JP2001226569A - ポリエステル樹脂組成物、それから成るシ−ト状物、中空成形体および延伸フイルム - Google Patents

ポリエステル樹脂組成物、それから成るシ−ト状物、中空成形体および延伸フイルム

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JP2001226569A
JP2001226569A JP2000035416A JP2000035416A JP2001226569A JP 2001226569 A JP2001226569 A JP 2001226569A JP 2000035416 A JP2000035416 A JP 2000035416A JP 2000035416 A JP2000035416 A JP 2000035416A JP 2001226569 A JP2001226569 A JP 2001226569A
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polyester
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polyester resin
ppm
resin
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English (en)
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Atsushi Hara
厚 原
Yoshinao Matsui
義直 松井
Masahiko Azuma
雅彦 東
Yoshitaka Eto
嘉孝 衛藤
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Toyobo Co Ltd
Original Assignee
Toyobo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 長時間連続成形性に優れ、透明性、耐熱性の
優れた成形体、特に大型中空成形体を得ることができる
ポリエステルおよびそれからなる成形体を提供するこ
と。 【解決手段】 主たる繰り返し単位がエチレンテレフタ
レ−トであるポリエステステルのチップと、該ポリエス
テルのチップと同一組成のポリエステルのファイン0.
1〜300ppm及び、ポリオレフィン樹脂、ポリオキ
シメチレン樹脂、ポリアミド樹脂から選ばれる少なくと
も一種が0.1ppb〜1000ppm、とからなるポ
リエステル樹脂組成物であって、該ポリオレフィン樹
脂、ポリオキシメチレン樹脂、ポリアミド樹脂の平均分
散粒子径が3μm以下であることを特徴とするポリエス
テル樹脂組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、飲料用ボトルをは
じめとする中空成形体、フィルム、シ−トなどの成形体
の素材として好適に用いられるポリエステルおよびそれ
から成る成形体に関するものであり、特に、透明性及び
耐熱寸法安定性に優れた大型中空成形体や透明性、滑り
性および成形後の寸法安定性に優れたシ−ト状物を与え
る。また、本発明は,中空成形体を成形する際に熱処理
金型からの離型性が良好で、長時間連続成形性に優れた
ポリエステルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】主たる繰り返し単位がエチレンテレフタ
レ−トであるポリエステル(以下PETと略称すること
がある)は、その優れた透明性、機械的強度、耐熱性、
ガスバリア−性等の特性により、炭酸飲料、ジュ−ス、
ミネラルウォ−タ等の容器の素材として採用されてお
り、その普及はめざましいものがある。これらの用途に
おいて、ポリエステル製ボトルに高温で殺菌した飲料を
熱充填したり、また飲料を充填後高温で殺菌したりする
が、通常のポリエステル製ボトルでは、このような熱充
填処理時等に収縮、変形が起こり問題となる。ポリエス
テル製ボトルの耐熱性を向上させる方法として、ボトル
口栓部を熱処理して結晶化度を高めたり、また延伸した
ボトルを熱固定させたりする方法が提案されている。特
に口栓部の結晶化が不十分であったり、また結晶化度の
ばらつきが大きい場合にはキャップとの密封性が悪くな
り、内容物の漏れが生ずることがある。
【0003】また、果汁飲料、ウ−ロン茶およびミネラ
ルウオ−タなどのように熱充填を必要とする飲料の場合
には、プリフォ−ムまたは成形されたボトルの口栓部を
熱処理して結晶化する方法(特開昭55−79237号
公報、特開昭58−110221号公報等に記載の方
法)が一般的である。このような方法、すなわち口栓
部、肩部を熱処理して耐熱性を向上させる方法は、結晶
化処理をする時間・温度が生産性に大きく影響し、低温
でかつ短時間で処理できる、結晶化速度が速いPETで
あることが好ましい。一方、胴部についてはボトル内容
物の色調を悪化させないように、成形時の熱処理を施し
ても透明であることが要求されており、口栓部と胴部で
は相反する特性が必要である。
【0004】また、ボトル胴部の耐熱性を向上させるた
め、例えば、特公昭59−6216号公報に見られる通
り、延伸ブロ−金型の温度を高温にして熱処理する方法
が採られる。しかし、このような方法によって同一金型
を用いて多数のボトル成形を続けると、長時間の運転に
伴って得られるボトルが白化して透明性が低下し、商品
価値のないボトルしか得られなくなる。これは金型表面
にPETに起因する付着物が付き、その結果金型汚れと
なり、この金型汚れがボトルの表面に転写するためであ
ることが分かった。 特に、近年では、ボトルの小型化
とともに成形速度が高速化されてきており、生産性の面
から口栓部の結晶化のための加熱時間短縮や金型汚れは
より大きな問題となってきている。
【0005】また、PETをシ−ト状物に押出し、これ
を真空成形して得た成形体に食品を充填後同一素材から
なる蓋をし放置しておくと収縮が起こり蓋の開封性が悪
くなったり、また該成形体を長期間放置しておくと収縮
が起こり蓋が出来なくなったりする。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このような問題を解決
するために種々の提案がなされている。例えば、ポリエ
チレンテレフタレ−トにカオリン、タルク等の無機核剤
を添加する方法(特開昭56−2342号公報、特開昭
56−21832号公報)、モンタン酸ワックス塩等の
有機核剤を添加する方法(特開昭57−125246号
公報、特開昭57−207639号公報)があるが、こ
れらの方法は異物やくもりの発生を伴い実用化には問題
がある。また、原料ポリエステルに、該ポリエステルか
ら溶融成形して得たポリエステル成形体を粉砕した処理
ポリエステルを添加する方法(特開平5−105807
号公報)があるが、この方法は溶融成形粉砕という余分
な工程が必要であり、さらにこのような後工程でポリエ
ステル以外の夾雑物が混入する危険性があり、経済的お
よび品質的に好ましい方法ではない。また、耐熱性樹脂
製ピ−スを口栓部に挿入する方法(特開昭61−259
946号公報、特開平2−269638号公報)が提案
されているが、ボトルの生産性が悪く、また、リサイク
ル性にも問題がある。
【0007】本発明は、上記従来の方法の有する問題点
を解決し、透明性および耐熱寸法安定性の優れた成形
体、特に大型中空成形体を効率よく生産することがで
き、また金型を汚すことの少ない長時間連続成形性に優
れたポリエステルおよびそれからなる成形体を提供する
ことを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のポリエステル樹脂組成物は、主たる繰り返
し単位がエチレンテレフタレ−トであるポリエステステ
ルのチップと、該ポリエステルのチップと同一組成のポ
リエステルのファイン0.1〜300ppm、及びポリ
オレフィン樹脂、ポリオキシメチレン樹脂、ポリアミド
樹脂から選ばれる少なくとも一種0.1ppb〜100
0ppmとからなるポリエステル樹脂組成物であって、
該ポリオレフィン樹脂、ポリオキシメチレン樹脂、ポリ
アミド樹脂の平均分散粒子径が3μm以下であることを
特徴とする。
【0009】また、ポリエステル樹脂組成物を290℃
の温度で60分間溶融したときの環状3量体増加量が
0.30重量%以下であることを特徴とする請求項1に
記載のポリエステル樹脂組成物である。
【0010】上記の特性を持つ本発明のポリエステル
は、溶融成形することにより容易に透明性および耐熱寸
法安定性の優れた成形体、特に1.5リットル以上の大
型中空成形体を得ることができ、該中空成形体の口栓部
結晶化速度が早く、従って生産性が高くまた金型を汚す
ことの少ない長時間連続成形性に優れたポリエステルを
得ることができる。さらには、従来の水処理による触媒
失活樹脂よりも金型を汚すことの少ない長時間連続成形
性に優れたポリエステル樹脂組成物を得ることができ
る。また、滑り性および成形後の寸法安定性に優れたシ
−ト状物を得ることも出来る。
【0011】この場合において、ポリエステルの極限粘
度が、0.55〜0.90dl/g、共重合されたジエ
チレングリコ−ル含有量が、該ポリエステルを構成する
グリコ−ル成分の1.5〜5.0モル%であることがで
きる。この場合において、ポリエステルの密度が、1.
37g/cm3以上であることができる。この場合にお
いて、アセトアルデヒド含有量が、10ppm以下であ
ることができる。この場合において、環状3量体含有量
が、0.5重量%以下であることができる。
【0012】この場合において、ポリエステル樹脂組成
物が、重縮合後チップ状に形成したものを、処理槽中に
おいて下記(a)及び(b)の条件を満たす処理水で処
理されたものであることができる。 (a)温度40〜120℃ (b)処理槽からの排水を含む処理水
【0013】またこの場合において、ポリエステル樹脂
組成物が、重縮合後チップ状に形成したものを、処理槽
中において下記(c)の条件を満たす処理水で処理され
たものであることができる。 (c)ポリエステルの微粉の含有量が1000ppm以
下の処理水
【0014】また、この場合、中空成形体が、前記記載
のポリエステルを成形してなるものであることができ
る。また、この場合、シ−ト状物が、前記記載のポリエ
ステルを成形してなるものであることができる。さらに
また、この場合、延伸フイルムが、シ−ト状物を少なく
とも1方向に延伸してなるものであることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明のポリエステル樹脂
組成物の実施の形態を具体的に説明する。本発明の主た
る繰り返し単位がエチレンテレフタレ−トであるポリエ
ステルは、エチレンテレフタレ−ト単位を85モル%以
上含む線状ポリエステルであり、好ましくは90モル%
以上、さらに好ましくは95.0%以上含む線状ポリエ
ステルである。
【0016】前記ポリエステルの共重合に使用されるジ
カルボン酸としては、イソフタル酸、2,6−ナフタレ
ンジカルボン酸、ジフェニ−ル−4,4’−ジカルボン
酸、ジフェノキシエタンジカルボン酸等の芳香族ジカル
ボン酸及びその機能的誘導体、p−オキシ安息香酸、オ
キシカプロン酸等のオキシ酸及びその機能的誘導体、ア
ジピン酸、セバシン酸、コハク酸、グルタル酸等の脂肪
族ジカルボン酸及びその機能的誘導体、シクロヘキサン
ジカルボン酸等の脂肪族ジカルボン酸及びその機能的誘
導体などが挙げられる。
【0017】前記ポリエステルの共重合に使用されるグ
リコ−ルとしては、ジエチレングリコ−ル、トリメチレ
ングリコ−ル、テトラメチレングリコ−ル、ネオペンチ
ルグリコ−ル等の脂肪族グリコ−ル、シクロヘキサンジ
メタノ−ル等の脂環族グリコ−ル、ビスフェノ−ルA、
ビスフェノ−ルAのアルキレンオキサイド付加物等の芳
香族グリコ−ルなどが挙げられる。
【0018】さらに、前記ポリエステル中の多官能化合
物からなるその他の共重合成分としては、酸成分とし
て、トリメリット酸、ピロメリット酸等を挙げることが
でき、グリコ−ル成分としてグリセリン、ペンタエリス
リト−ルを挙げることができる。以上の共重合成分の使
用量は、ポリエステルが実質的に線状を維持する程度で
なければならない。また、単官能化合物、例えば安息香
酸、ナフトエ酸等を共重合させてもよい。
【0019】前記のポリエステルは、テレフタ−ル酸と
エチレングリコ−ルおよび必要により上記共重合成分を
直接反応させて水を留去しエステル化した後、重縮合触
媒としてSb化合物、Ge化合物またはTi化合物から
選ばれた1種またはそれ以上の化合物を用いて減圧下に
重縮合を行う直接エステル化法、またはテレフタル酸ジ
メチルとエチレングリコ−ルおよび必要により上記共重
合成分をエステル交換触媒の存在下で反応させてメチル
アルコ−ルを留去しエステル交換させた後、重縮合触媒
としてSb化合物、Ge化合物またはTi化合物から選
ばれた1種またはそれ以上の化合物を用いて主として減
圧下に重縮合を行うエステル交換法により製造される。
【0020】本発明で使用されるSb化合物としては、
三酸化アンチモン、酢酸アンチモン、酒石酸アンチモ
ン、酒石酸アンチモンカリ、オキシ塩化アンチモン、ア
ンチモングリコレ−ト、五酸化アンチモン、トリフェニ
ルアンチモン等が挙げられる。Sb化合物は、生成ポリ
マ−中のSb残存量として50〜250ppmの範囲に
なるように添加する。
【0021】本発明で使用されるGe化合物としては、
無定形二酸化ゲルマニウム、結晶性二酸化ゲルマニウ
ム、塩化ゲルマニウム、ゲルマニウムテトラエトキシ
ド、ゲルマニウムテトラ−n−ブトキシド、亜リン酸ゲ
ルマニウム等が挙げられる。Ge化合物を使用する場
合、その使用量はポリエステル樹脂中のGe残存量とし
て5〜150ppm、好ましくは10〜100ppm、
更に好ましくは15〜70ppmである。
【0022】本発明で使用されるTi化合物としては、
テトラエチルチタネ−ト、テトライソプロピルチタネ−
ト、テトラ−n−プロピルチタネ−ト、テトラ−n−ブ
チルチタネ−ト等のテトラアルキルチタネ−トおよびそ
れらの部分加水分解物、蓚酸チタニル、蓚酸チタニルア
ンモニウム、蓚酸チタニルナトリウム、蓚酸チタニルカ
リウム、蓚酸チタニルカルシウム、蓚酸チタニルストロ
ンチウム等の蓚酸チタニル化合物、トリメリット酸チタ
ン、硫酸チタン、塩化チタン等が挙げられる。Ti化合
物は、生成ポリマ−中のTi残存量として0.1〜10
ppmの範囲になるように添加する。
【0023】また、安定剤として種々のP化合物を使用
することができる。本発明で使用されるP化合物として
は、リン酸、亜リン酸、ホスホン酸およびそれらの誘導
体等が挙げられる。具体例としてはリン酸、リン酸トリ
メチルエステル、リン酸トリエチルエステル、リン酸ト
リブチルエステル、リン酸トリフェニ−ルエステル、リ
ン酸モノメチルエステル、リン酸ジメチルエステル、リ
ン酸モノブチルエステル、リン酸ジブチルエステル、亜
リン酸、亜リン酸トリメチルエステル、亜リン酸トリエ
チルエステル、亜リン酸トリブチルエステル、メチルホ
スホン酸、メチルホスホン酸ジメチルエステル、エチル
ホスホン酸ジメチルエステル、フェニ−ルホスホン酸ジ
メチルエステル、フェニ−ルホスホン酸ジエチルエステ
ル、フェニ−ルホスホン酸ジフェニ−ルエステル等であ
り、これらは単独で使用してもよく、また2種以上を併
用してもよい。P化合物は、生成ポリマ−中のP残存量
として5〜100ppmの範囲になるように前記のポリ
エステル生成反応工程の任意の段階で添加する。
【0024】さらにポリエステルの極限粘度を増大さ
せ、アセトアルデヒド含有量を低下させるために固相重
合を行ってもよい。
【0025】前記のエステル化反応、エステル交換反
応、溶融重縮合反応および固相重合反応は、回分式反応
装置で行って も良いしまた連続式反応装置で行っても
良い。
【0026】このような製造工程の中で、溶融重縮合ポ
リマーをチップ化する工程、固相重合工程、溶融重縮合
ポリマーチップや固相重合ポリマーチップを輸送する工
程等において、本来造粒時に設定した大きさのチップよ
りかなり小さな粒状体や粉等が発生する。ここでは、ポ
リエステルのチップと同一組成の、このような微細な粒
状体や粉等をファインと称する。前記のポリエステルを
製造する工程では純度の高い原料や副材料を使用すると
共に、溶融重縮合ポリマ−の濾過、ポリエステルチップ
の冷却水の濾過、チップの水処理に系外より導入する水
の濾過、該チップの搬送等に使用する気体の濾過等によ
り使用ポリエステル以外の異物や夾雑物が混入しないよ
うな対策を実施するので、該ファインにはポリエステル
以外の異物や夾雑物を含まないようにすることが出来
る。
【0027】本発明の、ポリエステルのチップを形成す
るポリエステルの極限粘度は0.55〜0.90デシリ
ットル/グラムであるのが好ましく、0.58〜0.8
7デシリットル/グラムであるのがより好ましい。ポリ
エステルのチップの極限粘度が0.55デシリットル/
グラムより小さい場合は、本発明のポリエステル樹脂組
成物を溶融成形して得られた成形体の透明性、耐熱性、
機械特性等が充分満足されないことがある。また、極限
粘度が0.90デシリットル/グラムより大きくなるに
従って成形体のアセトアルデヒド含有量が多くなる傾向
にあり、飲料用ボトルに使用するのは適当ではない。
【0028】ポリエステルのチップの形状は、シリンダ
ー型、角型、または扁平な板状等の何れでもよく、その
大きさは、縦、横、高さがそれぞれ通常1.8〜4m
m、好ましくは2〜4mmの範囲である。例えばシリン
ダー型の場合は、長さは2〜4mm、径は2〜4mm程
度であるのが実用的である。また、チップの重量は15
〜30mg/個の範囲が実用的である。
【0029】本発明のポリエステル樹脂組成物は、主た
る繰り返し単位がエチレンテレフタレ−トであるポリエ
ステルのチップと、該ポリエステルのファイン0.1〜
300ppm及び平均分散粒子径が3μm以下のポリオ
レフィン樹脂0.1ppb〜1000ppmとからなる
ポリエステル樹脂組成物であり、ポリエステルのファイ
ンとポリオレフィン樹脂を共存させると共に、ポリオレ
フィン樹脂を平均分散粒子径3μm以下に分散させるこ
とによって透明性および耐熱寸法安定性に優れた中空成
形体を得ることができ、また、金型汚れも少なくするこ
とができる。また、透明性、滑り性および成形後の寸法
安定性に優れたシ−ト状物を得ることができる。
【0030】ポリオレフィン樹脂、ポリオキシメチレン
樹脂、ポリアミド樹脂等はポリエステルの結晶化を促進
さす効果があり、特に耐熱PET成形体の口栓部の結晶
化を促進させるために用いられるが、ポリエステル成形
体の結晶化速度をより一層高め、より一層均一に結晶化
させ、また結晶化による口栓部のヒケ発生を防止するた
めにはポリオレフィン樹脂、ポリオキシメチレン樹脂、
ポリアミド樹脂を平均分散粒子径3μm以下に分散させ
ることが必要である。また、ボトルの耐熱性を向上さす
ためにボトル胴部の熱固定を行う場合に、熱固定温度が
高くなると、ポリオレフィン樹脂、ポリオキシメチレン
樹脂、ポリアミド樹脂が金型に付着し、かえって金型汚
れが激しくなるという問題が発生した。これらの問題を
解決するために検討した結果、前記のごとく特定の分散
粒径に分散させた特定量のポリオレフィン樹脂、ポリオ
キシメチレン樹脂、ポリアミド樹脂の少なくとも一種と
特定量のファインとが存在することによって前記の問題
点の解決に効果があることが分かった。
【0031】ファインのポリエステル樹脂組成物中での
含有量は好ましくは0.1〜300ppm、より好まし
くは0.2〜250ppmである。配合量が0.1pp
m未満の場合は、結晶化速度が非常におそくなり、中空
成形体の口栓部の結晶化が不十分となり、このため口栓
部の収縮量が規定値範囲内におさまらないためキャッピ
ング不良となったり、また耐熱性中空成形体を成形する
延伸熱固定金型の汚れが激しく、透明な中空成形体を得
ようとすると頻繁に金型掃除をしなければならない。ま
た300ppmを超える場合は、結晶化速度が早くな
り、中空成形体の口栓部の結晶化が過大となり、このた
め口栓部の収縮量が規定値範囲内におさまらないため口
栓部のキャッピング不良となり内容物の漏れが生じた
り、また中空成形用予備成形体が白化し、このため正常
な延伸が不可能となる。
【0032】また、本発明において、ポリエステルのフ
ァインの極限粘度は通常、0.55〜0.90、好まし
くは0.57〜0.88、さらに好ましくは0.58〜
0.87である。極限粘度が0.55より小さい場合は
得られた成形体の透明性が悪くなり、口栓部の収縮が大
きくなりすぎる。また、好ましくはPETのチップの極
限粘度と同一か、またはPETのチップの極限粘度より
0.03高い極限粘度の範囲であることが好ましい。な
お、ポリエステルのチップと同一組成とはファインの共
重合成分、及び該共重合成分含有量が、ポリエステルの
チップと同一であることを意味する。
【0033】本発明において、ポリエステルのファイン
の含有量を前記の範囲に調節する方法としては、篩分工
程を通していないファイン含有量の高いPET樹脂のチ
ップと篩分工程及び空気流によるファイン除去工程を通
したファイン含有量の非常に少ないPET樹脂チップを
適当な割合で混合する方法による他、ファイン除去工程
の飾の目開きを変更することにより調節することもで
き、また篩分速度を変更することによるなど任意の方法
を用いることができる。
【0034】また、後記するようにポリエステルチップ
を水処理する場合には、次のような方法が実用的であ
る。即ち、まず、水処理の工程において、処理するため
の水の少なくとも一部は処理槽から排出した水を再度処
理槽に戻し返し繰り返し使用されている水であることが
好ましい。水を再使用することにより、処理水中の微粉
量をコントロールすることが可能で、ひいてはポリエス
テルのファイン含有量をコントロールすることが容易で
ある。微粉量が0である水を水処理に用いると、ポリエ
ステルチップに付着していたファインが水によって流さ
れ0.1ppmを下回ることがある。さらには処理水中
の微粉量を1000ppm以下、好ましくは500pp
m以下になるように調節しながら行うことが好ましい。
微粉量が1000ppmを越える水を用いるとポリエス
テルのファイン含有量が300ppmを越えることがあ
る。
【0035】また、本発明においては、ポリエステル樹
脂組成物中に平均分散粒子径が3μm以下のポリオレフ
ィン樹脂、ポリオキシメチレン樹脂、ポリアミド樹脂の
少なくとも一種を0.1ppb〜1000ppm含むこ
とが必要である。ポリオレフィン樹脂、ポリオキシメチ
レン樹脂、ポリアミド樹脂の中ではポリオレフィン樹脂
が好ましく、このポリオレフィン樹脂としては、ポリエ
チレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリエチレン−ポリ
プロピレン共重合体樹脂、ポリメチルペンテン樹脂、ア
イオノマー樹脂等が挙げられる。
【0036】ポリエチレン樹脂としては、高密度ポリエ
チレン、低密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレ
ン、中高密度ポリエチレン、公知のランダム共重合ポリ
エチレン、ブロック共重合ポリエチレン等が挙げられ
る。これらの共重合ポリエチレンの共重合成分として
は、プロピレン、1−ヘキセン、4−メチル−1−ベン
テン、1−オクテン、1−デセン等のα−オレフィンが
挙げられる。
【0037】また、ポリプロピレン樹脂としては、ポリ
プロピレンホモポリマー、公知のランダム共重合ポリプ
ロピレンやブロック共重合ポリプロピレン等が挙げられ
る。これらの共重合ポリプロピレンの共重合成分として
は、エチレン、1−ヘキセン、4−メチル−1−ベンテ
ン、1−オクテン、1−デセン等のα−オレフィンが挙
げられる。
【0038】ポリオレフィン樹脂、ポリオキシメチレン
樹脂、ポリアミド樹脂のポリエステル樹脂組成物中での
配合割合は0.1ppb〜1000ppm、好ましくは
0.5ppb〜100ppm、さらに好ましくは1.0
ppb〜10ppmである。配合量が0.1ppb未満
の場合は、結晶化速度が非常におそくなり、中空成形体
の口栓部の結晶化が不十分となるため、サイクルタイム
を短くすると口栓部の収縮量が規定値範囲内におさまら
ないためキャッピング不良となったり、また、耐熱性中
空成形体を成形する延伸熱固定金型の汚れが激しく、透
明な中空成形体を得ようとすると頻繁に金型掃除をしな
ければならない。また1000ppmを超える場合は、
結晶化速度が早くなり、中空成形体の口栓部の結晶化が
過大となり、このため口栓部の収縮収縮量が規定値範囲
内におさまらないためキャッピング不良となり内容物の
漏れが生じたり、また中空成形体用予備成形体が白化
し、このため正常な延伸が不可能となる。
【0039】また、ポリエステル樹脂組成物中でのポリ
オレフィン樹脂、ポリオキシメチレン樹脂、ポリアミド
樹脂の平均分散粒子径は3μm、好ましくは2μm以下
である。平均分散粒子径が3μmより大きい場合は、ポ
リエステルのファインが共存している場合でも、中空成
形体口栓部の結晶化が均一に行われず、また結晶化速度
の変動も大きくなり、その結果口栓部にヒケが発生し、
キャッピング不良や内容物の漏れが発生しやすくなる。
また成形体の熱固定温度が高くなると、ポリオレフィン
樹脂、ポリオキシメチレン樹脂、ポリアミド樹脂が金型
に付着し、かえって金型汚れが激しくなる。
【0040】ポリオレフィン樹脂、ポリオキシメチレン
樹脂、ポリアミド樹脂をポリエステル中に平均分散粒径
が3μm以下に分散する方法としては、例えば次のよう
な方法が挙げられる。すなわち、ポリオレフィン樹脂、
ポリオキシメチレン樹脂、ポリアミド樹脂を溶融重縮合
前に添加し、次いで所定の極限粘度まで重縮合後溶融状
態で3μmの細孔のフィルタ−で濾過する方法、乾燥し
たポリエステルとポリオレフィン樹脂、ポリオキシメチ
レン樹脂、ポリアミド樹脂を2軸押出機により混練押出
しすることにより該混練組成物中のポリオレフィン樹
脂、ポリオキシメチレン樹脂、ポリアミド樹脂の分散粒
径を3μm以下とした高濃度のマスタ−バッチを作り、
これを溶融重縮合時に添加して重縮合する方法、あるい
は前記マスタ−バッチを成形前にポリエステルにブレン
ドして成形する方法等がある。
【0041】本発明のポリエステルの共重合されたジエ
チレングリコ−ル(DEG)含有量が該ポリエステルを
構成するグリコ−ル成分の1.0〜5.0モル%の範囲
であり、好ましくは1.5〜4.8モル%、更に好まし
くは2.0〜4.5モル%である。1.0モル%未満の
場合は得られた中空成形体の透明性が非常に悪くなり、
また5.0モル%を越える場合は熱製安定性が劣り、得
られた中空成形体のAA含有量が非常に高くなり内容物
のフレ−バ−性が悪くなる。
【0042】また、本発明のポリエステル樹脂組成物の
アセトアルデヒド含有量は10ppm以下、好ましくは
8ppm以下、さらに好ましくは5ppm以下である。
アセトアルデヒド含有量が10ppm以上の場合は、こ
のポリエステル樹脂組成物から成形された成形体等の内
容物の風味や臭い等が悪くなる。
【0043】本発明のポリエステル樹脂組成物は、29
0℃の温度で60分間溶融した時の環状3量体の増加量
が0.30重量%以下であることが好ましく、より好ま
しくは0.20重量%以下、さらに好ましくは0.10
重量%以下である。環状3量体増加量が0.30重量%
を超えるポリエステル樹脂組成物を用いて中空成形を行
うと、環状3量体などのオリゴマー類が金型内面や金型
のガスの排気口、排気管に付着し、透明な中空成形体を
得ようとすると頻繁に金型掃除をしなけらばならない。
【0044】290℃の温度で60分間溶融した時の環
状3量体の増加量が0.30重量%以下である本発明の
ポリエステル樹脂組成物は、溶融重縮合後や固相重合後
に得られたポリエステルの重縮合触媒を失活処理するこ
とにより製造することができる。
【0045】ポリエステルの重縮合触媒を失活処理する
方法としては、溶融重縮合後や固相重合後にポリエステ
ルチップを水や水蒸気または水蒸気含有気体と接触処理
する方法が挙げられる。前記の目的を達成するためにポ
リエステルチップを水や水蒸気または水蒸気含有気体と
接触処理する方法を次に述べる。
【0046】熱水処理方法としては、水中に浸ける方法
やシャワーでチップ上に水をかける方法等が挙げられ
る。処理時間としては5分〜2日間、好ましくは10分
〜1日間、さらに好ましくは30分〜10時間で、水の
温度としては20〜180℃、好ましくは40〜150
℃、さらに好ましくは50〜120℃である。
【0047】以下に水処理を工業的に行う方法を例示す
るが、これに限定するものではない。また処理方法は連
続方式、バッチ方式のいずれであっても差し支えない
が、工業的に行うためには連続方式の方が好ましい。ポ
リエステルのチップをバッチ方式で水処理する場合は、
サイロタイプの処理槽が挙げられる。すなわちバッチ方
式でポリエステルのチップをサイロへ受け入れ水処理を
行う。あるいは回転筒型の処理槽にポリエステルのチッ
プを受け入れ、回転させながら水処理を行い水との接触
をさらに効率的にすることもできる。
【0048】ポリエステルのチップを連続方式で水処理
する場合は、塔型の処理槽に継続的又は間欠的にポリエ
ステルのチップを上部より受け入れ、水処理させること
ができる。この概念図を図1に示す。ポリエステルのチ
ップと水蒸気または水蒸気含有ガスとを接触させて処理
する場合は、50〜150℃、好ましくは50〜110
℃の温度の水蒸気または水蒸気含有ガスあるいは水蒸気
含有空気を好ましくは粒状ポリエチレンテレフタレート
1kg当り、水蒸気として0.5g以上の量で供給させる
か、または存在させて粒状ポリエチレンテレフタレート
と水蒸気とを接触させる。この、ポリエステルのチップ
と水蒸気との接触は、通常10分間〜2日間、好ましく
は20分間〜10時間行われる。
【0049】以下に粒状ポリエチレンテレフタレートと
水蒸気または水蒸気含有ガスとの接触処理を工業的に行
なう方法を例示するが、これに限定されるものではな
い。また処理方法は連続方式、バッチ方式のいずれであ
っても差し支えない。ポリエステルのチップをバッチ方
式で水蒸気と接触処理をする場合は、サイロタイプの処
理装置が挙げられる。すなわちポリエステルのチップを
サイロへ受け入れ、バッチ方式で、水蒸気または水蒸気
含有ガスを供給し接触処理を行なう。あるいは回転筒型
の接触処理装置に粒状ポリエチレンテレフタレートを受
け入れ、回転させながら接触処理を行ない接触をさらに
効率的にすることもできる。
【0050】ポリエステルのチップを連続で水蒸気と接
触処理する場合は塔型の処理装置に連続で粒状ポリエチ
レンテレフタレートを上部より受け入れ、並流あるいは
向流で水蒸気を連続供給し水蒸気と接触処理させること
ができる。上記の如く、水又は水蒸気で処理した場合は
粒状ポリエチレンテレフタレートを必要に応じて振動篩
機、シモンカーターなどの水切り装置で水切りし、次の
乾燥工程へ移送する。
【0051】水又は水蒸気と接触処理したポリエステル
のチップの乾燥は通常用いられるポリエステルの乾燥処
理を用いることができる。連続的に乾燥する方法として
は、上部よりポリエステルのチップを供給し、下部より
乾燥ガスを通気するホッパー型の通気乾燥機が通常使用
される。乾燥ガス量を減らし、効率的に乾燥する方法と
しては回転ディスク型加熱方式の連続乾燥機が用いら
れ、少量の乾燥ガスを通気しながら、回転ディスクや外
部ジャケットに加熱蒸気、加熱媒体などを供給しポリエ
ステルのチップを間接的に加熱乾燥することができる。
【0052】バッチ方式で乾燥する乾燥機としてはダブ
ルコーン型回転乾燥機が用いられ、真空下であるいは真
空下少量の乾燥ガスを通気しながら乾燥することができ
る。あるいは大気圧下で乾燥ガスを通気しながら乾燥し
てもよい。乾燥ガスとしては大気空気でも差し支えない
が、ポリエステルの加水分解や熱酸化分解による分子量
低下を防止する点からは乾燥窒素、除湿空気が好まし
い。
【0053】上記のようにポリエステルに水又は水蒸気
処理を施すことによって、該ポリエチレンテレフタレー
トを290℃の温度に加熱溶融した後のオリゴマー増加
量を抑制することができる。また、本発明のポリエステ
ル樹脂組成物を溶融成形して得た厚さ2mmの成形体の
昇温時の結晶化温度(以下「Tc1」と称する)が、1
50〜165℃の範囲、好ましくは152〜163℃の
範囲、さらに好ましくは155〜160℃の範囲である
ことが望ましい。Tc1が165℃を越える場合は、加
熱結晶化速度が非常に遅くなり結晶化の改良効果が期待
できない。また、Tc1が150℃未満の場合は、中空
成形体の透明性が低下し問題となる。
【0054】本発明のポリエステルに飽和脂肪酸モノア
ミド、不飽和脂肪酸モノアミド、飽和脂肪酸ビスアミ
ド、不飽和脂肪酸ビスアミド等を同時に併用することも
可能である。飽和脂肪酸モノアミドの例としては、ラウ
リン酸アミド、パルミチン酸アミド、ステアリン酸アミ
ド、ベヘン酸アミド等が挙げられる。不飽和脂肪酸モノ
アミドの例としては、オレイン酸アミド、エルカ酸アミ
ドリシノ−ル酸アミド等が挙げられる。飽和脂肪酸ビス
アミドの例としては、メチレンビスステアリン酸アミ
ド、エチレンビスカプリン酸アミド、エチレンビスラウ
リン酸アミド、エチレンビスステアリン酸アミド、エチ
レンビスベヘン酸アミド、ヘキサメチレンビスステアリ
ン酸アミド、ヘキサメチレンビスベヘン酸アミド等が挙
げられる。また、不飽和脂肪酸ビスアミドの例として
は、エチレンビスオレイン酸アミド、ヘキサメチレンビ
スオレイン酸アミド等が挙げられる。好ましいアミド系
化合物は、飽和脂肪酸ビスアミド、不飽和脂肪酸ビスア
ミド等である。このようなアミド化合物の配合量は、1
0ppb〜1×105ppmの範囲である。
【0055】また炭素数8〜33の脂肪族モノカルボン
酸の金属塩化合物、例えばナフテン酸、カプリル酸、カ
プリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、
ステアリン酸、ベヘニン酸、モンタン酸、メリシン酸、
オレイン酸、リノ−ル酸等の飽和及び不飽和脂肪酸のリ
チュウム塩、ナトリウム塩、カリウム塩、マグネシウム
塩、カルシウム塩、及びコバルト塩等を同時に併用する
ことも可能である。これらの化合物の配合量は、10p
pb〜300ppmの範囲である。
【0056】本発明のポリエステルは、中空成形体、ト
レ−、2軸延伸フイルムなどの包装材、金属缶被覆用フ
イルムなどとして好ましく用いることが出来る。また、
本発明のポリエステルは、多層成形体や多層フイルムな
どの一構成層としても用いることが出来る。本発明のポ
リエステルには、必要に応じて公知の紫外線吸収剤、滑
剤、離型剤、核剤、安定剤、帯電防止剤、顔料などの各
種の添加剤を配合してもよい。
【0057】
【実施例】以下、本発明を実施例により具体的に説明す
るが、本発明はこの実施例に限定されるものではない。
なお、本発明における、主な特性値の測定法を以下に説
明する。
【0058】(1)ポリエステルの極限粘度(IV) 1,1,2,2−テトラクロルエタン/フェノール
(2:3重量比)混合溶媒中30℃での溶液粘度から求
めた。
【0059】(2)ジエチレングリコ−ル含有量(以下
[DEG含有量」という) メタノ−ルにより分解し、ガスクロマトグラフィ−によ
りDEG含有量を定量し、全グリコ−ル成分に対する割
合(モル%)で表した。
【0060】(3)アセトアルデヒド含有量(以下「A
A含有量」という) 試料/蒸留水=1g/2mlを窒素置換したガラスアン
プルに入れて上部を溶封し、160℃で2時間抽出処理
を行い、冷却後抽出液中のアセトアルデヒドを高感度ガ
スクロマトグラフィ−で測定し濃度をppmで表示し
た。
【0061】(4)ポリエステルの環状3量体の含有量
(CT含有量) 試料をヘキサフルオロイソプロパノール/クロロフォル
ム混合液に溶解し、さらにクロロフォルムを加えて希釈
する。これにメタノールを加えてポリマーを沈殿させた
後、濾過する。濾液を蒸発乾固し、ジメチルフォルムア
ミドで定容とし、液体クロマトグラフ法よりエチレンテ
レフタレート単位から構成される環状3量体を定量し
た。
【0062】(5)ポリエステルの溶融時の環状3量体
増加量(△CT量) 乾燥したポリエステルチップ3gをガラス製試験管に入
れ、窒素雰囲気下で290℃のオイルバスに60分浸漬
させ溶融させる。溶融時の環状3量体増加量は、次式に
より求める。 溶融時の環状3量体増加量(重量%)=溶融後の環状3
量体含有量(重量%)−溶融前の環状3量体含有量(重
量%)
【0063】(6)ファインの含有量測定 樹脂約0.5kgをJIS−Z−8801による呼び寸
法1.7mmの金網を張った篩(直径30cm)の上に
乗せ、上から0.1%のカチオン系界面活性剤(アルキ
ルトリメチルアンモニウムクロライド)水溶液を2L/
分の流量でシャワ−状にかけながら、全振幅幅約7c
m、60往復/1分で1分間篩った。この操作を繰り返
し、樹脂を合計30kg篩った。篩い落とされたファイ
ンは界面活性剤水溶液と共に岩城硝子社製1G1ガラス
フィルタ−(細孔100〜120μm)で濾過して集
め、イオン交換水で洗った。これをガラスフィルタ−ご
と乾燥器内で100℃で2時間乾燥後、冷却して秤量し
た。再度、イオン交換水で洗浄、乾燥の同一操作を繰り
返し、恒量になったことを確認し、この重量からガラス
フィルタ−の重量を引き、ファイン重量を求めた。ファ
イン含量は、ファイン量/篩にかけた全樹脂量重量、で
ある。
【0064】(7)ポリエステルチップおよび口栓部
密度 硝酸カルシュウム/水混合溶液の密度勾配管で30℃で
測定した。
【0065】(8)ヘイズ(霞度%) 下記(11)の成形体(肉厚5mm)および(13)の
中空成形体の胴部(肉厚約0.45mm)より試料を切
り取り、日本電色(株)製ヘイズメ−タ−で測定。
【0066】(9)成形体の昇温時の結晶化温度(Tc
1) セイコ−電子工業株式会社製の示差熱分析計(DS
C)、RDC−220で測定。下記(11)の成形板の
2mm厚みのプレ−トの中央部からの試料10mgを使
用。昇温速度20度C/分で昇温し、その途中において
観察される結晶化ピ−クの頂点温度を測定し、昇温時結
晶化温度(Tc1)とする。
【0067】(10)パリソン口栓部の加熱による密度
上昇及び口栓部ヒケ発生状況 パリソン口栓部を自家製の赤外線ヒ−タ−によって60
秒間熱処理し、天面から試料を採取し密度を測定した。
また、パリソン10本について結晶化した口栓部のヒケ
の状況を肉眼観察し、ヒケ発生本数をだした。
【0068】(11)段付成形板の成形 乾燥したポリエステルを名機製作所製M−150C(D
M)射出成型機により、シリンダー温度290℃におい
て、10℃に冷却した段付平板金型を用い成形する。得
られた段付成形板は、2、3、4、5、6、7、8、
9、10、11mmの厚みの約3cm×約5cm角のプ
レートを階段状に備えたもので、1個の重量は約146
gである。2mm厚みのプレ−トはTc1測定に、また
5mm厚みのプレ−トはヘイズ(霞度%)測定に使用す
る。
【0069】(12)ポリオレフィン樹脂の平均分散粒
径測定 ポリエステルチップをヘキサフルオロイソプロパノール
に溶解(約1%濃度)し、不溶分を0.2μmのメンブ
ランフィルタ−で濾過後、走査型電子顕微鏡にて写真を
とり、粒径を測定する。フィルタ−上のポリオレフィン
樹脂粒子10個の平均値を求める。
【0070】(13)金型汚れの評価 ポリエステルを脱湿空気を用いた乾燥機で乾燥し、各機
製作所製M−150C(DM)射出成型機により樹脂温
度290℃でプリフォ−ムを成形した。このプリフォ−
ムの口栓部を自家製の口栓部結晶化装置で加熱結晶化さ
せた後、コ−ポプラスト社製LB−01延伸ブロ−成型
機を用いて二軸延伸ブロ−成形し、引き続き約155℃
に設定した金型内で7秒間熱固定し、2000ccの中
空成形体を得た。成形が定常状態になった中空成形体の
胴部のヘイズを測定する。同様の条件で連続的に延伸ブ
ロ−成形し、目視で判断して成形体の透明性が損なわれ
るまでの成形回数で金型汚れを評価した。また、ヘイズ
測定用試料としては、5000回連続成形後の成形体の
胴部を供した。
【0071】(14)中空成形体からの内容物の漏れ評
価 前記(13)で成形した中空成形体に90℃の温湯を充
填し、キャッピング機によりキャッピングをしたあと容
器を倒し放置後、内容物の漏洩を調べた。また、キャッ
ピング後の口栓部の変形状態も調べた。
【0072】(実施例1)予め反応物を含有している第
1エステル化反応器に、高純度テレフタル酸とエチルグ
リコ−ルとのスラリ−を連続的に供給し、撹拌下、約2
50℃、0.5kg/cm2Gで平均滞留時間3時間反
応を行った。この反応物を第2エステル化反応器に送付
し、撹拌下、約260℃、0.05kg/cmGで所
定の反応度まで反応を行った。また、結晶性二酸化ゲル
マニウムを水に加熱溶解し、これにエチレングリコ−ル
を添加加熱処理した触媒溶液、および燐酸のエチレング
リコ−ル溶液を別々にこの第2エステル化反応器に連続
的に供給した。このエステル化反応生成物を連続的に第
1重縮合反応器に供給し、撹拌下、約265℃、25t
orrで1時間、次いで第2重縮合反応器で撹拌下、約
265℃、3torrで1時間、さらに最終重縮合反応
器で撹拌下、約275℃、0.5〜1torrで1時間
重合させた。最終重縮合反応器の後に設置した混合機で
直鎖状低密度ポリエチレン(MI=0.9g/10分、
密度=0.923g/cm3)を平均分散粒径3μm以
下に分散させた溶融PETマスタ−を表1の添加量にな
るように混合し、引き続きチップ化した。得られたPE
TのIVは0.54、DEG含有量は2.6モル%であ
った。なお、ポリエチレンを微分散させたPETマスタ
−(ポリエチレン、約100ppm)は、乾燥PETと
該ポリエチレン粉末を2軸押出機により混練り後ペレッ
ト化させて作り、ポリエチレンの平均分散粒子径を測定
し、3μm以下であることを確認した。
【0073】このPETチップをひきつづき窒素雰囲気
下、約155℃で結晶化し、さらに窒素雰囲気下で約2
00℃に予熱後、連続固相重合反応器に送り窒素雰囲気
下で約205℃で固相重合した。固相重合後、篩分工程
およびファイン除去工程で連続的に処理し、表1記載の
PET樹脂組成物を得た。得られたPETの極限粘度は
0.74デシリットル/グラム、環状3量体の含有量は
0.37重量%、密度は1.400g/cm、AA含
有量は2.9ppm、ファイン含有量が約5ppmであ
った。原子吸光分析により測定したGe残存量は44p
pm、またP残存量は33ppmであった。また、得ら
れたPET樹脂組成物からの成形板のTc1は163.
3℃、成形板ヘイズは2.5%、ポリエチレンの平均分
散粒子径は3μmであった。このPET樹脂組成物につ
いて二軸延伸成型ボトルによる評価を実施した。結果を
表1に示す。口栓部の密度は1.377g/cmと問
題のない値であり、5000本以上の連続延伸ブロー成
形を実施したが、金型汚れは認められず、またボトルの
透明性も良好であった。また、内容物充填試験後のボト
ル口栓部の変形および内容物の漏れを調べたが、問題は
なかった。5000回連続成形後に得られたボトルの胴
部ヘイズは0.9%と良好であった。また、金型汚れま
での成形回数は10000回と問題がなかった。ボトル
のAA含有量は23.5ppmと問題のない値であっ
た。
【0074】(実施例2)ポリエチレンを含有した前記
のPETマスタ−の添加量を変更する以外は実施例1と
同様にして溶融重縮合および固相重合し、ファイン除去
能力を変更してPET樹脂組成物を得た。表1に示す通
り、成形板のTc1は161.7℃、成形板ヘイズは
2.8%、ポリエチレンの平均分散粒子径は3μmであ
った。ボトル口栓部の変形および内容物の漏れ評価で
は、問題はなかった。ボトル胴部ヘ−ズは1.2%と良
好で、金型汚れまでの成形回数は12000回と問題の
ない結果が得られた。
【0075】(実施例3)前記のPETマスタ−の添加
量を変更する以外は実施例1と同様にして重縮合し、フ
ァイン除去能力を強化してファイン含有量を0.1pp
m以下のPETを得た。このPETチップを熱水処理し
た。ポリエステルチップの水処理には、図1に示す装置
を用い、処理槽上部の原料チップ供給口(1)、処理槽
の処理水上限レベルに位置するオ−バ−フロ−排出口
(2)、処理槽下部のポリエステルチップと処理水の混
合物の排出口(3)、このオ−バ−フロ−排出口から排
出された処理水と、処理槽から排出された処理水と、処
理槽下部の排出項から排出された水切り装置(4)を経
由した処理水が、濾材が紙製の30μmの連続式フィル
タ−である微粉除去装置(5)を経由して再び水処理槽
へ送られる配管(6)、これらの微粉除去済み処理水の
導入口(7)、微粉除去済み処理水中のアセトアルデヒ
ドを吸着処理させる吸着塔(8)、及び新しいイオン交
換水の導入口(9)を備えた内容量約500リットルの
塔型の処理槽を使用した。処理水温度95℃にコントロ
−ルされた水処理槽へ50kg/時間の速度で処理槽上
部の供給口(1)から連続投入し、微粉含有量が約13
0ppmの処理水を用いて水処理時間4時間で処理槽下
部の排出口(3)からPETチップとして50kg/時
間の速度で処理水と共に連続的に抜き出した。得られた
PETのファイン含有量は30ppmであった。なお、
処理水中の微粉量は、処理層の処理水排出口からJIS
規格20メッシュのフィルタ−を通過した処理水を10
00cc採取し、岩城硝子社製1G1ガラスフィルタ−
で濾過後、100℃で2時間乾燥し室温下で冷却後、重
量を測定して算出する。種々の評価を実施したが、表1
に示す通り実施例1と同様に問題のない結果が得られ
た。
【0076】(実施例4)前記のPETマスタ−の添加
量を変更する以外は実施例1と同様にして溶融重縮合お
よび固相重合し、ファイン除去能力を変更してPET樹
脂組成物を得た。表1に示す通り、成形板のTc1は1
55.5℃、成形板ヘイズは6.8%、ポリエチレンの
平均分散粒子径は3μmであった。ボトル口栓部の変形
および内容物の漏れ評価では、問題はなかった。ボトル
胴部ヘ−ズは1.9%と良好で、金型汚れまでの成形回
数は13000回と問題のない結果が得られた。
【0077】(比較例1)ポリエチレンの添加量および
固相重合後のファイン除去能力を変更する以外は実施例
1と同一の方法で、ポリエチレン含有量が0.1ppb
およびポリエチレンの平均分散粒径が3μm、ファイン
含有量が0.05ppmのPET樹脂組成物を得た。表
1に示す通り、得られたPET樹脂組成物からの成形板
ヘイズは2.7%であったが、口栓部の密度は1.36
3g/cmと低く、結晶化不充分であり、また内容物
充填試験後のボトル口栓部の変形および内容物の漏れを
調べたが、ボトル口栓部の変形および内容物の漏れが認
められた。5000回連続成形後のボトル胴部ヘ−ズは
9.8%と悪く、また金型汚れまでの成形回数は400
0回と低かった。
【0078】(比較例2)ポリエチレンの平均分散粒子
径および添加量を変更し、固相重合後のファイン除去能
力を変更する以外は実施例1と同一の方法でPET樹脂
組成物を得た。表1に示す通り、得られたPET樹脂組
成物からの成形板ヘイズは7.9%であり、口栓部の密
度は1.375g/cmと問題ない値だが、口栓部に
ヒケが発生したボトルが10本中4本発生した。内容物
充填試験後のボトル口栓部の変形および内容物の漏れを
調べたが、ボトル口栓部の変形はなかったが、内容物の
漏れが認められた。
【0079】(比較例3)ポリエチレンの平均分散粒子
径および添加量を変更し、固相重合後のファイン除去能
力を変更する以外は実施例1と同一の方法でPET樹脂
組成物を得た。表1に示す通り得られたPET樹脂組成
物からの成形板ヘイズは21.3%と悪かった。また、
口栓部にヒケが発生したボトルが10本中5本発生し
た。内容物充填試験後のボトル口栓部の変形および内容
物の漏れを調べたが、ボトル口栓部の変形および内容物
の漏れが認められた。5000回連続成形後のボトル胴
部ヘ−ズは16.3%と悪く、また金型汚れまでの成形
回数は6000回と低かった。
【0080】(比較例4)ポリエチレンの平均分散粒子
径および添加量を変更し、固相重合後のファイン除去能
力を変更する以外は実施例1と同様にしてPET樹脂組
成物を得た。表1に示す通り通り得られたPET樹脂組
成物からの成形板ヘイズは29.8%と悪かった。ま
た、全てのボトルの口栓部にヒケが発生した。ボトル口
栓部の変形および内容物の漏れを調べたが、ボトル口栓
部の変形および内容物の漏れが認められた。5000回
連続成形後のボトル胴部ヘ−ズは28.4%と悪かっ
た。
【0081】
【発明の効果】本発明のポリエステル樹脂組成物によれ
ば、ポリエステルのファインが0.1〜300ppm及
び平均分散粒子径が3μm以下のポリオレフィン樹脂、
ポリオキシメチレン樹脂、ポリアミド樹脂の少なくとも
一種が0.1ppb〜1000ppmの範囲で含まれて
いることにより、シ−ト成形、ボトル成形等において金
型汚れが少なくなり、長時間、多数の成形体を透明性が
優れた状態で容易に成形することができる。また、成形
体口栓部を結晶化する際に発生する可能性があるヒケ発
生を防止できる。そして、透明性のよい、耐熱寸法安定
性が優れ、口栓部の結晶化が適正である中空成形体を得
ることができる。これは、ポリエステルのファイン及び
平均分散粒子径が3μm以下のポリオレフィン樹脂、ポ
リオキシメチレン樹脂、ポリアミド樹脂の少なくとも一
種が存在することにより口栓部の結晶化が均一に行わ
れ、また結晶化速度の変動も小さくなり、その結果口栓
部にヒケが発生しなくなると考えられる。また、延伸時
や熱固定時に成形体表面の結晶化の程度が成形体内部の
結晶化の程度より高くなると共にその表面が均一に結晶
化され、このため環状3量体等オリゴマ−が表面に至ら
ず表面近くの内部にとじこめられるため金型汚れが少な
くなるのではないかと推測される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のポリエステルの製造方法に用いる装
置の概略図。
【符号の説明】
1 原料チップ供給口 2 オーバーフロー排出口 3 ポリエステルチップと処理水との排出口 4 水切り装置 5 微粉除去装置 6 配管 7 処理水導入口 8 吸着塔 9 イオン交換水導入口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08L 23:00 C08L 23:00 59:00 59:00 77:00) 77:00) B29K 67:00 B29K 67:00 B29L 7:00 B29L 7:00 (72)発明者 衛藤 嘉孝 滋賀県滋賀郡志賀町高城248番の20 Fターム(参考) 4F071 AA14 AA15 AA20 AA40 AA43 AA54 AA82 AA88 AH05 BA01 BB06 BB08 BC01 BC04 4F207 AA04 AA11 AA24 AA29 AA32 AG01 AG07 KA01 KA17 KL84 KW26 4J002 BB00Y BB03Y BB12Y CB00Y CF06X CF061 CL00Y FA08X FA08Y GG01 GG02 4J029 AA03 AB07 AC02 AD01 AE01 AE03 BA03 BF09 CB06A JA061 JB131 JB153 JB171 JC483 JC583 JE043 JE133 JE203 JF251 JF361 JF471 KJ02 KJ03

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主たる繰り返し単位がエチレンテレフタ
    レ−トであるポリエステステルのチップと、該ポリエス
    テルのチップと同一組成のポリエステルのファイン0.
    1〜300ppm、及びポリオレフィン樹脂、ポリオキ
    シメチレン樹脂、ポリアミド樹脂から選ばれる少なくと
    も一種が0.1ppb〜1000ppm、とからなるポ
    リエステル樹脂組成物であって、該ポリオレフィン樹
    脂、ポリオキシメチレン樹脂、ポリアミド樹脂の平均分
    散粒子径が3μm以下であることを特徴とするポリエス
    テル樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 290℃の温度で60分間溶融した時の
    環状3量体の増加量が、0.30重量%以下であること
    を特徴とする請求項1記載のポリエステル樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 ポリエステルの極限粘度が、0.55〜
    0.90デシリットル/グラム、共重合されたジエチレ
    ングリコ−ル含有量が、該ポリエステルを構成するグリ
    コ−ル成分の1.0〜5.0モル%であることを特徴と
    する請求項1又は2記載のポリエステル樹脂組成物。
  4. 【請求項4】 ポリエステルの密度が、1.37g/c
    3以上であることを特徴とする請求項1、2または3
    記載のポリエステル樹脂組成物。
  5. 【請求項5】 アセトアルデヒド含有量が、10ppm
    以下であることを特徴とする請求項1、2、3または4
    記載のポリエステル樹脂組成物。
  6. 【請求項6】 環状3量体の含有量が、0.50重量%
    以下であることを特徴とする請求項1、2、3、4また
    は5記載のポリエステル樹脂組成物。
  7. 【請求項7】 ポリエステル樹脂組成物が、重縮合後チ
    ップ状に形成したものを、処理槽中において下記(a)
    および(b)の条件を満たす処理水で処理されたもので
    あることを特徴とする請求項2、3、4、5または6記
    載のポリエステル樹脂組成物。 (a)温度40〜120℃ (b)処理槽からの排水を含む処理水
  8. 【請求項8】 ポリエステル樹脂組成物が、重縮合後チ
    ップ状に形成したものを、処理槽中において下記(c)
    の条件を満たす処理水で処理されたものであることを特
    徴とする請求項2、3、4、5、6または7記載のポリ
    エステル樹脂組成物。 (c)ポリエステルの微粉の含有量が1000ppm以
    下の処理水
  9. 【請求項9】 ポリオレフィン樹脂が、ポリエチレン樹
    脂であることを特徴とする請求項1、2、3、4、5、
    6、7または8記載のポリエステル樹脂組成物。
  10. 【請求項10】 ポリオレンフィン樹脂が、ポリプロピ
    レン樹脂であることを特徴とする請求項1、2、3、
    4、5、6、7または8記載のポリエステル樹脂組成
    物。
  11. 【請求項11】 請求項1、2、3、4、5、6、7、
    8、9または10記載のポリエステル樹脂組成物からな
    ることを特徴とする中空成形体。
  12. 【請求項12】 請求項1、2、3、4、5、6、7、
    8、9または10記載のポリエステル樹脂組成物を押出
    成形してなることを特徴とするシ−ト状物。
  13. 【請求項13】 請求項12記載のシ−ト状物を少なく
    とも1方向に延伸して成ることを特徴とする延伸フイル
    ム。
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