態となる一対のシャッタ部材
18a,18bが完全に開いたとき、ギア部43の周方
向の他端が開口窓30に露出される。
【0039】この中シェル14のギア部43の一端の外
側には、中シェル14の回転移動量を制限するストッパ
部44が半径方向外側へ突出するように設けられてい
る。このようにギア部43及びストッパ部44がリング
部41の外周面から外側へ突出しているため、上シェル
13及び下上シェル15の対応する部分には、ストッパ
部44等との接触を回避してその通過を許容するための
逃げ溝45a,45bがそれぞれ設けられている。更
に、リング部41の一方の端面には、周方向の3箇所に
おいて所定の長さで連続する円弧状のカム部46(図5
において多数の点にて表した部分)が設けられている。
これらのカム部46は、中シェル14を上シェル13に
組み立てた状態において、上シェル13の3箇所のカム
溝22にそれぞれ係合されている。この中シェル14が
所定角度回転することにより、各カム部46が3箇所の
リフトアップ部23にそれぞれ乗り上げられる。
【0040】また、中シェル14のリング部41の他方
の端面には、カム部46と反対側に突出する円弧状の突
条部47が2箇所に設けられている。これらの突条部4
7,47は、一対のシャッタ部材18a,18bの半径
方向外側への移動を制限するものである。これらの突条
部47,47との接触を避けるため、図6に示すよう
に、上シェル13の一方の遮蔽部26a,26aには、
周方向に延びる逃げ溝48がそれぞれ設けられている。
更に、中シェル14の平面部40には、一対のシャッタ
部材18a,18bを平面方向へ回動自在に支持するた
めの一対の支持孔49,49が設けられている。この一
対の支持孔49,49は、テーブル用開口部42aを中
心にしてヘッド用開口部42b,42bの一方の縁部分
に点対称となるよう1個ずつ設定されている。
【0041】この一対の支持孔49,49を介して中シ
ェル14に取り付けられるシャッタ機構18は、同一の
形状及び大きさとされた2枚で一対のシャッタ部材18
a,18bによって構成されている。一対のシャッタ部
材18a,18bは、図7及び図8に示すような形状及
び構造を有している。即ち、一対のシャッタ部材18
a,18bは、略半円形をなす薄い板体によって形成さ
れている。各シャッタ部材18a,18bの弦側辺の略
中央部には、弦線と直交する方向に所定の長さで形成さ
れた段部50が設けられており、この段部50によって
その両側に凸側接合部50aと凹側接合部50bとが形
成されている。
【0042】更に、シャッタ部材18a,18bの各接
合部50a,50bには、弦の延在方向と直交する方向
に庇状に突出する庇部51,51がそれぞれ設けられて
いる。かくして、一対のシャッタ部材18a,18bに
おいて、互いの凸側接合部50aの端面と凹側接合部5
0bの端面とがそれぞれ対向され、凸側接合部50aの
庇部51aが凹側接合部50bの庇部51bにそれぞれ
重なり合わされる。このシャッタ部材18a,18bの
弦側辺の凸側接合部50a側の端部である軸取付部50
cには、庇部51側に突出する軸部52がそれぞれ設け
られている。
【0043】この軸部52を平面部40の支持孔49に
嵌合させることにより、各シャッタ部材18a,18b
が中シェル14にそれぞれ回動自在に取り付けられる。
この際、一対のシャッタ部材18a,18bは、互いの
弦側辺を対向させて取り付けるようにする。その結果、
図7に示すように、一対のシャッタ部材18a,18b
をそれぞれ外側へ離反させるように回動させたとき、各
シャッタ部材18a,18bは半円片40a上に隠れる
ように載置される。一方、一対のシャッタ部材18a,
18bをそれぞれ内側へ回動させて互いの接合部50
a,50bをそれぞれ当接させることにより、図8に示
すように、一対のシャッタ部材18a,18bによって
略円形をなす遮蔽部が開口部42の中央部に形成され
る。
【0044】更に、シャッタ部材18a,18bの凹側
接合部50b側には、このシャッタ部材18a,18b
を開閉動作させるための開閉溝53がそれぞれ設けられ
ている。各開閉溝53は、それが設けられているシャッ
タ部材18a,18bの軸部52を中心に放射方向へ延
びるように形成されている。この開閉溝53には、下シ
ェル15の操作凸部27a,27bが摺動可能に係合さ
れる。更に、各開閉溝53の外側の端部には、周囲に切
り込みを入れることによって形成された弾性片54と、
操作凸部27a,27bを逃がすための凹部53aとが
設けられている。また、シャッタ部材18a,18bの
円弧側辺には、シャッタの閉じ状態において軸部52が
移動することによってその跡に形成された隙間を塞ぐ閉
鎖片55が設けられている。
【0045】上述したような構成を有する上シェル1
3、中シェル14、下シェル15及びシャッタ部材18
a,18bの材質としては、例えば、ABS樹脂(アク
リロニトリル・ブタジエン・スチレン樹脂)やHIPS
(高衝撃性ポリスチレン)等の合成樹脂が好適である。
しかしながら、その他の合成樹脂を適用できることは勿
論のこと、アルミニウム合金、ステンレス鋼その他の金
属材料を用いることもできる。
【0046】上述した中シェル14と操作凸部27a,
27bとラック棒70等によってシャッタ開閉機構が構
成されている。そして、支持孔49と軸部52とによっ
て回動連結部が構成され、操作凸部27a,27bと開
閉溝53とによって移動連結部が構成されている。尚、
図示しないが、ディスクカートリッジ10について、例
えば、カートリッジ筐体12の後部隅部等に、光ディス
ク等の記録媒体に記録された情報の誤消去を防止するた
めの誤消去防止機構を設ける構成とすることもできる。
このような誤消去防止機構としては、例えば、カートリ
ッジ筐体12の背面に開口する操作窓と、この操作窓を
開閉可能に装着される誤消去防止片等によって構成する
ことができる。
【0047】上述したような構成を有するディスクカー
トリッジ10は、例えば、次のようにして簡単に組み立
てることができる。このディスクカートリッジ10の組
立作業は、図1に示すように、上シェル13を下に配置
した状態で行われる。まず、上シェル13の上側凹陥部
19a内に光ディスク11を載置する。このとき、光デ
ィスク11は、センタハブ28のある面を下にして上側
凹陥部19a内に入れ込む。次に、光ディスク11を覆
うように中シェル14の開口側を上側凹陥部19aに嵌
合させる。これにより、中シェル14と上シェル13と
で形成されるディスク収納室16内に光ディスク11が
回転自在に収納される。このとき、中シェル14の開口
部42が延在する方向を上シェル13の前後方向に一致
させ、ギア部43の一端を開口窓30に臨ませる。
【0048】次に、シャッタ機構18を中シェル14に
組み立てる。これは、一対のシャッタ部材18a,18
bの互いの弦側を対向させ、この状態で軸部52を平面
部40の支持孔49にそれぞれ嵌合させる。そして、各
シャッタ部材18a,18bを互いに離反させ、中シェ
ル14の各半円片40a上にそれぞれ重なり合うように
する。これと同時に、又は前後して、ロック収納部33
の支持軸35にロック部材32を取り付ける。この際、
ロック部材32のバネ片38を上シェル13の前縁部1
3aの内面に当接させ、このバネ片38のバネ力によっ
て入力部37を開口穴34からガイド溝31内に突出さ
せる。
【0049】次に、シャッタ機構18を含む中シェル1
4の上に下シェル15を被せ、この下シェル15を上シ
ェル13に重ね合わせる。このとき、下シェル15の位
置決め用凸部24a,24bを上シェル13の同じく位
置決め用凹部21a,21bに嵌め込む。これにより、
下シェル15が上シェル13に対して自動的に位置決め
される。この際、一対のシャッタ部材18a,18bを
上述した位置に配置しておくことにより、下シェル15
の下側凹陥部19b内に設けた一対の操作凸部27a,
27bを一対の開閉溝53にそれぞれ対向させることが
できる。そのため、一対の開閉溝53の位置を気に掛け
ることなく、下シェル15を上シェル13に重ね合わせ
るだけで一対の操作凸部27a,27bを一対の開閉溝
53に係合させることができる。
【0050】その後、複数本の固定ネジを用いて下シェ
ル15を上シェル13に締め付け固定する。これによ
り、ディスクカートリッジ10の組立作業が完了する。
この場合、固定ネジ等の別部材からなる固着手段を用い
ることなく、例えば、接着剤等を用いて上シェル13と
下シェル15の接合面を直に接合する構成とすることも
できる。このように、本実施例に係るディスクカートリ
ッジ10によれば、使用される構成部品の数が少なく、
しかも、極めて簡単に組立作業を行うことができる。
【0051】この場合、一対のシャッタ部材18a,1
8bの接合部50a,50bには、それぞれ厚みが半分
程度の庇部51a,51bがそれぞれ設けられており、
これらの庇部51a,51bが他方の接合部50a,5
0bの下方に入り込む構成となっている。そのため、接
合部50a,50bの全体が適度に重ね合わされること
から、ラビリンス効果を生じさせて、接合部50a,5
0bの全長に亘ってチリや埃等が入り難い構造とするこ
とができた。しかも、接合部50a,50bを内側へ押
圧した場合には、その接合部50a,50bに加えられ
た外力を内側に位置する庇部51a,51bによって受
けることになる。そのため、庇部51a,51bによっ
て接合部50a,50b間の係合状態をより強固なもの
にすることができ、シャッタ部材の変形を防止できると
共にチリや埃等の侵入をより確実に防止することができ
る。
【0052】上述したような構成を有するディスクカー
トリッジ10がディスク記録再生装置に装着される前に
は、図2に示すような状態になっている。即ち、シャッ
タ機構18の一対のシャッタ部材18a,18bは、そ
の自重や下シェル15及び中シェル14との間に生じて
いる摩擦力等によって下シェル15の開口部25及び中
シェル14の開口部42が完全に閉じられている。更
に、中シェル14の3箇所のカム部46が、上シェル1
3の3箇所のカム溝22から飛び出してリフトアップ部
23に乗り上げた状態にある。そのため、一対のシャッ
タ部材18a,18bは、図21Aに示すように、上シ
ェル13と中シェル14とによって両側から挟持された
状態となっている。
【0053】更に、図13等に示すように、ロック部材
32のバネ片38のバネ力によってストッパ部36が中
シェル14のギア部43に係合されている。そのため、
一対のシャッタ部材18a,18bは、カムの昇降動作
による挟持機構とロック部材32のロック機構とによっ
て二重にロックされた状態となっている。従って、シャ
ッタ機構18による開口部25,42の閉鎖状態を確実
に保持することができ、振動等に起因してシャッタ機構
18が誤って開かれるのを確実に防止することができ
る。
【0054】このような状態のディスクカートリッジ1
0を、図25及び図26に示すように、ディスク記録再
生装置60に挿入することにより、このディスク記録再
生装置60に設けられているシャッタ開閉機構によって
ロック部材32のロック状態が解除される。その後、こ
のシャッタ開閉機構によってシャッタ機構18が開放さ
れ、開口部25,42が開かれる。このシャッタ機構1
8の開閉動作は、後に詳細に説明する。
【0055】次に、ディスク記録再生装置60について
説明する。このディスク記録再生装置60は、図25及
び図26に示すように、中空の筐体からなる外装ケース
61と、この外装ケース61内に収納された記録再生装
置本体62等を備えて構成されている。外装ケース61
は、上面及び前面に開口されたケース本体63と、この
ケース本体63の上面を閉じるように上部に着脱可能に
取り付けられたケース蓋体64と、ケース本体63及び
ケース蓋体64の前面を閉じるように前部に着脱可能に
取り付けられた前部パネル65等を備えている。
【0056】ケース本体63の4箇所には、下方に突出
する脚体63aが設けられている。これらの脚体63a
によってディスク記録再生装置60が支えられ、適宜位
置に取り付けられる。前部パネル65は、横長とされた
板状部材からなり、その上部には横長のカートリッジ出
入口66が設けられている。カートリッジ出入口66
は、ディスクカートリッジ10の正面側の大きさと略同
程度の大きさに形成されている。このカートリッジ出入
口66は、その内側に配置された開閉扉67によって常
時は閉じられている。
【0057】この開閉扉67をディスクカートリッジ1
0の前部で押圧し、図26に示すように、所定の位置ま
で差し込む。これにより、図示しないローディング機構
によってディスクカートリッジ10が自動的に取り込ま
れる。そして、ローディング機構で搬送されたディスク
カートリッジ10は、ディスク記録再生装置60内の所
定位置で位置決めされて固定される。これと同時に又は
前後して、ディスク記録再生装置60に設けられている
シャッタ開閉機構によってシャッタ機構18が動作さ
れ、開口部25,42が開放される。
【0058】その後、開放された開口部25,42内に
ディスク回転駆動装置68のターンテーブル68aと光
学ピックアップ装置69の光学ヘッド69aとが入り込
む。そして、ターンテーブル68aが光ディスク11の
センタ孔11aに係合し、ターンテーブル68aに内蔵
されているマグネットによってセンタハブ28を吸着し
て保持する。これと同時に又は前後して、光学ヘッド6
9aが光ディスク11の情報記録領域29aに所定位置
まで接近する。これにより、ディスク記録再生装置60
による光ディスク11に対する情報信号の記録及び再生
操作が可能となる。
【0059】このディスク記録再生装置60の記録再生
装置本体62は、例えば、図24に示すような構成要素
を備えて構成されている。即ち、記録再生装置本体62
は、システムコントローラS1とメモリーコントローラ
S5とドライブコントローラD1との3つの制御装置を
備えている。システムコントローラS1とメモリーコン
トローラS5とは直に接続されていて、その接続ライン
には読取り専用記憶装置(ROM)S2と読取り書込み
記憶装置(RAM)S3とが接続されている。更に、メ
モリーコントローラS5には、メモリーS4とMPEG
2(3M〜40Mbps に対応した既存のテレビ放送、H
DTV、広帯域ISDNなどに応用される動画圧縮方
式)用のエンコーダーS6及びデコーダーS7とが接続
されている。更に、システムコントローラS1には、コ
ントロールパネルS8とリモコン受信部S9とが接続さ
れている。
【0060】また、ドライブコントローラD1にはEC
CD4が接続されていて、その接続ラインには記憶装置
(ROM)D2及び記憶装置(RAM)D3と、サーボ
回路D6及びアドレスデコーダーD7とが接続されてい
る。更に、ドライブコントローラD1には記録時のエラ
ーを判断する記録時エラー判断回路D8が接続されてい
る。このドライブコントローラD1は、コマンド用イン
タフェースを介してシステムコントローラS1に接続さ
れている。また、ECCD4、データ用インタフェース
を介してメモリーコントローラS5に接続されていると
共に、変復調回路D5にも接続されている。そして、変
復調回路D5は、光学ピックアップ装置69の光学ヘッ
ド69aに接続されている。
【0061】また、サーボ回路D6は、ディスク回転駆
動装置であるスピンドルモータ68と、光学ピックアッ
プ装置69と、記録時エラー判断回路D8とに接続され
ている。更に、光学ピックアップ装置69はアドレスデ
コーダーD7に接続され、このアドレスデコーダーD7
は記録時エラー判断回路D8にも接続されている。
【0062】このような構成を有するディスク記録再生
装置60のカートリッジ出入口66からディスクカート
リッジ10を挿入すると、図13に示すように、ディス
ク記録再生装置60に内蔵されたシャッタ開閉機構の一
具体例を示すラック棒70が、ディスクカートリッジ1
0の一方の側面部に設けたガイド溝31内に入り込む。
これにより、ガイド溝31内に突出されているロック部
材32の入力部37が、バネ片38の付勢力に抗してラ
ック棒70の押圧力によりロック収納部33内に押し込
められる。更に、ラック棒70が相対的に前進すること
により、そのギア部70aの先端が中シェル14のギア
部43に噛み合わされる。
【0063】このギア部43がラック棒70のギア部7
0aに噛み合うことにより、図13〜図19に示すよう
に、ラック棒70の移動量に応じて中シェル14が回転
される。図13及び図14は、ラック棒70のギア部7
0aが中シェル14のギア部43に噛み合う前の状態を
示すものである。この状態では、一対のシャッタ部材1
8a,18bの凸側接合部50a及び凹側接合部50b
は互いに突き当てられて密着されている。このとき、中
シェル14の開口部42は、下シェル15の開口部25
に対して傾斜された位置にあるため、両開口部25,4
2の重なり合った中央部分のみが開口されるが、その開
口部は一対のシャッタ部材18a,18bによって閉じ
られている。従って、開口部25,42の重複部分から
チリや埃等がディスク収納室16内に入り込むおそれが
ない。
【0064】更に、開口部25と開口部42とが鋭角で
接近している部分には、一対のシャッタ部材18a,1
8bの軸取付部50cが介在されており、その軸取付部
50cが一方の遮蔽部26bの内側に位置して隙間を消
滅させている。また、他方の遮蔽部26aの内側には閉
鎖片55が介在されており、この閉鎖片55が他方の遮
蔽部26aの内側に位置して隙間を消滅させている。更
に、一対のシャッタ部材18a,18bに設けた開閉溝
53は、それぞれ下シェル15によって閉じられてい
る。そのため、下シェル15の開口部25から中シェル
14の開口部42に通じる全ての隙間が一対のシャッタ
部材18a,18bによって完全に閉鎖されていること
から、開口部25,42を介してチリや埃等がディスク
収納室16内に侵入するおそれが無い。
【0065】この状態から、ディスクカートリッジ10
の挿入動作に対応してラック棒70がガイド溝31内に
入り込み、そのギア部70aと中シェル14のギア部4
3との噛み合いが開始されると、図13において中シェ
ル14が反時計方向に回転される。この場合、中シェル
14が回転動作を開始する初期状態では、図20C及び
図21Aに示すように、そのカム部46がリフトアップ
部23に乗り上げられて上シェル13との間で一対のシ
ャッタ部材18a,18bを挟持した状態となっている
ため、中シェル14の回転動作には比較的大きな力が必
要とされる。このカム部46の乗り上げによる大きさ摩
擦力に抗して中シェル14を回転させることにより、図
20B及び図21Bに示すように、カム部46がリフト
アップ部23を通過してカム溝22内に入り込むと、カ
ム部46の摩擦力が消滅する。そのため、これ以後の中
シェル14の回転動作は、極めて軽く且つスムースに行
うことができる。
【0066】このとき、一対のシャッタ部材18a,1
8bの各軸部52は、中シェル14の回転によって同様
に回転される一方、他端側に設けた開閉溝53には下シ
ェル15の操作凸部27a,27bがそれぞれ摺動可能
に係合されている。この一対の操作凸部27a,27b
は下シェル15に設けられていて、この操作凸部27
a,27bが移動することがない。その一方、開閉溝5
3は、シャッタ部材18a,18bの回動に追従して操
作凸部27a,27bとの間に相対移動が可能なように
軸部52と操作凸部27b(又は27a)とを結ぶ方向
Sに延在されている。
【0067】そのため、シャッタ部材18a,18bの
回動量に応じて操作凸部27b(又は27a)が開閉溝
53内を軸部52側に移動する。これにより、各シャッ
タ部材18a,18bにおいて軸部52が対応する操作
凸部27b(又は27a)側に移動する。その結果、図
15の状態から、図16、図17及び図18の状態を経
て、図19に示すように、各シャッタ部材18a,18
bが中シェル14の対応する半円片40a上に移動す
る。これにより、各シャッタ部材18a,18bが半円
片40aと重なり合う状態となり、図9等に示すよう
に、上下の開口部25,42が完全に開放される。その
ため、ディスク収納室16内に収納されている光ディス
ク11の一部が開口部25,42によって露出される。
【0068】その結果、図12に示すように、開口部2
5,42に対するターンテーブル68a及び光学ヘッド
69aの挿入が可能となる。そこで、ターンテーブル6
8a等をディスクカートリッジ10側へ移動するか又は
ディスクカートリッジ10をターンテーブル68a側へ
移動することにより、ターンテーブル68aが中央部の
テーブル用開口部25a内に入り込み、光学ヘッド69
aが両サイドのヘッド用開口部25b内に入り込む。そ
の結果、ターンテーブル68aに光ディスク11が装着
されてチャッキングされると共に、光学ヘッド69aが
所定の間隔を保持して光ディスク11の情報記録領域2
9aに対面される。これにより、ディスク記録再生装置
60による光ディスク11の情報記録領域29aに対す
る情報信号の再生又は記録が可能となる。
【0069】そこで、記録再生装置本体62を動作さ
せ、スピンドルモータ68の駆動によりターンテーブル
68aを介して光ディスク11を回転させると共に、光
学ピックアップ装置69の駆動により光学ヘッド69a
からレーザ光を出射して情報記録領域29aに予め記録
されている情報信号を読み出し、又はその情報記録領域
29aに対して新たな情報信号を書き込むことができ
る。これにより、記録再生装置本体62による情報信号
の再生又は記録が実行される。
【0070】このようにして行われる情報信号の再生又
は記録の後、例えば、ディスク記録再生装置60に設け
られるカートリッジ排出ボタン(図示せず)を操作する
ことにより、ローディング機構の作動を介してディスク
カートリッジ10がディスク記録再生装置60から排出
される。即ち、ローディング機構の排出動作によってデ
ィスクカートリッジ10がカートリッジ出入口66側に
移動すると、相対的にラック棒70が後退動作される。
【0071】このラック棒70の後退動作により、中シ
ェル14及び一対のシャッタ部材18a,18bが上述
した挿入時とは逆の動作を実行する。即ち、図19に示
す一対のシャッタ部材18a,18bが完全に開いた状
態から、中シェル14及び一対のシャッタ部材18a,
18bが時計方向に回動し、図18、図17及び図16
の状態を経て、図15の状態に変化する。この図19〜
図15の状態では、中シェル14のカム部46はカム溝
22内にあるため、中シェル14を軽い力Fで回転させ
ることができる。
【0072】次に、中シェル14が図15の状態から図
13の状態に変化する際に、カム部46がリフトアップ
部23に当接した後、このリフトアップ部23上に乗り
上げるため、これ以後、中シェル14の回動には上述し
た摩擦力が加えられる。そして、図13の閉じ状態に至
る直前において、操作凸部27b(又は27a)が開閉
溝53を最外側部まで移動し、弾性片54に接触してこ
れを押圧する。これにより、操作凸部27b(又は27
a)の押圧力によって弾性片54にバネ力Xが発生す
る。この弾性片54のバネ力Xによって中央の段部50
には、他方のシャッタ部材18a(又は18b)に作用
する圧接力Yが発生する。
【0073】この圧接力Yは、一対のシャッタ部材18
a,18bの両者に発生するため、互いの圧接力Yによ
って一対のシャッタ部材18a,18bの密閉性が更に
高められる。従って、一対のシャッタ部材18a,18
bの接合部における防塵性を向上させて、チリや埃等が
ディスク収納室16内に侵入するのをより効果的に防止
することができる。
【0074】その後、ラック棒70のギア部70aがギ
ア部43から外れた後、そのラック棒70が開口穴34
を通過することにより、ロック部材32の入力部37が
開口穴34からガイド溝31内に突出される。これと同
時に、ストッパ部36が内側に移動してギア部43に噛
み合わされる。その結果、ロック部材32によって中シ
ェル14がロックされ、その回動が停止される。そし
て、図10及び図11に示すように、一対のシャッタ部
材18a,18bによって開口部25,42の全体が完
全に閉じられる。
【0075】図22及び図23は、本願発明の第2の実
施例を示すものである。この実施例に示すディスクカー
トリッジ80は、光学ヘッドが1個のディスク記録再生
装置に使用するようにした1ヘッドタイプのものであ
る。このディスクカートリッジ80は、図22から明ら
かなように、図1等に示したディスクカートリッジ10
と異なるところは、下シェル85のみである。そのた
め、図1と同一部分には同一符号を付してその説明を省
略し、構成の異なる下シェル85の開口部86について
説明する。
【0076】この下シェル85の開口部86は、上述し
た下シェル15の開口部25から一方のヘッド用開口部
25bを廃止しただけのもので、その他の形状及び構成
は同一である。この1ヘッド用の下シェル85を2ヘッ
ド用の下シェル15に代えて使用することにより、1ヘ
ッド用のディスクカートリッジ80を簡単に製造するこ
とができ、1ヘッド用と2ヘッド用に容易に対応するこ
とができる。しかも、この実施例によれば、製造組立ラ
インの共通化が可能であり、需要者のニーズに適切に対
応することができる。
【0077】以上説明したが、本発明は上述した実施の
例に限定されるものではなく、例えば、上記実施例にお
いては、情報記録媒体として光ディスクを用いた例につ
いて説明したが、光磁気ディスク、フロッピー(登録商
標)ディスク等の磁気ディスク、その他各種のディスク
状記録媒体に適用することができる。更に、上記実施例
では、情報記録再生装置として記録再生兼用のディスク
記録再生装置に適用した例について説明したが、記録又
は再生の一方のみが可能なディスク記録装置又はディス
ク再生装置に適用できることは勿論である。
【0078】また、上記実施例においては、カートリッ
ジ筐体12の中シェル14及び下シェル15に開口部4
2,25を設けた例について説明したが、例えば、上シ
ェル13にも開口部を設け、カートリッジ筐体12の上
下から同時にアクセスできる構造とすることもできる。
更に、中シェルと下シェルとでディスク収納室を形成
し、このディスク収納室内にディスク状記録媒体を収納
すると共に上シェルに開口部を設ける構成とすることも
できる。このように、本発明は、その趣旨を逸脱しない
範囲で種々変更できるものである。
【0079】
【発明の効果】以上説明したように、本出願の請求項1
記載のディスクカートリッジによれば、ディスク収納室
を有するカートリッジ筐体とディスク状記録媒体と一対
のシャッタ部材とを備えたディスクカートリッジにおい
て、中シェルの回転に基づいて一対のシャッタ部材を移
動させて開口部を開閉するシャッタ開閉機構を設ける構
成としたため、シャッタ開閉機構の動作により中シェル
を回転させて一対のシャッタ部材を回転動作させ、ディ
スク状記録媒体の一部を露出させる開口部をスムース且
つ確実に開閉させることができる。そのため、一対のシ
ャッタ部材とカートリッジ筐体間の隙間を小さくして微
小なゴミや埃等がディスク収納室内に入り難くすること
ができ、防塵性の優れたディスクカートリッジを提供す
ることができる。また、上下及び中の3シェルと一対の
シャッタ部材とロック部材とによってディスクカートリ
ッジを構成することができ、部品点数が少なく且つ簡単
な構成であって生産性に優れており、しかも、厚みが薄
くて薄型化、小型化を図ることができる防塵性に優れた
ディスクカートリッジを提供することができる。
【0080】本出願の請求項2記載のディスクカートリ
ッジによれば、略半円形をなす2枚の同じ板体の組み合
わせによって一対のシャッタ部材を構成し、開口部を挟
んで一対のシャッタ部材を同一平面上に対称に配置する
構成としたため、シャッタ部材の面積を小さくしつつ広
い範囲の開口部を開閉することができ、開口部の開閉効
率を高めながら、ディスクカートリッジ全体の小型化、
薄型化を図ることができるという効果が得られる。
【0081】本出願の請求項3記載のディスクカートリ
ッジによれば、シャッタ開閉機構が回動連結部と移動連
結部とを有し、中シェルの回転により一対のシャッタ部
材を開閉動作させて開口部を開閉する構成としたため、
中シェルの回転に基づいて一対のシャッタ部材を回動さ
せて開口部をスムース且つ確実に開閉させることができ
るという効果が得られる。
【0082】本出願の請求項4記載のディスクカートリ
ッジによれば、回動連結部を軸部と嵌合孔との組み合わ
せによって構成し、移動連結部をガイド溝と操作凸部と
の組み合わせによって構成するようにしたため、一対の
シャッタ部材の移動を確実なものとして開口部の開閉操
作をスムース且つ確実に行うことができるという効果が
得られる。
【0083】本出願の請求項5記載のディスクカートリ
ッジによれば、開口部の形状を、中シェル等の中央部を
通って直径方向に連続させる構成としたため、2つのヘ
ッド部を開口部内に同時に臨ませて一度に2つの動作
(例えば、情報信号の書き込みと読み出し、2箇所同時
の書き込み又は読み出し等)を行うことができ、複数の
機能を同時に行うことができ利便性に優れたディスクカ
ートリッジを提供することができるという効果が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のディスクカートリッジの第1の実施例
を示すもので、下面側から見た状態の分解斜視図であ
る。
【図2】図1に示すディスクカートリッジを下面側から
見たもので、シャッタ機構を閉じて開口部を閉じた状態
を示す斜視図である。
【図3】図1に示すディスクカートリッジを下面側から
見たもので、シャッタ機構を開いて開口部を開いた状態
を示す斜視図である。
【図4】図1に示すディスクカートリッジの上シェルの
下面を示す平面図である。
【図5】図1に示すディスクカートリッジの中シェルの
下面を示す平面図である。
【図6】図1に示すディスクカートリッジの下シェルの
上面を示す平面図である。
【図7】図1に示すディスクカートリッジの中シェルに
取り付けられた一対のシャッタ部材を開いて開口部を開
けた状態を示す斜視図である。
【図8】図1に示すディスクカートリッジの中シェルに
取り付けられた一対のシャッタ部材を閉じて開口部を閉
じた状態を示す斜視図である。
【図9】図1に示すディスクカートリッジの下シェルに
シャッタ機構を配し、その一対のシャッタ部材を開いて
開口部を開けた状態を示す斜視図である。
【図10】図1に示すディスクカートリッジの下シェル
にシャッタ機構を配し、その一対のシャッタ部材を閉じ
て開口部を閉じた状態を示す斜視図である。
【図11】同10を上方から見た平面図である。
【図12】図1に示すディスクカートリッジの中央部を
縦方向に断面したもので、ターンテーブルとの関係を示
す説明図である。
【図13】図1に示すディスクカートリッジのカートリ
ッジ筐体とシャッタ機構との動作関係を示すもので、一
対のシャッタ部材を閉じて開口部を完全に閉じた状態を
示す説明図である。
【図14】図13を下シェル側から見た外観状態を示す
平面図である。
【図15】図13の状態から中シェルが少し回転して一
対のシャッタ部材が少し開いた状態を示す説明図であ
る。
【図16】図15の状態から中シェルが更に少し回転し
て一対のシャッタ部材が更に少し開いた状態を示す説明
図である。
【図17】図16の状態から中シェルが更に回転して一
対のシャッタ部材が更に開いた状態を示す説明図であ
る。
【図18】図17の状態から中シェルが更に回転して一
対のシャッタ部材が更に開いた状態を示す説明図であ
る。
【図19】図18の状態から中シェルが更に回転して一
対のシャッタ部材が完全に開いた状態を示す説明図であ
る。
【図20】図1に示すディスクカートリッジの開閉時に
おける上シェルに対する中シェルの昇降動作を説明する
もので、同図Aは分解斜視図、同図Bは降下時の斜視
図、同図Cは上昇時の斜視図である。
【図21】図20に示すディスクカートリッジの開閉時
における中シェルの昇降状態を説明するもので、同図A
は中シェルのカム部が上シェルのリフトアップ部に乗り
上げた状態を示す断面図、同図Bは中シェルのカム部が
上シェルのカム溝内に入った状態を示す断面図である。
【図22】本発明のディスクカートリッジの第2の実施
例を示すもので、下面側から見た状態の分解斜視図であ
る。
【図23】図22に示すディスクカートリッジを下面側
から見たもので、シャッタ機構を閉じて開口部を閉じた
状態を示す斜視図である。
【図24】本発明のディスクカートリッジが使用される
ディスク記録再生装置の回路構成の一実施例を示すブロ
ック説明図である。
【図25】本発明のディスクカートリッジが使用される
ディスク記録再生装置に図1に示すディスクカートリッ
ジを挿入する前の状態を示す斜視図である。
【図26】本発明のディスクカートリッジが使用される
ディスク記録再生装置に図1に示すディスクカートリッ
ジを挿入している状態を示す斜視図である。
【図27】従来のディスクカートリッジを示す斜視図で
ある。
【符号の説明】
10,80 ディスクカートリッジ、 11 光ディス
ク(ディスク状記録媒体)、 12 カートリッジ筐
体、 13 上シェル、 14 中シェル、 15,8
5 下シェル、 16 ディスク収納室、 18a,1
8b シャッタ部材、 22 カム溝、 23 リフト
アップ部、 25,42 開口部、 27a,27b
操作凸部、 30 開口窓、 31 ガイド溝、 32
ロック部材、 36 ストッパ部、 37 入力部、
38 バネ片、 43 ギア部、46 カム部、 5
0 段部、 50a,50b 接合部、 51a,51
b庇部、 52 軸部、 60 ディスク記録再生装
置、 68 ディスク回転駆動装置、 68a ターン
テーブル、 69 光学ピックアップ装置、 69a
光学ヘッド、 70 ラック棒

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上シェル、中シェル及び下シェルを重ね
    合せることによって上シェル及び中シェル内又は中シェ
    ル及び下シェル内にディスク収納室が形成されると共に
    上記中シェルが上記上シェル及び下シェルによって回転
    自在に支持されたカートリッジ筐体と、 上記ディスク収納室内に回転自在に収納されたディスク
    状記録媒体と、 同一平面上において互いに平面方向に移動可能とされて
    上記中シェルに取り付けられた一対のシャッタ部材と、
    を備え、 上記中シェルの回転に基づき上記一対のシャッタ部材を
    移動させて上記開口部を開閉させるシャッタ開閉機構を
    設けたことを特徴とするディスクカートリッジ。
  2. 【請求項2】 上記一対のシャッタ部材は、略半円形と
    された2枚の同一板体の組み合わせからなり、この一対
    のシャッタ部材が上記開口部を挟んで上記中シェルの一
    面側に対称に配置されていることを特徴とする請求項1
    記載のディスクカートリッジ。
  3. 【請求項3】 上記シャッタ開閉機構は、上記一対のシ
    ャッタ部材のそれぞれ一側部に設けられ且つ上記中シェ
    ルに回動自在に連結される回動連結部と、各シャッタ部
    材のそれぞれ他側部に設けられ且つ上記下シェル又は上
    シェルに相対移動可能に連結される移動連結部とを有
    し、当該中シェルの回転に基づき当該一対のシャッタ部
    材を、上記回動連結部を回動中心にして上記移動連結部
    に相対移動を生じさせて上記開口部の開閉動作を行うよ
    うにしたことを特徴とする請求項1記載のディスクカー
    トリッジ。
  4. 【請求項4】 上記回動連結部は、上記一対のシャッタ
    部材及び中シェルの一方に設けられた軸部と他方に設け
    られた嵌合孔との組み合わせからなり、上記移動連結部
    は、上記一対のシャッタ部材及び下シェル又は上シェル
    の一方に設けられたガイド溝と他方に設けられた操作凸
    部との組み合わせからなり、上記中シェルの回転に基づ
    き上記操作凸部に沿って上記ガイド溝を移動させること
    により当該一対のシャッタ部材に上記開閉動作を行わせ
    るようにしたことを特徴とする請求項3記載のディスク
    カートリッジ。
  5. 【請求項5】 上記開口部は、上記中シェル及び下シェ
    ル又は上記中シェル及び上シェルにおいて、それぞれの
    中央部を通って直線方向に連続させて設けたことを特徴
    とする請求項1記載のディスクカートリッジ。
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