JP2001232874A - プリンタ - Google Patents

プリンタ

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JP2001232874A
JP2001232874A JP2000047155A JP2000047155A JP2001232874A JP 2001232874 A JP2001232874 A JP 2001232874A JP 2000047155 A JP2000047155 A JP 2000047155A JP 2000047155 A JP2000047155 A JP 2000047155A JP 2001232874 A JP2001232874 A JP 2001232874A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 印字ヘッドに対するプラテンローラの係合を
解除する操作を容易として、カバーを開ける際の操作性
を向上させる。 【解決手段】 プリンタ本体10に印字ヘッド30が、
また、カバー20にプラテンローラ40がそれぞれ設け
られ、押圧バネ31により印字ヘッド30がプラテンロ
ーラ40に圧接して係合することにより、カバー20の
閉状態が保持されるプリンタである。プラテンローラ4
0が正転時に用紙を搬送する。プラテンローラ40は、
正転時および逆転時のいずれの場合も印字ヘッド30か
ら反力を受ける。カバーオープンスイッチ58をONに
し、プラテンローラ40を逆転させる。プラテンローラ
40はカバー20の開方向に指向する反力を受け、これ
によってプラテンローラ40が印字ヘッド30から外
れ、カバー20を開けることができる状態になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばPOS(Poi
nt Of Sale)システムに用いられる電子キャッシュレジ
スタ等の小型プリンタに係り、特に、印字機構を構成す
る印字ヘッドおよびプラテンローラが、プリンタ本体と
カバーとに分離している分離型において、カバーを開け
る操作の容易化を図る技術に関する。
【0002】
【従来の技術】上記電子キャッシュレジスタのプリンタ
としては、用紙(感熱紙)にサーマル式の印字ヘッドを
押し当てて印字するサーマル印字方式を採用したものが
多い。構造的には、ロール状の用紙を収納する用紙収納
部を備えたプリンタ本体に用紙収納部を開閉するカバー
がヒンジ結合され、印字ヘッドがプリンタ本体に、ま
た、プラテンローラがカバーの回動端部にそれぞれ設け
られた印字機構分離型が普及している。この分離型で
は、カバーを閉じることによって用紙収納部から引き出
した用紙を印字ヘッドとプラテンローラとの間に挟み込
み、その状態で、印字ヘッドによる印字とプラテンロー
ラによる装置外への用紙送りを行う。印字ヘッドには、
印字ヘッドをプラテンローラ側に押圧して用紙に圧接さ
せるとともに、プラテンローラによる用紙搬送の摩擦力
を発生させるための押圧バネが付随されている。また、
この押圧バネによる印字ヘッドの圧接力でプラテンロー
ラが印字ヘッドに係合し、もってカバーの閉状態が保持
されるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記分離型のプリンタ
は、印字ヘッドに対するプラテンローラの係合を解除す
ることによりカバーを開けることが可能となる構造とな
っている。従来のプリンタでは、カバーを直接回動させ
て開けるか、あるいはレバーを押すとカバーが開く方向
に作動するホップアップ機構等により、印字ヘッドに対
するプラテンローラの係合が解除されるようになってい
た。しかしながら、いずれにしても印字ヘッドを押圧す
る押圧バネに抗する力が求められるのでその操作は繁雑
であり、しかも、カバーや他の部分に負荷がかかって装
置を傷めるおそれがあった。さらに、ホップアップ機構
を組み込むと、部品点数の増加やデザインの自由度の低
下を招くといった問題が生じることになる。
【0004】よって本発明は、上記構成の分離型のプリ
ンタにおいて、印字ヘッドに対するプラテンローラの係
合を解除させる操作を容易としてカバーを開ける際の操
作性の向上が図られるプリンタを提供することを目的と
している。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、用紙収納部お
よび印字ヘッドを有するプリンタ本体と、このプリンタ
本体に用紙収納部を閉じるよう開閉自在にヒンジ結合さ
れたカバーと、このカバーに回転自在に設けられ、カバ
ーが閉状態で印字ヘッドに対向配置されるプラテンロー
ラと、プリンタ本体またはカバーに設けられ、プラテン
ローラを正逆回転させるプラテンローラ駆動手段と、プ
リンタ本体およびカバーの少なくともいずれか一方に設
けられ、カバーが閉状態において、印字ヘッドとプラテ
ンローラとを相対的に接近する方向に押圧することによ
り両者が互いに圧接する係合状態とし、もってカバーの
閉状態を保持する押圧手段とを備え、カバーが閉じられ
た状態で、用紙収納部から送られる用紙を印字ヘッドと
プラテンローラとの間に挟み込み、プラテンローラを正
転させながら、印字ヘッドによる用紙への印字と用紙の
搬送とを行うプリンタにおいて、プラテンローラは、正
転時および逆転時のいずれの場合も、印字ヘッドから反
力を受け、逆転時において、カバーの開方向に指向する
反力を受けることによって印字ヘッドに対する係合が解
除されるようになされていることを特徴としている。
【0006】本発明のプリンタの基本動作は、カバーを
閉じることによって用紙収納部から引き出した用紙を印
字ヘッドとプラテンローラとの間に挟み込み、その状態
で、印字ヘッドによる印字とプラテンローラの正転によ
る用紙送りを行う。押圧手段により、印字ヘッドは用紙
に圧接するとともにプラテンローラによる用紙搬送の摩
擦力が発生し、さらに、印字ヘッドに対してプラテンロ
ーラが係合し、カバーの閉状態が保持される。
【0007】さて、本発明によれば、プラテンローラを
逆転させることにより容易にカバーを開けることが可能
な状態となる。すなわち、カバーを開ける際には、プラ
テンローラ駆動手段によりプラテンローラを逆転させ
る。すると、プラテンローラは印字ヘッドからカバーの
開方向に指向する反力を受け、これにより押圧手段によ
る圧接力に抗してカバーが開方向に作動し、印字ヘッド
に対するプラテンローラの係合が解除される。この後、
手動でカバーを回動させてカバーを開けることができ
る。カバーを閉じるには、押圧手段による印字ヘッドか
らの圧接力に抗してカバーを押し込み、プラテンローラ
を印字ヘッドに係合させる。
【0008】このように、本発明によれば、プラテンロ
ーラを逆転させることによって印字ヘッドに対するプラ
テンローラの係合を解除させることができるので、その
操作が容易となり、カバーを開ける際の操作性の向上が
図られる。プラテンローラはプラテンローラ駆動手段に
より正転/逆転がなされるので、その動作をプラテンロ
ーラ駆動手段に行わせる制御手段ならびに逆転させるス
イッチ等を設けることにより、本発明を好適に実施する
ことができる。
【0009】本発明では、プラテンローラが正転してい
る時、プラテンローラはカバーの閉方向に指向する反力
を印字ヘッドから受ける。したがって、用紙搬送時にお
いてはカバーの閉状態が強く保持され、不用意にカバー
が開いてしまうなどの不具合が起こらない。
【0010】また、本発明では、プリンタ本体およびカ
バーの少なくともいずれか一方に、カバーを開方向に付
勢する付勢手段が設けられていることを好ましい形態と
している。この形態を採用すると、プラテンローラが逆
転されることによってなされる印字ヘッドに対するプラ
テンローラの係合の解除動作が、付勢手段により補助さ
れる。このため、その解除動作がスムーズに行われるよ
うになる。また、プラテンローラを印字ヘッドに係合さ
せる押圧手段の付勢力を強くして、カバーの閉状態をよ
り確実なものにすることができる。なお、この付勢手段
の付勢力は、その付勢力によってプラテンローラが印字
ヘッドから外れず、係合状態が確実に保持され得る程度
に設定される。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態を説明する。(1)第1実施形態 A.プリンタの構成 図1および図2は、それぞれ本発明の第1実施形態に係
るプリンタの全体を示す右側面図である。このプリンタ
は、電子キャッシュレジスタとして用いられる小型プリ
ンタであり、プリンタ本体10とカバー20とを備えて
いる。図1はプリンタ本体10にカバー20が係合して
閉じた状態を示し、図2はプリンタ本体10に対するカ
バー20の係合が外れてカバー20が若干開いた状態を
示している。当該プリンタはサーマル印字方式が採用さ
れており、その印字機構は、プリンタ本体10に印字ヘ
ッド(サーマルヘッド)30が、また、カバー20にプ
ラテンローラ40がそれぞれ設けられた分離型である。
【0012】プリンタ本体10は箱状のフレーム11を
主体としており、このフレーム11の内部には、フレー
ム11を構成する左右の側板11aおよびホルダ11b
によって用紙収納部12が設けられている。この用紙収
納部12には、ロール状に蓄積された感熱式の用紙Sが
収納される。用紙Sは、先端部が下側から手前側(図
1、図2で左側)に引き出されるように収納される。カ
バー20は、ヒンジ軸21を介してフレーム11の後部
の上部に回動自在にヒンジ結合され、これによって用紙
収納部12を閉じるよう開閉自在にフレーム11に取り
付けられている。
【0013】フレーム11の前端部には、横方向(図
1、図2で図面の裏・表方向)に延びる印字ヘッド30
が、印字面を後方かつやや上方に向けた状態で固定され
ている。この印字ヘッド30は、フレーム11に取り付
けられた押圧バネ(押圧手段)31により、矢印Aで示
す後方に向かって常に付勢されている。
【0014】また、フレーム11の左右の側板11aに
は、カバー20を開方向(矢印Bで示す)に付勢する補
助バネ(付勢手段)13が設けられている。この補助バ
ネ13は、カバー20が閉じられると圧縮状態となり、
カバー20が開けられる際に弾発してカバー20の開動
作を補助する機能を果たす。
【0015】カバー20は、用紙収納部12を上から覆
う天板20aと、天板20aから垂下する左右の側板2
0bとが一体成形されたもので、各側板20bがヒンジ
軸21を介してフレーム11にヒンジ結合されている。
各側板20bの前端部には、横方向に延びるプラテンロ
ーラ40が回転自在に支持されている。このプラテンロ
ーラ40は弾性体からなり、プラテンローラ40と一体
回転する軸41の両端は、各側板20bから外側に突出
している。この軸41の右側の側板(図1、図2で図示
されている)20bからの突出端には、従動ギヤ50が
固定されている。この従動ギヤ50には、減速ギヤ51
を介して、カバー20に固定されたプラテン駆動モータ
(プラテンローラ駆動手段:図1、図2では図示略、図
3の符合55で示す)のピニオン52が連結されてい
る。プラテンローラ40は、プラテン駆動モータ55の
ピニオン52の回転が、減速ギヤ51、従動ギヤ50を
経て伝わることにより、正転または逆転(それぞれ図1
の矢印C,Dで示す)する。用紙Sは、プラテンローラ
40の正転時にロール部から引き出されて搬送され、装
置外に排出されるようになっている。
【0016】プラテンローラ40は、カバー20を閉じ
ていくと印字ヘッド30に接触し、さらにカバー20を
閉じていくと印字ヘッド30の印字面を転動しながら接
触して対向する。カバー20を閉じていく際には、押圧
バネ31による印字ヘッド30からの圧接力に抗しなが
らとなり、押圧バネ31によって印字ヘッド30がプラ
テンローラ40に圧接する。この状態でプラテンローラ
40は印字ヘッド30に係合し、カバー20の閉状態が
保持されるようになっている。なお、前記補助バネ13
がカバー20を開方向に付勢する付勢力は、その付勢力
によってプラテンローラ40が印字ヘッド30から外れ
ず、係合状態が確実に保持され得る程度に設定される。
【0017】実際に当該プリンタを使用する場合には、
カバー20を開け、用紙Sを印字ヘッド30とプラテン
ローラ40との間に通してからカバー20を閉じ、用紙
Sを印字ヘッド30とプラテンローラ40との間に挟み
込む。この使用状態にあっても、印字ヘッド30にプラ
テンローラ40が圧接していることによるカバー20の
閉状態は保持される。そして、印字ヘッド30は押圧バ
ネ31によって用紙Sの表面に圧接し、さらに、用紙S
の裏面に圧接するプラテンローラ40が正転すると、摩
擦力により用紙Sが上方に搬送されるようになってい
る。
【0018】押圧バネ31で押圧された印字ヘッド30
がプラテンローラ40に圧接することにより、プラテン
ローラ40は、正転時および逆転時のいずれの場合も、
印字ヘッド30から反力を受ける。正転時における反力
はカバー20が閉じる方向に指向し、逆転時における反
力はカバー20が開く方向に指向する。そして、逆転時
に生じる反力をプラテンローラ40が受けると、押圧バ
ネ31による印字ヘッド30の圧接力に抗してプラテン
ローラ40は上方に転動し、これに伴ってカバー20が
開方向に作動し、プラテンローラ40が印字ヘッド30
から外れて係合が解除されるようになっている。
【0019】図1および図2では図示を省略している
が、用紙搬送経路における印字機構(印字ヘッド30と
プラテンローラ40)の下流側すなわち上方には、用紙
Sを切断するカッター(図3の符合56で示す)が配設
されている。このカッター56は、プリンタ本体10に
設けられた固定刃と、カバー20の回動端部に設けられ
た可動刃とからなり、カバー20が閉じた状態では、用
紙Sを挟んで可動刃が固定刃に対向する。そして、可動
刃が固定刃方向に往復動すると用紙が切断されるよう構
成されている。
【0020】以上がプリンタの機械的構成であり、次い
で、図3に示す制御ブロック図を参照して制御系の構成
を説明する。当該プリンタは、各種周辺機能を内蔵した
マイクロコントローラであるCPU60a、インターフ
ェース60b、ROM60cおよびRAM60dから構
成される制御部60により、プリンタ動作(印字、用紙
搬送および用紙カット)とカバー20の開動作が制御さ
れる。インターフェース60bは、ホストコンピュータ
61に対する入出力部である。また、ROM60cには
制御プログラムや固定データが格納されており、RAM
60dには印字データ等が必要に応じて格納される。こ
れらインターフェース60b、ROM60cおよびRA
M60dが、CPU60aに接続されている。CPU6
0aは、ROM60cに格納されたプログラムにしたが
って各種制御を行う。
【0021】CPU60aは、印字データに基づくサー
マル信号を印字ヘッド30に供給し、さらに、プラテン
駆動モータ55およびカッター56に動作信号を供給す
る。また、プリンタ本体10には、入出力データやエラ
ー等を表示する表示部57と、カバー20を開ける際に
利用するカバーオープンスイッチ58が設けられてお
り、CPU60aは表示部57に表示信号を供給し、さ
らに、CPU60aにはカバーオープンスイッチ58の
ON信号が供給される。
【0022】B.プリンタの基本動作 次に、上記構成からなるプリンタの基本動作を説明す
る。カバー20を開け、用紙Sを印字ヘッド30とプラ
テンローラ40との間およびカッター56の固定刃と可
動刃との間に通してからカバー20を閉じ、用紙Sを印
字ヘッド30とプラテンローラ40との間に挟み込む。
カバー20は、印字ヘッド30にプラテンローラ40が
圧接して係合することにより、その閉状態が保持され
る。また、印字ヘッド30は押圧バネ31によって用紙
Sの表面に圧接するとともに、プラテンローラ40は用
紙Sの裏面に圧接する。ホストコンピュータ61からC
PU60aに印字コマンドが供給されると、印字ヘッド
30により印字が行われる。印字は、印字データに基づ
き、1行印字とプラテンローラ40の正転(図1の矢印
C方向への回転)による1行分の用紙搬送とが繰り返さ
れることによって行われる。印字コマンド内容の印字が
完了したら、プラテンローラ40により所定の長さの用
紙排出がなされ、この後、カッター56により用紙Sが
切断される。
【0023】C.カバーの開動作 次いで、カバー20を開ける際の動作を、図4のフロー
チャートを参照して説明する。カバー20を開ける時に
は、オペレータはカバーオープンスイッチ58をONに
する。ステップS1では、カバーオープンスイッチ58
のON信号が供給されたか否かをCPU60aが判断し
ており、カバーオープンスイッチ58がONになった
(Yes)ことを受けて、次のステップS2に進む。ス
テップS2では、プリンタが動作中であるか否かを判断
する。プリンタの動作とは、この場合、印字ヘッド30
による印字、プラテンローラ40による用紙搬送および
カッター56による用紙カットを言う。プリンタが動作
中でない(No)場合にはステップS3に進み、プラテ
ン駆動モータ55に逆転信号が供給されてプラテンロー
ラ40が所定角度逆転(図1、図2の矢印D方向に回
転)する。また、プリンタが動作中である(Yes)場
合には、ステップS2に戻る。
【0024】プラテンローラ40が逆転すると、プラテ
ンローラ40は印字ヘッド30からカバー20が開く方
向に指向する反力を受ける。すると、プラテンローラ4
0は押圧バネ31による印字ヘッド30の圧接力に抗し
て上方に転動するとともにカバー20が開方向に作動
し、図2に示すように、プラテンローラ40が印字ヘッ
ド30から外れる。この動作は、カバー20を開方向に
付勢している補助バネ13により補助される。このよう
にして印字ヘッド30に対するプラテンローラ40の係
合が解除されたら、引き続きオペレータは手動でカバー
20を回動させてカバー20を開けることができる。な
お、カバー20を閉じるには、手動により押圧バネ31
による印字ヘッド30からの圧接力に抗してカバー20
を押し込み、プラテンローラ40を印字ヘッド30に係
合させる。
【0025】図4は、プリンタが動作中である場合には
カバー20を開けることができない動作例であるが、図
5に示すように、プリンタが動作中でも強制的にカバー
20を開けることができる制御形態を採用することもで
きる。その場合、ステップS2でプリンタが動作中であ
る(Yes)と判断されるとステップS4に進み、プリ
ンタの動作が停止させられる。次いで、ステップS5で
印字データの破棄がなされた後、ステップS3に進んで
プラテンローラ40の逆転によるカバー20の開動作が
なされる。
【0026】上記第1実施形態によれば、プラテンロー
ラ40を逆転させることにより、印字ヘッド30に対す
るプラテンローラ40の係合を容易に解除させることが
できる。したがって、従来のように手動によりカバー2
0を開けるといった繁雑な操作が解消され、カバー20
を開ける際の操作性の向上が図られる。また、カバー2
0や他の部分に負荷がかかることなくカバー20の開け
る操作を行うことができるので、装置を傷めるおそれが
ない。さらに、新規の部品としてはカバーオープンスイ
ッチ58が挙げられる程度であるから部品点数の顕著な
増加を抑えることができ、しかも、デザインの自由度を
損なうことが回避される。
【0027】また、用紙搬送のためにプラテンローラ4
0が正転している時、プラテンローラ40はカバー20
の閉方向に指向する反力を印字ヘッド30から受ける。
したがって、用紙搬送時においてはカバー20の閉状態
が強く保持され、不用意にカバー20が開いてしまうな
どの不具合が起こらない。また、カバー20の開動作が
制御部60によって制御されるので、例えば、カッター
56の動作中にカバー20が開けられてしまうことによ
ってカッター56が破損するなどの不具合も起こらな
い。
【0028】さらに、補助バネ13によりプラテンロー
ラ40が印字ヘッド30から外れる動作が補助されるの
で、その動作がスムーズに行われる。また、この補助バ
ネ13が存在することにより、プラテンローラ40を印
字ヘッド30に係合させる押圧バネ31の付勢力を強く
してカバー20の閉状態をより確実なものにすることが
できる。
【0029】次いで、本発明の第2実施形態および第3
実施形態を説明する。参照する図面において上記第1実
施形態と同一の構成要素には同一の符合を付し、それら
の説明は省略する。
【0030】(2)第2実施形態 図6を参照して、本発明の第2実施形態を説明する。第
2実施形態では、プラテンローラ40の駆動系が変更さ
れており、プリンタ本体10のフレーム11の後部(図
6で右側)に図示せぬプラテン駆動モータが固定されて
いる。そして、フレーム11およびカバー20の外面側
に、上記減速ギヤ51とプラテン駆動モータのピニオン
52とを連結する複数の中間ギヤからなるギヤ列が、回
転自在に支持されている。この場合、フレーム11の側
板11aにピニオン52に噛み合う1つの中間ギヤ70
aが配置され、カバー20の側板20bには、側板20
bにほぼ沿って6つの中間ギヤ70b,70c,70
d,70e,70f,70gが配列されている。
【0031】カバー20側の中間ギヤ70b〜70gの
うちの最下流すなわち最後方の中間ギヤ70bの回転軸
は、カバー20のヒンジ軸21と同軸上に配されてい
る。このため、プリンタ本体10側の中間ギヤ70aと
カバー20側の中間ギヤ70bが噛み合っていても、カ
バー20の回動が規制されることはない。プラテン駆動
モータのピニオン52の回転は、中間ギヤ70b〜70
g、減速ギヤ51、従動ギヤ50を経てプラテンローラ
40に伝わり、これによりプラテンローラ40は矢印C
で示す正転または矢印Dで示す逆転の方向に回転する。
【0032】この第2実施形態においても、第1実施形
態と同様に、プラテンローラ40を逆転させることによ
って印字ヘッド30からプラテンローラ40が外れ、カ
バー20を開けることができるようになっている。第2
実施形態によれば、比較的重量の重いプラテン駆動モー
タをプリンタ本体10のフレーム11に固定しているの
で、カバー20の総重量が軽くなり、その結果としてカ
バー20の開動作がよりスムーズになるという利点があ
る。また、カバー20と分離するプリンタ本体10側に
プラテン駆動モータを配しているにもかかわらず、プラ
テン駆動モータの駆動力は中間ギヤ70a〜70g、減
速ギヤ51、従動ギヤ50を経て常にプラテンローラ4
0に伝達する。したがって、プラテンローラ40が印字
ヘッド30から外れるまでプラテンローラ40を逆転さ
せることができ、その結果、プラテンローラ40の係合
の解除が確実になされる。
【0033】(3)第3実施形態 次に、図7〜図9を参照して、本発明の第3実施形態を
説明する。第3実施形態も、プラテンローラ40の駆動
系を変更したものであり、プリンタ本体10のフレーム
11の前部(図7〜図9で左側)に図示せぬプラテン駆
動モータが固定されている。そして、プラテン駆動モー
タのピニオン52とプラテンローラ40に固定されてい
る従動ギヤ50とが、カバー20が閉じた状態で、フレ
ーム11の側板11aに回転自在に支持された中間ギヤ
80および減速ギヤ51によって連結される。つまり、
カバー20が閉じられると、従動ギヤ50が減速ギヤ5
1に噛み合うようになっている。
【0034】減速ギヤ51には、前方に延びるアーム9
0が揺動可能に支持されている。このアーム90は、先
端側が上方に屈曲しており、屈曲部には減速ギヤ51に
噛合する第1の遊星ギヤ91が、また、先端部には第1
の遊星ギヤ91に噛合し、かつアーム90が上方へ揺動
した際にはプラテンローラ40の従動ギヤ50に噛合す
る第2の遊星ギヤ92が、それぞれ回転自在に支持され
ている。
【0035】アーム90は、減速ギヤ51に対し、比較
的低い摩擦係数を有する図示しない摩擦機構を介して支
持されている。また、フレーム11には、アーム90を
ホームポジション(図7に示す位置)より図中反時計方
向に回動することを規制する図示しない規制部材が設け
られている。この規制部材により、減速ギヤ51が図7
の矢印E方向に回転している際(この時プラテンローラ
40は矢印C方向に正転している)には、アーム90は
図7に示すホームポジションに停止している。アーム9
0がホームポジションにある場合には、第2の遊星ギヤ
92はプラテンローラ40の従動ギヤ50に噛み合って
はいない。一方、減速ギヤ51が矢印F方向に回転する
と(この時プラテンローラ40は矢印D方向に逆転す
る)、アーム90は図中時計方向に回動する。アーム9
0が同方向に揺動すると、図8に示すように、第2の遊
星ギヤ92はプラテンローラ40の従動ギヤ50に噛み
合い、ピニオン52から中間ギヤ80、減速ギヤ51、
第1の遊星ギヤ91、第2の遊星ギヤ92を介して駆動
力を従動ギヤ50に伝達し、プラテンローラ40を逆転
方向に駆動する。この駆動は、アーム90がカバー20
の開動作に追従して移動することにより、プラテンロー
ラ40が印字ヘッド30から外れていく過程においても
保持される。
【0036】この駆動系の構成によれば、プラテンロー
ラ40が逆転してカバー20が徐々に開いていくと、本
来プラテンローラ40を駆動している減速ギヤ51から
従動ギヤ50が必然的に離れていき、これらギヤ50,
51の噛み合い状態がしだいに弱くなって駆動力の伝達
が不十分になるが、減速ギヤ51に代わって第2の遊星
ギヤ92がカバー20の開動作に追従してプラテンロー
ラ40を駆動するので、印字ヘッド30からプラテンロ
ーラ40が離脱する動作を完了させることができる。
【0037】このように印字ヘッド30に対するプラテ
ンローラ40の係合を解除させた後は、減速ギヤ51の
駆動を停止する。すると、アーム90は摩擦機構の摩擦
力に抗してアーム90の自重および各遊星ギヤ91,9
2の重みにより下がり、ホームポジションに戻る。この
動作は、例えばカバー20がさらに開けられたことを検
知し、その時点でプラテン駆動モータを停止させる制御
を行えばよい。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
プラテンローラを逆転させることにより、印字ヘッドに
対するプラテンローラの係合を解除してカバーを開ける
ことができる状態とするので、カバーを開ける際の操作
性が大幅に向上するといった効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態に係るプリンタのカバ
ーが閉じた状態を示す右側面図である。
【図2】 本発明の第1実施形態に係るプリンタにおい
て、プラテンローラから印字ヘッドが外れてカバーを開
けることができるようになった状態を示す右側面図であ
る。
【図3】 本発明の第1実施形態に係るプリンタの制御
ブロック図である。
【図4】 本発明の第1実施形態に係るプリンタのカバ
ーの開動作を説明するためのフローチャートである。
【図5】 本発明の第1実施形態に係るプリンタのカバ
ーの開動作の別の形態を説明するためのフローチャート
である。
【図6】 本発明の第2実施形態に係るプリンタのカバ
ーが閉じた状態を示す右側面図である。
【図7】 本発明の第3実施形態に係るプリンタのカバ
ーが閉じた状態を示す右側面図である。
【図8】 本発明の第3実施形態に係るプリンタにおい
て、プラテンローラが逆転した直後を示す右側面図であ
る。
【図9】 本発明の第3実施形態に係るプリンタにおい
て、プラテンローラから印字ヘッドが外れてカバーを開
けることができるようになった状態を示す右側面図であ
る。
【符号の説明】
10…プリンタ本体 12…用紙収納部 13…補助バネ(付勢手段) 20…カバー 30…印字ヘッド 31…押圧バネ(押圧手段) 40…プラテンローラ 55…プラテン駆動モータ(プラテンローラ駆動手段) S…用紙

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 用紙収納部および印字ヘッドを有するプ
    リンタ本体と、 このプリンタ本体に前記用紙収納部を閉じるよう開閉自
    在にヒンジ結合されたカバーと、 このカバーに回転自在に設けられ、カバーが閉状態で前
    記印字ヘッドに対向配置されるプラテンローラと、 前記プリンタ本体または前記カバーに設けられ、前記プ
    ラテンローラを正逆回転させるプラテンローラ駆動手段
    と、 前記プリンタ本体および前記カバーの少なくともいずれ
    か一方に設けられ、前記カバーが閉状態において、前記
    印字ヘッドと前記プラテンローラとを相対的に接近する
    方向に押圧することにより両者が互いに圧接する係合状
    態とし、もってカバーの閉状態を保持する押圧手段とを
    備え、 前記カバーが閉じられた状態で、前記用紙収納部から送
    られる用紙を前記印字ヘッドと前記プラテンローラとの
    間に挟み込み、プラテンローラを正転させながら、印字
    ヘッドによる用紙への印字と用紙の搬送とを行うプリン
    タにおいて、 前記プラテンローラは、正転時および逆転時のいずれの
    場合も、前記印字ヘッドから反力を受け、逆転時におい
    て、前記カバーの開方向に指向する反力を受けることに
    よって印字ヘッドに対する係合が解除されるようになさ
    れていることを特徴とするプリンタ。
  2. 【請求項2】 前記プラテンローラは、正転時におい
    て、前記カバーの閉方向に指向する反力を受けることに
    よって印字ヘッドに対する係合状態が保持されるように
    なされていることを特徴とする請求項1に記載のプリン
    タ。
  3. 【請求項3】 前記プリンタ本体および前記カバーの少
    なくともいずれか一方に、カバーを開方向に付勢する付
    勢手段が設けられていることを特徴とする請求項1また
    は2に記載のプリンタ。
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