JP2001235343A - 情報出力装置 - Google Patents

情報出力装置

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JP2001235343A
JP2001235343A JP2000043380A JP2000043380A JP2001235343A JP 2001235343 A JP2001235343 A JP 2001235343A JP 2000043380 A JP2000043380 A JP 2000043380A JP 2000043380 A JP2000043380 A JP 2000043380A JP 2001235343 A JP2001235343 A JP 2001235343A
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智氣 窪田
Koji Hori
孝二 堀
Manabu Matsuda
松田  学
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和英 足立
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Abstract

(57)【要約】 【課題】エージェントの出現する頻度をユーザの好みに
よって任意に調整可能とする。 【解決手段】エージェントが車両内に出現する頻度又は
出現率をユーザが変更できるように構成されている。ユ
ーザは出現頻度、出現率を0%から100%の範囲で上
下させることで、各イベントに付された優先順位に応じ
たイベントが追加指定及び指定解除される(指定変更手
段)。出現率を上げた場合、現在指定が解除されている
イベントのうち優先順位が高いイベントから順に、指定
された出現率になるように追加指定される。逆に出現率
を下げた場合、現在指定されているイベントのうち優先
順位が低いイベントから順に、指定された出現率となる
ように指定解除される。ここで出現率は、全イベント数
に対する指定されているイベント数を意味する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は情報出力装置に係
り、例えば、車両内に擬似人格を備えたエージェントを
画像と音声により車両内に出現させ、センサの検出値に
応じてエージェントがユーザとのコミュニケーションと
して特定の行為を行う情報出力装置に関する。
【0002】
【従来の技術】画像表示装置に静止画像若しくは動画像
を表示し、又は、音声出力装置から音声を出力する情報
出力装置として、例えば、エージェントの容姿を表す画
像(静止画像、動画像)を表示すると共に、ユーザとの
会話を内容とするエージェントの音声を出力すること
で、エージェントを車両内に出現させ、車両の状況を判
断してユーザとのコミュニケーションや車両の制御等を
積極的に行うエージェント装置が特開平11−3776
6号公報で提案されている。このエージェント装置(情
報出力装置)によれば、車両内外の状況や運転者等の行
動(運転状況等)を検出し、その状況に応じた行為(コ
ミュニケーション)を、車両内に出現させたエージェン
トの行為として実行させるようにしている。例えば、お
昼時にお腹が鳴る音を検出した場合に「食堂の案内をし
ましょうか?」といったように、エージェントが処理可
能な行為の提案をするようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、提案されてい
るエージェント装置では、車両や運転者の状況がエージ
ェントを出現させるための条件を満たしている場合、常
にエージェントが現れユーザとのコミュニケーションを
行うようになっている。このように、従来のエージェン
ト装置を含めた情報出力装置では、センサの検出値が画
像等の出力条件を満たした場合(条件値を越えた場合、
条件値と一致した場合等)に、常に、その出力条件に対
応する画像や音声を出力するようにしている。このた
め、ユーザによっては、特定静止画像、特定動画像(以
下、本明細書において、特定静止画像又は/及び特定動
画を特定画像という)を含む画像や特定音声の出力、エ
ージェント装置の場合であればエージェントの登場が煩
わしく感じることもある。そこで、本発明は、ユーザの
好みに応じて、特定画像や特定音声が出力される頻度を
変更することが可能な情報出力装置を提供することを目
的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明で
は、画像表示装置に静止画像若しくは動画像を表示し、
又は、音声出力装置から音声を出力する情報出力装置に
おいて、特定静止画像、特定動画、又は特定音声の出力
条件値を記憶した条件記憶手段と、入力手段と、該入力
手段からの一の入力に対応して複数の出力条件値を増減
させ、増減後の値を元の出力条件値として設定する基準
値変更手段と、センサと、該センサによって検出された
特定の物理量が、いずれかの出力条件値を越えた場合又
は、いずれかの出力条件値と一致した場合、該出力条件
値に対応する静止画像若しくは動画を画像表示装置に表
示し又は、該条件値に対応する音声を音声出力手段から
出力する制御手段と、を情報出力装置に具備させて前記
目的を達成する。このように、一又は複数の出力条件値
を増減させ、増減後の値を元の出力条件値として設定す
ることで、その出力条件値に対応する特定静止画像、特
定動画、又は/及び、特定音声が、出力等されや易くな
ったり、逆に出力しにくくなることで、当該特定静止画
像等に対する出力頻度が変更される。請求項2記載の発
明では、請求項1に記載の情報出力装置において、増減
させる対象とする出力条件値を指定する指定手段を備
え、前記基準値変更手段は、前記指定手段によって指定
された出力条件値だけを増減する。
【0005】請求項3に記載した発明では、画像表示装
置に静止画像若しくは動画像を表示し、又は、音声出力
装置から音声を出力する情報出力装置において、特定静
止画像、特定動画、又は特定音声の出力条件を記憶した
条件記憶手段と、入力手段と、該入力手段からの一の入
力に対応して、表示の対象とする特定静止画像若しくは
特定動画又は出力の対象とする特定音声を、少なくとも
1つ追加指定し、又は少なくとも1つの指定を解除する
指定変更手段と、センサと、該センサによって検出され
た特定の物理量が、指定されているいずれかの条件値を
越えた場合又は、指定されているいずれかの条件値と一
致した場合、該条件値に対応する静止画像若しくは動画
を画像表示装置に表示し又は、該条件値に対応する音声
を音声出力手段から出力する制御手段と、を情報出力装
置に具備させて前記目的を達成する。このように、表示
の対象とする特定静止画像若しくは特定動画又は出力の
対象とする特定音声を、少なくとも1つ追加指定し、又
は少なくとも1つの指定を解除することで、出力対象と
なる全特定静止画像等が増減するため、特定静止画像等
全体に対する出力頻度が増減する。請求項4に記載した
発明では、請求項1、請求項2、又は請求項3に記載の
情報出力装置において、前記センサは、イグニッション
センサ、車速センサ、アクセルセンサ、ブレーキセン
サ、サイドブレーキ検出センサ、シフト位置検出セン
サ、ウィンカー検出センサ、ワイパー検出センサ、ライ
ト検出センサ、シートベルト検出センサ、ドア開閉検出
センサ、同乗者検出センサ、室内温度検出センサ、室外
温度検出センサ、燃料検出センサ、水温検出センサ、A
BS検出センサ、エアコンセンサ、体重センサ、前車間
距離センサ、後車間距離センサ、体温センサ、心拍数セ
ンサ、発汗センサ、脳波センサ、アイトレーサー、赤外
線センサ、タイヤの空気圧低下検出センサ、ベルト類の
ゆるみ検出センサ、窓の開閉状態センサ、クラクション
センサ、室内湿度センサ、室外湿度センサ、油温検出セ
ンサ、油圧検出センサ、操舵角センサ、傾斜センサ、車
輪速センサ、及び時センサのうちの少なくとも1つの車
載されたセンサを対象とする。請求項5に記載の発明で
は、請求項1から請求項4のうちのいずれか1の請求項
に記載した情報出力装置において、前記静止画像、特定
動画は、擬人化されたエージェントの画像であり、前記
特定音声は、ユーザが前記エージェントと仮想的なコミ
ュニケーションをするための会話を内容とする音声であ
ることを特徴とする。請求項6に記載の発明では、請求
項1から請求項5のうちのいずれか1の請求項に記載し
た情報出力装置において、前記特定音声は、ユーザから
の回答を得るための質問用の音声を含むことを特徴とす
る。請求項7に記載の発明では、請求項1又は2に記載
の情報出力装置において、所定期間内に表示された特定
静止画像、特定動画、又は前記所定期間内に出力された
特定音声を取得する期間内出力対象取得手段を備え、前
記基準値変更手段は、前記期間内出力対象取得手段で取
得した前記特定静止画像、前記特定動画、又は前記特定
音声の範囲内で、一の入力に対応して出力条件値を増減
させ、増減後の値を元の出力条件値として設定すること
を特徴とする。請求項8に記載の発明では、請求項3に
記載の情報出力装置において、所定期間内に表示された
特定静止画像、特定動画、又は前記所定期間内に出力さ
れた特定音声を取得する期間内出力対象取得手段を備
え、前記指定変更手段は、前記期間内出力対象取得手段
で取得した前記特定静止画像、前記特定動画、又は前記
特定音声の範囲内で、追加指定し又は指定を解除するこ
とを特徴とする。請求項9に記載の発明では、請求項1
から請求項8のうちのいずれか1の請求項に記載した情
報出力装置において、音声認識手段によるユーザの認識
音声又は前記入力手段からの入力に応じて、車両を制御
する車両制御手段を備えたことを特徴とする。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の情報出力装置にお
ける好適な実施の形態について、エージェント装置の場
合を例に、図1から図24を参照して詳細に説明する。 (1)第1実施形態の概要 本実施形態のエージェント装置(情報出力装置)では、
エージェントの容姿を表す画像表示装置に静止画像や動
画像を表示すると共に、エージェントの会話を内容とす
る音声を音声出力装置から出力することで、エージェン
トを車両内に出現させる。このエージェントは、車両又
はユーザに対して各種イベントを実行するが、各イベン
ト毎にエージェントの行為を表現するための特定画像
(特定静止画像又は/及び特定動画)や特定音声が決め
られている。この特定画像を表示し特定音声を出力する
ことにより、対応するイベントがエージェントの行為と
して実行されることになる。車両又はユーザに対してエ
ージェントが行うイベント(コミュニケーションの内
容)は、車両状況に応じて実行される。この車両状況
は、センサ等により時間(年月日、曜日、時刻等の時に
関する情報)、目的(デート、家族等の運転の目的に関
する情報)、場所(目的地の近く等の場所に関する情
報)、車両(エンジンスタート等の車両に関する情
報)、ユーザ(性別、年齢等のユーザに関する情報)、
又は、車両内外の温度等の車両内外に関する情報のうち
少なくとも1つの状況(又は情報)に対する物理量を車
両に関連した車両状況として取得する(車両状況取得手
段)。そして、車両状況に応じて車両又はユーザに対し
てエージェントが行うイベント(コミュニケーションの
内容)と、そのイベントを実行するための条件(出力条
件とその出力条件値)がイベント発生知識データベース
(DB)に規定(格納)されている。各イベントには重
要度に応じた優先順位が規定されている。また、各イベ
ントに対応してエージェントの行為を表現するための特
定画像と特定音声が、エージェントデータ記憶装置の画
像データベース(DB)と音声データベース(DB)に
格納されている。このイベント発生知識データベースを
使用することにより、運転中に取得する車両状況に応じ
たイベントが決定され(イベント決定手段)、決定した
イベントに対応する特定画像の表示及び特定音声の出力
によって、エージェントが自動的に車両内に登場してイ
ベントを実行する(イベント実行手段)。一方、エージ
ェントが車両内に出現する頻度又は出現率をユーザが変
更できるように構成されている。ユーザは出現頻度、出
現率を0%から100%の範囲で上下させることで、各
イベントに付された優先順位に応じたイベントが追加指
定及び指定解除される(指定変更手段)。出現率を上げ
た場合、現在指定が解除されているイベントのうち優先
順位が高いイベントから順に、指定された出現率になる
ように追加指定される。逆に出現率を下げた場合、現在
指定されているイベントのうち優先順位が低いイベント
から順に、指定された出現率となるように指定解除され
る。ここで出現率は、全イベント数に対する指定されて
いるイベント数を意味する。また、ユーザの気持を画像
認識やボタンを使って入力することにより、出現率を自
動で増減させることも可能である。
【0007】なお、本実施形態におけるエージェント
は、擬人化されたエージェントであり、その画像(平面
的画像、ホログラフィ等の立体的画像等)が画像表示装
置によって車両内に出現される。このエージェントの処
理としては、車両自体、搭乗者、対向車等を含む車両の
状況判断と学習(状況の学習だけでなく運転者の応答や
反応等も含む)をし、各時点での車両状況とそれまでの
学習結果に基づいて、エージェントが運転者や車両に対
して様々なバリエーションをもった対応(行為=行動と
音声)をする。これにより運転者は、複数のエージェン
トを車両内に自由に呼びだしてつき合う(コミュニケー
ションする)ことが可能になり、車両内での環境を快適
にすることができる。ここで、本実施形態において擬人
化されたエージェントとは、特定の人間、生物、漫画の
キャラクター等との同一性があり、その同一性のある生
物が、同一性・連続性を保つようなある傾向の出力(動
作、音声により応答)を行うものである。また、同一性
・連続性は特有の個性を持つ人格として表現され、電子
機器内の一種の擬似生命体としてもとらえることができ
る。車両内に出現させる本実施形態のエージェントは、
人間と同様に判断する擬似人格化(仮想人格化)された
主体である。従って、同一の車両状況であっても、過去
の学習内容に応じてコミュニケーションの内容は異な
る。ときには、車両の相応には関係ない範囲での判断ミ
スも有り、この判断ミスによる不要な(ドジな)応答を
することもある。そして運転者の応答により、判断ミス
か否かを判定し、学習する。
【0008】(2)第1実施形態の詳細 図1は、本実施形態におけるエージェント装置(情報出
力装置)の構成を示すブロック図である。本実施形態で
は、エージェントによるコミュニケーション機能全体を
制御する全体処理部1を備えている。この全体処理部1
は、設定した目的地までの経路を探索して音声や画像表
示によって経路案内等をするナビゲーション処理部1
0、エージェント処理部11、ナビゲーション処理部1
0とエージェント処理部11に対するI/F部12、エ
ージェント画像や地図画像等の画像出力や入力画像を処
理する画像処理部13、エージェントの音声や経路案内
用の音声等の音声を出力したり、入力される音声を音声
認識辞書を使用して認識したりする音声制御部14、車
両や運転者に関する各種状況の検出データを処理する状
況情報処理部15、及び渋滞を検出する渋滞検出部(E
CU)16を有している。
【0009】渋滞検出部16は、走行中の車線が渋滞状
態になったか否か、及び渋滞状態が解消したか否かを検
出するための制御部であり、渋滞状況か否かを示す渋滞
フラグ161を有している。この渋滞フラグ161がオ
ンのときは渋滞状態を示し、渋滞フラグ161がオフの
ときは渋滞でない状態を示す。渋滞フラグ161の値
は、渋滞検出部16以外の処理装置(例えば、ナビゲー
ション処理部10、エージェント処理部11)が参照で
きるようになっている。
【0010】エージェント処理部11は、所定容姿のエ
ージェントを車両内に出現させる。また、車両の状況や
運転者による過去の応対等を学習して適切な会話や制御
を行うようになっている。そして本実施形態のエージェ
ント装置では、時間(年月日、曜日、時刻等の時に関す
る情報)、目的(デート、家族等の運転の目的に関する
情報)、場所(目的地の近く等の場所に関する情報)、
車両(エンジンスタート等の車両に関する情報)、ユー
ザ(性別、年齢等のユーザに関する情報)、又は、車両
内外の温度等の車両内外に関する情報のうち少なくとも
1つの状況(又は情報)から、ユーザや車両に対して行
うべきイベントの決定と、決定したイベントを実行する
ようになっている。イベントは、主としてエージェント
処理部11が所定のプログラムを実行することにより決
定する(又は発生させる)。イベントの実行とは、決定
したイベントに対応するイベント用プログラムを実行す
ることであり、例えば、「昼食を案内する」というイベ
ントが決定(又は発生)した場合には昼食案内用のプロ
グラムを、「観光案内する」というイベントが決定した
場合には観光案内用のプログラムを、また、「回避ルー
トを案内する」というイベントが決定した場合には回避
ルート案内用のプログラムをそれぞれエージェントの行
為として実行する。
【0011】ナビゲーション処理部10とエージェント
処理部11と渋滞検出部16は、データ処理及び各部の
動作の制御を行うCPU(中央処理装置)と、このCP
Uにデータバスや制御バス等のバスラインで接続された
ROM、RAM、タイマ等を備えている。両処理部1
0、11と渋滞検出部16は、相互にネットワーク接続
されており、互いの処理データを取得することができる
ようになっている。例えば、エージェント処理部11
は、現在位置検出装置21による検出結果からナビゲー
ション処理部10で特定した車両の現在位置のデータ
や、ナビゲーション処理部10で探索した目的地までの
走行経路や、ナビゲーションデータ記憶装置に格納され
たナビゲーション用のデータ等を取得できるようになっ
ている。ROMはCPUで制御を行うための各種データ
やプログラムが予め格納されたリードオンリーメモリで
あり、RAMはCPUがワーキングメモリとして使用す
るランダムアクセスメモリである。
【0012】本実施形態のナビゲーション処理部10と
エージェント処理部11と渋滞検出部16は、CPUが
ROMに格納された各種プログラムを読み込んで各種処
理を実行するようになっている。なお、CPUは、記憶
媒体駆動装置23にセットされた外部の記憶媒体からコ
ンピュータプログラムを読み込んで、エージェントデー
タ記憶装置29やナビゲーションデータ記憶装置30、
図示しないハードディスク等のその他の記憶装置に格納
(インストール)し、この記憶装置から必要なプログラ
ム等をRAMに読み込んで(ロードして)実行するよう
にしてもよい。また、必要なプログラム等を記録媒体駆
動装置23からRAMに直接読み込んで実行するように
してもよい。
【0013】ナビゲーション処理部10には、現在位置
検出装置21とナビゲーションデータ記憶装置30が接
続されている。エージェント処理部11にはエージェン
トデータ記憶装置29が接続されいる。
【0014】I/F部12には入力装置22と記憶媒体
駆動装置23と通信制御装置24と、その他の装置(窓
開閉装置、エアコン風量調節装置、オーディオ音量調節
装置、ヘッドランプオン・オフ装置、ワイパー駆動制御
装置等)が接続されている。画像処理部13には表示装
置27と撮像装置28が接続されている。音声制御部1
4は、音声合成部141と音声認識部142を備えてお
り、音声合成部141には音声出力装置25が接続さ
れ、音声認識部142にはマイク26が接続されてい
る。状況情報処理部15には状況センサ部40が接続さ
れている。
【0015】現在位置検出装置21は、車両の絶対位置
(緯度、経度による)を検出するためのものであり、人
工衛星を利用して車両の位置を測定するGPS(Global
Positioning System)受信装置211と、方位センサ2
12と、舵角センサ213と、距離センサ214と、路
上に配置されたビーコンからの位置情報を受信するビー
コン受信装置215等が使用される。GPS受信装置2
11とビーコン受信装置215は単独で位置測定が可能
であるが、GPS受信装置211やビーコン受信装置2
15による受信が不可能な場所では、方位センサ212
と距離センサ214の双方を用いた推測航法によって現
在位置を検出するようになっている。なお、より正確な
現在位置を検出するために、所定の基地局から送信され
る測位誤差に対する補正信号を受信し、現在位置を補正
するD−GPS(ディファレンシャルGPS)を使用す
るようにしてもよい。方位センサ212は、例えば、地
磁気を検出して車両の方位を求める地磁気センサ、車両
の回転角速度を検出しその角速度を積分して車両の方位
を求めるガスレートジャイロや光ファイバジャイロ等の
ジャイロ、左右の車輪センサを配置しその出力パルス差
(移動距離の差)により車両の旋回を検出することで方
位の変位量を算出するようにした車輪センサ、等が使用
される。舵角センサ213は、ステアリングの回転部に
取り付けた光学的な回転センサや回転抵抗ボリューム等
を用いてステアリングの角度αを検出する。距離センサ
214は、例えば、車輪の回転数を検出して計数し、ま
たは加速度を検出して2回積分するもの等の各種の方法
が使用される。
【0016】入力装置22は、ユーザ情報(年齢、性
別、趣味、性格など)や、その他選択項目の選択情報
(例えば、提示された目的地候補のうち一つを特定する
施設特定命令)等をユーザが入力し、また、本実施形態
におけるエージェント出現率変更処理(例えば図9)に
おいて出現率の設定、変更等を行う際に使用される入力
手段である。なお、ユーザに関する情報(ユーザプロフ
ィール)は、入力装置22からユーザが入力する場合に
限らず、ユーザとのコミュニケーションが無い時間が一
定時間以上経過した場合等に、未入力の項目について例
えば、プロ野球が好きか否か、好きな球団名等に関する
各種問い合わせをエージェントがユーザに行い、ユーザ
の回答内容から取得するようにしてもよい。入力装置2
2は、エージェントによるイベント実行の確認や、その
他全ての問い合わせ等に対して運転者が応答を入力する
ための1つの手段でもある。入力装置22は、ナビゲー
ション処理における走行開始時の現在地(出発地点)や
目的地(到達地点)、情報提供局へ渋滞情報等の情報の
請求を発信したい項目名(発信条件)、車内で使用され
る携帯電話のタイプ(型式)などを入力するためのもの
でもある。
【0017】入力装置22には、タッチパネル(スイッ
チとして機能)、キーボード、マウス、ライトペン、ジ
ョイスティック、赤外線等によるリモコン、音声認識装
置などの各種の装置が使用可能である。また、赤外線等
を利用したリモコンと、リモコンから送信される各種信
号を受信する受信部を備えてもよい。リモコンには、画
面上に表示されたカーソルの移動操作等を行うジョイス
ティックの他、メニュー指定キー(ボタン)、テンキー
等の各種キーが配置される。
【0018】記憶媒体駆動装置23は、ナビゲーション
処理部10やエージェント処理部11が各種処理を行う
ためのコンピュータプログラムを外部の記憶媒体から読
み込むのに使用される駆動装置である。記憶媒体に記録
されているコンピュータプログラムには、各種のプログ
ラムやデータ等が含まれる。ここで、記憶媒体とは、コ
ンピュータプログラムが記録される記憶媒体をいい、具
体的には、フロッピーディスク、ハードディスク、磁気
テープ等の磁気記憶媒体、メモリチップやICカード等
の半導体記憶媒体、CD−ROMやMO、PD(相変化
書換型光ディスク)、DVD(ディジタル・ビデオ・デ
ィスク)等の光学的に情報が読み取られる記憶媒体、紙
カードや紙テープ、文字認識装置を使用してプログラム
を読み込むための印刷物等の用紙(および、紙に相当す
る機能を持った媒体)を用いた記憶媒体、その他各種方
法でコンピュータプログラムが記録される記憶媒体が含
まれる。
【0019】記憶媒体駆動装置23は、これらの各種記
憶媒体からコンピュータプログラムを読み込む他に、記
憶媒体がフロッピーディスクやICカード等のように書
き込み可能な記憶媒体である場合には、ナビゲーション
処理部10やエージェント処理部11のRAMや記憶装
置29、30のデータ等をその記憶媒体に書き込むこと
が可能である。例えば、ICカードにエージェント機能
に関する学習内容(学習項目データ、応答データ)や、
ユーザ情報等を記憶させ、他の車両を運転する場合でも
この記憶させたICカードを使用することで、自分の好
みに合わせて命名され、過去の応対の状況に応じて学習
された同一のエージェントとコミュニケーションするこ
とが可能になる。これにより、車両毎のエージェントで
はなく、運転者に固有な名前と、学習内容のエージェン
トを車両内に出現させることが可能になる。
【0020】通信制御装置24は、各種無線通信機器か
らなる携帯電話が接続されるようになっている。通信制
御装置24は、電話回線による通話の他、道路の混雑状
況や交通規制等の交通情報に関するデータなどを提供す
る情報提供局との通信や、車内での通信カラオケのため
に使用するカラオケデータを提供する情報提供局との通
信を行うことができるようになっている。また、通信制
御装置24を介して、エージェント機能に関する学習デ
ータやユーザ情報等を送受信することも可能である。ま
た通信制御装置24は、ATISセンターから送信され
る渋滞等の各種情報を受信したり、また、道路周辺に配
置されたビーコンから送信される渋滞等のVICS情報
をビーコンレシーバーで受信したりすることができるよ
うになっている。本実施形態では、車両走行中に渋滞を
検出し、イベントとして渋滞回避ルートの案内を行う場
合、この通信制御装置24から取得した渋滞情報を使用
して迂回ルートの検索を行うようになっている。
【0021】音声出力装置25は、車内に配置された複
数のスピーカで構成され、音声制御部14の音声合成部
141により合成された音声が出力される。例えば、音
声による経路案内を行う場合の案内音声や、エージェン
トによるイベント実行の確認等の音声やエージェントの
動作に伴う音等が音声合成部141で合成され、音声出
力装置25から出力されるようになっている。この音声
出力装置25は、全部又は一部をオーディオ用のスピー
カと兼用するようにしてもよい。なお、音声制御部14
は、運転者のチューニング指示の入力に応じて、音声出
力装置25から出力する音声の音色やアクセント等を制
御することが可能である。音声出力装置25は、音声制
御部14の音声認識部142で認識した音声についての
認識内容をユーザに確認(コールバック)するために合
成された音声も出力するようになっている。
【0022】マイク26は、音声制御部14の音声認識
部142における音声認識の対象となる音声を入力する
音声入力手段として機能する。マイク26には、例え
ば、ナビゲーション処理における目的地等の入力音声
や、エージェントとの運転者の会話等(イベントの実行
確認に対するユーザの回答や、コールバックに対すユー
ザの応答等を含む)が入力される。このマイク26は、
通信カラオケ等のカラオケを行う際のマイクと兼用する
ようにしてもよく、また、運転者の音声を的確に収集す
るために指向性のある専用のマイクを使用するようにし
てもよい。音声出力装置25とマイク26とでハンズフ
リーユニットを形成させて、携帯電話を介さずに、電話
通信における通話を行えるようにしてもよい。
【0023】表示装置27には、ナビゲーション処理部
10の処理による経路案内用の道路地図や各種画像情報
が表示されたり、エージェント処理部11によるエージ
ェントの容姿や、その容姿のエージェントによる各種行
動(動画)が表示されたりするようになっている。ま
た、本実施形態において表示装置27には、エージェン
トの出現率を設定するための出現率設定画面が表示され
るようになっている。また、撮像装置28で撮像された
車両内外の画像も画像処理部13で処理された後に表示
されるようになっている。表示装置27は、液晶表示装
置、CRT等の各種表示装置が使用される。なお、この
表示装置27は、例えばタッチパネル等の、前記入力装
置22としての機能を兼ね備えたものとすることができ
る。
【0024】撮像装置28は、画像を撮像するためのC
CD(電荷結合素子)を備えたカメラで構成されてお
り、運転者を撮像する車内カメラの他、車両前方、後
方、右側方、左側方を撮像する各車外カメラが配置され
ている。撮像装置28の各カメラにより撮像された画像
は、画像処理部13に供給され、画像認識等の処理が行
われ、各認識結果をエージェント処理部11によるイベ
ントの決定にも使用するようになっている。
【0025】エージェントデータ記憶装置29は、本実
施形態によるエージェント機能を実現するために必要な
各種データやプログラムが格納される記憶装置である。
このエージェントデータ記憶装置29には、例えば、フ
ロッピーディスク、ハードディスク、CD−ROM、光
ディスク、磁気テープ、ICカード、光カード、DVD
等の各種記憶媒体と、その駆動装置が使用される。この
場合、例えば、ユーザ情報297を持ち運びが容易なI
Cカードやフロッピーディスクで構成し、その他のデー
タをハードディスクで構成するというように、複数種類
の異なる記憶媒体と駆動装置で構成し、駆動装置として
それらの駆動装置を用いるようにしてもよい。
【0026】エージェントデータ記憶装置29には、エ
ージェントプログラム290、エージェントの容姿や行
動を静止画像や動画像で画像表示するための特定画像が
格納された画像データベース(DB)データ291と特
定音声データが格納された音声データベース(DB)2
92、イベント発生知識データベース(DB)293、
目的地検索条件知識DB294、説明情報DB296、
運転者を特定したりユーザの指向を判断するためのユー
ザ情報297、エージェント出現率変更処理(図9)で
ユーザが設定した出現率が格納される出現率情報29
8、その他エージェントのための処理に必要な各種のデ
ータが格納されている。
【0027】エージェントプログラム290には、エー
ジェント機能を実現するためのエージェント処理プログ
ラムや、エージェントと運転者とがコミュニケーション
する場合の細かな行動を表示装置27に画像表示すると
共にその行動に対応した会話を音声合成部141で合成
して音声出力装置25から出力するためのコミュニケー
ション内容に応じたプログラムが格納されている。
【0028】画像DB291には、各エージェントの容
姿と、各容姿のエージェントが様々な表情や動作を表す
ための各種画像データが格納されている。ユーザは、こ
れら各エージェントを選択し、自由に名前を付ける(設
定する)ことができるようになっている。格納される容
姿としては、人間(男性、女性)の容姿が複数格納され
るが、人間以外にも、例えば、ひよこや犬、猫、カエ
ル、ネズミ等の動物自体の容姿や人間的に図案化(イラ
スト化)した動物の容姿であってもよく、更にロボット
的な容姿や、特定のキャラクタの容姿等であってもよ
く、これら各容姿に対応して名前を付けることが可能で
ある。またエージェントの年齢としても一定である必要
がなく、エージェントの学習機能として、最初は子供の
容姿とし、時間の経過と共に成長していき容姿が変化し
ていく(大人の容姿に変化し、更に老人の容姿に変化し
ていく)ようにしてもよい。画像DB291には、これ
ら各種エージェントの容姿の画像が格納されており、運
転者の好みによって入力装置22等から選択することが
できるようになっている。
【0029】音声DB292には、エージェントがイベ
ントの実行確認をしたりユーザとのコミュニケーション
を会話で行うのに必要な音声を合成するための各種音声
データが格納されている。音声DB292に格納されて
いる音声データとしては、例えば、ユーザに目的の設定
を促すためにエージェントが「今日は何をしますか?」
等の音声を出力したり、イベント実行を確認するために
「京都市内に入りましたが、観光スポットをご紹介しま
しょうか?」等の音声を出力したりするための音声デー
タが格納されている。運転者は前記エージェントの容姿
の選択と併せて音声を入力装置22等から選択すること
ができるようになっている。エージェントの音声として
は、男性の音声、女性の音声、子供の音声、機械的な音
声、動物的な音声、特定の声優や俳優の音声、特定のキ
ャラクタの音声等があり、これらの中から適宜運転者が
選択する。この音声と前記容姿の選択は、適時変更する
ことが可能である。なお、本実施形態において、例えば
「100m先の交差点を右方向です。」等の経路案内に
おいて出力される音声についての音声データはナビゲー
ションデータ記憶装置30に格納されているが、エージ
ェントの行為として経路案内を行う場合には、音声DB
292に格納するようにしてもよい。
【0030】説明情報DB296には、例えば、クリス
マスの紹介をするイベントにおいてクリスマスに関する
説明をしたり、クリスマスのお勧めスポットの紹介をし
たりするための各種情報が格納される。説明情報DB2
96には、その他、バレンタインデーDB、ホワイトデ
ーDB、ゴルフ場DB、スキー場DB、温泉DB、病気
DB、観光地DB、歴史DB、デパートDB、豆知識D
B、名物DB、サービスエリアDB、地点特徴DB、雪
国DB、事故DB等の詳細な紹介や説明、解説を行うた
めの情報が各種格納されている。この説明情報DB29
6に格納されるデータは、後述する目的地データベース
309と重複しないデータで、より詳細な内容のデータ
が格納される。また、流行や社会状況によって変化する
情報が、通信制御処置24から受信して格納されるよう
になっている。例えば、各レストランやデパートにおい
てその年のクリスマス商戦において採用している特別サ
ービスの内容を示す情報や、各ホテルのディナーショウ
の内容(出演者や料金、日時等)を示す情報や、各デパ
ートの特売品情報などが通信制御装置24から受信して
該当するデータベースの該当施設等のデータとして格納
される。
【0031】ユーザ情報297には、ユーザの氏名、住
所、年齢、血液型、生年月日、性別、性格、趣味、好き
なスポーツ、好きなチーム、好きな食べ物(好物)、宗
教、ユーザの身長、体重、運転席(シート)の固定位置
(前後位置、背もたれの角度)、ルームミラーの角度、
視線の高さ、顔写真をデジタル化したデータ、音声の特
徴パラメータ等の各種情報が各ユーザ毎に格納されてい
る。ユーザ情報は、エージェントがユーザと取るコミュ
ニケーションの内容を判断する場合に使用される他、ユ
ーザの体重等の後者のデータ群は運転者を特定するため
にも使用される。またユーザ情報は、本実施形態におけ
るイベント発生処理における条件や、目的地設定候補提
示処理において検索条件を決定するための条件として使
用される。
【0032】イベント発生知識DB293には、エージ
ェント処理部11が、時間(年月日、曜日、時刻等の時
に関する情報)、目的(デート、家族等の運転の目的に
関する情報)、場所(目的地の近く等の場所に関する情
報)、車両(エンジンスタート等の車両に関する情
報)、ユーザ(性別、年齢等のユーザに関する情報)、
又は、車両内外の温度等の車両内外に関する情報のうち
少なくとも1つの状況(又は情報)から、現時点におい
て車両やユーザに対してすべきイベントを発生させる
(決定する)ための知識データがテーブル化されて格納
されている。図2は、イベント発生知識DB293のテ
ーブル内容を概念的に表したものである。この図2に示
されるように、イベントを発生させるための条件として
は、大きく分けて、時間(最左欄の1〜11の時に関す
る情報)、目的(同12〜17の運転の目的に関する情
報)、場所(同18〜48)、車両(同49〜54)等
がある。そして、時間に関するイベント決定条件として
は、「朝になったら」等の1日を生活様式に合わせて分
類した時間帯に関する条件、「土、日だったら」や「週
末だったら」等の1週間を所定単位で分割した条件、
「走行時間が長くなったら」等の所定行為や事実や処理
の時間の長さに関する条件、「6月になったら」等の1
年のうちの各月に関する条件、「クリスマスが近づいた
ら」や「文化の日だったら」等の年中行事や所定の行事
に関連する条件などの各種条件が存在する。
【0033】場所に関るすイベント決定条件としては、
「目的地が設定されたら」等の目的地の設定に関する条
件、「目的地がゴルフ場だったら」等の目的地のジャン
ルに関する条件、「目的地までの距離が長い場合は」や
「自宅からの距離が遠くなると」等の特定地点との距離
に関する条件、「現在地が観光地の近くだったら」等の
現在地や目的地と観光地に関する条件、「現在地が高速
だったら」等の現在走行中の道路に関する条件、「雪国
に近づいたら」や「海岸の近くでは」等の気候や気象に
関連する条件、「事故多発地帯に近づいたら」等の走行
環境に関する条件などの各種条件が存在する。
【0034】車両自体の状態等に関するイベント決定条
件としては、「エンジンがスタートしたら」等の走行開
始前に関する条件、「車線変更が多かったら」等のステ
アリング操作に関する条件、「スピードが出過ぎていた
ら」や「法定速度を守ったら」等の車速に関する条件、
「渋滞になったら」等の渋滞に関する条件、「ガソリン
が少なくなったら」や「バッテリ液が少なくなったら」
等の補充や補完に関する条件などの各種条件が存在す
る。
【0035】運転目的に関するイベント決定条件として
は、「デートだったら」等の目的地だけでなく車両の走
行自体にも意味を持つ場合の条件、「家族だったら」や
「友達だったら」や「一人だったら」等の同乗者に関す
る条件、「接待だったら」等の運転者よりも同乗者を中
心とする走行である場合の条件などの各種条件が存在す
る。その他図示しないが、ユーザプロフィールに関する
イベント決定条件としては、「女性だったら」等の性別
に関する条件、年齢に関する条件、「年輩だったら」等
の年齢層に関する条件などの各種条件が存在する。
【0036】これら図2に示した各種条件は、条件の概
要を表したもので、実際の条件はもう少し詳細に決めら
れている。例えば、「朝になったら」は「5時〜9時に
なったら」等である。これらの条件を満たすか否かにつ
いては、エージェント処理部11が、状況センサ部4
0、現在位置検出装置21、撮像装置28、入力装置2
2、マイク26、通信制御装置24、渋滞検出部16の
渋滞フラグ161等の各検出値や入力情報等から判断す
る。そして、検出結果、入力内容が特定の条件を満たす
場合には、対応するイベントを決定する。例えば、検出
結果が7時であり「朝になったら」の条件を満たす場合
には、対応するイベント「朝食を案内する」が決定す
る。入力装置22とマイク26による入力値について
は、ユーザが直接目的地の推薦を求める操作や音声入力
をイベント発生の条件としたもので、例えば、ユーザが
「周辺検索キー」を押圧したことを条件として、車両現
在地周辺の飲食施設を紹介するというイベントが決定す
る。
【0037】これらの各種条件に対応してそれぞれ決定
させるべきイベントの内容が図2に示すように決められ
ている。イベントとしては、「朝食を案内する」等の車
両やユーザに対する所定の行為や処理を行うことを内容
とする能動イベントと、「給油してもらう」や「点検を
促す」等のユーザに所定の行為をしてもらう受動イベン
トと、「食事の案内はしない」等の能動イベントの実行
を禁止する否定イベントとが存在する。そして、複数の
能動イベントや受動イベントが決定される場合には、各
イベントが順次実行される。一方、複数のイベント中に
否定イベントが含まれる場合には、その否定イベントと
同一内容部分を有する能動イベントや受動イベントはキ
ャンセルされる。例えば、デートでキャンプ場(目的
地)まで走行している場合、イベントとしては条件;デ
ートにより「食事の案内をする」という能動イベントが
決定され、条件;キャンプ場により「食事の案内はしな
い」という否定イベントが決定される。この場合両イベ
ントは「食事の案内」という同一内容部分を有している
ので、否定イベントにより能動イベントがキャンセルさ
れて、食事の案内は行われない。
【0038】イベント発生知識DB293には、図示し
ないが、能動イベントのうち、ユーザによる目的地の選
択を促すイベントに対応して、その後の目的地設定候補
提示処理で使用する目的地検索条件知識DB294の中
の条件検索知識DB番号が規定(格納)されている。そ
れ以外の能動イベントには、説明情報DB296のDB
番号が規定されている。例えば、イベント;「クリスマ
スを紹介する」の場合、クリスマスDBの格納位置を指
定する番号が、必要に応じて格納されている。
【0039】イベント発生知識DB293に規定されて
いる各イベントには、優先順位が規定されている。各イ
ベントの優先順位は、重要度に応じて付けられており、
車両の安全走行に関連するイベントについては比較的高
い優先順位が付けられるようになっている。なお、この
優先順位については、ユーザが適宜変更することができ
るようにしてもよい。また、各イベントには、フラグエ
リアが設けられている。各イベントに対するフラグは、
ON場合イベントが指定されている状態を表し、OFF
の場合イベントの指定が解除されている状態をあらわ
す。従って、フラグがONの場合にそのイベントは実行
可能であり、フラグがOFFの場合にそのイベントは動
作停止イベントとして実行されない。このフラグのO
N、OFFは、出現率情報298に格納された出現率に
より変更されるようになっている。例えば、出現率が8
0%に設定された場合、全イベントの内、優先順位が上
のイベントから80%以内にあるイベントのフラグがO
Nされ、80%未満のイベントは動作停止イベントとし
てフラグがOFFされる。図2に例示したイベント発生
知識DBにおいて出現率を80%とした場合、全イベン
ト数が54なので、優先順位が1〜43までのイベント
が実行可能イベントとしてフラグがONに設定され、優
先順位44〜54までのイベントのフラグがOFFに設
定される。なお、出現率の設定がクリアされた場合や初
期設定の段階では、出現率情報298には初期値として
出現率100%が格納されており、全イベントのフラグ
がONになっている。
【0040】エージェントデータ記憶装置29の目的地
検索条件知識DB294(図1)には、目的地の選択を
促すイベントが発生した場合に、各イベントに応じて適
切な目的地を検索するための検索条件が記載された知識
データがテーブル化されて格納されている。図3は、目
的地検索条件知識DB294のテーブル内容を概念的に
表したものである。この図3に示すように、目的地検索
条件知識DB294には、条件検索知識DB番号順に複
数の知識DBが格納されている。例えば、「食事の案内
をする」イベントの場合、ユーザの好みや走行目的など
に合致した飲食店をユーザに推薦するための飲食店検索
条件知識DB(検索条件知識DB番号;1)、ユーザに
最適な観光地を推薦するための観光地検索条件知識DB
(同番号;2)、休憩場所検索条件知識DB(同番号;
3)等が格納されている。そして、図3に示されるよう
に、目的地検索条件をリストアップするための条件とし
ては、大きく分けて時間(年月日、曜日、時刻等の時に
関する情報)、目的(デート、家族等の運転の目的に関
する情報)、場所(目的地の近く等の場所に関する情
報)、ユーザ(性別、年齢等のユーザに関する情報)の
条件とがあり、その詳細についてはイベント発生条件と
同様である。
【0041】例えば、「昼食を案内する」イベントに対
応付けられている飲食店検索条件知識DBでは、車両現
在位置周辺の飲食店(レストラン、喫茶店、ファースト
フード等の飲食店)を検索するための検索条件が設定さ
れている。また、「観光案内をする」イベントに対応付
けられている観光地検索条件知識DBでは、車両現在位
置周辺の観光施設(金閣寺等)を検索するための検索条
件が設定されている。これらの各条件検索知識DBを使
用することで、車両状況とユーザに関する条件とに合致
する検索条件は全てリストアップされ、リストアップさ
れた検索条件を利用して、各目的地に対する点数化が行
われる。この場合の点数は、ユーザに適しているほど低
い点数を付け、点数の低い目的地が所定の順に推薦候補
として決定されるようになっている。なお、ユーザに適
していると判断される目的地ほど高い点数を付け、点数
の高い目的地を推薦候補として決定するようにしてもよ
い。
【0042】図4は、ナビゲーションデータ記憶装置3
0(図1)に格納されるデータファイルの内容を表した
ものである。図4に示されるように、ナビゲーションデ
ータ記憶装置30には経路案内等で使用される各種デー
タファイルとして、通信地域データファイル301、描
画地図データファイル302、交差点データファイル3
03、ノードデータファイル304、道路データファイ
ル305、探索データファイル306、写真データファ
イル307、ナビゲーションプログラム308、及び目
的地DB309が格納されるようになっている。このナ
ビゲーションデータ記憶装置30は、例えば、フロッピ
ーディスク、ハードディスク、CD−ROM、光ディス
ク、磁気テープ、ICカード、光カード等の各種記憶媒
体と、その駆動装置が使用される。なお、ナビゲーショ
ンデータ記憶装置30は、複数種類の異なる記憶媒体と
駆動装置で構成するようにしてもよい。例えば、検索デ
ータファイル46を読み書き可能な記憶媒体(例えば、
フラッシュメモリ等)で、その他のファイルをCD−R
OMで構成し、駆動装置としてそれらの駆動装置を用い
るようにする。
【0043】ナビゲーションプログラム308には、ナ
ビゲーション処理部10において実行される、目的地設
定処理、経路探索処理、経路案内処理等の各種ナビゲー
ション処理のためのプログラムが格納されている。この
ナビゲーションプログラムに従って処理された各処理結
果のデータや処理途中のデータについては、エージェン
ト処理部11で取得可能になっており、エージェントが
ナビゲーションの一部をアシストする場合、エージェン
ト処理部11は取得した処理結果等のデータに基づいて
ユーザとのコミュニケーションを実行するようになって
いる。
【0044】通信地域データファイル301には、通信
制御装置24に接続される携帯電話や、接続せずに車内
で使用される携帯電話が、車両位置において通信できる
地域を表示装置27に表示したり、その通信できる地域
を経路探索の際に使用するための通信地域データが、携
帯電話のタイプ別に格納されている。この携帯電話のタ
イプ別の各通信地域データには、検索しやすいように番
号が付されて管理され、その通信可能な地域は、閉曲線
で囲まれる内側により表現できるので、その閉曲線を短
い線分に分割してその屈曲点の位置データによって特定
する。なお、通信地域データは、通信可能地を大小各種
の四角形エリアに分割し、対角関係にある2点の座標デ
ータによりデータ化するようにしてもよい。通信地域デ
ータファイル301に格納される内容は、携帯電話の使
用可能な地域の拡大や縮小に伴って、更新できるのが望
ましく、このために、携帯電話と通信制御装置24を使
用することにより、情報提供局との間で通信を行なっ
て、通信地域データファイル301の内容を最新のデー
タと更新できるように構成されている。なお、通信地域
データファイル301をフロッピーディスク、ICカー
ド等で構成し、最新のデータと書換えを行うようにして
も良い。描画地図データファイル302には、表示装置
27に地図を描画するための描画地図データが格納され
ている。この描画地図データは、階層化された地図、例
えば最上位層から日本、関東地方、東京、神田といった
階層ごとの地図データが格納されている。各階層の地図
データは、それぞれ地図コードが付されている。
【0045】交差点データファイル303には、各交差
点を特定する交差点番号、交差点名、交差点の座標(緯
度と経度)、その交差点が始点や終点になっている道路
の番号、および信号の有無などが交差点データとして格
納されている。ノードデータファイル304には、各道
路における各地点の座標を指定する緯度、経度などの情
報からなるノードデータが格納されている。すなわち、
このノードデータは、道路上の一地点に関するデータで
あり、ノード間を接続するものをアーク(リンク)と呼
ぶと、複数のノード列のそれぞれの間をアークで接続す
ることによって道路が表現される。道路データファイル
305には、各道路を特定する道路番号、始点や終点と
なる交差点番号、同じ始点や終点を持つ道路の番号、道
路の太さ、進入禁止等の禁止情報、後述の写真データの
写真番号などが格納されている。交差点データファイル
303、ノードデータファイル304、道路データファ
イル305にそれぞれ格納された交差点データ、ノード
データ、道路データからなる道路網データは、経路探索
に使用される。
【0046】探索データファイル306には、経路探索
により生成された経路を構成する交差点列データ、ノー
ド列データなどが格納されている。交差点列データは、
交差点名、交差点番号、その交差点の特徴的風景を写し
た写真番号、曲がり角、距離等の情報からなる。また、
ノード列データは、そのノードの位置を表す東経、北緯
などの情報からなる。また、経路探索の対象となった目
的地のデータも格納されるようになっている。写真デー
タファイル307には、各交差点や直進中に見える特徴
的な風景等を撮影した写真が、その写真番号と対応して
ディジタル、アナログ、またはネガフィルムの形式で格
納されている。
【0047】目的地データベース309には、目的地を
設定するための地点や施設等に関する目的地データが格
納されている。この目的地データには、その目的地の名
称と位置情報(緯度、経度)の他に、詳細な情報とし
て、ジャンル情報、値段情報、知名度情報、ゴージャス
度情報等の目的地を種々の視点から分類するための各種
情報が格納されている。
【0048】図5は、状況センサ部40を構成する各種
センサを表したものである。図5に示すように状況セン
サ部40は、イグニッション(IG)センサ401、車
速センサ402、アクセルセンサ403、ブレーキセン
サ404、サイドブレーキ検出センサ405、シフト位
置検出センサ406、ウィンカー検出センサ407、ワ
イパー検出センサ408、ライト検出センサ409、シ
ートベルト検出センサ410、ドア開閉検出センサ41
1、同乗者検出センサ412、室内温度検出センサ41
3、室外温度検出センサ414、燃料検出センサ41
5、水温検出センサ416、ABS検出センサ417、
エアコンセンサ418、体重センサ419、前車間距離
センサ420、後車間距離センサ421、体温センサ4
22、心拍数センサ423、発汗センサ424、脳波セ
ンサ425、アイトレーサー426、赤外線センサ42
7、その他のセンサ(タイヤの空気圧低下検出センサ、
ベルト類のゆるみ検出センサ、窓の開閉状態センサ、ク
ラクションセンサ、室内湿度センサ、室外湿度センサ、
油温検出センサ、油圧検出センサ、操舵角センサ、傾斜
センサ、車輪速センサ、年月日、曜日、日時、時刻を検
出する時センサ等)428等の車両状況や運転者状況、
車内状況等を検出する各種センサを備えている。これら
各種センサは、それぞれのセンシング目的に応じた所定
の位置に配置されている。なお、これらの各センサは独
立したセンサとして存在しない場合には、他のセンサ検
出信号から間接的にセンシングする場合を含む。例え
ば、タイヤの空気圧低下検出センサは、車速センサの信
号の変動により間接的に空気圧の低下を検出する。
【0049】イグニッションセンサ401は、イグニッ
ションのONとOFFを検出する。車速センサ402
は、例えば、スピードメータケーブルの回転角速度又は
回転数を検出して車速を算出するもの等、従来より公知
の車速センサを特に制限なく用いることができる。アク
セルセンサ403は、アクセルペダルの踏み込み量を検
出する。ブレーキセンサ404は、ブレーキの踏み込み
量を検出したり、踏み込み力や踏む込む速度等から急ブ
レーキがかけられたか否かを検出する。サイドブレーキ
検出センサ405は、サイドブレーキがかけられている
か否かを検出する。シフト位置検出センサ406は、シ
フトレバー位置を検出する。ウィンカー検出センサ40
7は、ウィンカーの点滅させている方向を検出する。ワ
イパー検出センサ408は、ワイパーの駆動状態(速度
等)を検出する。ライト検出センサ409は、ヘッドラ
ンプ、テールランプ、フォグランプ、ルームランプ等の
各ランプの点灯状態を検出する。シートベルト検出セン
サ410は、運転者、及び同乗者(補助席、後部座席)
がシートベルトを着用しているか否かを検出する。着用
していない場合には適宜(嫌われない程度に学習しなが
ら)エージェントが現れ、警告、注意、コメント等(学
習により程度を変更する)を行う。
【0050】ドア開閉検出センサ411は、ドアの開閉
状態を検出し、いわゆる半ドアの状態が検出された場合
にはエージェントがその旨を知らせるようになってい
る。ドア開閉検出センサ411は、運転席ドア、助手席
ドア、後部運転席側ドア、後部助手席側ドア、ハッチバ
ック車のハッチ、ワゴン車の後部ドア等、車種に応じた
各ドア毎の開閉を検出できるようになっている。また、
車両後部のトランク、車両前部のボンネット、サンルー
フ等の開閉部にも開閉状態を検出するドア開閉検出セン
サ411を配置するようにしてもよい。同乗者検出セン
サ412は、助手席や後部座席に同乗者が乗っているか
否かを検出するセンサで、撮像装置28で撮像された車
内の画像から検出し、または、補助席等に配置された圧
力センサや、体重計により検出する。室内温度検出セン
サ413は室内の気温を検出し、室外温度検出センサ4
14は車両外の気温を検出する。燃料検出センサ415
は、ガソリン、軽油等の燃料の残量を検出する。給油時
直前における過去5回分の検出値が記憶され、その平均
値になった場合に「給油磁気を知らせる」イベントが決
定される。
【0051】水温検出センサ416は、冷却水の温度を
検出する。イグニッションON直後において、この検出
温度が低い場合には、エージェントが眠そうな行為をす
る場合が多い。逆に水温が高すぎる場合にはオーバーヒ
ートする前に、エージェントが「だるそう」な行動と共
にその旨を知らせる。ABS検出センサ417は、急ブ
レーキによるタイヤのロックを防止し操縦性と車両安定
性を確保するABSが作動したか否かを検出する。エア
コンセンサ418は、エアコンの操作状態を検出する。
例えば、エアコンのON・OFF、設定温度、風量等が
検出される。体重センサ419は、運転者の体重を検出
するセンサである。この体重から、または、体重と撮像
装置28の画像から運転者を特定し、その運転者専用の
エージェントを出現させるようにする。
【0052】前車間距離センサ420は車両前方の他車
両や障害物との距離を検出し、後車間距離センサ421
は後方の他車両や障害物との距離を検出する。この前・
後車間距離センサ420、421と車速センサ402の
検出データは、渋滞検出部16にも供給されるようにな
っており、渋滞の発生と解消についての判断データとし
て使用される。両距離センサ420、421としては、
例えば、レーザ、超音波、赤外線等を用いた距離センサ
や、画像処理方式、車車間通信方式などを利用して距離
を測定する方式など各種のものを距離センサとして用い
ることができる。
【0053】体温センサ422、心拍数センサ423、
発汗センサ424は、それぞれ運転者の体温、心拍数、
発汗状態を検出するセンサで、例えば、ハンドル表面に
各センサを配置し運転者の手の状態から検出する。また
は、体温センサ422として、赤外線検出素子を使用し
たサーモグラフィーにより運転者の各部の温度分布を検
出するようにしてもよい。脳波センサ425は、運転者
の脳波を検出するセンサで、例えばα波やβ波等を検出
して運転者の覚醒状態等を調べる。アイトレーサー42
6は、ユーザの視線の動きを検出し、通常運転中、車外
の目的物を捜している、車内目的物を捜している、覚醒
状態である等を判断する。赤外線センサ427は、ユー
ザの手の動きや顔の動きを検出する。
【0054】その他、傾斜センサは、車両全体の姿勢角
度を検出するセンサで、車両の進行方向の姿勢角度を検
出する進行方向傾斜センサと、進行方向と直交方向の姿
勢角度を検出する直交方向傾斜センサとを備えており、
両センサは別々に傾斜角度を検出するようになってい
る。進行方向傾斜センサで検出される姿勢角は、上り坂
を走行中である可能性判断や、下り坂を走行中である可
能性判断等に使用される。
【0055】また、車輪速センサは、4個の車輪のそれ
ぞれに取り付けられており、各車輪の車輪速度(回転速
度)を個別に検出するようになっている。車輪速センサ
は、一定ピッチの歯を有して車輪と共に回転し、一定ピ
ッチの歯が配設されたロータと、静止位置取り付けられ
た電磁ピックアップとを備えている。電磁ピックアップ
は、ロータの歯と対向配置されており、歯の通過を電磁
的に検知するようになっており、このピックアップで検
知される出力電圧の変化の時間間隔や、単位時間の変化
数から車輪の回転速度が検出される。なお、車輪速セン
サとしては、電磁ピックアップ以外に、磁気抵抗素子ピ
ックアップ等を使用することで車輪速を検出するように
してもよい。また、車輪速センサの検知信号から車速を
算出するようにしてもよく、この場合の車輪速センサは
車速センサ402として機能する。
【0056】次に、以上のように構成された本実施形態
の動作について説明する。図6は、初期項目設定処理の
処理動作を表したフローチャートである。この図6に示
されるように、エージェント処理部11は、RAMのフ
ラグエリアを確認し、初期項目入力フラグがオンになっ
ているか否かを確認し(ステップ10)、フラグがオフ
であれば(;N)初期項目が入力済みなのでメインルー
チンにリターンする。一方、フラグがオンである場合
(ステップ10;Y)、エージェント処理部11は、ユ
ーザプロフィールが入力済みか否かをユーザ情報297
で確認する(ステップ12)。ユーザ情報297に所定
の項目が入力されていない場合(ステップ12;N)、
エージェント処理部11は、ユーザプロフィール入力画
面を表示装置27に表示してユーザによる入力を促す
(ステップ22)。
【0057】図7は表示装置27に表示されるユーザプ
ロフィール入力画面27aの内容を表したものである。
この図7に示されるように、所定の入力項目として名
前、年齢、性別、血液型、趣味、好物があり、それぞれ
ユーザによって入力された名前等が表示される名前表示
欄271、年齢表示欄272、性別表示欄273、血液
型表示欄274、趣味表示欄275、好物表示欄276
がある。ユーザプロフィールの入力方法としては、入力
装置22から入力する場合の他、ユーザが自己の名前を
発声することで音声入力することも可能である。音声入
力された場合、エージェント処理部11は、マイク26
からの入力音声を音声認識部142で認識し、認識結果
を該当する表示欄に表示する。ユーザプロフィール入力
画面27aの右下には、入力を確定させるOKキー27
7と、入力を取り消すキャンセルキー278が配置され
ており、画面の該当キー部分を押圧することで選択する
ことができ、また音声により選択することが可能であ
る。
【0058】ユーザプロフィール入力画面27aからユ
ーザプロフィールが入力されると、エージェント処理部
11は、入力された内容をエージェントデータ記憶装置
29にユーザ情報297として格納する(ステップ2
4)。入力内容の格納後、又はユーザプロフィールが入
力済みの場合(ステップ12;Y)、エージェント処理
部11は、走行目的をユーザに質問する(ステップ1
4)。すなわち、エージェント処理部11は、図8に示
すように、表示装置27に運転目的設定画面27bを表
示させると共に、画像DB291に基づいてエージェン
トEを運転目的設定画面27bに出現させ、音声DB2
92に基づいて「今日はなにをしますか?」といった質
問用音声を音声出力装置25から出力する。この音声出
力の際、音声出力にあわせてエージェントEの口元も変
化させることで、エージェントから質問されているよう
にする。なお、図8では、エージェントの顔だけが表示
されているが、エージェントの全身を表示するようにし
てもよく、また、最初は上部に全身を小さく表示し、画
面下部方向まで歩来ながら徐々に大きく表示することで
遠くに現れて近くまで歩いてくる様子を動画で表現する
ようにしてもよい。
【0059】図8に示されるように、運転目的設定画面
27bには、デート、家族、友人、接待、一人、…とい
った運転目的が表示され、この画面かユーザが今回の運
転目的を設定する。運転目的が1画面で表示できない場
合には、画面に次画面選択キーが表示される。この運転
目的設定画面27bにおける設定も、ユーザプロフィー
ル入力画面27aにおける入力と同様に、入力装置22
からの入力(タッチパネルの押圧を含む)、音声による
入力が可能である。なお、音声入力する場合には、運転
目的設定画面27bには表示されていなくても、次画面
キーで表示される運転目的であれば音声入力可能であ
る。
【0060】運転目的設定画面27bの表示およびエー
ジェントによる質問に対してユーザからの応答があるか
否かエージェント処理部11は監視し(ステップ1
6)、所定時間内に応答がなければ(ステップ16;
N)メインルーチンにリターンする。一方、応答があっ
た場合(ステップ16;Y)、エージェント処理部11
は、ユーザにより入力された運転目的をRAMに格納す
る(ステップ18)。その後、RAMのフラグエリアの
初期項目入力フラグをオフにして(ステップ20)メイ
ンルーチンにリターンする。
【0061】以上の初期項目設定処理が終了すると、エ
ージェント処理部11は、設定された初期項目や車両状
況といった現在状況に基づいて、イベント発生処理が実
行さされ、エージェントとのコミュニケーションが行わ
れる。このエージェントとのコミュニケーションの頻度
(エージェントの出現率)をユーザは変更することが可
能である。以下、エージェント出現率変更処理について
図9のフローチャートを参照して説明する。エージェン
ト処理部11は、入力装置22のキー操作又は/及び音
声認識部142による認識音声から、出現率変更キーが
選択されたか否かを監視している(ステップ21)。出
現率変更キーが選択されると(ステップ21;Y)、エ
ージェント処理部11は、表示装置27にエージェント
(AG)の出現率設定画面を表示する(ステップ2
3)。
【0062】図10は、出現率設定画面を表したもので
ある。この図10に示されるように、エージェント(A
G)の出現率設定画面は、出現率が0%〜100%の範
囲で表示された出現率設定バー10a、設定する出現率
の値を変更するスライダ10b、スライダ10bの位置
に応じて現在の設定値(出現率)が表示される出現率表
示欄10c、及び、変更後の出現率を確定させるOKボ
タン10dが表示されている。ユーザは、スライダ10
bを左右に移動することで所望の出現率を出現率表示欄
10cに表示させる。そして、OKボタン10dを選択
することで変更後の出現率に確定する。OKボタン10
dが選択されると、エージェント処理部11はスライダ
10bの位置に対応して出現率表示欄10cに表示した
出現率を取得する(ステップ25)。
【0063】そしてエージェント処理部11は、取得し
た出現率をエージェントデータ記憶装置29の出現率情
報298に格納するとともに、取得した出現率(図10
の例では、80%)に対応して出現フラグの設定を行う
(ステップ27)。すなわち、全イベント数mに対し、
mを最も低い優先順位とし、優先順位p〜m(p<m)
番のイベントがフラグOFFの状態であり、新たに取得
した出現率がn%であった場合、エージェント処理部1
1は、全イベント数mにn/100を乗じた値t=n・
m/100を算出する。この優先順位tがpよりも低
く、p<tであれば、優先順位p番からt番までのイベ
ントが指定され(指定手段)、指定されたイベントのみ
のフラグがOFFからONに変更される(基準値変更手
段)。一方、優先順位tがpよりも高く、p>tであれ
ば、優先順位(t+1)番から(p−1)番までのイベ
ントが指定され(指定手段)、指定されたイベントのみ
のフラグがONからOFFに変更される(基準値変更手
段)。例えば、出現率が70%で、全イベント数が20
0であり、フラグ変更前に優先順位が低い160〜20
0のイベントのフラグがOFFであった場合、t=14
0なので、新たに141〜159間でのイベントが指定
されて、そのフラグがOFFされることになる。その結
果、優先順位が上位1〜140のイベントのフラグがO
N状態になり、値tよりも優先順位が低い141〜20
0のイベントのフラグがOFF状態になる。このよう
に、ユーザによるスライダ10bの移動という一の入力
に対応して、イベントのフラグがON、OFFすること
で、当該イベントを実行するエージェントを出現させる
ための特定画像と特定音声が追加指定され、又は指定解
除される(指定変更手段)。また、フラグのON、OF
Fを出力条件の1つ(フラグONを出力条件値=0、フ
ラグOFFを出力条件値=無限大)とした場合、ユーザ
によるスライダ10bの移動という一の入力に対応し
て、複数の出力条件値が増減(増加;フラグOFFから
フラグONへの変更、減少;フラグONからOFFへの
変更)され、増減後の値(フラグ)が元の出力条件値と
して設定(変更後のフラグ状態が保護)されることで、
基準値が変更されることになる(基準値変更手段)。こ
のように、本実施形態によれば、ユーザによるスライダ
10bの移動という一の入力に対応して、出現対象とな
るエージェント数(特定画像数、特定音声数)が増加、
減少する。その結果、エージェントの出現頻度が増減す
ることになる。
【0064】次に、設定された初期項目や車両状況とい
った現在状況に基づいて、エージェントを出現させて各
種イベントを実行するイベント発生処理について説明す
る。図11は、イベント発生処理の処理動作を表したフ
ローチャートである。エージェント処理部11は、ま
ず、現在の状況、例えば、時間(年月日、曜日、時刻等
の時に関する情報)、目的(デート、家族等の運転の目
的に関する情報)、場所(目的地の近く等の場所に関す
る情報)、車両(エンジンスタート等の車両に関する情
報)、又はユーザ(性別、年齢等のユーザに関する情
報)のうちの少なくとも一つの状況(又は情報若しくは
条件)(初期項目)を把握する(ステップ30)。すな
わち、日時についてはエージェント処理部11が有して
いる時計から把握し、場所については現在位置検出装置
21から現在位置を把握すると共に、設定済みの目的地
を探索データファイル306から把握し、その他必要な
情報を状況センサ部40の検出値、撮像装置28の画像
データ、入力装置22やマイク26からの入力(ユーザ
からのイベント発生要求があった場合を含む)、通信制
御装置24からの受信データ、渋滞検出部16の渋滞フ
ラグ161から現在の状況を把握する。なお、時に関す
る情報や、ユーザに関する情報(ユーザ情報297)
や、運転の目的(ステップ18でRAMに格納された運
転の目的)、場所に関する情報は、検出手段(エージェ
ント処理部11やナビゲーション処理部10、現在位置
検出装置21等)によって検出(又は把握)される。
【0065】次にエージェント処理部11は、把握した
現在の状況に基づき、図2に示したイベント発生知識D
B293を使用して、把握した現在状況に対応するイベ
ントの有無を確認する(ステップ32)。例えば、検出
された日時が予め設定された日時になり「昼になった」
と判断された場合、図2のイベント発生知識DB293
を参照することにより、「昼食を案内する」というイベ
ントが決定される。また、現在位置検出装置21で検出
された現在位置が観光地の近くである場合には「観光案
内をする」と「名物を紹介する」というイベントが決定
され、ナビゲーション処理部10による目的地設定処理
で検索データファイル306に格納された目的地のジャ
ンルが旅館である場合には「周辺の観光地を紹介する」
と旅館で食事が準備されている可能性が高いので「夕食
は案内しない」という否定イベントが決定される。さら
に、連続して走行している時間が長くなり、例えば、1
時間等の所定時間を超えたら「休憩場所を案内する」と
いうイベントが決定される。また、入力装置22からの
入力や、マイク26からの音声入力により、入力内容に
対応したイベントが決定される。例えば、ユーザによっ
て、表示装置27に表示された周辺検索キーが押圧され
たり、「周辺検索」との音声入力がされると、エージェ
ント処理部11は、「車両現在地周辺の飲食施設を検索
する」イベントを決定される。また、雪国に近づいたと
判断されると、「チェーン装着を促す」受動イベントが
決定される。また、渋滞検出部16の渋滞フラグ161
がオンであることエージェント処理部11で判断される
と、渋滞であると判断され「回避ルートを案内する」と
いうイベントが決定される。
【0066】イベント有無確認の結果、現在状況に対応
したイベントが無ければ(ステップ34;N)メインル
ーチンにリターンし、対応するイベントがありそのイベ
ントが決定された場合(ステップ34;Y)、エージェ
ント処理部11は、決定したイベントが動作停止イベン
トか否かを判断する。すなわち、エージェント処理部1
1は、イベント発生知識DB293の当該イベント(現
在状況に対応して決定したイベント)に対するフラグが
OFFになっているか否かを確認する(ステップ3
5)。当該イベントのフラグがOFFになっている場
合、すなわち、決定したイベントが動作停止イベントで
ある場合(ステップ35;Y)、エージェント処理部1
1は、ユーザが希望するエージェントの出現率とするた
めに、当該イベントの発生をキャンセルさせ、メインル
ーチンにリターンする。このように、エージェントによ
る全イベントのうち、ユーザが設定した出現率よりも優
先順位が低いイベントの発生をキャンセルすることで、
エージェントの出現率をユーザの希望に応じて変更する
ことが可能になる。
【0067】決定したイベントが動作停止イベントでな
い場合、すなわち、当該イベントのフラグがONである
場合(ステップ35;N)、エージェント処理部11
は、エージェントを出現させてイベント実行の可否につ
いてユーザに問い合わせをする(ステップ36)。な
お、問い合わせをしないで直接(つまりステップ36〜
40を実行しないで)、イベント発生(ステップ42)
するようにしてもよい。
【0068】図12は、表示装置27に表示されるイベ
ント確認画面27cのエージェント画像と音声内容を表
したものである。図12(a)は、「昼食を案内する」
イベントに対するイベント確認画面27cである。この
図12(a)に示されるように、エージェント処理部1
1は、画像DB291から該当するエージェントの画像
データを読み出してエージェントEが画面全体に登場さ
せると共に、対応する音声データを音声DB292から
読み出して音声出力装置25から「そろそろお昼ですけ
ど、お食事の場所をご紹介をしましょうか?」という内
容のイベント確認音声の出力を行う。図12(b)は、
ユーザによって設定された目的地である京都に到着した
ことで確認される「観光案内をする」イベントに対する
イベント確認画面27cで、エージェントEのイベント
確認音声「京都市に入りましたが、観光スポットをご紹
介しましょうか?」が出力される。図12(c)は、渋
滞発生による「回避ルートを案内する」イベントに対す
るイベント確認画面27cで、エージェントEの案内音
声「渋滞のようですが、回避ルートを案内しましょうか
?」が出力される。このように、発生したイベントに応
じたそれぞれのイベント確認音声がエージェントEによ
って発声される。
【0069】そしてエージェント処理部11は、エージ
ェントによるイベント確認に対するユーザの応答を取得
し(ステップ38)、その内容を確認する(ステップ4
0)。ユーザの回答がイベントの実行を許可しない内容
である場合(ステップ40;N)、ステップ32で確認
したイベントを実行することなくメインルーチンにリタ
ーンする。一方、イベント確認に対するユーザの応答が
実行を許可する内容である場合(ステップ40;Y)、
エージェント処理部11は、該当するイベントを発生さ
せて(ステップ42)メインルーチンにリターンする。
【0070】図13は、図9のイベント発生処理により
発生したイベントに対する、イベント実行処理の処理動
作を表したフローチャートである。このイベント実行処
理において、エージェント処理部11はまず、発生した
イベントが否定イベントか否かを判断し(ステップ5
0)、否定イベントであれば(;Y)同一内容部分を有
する能動イベント、受動イベントがあればその実行を含
めてイベントの実行をキャンセル(ステップ51)して
メインルーチンにリターンする。
【0071】一方、発生したイベントが否定イベントで
なければ(ステップ50;N)、そのイベントが周辺目
的地の検索を必要とするイベントか否かを判断する(ス
テップ52)。すなわち、エージェント処理部11は、
図2のイベント発生知識DB293で確認したイベント
に条件検索知識DB番号が規定されているか否かにより
判断する。条件検索知識DB番号が規定されており、目
的地検索、設定が必要である場合(ステップ52;
Y)、エージェント処理部11は、ステップ53からス
テップ58までの目的地設定候補提示処理を行う。すな
わち、エージェント処理部11は、まず、現在の状況、
例えば、時間(年月日、曜日、時刻等の時に関する情
報)、目的(デート、家族等の運転の目的に関する情
報)、場所(目的地の近く等の場所に関する情報)、ユ
ーザ(性別、年齢等のユーザに関する情報)等の条件
(初期項目)を把握する(ステップ53)。すなわち、
日時についてはエージェント処理部11が有している時
計から把握し、場所については現在位置検出装置21か
ら現在位置を把握すると共に、設定済みの目的地を探索
データファイル306から把握し、その他必要な情報を
状況センサ部40の検出値、撮像装置28の画像デー
タ、入力装置22やマイク26からの入力、通信制御装
置24からの受信データから現在の状況を把握する。な
お、ステップ53〜ステップ58は、昼食案内用プログ
ラム(又は観光案内用プログラム等)に従って実行され
る。
【0072】次にエージェント処理部11は、把握した
現在の状況に基づき、イベントに規定されている条件検
索知識DB番号に該当する条件検索知識DBを、目的地
検索条件知識DB294にアクセスして参照する(ステ
ップ54)。そして、エージェント処理部11は、ステ
ップ53で把握した状況に対応する目的地設定条件を該
当する番号の検索条件知識DBから抽出しRAMに格納
する(ステップ56)。例えば、発生したイベントが
「昼食を案内する」である場合、検索条件知識DB番号
1の飲食店検索条件知識DB(図3)を利用して、ユー
ザに推薦する車両現在位置周辺の飲食店(レストラン、
喫茶店、ファーストフード等)を目的地データベース3
09の中から抽出するための検索条件を決定する。この
番号1の飲食店検索条件知識DBによれば、時間が「昼
食」なので検索条件「焼き肉は省く」が設定され、さら
に運転目的が「デート」であれば、「洋食を優先す
る」、「料金を高めに設定する」、「景色のいいお店を
優先する」、「静かなお店を優先する」、「焼き肉は省
く」、「有名店を優先する」等の複数の条件が設定され
る。これら検索条件の数は、把握した状況に応じて1つ
の場合、複数の場合がある。なお、目的地を検索する場
合に、相互にジャンルの異なる施設が検索されるように
するために、さらに検索条件を付加するようにしてもよ
い。また、本実施形態では、「焼き肉は省く」という検
索条件が、時間「お昼」からと、運転目的「デート」の
両方から設定されるが、このように同一の検索条件が複
数設定される場合には、その条件項目は1つだけ設定さ
れる場合よりもより強く反映するようになっている。
【0073】他の例として、発生したイベントが「観光
案内する」である場合、条件検索知識DB番号2の観光
地検索条件知識DBを利用してユーザに推薦する観光施
設を抽出するための検索条件を決定する。例えば、京都
市に到着して観光案内をする場合、ユーザが「若かった
ら」金閣寺等の著名な施設が検索されるように検索条件
「著名な神社仏閣を優先する」が設定され、逆に「年配
だったら」有名な場所はすでに観光したことがある可能
性が高いので著名性や知名度は問題とせずに「落ち着け
る神社仏閣を優先する」が設定される。この「観光案内
をする」イベントに対する検索条件を設定する場合にお
いても、ユーザのプロフィール等に応じて1又は複数の
検索条件(重複を許す)が設定される。
【0074】以上のようにしてステップ56における目
的地検索条件が設定されると、エージェント処理部11
は、設定した目的地検索条件を満たしている度合いが高
い、車両現在位置周辺の目的地を5件(5ジャンル各1
件の目的地)抽出し(ステップ58)、表示装置27に
選択画面を表示する(ステップ59)。
【0075】一方、図13に示したステップ52におい
て、発生したイベントに対して条件検索知識DB番号が
規定されていず目的地設定が不要である場合(ステップ
52;N)、エージェント処理部11は、該当するイベ
ントを実行する(ステップ60)。例えば、イベント発
生処理(図11)により発生したイベントが、渋滞発生
を原因とする「回避ルートを案内する」であれば、渋滞
を回避する渋滞回避ルート検索処理を行う。すなわち、
エージェント処理部11は、ナビゲーション処理部10
に渋滞を回避する別ルートの探索を要求する。この要求
によりナビゲーション処理部10は、ビーコン受信装置
215で受信されるVICS情報や、通信制御装置24
で受信されるATIS情報等(以下VICS情報等とい
う)が存在するか否かを確認する。これらの情報を参照
しながら、ナビゲーション処理部10は、渋滞を回避し
た目的地までの別ルートを探索して探索データファイル
306を更新する。
【0076】なお、出力条件値を越えた場合若しくは一
致した場合に、又は、出力条件を満足した場合に、エー
ジェントが実行するイベントとして、車両制御を実行す
るか否かを確認する質問の内容を特定音声として出力
し、その動作を特定画像で表示するようにしてもよい。
この場合、質問に対するユーザの回答を、音声認識又は
入力装置22からの入力により取得し(回答取得手
段)、車両制御の実行を肯定する回答である場合に、質
問内容に相当する車両制御を実行する(車両制御手
段)。例えば、エアコンセンサ418で検出された状態
が「ON」、室内温度検出センサ413と室外温度検出
センサ414で検出された室温T1と室外温T2との温
度差T3が、所定の閾値T4を越えている場合に、エア
コン制御確認イベントが実行され、表示装置27にエー
ジェントが現れてほほえむ連続動作の特定静止画像が複
数枚表示(または特定動画が表示)されると共に、音声
出力装置25からは「外は涼しくなりましたよ。外気を
入れてみませんか?」等の質問を内容とする特定音声が
出力される。この質問に対するユーザの回答がOK等の
肯定する回答である場合、出力条件(又は出力条件値)
=「肯定回答」が満足されたものとして、質問に対応す
る車両制御、すなわち、エアコンのOFFと、窓の開放
イベントが実行される。このように車両制御イベントを
エージェント処理部11が実行するためには、窓開閉装
置、エアコン風量調節装置、オーディオ音量調節装置等
の各種車両制御用のアクチュエータがI/F部12に接
続される。また、ナビゲーション用の道路データに基づ
く車両制御(例えば、交差点やカーブ等の特定地点を安
全に通過するための車両速度制御やシフトダウン制御
等)や、状況センサ部40の出力値に基づく車両の自動
走行制御等を行う場合には、各制御実行のためのプログ
ラムと制御装置をナビゲーション装置(情報出力装置)
が備えることになる。
【0077】以上説明したように本実施形態によれば、
車両状況等に対応するイベントがイベント発生知識DB
に基づいて決定されたとしても、当該イベントに対して
規定された優先順位がユーザが設定した出現率よりも低
い場合には、決定したイベントの発生をキャンセルする
ことで、エージェントの出現率を下げることが可能にな
る。これにより、ユーザは、エージェントの登場が煩わ
しく感じる場合には、エージェントの出現率を減らすこ
とで、好みに応じた頻度でエージェントが出現するよう
に設定することが可能になる。すなわち、本実施形態に
よれば、ユーザによるスライダ10bの移動という一の
入力に対応して、エージェントにイベントを実行させる
ための特定画像と特定音声の追加指定、指定解除がフラ
グのON、OFFによって行われ(指定変更手段)る。
また、対応するイベントの出力条件の増加、減少が、フ
ラグONからOFFへの変更とOFFからONへの変更
によって行われる。これにより、出現対象となるエージ
ェント数(特定画像数、特定音声数)が変化し、エージ
ェントの出現頻度が増減することになる。
【0078】次にエージェントの他の実施形態について
説明する。なお、他の実施形態についての構成や動作に
ついて、上述した第1実施形態と同一の部分は適宜説明
を省略し、異なる部分について説明することとする。ま
ず、エージェント装置の第2の実施形態について説明す
る。第1の実施形態では、ユーザが設定した出現率の範
囲内でエージェントが出現するようにするために、イベ
ント発生知識DBの各イベントに対して優先順位を規定
し、全イベントの内最上位のイベントから出現率の範囲
に入らないイベントのフラグをOFFにすることで、そ
のイベントの指定を解除し、指定が解除されていない
(すなわち、指定されている)イベントのみを実行可能
としたものである。これに対して、第2の実施形態で
は、エージェントの各動作を所定の観点において共通す
るs種類のイベントに分類し、各分類毎の重要度順を決
め、出現率に基づいて決められた数の動作停止イベント
を、重要度に応じて割り振るようにしたものである。
【0079】図14は、第2実施形態におけるイベント
発生知識DBの内容を表したものである。この図14に
示されるように、エージェントの各動作の内容に応じ
て、各イベントが挨拶、説明、案内、注意の4種類にに
分類されている。そして、挨拶<説明<案内<注意の順
に重要度が高く設定されている。本実施形態では、重要
度が最も高い注意に分類されるイベントは必ず発生する
ようになっている。すなわち、注意のイベントがキャン
セルされることはない。そして、注意以外に分類された
イベントは分類された種類の重要度に応じて出現率が変
更される。例えば、ユーザが設定した出現率が80%で
ある場合、案内2、説明3、挨拶5等の所定割合でイベ
ントがキャンセルされるようにする。例えば、全イベン
ト数が200で、ユーザが設定した出現率が80%であ
る場合、40のイベントが動作停止イベントとなる。そ
して、40の動作停止イベントの内訳として、挨拶に分
類されるイベントから20のイベントが選択されてキャ
ンセルされ、説明に分類されるイベントから12のイベ
ントが選択されてキャンセルされ、さらに、案内に分類
されるイベントから8つのイベントが選択されてキャン
セルされる。イベントがキャンセルされる各分類毎の所
定の割合は、ユーザが任意に設定できるようにしてもよ
い。なお、各分類内において動作停止イベントとしてキ
ャンセルされるイベントの選択は、各分類毎の優先順位
を設定しておくことで選択可能である。そして、動作停
止イベントとして選択された各イベントには、第1実施
形態と同様に、動作停止イベントであることを示すフラ
グをOFFに設定することが可能である。これにより、
第2実施形態におけるイベント発生処理を図11で説明
したと同様に処理することができる。
【0080】このように第2実施形態では、特定の種類
に分類されたイベントについては、基準値変更手段によ
る出力条件値の増減対象から除外するための、または、
指定変更手段による特定画像、特定音声の指定解除対象
から除外するための、特別な条件をさらに記憶する(第
2実施形態では、重要度が最も高い分類である注意を記
憶すること)ようになっている。このように、動作停止
イベントから除外したいイベントを特定種類に分類する
ことで、当該種類のイベントは、その出力条件を満たし
た場合に常に実行されるようにすることが可能になる。
また、ユーザによる一の入力(出現率の設定)に対応し
て出力条件(又は、出力条件値)の増減対象となるイベ
ント数を、各分類毎に割り振ることで、各分類毎の出現
率を変更することが可能になる。更に、設定された重要
度の順に応じて、各分類に対して割り振るイベント数の
割合を変化させることにより、重要度の高低に応じた出
現率とすることができる。
【0081】次に第3の実施形態について説明する。第
1及び第2の実施形態ではユーザが設定した出現率に応
じて、自動的に動作停止イベントを決定してその指定を
解除(フラグをONからOFFに変更)し、及び、動作
対象イベントを追加指定(フラグをOFFからONに変
更)することで、当該イベントが実行されないようにし
た。これに対して第3実施形態では、それぞれのエージ
ェント動作が実施されるか、されないかをユーザが各イ
ベント毎に個別に手動で決定するようにしたものであ
る。図15は、第3実施形態におけるイベント発生知識
DB293の内容の一部を表したものである。この図1
5に示されるように、イベント発生知識DB293は、
エージェントを出現させるか否かについてユーザが各イ
ベント毎に個別設定した結果が格納されるようになって
いる。すなわち、出現させるイベントには○が、出現さ
せないイベント(動作停止イベント)には×が格納(実
際には○又は×に対応する情報が格納)される。
【0082】この第3実施形態において、出現率変更キ
ーが選択されると、エージェント処理部11は、イベン
トの発生を個別に設定するイベント個別設定画面を表示
する。図16は、イベント個別設定画面を表したもので
ある。このイベント個別設定画面では、図15に示され
る各イベントに対応した内容がエージェントの動作内容
として表示される動作内容欄16aと、各動作表示欄1
6aの右側に対応するエージェントを出現させるか否か
を個別に設定する出現設定欄16b、動作内容欄16a
と出現設定欄16bをスクロールさせるスクロールバー
16cとスクロールボタン16d、個別設定された出現
させるデータから求めた出現率が表示される出現率表示
欄16e、及び、入力を確定させるOKボタン16fが
表示されている。
【0083】このイベント個別設定画面は、初期状態に
おいて出現設定欄がエージェントを出現させる状態
(○)になっている。そして、ユーザは出現させたくな
い項目を選択することで出現設定欄16bが反転する。
すなわち、○の場合には×に、×の場合には○に変更さ
れる。この出現設定欄16bの設定を変更する毎に、エ
ージェント処理部11は、全イベント数をp、○に設定
されているイベント数をqとした場合に、(q/p)×
100%の出現率を算出し、出現率表示欄16eの値を
変更する。なお、小数点以下は四捨五入され、表示され
ると共に、出現率情報298に格納される。ユーザは、
イベント個別設定画面に表示されていない他のイベント
についての設定を確認、及び変更する場合には、スクロ
ールボタンを上下することで表示されているイベント
(エージェントの動作)を変更する。この第3の実施形
態によれば、ユーザの好みに応じたイベントが発生する
ように、また、ユーザの好みに合わないイベントのみが
発生しないように、個別に設定することが可能になる。
【0084】なお、説明した第3実施形態では、すべて
のイベントに対してユーザが出現、非出現の設定を行う
ことができるようにしたが、走行の安全等に関するイベ
ントについては、非設定とできない(すなわち、動作停
止イベントにできない)ようにしてもよい。この場合、
非設定にできないイベントについては、イベント個別設
定画面の各動作表示欄16aには表示されないようにす
る。ただし、非設定にできないイベントも動作表示欄1
6aに表示すると共に、対応する出現設定欄16bに
は、「○(変更不可)」というように変更できないイベ
ントであることを表示し、その旨をユーザに認識させる
ようにしてもよい。
【0085】また、この第3実施形態を、第1実施形態
又は第2実施形態と組み合わせるようにしてもよい。こ
の場合、ユーザは所定操作により、図10に例示した出
現率設定画面から出現率を設定することで出力条件値を
自動的に増減(基準値変更)させ、又は特定画像や特定
音声を自動的に指定変更(追加指定又は指定解除)する
(第1、第2実施形態)と共に、図16に例示したイベ
ント個別設定画面から各イベント毎に個別に出力条件値
の増減(基準値変更)や指定変更(追加指定又は指定解
除)を行うことができる。この場合、第1実施形態又は
第2実施形態による出現率設定画面で出現率の設定、及
び、出力条件値の自動増減又は特定画像等の自動指定変
更が終了した後に、続けて図16に例示したイベント個
別設定画面を表示するようにしてもよい。これによりユ
ーザは、自動設定された設定内容を確認することができ
ると共に、自動設定された内容を個別に変更することが
できる。
【0086】次に第4、第5の実施形態について説明す
る。第1から第3の実施形態では、各エージェントのイ
ベント単位でエージェントが出現するかしないかを設定
しているため、動作停止イベントとされたイベント、す
なわち指定が解除されたイベントに対しては全くエージ
ェントが出現せず、エージェントの出現、非出現の変化
がイベント単位で行われ、その変化が大きい。このた
め、出現率の変化をユーザが実感しやすくなる。その一
方で、ユーザが動作停止イベントに設定されたイベント
は常に発生しない(実行されない)ことになってしま
う。そこで第4の実施形態、及び第5の実施形態では、
各イベント毎に、ユーザが設定した出現率の範囲で実行
されるようにしたものである。このように、各イベント
毎に出現率の範囲内でエージェントが出現したり出現し
なかったり(イベントが発生したりしなかったり)する
ことで、ユーザにとって必要なイベントが全く発生しな
くなるということがなくなる。
【0087】第1から第3の実施形態では、実行される
イベント数に対する量的な変化である。そして、第1、
第2実施形態では、エージェントの出現優先順位の低い
ものは出現しなくなる。これに対して、第4、第5実施
形態では、実行されるイベントの実行条件に対する質的
な変化により各イベント毎の出現率を変更する。質的な
変化の場合、エージェントの出現の条件(出力条件)が
厳しくなると、必然的に出現しにくくなる。質的な変化
は、各イベント毎に異なる値(異なる条件の選択)とす
ることができる。また、量的、質的を混合させることも
可能である。
【0088】第4実施形態では、このイベントの実行条
件に対する質的な変化として、出現間隔を出現率に応じ
て変化させるようにしたものである。例えば、食事の案
内を行うエージェント(食事案内イベント)が毎日登場
して案内を行っていたのが、ユーザが出現率を低下させ
ると、1日おきに登場することで、出現率が50%にな
る。図17は、第4実施形態において規定される各イベ
ントに対する実行条件(出力条件値)の一部を例示した
ものである。ただし、第4実施形態(及び第5実施形
態)により出力条件値の変更対象となるイベントは、全
イベントでもよく、一部のイベントでもよい。この図1
7に示されるように、各イベント(エージェントの動
作)毎に、時間あたりの出現回数が設定されている。例
えば、車両状況としてガソリンの量が少なくなり、給油
のためにガソリンスタンドを案内するイベントが決定さ
れた場合、最初のイベントが実行された後、同一のイベ
ントを実行する場合には条件1〜3の条件が加重される
ことになる。例えば、条件3が選択されている場合に
は、最初にガソリンスタンドを案内した後、1日後に次
のガソリンスタンドの案内イベントが実行される。これ
に対して、条件1が選択されている場合には、給油が完
了するまで、最初の案内から30分毎にガソリンスタン
ドの案内が実行される。このため、第4実施形態では、
前回のイベント実行の日時が各イベント毎に、イベント
発生知識DBに格納されるようになっている。
【0089】一方、第5実施形態では、イベントの実行
条件に対する質的な変化として、出現条件のレベルを出
現率に応じて変化させるようにしたものである。例え
ば、時速100km/hを越えると注意を促していたイ
ベントが、ユーザが出現率を低下させると、時速120
km/hを越えないと注意を促さなくなる。図18は、
第5実施形態のおいて規定される各イベントに対する実
行条件の一部を例示したものである。この図18に示さ
れるように、各イベント(エージェントの動作)毎に、
付加的な条件1、2、3が規定されている。例えば、ガ
ソリン残量が少なくなった場合にガソリンスタンドを案
内するイベントの場合、ガソリン残量が条件1では10
リットル未満でイベントが発生し、条件2では5リット
ル未満でイベントが発生し、条件3では、3リットル未
満でイベントが発生するようになる。このように、条件
1、条件2、条件3の順に出力条件値が厳しく設定され
ているため、条件1、2、3の順に該当イベントが実行
されにくくなり、同イベントに対するエージェントの出
現率が低下する。
【0090】次に第4実施形態及び第5実施形態におけ
るエージェント出現率変更処理について説明する。図1
9は、エージェント出現率変更処理を表したフローチャ
ートである。この第4、第5実施形態では、図9で説明
した第1実施形態における処理と同様に、出現率変更キ
ーが選択されると(ステップ21;Y)、エージェント
処理部11は、図10に示した出現率設定画面を表示装
置27に表示し(ステップ23)、ユーザが設定した出
現率を取得する(ステップ25)。
【0091】そして、エージェント処理部11は、取得
した出現率に応じて出現条件レベルを設定する(ステッ
プ27)。すなわち、エージェント処理部11は、イベ
ント実行のための出現条件レベルとして、ユーザが設定
した出現率に応じて条件1から条件3のいずれかを選択
する。すなわち、ユーザによるスライダ10bの移動と
いう一の入力に対応して、複数の出力条件が変更され
る。例えば、ユーザが設定した出現率(図10で設定)
が90%〜70の場合に条件1が設定され、69%〜5
0%の場合に条件2が設定され、49%から30%の場
合に条件3が設定される。出現率29%以下の場合に
は、常時動作停止イベントとする。なお、出現率と出力
条件の条件番号との対応を各イベント毎に規定した条件
選択テーブルを記憶しておき(条件選択テーブル記憶手
段)、ユーザの入力手段による一の入力(本実施形態で
はスライダ10bの移動)に対応して、各イベントに対
した条件番号の出力条件が設定されるようにしてもよ
い。ユーザが設定した出現率、及び、この出現率に対応
して新たに設定された出力条件は、既に出現率情報29
8に格納されている出力条件を消去して新たに格納され
る(基準値変更手段)。このように、出現率に対応して
新たに設定された各イベントに対する出力条件がエージ
ェントデータ記憶装置29に格納されて保存されるた
め、例えば、車両のイグニッションが一度OFFされ再
度ONされた場合や、情報出力装置の電源が再投入され
た場合でも、格納済みの出力条件値が初期値となり、当
該出力条件値に基づいてイベントの選択が判断される。
なお、以上のことは第1実施形態から第3実施形態及び
第6実施形態以降の実施形態においても同様である(例
えば、第1実施形態であればフラグの状態が記憶、保存
され、イグニッションのONや電源の再投入時に記憶済
みのフラグ状態が初期値として使用される)。
【0092】なお、説明した第4実施形態、及び第5実
施形態では、全イベントに共通する出現率を設定する場
合について説明したが、各イベント毎に出現率を設定す
るようにしてもよい。この場合、ユーザは、出現率を設
定するイベントを個別に指定した後、当該イベントに対
する出現率を設定する。そして、設定された各イベント
に対する出現率と、その出現率に対応して決められた条
件は、該当イベント毎に出現率情報に格納される。ま
た、説明した第4実施形態、第5実施形態では、出現率
をユーザが設定し、この出現率に対応する条件を設定
(上記変形例の場合には各イベント毎に設定)すること
としたが、ユーザが各イベント毎に条件を選択するよう
にしてもよい。また、第4実施形態、第5実施形態で
は、イベントの実行条件に対する質的な変化として条件
1〜条件3の3条件について説明したが、各イベント毎
に異なる数の条件を設定するようにしてもよい。さら
に、各イベント毎に第4実施形態、第5実施形態のいず
れか一方の条件設定し、または両者の条件を設定するよ
うにしてもよい。
【0093】次に、第4実施形態、第5実施形態におけ
るイベント発生処理について説明する。図20は、第
4、第5実施形態のイベント発生処理動作を表したフロ
ーチャートである。この第4、第5実施形態における動
作では、図11に示した第1実施形態におけるイベント
発生処理におけるステップ35の処理が異なり、他の処
理(ステップ30〜34、ステップ36〜42)の処理
動作は同一なので、同一処理部分の説明は省略する。第
4、第5実施形態の場合、現在状況に対応するイベント
が存在しそのイベントが決定された場合(ステップ3
4;Y)、エージェント処理部11は、決定したイベン
トに対して設定されている出現条件を、ステップ30で
把握した現在状況が満たしているか否かを判断する(ス
テップ35b)。エージェント処理部11は、出現条件
を満足していなければ(ステップ35b;N)、決定し
た当該イベントの発生をキャンセルさせ、メインルーチ
ンにリターンする。一方、出現条件を満たしている場合
(ステップ35b;Y)、エージェント処理部11は、
以下ステップ36からステップ42の処理を実行する。
【0094】次に第6実施形態について説明する。第1
実施形態、第2実施形態、第4実施形態、及び第5実施
形態では、図10に示したエージェント出現率設定画面
により出現率のみを設定するようにしたが、第6実施形
態では、各イベントの出現率をイベントを、複数の観点
から設定(複数の項目毎に設定)するようにしたもので
ある。図21は、第6実施形態におけるエージェントの
出現率の設定画面を表したものである。この図21に示
されるように、出現率設定画面には、出現率を設定する
複数の観点として、イベントの機能に基づく観点が採用
される。すなわち、楽しさに関するイベントによるエー
ジェントの出現率と、快適さに関するイベントによるエ
ージェントの出現率と、安全性に関するイベントによる
エージェントの出現率が個別に設定可能になっている。
エージェント出現率設定画面には、図21に示されるよ
うに、楽しさ出現率設定バー21aと楽しさスライダ2
1b、快適さ出現率設定バー21cと快適さスライダ2
1d、安全性出現率設定バー21eと安全性スライダ2
1f、及び、設定内容を確定させるOKボタン21gが
表示されている。
【0095】この図21に示した出現率設定画面は、第
1実施形態と第3実施形態〜第5実施形態のステップ2
3において、図10の画面に変えて表示することが可能
である。ユーザは、楽しさ、快適さ、安全性の各機能か
ら、対応するスライダ21a、21c、21eを選択し
て0%から100%の範囲で移動する(指定手段)こと
で、移動されたスライダ21に対応する項目の出現率の
みが変更され、当該項目に対応するイベントが追加指定
若しくは指定解除され(指定変更手段)、又は対応する
イベントの出力条件値が増減される(基準値変更手
段)。これにより、各項目毎に出現率を設定することが
可能になる。
【0096】この第6実施形態における出現率設定画面
が使用される場合、エージェント処理部11は、各項目
毎に設定された出現率が出現率情報298に格納され
る。一方、イベント発生知識DB293に格納されてい
る各イベントは、楽しさに関するイベント、快適さに関
するイベント、安全性に関するイベントというように、
出現率を設定する複数の機能に対応して分類されている
必要がある。なお、図2に示した第1実施形態のイベン
ト発生知識DB293に適用する場合には、図2に示す
ようにイベント全体の優先順位であってもよいが、各機
能による同一分類内での優先順位を決めるようにしても
よい。前者の場合、ユーザは、図10又は図21の出現
率設定画面のいずれか一方を選択することで、両者を使
用することが可能になる。
【0097】また、第4実施形態、第5実施形態に第6
実施形態の出現率設定画面を適用する場合も同様に、イ
ベント発生知識DB293に格納されている各イベント
が出現率を設定する複数の機能に対応して分類されてい
る必要がある。そして、各項目毎に設定された出現率に
対応する条件が条件1〜条件n(説明した図17、図1
8の例では条件1〜条件3)の中から選択され、出現率
情報298に格納される。この場合もユーザは、図10
又は図21の出現率設定画面のいずれか一方を選択する
ことで、両者を使用することが可能になる。
【0098】次に第7実施形態について説明する。第6
実施形態では、各機能の観点で分類された項目毎に0%
〜100%の範囲で出現率を設定するようにしたが、第
7実施形態では、全体の出現率も設定できるようにした
ものである。すなわち、第7実施形態では、増減させる
対象とする出力条件値を指定する指定手段として、各項
目毎に出現率を設定する個別指定手段と、全体の出現率
を設定する全体指定手段を備え、全体指定手段で指定さ
れた出現率を個別指定手段における100%とするよう
にしたものである。また、第7実施形態では、全体指定
手段で指定された出現率を個別指定手段で指定された項
目に対応する100%として、イベントが追加指定若し
くは指定解除されるようにしたものでもある。図22
は、第7実施形態におけるエージェントの出現率設定画
面を表したものである。この図22に示すように、第7
実施形態における出現率設定画面では、楽しさ出現率設
定バー22aと楽しさスライダ22b、快適さ出現率設
定バー22cと快適さスライダ22d、安全性出現率設
定バー22eと安全性スライダ22f、設定内容を確定
させるOKボタン22g、全体出現率設定バー22hと
全体スライダ22i、及び全体出現率表示欄22jが表
示されている。
【0099】この出現率設定画面では、全体出現率設定
バー22hにおける全体スライダ22iの位置によっ
て、全体の出現率(全イベントに対する出現率)が決め
られ、全体出現率表示欄22jに表示される。そして、
この全体の出現率の変化が、各機能(楽しさ、快適さ、
安全性)の出現率に影響を与えるようになっている。す
なわち、各出現率設定バー22a、22c、22eの下
端は出現率0%であるが、上端は全体の出現率になって
いる。例えば、全体の出現率が80%である場合、各機
能の出現率の最大が80%に制限される。この実施形態
によれば、全体の出現率と各機能項目毎の出現率により
細かく設定することができる。例えば、各機能項目毎の
出現比率を変更することなく、全体の出現率を変更する
ことが可能になる。また、全体の出現率を変更すること
なく、各機能項目間の出現比率のみ変更することも可能
である。
【0100】次に第8実施形態について説明する。説明
した第1から第7実施形態では、ユーザが出現率を変更
する場合、出現率変更キーの選択等(ステップ21)を
行い、出現率設定画面(図10、図16、図21、図2
2)で出現率をユーザが設定する必要があったが、この
第8の実施形態では、エージェントが自動的に出現率を
変更するようにしたものである。
【0101】図23は、第8実施形態における出現率自
動変更処理の動作を表したフローチャートである。エー
ジェント処理部11は、まずユーザの気持確認条件を満
たしているか否かを確認する(ステップ70)。すなわ
ち、エージェント処理部11は、エージェントの出現回
数(イベントの発生回数)をカウントしておき、所定回
数(例えば、50回)になったか否か、及び過去5回の
イベント発生間隔の平均間隔時間が5分以下となったか
否かを判断する。出現回数が所定回数になるか、又は、
平均間隔時間が5分以下になり、気持確認条件を満たし
た場合(ステップ21;Y)、エージェント処理部11
はユーザの気持入力画面を表示装置27に表示するとと
もに、「私ってじゃまですか?」といった問いを音声で
出力する(ステップ72)。
【0102】図24は、ユーザの気持入力画面を表した
ものである。この図24に示すように、エージェントE
が表示装置27に現れるととともに、「私ってジャマで
すか?」といった問いかけFが表示される。この問いか
けに対してユーザが回答を入力するためのボタン「ジャ
マ」ボタン24aと「ジャマでない」ボタン24bが表
示されている。ユーザは、いずれかのボタン24a、2
4bを選択するか、または、音声により回答を行う。音
声による回答は、「はい」、「Yes」等の肯定語
(「ジャマ」ボタン24aに対応)を発声するか、又は
「いいえ」、「NO」「そんなことない」等の否定語
(「ジャマでない」ボタンに対応)を発声する。
【0103】エージェント処理部11は、このユーザの
気持入力画面におけるユーザの回答内容から、ユーザが
満足しているか否かを確認する(ステップ74)。すな
わち、エージェント処理部11は、ユーザによって「ジ
ャマでない」ボタン24bが選択された場合、又は否定
語を音声認識した場合、ユーザが満足していると判断し
て(ステップ74;Y)、出現率を増加させて(ステッ
プ76)、メインルーチンにリターンする。一方、エー
ジェント処理部11は、ユーザによって、ユーザによっ
て「ジャマ」ボタン24aが選択された場合、又は肯定
語を音声認識した場合、ユーザが満足していず、エージ
ェントの出現を煩わしく思っていると判断して(ステッ
プ74;N)、出現率を低下させて(ステップ78)、
メインルーチンにリターンする。ここで、出現率の増加
量、出現率の低下量は、任意の所定量又は所定比率とす
ることが可能であるが、本実施形態では5%の増減が行
われる。なお、音声認識により、「とても(ジャマ)」
等の強い肯定語が認識された場合には、「はい」等の通
常の肯定語の場合に比べて出現率大きく低下(例えば、
10%低下)させるようにしてもよい。
【0104】以上説明したように、第8実施形態によれ
ば、ユーザの気持を確認したうえで自動的に出現率が変
更されるので、ユーザによる操作が不要になる。
【0105】次に第9実施形態について説明する。説明
した第1実施形態、第2実施形態、及びその変形例等で
は、全イベントを出現率算出の基準にした。すなわち、
出現率が70%の場合、全イベントが200であれば、
全イベント数200を基準にして70%=140のイベ
ントが実行可能となり、残りの60イベントが動作停止
イベントとした。しかし、動作停止イベントに設定した
としても、そのイベントが過去に1度も発生したことが
無いイベントである場合には、実質的な出現率は変化し
ていないことになる。そこで第9実施形態では、実際に
発生する可能性が高いイベントを、出現率算出の基準に
することで、ユーザが設定した出現率が正確に反映され
るようにしたものである。
【0106】すなわち、第9実施形態においてエージェ
ント処理部11は、過去所定期間内に発生したイベント
チェックし、そのイベント数を出現率の基準として、発
生したイベントの中で出現率を設定する。例えば、全イ
ベント数がr=200であっても、過去6ヶ月間の間に
実際に発生したイベントを実イベントとし、この実イベ
ント数sを基準として、出現率を設定する。いまユーザ
が設定した出現率が70%である場合、実イベントの中
からs×0.7個のイベントが実行可能イベントとさ
れ、残りのs×0.3個のイベントが動作停止イベント
とされる。
【0107】このように、本実施形態では、実際に発生
したイベントの中で出現率、及び動作停止イベントを設
定しているので、出現率がより正確に反映することがで
きる。
【0108】以上本発明の好適な実施形態について説明
したが、本発明はかかる実施形態の構成に限定されるも
のではなく、各請求項に記載された発明の範囲において
他の実施形態を採用し、また、変形することが可能であ
る。例えば、説明した実施形態において車両内に登場
(出現)するエージェントEは、単一のエージェントを
前提として説明したが、本発明では、車両状況に応じて
異なる擬似人格を有する複数のエージェントを出現させ
るようにし、各エージェント毎に出現率を設定するよう
にしてもよい。また、取得した出現率の出現率情報29
8への格納、及び、イベント発生知識DBのフラグ設
定、出現条件(図17、図18)の設定等についても、
各ユーザ毎に区別して格納するようにしてもよい。
【0109】また説明した実施形態では、図2に示すイ
ベント発生知識データベース293と、図3に示す目的
地検索条件知識DB294をそれぞれ、エージェントD
B記憶装置29に格納するようにしたが、必ずしもこれ
ら各知識DB293、294を目的地設定装置、エージ
ェント装置が備えている必要はない。この場合、各知識
DB293、294は、無線通信手段により車両に各種
情報を提供するセンタ装置が格納し保有しておくように
する。そして、エージェント処理部11は、イベント発
生処理(図9)のステップ30と同様に把握した現在状
況(現在位置を含む)を、通信制御装置24によりセン
タ装置に送信し、現時点で発生すべきイベントと、その
イベントに対する検索条件(目的地設定を要するイベン
トの場合)とをセンタ装置から受信する。この場合のセ
ンタ装置では、受信した現在状況から、図9のイベント
発生処理を行うことで、イベントを決定して、車両に送
信する。このように、知識DBをセンタ装置側に保持さ
せると共に、イベントの決定処理等の各処理をセンタ装
置に実行させることで、エージェント処理部11やエー
ジェント装置側の負担を軽減することが可能になる。
【0110】なお、説明した実施形態を、(1)車両に
関連した状況を取得する車両状況取得手段と、この車両
状況取得手段で取得した車両状況から車両又はユーザに
対して行うイベントを決定するイベント決定手段と、擬
人化されたエージェントを車両内に出現させるエージェ
ント出現手段と、前記エージェント出現手段により出現
されるエージェントの出現率を取得する出現率取得手段
と、この出現率取得手段で取得した出現率の範囲内で、
前記イベント決定手段で決定したイベントを前記エージ
ェント出現手段により出現されるエージェントの行為と
して実行させるイベント実行手段と、を具備するエージ
ェント装置としてもよい。また、(1)のエージェント
装置において、(2)車両に関連した状況とイベントと
の関係を規定したイベント決定知識データベースを備
え、前記イベント決定手段は、前記車両状況に対応する
イベントを、前記イベント決定知識データベースに基づ
き決定し、前記出現率取得手段は、各イベント毎に異な
る出現率を取得可能とし、前記イベント実行手段は、前
記イベント決定手段で決定したイベントを、そのイベン
トに対する出現率の範囲内で、前記エージェントの行為
として実行させる、ようにしてもよい。また、(2)の
エージェント装置において、(3)前記出現率取得手段
で取得した各イベントに対する出現率に応じて、当該イ
ベントを実行するための条件を変更するイベント実行条
件変更手段を備え、前記イベント実行手段は、前記イベ
ント実行条件変更手段で変更後のイベント実行条件を満
たす場合に、前記イベント実行手段で決定したイベント
を実行する、ようにしてもよい。さらに、(1)のエー
ジェント装置において、(4)車両に関連した状況とイ
ベントとの関係、及び優先順位が規定されたイベント決
定知識データベースを備え、前記イベント決定手段は、
前記車両状況に対応するイベントを、前記イベント決定
知識データベースに基づき決定し、前記イベント実行手
段は、前記イベント決定知識データベースに規定された
優先順位が、前記出現率取得手段で取得した出現率の範
囲に含まれるイベントを実行する、ようにしてもよい。
また、(1)から(4)のうちのいずれか1のエージェ
ント装置において、(5)前記イベント実行手段は、所
定期間内に実行された各イベントを前記出現率の基準と
する、ようにしてもよい。なお、以上ののエージェント
装置における出現率は、イベント発生知識DB293に
格納されている全イベント数に対する実行可能なイベン
ト(動作停止イベント以外のイベント)の数で定義され
る場合と、実行可能なイベントが所定期間内に実行され
る頻度で定義される場合(イベント毎に判断される)と
がある。以上のように実施形態のエージェント装置を構
成することで、エージェントの出現率をユーザの好みに
よって任意に調整することができる。従って、煩わしさ
を感じない程度の出現率に調整することで、エージェン
ト装置に対する抵抗を少なくし、親しみを増加させるこ
とができる。
【0111】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ユ
ーザの好みに応じて、特定画像や特定音声が出力される
頻度を変更することができる。すなわち、本発明によれ
ば、画像表示装置に静止画像若しくは動画像を表示し、
又は、音声出力装置から音声を出力する情報出力装置に
おいて、一又は複数の出力条件値を増減させ、増減後の
値を元の出力条件値として設定することで、その出力条
件値に対応する特定静止画像、特定動画、又は/及び、
特定音声が、出力等されや易くなったり、逆に出力しに
くくなることで、当該特定静止画像等に対する出力頻度
を変更することができる。また、本発明によれば、画像
表示装置に静止画像若しくは動画像を表示し、又は、音
声出力装置から音声を出力する情報出力装置において、
表示の対象とする特定静止画像若しくは特定動画又は出
力の対象とする特定音声を、少なくとも1つ追加指定
し、又は少なくとも1つの指定を解除することで、出力
対象となる全特定静止画像等が増減するため、特定静止
画像等全体に対する出力頻度が増減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施形態におけるエージェント装置
の構成を示すブロック図である。
【図2】同上、エージェント装置におけるイベント発生
知識DBのテーブル内容を概念的に表した説明図であ
る。
【図3】同上、エージェント装置における、目的地検索
条件知識DBのテーブル内容を概念的に表した説明図で
ある。
【図4】同上、エージェント装置における、ナビゲーシ
ョンデータ記憶装置に格納されるデータファイルの内容
を表した説明図である。
【図5】同上、エージェント装置における、状況センサ
部を構成する各種センサを表し図である。
【図6】同上、エージェント装置における、初期項目設
定処理の処理動作を表したフローチャートである。
【図7】同上、エージェント装置における、ユーザプロ
フィール入力画面の説明図である。
【図8】同上、エージェント装置における、運転目的設
定画面の説明図である。
【図9】同上、エージェント装置における、エージェン
ト出現率変更処理の処理動作を表したフローチャートで
ある。
【図10】同上、エージェント装置における、エージェ
ント出現率変更画面を表した説明図である。
【図11】同上、エージェント装置における、イベント
発生処理の処理動作を表したフローチャートである。
【図12】同上、エージェント装置における、各イベン
トのイベント確認画面の表示内容を例示した説明図であ
る。
【図13】同上、エージェント装置における、イベント
実行処理の処理動作を表したフローチャートである。
【図14】同上、第2実施形態におけるイベント発生知
識DBのテーブル内容を概念的に表した説明図である。
【図15】同上、第3実施形態におけるイベント発生知
識DBのテーブル内容を概念的に表した説明図である。
【図16】同上、第3実施形態における、イベント個別
設定画面を表した説明図である。
【図17】同上、第4実施形態におけるイベント発生知
識DBのテーブル内容を概念的に表した説明図である。
【図18】同上、第5実施形態におけるイベント発生知
識DBのテーブル内容を概念的に表した説明図である。
【図19】同上、第4実施形態、第5実施形態における
エージェント出現率変更処理の処理動作を表したフロー
チャートである。
【図20】同上、第4実施形態、第5実施形態における
イベント発生処理の処理動作を表したフローチャートで
ある。
【図21】同上、第6実施形態におけるエージェントの
出現率の設定画面を表した説明図である。
【図22】同上、第7実施形態におけるエージェントの
出現率設定画面を表したものである。
【図23】同上、第8実施形態における出現率自動変更
処理の動作を表したフローチャートである。
【図24】同上、第8実施形態における、ユーザの気持
入力画面を表したも説明図である。
【符号の説明】
1 全体処理部 10 ナビゲーション処理部 11 エージェント処理部 12 I/F部 13 画像処理部 14 音声制御部 15 状況情報処理部 16 渋滞検出部 21 現在位置検出装置 22 入力装置 23 記憶媒体駆動装置 24 通信制御装置 25 音声出力装置 26 マイク 27 表示装置 28 撮像装置 29 エージェントデータ記憶装置 293 イベント発生知識DB 294 目的地検索条件知識DB 295 ユーザ情報 297 ユーザ情報 298 出現率情報 30 ナビゲーションデータ記憶装置 40 状況センサ部
フロントページの続き (72)発明者 松田 学 東京都千代田区外神田2丁目19番12号 株 式会社エクォス・リサーチ内 (72)発明者 足立 和英 東京都千代田区外神田2丁目19番12号 株 式会社エクォス・リサーチ内 Fターム(参考) 2F029 AB01 AB07 AC02 AC06 AC12 AC13 AC14 AC18 5E501 AA22 AC15 AC16 AC37 DA01 DA14 FA32 9A001 BB04 DD11 HH17 HH18 HH23 HH30 HH34

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像表示装置に静止画像若しくは動画像
    を表示し、又は、音声出力装置から音声を出力する情報
    出力装置において、 特定静止画像、特定動画、又は特定音声の出力条件値を
    記憶した条件記憶手段と、 入力手段と、 該入力手段からの一の入力に対応して複数の出力条件値
    を増減させ、増減後の値を元の出力条件値として設定す
    る基準値変更手段と、 センサと、 該センサによって検出された特定の物理量が、いずれか
    の出力条件値を越えた場合又は、いずれかの出力条件値
    と一致した場合、該出力条件値に対応する静止画像若し
    くは動画を画像表示装置に表示し又は、該条件値に対応
    する音声を音声出力手段から出力する制御手段と、を備
    えることを特徴とする情報出力装置。
  2. 【請求項2】 増減させる対象とする出力条件値を指定
    する指定手段を備え、 前記基準値変更手段は、前記指定手段によって指定され
    た出力条件値だけを増減すること、を特徴とする請求項
    1に記載の情報出力装置。
  3. 【請求項3】 画像表示装置に静止画像若しくは動画像
    を表示し、又は、音声出力装置から音声を出力する情報
    出力装置において、 特定静止画像、特定動画、又は特定音声の出力条件を記
    憶した条件記憶手段と、 入力手段と、 該入力手段からの一の入力に対応して、表示の対象とす
    る特定静止画像若しくは特定動画又は出力の対象とする
    特定音声を、少なくとも1つ追加指定し、又は少なくと
    も1つの指定を解除する指定変更手段と、 センサと、 該センサによって検出された特定の物理量が、指定され
    ているいずれかの条件値を越えた場合又は、指定されて
    いるいずれかの条件値と一致した場合、該条件値に対応
    する静止画像若しくは動画を画像表示装置に表示し又
    は、該条件値に対応する音声を音声出力手段から出力す
    る制御手段と、を備えることを特徴とする情報出力装
    置。
  4. 【請求項4】 前記センサは、イグニッションセンサ、
    車速センサ、アクセルセンサ、ブレーキセンサ、サイド
    ブレーキ検出センサ、シフト位置検出センサ、ウィンカ
    ー検出センサ、ワイパー検出センサ、ライト検出セン
    サ、シートベルト検出センサ、ドア開閉検出センサ、同
    乗者検出センサ、室内温度検出センサ、室外温度検出セ
    ンサ、燃料検出センサ、水温検出センサ、ABS検出セ
    ンサ、エアコンセンサ、体重センサ、前車間距離セン
    サ、後車間距離センサ、体温センサ、心拍数センサ、発
    汗センサ、脳波センサ、アイトレーサー、赤外線セン
    サ、タイヤの空気圧低下検出センサ、ベルト類のゆるみ
    検出センサ、窓の開閉状態センサ、クラクションセン
    サ、室内湿度センサ、室外湿度センサ、油温検出セン
    サ、油圧検出センサ、操舵角センサ、傾斜センサ、車輪
    速センサ、及び時センサのうちの少なくとも1つの車載
    されたセンサであることを特徴とする請求項1、請求項
    2、又は請求項3に記載の情報出力装置。
  5. 【請求項5】 前記静止画像、特定動画は、擬人化され
    たエージェントの画像であり、 前記特定音声は、ユーザが前記エージェントと仮想的な
    コミュニケーションをするための会話を内容とする音声
    であることを特徴とする請求項1から請求項4のうちの
    いずれか1の請求項に記載した情報出力装置。
  6. 【請求項6】 前記特定音声は、ユーザからの回答を得
    るための質問用の音声を含むことを特徴とする請求項1
    から請求項5のうちのいずれか1の請求項に記載した情
    報出力装置。
  7. 【請求項7】 所定期間内に表示された特定静止画像、
    特定動画、又は前記所定期間内に出力された特定音声を
    取得する期間内出力対象取得手段を備え、前記基準値変
    更手段は、前記期間内出力対象取得手段で取得した前記
    特定静止画像、前記特定動画、又は前記特定音声の範囲
    内で、一の入力に対応して出力条件値を増減させ、増減
    後の値を元の出力条件値として設定することを特徴とす
    る請求項1又は2に記載の情報出力装置。
  8. 【請求項8】 所定期間内に表示された特定静止画像、
    特定動画、又は前記所定期間内に出力された特定音声を
    取得する期間内出力対象取得手段を備え、 前記指定変更手段は、前記期間内出力対象取得手段で取
    得した前記特定静止画像、前記特定動画、又は前記特定
    音声の範囲内で、追加指定し又は指定を解除することを
    特徴とする請求項3に記載の情報出力装置。
  9. 【請求項9】 音声認識手段によるユーザの認識音声又
    は前記入力手段からの入力に応じて、車両を制御する車
    両制御手段を備えたことを特徴とする請求項1から請求
    項8のうちのいずれか1の請求項に記載した情報出力装
    置。
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