JP2001228325A - 赤外フィルター - Google Patents

赤外フィルター

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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 反射帯域の長波長側または短波長側で反射の
落ち込み(リップル)を減少させ、必要とする波長域全体
で一様な反射率が得られる赤外フィルターを提供する。 【解決手段】 赤外域光学用基板の表面及び裏面に形成
された赤外フィルターであって、膜構成として [(0.5M)H(0.5M)]n^ または [(0.5H)M(0.5H)]n^ という一つの周期層を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、赤外域での光学
薄膜である、赤外フィルター等に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の赤外域用光学薄膜では、例えば特
開平8−334603号公報のように、反射したい帯域
を網羅するよう表面または裏面または両面に [(M/2)H(M/2)]n^ または [(H/2)M(H/2)]n^ (但し、Hは高屈折率物質、Mは中間屈折率物質、n^
はn回繰り返し積層したことを表す。)の周期層を中心
波長をずらして積層していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような赤
外フィルターでは、透過率はほぼ設計通りとなるが、反
射率は反射帯域の長波長側または短波長側で反射の落ち
込み(リップル)が発生し、必要とする波長全体で一様
な反射率が得られなかった。
【0004】ここで、反射帯域の長波長側または短波長
側で反射の落ち込み(リップル)を減少させ、必要とする
波長全体で一様な反射率が得られように、膜材料につい
て考察する。
【0005】阻止帯の幅Δλは、光学薄膜1/4λで積
層した場合、以下の式で求めることができる。
【0006】Δλ/λ=(4/π)SIN-1[(nH−n
L)/(nH+nL)] また、2〜15ミクロン域で使用できる膜材料は、その
材料の持つ光の吸収のため限られたものとなる。さら
に、耐久性まで考慮すると表1のような物質しか使用で
きない。
【0007】
【表1】
【0008】上記式によると、阻止帯の幅Δλを広く取
れる組み合わせはGeとYF3である。しかしながら、
この組み合わせは膜の耐久性の点で問題となる。
【0009】この発明は、反射帯域の長波長側または短
波長側で反射の落ち込み(リップル)を減少させ、必要と
する波長域全体で一様な反射率が得られる赤外フィルタ
ーを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明の請求項1は、赤外域光学用基板の表面及
び裏面に形成された赤外フィルターであって、膜構成と
して [(0.5M)H(0.5M)]n^ または [(0.5H)M(0.5H)]n^ という一つの周期層を有することを特徴とする。
【0011】この発明の請求項2は、請求項1に記載の
赤外フィルターであって、HはGe、MはZnSである
ことを特徴とする。
【0012】この発明の請求項3は、赤外域光学用基板
の表面及び裏面に形成された赤外フィルターであって、
膜構成として [(0.5−m)L mM H mM(0.5−m)L)]
n^ または [(0.5−m)H mM L mH(0.5−m)H)]
n^ という一つの周期層を有することを特徴とする。
【0013】この発明の請求項4は、請求項3に記載の
赤外フィルターであって、HはGe、MはZnS、Lは
YF3であることを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、この発明に係る赤外フィル
ターについて、具体的な実施例に基づき、詳細に説明す
る。
【0015】(実施例1)Ge基板の一面(表面でも裏面
でもよい。)に表2の通り積層する。この実施例1にお
いては、設計中心波長はλ0=4.0μmである。
【0016】
【表2】
【0017】この反射率特性及透過率特性を図1に示
す。図1から分かるように、3.0μmから5.0μm
までの短波長側の反射率を向上させることができる。
【0018】(実施例2)Ge基板の一面(例えば表面)
に表3の通り積層する。この場合、設計中心波長はλ0
=3.6μmである。
【0019】また、Ge基板の一面(例えば裏面)に表
4の通り積層する。この場合、設計中心波長はλ0
4.68μmである。
【0020】
【表3】
【0021】この反射率特性及透過率特性を図2に示
す。図2から分かるように、3.0μmから5.0μm
までの短波長側の反射率を向上させることができる。
【0022】(比較例1)Ge基板の一面(表面でも裏
面でもよい。)に表2の通り積層する。設計中心波長は
λ0=4.0μmである。
【0023】
【表4】
【0024】この比較例1の赤外フィルターの透過率特
性・反射率特性透を図6に示す。
【0025】図6から分かるように、高反射帯域は3.
4μmから4.7μmと所望の帯域より狭くなってい
る。また、図7には、図6で示した反射率特性を3.0
μmから5.0μmまでの短波長域を拡大して示してい
る。
【0026】(比較例2)Ge基板の一面(表面でも裏
面でもよい。)に表2の通り積層する。設計中心波長は
λ0=4.0μmである。
【0027】
【表5】
【0028】この比較例2の赤外フィルターの反射率特
性及透過率特性を図8に示している。図8には、Ge蒸
着物質の吸収係数を考慮していない場合の特性、図9に
は、Ge蒸着物質の吸収係数を考慮した場合の特性を示
している。
【0029】図8から分かるように、Ge蒸着物質の吸
収係数を考慮していない場合には、3.0μmから5.
0μmの短波長域でリップルは発生していない。しか
し、図9から分かるように、Ge蒸着物質の吸収係数を
考慮すると、3.0μmから5.0μmの短波長域でリ
ップルが発生していることが分かる。図10には、図9
で示した反射率特性を3.0μmから5.0μmまでの
短波長域を拡大して示している。
【0030】(実施例3)ZnSe基板の一面(例えば表
面)に表3の通り積層する。設計中心波長はλ0=4.
2μmである。
【0031】
【表6】
【0032】実施例3赤外フィルターの反射率特性及透
過率特性を図3に示す。図3から分かるように、3.0
μmから5.0μmまでの短波長側の反射率を向上させ
ることができる。
【0033】(実施例4)ZnSe基板の一面R1(例え
ば表面)に表3の通り積層する。設計中心波長はλ0
3.6μmである。
【0034】また、ZnSe基板の他面(例えば裏面)
に表3の通り積層する。設計中心波長はλ0=4.68
μmである。
【0035】
【表7】
【0036】実施例4の反射率特性及透過率特性を図4
に示す。図4から分かるように、3.0μmから5.0
μmまでの短波長側の反射率を向上させることができ
る。
【0037】(実施例5)Ge基板の一面(例えば表面)
に表3の通り積層する。この場合、設計中心波長はλ0
=3.6μmである。
【0038】
【表8】
【0039】実施例5の反射率特性及透過率特性を図5
に示す。図5から分かるように、3.0μmから5.0
μmまでの短波長側の反射率を向上させることができ
る。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、本願発明の赤外フ
ィルターによれば、反射帯域の長波長側または短波長側
で反射の落ち込み(リップル)を減少させ、必要とする
波長全域で一様な反射率を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1の赤外フィルターを有する
Ge基板の赤外線反射率特性及透過率特性を示し、
(a)は透過率特性、(b)は反射率特性を示す図であ
る。
【図2】この発明の実施例2の赤外フィルターを有する
Ge基板の赤外線反射率特性及透過率特性を示し、
(a)は透過率特性、(b)は反射率特性を示す図であ
る。
【図3】この発明の実施例3の赤外フィルターを有する
ZnSe基板の赤外線反射率特性及透過率特性を示し、
(a)は透過率特性、(b)は反射率特性を示す図であ
る。
【図4】この発明の実施例4の赤外フィルターを有する
ZnSe基板の赤外線反射率特性及透過率特性を示し、
(a)は透過率特性、(b)は反射率特性を示す図であ
る。
【図5】この発明の実施例5の赤外フィルターを有する
Ge基板の赤外線反射率特性及透過率特性を示し、
(a)は透過率特性、(b)は反射率特性を示す図であ
る。
【図6】比較例1の赤外フィルターを有するGe基板の
赤外線反射率特性及透過率特性を示し、(a)は透過率
特性、(b)は反射率特性を示す図である。
【図7】図6で示した反射率特性を3.0μmから5.
0μmまでの短波長域を拡大して示した図である。
【図8】比較例2の赤外フィルターを有するGe基板の
該Ge蒸着物質の吸収係数を考慮していない場合の赤外
線反射率特性及透過率特性を示し、(a)は透過率特
性、(b)は反射率特性を示す図である。
【図9】比較例2の赤外フィルターを有するGe基板の
該Ge蒸着物質の吸収係数を考慮した場合の赤外線反射
率特性を示す図である。
【図10】図9で示した反射率特性を3.0μmから
5.0μmまでの短波長域を拡大して示した図である。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】赤外域光学用基板の表面及び裏面に形成さ
    れた赤外フィルターであって、 膜構成として [(0.5M)H(0.5M)]n^ または [(0.5H)M(0.5H)]n^ という一つの周期層を有することを特徴とする赤外フィ
    ルター。(但し、Hは高屈折率物質、Mは中間屈折率物
    質の光学膜厚λ/4層(λは基準波長)を表す。n^は
    n回繰り返し積層したことを表す。)
  2. 【請求項2】HはGe、MはZnSであることを特徴と
    する請求項1に記載の赤外フィルター。
  3. 【請求項3】赤外域光学用基板の表面及び裏面に形成さ
    れた赤外フィルターであって、膜構成として [(0.5−m)L mM H mM(0.5−m)L)]
    n^ または [(0.5−m)H mM L mH(0.5−m)H)]
    n^ という一つの周期層を有することを特徴とする赤外フィ
    ルター。(但し、Hは高屈折率物質、Mは中間屈折率物
    質、Lは低屈折物質の光学膜厚λ/4層(λは基準波
    長)を表す。n^はn回繰り返し積層したこと、m=
    0.01〜0.4であることを表す。))
  4. 【請求項4】HはGe、MはZnS、LはYF3である
    ことを特徴とする請求項3に記載の赤外フィルター。
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