JP3136365B2 - 撮影ユニットの製造方法 - Google Patents

撮影ユニットの製造方法

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JP3136365B2
JP3136365B2 JP04025338A JP2533892A JP3136365B2 JP 3136365 B2 JP3136365 B2 JP 3136365B2 JP 04025338 A JP04025338 A JP 04025338A JP 2533892 A JP2533892 A JP 2533892A JP 3136365 B2 JP3136365 B2 JP 3136365B2
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  • Structure And Mechanism Of Cameras (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、予めフィルム(ハロゲ
ン化銀カラー感光材料)が撮影可能の状態に装填されて
いて直ちに撮影できる撮影ユニットの製造方法に関す
る。
【0002】
【発明の背景】近年、簡易なプラスチック製カメラにハ
ロゲン化銀カラー感光材料を装填した状態で販売され
る、所謂レンズ付フィルムユニット(以下本カメラとも
いう)が普及して来ている。これは、通常のカメラにフ
ィルムを装填する煩わしさや装填ミスによる失敗から解
放し、又、その簡便性から写真撮影機会の増大をもたら
した。又、撮影目的に合わせてストロボ付き、望遠型、
超広角型などが開発、実用化されている。
【0003】レンズ付フィルムユニットは周知の如くメ
ーカーにより予め感光材料が装填された簡易型カメラで
あって、ユーザーは装填された1本の感光材料の撮影に
のみ使用し、撮影終了後にはレンズ付フィルムユニット
は感光材料を収めたままの状態で現像所に送られるもの
であることから、カメラは極めてシンプルな構造に造ら
れており低価格化が図られている。
【0004】したがってレンズ付フィルムユニット本体
および一部の部品は軽量なプラスチックでできており、
携帯に便利であると言う長所も備えている。
【0005】レンズ付フィルムユニットは通常、ユーザ
ーが撮影後、露光済みフィルムが入ったままの状態で現
像所に送られ、そこでフィルムがカメラ本体部から分離
されて現像、プリントされ、ユーザーに渡される。一方
カメラ本体部は現像所から回収されて一部または全部が
再資源化のために破砕される。
【0006】回収されたカメラ本体部にそのまま未露光
フィルムを再装填して、再度レンズ付フィルムユニット
としてユーザーに供給する方法が最も有効な再利用方法
(リユース)であり、望まれている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、一度ユ
ーザーが使用し回収されたカメラ本体部に未露光フィル
ムを装填し市場に供給すると、該レンズ付フィルムユニ
ットによって得られた写真は、すり傷が発生したり、塵
やほこりによると見られる斑点状のムラが発生したり、
著しくカビが発生したり、さらには原因不明のかぶり、
減感、変色などが発生したりして、好ましくないことが
わかった。
【0008】一般的には、回収後にカメラ本体部の清
掃、殺菌、消毒を行なえばよいが、主にプラスチックで
構成され、かつ複雑構造のカメラ本体部に吸着してい
る、ほこり、塵、砂等をブラシ処理やエアーの吹き付け
だけでは効果が小さいばかりか、表面や内部に損傷を与
えたり、金属部品や電気部品を劣化させたり、さらには
装填される未露光フィルムの物理特性に悪影響を与えた
りして実用に耐えない。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、面
枠を挟んで一方の側にパトローネを収納するパトローネ
室を、他方の側に前記パトローネから引き出して巻回し
た未露光のフィルム裸の状態で収納するスクロール室を
有し、予め未露光フィルムを撮影可能の状態に装填した
撮影ユニットの製造方法において、ユーザーが使用して
フィルムを取り出した後回収したカメラ本体部から裏蓋
を取り外す工程と、前記裏蓋が取り外されたカメラ本体
部にイオン化した空気または不活性ガスからなる除電エ
アーを吹き付けて脱塵処理する工程とを有することを特
徴とする撮影ユニットの製造方法によって達成された。
また、前記裏蓋を取り外す工程の前に、前記カメラ本体
部の外部に設けられたカバー部材を取り外す工程を有し
ていてもよい。
【0010】本発明において用いられる除電エアーと
は、イオン化した空気または不活性ガスのことであり、
除電エアーを回収されたカメラ本体部に吹き付けること
によって静電気を中和し、カメラ本体部に損傷を与える
ことなく確実に、ほこり、塵、砂等を除去することがで
きる。
【0011】除電エアー発生装置としては市販のものが
利用でき、エアーガンタイプのもの、ブロワータイプの
ものなどがある。
【0012】より具体的な脱塵処理工程は、コンベアー
上を連続的に流れる回収カメラ本体部に対して、複数の
方向から除電エアーを吹き付け、除去されたほこり、
塵、砂等は排気口から工程外に排出される態様が好まし
い。
【0013】本発明においては、上記除電エアーを用い
ることによって脱塵処理が可能であるが、必要に応じて
脱塵処理工程に超音波発生装置のような適度な物理的刺
激を与える装置を併用しても良い。
【0014】
【実施例】図1は本発明の撮影ユニットであるレンズ付
フィルムユニットの外観を示したもので、本カメラには
予め35mmフィルム(J135)を装填した形で提供され、
撮影終了後には巻戻しをすることなくフィルムをカメラ
に収めたままの状態でメーカーサイドに送られてフィル
ムがカメラより取出され、フィルムの現像とプリントが
行われる。
【0015】本カメラに使用される未露光フィルムはI
SO感度400のフィルムでスプールに巻付けた状態で装
填され、撮影の都度巻上げによってパトローネ内に巻込
まれるようになっている。従ってメーカーサイドにおい
ては撮影済のフィルムを明室において本カメラから取出
すことが出来る。
【0016】また、撮影済フィルムの取出しは裏蓋の一
部を折曲げることにより容易に可能であり、従ってカメ
ラ部分についてのチェックを行い新たに未露光フィルム
を装填して裏蓋を交換すれば再使用することが可能とな
る。
【0017】本カメラに装填されるパトローネとスプー
ルは、一般に使用されるパトローネ(JISK7528)と
スプールに比して外径寸法の小さい外径が20.6mmのパト
ローネとスプール径が9mmのスプールが用いられる。
【0018】その結果、カメラの總厚さを24mm前後に抑
えることが可能となり、超薄型のコンパクトカメラを実
現している。
【0019】前記カメラはその外面の一部に、商品名や
簡単な使用方法等を表示した厚紙製のカートン(紙カバ
ー)を装着して提供される。
【0020】図2は本カメラの構成を示す展開図であ
る。
【0021】10,20および30はそれぞれ本カメラの主要
構成部材であるカメラ本体、前カバーおよび裏蓋であ
り、また50はフィルム巻上ユニットである。
【0022】前記カメラ本体10は単体時においてフィル
ム巻上ユニット50を構成する各部材が装着され、さらに
シャッタ羽根を収めるシャッタケース11が取付けられ
る。
【0023】前記シャッタケース11は両側部に突設した
爪11Aをカメラ本体10前面の係止部10Aに係合して固定
され、シャッタ羽根をフィルム巻上ユニット50に連係さ
せる。
【0024】さらに前記シャッタケース11の前面には焦
点距離f=30mmの単玉レンズで、絞りはF9.5の固定絞
りである撮影用レンズ12が落し込まれ、ガイドピン11B
に係合する摺割13Aを備えたレンズ押え13によってカバ
ーされる。
【0025】前記のカメラ本体10とシャッタケース11
は、前述の前カバー20、裏蓋30を含めて何れも若干の弾
性を備える黒色艶消のプラスチック材によって形成され
ている。
【0026】前記のレンズ押え13のカメラ本体10への固
定一体化は、前記前カバー20のカメラ本体10への装着に
よって完成される。
【0027】前記前カバー20はカメラ本体10への装着に
先立って予めその前面にファインダの対物レンズ21を落
し込み、化粧カバー22の係合によって固定している。前
記化粧カバー22は背面にガイドピン22Aと4本の爪22B
を突設していて、それぞれ前カバー20前面の穴20Aと4
個所の係止部20Bに係合して取付けられる。
【0028】前記前カバー20はさらに背面にファインダ
の接眼レンズ23を係合して撮り取付けた上でカメラ本体
10の前面に装着される。このようにして対物レンズ21と
接眼レンズ23をもって逆ガリレオファインダを構成して
いる。
【0029】前記前カバー20は背面に穴20Cと爪20Dと
さらに3個所の係止部20Eを備えていて、それぞれをカ
メラ本体10前面のガイドピン10Eと爪10Fおよび側面の
係止部10Gに係合して取付けられる。
【0030】前記前カバー20のカメラ本体10への係合装
置により、前記のレンズ押え13がカメラ本体10に対して
固定される。
【0031】前カバー20と装着した前記カメラ本体10
は、その背面に形成したパトローネ室とスクロール室
(何れも図示せず)にそれぞれパトローネP1と未露光
フィルムFを巻回したスプールS2が装填される。
【0032】前記フィルムFはその先端をパトローネP
1内のスプールに係止し、パトローネP1内に巻込みの
出来る状態で装填される。
【0033】フィルムFを装填した前記カメラ本体10の
背面には裏蓋30が装着されて前記フィルムFの遮光とピ
ント面位置への規制が保たれる。
【0034】前記裏蓋30はその前面に爪30Aと30B、側
面に係止用の穴30Cと30Dを備えていて、カメラ本体10
への装着に当り、爪30Aと30Bがカメラ本体10の係止部
10Hと10Jに、一方穴30Cと30Dがカメラ本体10の爪10
Kと10Lに係合して固定される。
【0035】次に前記のフィルム巻上機構50、セクタチ
ャージ機構60、フィルムカウンタ機構70の各細部につい
て説明する。
【0036】図3は前記の各機構部を本カメラの背面側
より見た角度で示したもので、図4は本カメラに装填さ
れるフィルムとパトローネを示したものである。
【0037】図3において、10はフィルム巻上機構等を
備えているユニットでカメラ本体である。前記カメラ本
体10には、露光部である画面枠16を挟んで両側の同一平
面内に、フィルム巻取用およびフィルム装填用の2つの
収納室としてパトローネ室15Aおよびスクロール室15B
が設けられていて、図4に示す収納容器であるパトロー
ネP1に巻き込まれたJ135フィルムFLが装填される
ようになっている。
【0038】本実施例の本カメラに使用されるフィルム
FLは、一般のカメラ同様ロールフィルムJ135を、パ
トローネを収納容器として予め暗室内等でパトローネP
1のスプールS1にその端部を固定して所定駒数が撮影
可能の長さ巻き込み、パトローネP1のフィルム引き出
し口からは一定の長さフィルムが出た状態となってい
る。この状態のフィルムをカメラに装填することになる
が装填方法について次に述べる。
【0039】パトローネP1をパトローネ室15Aに、パ
トローネP1のスプールS1が巻上用フォーク52の二叉
部に係合する様に装填する。一方、スプールS2もスク
ロール室15Bに挿入する。そして、本実施例においては
フィルムFLのフィルムノッチャFNの先端が、下側レ
ール面の下部の指標17Aに合う迄フィルムFLを引き出
し、フィルムFLの先端をスプールS2のスリットSL
に差し込んでフィルムFLのパーフォレーションPを爪
Hに係止する。
【0040】次に、裏蓋30を被せて蓋をし光密にする。
そして、この状態の本カメラをフィルム巻取装置に取り
付け、フィルムFLをスクロール室15BのスプールS2
に巻き取ってフィルムの装填は終ることになる。すなわ
ち、この様にフィルムFLを装填することによりフィル
ムFLは撮影毎に順次パトローネP1の中に巻き込まれ
ることになり、所定駒数の撮影が終了した後本実施例に
おいては2駒の空送りを行なうと、フィルムFLの先端
部はパトローネ内に巻き込まれることなく必要長さを残
して撮影済みフィルムはパトローネP1の中に巻き込ま
れることになる。従って、このパトローネは明室におい
て本カメラから取り出すことが出来る。
【0041】次に、本体部の機構を説明する。
【0042】前記カメラ本体10には撮影用レンズ12を始
めとするフィルム巻上機構50、セクタチャージ機構60、
それにフィルムカウンタ機構70の主要機構が組み込まれ
ている。
【0043】まず、フィルム巻上機構、セクタチャージ
機構の説明を行う。
【0044】51はフィルム巻上ノブで、前述の様に装填
されたフィルムFLはフィルム巻上ノブ51を反時計方向
に回すことによって巻き上げられる。フィルムFLのパ
ーフォレーションPと噛み合っている8枚歯のスプロケ
ット歯車54と同軸の、下部に扇形カム部55Bを有するカ
ム55は、フィルムの巻上げによって反時計方向に丁度1
回転する様になっている。
【0045】すなわち、フィルムはスプロケット歯車の
歯数である8ヶのパーフォレーションの長さを1駒とし
て巻き上げられ、駒サイズはいわゆるフルサイズの駒サ
イズで24×36mmである。
【0046】カム55の反時計方向の回転により、前述の
様に当然のことながら扇形カム部55Bも反時計方向に
回転し、その過程で扇形カム部55Bによりチャージレバ
ー61を、チャージレバー軸63を回転軸として反時計方向
に付勢するチャージレバーバネ64のばね力に抗して時計
方向に回転し、チャージレバー61に設けられた三角形状
のケトバシ61Cにより、セクタレバー65の立上り部65B
を押圧し、やがて立上り部65Bを乗り越えて図示の状態
の様にセクタチャージ機構をチャージする。
【0047】セクタレバー65のピン65Cとカメラ本体10
に設けたピン18Cの間にはセクタバネ67が張設してあ
り、セクタバネ67による引張力により、セクタレバー65
の長穴を摺動回動自在に案内するカメラ本体10に設けた
ピン18Bに前記長穴の左端を当接し、且つセクタレバー
65に設けられた腕板65Dをカメラ本体10に設けたピン18
Eに当接する様になっている。またカメラ本体10に設け
たセクタピン18Dにより軸支されたセクタ66を作動する
セクタ駆動ピン65Aがセクタ66の二叉部に挿入されてい
る。
【0048】後述する様に、撮影終了後のカムストッパ
62の突出部62Dは、カム55の溝部55Aより抜けており、
巻上ストッパ57の腕部57Aは、図示の状態から変化して
チャージレバー61の腕部61A及びカムストッパ62の腕部
62Aの各エッジより外れ、時計方向に付勢する巻上スト
ッパバネ58のばね力により前記腕部61Aの端面に当接し
ている。そして、フィルム巻上げによりカム55が前述の
様に丁度1回転してカム55の溝部55Aが最初の位置に戻
ると、チャージレバーバネ64の先端水平部によるカムス
トッパ62を時計方向に付勢するばね力によりカムストッ
パ62の突出部62Dは前記溝部55Aに飛び込むことに
なる。そして、この飛び込み作動により、この時点では
カムストッパ62の腕部62Aの端面に係止されていた巻上
ストッパ57の腕部57Aの係止が外れる。
【0049】フィルム巻上ノブ51の外周円筒面はラチェ
ット歯車となっており、前記係止の外れにより巻上スト
ッパ57の先端のV形突起部が、巻上ストッパバネ58の前
記ばね力により前記ラチェット歯車51Aの歯溝にとび込
み、フィルム巻上ノブ51の反時計方向の巻上げ回転を阻
止することになる。すなわち、フィルムの巻き上げ完了
によりフィルム巻上ノブ51はそれ以上の巻上回転を阻止
されることになる。
【0050】また、カメラ本体10には樹脂材の弾性を利
用した逆転防止爪53の先端が前記ラチェット歯車51Aに
圧接されており、フィルム巻上ノブ51の巻上反対方向の
回転は阻止する様になっている。
【0051】前カバー20のレリーズ釦25を押すことによ
りレリーズ釦25の裏面に植設されたレリーズ釦ピン25A
の先端は矢印A方向に作動する。すなわち、前カバー20
をカメラ本体10に取り付けた時は、図において巻上ノブ
51上に記した矢印A方向のレリーズ釦ピン25Aの先端の
作動により巻上ストッパ57は巻上ストッパバネ58の前記
ばね力に抗して反時計方向に回転する。そして、巻上ス
トッパ57の腕部57Aの端面よりチャージレバー61の腕部
61Aのエッジが外れてチャージレバー61が、従ってカム
ストッパ62がチャージレバーバネ64のばね力により反時
計方向に回転する。
【0052】そして、セクタバネ67より強力なチャージ
レバーバネ64のばね力によるチャージレバー61の反時計
方向の回転により、チャージレバー61の前記ケトバシ61
Cは、セクタレバー65の立上り部65Bをたたき、そして
立上り部65Bから外れる。従ってセクタレバー65はセク
タレバーの長溝中のピン18Bを中心に、セクタバネ67の
引張力に抗して時計方向に回転し、そしてセクタバネ67
の引張力により元に戻る。従って、セクタ駆動ピン65A
はセクタ66をセクタピン18Dを中心に回転してフィルム
に露光を与えた後閉じることになる。
【0053】セクタ66の開閉によって行われるシャッタ
スピードは1/100secの固定シャッタスピードに設定さ
れている。
【0054】一方、カムストッパ62も前記の様にチャー
ジレバー61と一緒に反時計方向に回転し、カムストッパ
62の突出部62Dはカム55の溝部55Aより抜けることにな
る。そこでレリーズ釦の押圧を止めても、巻上ストッパ
57の腕部57Aは巻上ストッパバネ58のばね力により時計
方向に付勢されているが、チャージレバー61の腕部61A
の端面に阻止されて停止し、巻上ストッパ57の先端のV
形突起部は巻上ノブ51のラチェット歯車51Aを係止しな
い。従って次のフィルム巻上げが可能となる。
【0055】次に、フィルムカウンタ機構について説明
する。
【0056】72は前述の様に、スプロケット歯車54と一
体的に回転するカム55に植設されたカム軸56の上方先端
に設けられたV溝56Aと噛み合い、フィルムが1駒巻き
上げられカム軸56が1回転する毎に1歯ずつ時計方向に
回転する指数盤歯車である。
【0057】指数盤歯車72の上面には指数盤71が貼り付
けられ、フィルムの撮影可能残数を前カバー20の上面の
フィルムカウンタ窓26より表示する様になっている。
【0058】指数盤歯車72の下面には突出部72Aが設け
られ、所定駒数の撮影が終了後の次のフィルム巻き上げ
により、前記突出部72Aはチャージレバー61の突出部61
Eとカムストッパ62の別の突出部62Eの間に割って入り
込む様になっている。そして、突出部72Aが両突出部61
E、62Eの間に入り込むことにより、フィルムが1駒分
巻き上げられ、カム55が1回転してセクタのチャージが
終了しても前記両突出部61E、62Eが指数盤歯車72の突
出部72Aに動きを阻止されて、チャージレバー61は作動
出来ないしカムストッパ62の突出部62Dもカム55の溝部
55Aには飛び込めないことになる。そして、カムストッ
パ62の腕部62Aの端面に巻上ストッパバネ58の前記ばね
力により巻上ストッパ57の腕部57Aが当接し、巻上スト
ッパ57の先端のV形突起部はラチェット歯車51Aを係止
しないし、またチャージレバー61を作動してセクタを開
閉してフィルムに露光を与えることも出来ない。
【0059】この様にして、本実施例においては2駒の
フィルムの空送りが行なわれると、指数盤歯車72は2歯
分回転するが、この回転により指数盤歯車72の突出部72
Aは、前記突出部61Eをいぜん押さえてチャージレバー
61の動きは阻止するが、カムストッパ62の別の突出部62
Eからは外れる様になっている。従って前記突出部62D
はカム55の溝部55Aに飛びこみ、巻上ストッパ57の係止
が外れ巻上ストッパ57による巻上ノブ51の係止が行なわ
れ、フィルムの巻上は出来なくなる。そして前述の様に
チャージレバー61の動きは阻止されているのでフィルム
への露光も出来ない。この様にしてフィルム先端のベロ
がパトローネの中に巻き込まれてしまうことは防止され
必要長さのベロが確保される。従ってカメラのコンパク
ト化のため、外径寸法の小さいパトローネを使用しても
現像時のパトローネからのフィルム引き出しに問題はな
い。
【0060】以上説明した実施例のレンズ付フィルムユ
ニットはプラスチック材料を有効に利用し、薄型に形成
して重量の軽減をはかり、総重量は85g以下にまとめら
れている。
【0061】本発明においては、例えば図1〜3に示さ
れるレンズ付フィルムユニットにおいて露光済フィルム
をパトローネごと抜き取った後のカメラ本体部が現像所
から回収された後、前述の除電エアーを用いた脱塵処理
が行なわれる。
【0062】この処理を施す前に、図1に示されるカー
トンが除去されていることが好ましい。また裏ブタの一
部または全部が除去されていてカメラ本体部の内部まで
上記処理が有効に作用するように配慮されていることが
好ましい。
【0063】本発明はパトローネにカラー感光材料を巻
取る方式に限定するものではない。例えば図5に示すよ
うなカメラ部分(b)とカートリッジ部分(a)からな
り、該カートリッジ部分がカメラ部分と着脱可能であっ
てカートリッジ部分がカメラ部分裏蓋を兼ねる方式のも
のでもよい。図において、521はフィルムを内蔵したカ
ートリッジ部で、522は撮影ユニットの本体部、523は撮
影レンズで、524はシャッタ及び固定絞りで、525は前記
のカートリッジ部521を撮影ユニットの本体部522に係止
し、撮影可能の状態とする係止部である。かかる構成の
レンズ付フィルムユニットはカメラ部分の再使用(リユ
ース)、カートリッジ部分の再利用(リサイクル)にお
いてメリットが大きい。
【0064】本発明においては、実施例で説明したよう
に軽量化、低コストのために撮影ユニットの本体および
部品の一部はプラスチック製であることが好ましい。好
ましいプラスチックの条件としては、遮光性に優れる
こと、感光材料の写真特性への影響が少ないこと、
再生使用が容易であること、を満足していれば公知のも
のが利用できる。好ましい具体例として、カーボンブラ
ックや顔料を添加して遮光性を付与したポリスチレン、
ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、ポリ
メチルメタクリレート、ポリエチレンテレフタレート、
酢酸セルロースエステル、及びこれらの共重合体が挙げ
られる。
【0065】本発明のレンズ付フィルムユニットは実施
例で示したようなカートン(カバー)を設けることが好
ましい。
【0066】カバーの材質としては衝撃を吸収できるも
の、例えば紙、スポンジ、ゴム、皮革、布等が好まし
い。カバーの形状は問わないが、帯状又は箱状のものが
好ましく、撮影ユニットのレンズ部、ファインダ部、シ
ャッタボタン部、フィルム巻上げ部等の機能や作動に支
障がないように穴をあけたカバーが好ましい。
【0067】本発明のレンズ付フィルムユニットは、製
造後、使用までの間、プラスチックケースや防湿性の袋
等によって密封包装されることが好ましい。密封包装さ
れる内は25℃での相対湿度が30〜70%、好ましくは40〜
60%、特に好ましくは45〜55%であり、更に不活性ガ
スの充填によって酸素分圧を大気より低くすることもで
きる。
【0068】
【発明の効果】本発明の製造方法によるときは、再利用
であるにも拘らず、脱塵が充分なされていて、新規の撮
影ユニットと同様何等支障なくユーザーに提供され、撮
影された結果は良好な写真が得られることとなった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のレンズ付フィルムユニットの一実施例
を示す外観斜視図である。
【図2】図1に示した実施例の全体構成の分解斜視図を
示したものである。
【図3】図1に示した実施例の機構部の分解斜視図を示
したものである。
【図4】本実施例に用いられるフィルムとパトローネを
示す斜視図である。
【図5】他の実施例の断面図を示したものである。
【符号の説明】
10 カメラ本体 12 撮影レンズ 21 対物レンズ(ファインダ) 23 接眼レンズ(ファインダ) 66 セクタ(シャッタ羽根) FL フィルム P1 パトローネ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−199350(JP,A) 特開 平4−51147(JP,A) 特開 昭55−15620(JP,A) 実開 平2−7648(JP,U) 実開 昭61−130391(JP,U) 実開 昭61−143687(JP,U) 実開 平1−107850(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03C 3/00 575 G03C 3/00 590 G03B 17/04

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 面枠を挟んで一方の側にパトローネを収
    納するパトローネ室を、他方の側に前記パトローネから
    引き出して巻回した未露光のフィルム裸の状態で収納す
    るスクロール室を有し、予め未露光フィルムを撮影可能
    の状態に装填した撮影ユニットの製造方法において、ユ
    ーザーが使用してフィルムを取り出した後回収したカメ
    ラ本体部から裏蓋を取り外す工程と、前記裏蓋が取り外
    されたカメラ本体部にイオン化した空気または不活性ガ
    スからなる除電エアーを吹き付けて脱塵処理する工程と
    を有することを特徴とする撮影ユニットの製造方法。
  2. 【請求項2】 前記裏蓋を取り外す工程の前に、前記カ
    メラ本体部の外部に設けられたカバー部材を取り外す工
    程を有することを特徴とする請求項1記載の撮影ユニッ
    トの製造方法。
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