JPH05249617A - レンズ付フィルムユニットの製造方法 - Google Patents

レンズ付フィルムユニットの製造方法

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JPH05249617A
JPH05249617A JP5158392A JP5158392A JPH05249617A JP H05249617 A JPH05249617 A JP H05249617A JP 5158392 A JP5158392 A JP 5158392A JP 5158392 A JP5158392 A JP 5158392A JP H05249617 A JPH05249617 A JP H05249617A
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camera
lens
unit
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Kazuo Todo
和夫 藤堂
Yosuke Sadahiro
洋介 貞弘
Masaru Iwagaki
賢 岩垣
Zenichi Sakai
善一 境
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B2219/00Cameras
    • G03B2219/02Still-picture cameras
    • G03B2219/04Roll-film cameras
    • G03B2219/045Roll-film cameras adapted for unloading the film in the processing laboratory, e.g. disposable, reusable or recyclable cameras

Landscapes

  • Stroboscope Apparatuses (AREA)
  • Structure And Mechanism Of Cameras (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ユーザの使用後回収したカメラを、品質や性
能を洩れなく点検・整備して新品として再使用出来る状
態にする。 【構成】 回収したカメラについて先ず外観チェックを
行って商品としての品質を確認し、清掃を実施して塵や
ほこり・汚れ等を除去したあと新規の電池Eを用いてス
トロボユニット40の充電時間、発光光量のチェックと、
撮影用レンズ12のピントの確認、セクタ66の作動と露光
時間等の主要機能の点検・整備を行う。点検・整備を終
えたカメラに対しては、新規のカメラ同様に未露光フィ
ルムFの装填を行うことにより併せてフィルム巻上機能
を確認した上でカートン100を装填して商品として再度
提供される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、露光およびフィルム巻
取機能を備えていて、予め装填されたフィルムに対し直
ちに写真撮影が出来て、さらに使用後メーカーによって
再度未露光フィルムを装填して提供されるレンズ付フィ
ルムユニットの製造方法に関する。
【0002】
【発明の背景】近年、簡易なプラスチック製カメラにハ
ロゲン化銀カラー感光材料を装填した状態で販売され
る、所謂レンズ付フィルムユニット(以下本カメラとも
いう)が普及して来ている。これは、通常のカメラにフ
ィルムを装填する煩わしさや装填ミスによる失敗から解
放し、又、その簡便性から写真撮影機会の増大をもたら
した。又、撮影目的に合わせてストロボ付き、望遠型、
超広角型などが開発、実用化されている。
【0003】これまで、レンズ付フィルムユニットは周
知の如くメーカーにより予め感光材料が装填された簡易
型カメラであって、ユーザーは装填された1本の感光材
料の撮影にのみ使用し、撮影終了後にはレンズ付フィル
ムユニットは感光材料を収めたままの状態で現像所に送
られるものであることから、カメラは極めてシンプルな
構造に造られており低価格化が図られている。
【0004】従って、レンズ付フィルムユニット本体お
よび一部の部品は軽量なプラスチックでてきており、携
帯に便利であると言う長所も備えているが逆に、一回の
使用のみに耐える設計であった。
【0005】従って、レンズ付フィルムユニットは通
常、ユーザーが撮影後、露光済みフィルムが入ったまま
の状態で現像所に送られ、そこでフィルムがカメラ本体
部から分離されて現像、プリントされ、ユーザーに渡さ
れる。一方カメラ本体部は現像所から回収されて捨てら
れていた。又は一歩進んで、一部または全部が再資源化
のために破砕されることを行なっていた。
【0006】しかしながら資源の有効活用を増すため、
本願出願人が提案したように回収されたカメラ本体部に
そのまま未露光フィルムを再装填して、再度レンズ付フ
ィルムユニットとしてユーザーに供給する方法が最も有
効な再利用方法(リユース)であり、望まれている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら回収され
たカメラは、外観的にはすり傷や汚れが付着したりまた
機能面においても電池の消耗や機構部の作動不調を来た
している場合が多く、そのため再度未露光フィルムを装
填して提供するに先立っては事前に新品同様の品質及び
清潔さ、美しさが保証されなればならない。
【0008】本発明はこの点に注目して、検討した結
果、回収されたカメラの外観および機能を系統的に点検
・整備することによって実用的な品質保証を実現したレ
ンズ付フィルムユニットの製造方法を提供したものであ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的は、予め未露光
フィルムを撮影可能の状態に装填したレンズ付フィルム
ユニットを、ユーザが使用した後前記ユニットを回収
し、再度未露光フィルムを撮影可能の状態に装填するレ
ンズ付フィルムユニットの製造方法において、回収後未
露光フィルムを装填するまでに、清浄工程を施し、後に
ストロボユニット・光学系・シャッタのチェック工程を
実施することを特徴とするレンズ付フィルムユニットの
製造方法、及び予め未露光フィルムを撮影可能の状態に
装填したレンズ付フィルムユニットを、ユーザが使用し
た後前記ユニットを回収し、再度未露光フィルムを撮影
可能の状態に装填するレンズ付フィルムユニットの製造
方法において、外観チェックにより、所定レベル以下の
レンズ付フィルムユニットを除外し、他のユニットのみ
清浄工程を施し、ストロボユニット、光学系、シャッタ
の順にチェック工程を実施することを特徴とするレンズ
付フィルムユニットの製造方法によって達成される。
【0010】
【実施例】図1は本発明にかかわるレンズ付フィルムユ
ニット(以後本カメラともいう)すなわちフィルム一体
型カメラの外観を示したもので、該カメラは予め35mmフ
ィルム(J135)を装填して販売され、撮影終了後には
巻戻しをすることなくフィルムをカメラに収めたままの
状態でラボに送られフィルムの現像とプリントが行われ
る。
【0011】本カメラに使用される未露光のフィルムは
パトローネに入った状態で装填され、カメラが光密の状
態にされた後、フィルム巻取室側の巻取軸を駆動してパ
トローネ内のフィルムを全てフィルム巻取室に巻取る。
使用者は撮影の都度巻上げを行うことによってパトロー
ネ内に撮影済みのフィルムを巻込むようになっている。
従ってラボにおいては撮影済のフィルムを明室において
パトローネのままカメラから取出すことが出来る。
【0012】また、撮影済フィルムの取出しは裏蓋等、
外郭部材の一部を折曲げたりすることにより容易に可能
であり、従ってメーカーにて裏蓋を交換すれば新たに未
露光フィルムを装填して再使用すなわちリユースカメラ
として使用することも出来る。
【0013】前記カメラに装填されるパトローネは、一
般に使用されるパトローネ(JISK7528)とは異なる
外径がφ20.6mmのパトローネが用いられる。以下の説明
は、この小型パトローネを用いて行なうが、本発明はそ
れに限定されるものではなく、通常のパトローネに対し
ても適用可能である。
【0014】その結果、撮影レンズを有した鏡胴部を除
いてカメラの厚さを24mm前後に抑えることが可能とな
り、超薄型のコンパクトカメラを実現している。
【0015】本カメラはその外面の一部に、商品名や簡
単な使用方法等を表示した厚紙製のカートンを装着して
提供される。
【0016】図2は前記カメラの構成を示す展開図であ
る。
【0017】10,20および30はそれぞれ前記カメラの主
要構成部材であるカメラ本体、前カバーおよび裏蓋であ
り、また40は内蔵されるストロボユニットさらに50,60
および70はそれぞれフィルム巻上、セクタチャージおよ
びフィルムカウンタの各機構である。
【0018】前記カメラ本体10は単体時においてフィル
ム巻上機構50ならびにセクタチャージ機構60、フィルム
カウンタ機構70を構成する各部材が装着され、さらにセ
クタを収めるシャッタケース11が取付けられる。
【0019】前記シャッタケース11は両側部に突設した
爪11Aをカメラ本体10前面の係止部10Aに係合して固定
され、セクタを前記のセクタチャージ機構60に連係させ
る。
【0020】さらに前記シャッタケース11の前面には焦
点距離f=30mmの単玉レンズで絞りはF9.5である撮影
用レンズ12が落し込まれ、ガイドピン11Bに係合する摺
割13Aを備えたレンズ押え13によってカバーされる。
【0021】前記のカメラ本体10とシャッタケース11
は、前述の前カバー20、裏蓋30を含めて何れも若干の弾
性を備える黒色艶消のプラスチック材によって形成され
ている。
【0022】一方前記ストロボユニット40は、カメラ本
体10前面のガイドピン10Bと10Cにそれぞれ係合する基
板上の穴40Aと40Bを基準として装着支持される。
【0023】前記ストロボユニット40は一体とする上下
の電池切片41をカメラ本体10上下のスリット穴10Dを挿
通してカメラ本体10の背面の電池室に突出させてストロ
ボ充電電源としての単3電池Eを挟持する。
【0024】また一体とするコンデンサCは前記シャッ
タケース11下部に形成したコンデンサ室に格納される。
【0025】前記のレンズ押え13とストロボユニット40
のカメラ本体10への固定一体化は、前記前カバー20のカ
メラ本体10への装着によって完成される。
【0026】前記前カバー20はカメラ本体10への装着に
先立って予めその前面にファインダの対物レンズ21を落
し込み、化粧カバー22の係合によって固定している。前
記化粧カバー22は背面にガイドピン22Aと4本の爪22B
を突設していて、それぞれ前カバー20前面の穴20Aと4
個所の係止部20Bに係合して取付けられる。
【0027】前記前カバー20はさらに背面にファインダ
の接眼レンズ23を係合して取付けた上でカメラ本体10の
前面に装着される。
【0028】前記前カバー20は背面に穴20Cと爪20Dと
さらに3個所の係止部20Eを備えていて、それぞれをカ
メラ本体10前面のガイドピン10Eと爪10Fおよび側面の
係止部10Gに係合して取付けられる。
【0029】前記前カバー20のカメラ本体10への係合装
着により、前記のレンズ押え13ならびにストロボユニッ
ト40がカメラ本体10に対して固定される。
【0030】前カバー20を装着した前記カメラ本体10
は、その背面に形成したパトローネ室15Aとスクロール
室(フィルム巻取室)15BにそれぞれパトローネP1と
未露光フィルムFの先端を係止されたスプールS2が装
填される。
【0031】前記フィルムFの他端はパトローネP1内
のスプールS1に係止されており、フィルム装填後パト
ローネ内のフィルムを一旦スプールS2によって巻上げ
ても上記他端はスプールS1に係止されているのでパト
ローネP1内に撮影完了毎に巻込みが出来る。
【0032】フィルムFを装填した前記カメラ本体10の
背面には裏蓋30が装着されて前記フィルムFの遮光とピ
ント面位置への規制が保たれる。
【0033】前記裏蓋30はその前面に爪30Aと30B、側
面に係止用の穴30Cと30Dを備えていて、カメラ本体10
への装着に当り、爪30Aと30Bがカメラ本体10の係止部
10Hと10Jに、一方穴30Cと30Dがカメラ本体10の爪10
Kと10Lに係合して固定される。
【0034】裏蓋30の装着後所定のフィルム巻上操作が
行われて撮影可能の画面がセットされ、図1に示したカ
ートンを装着して完成される。
【0035】次に前記のフィルム巻上機構50、セクタチ
ャージ機構60、フィルムカウンタ機構70の各細部につい
て説明する。
【0036】図3は前記の各機構部をカメラの背面側よ
り見た角度で示したものである。
【0037】前記カメラ本体10には、露光部である画面
枠16を挟んで両側の同一平面内に、フィルム巻取用およ
びフィルム装填用の2つの収納室としてパトローネ室15
Aおよびスクロール室15Bが設けられていて、図4に示
す収納容器であるパトローネPに巻き込まれたJ135フ
ィルムFが装填されるようになっている。
【0038】本実施例の本カメラに使用されるフィルム
Fは、一般のカメラ同様ロールフィルムJ135や若干薄
手の130〜140μmのロールフィルムを、パトローネを収
納容器として予め暗室内等でパトローネP1のスプール
S1にその端部を固定して所定駒数が撮影可能の長さ巻
き込み、パトローネP1のフィルム引き出し口からは一
定の長さフィルムが出た状態となっている。この状態の
フィルムをカメラに装填することになるが装填方法につ
いて次に述べる。
【0039】パトローネP1をパトローネ室15Aに、パ
トローネP1のスプールS1が巻上用フォーク52の二叉
部に係合する様に装填する。一方、スプールS2もスク
ロール室15Bに挿入する。そして、フィルムFのフィル
ムノッチャFNの先端が、下側レール面の下部の指標17
Aに合う迄フィルムFを引き出し、フィルムF全部(但
し他端がパトローネP1のスプールS1から離脱しない
範囲で)の先端をスプールS2のスリットSLに差し込
んでフィルムFのパーフォレーションPを爪Hに引掛け
る。
【0040】次に、裏蓋30を被せて蓋をし光密にする。
そして、この状態の本カメラをフィルム巻取装置に取り
付け、フィルムFをスクロール室15BのスプールS2に
巻き取ってフィルムの装填は終ることになる。すなわ
ち、この様にフィルムFを装填することによりフィルム
Fは撮影毎に順次パトローネP1の中に巻き込まれるこ
とになり、所定枚数の撮影が終了した後2枚の空送りを
行なうと、フィルムFの先端部はパトローネ内に巻き込
まれることなく必要長さを残して撮影済みフィルムはパ
トローネP1の中に巻き込まれることになる。従って、
このパトローネは明室において本カメラから取り出すこ
とが出来る。
【0041】次に、本体部の機構を説明する。
【0042】前記カメラ本体10には撮影用レンズ12を始
めとするフィルム巻上機構50、セクタチャージ機構60、
それにフィルムカウンタ機構70の主要機構が組み込まれ
ている。
【0043】まず、フィルム巻上機構、セクタチャージ
機構の説明を行う。
【0044】51はフィルム巻上ノブで、前述の様に装填
されたフィルムFはフィルム巻上ノブ51を反時計方向に
回すことによって巻き上げられる。フィルムFのパーフ
ォレーションPと噛み合っている8枚歯のスプロケット
歯車54と同軸の、下部に扇形カム部55Bを有するカム55
は、フィルムの巻上げによって反時計方向に丁度1回転
する様になっている。
【0045】すなわち、フィルムはスプロケット歯車の
歯数である8ヶのパーフォレーションの長さを1駒とし
て巻き上げられ、駒サイズはいわゆるフルサイズの駒サ
イズで24×36mmである。
【0046】カム55の反時計方向の回転により、前述の
様に当然のことながら扇形カム部55Bも反時計方向に
回転し、その過程で扇形カム部55Bによりチャージレバ
ー61を、チャージレバー軸63を回転軸として反時計方向
に付勢するチャージレバーバネ64のばね力に抗して時計
方向に回転し、チャージレバー61に設けられた三角形状
のケトバシ61Cにより、セクタレバー65の立上り部65B
を押圧し、やがて立上り部65Bを乗り越えて図示の状態
の様にセクタチャージ機構をチャージする。
【0047】セクタレバー65のピン65Cとカメラ本体10
に設けたピン18Cの間にはセクタバネ67が張設してあ
り、セクタバネ67による引張力により、セクタレバー65
の長穴を摺動回動自在に案内するカメラ本体10に設けた
ピン18Bに前記長穴の左端を当接し、且つセクタレバー
65に設けられた腕板65Dをカメラ本体10に設けたピン18
Eに当接する様になっている。またカメラ本体10に設け
たセクタピン18Dにより軸支されたセクタ66を作動する
セクタ駆動ピン65Aがセクタ66の二叉部に挿入されてい
る。
【0048】後述する様に、撮影終了後のカムストッパ
62の突出部62Dは、カム55の溝部55Aより抜けており、
巻上ストッパ57の腕部57Aは、図示の状態から変化して
チャージレバー61の腕部61A及びカムストッパ62の腕部
62Aの各エッジより外れ、時計方向に付勢する巻上スト
ッパバネ58のばね力により前記腕部61Aの端面に当接し
ている。そして、フィルム巻上げによりカム55が前述の
様に丁度1回転してカム55の溝部55Aが最初の位置に戻
ると、チャージレバーバネ64の先端水平部によるカムス
トッパ62を時計方向に付勢するばね力によりカムストッ
パ62の突出部62Dは前記溝部55Aに飛び込むことにな
る。そして、この飛び込み作動により、この時点ではカ
ムストッパ62の腕部62Aの端面に係止されていた巻上ス
トッパ57の腕部57Aの係止が外れる。
【0049】フィルム巻上ノブ51の外周円筒面はラチェ
ット歯車となっており、前記係止の外れにより巻上スト
ッパ57の先端のV形突起部が、巻上ストッパバネ58の前
記ばね力により前記ラチェット歯車51Aの歯溝にとび込
み、フィルム巻上ノブ51の反時計方向の巻上げ回転を阻
止することになる。すなわち、フィルムの巻き上げ完了
によりフィルム巻上ノブ51はそれ以上の巻上回転を阻止
されることになる。
【0050】また、カメラ本体10には樹脂材の弾性を利
用した逆転防止爪53の先端が前記ラチェット歯車51Aに
圧接されており、フィルム巻上ノブ51の巻上反対方向の
回転は阻止する様になっている。
【0051】前カバー20のレリーズ釦25を押すことによ
りレリーズ釦25の裏面に植設されたレリーズ釦ピン25A
の先端は矢印A方向に作動する。すなわち、前カバー20
をカメラ本体10に取り付けた時は、図において巻上ノブ
51上に記した矢印A方向のレリーズ釦ピン25Aの先端の
作動により巻上ストッパ57は巻上ストッパバネ58の前記
ばね力に抗して反時計方向に回転する。そして、巻上ス
トッパ57の腕部57Aの端面よりチャージレバー61の腕部
61Aのエッジが外れてチャージレバー61が、従ってカム
ストッパ62がチャージレバーバネ64のばね力により反時
計方向に回転する。
【0052】そして、チャージレバー61の反時計方向の
回転により、チャージレバー61の前記ケトバシ61Cは、
セクタレバー65の立上り部65Bをたたき、そして立上り
部65Bから外れる。従ってセクタレバー65はセクタレバ
ーの長溝中のピン18Bを中心に、セクタバネ67の引張力
に抗して時計方向に回転し、そしてセクタバネ67の引張
力により元に戻る。従って、セクタ駆動ピン65Aはセク
タ66をセクタピン18Dを中心に回転してフィルムに露光
を与えた後閉じることになる。
【0053】一方、カムストッパ62も前記の様にチャー
ジレバー61と一緒に反時計方向に回転し、カムストッパ
62の突出部62Dはカム55の溝部55Aより抜けることにな
る。そこでレリーズ釦の押圧を止めても、巻上ストッパ
57の腕部57Aは巻上ストッパバネ58のばね力により時計
方向に付勢されているが、チャージレバー61の腕部61A
の端面に阻止されて停止し、巻上ストッパ57の先端のV
形突起部は巻上ノブ51のラチェット歯車51Aを係止しな
い。従って次のフィルム巻上げが可能となる。
【0054】次に、フィルムカウンタ機構について説明
する。
【0055】72は前述の様に、スプロケット歯車54と一
体的に回転するカム55に植設されたカム軸56の上方先端
に設けられたV溝56Aと噛み合い、フィルムが1駒巻き
上げられカム軸56が1回転する毎に1歯ずつ時計方向に
回転する指数盤歯車である。
【0056】指数盤歯車72の上面には指数盤71が一体成
形品として印刷されていて、フィルムの撮影可能残数を
前カバー20の上面のフィルムカウンタ窓26より表示する
様になっている。
【0057】指数盤歯車72の下面には突出部72Aが設け
られ、所定駒数の撮影が終了後の次のフィルム巻き上げ
により、前記突出部72Aはチャージレバー61の突出部61
Eとカムストッパ62の別の突出部62Eの間に割って入り
込む様になっている。そして、突出部72Aが両突出部61
E、62Eの間に入り込むことにより、フィルムが1駒分
巻き上げられ、カム55が1回転してセクタのチャージが
終了しても前記両突出部61E、62Eが指数盤歯車72の突
出部72Aに動きを阻止されて、チャージレバー61は作動
出来ないしカムストッパ62の突出部62Dもカム55の溝部
55Aには飛び込めないことになる。そして、カムストッ
パ62の腕部62Aの端面に巻上ストッパバネ58の前記ばね
力により巻上ストッパ57の腕部57Aが当接し、巻上スト
ッパ57の先端のV形突起部はラチェット歯車51Aを係止
しないし、またチャージレバー61を作動してセクタを開
閉してフィルムに露光を与えることも出来ない。
【0058】この様にして、2駒のフィルムの空巻き上
げが行なわれると、指数盤歯車72は2歯分回転するが、
この回転により指数盤歯車72の突出部72Aは、前記突出
部61Eをいぜん押さえてチャージレバー61の動きは阻止
するが、カムストッパ62の突出部62Eからは外れる様に
なっている。従って前記突出部62Dはカム55の溝部55A
に飛びこみ、巻上ストッパ57の係止が外れ巻上ストッパ
57による巻上ノブ51の係止が行なわれ、フィルムの巻上
は出来なくなる。そして前述の様にチャージレバー61の
動きは阻止されているのでフィルムへの露光も出来な
い。この様にしてフィルムの先端がパトローネの中に巻
き込まれてしまうことは防止される。
【0059】前記の2駒のフィルムの空巻上げを終了し
たカメラは、メーカーサイドに送られて、明室において
裏蓋30の一部を切り開き露光済のフィルムを収容したパ
トローネP1の取り出しが行われる。
【0060】パトローネP1の取り出しを終えたカメラ
は、図5に示す各チェック工程とそれに続く新規の未露
光フィルムの装填作業を経ることによって撮影の可能な
カメラとして再度提供される。
【0061】すなわちカメラは先ず(1)のプロセスに
おいてカートン100を除去し、ユニットのすり傷や除去
し得ない汚れ等の有無についてのチェックを受け、補修
や清掃の可能なものは再使用を可とし、不可能のものは
廃棄処分される。(廃棄と言っても、内部の有用部品の
再利用をはかることは当然である。)次にカメラは
(2)のプロセスにおいて内、外部の清掃作業を受け
る。清掃に先立って裏蓋30とストロボユニット40の電源
用電池Eが取り外され、除電ブラシの使用により、プラ
スチック面を傷めることなくその表面に静電的に付着し
た塵やほこりの除去が行われる。また、次工程以降にお
いて、空気中の帯電した塵やほこりが、付着しないよう
に、ユニット全体から静電気が残らないようにしておく
必要がある。
【0062】続いて機能面の点検に入り、ストロボユニ
ット40と撮影用レンズ12や対物、接眼レンズ等の光学系
ならびにシャッタユニットのチェックが行われる。
【0063】(3)のプロセスにおけるストロボユニッ
ト40のチェックに際しては、定電圧電源を使用し、コン
デンサCの充電時間と、発光光量が測定され規定値以上
のものは再使用を可とし、以下のものは新規のものと交
換される。ストロボユニット40を内蔵しないレンズ付フ
ィルムユニットにおいては(3)のチェックが省略され
ることは勿論である。
【0064】(4)のプロセスにおける光学系のチェッ
クでは、撮影用レンズ12のピントとファインダ視野の良
否が判定される。共に良のものは再使用を可とし、否の
ものはそれぞれ新規のものと交換される。
【0065】また、(5)のプロセスにおけるシャッタ
ユニットのチェックでは、セクタ66の往復作動状況とそ
れによる露光時間の測定が行われ、必要あれば調整もし
くは新規のものと交換される。
【0066】以上の各チェック工程を経て再使用可能と
判断されたカメラには電池を装着し、再び(6)のプロ
セスにおいて図4に示した状態の未露光のフィルムFが
装填され、さらに(7)のプロセスにおいて新規の裏蓋
30を装着したのち、(8)のプロセスにおいて前述した
フィルム巻取装置によりフィルムFをスクロール室15B
に移送して巻回し、直ちに撮影を開始出来る状態とされ
る。この段階で、ストロボのストロボ性能のチェックす
る工程を入れることが望ましい。例えば、光量、配向等
のチェックがなされることが好しい。
【0067】その後カメラは(9)のプロセスにおいて
再びカートン100を装着することによって再びユーザに
提供される状態になる。
【0068】上記再使用のための製造方法の実施例は一
例であり、これらの工程が例えば、(3)と(4)、
(5)の工程が、順序を替えても達成はできる。しか
し、上記実施例の順序が最も好しい順序である。清掃工
程は、少なくともストロボユニットチェック、ファイン
ダチェック、シャッタユニットチェックの前に行なうこ
とは必要で、各チェック工程自体を信頼性を高めるため
に、必ず事前に行なうことが必要で、既述のごとく、空
気中の塵、ほこりがチェック工程中に付着しないように
各チェック工程の間に除電ブラシでの接触や、清浄化の
ための工程を入れることも好しい。
【0069】またチェック工程の順序に関しては、再使
用が不可能となる可能性のある、故障、欠陥を見つけ出
しうるチェック工程、先に行なうことによって、無駄な
チェック工程を行なわずに済むこともできる。ストロボ
ユニットが最も、劣化の激しいユニットであり、これを
清浄工程のすぐ後に位置づけた理由でもある。またスト
ロボユニットは本体ユニットと着脱し得るものであり、
早目にチェックして、交換しておき、次工程に送ること
もできる。またチェックにおいて不良と判断されたカメ
ラはリサイクルの工程にはいり、単品について例えばス
トロボユニット40単体としては良品の場合は再使用され
ることとなる。
【0070】
【発明の効果】本発明によって、清掃工程があるため、
ほこり、汚れなどの影響で、誤って不良品となってチェ
ックでアウトになったものも適正に判定されることにな
った。また使用後回収したカメラの品質・性能を実用面
から系統的に点検・整備することが可能となり、その結
果、商品上新品カメラと同様なカメラとしてリユースす
ることの出来るレンズ付フィルムユニットの製造方法が
提供されることとなった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかわるレンズ付フィルムユニットを
示す外観斜視図である。
【図2】前記ユニットの構成を示す展開斜視図である。
【図3】前記ユニットのフィルム巻上機構等を示す展開
斜視図である。
【図4】前記ユニットに装填されるフィルムの説明図で
ある。
【図5】前記ユニットのチェック項目を示す表である。
【符号の説明】
10 カメラ本体 12 撮影用レンズ 20 前カバー 21 対物レンズ 23 接眼レンズ 30 裏蓋 40 ストロボユニット 66 セクタ 100 カートン E 電池 F フィルム P1 パトローネ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 境 善一 東京都日野市さくら町1番地コニカ株式会 社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 予め未露光フィルムを撮影可能の状態に
    装填したレンズ付フィルムユニットを、ユーザが使用し
    た後前記ユニットを回収し、再度未露光フィルムを撮影
    可能の状態に装填するレンズ付フィルムユニットの製造
    方法において、回収後未露光フィルムを装填するまで
    に、清浄工程を施し、後にストロボユニット・光学系・
    シャッタのチェック工程を実施することを特徴とするレ
    ンズ付フィルムユニットの製造方法。
  2. 【請求項2】 予め未露光フィルムを撮影可能の状態に
    装填したレンズ付フィルムユニットを、ユーザが使用し
    た後前記ユニットを回収し、再度未露光フィルムを撮影
    可能の状態に装填するレンズ付フィルムユニットの製造
    方法において、外観チェックにより、所定レベル以下の
    レンズ付フィルムユニットを除外し、他のユニットのみ
    清浄工程を施し、ストロボユニット、光学系、シャッタ
    の順にチェック工程を実施することを特徴とするレンズ
    付フィルムユニットの製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000305221A (ja) * 1999-04-23 2000-11-02 Konica Corp レンズ付きフィルムユニット、及びその製造方法

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