JP2001233487A - 給紙装置 - Google Patents
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Abstract
P…から最上位置の1枚の用紙Pを確実に分離し、重送
を防止する。 【解決手段】 内側にエアー吸引手段50が設けられた
給紙ベルト43…によって、用紙束P…の最上位置の用
紙Pを前記給紙ベルトに吸着して給送する給紙装置であ
る。該給紙ベルト43…を用紙Pの幅方向に複数本並設
される。この給紙ベルト43…間に、給紙ベルト43…
の用紙Pとの接触面より給紙ベルト43…の内側方向
(上方)に突出するリタード部材71を配設する。給紙
ベルト43…に複数枚の用紙P…が吸着した場合であっ
ても、前記リタード部材71が吸着した用紙P…に下側
から当接して搬送抵抗を与えることで、給紙ベルト43
…への吸着力の弱い2枚目以降の用紙P…の給送を妨
げ、重送が防止される。
Description
ミリ装置、スキャナー装置およびプリンタ等の画像形成
装置や画像読取り装置において、原稿や転写紙等の用紙
を給紙する給紙装置に関する。
枚の用紙が積層された用紙束の上方に通気性を有する給
紙ベルトを配設し、この給紙ベルト内に設けたエアー吸
引手段により用紙束の最上位置の1枚の用紙を給紙ベル
トに吸着させ、吸着した用紙を給紙ベルトによって用紙
搬送路に給送するエアー吸引式の給紙装置が知られてい
る。
アー吸引式の給紙装置においては、用紙束の状態や用紙
の種類等によって、用紙束の1枚目の用紙が2枚目以降
の用紙から分離されにくい場合に、1枚目の用紙ととも
に2枚目以降の用紙が重なった状態のまま給紙され、い
わゆる重送が生じやすいという問題があった。
2枚目以降の用紙位置からずれてしまった場合には、こ
のずれ部分において2枚目以降の用紙が直接給紙ベルト
に吸着してしまうため、1枚目の用紙とともに2枚目以
降の用紙が重なった状態のまま給紙され、重送が生じや
すい。
であり、用紙束から用紙を確実に1枚ずつ分離して重送
を防止できる給紙装置を提供することを目的とする。
は、複数枚の用紙が積層された用紙束から用紙を1枚ず
つ捌きながら給紙する給紙装置であって、用紙の給紙方
向に直交する幅方向に複数本並設され、用紙の給紙方向
に循環動作し、通気性を有する給紙ベルトと、前記給紙
ベルトの内側に配設され、前記用紙束のうち前記給紙ベ
ルトに最近接する1枚の用紙を前記給紙ベルトに吸着さ
せるエアー吸引手段と、前記複数本の給紙ベルト間に配
置され、その基端部が前記用紙束側に取り付けられると
ともに、その先端部が前記用紙束より用紙の搬送方向の
下流側であって、前記給紙ベルトの用紙に対する接触面
より前記給紙ベルトの内側方向に突出するように配設さ
れ、該先端部において前記給紙ベルトに吸着する用紙に
対し前記用紙束側から接触する弾性摩擦部材とを備えた
ことを特徴とするものである。
エアー吸引手段によって給紙ベルトに吸着された用紙
は、該給紙ベルトの循環動作によって給送される。この
とき、給紙ベルト間には、その基端側が用紙束側に取り
付けられ、その先端部が該給紙ベルトの用紙に対する接
触面より内側方向に突出するように、弾性摩擦部材が配
設されているため、給紙ベルトに吸着して搬送される用
紙は、その用紙束側が前記弾性摩擦部材に接触する。こ
のため、用紙束の複数枚の用紙が給紙ベルトに吸着して
いる場合であっても、該用紙に前記弾性摩擦部材が接触
することによって与えられる用紙束側からの搬送抵抗に
よって、給紙ベルトに最近接している1枚の用紙から、
他の用紙束側の用紙を確実に分離して、重送を防止する
ことができる。
ベルト間に配設されているため、給紙ベルトの用紙との
接触面より給紙ベルトの内側方向に突出して配設するこ
とができ、これにより、弾性摩擦部材を給紙ベルトに吸
着した用紙に確実に接触させることができる。
紙ベルト間に配設されているため、給紙ベルトに対応す
る位置に配設される場合と比較して、用紙を給紙ベルト
に対して必要以上に押しつけてしまうことがない。した
がって、過大な搬送抵抗を発生させることはなく、さら
に、過大な搬送抵抗による用紙や弾性摩擦部材自体の傷
みも軽減することができる。
摩擦部材を複数備え、該複数の弾性摩擦部材は、用紙の
給紙方向に直交する幅方向について、用紙の幅方向の中
心位置に対して対称に配設されることが望ましい。
の幅方向の中心位置に対して対称な部分で前記弾性摩擦
部材と接触するため、非対称な部分での接触に起因する
斜め搬送が防止される。
触面の幅方向中央部が前記用紙束側に膨らむように配設
されることが望ましい。
る1枚の用紙は、エアー吸引手段により給紙ベルトの接
触面に沿って給紙ベルトに吸着することで、給紙ベルト
間では給紙ベルトの内側方向に膨らむように幅方向に湾
曲した状態となる一方、2枚目以降の用紙は給紙ベルト
への吸着力がない、あるいは小さいために前記湾曲状態
を呈しない。このため、給紙ベルト間では、給紙ベルト
に最近接する1枚の用紙と2枚目以降の用紙とが離間し
た状態となる。前記弾性摩擦部材は、この離間した部分
において、給紙ベルトに吸着する用紙に用紙束側から当
接するため、1枚の用紙と2枚目以降の用紙とをより確
実に分離して重送を防止することができる。
触面の幅方向中央部を膨らませる具体的な手段として
は、給紙ベルトが巻き掛けられるローラを、その幅方向
略中央部において膨らんだ凸形状に構成する手段を挙げ
ることができる。
該給紙ベルトを前記用紙束側に膨らませるように突出し
たリブを設けてもよい。
とを並設した構成としてもよい。
方に配設され、該用紙束の最上位置の1枚の用紙を給送
するように構成されることが望ましい。
紙束の最上位置の1枚の用紙を給送する場合、給送され
る1枚の用紙に2枚目以降の用紙束の重量がかからず、
1枚目の用紙に2枚目以降の用紙が押しつけられること
がないため、1枚目の用紙を2枚目以降の用紙からより
容易に分離させ、さらに確実に重送を防止することがで
きる。
搬送方向について複数層をなすように配設されることが
望ましい。
層をなす複数枚の弾性摩擦部材に順に当接することとな
るため、より確実に重送を防止することができる。
て、図面を参照しながら説明する。
1が適用された複写機の全体概略構成を示している。こ
の図に示すように、この複写機1は、本体2の上部に配
設された画像読取装置3によって原稿の画像を読み取
り、本体2内の下部に配設された給紙装置11,12,
13または本体2の側部に外付けされた給紙装置10に
セットされた用紙Pに対し、本体2内の中央部に配設さ
れた画像形成装置4が画像形成を行うようになってい
る。
11および給紙装置12,13から給送される用紙P
が、用紙搬送経路20を給紙ローラ21,21によって
搬送され、レジストローラ22によってその先端が揃え
られ、感光体30上に形成されるトナー像が転写される
転写位置Tへ送り込まれる。
に沿って順に、該感光体30表面を所定電位に帯電させ
る帯電器31、該感光体30表面を選択的に露光して電
位を低下させ、前記画像読取装置3によって読み取られ
た原稿の画像情報に基づき静電潜像を形成する露光器3
2、該静電潜像をトナーで現像してトナー像を形成する
現像器33,前記転写位置Tにおいてトナー像を用紙P
に転写する転写器34、および感光体30表面に残留す
るトナーを除去するクリーナー35が配置されている。
用紙Pは、さらに用紙搬送経路20を下流側に搬送さ
れ、定着器36でトナー像が定着されてから、排出ロー
ラ23によって排出トレー24上に排出される。
0,11,12,13について説明する。
内の下部に設けられており、ユーザーの複写条件に応じ
て所望するサイズの用紙Pが積層された用紙束が収納さ
れている。そして、給紙ローラ121,131が用紙束
P…の最上位置の1枚の用紙Pを分離して給送し、該用
紙Pを搬送ローラ129,129,129によって画像
形成装置4内の用紙搬送経路20に送り込むようになっ
ている。
かるエアー吸引によるエアー給送手段40が適用された
給紙装置である。まず、これら両給紙装置10,11の
概略について説明したのち、これら両給紙装置10,1
1が共通して備えるエアー給送手段40について詳述す
る。
に外付けされ、大量の用紙P(例えば4000枚程度)
を収容し、本体2内の画像形成装置4へ給送するように
構成されている。この給紙装置10は、所定サイズ(例
えばA4サイズ)の用紙Pが載置される載置板103
と、該用紙Pの前後移動を規制する一対の押え板10
5,105と、該用紙Pの左右移動を規制する一対の押
え板(図示せず)と、該用紙Pの上面をその自重で押さ
える押さえ部材107とを有している。そして、図示し
ない昇降駆動手段によって前記載置板103が昇降駆動
されることにより、該載置板103上の用紙束P…のう
ち最上位置の1枚の用紙Pを搬送位置に上昇させるよう
に構成されている。前記載置板103の上方には、前記
搬送位置にある1枚の用紙Pを用紙束…から捌いて給送
するエアー給送手段40が設けられている。このエアー
給送手段40によって給送された用紙Pは、給紙ローラ
109,109によって画像形成装置4内の用紙搬送経
路20へ搬送される。なお、このエアー給送手段40に
ついては後述する。
けられており、複写機1を正面からみて左右に(用紙P
の搬送方向について上流側および下流側に)それぞれ複
数枚の用紙Pが積層された用紙束P…がセットされる第
1用紙収容部111、第2用紙収容部112を備えてい
る。
用紙収容部111に収容された用紙Pを、用紙搬送経路
の下流側となる画像形成装置4内の用紙搬送経路20へ
給送するエアー給送手段40が設けられている。この第
1用紙収容部111は、所定サイズの用紙Pが載置され
る載置板113と、該用紙Pの前後移動を規制する一対
の押え板115,115と、該用紙Pの左右移動を規制
する一対の押え板(図示せず)と、該用紙Pの上面をそ
の自重で押さえる押さえ部材117とを有している。そ
して、図示しない昇降駆動手段によって前記載置板11
3が昇降駆動されることにより、該載置板113上の用
紙束P…のうち最上位置の1枚の用紙Pを前記エアー給
送手段40による搬送位置に上昇させるように構成され
ている。
を給送する上記エアー給送手段40は、外付けされた給
紙装置10のものと略同一の構成であるため重複説明を
省略する。
容部111の用紙Pが全て給送されたときに、前記第1
用紙収容部111に用紙Pを送り込むものである。この
ため、この第2用紙収容部112の上方には、第2用紙
収容部112に収容された用紙Pを第1用紙収容部11
1に送り込むように回転駆動する移送ローラ118,1
18が設けられている。そして、この第2用紙収容部1
12もまた、上記第1用紙収容部101と同様に、所定
サイズの用紙Pが載置される載置板114と、該用紙P
の前後移動を規制する一対の押え板116,116と、
該用紙Pの左右移動を規制する一対の押え板(図示せ
ず)とを有しており、図示しない昇降駆動手段によって
前記載置板114が昇降駆動されることにより、該載置
板114上の上部の用紙Pを前記移送ローラによる用紙
移送位置に上昇させるように構成されている。
かるエアー給送手段40を、図2〜図5を参照しながら
詳述する。図2は、このエアー給送手段40の概略側面
図、図3は、このエアー給送手段40を下方から見た底
面図、図4は、このエアー給紙手段40が備える浮揚分
離手段60の斜視説明図、図5は、このエアー給紙手段
40による用紙Pの分離部分を用紙搬送方向の上流側か
ら見た正面図である。なお、前記給紙装置11のエアー
給送手段40は給紙装置10のものと略同一の構成であ
るため、重複説明を省略する。
図3に示すように、載置板103(給紙装置11では1
13)の上方に、用紙Pの給紙方向に直交する幅方向に
所定間隔をおいて平行に4個の駆動ローラ41…および
従動ローラ42…が配設されている。これら駆動ローラ
41…および従動ローラ42…には複数本(4本)の給
紙ベルト43…が巻き掛けられ、用紙Pの給紙方向に直
交する幅方向に並設されている。そして、上記駆動ロー
ラ41…と一体に回転するように連結された駆動軸44
が、電動モータ等からなる図外の駆動手段によって回転
駆動されることにより、上記給紙ベルト43…は用紙P
の給紙方向に循環動作するようになっている。
42…は、それぞれの幅方向略中央部が膨らんだ凸形状
に構成されている。このため、これら駆動ローラ41…
および従動ローラ42…に巻き掛けられる給紙ベルト4
3…は、その下側部分において、幅方向中央部が下方に
膨らんだ状態となっている。
方の用紙Pを給紙ベルト43…側に吸引して吸着させる
エアー吸引手段50が配設されている。このエアー吸引
手段50は、給紙ベルト43…の内側で駆動ローラ41
…と従動ローラ42…との間に配設されたボックス状の
吸引ダクト51と、該吸引ダクトの後壁側に接続筒51
3を介して接続されたバキュームポンプ52とを備えて
いる。そして、吸引ダクト51の下壁部には、上記搬送
ベルト43…に対応する位置に、4個の吸引口511…
が形成されている。
mm程度の厚みを有し、多数の透孔431…が形成され
た通気性を有する合成ゴム材等により構成されている。
そして、上記バキュームポンプ52によって吸引ダクト
51内の空気を吸引することにより、上記給紙ベルト4
3…の下側面を用紙Pとの接触面として、該接触面に用
紙Pを吸着させる負圧を発生させるようになっている。
上記搬送ベルト43…に対応する位置であって、上記吸
引口511…の用紙Pの搬送方向上流側に下方に向かっ
て突出するリブ512…が形成されている。これによ
り、上記給紙ベルト43…は、その下側部分において、
前記リブ512…に当接する部分が下方に突出するよう
に膨らんだ状態となっている。
て、載置板103上の用紙束P…の上部前方位置には、
該用紙束P…に対して空気を吹き付けて上層の用紙P…
を浮揚させ、さらに最上位置の1枚の用紙Pと2枚目以
降の用紙P…とを分離させる浮揚分離手段60を備えて
いる。この浮揚分離手段60は、図4に示すように、用
紙Pの搬送方向と直交する幅方向に延びる送風ダクト6
1と、この送風ダクト61の基端部に接続ダクト62を
介して接続されたブロワ63とを備えている。
る側壁部の両側近傍には、それぞれ浮揚ノズル611,
611が配設されている。この浮揚ノズル611,61
1は、前記側壁部の上下方向に延びる所定長さの開口部
からなり、この開口部から用紙束P…の上部前面両側部
に空気を吹き付けることにより、該上部の用紙P…を浮
揚させるように構成されている。
の側壁と上壁との接続部には、複数の分離ノズル612
…が、送風ダクト61の長手方向に沿って所定間隔おき
に配設されている。この分離ノズル612…は、送風ダ
クト61の長手方向に延びる所定長さの開口部からな
り、図2に示すように、上記給紙ベルト43…の接触面
に向けて空気を吹き付けることにより、上記エアー吸引
手段50によって給紙ベルト43…に吸着された最上位
置の1枚の用紙Pと、2枚目以降の用紙P…とを分離さ
せるように構成されている。
束P…の最上位置の1枚の用紙Pと2枚目以降の用紙P
…とを分離させる手段として、上記浮揚分離手段60に
加えて、リタード部材(摩擦接触部材)71,71を備
えている。このリタード部材71,71は、上記給紙ベ
ルト43…に複数枚の用紙P…が吸着して搬送される場
合に、この複数枚の用紙P…に対して用紙束P…側から
接触することにより、最上位置の1枚の用紙Pに吸着し
ている2枚目以降の用紙P…に対して搬送抵抗を与える
ことにより、これら2枚目以降の用紙P…を1枚目の用
紙Pから分離させるものである。すなわち、この実施形
態においては、リタード部材71,71は上記浮揚分離
手段60によって1枚目の用紙Pから2枚目以降の用紙
P…が分離されなかった場合に補完的に作用する用紙分
離機構をなしている。
し、高い摩擦係数を有する厚み1〜3mm程度のゴム板
材から構成されており、図2〜図4に示すように、4本
の給紙ベルト43…のうち、右側の2本の間および左側
の2本の間において、その基端側が取付部材72,72
を介して上記送風ダクト61の用紙束P…側に取り付け
られている。
端側は、前記給紙ベルト43…の間で、前記用紙束P…
より用紙Pの搬送方向下流側で、用紙Pの幅方向の中心
位置に対して対称に位置しており、図5に示すように、
該給紙ベルト43…の用紙Pとの接触面の高さ位置Cに
対し、リタード部材71,71先端部の高さ位置Eが、
所定食い込み量D(例えば2〜3mm程度)だけ給紙ベ
ルト43…の内側方向(上方向)に突出するようになっ
ている。これにより、リタード部材71,71は、その
先端部において、給紙ベルト43…に吸着する1枚ある
いは複数枚の用紙Pに対して、用紙束P…側(下側)か
ら接触し、摩擦力によって搬送抵抗を与えるようになっ
ている。
によれば、載置板103上に載置された用紙束P…の最
上位置の用紙Pが図2に示す所定の給送位置に位置する
状態で、上記浮揚分離手段60の浮揚ノズル611,6
11から、用紙束P…の上部前面両側部に空気が吹き付
けられ、これによって該上部の用紙P…が浮揚し、最上
位置の用紙Pがエアー吸引手段50によって給紙ベルト
43…に吸着する。
ズル612…から、給紙ベルト43…と用紙Pとの接触
面に向けて空気が吹き付けられることで、最上位置の1
枚の用紙Pから、2枚目以降の用紙P…が分離される。
そして、最上位置の1枚の用紙Pが給紙ベルト43…に
吸着した状態で、該給紙ベルト43…が給紙方向に動作
することによって、該1枚目の用紙Pが給送される。
類等によっては、上述した分離ノズル612…による用
紙分離作用で1枚目の用紙Pが2枚目以降の用紙Pから
分離されにくい場合がある。たとえば、用紙束P…が複
数枚の用紙Pが積層された状態で所定サイズに裁断され
た場合には、各用紙Pの周縁部が密着しているため分離
されにくい。また、高湿環境下や、用紙Pが薄い場合も
各用紙P間の吸着力が増して分離されにくい傾向があ
る。さらに、最上位置の1枚の用紙Pが2枚目以降の用
紙位置から用紙搬送方向の下流側(図2では右側)にず
れてしまった場合、このずれ部分において2枚目以降の
用紙Pの先端部分が、直接給紙ベルト43…に吸着して
しまうため、分離されにくい。
ば、上述した原因等によって分離ノズル612…による
分離作用が不十分となり、複数枚の用紙P…が給紙ベル
ト43…に吸着して給送されることとなっても、上記リ
タード部材71、71が、給紙ベルト43…の用紙Pと
の接触面より該給紙ベルト43…の内側方向(上側方
向)に突出するように設けられていることから、給紙ベ
ルト43…に吸着した複数枚の用紙P…に対してこのリ
タード部材71,71が確実に接触する。そして、用紙
P…が給送されるにともなって、上記リタード部材7
1,71は、この用紙P…に対して、変形しながら用紙
束側(下側)から接触することにより搬送抵抗を与え
る。
用紙間の比較的弱い吸着力、あるいは1枚目の用紙Pに
ずれが生じた場合であっても、このずれ分に応じたエア
ー吸引手段50の吸着力しか作用しない。すなわち、給
紙ベルト43…に対しては、給送されるべき最上位置の
1枚の用紙Pが最も強く吸着している。
部材71,71による搬送抵抗が与えられると、吸着力
の弱い2枚目以降の用紙P…は給送が妨げられ、1枚目
の用紙Pは給紙ベルト43…への強い吸着力によって、
リタード部材71,71の先端を若干たわませながら給
紙方向へすり抜ける。この結果、1枚目の用紙Pを2枚
目以降の用紙P…から分離して給送し、重送を防止する
ことができる。
図5に示すように、給紙ベルト43…が巻き掛けられる
駆動ローラ41…および従動ローラ42…が凸形状に構
成され、さらに、吸引ダクト51の下壁部下面から下方
に突出するリ512…が設けられていることから、上記
給紙ベルト43…は、その下側部分において、用紙Pと
の接触面の幅方向中央部が用紙束P…側(下側)に膨ら
んだ状態となっている。そして、用紙束P…最上位置の
用紙Pは、この給紙ベルト43…に吸着することによっ
て、給紙ベルト43…の間部分で該給紙ベルト43…の
内側方向(上方向)に膨らむように湾曲し、全体として
波打った状態となっている。これに対して、2枚目以降
の用紙P…は、上述したように給紙ベルト43…への吸
着力が弱いため、かかる湾曲は小さく、したがって、給
紙ベルト43…の間部分で1枚目の用紙Pと隙間が生じ
やすい。
が生じて特に用紙間の吸着力の弱い給紙ベルト43…の
間部分で用紙Pに接触するため、1枚目の用紙Pと2枚
目以降の用紙P…とを効率的かつ確実に分離させること
ができる。
紙Pの搬送方向に直交する幅方向について、用紙Pの幅
方向の中心位置に対して対称に配設されていることか
ら、用紙Pに与える搬送抵抗も対称となり、斜め搬送等
の搬送不良を引き起こすことも軽減される。
給紙ベルト43…の間に配設されているため、給紙ベル
ト43…の直下位置等に配設される場合と比較して、用
紙Pを給紙ベルト43…に対して必要以上に押しつけて
しまうことがない。したがって、過大な搬送抵抗を発生
させることはなく、さらに、過大な搬送抵抗による用紙
Pやリタード部材71,71自体の傷みも軽減すること
ができる。
が用紙束P…の上方に配設され、用紙束P…の最上位置
の1枚の用紙Pを給送する、いわゆる上取り給紙方式を
採用しているため、下取り給紙方式の場合のように、給
送される1枚目の用紙Pに2枚目以降の用紙P…の重量
がかからず、1枚目の用紙Pに2枚目以降の用紙P…が
押しつけられることがないため、1枚目の用紙Pを2枚
目以降の用紙P…からより容易に分離させ確実に重送を
防止することができる。
が、本発明にかかる給紙装置は、上記実施形態に限定さ
れるものではなく、以下のように構成してもよい。
かかる給紙装置を、いわゆる上取り給紙タイプの給紙装
置に適用したが、給紙ベルト43…を用紙束P…の下方
に配置して、用紙束P…の最下位置の用紙Pを給紙する
下取り給紙タイプの給紙装置に適用してもよい。
かかる給紙装置を複写機の画像形成装置に転写紙を供給
する給紙装置に適用したが、画像が読み取られるべき原
稿をスキャナー装置等の画像読取装置に給送する給紙装
置に適用してもよい。
ユーザーによってセットされる用紙束P…から1枚ずつ
用紙を給送する給紙装置に適用したが、用紙の両面に対
して画像読取りや画像形成を行う場合に、片面側に対す
る画像読取りまたは画像形成を終えた複数枚の用紙を積
層して一旦ストックされる用紙束P…に対して、該用紙
束P…を再給送するための給紙装置に適用してもよい。
部材(リタード部材)71を浮揚分離手段60の送風ダ
クトに取り付けたが、給紙ベルト43…間の所定位置に
配置できればその支持形態は問わない。また、弾性摩擦
部材(リタード部材)71の材質、形状も上記実施形態
に限定されない。また、リタード部材71の数も1また
は3以上としてもよい。さらに、給紙ベルト43…の接
触面からの突出長Dについても、弾性摩擦部材(リター
ド部材)71の材質、形状に応じて、適宜設定すること
ができる。
部材(リタード部材)71を用紙Pの搬送方向について
1層だけ配設する構成としたが、複数層配設してもよ
い。例えば、図6に示すように2層、あるいは3層以上
配設してもよい。なお、図6は、第2層目のリタード部
材75,75を配設した以外、図3と同一の構成である
ので同一符号を付し重複説明を省略する。このように弾
性摩擦部材(リタード部材)71,75を複数層配設す
れば、給紙ベルトによって給送される用紙は、複数層を
なす複数枚の弾性摩擦部材に順に当接することとなるた
め、より確実に重送を防止することができる。
によれば、用紙の給紙方向に直交する幅方向に複数本並
設された給紙ベルト間に、その基端側が用紙束側に取り
付けられ、その先端部が該給紙ベルトの用紙に対する接
触面より内側方向に突出するように、弾性摩擦部材が配
設されているため、給紙ベルトに吸着して搬送される用
紙は、その用紙束側が前記弾性摩擦部材に接触する。こ
のため、複数枚の用紙が給紙ベルトに吸着している場合
であっても、該用紙に前記弾性摩擦部材が接触すること
によって与えられる用紙束側からの搬送抵抗によって、
給紙ベルトに最近接している1枚の用紙から、他の用紙
束側の用紙を確実に分離して、重送を防止することがで
きる。
ベルト間に配設されているため、給紙ベルトの用紙との
接触面より給紙ベルトの内側方向に突出して配設するこ
とができ、これにより、弾性摩擦部材を給紙ベルトに吸
着した用紙に確実に接触させることができる。
紙ベルト間に配設されているため、給紙ベルトに対応す
る位置に配設される場合と比較して、用紙を給紙ベルト
に対して必要以上に押しつけてしまうことがない。した
がって、過大な搬送抵抗を発生させることはなく、さら
に、過大な搬送抵抗による用紙や弾性摩擦部材自体の傷
みも軽減することができる。
一実施形態を示す概略図である。
明図である。
送方向の上流側から見た正面図である。
た場合の要部側面図である。
Claims (7)
- 【請求項1】 複数枚の用紙が積層された用紙束から用
紙を1枚ずつ捌きながら給紙する給紙装置であって、 用紙の給紙方向に直交する幅方向に複数本並設され、用
紙の給紙方向に循環動作し、通気性を有する給紙ベルト
と、 前記給紙ベルトの内側に配設され、前記用紙束のうち前
記給紙ベルトに最近接する1枚の用紙を前記給紙ベルト
に吸着させるエアー吸引手段と、 前記複数本の給紙ベルト間に配置され、その基端部が前
記用紙束側に取り付けられるとともに、その先端部が前
記用紙束より用紙の搬送方向の下流側であって、前記給
紙ベルトの用紙に対する接触面より前記給紙ベルトの内
側方向に突出するように配設され、該先端部において前
記給紙ベルトに吸着する用紙に対し前記用紙束側から接
触する弾性摩擦部材とを備えたことを特徴とする給紙装
置。 - 【請求項2】 前記弾性摩擦部材を複数備え、該複数の
弾性摩擦部材は、用紙の給紙方向に直交する幅方向につ
いて、用紙の幅方向の中心位置に対して対称に配設され
た請求項1記載の給紙装置。 - 【請求項3】 前記給紙ベルトは、用紙に対する接触面
の幅方向中央部が前記用紙束側に膨らむように配設され
た請求項1または2に記載の給紙装置。 - 【請求項4】 前記給紙ベルトが巻き掛けられるローラ
が、その幅方向略中央部において膨らんだ凸形状に構成
された請求項3記載の給紙装置。 - 【請求項5】 前記給紙ベルトの内側に、該給紙ベルト
を前記用紙束側に膨らませるように突出したリブが設け
られた請求項3または4記載の給紙装置。 - 【請求項6】 前記給紙ベルトは、前記用紙束の上方に
配設され、該用紙束の最上位置の1枚の用紙を給送する
ように構成された請求項1〜5のいずれかに記載の給紙
装置。 - 【請求項7】 前記複数の弾性摩擦部材は、用紙の搬送
方向について複数層をなすように配設された請求項1〜
6のいずれかに記載の給紙装置。
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---|---|---|---|
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Applications Claiming Priority (1)
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Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001233487A true JP2001233487A (ja) | 2001-08-28 |
JP4050439B2 JP4050439B2 (ja) | 2008-02-20 |
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JP (1) | JP4050439B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101075951B1 (ko) | 2004-01-27 | 2011-10-21 | 가부시키가이샤 유야마 세이사쿠쇼 | 자동급지장치 |
JP2015074519A (ja) * | 2013-10-08 | 2015-04-20 | デュプロ精工株式会社 | 給紙装置及び給紙方法 |
US10662009B2 (en) | 2017-11-22 | 2020-05-26 | Ricoh Company, Ltd. | Sheet feeding device, image forming apparatus, and image forming system |
-
2000
- 2000-02-23 JP JP2000046320A patent/JP4050439B2/ja not_active Expired - Fee Related
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