JP4936094B2 - エージェント装置 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はエージェント装置に係り、例えば、搭乗者の気分が悪くなった場合などの緊急時に救急機関に通報を行うエージェント装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
車両内で運転者の具合が悪くなった場合等の緊急時には、通常通り119番通報をすることになるが、必ずしも同伴者が居て通報するとは限らない。運転者1人である場合には、運転者自信が自分の体の異常を感じ通報する場合もある。
このような緊急事態が発生した場合に、緊急連絡用のスイッチを用意しておき、緊急事態が発生したことを自動的に通報する緊急通報装置が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来の緊急通報装置では、緊急事態が発生したことを救急機関に通報して、救急隊員の派遣を要請するだけであった。
このため、救急隊員が現場に到着した時点で、運転者が意識を失ってしまっていると、症状や状況等について聞き出すことができなくなる。
また、患者(救急車で運ばれる対象者)から救急隊員が現在の状態を聞き出す行為は、救急隊員が現場に到着しなければ行なうことができない。このような救急問診行為は、専門知識に基づいた質問を行う必要があり、たとえ同乗者がいたとしても適切な情報が得られない可能性がある。
【0004】
そこで本発明は上記課題を解決するためになされたもので、救急隊員の派遣が必要な緊急時において、的確な情報を収集して提供することが可能なエージェント装置を提供することを第1の目的とする。
また、救急隊員が到着するまでの間にエージェントができうる処置をほどこすことを第2の目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明では、救急隊員の派遣が必要な緊急時に、救急機関に対して車両の現在位置と緊急事態の発生を緊急通報する緊急通報手段と、救命救急の知識をデータ化し、緊急時に患者の状態を知るための質問を予め保持しておく質問保持手段と、前記緊急通報手段による通報をした場合に、車室内の画像表示装置に人工的な擬似生命体であるエージェントを出現させ、搭乗者に対して前記質問保持手段が保持している質問をする質問手段と、前記質問手段による質問に対する、搭乗者からの回答を保存する回答保存手段と、前記保存した回答を患者情報として出力する状態出力手段と、救急隊員の到着を検出する検出手段と、を備え、前記検出手段が救急隊員の到着を検出した後、前記状態出力手段は、前記保存した回答を患者情報として救急隊員に対して出力する、ことを特徴とするエージェント装置を提供する。
請求項2に記載の発明では、搭乗者に関する情報が格納された格納手段を備え、前記質問手段は、前記格納手段に格納された情報について正しいか否かで回答できる形式で質問することを特徴とする請求項1に記載のエージェント装置を提供する。
請求項に記載の発明では、経路案内で使用される各種データファイルを含むナビゲーションデータを保持するナビゲーションデータ保持手段を備え、前記ナビゲーションデータ保持手段が保持しているナビゲーションデータによる救急機関の所在地から車両までの走行距離を求める走行距離計算手段と、前記走行距離計算手段が求めた走行距離から救急車両が到着するまでの予想時間を算出する到着時間算出手段と、この到着時間算出手段で算出した到着予想時間を搭乗者に知らせる通知手段と、を備えたことを特徴とする請求項1、又は請求項2に記載のエージェント装置を提供する。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のエージェント装置における好適な実施の形態について、図1から図9を参照して詳細に説明する。
(1)実施形態の概要
救命救急の知識をデータ化し、緊急時に患者の状態を知るために救急隊員が通常行う質問を、エージェントが行う緊急質問として予め用意しておく。
そして、車両から緊急通報(119番通報)をした後、救急隊員が到着するまでの間に、エージェントが緊急質問をし、患者から必要な情報を収集する。全ての質問が終了したら、緊急連絡した救急機関に収集した患者の情報を送信する。
さらに、質問終了後、救急隊員が到着するまでの間、所定間隔で患者に問いかけることで、患者の意識を保つようにする。
緊急通報は運転者本人が緊急通報キーを選択する場合と、緊急事態検出装置で緊急事態を検出した場合にエージェントが自動的に緊急通報する場合がある。
そして、救急隊員が到着したら、収集した患者の状態情報を救急隊員に告知する。告知は画面表示と音声で行い、終了の指示(音声又は終了ボタンの選択)があるまで繰り返す。告知の開始は、画面に表示した患者情報スイッチを救急隊員が選択することで開始し、又は、音声認識装置で救急車のサイレン音を認識したら開始する。
このように、緊急通報してから救急隊員が到着するまでの間の時間を有効に活用して、少しでも早く患者(運転者)から状態情報を聞き出し、救急隊員が的確な処置を行なうための補助を行うことで、救急隊員の救急活動の効果を上げることができる。
【0007】
なお、本実施形態におけるエージェントは、人工的な擬似生命体であり、その容姿(平面的画像、ホログラフィ等の立体的画像等)が画像表示装置によって車両内に出現される。このエージェントの処理としては、車両自体、搭乗者、対向車等を含む車両の状況判断と学習(状況の学習だけでなく運転者の応答や反応等も含む)をし、各時点での車両状況とそれまでの学習結果に基づいて、エージェントが運転者や車両に対して様々なバリエーションをもった対応(行為=行動と音声)をする。これにより運転者は、複数のエージェントを車両内に自由に呼びだしてつき合う(コミュニケーションする)ことが可能になり、車両内での環境を快適にすることができる。
ここで、本実施形態における人工的な擬似生命体(エージェント)とは、特定の人間、生物、漫画のキャラクター等の同一性があり、その同一性のある擬似生命体が、主体の同一性・連続性を保つように出力(動作、音声により応答)を行うものである。また、同一性・連続性は特有の個性を持つものとして表現され、車室内に出現させる本実施形態のエージェントは、同一の車両状況であっても、過去の学習内容に応じて発声する音声や画像などが異なる。
このエージェントの各種コミュニケーション行為として、緊急時通報や緊急質問等の緊急時処理を行わせる。
そしてエージェントが行う緊急時処理を含めた各行為を複数のシナリオで構成する。各シナリオは、エージェントによる一連の連続した行為の内容を規定した複数のシナリオデータ(アプリケーションを含む)と、各シナリオデータを起動するための起動条件とにより規格化する。
【0008】
(2)実施形態の詳細
図1は、本実施形態におけるエージェント装置の構成を示すブロック図である。
本実施形態は、コミュニケーション機能全体を制御する全体処理部9を備えている。この全体処理部9は、設定した目的地までの経路を探索して音声や画像表示により案内するナビゲーション処理部10、エージェント処理部11、ナビゲーション処理部10とエージェント処理部11に対する外部I/F部12、エージェント画像や地図画像等の画像出力や入力画像を処理する画像処理部13、エージェント音声や経路案内音声等の音声出力や入力される音声を制御する音声制御部14、車両や運転者に関する各種状況の検出データを処理する状況情報処理部15、入力制御部16及び記憶装置制御部17を有している。
【0009】
ナビゲーション処理部10とエージェント処理部11は、データ処理及び各部の動作の制御を行うCPU(中央処理装置)と、このCPUにデータバスや制御バス等のバスラインで接続されたROM、RAM、タイマ等を備えている。両処理部10、11はネットワーク接続(車内LAN(Local Area Network))されており、互いの処理データを取得することができるようになっている。
本実施形態のエージェント処理部11では、シナリオに従ってナビゲーション用のデータ(目的地データや走行経路データ等)を情報センタ等の外部装置から取得した場合や、シナリオに基づくユーザとのコミュニケーションにより目的地を取得した場合に、これらのデータをナビゲーション処理部10に供給するようになっている。
ROMはCPUで制御を行うための各種データやプログラムが予め格納されたリードオンリーメモリであり、RAMはCPUがワーキングメモリとして使用するランダムアクセスメモリである。
【0010】
本実施形態のナビゲーション処理部10とエージェント処理部11は、CPUがROMに格納された各種プログラムを読み込んで各種処理を実行するようになっている。なお、CPUは、記憶媒体駆動装置23にセットされた外部の記憶媒体からコンピュータプログラムを読み込んで、記憶装置29のエージェントデータ30やナビゲーションデータ31、図示しないハードディスク等のその他の記憶装置に格納(インストール)し、この記憶装置から必要なプログラム等をRAMに読み込んで(ロードして)実行するようにしてもよい。また、必要なプログラム等を記憶媒体駆動装置23からRAMに直接読み込んで実行するようにしてもよい。
【0011】
エージェント処理部11は、運転者との会話を含めたエージェントの各種コミュニケーション動作を、車両や運転者の各種状況(場面)を想定して予め作成されたシナリオに従って行うようになっている。すなわち、車速、時間、走行地域、気温、ガソリン残量、緊急事態検出、等の各種状況をシナリオ起動条件とし、各状況におけるエージェントの行動が、各状況毎にシナリオとして規定されている。
各シナリオは、連続する複数のシーンで構成されている。シーンは、シナリオのなかの1つの場面であり、本実施形態における緊急通報後の質問シナリオでは、エージェントが救急、救命に基づく情報収集のための質問を行う各場面のシーンで構成されている。
各シーンは、タイトル、リスト、吹き出し、背景、その他の小単位(パーツ)でまとまっている。各シーンは、シナリオに従って順次進行していき、シナリオによっては、特定のシーンで出される質問に対する運転者の回答や車両の状況等によって、選択される複数のシーンが存在する。すなわち、途中の回答に応じてシーンが分岐するシナリオが存在する。
シーンを含むシナリオのデータは後述するシナリオデータファイル302に格納されている。いつどこでシナリオを実行するのかを規定する情報(シナリオ起動条件)と、実行した場合にどのような画面構成で、エージェントにどのような動作や会話をさせ、ナビゲーション処理部10等のモジュールに対してどのような指示を出し、イベントを受けとった場合に次はどうするのか(どのシーンに移行するのか)を規定するデータがシーン毎にまとまってシナリオデータファイル302のシナリオデータ1〜nとして格納されている。
本実施形態では、このように規格化されたシナリオデータにより、救急救命の知識に基づいて患者の状態情報を収集するための各種質問が緊急質問としてシナリオデータ化されている。
【0012】
図2は、エージェント処理部11の構成を表したものである。
この図2に示されるように、エージェント処理部11は、状況判断部111、シナリオ実行要求部112、シナリオ駆動部113、シナリオデータ読み込み部114、描画処理部115、音声認識管理部116、ユーザ入力受付部117を備えている。
これら各部111〜117は、エージェント処理部11が備えるCPU及びROM等に格納された対応エンジン(ソフトウェア)により実現されるようになっている。状況判断部111等の各部を構成するエンジンは、他のエンジンにデータを伝達する場合に、対応するイベントを発行する。各部111〜117が発行するイベントの中には、シーンを分岐するか否かを判断するイベントが含まれる。
【0013】
状況判断部111は、時間、場所、各種入力等の状況の変化を通知するAPI(Application Programing Interface)を備えている。状況判断部111は、(目的地設定等)状況の変化に対応して、シナリオ実行要求判断部112にイベントを発行する。
シナリオ実行要求判断部112は、状況判断結果をAPI関数で参照し、シナリオを実行するか否かを判断する。シナリオを実行する場合はシナリオ起動要求のイベントをシナリオ駆動113に対し発行する。
【0014】
シナリオ駆動部113は、シナリオ実行要求部112で発行されたシナリオ起動要求のイベントに対し、起動を行うか否かの判断をする。
起動を行うと判断した場合、シナリオ駆動部113は、シナリオデータの読み込みをシナリオデータ読み込み部114に依頼する。また、シナリオデータに従って描画のリクエスト、キャラクタとの動作のリクエストを描画処理部115に依頼する。また、シナリオデータに従って音声認識に使用する辞書を音声認識管理部116に通知する。更に、シナリオ駆動部113は、音声認識の結果や、ユーザ入力によってシナリオを駆動(シーンの推移を管理)する。
【0015】
シナリオデータ読み込み部114は、シナリオ駆動部113からのイベントの依頼に基づいて、シナリオデータファイル302から該当するシナリオデータの読み込みを行う。また、シナリオ駆動部113からのイベントの依頼により画像データの読み込みを行なう。
描画処理部115は、シナリオ駆動部113からのイベントの依頼に基づいて、該当する場面の描画や、キャラクタ(エージェント)の描画を行う。
音声認識管理部116は、音声認識部142への指示を統括する。例えば、シナリオ駆動部113から通知される使用辞書の指定を行う。音声認識部116は、音声認識部142において、指定した使用辞書による音声認識の結果がでたら、認識結果に対応するイベントをシナリオ駆動部113に対して発行する。
ユーザ入力受付部117は、ユーザからの入力があったら、入力内容に対応するイベントをシナリオ駆動部113に対して発行する。ユーザからの入力は、入力制御部16からの情報により判断される。
【0016】
本実施形態では、状況判断部111が緊急事態検出のイベント又は緊急通報キーのイベントを発行すると、シナリオ事項要求判断部112が救急質問シナリオの実行を要求するイベントをシナリオ駆動部113に発行する。
シナリオ駆動部113では、救急質問シナリオの読み込みをシナリオデータ読み込み部に要求するイベントを発行し、読み込まれたシナリオデータに従って、描画処理部115に描画のリクエストを発行し、音声認識管理部116に音声認識のリクエストイベントを発行する。
なお、エージェント処理部11の各部では、イベントを発行する場合と、API関数を用いる場合について説明したが、全てをイベント発行としてもよく、また全てをAPI関数を使用するようにしてもよい。
【0017】
図1において、外部I/F部12には、緊急通報装置21と記憶媒体駆動装置23と通信制御部24が接続され、画像処理部13には表示装置27及び撮像装置28が接続され、音声制御部14には音声出力装置25及びマイク(音声取得手段)26が接続され、状況情報処理部15には各種状況検出装置40が接続され、入力制御部16には入力装置22が接続されてる。
【0018】
各種状況検出装置40は、現在位置検出装置41と状況検出部42と緊急事態検出装置43を備えている。
現在位置検出装置41は、車両の絶対位置(緯度、経度による)を検出するためのものであり、人工衛星を利用して車両の位置を測定するGPS(Global Positioning System)受信装置411と、方位センサ412と、舵角センサ413と、距離センサ414と、路上に配置されたビーコンからの位置情報を受信するビーコン受信装置415等が使用される。
GPS受信装置411とビーコン受信装置415は単独で位置測定が可能であるが、GPS受信装置411やビーコン受信装置415による受信が不可能な場所では、方位センサ412、舵角センサ413及び距離センサ414の内、少なくとも1つを用いた推測航法によって現在位置を検出するようになっている。
方位センサ412は、例えば、地磁気を検出して車両の方位を求める地磁気センサ、車両の回転角速度を検出しその角速度を積分して車両の方位を求めるガスレートジャイロや光ファイバジャイロ等のジャイロ、左右の車輪センサを配置しその出力パルス差(移動距離の差)により車両の旋回を検出することで方位の変位量を算出するようにした車輪センサ、等が使用される。
舵角センサ413は、ステアリングの回転部に取り付けた光学的な回転センサや回転抵抗ボリューム等を用いてステアリングの角度αを検出する。
距離センサ414は、例えば、車輪の回転数を検出して計数し、または加速度を検出して2回積分するもの等の各種の方法が使用される。
距離センサ414と舵角センサ413は運転操作状況検出手段としても機能する。
【0019】
状況検出部42は、運転操作の状況を検出する運転操作状況検出手段として機能するブレーキセンサ421、車速センサ422、方向指示器検出器423、シフトレバセンサ424、サイドブレーキ(パーキングブレーキ)センサ425を備えている。
また、状況検出部42は、機器操作の状況を検出する機器操作状況検出手段として機能するエアコン検出器427、ワイパ検出器428、オーディオ検出器429を備えている。
【0020】
ブレーキセンサ421は、フットブレーキが踏み込み状態か否かを検出する。
車速センサ422は、車速を検出する。
方向指示器検出器423は、運転者が方向指示器の操作中であるか否か、及び方向指示器が点滅中か否かを検出する。
シフトレバセンサ424は、運転者がシフトレバを操作中か否か、及びシフトレバ位置を検出する。
サイドブレーキ(パーキングブレーキ)センサ425は、運転者がサイドブレーキを操作中か否か、及びサイドブレーキの状態(オンかオフか)を検出する。
【0021】
エアコン検出器427は、運転者がエアコンの各種スイッチ等を操作中か否かを検出する。
ワイパ検出器428は、運転者がワイパの操作中か否かを検出する。
オーディオ検出器429は、運転者がラジオ、CDプレーヤ、カセットプーヤー等のオーディオ機器を操作中か否か、及びオーディオ機器による音声が出力中か否かを検出する。
状況検出部42は、その他、機器操作状況検出手段として、ヘッドランプやルームランプ等のランプ類の操作状況を検出するライト検出センサ、運転者のシートベルト着脱操作を検出するシートベルト検出センサ、その他のセンサを備えている。
【0022】
緊急事態検出装置43は、ハザードスイッチセンサ431と衝突センサ432を備えている。
ハザードスイッチセンサ431は、ハザードスイッチのオン、オフ状態を検出し、状況情報処理部15に供給するようになっている。状況情報処理部15では、ハザードスイッチセンサ431からスイッチオン状態が所定時間t以上継続した場合に緊急事態信号をエージェント処理部11の状況判断部111に供給するようになっている。
衝突センサ432は、車両が衝突したことを検出するセンサで、本実施形態では、エアバックが作動したことを検出することで衝突を検出し、検出信号を状況情報処理部15に供給するようになっている。
【0023】
入力装置22は、運転者情報を運転者が入力する場合や、本実施形態によるエージェントのその他全ての問い合わせ等に対して運転者が応答するための1つの手段でもある。
入力装置22は、ナビゲーション処理における走行開始時の現在地(出発地点)や目的地(到達地点)、情報提供局へ渋滞情報等の情報の請求を発信したい車両の所定の走行環境(発信条件)、車内で使用される携帯電話のタイプ(型式)などを入力するためのものでもある。
入力装置22には、タッチパネル(スイッチとして機能)、キーボード、マウス、ライトペン、ジョイスティック、赤外線等によるリモコン、音声認識装置などの各種の装置が使用可能である。また、赤外線等を利用したリモコンと、リモコンから送信される各種信号を受信する受信部を備えてもよい。リモコンには、画面上に表示されたカーソルの移動操作等を行うジョイスティックの他、メニュー指定キー(ボタン)、テンキー等の各種キーが配置される。
入力装置22は、本実施形態において運転者が緊急通報をするための緊急通報キーを備えている。本実施形態における緊急通報キーは、専用のボタンを配置しているが、タッチパネルでのキー配置としてもよい。
入力制御部16は、入力装置22による入力内容に対応するデータを検出しエージェント処理部11やナビゲーション処理部10に供給する。入力制御部16は、運転者による入力操作中か否かを検出することで機器操作状況検出手段として機能する。
【0024】
緊急通報装置21は、緊急通報キーが選択された場合や、緊急事態が検出された場合に、救急機関との間で緊急の通信を確立するようになっている。
救急機関との通信は、電話回線、救急用の専用回線、インターネット等の各種通信回線の確立による。
【0025】
記憶媒体駆動装置23は、ナビゲーション処理部10やエージェント処理部11が各種処理を行うためのコンピュータプログラムを外部の記憶媒体から読み込むのに使用される駆動装置である。記憶媒体に記録されているコンピュータプログラムには、各種のプログラムやデータ等が含まれる。
ここで、記憶媒体とは、コンピュータプログラムが記録される記憶媒体をいい、具体的には、フロッピーディスク、ハードディスク、磁気テープ等の磁気記憶媒体、メモリチップやICカード等の半導体記憶媒体、CD−ROMやMO、PD(相変化書換型光ディスク)等の光学的に情報が読み取られる記憶媒体、紙カードや紙テープ等を用いた記憶媒体、その他各種方法でコンピュータプログラムが記録される記憶媒体が含まれる。
【0026】
記憶媒体駆動装置23は、これらの各種記憶媒体からコンピュータプログラムを読み込む他に、記憶媒体がフロッピーディスクやICカード等のように書き込み可能な記憶媒体である場合には、ナビゲーション処理部10やエージェント処理部11のRAMや記憶装置29のデータ等をその記憶媒体に書き込むことが可能である。
例えば、ICカードにエージェント機能に関する学習内容(学習項目データ、応答データ)や運転者情報等のデータを記憶させ、他の車両を運転する場合でもこれらを記憶させたICカードからデータを読み出させて使用することで、自分の過去の応対の状況に応じて学習した状態のエージェントとコミュニケーションすることが可能になる。これにより、車両毎のエージェントではなく、運転者毎に固有な学習内容のエージェントを車両内に出現させることが可能になる。
また、シナリオやメール等を記憶させておくこともできる。
またICカードにシナリオデータファイルを格納するようにしてもよい。これにより、ユーザ各自にとって固有のオリジナルシナリオとすることが可能である。
【0027】
通信制御部24は、各種無線通信機器からなる例えば携帯電話が接続されるようになっている。通信制御部24は、電話回線による通話の他、道路の混雑状況や交通規制等の交通情報に関するデータなどを提供する情報提供局との通信や、車内での通信カラオケのために使用するカラオケデータを提供する情報提供局との通信を行うことができるようになっている。また、通信制御部24を介して、エージェント機能に関する学習データ、シナリオデータファイル等を送受信することも可能である。
本実施形態のエージェント処理部11では、通信制御部24を介してシナリオが添付された電子メールを受信することができるようになっている。
また、エージェント処理部11は、インターネット上のホームページを表示するブラウザソフトを備えており、通信制御部24を介してホームページからシナリオを含めたデータをダウンロードすることができるようになっている。
なお、通信制御部24は、携帯電話等の無線通信機能を内蔵するようにしてもよい。
【0028】
音声出力装置25は、車内に配置された複数のスピーカで構成され、音声制御部14で制御された音声、例えば、音声による経路案内を行う場合の案内音声や、エージェントによる運転者との通常のコミュニケーション用の会話や本実施形態の運転者情報取得のための質問による音声や音が出力されるようになっている。この音声出力装置25は、オーディオ用のスピーカと兼用するようにしてもよい。
音声出力装置25と音声制御部14はエンジン処理部11と共に質問手段を構成し、緊急通報がされた場合に、救急質問シナリオで規定された各シーン毎に、エージェントによる救急質問が出力される。
【0029】
マイク26は、音声制御部14における音声認識の対象となる音声、例えば、ナビゲーション処理における目的地等の入力音声や、エージェントと運転者の会話(運転者による応答を含む)等を入出力する音声入力手段として機能する。このマイク26は、運転者の音声を的確に収集するために指向性のある専用のマイクが使用される。
尚、音声出力装置25とマイク26とでハンズフリーユニットを形成させて、携帯電話を介さずに、電話通信における通話を行えるようにしてもよい。
マイク26と音声認識部142は、運転者が同乗者と会話中か否かを検出する会話検出手段として機能し、この場合のマイク26、音声認識部142は、運転者の状況を検出する状況検出手段として機能する。
また、マイク26と音声認識部142は、同乗者がいるか否かを会話から検出することで同乗者検出手段として機能し、更に、救急車両のサイレン音を認識して救急隊員が到着したことを認識する救急隊員到着検出手段として機能する。
【0030】
表示装置27には、ナビゲーション処理部10の処理による経路案内用の道路地図や各種画像情報が表示されたり、エージェント処理部11によるエージェントの各種行動(動画)及び画面構成の各パーツが表示されたりするようになっている。また、撮像装置28で撮像された車両内外の画像も画像処理部13で処理された後に表示されるようになっている。
表示装置27では、本実施形態の救急質問シナリオに従って、救急隊員の容姿をした救急隊員エージェントが救急質問をする際に表示される複数の救急質問シーン画像や、質問が終了した後救急隊員が到着するまでの間表示される呼びかけシーン画像や、救急隊員に収集した患者の情報情報を告知する告知シーン画面などが表示されるようになっている。
表示装置27は、液晶表示装置、CRT等の各種表示装置が使用される。
なお、この表示装置27は、例えばタッチパネル等の、前記入力装置22としての機能を兼ね備えたものとすることができる。
【0031】
撮像装置28は、画像を撮像するためのCCD(電荷結合素子)を備えたカメラで構成されており、運転者を撮像する車内カメラの他、車両前方、後方、右側方、左側方を撮像する各車外カメラが配置されている。撮像装置28の各カメラにより撮像された画像は、画像処理部13に供給され、画像認識等の処理が行われ、各認識結果(同乗者の有無、運転者の認識等)をエージェントのコミュニケーションに反映させるようになっている。
【0032】
記憶装置29は、記憶装置制御部17に接続され、記憶制御装置17による制御のもとでデータやプログラムの読み込み、書き込みが行われるようになっている。
記憶装置29には本実施形態による各種エージェント機能やナビゲーション機能を実現するうえで必要な各種データ(プログラムを含む)として、エージェントデータ30とナビゲーションデータ31が格納されている。
この記憶装置29には、例えば、フロッピーディスク、ハードディスク、CD−ROM、光ディスク、磁気テープ、ICカード、光カード、DVD(digital versatile disc)等の各種記憶媒体と、その駆動装置が使用される。
この場合、例えば、学習項目データ304、応答データ305、運転者情報307、シナリオデータファイル302を持ち運びが可能なICカードやフロッピーディスクで構成し、その他のデータをDVDやハードディスクで構成するというように、複数種類の異なる記憶媒体と駆動装置で構成し、駆動装置としてそれらの記憶媒体を用いるようにしてもよい。
【0033】
エージェントデータ30には、エージェントプログラム301、シナリオデータファイル302、音声データ303、学習項目データ304、音声データで構成される応答データ305、エージェントの容姿や行動を画像表示するための画像データ306、運転者情報307、患者情報308、その他のエージェントによる処理に必要な各種のデータが格納されている。
【0034】
エージェントプログラム301には、エージェント機能を実現するためのエージェント処理プログラムが格納されている。
例えば、各シナリオの起動条件を満たしたか否かを判断する条件判断処理、条件判断処理で起動条件を満たすと判断した場合に、当該起動条件に対応するシナリオを起動し、そのシナリオデータに従って前記エージェントに行為をさせるシナリオ実行処理、その他の各種処理を実行する処理プログラムが格納されている。
【0035】
学習項目データ304及び応答データ305は、運転者の運転操作や応答によってエージェントが学習した結果を格納するデータである。
従って、学習項目データ304と応答データ305は、各運転者毎にそのデータが格納・更新(学習)されるようになっている。
学習項目データ304には、例えば、イグニッションした通算回数や1日のオン回数、前5回の燃料給油時の燃料残量のデータ等のエージェントの学習対象となる項目が格納される。この学習項目データ304に格納された学習内容に従って、例えば、イグニッションオン回数に応じてエージェント出現時の挨拶内容が変化したり、燃料残量が前5回の燃料残量の平均値以下になった場合に、エージェントが給油の提案をする。
応答データ305には、エージェントの行為に対するユーザの応答の履歴が所定のシナリオ毎に格納される。応答データ305には、応答日時と応答内容が、各応答項目毎に所定回数分格納される。応答内容としては、無視された、拒絶された、受容(容認)された、の各場合が音声認識や入力装置22の入力結果から判断され、格納される。
【0036】
シナリオデータファイル302には、各状況、場面におけるエージェントの行為が規定されたシナリオのデータが格納されており、本実施形態の緊急通報時に起動される救急質問シナリオも格納されている。本実施形態におけるシナリオデータファイル302はDVDに格納されている。
図3は、シナリオデータファイル302のデータ構造とデータ内容を概念的に表したものである。
シナリオデータファイル302は、各シーンを規定する複数のシナリオデータがまとまって1つのファイルを構成している。
シナリオデータファイル302には、ファイルヘッダ、シナリオ管理テーブル、自動起動条件テーブル、手動起動可能シナリオ一覧、各シナリオデータ1〜n、及び追加リソースデータから構成されている。
【0037】
ファイルヘッダは、シナリオデータファイルのヘッダで、ファイルに関する情報が格納されている。
シナリオ管理テーブルは、シナリオデータファイルに収録されているシナリオデータを管理するためのデータ、例えば、各シナリオデータを実行する場合の優先順位等のデータが格納されている。
【0038】
自動起動条件テーブルは、シナリオデータファイルに収録されているシナリオデータを自動で起動する条件データが各シナリオデータ毎に規定され格納されている。
自動起動条件として、例えば、特定地点Aから所定距離の地点に到達した場合に実行する特定シナリオについての特定地点と距離データや、起動時にエージェントが挨拶するシナリオを実行するための条件としてのイグニッションオン、起動してから所定時間経過等の各種自動起動条件が格納されている。
また、自動起動を禁止する自動起動禁止条件として、例えば、(A)手動起動を優先する、(B)別のシナリオを実行中は自動起動しない、(C)例えば30分以内に実行したことがあるシナリオは起動しない、(D)音楽を聞いている場合は起動しない、(E)カーブを右左折中(ステアリング操作中)には起動しない、(F)急減速中もしくは急加速中は起動しない、(G)同乗者と会話しているときは起動しない、(H)ナビゲーション装置、オーディオ装置、エアコン装置、シフトレバ、サイドブレーキ、ワイパー、方向指示器等の各種機器の操作中は起動しない、(I)オーディオの使用中は起動しない(音楽や放送を聞いている障害とならないための条件:オーディオがオンでないこと)、(J)ナビゲーション処理部10による走行経路の案内ガイダンス中は起動しない等の自動起動禁止条件についても格納されている。
但し、これらの自動起動禁止条件を満たす場合であっても、本実施形態による緊急通報時の救急質問シナリオ等は自動起動するように、優先順位がシナリオ管理テーブルで規定されている。この自動起動禁止条件は、各シナリオに共通して適用される条件と、個別のシナリオに適用される条件とがある。
【0039】
本実施形態における、運転者情報を収集するためにエージェントが質問をする場合の質問シナリオを起動する条件としては、運転者の負荷状態が低負荷状態であると判断できるための条件として、以下の条件やその他の条件が規定されている。
(a)1時間以内に質問をするシナリオを実行していない(頻繁に質問しすぎないようにするための条件)
(b)イグニッションオンから15分以上経過している(運転し始めた直後ではない)
(c)車内に会話がない(マイク26からの集音による)
(d)直線道路(ナビゲーションデータ31と現在位置から検出)で、速度変化が所定時間無い。
(e)信号待ちをしている(ナビゲーションデータ31、現在位置、車速から判定)
これらの質問起動条件は、起動のための必須条件かいずれか1つを満たせばよい条件かなどについて決められている。例えば、上記(a)〜(e)の条件に限ると、(a)〜(c)を全て満たし、(d)か(e)を満たした場合に質問シナリオの起動条件がみたされ、質問シナリオが起動される。
この場合でも、上記自動起動禁止条件(A)〜が該当する場合には、質問シナリオの起動は禁止される。
なお、質問起動条件を含め、自動起動条件に基づく起動判定ルーチンは、例えば、1秒毎にポーリング処理されるようになっている。
【0040】
上記した各条件のうち、条件(E)、(F)、(H)、(J)、(d)、(e)により運転操作に対する負荷が判断され、条件(C)、(D)、(G)、(I)、(J)、(a)、(b)、(c)、により運転者が感じる煩わしさの程度が判断される。
【0041】
手動起動可能シナリオ一覧は、シナリオデータファイルに収録されているシナリオデータの中の手動で起動することが可能なシナリオの一覧データが格納されている。
追加リソースデータは、記憶装置の拡張用としてシナリオデータに付加するための音声データや画像データ等が格納されている。
【0042】
各シナリオデータ1〜nは、シナリオヘッダ、音声認識辞書DB、画像データ管理テーブル、シーン管理テーブル、各シーンデータ1〜m、実画像データで構成されている。各シナリオは複数のシーンで構成される。
シナリオヘッダは、シナリオデータのヘッダセクションで、シナリオに関する情報が格納されている。
音声認識辞書DBは、シナリオで使用する音声認識辞書のDBで、音声認識辞書データが格納されている。
画像データ管理テーブルは、シナリオで使用する画像を指定するためのデータが格納されている。エージェントの画像は画像データ306に格納され、シナリオに固有の画像はシナリオデータ末尾の実画像データに格納されている。
シーン管理テーブルには、シナリオに収録されているシーンデータを管理するためのデータが格納されている。
【0043】
各シーンデータ1〜mは、シーンヘッダ、画面構成データ、キャラクタ動作指示データ、各種処理指示データ、シーン分岐テーブルから構成されている。
シーンヘッダは、シーンデータのヘッダセクションで、シーンに関する情報とシーンデータに属する各データセクションを管理するデータが格納されている。
画面構成データは、当該シーンで表示する画面構成を規定するセクションで、表示装置27上に表示する画面構成の各パーツのデータが格納されている。
キャラクタ動作指示データは、当該シーンにおけるキャラクタの動作指示と話す内容に関する指示データ(使用する音声データ303を指示するデータ)が格納されている。
各種処理指示データは、当該シーンで他モジュール(例えばナビ)に処理指示依頼を行うデータが格納されている。
シーン分岐テーブルは、当該シーンから次のシーンへの分岐情報が格納されているセクションで、あるシーンにおいてイベントを受け取ったときの次のシーンを規定するデータが格納されている。
【0044】
図4は、シーンデータに基づいて表示装置27に表示されるシーン画面の一例を表したものである。
この図4に示されるシーン画面は、未入力の運転者情報である趣味嗜好(食事)を取得するために運転者に質問をする質問シナリオのシーン画面(シーン番号0x0001)である。
シーン画面は、図4に示されるように、エージェントの画像(静止画、動画)が表示されるエージェント表示画面51、エージェントの音声に対応した文字が表示される吹き出し画面52、タイトル画面53、及び、各シーン固有の画像データ(実画像データの画像や回答選択ボタン等)が表示されるシーン表示画面54から構成されている。
【0045】
エージェント処理部11は、趣味嗜好(食事)の質問シナリオを起動すると、最初にシーンヘッダで指定されるシーンの画面構成データをシナリオデータファイル302から読み出してシーン画面を表示装置27に表示すると共に、質問文に相当する質問音声を音声出力装置25から出力するようになっている。
図4(a)の質問シナリオのシーン画面では、吹き出し画面52に「どのジャンルの食事が好きですか?」と表示される。なお、吹き出し画面52の表示に対応する音声を音声出力装置25から出力されるようになっている。
また、図4(a)のシーン画面におけるシーン表示画面54には、4つの回答選択ボタン54aの「和食」、「洋食」、「中華」、「特に無し」が表示されている。
【0046】
この運転者に対する質問のシーンには、シーン管理テーブルに従って、運転者の回答に応じた複数のシーンが分岐して続くようになっている。
すなわち、図4(a)のシーン画面(シーン番号0x0001)で運転者が回答選択ボタン「和食」を選択すると、エージェント処理部11は、回答に応じたシーン画面(b)に分岐して表示される。このシーン画面(b)では、選択された「和食」がタイトル画面53に表示されると共に、吹き出し画面には「和食が好きなのですね。」と表示され、なお、分岐後の和食のシーン画面では、和食の実画像がシナリオデータから読み出され、シーン表示画面54に表示される。そしてエージェント処理部11により、運転者の回答、例えば、「和食」が運転者情報として、運転者情報307の趣味嗜好データに格納されるようになっている。
本実施形態の救急質問シナリオの場合には、各シーン毎に患者の状態等に関する救急質問がされ、その質問に対する各回答が患者情報310に格納されるようになっている。
このようにして、シナリオに規定された各シーン画像と音声が最後のシーンまで連続的に順次表示、出力されることで、1シナリオにおけるエージェントの行為が完了することになる。
【0047】
記憶装置29(図1)の音声データ303には、選択されたシナリオのシーンに従って、エージェントが運転者と会話等を行うための音声データが格納されている。エージェントによる会話の音声データは、本実施形態による、エージェントの救急質問の音声データも格納されている。
音声データ303の各データは、シーンデータのキャラクタ動作指示データにより指定される。
【0048】
画像データ306には、シナリオにより指定された各シーンで使用されるエージェントの状態を表す静止画像や、動作を表す動画(アニメーション)等が格納されている。例えば、エージェントがお辞儀をする動画、うなずく動画、右手を挙げる動画等が格納されている。これらの各静止画像や動画には画像コードが付けられている。
画像データ306に格納されるエージェントの容姿としては、人間(男性、女性)的な容姿である必要はない。例えば、非人間型のエージェントとして、タコや、ひよこ、犬、猫、カエル、ネズミ等の動物自体の容姿や、人間的に図案化(イラスト化)した動物の容姿であってもよく、更にロボット的な容姿や、フロアスタンドや木などの容姿や、特定のキャラクタの容姿等であってもよい。またエージェントの年齢としても一定である必要がなく、エージェントの学習機能として、最初は子供の容姿とし、時間の経過と共に成長していき容姿が変化していく(大人の容姿に変化し、更に老人の容姿に変化していく)ようにしてもよい。画像データ306には、これらの各種エージェントの容姿の画像が格納されており、運転者の好みによって入力装置22等から選択することができるようになっている。
【0049】
運転者情報307は、運転者に関する情報で、エージェントによる行為をより運転者の希望や趣味嗜好に合ったものとするために利用される。
図5は運転者情報307の構成を概念的に表したものである。
この図5に例示されるように、運転者情報307には、運転者のID(識別情報)、名前、年齢、性別、結婚(既婚か未婚か)、子供(有無、人数、年齢)からなる運転者基礎データと、趣味嗜好データと、図示しない健康管理データが格納されるようになっている。
趣味嗜好データとしては、スポーツ、飲食、旅行等の大項目と、これら大項目の概念に含まれる詳細項目とから構成されている。例えば、大項目スポーツには、好きなサッカーチーム、好きな野球の球団、ゴルフに対する興味等の詳細なデータが格納されるようになっている。
健康管理データには、健康管理上のデータで、持病がある場合にその病名や症状、かかりつけの病院名等が格納される。
本実施形態では、これらの各運転者情報には優先順位が決められており、エージェントは、未だ格納されていない運転者情報のうち優先順位が高い順に運転者に質問をするようになっている。運転者基礎データは、趣味嗜好データよりも優先順位が高くなっている。
【0050】
運転者情報307は、その車両を運転する運転者が複数存在する場合には、各運転者毎に作成される。そして、運転者を特定して該当する運転者情報が使用される。
運転者の特定は、例えば、イグニッションオン時に、全運転者に共通するエージェントが登場して運転者の問い合わせをし、その回答から特定する。運転者の問い合わせは、入力済み運転者の氏名とその他を選択するボタンを表示装置に表示し、選択を促す音声を出力する。その他が選択された場合には新規ユーザ登録画面を表示する。
なお、体重、運転席(シート)の固定位置(前後位置、背もたれの角度)、ルームミラーの角度、視線の高さ、顔写真をデジタル化したデータ、音声の特徴パラメータ等の運転者固有の情報を少なくとも1つ運転者情報307に格納しておき、これらの情報から運転者を特定するようにしてもよい。
【0051】
患者情報308には、緊急通報時の救急質問シナリオに従ってエージェントが患者に質問した内容に対する患者の回答が格納される。この患者情報308に格納された患者情報は、緊急通報装置21、又は通信制御部24を介して緊急通報をした救急機関に送信されると共に、救急隊員が到着した後の告知情報となる。
【0052】
ナビゲーションデータ31には、経路案内等で使用される各種データファイルとして、通信地域データファイル、描画地図データファイル、交差点データファイル、ノードデータファイル、道路データファイル、探索データファイル、写真データファイル等の各種データが格納されている。
【0053】
通信地域データファイルには、通信制御部24に接続され又は無接続で車内において使用される携帯電話が、車内から通信できる地域を表示装置27に表示したり、その通信できる地域を経路探索の際に使用するための通信地域データが、携帯電話のタイプ別に格納されている。
描画地図データファイルには、表示装置27に描画される描画地図データが格納されている。この描画地図データは、階層化された地図、例えば最上位層から日本、関東地方、東京、神田といった階層ごとの地図データが格納されている。各階層の地図データは、それぞれ地図コードが付されている。
【0054】
交差点データファイルには、各交差点を特定する交差点番号、交差点名、交差点の座標(緯度と経度)、その交差点が始点や終点になっている道路の番号、および信号の有無などが交差点データとして格納されている。
ノードデータファイルには、各道路における各地点の座標を指定する緯度、経度などの情報からなるノードデータが格納されている。すなわち、このノードデータは、道路上の一地点に関するデータであり、ノード間を接続するものをアークと呼ぶと、複数のノード列のそれぞれの間をアークで接続することによって道路が表現される。
道路データファイルには、各道路を特定する道路番号、始点や終点となる交差点番号、同じ始点や終点を持つ道路の道路番号、道路の太さ、進入禁止等の禁止情報、後述の写真データの写真番号などが格納されている。
交差点データファイル、ノードデータファイル、道路データファイルにそれぞれ格納された交差点データ、ノードデータ、道路データからなる道路網データは、経路探索に使用される。
【0055】
探索データファイルには、経路探索により生成された経路を構成する交差点列データ、ノード列データなどが格納されている。交差点列データは、交差点名、交差点番号、その交差点の特徴的風景を写した写真番号、曲がり角、距離等の情報からなる。また、ノード列データは、そのノードの位置を表す東経、北緯などの情報からなる。
写真データファイルには、各交差点や直進中に見える特徴的な風景等を撮影した写真が、その写真番号と対応してデジタル、アナログ、またはネガフィルムの形式で格納されている。
【0056】
次にこのように構成されたエージェント装置の動作について説明する。
図6は、緊急通報から救急隊員エージェントを起動するまでの処理を表したフローチャートである。
エージェント処理部11は、車両等の状態が各シナリオの自動起動条件を満たすか否かを監視している。
そして、エージェント処理部11は、緊急通報キーが選択された場合、緊急事態検出装置43のハザードスイッチのオン状態が所定時間t以上継続した場合、及び、衝突センサ432から衝突検出信号が出力された場合に、緊急通報の必要性ありと判断して、緊急通報装置21を介して救急機関(119番)に通報する(ステップ11)。
【0057】
次いでエージェント処理部11は、車両が安全な場所にあるか否かを判断する(ステップ12)。
本実施形態では、緊急通報を行った後に一定時間車両が移動しなければ(一定時間車速=0km/hならば)、エージェント処理部11は車両が安全な場所にあると判断し(ステップ12;Y)、救急隊員エージェントを起動させて(ステップ14)処理を終了する。
一方、車両が安全な場所にあると判断できない場合(ステップ12;Y)、運転者により車両が移動されるのをまち(ステップ13)、ステップ12に戻って安全性についての判断を継続する。
【0058】
図7は、救急隊員エージェントが行う救急質問シナリオの流れを表したフローチャートである。
救急質問シナリオが実行されると、まず最初のシーンで緊急隊員エージェントが表示装置27画面上に登場して自己紹介をする(ステップ21)。
そして、次のシーンに移行し、救急質問による患者の情報収集を行う(ステップ22〜26)。救急質問による質問項目としては、例えば、名前、年齢、性別、住所、行きつけの病院、症状、血液型などが対象になっており、これら各質問項目に対応したシーンが規定されている。
【0059】
エージェント処理部11は、救急質問によって収集すべき情報が運転者情報307に格納されているか否かを確認する(ステップ22)。
質問項目の回答が運転者情報307に格納されている場合(ステップ22;Y)、救急隊員エージェントは、搭乗者が「はい」(肯定)又は「いいえ」(否定)で回答できる形式の質問をし、確認する。例えば、運転者情報307に住所情報として”東京都新宿区西新宿8−?−x”が格納されている場合、救急隊員エージェントは、「○○さんの住所は東京都新宿区西新宿8−?−xですか?」というように、はい、いいえ、で回答できる形式の質問をする。
このように、運転者情報307に格納されている情報について、「はい」「いいえ」で回答できる確認形式の質問をするので、患者の負担を少なくすることができる。
【0060】
一方、収集すべき情報が運転者情報307に格納されていない場合(ステップ22;N)、及び、ステップ23における確認で「いいえ」等の否定回答がされた場合(ステップ23;いいえ)、合救急隊員エージェントは該当質問項目に対応する救急質問をする(ステップ24)。
例えば、質問項目が住所情報であれば「○○さんの住所を教えてください」といった救急質問を行う。
これらの質問項目に対する確認(ステップ23)や質問(ステップ24)は、救急隊員の音声出力と、シーン画面の吹き出し画面52に文章表示で出力される。
なお、緊急隊員エージェントによる確認(ステップ23)に対して一定時間回答がない場合にはステップ24の質問をし、ステップ24の質問に対して一定時間回答が無い場合にはステップ25をとばしてステップ26に移行する。
【0061】
そして、質問項目に対する確認内容、及び救急質問に対する回答を記録する(ステップ25)。この回答の記録は、主として音声データの録音により行われる。そして、到着した救急隊員に告知する場合には、エージェントの音声と、回答の録音音声とをつないで出力する。例えば、「○○さんの住所は」をエージェントの合成音声で出力し、記憶された情報「東京都渋谷区…」を出力し、音声「です」を出力する。
【0062】
次に、エージェント処理部11は、緊急質問項目の全てについての質問が終了したか判断し(ステップ26)、終了していなければステップ22に戻って次の質問項目の救急質問により患者情報の収集を継続する。
一方、全ての質問が終了すると(ステップ26;Y)、エージェント処理部11は、収集した患者情報を、緊急通報した救急機関に緊急通報装置21、又は通信制御部24を介して送信(ステップ27)した後に処理を終了する。
【0063】
図8は、患者情報を救急質問シナリオに従って収集した後に起動する呼びかけシナリオのうちの1つのシーン画面を表したものである。なお、この呼びかけシナリオは、救急質問シナリオに組み込んでもよい。すなわち、呼びかけシナリオの各シーンを、救急質問シナリオの最後のシーンに続くシーンとしてもよい。
図8に示されるように、呼びかけシナリオでは、救急質問シナリオによる患者情報の終了が完了した後も、救急隊員エージェント51aが、患者の意識を保つ(覚醒状態を維持させる)ために、音声出力装置25から呼びかけを出力する。
この呼びかけは、患者が意識を失うのを回避することが目的なので、救急隊員エージェントの音声出力が中心になるが、図8に例示するように、吹き出し画面52にも呼びかけを文章でも表示する。
そして、患者の視覚による意識維持のために、救急隊員エージェント51aを静止画ではなく、動画により患者の注意を引くような大きめの動作をする。
【0064】
救急隊員エージェント51aが音声による呼びかけに対して、患者からの返事を音声認識部142で認識した場合には、呼びかけを連呼せずに、所定時間(例えば、1分間)経過した後に次の呼びかけを行うようにする。
呼びかけは、患者の応答(返事)が無い場合には同一の呼びかけ(図8の例では「○○さんしっかりしてください」)を連呼し、応答があった場合には「もうすぐ救急車がきますよ。大丈夫ですか」等の別の呼びかけを行う。この場合も吹き出し画面52の内容も呼びかけの変更に対応して変更する。
なお、音声認識部142により、同乗者等の第三者による呼びかけを認識した場合には、救急隊員エージェントによる呼びかけは行わない。
【0065】
救急隊員エージェントによる呼びかけをしている間、エージェント処理部11は、緊急通報をしてからの時間を計測しており、ナビゲーションデータ31による救急機関の所在地から車両までの走行距離を求め、救急車両が到着するまでの予想時間を算出して、シーン表示画面54に到着予想時間54dが表示される。この到着予想時間を表示すると共に、到着予想時間による呼びかけを行うことで、患者を勇気づけることができる。
【0066】
呼びかけシナリオにおける全シーン画面には、シーン表示画面54に患者情報キー54が表示されるようになっている。この患者情報キー54eが選択(押下又は音声入力による)されると、エージェント処理部11は、救急質問シナリオによって収集した患者情報を出力する。
【0067】
図9は、患者情報を出力する患者情報告知シナリオによるシーン画面を表したものである。
この患者情報告知シナリオは、図8の患者情報キー54eが選択された場合、及び、救急車のサイレン音を音声認識部142で認識した場合に起動される。
患者情報告知シナリオでは、図9に示されるように、エージェント処理部11は、例えば救急隊員エージェント51aの音声でスピーカ25から、患者情報308に格納した患者情報の内容を順次読み上げることで到着した救急隊員に告知する。
このシーン画面では、図9に示されるように、エージェント処理部11は、緊急隊員エージェントの音声内容に対応する文字を吹き出し画面52に表示するとともに、シーン表示画面54には、収集した全内容を画面表示可能な数の範囲毎に順次表示する。
シーン表示画面54fには、終了キー54gが表示されており、エージェント処理部11は、救急隊員によって終了キー54gが選択されるまで、収集した患者情報の音声告知と画面表示告知を繰り返し行う。
【0068】
なお、エージェント処理部11で収集して患者情報308に格納されている患者情報は、救急隊員の要求操作により、記憶媒体駆動装置23を介してフロッピーディスクやICカード等に複写できるようにしてもよい。
【0069】
以上説明したように、本実施形態によれば、緊急状態の通報した後に緊急質問シナリオを起動することで、救急知識に基づいた適切な救急質問を行い、その回答から患者の状態などの患者情報を収集をするので、救急隊員が到着した時点で適切な患者情報を直ちに提供することができる。
また、救急隊員エージェントが患者にたいして救急質問をすることにより、また、救急質問が終了した後も患者を呼びかけることにより、患者が意識を失わずに覚醒状態の時間を長くすることができる。
【0070】
また、本実施形態では、救急質問シナリオが終了した後にエージェント処理部11は、収集した患者情報を通信制御部24又は緊急通報装置21から救急機関に送信するようにした。
従って救急機関は受診した患者情報を、現場到着前に救急車に送信することができる。これにより、救急隊員は現場に到着する前に、患者の状態を知ることができ、必要な準備を整えることができる。
【0071】
以上、本発明のエージェント装置の実施形態について説明したが、本発明は説明した実施形態に限定されるものではなく、各請求項に記載した範囲において各種の変形を行うことが可能である。
例えば、説明した実施形態では、運転者情報307に格納されている質問項目については確認の質問をする(ステップ23)場合について説明したが、運転者との対話(質問シナリオによる)により収集した運転者情報については、改めて確認や質問を行わないようにしてもよい。または、運転者情報307に格納されている質問項目についての確認は、格納されていない質問項目や運転者情報307の格納対象以外の質問項目の救急質問が終了した後に確認をするようにしてもよい。
【0072】
また、説明した実施形態では、緊急隊員エージェントが救急隊員に対して一方的に収集した患者情報を告知する場合について説明した。これに対して、収集した患者情報に基づいて、救急隊員からの患者の状態等に対するの質問に対して救急隊員エージェントが回答する、回答シナリオを作成しておき、救急隊員の問いかけにより起動するようにしてもよい。
【0073】
本実施形態では、救急機関としての消防署に119番通報をする場合について説明したが、独自の救急センタに緊急通報をするようにしてもよい。この場合、救急通報を受けた救急センタから、119番に通報する。
救急センタからの119番通報は、緊急通報の受信後ただちに行ってもよく、救急隊員エージェントが収集した患者情報を受信し、その患者情報を検討した後に119番通報するようにしてもよい。
【0074】
また、本実施形態では緊急シナリオ(救急質問シナリオ、呼びかけシナリオ、告知シナリオ)を含めたシナリオデータファイル302をDVDに格納する場合について説明したが、緊急時シナリオについては、緊急通報先(救急機関や救急センタ)から通信により受信して実行するようにしてもよい。
【0075】
なお、本実施形態では処理されないが、緊急通報装置21での緊急通報により、撮像装置28で車両内の状態を撮像して記憶装置30に保存するようにしてもよい。これにより、緊急通報後の患者の状態を実画像により確認することができ、救急活動の重要な患者データとして使用できる。この画像データは、患者情報308に格納され、質問シナリオにより収集した患者情報と共に、記憶媒体駆動装置23から所定の記憶媒体に複写出力して救急隊員が病院等に持ち帰ることが可能である。
【0076】
緊急通報をした後一定時間の間、表示装置27の表示画面上に、救急隊員エージェントを手動で起動する(緊急シナリオの起動)、救急隊員エージェント起動キーを画面表示するようにしてもよい。この起動キーは、エージェントメニューで表示されるようにしてもよい。
これにより、緊急シナリオを最後まで完了しなかった場合でも、患者(運転者)等は再び救急隊員エージェントを呼び出して、もう一度シナリオをやり直すことができるようになる。
【0077】
【発明の効果】
本発明によれば、救急隊員の派遣が必要な緊急時において、的確な情報を収集して提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態におけるエージェント装置の構成を示すブロック図である。
【図2】同上、エージェント装置におけるエージェント処理部の構成図である。
【図3】同上、エージェント装置におけるシナリオデータファイルのデータ構造とデータ内容を概念的に表した説明図である。
【図4】同上、シナリオのシーンデータ基づいて表示装置に表示されるシーン画面を表した説明図である。
【図5】同上、エージェント装置における運転者情報の構成を概念的に表した説明図である。
【図6】同上、エージェント装置において、緊急通報から救急隊員エージェントを起動するまでの処理を表したフローチャートである。
【図7】同上、エージェント装置において、救急隊員エージェントが行う救急質問シナリオの流れを表したフローチャートである。
【図8】同上、エージェント装置おいて、患者情報を救急質問シナリオに従って収集した後に起動する呼びかけシナリオのうちの1つのシーン画面を表した説明図である。
【図9】同上、エージェント装置において、患者情報を出力する患者情報告知シナリオによるシーン画面を表した説明図である。
【符号の説明】
9 全体処理部
10 ナビゲーション処理部
11 エージェント処理部
12 外部I/F部
13 画像処理部
14 音声制御部
15 状況情報処理部
16 入力制御部
17 記憶装置制御部
21 緊急通報装置
22 入力装置
24 通信制御部
25 音声出力装置
26 マイク
27 表示装置
28 撮像装置
29 記憶装置
30 エージェントデータ
31 ナビゲーションデータ
40 各種状況検出装置
41 現在位置検出装置
42 状況検出部
43 緊急事態検出装置

Claims (3)

  1. 救急隊員の派遣が必要な緊急時に、救急機関に対して車両の現在位置と緊急事態の発生を緊急通報する緊急通報手段と、
    救命救急の知識をデータ化し、緊急時に患者の状態を知るための質問を予め保持しておく質問保持手段と、
    前記緊急通報手段による通報をした場合に、車室内の画像表示装置に人工的な擬似生命体であるエージェントを出現させ、搭乗者に対して前記質問保持手段が保持している質問をする質問手段と、
    前記質問手段による質問に対する、搭乗者からの回答を保存する回答保存手段と、
    前記保存した回答を患者情報として出力する状態出力手段と、
    救急隊員の到着を検出する検出手段と、を備え、
    前記検出手段が救急隊員の到着を検出した後、前記状態出力手段は、前記保存した回答を患者情報として救急隊員に対して出力する、
    ことを特徴とするエージェント装置。
  2. 搭乗者に関する情報が格納された格納手段を備え、
    前記質問手段は、前記格納手段に格納された情報について正しいか否かで回答できる形式で質問する
    ことを特徴とする請求項1に記載のエージェント装置。
  3. 経路案内で使用される各種データファイルを含むナビゲーションデータを保持するナビゲーションデータ保持手段を備え、
    前記ナビゲーションデータ保持手段が保持しているナビゲーションデータによる救急機関の所在地から車両までの走行距離を求める走行距離計算手段と、
    前記走行距離計算手段が求めた走行距離から救急車両が到着するまでの予想時間を算出する到着時間算出手段と、
    この到着時間算出手段で算出した到着予想時間を搭乗者に知らせる通知手段と、を備えたことを特徴とする請求項1、又は請求項2に記載のエージェント装置。
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