JP2001231838A - 足温浴器 - Google Patents

足温浴器

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JP2001231838A
JP2001231838A JP2000048074A JP2000048074A JP2001231838A JP 2001231838 A JP2001231838 A JP 2001231838A JP 2000048074 A JP2000048074 A JP 2000048074A JP 2000048074 A JP2000048074 A JP 2000048074A JP 2001231838 A JP2001231838 A JP 2001231838A
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water
foot
heating
bath
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JP2000048074A
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English (en)
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Shinji Nishimura
真司 西村
Masayuki Hayashi
正之 林
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 水量が変化しても適切な水温の制御を可能に
する。 【解決手段】 足温浴用の水Wを貯めるための上方に開
口する箱状の足温浴槽11と、この足温浴槽11の側部
外壁の上下方向に配置された複数のセンサ12a〜12
eにより成り足温浴槽11内の水量の検出を行うための
検出部12と、足温浴槽11の底部外壁から加熱を行う
加熱部13aにより成り足温浴槽11に貯めた水を加熱
して温める温水部13とを備え、検出部12の検出結果
を用いて温水部13の加熱量を調整するもので、検出部
12の検出結果から得られる水量のレベルが高いほど温
水部13による加熱量を上げる処理などを行う温度制御
回路14を備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、足を温水で温める
足温浴器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の足温浴器は種々提案され
また市販されており、例えば、特開平7−100180
号公報には、電気絶縁材料で成形され、上面が開口した
内容器の外側底面に、内容器の耐熱温度以下の温度で飽
和する防水性の発熱体を設けるとともに、これらの内容
器および発熱体を電気絶縁材料で成形され、外郭を構成
する外容器と内容器の上面開口を塞ぐ外蓋で覆い、さら
に発熱体の発熱量を制御する制御体と発熱体の発熱量を
設定する設定手段を備え、発熱体を制御することで水温
を所望の温度に保つ足温浴器が開示されている。
【0003】なお、特開平10−286298号公報に
は、循環ポンプを設け、この循環ポンプの吸水管路と吐
水管路を内容器に接続して湯を循環させると共に、吸水
管路または吐水管路に発熱体を設けた脚温浴器が開示さ
れている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の足
温浴器では、水量は推奨量であるという前提で温度制御
が行われるが、実使用時において、推奨量でないことが
あり、また誤使用による加熱もあり得る。
【0005】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であり、水量が変化しても適切な水温の制御が可能な足
温浴器を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の請求項1記載の発明の足温浴器は、足温浴用の水を貯
めるための貯水手段と、前記貯水手段に貯めた水量の検
出を行うための検出手段と、前記貯水手段に貯めた水を
加熱して温める温水手段と、前記検出手段の検出結果を
用いて前記温水手段の加熱量を調整する制御手段とを備
えるのである。
【0007】請求項2記載の発明は、請求項1記載の足
温浴器において、前記貯水手段は上方に開口する箱状の
足温浴槽であり、前記検出手段は、複数の温度センサに
より成り、前記足温浴槽の上下方向の各部温度または前
記足温浴槽内の上下方向の各水温を検出することを特徴
とする。
【0008】請求項3記載の発明は、請求項2記載の足
温浴器において、前記貯水手段に貯めた水を攪拌する攪
拌手段を備え、前記制御手段は、前記複数の温度センサ
から検出値を得て演算を行い、この演算結果から攪拌の
要否を判定し、攪拌要の場合には前記攪拌手段を通じて
前記貯水手段に貯めた水を攪拌することを特徴とする。
【0009】請求項4記載の発明は、請求項2記載の足
温浴器において、前記温水手段は複数の加熱手段を有
し、前記制御手段は、前記複数の加熱手段と前記複数の
温度センサとを個々に対応させ、前記各温度センサの検
出結果に応じて個別に当該温度センサに対応する加熱手
段の制御を行うことを特徴とする。
【0010】請求項5記載の発明は、請求項4記載の足
温浴器において、前記制御手段は、加熱量を小にして制
御中の加熱手段を、所定の設定時間間隔で一定時間加熱
量を大にして制御し、この後、当該加熱手段に対応する
温度センサの温度変化を判定した結果で、当該加熱手段
を制御することを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係る第1実施形態
の足温浴器の構成図で、この図を用いて以下に第1実施
形態の説明を行う。
【0012】第1実施形態の足温浴器は、足温浴用の水
(温水)Wを貯めるための例えば上方に開口する箱状の
足温浴槽11と、この足温浴槽11の側部周囲の外壁や
内壁の上下方向(図1の例では側部外壁の上下方向に等
間隔)に配置された複数のセンサ12a〜12eにより
成り足温浴槽11内の水量の検出を行うための検出部1
2と、足温浴槽11の底部や側部の内壁ないし外壁(図
1の例では底部外壁)から加熱を行う加熱部13aによ
り成り足温浴槽11に貯めた水を加熱して温める温水部
13とを備えているとともに、温度制御回路14を備え
ている。
【0013】この温度制御回路14は、検出部12の検
出結果を用いて温水部13の加熱量を調整するもので、
例えば、検出部12の検出結果から得られる水量のレベ
ルが高いほど温水部13による加熱量を増す、換言する
と、検出部12の検出結果から得られる水量のレベルが
低いほど温水部13による加熱量を減らす処理などを行
う。
【0014】なお、図1の例では、足温浴槽11は、外
郭を有し、この外殻との間に上記検出部12、温水部1
3および温度制御回路14を収納する構造になってい
る。
【0015】次に、上記構成の足温浴器の一動作例を説
明する。検出部12のセンサ12a〜12eの各々は、
自身が足温浴槽11内の水面より高い位置にあるかそれ
とも低い位置にあるかの検出を行い、この検出結果を温
度制御回路14に出力する。
【0016】このとき、例えば、センサ12a,12b
が水面より低い検出結果を、センサ12c〜12eが水
面より高い検出結果を出力したとすると、足温浴槽11
内の水量が少ない(足温浴槽11内の水量がセンサ12
b,12c間ないしセンサ12bのレベルにある)と判
定し、温水部13による加熱(発熱)量を小さくする
(判定した水量のレベルに応じた加熱量に調整する)制
御が温度制御回路14により実行される。
【0017】この後、足温浴槽11内に水を継ぎ足し、
図1に示すような水位になったとすると、水面より低い
検出結果がセンサ12a〜12dから、水面より高い検
出結果がセンサ12eから出力される。この場合、足温
浴槽11内の水量が多い(足温浴槽11内の水量がセン
サ12d,12e間ないしセンサ12dのレベルにあ
る)と判定し、温水部13による加熱量を大きくする
(判定した水量のレベルに応じた加熱量に増大する)制
御が温度制御回路14により実行される。
【0018】このように、足温浴槽11内の水量を検出
し、その水量に応じて加熱量を調整する構成にすれば、
水量が変化しても適切な水温の制御が可能になり、水温
が異常に早くあるいは遅く上昇する不具合を防止するこ
とができる。
【0019】なお、第1実施形態では、足温浴槽11内
の水量に応じて温水部13による加熱量が調整される構
成になっているが、これに限らず、足温浴槽11内の水
温の検出を行う温度センサを設け、この温度センサによ
り検出された水温が所定ないし所望の温度になるよう
に、検出部12の検出結果を用いて温水部13の加熱量
を調整する制御が温度制御回路により実行される構成で
もよい。
【0020】図2は本発明に係る第2実施形態の足温浴
器の構成図、図3は図2に示す足温浴器の回路構成図、
図4は図2に示す足温浴器の一動作例の説明図で、これ
らの図を用いて以下に第2実施形態の説明を行う。
【0021】図2に示す足温浴器は、外郭のある足温浴
槽11を第1実施形態と同様に備えているほか、足温浴
槽11の例えば側部外壁の上下方向に等間隔に配置され
た複数のPTCサーミスタ22a〜22eにより成り足
温浴槽11内の水量の検出を行うための検出部22と、
足温浴槽11の例えば底部外壁から加熱を行うヒータ
(面ヒータ)23aにより成り足温浴槽11に貯めた水
を加熱して温める温水部23とを備えているとともに、
温度制御回路24を備えている。
【0022】この温度制御回路24は、検出部22の検
出結果から足温浴槽11内の水量を得て、この水量を用
いて温水部23の加熱量を調整する制御を行うもので、
図3に示すように、PTCサーミスタ22a〜22eか
ら得られる温度(足温浴槽11の壁面温度で水面以下に
あるのものは水温を反映)がそれぞれ基準温度(例えば
30℃)より高いか否かの比較を行う比較回路241a
〜241eと、AC100Vの交流電源からヒータ23
aへの電力供給のオン/オフを行うリレー242と、こ
のリレー242のオン/オフ用の駆動回路243と、比
較回路241a〜241eの比較結果に応じてリレー2
42のオン/オフを、駆動回路243を通じて行うマイ
コン240とにより構成されている。
【0023】そして、図3の例では、比較回路241a
〜241eの各々は、オペアンプOP1、抵抗およびコ
ンデンサなどで構成され、基準電圧(上記基準温度に相
当)が反転入力端子に印加しているオペアンプOP1の
非反転入力端子に、対応するPTCサーミスタからの電
圧が印加するので、そのPTCサーミスタから得られる
電圧が基準電圧を超えると出力レベルがHighにな
る。
【0024】次に、上記構成の足温浴器の一動作例を説
明する。今、室温が20℃で、PTCサーミスタ22a
〜22cが足温浴槽11内の水面より低い位置にあり、
PTCサーミスタ22d,22eが高い位置にあるとす
ると、図4に示すように、PTCサーミスタ22a〜2
2cから足温浴槽11内の水温(湯温)を反映する約4
0℃の検出結果が、PTCサーミスタ22d,22eか
ら室温を反映する約20℃の検出結果が出力される。こ
の場合、PTCサーミスタ22a〜22cにそれぞれ対
応する比較回路241a〜241cの各出力レベルがH
ighになり、PTCサーミスタ22d,22eにそれ
ぞれ対応する比較回路241d,241eの各出力レベ
ルがLowになる。これら比較回路241a〜241e
の各出力はマイコン240に取り込まれ、足温浴槽11
内の水面がPTCサーミスタ22c,22d間にあると
判断し、そのレベルの水量を用いて温水部23の加熱量
を調整する制御がマイコン240により行われる。例え
ば、ヒータ23aを3分間オンにし2分間オフにする制
御が繰り返される。
【0025】この後、足温浴槽11内に水を継ぎ足し、
図2に示すような水位になったとすると、PTCサーミ
スタ22a〜22dが足温浴槽11内の水面より低い位
置になり、PTCサーミスタ22eが高い位置になる。
これにより、図4に示すように、PTCサーミスタ22
dの検出温度が室温を反映する約20℃から足温浴槽1
1内の水温を反映する約40℃に上昇するため、PTC
サーミスタ22dに対応する比較回路241dの出力レ
ベルがLowからHighに切り替わる。そして、比較
回路241a〜241eの各出力はマイコン240に取
り込まれ、足温浴槽11内の水面がPTCサーミスタ2
2d,22e間に上昇したと判断し、そのレベルの水量
を用いて温水部23の加熱量を調整する制御がマイコン
240により行われる。例えば、ヒータ23aを4分間
オンにし1分間オフにする制御が繰り返される。
【0026】このように、足温浴槽11内の水量を検出
し、その水量に応じて加熱量、つまりヒータ23aの発
熱量を調整(水量に比例させて発熱)する構成にすれ
ば、水量が変化しても適切な水温の制御が可能になり、
水温が異常に早くあるいは遅く上昇する不具合を防止す
ることができる。温度センサであるサーミスタを水量検
出の手段に使用し、水温を制御することができる。
【0027】なお、第2実施形態では、足温浴槽11内
の水量に応じて温水部23による加熱量が調整される構
成になっているが、これに限らず、複数の温度センサに
より成り足温浴槽内の水量および水温の検出を行うため
の検出部を設け、検出部の検出結果から得られる水温が
所定ないし所望の温度になるように、検出部の検出結果
から得られる水量を用いて温水部の加熱量を調整する制
御が温度制御回路により実行される構成でもよい。この
場合、図3の例で説明すると、足温浴槽11の底部近傍
のPTCサーミスタ22aの出力が別途A/D変換器を
通じてマイコン240に取り込まれるようにすれば、検
出部の検出結果から水温を検出することができる。
【0028】図5は本発明に係る第3実施形態の足温浴
器の構成図、図6は図5に示す足温浴器の回路構成図、
図7は図5に示す足温浴器の一動作例の説明図で、これ
らの図を用いて以下に第3実施形態の説明を行う。
【0029】図5に示す足温浴器は、検出部22と、温
水部23とを第2実施形態と同様に備えているほか、第
2実施形態との相違点として、足温浴用の水Wを貯める
ための例えば上方に開口する箱状の足温浴槽部31a、
および屈曲した管状に形成され両端が足温浴槽部31a
の側部外壁からその内部に連通する流通部31bにより
成る足温浴槽31と、この足温浴槽31の流通部31b
内に設けられるスクリュー35aおよびこのスクリュー
35a回転用のモータ35bにより成る攪拌部35とを
備えているとともに、温度制御回路34を備えている。
【0030】この温度制御回路34は、第2実施形態と
同様に、検出部22の検出結果から足温浴槽11内の水
量を得て、この水量を用いて温水部23の加熱量を調整
する制御を行うほか、第3実施形態の特徴として、検出
部22の検出結果から足温浴槽11内の温度むらの有無
を検出し、温度むらがあれば攪拌部35を通じて足温浴
槽31に貯めた水を攪拌する制御を行うものである。
【0031】この具体回路を説明すると、図6に示すよ
うに、温度制御回路34は、第2実施形態と同様の比較
回路241a〜241e、リレー242および駆動回路
243と、AC100Vの交流電源からモータ35bへ
の電力供給のオン/オフを行うリレー342と、このリ
レー342のオン/オフ用の駆動回路343と、比較回
路241a〜241eの比較結果に応じてリレー24
2,342のオン/オフを、それぞれ駆動回路243,
343を通じて行うマイコン340とにより構成されて
いる。
【0032】ただし、足温浴槽31中の湯の加熱温度む
らを検出するため、比較回路241a〜241eの基準
温度(基準電圧)はそれぞれ異なったレベルに設定され
る。すなわち、241eの基準温度>241dの基準温
度>241cの基準温度>241bの基準温度>241
aの基準温度の関係になるように設定される。
【0033】次に、第3実施形態の特徴となる足温浴器
の一動作例を説明する。今、図5に示すように、PTC
サーミスタ22a〜22dが足温浴槽11内の水面より
低い位置にあり、PTCサーミスタ22eが高い位置に
あるとする。
【0034】この状態から、図7に示すように、リレー
242をオン/オフすると(243の入力波形参照)、
ヒータ23aの加熱で足温浴槽11内の水温が上昇し、
このとき、上層部の水温ほど高温になる温度むらが生じ
て、PTCサーミスタ22d側の温度がPTCサーミス
タ22a側の温度より高くなる。しかし、加熱後10分
程度が経過するまでは、PTCサーミスタ22dの温度
がその基準温度(241dの基準温度)より低く(22
d<241d)、PTCサーミスタ22aの温度がその
基準温度(241aの基準温度)より低く(22a<2
41a)なる。第3実施形態では、このように不等号の
向きが一致する場合、温度むらは発生していないとマイ
コン340により判定される。
【0035】この後、12分を経過する頃、PTCサー
ミスタ22dの温度がその基準温度より高く(22d>
241d)なる一方で、その他の例えばPTCサーミス
タ22aの温度がその基準温度より低い(22a<24
1a)ままであると、不等号の向きが一致しなくなる。
第3実施形態では、このような場合に温度むらが発生し
たと判定し、駆動回路343への出力レベルをHigh
からLowに変更し、モータ35bを通じてスクリュー
35aを回転させ、足温浴槽31内の湯を約10分間撹
拝する制御がマイコン340により実行される。
【0036】このように、攪拌部35を設けることで、
足温浴槽31内の水温(湯温)の温度むらを改善し、足
温浴槽31内全体の水温を均一にすることができる。ま
た、上記制御により、足温浴槽31内の攪拌を好適なタ
イミングで実行させることが可能になる。
【0037】図8は本発明に係る第4実施形態の足温浴
器の構成図、図9は図8に示す足温浴器の回路構成図、
図10は図8に示す足温浴器の一動作例の説明図で、こ
れらの図を用いて以下に第4実施形態の説明を行う。
【0038】図8に示す足温浴器は、足温浴槽11と、
検出部22とを第2実施形態と同様に備えているほか、
第2実施形態との相違点として、足温浴槽11の底部外
壁に配置されたヒータ23a、および足温浴槽11の側
部周囲の外壁や内壁の上下方向に配置(図8の例では側
部外壁の上下方向に等間隔に配列されたPTCサーミス
タ22a〜22eの上側近傍にそれぞれ周設)された複
数のヒータ43a〜43eにより成り足温浴槽11に貯
めた水を加熱して温める温水部43を備えているととも
に、温度制御回路44を備えている。ここで、PTCサ
ーミスタ22a〜22eは、それぞれ上記配置によりヒ
ータ43a〜43eの温度変化の影響を検出し易くな
る。
【0039】温度制御回路44は、検出部22のPTC
サーミスタ22a〜22eの検出結果を用いて、温水部
43のヒータ23a,43a〜43eの加熱量を調整す
るもので、例えば、ヒータ23a,43a〜43eのう
ちヒータ43a〜43eと、複数のPTCサーミスタ2
2a〜22eとを個々に対応させ、各PTCサーミスタ
の各検出結果に応じて個別に当該PTCサーミスタに対
応するヒータの制御を行う。
【0040】この具体回路を説明すると、図9に示すよ
うに、温度制御回路44は、第2実施形態と同様の比較
回路241a〜241e、リレー242および駆動回路
243と、AC100Vの交流電源からヒータ43a〜
43eそれぞれへの電力供給のオン/オフを行うリレー
442a〜442eと、これらリレー442a〜442
eそれぞれのオン/オフ用の駆動回路443a〜443
eと、比較回路241a〜241eの比較結果に応じて
リレー242,442a〜442eのオン/オフを、そ
れぞれ駆動回路243,443a〜443eを通じて行
うマイコン440とにより構成されている。
【0041】ただし、比較回路241a〜241eは、
高中低の3水準の温度判定を可能にするように基準温度
が設定される。例えば、高温判定温度として比較回路2
41eの基準温度が設定され、中温判定温度として比較
回路241d,241cの基準温度が設定され、そして
低温判定温度として比較回路241b,241aの基準
温度が設定される(241e>[241d,241c]
>[241b,241a])。そして、ヒータ43a〜
43eに対しては、起動後、比較回路の出力レベルがL
owからHighに替わると、その比較回路のPTCサ
ーミスタに対応するヒータのオン固定制御を、その比較
回路の水準に応じて、m分オンでn分オフの繰り返し制
御にあるいはオフ固定制御に切り替える処理がマイコン
440により行われる。
【0042】次に、第4実施形態の特徴となる足温浴器
の一動作例を説明する。今、図8に示すように、PTC
サーミスタ22a〜22dが足温浴槽11内の水面より
低い位置にあり、PTCサーミスタ22eが高い位置に
あるとする。
【0043】この状態から、ヒータ23a,43a〜4
3eにより足温浴槽1内の水が加熱されると、足温浴槽
11内の水温が上昇する。このとき、図10に示すよう
に、PTCサーミスタ22eの温度<高温判定温度、P
TCサーミスタ22dの温度<中温判定温度、PTCサ
ーミスタ22cの温度<中温判定温度、PTCサーミス
タ22bの温度<低温判定温度、そしてPTCサーミス
タ22aの温度<低温判定温度の関係にあるので、マイ
コン440への比較回路241a〜241eの出力レベ
ルが全てLowになる。この場合、マイコン440は、
駆動回路443a〜443eへの出力レベルをLow
(ヒータ加熱状態)に保持する。
【0044】この後、ヒータ43eは足温浴槽11内の
水面より高い位置にあるため水を加熱することができ
ず、やがて、足温浴槽11の壁面温度がヒータ43eの
周囲だけ上昇することとなり、PTCサーミスタ22e
の温度>高温判定温度となる。これにより、マイコン4
40への比較回路241a〜241eの出力レベルのう
ち、比較回路241eの出力レベルがHighになる。
このように、高温判定温度に係るPTCサーミスタ22
e用の比較回路241eの出力レベルが、一旦High
になると、マイコン440は、リセットされない限り、
図10に示すように、その後たとえ比較回路241eの
出力レベルがLowになったとしても、PTCサーミス
タ22eに対応するヒータ43eをオフに固定する(駆
動回路443eへの出力レベルをHighに固定にす
る)。
【0045】このオフ固定に対し、それ以降、マイコン
440は、PTCサーミスタ22aの温度>低温判定温
度、PTCサーミスタ22bの温度>低温判定温度にな
ったとき、低温判定温度に係るPTCサーミスタ22
a,22bに対応するヒータ43a,43bを4分間オ
ン、1分間オフの加熱量大で制御する一方、PTCサー
ミスタ22cの温度>中温判定温度、PTCサーミスタ
22dの温度>中温判定温度になったとき、中温判定温
度に係るPTCサーミスタ22c,22dに対応するヒ
ータ43c,43dを2分間オン、3分間オフの加熱量
中で制御する。なお、図10の例では、PTCサーミス
タ22aの温度が低温判定温度を越えることがないの
で、ヒータ43aは連続加熱を継続する。
【0046】このように、複数のヒータと複数のPTC
サーミスタとを個々に対応させ、各PTCサーミスタの
検出結果に応じて個別に当該PTCサーミスタに対応す
るヒータの制御を行えば、足温浴槽11内の水温をきめ
細かく制御することが可能になる。
【0047】図11は本発明に係る第5実施形態の足温
浴器の一動作例を示す図で、この図を用いて以下に第5
実施形態の説明を行う。
【0048】第5実施形態の足温浴器は、第4実施形態
と同様に構成され、高温判定温度に係るPTCサーミス
タ22e用の比較回路241eの出力レベルが、Hig
hになった後にLowになると、マイコン440はその
High時点から所定時間が経過すれば比較回路241
eの出力レベルに応じたヒータ43eに対する制御を復
帰する点で第4実施形態と相違する。
【0049】次に、第5実施形態の特徴となる足温浴器
の一動作例を説明する。PTCサーミスタ22eの温度
>高温判定温度になると、図11に示すように、比較回
路241eの出力レベルがHighになり、マイコン4
40は、PTCサーミスタ22eに対応するヒータ43
eをオフにする。これにより、PTCサーミスタ22e
の温度が高温判定温度以下に下がる。そして、比較回路
241eの出力レベルがHighになった時点から所定
時間(例えば10分)が経過すると、マイコン440
は、ヒータ43eに対する制御を復帰し、比較回路24
1eの出力レベルに応じた制御を行う。このとき、比較
回路241eの出力レベルがLowであるので、ヒータ
43eをオンにする制御が行われる。つまり、高温判定
温度を超えたヒータ43eは高温判定温度を越えてから
約10分後に、ヒータ43eに係るマイコン入力信号が
Lowで、マイコン出力信号がHighとなっていると
き、マイコン出力信号をLowに復帰させ、再び、PT
Cサーミスタ43eの温度と高温判定温度との大小関係
を判定する。この後、PTCサーミスタ43eの温度>
高温判定温度となれば、マイコン出力信号をHighに
して、一連の復帰確認動作を繰り返す。PTCサーミス
タ43eの温度<高温判定温度になれば、マイコン出力
信号をLowとし、PTCサーミスタ43eの温度と高
温判定温度との判定を継続し、温度制御を行う。
【0050】このような構成によれば、足温浴槽11内
の水面より高いと判定してオフにしたヒータに対して、
継続して水面より高いか否かを判定することで、足温浴
槽11内の水量が増し、水面より低くなった場合、その
ヒータを足温浴槽11内の水温上昇に使用することがで
きるので、より迅速な水温制御が可能になる。
【0051】
【発明の効果】以上のことから明らかなように、請求項
1記載の発明によれば、足温浴用の水を貯めるための貯
水手段と、前記貯水手段に貯めた水量の検出を行うため
の検出手段と、前記貯水手段に貯めた水を加熱して温め
る温水手段と、前記検出手段の検出結果を用いて前記温
水手段の加熱量を調整する制御手段とを備えるので、水
量が変化しても適切な水温の制御が可能になり、水温が
異常に早くあるいは遅く上昇する不具合を防止すること
ができる。
【0052】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載の足温浴器において、前記貯水手段は上方に開口する
箱状の足温浴槽であり、前記検出手段は、複数の温度セ
ンサにより成り、前記足温浴槽の上下方向の各部温度ま
たは前記足温浴槽内の上下方向の各水温を検出するの
で、水量が変化しても適切な水温の制御が可能になり、
水温が異常に早くあるいは遅く上昇する不具合を防止す
ることができる。
【0053】請求項3記載の発明によれば、請求項2記
載の足温浴器において、前記貯水手段に貯めた水を攪拌
する攪拌手段を備え、前記制御手段は、前記複数の温度
センサから検出値を得て演算を行い、この演算結果から
攪拌の要否を判定し、攪拌要の場合には前記攪拌手段を
通じて前記貯水手段に貯めた水を攪拌するので、足温浴
槽内の水温の温度むらを改善し、足温浴槽内全体の水温
を均一にすることができる。
【0054】請求項4記載の発明によれば、請求項2記
載の足温浴器において、前記温水手段は複数の加熱手段
を有し、前記制御手段は、前記複数の加熱手段と前記複
数の温度センサとを個々に対応させ、前記各温度センサ
の検出結果に応じて個別に当該温度センサに対応する加
熱手段の制御を行うので、足温浴槽内の水温をきめ細か
く制御することが可能になる。
【0055】請求項5記載の発明によれば、請求項4記
載の足温浴器において、前記制御手段は、加熱量を小に
して制御中の加熱手段を、所定の設定時間間隔で一定時
間加熱量を大にして制御し、この後、当該加熱手段に対
応する温度センサの温度変化を判定した結果で、当該加
熱手段を制御するので、より迅速な水温制御が可能にな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1実施形態の足温浴器の構成図
である。
【図2】本発明に係る第2実施形態の足温浴器の構成図
である。
【図3】図2に示す足温浴器の回路構成図である。
【図4】図2に示す足温浴器の一動作例の説明図であ
る。
【図5】本発明に係る第3実施形態の足温浴器の構成図
である。
【図6】図5に示す足温浴器の回路構成図である。
【図7】図5に示す足温浴器の一動作例の説明図であ
る。
【図8】本発明に係る第4実施形態の足温浴器の構成図
である。
【図9】図8に示す足温浴器の回路構成図である。
【図10】図8に示す足温浴器の一動作例の説明図であ
る。
【図11】本発明に係る第5実施形態の足温浴器の一動
作例を示す図である。
【符号の説明】
11,31 足温浴槽 12,22 検出部 13,23,43 温水部 14,24,34,44 温度制御回路 35 攪拌部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 足温浴用の水を貯めるための貯水手段
    と、 前記貯水手段に貯めた水量の検出を行うための検出手段
    と、 前記貯水手段に貯めた水を加熱して温める温水手段と、 前記検出手段の検出結果を用いて前記温水手段の加熱量
    を調整する制御手段とを備える足温浴器。
  2. 【請求項2】 前記貯水手段は上方に開口する箱状の足
    温浴槽であり、 前記検出手段は、複数の温度センサにより成り、前記足
    温浴槽の上下方向の各部温度または前記足温浴槽内の上
    下方向の各水温を検出する請求項1記載の足温浴器。
  3. 【請求項3】 前記貯水手段に貯めた水を攪拌する攪拌
    手段を備え、 前記制御手段は、前記複数の温度センサから検出値を得
    て演算を行い、この演算結果から攪拌の要否を判定し、
    攪拌要の場合には前記攪拌手段を通じて前記貯水手段に
    貯めた水を攪拌する請求項2記載の足温浴器。
  4. 【請求項4】 前記温水手段は複数の加熱手段を有し、 前記制御手段は、前記複数の加熱手段と前記複数の温度
    センサとを個々に対応させ、前記各温度センサの検出結
    果に応じて個別に当該温度センサに対応する加熱手段の
    制御を行う請求項2記載の足温浴器。
  5. 【請求項5】 前記制御手段は、加熱量を小にして制御
    中の加熱手段を、所定の設定時間間隔で一定時間加熱量
    を大にして制御し、この後、当該加熱手段に対応する温
    度センサの温度変化を判定した結果で、当該加熱手段を
    制御する請求項4記載の足温浴器。
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