JP2001231509A - 植物成分入り茹で卵 - Google Patents

植物成分入り茹で卵

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JP2001231509A
JP2001231509A JP2000105704A JP2000105704A JP2001231509A JP 2001231509 A JP2001231509 A JP 2001231509A JP 2000105704 A JP2000105704 A JP 2000105704A JP 2000105704 A JP2000105704 A JP 2000105704A JP 2001231509 A JP2001231509 A JP 2001231509A
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egg
plant
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eggs
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Tomoko Shimizu
智子 清水
Midori Wada
緑 和田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 植物成分と塩分を浸透させ日持ちの向上、商
品価値の向上をなした茹で卵。 【解決手段】 食塩と熊笹やハーブ等の有用植物の成分
を含んだ溶液に卵を入れて加熱して茹で卵とし、そのま
ま卵を漬け込んで置き、塩味と植物成分を浸透させ、卵
の表面に前記溶液を残した状態で有用植物を貼付け包装
してなる茹で卵である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、植物成分と塩味を
浸透させた茹で卵に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来卵を茹でて加工卵としているもの
は、塩味を浸透させる方法として食塩水に生卵を漬け込
み、浸透圧で卵内部に塩分を入れた後に卵を取り出して
茹でて加工する事や、茹でた卵の殻を剥いて、調味液に
漬け込んだり、煮込んだりして味付け加工する方法等が
ある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の茹で卵の加工方
法はその殆どが味付けを目的とするものである。現在、
茹で卵は高級感はなく、単に味を付加するだけでは商品
価値としては乏しいものであると共に、品質保持におい
て、様々な薬品で処理することによる安全性の問題や処
理工程の費用の経済的問題や、卵そのものの外観から訴
える手段に欠いた所があったりで、茹で卵の商品価値は
低いものであった。一方、食習慣として、茹で卵を利用
する場面は多く、携帯し易いとか、低価格であるが栄養
豊かであるとか、市場価値は高いものであることから本
発明は、現代の消費者ニーズである健康指向に則したも
のとし、視覚的にもその価値を確認でき、大量生産も容
易で、保存性も非常によくなり安全性の高い経時変化の
少ない茹で卵の加工方法を提供し、商品価値の向上を図
るものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】成分や香等、食品に利用
することにおいて有用な植物と、5重量%以上の食塩を
入れた食塩水と生卵とを一体として加熱し茹で卵とする
手段と、該卵をそのまま浸漬した状態で沸点に達した
後、温度を低下させる手段と、前記茹で液が卵の表面を
包囲した状態で卵の外側に前記有用植物を貼付し密封包
装してなる手段よりなるものであ。包装資材は内部が透
視可能なフィルムが好ましい。上記手段は、その製造工
程において順序の変化が可能である。一つの方法は、有
用植物と、5重量%以上の食塩水と卵を加熱して沸点に
達した後加熱を停止し、そのまま温度の低下をなし、塩
味と植物成分とを浸透させ、最後に卵の外側に前記溶液
で包囲した状態で有用植物を貼付し、密封包装する方
法。他の方法として、生卵と有用植物と5重量%以上の
食塩水を袋で包み、次に袋のまま加熱し、沸点に達した
後、温度を低下させ、塩味と植物成分を浸透させる方法
がある。前記有用な植物として熊笹の葉を使用する方法
がある。製法は上記二方法に準じるものであるが、茹で
卵にした後、塩水で濡れた状態の茹で卵を熊笹の葉で包
み、外から内部が見える状態で包装して加工するもの
で、熊笹の葉は、塩水に入れることにより緑色の葉の色
の保持をなす。次に前記有用植物として、ジャスミン、
ラベンダー、ローズ、カモミール、ミント、リンデン、
紫蘇、等の成分や香が食品として有効な花や葉のハーブ
を一種以上を選択的に使用することができ、製法は上記
二方法に準じ、夫々のハーブを入れた塩水で茹でた卵を
茹で液で包囲し、卵の外側に夫々のハーブを程よく配置
して包装した状態とする。
【0005】
【作用】卵を加工して茹で卵とし商品にした場合、商品
の特徴として直ぐに食すことばかりでなく、旅行に持参
したり、保存食的に、食すまでの時間経過があったりす
る場合が多く、腐敗や、病原菌の増加による食中毒など
の危険性が問題となる。従来の一般の殻付き茹で卵と殻
剥き茹で卵の細菌数の温度と時間との関係については以
下のようなデータがある。(今井忠平著 食品化学新聞
社出版 「鶏卵の知識」)
【0006】
【表1】
【0007】この場合の茹で卵は、殻付きの物は表面に
何もコーティング等を施していないもの、殻を剥いた物
はポリエチレンの袋に入れた状態である。上記の表に示
すように、室温(9月)保存においては、1日以降急激
に細菌数の上昇が見られ、卵そのままでは、商品にする
ことは保存状況に制約がある。又、容器や袋に入れてか
ら加熱加工したら、完全に無菌を保つ事ができるかと言
えば、例えば、プラスチック容器に詰められた状態で7
2度C30分加熱の半熟卵では、6日後には25度Cで
24%は細菌が繁殖してしまう結果というデータがあ
る。(前述文献と同じ)
【0008】茹で卵における他の問題に、黄身の周囲の
加熱による変化がある。茹で卵の殻を剥ぐと、卵黄の表
面が暗緑色を呈していることがある。これは卵白蛋白質
中の硫黄分(0.195%)と、卵黄中の鉄分(0.0
11%)が反応して硫化鉄を生じるためである。また、
卵白中の硫黄はPHが高く又アルカリ側にあるため卵黄
中にある硫黄分より遊離しやすく、加熱温度が高く加熱
時間が長い程起こりやすい。これを防ぐには、茹でた卵
を直ぐ冷却し発生した硫化水素を卵黄の方へ移行しない
ようにすることや、新鮮な卵で、PHが高くなっていな
いものを使用するとか、卵殻の表面を植物油、シリコン
オイル、パラフィン、あるいは澱粉質等でコーティング
し、卵白中の炭酸ガスの逸散を防ぎ、PHの上昇を抑え
る等の方法がある。コーティングした卵は、卵白の経時
変化も少なく、白さを保つ効果がある。
【0009】次に、これらの事柄と、本発明の作用点と
の関わりについて述べる。本発明において、先ず、5重
量%以上の塩水に漬け込んで茹で、且つその茹で液で包
まれた状態で空気を遮断することが一つのポイントであ
る。塩と細菌数との関係を次に示す(天野幹夫、小石川
仁治共著、光生館出版「応用微生物学」。
【0010】
【表2】
【0011】この表で示すように、5%濃度以上の食塩
水中においては細菌の増加は抑えられ、食品の保存状況
は良くなる。その時に空気を遮断してあればなお保存日
数は延び、さらに包装した状態で加熱と味付けを行えば
安全性の向上は極めて良好となる。
【0012】さらに、本発明では、卵の表面に植物の葉
や花を貼り、塩水と共に包装することを行い、植物の有
効成分を付加することで茹で卵の商品価値を高めるもの
である。例えば、熊笹の葉は、昔から食品の保存のため
に使われてきた。熊笹には各種の細菌に対して静菌作用
が認められている。以下熊笹の細菌に対する静菌活性に
ついてのデータを示す。
【0013】
【表3】
【0014】熊笹には、上記のような作用があるばかり
でなく、香も良く、葉の緑色も視覚的に有効で、食欲を
そそるものである。
【0015】他の有用植物としては、各種ハーブの利用
ができる。アロマテラピー等として、その有効性は認め
られている。精神安定効果や精神活性効果、血流の改善
などの生理作用ばかりでなく、きれいな花は、見た目に
も良く、香があればさらに好ましく、食欲をそそるもの
である。
【0016】保存性や、成分的な事の他に製造工程の作
用点として、加熱方法と、味や、植物成分の浸透方法に
特徴がある。前述した茹で卵の卵黄の表面の黒ずみに関
し、本発明の製法ではその現象が起きにくく、保存過程
においても変化が極めて少ない。その理由は、加熱方法
にある。塩水中に卵を入れ、加熱して沸点に達したら加
熱を停止し、徐々に温度の低下をはかり、蛋白凝固に必
要な限界点で最小限の加熱時間の設定をすることで、硫
化鉄をつくる反応が抑えられ黒ずみのないきれいな黄身
の色を保つことが出来る。さらに、包装することによっ
て、空気と遮断した状態であるから、時間の経過と共に
植物エキスの色が卵白の表面に着色され、卵白内の色は
変化も少なく卵全体の色合いは美しく保たれる。又、加
熱後、温度が下がる時点で、塩分や植物成分が卵の周囲
を包囲しているから、自然に味や植物の有効成分が浸透
する。前述のような成分的な作用に加え、本発明は、利
便性から見ても、袋入りの個装となっているから持ち歩
きに便利で、割れにくく、所望の場所で手軽に利用でき
るものである。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の実施例を、製法の相違す
る方法と、主な有用植物を例にとって説明する。 実施例 植物として熊笹を使用した場合を例にとって説明する。
熊笹は、採取した葉を洗浄し乾燥保存したものが成分抽
出に適する。抽出効率を高めるには乾燥熊笹を一旦水に
浸漬した後加熱抽出することが良い。塩水内抽出では効
率はやや低下するが、本発明は、塩水と、熊笹と、卵の
3物質を袋の中に入れた状態で時間的経過が長くなるこ
とから、本来の効果が得られる。抽出成分の強化をする
場合は、塩水にあらかじめこしらえた抽出液を添加する
事ができる。5重量%の塩水に熊笹の葉を入れた状態
で、生卵を入れ、加熱して沸点に達した後、加熱を停止
し、そのままの状態を保ち茹で卵をつくる。温度が徐々
に低下する過程で塩味と熊笹の有効成分が卵の中に浸透
する。最後に茹でた卵を茹で液で覆われた状態で卵の外
側に熊笹を貼り袋詰めする。最後の工程で、袋詰めにす
る場合は、卵の殻を剥いて入れることも出来、そのよう
にすれば、より食べやすくなる。以上の方法によれば、
熊笹は常に塩水に接している事と、空気から遮断されて
いることから、葉の色は長い間変化せずみずみずしい色
が保たれる。茹で液は、袋に直接入れた状態の方法の
他、不織布に茹で液を含ませて卵を包む方法とすること
も可能である。このようにすれば、食べる際、水がこぼ
れたりすることを防ぐことができる。 実施例 素材を袋詰めにする工程を最初にする場合は、袋に入れ
た状態で加熱するため卵を製造工程の途中で移動させる
手間が要らない。 実施例 各種ハーブを使用する場合は、前記熊笹使用の場合と手
順は同様である。「元気卵」、「くつろぎ卵」、「ウキ
ウキ卵」など、ハーブの効能により卵の利用目的に変化
をつけることが出来、商品形態のバリエーションが拡が
り商品価値が向上する。
【0018】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明
は、素材が豊富で大変安価なために、従来、高級感に乏
しかった卵を、味付けや特徴的な植物効果を利用し、植
物の有効成分の付加手段や、卵に添えて視覚に訴える手
段により卵に付加価値を付けた個別包装であるから、安
全で且つ健康指向を満たし、手軽に、どこでも利用でき
るものとなり、商品価値が大幅に向上するものである。
又、塩と、空気の遮断による抗菌効果や熊笹やハーブの
特殊な作用で、薬品等は使用することなく品質の保持が
良好となり、流通産業にも乗せやすく大幅利益の見込ま
れる商品と成り得る等の効果のある植物成分入り茹で卵
である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 食塩を5重量%以上溶解した溶液に、食
    品に利用することにおいて有用な植物と生卵とを入れ加
    熱する手段と、前記溶液に卵を浸漬したままの状態で沸
    点に達し、卵蛋白を熱凝固させつつ溶液の温度を低下さ
    せる手段と、前記溶液で茹で卵表面を包囲した状態で且
    つ、前記茹で卵の外側に、有用植物を貼付して密封包装
    する手段よりなることを特徴とする植物成分入り茹で
    卵。
  2. 【請求項2】 前記有用植物が熊笹の葉であることを特
    徴とする請求項1記載の植物成分入り茹で卵。
  3. 【請求項3】 前記有用植物が、ジャスミン、ラベンダ
    ー、ローズ、カモミール、ミント、リンデン、紫蘇、等
    のハーブの1種以上を選択的に使用することを特徴とす
    る請求項1記載の植物成分入り茹で卵。
JP2000105704A 2000-02-21 2000-02-21 植物成分入り茹で卵 Pending JP2001231509A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103535679A (zh) * 2013-10-12 2014-01-29 刘和勇 一种金桔味咸蛋腌制调料包
CN104351839A (zh) * 2014-11-05 2015-02-18 湖南省农产品加工研究所 利用玫瑰花渣制备咸蛋的方法

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