JP2001233104A - シートクッション - Google Patents

シートクッション

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JP2001233104A
JP2001233104A JP2000047064A JP2000047064A JP2001233104A JP 2001233104 A JP2001233104 A JP 2001233104A JP 2000047064 A JP2000047064 A JP 2000047064A JP 2000047064 A JP2000047064 A JP 2000047064A JP 2001233104 A JP2001233104 A JP 2001233104A
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JP
Japan
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striker
cushion
guide member
child seat
seat
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JP2000047064A
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English (en)
Inventor
Kenichi Aoyanagi
顕一 青柳
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Nissan Shatai Co Ltd
Original Assignee
Nissan Shatai Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 チャイルドシートの着脱に伴う外観の品質低
下を抑えることができるシートクッションを提供する。 【解決手段】 クッション本体12のクッションパッド
14においてスリット16の内側にあたる部分には、チ
ャイルドシートのフィックスアームを挿通させる差し込
み穴17が形成されている。差し込み穴17の奥には、
クッションフレーム13に固定されたストライカ18が
配置され、係合部18aはスリット16を介して差し込
み穴17に露出している。ストライカ18にはガイド部
材19が装着され、車幅方向Xの垂直断面が上方に開口
した略コ字型となっている。ガイド部材19は、両側部
19b,19bの切欠き19dが、ストライカ18の係
合部18aの両端部にはめ込まれているため、ストライ
カ18の係合部18aは、ガイド部材19の底部19a
を横断して内部19eに露出した状態となっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、チャイルドシート
のフィックスアームと係合するストライカを備えたシー
トクッションに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、車室内の助手席や後部座席等の車
両用シートのシートクッションに取り付けられ、着座し
た乳幼児を拘束することにより安全を図るチャイルドシ
ートが広く使用されている。図9に示すように、チャイ
ルドシート1は、チャイルドシート本体2の背面2a下
側の両角部に、チャイルドシート1の本体2から後方へ
延出する一対のフィックスアーム3,3が設けられてい
る。両フィックスアーム3,3は、その先端部3aが切
込部3bで二股に形成されており、先端部3a内には図
示しないラッチが回動自在に枢支されるとともに、切込
み部3b内を横断可能な状態となっている。また、本体
2の前端2bの中央部分にはチャイルドシート1をシー
トクッションから取り外す際に操作する解除レバー4が
設けられている。
【0003】一方、図10や図11に示すように、チャ
イルドシート1が取り付けられる車両用シートのシート
クッション111には、クッション本体112の後端部
112aの左右側部に、チャイルドシート1の両フィッ
クスアーム3,3を挿通させる一対の差し込み穴11
3,113(左側部のみ図示)が、クッション本体11
2の表皮114を切って縫合することにより形成されて
いる。
【0004】各差し込み穴113の奥には、チャイルド
シート1のフィックスアーム3と対応して取り付けられ
るストライカ121が配置されている。このストライカ
121は下方へ開口したコ字状であって、車幅方向Tに
延在する係合部122と、係合部122の両端から下方
に延出する脚部123,123とから構成されている。
両脚部123,123の下端部はクッション本体112
の骨格を形成するクッションフレーム115の後端に溶
着されており、また係合部122は差込み穴113に露
出している。
【0005】チャイルドシート1をシートクッション1
11に取り付ける際には、チャイルドシート1の両フィ
ックスアーム3,3の先端部3aを、クッション本体1
12の差込み穴113,113に挿入し、先端部3aの
切込み部3b内にストライカ121の係合部122を入
れるとともにラッチを下方に回動させる。ラッチはバネ
の付勢力に抗して切込み部3b内を横断し、横断した位
置でロックする。これによりストライカ121の係合部
122が、切込み部3b内でフィックスアーム3の先端
部3aとラッチとで挟持される。このため、フィックス
アーム3とストライカ121とが係合状態となり、チャ
イルドシート1がシートクッション111に固定され
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、チャイ
ルドシート1の両フィックスアーム3,3をクッション
本体112の差し込み穴113,113に挿入する際に
は、各フィックスアーム3の先端部3aで差し込み穴1
13の周囲の表皮114を噛み込んでしまうため表皮1
14が切れてしまうことがあった。また、両フィックス
アーム3,3の挿入途中に、先端部3aで差し込み穴1
13の周囲を刺してしまうこともあり、内部のチップ1
12bが砕かれて差し込み穴113の形状がくずれてし
まうことがあった。つまり、チャイルドシート1の着脱
に伴ってシートクッション111の外観の品質が低下し
てしまう問題があった。
【0007】本発明は、かかる従来の課題に鑑みてなさ
れたものであり、チャイルドシートの着脱に伴う外観の
品質低下を抑えることができるシートクッションを提供
することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に請求項1記載の発明では、クッション本体に形成さ
れ、チャイルドシートの本体から後方へ延出するフィッ
クスアームを挿通させる挿通部と、前記クッション本体
の骨格を形成するクッションフレームに固定され、前記
挿通部に露出して前記フィックスアームが係合される係
合部を有するストライカとを備えたシートクッションに
おいて、前記ストライカに装着され、車幅方向の垂直断
面が上方に開口した略コ字型であって、内部に前記スト
ライカの前記係合部が露出するとともに、前記チャイル
ドシートの前記フィックスアームを、前記クッション本
体の前記挿通部から前記ストライカの前記係合部へ案内
するガイド部材を備えたものとしている。
【0009】かかる構成においては、チャイルドシート
のフィックスアームの先端部を挿通部のガイド部材の内
部に挿入することにより、フィックスアームの先端部の
下側と左右側がガイド部材で囲まれた状態となるため、
挿通部に挿入する際にフィックスアームの先端部が挿通
部の周囲の表皮を噛み込むのを防ぐことができる。
【0010】さらに、ガイド部材の内部に挿入したフィ
ックスアームの先端部をガイド部材に沿って車体後方に
スライドさせていくことにより、フィックスアームの先
端部はガイド部材で囲まれた状態が維持されるので、挿
入途中でフィックスアームの先端部が挿通部の周囲を刺
すおそれもなくなる。このため、クッション本体内のチ
ップが砕かれて挿通部の形状がくずれてしまうのを防ぐ
ことができる。
【0011】また、ガイド部材の内部にはストライカの
係合部が露出しているので、ガイド部材の内部に挿入し
たチャイルドシートのフィックスアームの先端部をガイ
ド部材に沿って車体後方にスライドさせていくことによ
り、フィックスアームの先端部はそのままストライカの
係合部まで案内されるので、フィックスアームの先端部
をストライカの係合部に容易に係合させることが可能と
なる。
【0012】また、請求項2記載の発明では、前記クッ
ション本体の一部を構成する前記挿通部の外周部をそれ
以外の他の一般部よりも硬質のチップで形成したものと
している。
【0013】かかる構成においては、クッション本体の
一般部よりも硬質のチップで形成された挿通部の外周部
がストライカ及びガイド部材を保護しているため、外周
部が一般部と同じチップで形成される場合に比べて、乗
員がクッション本体に座った際のストライカ及びガイド
部材による異物感を低下させることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図
にしたがって説明する。
【0015】図1は本発明の第1の実施の形態を示すシ
ートクッション11の後部の左側を示す斜視図であり、
図2はシートクッション11の分解斜視図である。この
シートクッション11は、後端部12aが隆起したクッ
ション本体12からなり、クッション本体12は、クッ
ション本体12の骨格を形成するクッションフレーム1
3と、クッションフレーム13を包んでクッション本体
12を形作っているクッションパッド14と、クッショ
ンパッド14を覆ってクッション本体12の表面を形成
している表皮15とを中心にして構成されている。
【0016】図3は図1のA−A線に沿う断面図であ
り、図4は図1のB−B線に沿う断面図である。クッシ
ョン本体12の後端部12aには、その左右側部にチャ
イルドシート1の両フィックスアーム3,3が挿入され
る一対のスリット16,16(左側部のみ図示)が形成
されている。各スリット16は、両側から延出するとと
もに内側に折り曲げられて縫合された表皮15の両端部
16a,16aによって形成されている。
【0017】クッションパッド14において各スリット
16の内側にあたる部分には、クッションフレーム13
まで貫通し、チャイルドシート1のフィックスアーム3
を挿通させる本発明の挿通部である差し込み穴17が形
成されている。差し込み穴17の外周部12bは、図2
にも示すようにクッション本体12の後端部12aの一
部を構成しており、外周部12bのクッションパッド1
4は、外周部12b以外の他の一般部12cのクッショ
ンパッド14よりも硬質のチップ20で形成されてい
る。各差し込み穴17の奥には、クッションフレーム1
3に固定され、チャイルドシート1のフィックスアーム
3と対応して取り付けられるストライカ18が配置され
ている。
【0018】ストライカ18は下方へ開口したコ字状で
あって、車幅方向Xに延在する係合部18aと、係合部
18aの両端から下方に延出する脚部18b,18bと
から構成されている。両脚部18b,18bの下端部は
図2や図4に示すようにクッションフレーム13の後端
13aに溶着されており、係合部18aはスリット16
を介して差し込み穴17に露出している。
【0019】また、ストライカ18にはガイド部材19
が装着されている。このガイド部材19は樹脂製であっ
て、図2にも示すように、車体前後方向Yに延在する底
部19aと、底部19aの左右縁の後部に起立する側部
19b,19bとから構成されている。これにより、ガ
イド部材19は、図3に示すように車幅方向Xの垂直断
面が上方に開口した略コ字型となっており、内部19e
にチャイルドシート1のフィックスアーム3が入るよう
になっている。
【0020】ガイド部材19の底部19aは、その前端
部19cが下方に屈曲している。ガイド部材19の両側
部19b,19bは後端側に切欠き19dが形成された
C字型のフック形状であって、両側部19b,19b間
の幅はストライカ18の係合部18aの車幅方向Xの長
さより若干短く設定されている。
【0021】ガイド部材19は、図4に示すように底部
19aがクッションパッド14の後端部14a上に支持
されると共に底部19aの前端部19cがクッションパ
ッド14の後端部14aと座面部14bとの切れ込み1
4cに差し込まれ、両側部19b,19bの切欠き19
dが、図3に示すようにストライカ18の係合部18a
の両端部にはめ込まれることによりストライカ18に回
転不能に装着されている。このため、ストライカ18の
係合部18aは、ガイド部材19の底部19aを横断し
て内部19eに露出した状態となっている。
【0022】一方、ストライカ18とガイド部材19に
よって差し込み穴17は、図3に示すように、ガイド部
材19の両側部19b,19bの上部から切欠き19
d,19d、ストライカ18の係合部18a、両脚部1
8b,18bの中央部分に沿って段状に形成されてい
る。
【0023】かかる構成において、チャイルドシート1
をシートクッション11に取り付ける際には、図5に示
すように、チャイルドシート1の両フィックスアーム
3,3の先端部3aを、クッション本体12のスリット
16を介して、差し込み穴17のガイド部材19の前端
部19cに当ててガイド部材19の内部に挿入し、底部
19aに沿って先端部3aを車体後方Zにスライドさせ
ていく。すると、フィックスアーム3の先端部3aはス
トライカ18の係合部18aまで案内され、先端部3a
の切込部3b内にストライカ18の係合部18aを入れ
るとともに先端部3a内で枢支されたラッチ3cを下方
に回動させる。
【0024】ラッチ3cはバネの付勢力に抗して切込み
部3b内を横断し、図6に示すように、ストライカ18
の係合部18aが、切込み部3b内でラッチ3cの挟持
片3dとフィックスアーム3の先端部3aの内端部3e
とで挟持される。この結果、フィックスアーム3がスト
ライカ18の係合部18aと係合状態となり、シートク
ッション11にチャイルドシート1が固定される。
【0025】本実施の形態においては、ガイド部材19
の車幅方向Xの垂直断面が、上方に開口した略コ字型で
あることから、チャイルドシート1のフィックスアーム
3の先端部3aを差し込み穴17のガイド部材19の内
部19eに挿入することにより、フィックスアーム3の
先端部3aの下側と左右側がガイド部材19の底部19
a及び両側部19b,19bで囲まれた状態となる。こ
のため、フィックスアーム3の先端部3aを差し込み穴
17に挿入する際に、フィックスアーム3の先端部3a
が差し込み穴17の周囲の表皮15を噛み込むのを防ぐ
ことができる。
【0026】さらに、フィックスアーム3の先端部3a
をガイド部材19の底部19aに沿って車体後方Zにス
ライドさせていくことにより、先端部3aはガイド部材
19によって囲まれた状態が維持される。このため、挿
入途中にフィックスアーム3の先端部3aが差し込み穴
17の外周部12bのクッションパッド14を刺してし
まうおそれもなくなるので、クッションパッド14のチ
ップ20が砕かれて差し込み穴17の形状がくずれてし
まうのを防ぐことができる。
【0027】このように、ストライカ18にガイド部材
19を装着することにより、チャイルドシート1の取り
付けの際に両フィックスアーム3,3の先端部3aでク
ッション本体12が傷つけられるのを防ぐことができ
る。よって、チャイルドシート1の着脱に伴うシートク
ッション11の外観の品質低下を抑えることができる。
【0028】また、ガイド部材19の底部19aはクッ
ションパッド14の後端部14a上に支持されているた
め、ガイド部材19の装着位置が固定される。このた
め、チャイルドシート1のフィックスアーム3の先端部
3aをガイド部材19の内部19eに挿入する際に、先
端部3aがガイド部材19に接触しても、ガイド部材1
9がストライカ18の係合部18aを中心にして回転す
るのを抑えることができるので、フィックスアーム3の
先端部3aをガイド部材19の内部19eに容易に挿入
することができる。
【0029】さらに、ガイド部材19の内部19eに
は、ストライカ18の係合部18aが底部19aを横断
して露出していることから、チャイルドシート1のフィ
ックスアーム3の先端部3aをガイド部材19の底部1
9aに沿って車体後方Zにスライドさせていくと、先端
部3aがそのままストライカ18の係合部18aまで案
内される。このため、フィックスアーム3の先端部3a
をストライカ18の係合部18aに容易に係合させるこ
とが可能となる。
【0030】よって、チャイルドシート1の取り付け作
業が容易になるので、チャイルドシート1の取り付け作
業の負担を軽くすることができる。
【0031】また、ガイド部材19によってチャイルド
シート1の取り付け作業が容易になることから、本実施
の形態のように、クッション本体12の表皮15を延出
させた両端部16a,16aでスリット16,16を形
成することにより差し込み穴17,17を覆っておくこ
とができる。よって、チャイルドシート1の非取付時に
おけるシートクッション11の外観を向上させることが
できる。
【0032】また、クッション本体12の一般部12c
よりも硬質のチップで形成された差し込み穴17の外周
部12bは、ストライカ18及びガイド部材19を保護
しているため、外周部12bが一般部12cと同じチッ
プで形成される場合に比べ、乗員がクッション本体12
に座った際のストライカ18及びガイド部材19による
異物感を低下させることができる。よって、シートクッ
ション11の座り心地を向上させることができる。
【0033】図7は、本発明の第2の実施の形態を示す
ストライカ18と、このストライカ18に装着されるガ
イド部材51の斜視図である。このストライカ18は第
1の実施の形態で説明したものと同一であるので、各符
号の説明は省略する。
【0034】本実施の形態におけるガイド部材51は樹
脂製であって、車体前後方向Yに延在する底部52と、
底部52の左右縁に起立する側部53,53とから構成
され、車幅方向Yの垂直断面が上方に開口した略コ字型
となっており、内部51aにチャイルドシート1のフィ
ックスアーム3が入るようになっている。
【0035】ガイド部材51の底部52は前端部52a
が下方に屈曲しており、各側部53は中央部分に切り欠
き53bが形成された凹状であって、その中央部53a
は内側に湾曲している。また、両側部53,53間の幅
はストライカ18の両脚部18b,18b間の幅よりも
若干狭く設定され、両切り欠き53b,53bの前後方
向の幅はストライカ18の係合部18aの太さに合うよ
うに設定されている。
【0036】ガイド部材51は、底部52の前端部52
aが、第1の実施の形態のガイド部材19と同様に、ク
ッションパッド14の後端部14aと座面部14bとの
切れ込み14cに差し込まれ、クッションパッド14の
後端部14aを下方に撓ませた後、図8に示すように両
側部53,53がストライカ18の両脚部18b,18
bの間に入れられて、切り欠き53b,53bがストラ
イカ18の係合部18aの両端部にはめ込まれることに
よってストライカ18に装着されている。このため、ス
トライカ18の係合部18aは、ガイド部材51の底部
52を横断して内部51aに露出した状態となってい
る。
【0037】かかる構成において、チャイルドシート1
をシートクッション11に取り付ける際には、チャイル
ドシート1のフィックスアーム3の先端部3aをガイド
部材51の前端部52aに当てて内部51aに挿入する
ことにより、先端部3aの下側及び左右側がガイド部材
51の底部52及び両側部53,53で囲まれた状態と
なる。このため、第1の実施の形態と同様に、先端部3
aを差し込み穴17に挿入する際に、フィックスアーム
3の先端部3aが差し込み穴17の周囲の表皮15を噛
み込むのを防ぐことができる。
【0038】さらに、フィックスアーム3の先端部3a
をガイド部材51の底部52に沿って車体後方Zにスラ
イドさせることにより、フィックスアーム3の先端部3
aはガイド部材51で囲まれた状態が維持される。この
ため、第1の実施の形態と同様に、挿入途中にフィック
スアーム3の先端部3aが差し込み穴17の外周部12
bのクッションパッド14を刺してしまうおそれもなく
なるので、クッションパッド14のチップ20が砕かれ
て差し込み穴17の形状がくずれてしまうのを防ぐこと
ができる。
【0039】このように、本実施の形態においても、ス
トライカ18にガイド部材51を装着することにより、
チャイルドシート1の取り付けの際に両フィックスアー
ム3,3の先端部3aでクッション本体12が傷つけら
れるのを防ぐことができる。よって、チャイルドシート
1の着脱に伴うシートクッション11の外観の品質低下
を抑えることができる。
【0040】また、ガイド部材51は、両側部53,5
3の切り欠き53b,53bがストライカ18の係合部
18aの両端部にはめ込まれ、なおかつ両切り欠き53
b,53bの前後方向の幅がストライカ18の係合部1
8aの太さに合うように設定され更に、内側に湾曲した
中央部53aが脚部18bの内側に当接しガイド部材5
1の装着位置が確実に固定される。このため、チャイル
ドシート1のフィックスアーム3の先端部3aをガイド
部材51の内部51aに挿入する際に、先端部3aがガ
イド部材51に接触しても、両切り欠き53b,53b
及び両中央部53a,53aによって更には、底部52
がクッションパッド14の後端部14a上で支持される
ことによってガイド部材51の回転が抑えられるので、
フィックスアーム3の先端部3aをガイド部材51の内
部51aに容易に挿入することができる。
【0041】さらに、ガイド部材51の内部51aに
は、ストライカ18の係合部18aがガイド部材51の
底部52を横断して露出していることから、チャイルド
シート1のフィックスアーム3の先端部3aをガイド部
材51の底部52に沿って車体後方にスライドさせてい
くと、先端部3aがそのままストライカ18の係合部1
8aまで案内されるので、先端部を3aを係合部18a
に容易に係合させることが可能となる。
【0042】よって、このガイド部材51を用いた場合
でも、第1の実施の形態と同様に、チャイルドシート1
の取り付け作業が容易になるので、チャイルドシート1
の取り付け作業の負担を軽くすることができる。
【0043】なお、第1の実施の形態におけるガイド部
材19及び、第2の実施の形態におけるガイド部材51
の両方とも樹脂で成形したものとしたが、これに限定さ
れることはなく、例えば鉄板で成形しても良い。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の発明
においては、チャイルドシートのフィックスアームの先
端部を挿通部のガイド部材の内部に挿入することによ
り、フィックスアームの先端部の下側と左右側がガイド
部材で囲まれた状態となるため、挿通部に挿入する際に
フィックスアームの先端部が挿通部の周囲の表皮を噛み
込むのを防ぐことができる。
【0045】さらに、ガイド部材の内部に挿入したフィ
ックスアームの先端部をガイド部材に沿って車体後方に
スライドさせていくことにより、フィックスアームの先
端部はガイド部材で囲まれた状態が維持されるので、挿
入途中でフィックスアームの先端部が挿通部の周囲を刺
すおそれもなくなる。このため、クッション本体内のチ
ップが砕かれて挿通部の形状がくずれてしまうのを防ぐ
ことができる。
【0046】このように、ストライカにガイド部材を装
着することにより、チャイルドシートの取り付けの際に
フィックスアームの先端部でクッション本体が傷つけら
れるのを防ぐことができる。よって、チャイルドシート
の着脱に伴うシートクッションの外観の品質低下を抑え
ることができる。
【0047】また、ガイド部材の内部にはストライカの
係合部が露出しているので、ガイド部材の内部に挿入し
たチャイルドシートのフィックスアームの先端部をガイ
ド部材に沿って車体後方にスライドさせていくことによ
り、フィックスアームの先端部はそのままストライカの
係合部まで案内されるので、フィックスアームの先端部
をストライカの係合部に容易に係合させることが可能と
なる。よって、チャイルドシートの取り付け作業が容易
になるので、チャイルドシートの取り付け作業の負担を
軽くすることができる。
【0048】また、ガイド部材によってチャイルドシー
トの取り付け作業が容易になることから、クッション本
体の表皮を延出させて差し込み穴を覆っておくことが可
能となる。よって、チャイルドシートの非取付時におけ
るシートクッションの外観を向上させることができる。
【0049】また、請求項2記載の発明においては、ク
ッション本体の一般部よりも硬質のチップで形成された
挿通部の外周部がストライカ及びガイド部材を保護して
いるため、外周部がそれ以外の一般部と同じチップで形
成される場合に比べて、乗員がクッション本体に座った
際のストライカ及びガイド部材による異物感を低下させ
ることができる。よって、シートクッションの座り心地
を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示すシートクッシ
ョンの後部左側を示す斜視図である。
【図2】図1の分解斜視図である。
【図3】図1のA−A線に沿う断面図である。
【図4】図1のB−B線に沿う断面図である。
【図5】チャイルドシートのフィックスアームをストラ
イカに取り付ける際の初期状態を示す図である。
【図6】チャイルドシートのフィックスアームをストラ
イカに取り付けた状態の要部を示す図である。
【図7】本実施の第2の実施の形態を示すストライカと
ガイド部材の斜視図である。
【図8】ガイド部材をストライカに装着した状態を示す
図である。
【図9】チャイルドシートの斜視図である。
【図10】従来のシートクッションの後部の左側を示す
斜視図である。
【図11】図10のC−C線に沿う断面図である。
【符号の説明】
1 チャイルドシート 2 本体 3 フィックスアーム 11 シートクッション 12 クッション本体 13 クッションフレーム 12b 外周部 12c 一般部 17 差し込み穴 18 ストライカ 18a 係合部 19、51 ガイド部材 19e、51a 内部 20 チップ X 車幅方向

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クッション本体に形成され、チャイルド
    シートの本体から後方へ延出するフィックスアームを挿
    通させる挿通部と、前記クッション本体の骨格を形成す
    るクッションフレームに固定され、前記挿通部に露出し
    て前記フィックスアームが係合される係合部を有するス
    トライカとを備えたシートクッションにおいて、 前記ストライカに装着され、車幅方向の垂直断面が上方
    に開口した略コ字型であって、内部に前記ストライカの
    前記係合部が露出するとともに、前記チャイルドシート
    の前記フィックスアームを、前記クッション本体の前記
    挿通部から前記ストライカの前記係合部へ案内するガイ
    ド部材を備えたことを特徴とするシートクッション。
  2. 【請求項2】 前記クッション本体の一部を構成する前
    記挿通部の外周部をそれ以外の他の一般部よりも硬質の
    チップで形成したことを特徴とする請求項1記載のシー
    トクッション。
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