JP2001235839A - レンズ付きフイルムユニット - Google Patents

レンズ付きフイルムユニット

Info

Publication number
JP2001235839A
JP2001235839A JP2000048616A JP2000048616A JP2001235839A JP 2001235839 A JP2001235839 A JP 2001235839A JP 2000048616 A JP2000048616 A JP 2000048616A JP 2000048616 A JP2000048616 A JP 2000048616A JP 2001235839 A JP2001235839 A JP 2001235839A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
battery
lens
opening
packaging material
module
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000048616A
Other languages
English (en)
Inventor
Mitsuhiro Moriya
光宏 森谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP2000048616A priority Critical patent/JP2001235839A/ja
Priority to EP01104050A priority patent/EP1128205A1/en
Priority to US09/788,567 priority patent/US6473565B2/en
Priority to CNB011043067A priority patent/CN1169019C/zh
Priority to KR1020010009449A priority patent/KR100665725B1/ko
Publication of JP2001235839A publication Critical patent/JP2001235839A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 データ写し込み装置の不正な再使用を防止す
る。 【解決手段】 前カバー20に開口部23を形成する。
デートモジュール45のモジュールケース57に形成さ
れた電池ホルダ部57aの側壁にマイナス側接片を、中
央部にプラス側接片60を設ける。このプラス側接片6
0は、折り曲げられて所定の弾性力を保持している。組
立時、開口部23からモジュール電池58を取り付け、
開口部23を蓋部材24で塞ぎラベルを貼付する。ラベ
ルが剥がされたり前カバー20が本体基部から取り外さ
れると、プラス側接片60の弾性力により、モジュール
電池58がデートモジュール45から外れ、LCD55
の表示が無効化される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、写真フイルムにデ
ータを写し込むためのデータ写し込み装置を内蔵したレ
ンズ付きフイルムユニットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】レンズ付きフイルムユニットは、簡単な
撮影機構を内蔵したユニット本体に未露光の写真フイル
ムが予め装填されており、廉価で使用も簡単であること
から一般に広く用いられている。レンズ付きフイルムユ
ニットは、撮影終了後にはユニット本体ごと現像所に出
され、現像処理及びプリント処理が行われる。使用済み
のユニットは再利用のためメーカーに回収され、検査、
調整、フイルム装填が行われ、再び出荷される。
【0003】例えばレンズ付きフイルムユニットに組み
込まれるストロボ装置や露光装置等は、メーカーの回収
後に機能検査を行い異常がなければそのまま再利用され
る。また、前後カバーは再利用せずに破砕、溶融して再
び原材料として利用される。特に、後カバー等は写真フ
イルムに直接接触する部品であるため、わずかでも損傷
があると写真フイルムに傷が入ってしまい、写真画像に
影響を及ぼすからである。
【0004】また、レンズ付きフイルムユニットにデー
タ写し込み装置を内蔵させて、撮影日等のデータを写真
フイルムに写し込むようにした試みがなされており、こ
のようなレンズ付きフイルムユニットが本出願人から提
案されている(例えば、特願平9−141249号)。
【0005】例えば撮影日を写し込むデータ写し込み装
置は、現在の年月日を計時する時計回路、この時計回路
で計時されている年月日を表示する液晶ディスプレイ、
電源としての電池等から構成されている。このようなデ
ータ写し込み装置は、比較的に高価なものであるが、こ
れを内蔵した使用済のユニット本体を回収し、データ写
し込み装置を再利用できるようにすれば、実質的な製造
コストを下げることが可能であり、レンズ付きフイルム
ユニットの価格を低く抑えることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、最近ではレ
ンズ付きフイルムユニットを製造したメーカー以外の第
3者が使用済のユニット本体を回収し、そのまま新たな
写真フイルムカートリッジを再装填して販売している。
このように、第3者によるユニット本体の不当な回収で
ユニット本体からデータ写し込み装置が取り出されてし
まうと、データ写し込み装置を内蔵したレンズ付きフイ
ルムユニットの製造コストが高くなり、レンズ付きフイ
ルムユニットを安価に販売できなくなる。また、ユニッ
ト本体及びデータ写し込み装置に対して適正な品質検査
を行わずに、新たなフイルムカートリッジを装填して販
売すれば、データが写し込まれない等の不都合が発生す
る可能性もあり、ユーザに対してレンズ付きフイルムユ
ニットの信頼性を低下させてしまう。
【0007】本発明は上記問題を解決するためになされ
たもので、簡単かつ安価な構成で、データ写し込み装置
の不正な再使用ができないようにしたデータ写し込み装
置付きを内蔵したレンズ付きフイルムユニットを提供す
ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のレンズ付きフイルムユニットでは、電池か
らの給電により写真フイルムに写し込むデータの表示を
行うデータ写し込み装置を内蔵すると共に、予め写真フ
イルムが装填されたユニット本体が前カバー及び後カバ
ーで覆われ、その外側を外装用の包装材で覆ったもので
あり、前記前カバーに前記電池を露呈させる開口を形成
し、この開口を覆うように前記包装材で被せることによ
って前記電池を所定の装填位置に保持し、この包装材の
除去と共に前記開口を通して電池を外部に取り出すこと
によって、データ写し込み装置への給電を断つようにし
たものである。また、前記前カバーに前記電池を露呈さ
せる開口を形成し、この開口を覆うようにカバー部材を
被せ、その上から前記包装材を被せることによって前記
電池を所定の装填位置に保持し、この包装材の除去と共
に前記カバー部材を取り外して前記開口を通して電池を
外部に取り出すことによって、データ写し込み装置への
給電を断つようにしたものである。
【0009】これらのレンズ付きフイルムユニットで
は、前記電池を包装材の張力により、電池を開口に向け
て押し圧する金属接片の弾性力に抗して前記前記装填位
置に保持し、包装材を除去する時には金属接片の弾性力
を受けて前記開口を通して排出されることが好ましい。
【0010】また、前記包装材の被覆時に、包装材の押
圧により前記金属接片と電池とを当接させ、包装材を除
去時には前記電池接片の一方の接片をその弾性力により
前記電池から切り離し、前記データ写し込み装置への通
電を停止させるものである。
【0011】
【発明の実施の形態】図1は、本発明を実施したデータ
写し込み装置を内蔵したレンズ付きフイルムユニットの
外観を示している。レンズ付きフイルムユニット2は、
ユニット本体3と、その中央部を帯状に一周にかけて覆
うラベル4とから構成されている。
【0012】ユニット本体3の前面には、撮影レンズ
5、対物ファインダ6、ストロボ発光部7、ストロボ充
電レバー8、導光部材9、導光切替スイッチ10が設け
られている。また、ユニット本体3の上面には、シャッ
タボタン11、残り撮影可能コマ数を表示するカウンタ
窓12、ストロボ充電表示用のライトガイド13が形成
される。さらに、ユニット本体2の背面側には、1コマ
の撮影ごとに回転操作される巻上げノブ14、接眼ファ
インダが露呈する。
【0013】ユニット本体3の分解斜視図を図2に示
す。ユニット本体3は、露光装置16、ストロボ装置1
7等が組み込まれた本体基部19と、前カバー20及び
後カバー21とから構成されている。
【0014】前カバー20には、ファインダ用の対物窓
20a、撮影レンズ5、ストロボ発光部7、ストロボ充
電レバー8を露呈するための開口20b〜20dが形成
されている。また、開口20bの右上に形成された開口
20eには導光部材9が、右横に形成された開口20f
には導光切替スイッチ10が露呈される。この前カバー
20は、各ユニット部品が取り付けられた本体基部19
の前面から覆うようにしてに組み付けられる。また、こ
の前カバー20の前面には、略方形状の開口部23が開
口20d,20fの間に形成されている。この開口部2
3は、モジュール電池53用の取付口であり、モジュー
ル電池53の取付後には、蓋部材24が被せられる。こ
の蓋部材24は、開口部23よりも小さく形成されてい
る。
【0015】後カバー21は、本体基部19の背面を覆
い、本体基部19との間にフイルムロール室26からア
パーチャの背後を通ってカートリッジ収納室25に至る
までのフイルム通路を形成する。このフイルム通路を通
って写真フイルムがフイルムロール室26からカートリ
ッジ収納室25の内部に装填されたカートリッジに収納
される。また、後カバー21には、その底部に底蓋21
a,21bが形成されており、これらの底蓋21a,2
1bによってカートリッジ収納室25とフイルムロール
室26の底部が光密に閉じられる。カートリッジ収納室
25の底蓋21aは開閉自在にされており、撮影済の写
真フイルムを全て収納したカートリッジを取り出す際の
取り出し蓋を兼ねている。
【0016】図3に示すように、本体基部19は、左右
にカートリッジ室25とフイルムロール室26とが一体
に形成されており、それらの間に露光装置16及びスト
ロボ装置17が爪結合により取り付けられる。カートリ
ッジ室25の上部には、巻上げノブ14が回動自在に配
置される。巻上げノブ14は、その下部に一体に設けら
れた軸がカートリッジ収納室25に収納されたフイルム
カートリッジのスプールに係合される。巻上げノブ14
を図中反時計方向に回動することにより、撮影済の写真
フイルムがカートリッジ内に巻き上げられる。
【0017】ストロボ装置17は、回路基板にストロボ
発光部7、メインコンデンサ31、電池32、充電スイ
ッチ33等を組み付けてユニット化したものである。ス
トロボ充電レバー8が上方に向けてスライドされると、
回路基板上に設けられた充電スイッチ33がONとなっ
てメインコンデンサ31への充電が行われる。このスト
ロボ装置は、シャッタ機構を作動させたときに可動する
シャッタ羽根41に形成された押圧片により回路基板に
配されたシンクロスイッチがオンとなり、ストロボ光が
放出されるようになっている。
【0018】露光装置16は、本体基部19のほぼ中央
に取り付けられる。この露光装置16は、シャッタ機
構、フイルム巻き止め機構、残り撮影可能コマ数を表示
するためのカウンタ機構、ファインダ等を暗箱40に組
み付けてユニット化したものである。暗箱40の前面中
央には露光開口40aが、その右上にはデート用の開口
40bが設けられている。この暗箱40の前面には、シ
ャッタ羽根41、レンズホルダ42、支持板44、デー
トモジュール45、遮光板43、導光部材9、ストロボ
充電レバー8、導光切替スイッチ10の順で取り付けら
れる。
【0019】導光部材9は、透明なプラスチック樹脂を
成形したものであり、ユニット本体3の前面側に露呈さ
れた表面に入射した外光は、導光部材9の内部で反射を
繰返して背面方向に射出される。導光部材9で集光され
た外光により、デートモジュール45のLCD55が明
るく照明される。
【0020】導光切替スイッチ10は、遮蔽位置と開口
位置とで切り換えられる。通常、導光切替スイッチ10
は遮蔽位置に保持される。このとき、導光切替スイッチ
10に設けられた舌片10aが光軸を遮断しており、外
部からの振動や衝撃を受けた場合に生じる遮光板43の
ずれやシャッタ羽根41の回動によるデート光の写し込
みを防止する。また、この舌片10aの下部には開口1
0bが形成されており、導光切替スイッチ10を開口位
置に切り換えると、開口10bが光軸に保持される。
【0021】遮光板43は、薄板の金属部材から形成さ
れ略J字形状に形成されている。この一端は、取付軸孔
を介してレンズホルダ42の前面に設けられたピンに取
り付けられる。他端はLCD55の前面を覆う遮光部4
3aとなる。取付軸孔の近傍には、舌片43bが垂直に
折り曲げられている。この舌片43bはシャッタボタン
11の押圧操作が行われると、その下部に形成された突
起により押圧される。これにより、遮光板43は図中時
計回り方向に付勢され、弾性変形する。このとき、遮光
部43aは下方にスライドしLCD55の前面を露呈す
る。
【0022】シャッタ羽根41は、取付軸孔を介して本
体基部前面のピンに回動自在に取り付けられる。このシ
ャッタ羽根41には、コイルバネ50が取り付けられて
おり、このコイルバネ50の付勢により、シャッタ羽根
41は露光開口40aを塞いでいる。シャッタ羽根41
にはデート用シャッタ開口40bを開閉するデート用シ
ャッタ部材51が一体に形成されている。デート用シャ
ッタ部材51は、シャッタ羽根41の揺動に連動してデ
ート用の開口40bを開閉する。デート用の開口40b
が開かれている間に、デート光を暗箱40内に入射させ
る。暗箱40の内部には、投影レンズ52が固定部材5
3によって固定されている。デート光は、この投影レン
ズ52を介して写真フイルムに投影される。これによ
り、デートモジュール45に表示される「年月日」が写
真フイルム上に結像されて露光画面内に光学的に写し込
まれる。
【0023】このシャッタ羽根41の前面には、撮影レ
ンズ5を組み込んだレンズホルダ42が取り付けられ
る。このレンズホルダ42の右側には、デート光を通過
させる投光窓42aが形成されている。また、レンズホ
ルダ42の右側には支持板44が取り付けられる。この
支持板44は、ストロボ装置17の回路基板の前面に取
り付けられる。この支持板44には、右側に開口が設け
られており、充電スイッチ33を露呈させる。この支持
板44の前面には、デートモジュール45及び充電レバ
ー8が取り付けられる。
【0024】図4は、デートモジュール45の斜視図を
示す。デートモジュール45は、写真フイルムに写し込
むデータ、この例では撮影日を表示するLCD55(液
晶ディスプレイ)を含む表示回路及び表示制御回路を組
み込んだモジュール回路とモジュール回路の各部品が実
装されたモジュール基板56、このモジュール基板56
を収納したモジュールケース57、モジュール回路の電
源としてのモジュール電池58、及び導電性を有した金
属製のマイナス側接片59及びプラス側接片60等から
構成されている。モジュール電池58としては、小型か
つ薄型のボタン型のものが用いられている。
【0025】モジュールケース57には、電池ホルダ部
57aが一体に形成されており、この電池ホルダ部57
aの側壁には、モジュール基板56に一端が接続された
マイナス側接片59が露呈されている。モジュール電池
58は、そのマイナス電極面をマイナス側接片59の接
触面に接触するようにして電池ホルダ部57aに配され
る。また、電池ホルダ部57aの中央部には、プラス側
接片60が設けられている。このプラス側接片60の一
端はモジュール回路に接続し、他端は電池ホルダ部57
aに配されたモジュール電池58のプラス電極面と接触
する。これにより、各接片59,60を介してモジュー
ル電池58とモジュール回路とが電気的に接続される。
また、このプラス側接片60は一枚の金属接片を折り曲
げることにより、所定の弾性力を持たせている。このプ
ラス側接片60の弾性力により、ラベル4を剥がした
り、前カバー20を取り外したときには、モジュール電
池58がデータ写し込み装置45から飛び出すようにな
っている。
【0026】モジュール回路は、モジュール電池58か
らの通電を受けて作動する。LCD55には、写真フイ
ルムに写し込むべき現在の「年,月,日」(撮影日)が
表示される。LCD55としては、不透明な背景に透明
な「年,月,日」、例えば「'00 02 01」等の
文字を表示する透過型のものが用いられている。このL
CD55は、モジュールケース57及びモジュール基板
56にそれぞれ形成された開口により、その前面及び後
面が露呈されている。これにより、導光切替スイッチ1
0が開口位置にあるときに撮影が行われると、導光部材
9から取り込まれた外光がデート光として、写真フイル
ムに投影される。
【0027】デートモジュール45は、そのモジュール
回路に通電しただけではLCD55の表示が無効化され
た状態に維持されて「年月日」の表示が行われない。L
CD55の表示を有効化して「年月日」が表示されるよ
うにするためには、所定のプリセット信号として予め決
められたプリセットコード及び初期日付データを入力部
56aから入力する。この入力部56aは、前カバー2
0の開口20gに対峙する位置に設けられており、レン
ズ付きフイルムユニット2の製造時に、前カバー20を
本体基部19に組み付けた後に外部コンピュータからの
端子を入力部56aに接続してプリセットコードと初期
日付データを入力する。
【0028】モジュール基板56上の回路に所定のプリ
セットコードが入力されると、LCD55の表示が有効
化される。プリセットコードは、外部に漏れることがな
いようにレンズ付きフイルムユニット2のメーカー内で
管理されている。これにより、メーカー以外の第3者が
不正なリユースをするときにモジュール回路への通電を
再開してもLCD55の表示が有効化できないようにし
ている。
【0029】次に、上記実施形態の作用について説明す
る。レンズ付きフイルムユニット2の製造時、露光装置
16,ストロボ装置17等が組み付けられた本体基部1
9に写真フイルムカートリッジが装填される。写真フイ
ルムカートリッジの装填後、本体基部19の背面に後カ
バー21が組み付けられ、カートリッジ収納室25,フ
イルムロール室26の底部がそれぞれ底蓋21a,22
bで閉じられる。この本体基部19は、撮影レンズ5を
上方に向けた姿勢でデートモジュール組み付け工程に送
られて、デートモジュール45が他の構成部品とともに
組み付けられる。
【0030】デートモジュール45が組み付けられた本
体基部19は、前カバー組み付け工程に送られ、前カバ
ー20が本体基部19の前面に組み付けられる。図5に
示すように、前カバー20の組付後、前カバー20の電
池取付用の開口からモジュール電池58及び蓋部材24
が取り付けられる。そして、開口20gを介して外部コ
ンピュータからの端子を入力部56aに接続して、プリ
セットコードと初期日付データを入力する。この時点
で、マイナス側接片59及びプラス側接片60を介して
モジュール電池58からモジュール回路に通電が開始さ
れ、LCD55の表示が有効化される。その後、ラベル
4の貼付が行われ、蓋部材24が固定される。この状態
で、出荷・販売される。
【0031】ユーザによって、最終コマまで撮影された
レンズ付きフイルムユニット2は、現像所に出され撮影
済の写真フイルムカートリッジを取り出される。一方、
写真フイルムカートリッジが取り出された使用済のユニ
ット本体3は、レンズ付きフイルムユニット2のメーカ
ーに回収される。メーカーでは、回収したユニット本体
3を分解する。例えばラベル4を剥がすと、蓋部材24
はラベル4の粘着力により外れ、電池58はプラス側接
片60の弾性力により前カバー20の開口部23から飛
び出し、デートモジュール45から外れる。これによ
り、モジュール回路への通電が断たれ、デートモジュー
ル45の内部回路は無効化される。
【0032】取り外されたデートモジュール45は、露
光装置16及びストロボ装置17と同様に、機能検査を
実施して、その機能に問題がないものは、レンズ付きフ
イルムユニット2の製造工程に送られ、新たなレンズ付
きフイルムユニット2に組み付けられる。
【0033】一方、使用済のユニット本体3がメーカー
に回収されずに、写真フイルムの詰め替え業者等に回収
された場合で、写真フイルムカートリッジ18の再装填
又はデートモジュール45の取り出しが行われる可能性
がある。この場合、ラベル4を剥がしたり、ラベル4を
剥がさずに前カバー16をユニット本体3から分離させ
ると、プラス側接片60の弾性力により電池58がデー
タモジュール45から外れ、LCD55の表示は無効と
なる。再使用時にデータモジュール45に電池をセット
しても、LCD55の表示は無効化されているため、L
CD55には年月日は表示されない。
【0034】また、メーカー以外の者はプリセットコー
ドを知らないから、LCD55の表示が無効化された状
態に維持され、ユニット本体3を再利用することができ
ない。同様に、デートモジュール45のみを分離して再
利用することもできない。このため、メーカー以外への
ユニット本体2の回収が行われなくなり、メーカーへの
回収率が向上する。
【0035】上記実施形態では、前カバー20に開口部
23と、その蓋部材24とを設け、ラベルを剥がした時
に電池接片の弾性力によりモジュール電池58をデート
モジュール45から外れるようにしたが、ラベル4を剥
がしたときに電池接片をモジュール電池から切り離して
もよい。この場合、図6,7に示すように、前カバー6
0にプラス側接片61を取り付ける。組立時に、プラス
側接片61の一端をモジュール回路に当接させる。ま
た、他端を前カバー60に設けられた開口62から露出
させる。組立時に、ラベル63によりこの他端の接触面
をモジュール電池64のプラス電極部に当接させる。ラ
ベル63を剥がすと、この接片の弾性力により、プラス
側接片61とモジュール電池64とが切り離される。
【0036】上記実施形態では、ラベル4とモジュール
電池58との間に、前カバー20の開口部23を塞ぐ蓋
部材24を設けたが、この蓋部材を開閉式とし前カバー
内部に設けたヒンジ部を介してカバー外部への開閉を自
在としてもよい。また、蓋部材を設けずに直接ラベルを
貼付し、このラベルの粘着力で電池をデータ写し込み装
置から取り外してもよい。
【0037】上記実施形態では、レンズ付きフイルムユ
ニットを覆う包装体として、ラベルを例に取り上げた
が、ユニット本体を全周にかけて覆うシート材としても
よい。また、レンズ付きフイルムユニットの例を取り上
げたが、他の簡易カメラ又は他の簡易装置で利用しても
よい。
【0038】
【発明の効果】以上のように、本発明のレンズ付きフイ
ルムユニットによれば、前カバーに電池を露呈させる開
口を形成し、この開口を覆うようにラベルを貼り付ける
又はカバー部材で塞いでその上からラベルを貼り付ける
ことによって前記電池を所定の装填位置に保持し、この
ラベルの剥離と共に前記開口を通して電池を外部に取り
出すことによって、データ写し込み装置への給電を断つ
ようにしたので、再び電池を取り付けても表示部への表
示は無効となり、データ写し込み装置の不正な再利用を
防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施したレンズ付きフイルムユニット
の外観を示す斜視図である。
【図2】ユニット本体の構成を示す斜視図である。
【図3】本体基部の構成を示す斜視図である。
【図4】デートモジュールを示す斜視図である。
【図5】モジュール電池の取り付け方法を示す説明図で
ある。
【図6】モジュール電池とプラス側接片とが離れている
状態を示す断面図である。
【図7】ラベルにより、モジュール電池とプラス側接片
とが当接されている状態を示す断面図である。
【符号の説明】
2 レンズ付きフイルムユニット 3 ユニット本体 4 ラベル 23 開口部 24 蓋部材 45 デートモジュール 55 LCD 58 モジュール電池 59 マイナス側接片 60 プラス側接片

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電池からの給電により写真フイルムに写
    し込むデータの表示を行うデータ写し込み装置を内蔵す
    ると共に、予め写真フイルムが装填されたユニット本体
    が前カバー及び後カバーで覆われ、その外側を外装用の
    包装材で覆ったレンズ付きフイルムユニットにおいて、 前記前カバーに前記電池を露呈させる開口を形成し、こ
    の開口を覆うように前記包装材で被せることによって前
    記電池を所定の装填位置に保持し、この包装材の除去と
    共に前記開口を通して電池を外部に取り出すことによっ
    て、データ写し込み装置への給電を断つようにしたこと
    を特徴とするレンズ付きフイルムユニット。
  2. 【請求項2】 電池からの給電により写真フイルムに写
    し込むデータの表示を行うデータ写し込み装置を内蔵す
    ると共に、予め写真フイルムが装填されたユニット本体
    が前カバー及び後カバーで覆われ、その外側を外装用の
    包装材で覆ったレンズ付きフイルムユニットにおいて、 前記前カバーに前記電池を露呈させる開口を形成し、こ
    の開口を覆うようにカバー部材を被せ、その上から前記
    包装材を被せることによって前記電池を所定の装填位置
    に保持し、この包装材の除去と共に前記カバー部材を取
    り外して前記開口を通して電池を外部に取り出すことに
    よって、データ写し込み装置への給電を断つようにした
    ことを特徴とするレンズ付きフイルムユニット。
  3. 【請求項3】 前記電池は、包装材の張力により、電池
    を開口に向けて押し圧する金属接片の弾性力に抗して前
    記前記装填位置に保持され、包装材を除去する時には金
    属接片の弾性力を受けて前記開口を通して排出されるこ
    とを特徴とする請求項1又は2記載のレンズ付きフイル
    ムユニット。
  4. 【請求項4】 電池からの給電により写真フイルムに写
    し込むデータの表示を行うデータ写し込み装置を内蔵す
    ると共に、予め写真フイルムが装填されたユニット本体
    が前カバー及び後カバーで覆われ、その外側を外装用の
    包装材で覆ったレンズ付きフイルムユニットにおいて、 前記包装材の被覆時に、包装材の押圧により前記金属接
    片と電池とを当接させ、包装材を除去時には前記電池接
    片の一方の接片をその弾性力により前記電池から切り離
    し、前記データ写し込み装置への通電を停止させること
    を特徴とするレンズ付きフイルムユニット。
JP2000048616A 2000-02-25 2000-02-25 レンズ付きフイルムユニット Pending JP2001235839A (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000048616A JP2001235839A (ja) 2000-02-25 2000-02-25 レンズ付きフイルムユニット
EP01104050A EP1128205A1 (en) 2000-02-25 2001-02-20 Lens-fitted photo film unit having auxiliary module
US09/788,567 US6473565B2 (en) 2000-02-25 2001-02-21 Lens-fitted photo film unit having auxiliary module
CNB011043067A CN1169019C (zh) 2000-02-25 2001-02-23 具有辅助组件的装有镜头的照相胶片单元
KR1020010009449A KR100665725B1 (ko) 2000-02-25 2001-02-24 보조 모듈을 갖는 렌즈 부착 사진 필름 유닛

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000048616A JP2001235839A (ja) 2000-02-25 2000-02-25 レンズ付きフイルムユニット

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001235839A true JP2001235839A (ja) 2001-08-31

Family

ID=18570679

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000048616A Pending JP2001235839A (ja) 2000-02-25 2000-02-25 レンズ付きフイルムユニット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001235839A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4954858A (en) Lens-fitted photographic film package
JP2839391B2 (ja) レンズ付きフイルムユニット
JP3766552B2 (ja) データ写し込み装置付きレンズ付きフイルムユニット
US5659803A (en) Lens-fitted photographic film package
JP3026128B2 (ja) レンズ付フィルムユニット
JP2001235839A (ja) レンズ付きフイルムユニット
US6473565B2 (en) Lens-fitted photo film unit having auxiliary module
JP2001235844A (ja) レンズ付きフイルムユニット及び製造方法
GB2247755A (en) Lens-fitted photographic film package
JP3190171B2 (ja) レンズ付きフイルムユニット及びレンズ付きフイルムユニットの製造方法
JP3724776B2 (ja) レンズ付きフイルムユニット
JPH1096991A (ja) データ写し込み装置及びこれを内蔵したレンズ付きフイルムユニット
JP3293028B2 (ja) レンズ付フィルムユニット
JP3310770B2 (ja) レンズ付きフイルムユニット及びその製造方法
JP2001235842A (ja) レンズ付きフイルムユニット
JP2000112003A (ja) 日付写し込み装置付きレンズ付きフイルムユニットの製造方法
JP2001235787A (ja) レンズ付きフイルムユニットの製造方法
JP2004126469A (ja) レンズ付きフイルムユニット
JPH11149141A (ja) レンズ付きフイルムユニット
JPH05249617A (ja) レンズ付フィルムユニットの製造方法
JPH1020450A (ja) レンズ付きフイルムユニット
JPH07181593A (ja) フイルムカウンタ機構
JPH10153834A (ja) レンズ付きフイルムユニット
JP2002365691A (ja) 測光装置
JPH05281669A (ja) レンズ付フィルムユニットの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050829

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060811

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060816

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20061226