JP2000014541A - 電気炊飯器 - Google Patents

電気炊飯器

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JP2000014541A
JP2000014541A JP10189036A JP18903698A JP2000014541A JP 2000014541 A JP2000014541 A JP 2000014541A JP 10189036 A JP10189036 A JP 10189036A JP 18903698 A JP18903698 A JP 18903698A JP 2000014541 A JP2000014541 A JP 2000014541A
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rice
rice cooker
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temperature
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 炊飯終了後あるいは炊飯終了後から所定時間
経過後に保温を停止するようにして、消費電力の節約を
図りつつ、ユーザの要求に適合した保温停止制御を行い
得るようにする。 【解決手段】 内部に内鍋3を収納し得るように構成さ
れた炊飯器本体1と、該炊飯器本体1の開口を開閉自在
に覆蓋する蓋体2と、前記内鍋3を加熱する炊飯用ワー
クコイル10および保温用ワークコイル13とを備え、
該ワークコイル10,13への通電制御により炊飯から
保温に至る工程を実行するように構成された電気炊飯器
において、保温制御を行うか否かを設定する設定手段
と、該設定手段により保温を行わないと設定された場合
において炊飯終了後に前記ワークコイル10,13への
通電を停止させる保温停止手段とを付設して、ユーザの
設定により、炊飯終了後にはワークコイル10,13に
対する通電が停止されるようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、電気炊飯器に関
し、さらに詳しくは炊飯終了後に保温を行うか行わない
かを選択することにより、ユーザの意向に適合した保温
制御を行うようにした電気炊飯器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、電気炊飯器においては、内鍋内
に米と水とを収容し、加熱手段(例えば、電磁誘導コイ
ルあるいは電気ヒータ)により内鍋を所定の炊飯特性に
したがって加熱することによりご飯を炊き上げるように
なっている。そして、炊飯終了後には自動的に保温工程
に移行することとなっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術の場合、
炊飯終了直後に食事をするときには、保温工程への移行
を必要としないにもかかわらず、保温工程への自動移行
により、保温制御のために加熱手段への通電が継続され
ることとなり、不必要な加熱手段への通電による消費電
力の無駄が生ずる。
【0004】また、炊飯終了後から食事までに長い時間
があいてしまう場合には、炊飯工程から保温工程への自
動移行により、保温経過時間が長くなる。すると、ご飯
が長時間加熱されることとなって、ご飯が乾燥してしま
うおそれがあるとともに、電力消費も大きくなる。
【0005】近年、省エネルギーに対する関心の高まり
と、保温経過時間が長くなった場合の乾燥によるご飯の
劣化を防止したいという要求とにより、炊飯終了後に電
源コンセントを抜いてしまうユーザもある。この場合、
炊飯終了後直後に食事する際には問題とならないが、家
族全員の食事時間が不揃いな場合、後で食事する人は、
温度が低くなったご飯を食さねばならなくなるという不
具合が生ずる。
【0006】本願発明は、上記の点に鑑みてなされたも
ので、炊飯終了後あるいは炊飯終了後から所定時間経過
後に保温を停止するようにして、消費電力の節約を図り
つつ、ユーザの要求に適合した保温停止制御を行い得る
ようにすることを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明では、上
記課題を解決するための手段として、内部に内鍋を収納
し得るように構成された炊飯器本体と、該炊飯器本体の
開口を開閉自在に覆蓋する蓋体と、前記内鍋を加熱する
加熱手段とを備え、該加熱手段への通電制御により炊飯
から保温に至る工程を実行するように構成された電気炊
飯器において、保温制御を行うか否かを設定する設定手
段と、該設定手段により保温を行わないと設定された場
合において炊飯終了後あるいは炊飯終了後から所定時間
経過した後に前記加熱手段への通電を停止させる保温停
止手段とを付設している。
【0008】上記のように構成したことにより、炊飯終
了後に保温制御を行わないことが設定されると、炊飯終
了後あるいは炊飯終了後から所定時間経過した後に加熱
手段への通電が停止されることとなる。従って、ユーザ
の設定により、炊飯終了後あるいは炊飯終了後から所定
時間経過した後には加熱手段に対する通電が停止される
こととなり、無駄な電力消費をなくすることができると
ともに、ユーザの要求に応じた(例えば、家族の食事時
間に合わせた)保温停止制御が行えることとなる。
【0009】請求項2の発明におけるように、前記設定
手段による設定を、炊飯開始時におけるメニュー選択時
に行うようにした場合、メニュー選択と同時に保温を行
うか行わないかを設定できることとなり、ユーザの要求
に対応することができる。
【0010】請求項3の発明におけるように、前記保温
停止手段により前記加熱手段への通電が停止されている
場合においても、時計表示等を行う液晶表示部による表
示を継続することとした場合、保温停止中においても液
晶表示部による必要事項の表示が行えることとなり、便
利である。
【0011】請求項4の発明におけるように、前記保温
停止手段により前記加熱手段への通電が停止されている
場合においても、液晶表示部による表示を継続し、加熱
手段への通電停止後の経過時間を表示するようにした場
合、保温停止中に保温停止経過時間を確認することがで
きることとなり、経過時間に対応した対処(例えば、保
温停止を終了させたり、保温を再開させたりすること)
ができる。
【0012】請求項5の発明におけるように、前記保温
停止手段により前記加熱手段への通電が停止された後に
おいて、前記内鍋の温度が設定温度以上の状態が所定時
間継続した場合には保温制御を開始させる保温開始手段
を付設した場合、内鍋温度がご飯が腐敗し易い温度で所
定時間継続すると、保温制御が開始されることとなり、
ご飯が腐敗し易い温度での保温状態を回避することがで
きる。
【0013】請求項6の発明におけるように、前記設定
手段により保温を行わないと設定された場合であって
も、室温が設定温度以上のときには前記保温停止手段の
作動を禁止する禁止手段を付設した場合、室温が高く
て、保温停止するとご飯が腐敗するおそれが生ずるとき
には、保温停止が実行されないこととなり、ご飯が腐敗
し易い温度での保温状態を回避することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、添付の図面を参照して、本
願発明の幾つかの好適な実施の形態について詳述する。
【0015】第1の実施の形態(請求項1〜5に対応) 図1ないし図8には、本願発明の第1の実施の形態にか
かる電気炊飯器が示されている。
【0016】この電気炊飯器は、図1に示すように、内
部に炊飯用の内鍋3を収納し得るように構成され且つ空
間部4を有する二重構造の炊飯器本体1と、該炊飯器本
体1の上部開口を開閉自在に覆蓋する蓋体2とを備えて
いる。
【0017】前記炊飯器本体1は、外側壁となる胴部5
aと底壁となる底部5bとを有する合成樹脂の一体成形
品からなる外ケース5と、内周壁となる合成樹脂製の有
底筒状の保護枠6と、該保護枠6の上端と前記外ケース
5の上端とを結合する合成樹脂製の肩部材7とによって
構成されており、前記外ケース5、保護枠6および肩部
材7に囲まれて前記空間部4が形成されている。なお、
前記保護枠6内には、前記内鍋3が取り出し可能に収納
されることとなっている。
【0018】前記保護枠6の底面中央部には、前記内鍋
3の温度を検出する温度検出手段として作用するセンタ
センサー8を臨ませるためのセンサー穴9が形成されて
いる。。
【0019】前記センサー穴9を包囲するように炊飯時
および保温時における加熱手段として作用する環状の電
磁誘導コイル(以下、炊飯用ワークコイルという)10
が前記保護枠6の底面および該底面から側周面に至る間
の湾曲部に対応して配設されている。該炊飯用ワークコ
イル10は、交番磁界を発生するものであり、該交番磁
界の電磁誘導により前記内鍋3に誘導電流である渦電流
を発生させ、該渦電流の抵抗熱を利用して加熱するもの
とされている。なお、内鍋3は、炊飯用ワークコイル1
0により渦電流を発生させることのできる材質(例え
ば、磁性体材料)により構成される。
【0020】前記炊飯用ワークコイル10は、前記保護
枠6の底面に対して固定されたコイルダイ11と前記保
護枠6の底面との間に挟持されている。符号12はフェ
ライトコアであり、炊飯用ワークコイル10による磁気
が下方に存在する機器に対して影響を及ぼさないように
遮閉する作用をなす。
【0021】前記センサー穴9内には、前記内鍋3の底
部に対して接触するようにしてセンタセンサー8が設け
られている。また、前記保護枠6の側周面には、保温時
においてのみ加熱手段として作用する環状の電磁誘導コ
イル(以下、保温用ワークコイルという)13が取り付
けられている。
【0022】前記炊飯器本体1の底部(即ち、外ケース
5の底部5b)には、前記炊飯用および保温用ワークコ
イル10,13の通電制御を行うためのパワートランジ
スタおよび整流用ダイオードブリッジ(図示省略)へ冷
却風を圧送する冷却ファン14が配設されている。ま
た、前記炊飯器本体1の底壁(具体的には、外ケース5
の底部5b)には、前記送風ファン14に対向して空気
入口15が形成されている。
【0023】一方、前記蓋体2は、外面を構成する合成
樹脂製の上板16と、内面を構成する合成樹脂製の下板
17とによって構成されており、前記上下板16,17
に囲まれた空間部18には、断熱材19が配設されてい
る。
【0024】この蓋体2は、前記肩部材7の一側に形成
されたヒンジユニット20を介して炊飯器本体1に対し
て弧回動且つ着脱自在に取り付けられている。
【0025】そして、前記蓋体2の中央部には、前記上
板16から垂設された筒部21が形成されており、該筒
部21内には、炊飯時に発生する水蒸気を外部へ排出す
るための蒸気排出通路22を有するスチームキャップ2
3が着脱自在に取り付けられている。該スチームキャッ
プ23内には、調圧弁として作用するボール弁24が配
設されている。前記スチームキャップ23の下端には、
前記蓋体2の閉止時に前記内鍋3の開口部3aを密閉す
るための熱良導体(例えば、アルミ合金)からなる内蓋
25が取り付けられている。符号26はスチームキャッ
プ23への蒸気入口、27はスチームキャップ24から
の蒸気出口、28は内蓋25に形成された蒸気口、29
は内蓋25との周縁と内鍋3の開口部3aとの間をシー
ルするシールパッキン、30は内蓋25と蓋体下板17
との間をシールするシールパッキンである。
【0026】前記肩部材7には、略半円形状の肩ヒータ
31,31が設けられている。該肩ヒータ31,31に
対しては、前記蓋体2の閉止時に内蓋25の外周縁が圧
接され、内蓋25は肩ヒータ31,31からの熱伝導に
より加熱されることとなっている。つまり、肩ヒータ3
1,31は内蓋25を加熱する加熱手段として作用する
こととなっているのである。前記各肩ヒータ31は、断
面逆U字状のヒータリング32と、該ヒータリング32
内に配設された発熱体33とからなっている。
【0027】また、前記蓋体2には、前記内蓋25の内
方に位置し、該内蓋25との間に空間部37を介在させ
た状態で前記内鍋3の開口部3aより内方に臨ませ且つ
その外周を前記内鍋3の内周面に近接させて支持された
熱良導体からなる放熱板38が設けられている。該放熱
板38は、前記スチームキャップ23の中心部に下向き
に突設された支持軸39に対して着脱自在に嵌着される
シールパッキン40に取り付けられている。
【0028】このように構成すると、保温時において肩
ヒータ31から熱伝導され、内蓋25から放熱される熱
は、該内蓋25と放熱板38との間の空間部37に存在
する空気層を介して放熱板38に伝達され、その後内鍋
3内のご飯Rの表面に放熱されることとなる。従って、
内蓋25から直接ご飯Rの表面に放熱される場合に比べ
て放熱がやわらげられることとなり、ご飯Rの表面の黄
ばみや乾燥が防止されることとなる。なお、放熱板38
への露付きは、内蓋25からの放熱による温度上昇によ
り防止される。
【0029】また、炊飯時において発生する蒸気Aは、
放熱板38の外周から該放熱板38と内蓋25との間の
空間部37を通り、蒸気口28、蒸気入口26、スチー
ムキャップ23および蒸気出口27を経て外部へ排出さ
れることとなるため、蒸気排出経路が長くなり、吹きこ
ぼれを少なくすることができる。さらに、内鍋3の開口
部3aより内方に臨ませた状態で放熱板38を設けてい
るため、内鍋3内におけるご飯Rの表面と放熱板38と
の間の空気層を少なくすることができ、保温効果が向上
することとなる。
【0030】しかも、この放熱板38の外周縁は、前記
肩ヒータ31より下方に位置せしめられているため、肩
ヒータ31からの熱が内鍋3の上部に伝達されるが、該
内鍋3の上部から内鍋3内のご飯Rの表面に放熱される
放熱量を放熱板38の外周縁により緩和することができ
る。
【0031】前記炊飯器本体1内の側方部位(例えば、
ヒンジユニット20側)おける空間部4には、送風ファ
ン41が前記肩部材7に対してビス42により取り付け
られた状態で配置されている。該送風ファン41は、ス
クロールタイプのファンケーシング43を有する遠心フ
ァンとされている。このようにすると、炊飯器本体1内
の空間部4(特に、大きな余剰空間ができるヒンジユニ
ット20側の空間)の有効利用を図ることができること
となり、炊飯器本体1の上下寸法を大きくする必要がな
くなる。
【0032】前記ファンケーシング43の吐出口43a
には、ダクト44が接続されており、該ダクト44の上
端は、前記肩部材7に形成された環状通路45の入口4
5aに臨まされている。また、前記肩部材7には、前記
環状通路45と前記内鍋3と保護枠6との間に形成され
る環状の隙間Cの上部とを連通する複数の連通口46が
形成されている。つまり、前記送風ファン41からの送
風Wは、前記ダクト44、環状通路45および連通口4
6を介して前記隙間Cの上部へ供給されることとなって
いるのである。符号34は室温Trを検出する室温セン
サー、47は前記外ケース5の胴部5aの下部に形成さ
れた空気取り入れ口、48は蓋体2のロック機構であ
る。
【0033】前記炊飯器本体1の反ヒンジ側(即ち、蓋
体2をロックするロック機構48が設けられている側)
における空間部4には、炊飯用および保温用ワークコイ
ル10,13および肩ヒータ31等への通電制御を司る
制御ユニットが組み込まれた制御基板49が配設される
一方、前記肩部材7における反ヒンジ側(即ち、蓋体2
をロックするロック機構48が設けられている側)に
は、各種スイッチ類(例えば、炊飯スイッチ、予約スイ
ッチ、保温スイッチ等)および液晶表示部を備えた操作
パネル部50が設けられている。
【0034】該操作パネル部50には、図2に示すよう
に、炊飯スイッチ51、予約スイッチ52、通常保温と
低温保温(以下、つやつや保温という)とを選択できる
選択手段として作用する保温選択スイッチ53、取消ス
イッチ54、保温制御を行うか否かを設定する設定手段
として作用する保温オフスイッチ55、メニュースイッ
チ56、時刻合わせ用の時スイッチ57、時刻合わせ用
の分スイッチ58および液晶表示部59が設けられてい
る。
【0035】ついで、図3に示す電気回路図に基づい
て、本実施の形態にかかる電気炊飯器における電気的構
成を説明する。なお、図1および図2に示された各部に
対応する部分には同一の参照符号を付して示す。
【0036】商用交流電源60からの電力は、内鍋3の
異常加熱を検知して溶断する温度ヒューズ61および整
流回路62を経て炊飯用および保温用ワークコイル1
0,13に供給されることとなっている。符号63は平
滑コンデンサ、64,65は共振コンデンサである。
【0037】前記炊飯用および保温用ワークコイル1
0,13には、マイクロコンピュータユニット(以下、
マイコンと略称する)66からIGBTドライブ回路6
7,68を経た指令によりそれぞれON/OFF制御さ
れるパワートランジスタ69,70からの制御信号が与
えられることとなっている。
【0038】前記マイコン66は、所定のプログラムに
従ってパワートランジスタ69,70の制御を行い、こ
れによりワークコイル10,13、肩ヒータ31および
冷却ファン14および送風ファン41への通電制御を行
う。この通電制御は、前記センターセンサ8内に内蔵さ
れたサーミスタ71および室温センサー34から温度セ
ンサー検知回路72,73を経て出力される出力信号に
基づいて行なわれる。また、前記マイコン66は、液晶
表示部59の表示制御をも行う。
【0039】ついで、図4に示すフローチャートを参照
して、本実施の形態にかかる電気炊飯器における保温停
止制御を説明する。
【0040】ステップS1において炊飯工程が実行さ
れ、ステップS2において保温オフスイッチ55がON
操作されたか否かの判定がなされる。この保温オフスイ
ッチ55は、炊飯開始時においてメニュースイッチ56
によるメニュー選択時に操作される。
【0041】ステップS2において肯定判定された場合
には、ステップS3に進み、フラッグFが1とされて、
保温オフスイッチ55がON操作されたことをマイコン
66に記憶し、否定判定された場合には、ステップS4
に進み、フラッグFが0とされて、保温オフスイッチ5
5がON操作されなかったことをマイコン66に記憶す
る。
【0042】そして、ステップS5において炊飯工程が
終了したと判定されると、ステップS6に進み、前記フ
ラッグF=1となっているか否か(即ち、保温オフスイ
ッチ55がON操作されたか否か)の判定がなされる。
ここで、否定判定された場合(即ち、保温オフスイッチ
55がON操作されていなかったと判定された場合)に
は、ステップS14に進み、自動的に保温工程に移行する
が、肯定判定された場合(即ち、保温オフスイッチ55
がON操作されていたと判定された場合)には、ステッ
プS7において保温制御のための加熱手段(例えば、炊
飯用ワークコイル10および保温用ワークコイル13)
への通電が停止される。つまり、本実施の形態において
は、保温オフスイッチ55のON操作により、炊飯終了
後における保温工程への移行が禁止されるのである。
【0043】ついで、ステップS8において保温停止経
過時間(換言すれば、保温OFF時間)の計時が行わ
れ、ステップS9において保温停止経過時間(換言すれ
ば、保温OFF時間)が液晶表示部59に表示される。
つまり、保温工程への移行は禁止されているが、液晶表
示部59による各種表示は継続されており、炊飯器とし
ての機能は保持されているのである。
【0044】上記した保温停止により、ご飯の温度(換
言すれば、内鍋温度T)は降下するが、条件によっては
内鍋温度Tがご飯が腐敗し易い温度を保持する場合があ
る(例えば、図5の鎖線図示)。そこで、ステップS10
においてセンタセンサー8により検出された内鍋温度T
がマイコン66に入力され、ステップS11においてt1
タイマー(例えば、6時間タイマー)がスタートされ
る。
【0045】そして、ステップS12において時間t1
経過したと判定されても、ステップS13において内鍋温
度Tが予め設定された設定温度(即ち、ご飯が腐敗し易
い温度の下限)Ts0(例えば、35℃)より高いと判
定された場合には、ステップS14に進み、保温停止制御
を停止して、保温工程に移行させる。
【0046】上記制御における内鍋温度Tの経時変化
は、図5のタイムチャートに示す通りである。
【0047】上記したように、本実施の形態において
は、保温オフスイッチ55のON操作により、炊飯終了
後における保温工程への移行が禁止される(即ち、加熱
手段への通電が停止される)こととなっているため、無
駄な電力消費をなくすることができるとともに、ユーザ
の要求に応じた(例えば、家族の食事時間に合わせた)
保温停止制御が行えることとなる。
【0048】また、保温停止により内鍋温度Tが設定温
度Ts0(即ち、ご飯が腐敗し易い温度の下限)以上の
状態が所定時間(例えば、6時間)継続した場合には保
温制御を開始させるようにしているため、ご飯が腐敗し
易い温度で放置されることがなくなる。
【0049】ところで、保温工程において、内鍋3内の
ご飯は食する毎に減って行くが、従来の保温制御では、
保温用ワークコイル13をON/OFFさせる際に、ご
飯の量が減っていると、オーバーシュートが発生し、保
温電力量にロスが生じる。そこで、本実施の形態におい
ては、保温制御中においてご飯の量を判定し、該判定に
基づいて保温用ワークコイル13への印加W数を、図6
のフローチャートに示すように制御するようにしてい
る。
【0050】即ち、ステップS1において室温センサー
3により検出された室温Trが入力されると、ステップ
2において該室温Trに応じて設定された基本W数を
保温用ワークコイル13に印加する。ついで、ステップ
3において一定時間(例えば、10分間)における保
温用ワークコイル13のON/OFF回数を測定する。
該ON/OFF回数は、内鍋3内のご飯の量に対応して
いるところから、ON/OFF回数の測定値によりご飯
の残量判定が行えるので、ステップS4においてON/
OFF回数に基づいて印加W数が変更される。例えば、
ON/OFF回数が多くなれば、ご飯の量が減っている
ので、印加W数を小さく変更する。上記制御は、ステッ
プS5において保温制御が継続している判定されている
間行われる。このようにすると、内鍋3内のご飯の残量
に対応した印加W数(即ち、電力)での保温制御が行え
ることとなり、保温電力量に無駄のない、最適平均保温
電力による保温制御が行える。
【0051】第2の実施の形態(請求項1〜6に対応) 図7には、本願発明の第2の実施の形態にかかる電気炊
飯器における保温停止制御のフローチャートが示されて
いる。なお、本実施の形態にかかる電気炊飯器の機械的
構造および電気的構造は第1の実施の形態におけると同
様なので説明を省略する。
【0052】この場合、室温Trが高い時には、ご飯の
腐敗防止のために保温停止を禁止するようにしており、
以下にその制御の内容について説明する。
【0053】ステップS1において炊飯工程が実行さ
れ、ステップS2において保温オフスイッチ55がON
操作されたか否かの判定がなされる。この保温オフスイ
ッチ55は、炊飯開始時においてメニュースイッチ56
によるメニュー選択時に操作される。
【0054】ステップS2において肯定判定された場合
には、ステップS3に進み、フラッグFが1とされて、
保温オフスイッチ55がON操作されたことをマイコン
66に記憶し、否定判定された場合には、ステップS4
に進み、フラッグFが0とされて、保温オフスイッチ5
5がON操作されなかったことをマイコン66に記憶す
る。
【0055】そして、ステップS5において炊飯工程が
終了したと判定されると、ステップS6に進み、前記フ
ラッグF=1となっているか否か(即ち、保温オフスイ
ッチ55がON操作されたか否か)の判定がなされる。
ここで、否定判定された場合(即ち、保温オフスイッチ
55がON操作されていなかったと判定された場合)に
は、ステップS15に進み、自動的に保温工程に移行する
が、肯定判定された場合(即ち、保温オフスイッチ55
がON操作されていたと判定された場合)には、ステッ
プS7においてセンタセンサー8および室温センサー3
4により検出された内鍋温度Tおよび室温Trがマイコ
ン66に入力され、ステップS8において室温Trと予
め設定された設定室温Trsとの比較がなされる。該設
定室温Trsは、ご飯が腐敗し易い室温(例えば、35
℃)とされる。
【0056】ステップS8においてTr>Trsと判定
された場合(即ち、室温が腐敗し易い温度になっている
と判定された場合)には、保温停止が禁止されて、ステ
ップS15に進み、自動的に保温工程に移行するが、Tr
≦Trsと判定された場合(即ち、室温が腐敗しにくい
温度になっていると判定された場合)には、ステップS
9に進み、保温制御のための加熱手段(例えば、炊飯用
ワークコイル10および保温用ワークコイル13)への
通電が停止される。つまり、本実施の形態においては、
保温オフスイッチ55のON操作により保温停止モード
が設定された場合においても、炊飯終了後において室温
Trが設定室温Trsより低い場合に限り、保温工程へ
の移行が禁止されるのである。
【0057】ついで、ステップS10において保温停止経
過時間(換言すれば、保温OFF時間)の計時が行わ
れ、ステップS11において保温停止経過時間(換言すれ
ば、保温OFF時間)が液晶表示部59に表示される。
つまり、保温工程への移行は禁止されているが、液晶表
示部59による各種表示は継続されており、炊飯器とし
ての機能は保持されているのである。
【0058】上記した保温停止により、ご飯の温度(換
言すれば、内鍋温度T)は降下するが、条件によっては
内鍋温度Tがご飯が腐敗し易い温度を保持する場合があ
る(図5鎖線図示)。そこで、ステップS12においてt
1タイマー(例えば、6時間タイマー)がスタートされ
る。
【0059】そして、ステップS13において時間t1
経過したと判定されても、ステップS14において内鍋温
度Tが予め設定された設定温度(即ち、ご飯が腐敗し易
い温度の下限)Ts0(例えば、35℃)より高いと判
定された場合には、ステップS15に進み、保温停止制御
を停止して、保温工程に移行させる。
【0060】上記したように、本実施の形態において
は、保温オフスイッチ55のON操作により保温停止モ
ードが設定された場合であっても、炊飯終了後において
室温Trが設定室温Trs(例えば、35℃)より低い
場合に限り、保温工程への移行が禁止される(即ち、加
熱手段への通電が停止される)が、室温Trが設定室温
Trsより高い場合(即ち、ご飯が腐敗するおそれがあ
る場合)には、保温停止が禁止されることとなっている
ため、ご飯が腐敗し易い温度で放置されることがなくな
る。その他の作用効果は第1の実施の形態におけると同
様なので説明を省略する。
【0061】第3の実施の形態(請求項1〜4に対応) 図8には、本願発明の第3の実施の形態にかかる電気炊
飯器における保温停止制御のフローチャートが示されて
いる。なお、本実施の形態にかかる電気炊飯器の機械的
構造および電気的構造は第1の実施の形態におけると同
様なので説明を省略する。
【0062】この場合、保温停止後においてご飯を送風
ファン41による送風により強制冷却するようにしてお
り、以下にその制御の内容について説明する。
【0063】ステップS1において炊飯工程が実行さ
れ、ステップS2において保温オフスイッチ55がON
操作されたか否かの判定がなされる。この保温オフスイ
ッチ55は、炊飯開始時においてメニュースイッチ56
によるメニュー選択時に操作される。
【0064】ステップS2において肯定判定された場合
には、ステップS3に進み、フラッグFが1とされて、
保温オフスイッチ55がON操作されたことをマイコン
66に記憶し、否定判定された場合には、ステップS4
に進み、フラッグFが0とされて、保温オフスイッチ5
5がON操作されなかったことをマイコン66に記憶す
る。
【0065】そして、ステップS5において炊飯工程が
終了したと判定されると、ステップS6に進み、前記フ
ラッグF=1となっているか否か(即ち、保温オフスイ
ッチ55がON操作されたか否か)の判定がなされる。
ここで、否定判定された場合(即ち、保温オフスイッチ
55がON操作されていなかったと判定された場合)に
は、ステップS14に進み、自動的に保温工程に移行する
が、肯定判定された場合(即ち、保温オフスイッチ55
がON操作されていたと判定された場合)には、ステッ
プS7において保温制御のための加熱手段(例えば、炊
飯用ワークコイル10および保温用ワークコイル13)
への通電が停止される。つまり、本実施の形態において
は、保温オフスイッチ55のON操作により、炊飯終了
後における保温工程への移行が禁止されるのである。
【0066】同時に、ステップS8においてセンタセン
サー8および室温センサー34により検出された内鍋温
度Tおよび室温Trがマイコン66に入力され、ステッ
プS9において送風ファン41の運転が開始される。す
ると、送風ファン41からの送風は、内鍋3と保護枠6
との間の隙間Cに供給され、内鍋3を直接冷却する。従
って、内鍋3内のご飯は強制冷却されることとなる。
【0067】上記送風ファン41の運転は、ステップS
10においてT<Trと判定されるまで継続され、ステッ
プS10においてT≧Trと判定されると、ステップS11
において送風ファン41の運転が停止される。
【0068】ついで、ステップS12において保温停止経
過時間(換言すれば、保温OFF時間)の計時が行わ
れ、ステップS13において保温停止経過時間(換言すれ
ば、保温OFF時間)が液晶表示部59に表示される。
つまり、保温工程への移行は禁止されているが、液晶表
示部59による各種表示は継続されており、炊飯器とし
ての機能は保持されているのである。
【0069】上記したように、本実施の形態において
は、保温オフスイッチ55のON操作により、炊飯終了
後における保温工程への移行が禁止される(即ち、加熱
手段への通電が停止される)と、送風ファン41からの
送風によりご飯が室温Trまで強制冷却されることとな
り、ご飯の劣化を防止することができる。その他の作用
効果は第1の実施の形態におけると同様なので説明を省
略する。
【0070】第4の実施の形態(請求項1〜5に対応) 図9には、本願発明の第4の実施の形態にかかる電気炊
飯器における保温停止制御のフローチャートが示されて
いる。なお、本実施の形態にかかる電気炊飯器の機械的
構造および電気的構造は第1の実施の形態におけると同
様なので説明を省略する。
【0071】この場合、保温オフスイッチ55のOFF
操作時であっても、炊飯量Wが設定量Ws(例えば、3
合)より少ない時には、自動的に保温停止に移行するよ
うにしており、以下にその制御の内容について説明す
る。
【0072】ステップS1において炊飯工程が実行さ
れ、ステップS2において保温オフスイッチ55がON
操作されたか否かの判定がなされる。この保温オフスイ
ッチ55は、炊飯開始時においてメニュースイッチ56
によるメニュー選択時に操作される。
【0073】ステップS2において肯定判定された場合
には、ステップS3に進み、フラッグFが1とされて、
保温オフスイッチ55がON操作されたことをマイコン
66に記憶し、否定判定された場合には、ステップS4
に進み、フラッグFが0とされて、保温オフスイッチ5
5がON操作されなかったことをマイコン66に記憶す
る。
【0074】そして、ステップS5において炊飯工程が
終了したと判定されると、ステップS6に進み、前記フ
ラッグF=1となっているか否か(即ち、保温オフスイ
ッチ55がON操作されたか否か)の判定がなされる。
ここで、否定判定された場合(即ち、保温オフスイッチ
55がON操作されていなかったと判定された場合)に
は、ステップS15に進み、炊飯量Wが読み出され、ステ
ップS16において炊飯量Wと設定炊飯量Wsとの比較が
なされる。ここで、W≧Wsと判定された場合(即ち、
炊飯量が少量ではないと判定された場合)には、ステッ
プS14に進んで自動的に保温工程に移行する。
【0075】一方、ステップS6において肯定判定され
た場合(即ち、保温オフスイッチ55がON操作されて
いたと判定された場合)およびステップS16においてW
<Wsと判定された場合(即ち、炊飯量が少量と判定さ
れた場合)には、ステップS7に進み、保温制御のため
の加熱手段(例えば、炊飯用ワークコイル10および保
温用ワークコイル13)への通電が停止される。つま
り、本実施の形態においては、炊飯量Wが設定量Wsよ
り少ない場合には、自動的に保温停止に移行されるので
ある。
【0076】ついで、ステップS8において保温停止経
過時間(換言すれば、保温OFF時間)の計時が行わ
れ、ステップS9において保温停止経過時間(換言すれ
ば、保温OFF時間)が液晶表示部59に表示される。
つまり、保温工程への移行は禁止されているが、液晶表
示部59による各種表示は継続されており、炊飯器とし
ての機能は保持されているのである。
【0077】上記した保温停止により、ご飯の温度(換
言すれば、内鍋温度T)は降下するが、条件によっては
内鍋温度Tがご飯が腐敗し易い温度を保持する場合があ
る(図5鎖線図示)。そこで、ステップS10においてセ
ンタセンサー8により検出された内鍋温度Tがマイコン
66に入力され、ステップS11においてt1タイマー
(例えば、6時間タイマー)がスタートされる。
【0078】そして、ステップS12において時間t1
経過したと判定されても、ステップS13において内鍋温
度Tが予め設定された設定温度(即ち、ご飯が腐敗し易
い温度の下限)Ts0(例えば、35℃)より高いと判
定された場合には、ステップS14に進み、保温停止制御
を停止して、保温工程に移行させる。
【0079】上記したように、本実施の形態において
は、保温オフスイッチ55がON操作されなかった時で
あっても、炊飯量が少ない場合には、自動的に保温停止
に移行することとなっている。その他の作用効果は第1
の実施の形態におけると同様なので説明を省略する。
【0080】第5の実施の形態(請求項1〜5に対応) 図10および図11には、本願発明の第5の実施の形態
にかかる電気炊飯器における操作パネルおよび電気的構
造が示されている。
【0081】この場合、設定手段として、第1の実施の
形態における保温オフスイッチ55に代えて保温オフタ
イマースイッチ74が採用されている。つまり、保温オ
フタイマースイッチ74のON操作回数により、炊飯終
了後から所定時間(例えば、1〜3時間)経過した後に
保温停止に移行することとなっているのである。その他
の機械的構造および電気的構造は、第1の実施の形態に
おけると同様なので説明を省略する。
【0082】次いで、図12に示すフローチャートを参
照して、本実施の形態にかかる電気炊飯器における保温
停止制御について説明する。
【0083】ステップS1において保温オフタイマース
イッチ74が1回ON操作されたか否かが判定され、こ
こで否定判定された場合には、保温オフタイマースイッ
チ74による設定がなされなかったと判断し、ステップ
5に進んで炊飯工程が実行される。一方、ステップS1
において肯定判定された場合には、ステップS2におい
て保温オフタイマー74による設定がなされる。該設定
は、保温オフタイマースイッチ74の1回のON操作毎
に1時間を加算することにより行われる。この保温オフ
タイマースイッチ74は、炊飯開始時においてメニュー
スイッチ56によるメニュー選択時に操作される。
【0084】ついでステップS4において保温オフタイ
マー時間の表示が液晶表示部59に表示され、ステップ
5において炊飯工程が実行され、ステップS6において
炊飯が終了したと判定されるまで、上記制御が繰り返さ
れる。
【0085】ステップS6において炊飯が終了したと判
定されると、ステップS7に進み、自動的に保温工程に
移行され、ステップS8において保温オフタイマーの減
算が行われ、ステップS9において保温オフタイマー→
0となったと判定されると、ステップS10において保温
制御のための加熱手段(例えば、炊飯用ワークコイル1
0および保温用ワークコイル13)への通電が停止され
る。つまり、本実施の形態においては、炊飯終了後一旦
保温工程に移行した後、保温オフタイマースイッチ74
により設定された時間が経過した後に保温停止に移行す
ることとなっているのである。
【0086】ついで、ステップS11において保温停止経
過時間(換言すれば、保温OFF時間)の計時が行わ
れ、ステップS12において保温停止経過時間(換言すれ
ば、保温OFF時間)が液晶表示部59に表示される。
つまり、保温停止状態となっているが、液晶表示部59
による各種表示は継続されており、炊飯器としての機能
は保持されているのである。
【0087】上記した保温停止により、ご飯の温度(換
言すれば、内鍋温度T)は降下するが、条件によっては
内鍋温度Tがご飯が腐敗し易い温度を保持する場合があ
る(図5鎖線図示)。そこで、ステップS13においてセ
ンタセンサー8により検出された内鍋温度Tがマイコン
66に入力され、ステップS14においてt1タイマー
(例えば、6時間タイマー)がスタートされる。
【0088】そして、ステップS15において時間t1
経過したと判定されても、ステップS16において内鍋温
度Tが予め設定された設定温度(即ち、ご飯が腐敗し易
い温度の下限)Ts0(例えば、35℃)より高いと判
定された場合には、ステップS17に進み、保温停止制御
を停止して、保温工程に移行させる。
【0089】上記したように、本実施の形態において
は、炊飯終了後に一旦保温工程に移行した後、保温オフ
タイマースイッチ74により設定された時間が経過した
後に保温停止される(即ち、加熱手段への通電が停止さ
れる)こととなっているため、家族の食事時間にバラ付
きがあっても、タイマー作動中であれば、暖かいご飯を
食することができるのである。また、設定時間経過後に
は、保温停止に移行するため、無駄な電力消費をなくす
ることができる。その他の作用効果は第1の実施の形態
におけると同様なので説明を省略する。
【0090】第6の実施の形態(請求項1〜6に対応) 図13には、本願発明の第6の実施の形態にかかる電気
炊飯器における保温停止制御のフローチャートが示され
ている。なお、本実施の形態にかかる電気炊飯器の機械
的構造および電気的構造は第1および第5の実施の形態
におけると同様なので説明を省略する。
【0091】この場合、室温Trが高い時には、ご飯の
腐敗防止のために保温停止を禁止するようにしており、
以下にその制御の内容について説明する。
【0092】ステップS1において保温オフタイマース
イッチ74が1回ON操作されたか否かが判定され、こ
こで否定判定された場合には、保温オフタイマースイッ
チ74による設定がなされなかったと判断し、ステップ
5に進んで炊飯工程が実行される。一方、ステップS1
において肯定判定された場合には、ステップS2におい
て保温オフタイマー74による設定がなされる。該設定
は、保温オフタイマースイッチ74の1回のON操作毎
に1時間を加算することにより行われる。この保温オフ
タイマースイッチ74は、炊飯開始時においてメニュー
スイッチ56によるメニュー選択時に操作される。
【0093】ついでステップS4において保温オフタイ
マー時間の表示が液晶表示部59に表示され、ステップ
5において炊飯工程が実行され、ステップS6において
炊飯が終了したと判定されるまで、上記制御が繰り返さ
れる。
【0094】ステップS6において炊飯が終了したと判
定されると、ステップS7に進み、自動的に保温工程に
移行され、ステップS8において保温オフタイマーの減
算が行われ、ステップS9において保温オフタイマー→
0となったと判定されると、ステップS10においてセン
タセンサー8および室温センサー34により検出された
内鍋温度Tおよび室温Trがマイコン66に入力され、
ステップS11において室温Trと予め設定された設定室
温Trsとの比較がなされる。該設定室温Trsは、ご
飯が腐敗し易い室温(例えば、35℃)とされる。
【0095】ステップS11においてTr>Trsと判定
された場合(即ち、室温が腐敗し易い温度になっている
と判定された場合)には、保温停止が禁止されて、ステ
ップS18に進み、自動的に保温工程に移行するが、Tr
≦Trsと判定された場合(即ち、室温が腐敗しにくい
温度になっていると判定された場合)には、ステップS
12に進み、保温制御のための加熱手段(例えば、炊飯用
ワークコイル10および保温用ワークコイル13)への
通電が停止される。つまり、本実施の形態においては、
炊飯終了後において保温オフタイマースイッチ74によ
り設定された時間が経過した後においても、室温Trが
設定室温Trsより低い場合に限り、保温工程への移行
が禁止されるのである。
【0096】ついで、ステップS13において保温停止経
過時間(換言すれば、保温OFF時間)の計時が行わ
れ、ステップS14において保温停止経過時間(換言すれ
ば、保温OFF時間)が液晶表示部59に表示される。
つまり、保温工程への移行は禁止されているが、液晶表
示部59による各種表示は継続されており、炊飯器とし
ての機能は保持されているのである。
【0097】上記した保温停止により、ご飯の温度(換
言すれば、内鍋温度T)は降下するが、条件によっては
内鍋温度Tがご飯が腐敗し易い温度を保持する場合があ
る(図5鎖線図示)。そこで、ステップS15においてt
1タイマー(例えば、6時間タイマー)がスタートされ
る。
【0098】そして、ステップS16において時間t1
経過したと判定されても、ステップS17において内鍋温
度Tが予め設定された設定温度(即ち、ご飯が腐敗し易
い温度の下限)Ts0(例えば、35℃)より高いと判
定された場合には、ステップS18に進み、保温停止制御
を停止して、保温工程に移行させる。
【0099】上記したように、本実施の形態において
は、炊飯終了後において保温オフタイマースイッチ74
により設定された時間が経過した後においても、室温T
rが設定室温Trsより低い場合に限り、保温工程への
移行が禁止される(即ち、加熱手段への通電が停止され
る)が、室温Trが設定室温Trsより高い場合(即
ち、ご飯が腐敗するおそれがある場合)には、保温停止
が禁止されることとなっているため、ご飯の腐敗を回避
することができる。その他の作用効果は第1の実施の形
態におけると同様なので説明を省略する。
【0100】上記第5および第6の実施の形態において
は、炊飯終了後に保温オフタイマースイッチ74により
設定された時間が経過した後に保温停止に移行すること
となっているが、炊飯終了後に自動的に低温保温制御に
移行させ、低温保温制御が所定時間継続した後に保温停
止制御に移行させるようにしてもよい。この場合、設定
手段は、保温選択スイッチ53となる。
【0101】なお、上記各実施の形態においては、加熱
手段として炊飯用ワークコイルおよび保温用ワークコイ
ルを用いているが、熱盤式の電気ヒータを用いてもよ
い。
【0102】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、内部に内鍋を
収納し得るように構成された炊飯器本体と、該炊飯器本
体の開口を開閉自在に覆蓋する蓋体と、前記内鍋を加熱
する加熱手段とを備え、該加熱手段への通電制御により
炊飯から保温に至る工程を実行するように構成された電
気炊飯器において、保温制御を行うか否かを設定する設
定手段と、該設定手段により保温を行わないと設定され
た場合において炊飯終了後あるいは炊飯終了後から所定
時間経過した後に前記加熱手段への通電を停止させる保
温停止手段とを付設して、ユーザの設定により、炊飯終
了後あるいは炊飯終了後から所定時間経過した後には加
熱手段に対する通電が停止されるようにしたので、無駄
な電力消費をなくすることができるとともに、ユーザの
要求に応じた(例えば、家族の食事時間に合わせた)保
温停止制御が行えるという効果がある。
【0103】請求項2の発明におけるように、前記設定
手段による設定を、炊飯開始時におけるメニュー選択時
に行うようにした場合、メニュー選択と同時に保温を行
うか行わないかを設定できることとなり、ユーザの要求
に対応することができる。
【0104】請求項3の発明におけるように、前記保温
停止手段により前記加熱手段への通電が停止されている
場合においても、時計表示等を行う液晶表示部による表
示を継続することとした場合、保温停止中においても液
晶表示部による必要事項の表示が行えることとなり、便
利である。
【0105】請求項4の発明におけるように、前記保温
停止手段により前記加熱手段への通電が停止されている
場合においても、液晶表示部による表示を継続し、加熱
手段への通電停止後の経過時間を表示するようにした場
合、保温停止中に保温停止経過時間を確認することがで
きることとなり、経過時間に対応した対処(例えば、保
温停止を終了させたり、保温を再開させたりすること)
ができる。
【0106】請求項5の発明におけるように、前記保温
停止手段により前記加熱手段への通電が停止された後に
おいて、前記内鍋の温度が設定温度以上の状態が所定時
間継続した場合には保温制御を開始させる保温開始手段
を付設した場合、内鍋温度がご飯が腐敗し易い温度で所
定時間継続すると、保温制御が開始されることとなり、
ご飯が腐敗し易い温度での保温状態を回避することがで
きる。
【0107】請求項6の発明におけるように、前記設定
手段により保温を行わないと設定された場合であって
も、室温が設定温度以上のときには前記保温停止手段の
作動を禁止する禁止手段を付設した場合、室温が高く
て、保温停止するとご飯が腐敗するおそれが生ずるとき
には、保温停止が実行されないこととなり、ご飯が腐敗
し易い温度での保温状態を回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の第1の実施の形態にかかる電気炊飯
器の縦断面図である。
【図2】本願発明の第1の実施の形態にかかる電気炊飯
器における操作パネルの拡大正面図である。
【図3】本願発明の第1の実施の形態にかかる電気炊飯
器における電気的構造を示す結線図である。
【図4】本願発明の第1の実施の形態にかかる電気炊飯
器における保温停止制御の内容を示すフローチャートで
ある。
【図5】本願発明の第1の実施の形態にかかる電気炊飯
器における保温停止制御での内鍋温度の経時変化を示す
タイムチャートである。
【図6】本願発明の第1の実施の形態にかかる電気炊飯
器における保温制御の内容を示すフローチャートであ
る。
【図7】本願発明の第2の実施の形態にかかる電気炊飯
器における保温停止制御の内容を示すフローチャートで
ある。
【図8】本願発明の第3の実施の形態にかかる電気炊飯
器における保温停止制御の内容を示すフローチャートで
ある。
【図9】本願発明の第4の実施の形態にかかる電気炊飯
器における保温停止制御の内容を示すフローチャートで
ある。
【図10】本願発明の第5の実施の形態にかかる電気炊
飯器における操作パネルの拡大正面図である。
【図11】本願発明の第5の実施の形態にかかる電気炊
飯器における電気的構造を示す結線図である。
【図12】本願発明の第5の実施の形態にかかる電気炊
飯器における保温停止制御の内容を示すフローチャート
である。
【図13】本願発明の第6の実施の形態にかかる電気炊
飯器における保温停止制御の内容を示すフローチャート
である。
【符号の説明】
1は炊飯器本体、2は蓋体、3は内鍋、8は温度検出手
段(センタセンサー)、10は加熱手段(炊飯用ワーク
コイル)、13は加熱手段(保温用ワークコイル)、3
4は室温センサー、41は送風ファン、50は操作パネ
ル、53は保温選択スイッチ、55は設定手段(保温オ
フスイッチ)、59は液晶表示部、66はマイクロコン
ピュータユニット、74は設定手段(保温オフタイマー
スイッチ)。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に内鍋を収納し得るように構成され
    た炊飯器本体と、該炊飯器本体の開口を開閉自在に覆蓋
    する蓋体と、前記内鍋を加熱する加熱手段とを備え、該
    加熱手段への通電制御により炊飯から保温に至る工程を
    実行するように構成された電気炊飯器であって、保温制
    御を行うか否かを設定する設定手段と、該設定手段によ
    り保温を行わないと設定された場合において炊飯終了後
    あるいは炊飯終了後から所定時間経過した後に前記加熱
    手段への通電を停止させる保温停止手段とを付設したこ
    とを特徴とする電気炊飯器。
  2. 【請求項2】 前記設定手段による設定は、炊飯開始時
    におけるメニュー選択時に行われることを特徴とする前
    記請求項1記載の電気炊飯器。
  3. 【請求項3】 前記保温停止手段により前記加熱手段へ
    の通電が停止されている場合においても、時計表示等を
    行う液晶表示部による表示を継続することとされている
    ことを特徴とする前記請求項1および請求項2のいずれ
    か一項記載の電気炊飯器。
  4. 【請求項4】 前記保温停止手段により前記加熱手段へ
    の通電が停止されている場合においても、液晶表示部に
    よる表示を継続し、加熱手段への通電停止後の経過時間
    を表示することを特徴とする前記請求項1および請求項
    2のいずれか一項記載の電気炊飯器。
  5. 【請求項5】 前記保温停止手段により前記加熱手段へ
    の通電が停止された後において、前記内鍋の温度が設定
    温度以上の状態が所定時間継続した場合には保温制御を
    開始させる保温開始手段を付設したことを特徴とする前
    記請求項1ないし請求項4のいずれか一項記載の電気炊
    飯器。
  6. 【請求項6】 前記設定手段により保温を行わないと設
    定された場合であっても、室温が設定温度以上のときに
    は前記保温停止手段の作動を禁止する禁止手段を付設し
    たことを特徴とする前記請求項1ないし請求項5のいず
    れか一項記載の電気炊飯器。
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