JP2001231926A - 遊技機のメモリバックアップ制御装置 - Google Patents

遊技機のメモリバックアップ制御装置

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JP2001231926A
JP2001231926A JP2000043424A JP2000043424A JP2001231926A JP 2001231926 A JP2001231926 A JP 2001231926A JP 2000043424 A JP2000043424 A JP 2000043424A JP 2000043424 A JP2000043424 A JP 2000043424A JP 2001231926 A JP2001231926 A JP 2001231926A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 バックアップ用コンデンサを使用したパチン
コ台の制御装置において、バックアップ電圧がRAMの
内容を保持しうる最低電圧を下回った場合の誤作動を防
止する。 【解決手段】電源復帰時に、CPUのバックアップ端子
に供給されていた電源復帰前のコンデンサのバックアッ
プ電圧が、RAMの記憶内容を保持していられる最低電
圧以上であったか又はそれを下回っていたかを判定し、
最低電圧以上であればRAMの内容を使用し、最低電圧
を下回っていればRAMの内容を消去する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、パチンコ機等の
遊技機におけるメモリ(RAM等)のバックアップに際
して遊技機の誤作動の可能性を回避するための電源復帰
時の制御技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば図8に示すように、遊技機
台(例えばパチンコ台)のメイン及び払出し用のCPU
100のRAMバックアップ端子VBBにバックアップ
用コンデンサ101を接続し、電源ON時に充電し、停
電時その他の電源断絶時のバックアップ電源として使用
している。通常時は本来の電源からCPU100の電源
端子VBBに加えられる電圧によりRAMの記憶内容が
保持されるが、停電時等はバックアップ用コンデンサ1
01の電圧によってRAMの記憶内容が保持されること
となる。なお、102は逆流防止用ダイオードである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の例で、バックア
ップにコンデンサを使用しているため、停電時等に、バ
ックアップ端子VBBに供給される電圧は時間とともに
減少していく。CPUには当然RAMを保持していられ
る最低電圧の規定があるが、従来の回路では、バックア
ップ端子VBBに供給されていた電圧が電源復帰時に最
低電圧以上であったか以下であったかが分からない。そ
のため、電源復帰時にRAMの内容が完全に保持されて
いるか、あるいは完全に消去されていれば問題ないが、
RAMの内容が部分的に消去されていると、誤作動を生
じる可能性もある。
【0004】この発明は、停電等の電源断絶が生じた際
に、そのバックアップをコンデンサ等のように時間とと
もに電圧が変化する(減少する)タイプのバックアップ
装置を用いる場合に、RAM等のメモリ内容の不確定要
素に基づく遊技機の動作の不安定さを解消することを課
題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】この発明
では、上記のような遊技機において、電源復帰時にバッ
クアップ端子等に供給されていた電圧が電源復帰前に最
低電圧以上又は以下であったかどうかを判断する手段を
設けたものである。さらにその判断に基づいて、RAM
等のメモリの内容をそのまま使用するか、又はその内容
を消去する等の対処手段を付加したものである。
【0006】より具体的には、遊技機の動作又は状態に
関する情報を記憶するとともに、所定の電圧に基づいて
記憶内容を保持するメモリと、そのメモリの内容に基づ
いて制御を行う制御部と、停電その他による電源断絶時
の予備電源として通常の通電状態で蓄えたバックアップ
電圧を電源断絶時に前記メモリの記憶内容を保持するた
めに供給するバックアップ用電源とを備えた遊技機おい
て、前記電源断絶後、電源復帰の際に前記バックアップ
用電源から供給されていた実際のバックアップ電圧をチ
ェックし、前記メモリの内容を保持するために必要な最
低電圧を基準電圧としたとき、前記バックアップ電圧が
前記基準電圧以上であるか又はその基準電圧を下回るか
を判断するバックアップ電圧チェック手段を備えること
を特徴とする。
【0007】さらに、前記バックアップ電圧が前記基準
値を下回ると判断された場合は、前記メモリの内容をク
リアするか、又は前記メモリの内容の使用に制限を加え
るメモリ対処手段を備えることを特徴とする。
【0008】このように、バックアップ用として供給さ
れていた電圧が電源復帰前に最低電圧を下回っていれ
ば、メモリの内容が部分的に消去されている可能性もあ
るので、メモリの内容を消去し、最低電圧以上であれ
ば、メモリの内容は電源断絶前の状態を保っていると考
えられるため、そのメモリの内容を電源復帰後に使用す
るものとする。これによりメモリの内容が部分的に消去
されていたときに、そのメモリの内容を電源復帰後に使
用してしまうことが防止され、メモリの内容が部分的に
消去されていた場合等において遊技機が誤作動する可能
性を回避することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面に示す実施例を参照しつつ説明する。図1は、遊技機
の一例としてのパチンコ台の制御装置を概念的に示すも
のである。この例で、パチンコ台制御装置は、例えばパ
チンコ台の大当たり状態、大当たりの確率を変更する確
変状態、その他パチンコ台の遊技状態を制御するメイン
制御回路1、賞球(出玉)を制御する払出し制御回路
2、パチンコ台の表示(例えば台中央部の複数個の数字
や図柄)を制御する表示制御回路3、その表示にあわせ
て音を出すための音響制御回路4、呼出しランプその他
のランプ類を制御するランプ制御回路5を備えている。
【0010】メイン制御回路1は、その制御の中央処理
装置として機能するCPU10、CPU10が実行する
所定のプログラム等を記憶するROM11、パチンコ台
の大当たり状態や確変状態等、遊技機の動作又は状態を
一時的に記憶するRAM12を備えている。なお、メイ
ン制御回路1以外の回路2〜5についてもそれぞれの必
要に応じ、CPU、ROM、RAM等を備えることがで
きる。そして、メイン制御回路1のCPU10には、通
常の電源ON時には電源回路から所定の電圧(例えばD
C5V)が供給され、この電圧に基づいて上述のRAM
12の記憶内容等が保持される。またこのCPU10に
は停電時等の電源断絶時にも一時的に電源を確保するた
めに、バックアップ用コンデンサ14が接続され、この
バックアップ用コンデンサ14は、通常の通電時に充電
され、停電時等にその充電した電圧をCPU10に供給
する。
【0011】このバックアップ用コンデンサ14は、電
源復帰時のバックアップ電圧チェック回路(チェック手
段)15に接続されて、停電等の電源断絶後の電源復帰
(電源投入含む)時において、そのバックアップ用コン
デンサ14のバックアップ電圧、言い換えれば電源復帰
直前にCPU10ひいてはRAM12に付与されていた
電圧がどの程度であったか、具体的には予め定めた最低
電圧(基準電圧)以下であったか以上であったがチェッ
クされるようになっている。
【0012】図2は、その電源復帰時バックアップ電圧
チェック回路の一例を概念的に示すものである。バック
アップ用コンデンサ14のプラス端子は、例えばメイン
CPU10のRAMバックアップ端子(VBB)に接続
され、マイナス端子は接地(GND)とされている。こ
のバックアップ用コンデンサ14に充電電圧を供給する
回路上には、電源復帰時にバックアップ用コンデンサ1
4への電源(通電)をオン・オフするスイッチング手段
(バックアップ用コンデンサ14への通電を遅らせる手
段の構成要素)としてトランジスタ16が設けられてい
る。トランジスタ16のベースには、電源復帰(電源投
入含む)後、トランジスタ16のオン動作をAms(Aミ
リセコント:ms(100分の1秒))遅延させる手段と
して遅延回路17が接続されている。
【0013】遅延回路17の構造自体は周知のものであ
るため、詳しい説明は省略するが、電源復帰からAms後
にトランジスタ16のベースにベース電流を供給する。
これによりトランジスタ16がONとなって(エミッタ
からコレクタ電流が流れ)、バックアップ用コンデンサ
14の充電が開始されることとなる。そして、そのよう
な充電が開始される前に、バックアップ用コンデンサ1
4のバックアップ電圧、言い換えれば残留電圧(電源復
帰直前にRAMバックアップ端子VBBに印加されてい
た実際の電圧)を最低電圧(基準電圧)と比較する比較
回路18が設けられ、前述のトランジスタ16からCP
U10のRAMバックアップ端子VBBへの回路上に接
続されている。言い換えれば、バックアップ用コンデン
サ14のプラス端子にこの比較回路18が接続される。
【0014】さらに、比較回路18には、この比較回路
18の比較結果を電源復帰(電源投入含む)後、Bms保
持する保持回路19が接続され、この保持回路19はC
PU10の入力ポート25に接続されている。なお、C
PU10のVCCは、通常の電圧供給端子である。ここ
で比較回路18は、例えば公知のコンパレータを用いる
ことができ、保持回路19は公知のフリップフロップを
主体に構成することができる。
【0015】図3は、図2を更に具体化した回路を示す
ものである。図3において所定の交流電源(AC24V
等)は、電波整流回路21で整流され、直流の各生成回
路22により例えばDC5V、12V、24V及び32
V等が生成される。この例では、DC5Vの生成回路2
2に前述のトランジスタ16が接続され、トランジスタ
16は前述のバックアップ用コンデンサ14を介してC
PU10のRAMバックアップ端子VBBに接続されて
いる。RAM12を保持していられる最低電圧と、バッ
クアップ用コンデンサ14の電源復帰直前のバックアッ
プ電圧とを比較する比較回路として、この例ではコンパ
レータ18が設けられ、コンパレータ18の一方の入力
端子(例えばマイナス端子)には、基準電圧を生成する
基準電圧回路25から導かれる基準電圧が、また他方の
入力端子(例えばプラス端子)には、バックアップ用コ
ンデンサ14のプラス端子が接続される。
【0016】このコンパレータ18の出力端子は、一時
保持手段としてのフリップフロップ24の所定の入力端
子に接続されている。フリップフロップ24には、電源
復帰(電源投入含む)後、Bms(100分のB秒)遅延
させる遅延回路23が接続され、所定の電源(例えばD
C5V)が電源復帰からBms遅れてフリップフロップ2
4の所定の端子に入力される。このBms遅延させる遅延
回路23におけるBmsは、前述のトランジスタ16への
電源供給を電源復帰後、Ams遅延させる遅延回路17に
おけるAmsより短く設定される。すなわち遅延時間Bms
は、Ams>Bmsに設定される。
【0017】そしてフリップフロップ24では、コンパ
レータ18の出力信号(バックアップ用コンデンサ14
のバックアップ電圧が基準電圧(最低電圧)を下回るか
それ以上か)が一時的に保持され、電源復帰後Bms後に
フリップフロップ24の所定の端子に電圧が供給される
ことにより、フリップフロップ24の出力端子(例えば
1Q)からコンパレータ18での判断結果がCPU10
の入力ポート25に出力される。ここで、電源復帰時の
バックアップ用コンデンサ14の実際のバックアップ電
圧が最低電圧以上であれば、入力ポート25に例えばハ
イレベルの信号が、最低電圧以下を下回れば、例えばロ
ーレベルの信号が入力ポート25にそれぞれ供給される
こととなる。
【0018】次に、図2及び図3の回路構成における回
路動作及び処理の流れを図4に示す流れ図に基づいて説
明する。S(ステップ)1で停電等の電源断絶から電源
復帰(電源投入含む)されると、コンパレータ18がバ
ックアップ用コンデンサの実際のバックアップ電圧Vc
を、予め定められた基準(最低)電圧Vmと比較する
(S2)。その結果信号をフリップフロップ24に供給
し、S3でフリップフロップ24はいったんその結果信
号を保持する。そして、S4において電源復帰後Bmsで
遅延回路23によりフリップフロップ24の所定端子が
ハイレベルにされると、フリップフロップ24から、コ
ンパレータ18の出力を保持していた保持信号がCPU
10の入力ポート25へ出力される。つまり、バックア
ップ電圧であるコンデンサ電圧Vc≧基準電圧Vmなら例
えばハイレベル、コンデンサ電圧Vc≦基準電圧Vmなら
例えばローレベルの信号が上述の入力ポート25に供給
されることとなる。
【0019】そして電源復帰後Amsで、S5において遅
延回路17を経てトランジスタ16ベース電流が供給さ
れると、トランジスタ16がONとなり、DC5V生成
回路22からCPU10のRAMバックアップ端子VB
Bに本来の電圧が印加されるとともに、バックアップ用
コンデンサ14にも通電されて(S6)、このコンデン
サ14の充電が開始される。なお、CPU10の電源端
子VCCには、電源復帰時と同時に(Ams遅延すること
なく)所定の電圧(例えばDC5V)が供給される。
【0020】上記Ams以上経た後、すなわちバックアッ
プ用コンデンサ14の充電が開始されてから、S7にお
いてCPU10により、CPU10の入力ポート25に
供給されている信号がローレベルかどうか、言い換えれ
ばコンデンサ14のバックアップ電圧Vcが予め定めら
れた最低限の基準電圧Vmを下回るかどうかが判断さ
れ、下回ると判断されると、CPU10はRAM12
(図1)の内容をS8でオールクリアし、逆に入力ポー
ト25の信号がハイレベルであれば、コンデンサ14の
バックアップ電圧Vcが基準電圧Vm以上であるため、S
8をスキップし、RAM12の内容をそのまま保持す
る。その後CPU10はRAM12の内容に基づいてパ
チンコ台の遊技状態を制御する。
【0021】なお、電源復帰して直ちにCPU10の電
源端子VCCに通電されるが、CPU10のセキュリテ
ィ等のためのチェック処理等を含めて、CPU10のパ
ワーオンには一定の時間がかかるのが普通である。この
CPU10のパワーオンに要する時間(通常は例えば3
00ms程度)は、上記の例で、電源復帰後の通電を遅ら
せる上記遅延時間Ams(例えば100ms程度)より長く
なるという前提がある。より具体的には、図7(a)に
概念を示すように、コンパレータの比較信号Cout(コ
ンデンサの充電前電圧Vcと基準電圧Vmとの大小(Vc
≧Vm?))をCPUが見に行くのは、遅延時間Amsが
経過した後であることから、遅延時間Amsの経過前の前
記コンパレータの比較信号Coutをフリップフロップ
(FF)で保持し、その保持結果がCPUに供給される
必要がある。仮にその保持(FF)がないすれば、
(b)のように上記遅延時間Amsから時間tが経過した
ときのバックアップ電圧(時間tだけ充電されて上昇し
た後の電圧Vmt)と基準電圧Vとの比較結果をCPUが
見ることになるため、充電前のバックアップ電圧が基準
電圧以上であったかどうかをチェックする趣旨からする
と意味がないことになる。
【0022】また、コンパレータの比較信号の出力(比
較処理)は、前記遅延時間Amsの終了前に完了する必要
があるが、比較処理時間のバラツキ、その他の不確定要
素を考慮し、比較信号を採るタイミングは、上記遅延時
間Amsより短い前記Bmsとされ、例えば前者が100ms
程度であれば、安全面をみて後者を例えば50ms程度と
することができる。
【0023】なお図7(c)に示す本発明の変形例のよ
うに、バックアップコンデンサの充電開始を遅らせる遅
延時間Aを長く延ばすことにより、CPUのパワーアッ
プに要する立ち上がり時間がその遅延時間Aより短いか
等しくなる(遅延時間A内に納まる)ようにすれば、そ
の遅延時間Aの延長により時間tだけ更に放電して降下
したコンデンサ電圧Vct'を、その充電開始前にチェッ
クする(Vct'≧Vm?)ことになり、フリップフロップ
等の一時保持手段なしでも本発明の目的は達成される。
【0024】ただし、この場合はCPUの電源端子VC
Cが電源復帰により直ちにハイレベル(電圧印加)とな
る一方で、CPUのRAMバックアップ端子VBBはロ
ーレベルである状態が比較的長く続くこととなり、この
ような通常でない状態をできるだけ短くするという観点
からすると、図7(a)ように遅延時間Aを可及的に短
くして、バックアップ電圧の比較信号を保持する態様が
好ましいと言える。もっとも、CPUの立ち上がりに要
する時間を短縮することにより、上記遅延時間Aは短い
ままで、その遅延時間A内にCPUにより充電前のバッ
クアップ電圧の適否のチェックができるから、フリップ
フロップ等の信号一時保持手段を用いることなく、コン
パレータ等の比較手段の信号を直接CPUに出力するこ
とができる。
【0025】いずれにしても、図7(a)又は(c)の
実施例では、コンパレータ等の比較手段(及びフリップ
フロップ等の信号一時保持手段)の信号がCPUに入力
(供給)されるのみで、CPUから電源回路側への出力
信号は必要としない。つまり、電源回路側からCPUへ
向かう一方通行の信号系により、RAMのバックアップ
の不確実さ、ひいてはRAMの誤作動等を防止できるか
ら、信号系統が簡単で、配線関係も複雑にならない利点
を有する。
【0026】別の実施例を図5に基づいて説明する。図
5に示す実施例では、バックアップ用コンデンサ14に
電圧を供給する回路上にトランジスタ26等の電源供給
用のスイッチング手段が設けられている。このトランジ
スタ26のベースはCPU10の出力ポート27に接続
されいている。また、バックアップ用コンデンサ14
(その例えばプラス端子)は、電力復帰(電力投入含
む)の直前におけるコンデンサ14のバックアップ電圧
Vcと、前述のRAMを保持することができる最低電圧
値(基準電圧Vm)とを比較する比較回路18に接続さ
れている。比較回路18は前述と同様、バックアップ電
圧Vcが基準電圧Vm以上か又はそれを下回るかの比較結
果を出力するもので、より具体的には図3のようなコン
パレータ18を用いることができる。この比較回路18
(より具体的にはコンパレータの出力端子)はCPU1
0の入力ポート25に接続されている。
【0027】次に、図5の回路を用いた場合の処理の流
れを図6に基づいて説明する。S10で電源復帰(電源
投入含む)すると、CPU10の電源端子VCCに所定
の電圧(例えばDC5V)が供給される。このとき、バ
ックアップ用コンデンサ14へはトランジスタ26がオ
フとなっているため通電はされない。この状態でS11
において、そのコンデンサ14の実際のバックアップ電
圧Vcと、基準電圧(RAM保持可能な最低電圧)Vmと
を前述の比較回路18で比較する。つまりVc≧Vmであ
るか、またはVc<Vmかを判断する。これは、前述のコ
ンパレータ18等を用いることができる。そしてS12
で、その比較結果をCPU10の入力ポート25へ出力
する。具体的には、例えばコンパレータ18のハイレベ
ル又はローレベルの信号がCPUの入力ポートへ供給さ
れるわけである。
【0028】さらにS13では、CPU10は入力ポー
ト25に供給されている信号をチェックし、その信号が
ハイレベルかローレベルのいずれかの信号であるかを判
断する。S14において、バックアップ電圧Vcが基準
電圧(最低電圧)Vmより小さい、つまりローレベルで
あれば、S15でRAM12の内容をオールクリアし、
S14の判断がNO、すなわちバックアップ電圧Vcが
上記最低電圧Vm以上であると判断されれば、S15の
RAMの内容のクリアをスキップする。さらにS16で
CPU10は出力ポート27をハイレベル(ON)と
し、その出力ポート27のトランジスタ26をONにす
る。これによりRAMバックアップ端子VBBに通常の
電圧(例えばDC5V)が印加されるとともに、バック
アップ用コンデンサ14へも同様の電圧が印加され、こ
のコンデンサ14の充電が開始されることとなる(S1
7)。
【0029】この実施例では、電源供給回路側のコンパ
レータ等の比較手段からCPUに入力される信号系と、
CPUから電源供給回路側へ出力される信号系との2系
統(双方向)の信号のやりとりが必要となるが、CPU
の立ち上がり時間や信号チェック時間の長短に拘らず、
CPUでの必要な処理が完結してから、バックアップコ
ンデンサの充電を開始する信号を出力するので、遅延回
路やプリップフロック等を必要としない利点がある。
【0030】なお、前述の図4のS1〜S4の流れは、
ハード回路の信号処理として実行され、S5以降の処理
は、図1のROM11等に予め記憶されたプログラムを
CPU10が読み出し処理命令を行うことにより実行さ
れる。また、図6においてS10〜S12の流れは、ハ
ード回路の信号処理として実行され、S13以降は、上
述のROM11に記憶されているプログラムをCPU1
0が読み出し命令処理することによって実行される。
【0031】以上のように、コンデンサ14のバックア
ップ電圧がRAM12の保持に必要な最低電圧以上であ
ればRAM12の内容を使用し、それを下回ればRAM
の内容を消去することにより、RAMの内容が部分的に
消去されていたときに生じやすい誤作動を回避すること
ができる。なお、以上のような回路並びにプログラムの
処理は、例えば図1における払出し制御装置2、表示制
御装置3、音響制御装置4、ランプ制御装置5等にも停
電時等のバックアップ用コンデンサが接続されている場
合は、それらにも同様に適用することができる。また、
例えばメイン制御回路1及び払出し制御回路2等が共通
の基板(ボード)又は回路で構成される場合は(あるい
は別々に構成される場合でも)、バックアップ用コンデ
ンサ14等のバックアップ用電源がその共通の基板等に
共通に設けられることがあり、その場合は複数の回路に
またがるバックアップ制御装置として機能する。
【0032】なお、図3等に示したコンパレータは不可
欠というわけではなく省略することも可能である。例え
ば、電源供給側の回路でバックアップ電圧(コンデンサ
電圧)と基準電圧との比較を行わず、バックアップ電圧
の値を、例えばA/D変換してCPUに供給し、CPU
がそのバックアップ電圧と基準電圧と比較するプログラ
ムを実行させ、その結果に基づいてRAM等のメモリに
対する処理を決定することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を含むパチンコ台の制御装置を概念的に
示す図。
【図2】本発明の一実施例を概念的に示す回路図。
【図3】図2をより具体的に示す回路図。
【図4】図2又は3の回路を用いた処理の流れの一例を
示す図。
【図5】本発明の別の実施例を概念的に示す回路図。
【図6】図5の回路を用いた処理の流れの一例を示す流
れ図。
【図7】本発明の実施例の技術的な意味を説明する図。
【図8】従来例を概念的に示す図。
【符号の説明】
10 CPU 14 バックアップ用コンデンサ 16 トランジスタ 17 遅延回路 18 比較回路 19 保持回路 23 遅延回路 24 フリップフロップ 25 入力ポート 26 トランジスタ 27 出力ポート

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技機の動作又は状態に関する情報を記
    憶するとともに、所定電圧に基づいて記憶内容を保持す
    るメモリと、そのメモリの内容に基づいて制御を行う制
    御部と、停電その他による電源断絶時の予備電源として
    通常の通電状態で蓄えたバックアップ電圧を電源断絶時
    に前記メモリの記憶内容を保持するために供給するバッ
    クアップ用電源とを備えた遊技機において、 前記電源断絶後、電源復帰の際に前記バックアップ用電
    源から供給されていた実際のバックアップ電圧をチェッ
    クし、前記メモリの内容を保持するために必要な最低電
    圧を基準電圧としたとき、前記バックアップ電圧が前記
    基準電圧以上であるか又はその基準電圧を下回るかを判
    断するバックアップ電圧チェック手段を備えることを特
    徴とする遊技機のメモリバックアップ制御装置。
  2. 【請求項2】 遊技機の動作又は状態に関する情報を記
    憶するとともに、所定の電圧に基づいて記憶内容を保持
    するメモリと、そのメモリの内容に基づいて制御を行う
    制御部と、停電その他による電源断絶時の予備電源とし
    て通常の通電状態で蓄えたバックアップ電圧を電源断絶
    時に前記メモリの記憶内容を保持するために供給するバ
    ックアップ用電源とを備えた遊技機において、 前記電源断絶後、電源復帰の際に前記バックアップ用電
    源から供給されていた実際のバックアップ電圧をチェッ
    クし、前記メモリの内容を保持するために必要な最低電
    圧を基準電圧としたとき、前記バックアップ電圧が前記
    基準電圧以上であるか又はその基準電圧を下回るかを判
    断するバックアップ電圧チェック手段と、 前記バックアップ電圧が前記基準電圧を下回ると判断さ
    れた場合は、前記メモリの内容をクリアするか、又は前
    記メモリの内容の使用に制限を加えるメモリ対処手段
    と、 を備えることを特徴とする遊技機のメモリバックアップ
    制御装置。
  3. 【請求項3】 遊技機の動作又は状態に関する情報を記
    憶するとともに、所定の電圧に基づいて記憶内容を保持
    するメモリと、そのメモリの内容に基づいて制御を行う
    制御部と、停電その他による電源断絶時の予備電源とし
    て通常の通電状態で蓄えたバックアップ電圧を電源断絶
    時に前記メモリの記憶内容を保持するために供給するバ
    ックアップ用電源とを備えた遊技機において、 前記電源断絶後、電源復帰の際に前記バックアップ用電
    源への充電開始を所定時間遅らせる充電遅延手段と、 その充電遅延手段により前記バックアップ用電源への充
    電が止められている間に、実際のバックアップ電圧と前
    記メモリの内容を保持するために必要な最低電圧である
    基準電圧とを比較し、前記バックアップ電圧が前記基準
    電圧以上であるか又はその基準値を下回るかを判断する
    バックアップ電圧チェック手段と、 を備えることを特徴とするメモリバックアップ制御装
    置。
  4. 【請求項4】 遊技機の動作又は状態に関する情報を記
    憶するとともに、所定の電圧に基づいて記憶内容を保持
    するメモリと、そのメモリの内容に基づいて制御を行う
    制御部と、停電その他による電源断絶時の予備電源とし
    て通常の通電状態で蓄えたバックアップ電圧を電源断絶
    時に前記メモリの記憶内容を保持するために供給するバ
    ックアップ用電源とを備えた遊技機において、 前記電源断絶後、電源復帰の際に前記バックアップ用電
    源への充電の開始を所定時間遅らせる充電遅延手段と、 その充電遅延手段により前記バックアップ用電源への充
    電が止められている間に、実際のバックアップ電圧と前
    記メモリの内容を保持するために必要な最低電圧である
    基準電圧とを比較し、前記バックアップ電圧が前記基準
    電圧以上であるか又はその基準値を下回るかを判断する
    バックアップ電圧チェック手段と、 前記バックアップ電圧が前記基準値を下回ると判断され
    た場合は、前記メモリの内容をクリアするか、又は前記
    メモリの内容の使用に制限を加えるメモリ対処手段と、 を備えることを特徴とする遊技機のメモリバックアップ
    制御装置。
  5. 【請求項5】 請求項3又は4において、 前記充電遅延手段の遅延時間をAとしたとき、前記バッ
    クアップ電圧チェック手段の出力信号を前記遅延時間A
    より短い遅延時間Bだけ一時的に保持し、その遅延時間
    Bの経過後に前記出力信号を出力する出力制御手段が加
    えられたことを特徴とするメモリバックアップ制御装
    置。
  6. 【請求項6】 請求項5において、 前記出力制御手段は、前記バックアップ電圧チェック手
    段の出力信号を一時的に保持する一時保持手段と、その
    一時保持手段による保持を前記遅延時間Bの経過後に解
    除する信号を前記一時保持手段に供給して前記保持され
    ていた信号を前記一時保持手段から出力させる出力遅延
    手段とを含むことを特徴とするメモリバックアップ制御
    装置。
  7. 【請求項7】 遊技機の動作又は状態に関する情報を記
    憶するとともに、所定の電圧に基づいて記憶内容を保持
    するメモリと、そのメモリの内容に基づいて制御を行う
    制御部と、停電その他による電源断絶時の予備電源とし
    て通常の通電状態で蓄えたバックアップ電圧を電源断絶
    時に前記メモリの記憶内容を保持するために供給するバ
    ックアップ用電源とを備えた遊技機において、 前記電源断絶後、電源復帰の際に前記バックアップ用電
    源への通電をオン・オフするスイッチング手段と、 そのスイッチチング手段のオフ状態により前記バックア
    ップ用電源への通電が遮断されている間に、実際のバッ
    クアップ電圧と前記メモリの内容を保持するために必要
    な最低電圧である基準電圧とを比較し、前記バックアッ
    プ電圧が前記基準電圧以上であるか又はその基準値を下
    回るかを判断するバックアップ電圧チェック手段と、 そのバックアップ電圧チェック手段により前記バックア
    ップ電圧が前記基準値を下回ると判断された場合は、前
    記メモリの内容をクリアするか、又は前記メモリの内容
    の使用に制限を加えるメモリ対処手段と、 そのメモリ対処手段による対処の後、前記スイッチング
    手段をオフ状態からオン状態に切り換えて前記バックア
    ップ用電源に通電して充電を開始させるスイッチ制御手
    段と、 を備えることを特徴とする遊技機のメモリバックアップ
    制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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