JPH05210159A - レンズ付フィルムユニット - Google Patents

レンズ付フィルムユニット

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Publication number
JPH05210159A
JPH05210159A JP1521392A JP1521392A JPH05210159A JP H05210159 A JPH05210159 A JP H05210159A JP 1521392 A JP1521392 A JP 1521392A JP 1521392 A JP1521392 A JP 1521392A JP H05210159 A JPH05210159 A JP H05210159A
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JP
Japan
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film
lens
finder
camera
photographing
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Application number
JP1521392A
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English (en)
Inventor
Masaru Ishida
賢 石田
Masaru Iwagaki
賢 岩垣
Yoshitaka Yamada
良隆 山田
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Publication date
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Publication of JPH05210159A publication Critical patent/JPH05210159A/ja
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B2219/00Cameras
    • G03B2219/02Still-picture cameras
    • G03B2219/04Roll-film cameras
    • G03B2219/045Roll-film cameras adapted for unloading the film in the processing laboratory, e.g. disposable, reusable or recyclable cameras

Landscapes

  • Camera Bodies And Camera Details Or Accessories (AREA)
  • Structure And Mechanism Of Cameras (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 必要以上に被写体から遠ざかって撮影するこ
とがなく、視覚上の画質の低下のないような固定焦点、
固定絞り、固定シャッタスピードのレンズ付フィルムユ
ニットを提供する。 【構成】 予め未露光フィルムを撮影可能の状態に装填
したレンズ付フィルムユニットにおいて、撮影レンズの
光軸A−Aとファインダの光軸B−Bとが撮影レンズの
最適のピント位置である1m乃至3mの間で交差するよ
うにしたファインダを有したレンズ付フィルムユニッ
ト。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、予めフィルム(ハロゲ
ン化銀カラー感光材料)が撮影可能の状態に装填されて
いて直ちに撮影できるレンズ付フィルムユニットに関す
る。
【0002】
【発明の背景】近年、簡易なプラスチック製カメラにハ
ロゲン化銀カラー感光材料を装填した状態で販売され
る、所謂レンズ付フィルムユニット(以下本カメラとも
いう)が普及して来ている。これは、通常のカメラにフ
ィルムを装填する煩わしさや装填ミスによる失敗から解
放し、又、その簡便性から写真撮影機会の増大をもたら
した。又、撮影目的に合わせてストロボ付き、望遠型、
超広角型などが開発、実用化されている。
【0003】レンズ付フィルムユニットは周知の如くメ
ーカーにより予め感光材料が装填された簡易型カメラで
あって、ユーザーは装填された1本の感光材料の撮影に
のみ使用し、撮影終了後にはレンズ付フィルムユニット
は感光材料を入れたままの状態で現像所に送られるもの
で過去には「使い捨てカメラ」とも呼ばれていたことか
ら、カメラは極めてシンプルな構造に造られており低価
格化が図られている。
【0004】従って、これらのレンズ付フィルムユニッ
トは低コストを指向する余り、通常のカメラと異なり駆
動系、光学系、電気系が大幅に簡易化されているため
に、現像仕上がり、プリント品質に不満足な点が多く改
善が望まれている。
【0005】ファインダ部についても、低価格の関係か
ら素通しの所謂枠型ファインダが用いられている。この
レンズ付フィルムユニットのファインダは大体の被写体
の中心位置を確認することを主目的としたもので、被写
体距離によって変動するがファインダ視野率は60〜70%
程度のものが殆どである。
【0006】一般のレンズシャッタカメラでも撮影レン
ズとファインダとの位置が異なっているために、ファイ
ンダ像とプリント像との位置にズレが生じ、被写体距離
が近付くほどズレは多くなる。そのため、一般のレンズ
シャッタカメラでは、撮影レンズの光軸とファインダの
光軸とは平行とし、ファインダ視野内にフレームを設
け、被写体距離に応じてフレームの位置をズラし、ファ
インダ像をプリント像の位置に近付ける方法がとられて
いる。
【0007】しかし、レンズ付フィルムユニットのファ
インダは固定枠で、ファインダ視野内にフレームがな
く、また撮影レンズは固定焦点レンズである関係から、
フレームをズラしてファインダ像をプリント像に近付け
ることができない。従ってファインダ視野率を可なり小
さくとっておかない限り、人物を近距離から撮影した場
合にはファインダには収まっていた筈の人物像が、プリ
ントでは頭が欠けていたというようなケラレの問題が生
じ得る。これはユーザーにとっては不快な写真である。
【0008】
【発明の目的】レンズ付フィルムユニットで撮影される
写真は人物撮影が主体をなしていて、かつ撮影距離は1
m〜3m程度であることが殆どであることから、本発明
は、使われる部品はシンプルで、安価であるレンズ付フ
ィルムユニットであるが、上記最も撮影頻度の高い撮影
シーンに対して良好な撮影がなされ、かつ画質の優れユ
ーザーに満足してもらえる写真が得られるレンズ付フィ
ルムユニットを提供することを目的とする。
【0009】
【発明の構成】本発明の目的は、固定焦点、固定絞りで
あって、ファインダを有し、予め未露光フィルムを撮影
可能の状態に装填したレンズ付フィルムユニットにおい
て、撮影レンズの光軸とファインダの光軸とは撮影レン
ズの最適のピント位置である1m乃至3mの間で交わる
よう構成したことを特徴とするレンズ付フィルムユニッ
トによって達成された。
【0010】
【実施例】図1は本発明のレンズ付フィルムユニット
(以後本カメラともいう)すなわちフィルム一体型カメ
ラの外観を示したもので、該カメラは予め35mmフィルム
(J135)を装填して販売され、撮影終了後には巻戻し
をすることなくフィルムをカメラに収めたままの状態で
メーカーサイドに送られフィルムの現像とプリントが行
われる。
【0011】本カメラに使用される未露光のフィルムは
パトローネに入った状態で装填され、カメラが光密の状
態にされた後、フィルム巻取室側の巻取軸を駆動してパ
トローネ内のフィルムを全てフィルム巻取室に巻取る。
使用者は撮影の都度巻上げを行うことによってパトロー
ネ内に撮影済みのフィルムを巻込むようになっている。
従ってメーカーサイドにおいては撮影済のフィルムを明
室においてパトローネのままカメラから取出すことが出
来る。
【0012】また、撮影済フィルムの取出しは裏蓋の一
部を折曲げることにより容易に可能であり、従って裏蓋
を交換すれば新たに未露光フィルムを装填して再使用す
なわちリユースカメラとして使用することも出来る。
【0013】前記カメラに装填されるパトローネは、一
般に使用されるパトローネ(JISK7528)とは異なる
外径がφ20.6mmのパトローネが用いられる。
【0014】その結果、撮影レンズを有した鏡胴部を除
いてカメラの厚さを24mm前後に抑えることが可能とな
り、超薄型のコンパクトカメラを実現している。
【0015】本カメラはその外面の一部に、商品名や簡
単な使用方法等を表示した厚紙製のカートンを装着して
提供される。
【0016】図2は前記カメラの構成を示す展開図であ
る。
【0017】10,20および30はそれぞれ前記カメラの主
要構成部材であるカメラ本体、前カバーおよび裏蓋であ
り、また40は内蔵されるストロボユニットさらに50,60
および70はそれぞれフィルム巻上、セクタチャージおよ
びフィルムカウンタの各機構である。
【0018】前記カメラ本体10は単体時においてフィル
ム巻上機構50ならびにセクタチャージ機構60、フィルム
カウンタ機構70を構成する各部材が装着され、さらにセ
クタを収めるシャッタケース11が取付けられる。
【0019】前記シャッタケース11は両側部に突設した
爪11Aをカメラ本体10前面の係止部10Aに係合して固定
され、セクタを前記のセクタチャージ機構60に連係させ
る。
【0020】さらに前記シャッタケース11の前面には焦
点距離f=30mmの単玉レンズで絞りはF9.5である撮影
用レンズ12が落し込まれ、ガイドピン11Bに係合する摺
割13Aを備えたレンズ押え13によってカバーされる。
【0021】前記のカメラ本体10とシャッタケース11
は、前述の前カバー20、裏蓋30を含めて何れも若干の弾
性を備える黒色艶消のプラスチック材によって形成され
ている。
【0022】一方前記ストロボユニット40は、カメラ本
体10前面のガイドピン10Bと10Cにそれぞれ係合する基
板上の穴40Aと40Bを基準として装着支持される。
【0023】前記ストロボユニット40は一体とする上下
の電池切片41をカメラ本体10上下のスリット穴10Dを挿
通してカメラ本体10の背面の電池室に突出させてストロ
ボ充電電源としての単3電池Eを挟持する。
【0024】また一体とするコンデンサCは前記シャッ
タケース11下部に形成したコンデンサ室に格納される。
【0025】前記のレンズ押え13とストロボユニット40
のカメラ本体10への固定一体化は、前記前カバー20のカ
メラ本体10への装着によって完成される。
【0026】前記前カバー20はカメラ本体10への装着に
先立って予めその前面にファインダの対物レンズ21を落
し込み、化粧カバー22の係合によって固定している。前
記化粧カバー22は背面にガイドピン22Aと4本の爪22B
を突設していて、それぞれ前カバー20前面の穴20Aと4
個所の係止部20Bに係合して取付けられる。
【0027】前記前カバー20はさらに背面にファインダ
の接眼レンズ23を係合して取付けた上でカメラ本体10の
前面に装着される。
【0028】前記前カバー20は背面に穴20Cと爪20Dと
さらに3個所の係止部20Eを備えていて、それぞれをカ
メラ本体10前面のガイドピン10Eと爪10Fおよび側面の
係止部10Gに係合して取付けられる。
【0029】前記前カバー20のカメラ本体10への係合装
着により、前記のレンズ押え13ならびにストロボユニッ
ト40がカメラ本体10に対して固定される。
【0030】前カバー20を装着した前記カメラ本体10
は、その背面に形成したパトローネ室15Aとスクロール
室(フィルム巻取室)15BにそれぞれパトローネP1と
未露光フィルムFの先端を係止されたスプールS2が装
填される。
【0031】前記フィルムFの他端はパトローネP1内
のスプールS1に係止されており、フィルム装填後パト
ローネ内のフィルムを一旦スプールS2によって巻上げ
ても上記他端はスプールS1に係止されているのでパト
ローネP1内に撮影完了毎に巻込みが出来る。
【0032】フィルムFを装填した前記カメラ本体10の
背面には裏蓋30が装着されて前記フィルムFの遮光とピ
ント面位置への規制が保たれる。
【0033】前記裏蓋30はその前面に爪30Aと30B、側
面に係止用の穴30Cと30Dを備えていて、カメラ本体10
への装着に当り、爪30Aと30Bがカメラ本体10の係止部
10Hと10Jに、一方穴30Cと30Dがカメラ本体10の爪10
Kと10Lに係合して固定される。
【0034】裏蓋30の装着後所定のフィルム巻上操作が
行われて撮影可能の画面がセットされ、図1に示したカ
ートンを装着して完成される。
【0035】次に前記のフィルム巻上機構50、セクタチ
ャージ機構60、フィルムカウンタ機構70の各細部につい
て説明する。
【0036】図3および図4は前記の各機構部をカメラ
の背面側より見た角度で示したものである。
【0037】前記カメラ本体10には、露光部である画面
枠16を挟んで両側の同一平面内に、フィルム巻取用およ
びフィルム装填用の2つの収納室としてパトローネ室15
Aおよびスクロール室15Bが設けられていて、図4に示
す収納容器であるパトローネPに巻き込まれたJ135フ
ィルムFが装填されるようになっている。
【0038】本実施例の本カメラに使用されるフィルム
Fは、一般のカメラ同様ロールフィルムJ135や若干薄
手の130〜140μmのロールフィルムを、パトローネを収
納容器として予め暗室内等でパトローネP1のスプール
S1にその端部を固定して所定駒数が撮影可能の長さ巻
き込み、パトローネP1のフィルム引き出し口からは一
定の長さフィルムが出た状態となっている。この状態の
フィルムをカメラに装填することになるが装填方法につ
いて次に述べる。
【0039】パトローネP1をパトローネ室15Aに、パ
トローネP1のスプールS1が巻上用フォーク52の二叉
部に係合する様に装填する。一方、スプールS2もスク
ロール室15Bに挿入する。そして、フィルムFのフィル
ムノッチャFNの先端が、下側レール面の下部の指標17
Aに合う迄フィルムFを引き出し、フィルムFの先端を
スプールS2のスリットSLに差し込んでフィルムFの
パーフォレーションPを爪Hに引掛ける。
【0040】次に、裏蓋30を被せて蓋をし光密にする。
そして、この状態の本カメラをフィルム巻取装置に取り
付け、フィルムF全部(但し他端がパトローネP1のス
プールS1から離脱しない範囲で)をスクロール室15B
のスプールS2に巻き取ってフィルムの装填は終ること
になる。すなわち、この様にフィルムFを装填すること
によりフィルムFは撮影毎に順次パトローネP1の中に
巻き込まれることになり、所定枚数の撮影が終了した後
2枚の空送りを行なうと、フィルムFの先端部はパトロ
ーネ内に巻き込まれることなく必要長さを残して撮影済
みフィルムはパトローネP1の中に巻き込まれることに
なる。従って、このパトローネは明室において本カメラ
から取り出すことが出来る。
【0041】次に、本体部の機構を説明する。
【0042】前記カメラ本体10には撮影用レンズ12を始
めとするフィルム巻上機構50、セクタチャージ機構60、
それにフィルムカウンタ機構70の主要機構が組み込まれ
ている。
【0043】まず、フィルム巻上機構、セクタチャージ
機構の説明を行う。
【0044】51はフィルム巻上ノブで、前述の様に装填
されたフィルムFはフィルム巻上ノブ51を反時計方向に
回すことによって巻き上げられる。フィルムFのパーフ
ォレーションPと噛み合っている8枚歯のスプロケット
歯車54と同軸の、下部に扇形カム部55Bを有するカム55
は、フィルムの巻上げによって反時計方向に丁度1回転
する様になっている。
【0045】すなわち、フィルムはスプロケット歯車の
歯数である8ヶのパーフォレーションの長さを1駒とし
て巻き上げられ、駒サイズはいわゆるフルサイズの駒サ
イズで24×36mmである。
【0046】カム55の反時計方向の回転により、前述の
様に当然のことながら扇形カム部55Bも反時計方向に
回転し、その過程で扇形カム部55Bによりチャージレバ
ー61を、チャージレバー軸63を回転軸として反時計方向
に付勢するチャージレバーバネ64のばね力に抗して時計
方向に回転し、チャージレバー61に設けられた三角形状
のケトバシ61Cにより、セクタレバー65の立上り部65B
を押圧し、やがて立上り部65Bを乗り越えて図示の状態
の様にセクタチャージ機構をチャージする。
【0047】セクタレバー65のピン65Cとカメラ本体10
に設けたピン18Cの間にはセクタバネ67が張設してあ
り、セクタバネ67による引張力により、セクタレバー65
の長穴を摺動回動自在に案内するカメラ本体10に設けた
ピン18Bに前記長穴の左端を当接し、且つセクタレバー
65に設けられた腕板65Dをカメラ本体10に設けたピン18
Eに当接する様になっている。またカメラ本体10に設け
たセクタピン18Dにより軸支されたセクタ66を作動する
セクタ駆動ピン65Aがセクタ66の二叉部に挿入されてい
る。
【0048】後述する様に、撮影終了後のカムストッパ
62の突出部62Dは、カム55の溝部55Aより抜けており、
巻上ストッパ57の腕部57Aは、図示の状態から変化して
チャージレバー61の腕部61A及びカムストッパ62の腕部
62Aの各エッジより外れ、時計方向に付勢する巻上スト
ッパバネ58のばね力により前記腕部61Aの端面に当接し
ている。そして、フィルム巻上げによりカム55が前述の
様に丁度1回転してカム55の溝部55Aが最初の位置に戻
ると、チャージレバーバネ64の先端水平部によるカムス
トッパ62を時計方向に付勢するばね力によりカムストッ
パ62の突出部62Dは前記溝部55Aに飛び込むことにな
る。そして、この飛び込み作動により、この時点ではカ
ムストッパ62の腕部62Aの端面に係止されていた巻上ス
トッパ57の腕部57Aの係止が外れる。
【0049】フィルム巻上ノブ51の外周円筒面はラチェ
ット歯車となっており、前記係止の外れにより巻上スト
ッパ57の先端のV形突起部が、巻上ストッパバネ58の前
記ばね力により前記ラチェット歯車51Aの歯溝にとび込
み、フィルム巻上ノブ51の反時計方向の巻上げ回転を阻
止することになる。すなわち、フィルムの巻き上げ完了
によりフィルム巻上ノブ51はそれ以上の巻上回転を阻止
されることになる。
【0050】また、カメラ本体10には樹脂材の弾性を利
用した逆転防止爪53の先端が前記ラチェット歯車51Aに
圧接されており、フィルム巻上ノブ51の巻上反対方向の
回転は阻止する様になっている。
【0051】前カバー20のレリーズ釦25を押すことによ
りレリーズ釦25の裏面に植設されたレリーズ釦ピン25A
の先端は矢印A方向に作動する。すなわち、前カバー20
をカメラ本体10に取り付けた時は、図において巻上ノブ
51上に記した矢印A方向のレリーズ釦ピン25Aの先端の
作動により巻上ストッパ57は巻上ストッパバネ58の前記
ばね力に抗して反時計方向に回転する。そして、巻上ス
トッパ57の腕部57Aの端面よりチャージレバー61の腕部
61Aのエッジが外れてチャージレバー61が、従ってカム
ストッパ62がチャージレバーバネ64のばね力により反時
計方向に回転する。
【0052】そして、チャージレバー61の反時計方向の
回転により、チャージレバー61の前記ケトバシ61Cは、
セクタレバー65の立上り部65Bをたたき、そして立上り
部65Bから外れる。従ってセクタレバー65はセクタレバ
ーの長溝中のピン18Bを中心に、セクタバネ67の引張力
に抗して時計方向に回転し、そしてセクタバネ67の引張
力により元に戻る。従って、セクタ駆動ピン65Aはセク
タ66をセクタピン18Dを中心に回転してフィルムに露光
を与えた後閉じることになる。
【0053】一方、カムストッパ62も前記の様にチャー
ジレバー61と一緒に反時計方向に回転し、カムストッパ
62の突出部62Dはカム55の溝部55Aより抜けることにな
る。そこでレリーズ釦の押圧を止めても、巻上ストッパ
57の腕部57Aは巻上ストッパバネ58のばね力により時計
方向に付勢されているが、チャージレバー61の腕部61A
の端面に阻止されて停止し、巻上ストッパ57の先端のV
形突起部は巻上ノブ51のラチェット歯車51Aを係止しな
い。従って次のフィルム巻上げが可能となる。
【0054】本発明において撮影レンズの焦点距離は、
20mm以上35mm以下であり、好ましくは25mm以上34mm以
下、特に好ましくは27mm以上33mm以下である。本発明に
おいて焦点距離は、これより短すぎても長すぎても好ま
しくない。レンズは単一構成でもよいし、2枚以上の構
成でもよい。また本発明においては非球面レンズを用い
ることによって、より効果が大きい。撮影レンズは固定
され、最も撮影頻度の高い1m乃至3mの距離に対して
最適のピント位置であるよう取付けられている。
【0055】また、ファインダの視野率とは、感光材料
に形成される有効画像領域に対するファインダ内の視認
領域の百分率である。ファインダの視野率は固定したフ
ァインダについては撮影距離によっても変動するが、本
発明のレンズ付フィルムユニットについては、撮影レン
ズの光軸とファインダの光軸とが交差する最も撮影頻度
の高い1m乃至3mの距離にある被写体(被写体距離2
m)についての視野率をもってファインダ視野率とす
る。視野率は視点の位置によっても変わるがファインダ
光軸上に視点は位置するものとする。
【0056】通常のレンズ付フィルムユニットでは、撮
影者がファインダ内で確認できる視認領域よりも広い範
囲が感光材料上に画像形成されるように設計され、もし
くは、コンパクト化のためレイアウトの制約からそうせ
ざるを得なかった。従って撮影ユニットの視野率は75%
未満の場合が多い。例外的に84%ていどのものもあっ
た。
【0057】本発明のレンズ付フィルムユニットの視野
率は87%〜120%であり、好ましくは90〜110%である。
視野率が100%を超える場合は、ファインダ内に撮影領
域(有効画像領域)を示すマークを施すことが好まし
い。視野率が120%を超えると、ファインダ内の撮影領
域が小さくなり過ぎて被写体が見にくくなり好ましくな
い。またファインダ倍率は0.4〜0.7倍にあることが視覚
上好ましい。
【0058】図6は本発明による撮影レンズ光軸A−A
と、ファインダ光軸B−Bが最も撮影頻度の高い撮影距
離Mで交差するようにしたときの、撮影距離Mにある被
写体を撮影したときのプリント像とファインダ像の関係
を示したものである。また図7はこれと対比して撮影レ
ンズ光軸A−Aとファインダ光軸B−Bが平行な従来例
について、同じ撮影距離Mにある被写体を撮影したとき
のプリント像とファインダ像(ファインダから目で視認
できる画面)の関係を示したもので、本発明においては
最も撮影頻度の高い写真について、パララックスが修正
されて同じファインダレンズ(光軸の向きを除く)であ
っても視野率を高く設定することが可能なことを示して
いる。
【0059】次に、フィルムカウンタ機構について説明
する。
【0060】72は前述の様に、スプロケット歯車54と一
体的に回転するカム55に植設されたカム軸56の上方先端
に設けられたV溝56Aと噛み合い、フィルムが1駒巻き
上げられカム軸56が1回転する毎に1歯ずつ時計方向に
回転する指数盤歯車である。
【0061】指数盤歯車72の上面には指数盤71が一体成
形品として印刷されていて、フィルムの撮影可能残数を
前カバー20の上面のフィルムカウンタ窓26より表示する
様になっている。
【0062】指数盤歯車72の下面には突出部72Aが設け
られ、所定駒数の撮影が終了後の次のフィルム巻き上げ
により、前記突出部72Aはチャージレバー61の突出部61
Eとカムストッパ62の別の突出部62Eの間に割って入り
込む様になっている。そして、突出部72Aが両突出部61
E、62Eの間に入り込むことにより、フィルムが1駒分
巻き上げられ、カム55が1回転してセクタのチャージが
終了しても前記両突出部61E、62Eが指数盤歯車72の突
出部72Aに動きを阻止されて、チャージレバー61は作動
出来ないしカムストッパ62の突出部62Dもカム55の溝部
55Aには飛び込めないことになる。そして、カムストッ
パ62の腕部62Aの端面に巻上ストッパバネ58の前記ばね
力により巻上ストッパ57の腕部57Aが当接し、巻上スト
ッパ57の先端のV形突起部はラチェット歯車51Aを係止
しないし、またチャージレバー61を作動してセクタを開
閉してフィルムに露光を与えることも出来ない。
【0063】この様にして、2駒のフィルムの空巻き上
げが行なわれると、指数盤歯車72は2歯分回転するが、
この回転により指数盤歯車72の突出部72Aは、前記突出
部61Eをいぜん押さえてチャージレバー61の動きは阻止
するが、カムストッパ62の突出部62Eからは外れる様に
なっている。従って前記突出部62Dはカム55の溝部55A
に飛びこみ、巻上ストッパ57の係止が外れ巻上ストッパ
57による巻上ノブ51の係止が行なわれ、フィルムの巻上
は出来なくなる。そして前述の様にチャージレバー61の
動きは阻止されているのでフィルムへの露光も出来な
い。この様にしてフィルムの先端がパトローネの中に巻
き込まれてしまうことは防止される。
【0064】以上、本実施例のレンズ付フィルムユニッ
トについてその構成と作動について説明した。しかし本
発明はパトローネにカラー感光材料を巻取る方式に限定
するものではない。例えば図5に示すようなカメラ部分
(b)とカートリッジ部分(a)からなり、該カートリ
ッジ部分がカメラ部分と着脱可能であってカートリッジ
部分がカメラ部分裏蓋を兼ねる方式のものでもよい。図
において、521はフィルムを内蔵したカートリッジ部
で、522は撮影ユニットの本体部、523は撮影レンズで、
524はシャッタ及び固定絞りで、525は前記のカートリッ
ジ部521を撮影ユニットの本体部522に係止し、撮影可能
の状態とする係止部である。かかる構成のレンズ付フィ
ルムユニットはカメラ部分の再使用(リユース)のみで
なく、カートリッジ部分についても再利用(リサイク
ル)も可能で省資源となりメリットが大きい。
【0065】本発明においては、実施例で説明したよう
に軽量化、低コストのために撮影ユニットの本体および
部品の一部はプラスチック製であることが好ましい。好
ましいプラスチックの条件としては、遮光性に優れる
こと、感光材料の写真特性への影響が少ないこと、
再生使用が容易であること、を満足していれば公知のも
のが利用できる。好ましい具体例として、カーボンブラ
ックや顔料を添加して遮光性を付与したポリスチレン、
ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、ポリ
メチルメタクリレート、ポリエチレンテレフタレート、
酢酸セルロースエステル、及びこれらの共重合体が挙げ
られる。
【0066】ストロボの電源としては、実施例における
ような通常のアルカリ電池等でもよいが、リチウム電池
を用いてもよく、又、使用済み電池の廃棄による環境汚
染を防止したり、使用済み電池の再処理上の問題を小さ
くするため、水銀を含まない電池や充電式電池を用いる
ことが更に好ましい。
【0067】本発明のレンズ付フィルムユニットは実施
例で示したようなカートン(カバー)を設けることが好
ましい。
【0068】カバーの材質としては衝撃を吸収できるも
の、例えば紙、スポンジ、ゴム、皮革、布等が好まし
い。カバーの形状は問わないが、帯状又は箱状のものが
好ましく、撮影ユニットのレンズ部、ファインダ部、ス
トロボ部、シャッタボタン部、フィルム巻上げ部等の機
能や作動に支障がないように穴をあけたカバーが好まし
い。
【0069】本発明のレンズ付フィルムユニットは、製
造後、使用までの間、プラスチックケースや防湿性の袋
等によって密封包装されることが好ましい。低湿度の方
が一般には良いが、あまり湿度が低いと、保有中でも静
電気が生じて、いわゆるスタチックカブリ等が発生して
しまう。密封包装される内は25℃での相対湿度が30〜70
%、好ましくは40〜60%、特に好ましくは45〜55%であ
り、更に不活性ガスの充填によって酸素分圧を大気より
低くこすることもできる。
【0070】
【発明の効果】本発明によるときは、従来のレンズ付フ
ィルムユニットに較べ、撮影頻度の高い撮影シーンに対
して、パララックスの補正がなされてファインダの視野
率が高いことと広角の画面を有していることによって、
必要以上に被写体から遠ざかって撮影することがなくな
り、視覚上の画質が低下することもなくなって露出アン
ダーになる確率もすくない画質の優れた写真が得られる
レンズ付フィルムユニットが提供されることとなった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のレンズ付フィルムユニットの一実施例
を示す外観斜視図である。
【図2】図1に示した実施例の全体構成の分解斜視図を
示したものである。
【図3】図1に示した実施例の機構部の分解斜視図を示
したものである。
【図4】本実施例に用いられるフィルムとパトローネを
示す斜視図である。
【図5】他の実施例の断面図を示したものである。
【図6】本発明によるファインダ像とプリント像の関係
を示す説明図である。
【図7】従来例によるファインダ像とプリント像の関係
を示す説明図である。
【符号の説明】
10 カメラ本体 12 撮影レンズ 21 対物レンズ(ファインダ) 23 接眼レンズ(ファインダ) 66 セクタ(シャッタ羽根) FL フィルム P1 パトローネ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定焦点、固定絞りであってファインダ
    を有し、予め未露光フィルムを撮影可能の状態に装填し
    たレンズ付フィルムユニットにおいて、撮影レンズの光
    軸とファインダの光軸とは撮影レンズの最適のピント位
    置である1m乃至3mの間で交わるよう構成したことを
    特徴とするレンズ付フィルムユニット。
JP1521392A 1992-01-30 1992-01-30 レンズ付フィルムユニット Pending JPH05210159A (ja)

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