JP2949387B2 - レンズ付フィルムユニット - Google Patents

レンズ付フィルムユニット

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JP2949387B2
JP2949387B2 JP4008690A JP869092A JP2949387B2 JP 2949387 B2 JP2949387 B2 JP 2949387B2 JP 4008690 A JP4008690 A JP 4008690A JP 869092 A JP869092 A JP 869092A JP 2949387 B2 JP2949387 B2 JP 2949387B2
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良隆 山田
寿彦 木村
賢 石田
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B2219/00Cameras
    • G03B2219/02Still-picture cameras
    • G03B2219/04Roll-film cameras
    • G03B2219/045Roll-film cameras adapted for unloading the film in the processing laboratory, e.g. disposable, reusable or recyclable cameras

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  • Structure And Mechanism Of Cameras (AREA)
  • Silver Salt Photography Or Processing Solution Therefor (AREA)
  • Stroboscope Apparatuses (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、予めフィルム(ハロゲ
ン化銀カラー感光材料)が撮影可能の状態に装填されて
いて直ちに撮影できるストロボを内蔵したレンズ付フィ
ルムユニットに関する。
【0002】
【発明の背景】近年、簡易なプラスチック製カメラにハ
ロゲン化銀カラー感光材料を装填した状態で販売され
る、レンズ付フィルムユニット(以下本カメラともい
う)が普及して来ている。これは、通常のカメラにフィ
ルムを装填する煩わしさや装填ミスによる失敗から解放
し、又、その簡便性から写真撮影機会の増大をもたらし
た。又、撮影目的に合わせてストロボ付き、望遠型、超
広角型などが開発、実用化されている。
【0003】レンズ付フィルムユニットは周知の如くメ
ーカーにより予め感光材料が装填された簡易型カメラで
あって、ユーザーは装填された1本の感光材料の撮影に
のみ使用し、撮影終了後にはレンズ付フィルムユニット
は感光材料を収めたままの状態で現像所に送られるもの
であることから、カメラは極めてシンプルな構造に造ら
れており低価格化が図られている。
【0004】従って、これらのレンズ付フィルムユニッ
トは低コストを指向する余り、通常のカメラと異なり駆
動系、光学系、電気系が大幅に簡易化されているため
に、現像仕上がり、プリント品質に不満足な点が多く改
善が望まれている。
【0005】特に、簡易ストロボにより撮影して得られ
た写真プリントは人物の肌の色が青味がかったものが多
く、問題となっている。原因としては、ストロボの色温
度が高いことがある。光学系に紫外線吸収フィルタを用
いることによって改善させる方向であるが、紫外線吸収
フィルタを用いるだけでは、逆に人物の肌の色が黄ばん
でしまったり、また感度低下を招き好ましくない。
【0006】
【発明の目的】本発明は、簡易なレンズ付フィルムユニ
ットであってもストロボ撮影での色再現が劣化する確率
が低く、かつ画像が優れ、ユーザーに満足してもらえる
写真が得られるレンズ付フィルムユニットを提供するこ
とを目的とする。
【0007】
【発明の構成】本発明の目的は、固定焦点、固定絞り、
固定シャッタスピードおよび内蔵ストロボを有し、予め
未露光フィルムを撮影可能の状態に装填したレンズ付フ
ィルムユニットにおいて、該内蔵ストロボのストロボパ
ネルの410nmでの分光透過率が10%以上50%以下であ
り、かつ前記フィルムの青感性分光感度分布において、
410nmにおける感度が最高青感度波長λBmaxにおける感
度の70%以上95%以下であることを特徴とするレンズ付
フィルムユニットによって達成された。
【0008】本発明においてストロボパネルとは、図1
又は図2に示すように、ストロボ発光管の前面に位置す
る光透過性のパネルであり、発光管のカバーを兼ねてい
る場合が多い。本発明においてストロボパネルの分光透
過率が波長410nmで10%以上50%以下であるが、好まし
くは15%以上40%以下、特に好ましくは20%以上40%以
下である。さらに、波長420nmでの分光透過率が50%以
上、好ましくは65%以上であり、400nmでの分光透過率
が20%以下、好ましくは10%以下であることによって本
発明の効果が大きくなる。本発明の分光透過率を達成す
るためには、所望の分光透過率をしめす透明のガラスや
プラスチックを用いても良いし、所望の分光透過率をし
めす物質、たとえば紫外線吸収剤などをガラスやプラス
チック中に添加混練したり、表面にコーティングしたり
してもよい。
【0009】本発明において、予め撮影可能の状態に装
填された未露光フィルム(ハロゲン化銀カラー感光材
料)は、その青感性分光感度分布において、410nmにお
ける感度が最高青感度波長λBmaxにおける感度の70%以
上95%以下好ましくは75%以上90%以下、特に好ましく
は78%以上88%以下であることによって効果を発揮す
る。95%より大きいと得られたプリント画像の人物の肌
色が青みがかってしまうし、逆に70%より小さいと黄ば
んでしまう。
【0010】ここで分光感度分布は、分光露光後イース
トマンコダック社製ネガフィルム用処理液C−41によっ
て現像処理したのち、ステータスM相当条件で最小濃度
+1.0の点の感度(特定な濃度を得るために必要な露光
量ergs/cm2の逆数)の分布を示したものである。
【0011】本発明の分光感度分布を得るためには、ハ
ロゲン化銀カラー感光材料に対して公知の方法すなわち
ハロゲン化銀粒子の選定、化学増感の調整、増感色素の
選定、染料の選定、紫外線吸収剤の選定などによって実
施することができる。
【0012】本発明のハロゲン化銀カラー感光材料の構
成としては、公知のものがすべて利用できる。
【0013】本発明におけるハロゲン化銀乳剤は、リサ
ーチ・ディスクロージャー308119(以下RD308119と略
す)に記載されているものを用いることができる。下表
に記載箇所を示す。
【0014】
【表1】
【0015】本発明において、ハロゲン化銀乳剤は、物
理熟成、化学熟成及び分光増感を行ったものを使用す
る。このような工程で使用される添加剤は、リサーチ・
ディスクロージャーNo.17643,No.18716及びNo.308119
(それぞれ、以下RD17643,RD18716及びRD308119と略
す)に記載されている。
【0016】表2に記載箇所を示す。
【0017】
【表2】
【0018】本発明に使用できる公知の写真用添加剤も
上記リサーチ・ディスクロージャーに記載されている。
表3に関連のある記載箇所を示す。
【0019】
【表3】
【0020】本発明には種々のカプラーを使用すること
ができ、その具体例は、上記リサーチ・ディスクロージ
ャーに記載されいる。表4に関連ある記載箇所を示す。
【0021】
【表4】
【0022】本発明に使用する添加剤は、RD308119XIV
に記載されている分散法などにより、添加することがで
きる。
【0023】本発明においては、前述RD17643、28頁,R
D18716、647〜8頁及びRD308119のXIXに記載されている
支持体を使用することができる。
【0024】本発明の感光材料には、前述RD308119VII
−K項に記載されているフィルタ層や中間層等の補助層
を設けることができる。
【0025】本発明の感光材料は、前述RD308119VII−
K項に記載されている順層、逆層、ユニット構成等の様
々な層構成をとることができる。
【0026】本発明は、一般用もしくは映画用のカラー
ネガフィルム、スライド用もしくはテレビ用のカラー反
転フィルム、カラーポジフィルムに代表される種々の撮
影用カラー感光材料に適用することができる。
【0027】本発明の感光材料は前述RD17643、28〜29
頁,RD18716、647頁及びRD308119のXIXに記載された通
常の方法によって、現像処理することができる。
【0028】図6は感光材料の分光感度曲線を示したも
ので、図6(a)は本発明による感光材料例の分光感度
曲線を示したもので、図6(b)は本発明外の感光材料
例について示したものである。
【0029】
【実施例】図1は本発明のレンズ付フィルムユニットの
外観を示したもので、本カメラには予め35mmフィルム
(J135)を装填した形で提供され、撮影終了後には巻
戻しをすることなくフィルムをカメラに収めたままの状
態でメーカーサイドに送られてフィルムがカメラより取
出され、フィルムの現像とプリントが行われる。
【0030】本カメラに使用される未露光フィルムはI
SO感度400のカラーフィルムで、青感性分光感度分布
において、410nmにおける感度が最高青感度波長λBmax
における感度の70%以上95%以下の特性をもったもの
で、スプールに巻付けた状態で装填され、撮影の都度巻
上げによってパトローネ内に巻込まれるようになってい
る。従ってメーカーサイドにおいては撮影済のフィルム
を明室においてカメラから取出すことが出来る。
【0031】また、撮影済フィルムの取出しは裏蓋の一
部を折曲げることにより容易に可能であり、従ってカメ
ラ部分についてのチェックを行い新たに未露光フィルム
を装填して裏蓋を交換すれば再使用することが可能とな
る。
【0032】本カメラに装填されるパトローネとスプー
ルは、一般に使用されるパトローネ(JISK7528)と
スプールに比して外径寸法の小さい外径が20.6mmのパト
ローネとスプール径が9mmのスプールが用いられる。
【0033】その結果、カメラの總厚さを24mm前後に抑
えることが可能となり、超薄型のコンパクトカメラを実
現している。
【0034】前記カメラはその外面の一部に、商品名や
簡単な使用方法等を表示した厚紙製のカートン(紙カバ
ー)を装着して提供される。
【0035】図2は本カメラの構成を示す展開図であ
る。
【0036】10,20および30はそれぞれ本カメラの主要
構成部材であるカメラ本体、前カバーおよび裏蓋であ
り、また40は内蔵されるストロボユニットさらに50はフ
ィルム巻上ユニットである。
【0037】前記カメラ本体10は単体時においてフィル
ム巻上ユニット50を構成する各部材が装着され、さらに
シャッタ羽根を収めるシャッタケース11が取付けられ
る。
【0038】前記シャッタケース11は両側部に突設した
爪11Aをカメラ本体10前面の係止部10Aに係合して固定
され、シャッタ羽根をフィルム巻上ユニット50に連係さ
せる。
【0039】さらに前記シャッタケース11の前面には焦
点距離f=30mmの単玉レンズで絞りはF9.5の固定絞り
である撮影用レンズ12が落し込まれ、ガイドピン11Bに
係合する摺割13Aを備えたレンズ押え13によってカバー
される。
【0040】前記のカメラ本体10とシャッタケース11
は、前述の前カバー20、裏蓋30を含めて何れも若干の弾
性を備える黒色艶消のプラスチック材によって形成され
ている。
【0041】一方前記ストロボユニット40は、カメラ本
体10前面のガイドピン10Bと10Cにそれぞれ係合する基
板上の穴40Aと40Bを基準として装着支持される。
【0042】前記ストロボユニット40は一体とする上下
の電池接片41をカメラ本体10上下のスリット穴10Dを挿
通してカメラ本体10の背面の電池室に突出させてストロ
ボ充電電源としての単3電池である電源電池Eを挟持す
る。
【0043】また一体とするメインコンデンサCは前記
シャッタケース11下部に形成したコンデンサ室に格納さ
れる。
【0044】前記のレンズ押え13とストロボユニット40
のカメラ本体10への固定一体化は、前記前カバー20のカ
メラ本体10への装着によって完成される。
【0045】前記前カバー20はカメラ本体10への装着に
先立って予めその前面にファインダの対物レンズ21を落
し込み、化粧カバー22の係合によって固定している。前
記化粧カバー22は背面にガイドピン22Aと4本の爪22B
を突設していて、それぞれ前カバー20前面の穴20Aと4
個所の係止部20Bに係合して取付けられる。
【0046】前記前カバー20はさらに背面にファインダ
の接眼レンズ23を係合して取付けた上でカメラ本体10の
前面に装着される。このようにして対物レンズ21と接眼
レンズ23をもって逆ガリレオファインダを構成してい
る。
【0047】前記前カバー20は背面に穴20Cと爪20Dと
さらに3個所の係止部20Eを備えていて、それぞれをカ
メラ本体10前面のガイドピン10Eと爪10Fおよび側面の
係止部10Gに係合して取付けられる。
【0048】前記前カバー20のカメラ本体10への係合装
置により、前記のレンズ押え13ならびにストロボユニッ
ト40がカメラ本体10に対して固定される。
【0049】該ストロボユニット40には、ストロボ発光
管の前面にカバーを兼ねた光透過性のパネル45が設けら
れていて、ストロボ発光光はパネル45を透過して被写体
への照射がなされる。実施例のパネル45はプラスチック
中に紫外線吸収剤を添加混練して成形したもので、分光
透過率は波長410nmにおいて20%以上35%以下となるよ
うにしたものである。なおストロボユニット40のガイド
ナンバーGNOは11以上14以下に設定される。
【0050】前カバー20と装着した前記カメラ本体10
は、その背面に形成したパトローネ室とスクロール室
(何れも図示せず)にそれぞれパトローネP1と未露光
フィルムFを巻回したスプールS2が装填される。
【0051】前記フィルムFはその先端をパトローネP
1内のスプールに係止し、パトローネP1内に巻込みの
出来る状態で装填される。
【0052】フィルムFを装填した前記カメラ本体10の
背面には裏蓋30が装着されて前記フィルムFの遮光とピ
ント面位置への規制が保たれる。
【0053】前記裏蓋30はその前面に爪30Aと30B、側
面に係止用の穴30Cと30Dを備えていて、カメラ本体10
への装着に当り、爪30Aと30Bがカメラ本体10の係止部
10Hと10Jに、一方穴30Cと30Dがカメラ本体10の爪10
Kと10Lに係合して固定される。
【0054】次に前記のフィルム巻上機構50、セクタチ
ャージ機構60、フィルムカウンタ機構70の各細部につい
て説明する。
【0055】図3は前記の各機構部を本カメラの背面側
より見た角度で示したもので、図4は本カメラに装填さ
れるフィルムとパトローネを示したものである。
【0056】図3において、10はフィルム巻上機構等を
備えているユニットでカメラ本体である。前記カメラ本
体10には、露光部である画面枠16を挟んで両側の同一平
面内に、フィルム巻取用およびフィルム装填用の2つの
収納室としてパトローネ室15Aおよびスクロール室15B
が設けられていて、図4に示す収納容器であるパトロー
ネP1に巻き込まれたJ135フィルムFLが装填される
ようになっている。
【0057】本実施例の本カメラに使用されるフィルム
FLは、一般のカメラ同様ロールフィルムJ135を、パ
トローネを収納容器として予め暗室内等でパトローネP
1のスプールS1にその端部を固定して所定駒数が撮影
可能の長さ巻き込み、パトローネP1のフィルム引き出
し口からは一定の長さフィルムが出た状態となってい
る。この状態のフィルムをカメラに装填することになる
が装填方法について次に述べる。
【0058】パトローネP1をパトローネ室15Aに、パ
トローネP1のスプールS1が巻上用フォーク52の二叉
部に係合する様に装填する。一方、スプールS2もスク
ロール室15Bに挿入する。そして、本実施例においては
フィルムFLのフィルムノッチャFNの先端が、下側レ
ール面の下部の指標17Aに合う迄フィルムFLを引き出
し、フィルムFLの先端をスプールS2のスリットSL
に差し込んでフィルムFLのパーフォレーションPを爪
Hに係止する。
【0059】次に、裏蓋30を被せて蓋をし光密にする。
そして、この状態の本カメラをフィルム巻取装置に取り
付け、フィルムFLをスクロール室15BのスプールS2
に巻き取ってフィルムの装填は終ることになる。すなわ
ち、この様にフィルムFLを装填することによりフィル
ムFLは撮影毎に順次パトローネP1の中に巻き込まれ
ることになり、所定駒数の撮影が終了した後本実施例に
おいては2駒の空送りを行なうと、フィルムFLの先端
部はパトローネ内に巻き込まれることなく必要長さを残
して撮影済みフィルムはパトローネP1の中に巻き込ま
れることになる。従って、このパトローネは明室におい
て本カメラから取り出すことが出来る。
【0060】次に、本体部の機構を説明する。
【0061】前記カメラ本体10には撮影レンズ12を始め
とするフィルム巻上機構50、セクタチャージ機構60、そ
れにフィルムカウンタ機構70の主要機構が組み込まれて
いる。
【0062】まず、フィルム巻上機構、セクタチャージ
機構の説明を行う。
【0063】51はフィルム巻上ノブで、前述の様に装填
されたフィルムFLはフィルム巻上ノブ51を反時計方向
に回すことによって巻き上げられる。フィルムFLのパ
ーフォレーションPと噛み合っている8枚歯のスプロケ
ット歯車54と同軸の、下部に扇形カム部55Bを有するカ
ム55は、フィルムの巻上げによって反時計方向に丁度1
回転する様になっている。
【0064】すなわち、フィルムはスプロケット歯車の
歯数である8ヶのパーフォレーションの長さを1駒とし
て巻き上げられ、駒サイズはいわゆるフルサイズの駒サ
イズで24×36mmである。
【0065】カム55の反時計方向の回転により、前述の
様に当然のことながら扇形カム部55Bも反時計方向に
回転し、その過程で扇形カム部55Bによりチャージレバ
ー61を、チャージレバー軸63を回転軸として反時計方向
に付勢するチャージレバーバネ64のばね力に抗して時計
方向に回転し、チャージレバー61に設けられた三角形状
のケトバシ61Cにより、セクタレバー65の立上り部65B
を押圧し、やがて立上り部65Bを乗り越えて図示の状態
の様にセクタチャージ機構をチャージする。
【0066】セクタレバー65のピン65Cとカメラ本体10
に設けたピン18Cの間にはセクタバネ67が張設してあ
り、セクタバネ67による引張力により、セクタレバー65
の長穴を摺動回動自在に案内するカメラ本体10に設けた
ピン18Bに前記長穴の左端を当接し、且つセクタレバー
65に設けられた腕板65Dをカメラ本体10に設けたピン18
Eに当接する様になっている。またカメラ本体10に設け
たセクタピン18Dにより軸支されたセクタ66を作動する
セクタ駆動ピン65Aがセクタ66の二叉部に挿入されてい
る。
【0067】後述する様に、撮影終了後のカムストッパ
62の突出部62Dは、カム55の溝部55Aより抜けており、
巻上ストッパ57の腕部57Aは、図示の状態から変化して
チャージレバー61の腕部61A及びカムストッパ62の腕部
62Aの各エッジより外れ、時計方向に付勢する巻上スト
ッパバネ58のばね力により前記腕部61Aの端面に当接し
ている。そして、フィルム巻上げによりカム55が前述の
様に丁度1回転してカム55の溝部55Aが最初の位置に戻
ると、チャージレバーバネ64の先端水平部によるカムス
トッパ62を時計方向に付勢するばね力によりカムストッ
パ62の突出部62Dは前記溝部55Aに飛び込むことにな
る。そして、この飛び込み作動により、この時点ではカ
ムストッパ62の腕部62Aの端面に係止されていた巻上ス
トッパ57の腕部57Aの係止が外れる。
【0068】フィルム巻上ノブ51の外周円筒面はラチェ
ット歯車となっており、前記係止の外れにより巻上スト
ッパ57の先端のV形突起部が、巻上ストッパバネ58の前
記ばね力により前記ラチェット歯車51Aの歯溝にとび込
み、フィルム巻上ノブ51の反時計方向の巻上げ回転を阻
止することになる。すなわち、フィルムの巻き上げ完了
によりフィルム巻上ノブ51はそれ以上の巻上回転を阻止
されることになる。
【0069】また、カメラ本体10には樹脂材の弾性を利
用した逆転防止爪53の先端が前記ラチェット歯車51Aに
圧接されており、フィルム巻上ノブ51の巻上反対方向の
回転は阻止する様になっている。
【0070】前カバー20のレリーズ釦25を押すことによ
りレリーズ釦25の裏面に植設されたレリーズ釦ピン25A
の先端は矢印A方向に作動する。すなわち、前カバー20
をカメラ本体10に取り付けた時は、図において巻上ノブ
51上に記した矢印A方向のレリーズ釦ピン25Aの先端の
作動により巻上ストッパ57は巻上ストッパバネ58の前記
ばね力に抗して反時計方向に回転する。そして、巻上ス
トッパ57の腕部57Aの端面よりチャージレバー61の腕部
61Aのエッジが外れてチャージレバー61が、従ってカム
ストッパ62がチャージレバーバネ64のばね力により反時
計方向に回転する。
【0071】そして、セクタバネ67より強力なチャージ
レバーバネ64のばね力によるチャージレバー61の反時計
方向の回転により、チャージレバー61の前記ケトバシ61
Cは、セクタレバー65の立上り部65Bをたたき、そして
立上り部65Bから外れる。従ってセクタレバー65はセク
タレバーの長溝中のピン18Bを中心に、セクタバネ67の
引張力に抗して時計方向に回転し、そしてセクタバネ67
の引張力により元に戻る。従って、セクタ駆動ピン65A
はセクタ66をセクタピン18Dを中心に回転してフィルム
に露光を与えた後閉じることになる。
【0072】セクタ66の開閉によって行われるシャッタ
スピードTは1/100secに設定される。そしてストロボ
切替えがなされているときは、シャッタ全開の時点にお
いてストロボ発光が行われる。
【0073】一方、カムストッパ62も前記の様にチャー
ジレバー61と一緒に反時計方向に回転し、カムストッパ
62の突出部62Dはカム55の溝部55Aより抜けることにな
る。そこでレリーズ釦の押圧を止めても、巻上ストッパ
57の腕部57Aは巻上ストッパバネ58のばね力により時計
方向に付勢されているが、チャージレバー61の腕部61A
の端面に阻止されて停止し、巻上ストッパ57の先端のV
形突起部は巻上ノブ51のラチェット歯車51Aを係止しな
い。従って次のフィルム巻上げが可能となる。
【0074】次に、フィルムカウンタ機構について説明
する。
【0075】72は前述の様に、スプロケット歯車54と一
体的に回転するカム55に植設されたカム軸56の上方先端
に設けられたV溝56Aと噛み合い、フィルムが1駒巻き
上げられカム軸56が1回転する毎に1歯ずつ時計方向に
回転する指数盤歯車である。
【0076】指数盤歯車72の上面には指数盤71が貼り付
けられ、フィルムの撮影可能残数を前カバー20の上面の
フィルムカウンタ窓26より表示する様になっている。
【0077】指数盤歯車72の下面には突出部72Aが設け
られ、所定駒数の撮影が終了後の次のフィルム巻き上げ
により、前記突出部72Aはチャージレバー61の突出部61
Eとカムストッパ62の別の突出部62Eの間に割って入り
込む様になっている。そして、突出部72Aが両突出部61
E、62Eの間に入り込むことにより、フィルムが1駒分
巻き上げられ、カム55が1回転してセクタのチャージが
終了しても前記両突出部61E、62Eが指数盤歯車72の突
出部72Aに動きを阻止されて、チャージレバー61は作動
出来ないしカムストッパ62の突出部62Dもカム55の溝部
55Aには飛び込めないことになる。そして、カムストッ
パ62の腕部62Aの端面に巻上ストッパバネ58の前記ばね
力により巻上ストッパ57の腕部57Aが当接し、巻上スト
ッパ57の先端のV形突起部はラチェット歯車51Aを係止
しないし、またチャージレバー61を作動してセクタを開
閉してフィルムに露光を与えることも出来ない。
【0078】この様にして、本実施例においては2駒の
フィルムの空送りが行なわれると、指数盤歯車72は2歯
分回転するが、この回転により指数盤歯車72の突出部72
Aは、前記突出部61Eをいぜん押さえてチャージレバー
61の動きは阻止するが、カムストッパ62の別の突出部62
Eからは外れる様になっている。従って前記突出部62D
はカム55の溝部55Aに飛びこみ、巻上ストッパ57の係止
が外れ巻上ストッパ57による巻上ノブ51の係止が行なわ
れ、フィルムの巻上は出来なくなる。そして前述の様に
チャージレバー61の動きは阻止されているのでフィルム
への露光も出来ない。この様にしてフィルム先端のベロ
がパトローネの中に巻き込まれてしまうことは防止され
必要長さのベロが確保される。従ってカメラのコンパク
ト化のため、外径寸法の小さいパトローネを使用しても
現像時のパトローネからのフィルム引き出しに問題はな
い。
【0079】以上、本実施例のレンズ付フィルムユニッ
トについてその構成と作動について説明した。しかし本
発明はパトローネにカラー感光材料を巻取る方式に限定
するものではない。例えば図5に示すようなカメラ部分
(b)とカートリッジ部分(a)からなり、該カートリ
ッジ部分がカメラ部分と着脱可能であってカートリッジ
部分がカメラ部分裏蓋を兼ねる方式のものでもよい。図
において、521はフィルムを内蔵したカートリッジ部
で、522は撮影ユニットの本体部、523は撮影レンズで、
524はシャッタ及び固定絞りで、525は前記のカートリッ
ジ部521を撮影ユニットの本体部522に係止し、撮影可能
の状態とする係止部である。かかる構成のレンズ付フィ
ルムユニットはカメラ部分の再使用(リユース)、カー
トリッジ部分の再利用(リサイクル)においてメリット
が大きい。
【0080】本発明においては、実施例で説明したよう
に軽量化、低コストのために撮影ユニットの本体および
部品の一部はプラスチック製であることが好ましい。好
ましいプラスチックの条件としては、遮光性に優れる
こと、感光材料の写真特性への影響が少ないこと、
再生使用が容易であること、を満足していれば公知のも
のが利用できる。好ましい具体例として、カーボンブラ
ックや顔料を添加して遮光性を付与したポリスチレン、
ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、ポリ
メチルメタクリレート、ポリエチレンテレフタレート、
酢酸セルロースエステル、及びこれらの共重合体が挙げ
られる。
【0081】ストロボの電源としては、実施例における
ような通常のアルカリ電池等でもよいが、リチウム電池
を用いてもよく、又、使用済み電池の廃棄による環境汚
染を防止したり、使用済み電池の再処理上の問題を小さ
くするため、水銀を含まない電池や充電式電池を用いる
ことが更に好ましい。
【0082】本発明のレンズ付フィルムユニットは実施
例で示したようなカートン(カバー)を設けることが好
ましい。
【0083】カバーの材質としては衝撃を吸収できるも
の、例えば紙、スポンジ、ゴム、皮革、布等が好まし
い。カバーの形状は問わないが、帯状又は箱状のものが
好ましく、撮影ユニットのレンズ部、ファインダ部、ス
トロボ部、シャッタボタン部、フィルム巻上げ部等の機
能や作動に支障がないように穴をあけたカバーが好まし
い。
【0084】本発明のレンズ付フィルムユニットは、製
造後、使用までの間、プラスチックケースや防湿性の袋
等によって密封包装されることが好ましい。密封包装さ
れる内は25℃での相対湿度が30〜70%、好ましくは40〜
60%、特に好ましくは45〜55%であり、更に不活性ガス
の充填によって酸素分圧を大気より低くすることもでき
る。
【0085】
【発明の効果】本発明によるときは、ストロボ撮影での
色再現の劣化が生じる確率が低く、人物の肌色等におい
ても色再現に優れ、画質が優れてユーザーに満足される
ような写真が得られるレンズ付フィルムユニットが提供
されることとなった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のレンズ付フィルムユニットの一実施例
を示す外観斜視図である。
【図2】図1に示した実施例の全体構成の分解斜視図を
示したものである。
【図3】図1に示した実施例の機構部の分解斜視図を示
したものである。
【図4】本実施例に用いられるフィルムとパトローネを
示す斜視図である。
【図5】他の実施例の断面図を示したものである。
【図6】感光材料の分光感度曲線を示したもので、
(a)は本発明に適用される分光感度曲線例を示してい
る。
【符号の説明】
10 カメラ本体 12 撮影レンズ 40 ストロボユニット 45 パネル(ストロボ) 66 セクタ(シャッタ羽根) FL フィルム P1 パトローネ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭64−19346(JP,A) 特開 昭50−43913(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03C 7/26 G03B 15/05 G03C 3/00 575

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定焦点、固定絞り、固定シャッタスピ
    ードおよび内蔵ストロボを有し、予め未露光フィルムを
    撮影可能の状態に装填したレンズ付フィルムユニットに
    おいて、該内蔵ストロボのストロボパネルの410nmでの
    分光透過率が10%以上50%以下であり、かつ前記フィル
    ムの青感性分光感度分布において、410nmにおける感度
    が最高青感度波長λBmaxにおける感度の70%以上95%以
    下であることを特徴とするレンズ付フィルムユニット。
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