JP2001233231A - 電動式パワーステアリング制御装置及びその制御方法 - Google Patents

電動式パワーステアリング制御装置及びその制御方法

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JP2001233231A JP2000049664A JP2000049664A JP2001233231A JP 2001233231 A JP2001233231 A JP 2001233231A JP 2000049664 A JP2000049664 A JP 2000049664A JP 2000049664 A JP2000049664 A JP 2000049664A JP 2001233231 A JP2001233231 A JP 2001233231A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の電動式パワーステアリング制御装置で
は、タイヤの路面反力トルクが小さい範囲で操舵する場
合には、ドライバがハンドルを戻す方向にトルクを加え
る必要があった。 【解決手段】 操舵トルク検出器1によって検出された
運転者の操舵トルクとモータ加速度検出器5によって検
出されたモータ加速度とモータ電流検出器11によって
検出されたモータ電流から第一の路面反力トルクを推定
し、操舵角センサによって検出された操舵角と車速検出
器14によって検出された車速から第二の路面反力トル
クを推定し、さらに、路面反力トルクから第一のハンド
ル戻し補助トルク信号及び第二のハンドル戻し補助トル
ク信号を演算して、演算結果により、ハンドルを原点復
帰させる方向にモータ10のトルクを制御するようにし
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、モータにより、
運転者による操舵トルクを補助するトルクを発生させ、
ステアリング系の操舵力を補助する自動車用の電動式パ
ワーステアリング制御装置及びその制御方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】図13は、例えば、特開平7−1869
94号公報に記載された従来の電動式パワーステアリン
グ制御装置の構成を示すブロック図である。図13にお
いて、1は運転者が操舵した場合の操舵トルクを検出す
る操舵トルク検出器、2は操舵トルク検出器1の出力に
基づいて補助トルク信号を演算する操舵トルク制御器、
3はモータ速度を検出するモータ速度検出器、4はモー
タ速度検出器3によって検出されたモータ速度に基づい
てダンピング補償信号を演算するダンピング補償器、5
はモータ速度検出器3の出力を用いてモータ加速度を検
出するモータ加速度検出器、6はモータ加速度検出器5
によって検出されたモータ加速度に基づいて慣性補償信
号を演算する慣性補償器である。7は操舵トルク検出器
1の出力とモータ速度検出器3の出力の向きが同一であ
るか否かを判定する判定器で、判定結果を操舵トルク制
御器2、ダンピング補償器4及び慣性補償器6にそれぞ
れ出力する。8は補助トルク信号、ダンピング補償信号
及び慣性補償信号の和を演算する第一の加算器、9は第
一の加算器8によって演算される補助トルク信号、ダン
ピング補償信号及び慣性補償信号の和である目標トルク
から目標電流信号を演算するモータ電流決定器、10は
モータで、印加された電圧に応じたモータ電流値が生
じ、モータ電流値に略比例関係にある補助トルクを発生
してステアリング機構を駆動する。11はモータ10の
電流値を検出するモータ電流検出器、12はモータ電流
決定器9の出力である目標電流信号とモータ電流検出器
11によって検出されたモータ電流値との差を求める第
二の加算器である。13はモータ電流決定器9で演算さ
れた目標電流信号とモータ電流検出器11によって検出
されたモータ電流値との誤差に基づいてモータ10に印
加する電圧を決定し、モータ10に決定した電圧を印加
するモータ駆動器である。また、14は車速を検出する
とともに、検出された車速信号を操舵トルク制御器2、
ダンピング補償器4及び慣性補償器6に出力する車速検
出器である。
【0003】次に、このように構成された従来の電動式
パワーステアリング制御装置の動作について説明する。
自動車の運転者がハンドルを操舵すると、その時の操舵
トルクは操舵トルク検出器1で測定され、操舵トルク制
御器2に出力される。操舵トルク制御器2では、操舵ト
ルク検出器1の出力信号に略比例関係にある補助トルク
信号を演算し、この補助トルク信号に基づいてモータ1
0を駆動して運転者の操舵トルクをアシストすることに
より、運転者による操舵トルクを軽減する。
【0004】このとき、判定器7では、操舵トルク検出
器1の出力と、モータ速度検出器3の出力の向きが同一
であるか否かを判定し、同一であればダンピング補償器
4及び慣性補償器6は動作させず、操舵トルク制御器2
のみを動作させる。操舵トルク制御器2は、操舵トルク
検出器1の出力と車速検出器14からの車速信号とに応
じて補助トルク信号を決定する。ここで決定された補助
トルク信号に基づいて目標トルクが定められ、モータ電
流決定器9によりモータ駆動電流が定められる。また、
同一でない場合には、操舵トルク制御器2は動作させ
ず、ダンピング補償器4と慣性補償器6を動作させる。
ダンピング補償器4と慣性補償器6との出力に基づいて
目標トルクが定められるとともに、モータ電流決定器9
によりモータ駆動電流が定められる。なお、このとき、
車速が低速の場合には、目標トルクの方向がモータ回転
方向と同一方向となるように、また車速が高速の場合
は、モータ回転方向と逆方向となるようにしている。し
たがって、ドライバがハンドルを切り込んでいる場合に
は、操舵に必要なトルクを軽減するように運転者の操舵
トルクをアシストする。また、ドライバがハンドルを戻
している場合には、車速が低速である時はハンドルが原
点に戻るのを補助し、車速が高速である時はハンドルが
過度な運転速度で戻ろうとするのを防止するようにモー
タ10が制御される。
【0005】ドライバは、一般に、道路の湾曲部や交差
点を曲がる際に操舵し、その後直線走行に復帰する際
に、タイヤの路面反力トルクによるハンドルの自発的な
戻り力を利用してハンドルを戻すことを行う。しかしな
がら、車速が低速時や高速時の微小操舵時にはタイヤの
路面反力トルクが弱いため、路面反力トルクがステアリ
ング機構内の摩擦トルク以下となってしまい、直線復帰
時にハンドルが戻らない場合が多い。したがって、この
場合には、ドライバがハンドルにトルクを加えてハンド
ルを戻さなければならず、そのため操舵フィーリングが
低下してしまうといった問題点があった。これに対し
て、従来の技術では、車速が低速時に、操舵トルク検出
器1の出力とモータ速度検出器3の出力とが同一である
か否かを判定し、異なる場合には、モータ回転方向と同
一方向にモータ10を回転させるようにモータ駆動電流
を定めることにより、低速におけるハンドル戻り性を向
上させている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
技術では、低速で交差点を曲がる場合や、高速で緩い道
路の湾曲部を曲がる場合のように、タイヤの路面反力ト
ルクが小さい範囲で操舵した場合には、ドライバがハン
ドルを戻す方向にトルクを加えない限り、ハンドルは止
まっており、モータ10は回転しない。この際、判定器
7では、操舵トルク検出器1の出力とモータ速度検出器
3の出力の向きが同一であるか否かを判定することがで
きないので、モータ回転方向と同一方向にモータを回転
させるようにモータ駆動電流を定めることができず、ハ
ンドル戻り性を向上させることができないといった問題
点があった。さらに、従来の技術では、高速走行時に
は、モータ回転方向と逆方向にモータを回転させるよう
にモータ駆動電流を定めることしかできないので、ハン
ドル戻り性を向上させることができない等の問題点があ
った。また、路面の状態に応じた制御を行っていなかっ
たので、例えば、雪道等の滑りやすい路面では、ハンド
ルが戻りすぎて走行が困難になり易いという問題があっ
た。
【0007】この発明は、上記のような課題を解決する
ためになされたもので、低速で交差点を曲がる場合や、
高速で緩い道路の湾曲部を曲がる場合等のように、タイ
ヤの路面反力トルクが小さい範囲で操舵した際に、ドラ
イバがハンドルを戻す方向にトルクを加えることなくハ
ンドルを戻すことができると共に、ドライバの意志に対
応する操舵角を使用してハンドル戻り制御し、全ての運
転状態でハンドル戻り性を向上させることができる電動
式ステアリング装置を得ることを第一の目的としてい
る。また、そのような電動式パワーステアリング制御方
法を得ることを第二の目的にしている。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明に係わる電動式
パワーステアリング制御装置においては、運転者の操舵
トルクを検出する操舵トルク検出手段と、操舵角を検出
する操舵角検出手段と、操舵トルク検出手段により検出
された操舵トルクを用いて第一の路面反力トルクを推定
する第一の路面反力トルク推定手段と、操舵角検出手段
により検出された操舵角を用いて第二の路面反力トルク
を推定する第二の路面反力トルク推定手段と、第一の路
面反力トルク推定手段により推定された第一の路面反力
トルクからモータを制御する第一のハンドル戻し補助ト
ルク信号を演算すると共に第二の路面反力トルク推定手
段により推定された第二の路面反力トルクからモータを
制御する第二のハンドル戻し補助トルク信号を演算する
戻しトルク補償手段を備え、戻しトルク補償手段は、演
算結果得られた第一のハンドル戻し補助トルク信号及び
第二のハンドル戻し補助トルク信号を用いて、ハンドル
を原点復帰させる方向にモータの補助トルクを制御する
ものである。
【0009】また、車速を検出する車速検出手段と、運
転者の操舵トルクを検出する操舵トルク検出手段と、操
舵角を検出する操舵角検出手段と、モータの加速度を検
出するモータ加速度検出手段と、モータに流れる電流を
検出するモータ電流検出手段と、操舵トルク検出手段に
より検出された操舵トルクとモータ加速度検出手段によ
り検出されたモータ加速度とモータ電流検出手段により
検出されたモータ電流とを用いて演算した演算結果を、
ローパスフィルタを通して第一の路面反力トルクを推定
する第一の路面反力トルク推定手段と、車速検出手段に
より検出された車速及び操舵角検出手段により検出され
た操舵角を用いて第二の路面反力トルクを推定する第二
の路面反力トルク推定手段と、第一の路面反力トルク推
定手段により推定された第一の路面反力トルクからモー
タを制御する第一のハンドル戻し補助トルク信号を演算
すると共に第二の路面反力トルク推定手段により推定さ
れた第二の路面反力トルクからモータを制御する第二の
ハンドル戻し補助トルク信号を演算する戻しトルク補償
手段を備え、戻しトルク補償手段は、演算結果得られた
第一のハンドル戻し補助トルク信号及び第二のハンドル
戻し補助トルク信号を用いて、ハンドルを原点復帰させ
る方向にモータの補助トルクを制御するものである。ま
た、戻しトルク補償手段は、第二の路面反力トルク推定
手段によって推定された第二の路面反力トルクにゲイン
を乗じると共に、ゲイン乗算後の最大値をリミッタによ
り制限して第二のハンドル戻し補助トルク信号を演算す
るものである。
【0010】さらに、運転者の操舵トルクを検出する操
舵トルク検出手段と、操舵角を検出する操舵角検出手段
と、操舵トルク検出手段により検出された操舵トルクを
用いて第一の路面反力トルクを推定する第一の路面反力
トルク推定手段と、この第一の路面反力トルク推定手段
によって推定された第一の路面反力トルクからモータを
制御する第一のハンドル戻し補助トルク信号を演算する
と共に操舵角検出手段により検出された操舵角を用いて
モータを制御する第二のハンドル戻し補助トルク信号を
演算する戻しトルク補償手段を備え、戻しトルク補償手
段は、演算結果得られた第一のハンドル戻し補助トルク
信号及び第二のハンドル戻し補助トルク信号を用いて、
ハンドルを原点復帰させる方向にモータの補助トルクを
制御するものである。
【0011】また、車速を検出する車速検出手段と、運
転者の操舵トルクを検出する操舵トルク検出手段と、操
舵角を検出する操舵角検出手段と、モータの加速度を検
出するモータ加速度検出手段と、モータに流れる電流を
検出するモータ電流検出手段と、操舵トルク検出手段に
より検出された操舵トルクとモータ加速度検出手段によ
り検出されたモータ加速度とモータ電流検出手段により
検出されたモータ電流とを用いて演算した演算結果を、
ローパスフィルタを通して第一の路面反力トルクを推定
する第一の路面反力トルク推定手段と、この第一の路面
反力トルク推定手段によって推定された第一の路面反力
トルクからモータを制御する第一のハンドル戻し補助ト
ルク信号を演算すると共に車速検出手段により検出され
た車速及び操舵角検出手段により検出された操舵角を用
いてモータを制御する第二のハンドル戻し補助トルク信
号を演算する戻しトルク補償手段を備え、戻しトルク補
償手段は、演算結果得られた第一のハンドル戻し補助ト
ルク信号及び第二のハンドル戻し補助トルク信号を用い
て、ハンドルを原点復帰させる方向にモータの補助トル
クを制御するものである。
【0012】また、戻しトルク補償手段は、第一の路面
反力トルク推定手段によって推定された第一の路面反力
トルクに、ゲインを乗じると共に、ゲイン乗算後の最大
値をリミッタにより制限して第一のハンドル戻し補助ト
ルク信号を演算するものである。さらにまた、戻しトル
ク補償手段は、第一のハンドル戻し補助トルク信号及び
第二のハンドル戻し補助トルク信号に重み係数を乗じる
重み付けを行って、モータの補助トルクを制御するもの
である。
【0013】また、戻しトルク補償手段によって行われ
る重み付けは、車速および路面のバンク角のいずれか一
方または両方に基づき行われるものである。また、重み
付けに用いられる重み係数は、第一の路面反力トルクと
第二の路面反力トルクとの比較に基づき設定されるもの
である。加えて、重み付けに用いられる重み係数は、第
一の路面反力トルクと第二の路面反力トルクとの差また
は比率に基づき設定されるものである。
【0014】また、第一の路面反力トルクおよび第二の
路面反力トルクを用いて、路面の状態を判定する路面状
態判定手段を備えたものである。また、路面状態判定手
段は、第一の路面反力トルクの絶対値と第二の路面反力
トルクの絶対値との比較を行い、第二の路面反力トルク
の方が大きく、かつ絶対値の差または比率が所定値を越
えたとき、非高μ路と判定するものである。
【0015】さらに、路面状態判定手段による判定結果
は、重み付け係数の補正に用いられるものである。ま
た、路面状態判定手段による判定結果、非高μ路と判定
されたとき、戻しトルク補償手段は、第一のハンドル戻
し補助トルク信号に乗じられる重み係数を大きくするも
のである。また、路面状態判定手段による判定結果、高
μ路と判定されたとき、戻しトルク補償手段は、第二の
ハンドル戻し補助トルク信号に基づいてモータの補助ト
ルクを制御すると共に、非高μ路と判定されたとき、第
二のハンドル戻し補助トルク信号に乗じる重み係数を小
さくしてモータの補助トルクを制御するものである。
【0016】加えて、この発明に係わる電動式パワース
テアリング制御方法においては、操舵トルクを用いて第
一の路面反力トルク及び操舵角を用いて第二の路面反力
トルクをそれぞれ推定すると共に、推定された第一の路
面反力トルクから第一のハンドル戻し補助トルク信号を
演算し、第二の路面反力トルクから第二のハンドル戻し
補助トルク信号を演算して、演算結果の第一のハンドル
戻し補助トルク信号及び第二のハンドル戻し補助トルク
信号に基づき、ハンドルを原点復帰させる方向にモータ
の補助トルクを制御するものである。また、第一のハン
ドル戻し補助トルク信号及び第二のハンドル戻し補助ト
ルク信号は、重み付けされてモータの補助トルクの制御
に用いられるものである。また、第一の路面反力トルク
及び第二の路面反力トルクから路面の状態を判定し、判
定結果により重み付けに用いる重み係数を補正するもの
である。
【0017】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1は、この発明
の実施の形態1による電動式パワーステアリング制御装
置を示すブロック図である。図1において、1は運転者
が操舵した場合の操舵トルクを検出する操舵トルク検出
器(操舵トルク検出手段)、2は操舵トルク検出器1の
出力に基づいて補助トルク信号を演算する操舵トルク制
御器、3はモータ速度を検出するモータ速度検出器、4
はモータ速度検出器3によって検出されたモータ速度に
基づいてダンピング補償信号を演算するダンピング補償
器、5はモータ速度検出器3の出力を用いてモータ加速
度を検出するモータ加速度検出器(モータ加速度検出手
段)、6はモータ加速度検出器5によって検出されたモ
ータ加速度に基づいて慣性補償信号を演算する慣性補償
器である。8は補助トルク信号と、後述するハンドル戻
し補助トルク信号と、ダンピング補償信号と、慣性補償
信号との和を演算する第一の加算器、9は第一の加算器
8によって演算される補助トルク信号、ハンドル戻し補
助トルク信号、ダンピング補償信号及び慣性補償信号の
和である目標トルクから目標電流信号を演算するモータ
電流決定器、10はモータで、印加された電圧に応じた
モータ電流値が生じ、モータ電流値に略比例関係にある
補助トルクを発生してステアリング機構を駆動する。1
1はモータ10の電流値を検出するモータ電流検出器
(モータ電流検出手段)、12はモータ電流決定器9の
出力である目標電流信号とモータ電流検出器11によっ
て検出されたモータ電流値との差を求める第二の加算器
である。13はモータ電流決定器9で演算された目標電
流信号とモータ電流検出器11によって検出されたモー
タ電流値との誤差に基づいてモータ10に印加する電圧
を決定し、モータ10に決定した電圧を印加するモータ
駆動器である。また、14は車速を検出するとともに、
検出された車速信号を、操舵トルク制御器2とダンピン
グ補償器4と慣性補償器6と後述する戻しトルク補償器
に出力する車速検出器(車速検出手段)である。
【0018】15は操舵トルク検出器1によって検出さ
れた運転者の操舵トルクと、モータ加速度検出器5によ
って検出されたモータ加速度と、モータ電流検出器11
によって検出されたモータ電流値を用いて、前輪の舵
角、即ちハンドルを原点に復帰させようとする第一の路
面反力トルクを推定する第一の路面反力トルク推定器
(第一の路面反力トルク推定手段)で、ローパスフィル
タが設けられている。16はハンドル軸に装着された操
舵角センサ(操舵角検出手段)によって検出される操舵
角及び車速から第二の路面反力トルクを推定する第二の
路面反力トルク推定器(第二の路面反力推定手段)であ
る。17は第一及び第二の路面反力トルクに基づいて、
ハンドルを原点に復帰させる方向にモータ10に補助ト
ルクを発生させるためのハンドル戻し補助トルク信号を
演算して出力する戻しトルク補償器(戻しトルク補償手
段)である。また、モータ速度検出器3としては、例え
ばタコジェネレータ等のモータ速度センサを用いること
もでき、またロータリエンコーダのパルス出力を差分し
てモータ速度を検出するものを用いることもでき、ある
いはモータに印加する電圧から、モータに通電される電
流値とコイル抵抗値の積を減じるなどして得られる逆起
電圧からモータ速度を検出する構成のものでもよい。
【0019】図2は、この発明の実施の形態1による電
動式パワーステアリング制御装置の動作を説明するフロ
ーチャートである。図3は、この発明の実施の形態1に
よる電動式パワーステアリング制御装置の第二の路面反
力トルクの特性を説明する図である。実施の形態1は、
第一の路面反力トルクを推定する第一の路面反力トルク
推定器15と、第二の路面反力トルクを推定する第二の
路面反力トルク推定器16を有しており、ハンドル戻し
補助トルク信号を発生させるものである。
【0020】次に、上記のように構成された電動式パワ
ーステアリング制御装置の動作について、図2のフロー
チャートに基づき説明する。まず、ステップS101
で、操舵トルク検出器1により操舵トルク(Thdl)
を読み込み、メモリに記憶し、ステップS102で、操
舵トルク制御器2により、補助トルク信号Ibaseを
演算する。次いで、ステップS103で、モータ速度検
出器3によりモータ速度信号を読み込み、ステップS1
04で、モータ加速度検出器5により、モータ速度信号
を微分し、モータ加速度信号を演算する。
【0021】ステップS105で、モータ電流検出器1
1によりモータ電流(Imtr)を読み込み、メモリに
記憶する。次いで、ステップS106で、第一の路面反
力推定器15により、第一の路面反力トルクを推定演算
する。次いで、ステップS107で、戻しトルク補償器
17により、第一の路面反力トルクに、一段または複数
段のゲインを乗じると共に、最大値をリミッタにより制
限して、第一のハンドル戻し補助トルク信号(Itir
e_trq)を演算する。ステップS108で、操舵角
(θhdl)を読み込み、メモリに記憶する。さらに、
ステップS109で、車速検出器14により、車速(V
x)を読み込み、メモリに記憶する。次いで、ステップ
S110で、第二の路面反力推定器16により、第二の
路面反力トルク推定を演算する。ステップS111で、
戻しトルク補償器17により、第二の路面反力トルク
に、一段または複数段のゲインを乗じると共に、最大値
をリミッタにより制限して、第二のハンドル戻し補助ト
ルク信号(Itire_agl)を演算する。ステップ
S112で、戻しトルク補償器17により、車速に対し
て予め固定値が記憶されている記憶装置のテーブルルッ
クアップにより、重み係数wを演算して、ステップS1
13で、戻しトルク補償器17により、重み係数wを用
いたItire=w・Itire_trq+(1−w)
Itire_aglの演算式により、ハンドル戻し補助
トルク信号を演算する。ただし、重み係数wは、0≦w
≦1であり、ステップS112で述べたように、この重
み係数は車速に依存している。次いで、ステップS11
4で、モータ電流決定器9により、Iref=Ibas
e+Itireの演算式に基づき目標トルクを求め、こ
の目標トルクにゲインを乗じて目標電流を演算する。な
お、この時のゲインは、モータ10のステアリング換算
でのトルク定数の逆数としておく。
【0022】次に、第一の路面反力トルクを推定する第
一の路面反力トルク推定器15のステップS106にお
ける動作について、詳細に説明する。まず、操舵トルク
信号Tsensとステアリング軸回転加速度に相当するモー
タ加速度信号dωとモータ電流信号Imtr とを用いて、
下記の式(1)により、定常反力信号T'rea_est を得
る。 T'rea_est =Tsens+Kt ・Imtr −J・dω‥‥‥‥(1) Kt :モータのトルク定数(ステアリング軸換算) J :ステアリング機構の慣性モーメント 次に、定常反力信号を用いて、第一の路面反力トルク推
定器15に設けられたローパスフィルタにより、下記の
式(2)に示すような1次フィルタ演算を行って、第一
の路面反力トルク信号Trea _est を得る。 dTrea _est /dt=−Trea _est /T1 +T'rea_est /T1 ‥‥ ‥‥(2) ここで、T1 は、1次フィルタの時定数で、折点周波数
fc =1/(2π・T1 )が0.05〜1.0Hzの間
になるように定める。
【0023】次に、式(1)及び式(2)により、第一
の路面反力トルクの検出が可能となる理由について説明
する。ステアリング機構の運動方程式は、下記の式
(3)で表される。 J・dωs /dt=Thdl +Tmtr −Tfric−Treact …‥‥(3) dωs /dt:ステアリング軸回転加速度 Thdl :操舵トルク Tmtr :モータ出力トルク(ステアリング軸換算) Tfric :ステアリング機構内の摩擦トルク Treact :路面反力トルク(ステアリング軸換算) 式(3)を路面反力トルクTreact について解くと、以
下の式(4)のようになる。 Treact =Thdl +Tmtr −J・dωs /dt−Tfric…‥‥(4)
【0024】したがって、操舵トルク、モータ出力トル
ク、ステアリング軸回転加速度、ステアリング機構内の
摩擦トルクの各値を用いることにより、第一の路面反力
トルクTreact を求めることができる。操舵トルクThd
l としては、操舵トルク信号Tsensを使用することがで
き、モータ出力トルクTmtr としては、モータ電流信号
Imtr にトルク定数Kt を乗じた値を使用することがで
きる。また、ステアリング軸回転加速度(dωs /d
t)としては、モータ加速度信号dωを使用することが
できる。したがって、ステアリング機構内の摩擦トルク
Tfricの影響を除いた路面反力トルクは、式(1)で検
出可能である。
【0025】一方、摩擦トルクTfricは、ステアリング
機構の回転速度に対してリレーとして作用する。また、
リレーは制御工学上、等価線形化法により、等価的にゲ
インと位相で表すことができることは広く知られてい
る。したがって、式(1)で検出された定常反力信号
T'rea_est のゲインと位相とを、式(2)の1次フィ
ルタにより調整することにより、第一の路面反力トルク
信号Trea _est を得ることができる。
【0026】すなわち、ゲインと位相とを調整する最も
一般的な方法としてフィルタが用いられる。フィルタで
ゲインと位相を調整可能なのは、折点周波数以上の周波
数領域であり、調整したい周波数の0.5〜1倍の範囲
に折点周波数を設定すれば、ゲインはおよそ1〜0.5
倍、位相はおよそ0〜−20deg の範囲で調整可能であ
り、摩擦トルクの影響は大抵の場合キャンセルすること
ができる。自動車において一般的に行われる操舵周波数
は、0.1〜1Hz程度の範囲であり、折点周波数を操
舵周波数の0.5〜1倍、すなわち概ね0.05Hzか
ら1Hzの範囲に設定しておけば、摩擦トルクの影響の
キャンセルが可能となる。なお、具体的な折点周波数
は、検出された路面反力トルク信号に基づく制御を最も
効かせたい操舵周波数を狙って設定される。
【0027】次に、図3に示す操舵角と路面反力の特性
関係に基づき、操舵角(θhdl )及び車速(Vx)から第
二の路面反力トルクを推定する第二の路面反力トルク推
定器16のステップS110における動作について、詳
細に説明する。操舵角から路面反力トルク(セルフアラ
イニングトルク)を算定出来るのは、以下のような関係
に基づく。コーナリングフォースが、タイヤの路面接地
面の後ろ寄りに作用するため、走行中にタイヤは常に車
両進行方向に向くようなセルフアライニングトルクを受
けている。タイヤの横滑り角が小さい領域(例えば4〜
6度まで)では、横滑り角とコーナリングフォースとは
比例関係となり、セルフアライニングトルクもほぼ横滑
り角に比例する。この横滑り角は、同じくタイヤの横滑
り角が小さい領域では、車速を固定すると一対一の関係
で操舵角と対応する。従って、操舵角からセルフアライ
ニングトルクを求めることが出来る。
【0028】そして、この横滑り角と操舵角との関係
は、車速毎に決まり、さらにコーナリングフォースとセ
ルフアライニングトルクも、路面状態を決めると車速毎
に横滑り角即ち操舵角と一対一の関係が存在する。そこ
で、各車速毎に操舵角に対するセルフアライニングトル
ク即ち路面反力トルクを、対象とする車両で高μ路面に
対して、実験データに基づき決めておき、この特性関係
を、路面反力トルクとして、電動パワーステアリング制
御装置に備えた第二の路面反力トルク推定器16で算定
することが可能となる。
【0029】また、図3の特性関係は高μ(摩擦係数)
路面に対して予め決めておくが、路面状態に対して低μ
になるほどコーナリングパワーが小さくなり、次式の関
係で与えられるセルフアライニングトルクT rea が低μ
になるほどが小さくなる関係が存在する。 T rea =ξ・Kf・βf ξ:キャスタートレイルとニューマチックトレイルとの
和 Kf:前輪のコーナリングパワー βf :前輪タイヤの横滑り角 この関係より高μ路面に対して予め決められた第二の路
面反力トルク推定演算値は、第一の路面反力トルク推定
演算値と差異が生じる基本的な関係が存在する。
【0030】実施の形態1によれば、第一の路面反力ト
ルク推定器15及び第二の路面反力トルク推定器16を
用いて、路面反力トルクを推定することにより、操舵角
変化幅が小さく操舵角センサの分解能不足となる高速走
行条件でも、全ての運転状態で、適切なモータの補助ト
ルクを発生させることができ、ハンドル戻し性を向上さ
せることができる。
【0031】実施の形態2.図4は、この発明の実施の
形態2による電動式パワーステアリング制御装置の動作
を説明するフローチャートである。図5は、この発明の
実施の形態2による電動式パワーステアリング制御装置
の第一と第二の路面反力トルク推定値の関係を示す特性
図である。図6は、この発明の実施の形態2による電動
式パワーステアリング制御装置の第一と第二の路面反力
トルク推定値の差と重み係数との関係を説明する図であ
る。図6において、△Ttireは、第一と第二の路面
反力トルク推定値の差であり、△Ttire0は両推定
値の許容誤差のしきい値である。w0は、△Ttire
0に対応する重み係数である。図7は、この発明の実施
の形態2による電動式パワーステアリング制御装置のバ
ンク角と重み係数との関係を説明する図である。
【0032】実施の形態2では、図5の第一と第二の路
面反力トルク推定値の関係を示す特性図における第一と
第二の路面反力トルク推定値の差に基づき、図6の関係
より重み係数wを決定する。また、車両が走行する路面
が進行方向に対し傾き(以下、バンク角という)を有す
る場合、本発明で説明を省略したブレーキ制御装置内で
演算推定されたバンク角推定値を、制御装置間の通信に
より得て、このバンク角に基づき重み係数を求める際使
用する関係図が図7である。図3の操舵角と路面反力ト
ルクとの関係は、バンク角がゼロを前提としており、バ
ンク角が大きくなると第二の路面反力トルク推定値は誤
差を生じるので、第二の路面反力トルク推定値を反映す
る量を減少させるように重み係数wを大きくする。
【0033】次に、図4により、実施の形態2による電
動式パワーステアリング制御装置の動作について説明す
る。ステップS201〜S211は、図2のステップS
101〜S111と同様に処理を行う。ステップS21
1に次いで、戻しトルク補償器17で、以下のステップ
を実行する。ステップS212で、第一の路面反力推定
値Ttire_est1と第二の路面反力推定値Tti
re_est2の差を、△Ttire=Ttire_e
st2−Ttire_est1の演算式により演算す
る。次いで、ステップS213で、第一と第二の路面反
力推定値の差をしきい値と比較し、△Ttire>△T
tire0なら、ステップS214に行き、重み係数w
を、△Ttireより、予め固定値が記憶されている記
憶装置のテーブルルックアップにより決定する。ステッ
プS213で、△Ttire>△Ttire0でなけれ
ば、ステップS215で、重み係数w=w0とする。ス
テップS214またはステップS215の実行後、ステ
ップS216で、Itire=w・Itire_trq
+(1−w)Itire_aglの演算式により、ハン
ドル戻し補助トルク信号を演算する。次いで、ステップ
S217で、モータ電流決定器9により、Iref=I
base+Itireの演算式に基づき目標トルクを求
め、この目標トルクにゲインを乗じて目標電流を演算す
る。なお、この時のゲインは、モータ10のステアリン
グ換算でのトルク定数の逆数としておく。
【0034】実施の形態2によれば、バンク角に応じ
て、第一の路面反力トルク推定値と第二の路面反力トル
ク推定値に重み付けを行うので、バンク角があっても、
適切なハンドル戻し補助トルクを与えることができる。
【0035】実施の形態3.図8は、この発明の実施の
形態3による電動式パワーステアリング制御装置の構成
を示すブロック図である。図8において、1〜6、8〜
15、17は図1におけるものと同一のものである。実
施の形態3では、操舵角と車速から直接、第二のハンド
ル戻し補助トルク信号を算定する。すなわち、第一の路
面反力トルク推定値から演算された第一のハンドル戻し
補助トルク信号と第二のハンドル戻し補助トルク信号か
ら、ハンドル戻し補助トルク信号を演算するようにして
いる。図9は、この発明の実施の形態3による電動式パ
ワーステアリング制御装置の動作を説明するフローチャ
ートである。
【0036】以下、図9に基づき、実施の形態3による
電動式パワーステアリング制御装置の動作について説明
する。ステップS301〜S305は、図2のステップ
S101〜S105と同様に処理を行う。ステップS3
05に次いで、ステップS306で、操舵角(θhd
l)を読み込み、メモリに記憶する。また、ステップS
307で、車速検出器14により、車速(Vx)を読み
込み、メモリに記憶する。次いで、ステップS308
で、第一の路面反力トルク推定器15により、第一の路
面反力トルク推定演算する。次いで、戻しトルク補償器
17により、ステップS309で、第一のハンドル戻し
補助トルク信号(Itire_trq)を演算し、ステ
ップS310で、操舵角θhdl、車速Vxから第二の
ハンドル戻し補助トルク信号(Itire_agl)を
演算し、ステップS311で、重み係数wを演算して、
ステップS312で、Itire=w・Itire_t
rq+(1−w)Itire_aglの演算式により、
ハンドル戻し補助トルク信号を演算する。次いで、ステ
ップS313で、モータ電流決定器9により、Iref
=Ibase+Itireの演算式に基づき目標トルク
を求め、この目標トルクにゲインを乗じて目標電流を演
算する。なお、この時のゲインは、モータ10のステア
リング換算でのトルク定数の逆数としておく。
【0037】実施の形態3によれば、操舵角と車速から
直接、第二のハンドル戻し補助トルクを算定するように
したので、第二の路面反力トルク推定器を省略すること
ができる。
【0038】実施の形態4.図10は、この発明の実施
の形態4による電動式パワーステアリング制御装置の構
成を示すブロック図である。図10において、1〜6、
8〜17は図1におけるものと同一のものである。18
は第一と第二の路面反力トルク推定値より路面の状態を
判定する路面状態判定器である。図11は、この発明の
実施の形態4による電動式パワーステアリング制御装置
の動作を説明するフローチャートである。
【0039】実施の形態4は、路面の状態を判定する路
面状態判定器18を設けたところに特徴がある。第一の
路面反力トルク推定値は、実際の路面反力から求めるも
のであるので、路面μ(摩擦係数)が小さい場合には推
定値が小さくなる。これに対し、第二の路面反力トルク
推定値の絶対値は、高μ路でのモデルに基づいているの
で、路面μが小さい場合には推定値の絶対値が小さくな
ることはない。従って、第一の路面反力トルク推定値よ
りも、第二の路面反力トルク推定値の方が、所定以上大
きい場合(差もしくは比率による)は、低μ路であると
判定することができる。実施の形態4は、低μ路と判定
された場合には、第一のハンドル戻し補助トルク信号を
演算する際の重み係数を大きくする。
【0040】次に、図11を用いて、実施の形態4によ
る電動式パワーステアリング制御装置の動作について説
明する。ステップS401〜S411は、図2のステッ
プS101〜S111と同様に処理を行う。ステップS
411に次いで、ステップS412で、路面状態判定器
18は、第一と第二の路面反力トルク推定値より路面μ
の判定を行う。戻しトルク補償器17は、路面状態判定
器18の判定結果を受けて、高μ路であれば、ステップ
S413で、重み係数wを、車速に対するマップよりテ
ーブルルックアップにより決定する。
【0041】ステップS412で、非高μ路であれば、
ステップS414で、重み係数wを車速に対するマップ
よりテーブルルックアップにより、高μ路の場合より大
きく設定する。そして、戻しトルク補償器17は、ステ
ップS413またはステップS414の実行後、ステッ
プS415で、ハンドル戻し補助トルク信号をItir
e=w・Itire_trq+(1−w)Itire_
aglの演算式により演算する。次いで、ステップS4
16で、モータ電流決定器9により、Iref=Iba
se+Itireの演算式に基づき目標トルクを求め、
この目標トルクにゲインを乗じて目標電流を演算する。
なお、この時のゲインは、モータ10のステアリング換
算でのトルク定数の逆数としておく。
【0042】実施の形態4によれば、路面の状態によっ
て、ハンドル戻し補助トルク信号の演算を行うときの重
み係数を変えるので、路面状態に拘わらず、適切なハン
ドル戻し補助トルクを与えることができる。
【0043】実施の形態5.実施の形態5は、路面が非
高μ路と判定された場合に、第二のハンドル戻し補助ト
ルク信号を小さくするようにしたものである。図12
は、この発明の実施の形態5による電動式パワーステア
リング制御装置の動作を説明するフローチャートであ
り、以下に、図12を用いて実施の形態5による電動式
パワーステアリング装置の動作について説明する。ステ
ップS501〜S511は、図11のステップ401〜
S411と同様に処理を行う。
【0044】ステップS511に次いで、ステップS5
12で、路面状態判定器18により、第一と第二の路面
反力推定値より路面μの判定する。戻しトルク補償器1
7は、路面状態判定器18の判定結果を受けて、ステッ
プS512で、高μ路であれば、ステップS513で、
ハンドル戻し補助トルク信号をItire=Itire
_aglの演算式により演算して、第二のハンドル戻し
補助トルク信号と等しくし、ステップS512で、非高
μ路であれば、ステップS514で、ハンドル戻し補助
トルク信号をItire=Itire_agl*kco
mpの演算式により演算して、第二のハンドル戻し補助
トルク信号の出力を小さく(ゼロを含む)する。ただ
し、係数kcompは、0≦kcomp<1である。次
いで、ステップS515で、モータ電流決定器9によ
り、Iref=Ibase+Itireの演算式に基づ
き目標トルクを求め、この目標トルクにゲインを乗じて
目標電流を演算する。なお、この時のゲインは、モータ
10のステアリング換算でのトルク定数の逆数としてお
く。
【0045】実施の形態5によれば、路面が非高μ路の
ときは、ハンドル戻し補助トルク信号を小さくするの
で、路面状態に拘わらず、適切なハンドル戻し補助トル
クを与えることができる。
【0046】
【発明の効果】この発明は、以上説明したように構成さ
れているので、以下に示すような効果を奏する。運転者
の操舵トルクを検出する操舵トルク検出手段と、操舵角
を検出する操舵角検出手段と、操舵トルク検出手段によ
り検出された操舵トルクを用いて第一の路面反力トルク
を推定する第一の路面反力トルク推定手段と、操舵角検
出手段により検出された操舵角を用いて第二の路面反力
トルクを推定する第二の路面反力トルク推定手段と、第
一の路面反力トルク推定手段により推定された第一の路
面反力トルクからモータを制御する第一のハンドル戻し
補助トルク信号を演算すると共に第二の路面反力トルク
推定手段により推定された第二の路面反力トルクからモ
ータを制御する第二のハンドル戻し補助トルク信号を演
算する戻しトルク補償手段を備え、戻しトルク補償手段
は、演算結果得られた第一のハンドル戻し補助トルク信
号及び第二のハンドル戻し補助トルク信号を用いて、ハ
ンドルを原点復帰させる方向にモータの補助トルクを制
御するので、全ての運転状態で、適切なモータの補助ト
ルクを発生させることができる。
【0047】また、車速を検出する車速検出手段と、運
転者の操舵トルクを検出する操舵トルク検出手段と、操
舵角を検出する操舵角検出手段と、モータの加速度を検
出するモータ加速度検出手段と、モータに流れる電流を
検出するモータ電流検出手段と、操舵トルク検出手段に
より検出された操舵トルクとモータ加速度検出手段によ
り検出されたモータ加速度とモータ電流検出手段により
検出されたモータ電流とを用いて演算した結果を、ロー
パスフィルタを通して第一の路面反力トルクを推定する
第一の路面反力トルク推定手段と、車速検出手段により
検出された車速及び操舵角検出手段により検出された操
舵角を用いて第二の路面反力トルクを推定する第二の路
面反力トルク推定手段と、第一の路面反力トルク推定手
段により推定された第一の路面反力トルクからモータを
制御する第一のハンドル戻し補助トルク信号を演算する
と共に第二の路面反力トルク推定手段により推定された
第二の路面反力トルクからモータを制御する第二のハン
ドル戻し補助トルク信号を演算する戻しトルク補償手段
を備え、戻しトルク補償手段は、演算結果得られた第一
のハンドル戻し補助トルク信号及び第二のハンドル戻し
補助トルク信号を用いて、ハンドルを原点復帰させる方
向にモータの補助トルクを制御するので、全ての運転状
態で、適切なモータの補助トルクを発生させることがで
きる。また、戻しトルク補償手段は、第二の路面反力ト
ルク推定手段によって推定された第二の路面反力トルク
にゲインを乗じると共に、ゲイン乗算後の最大値をリミ
ッタにより制限して第二のハンドル戻し補助トルク信号
を演算するので、適切なモータの補助トルクを発生させ
ることができる。
【0048】さらに、運転者の操舵トルクを検出する操
舵トルク検出手段と、操舵角を検出する操舵角検出手段
と、操舵トルク検出手段により検出された操舵トルクを
用いて第一の路面反力トルクを推定する第一の路面反力
トルク推定手段と、この第一の路面反力トルク推定手段
によって推定された第一の路面反力トルクからモータを
制御する第一のハンドル戻し補助トルク信号を演算する
と共に操舵角検出手段により検出された操舵角を用いて
モータを制御する第二のハンドル戻し補助トルク信号を
演算する戻しトルク補償手段を備え、戻しトルク補償手
段は、演算結果得られた第一のハンドル戻し補助トルク
信号及び第二のハンドル戻し補助トルク信号を用いて、
ハンドルを原点復帰させる方向にモータの補助トルクを
制御するので、全ての運転状態で、適切なモータの補助
トルクを発生させることができる。
【0049】また、車速を検出する車速検出手段と、運
転者の操舵トルクを検出する操舵トルク検出手段と、操
舵角を検出する操舵角検出手段と、モータの加速度を検
出するモータ加速度検出手段と、モータに流れる電流を
検出するモータ電流検出手段と、操舵トルク検出手段に
より検出された操舵トルクとモータ加速度検出手段によ
り検出されたモータ加速度とモータ電流検出手段により
検出されたモータ電流とを用いて演算した演算結果を、
ローパスフィルタを通して第一の路面反力トルクを推定
する第一の路面反力トルク推定手段と、この第一の路面
反力トルク推定手段によって推定された第一の路面反力
トルクからモータを制御する第一のハンドル戻し補助ト
ルク信号を演算すると共に車速検出手段により検出され
た車速及び操舵角検出手段により検出された操舵角を用
いてモータを制御する第二のハンドル戻し補助トルク信
号を演算する戻しトルク補償手段を備え、戻しトルク補
償手段は、演算結果得られた第一のハンドル戻し補助ト
ルク信号及び第二のハンドル戻し補助トルク信号を用い
て、ハンドルを原点復帰させる方向にモータの補助トル
クを制御するので、全ての運転状態で、適切なモータの
補助トルクを発生させることができる。
【0050】また、戻しトルク補償手段は、第一の路面
反力トルク推定手段によって推定された第一の路面反力
トルクに、ゲインを乗じると共に、ゲイン乗算後の最大
値をリミッタにより制限して第一のハンドル戻し補助ト
ルク信号を演算するので、適切なモータの補助トルクを
発生させることができる。さらにまた、戻しトルク補償
手段は、第一のハンドル戻し補助トルク信号及び第二の
ハンドル戻し補助トルク信号に重み係数を乗じる重み付
けを行って、モータの補助トルクを制御するので、適切
なモータの補助トルクを発生させることができる。
【0051】また、戻しトルク補償手段によって行われ
る重み付けは、車速および路面のバンク角のいずれか一
方または両方に基づき行われるので、バンク角に応じた
モータの補助トルクの制御を行うことができる。また、
重み付けに用いられる重み係数は、第一の路面反力トル
クと第二の路面反力トルクとの比較に基づき設定される
ので、より細かくモータの補助トルクの制御を行うこと
ができる。
【0052】加えて、重み付けに用いられる重み係数
は、第一の路面反力トルクと第二の路面反力トルクとの
差または比率に基づき設定されるので、適切な重み付け
を行うことができる。また、第一の路面反力トルクおよ
び第二の路面反力トルクを用いて、路面の状態を判定す
る路面状態判定手段を備えたので、路面状態に応じたモ
ータの補助トルクの制御を行うことができる。
【0053】また、路面状態判定手段は、第一の路面反
力トルクの絶対値と第二の路面反力トルクの絶対値との
比較を行い、第二の路面反力トルクの方が大きく、かつ
絶対値の差または比率が所定値を越えたとき、非高μ路
と判定するので、適切に路面状態を判定することができ
る。さらに、路面状態判定手段による判定結果は、重み
付け係数の補正に用いられるので、路面状態に関わら
ず、適切なモータの補助トルクの制御を行うことができ
る。
【0054】また、路面状態判定手段による判定結果、
非高μ路と判定されたとき、戻しトルク補償手段は、第
一のハンドル戻し補助トルク信号に乗じられる重み係数
を大きくするので、非高μ路であっても、適切にモータ
の補助トルクの制御を行うことができる。また、路面状
態判定手段による判定結果、高μ路と判定されたとき、
戻しトルク補償手段は、第二のハンドル戻し補助トルク
信号に基づいてモータの補助トルクを制御すると共に、
非高μ路と判定されたとき、第二のハンドル戻し補助ト
ルク信号に乗じる重み係数を小さくしてモータの補助ト
ルクを制御するので、路面状態に応じてモータの補助ト
ルクを制御することができる。
【0055】加えて、この発明に係わる電動式パワース
テアリング制御方法においては、操舵トルクを用いて第
一の路面反力トルク及び操舵角を用いて第二の路面反力
トルクをそれぞれ推定すると共に、推定された第一の路
面反力トルクから第一のハンドル戻し補助トルク信号を
演算し、第二の路面反力トルクから第二のハンドル戻し
補助トルク信号を演算して、演算結果の第一のハンドル
戻し補助トルク信号及び第二のハンドル戻し補助トルク
信号に基づき、ハンドルを原点復帰させる方向にモータ
の補助トルクを制御するので、全ての運転状態で、適切
なモータの補助トルクを発生させることができる。
【0056】また、第一のハンドル戻し補助トルク信号
及び第二のハンドル戻し補助トルク信号は、重み付けさ
れてモータの補助トルクの制御に用いられるので、適切
なモータの補助トルクを発生させることができる。ま
た、第一の路面反力トルク及び第二の路面反力トルクか
ら路面の状態を判定し、判定結果により重み付けに用い
る重み係数を補正するので、路面状態に応じたモータの
補助トルクの制御を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1による電動式パワー
ステアリング制御装置の構成を示すブロック図である。
【図2】 この発明の実施の形態1による電動式パワー
ステアリング制御装置の動作を説明するフローチャート
である。
【図3】 この発明の実施の形態1による電動式パワー
ステアリング制御装置の第二の路面反力トルクの特性を
説明する図である。
【図4】 この発明の実施の形態2による電動式パワー
ステアリング制御装置の動作を説明するフローチャート
である。
【図5】 この発明の実施の形態2による電動式パワー
ステアリング制御装置の第一と第二の路面反力トルク推
定値の関係を示す特性図である。
【図6】 この発明の実施の形態2による電動式パワー
ステアリング制御装置の第一と第二の路面反力トルク推
定値の差と重み係数との関係を説明する図である。
【図7】 この発明の実施の形態2による電動式パワー
ステアリング制御装置のバンク角と重み係数との関係を
説明する図である。
【図8】 この発明の実施の形態3による電動式パワー
ステアリング制御装置の構成を示すブロック図である。
【図9】 この発明の実施の形態3による電動式パワー
ステアリング制御装置の動作を説明するフローチャート
である。
【図10】 この発明の実施の形態4、5による電動式
パワーステアリング制御装置の構成を示すブロック図で
ある。
【図11】 この発明の実施の形態4による電動式パワ
ーステアリング制御装置の動作を説明するフローチャー
トである。
【図12】 この発明の実施の形態5による電動式パワ
ーステアリング制御装置の動作を説明するフローチャー
トである。
【図13】 従来の電動式パワーステアリング制御装置
の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 操舵トルク検出器、2 操舵トルク制御器、3 モ
ータ速度検出器、4 ダンピング補償器、5 モータ加
速度検出器、6 慣性補償器、8 第一の加算器、9
モータ電流決定器、10 モータ、11 モータ電流検
出器、12 第二の加算器、13 モータ駆動器、14
車速検出器、15 第一の路面反力トルク推定器、1
6 第二の路面反力トルク推定器、17 戻しトルク補
償器、18 路面状態判定器。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B62D 133:00 B62D 133:00 137:00 137:00 (72)発明者 西山 亮治 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 和田 俊一 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 喜福 隆之 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 3D032 CC01 DA03 DA15 DA23 DA63 DA64 DA65 DA82 DB11 DC12 DC40 DD06 EA01 EB11 EC23 FF01 GG01 3D033 CA03 CA11 CA13 CA16 CA17 CA20 CA21

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータによって発生されるトルクを用い
    て運転者の操舵トルクを補助する自動車用の電動式パワ
    ーステアリング制御装置において、運転者の操舵トルク
    を検出する操舵トルク検出手段、操舵角を検出する操舵
    角検出手段、上記操舵トルク検出手段により検出された
    操舵トルクを用いて第一の路面反力トルクを推定する第
    一の路面反力トルク推定手段、上記操舵角検出手段によ
    り検出された操舵角を用いて第二の路面反力トルクを推
    定する第二の路面反力トルク推定手段、上記第一の路面
    反力トルク推定手段により推定された第一の路面反力ト
    ルクからモータを制御する第一のハンドル戻し補助トル
    ク信号を演算すると共に上記第二の路面反力トルク推定
    手段により推定された第二の路面反力トルクからモータ
    を制御する第二のハンドル戻し補助トルク信号を演算す
    る戻しトルク補償手段を備え、上記戻しトルク補償手段
    は、演算結果得られた第一のハンドル戻し補助トルク信
    号及び第二のハンドル戻し補助トルク信号を用いて、ハ
    ンドルを原点復帰させる方向にモータの補助トルクを制
    御することを特徴とする電動式パワーステアリング制御
    装置。
  2. 【請求項2】 モータによって発生されるトルクを用い
    て運転者の操舵トルクを補助する自動車用の電動式パワ
    ーステアリング制御装置において、車速を検出する車速
    検出手段、運転者の操舵トルクを検出する操舵トルク検
    出手段、操舵角を検出する操舵角検出手段、上記モータ
    の加速度を検出するモータ加速度検出手段、上記モータ
    に流れる電流を検出するモータ電流検出手段、上記操舵
    トルク検出手段により検出された操舵トルクと上記モー
    タ加速度検出手段により検出されたモータ加速度と上記
    モータ電流検出手段により検出されたモータ電流とを用
    いて演算した演算結果を、ローパスフィルタを通して第
    一の路面反力トルクを推定する第一の路面反力トルク推
    定手段、上記車速検出手段により検出された車速及び上
    記操舵角検出手段により検出された操舵角を用いて第二
    の路面反力トルクを推定する第二の路面反力トルク推定
    手段、上記第一の路面反力トルク推定手段により推定さ
    れた第一の路面反力トルクからモータを制御する第一の
    ハンドル戻し補助トルク信号を演算すると共に上記第二
    の路面反力トルク推定手段により推定された第二の路面
    反力トルクからモータを制御する第二のハンドル戻し補
    助トルク信号を演算する戻しトルク補償手段を備え、上
    記戻しトルク補償手段は、演算結果得られた第一のハン
    ドル戻し補助トルク信号及び第二のハンドル戻し補助ト
    ルク信号を用いて、ハンドルを原点復帰させる方向にモ
    ータの補助トルクを制御することを特徴とする電動式パ
    ワーステアリング制御装置。
  3. 【請求項3】 戻しトルク補償手段は、第二の路面反力
    トルク推定手段によって推定された第二の路面反力トル
    クにゲインを乗じると共に、上記ゲイン乗算後の最大値
    をリミッタにより制限して第二のハンドル戻し補助トル
    ク信号を演算することを特徴とする請求項1または請求
    項2記載の電動式パワーステアリング制御装置。
  4. 【請求項4】 モータによって発生されるトルクを用い
    て運転者の操舵トルクを補助する自動車用の電動式パワ
    ーステアリング制御装置において、運転者の操舵トルク
    を検出する操舵トルク検出手段、操舵角を検出する操舵
    角検出手段、上記操舵トルク検出手段により検出された
    操舵トルクを用いて第一の路面反力トルクを推定する第
    一の路面反力トルク推定手段、この第一の路面反力トル
    ク推定手段によって推定された第一の路面反力トルクか
    らモータを制御する第一のハンドル戻し補助トルク信号
    を演算すると共に上記操舵角検出手段により検出された
    操舵角を用いてモータを制御する第二のハンドル戻し補
    助トルク信号を演算する戻しトルク補償手段を備え、上
    記戻しトルク補償手段は、演算結果得られた第一のハン
    ドル戻し補助トルク信号及び第二のハンドル戻し補助ト
    ルク信号を用いて、ハンドルを原点復帰させる方向にモ
    ータの補助トルクを制御することを特徴とする電動式パ
    ワーステアリング制御装置。
  5. 【請求項5】 モータによって発生されるトルクを用い
    て運転者の操舵トルクを補助する自動車用の電動式パワ
    ーステアリング制御装置において、車速を検出する車速
    検出手段、運転者の操舵トルクを検出する操舵トルク検
    出手段、操舵角を検出する操舵角検出手段、上記モータ
    の加速度を検出するモータ加速度検出手段、上記モータ
    に流れる電流を検出するモータ電流検出手段、上記操舵
    トルク検出手段により検出された操舵トルクと上記モー
    タ加速度検出手段により検出されたモータ加速度と上記
    モータ電流検出手段により検出されたモータ電流とを用
    いて演算した演算結果を、ローパスフィルタを通して第
    一の路面反力トルクを推定する第一の路面反力トルク推
    定手段、この第一の路面反力トルク推定手段によって推
    定された第一の路面反力トルクからモータを制御する第
    一のハンドル戻し補助トルク信号を演算すると共に上記
    車速検出手段により検出された車速及び操舵角検出手段
    により検出された操舵角を用いてモータを制御する第二
    のハンドル戻し補助トルク信号を演算する戻しトルク補
    償手段を備え、上記戻しトルク補償手段は、演算結果得
    られた第一のハンドル戻し補助トルク信号及び第二のハ
    ンドル戻し補助トルク信号を用いて、ハンドルを原点復
    帰させる方向にモータの補助トルクを制御することを特
    徴とする電動式パワーステアリング制御装置。
  6. 【請求項6】 戻しトルク補償手段は、第一の路面反力
    トルク推定手段によって推定された第一の路面反力トル
    クに、ゲインを乗じると共に、上記ゲイン乗算後の最大
    値をリミッタにより制限して第一のハンドル戻し補助ト
    ルク信号を演算することを特徴とする請求項1〜請求項
    5のいずれか一項記載の電動式パワーステアリング制御
    装置。
  7. 【請求項7】 戻しトルク補償手段は、第一のハンドル
    戻し補助トルク信号及び第二のハンドル戻し補助トルク
    信号に重み係数を乗じる重み付けを行って、モータの補
    助トルクを制御することを特徴とする請求項1〜請求項
    6のいずれか一項記載の電動式パワーステアリング制御
    装置。
  8. 【請求項8】 戻しトルク補償手段によって行われる重
    み付けは、車速および路面のバンク角のいずれか一方ま
    たは両方に基づき行われることを特徴とする請求項7記
    載の電動式パワーステアリング制御装置。
  9. 【請求項9】 重み付けに用いられる重み係数は、第一
    の路面反力トルクと第二の路面反力トルクとの比較に基
    づき設定されることを特徴とする請求項7または請求項
    8記載の電動式パワーステアリング制御装置。
  10. 【請求項10】 重み付けに用いられる重み係数は、第
    一の路面反力トルクと第二の路面反力トルクとの差また
    は比率に基づき設定されることを特徴とする請求項9記
    載の電動式パワーステアリング制御装置。
  11. 【請求項11】 第一の路面反力トルクおよび第二の路
    面反力トルクを用いて、路面の状態を判定する路面状態
    判定手段を備えたことを特徴とする請求項7〜請求項1
    0のいずれか一項記載の電動式パワーステアリング制御
    装置。
  12. 【請求項12】 路面状態判定手段は、第一の路面反力
    トルクの絶対値と第二の路面反力トルクの絶対値との比
    較を行い、上記第二の路面反力トルクの方が大きく、か
    つ上記絶対値の差または比率が所定値を越えたとき、非
    高μ路と判定することを特徴とする請求項11記載の電
    動式パワーステアリング制御装置。
  13. 【請求項13】 路面状態判定手段による判定結果は、
    重み付け係数の補正に用いられることを特徴とする請求
    項11または請求項12記載の電動式パワーステアリン
    グ制御装置。
  14. 【請求項14】 路面状態判定手段による判定結果、非
    高μ路と判定されたとき、戻しトルク補償手段は、第一
    のハンドル戻し補助トルク信号に乗じられる重み係数を
    大きくすることを特徴とする請求項13記載の電動式パ
    ワーステアリング制御装置。
  15. 【請求項15】 路面状態判定手段による判定結果、高
    μ路と判定されたとき、戻しトルク補償手段は、第二の
    ハンドル戻し補助トルク信号に基づいてモータの補助ト
    ルクを制御すると共に、非高μ路と判定されたとき、上
    記第二のハンドル戻し補助トルク信号に乗じる重み係数
    を小さくしてモータの補助トルクを制御することを特徴
    とする請求項13記載の電動式パワーステアリング制御
    装置。
  16. 【請求項16】 モータによって発生されるトルクを用
    いて運転者の操舵トルクを補助する自動車用の電動式パ
    ワーステアリング制御方法において、操舵トルクを用い
    て第一の路面反力トルク及び操舵角を用いて第二の路面
    反力トルクをそれぞれ推定すると共に、上記推定された
    第一の路面反力トルクから第一のハンドル戻し補助トル
    ク信号を演算し、第二の路面反力トルクから第二のハン
    ドル戻し補助トルク信号を演算して、演算結果の第一の
    ハンドル戻し補助トルク信号及び第二のハンドル戻し補
    助トルク信号に基づき、ハンドルを原点復帰させる方向
    にモータの補助トルクを制御することを特徴とする電動
    式パワーステアリング制御方法。
  17. 【請求項17】 第一のハンドル戻し補助トルク信号及
    び第二のハンドル戻し補助トルク信号は、重み付けされ
    てモータの補助トルクの制御に用いられることを特徴と
    する請求項16記載の電動式パワーステアリング制御方
    法。
  18. 【請求項18】 第一の路面反力トルク及び第二の路面
    反力トルクから路面の状態を判定し、上記判定結果によ
    り重み付けに用いる重み係数を補正することを特徴とす
    る請求項16または請求項17記載の電動式パワーステ
    アリング制御方法。
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