JP2001233421A - ピッキング設備 - Google Patents

ピッキング設備

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JP2001233421A
JP2001233421A JP2000049040A JP2000049040A JP2001233421A JP 2001233421 A JP2001233421 A JP 2001233421A JP 2000049040 A JP2000049040 A JP 2000049040A JP 2000049040 A JP2000049040 A JP 2000049040A JP 2001233421 A JP2001233421 A JP 2001233421A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、作業員が処理する区画収納空間の
変更を容易としたピッキング設備を提供することを目的
とする。 【解決手段】 作業員が処理する仕分けエリアS毎に、
移動されてきた集品容器の仕分け先の店舗データを表示
する店舗表示器26を設け、店舗表示器26とこの店舗表示
器26のコントローラとの信号の送受信を行うために、集
品ラインに沿って信号ラインを有する表示器レール11を
敷設し、店舗表示器26をこの表示器レール11に沿ってス
ライドあるいは移載可能な構成とする。この構成によれ
ば、仕分けエリアSを変更するに伴って、店舗表示器26
をスライドあるいは移載により簡単に移動でき、仕分け
エリアSの変更が容易となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、物品のピッキング
を可能としたピッキング設備に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のピッキング設備では、仕分け先
(ユーザーや店舗)毎の集品用のバケット(集品容器)
を集品ラインのコンベヤで搬送しながら、このバケット
に対して物品の保管棚(ピッキング棚)の各区画収納空
間から、この区画収納空間毎に設けられた棚表示器の表
示(出庫数量など)に応じて作業員が物品を移載するこ
とにより仕分け先毎の物品の集品が行われてきた。
【0003】このとき、作業員は、バケットに取り付け
られた宛名紙(後述する)の仕分け先番号と、棚表示器
に表示される仕分け先番号が一致しているか確認して物
品の移載を行い、作業員が処理する仕分けエリア(ピッ
キングゾーン)の区画収納空間の全物品の移載が終了す
ると、総完了ボタンを押して、コンベヤによりバケット
を搬出し、コンベヤによる次のバケットの到着を待って
いる。またピッキングゾーン毎に、前記総完了ボタンな
どが備えられたゾーン表示器が設けられている。またコ
ンベヤによるバケットの移動の停止はストッパによって
いる。
【0004】また各バケットには、仕分け先毎のピッキ
ングデータから集品に必要なバケットの数が演算されて
複数の同じ宛名紙(搬送先シート)が添付され、バケッ
トが物品で満杯となると、バケットから搬送先シートを
外してその1枚をこのバケットに入れて、集品ラインか
ら搬出ラインに移載して集品済のバケットを搬出し、新
たに空きのバケットに残りのシートを取り付けて集品ラ
インに投入している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ピッキング設備におい
て、作業員が処理する区画収納空間は、ピッキング作業
量や作業員の能力によって自在に変更できることが望ま
れている。しかし、従来のピッキング設備では、ゾーン
表示器が固定なため、さらにバケットの搬送を制御する
ストッパの位置が固定なために、簡単に作業員が処理す
る区画収納空間を変更することができなかった。
【0006】そこで、本発明は、作業員が処理する区画
収納空間の変更を容易としたピッキング設備を提供する
ことを目的としたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ために、本発明のうち請求項1に記載の発明は、物品を
収納した複数の区画収納空間を有し、各区画収納空間毎
に、ピッキングする物品の情報を表示するピッキング表
示手段を設けたピッキング棚を備え、仕分け先別の集品
容器を、前記ピッキング棚に沿ったライン上を移動さ
せ、この集品容器に、前記ピッキング棚の各区画収納空
間から前記ピッキング表示手段にしたがってピッキング
された物品の集品を行うピッキング設備であって、作業
員が処理するピッキング棚のエリア毎に、移動されてき
た集品容器の仕分け先を特定する情報を表示する表示手
段を設け、前記表示手段を、ラインに沿ってスライドあ
るいは移載可能な構成とし、作業員が処理するピッキン
グ棚のエリアを変更するに伴って、この表示手段をスラ
イドあるいは移載することを特徴とするものである。
【0008】上記構成によれば、作業員が処理するピッ
キング棚のエリアを変更するに伴って、移動されてきた
集品容器の仕分け先を特定する情報を表示する表示手段
をスライドあるいは移載により移動させる。表示手段を
スライドあるいは移載可能としたことにより、ピッキン
グ棚のエリアの変更が容易となる。
【0009】また請求項2に記載の発明は、請求項1に
記載の発明であって、作業員が処理するピッキング棚の
エリアでは、ラインに沿った略中央付近にピッキングさ
れる数量の多い物品を収納する区画収納空間を配置した
ことを特徴とするものである。
【0010】上記構成によれば、ピッキング棚のエリア
では、ラインに沿った略中央付近にピッキングされる数
量の多い物品を収納する区画収納空間を配置したことに
より、作業員がピッキング作業時に1つの集品容器に対
して移動する軌跡(距離)が短くなり、作業効率が向上
する。
【0011】また請求項3に記載の発明は、請求項2に
記載の発明であって、作業員が処理するピッキング棚の
エリアの変更に伴って、ラインに沿った略中央付近にピ
ッキングされる数量の多い物品を収納する区画収納空間
が再配置されることを特徴とするものである。
【0012】上記構成によれば、ピッキング棚のエリア
の変更時に、ラインに沿った略中央付近にピッキングさ
れる数量の多い物品を収納する区画収納空間を再配置す
ることにより、作業員がピッキング作業時に1つの集品
容器に対して移動する軌跡を短くすることができ、作業
効率が向上する。
【0013】また請求項4に記載の発明は、請求項2ま
たは請求項3に記載の発明であって、最もピッキングさ
れる数量の多い物品を収納する区画収納空間を、エリア
のラインに沿った中央付近より上流側に配置したことを
特徴とするものである。
【0014】上記構成によれば、最もピッキングされる
数量の多い物品を収納する区画収納空間を、エリアのラ
インに沿った中央付近より上流側に配置することによ
り、作業員がピッキング作業時にエリアに移動してきた
集品容器に対して移動する軌跡を最も短くすることがで
き、作業効率が向上する。
【0015】また請求項5に記載の発明は、請求項1〜
請求項4のいずれかに記載の発明であって、ピッキング
棚の区画収納空間は、上下左右に配置され、少なくとも
左右一定の区画収納空間で左右に分離可能な配置とされ
ていることを特徴とするものである。
【0016】上記構成によれば、ピッキング棚の区画収
納空間は少なくとも左右一定の区画収納空間で左右に分
離可能な配置とされていることにより、作業員が担当す
る仕分けエリアを集品ラインに沿って前記分離可能な位
置で区分されることにより、作業員が担当する区画収納
空間が上下で区分されることがなくなり、隣接する作業
員が上下の区画収納空間の前に移動して衝突する危険が
防止される。
【0017】また請求項6に記載の発明は、請求項1〜
請求項5のいずれかに記載の発明であって、表示手段の
スライドあるいは移載による、作業員が処理するピッキ
ング棚のエリアの変更は、区画収納空間に収納される物
品の特徴により制限されることを特徴とするものであ
る。
【0018】区画収納空間に収納される物品の特徴、た
とえば形状や重量を無視してピッキング棚のエリアの変
更を行うと、作業員のピッキング回数がどのエリアにお
いても同じでも、各作業員にかかる負担に大きなバラツ
キが発生し、作業時間にバラツキが発生しそのエリアで
集品容器が渋滞する事態が発生する。上記構成によれ
ば、ピッキング棚のエリアの変更が、区画収納空間に収
納される物品の特徴を優先して制限されることから、各
作業員にかかる負担に大きなバラツキが発生することを
回避でき、前記渋滞の発生を防止できる。
【0019】また請求項7に記載の発明は、請求項1〜
請求項6のいずれかに記載の発明であって、作業員が処
理するピッキング棚のエリアに、エリア内のピッキング
完了操作手段を、ラインに沿ってスライドあるいは移載
可能に設け、作業員が処理するピッキング棚のエリアを
変更するに伴って、このピッキング完了操作手段をスラ
イドあるいは移載することを特徴とするものである。
【0020】上記構成によれば、作業員が処理するピッ
キング棚のエリアを変更するに伴って、エリア内のピッ
キング完了操作手段をスライドあるいは移載により移動
させる。ピッキング完了操作手段をスライドあるいは移
載可能としたことにより、ピッキング棚のエリアの変更
が容易となる。
【0021】また請求項8に記載の発明は、請求項1〜
請求項7のいずれかに記載の発明であって、ラインに沿
って、表示手段とピッキング完了操作手段の信号ライン
が延設されていることを特徴とするものである。
【0022】上記構成によれば、ラインに沿って、表示
手段とピッキング完了操作手段の信号ラインが延設され
ているので、表示手段とピッキング完了操作手段をスラ
イドあるいは移載しても各手段へ信号ラインを敷設をす
る必要がなく、ピッキング棚のエリアを変更するに伴っ
て、表示手段とピッキング完了操作手段を簡単に移動で
きる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は本発明の実施の形態におけ
るピッキング設備の概略配置図であり、基本的に、集品
される物品が保管されるストレージラインAと、物品を
注文した店舗(仕分け先の一例)毎に、ピッキングされ
た物品を収納する集品容器を順送りしていく集品ライン
Bから構成され、集品ラインBの上流側から、集品する
容器を供給し、ラベル添付作業(詳細は後述する)を行
うライン先頭部段取りゾーンC、ほとんどの店舗に対し
て、かつ大量にピッキングされる物品のピッキング作業
を行う大量ピッキング作業ゾーンD、中、小、僅少の物
品のピッキング作業を行う通常ピッキング作業ゾーン
E、追加ラベルを発行し、封函作業(詳細は後述する)
を行うライン後尾部梱包ゾーンF、検品作業とパレタイ
ズ作業を行うパレタイズ作業ゾーンGが設けられてい
る。 『ストレージラインA』まず、ストレージラインAにつ
いて説明する。ストレージラインAは、大量ピッキング
作業ゾーンDと通常ピッキング作業ゾーンEに配置され
る、ピッキング棚(仕分け棚)1とこのピッキング棚1
に取り付けられる、ピッキング表示手段であるピッキン
グ表示器(報知手段でもある)2から構成されている。 「ピッキング棚1」ピッキング棚1は、図2および図3
に示すように、流動棚から形成され、前方に傾斜してい
る複数段(図では3段)のラック3を有し、各ラック3
にはそれぞれ、物品4を収納した容器5を格納する複数
の区画収納空間6が形成され、各区画収納空間6毎にロ
ーラコンベヤ7が設けられ、最下段のローラコンベヤ7
の前端には容器5を斜め前方の姿勢で支持する支持具8
が設けられ、他のローラコンベヤ7の前端にはストッパ
8Aが設けられている。この構成により、支持具8また
はストッパ8Aにより係止された容器5から必要な物品
4を取り出し、容器5が空になればその容器5を除去す
ることにより、次の容器5が前面にでてくる。またロー
ラコンベヤ7は、図2に示すように、各ラック3毎にロ
ーラピッチを変えている。
【0024】また下段の区画収納空間6では、容器5の
開口を立てて容器5の長い辺を前面として配置し、中段
の区画収納空間6では、容器5の開口を横向きにし、容
器5の長い辺を下にして配置し、上段の区画収納空間6
では、容器5の開口を横向きにし、容器5の短い辺を下
にして配置しており、下段の1容器と中段の1容器と上
段の2容器が上下に整列するように配置している。 「ピッキング表示器2」ピッキング棚1のラック3毎
に、その前面に、図4に示すように、電源ライン9と信
号ライン10からなる表示器レール11が敷設され、各区画
収納空間6毎に、表示器レール11上に、表示器レール11
から電源が供給され、信号の送受信を行う前記ピッキン
グ表示器2がスライド・移動自在に取り付けられてい
る。ピッキング表示器2は、ピックアップする物品4の
数量を示す3桁のディジタル表示器12と、ピックアップ
作業があることを表示ランプとボタンスイッチを兼ねた
表示/完了ボタン13と、チャイム14から形成されてい
る。また表示/完了ボタン13の表示ランプの色(目視で
確認可能な符号の一例)は、入力信号に応じてレッド、
オレンジ、イエローの順に変化する。また各ピッキング
表示器2には、表示器アドレスが印されている。
【0025】また、ピッキング棚1には、ピッキング作
業を行う一人あるいは二人の作業員Hが処理する複数の
区画収納空間6からなる仕分けエリアSが設定される。 『集品ラインB』次に、集品ラインBについて説明す
る。集品ラインBは、全てのゾーンC,D,E,F,G
に渡って、図2および図5、図9、図10、図13、図
14に示すように、基本的にピッキングコンベヤ16と、
このピッキングコンベヤ16の上方に配置されたフリーロ
ーラコンベヤ(フリー搬送手段;物品の搬送を自動で行
う駆動手段を有しない搬送手段)からなる空容器返却用
コンベヤ17と、ピッキングコンベヤ16とは独立してその
近傍に配置された、仮置き台であるフロントラック18
と、照明灯19から構成されている。 「ピッキングコンベヤ(集品コンベヤ)16」ピッキング
コンベヤ16は、ピッキング棚1の前面に沿って配置され
ており、作業員Hが物品4を集品容器(第1コンテナの
一例)20に投入しやすいように、作業員H側に傾斜され
たフリー搬送手段であるフリーコンベヤ21と、傾斜した
ことにより集品容器21が落下しないように設けたガイド
ローラ22から形成されている。なお、最も下流側のパレ
タイズ作業ゾーンGでは、検品作業を行うためにコンベ
ヤは水平とされている。また集品容器20はダンボール
(梱包手段の一例)から形成されている。 「フロントラック18」フロントラック18は、ピッキング
コンベヤ16と空容器返却用コンベヤ17の中間で、ほぼ作
業員Hの目線の高さに配置され、またこのラック18の前
面(作業員H側)に沿って上端部と下端部には、図6に
示す支持体であるバインダ23を上方に向けて支持し(挟
み)、かつスライド自在としたレール(受けの一例)2
4,25が敷設され、また下端のレール25の前面には、上
記表示器レール11が敷設されている。またバインダ23と
して、枠の色(目視で確認可能な符号の一例)を、レッ
ド、オレンジ、イエローの3色とした3種類のものが用
意されている。この構成により、バインダ23は、ほぼ作
業員Hの目線の高さで上方を向いて配置され、作業員H
が見やすいようにされている。またフロントラック18に
は、空の集品容器20が備えられる。 「店舗表示器」「ブロック完了ボタン」 ピッキング作業ゾーンD,Eにおけるフロントラック18
の表示器レール11上には、上記仕分けエリアS毎に、図
7および図8に示すように、表示器レール11から電源が
供給され、信号の送受信を行う店舗表示器(集品容器の
仕分け先を特定する情報を表示する表示手段であり、検
品実行を報知する報知手段でもある)26とピッキング完
了を入力する操作手段であるブロック完了ボタン27がス
ライド・移動自在に設けられている。
【0026】店舗表示器26は仕分けエリアSのほぼ中央
に設けられ、図8(a)に示すように、仕分け先の店舗
のデータ(集品容器の仕分け先を特定する情報の一例)
を表示する5桁のディジタル表示器28と、ピックアップ
作業があることを表示ランプ29から形成されている。こ
の表示ランプ29の色(目視で確認可能な符号の一例)
は、入力信号に応じてレッド、オレンジ、イエローの順
に変化する。
【0027】またブロック完了ボタン27は、仕分けエリ
アSの下流端(ラインの最後尾)に設けられ、図8
(b)に示すように、ピッキング終了を合図する表示ラ
ンプ(ブルー)とボタンスイッチを兼ねた表示/完了ボ
タン30から形成されている。 「店舗別ピッキング表示器」「集品ダンボール選択表示
器」「ラベルプリンタ」 ライン先頭部段取りゾーンCにおけるフロントラック18
の表示器レール11上には、図9および図10に示すよう
に、表示器レール11から電源が供給され、信号の送受信
を行う店舗別ピッキング表示器{色を指示する指示手段
(表示手段)であり、検品実行を報知する報知手段でも
ある}32と集品ダンボール選択表示器(報知手段の一
例)33がスライド自在に設けられ、さらにその上方のフ
ロントラック18内に、印字手段であるラベルプリンタ34
が設置されている。
【0028】店舗別ピッキング表示器32は、図8(c)
に示すように、5桁のディジタル表示器28と、レッド、
オレンジ、イエローの順に色(目視で確認可能な符号の
一例)が変化する表示/完了ボタン13から形成されてい
る。
【0029】また集品ダンボール選択表示器33は、図1
1に示すように、集品容器20に半ダンボールを知らせる
表示ランプ(ブルー)35とチャイム36から形成されてい
る。ラベルプリンタ34は、図12に示すように、集品容
器20の上蓋(作業員側)が搬送中に閉じないように止め
るクリップ(添付体の一例)37に貼りつけるラベル(仕
分け先特定用の仕分け先表示手段の一例)38を発行する
プリンタであり、ラベル38には、仕分け先の店舗名(集
品容器の仕分け先を特定する情報の一例)などが印刷さ
れる。またクリップ37には、店舗別ピッキング表示器32
に表示される色の種類に合わせてレッド、オレンジ、イ
エローの3色のものが用意されている。
【0030】「店舗別表示器」「ラベルプリンタ」 ライン後尾部梱包ゾーンFにおけるフロントラック18の
表示器レール11上には、図13および図14に示すよう
に、表示器レール11から電源が供給され、信号の送受信
を行う店舗別表示器(第2表示手段の一例)40がスライ
ド自在に設けられ、さらにその上方のフロントラック18
内に、第2印字手段であるラベルプリンタのテンキー41
が設置され、フロントラック18の下方に、複数のクラフ
トテープ42が手前に回転できるように吊られ、その前方
にテープカッター43が設けられ、その下流側のフロント
ラック18内に、ラベルプリンタ本体44が設置されてい
る。
【0031】店舗別表示器40は、上記店舗別ピッキング
表示器32と同構成とされ、5桁のディジタル表示器28
と、レッド、オレンジ、イエローの順に色(目視で確認
可能な符号の一例)が変化する表示/完了ボタン(ピッ
キング作業完了を入力する入力手段の一例)13から形成
されている。
【0032】上記構成による制御ブロック図を図15に
示す。 [制御ブロック]51は上位のコンピュータ(図示せず)
より出庫情報として、店舗別に『店舗データ+複数の
「ピッキングする物品の情報およびピッキングする物品
の個数(以下、ピック数と略す)」』からなる作業デー
タが入力される制御用コンピュータ(制御手段の一例;
詳細は後述する)であり、この制御用コンピュータ51
に、ゾーンCのラインプリンタ34とゾーンFのテンキー
41およびラベルプリンタ(本体)44が接続され、さらに
コンピュータからなるコントローラ52(確認手段の一
例;詳細は後述する)とリスト(表の一例)を印刷する
印字手段であるプリンタ60が接続されている。また制御
用コンピュータ51には、店舗別の仕分け先エリアのデー
タとラベル38に印刷するデータが予め格納される。
【0033】前記コントローラ52に、高速インターフェ
イス53および表示器レール11の信号ライン10を介して、
上記ゾーンCの店舗別ピッキング表示器32および集品ダ
ンボール選択表示器33と、ゾーンD,Eの各仕分けエリ
アSに対応した、ピッキング表示器2、店舗表示器26、
およびブロック完了ボタン27と、ゾーンFの店舗別表示
器40が接続されている。またこれら表示器に対して表示
器レール11の電源ライン9を介して高速インターフェイ
ス53より電力が供給されている。またコントローラ52
に、ピッキング棚1の区画収納空間6の配置のデータ、
各区画収納空間6に格納された物品4のデータ、仕分け
エリアSの設定のデータが予め格納される。 [制御用コンピュータ51]制御用コンピュータ51の機能
を説明する。 1.まずライン先頭部段取りゾーンのラベル発行と検品
動作を図16のフローチャートにしたがって説明する。 ステップ−1 制御用コンピュータ51は、まず出庫情報を入力すると、
入力した物品毎のピック数よりピッキング棚1の区画収
納空間6の容器5をそのままの状態で(容器5ごと)出
荷できるかを判断し、ピック数に端数がでると、ゾーン
D,Eでピッキングする物品4の数量をこの端数とし
た、区画収納空間6毎の作業データを作成し、さらに各
作業データの店舗の情報により、仕分け先エリア毎に分
類して、分類毎にグループ(バッチ)を形成し、グルー
プ毎に作業データを順に記憶する。なお、そのまま出荷
できる容器5は別途ラインの終端でまとめられる。 ステップ−2 作業開始時に第1グループの第1の店舗の作業データを
取り出し、この店舗にピッキング作業時の目印となる色
を設定し(店舗毎にレッド、オレンジ、イエローの順に
設定する)、また店舗のデータ(コード)のディジタル
データと設定した色のランプ点灯信号を店舗別ピッキン
グ表示器32へ出力する。続いて、作業データのピック数
の総数が、集品容器20に収納可能な物品4の個数の半分
以下かどうかを判断し、半分以下と判断すると、図25
に示す収納容量がほぼ半分の半ダンボール(通常使用す
る集品容器に対して収納容量が少ない第2コンテナの一
例)を集品容器20として使用することを報知するため、
ランプ点滅信号とチャイム鳴動信号を集品ダンボール選
択表示器33へ出力する。なお、集品容器20の収納容量は
物品4の個数で設定している。この個数は変更可能であ
る。また半ダンボールと通常のダンボールの底面積は同
じとしている。 ステップ−3 次に、店舗別ピッキング表示器32の表示/完了ボタン13
の操作による完了信号を確認すると、店舗のデータによ
るラベル情報を検索してラベルプリンタ34へ出力する。 ステップ−4 次に、第1グループの第1の店舗の作業データに設定し
た色データを付加し作業情報として、コントローラ52へ
出力する。
【0034】第1グループの処理が終了するまでステッ
プ−2へ戻り、次の店舗の作業データを処理する。 ステップ−5 第1グループの処理が終了すると、検品を行うために、
「−−−−−」のコードを選択し、このコードのディジ
タルデータと3色のランプスクロール信号を店舗別ピッ
キング表示器32へ出力する。 ステップ−6 次に、店舗別ピッキング表示器32の表示/完了ボタン13
の操作による完了信号を確認すると、検品信号をコント
ローラ52へ出力する。 2.次に、ライン後尾部梱包ゾーンのラベル発行動作に
ついて説明する。
【0035】上記ステップの実行中に、コントローラ52
より店舗の仕分け完了信号を確認すると、ライン後尾部
梱包ゾーンFの店舗別表示器40に対して、店舗のコード
のディジタルデータと設定した色のランプ点灯信号を出
力する。
【0036】次に、テンキー41よりラベル発行枚数のデ
ータを入力すると、この入力した数より1を減算した枚
数の、すなわち店舗先別に使用した集品容器20の数を満
足する必要な枚数だけ、店舗のデータによるラベル情報
をラベルプリンタ44へ出力する。
【0037】次に、店舗別表示器40の表示/完了ボタン
13の操作による完了信号を確認すると、記憶されたこの
店舗の作業データを削除する。 3.検品リストの発行動作について説明する。
【0038】作業中断指令(後述する)を入力すると、
上記ステップ−2における集品のための店舗別ピッキン
グ表示器32への出力を中断し、プリンタ60により検品リ
スト(後述する)を発行し、ステップ−2を再開する。 4.ピッキング作業のデータ集計動作について説明す
る。
【0039】毎日の全ピッキング完了後、データ集計信
号をコントローラ52ヘ出力し、後述する、各区画収納空
間6のピッキングタッチ回数および出荷数量を入力し記
憶するとともに、所定期間(たとえば、1カ月)の各区
画収納空間6毎のピッキングタッチ回数(ヒット回数)
および出荷数量を集計する。また集計した各区画収納空
間6毎のピッキングタッチ回数から、各仕分けエリアS
を形成する区画収納空間6のピッキングタッチ回数の総
回数を演算し、このゾーンSにおける各区画収納空間6
のピッキングタッチ回数の比率(ヒット比率%)を演算
する。なお、集計結果は、2カ月分を記憶する。 [コントローラ52]コントローラ52の制御ブロックを図
17に示す。
【0040】コントローラ52には、ピッキング棚1の区
画収納空間6の配置のデータ、各区画収納空間に格納さ
れた物品4のデータ、仕分けエリアSの設定のデータに
基づいて、集品ラインBの上流側より、仕分けエリアS
毎にエリアブロックが形成されている。このエリアブロ
ックは、仕分けエリアSの店舗表示器26とブロック完了
ボタン27に対応する仕分けエリア店舗制御メモリ55と、
各区画集品空間6のピッキング表示器2に対応したピッ
ク数制御メモリ56、棚残数制御メモリ57、および累計メ
モリ59から構成されている。
【0041】また制御用コンピュータ51より作業情報
(作業データ+色データ)を入力する毎に、各エリアブ
ロックにピッキング用のデータを振り分けるなどの機能
を有する作業データ振り分け制御部58が設けられてい
る。 <作業データ振り分け制御部58>作業データ振り分け制
御部58は、次の機能を有している。
【0042】まず入力した作業情報の振り分け動作につ
いて説明する。 1.『店舗データ+複数の「ピッキングする物品の情報
およびピッキングする物品のピック数』からなる作業デ
ータと色データから、この店舗の総ピック数を求める。 2.各区画収納空間に格納された物品4のデータの設定
のデータに基づいて、ピッキングする物品の情報により
物品4をピッキングする区画収納空間6を検索し、検索
した各の区画収納空間6のピック数制御メモリ56に対し
てピック数と色のデータを出力する。また検索されなか
った他の区画収納空間6のピック数制御メモリ56に対し
てピック数“0”を出力する。 3.上記物品4をピッキングする区画収納空間6とピッ
ク数のデータに基づいて、各仕分けエリアSでピッキン
グする物品4の総数を求める。 4.店舗の総ピック数から、順に集品ラインBの上流側
の仕分けエリアSから仕分けエリアSでピッキングする
物品4の総数を減算して、残数が、集品容器20に収納可
能な物品4の数の半数以下となると、半数以下となった
仕分けエリアSを半ダンボール使用ゾーンに設定する。 5.各エリアブロックの仕分けエリア店舗制御メモリ55
に対して、作業データの店舗と色のデータ、仕分けエリ
アSでピッキングする物品4の総数へ出力し、また半ダ
ンボール使用ゾーンに設定されたエリアブロックの仕分
けエリア店舗制御メモリ55に、半ダンボール使用信号を
出力する。 6.最下流の仕分けエリアの仕分けエリア店舗制御メモ
リ55より作業が完了した店舗のデータからなる作業完了
信号を入力すると、制御コンピュータ51へ出力する。
【0043】また検品信号を伝送する機能を有してい
る。すなわち、制御用コンピュータ51より検品信号を入
力すると、検品実行のデータを全ての仕分けエリア店舗
制御メモリ55へ出力する。
【0044】また集計データを伝送する機能を有してい
る。すなわち、制御用コンピュータ51より集計信号を入
力すると、データ転送信号を各区画収納空間6の累計メ
モリ59へ転送命令を出力して、各区画収納空間6のピッ
キングタッチ回数および出荷数量のデータを入力し、各
区画収納空間6のピッキングタッチ回数および出荷数量
をまとめて制御用コンピュータ51へ出力する。 <仕分けエリア店舗制御メモリ55>上記仕分けエリア店
舗制御メモリ55は、作業データ振り分け制御部58より入
力した店舗と色のデータ、総ピック数、半ダンボール使
用信号からなる仕分けデータ、あるいは検品実行のデー
タを順に記憶する。そして、次の動作を実行する。 1.最も先に記憶したデータを取り出し、このデータが
仕分けデータのとき、仕分けデータの総ピック数が0で
あるかを確認し、0でないとき、仕分けデータに基づい
て、店舗のデータ(コード)のディジタルデータと設定
した色のランプ点灯信号を店舗表示器26へ出力し、各ピ
ック数制御メモリ56へ実行信号を出力する。 2.仕分けエリアSの各ピック数制御メモリ56よりピッ
ク数を含むピッキング完了信号(後述する)を入力毎
に、このピック数を総ピック数から減算し、残数を求め
る。半ダンボール使用信号を入力しているとき、残数が
集品容器20に収納可能な物品4の数の半数以下となる
と、ピッキング完了信号を入力したピック数制御メモリ
56に対してチャイム鳴動指令信号を出力する。 3.そして残数が“0”となると、あるいは仕分けデー
タの総ピック数が0のとき、ランプ点灯信号をブロック
完了ボタン27へ出力する。 4.このブロック完了ボタン27の完了信号を確認する
と、次に記憶したデータを取り出す。 5.取り出したデータが検品実行データのとき、「−−
−」のコードを選択し、このコードのディジタルデータ
と3色のランプスクロール信号を店舗表示器26へ出力
し、検品信号を棚残数制御メモリ57へ出力する。 6.全ての棚残数制御メモリ57より検品完了信号(後述
する)を入力すると、ランプ点灯信号をブロック完了ボ
タン27へ出力する。 7.このブロック完了ボタン27の完了信号を確認する
と、次に記憶したデータを取り出す。
【0045】上記動作を記憶したデータが全て実行する
まで繰り返す。 <ピック数制御メモリ56>上記ピック数制御メモリ56
は、作業データ振り分け制御部58より入力したピック数
と色のデータを順に記憶する。そして、次の動作を実行
する。 1.仕分けエリア店舗制御メモリ55より実行信号を入力
すると、先に記憶されたピック数のディジタルデータと
設定した色のランプ点灯信号をピッキング表示器2へ出
力する。 2.ピッキング表示器3より作業完了信号を入力する
と、ピック数を含むピッキング完了信号を仕分けエリア
店舗制御メモリ55と棚残数制御メモリ57と累計メモリ59
へ出力し、ピッキング表示器2への出力を停止し、ピッ
ク数とランプの点灯動作を中止し、さらに表示したピッ
ク数と色のデータを消去する。 3.仕分けエリア店舗制御メモリ55よりチャイム鳴動指
令信号を入力すると、チャイム14を3秒間鳴動させる。 <棚残数制御メモリ57>上記棚残数制御メモリ57には、
ピッキング作業を行う前に、区画収納空間6の容器5に
収納される物品4の総数(たとえば50個)とピッキン
グ開始時の物品4の残数(以下、棚残数と称す)とが予
め設定される。そして、次の動作を実行する。 1.上記棚残数制御メモリ57は、ピック数制御メモリ56
よりピック数を含むピッキング完了信号を入力すると、
図18に示すように、区画収納空間6の容器5内の物品
4の棚残数からピック数を減算して棚残数を更新する。
また、たとえば棚残数がマイナスとなると(たとえば−
9となると)、容器5に収納される物品4の総数50
に、このマイナスの棚残数を加算(50−9)して新た
な棚残数41とする。 2.仕分けエリア店舗制御メモリ55より検品信号を入力
すると、棚残数が前回の検品から更新されたかどうかを
確認し、更新されているとき、図18に示すように、残
数のディジタルデータと3色スクロールランプ点滅信号
をピッキング表示器2へ出力し、ディジタル表示器12へ
棚残数を表示させ、表示/完了ボタン13をスクロール点
滅させる。また棚残数が前回の検品から一度も更新され
ていないとき、すなわち前回の検品から一度もピッキン
グが行われていないとき、何の動作も実行しない。 3.ピッキング表示器2より作業完了信号を入力する
と、検品完了信号を仕分けエリア店舗制御メモリ55へ出
力し、ピッキング表示器2への出力を停止し、棚残数と
ランプのスクロール動作を中止する。 <累計メモリ59>上記累計メモリ57には、ピッキング作
業のデータが集められる。
【0046】すなわち、ピック数制御メモリ56よりピッ
ク数を含むピッキング完了信号を入力すると、そのピッ
ク数をカウントし、すなわち出荷数量をカウントし、ま
たピッキング表示器2の作業完了信号の入力により、表
示/完了ボタン13の操作回数(ピッキングタッチ回数)
をカウントする。そして、作業データ振り分け制御部58
より転送信号を入力すると、カウントしていた区画収納
空間6のピッキングタッチ回数および出荷数量のデータ
を作業データ振り分け制御部58へ出力し、出力が終了す
ると、カウント値をリセットする。 [仕分けエリア]上記一人あるいは二人の作業員Hが処
理する仕分けエリアSにおける、ピッキング棚1の区画
収納空間6の振り分け(棚割り)の一例を図19に示
す。
【0047】大量ピッキング作業ゾーンDでは、作業員
Hには上下2の区画収納空間6が割り当てられ、中、
小、僅少の物品のピッキング作業を行う通常ピッキング
作業ゾーンEでは、作業員Hには上下16の区画収納空
間6が割り当てられ、作業員Hの作業量がほぼ同じとな
るように割り当てられている。また図19の各物品4に
対して付した番号は、ピッキングされる物品4の数量に
相当する頻度(ヒット率)が高いものから順に付した番
号であり、仕分けエリアSの略中央に頻度が高い物品4
の区画収納空間6を配置し、さらに最も頻度が高い番号
1の区画収納空間6をエリアSの集品ラインBに沿った
中央付近より上流側に配置して、ピッキング作業時に仕
分けエリアSに移動してきた集品容器20に対して作業員
Hのピッキング棚1に沿った左右の動きを少なくするこ
とによって移動軌跡を短くし、作業効率の向上を図って
いる。また区画収納空間6は、上下および左右(集品ラ
インBに沿った方向)に配置され、少なくとも左右一定
の区画収納空間6で左右に分離可能な配置とされてい
る。またこの分離可能な位置で仕分けエリアSの変更を
可能としている。
【0048】上記構成による作用を説明する。 1.通常作業開始(ライン先頭部段取りゾーンCにおけ
るピッキングコンベヤ16への集品容器20の投入) 作業開始時のデータの動きを図20に示す。
【0049】出庫情報に基づいて制御用コンピュータ51
によりライン先頭の店舗別ピッキング表示器32の表示/
完了ボタン13が点灯され、ディジタル表示器12に店舗の
コードが表示される(図20のデータ)。
【0050】集品容器20の投入を処理する作業員は、こ
の店舗別ピッキング表示器32の表示ランプの点灯を確認
すると、表示/完了ボタン13を押す(データ)。する
と、ライン先頭のラベルプリンタ34より店舗毎の1枚の
ラベル38(図12)が発行される(データ)。
【0051】また集品容器20を半ダンボールとすると
き、集品ダンボール選択表示器33の表示ランプ35が点滅
し、チャイム36が鳴動する(データ)。通常のダンボ
ールを使用するときは、何ら表示されない。
【0052】作業員は、この集品ダンボール選択表示器
33の指示に従い、集品容器20を選択し、ラベル38を図1
2に示すように、クリップ37の定位置に取り付ける。こ
のとき、クリップ37の色は店舗別ピッキング表示器32の
表示/完了ボタン13の表示された色と同色を使用する。
なお、クリップ37に取り付けられたラベル38はピッキン
グ作業終了時に集品容器20に貼り代えられる。
【0053】この店舗別ピッキング表示器32の表示の色
に合わせたクリップ37を図12に示すように、集品容器
20のフラップに差し込んでライン(ローラコンベヤ7)
へ投入する。
【0054】またこの集品容器20へ集品する物品4の作
業データと色データがコントローラ5へ出力される(デ
ータ)。一定時間をおいて、次の作業データによる店
舗別ピッキング表示器32の表示/完了ボタン13が点灯さ
れ、ディジタル表示器12に店舗のコードが表示される。
このとき、表示されるランプの色が、次の色たとえば、
レッドからオレンジに変換されるので、図21に示すよ
うに、集品容器20に取り付けられるクリップ37の色のオ
レンジとされる。
【0055】これにより、集品容器20には、レッド、オ
レンジ、イエローの順で繰り返し色が変わるクリップ37
が差し込まれてライン(ローラコンベヤ7)へ投入され
る。また前後を移動する集品容器20のクリップ37の色は
必ず異なる色となり、集品の際に連続して同じ色となる
ことが防止され、作業員Hのピッキングミスを防止でき
る。 2.ピッキング作業(ピッキング作業ゾーンD,Eにお
けるピッキング) ピッキング作業時のデータの動きを図22に示す。
【0056】まず、コントローラ52は、次に搬送されて
くる集品容器20の店舗の作業データに基づいて、仕分け
エリアSの店舗表示器26に、店舗に割り当てられた色で
表示ランプ29を点灯し、店舗のコードをディジタル表示
器28に表示する(図22のデータ)。
【0057】作業員Hはライン上流からクリップ37が取
り付けられた集品容器20が流れてくると、図23に示す
ように、この集品容器20のクリップ37の色と店舗表示器
26に表示されたランプの色が一致していることを確認
し、集品容器20のクリップ37のラベル38の店舗のコード
とディジタル表示器28の店舗のコードが一致しているこ
とを確認する。一致しなかったときは、この集品容器20
は下流へ流す。
【0058】またコントローラ52は、集品容器20の店舗
の作業データに基づいて、物品4をピッキングする区画
収納空間6のピッキング表示器2にピック数を表示し、
店舗に割り当てられた色で表示/完了ボタン13を点灯す
る(データ)。
【0059】作業員Hは、クリップ37の色とピッキング
表示器2の表示/完了ボタン13に表示された色が一致す
ることを確認し、ピッキング表示器2の表示にしたがっ
て、その区画収納空間6からピック数の物品4をピッキ
ングして表示/完了ボタン13を押す(データ)。
【0060】このピッキングにより区画収納空間6の容
器5が空となると、この空容器を集品ラインBの空容器
返却用コンベヤ17上へ仮置きする。この空容器は集品容
器20として再利用される。
【0061】次に作業員Hはローラコンベヤ7上の集品
容器20を押しながら物品4を集品容器20へパッキングし
ていく。集品容器20が満杯となると、集品容器20の追加
と判断して、図24に示すように、空容器返却用コンベ
ヤ17上に有る空容器をライン上流側に付けた状態とし
て、引き続き作業を行う。
【0062】また表示/完了ボタン13を押した時点で、
チャイム14が鳴ると、集品容器20の追加と判断したと
き、図25に示すように、半ダンボールを選択してライ
ン上流側に付けた状態として、引き続き作業を行う。
【0063】コントローラ52は、仕分けエリアSの全て
の区画収納空間6のピッキング作業が完了したと判断す
ると、ブロック完了ボタン27の表示/完了ボタン30を点
灯する(データ)。
【0064】作業員Hは、ブロック完了ボタン27が点灯
すると、表示/完了ボタン30を押す(データ)。そし
て、集品容器20を押して次の仕分けエリアSへ送る。す
ると、次の店舗の作業指示が、図26に示すように、店
舗表示器26と、ピッキング表示器2へ表示される。これ
により、作業員Hは次のピッキングを開始する。
【0065】なお、この仕分けエリアSにおいてピッキ
ング作業がない場合は、いきなりブロック完了ボタン27
が点灯する。 <先行ピッキング>上記次の店舗の作業指示が表示され
たとき、上流の仕分けエリアSにおいてピッキング作業
に手間取り、集品容器20が搬送されてこないときがあ
る。
【0066】このとき、作業員Hは先行してピッキング
作業(先行ピックと称す)を行う。先行してピッキング
した物品4は、集品ラインBのフロントラック18内へ一
時仮置きする。そして、集品容器20が送られてくると、
図23により先に説明したように、この集品容器20のク
リップ37の色と店舗表示器26に表示されたランプの色が
一致していることを確認し、集品容器20のクリップ37の
ラベル38の店舗のコードとディジタル表示器28の店舗の
コードが一致していることを確認し、確認すると、フロ
ントラック18内へ一時仮置きした物品4を集品容器20へ
パッキングする。
【0067】以後の作業は上記ピッキング作業と同じで
ある。 3.バッチ検品 バッチ検品時のデータの動きを図27に示す。
【0068】制御用コンピュータ51は、たとえば図28
に示すように、5軒の店舗をグループとして、グループ
の処理が終了すると、検品の作業用データcを出力し、
図29に示すように、ライン先頭の店舗別ピッキング表
示器32のディジタル表示器28に「−−−−−」を表示さ
せ、表示/完了ボタン13を3色スクロール点滅させる
(図26のデータ)。
【0069】集品容器20の投入をしていた作業員は、こ
の店舗別ピッキング表示器32の検品表示を確認すると、
表示/完了ボタン13を押す(データ)。ラベル38の発
行はない。
【0070】制御用コンピュータ51は、表示/完了ボタ
ン13の完了信号を確認すると、検品信号をコントローラ
52へ出力する(データ)。作業員は、上記店舗別ピッ
キング表示器32の検品表示にしたがって、図30に示す
ように、“検品作業”と一目で判断可能な箱(検品指示
体の一例、以下検品箱と称す)61をライン(ピッキング
コンベヤ16)へ投入する。
【0071】コントローラ52の作業データ振り分け制御
部58は、制御用コンピュータ51より検品信号を入力する
と、検品実行のデータを全ての仕分けエリア店舗制御メ
モリ55へ出力し、各仕分けエリア店舗制御メモリ55はこ
の検品実行データを記憶し、グループの店舗のピッキン
グ作業が完了し、この検品実行データの実行の順番とな
ると、図31(a)に示すように、店舗表示器26のディ
ジタル表示器28に「−−−」を表示させ、表示ランプ29
を3色スクロール点滅させる(データ)。
【0072】また仕分けエリア店舗制御メモリ55は検品
信号を棚残数制御メモリ57へ出力し、棚残数制御メモリ
57はこの検品信号に応じて、図31(b)に示すよう
に、区画収納空間6の残数をピッキング表示器2のディ
ジタル表示器12に表示させ、表示/完了ボタン13を3色
スクロール点滅させ、検品実行を報知させる(データ
)。このときチャイム14を鳴らしてもよい。なお、前
回の検品から一度もピッキングが行われていないとき、
何の動作も実行しない。
【0073】作業員Hは、図31に示すように、送られ
てきた検品箱61、あるいは店舗表示器26の検品表示、ピ
ッキング表示器2の検品表示により処理する仕分けエリ
アSの各区画収納空間6の検品作業を、検品箱61ととも
に巡回する検品補助員と協力して開始する。すなわち、
3色スクロール点滅している各ピッキング表示器2の容
器5内の物品4の残数を確認し、OKであれば、表示/
完了ボタン13を押す(データ)。検品箱61が送られて
くる前に先行して、店舗表示器26の検品表示、ピッキン
グ表示器2の検品表示にしたがって検品することもでき
る。
【0074】棚残数制御メモリ57はこのピッキング表示
器2より作業完了信号を入力すると、検品完了信号を仕
分けエリア店舗制御メモリ55へ出力し、ピッキング表示
器2への出力を停止し、棚残数とランプのスクロール動
作を中止する。
【0075】仕分けエリア店舗制御メモリ55は、全ての
棚残数制御メモリ57より検品完了信号を入力すると、ブ
ロック完了ボタン27の表示/完了ボタン30を点灯させる
(データ)。
【0076】作業員Hは、ブロック完了ボタン27の表示
/完了ボタン30を押す(データ)。これによりこの仕
分けエリアSによる検品作業は終了する。
【0077】次に、ピッキング表示器2の残数の表示と
容器5内の物品4の残数に差異が発生したとき(一致し
なかったとき)の作業員Hの動作を説明する。図33に
示すように、差異が発生したとき、作業員Hは、責任者
(検品補助者)にピッキング表示器2の表示器アドレス
15と個数の差異を報告する。
【0078】検品補助者は報告を受けると、差異の物品
4の情報(銘柄など)を確認し、制御コンピュータ51へ
差異の物品4の情報を含む作業中断指令を入力する。こ
れにより、制御コンピュータ51は、作業中断指令を入力
すると、次の集品容器20のラインへの投入を中断し、検
品の対象となったグループ(パッチ)の作業データ(図
18では10軒の店舗の作業データ)から、差異の物品
4をピッキングする店舗とピック数を検索して、図34
に示すように、そのリスト(表の一例、以下検品リスト
と称す)をプリンタ60より発行する。そして、次の集品
容器20のラインへの投入を再開する。検品リストには、
各区画収納空間6毎に、ピッキングされた物品4の数量
およびその物品4をピッキングしたグループの店舗(仕
分け先)が記載されている。
【0079】この検品リストにより、検品補助者は集品
ライン下流の仕分けエリアSに行き、リストの店舗の集
品容器20の物品4の内容を確認し、差異を修正する。こ
のグループ毎の検品により、検査する店舗の数は限ら
れ、また差異の物品4により店舗も限定されることか
ら、迅速に差異を修正することができる。 4.梱包作業 梱包時のデータの動きを図35に示す。
【0080】コントローラ52は、最下流の仕分けエリア
の仕分けエリア店舗制御メモリ55より作業が完了した店
舗のデータからなる作業完了信号を入力すると、制御コ
ンピュータ51へ出力する(図35のデータ)。
【0081】制御用コンピュータ51は、コントローラ52
より店舗の仕分け完了信号を確認すると、ライン後尾部
梱包ゾーンFの店舗別表示器40に対して、店舗のコード
のディジタルデータと設定した色のランプ点灯信号を出
力し、ディジタル表示器28に店舗のコードを表示させ、
表示/完了ボタン13に店舗に設定した色を表示する(デ
ータ)。
【0082】ライン後尾部梱包ゾーンFの梱包処理の作
業員は、図36に示すように、ピッキングコンベヤ16に
より送られてきた先頭の集品容器20に取り付けられたク
リップ37の色と店舗別表示器40の表示/完了ボタン13の
色が一致するかを確認する。また1店舗を構成する集品
容器20の数を確認する。
【0083】次に、作業員は、確認した集品容器20の数
からなるラベル発行枚数のデータをテンキー41により入
力する(データ)。制御用コンピュータ51は、テンキ
ー41よりラベル38の必要枚数のデータを入力すると、入
力したテンキー41の数より1を減算した数の枚数だけ店
舗のデータによるラベル情報をラベルプリンタ44へ出力
し、図37に示すように、ラベル38を連続して発行する
(データ)。この発行されるラベル38には、自動的に
連続的符号であるシリーズ番号62と、このシリーズ番号
62に続いてシリーズ番号62が分子であることを示す記号
“/”62Aが印字される。このラベル38に印字されたシ
リーズ番号62により、仕分け先の集品容器20の順番が表
示され、また記号“/”62Aにより、シリーズ番号62が
総ピック数に対する順番を示す番号であることが知らさ
れる。
【0084】次に、作業員は、ラベル38の発行を確認す
ると、集品容器20からクリップ37を外し、さらにクリッ
プ37からラベル38(1枚目のラベル)を取り外し、図3
8に示すように、集品容器20の隙間に緩衝材63を投入し
て、上蓋を閉じ、クラフトテープ42をテープカッター43
により切って梱包し、各集品容器20にそれぞれ1枚目の
ラベルと発行されたラベルを貼って、梱包を終了する。
クリップ37に付けられたラベル38を使用することにより
余分なラベル38の発行を避けている。
【0085】なお、テンキー41により数量を再入力する
と、その数量のラベル38が再発行される。この再発行時
には、シリーズ番号62は印字されることはなく、先に発
行したラベル38のシリーズ番号62と重複することを避け
ている。
【0086】次に、作業員は、店舗別表示器40の表示/
完了ボタン13を押す(データ)。制御用コンピュータ
51は、この表示/完了ボタン13の操作による完了信号を
確認すると、記憶されたこの店舗の作業データを削除す
る。
【0087】その後、パレタイズ作業ゾーンGにおい
て、同じ店舗に出荷される区画収納空間6の容器5と合
併され、出荷エリアへ搬送される。 5.ダウン対策 ピッキング表示器2などがダウンしたときは、上記バイ
ンダ23に添付される店舗別ピッキングリストよりピッキ
ング作業が行われる。
【0088】上述したように、バインダ23の枠の色とし
ては3色が用意され、クリップ37の色と同じ色が用意さ
れていることから、前後で色を順に変えながら、店舗別
にピッキングリストを挟んだバインダ23を用意し、同じ
色のクリップ37を取り付けた集品容器20と同時にフロン
トラック18のレール24,25に沿ってスライドさせること
により、作業員Hは、リストによりピッキングした物品
4を、仕分け先の店舗を間違えること無く集品容器20へ
投入することができる。バインダ23と集品容器20は作業
員Hより押されて次の仕分けエリアSへ移動する。また
バインダ23のみ先に次の仕分けエリアSへ送ることもで
きる。 6.棚割り分析作業 制御コンピュータ51は、時計機能を有し、毎日ピッキン
グ作業終了後、各区画収納空間6に対応したコントロー
ラ52の累計メモリ59から、カウントしていたピッキング
タッチ回数および出荷数量を入力し、所定期間(たとえ
ば、1カ月)の各区画収納空間6毎のピッキングタッチ
回数(ヒット回数)および出荷数量を集計する。また集
計した各区画収納空間6毎のピッキングタッチ回数か
ら、各仕分けエリアSを形成する区画収納空間6のピッ
キングタッチ回数の総回数を演算し、このエリアSにお
ける各区画収納空間6のピッキングタッチ回数の比率
(ヒット比率%)を演算する。なお、集計結果は、2カ
月分を記憶している。また各区画収納空間6に対応した
コントローラ52の累計メモリ59から、カウントしていた
ピッキングタッチ回数および出荷数量を入力し後、累計
メモリ59の内容を消去する。
【0089】図41に集計結果のリストの一例を示す。
区画収納空間6を示す棚No.、収納している物品4の
コード、物品4の名称、物品4のカテゴリ、ヒット回数
(回)、ヒット比率(%)、出荷量(出荷数量)をリス
トとしている。
【0090】このリストにより、各仕分けエリアSのヒ
ット比率が一定となるように、区画収納空間6の割りつ
け(仕分けエリアS)を変更することができ、最適な割
りつけを得ることができる。このとき、エリアSの変更
に伴って、ラインに沿った略中央付近にピッキングされ
る数量の多い物品4を収納する区画収納空間6が再配置
され、店舗表示器26とブロック完了ボタン27はスライド
・移載により再配置される。なお、エリアSの変更に際
して、物品4の特徴、すなわち形状や重量などが優先さ
れ、エリアSの変更が制限される。物品4の特徴として
は、他に、物品4の価値(貴重品かどうかなど)、壊れ
やすいものであるかどうか(移載時に慎重を期す必要が
あるかどうか)などがある。
【0091】以上のように本実施の形態によれば、図8
に示すように、店舗表示器26とブロック完了ボタン27を
スライド・移動(移載)自在としたことにより、仕分け
エリアSを変更する際に容易に移動でき、図40に示す
ように、仕分けエリアSの変更を容易に行うことができ
る。また図7および図8に示すように、集品ラインBに
沿って店舗表示器26とブロック完了ボタン27の表示器レ
ール11(電源ライン9および信号ライン10)が延設され
ていることにより、店舗表示器26とブロック完了ボタン
27をスライドあるいは移載してもこれら装置へ電源ライ
ン9および信号ライン10を敷設をする必要がなく、仕分
けエリアSを変更するに伴って、これら装置を簡単に移
動できる。
【0092】また仕分けエリアSでは、図19に示すよ
うに、集品ラインBに沿った略中央付近にピッキングさ
れる数量の多い物品4を収納する区画収納空間6を配置
したことにより、また仕分けエリアSの変更時に、集品
ラインBに沿った略中央付近にピッキングされる数量の
多い物品4を収納する区画収納空間6を再配置すること
により、作業員Hがピッキング作業時に1つの集品容器
6に対して移動する軌跡を短くでき、作業効率を向上で
きる。さらに最もピッキングされる数量4の多い物品を
収納する区画収納空間6を、集品ラインBに沿った中央
付近より上流側に配置することにより、作業員Hがピッ
キング作業時に仕分けエリアSに移動してきた集品容器
20に対して移動する軌跡を最も短くすることができ、作
業効率を向上できる。
【0093】また、ピッキング棚1の区画収納空間6は
少なくとも集品ラインBに沿った左右一定の区画収納空
間6で左右に分離可能な配置とされ、仕分けエリアSを
この分離可能な位置で区分することにより、仕分けエリ
アSの作業員Hが担当する区画収納空間6が上下段で区
分されることがなくなり、隣接する仕分けエリアSの作
業員が上下段の区画収納空間6の前に移動して衝突する
危険を防止することができる。
【0094】また区画収納空間6に収納される物品4の
特徴、たとえば形状や重量を無視して仕分けエリアSの
変更を行うと、作業員Hのピッキング回数がどのエリア
においても同じでも、各作業員Hにかかる負担に大きな
バラツキが発生し、作業時間にバラツキが発生しそのエ
リアで集品容器20が渋滞する事態が発生するが、仕分け
エリアSの変更が、区画収納空間6に収納される物品4
の特徴を優先して制限されることから、各作業員Hにか
かる負担に大きなバラツキが発生することを回避でき、
前記渋滞の発生を防止することができる。
【0095】また作業員Hは、図39(a)に実線で示
すように、ピッキングコンベヤ16,フロントラック18
(集品ラインB)とピッキング棚1間を、物品4をピッ
キングし、集品容器20へ物品4を投入し集品容器20を押
す動作を繰り返すことにより、下流へ移動し、ブロック
終了ボタン27を操作した後、上流から次の集品容器20が
送られてきていないとき、図39(a)に破線で示すよ
うに、物品4をピッキングし、フロントラック18へ物品
4を投入する動作を繰り返すことにより、上流へ移動す
ることから、極めて効率的にピッキング作業を実行で
き、全体の設備の効率を改善することができる。比較例
として図39(b)にタクトコンベヤ方式の場合の作業
員Hの動きを示す。ピッキング作業中の集品容器の位置
が固定されることから、作業員Hに余分な往復歩行が生
じ、作業効率が劣る。
【0096】なお、本実施の形態では、表示器レール11
を介して、各仕分けエリアSのピッキング表示器2、店
舗表示器26、およびブロック完了ボタン27とコントロー
ラ52との信号の授受を行っているが、図42に示すよう
に、各ピッキング表示器2、店舗表示器26、およびブロ
ック完了ボタン27に電波を介して信号の送受信を行う機
能を付加し、各エリアS毎、あるいは複数のエリアS毎
に、コントローラ52に接続されたアンテナ71を設け、こ
れらアンテナ71を介して信号の送受信を行うようにして
もよい。この構成によっても、ピッキング表示器2、店
舗表示器26、およびブロック完了ボタン27を自由に移動
でき、仕分けエリアSの変更を容易に行うことができ
る。また表示器レール11を集品ラインBおよびピッキン
グ棚1に沿って延々と敷設する必要がなくなることか
ら、製作作業時間を短縮することができ、納期を短縮す
ることができる。
【0097】また本実施の形態では、印字手段であるラ
ベルプリンタ34,44を、直線状に形成された集品ライン
Bの先頭と後尾位置に離して(独立して)別々に配置し
ているが、集品ラインBがループ状に形成されるとき、
2台のラベルプリンタ34,44の機能を有する1台の印字
手段であるラベルプリンタを設け、ループの先頭でかつ
後尾位置に配置するようにしてもよい。
【0098】また本実施の形態では、仕分け先表示手段
であるラベル38を印字手段であるラベルプリンタ34,44
で発行して仕分け先を表示しているが、ピッキング作業
開始時とピッキング作業完了時に、集品容器20に直接仕
分け先を印字するようにしてもよい。このような印字手
段としてはインクを噴射する手段(たとえば、インクジ
ェットプリンタなど)がある。またラベルプリンタ34,
44は固定されているが、ハンディタイプとすることもで
きる。またラベルプリンタ34,44では仕分け先のラベル
38のみを発行しているが、同時に仕分け先の注文による
物品の金額を印字した値札を発行するようにすることも
できる。またラベルプリンタ34,44を、ラベルを自動で
直接、集品容器20へ貼りつける自動貼付タイプとするこ
ともできる。
【0099】また本実施の形態では、添付体としてクリ
ップ37を使用しているが、単に置くものや差し込むタイ
プのものやピン等で取り付けられるものであってもよ
い。また本実施の形態では、目視で確認可能な符号とし
て色を使用しているが、アルファベットや数字、画像な
どを使用することもできる。また3色を使用して異なる
仕分け先を表示しているが、これに限ることはなく、3
色以上の色を使用してもよく、また3色に代えて色の強
弱を3段階以上として異なる仕分け先を表示するように
してもよい。
【0100】また本実施の形態では、グループを仕分け
先エリアで分類しているが、方面別、アイテム別、搬送
トラック別などにより分類してもよい。また本実施の形
態では、空容器返却用コンベヤ17とピッキングコンベヤ
16にフリー搬送手段としてフリーコンベヤを使用してい
るが、台車などを含むフリー状態のものを使用してもよ
い。もちろん、空容器返却用コンベヤ17とピッキングコ
ンベヤ16を駆動式のコンベヤとすることもできる。
【0101】また本実施の形態では、集品ラインBに対
向してストレージラインAを配置しているが、集品ライ
ンBを挟んで両側にそれぞれストレージラインAを配置
して、集品容器20に対して両側のピッキング棚1から物
品4をピッキングして投入するようにしてもよい。
【0102】また本実施の形態では、仮置き場としての
フロントラック18を空容器返却用コンベヤ17とピッキン
グコンベヤ16の中間に配置されているが、この位置に限
ることはなく、ピッキングコンベヤ16の前方などに配置
することも可能である。
【0103】また本実施の形態では、ピッキング棚1と
して流動棚を使用しているが、容器5が移動しない一般
棚を使用するようにすることもできる。また本実施の形
態では、集品容器20としてダンボールを使用している
が、バケットやケースやコンテナなど、あるいは蓋付き
のもの(封函可能なもの)を使用するようにしてもよ
い。
【0104】また本実施の形態では、支持体としてバイ
ンダ23を使用しているが、レール24,25でスライド可能
でピッキングリストを搬送できるものであればよい。ま
た本実施の形態では、ピッキング表示器2、店舗別ピッ
キング表示器32、店舗別表示器40の表示/完了ボタン1
3、またブロック完了ボタン27の表示/完了ボタン30と
して押しボタンスイッチを使用しているが、これらのス
イッチ機能をひもを引っ張ることによりオンするスイッ
チやフットスイッチに代えることもできる。また各区画
収納空間6に、仕分けする物品4あるいは容器5が無く
なったことを報知(入力)する補充報知(入力)手段を
設けるようにすることもできる。また、この補充報知
(入力)手段の機能をピッキング表示器2に持たせても
よい。
【0105】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、表
示手段をスライドあるいは移載自在としたことにより、
ピッキング棚のエリアを変更する際に容易に移動でき、
ピッキング棚のエリアの変更を容易に行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態におけるピッキング設備の
概略配置図である。
【図2】同ピッキング設備の要部模式図である。
【図3】同ピッキング設備のピッキング棚の正面図であ
る。
【図4】同ピッキング設備のピッキング表示器の正面図
である。
【図5】同ピッキング設備の集品ラインのピッキング作
業ゾーンの正面図である。
【図6】同ピッキング設備の集品ラインのフロントラッ
クとバインダの正面図である。
【図7】同ピッキング設備の仕分けエリアのフロントラ
ックの正面図である。
【図8】同ピッキング設備の店舗表示器、ブロック完了
ボタン、店舗別ピッキング表示器の正面図である。
【図9】同ピッキング設備の集品ラインのライン先頭部
段取りゾーンの正面図である。
【図10】同ピッキング設備の集品ラインのライン先頭
部段取りゾーンの側面図である。
【図11】同ピッキング設備の集品ダンボール選択表示
器の正面図である。
【図12】同ピッキング設備のクリップとラベルの説明
図である。
【図13】同ピッキング設備の集品ラインのライン後尾
部梱包ゾーンとパレタイズ作業ゾーンの正面図である。
【図14】同ピッキング設備の集品ラインのライン後尾
部梱包ゾーンの側面図である。
【図15】同ピッキング設備の制御構成図である。
【図16】同ピッキング設備の制御用コンピュータの動
作を説明するフローチャートである。
【図17】同ピッキング設備のコントローラのブロック
図である。
【図18】同ピッキング設備の検品作業の説明図であ
る。
【図19】同ピッキング設備のピッキング棚の棚割りの
説明図である。
【図20】同ピッキング設備の作業開始時のデータの流
れ図である。
【図21】同ピッキング設備の作業開始時の集品容器の
投入の説明図である。
【図22】同ピッキング設備のピッキング作業時のデー
タの流れ図である。
【図23】同ピッキング設備のピッキング作業の説明図
である。
【図24】同ピッキング設備のピッキング作業の説明図
である。
【図25】同ピッキング設備の集品容器の説明図であ
る。
【図26】同ピッキング設備のピッキング作業の説明図
である。
【図27】同ピッキング設備の検品作業時のデータの流
れ図である。
【図28】同ピッキング設備の検品作業の説明図であ
る。
【図29】同ピッキング設備の検品作業の説明図であ
る。
【図30】同ピッキング設備の検品作業の説明図であ
る。
【図31】同ピッキング設備の検品作業の説明図であ
る。
【図32】同ピッキング設備の検品作業の説明図であ
る。
【図33】同ピッキング設備の検品作業のフローチャー
トである。
【図34】同ピッキング設備の検品リストを示す図であ
る。
【図35】同ピッキング設備の梱包作業時のデータの流
れ図である。
【図36】同ピッキング設備の梱包作業の説明図であ
る。
【図37】同ピッキング設備のラベルを示す図である。
【図38】同ピッキング設備の梱包作業の説明図であ
る。
【図39】同ピッキング設備のピッキング作業の作業員
の動きの説明図である。
【図40】同ピッキング設備の仕分けエリアの変更の説
明図である。
【図41】同ピッキング設備の集計リストを示す図であ
る。
【図42】本発明の他の実施の形態におけるピッキング
設備の要部制御構成図である。
【符号の説明】
1 ピッキング棚 2 ピッキング表示器 4 物品 5 容器 6 区画収納空間 11 表示器レール 14 チャイム 16 ピッキングコンベヤ 17 空容器返却コンベヤ 18 フロントラック 20 集品容器 23 バインダ 24,25 レール 26 店舗表示器 27 ブロック完了ボタン 32 店舗別ピッキング表示器 33 集品ダンボール選択表示器 34,44 ラベルプリンタ 37 クリップ 38 ラベル 40 店舗別表示器 51 制御用コンピュータ 52 コントローラ 60 プリンタ 61 検品箱 62 シリーズ番号 A ストレージライン B 集品ライン H 作業員

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 物品を収納した複数の区画収納空間を有
    し、各区画収納空間毎に、ピッキングする物品の情報を
    表示するピッキング表示手段を設けたピッキング棚を備
    え、 仕分け先別の集品容器を、前記ピッキング棚に沿ったラ
    イン上を移動させ、この集品容器に、前記ピッキング棚
    の各区画収納空間から前記ピッキング表示手段にしたが
    ってピッキングされた物品の集品を行うピッキング設備
    であって、 作業員が処理するピッキング棚のエリア毎に、移動され
    てきた集品容器の仕分け先を特定する情報を表示する表
    示手段を設け、 前記表示手段を、ラインに沿ってスライドあるいは移載
    可能な構成とし、作業員が処理するピッキング棚のエリ
    アを変更するに伴って、この表示手段をスライドあるい
    は移載することを特徴とするピッキング設備。
  2. 【請求項2】 作業員が処理するピッキング棚のエリア
    では、ラインに沿った略中央付近にピッキングされる数
    量の多い物品を収納する区画収納空間を配置したことを
    特徴とする請求項1に記載のピッキング設備。
  3. 【請求項3】 作業員が処理するピッキング棚のエリア
    の変更に伴って、ラインに沿った略中央付近にピッキン
    グされる数量の多い物品を収納する区画収納空間が再配
    置されることを特徴とする請求項2に記載のピッキング
    設備。
  4. 【請求項4】 最もピッキングされる数量の多い物品を
    収納する区画収納空間を、エリアのラインに沿った中央
    付近より上流側に配置したことを特徴とする請求項2ま
    たは請求項3に記載のピッキング設備。
  5. 【請求項5】 ピッキング棚の区画収納空間は、上下左
    右に配置され、少なくとも左右一定の区画収納空間で左
    右に分離可能な配置とされていることを特徴とする請求
    項1〜請求項4のいずれかに記載のピッキング設備。
  6. 【請求項6】 表示手段のスライドあるいは移載によ
    る、作業員が処理するピッキング棚のエリアの変更は、
    区画収納空間に収納される物品の特徴により制限される
    ことを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載
    のピッキング設備。
  7. 【請求項7】 作業員が処理するピッキング棚のエリア
    に、エリア内のピッキング完了操作手段を、ラインに沿
    ってスライドあるいは移載可能に設け、作業員が処理す
    るピッキング棚のエリアを変更するに伴って、このピッ
    キング完了操作手段をスライドあるいは移載することを
    特徴とする請求項1〜請求項6のいずれかに記載のピッ
    キング設備。
  8. 【請求項8】 ラインに沿って、表示手段とピッキング
    完了操作手段の信号ラインが延設されていることを特徴
    とする請求項1〜請求項7のいずれかに記載のピッキン
    グ設備。
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